JP2015054765A - 乗客コンベアのステップ及び乗客コンベア - Google Patents

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理陽 塚越
高橋 哲也
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哲也 高橋
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Wahei Kojima
和平 小嶋
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Abstract

【課題】デマケーションを交換するに際し、デマケーションの係合部が踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間を円滑に挿入、移動して係合でき、交換作業を容易に行うことができる乗客コンベアのステップを提供することにある。【解決手段】デマケーションに形成した係合部に本体部の下端面に向かって傾斜する傾斜部を形成し、この傾斜部を利用して踏板と踏板補強板の端部の間の隙間を押し広げることで、デマケーションの係合部を円滑に挿入、移動して踏板の端部と踏板補強板の端部の間に係合させるようにした。踏板と踏板補強板の端部の間の隙間が狭まっていても、後端側デマケーションや前端側デマケーションの係合部の傾斜部を利用して、係合部を踏板と踏板補強板の端部の間の隙間を押し広げて円滑に移動することができる。これによって、後端側デマケーションや前端側デマケーションを容易に交換することができ、交換作業性を大きく向上することが可能となる。【選択図】図3

Description

本発明は乗客コンベアのステップに係り、特にステップの立ち位置、或いは段差などがはっきりとわかるようにステップの上面に着色されたデマケーションを取り付けた乗客コンベアのステップ及び乗客コンベアに関するものである。
鉄道の駅舎や百貨店等の建築物には各階層をつなぐエスカレーター装置等の乗客コンベアが設けられている。尚、以下に説明する乗客コンベアはエスカレーター装置について説明しているが、本発明はこのエスカレーター装置に限定されるものではなく、動く歩道として知られている電動道路等にも適用することができるものである。
さて、このような乗客コンベアの一つであるエスカレーター装置にあっては、建築物に設置された強度部材である枠体の長手方向両端部に設けた乗降床間を無端状に連結されて循環移動するステップ、及びこのステップの移動方向に沿って本体フレームに立設された欄干に設けられステップと同期して駆動されるハンドレール等より構成されている。
このようなエスカレーター装置に使用されるステップは、水平な踏板とその後端部から下方へ弧面を有して垂下する蹴上板とを有し、踏板と蹴上板とがボルトを介してブラケットに固定される構成となっている。更に、長方形に形成された踏板の上面の各辺には識別性の高い色に着色されたデマケーションが固定されている。このようなエスカレーター装置のステップは、例えば、特開2009-51602号公報(特許文献1)等に示されている通りである。
特開2009-51602号公報
上述したようなエスカレーター装置のステップに使用されるデマケーションは、ポリカーボネート等の合成樹脂より構成されており、長い間に乗降客や荷物によって荷重、衝撃が繰り返し作用するため破損や消耗が生じ、このためデマケーションを交換する必要がある。特に、踏板の後端側に位置する後端側デマケーションは、前のステップの蹴上板に面する前端側デマケーションや左端側デマケーション、右端側デマケーションに比べて破損や消耗の発生度合いが多く、交換する必要性が高くなるものである。
そして、この交換作業は、まず踏板(踏板の裏面に設けられた踏板補強板を含む)をブラケットから取り外し、次に後端側デマケーションや前端側デマケーションを踏板補強板に固定している固定ねじを緩め、更に後端側デマケーションや前端側デマケーションを踏板(厳密には踏板補強板)から取り外し、その後に新しい後端側デマケーションや前端側デマケーションを踏板(厳密には踏板補強板)に取り付けて再び固定ねじで固定するようにして行っていた。
ところで、図9に示してあるように従来の新品の後端側デマケーション16Aは、上面側に踏板14の突条部と繋がる突条部16A−1と、この突条部16A-1に連なり固定ねじ20が挿通する孔を備える本体部16A−2と、図10にあるように踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの間に挿入、移動されて踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの間に係合する係合部16A-3とより構成されている。尚、ここで言う「端部」とは、先端のみを指すものではなく、その近傍も含んだ「端の方の部分」の意味である。尚、本体部16A-2と係合部16A-3の間には強度を高めるリブ部16A-4が形成されている。
そして、この新品の後端側デマケーション16Aは図10に示すように、係合部16A-3を踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの間の隙間に挿入、移動し、踏板14の突条部と後端側デマケーション16Aの突条部16A−1の合わせ作業を行った後に固定ねじ20で固定されるものである。
ところが、踏板補強板18の端部18Aは製造上の誤差や、取り扱いの不注意等で曲りや反りを生じ、踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの間の隙間が狭まる場合がある。このため、上述した交換作業の過程において、係合部16A-3の下端面が踏板補強板18の端部18Aと干渉してぶつかり、踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの間の隙間に挿入、移動することが上手くいかず、交換作業が滞るという課題があった。
同様に、新品の前端側デマケーション16Dは図11にあるように、上面側に踏板14の突条部と繋がる突条部16D−1と、固定ねじ20が挿通する孔を備える本体部16D−2と、踏板14と踏板補強板18の端部の間に挿入、移動されて係合する係合部16D-3と、本体部16D−2と係合部16D-3とを接続して強度を高めるリブ部16D-4とより構成されている。ここで、この前端側デマケーション16Dは前のステップの蹴上板12に対向するため、突条部16D−1の前後が延長されて延びている点で、後端側デマケーション16Aと相違しているが、基本的な形状は類似しているものである。
そして、この新品の前端側デマケーション16Dは図12に示すように、係合部16D-3を踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Dの間の隙間に挿入、移動し、踏板14の突条部と前端側デマケーション16Dの突条部16D−1の合わせ作業を行った後に固定ねじ20で固定するものである。
ところが、上述したように踏板補強板18の端部18Dは製造上の誤差や、取り扱いの不注意等で曲りや反りを生じ、踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Dの間の隙間が狭まる場合がある。このため、前端側デマケーション16Dの交換作業の過程において係合部16D-3を踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Dの間の隙間に挿入、移動することが上手くいかず、その作業性が滞るという課題があった。
本発明の目的は、後端側デマケーションや前端側デマケーションを交換するに際し、後端側デマケーションや前端側デマケーションの係合部が踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間に円滑に挿入、移動して係合できるようにして、後端側デマケーションや前端側デマケーションの交換作業を容易に行うことができる乗客コンベアのステップ及び乗客コンベアを提供することにある。
本発明の特徴は、後端側デマケーションや前端側デマケーションに形成した係合部に本体部の下端面に向かって傾斜する傾斜部を形成し、この傾斜部を利用して踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間を押し広げることで、後端側デマケーションや前端側デマケーションの係合部を円滑に挿入、移動して踏板の端部と踏板補強板の端部の間に係合させるようにした、ところにある。
本発明によれば、踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間が狭まっていても、後端側デマケーションや前端側デマケーションの係合部に形成した傾斜部を利用して、係合部を踏板と踏板補強板の端部の間の隙間を押し広げて円滑に移動することができる。これによって、後端側デマケーションや前端側デマケーションを容易に交換することができ、交換作業性を大きく向上することが可能となる。
本発明が適用されるエスカレーター装置のステップの概略の外観図である。 図1に示すエスカレーター装置のステップの分解斜視図である。 本発明の一実施例になる後端側デマケーションの構成を示す外観斜視図である。 図3に示す後端側デマケーションを踏板に組み込んだ状態を示す外観斜視図である。 本発明の他の実施例になる後端側デマケーションの構成を示す外観斜視図である。 本発明の一実施例になる前端側デマケーションの構成を示す外観斜視図である。 図6に示す前端側デマケーションを踏板に組み込んだ状態を示す外観斜視図である。 本発明の他の実施例になる前端側デマケーションの構成を示す外観斜視図である。 従来の後端側デマケーションの構成を示す外観斜視図である。 図9に示す従来の後端側デマケーションを踏板に組み込んだ状態を示す外観斜視図である。 従来の前端側デマケーションの構成を示す外観斜視図である。 図11に示す従来の前端側デマケーションを踏板に組み込んだ状態を示す外観斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。上述したように、以下に説明する乗客コンベアはエスカレーター装置について説明しているが、本発明はこのエスカレーター装置に限定されるものではなく、動く歩道として知られている電動道路等にも適用することができるものである。
本発明の実施例を説明する前に乗客コンベアの一つであるエスカレーター装置のステップの構成について図1及び図2を用いて説明する。
図1において、ステップ10は基本的にはブラケット50と、ブラケット50にボルト(図示せず)によって固定された蹴上板12と踏板14とから構成されている。蹴上板12は水平におかれた踏板14の後端部側から下方へ弧面を有して垂下する形状に形成されている。踏板14の上面には乗降客の安全のため、踏板の4辺の範囲(大きさ)を認識させて注意を換起する目的で、踏板14の周囲(後端、左端、右端、前端)に黄色のような識別性の高い色に着色された、後端側デマケーション16A(蹴上板12側)、左端側デマケーション16B、右端側デマケーション16C、及び前のステップの蹴上板12に対向する前端側デマケーション16Dが固定されている。尚、後端側デマケーション16Aと前端側デマケーション16Dは3個に分割されて形成されている。尚、動く歩道の場合には、隣のステップ10との間に段差がないため、蹴上板12は不要である。
そして、図2に示しているように、踏板14は自身の下面側に溶接等の固定方法で固定された踏板補強板18を備えており、この状態の踏板14に各デマケーション16A乃至16Dが固定されるものである。より具体的には、各デマケーション16A乃至16Dは踏板14の上面の周囲(4辺)に載置され、固定ねじ20によって踏板補強板18に形成されたねじ孔(図示せず)に固定されるものである。尚、固定ねじ20は後端側デマケーション16Aだけ示しているが、左端側デマケーション16B、右端側デマケーション16C、及び前端側デマケーション16Dも同様に固定ねじ20によって踏板補強板18に固定されるものである。このように各デマケーション16A乃至16Dが一体的に固定された踏板14をブラケット50に踏板補強板18の部分をボルトによって固定することでステップ10が完成されるものである。
このようなエスカレーター装置のステップにおいて、次に本発明の実施例について詳細に説明する。
図3は本発明の第1の実施形態になる後端側デマケーション16Aの構成を示しており、従来の後端側デマケーション16Aと同じ参照番号は同じ構成要素或いは類似の機能を有する構成要素を示している。
図3において、後端側デマケーション16Aは、上面側に踏板14の突条部と繋がる突条部16A−1と、この突条部16A−1の下側に連なるように固定ねじ20が挿通する孔22を備える本体部16A−2とが設けられている。本体部16A−2の上側には踏板14の端部14Aの下面側(裏側)と当接する踏板受部16A-5が踏板14の下面側に沿って所定の長さだけ延びるように形成されている。
踏板受部16A-5の下側には本体部16A-2から立ち上がる複数個のリブ部16A-4が形成され、このリブ部16A-4は踏板受部16A-5を支えるように踏板受部16A-5と一体的に形成されている。そして、踏板受部16A-5とリブ部16A-4の端面は同一の平面、いわゆる面一となっている。リブ部16A-4と本体部16A−2が交差する部分に固定ねじ20が挿通する孔22が形成されており、これによって孔22を形成することによって生じる薄肉化による強度低下を防止している。
上述したリブ部16A-4は従来の後端側デマケーション16Aに設けられていたリブ部16A-4に相当するが、本実施例では従来の係合部16A-3が省略されているので、このリブ部16A-4が係合部として機能するようになっている。したがって、以下では基本的には係合部16A-4と表記するが、場合によっては説明の都合上でリブ部16A-4として表記する。
係合部16A-4の端面には、所定の開始点Aから本体部16A−2の下端面Bに向かって所定の角度をもって切り取られた傾斜部16A-6が形成されている。この傾斜部16A-6が設けられる部分は、踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの間の隙間が狭まる度合いによって決まるものであり、隙間が狭いほど傾斜部16A-6の開始点は上側、つまり踏板受部16A-5に近づくように設定されることが必要である。要は傾斜部16A−6が踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの隙間に入り込むような傾斜になっていれば良いものである。
更に、本実施例では本体部16A-2の下端面Bの係合部16A-4側の角部Cにも傾斜部16A-6が連続して形成されている。本体部16A-2の下端面Bの角部Cに傾斜がないと、後端側デマケーション16Aを踏板14と踏板補強板18の端部18Aの間の隙間に挿入、移動する際に、この角部Cが踏板補強板18の端部18Aと干渉することがあり、係合作業が行い難くなるからである。
尚、本実施例では従来の係合部16A-3が省略されているが、図3において係合部として機能するリブ部16A-4を本体部16A-2の幅方向の両端面に形成することによって、全てのリブ部16A-4を従来の係合部16A-3と同様に繋ぐことができ、この部分の強度をより高くすることも可能となる。もちろん、この場合であっても傾斜部16A−6は従来の係合部16A-3を切り取るようにして形成されることは言うまでもない。
また、本実施例では踏面受部16A-5が本体部16A-2の幅方向に亘って形成されているが、リブ部16A-4の上だけに形成し、このリブ部16A-4の上に形成された踏面受部16A-5を踏板14の端部14Aの下面側に沿って移動するようにしても良いものである。
以上のような構成の後端側デマケーション16Aを踏板14に組み込んだ状態を図4に示している。尚、この図4は踏板14をブラケット50に固定した状態を示しているが、実際には後端側デマケーション16Aは、踏板14をブラケット50に固定する前に踏板14に予め固定されているものである。
図4にある通り、踏板14と踏板補強板18は溶接等の固定方法により強固に固定されているが、踏板補強板18の端部18Aは製造上の誤差や、取り扱いの不注意等で曲りや反りを生じ、踏板14と踏板補強板18の端部18Aの間の隙間が狭まる場合がある。このため、後端側デマケーション16Aの交換作業の過程において、図9に示す従来の後端側デマケーション16Aでは係合部16A-3の下端面が踏板補強板18の端部18Aと干渉してぶつかり、踏板14と踏板補強板18の端部の間の隙間に挿入、移動することが上手くいかず、その作業性が著しく滞るという課題があった。
一方、本実施例においては係合部16A-4に傾斜部16A-6を形成する構成としている。したがって、後端側デマケーション16Aを踏板14に固定するに際して、後端側デマケーション16Aの踏板受部16A-5を踏板14の端部14Aの下面側に沿って移動させていくと、所定の距離を進んだ時に係合部16A-4に形成した傾斜部16A−6と踏板補強板18の端部18Aとが当接する。
この状態で更に後端側デマケーション16Aを押し込んでいくと、踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの間の隙間が傾斜部16A−6のくさび作用によって押し広げられ、これによって円滑に係合部16A-4を円滑に挿入、移動することができ、係合部16A-4は踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの間の隙間で係合されることになる。つまり、本体部16A-2の下端面B、係合部16A-4、及び踏板受部16A-5とが、踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Aの間の隙間で係合、保持されることになる。
最終的に踏板14の端部14Aが後端側デマケーション16Aの突条部16A−1と接触すると係合作業が完了し、この状態で固定ねじ20によって後端側デマケーション16Aを踏板補強板18に固定することで後端側デマケーション16Aの交換作業が完了するものである。この交換作業が終了した踏板14をブラケット50に固定されたベース24にボルト(図示せず)で固定することでステップ10が組み立てられるものである。尚、このベース24は、蹴上板12を補強する機能を兼ねても良い。
以上述べた通り、本実施例によれば後端側デマケーションの係合部に本体部の下端面に向かって傾斜する傾斜部を形成し、この傾斜部を利用して踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間を広げることで、係合部を踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間に円滑に挿入、移動して係合することができるようになる。
したがって、踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間が狭まっていても、後端側デマケーションの係合部の傾斜部を利用して係合部を踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間に円滑に挿入、移動することができ、結果として、後端側デマケーションを容易に交換することができ、その作業性を大きく向上することが可能となる。
次に第1の実施形態の変形例を図5に基づき説明する。図5に示す変形例は直線状の傾斜部16A-6に代えて、曲線状の傾斜部16A-6を採用した例を示している。
図5において、係合部16A-4と踏板受部16A−5が交差する部分から本体部16A−2の下端面Bまでの間は、所定の曲率の曲線からなる傾斜部16A−6を有する係合部16A-4が設けられている。もちろん、本変形例でも本体部16A-2の下端面Bの角部Cにも曲線状の傾斜部16A-6が連続して形成されている。
本変形例の係合部の作用、効果は先の実施例と同様なのでこれ以上の説明は省略するが、いずれにしても、踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間が狭まっていても、係合部の傾斜部を利用して係合部を踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間に円滑に挿入、移動することができ、結果として、後端側デマケーションを容易に交換することができ、その作業性を大きく向上することが可能となる。
図6は本発明の第2の実施形態になる前端側デマケーション16Dの構成を示しており、従来の前端側デマケーション16Dと同じ参照番号は同じ構成要素或いは類似の機能を有する構成要素を示している。
図6において、前端側デマケーション16Dは、上面側に踏板14の突条部及び前のステップ10の蹴上板12の突条部と対向するように延びる突条部16D−1と、この突条部16D−1の下側でこれに連なるように固定ねじ20が挿通する孔22を備える本体部16D−2とが設けられている。本体部16D−2の上側には踏板14の端部14Aの下面側(裏側)と当接する踏板受部16D-5が踏板14の下面側に沿って所定の長さだけ延びるように形成されている。先に説明した後端側デマケーションの踏板受部16A-5は踏板14の前側に向けて延びているが、本実施例の前端側デマケーションの踏板受部16D-5は踏板14の後側に向けて延びているものである。
踏板受部16D-5の下側には本体16D-2から立ち上がるリブ部16D-4が形成され、このリブ部16D-4は踏板受部16D-5を支えるように踏板受部16D-5と一体的に形成されている。そして、踏板受部16D-5とリブ部16D-4の端面は同一の平面、いわゆる面一となっている。
このリブ部16D-4は従来の図11に示す前端側デマケーション16Dに設けられていたリブ部16D-4に相当するが、本実施例では従来の図11に示す係合部16D-3が省略されているので、このリブ部16D-4が係合部として機能するようになっている。したがって、以下では基本的には係合部16D-4と表記するが、場合によっては説明の都合上でリブ部16D-4として表記する。
係合部16D-4の端面には、所定の開始点Dから本体部16D−2の下端面Bに向かって所定の角度をもって切り取られた傾斜部16D-6が形成されている。この傾斜部16D-6が設けられる部分は、踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Dの間の隙間が狭まる度合いによって決まるものであり、隙間が狭いほど傾斜部16D-6の開始点は上側、つまり踏板受部16D-5に近づくように設定されることが必要である。要は傾斜部16D−6が踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Dの隙間に入り込むような傾斜になっていれば良いものである。
更に、本実施例では実施例1と同様に本体部16D-2の下端面Bの角部Cにも傾斜部16D-6が連続して形成されている。本体部16D-2の下端面Bの角部Cに傾斜がないと、前端側デマケーション16Dを図7に示している踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Dの間の隙間に挿入、移動する際に、この角部Cが踏板補強板18の端部18Dと干渉することがあり、その作業が行い難くなるからである。
尚、本実施例では従来の係合部16D-3が省略されているが、図6において係合部として機能するリブ部16D-4を本体部16D-2の両端面に形成することによって、全てのリブ部16D-4を従来の係合部16D-3と同様に繋ぐことができ、この部分の強度をより高くすることが可能となる。もちろん、この場合であっても傾斜部16D−6は従来の係合部16D-3を切り取るようにして形成されることは言うまでもない。
以上のような構成の前端側デマケーション16Dを踏板14に組み込んだ状態を図7に示している。本実施例においては、係合部16D-4に傾斜部16D-6を形成する構成としている。したがって、前端側デマケーション16Dを踏板14に固定するに際して、前端側デマケーション16Dの踏板受部16D-5を踏板14の端部14Aの下面側に沿って移動させていくと、所定の距離を進んだ時に係合部16D-4に形成した傾斜部16D−6と踏板補強板18の端部18Dとが当接する。
この状態で更に前端側デマケーション16Dを押し込んでいくと、踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Dの間の隙間が傾斜部16D−6のくさび作用によって押し広げられ、これによって円滑に係合部16D-4を挿入、移動することができる。そして、本体部16D-2の下端面B、係合部16D-4、及び踏板受部16D-5とが、踏板14の端部14Aと踏板補強板18の端部18Dの間の隙間で係合、保持されることになる。
最終的に踏板14の端部14Aが前端側デマケーション16Dの突条部16D−1と接触すると係合作業が完了し、この状態で固定ねじ20によって前端側デマケーション16Dを踏板補強板18に固定することで前端側デマケーション16Dの交換作業が完了するものである。この交換作業が終了した踏板14をブラケットに固定されたベース45にボルトで固定することでステップ10が組み立てられるものである。尚、ベース45は補強板(前補強)の機能を兼ねてもよい。
以上述べた通り、本実施例によれば前端側デマケーションの係合部に本体部の下端面に向かって傾斜する傾斜部を形成し、この傾斜部を利用して踏板と踏板補強板の端部の間の隙間を広げることで、係合部を踏板と踏板補強板の端部の間の隙間に円滑に挿入、移動して係合することができるようになる。
したがって、踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間が狭まっていても、デマケーションの係合部の傾斜部を利用して、係合部を踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間に円滑に挿入、移動することができ、結果として、前端側デマケーションを容易に交換することができ、その作業性を大きく向上することが可能となる。
次に第2の実施形態の変形例を図8に基づき説明する。図8に示す変形例は直線状の傾斜部16D-6に代えて、曲線状の傾斜部16D-6を採用した例を示している。
図8において、係合部16D-4の開始点Dから本体部16D−2の下端面Bまでの間は、所定の曲率の曲線からなる傾斜部16D−6を有する係合部16D-4が設けられている。
この係合部16D-4の作用、効果は先の実施例と同様なのでこれ以上の説明は省略するが、いずれにしても、踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間が狭まっていても、係合部の傾斜部を利用して係合部を踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間に円滑に挿入、移動することができ、結果として前端側デマケーションを容易に交換することができ、その作業性を大きく向上することが可能となる。
以上述べた通り、本発明によれば後端側デマケーションや前端側デマケーションの係合部に本体部の下端面に向かって傾斜する傾斜部を形成し、この傾斜部を利用してデマケーションの係合部を踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間に円滑に挿入、移動して係合するようにした。これによって、踏板の端部と踏板補強板の端部の間の隙間が狭まっていても、後端側デマケーションや前端側デマケーションの係合部の傾斜部を利用して係合部を踏板と踏板補強板の端部の間の隙間に円滑に挿入、移動することができ、結果として、後端側デマケーションや前端側デマケーションを容易に交換することができ、その作業性を大きく向上することが可能となるものである。
10…ステップ、12…蹴上板、14…踏板、16A…後端側デマケーション、16A-1…突条部、16A-2…本体部、16A-3…係合部、16A-4…係合部(リブ部)、16A-5…踏段受部、16A-6…傾斜部、16B…左端側デマケーション、16C…右端側デマケーション、16D…前端側デマケーション、16D-1…突条部、16D-2…本体部、16D-3…係合部、16D-4…係合部(リブ部)、16D-5…踏段受部、16D-6…傾斜部、18…踏板補強板、18A…踏板補強板端部、18D…踏板補強板端部、20…固定ねじ、22…孔、24…ベース、45…ベース、50…ブラケット。

Claims (9)

  1. 下面側に踏板補強板を固定した踏板と、少なくとも前記踏板の後端側或いは前端側に後端側デマケーション或いは前端側デマケーションとを備えると共に、前記後端側デマケーション或いは前記前端側デマケーションに設けた係合部を前記踏板の端部と前記踏板補強板の端部の間の隙間に係合した乗客コンベアのステップにおいて、
    前記係合部に、前記踏板の端部と前記踏板補強板の端部の間の隙間を押し広げて移動することができる傾斜部を形成したことを特徴とする乗客コンベアのステップ。
  2. 請求項1において、
    前記後端側デマケーション或いは前記前端側デマケーションは、前記踏板の突条部と繋がる突条部と、この突条部の下側に連なる本体部と、前記本体部の上側で前記踏板の端部の下面側に沿って所定の長さだけ延びた踏板受部と、前記踏板受部から前記本体部の下面部に向けて傾斜を有して延びる前記傾斜部を備えた係合部とを有し、前記係合部の前記傾斜部を前記踏板の端部と前記踏板補強板の端部とで形成される隙間に挿入、移動して、前記係合部を前記踏板の端部と前記踏板補強板の端部との間に係合させたことを特徴とする乗客コンベアのステップ。
  3. 請求項2において、
    前記係合部は、前記本体部から立ち上がり前記踏板受部の端面側に向かって延びるリブ部によって形成されていることを特徴とする乗客コンベアのステップ。
  4. 請求項2において、
    前記係合部は、前記踏板受部の下側で前記本体部から立ち上がるリブ部によって形成され、前記リブ部は前記踏板受部を支えるように前記踏板受部と一体的に形成されていることを特徴とする乗客コンベアのステップ。
  5. 請求項3或いは請求項4において、
    前記係合部は、複数の前記リブ部によって構成されていることを特徴とする乗客コンベアのステップ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、
    前記傾斜部は直線状の傾斜を有するか、或いは所定の曲率の曲線状の傾斜を有していることを特徴とする乗客コンベアのステップ。
  7. 請求項6において、
    前記本体部の下端面と前記係合部とが交差する角部は、前記傾斜部が連続して形成されていることを特徴とする乗客コンベアのステップ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかにおいて、
    前記踏板の後端部側から下方へ弧面を有して垂下する蹴上板を有することを特徴とする乗客コンベアのステップ。
  9. 枠体と、前記枠体内に配置され一方の乗降床と他方の乗降床との間を無端状に連結されて循環するステップと、前記枠体に取り付けられ前記ステップの幅方向両側に前記ステップの進行方向に沿って立設された欄干と、前記欄干の上部を移動するハンドレールとを備えた乗客コンベアにおいて、
    前記ステップは、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のステップであることを特徴とする乗客コンベア。
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