JP2014012432A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートや天井その他の内装部材の除菌および脱臭性能を向上可能な車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】車載され、送風機31により送風を形成して各吹出口15,16,17から車室RMに送風するとともに、少なくとも蒸発器32により送風を冷却可能な空調ユニット10と、この空調ユニット10に設けられ、蒸発器32の結露によるドレン水dwを溜めるドレン水貯留部11f、およびオゾンを発生させてドレン水貯留部11fのドレン水dwにオゾンを含ませてオゾン水を形成するオゾン発生器41と、ドレン水貯留部11fに溜められたオゾン水を、ベント吹出口15から噴霧させる噴霧手段50と、を備えていることを特徴とする車両用空調装置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関し、特に、オゾンを用いた脱臭および除菌機能を備えたものに関する。
従来、オゾンによる脱臭および除菌を行う車両用空調装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術は、蒸発器を含む空調ユニット内、および車室内を脱臭および除菌することを目的とし、空調ユニットにおいて蒸発器の下流位置にオゾン発生器が設置されている。
この従来技術では、空調ユニットの内の脱臭、除菌を行う場合は、空調ユニットの送風を停止させるとともに、吹出口を閉じた状態で、オゾン発生器を作動させ、空調ユニットの内部でオゾンを発生させる。これにより、発生したオゾンが、車室内に吹き出すことなく、空調ユニット内部の脱臭および除菌を行うことができる。
また、車室内の脱臭および除菌を行う場合は、車室内に乗員がいないことを検出した後に、オゾン発生器を作動させるとともに、送風機を作動させ、発生したオゾンを車室内へ供給して、車室内の脱臭および除菌を行うことができる。
特開2011−105257号公報
しかしながら、従来の車両用空調装置は、車室の脱臭および除菌時に、発生したオゾンを送風により車室内に供給しているため、車室内の空気の脱臭は行うことができても、オゾンが、シートや天井その他の内装部材の内部に浸透しにくく、これらシートや内装部材の内部に染み込んだ菌や臭いを取り除くことが難しかった。
本発明は、上述の従来の問題に着目して成されたもので、シートや天井その他の内装部材の除菌および脱臭性能を向上可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために本発明の車両用空調装置は、
車載され、送風機により送風を形成して吹出口から車室に送風するとともに、少なくとも蒸発器により送風を冷却可能な空調ユニットと、
この空調ユニットに設けられ、前記蒸発器の結露によるドレン水を溜めるドレン水貯留部、およびオゾンを発生させて前記ドレン水貯留部のドレン水にオゾンを含ませてオゾン水を形成するオゾン発生器と、
前記ドレン水貯留部に溜められたオゾン水を、前記吹出口から噴霧させる噴霧手段と、
を備えていることを特徴とする車両用空調装置とした。
本発明の車両用空調装置では、噴霧手段によりオゾン水を空調ユニットの吹出口から車室に向けて噴射するため、オゾン水がシートや内装部材に浸透する。
したがって、単に、オゾンを送風により車室に供給するものと比較して、シートや内装材に染み込んだ菌や臭いを取り除くことが可能となり、除菌および脱臭性能の向上を図ることができる。
実施の形態の車両用空調装置を示す全体構成説明図である。 実施の形態の車両用空調装置の空調ユニットを示す縦断面図である。 実施の形態の車両用空調装置における実行判定処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態の車両用空調装置における使用電源判定処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態の車両用空調装置における強制停止処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態の車両用空調装置における無人脱臭処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態の車両用空調装置における強制排気処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態の車両用空調装置における窓開け換気処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態の車両用空調装置を図1〜図8に基づいて説明する。
(構成)
実施の形態の車両用空調装置は、全体構成説明図である図1に示す車両MBに搭載された空調ユニット10に設置されている。
この空調ユニット10は、周知の構造であり、空調ユニット10のハウジング11には、車室RMおよび車外から空気を取り入れるインテーク部11aと、内部に取り入れた空気を冷却および加熱して所望の温度とする温度調節部11bと、温度調節した空気を車室RMに送風するベント吹出部11c、デフ吹出部11d、フロア吹出部11eとを備えている。
インテーク部11aは、外気導入状態と内気導入状態とに切り換えるインテークドア12が設けられている。なお、このインテークドア12は、インテークドアアクチュエータ21により切換駆動される。
また、インテーク部11aには、インテーク部11aから各吹出部11c〜11eへの送風を形成する送風機31が設けられている。
ベント吹出部11cは、先端に、送風を前席乗員の上半身に向けて吹き出すセンタ、サイドのベント吹出口15を備えている。
デフ吹出部11dは、先端に、送風を車両前面窓ガラスに向けて吹き出すデフロスタ吹出口16を備えている。
フロア吹出部11eは、先端に、送風を前席乗員の足元に向けて吹き出すフット吹出口17を備えている。
各吹出部11c,11d,11eには、これらの吹出部11c,11d,11eの開閉を行う吹出口ドア13a,13b,13cが設けられている。なお、これらの吹出口ドア13a〜13cは、吹出口ドアアクチュエータ22の駆動により切換駆動される。
また、温度調節部11bには、周知のように図2に示す蒸発器32とヒータコア33とが送風に対して直列に配置されている。また、温度調節部11bには、ヒータコア33と並列にバイパス路34が設けられ、このバイパス路34における送風流量を調節するエアミックスドア35が設けられている。
次に、実施の形態の車両用空調装置における脱臭および除菌のための構成について説明する。
図1に示すように、ハウジング11のインテーク部11aには、オゾン発生器41が設置されているとともに、このオゾン発生器41と送風機31との間に、送風脱臭用の脱臭用フィルタ42が設置されている。
オゾン発生器41は、酸化脱臭物であるオゾンを発生し、発生したオゾンをインテーク部11aに放出する。なお、オゾン発生器41は、後述するコントロールユニット100によって稼働が制御される。
脱臭用フィルタ42は、脱臭機能を有したフィルタであり、かつ、オゾンを分解する機能を備えている。例えば、活性炭フィルタや、オゾン分解活性を有する金属酸化物を担持させたものを用いることができる。
また、図2に示すように、ハウジング11において、蒸発器32の送風方向下流の下部には、蒸発器32にて結露し落下したドレン水dwを溜めるドレン水貯留部11fが形成されている。
このドレン水貯留部11fの底部には、フロアパネル40を貫通して、ドレン水dwを車外に排出するドレン管18が接続されている。
さらに、ドレン水貯留部11fの底部には、ドレン管18を開閉してドレン水貯留部11fに溜まったドレン水dwの排水と貯留とを切り換える排水切換弁43が設けられている。この排水切換弁43は、弁体43bを開閉作動させる切換アクチュエータ43aを備えている。
そして、ドレン水貯留部11fの上部にはオーバフロー管19が接続されている。すなわち、ドレン水貯留部11fに溜められたドレン水dwにおいて、その水位が設定水位を超えると、ドレン管18を介して車外に排出するオーバフロー管19が設けられている。
また、ドレン水貯留部11fとベント吹出部11cとの間には、ドレン水貯留部11fに溜められた後述するオゾン水をベント吹出口15から噴霧させる噴霧手段50が設けられている。
この噴霧手段50は、吸水管51と加湿器52とを備えている。
吸水管51は、ドレン水貯留部11fとベント吹出部11cとを連通させ、その内部に、毛細管現象によりドレン水dw(オゾン水)をベント吹出部11cまで揚水可能とする、多孔質セラミックなどの毛細管現象を得ることができる素材が充填されている。
加湿器52は、吸水管51の先端部に設けられてベント吹出部11cに配置され、ベント吹出部11cを通る送風の負圧によるベンチュリ効果で吸水管51により吸い上げたドレン水dw(オゾン水)を霧状にして車室RMに噴霧する。
なお、吸水管51には、流路を開閉する図示を省略した開閉弁が設けられている。本実施の形態では、この図示を省略した開閉弁は、加湿器52に内蔵されており、後述するコントロールユニット100によりこの図示を省略した通常は閉状態の開閉弁をONとして開弁すると加湿器52が噴霧作動を行うことが可能になる。
また、本実施の形態では、図1に示すように、車両MBには、車載されて車両MBの電源となる車両バッテリ61に加え、脱臭、除菌を行う作動用の脱臭専用バッテリ62が搭載されている。本実施の形態では、車両MBとして、電動車両やハイブリッド車両などのバッテリ容量の高い車両に適用しているものとする。
そして、バッテリ切換部63により、これら車両バッテリ61と脱臭専用バッテリ62のいずれを電源にするかの切換がなされる。
上述した車両用空調装置に含まれるオゾン発生器41、排水切換弁43の切換アクチュエータ43a、インテークドアアクチュエータ21、吹出口ドアアクチュエータ22、送風機31、加湿器52、バッテリ切換部63および後述するパワーウインドアクチュエータ23、表示装置24の作動は、図1に示すコントロールユニット100により行われる。
なお、パワーウインドアクチュエータ23は、車両MBの窓(図示省略)を開閉する既存のアクチュエータである。表示装置24は、車両用空調装置の作動状態を表示するもので、車両MBの図示を省略したインストルメントパネルに設置されている。
コントロールユニット100は、センサ群200から入力される信号に基づいて後述の制御を実行する。なお、コントロールユニット100には、イグニッションスイッチ101が接続されている。
センサ群200には、乗員検出手段210としてのドアロックセンサ211、シートベルトセンサ212、着座センサ213、ドア開センサ214、赤外線センサ215、電波式施錠開錠コントローラ216、振動センサ217、移動物体検出装置218が含まれ、さらに、窓センサ220、オゾン濃度センサ230、降雨センサ240、脱臭操作スイッチ250、電圧センサ260が含まれている。
ドアロックセンサ211は、車両MBの図示を省略したドアが閉じられて図示を省略したドアロック装置がロック状態であることを検出する既存のセンサである。
シートベルトセンサ212は、乗員が図示を省略したシートベルトを装着したことを検出する既存のセンサである。
着座センサ213は、乗員が図示を省略したシートに着座していることを検出するセンサであり、図示を省略したシートクッションにおける圧力や荷重の検出に基づいて着座を検出する既存のセンサである。
ドア開センサ214は、図示を省略したドアが開いていることを検出する既存のセンサである。
赤外線センサ215は、車室RM内における赤外線の放射や人間などが発する熱(赤外線)によって、車内に人間や動物がいるか否かを検出するセンサである。
電波式施錠開錠コントローラ216は、いわゆるインテリジェントキーと呼ばれる自動施開錠システムのリモートコントロール操作部分であり、施錠、開錠の信号、ID信号の送受信を行うほか、車両MBの近くに存在しているか否かの判定を行うことができる。
振動センサ217は、車体に振動が生じているか否かを検出するセンサである。
移動物体検出装置218は、車内外の一定範囲内に移動物( 人間、動物)が存在するか否かを検出するもので、フィールドセンサ、動体センサ、ミリ波レーダ、超音波センサ、マトリックス赤外線センサ、カメラ、セキュリティ装置などを用いることができる。
窓センサ220は、パワーウインドアクチュエータ23に設けられて図示を省略した窓が開いているか否か、あるいは窓の開度が設定値以上であるか否かを検出する。
オゾン濃度センサ230は、車室RMに設けられ、車室RMのオゾン濃度を検出する。
降雨センサ240は、降雨を検出するものであり、図示を省略したフロントウインドウの湿度を検出するものや、雨滴による光学的な変化を検出するものや、雨滴による車体の音、振動を検出するものなどを用いることができる。
脱臭操作スイッチ250は、降車時に後述の無人脱臭処理を行うことの許可、禁止を切り換えるスイッチである。
電圧センサ260は、車両バッテリ61および脱臭専用バッテリ62の電圧を検出するセンサである。
以下に、図3〜図8のフローチャートに基づいて、コントロールユニット100において実行する処理について説明する。
コントロールユニット100は、実行判定処理、使用電源判定処理、強制停止処理、無人脱臭処理、強制排気処理、窓開け換気処理を実行する。
実行判定処理は、無人脱臭処理の実行開始を判定する処理である。
無人脱臭処理は、車両MBから乗員が降車した後に、車室RMの脱臭、除菌を行う処理である。
強制停止処理は、無人脱臭処理の実行条件が非成立状態となったときに、無人脱臭処理をキャンセルする処理である。
強制排気処理は、無人脱臭処理の実行を中止した際に、車室RMからオゾンを強制排気する処理である。
窓開け換気処理は、無人脱臭処理の実行後に、車室RMの空気を換気する処理である。
以下に、実行判定処理、使用電源判定処理、強制停止処理、無人脱臭処理、強制排気処理、窓開け換気処理を順に説明する。
実行判定処理は、前述の無人脱臭処理の実行タイミングを判定するものであり、無人脱臭処理は、イグニッションスイッチ101がONからOFFに切り換わることにより実行される。
そこで、この実行判定処理は、脱臭操作スイッチ250により無人脱臭を行うことが選択され(ON)、かつ、イグニッションスイッチ101がONされることで開始され(S1)、次のステップS2では、切換アクチュエータ43aに、排水切換弁43を閉じる出力を行った後、ステップS3に進む。すなわち、車両MBの走行を開始すると、排水切換弁43が閉じられ、ドレン水貯留部11fにドレン水を溜めることが可能になる。
ステップS3では、イグニッションスイッチ101がOFFに切り換わったか否か判定し、OFFに切り換わっていない場合は、ステップS3の判定を繰り返し、OFFに切り換わった場合はステップS4に進む。
このイグニッションスイッチ101がOFFに切り換わった場合に進むステップS4では、無人脱臭処理を実行するための無人脱臭モードをONとした後に、S100の使用電源判定処理に進む。すなわち、車両MBの走行を終了してイグニッションスイッチ101がOFFとなると、無人脱臭処理モードがONとなり、無人脱臭処理の開始が準備される。
次に、このステップS100の使用電源判断処理について、図4のフローチャートに基づいて説明する。この使用電源判断処理では、ステップS11において、電圧センサ260の出力に基づいて、車両バッテリ61の電圧が不足しているか否かを判定し、車両バッテリ61の電圧が不足していなければ、ステップS12に進み、電圧が不足している場合はステップS13に進む。
車両バッテリ61の電圧が不足していない場合に進むステップS12では、バッテリ切換部63により電源を車両バッテリ61とした後、無人脱臭処理に進む。
一方、車両バッテリ61の電圧が不足している場合に進むステップS13では、脱臭専用バッテリ62の電圧が不足しているか否かを判定し、脱臭専用バッテリ62の電圧が不足していない場合は、ステップS14に進んで、電源を脱臭専用バッテリ62に切り換えた後、ステップS300無人脱臭処理へ進み、脱臭専用バッテリ62の電圧が不足している場合は、ステップS200の強制停止処理へ進む。
すなわち、無人脱臭処理を実行する場合、車両バッテリ61の電圧が充分であれば、車両バッテリ61を電源として実行し、車両バッテリ61の電圧が不十分であれば、脱臭専用バッテリ62を電源として実行し、両バッテリ61,62の電圧が不十分であれば、無人脱臭処理を実行しない。
ステップS200の強制停止処理では、図5に示すように、まず、ステップS21に進み、表示装置24に「(無人)脱臭処理実行不可」を表示した後、ステップS22に進む。 そして、ステップS22では、排水切換弁43を開弁して、制御を終了する。この排水切換弁43の開弁によりドレン水貯留部11fに溜められたドレン水dwは、車外に排水される。
次に、図6に基づいて、ステップS300の無人脱臭処理について説明する。
無人脱臭処理では、乗員検出手段210の出力によるステップS31〜S38の判定に基づいて、車室RMに人間や動物がいないか否かを判定し、人間や動物がいないと判定した場合はステップS40aに進み、無人脱臭作動を開始する。
車室RMに人間や動物がいないか否かの判定におけるステップS31〜S38において全てYESと判定された場合、車室RMに人間や動物がいないと判定する。以下に、これらの判定について具体的に説明する。
まず、ステップS31では、ドアロックセンサ211の出力に基づいて図示を省略したドアロック装置がロック状態か否か判定し、ロック状態の場合はステップS32に進み、アンロック状態の場合はステップS600の強制排気処理に進む。
ステップS32では、シートベルトセンサ212の出力に基づいて図示を省略したシートベルトが非装着状態となっているか判定し、非装着状態の場合はステップS33に進み、装着状態の場合はステップS600の強制排気処理に進む。
ステップS33では、着座センサ213の出力に基づいて図外の座席が着座状態ではないか否か判定し、非着座状態の場合はステップS34に進み、着座状態の場合はステップS600の強制排気処理に進む。
ステップS34では、ドア開センサ214の出力に基づいて図示を省略したドアが閉じているか否か判定し、閉じている場合はステップS35に進み、閉じていない場合はステップS600の強制排気処理に進む。
ステップS35では、赤外線センサ215の出力に基づいて車室RMにおいて体温検知が無いか否か判定し、体温検知が無い場合はステップS36に進み、体温検知が有る場合はステップS600の強制排気処理に進む。
ステップS36では、電波式施錠開錠コントローラ(I−KEY)216の出力に基づいて電波式施錠開錠コントローラ216の接近が無いか否か判定し、電波式施錠開錠コントローラ216の接近が無い場合はステップS37に進み、電波式施錠開錠コントローラ216の接近がある場合はステップS600の強制排気処理に進む。すなわち、このステップS36は、乗員の車両MBへの接近を検出している。
ステップS37では、振動センサ217の出力に基づいて車体に振動が無いか否か判定し、振動がない場合はステップS38に進み、振動が生じている場合は、ステップS600の強制排気処理に進む。すなわち、このステップS37では、車体の振動により、乗員あるいは動物が車両に乗っている可能性を判定している。
ステップS38では、移動物体検出装置218の出力に基づいて車内外一定範囲に移動物が無いか否かを判定し、移動物が無い場合、すなわち、ステップS31〜S38にて全てYESの場合は車内に人間および動物が存在しないとして、ステップS40aに進み、移動物が存在する場合は、ステップS600の強制排気処理に進む。
次に、ステップS40a以降の無人脱臭処理について説明する。
ステップS40aでは、インテークモードが内気導入、すなわち、インテークドアが内気導入位置であるか否かを判定し、内気導入の場合はステップS41aに進み、内気導入となってない場合は、ステップS40bに進む。
ステップS40bでは、インテークドアアクチュエータ21を駆動してインテークドア12を内気導入位置に切り換えた後、ステップS41aに進む。
ステップS41aでは、吹出口モードがベントモードであるか否か判定し、ベントモードの場合はステップS42に進み、ベントモード以外ではステップS41bに進んで、吹出口ドアアクチュエータ22を駆動させてベント吹出口15を開いた後、ステップS42に進む。なお、本実施の形態では、ステップS41bにてベント吹出口15を開く際に、デフロスタ吹出口16およびフット吹出口17を閉じて、ベントモードとするが、少なくとも、ベント吹出口15を開けばよい。
また、本実施の形態では、自動で内外気切換可能であるため、このステップS40a,40bの処理を実行するが、内外気切換を自動で行うことができない場合は、この処理は省略してもよい。
ステップS42では、送風機31を強風量(Hi)として駆動させるとともに、加湿器52をONとして、開弁状態とした後、ステップS43に進む。
ステップS43では、脱臭タイマカウントがONであるか否か判定し、ONでない場合はステップS44に進んで、脱臭タイマカウントをスタートさせた後、ステップS44に進み、脱臭タイマカウントONの場合は、そのままステップS45に進む。
ステップS45では、オゾン発生器41を最大出力で稼働させた後、ステップS46に進む。
ステップS46では、脱臭タイマカウントが脱臭作動設定時間(数時間であり本実施の形態では8時間とする)に達したか否か判定し、脱臭作動設定時間に達していない場合は、無人脱臭処理のスタートに戻り、設定時間に達した場合には、強制停止処理に進む。なお、オゾン発生器41の稼働中は、車内のオゾン濃度が、労働衛生的許容範囲( Max:0.1ppm )を越えないよう制御される。
このように、無人脱臭処理では、脱臭作動設定時間が経過するまで無人脱臭処理(S300)を継続し、脱臭作動設定時間が経過した後は、強制停止処理(S100)を行なって、無人脱臭処理を終了する。また、無人脱臭処理の実行途中で、乗員検出がなされた場合には、車室RM内のオゾンを含む空気を強制排気するステップS600の強制排気処理を実行する。
次に、無人脱臭処理の実行途中で、乗員検出がなされた場合、すなわち、ステップS31〜S38のいずれかにおいてNOと判定された場合に進むステップS600の強制排気処理について、図7のフローチャートにより説明する。
この強制排気処理では、まず、ステップS60においてオゾン発生器41および加湿器52の作動を停止(オフ)した後、ステップS61に進む。
ステップS61では、無人脱臭処理におけるオゾン発生器41の作動時間が強制排気を要する設定時間である強制排気設定時間(例えば、30sec)を越えたか否か判定し、強制排気設定時間を越えた場合はステップS63に進み、強制排気設定時間を超えない場合はステップS62に進む。
オゾン発生時間が強制排気設定時間を超えない場合に進むステップS62では、脱臭タイマをリセットした後、実行判定処理に進む。すなわち、再び、無人脱臭処理の実行判定がなされるのを待つ。
ステップS61においてオゾン発生時間が強制排気設定時間を超えた場合、ステップS63に進んで脱臭タイマをリセットした後、ステップS64に進んで、排気タイマカウントONとしてカウントを開始した後、ステップS65に進む。
すなわち、無人脱臭処理が中断された場合、オゾン発生器41の作動時間が強制排気設定時間を越えない短時間であり、車室RMにオゾンが充満されていない場合は、強制排気を行なうことなく実行判定処理に戻るが、オゾン発生器41の作動時間が強制排気設定時間を超えていて車室RMにオゾンが充満している可能性が高い場合には、ステップS65以降の処理に基づいて、強制排気を行なう。
ステップS65では、降雨センサ240の出力に基づいて、降雨が有るか否か判定し、降雨が有る場合はステップS67に進み、降雨が無い場合はステップS800に進んで、窓開け換気処理を起動して、窓空け換気を本強制換気処理と並列に実行し、ステップS67に進む。
ステップS67では、送風機31が強風量(Hiレベル)で駆動されているか否か判定し、強風量の場合はステップS69に進み、強風量以外の場合はステップS68に進んで送風機31の作動状態を強風量(Hiレベル)に切り換えた後、ステップS69に進む。
ステップS69では、空調ユニット10の吸入モードが外気導入モードであるか否か判定し、吸入モードに応じた処理を行う。すなわち、ステップS69の判定において吸入モードが外気導入モードの場合は、そのままステップS74に進む。また、外気導入モードでない場合、オートモードの場合はステップS70に進んで、インテークドアアクチュエータ21を駆動してインテークドア12を外気導入位置に切り換えた後、ステップS74に進む。
一方、ステップS69において吸入モードがマニュアルモードの場合は、ステップS71に進んで表示装置24により換気ができない旨の警告表示を行い、さらに、ステップS72に進んで脱臭操作スイッチ250がOFFであるか否か判定し、脱臭操作スイッチ250がOFFの場合は、実行判定処理に進み、脱臭操作スイッチ250がOFFでない場合は、ステップS73に進む。そして、ステップS73では、イグニッションスイッチ101がOFFであるか否か判定し、イグニッションスイッチ101がOFFの場合は制御を終了するが、イグニッションスイッチがOFFでない場合は、ステップS72に戻り、脱臭操作スイッチ250のOFF、イグニッションスイッチ101のOFFの判定を繰り返す。
インテークドア12が外気導入である場合に進むステップS74では、排気タイマのカウントに基づいて強制排気処理による送風機31の稼働時間が排気作動設定時間(例えば、60sec)以上であるか否か判定し、排気作動設定時間以上である場合はステップS75に進み、排気作動設定時間に満たない場合はステップS74を繰り返す。
ステップS75では、オゾン濃度センサ230の出力に基づいて車室RMのオゾン濃度が、あらかじめ設定された排気終了設定濃度(例えば、0.01ppm)以下であるか否か判定し、排気終了設定濃度以下の場合はステップS77に進み、排気終了設定濃度よりも大きい場合はステップS76に進んで排気タイマをリセットしてカウントを0から再開してステップS74に戻る。
すなわち、強制排気処理では、送風機31の作動時間(排気時間)が排気作動設定時間を越えるまで排気を行い、かつ、この排気作動設定時間を越えた排気を行なった後のオゾン濃度が排気終了設定濃度以下となっていない場合は、再度、排気作動設定時間の排気を繰り返す。
その後、ステップS75の判定において、オゾン濃度が排気終了設定濃度以下になった場合に進むステップS77では、送風機31を停止させた後、ステップS78に進んで排気タイマをリセットし、実行判定処理に戻る。
次に、ステップS65において降雨が無い場合に起動されるステップS800の窓開け換気処理を、図8のフローチャートに基づいて説明する。
この窓開け換気処理では、まず、ステップS80にて、窓センサ220の出力に基づいて、窓(図示省略)が開いているか否か判定し、窓が開いている場合には、窓開け換気処理を終了し、窓が開いていない場合は、ステップS81に進んで、パワーウインドアクチュエータ23を駆動させて窓を少し開いた後、ステップS82に進む。
ステップS82では、降雨センサ240の出力に基づいて、降雨が有るか判定し、降雨がある場合はステップS84に進み、降雨が無い場合はステップS83に進む。
ステップS83では、ステップS600の強制排気処理が終了したか否か判定し、終了した場合はステップS84に進み、終了しない場合はステップS82に戻る。
ステップS84では、パワーウインドアクチュエータ23を駆動させて窓を閉じた後、窓開け換気処理を終了する。
すなわち、ステップS800の窓開け換気処理では、強制排気処理の実行時に降雨が無い場合は、窓を開いてオゾンの排気を促進させる。また、この窓開け換気処理による窓開けは、強制排気処理が終了するか、強制排気処理の途中で降雨が検出されるかした場合に、中止して、窓を閉じる処理を行う。
(作用)
次に、実施例1の作用を説明する。
<走行時>
本実施の形態の車両用空調装置により無人脱臭を行う場合、運転者は、走行時に脱臭操作スイッチ250をONとする。
この場合、イグニッションスイッチ101のONおよび脱臭操作スイッチ250のオンにより、排水切換弁43が閉じられ(ステップS2)、走行中に空調を行なうことにより、図2に示す空調ユニット10のドレン水貯留部11fにドレン水dwが溜められる。
なお、このドレン水dwは、ドレン水貯留部11fが満水となるまで溜められるとともに、満水となった後は、余分なドレン水dwは、オーバフロー管19を介して車外に排水される。
<駐車時>
その後、車両が駐車状態となってイグニッションスイッチ101をOFFに切り換えると、無人脱臭モードがON(S4)となり、まず、電源の選択が実行される(使用電源判定処理)。すなわち、基本的には、車両バッテリ61が電源として用いられ、この車両バッテリ61の電圧が不十分な場合は、脱臭専用バッテリ62が電源として用いられる。また、脱臭専用バッテリ62の電圧も不十分な場合は、無人脱臭処理は実行されずに、強制停止処理が実行されて、排水切換弁43が開弁されて、ドレン水貯留部11fに溜められたドレン水dwは、破棄される。
一方、両バッテリ61,62のいずれかに十分に電圧がある場合は、無人脱臭処理が実行され、乗員および動物が降車し、ドアおよび窓が閉じられると、オゾン水を車室RMに噴霧する。
すなわち、ステップS31〜S38の処理により、車室RMに乗員および動物が存在しないこと、また、無人脱臭処理の実行途中において乗員が車両MBに戻ってきたり、車両MBの周辺に移動物体が存在したりしない場合、無人脱臭処理が実行され、かつ、継続される。
この無人脱臭処理では、空調ユニット10の吸入モードを内気導入モードとするとともに、ベント吹出口15を開き(S40a,40b〜S41a,41b)、さらに、送風機31を強風量で駆動させるとともに、加湿器52を開弁状態とし(S42)、オゾン発生器41を駆動させる(S45)。
したがって、オゾン発生器41で発生したオゾンは、まず、脱臭用フィルタ42に供給され、脱臭用フィルタ42に付着した、不快臭やタバコ臭などの脱臭を図るとともに、インフルエンザ菌を含む雑菌の除菌を図ることができる。
さらに、脱臭用フィルタ42を通過したオゾンは、蒸発器32を通過して温度調節部11bに達し、ドレン水dwに溶け込む。この場合、蒸発器32を通過したオゾンを通気させることにより、気体オゾンよりも酸化力の高いオゾン水が形成される。また、車両MBの停止直後は、蒸発器32に結露水が付着し、これがドレン水貯留部11fに落下するため、この結露水に溶け込んだオゾンもドレン水dwに溶け込む。
なお、空調ユニット10内では、オゾン発生器41にて発生した送風中のオゾンは、ベント吹出口15に達する前に、空調ユニット10内で吸着されて消失する。
一方、オゾンが溶け込んだドレン水dwは、吸水管51を伝って加湿器52に吸い上げられ、ベント吹出部11cにおける送風の負圧によるベンチュリ効果によりベント吹出口15から車室RMに噴霧される。
このように、オゾンは、オゾン水として噴霧されて、車室RMの脱臭および除菌がなされる。しかも、このように、オゾン水として噴霧されるため、図示を省略したシートや、内装部材などの布地部材にも浸透し、単にオゾン空気を放出するものと比較して、内装部材の内部まで効率良く脱臭および除菌を行うことができる。
この無人脱臭処理は、本実施の形態では、あらかじめ設定された作動設定時間の間(例えば、8時間)実行するものであり、例えば、夜間の駐車時に実行される。
そして、作動設定時間が経過して無人脱臭処理を終了したら、本実施の形態では、強制排気処理を実行する。
この強制排気処理は、吸入モードを外気導入とし(S69)、かつ、窓を開けた状態で(S800)、送風機31を強作動させて(S67)、排気作動設定時間(例えば、60sec)実行する。
したがって、車室RMには、外気が導入されるとともに、窓などから排気されることにより、車室RM内のオゾンが車外に排気される。
この強制排気処理は、排気作動設定時間が経過するまで実行した後(S74)、車室RMのオゾン濃度が、排気終了設定濃度以下に低下したら、終了する(S75→S77)。また、車室RMのオゾン濃度が、排気終了設定濃度以下に低下していない場合は、再度、排気作動設定時間の強制排気を実行する。
なお、強制排気処理中の窓開け換気は、降雨がない場合に実行され、降雨時には窓開けは実行されない。また、強制は気処理中に降雨が生じた場合には、窓を閉じる(S82→S84)。
(実施の形態の効果)
以上説明した実施の形態の車両用空調装置は、以下に列挙する効果を奏する。
a)実施の形態の車両用空調装置は、
車載され、送風機31により送風を形成して各吹出口15,16,17から車室RMに送風するとともに、少なくとも蒸発器32により送風を冷却可能な空調ユニット10と、
この空調ユニット10に設けられ、蒸発器32の結露によるドレン水dwを溜めるドレン水貯留部11f、およびオゾンを発生させてドレン水貯留部11fのドレン水dwにオゾンを含ませてオゾン水を形成するオゾン発生器41と、
ドレン水貯留部11fに溜められたオゾン水を、ベント吹出口15から噴霧させる噴霧手段50と、
を備えていることを特徴とする。
このように、オゾン水を噴霧させるようにして溜め、オゾンを送風に含ませて車室RMに供給するのと比較して、シートや天井その他の内装部材にオゾンが浸透しやすく、除菌および脱臭性能を向上可能な車両用空調装置を提供することができる。
しかも、オゾン水は、蒸発器32の結露によるドレン水dwを用いて形成するため、専用の水を充填するものと比較して、水を充填する手間や、容器を省くことができ、経済性に優れる。
b)実施の形態の車両用空調装置は、オゾン発生器41は、空調ユニット10の内外気を取り入れるインテーク部11aに設置されていることを特徴とする。
したがって、オゾン発生器41を、従来のように、蒸発器の下流に設置するものと比較して、発生したオゾンが空調ユニット10の外部まで達しにくく、空調ユニット10の内部でオゾン水を効率的に形成することが可能となる。
c)実施の形態の車両用空調装置は、インテーク部11aには、オゾン発生器41の送風方向下流側に、脱臭用フィルタ42が設けられていることを特徴とする。
したがって、オゾン発生器41で発生したオゾンにより脱臭用フィルタ42の脱臭および除菌を行うことができ、脱臭用フィルタ42に吸着された臭気成分が分解される。よって、従来のように蒸発器の下流にオゾン発生器を配置したものと比較して、脱臭用フィルタ42の脱臭性能を長期に亘って維持可能となる。
d)実施の形態の車両用空調装置は、ドレン水貯留部11fは、蒸発器32の送風下流側に配置されていることを特徴とする。
したがって、蒸発器を通過したオゾンがドレン水貯留部に貯留されたドレン水に通気されることにより、気体オゾンよりも酸化力の高いオゾン水が形成される。
e)実施の形態の車両用空調装置は、噴霧手段50は、ドレン水貯留部11fにて形成されたオゾン水を、ベント吹出口15に毛細管現象により吸い上げる吸水管51を備え、かつ、この吸水管51は、ベント吹出口15における送風の負圧により噴霧可能に設けられていることを特徴とする。
したがって、オゾン水をベント吹出口15に揚水させるポンプが不要であり、コスト、部品点数、重量を軽減可能である。
加えて、本実施の形態では、吸水管51には、毛細管現象によりドレン水dw(オゾン水)をベント吹出部11cまで揚水可能とする、多孔質セラミックなどの素材を充填しているため、単に管のみによる毛細管現象により揚水させるものと比較して、揚水効率を高めることが可能である。
しかも、実施の形態では、吸水管51の噴霧部分に、送風の負圧により吸水管51の水分を噴霧させる加湿器52を設けることにより、噴霧部分において、送風の負圧に応じた噴霧効率に優れた形状や口径として、より噴霧性能を高めることが可能である。
さらに、実施の形態では、加湿器52に開閉弁機能を持たせているため、ベント吹出部11cに送風を行なっている場合において噴霧の有無を任意に選択することが可能である。したがって、走行中は開閉弁機能を閉じて、ドレン水貯留部11fに溜まったドレン水を噴霧しないようにすることができる。また、走行中に、車室RMを加湿したい場合、および無人脱臭処理時など、必要に応じて選択的に開閉弁機能部分を開弁して、ドレン水dwを用いて加湿を行なったり、オゾン水噴霧による無人脱臭を行なったりすることが可能である。
f)実施の形態の車両用空調装置は、ドレン水貯留部11fは、ドレン水を車外に排出するドレン管18が接続され、かつ、このドレン管18を開閉する排水切換弁43を備えているとともに、ドレン水貯留部11fの水位が設定水位を超えると、ドレン管18に流して車外に排出するオーバフロー管19を備えていることを特徴とする。
したがって、排水切換弁43の切換に基づいて、排水切換弁43の閉時には、ドレン水貯留部11fに、所望の量のドレン水dwを貯留することが可能であり、かつ、必要に応じて排水切換弁43を開弁すれば、ドレン水dwを排水することが可能となる。
g)実施の形態の車両用空調装置は、空調ユニット10およびオゾン発生器41の作動を制御するコントロールユニット100を備え、
このコントロールユニット100の入力側に、乗員を検出する乗員検出手段210を備え、
コントロールユニット100は、空調ユニット10の稼働時に、排水切換弁43を閉じてドレン水貯留部11fにドレン水dwを溜める処理(S2)を実行し、車室RMに乗員が不在のときに、オゾン水を形成する(S45)とともに、オゾン水の噴霧を行う無人脱臭処理(S42)を実行することを特徴とする。
したがって、走行中にドレン水貯留部11fにドレン水dwを貯留し、乗員が不在となって、オゾン水を形成して噴霧することができる。
h)実施の形態の車両用空調装置は、コントロールユニット100は、イグニッションスイッチ101がONからOFFに切り換わった後に、無人脱臭処理の実行判定を行い、あらかじめ設定された実行条件の非成立時には、排水切換弁43を開いてドレン水貯留部11fに貯留したドレン水dwを排出させる強制停止処理を実行することを特徴とする。
したがって、無人脱臭処理の非実行時には、ドレン水dwを排出し、空調ユニット10内の湿度低減および雑菌の繁殖抑制を図ることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1〜実施例4について詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1〜実施例4に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施の形態では、オゾン水を噴霧させる吹出口として、ベント吹出口を示したが、これに限定されず、ベント吹出口、デフロスタ吹出口、フット吹出口のいずれを用いてもよい。また、これらの吹出口は、実施の形態で示したように、いずれか単独の吹出口を用いてもよいが、これらのうちの2以上の吹出口を用いるようにしてもよい。
また、実施の形態では、ドレン水貯留部に溜められたオゾン水を吹出口から噴霧させる噴霧手段として、毛細管減少により吹出口に吸い上げる吸水管、ベンチュリ効果により噴霧する加湿器を用いた例を示したが、ポンプなどの機械的手段を用いて噴霧するようにしてもよい。さらに、ベンチュリ効果により噴霧する場合、例えば、吹出口ドアの開度を狭めて、送風の流速を早めるなど、送風速度を速める、あるいは負圧を高め、より吸引効果を高めるようにしてもよい。
また、実施の形態では、無人脱臭処理を実行する時間の一例として、8時間を示したが、その時間は、これに限定されるものではなく、数十分程度の時間であってもよい。要は、電源としてのバッテリに負担をかけない時間とするのが好ましく、実施の形態で示した電動車やハイブリッド車両以外の内燃機関を用いた車両では、この実行時間を短くするのが好ましい。
さらに、実施の形態では、電源として、車両バッテリと脱臭専用バッテリとを有したものを示したが、これに限定されること無く、いずれか一方のみを備えたものを用いてもよい。
RM 車室
10 空調ユニット
11a インテーク部
15 ベント吹出口
16 デフロスタ吹出口
17 フット吹出口
18 ドレン管
19 オーバフロー管
31 送風機
32 蒸発器
41 オゾン発生器
42 脱臭用フィルタ
43 排水切換弁
50 噴霧手段
51 吸水管
52 加湿器
100 コントロールユニット
210 乗員検出手段

Claims (8)

  1. 車載され、送風機により送風を形成して吹出口から車室に送風するとともに、少なくとも蒸発器により送風を冷却可能な空調ユニットと、
    この空調ユニットに設けられ、前記蒸発器の結露によるドレン水を溜めるドレン水貯留部、およびオゾンを発生させて前記ドレン水貯留部のドレン水にオゾンを含ませてオゾン水を形成するオゾン発生器と、
    前記ドレン水貯留部に溜められたオゾン水を、前記吹出口から噴霧させる噴霧手段と、
    を備えていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    前記オゾン発生器は、前記空調ユニットの内外気を取り入れるインテーク部に設置されていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項2に記載の車両用空調装置において、
    前記インテーク部には、前記オゾン発生器の送風方向下流側に脱臭用フィルタが設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の車両用空調装置において、
    前記ドレン水貯留部は、前記蒸発器の送風下流側に配置されていることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記噴霧手段は、前記ドレン水貯留部にて形成されたオゾン水を、前記吹出口に毛細管現象により吸い上げる吸水管を備え、かつ、この吸水管は、前記吹出口における送風の負圧により噴霧可能に設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記ドレン水貯留部は、前記ドレン水を車外に排出するドレン管が接続され、かつ、このドレン管を開閉する排水切換弁を備えているとともに、前記ドレン水貯留部の水位が設定水位を超えると、前記ドレン管に流すオーバフロー管を備えていることを特徴とする車両用空調装置。
  7. 請求項6に記載の車両用空調装置において、
    前記空調ユニットおよび前記オゾン発生器の作動を制御するコントロールユニットを備え、
    このコントロールユニットの入力側に、乗員を検出する乗員検出手段を備え、
    前記コントロールユニットは、前記空調ユニットの稼働時に、前記排水切換弁を閉じて前記ドレン水貯留部に前記ドレン水を溜める処理を実行し、前記車室に乗員が不在のときに、前記オゾン水を形成するとともに、前記オゾン水の噴霧を行う無人脱臭処理を実行することを特徴とする車両用空調装置。
  8. 請求項7に記載の車両用空調装置において、
    前記コントロールユニットは、イグニッションスイッチがONからOFFに切り換わった後に、前記無人脱臭処理の実行判定を行い、あらかじめ設定された実行条件の非成立時には、前記排水切換弁を開いて前記ドレン水貯留部に貯留したオゾン水を排出させる強制停止処理を実行することを特徴とする車両用空調装置。
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