JP2009220353A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像情報の伝送速度を低下させることなく記録媒体の幅方向のずれに対応可能な画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法を提供する。
【解決手段】画像を形成する記録媒体上の領域が予め割り当てられている複数の画像形成手段の各々に対応して設けられ、領域に対応する画像を示す分割画像情報を送信する送信手段と、送信手段の各々に対応して設けられ、送信手段により送信された分割画像情報を受信する受信手段と、受信手段及び画像形成手段の各々に対応して設けられ、受信手段により受信された分割画像情報に基づき、画像形成手段を駆動する駆動手段と、記録媒体の位置と画像形成手段が形成する領域とのずれを検出する検出手段と、検出手段により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する送信制御手段と、を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理方法に関し、特に、走査方式としてライン方式の画像形成処理に好適な画像処理装置、その画像処理装置を有する画像形成装置、及び画像処理方法に関する。
インクジェットヘッドの構成として、より高密度な描画を行える構成としてノズルを2次元状に配列したマトリクス型のヘッドがある。このマトリクス型ヘッドでは、各ノズルごとに必要な長さ・幅よりも、描画の画素の間隔を小さく出来るため、600dpiあるいはそれ以上の高密度な描画を実現することができる.これにより、高精細・高画質な画像形成が期待できる。
また、インクジェットヘッドの走査方式として、ヘッドを印字媒体に対し往復走査するシャトルスキャン方式と、印字媒体の幅の固定ヘッドをもち、印字媒体を走査させて画像形成をおこなうライン方式がある。ライン方式はシャトル方式に比べて、高速の画像形成が実現できる。
上述したマトリクス型のヘッドをライン方式で構成すれば、高精細の画像をきわめて高速に形成することができるが、大量の印字データを高速でヘッドに伝送する必要がある。具体的に例えば1200dpi、幅が500mmのラインヘッドを、吐出周期40KHzで駆動すると、約1,000,000,000画素/秒のデータ量となる.2bit/画素(4階調/画素)とすると、最低でも2GBit/secの伝送速度が必要になる。
従って、複数の伝送路に分けて、並列で伝送することがコスト・信頼性の点から望ましい。
また、このような高速な伝送速度では、ページメモリからのデータ読み出し速度もネックとなるため、ページメモリを複数もち、幅方向の複数のエリアを並列に読み出し処理することも必要になる。
更に、ライン方式におけるラインヘッドの大きさは媒体の印字幅だけ必要となり、例えばA4幅の媒体でも200mm〜以上となるため、一体構造での製造は困難なものとなっている。従って長尺の精密構造を一体構造として製造することは、歩留まり及びコストの点で不利となり好ましくない。
そこで、例えば20mm〜40mm程度を1つのヘッドの大きさの単位として製造し、これを組み合わせて長尺のヘッドを構成することがより好ましい。
この場合、図12に示される構成となる。図12は、4つのヘッドモジュールを組み合わせた場合の構成を示している。同図に示されるように、このプリンタシステムは、ホスト装置、ページメモリ、読み出し制御部、データ送信部、データ受信部、ヘッドモジュール駆動制御部、ヘッドモジュールを含んで構成されている。
ホスト装置は、印刷する画像情報や、その画像情報が示す画像を印刷するように指示するものである。ページメモリは画像情報を記憶するものである。読み出し制御部は、4つのヘッドモジュールの各々に割り当てるページメモリに記憶されている画像情報を読み出すものである。
具体的に、読み出し制御部は、図13に示されるような4分割された各画像が示す分割画像情報を各ヘッドモジュールに送信するために読み出すものである。
読み出し制御部により読み出された画像情報は、図12に示されるように、データ送信部から送信され、長尺のラインヘッドを持つ、すなわち広幅の印字を行う装置では数メートルの伝送路を経てデータ受信部で受信される。
受信された画像情報に基づいてヘッドモジュール駆動制御部は、ヘッドモジュールを駆動することで、ヘッドモジュールにより画像が形成される。
このように、高密度のラインヘッドを高速で駆動するシステムとしては、図12、図13のように、ラインヘッドを複数に分割し、各々のヘッドモジュールごとに画像情報の伝送路を持つ構成とすることが必要になる。
特開2006−62118号公報 特開2006−35852号公報 特開2005−186475号公報 特開2005−22134号公報
しかしながら、図12に示した構成では、以下のような問題がある。まず、一般に、ヘッドモジュールの取り付け位置には誤差がある。媒体搬送方向(副走査方向)の位置ずれは、吐出タイミングを遅延させるなどで調整可能であるが、記録媒体の幅方向であるヘッドモジュールの並び方向(主走査方向)にも位置ずれ(レジずれ)はある。
このレジずれは、媒体は高速で搬送されるために容易に発生し、そのずれ量も搬送中に変動して一定とならないことが多い。
レジずれの調整は、ノズル位置が固定であるために、タイミングなどでは補正できず、別の手段が必要になる。そこで、特許文献1に開示された技術では、ヘッドを移動させることで印字位置を補正している。この方法では、ヘッドモジュールを移動するアクチュエータを必要とするが、ラインヘッドは媒体幅以上の幅あり、重量も大きく、これを高速で動かすには高出力のアクチュエータが必要であり、ヘッドを動かすことは振動による影響もあり好ましくない。
また、特許文献2には、画像データをページメモリ上でシフトしておく技術が開示されている。この特許文献2では、ヘッド並び方向の移動処理を、統括制御部にて行った後、ヘッドへ画像データを伝送している。更に、特許文献3では、画像形成制御部にて同様の処理を行っている。
しかしながら、これらの方法を用いた場合、高密度かつ広幅の印字をおこなうシステムでは、扱うページデータの量が非常に大きくなるため、実現するために高速の処理回路などが必要になる。
例えば、1200dpi.700mm幅、500mm長さ、1画素あたり2ビットとすると、1ページ当たりのデータ量は1.6GByteとなる。この画像を30KHzの吐出速度でプリントするとおよそ 1.6Gbytes/secの画像の読み出しや転送が必要になる。現在の半導体メモリや処理回路では、動作速度は400MHz〜800MHzが実用的な領域であり、コストなども考慮すると領域分割などの構成をとることが必要になる。
この場合、シフト処理にともない領域の区切りでの処理が必要になる。また、画像データがより大きい場合は、ページメモリおよび送信部を複数持ち、並列して動作させる構成も考えられる。しかしこの場合は筐体も別になることもあり得るため、データのやり取りはさらに難しくなる。
なお、プリンタが低速であれば、特許文献2に開示されている技術のように、画像データのシフト処理のみでおこなうことも可能であるが、単純に1ライン分のデータを端からヘッドへ転送することは、高密度・広幅のプリンタの場合、データ転送速度が非常に高速となり現実的ではない。
更に、図14に示されるような方法も考えられる。同図に示される方法は、画像データをヘッドモジュールに伝送する際、最大シフト分の画像データを更に転送しておき、シフト量に応じて必要な部分のみ印字するものである。
この場合、本来必要な画像データよりも大きいサイズの画像データを転送する必要があり、伝送部に更に高速性が要求されることとなる。そして、上述したように伝送路は数メートルであることが多いため、高速化することは画像データの信頼性低下を招きかねない。
このように、記録媒体の幅方向のずれに対する従来の技術では、画像情報の伝送速度の低下を招くという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑み、画像情報の伝送速度を低下させることなく記録媒体の幅方向のずれに対応可能な画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像情報が記憶された記憶手段と、画像を形成する記録媒体上の領域が予め割り当てられている複数の画像形成手段の各々に対応して設けられ、前記記憶手段により記憶された前記画像情報から前記領域に対応する画像を示す分割画像情報を送信する送信手段と、前記送信手段の各々に対応して設けられ、前記送信手段により送信された前記分割画像情報を受信する受信手段と、前記受信手段、及び前記画像形成手段の各々に対応して設けられ、前記受信手段により受信された前記分割画像情報に基づき、対応する前記画像形成手段を駆動する駆動手段と、前記記録媒体の位置と前記画像形成手段が形成する領域とのずれを検出する検出手段と、前記検出手段により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、前記領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する送信制御手段と、を有する。
ここで、請求項1に記載の発明では、送信手段が画像を形成する記録媒体上の領域が予め割り当てられている複数の画像形成手段の各々に対応して設けられ、画像情報が記憶された記憶手段により記憶された前記画像情報から前記領域に対応する画像を示す分割画像情報を送信し、受信手段が前記送信手段の各々に対応して設けられ、前記送信手段により送信された前記分割画像情報を受信する。
駆動手段が前記受信手段、及び前記画像形成手段の各々に対応して設けられ、前記受信手段により受信された前記分割画像情報に基づき、対応する前記画像形成手段を駆動する。検出手段が前記記録媒体の位置と前記画像形成手段が形成する領域とのずれを検出し、送信制御手段が前記検出手段により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、前記領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する。
このように、画像形成手段を駆動する駆動手段でずれに応じた画像情報を送信するため、前記送信手段から前記受信手段への画像情報の伝送速度を低下させることなく記録媒体の幅方向のずれに対応可能な画像処理装置を提供することができる。
また、請求項2の発明は、前記送信制御手段は、前記駆動手段により前記画像形成手段が駆動される度に、前記検出手段により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、前記領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する。
請求項2の発明では、駆動手段により前記画像形成手段が駆動される度に制御するため、変動するずれに即座に対応することが可能となる。
また、請求項3の発明は、前記画像形成手段は、前記記録媒体に形成する色の種類毎に設けられ、前記送信制御手段は、前記種類毎に設けられた画像形成手段に対応する各々の前記駆動手段に対して、前記検出手段により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、前記領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する。
請求項3の発明では、画像形成手段が前記記録媒体に形成する色の種類毎に設けられるため、カラーで画像を形成する場合にも対応することができる。
また、上記目的を達成するために、請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記画像形成手段と、を有する。
請求項4の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項の発明と同様の効果が得られる画像形成装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、請求項5の発明は、画像を形成する記録媒体上の領域が予め割り当てられている複数の画像形成手段の各々に対応して設けられた送信手段により、画像情報が記憶された記憶手段により記憶された前記画像情報から前記領域に対応する画像を示す分割画像情報を送信する送信段階と、前記送信手段の各々に対応して設けられた受信手段により、前記送信段階により送信された前記分割画像情報を受信する受信段階と、前記記録媒体の位置と前記画像形成手段が形成する領域とのずれを検出する検出段階と、前記検出段階により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、前記領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する送信制御段階と、前記駆動手段により、前記受信手段により受信された前記分割画像情報、及び前記送信制御段階により送信された分割画像情報に基づき、対応する前記画像形成手段を駆動する駆動段階と、を有する。
請求項5の発明は、画像形成手段を駆動する駆動手段でずれに応じた画像情報を送信するため、前記送信手段から前記受信手段への画像情報の伝送速度を低下させることなく記録媒体の幅方向のずれに対応可能な画像処理方法を提供することができる。
本発明によれば、画像情報の伝送速度を低下させることなく記録媒体の幅方向のずれに対応可能な画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法を提供することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示すインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置110は、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェット記録ヘッド(以下、ヘッドという。)112K、112C、112M、112Yを有する印字部112と、各ヘッド112K、112C、112M、112Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部114と、記録媒体たる記録紙116を供給する給紙部118と、記録紙116のカールを除去するデカール処理部120と、前記印字部112のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙116の平面性を保持しながら記録紙116を搬送するベルト搬送部122と、印字部112による印字結果を読み取る印字検出部124と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部126とを備えている。なお、本明細書でいう「印字」とは、文字の印刷の他に画像の印刷も含む。
インク貯蔵/装填部114は、各ヘッド112K、112C、112M、112Yに対応する色のインクを貯蔵するインクタンクを有し、各タンクは所要の管路を介してヘッド112K、112C、112M、112Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部114は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1では、給紙部118の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類の記録媒体(メディア)を利用可能な構成にした場合、メディアの種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される記録媒体の種類(メディア種)を自動的に判別し、メディア種に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部118から送り出される記録紙116はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部120においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム130で記録紙116に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター128が設けられており、該カッター128によってロール紙は所望のサイズにカットされる。なお、カット紙を使用する場合には、カッター128は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙116は、ベルト搬送部122へと送られる。ベルト搬送部122は、ローラ131、132間に無端状のベルト133が巻き掛けられた構造を有するように構成されている。
ベルト133は、記録紙116の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。同図に示されるように、ローラ131、132間に掛け渡されたベルト133の内側において印字部112のノズル面、及び印字検出部124のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ134が設けられており、この吸着チャンバ134をファン135で吸引して負圧にすることによって記録紙116がベルト133上に吸着保持される。なお、吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式を採用してもよい。
ベルト133が巻かれているローラ131、132の少なくとも一方に図示しないモータの動力が伝達されることにより、ベルト133は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト133上に保持された記録紙116は図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト133上にもインクが付着するので、ベルト133の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部136が設けられている。ベルト清掃部136の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組合せなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、ベルト搬送部122に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
ベルト搬送部122により形成される用紙搬送路上において印字部112の上流側には、加熱ファン140が設けられている。加熱ファン140は、印字前の記録紙116に加熱空気を吹き付け、記録紙116を加熱する。印字直前に記録紙116を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部112の各ヘッド112K、112C、112M、112Yは、当該インクジェット記録装置110が対象とする記録紙116の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録紙116の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
ヘッド112K、112C、112M、112Yは、記録紙116の送り方向に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれのヘッド112K、112C、112M、112Yが記録紙116の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
ベルト搬送部122により記録紙116を搬送しつつ各ヘッド112K、112C、112M、112Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録紙116上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド112K、112C、112M、112Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙116と印字部112を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙116の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
図1に示した印字検出部124は、印字部112の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ又はエリアセンサ)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりや着弾位置誤差などの吐出特性をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部124には、受光面に複数の受光素子(光電変換素子)が2次元配列されてなるCCDエリアセンサを好適に用いることができる。エリアセンサは、少なくとも各ヘッド112K、112C、112M、112Yによるインク吐出幅(画像記録幅)の全域を撮像できる撮像範囲を有しているものとする。1つのエリアセンサで所要の撮像範囲を実現してもよいし、複数のエリアセンサを組み合わせて(繋ぎ合わせて)所要の撮像範囲を確保してもよい。或いはまた、エリアセンサを移動機構(不図示)によって支持し、エリアセンサを移動(走査)させることによって所要の撮像範囲を撮像する構成も可能である。
また、エリアセンサに代えてラインセンサを用いることも可能である。この場合、ラインセンサは、少なくとも各ヘッド112K、112C、112M、112Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列(光電変換素子列)を有する構成が好ましい。
このように、印字検出部124は、イメージセンサを含むブロックであり、記録紙116に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、着弾位置誤差、ドット形状、光学濃度など)を検出し、その検出結果をプリント制御部180及びシステムコントローラ172に提供する。
印字検出部124の後段には後乾燥部142が設けられている。後乾燥部142は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部142の後段には、加熱・加圧部144が設けられている。加熱・加圧部144は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ145で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部126から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置110では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部126A、126Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。
なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター148によってテスト印字の部分を切り離す。また、図には示さないが、本画像の排出部126Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
次に、ヘッドの構造について説明する。色別の各ヘッド112K、112C、112M、112Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号150によってヘッドを示すものとする。
図3はヘッド150の構造例を示す平面透視図であり、図4はその一部の拡大図である。また、図5は1つの液滴吐出素子(1つのノズル151に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図4中の33−33線に沿う断面図)である。
記録紙116上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド150におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド150は、図3、図4に示したように、インク吐出口であるノズル151と、各ノズル151に対応する圧力室152等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)153を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
なお、記録紙116の送り方向と略直交する方向に記録紙116の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。
各ノズル151に対応して設けられている圧力室152は、その平面形状が概略正方形となっており(図3、図4参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル151への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)154が設けられている。なお、圧力室152の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図5に示したように、各圧力室152は供給口154を介して共通流路155と連通されている。共通流路155はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路155を介して各圧力室152に分配供給される。
圧力室152の一部の面(図5において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)156には個別電極157を備えたアクチュエータ158が接合されている。個別電極157と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ158が変形して圧力室152の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル151からインクが吐出される。なお、アクチュエータ158には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク吐出後、アクチュエータ158の変位が元に戻る際に、共通流路155から供給口154を通って新しいインクが圧力室152に再充填される。
画像情報から生成さるドット配置データに応じて各ノズル151に対応したアクチュエータ158の駆動を制御することにより、ノズル151からインク滴を吐出させることができる。図1で説明したように、記録媒体たる記録紙116を一定の速度で副走査方向に搬送しながら、その搬送速度に合わせて各ノズル151のインク吐出タイミングを制御することによって、記録紙116上に所望の画像を記録することができる。
上述した構造を有するインク室ユニット153を図6に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット153を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル151が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録紙116の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示した例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ158の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
図7は、インクジェット記録装置110のシステム構成を示すブロック図である。同図に示したように、インクジェット記録装置110は、大きく分けて、システム制御部200、及びプリント制御部180を含んで構成される。
システム制御部200は、通信インタフェース170、システムコントローラ172、画像メモリ174、ROM175、モータドライバ176、ヒータドライバ178等を備えている。
通信インタフェース170は、ユーザが当該インクジェット記録装置110に対して印刷の指示等を行うため等に用いられるホスト装置10とのインタフェース部である。通信インタフェース170にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインタフェースやセントロニクスなどのパラレルインタフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホスト装置10から送出された画像情報は通信インタフェース170を介してインクジェット記録装置110に取り込まれ、一旦画像メモリ174に記憶される。画像メモリ174は、通信インタフェース170を介して入力された画像を記憶する記憶手段であり、システムコントローラ172を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ174は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ172は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置110の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ172は、通信インタフェース170、画像メモリ174、モータドライバ176、ヒータドライバ178、プリント制御部180等の各部を制御し、ホスト装置10との間の通信制御、画像メモリ174及びROM175の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ188やヒータ189を制御する制御信号を生成する。なお、プリント制御部180に対しては、制御信号の他に、画像メモリ174に記憶された画像情報を送信する。また、システムコントローラ172は、印字検出部124から読み込んだ読取データから着弾位置誤差のデータやドット形状のデータ等を生成することもできる。
また、ROM175には、システムコントローラ172のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。ROM175は、書換不能な記憶手段であってもよいが、各種のデータを必要に応じて更新する場合は、EEPROMのような書換可能な記憶手段を用いることが好ましい。
画像メモリ174は、画像情報の一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ176は、システムコントローラ172からの指示に従って搬送系のモータ188を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ178は、システムコントローラ172からの指示に従って後乾燥部142等のヒータ189を駆動するドライバである。
プリント制御部180は、システムコントローラ172の制御に従い、システム制御部200から送信された画像情報から吐出制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能するとともに、生成したインク吐出データに基づいてヘッド150の吐出駆動を制御する。
次に、図8を用いて、上述したインクジェット記録装置110の構成のうち、本実施の形態に関連する構成の詳細について説明する。なお、以下の説明は、図13に示されるように、画像を4分割し、その4分割された各画像が示す分割画像情報を用いる場合の構成についての説明である。
図8には、上述したホスト装置10、システム制御部200、及びプリント制御部180が示されている。このうち、システム制御部200には、ページメモリ12、読み出し制御部14、及び複数(図では4つ)のデータ送信部16A、16B、16C、16Dが示されている。以下の説明において、データ送信部のように、数字とアルファベットの組み合わせで符号が示されるものに共通する説明をする場合には、数字のみで表現する。例えば、上記データ送信部の場合は、単にデータ送信部16と記す。
このデータ送信部16と後述するデータ受信部18とは、例えばツイストペアの1対の信号線で接続される。また、分割画像情報はデータ送信部16によってシリアライズされ、更に80MBytes x 8bit=640Mbit/sec以上のディジタル信号に変換され、データ受信部18に送信される。
上記ページメモリ12は、図7に示した画像メモリ174に設けられるものであり、ページメモリ12は、例えば2Gbytesの容量をもつ。読み出し制御部14、及びデータ送信部16は、システムコントローラ172に搭載されたCPU、或いはASICにより実現されるものである。
次にプリント制御部180について説明する。プリント制御部180は、複数(図では4つ)のデータ受信部18A、18B、18C、18D、複数(図では4つ)のヘッドモジュール駆動制御部20A、20B、20C、20D、複数(図では3つ)の伝送部22A、22B、22C、複数(図では4つ)のヘッドモジュール24A、24B、24C、24Dを含んで構成される。
ヘッドモジュール駆動制御部20は、各々独立した回路基板で構成され、ヘッドモジュール24の近傍に設けられる。これは、ヘッドモジュール駆動制御部20が生成する駆動信号が、ピエゾ素子を駆動するアナログ信号であるので、波形の劣化などを最小限にとどめるためである。そのため、ヘッドモジュール駆動制御部20はヘッドモジュール24の出来るだけ近くに配置してヘッドモジュール駆動制御部20とヘッドモジュール24間の配線を最短にすることが望ましい。
具体的には、ヘッド112の直上にヘッド112と並行して、ヘッドモジュール駆動制御部20の基板を配置することが好ましい。
一方、上述したシステム制御部200は、大規模メモリや場合よってはハードディスク・パーソナルコンピュータなどを搭載するため寸法も大きくなり、ヘッド112の直上に配置するのは望ましくないため、ヘッド112とは離れた場所に配置される。
また、上述したデータ受信部18は、受信した分割画像情報のノイズ除去や、誤り訂正などを行う。更に、伝送部22は、ヘッドモジュール駆動制御部20が独立した回路基板で構成されることから、基板間のデータ転送を行うものであり、例えばフレキシブルケーブルやフレキシブルプリント基板などで構成される。そして、ヘッドモジュール駆動制御部20は上述したようにヘッド112の直上に配置されるため、伝送部22の長さは、長くても数センチメートルである。
従って、本実施の形態におけるずれへの対応は、ヘッドモジュール24へ分割画像情報を送信する直前で行うことにより、ずれの変化に対応して、時間遅れが少なく補正ができる結果、より変化の早いずれの変動が生じても、ずれることなく高品質な印字を行うことができる。更にずれに応じた情報量だけ転送するため、より高速な印字を実現することができる。また、ヘッドモジュール駆動制御部20とヘッドモジュール24とが近接しており、伝送部22に示されるように、短い信号線で伝送可能であることにより、信頼性の高い高速伝送を実現することができるとともに、簡易な回路構成で実現することができる。従って、安価なインクジェット記録装置110を提供することができる。
更に、ずれに応じた分割画像情報の転送を、ページメモリ12で行う必要がないため、システム制御部200とプリント制御部180とが独立して動作することが可能となるため、より高速な処理を実現することができる。
上述した構成において、システム制御部200と、ヘッドモジュール24を除いたプリント制御部180とが画像処理装置に対応している。そして、画像形成手段としてヘッドモジュール24を加えたものが、画像形成装置としてのインクジェット記録装置110に対応している。
4分割した分割画像情報を用いるため、データ送信部16、データ受信部18、ヘッドモジュール駆動制御部20、及びヘッドモジュール24は、各々4つ設けられているが、N分割した場合には、各々N個設けられることとなる。また、伝送部22は、ヘッドモジュール駆動制御部20間の通信線であるため、3つ設けられることとなるが、ヘッドモジュール駆動制御部20がN個設けられた場合には、N−1個設けられることとなる。
上述したヘッドモジュール24によりインクジェット記録装置112が構成されるが、このインクジェット記録装置112には、記録媒体の位置とヘッドモジュール24が形成する領域とのずれを検出する検出センサ26、及び検出センサ26により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、領域が隣接する一方のヘッドモジュール24に対応するヘッドモジュール駆動制御部20から他方のヘッドモジュール24に対応するヘッドモジュール駆動制御部20へ送信させるように制御する送信制御部28が更に設けられている。検出センサ26は記録媒体の幅方向のずれを検出するものであり、例えば記録媒体のエッジ位置や、ベルトなどの搬送媒体のエッジ位置を検出するものである。具体的には光電素子(CCDやフォトトランジスタ)などで構成される。
また、同図には、送信制御部28から、ヘッドモジュール駆動制御部20を制御するための信号を送信するための通信線が示されており、この信号は各ヘッドモジュール駆動制御部20に送信される。
図1に示したように、ヘッドモジュール24は、記録媒体に形成する色の種類(本実施の形態ではKCMYの4種類)毎に設けられ、送信制御部28は、種類毎に設けられたヘッドモジュール24に対応する各々のヘッドモジュール駆動制御部20に対して、検出センサ26により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、領域が隣接する一方のヘッドモジュール24に対応するヘッドモジュール駆動制御部20から他方のヘッドモジュール24に対応するヘッドモジュール駆動制御部20へ送信させるように制御する。
上述したように本実施の形態では、画像を形成する記録媒体上の領域の数が4つであるため、本実施の形態では、システム制御部200のデータ送信部16は、画像を形成する記録媒体上の領域が予め割り当てられている4つのヘッドモジュール24の各々に対応して設けられており、ページメモリ12により記録された画像情報から領域に対応する画像を示す分割画像情報を送信するようになっている。
また、データ受信部18はデータ送信部16の各々に対応して設けられ、データ送信部16により送信された分割画像情報を受信する。
そして、ヘッドモジュール駆動制御部20は、データ受信部18、及びヘッドモジュール24の各々に対応して設けられ、データ受信部18により受信された分割画像情報に基づき、ヘッドモジュール24を駆動する。
このヘッドモジュール駆動制御部20の詳細について、図9を用いて説明する。図9には、ヘッドモジュール駆動制御部20、データ受信部18、ヘッドモジュール24、検出センサ26、及び送信制御部28が示されている。
そして、ヘッドモジュール駆動制御部20は同図に示されるように、受信データ処理部36、モジュール間受信部32、モジュール間送信部34、及びヘッド駆動回路38を含んで構成される。
このうち、受信データ処理部36は、データ受信部18が受信した画像情報を保持するためのバッファを有する。また、送信制御部28から受信した信号に応じて、隣接するヘッドモジュール駆動制御部20に検出センサ26により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、モジュール間送信部34により送信する。
また、受信データ処理部36は、他のヘッドモジュール駆動制御部20が送信した分割画像情報を、モジュール間受信部32によって受信する。
このようにして送受信された分割画像情報に基づき、ヘッド駆動回路38は駆動波形を生成し、ヘッドモジュール24に出力する。
上述した検出センサ26により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、モジュール間送信部34により送信する具体例を、図10を用いて説明する。図10には、ずれがない場合に各ヘッドモジュール24により形成される領域と、記録媒体が右にずれた場合に形成される領域とが示されている。
また、同図では、例えばヘッドモジュール24Aが形成する領域を、単に24A形成領域というように、ヘッドモジュールを省略して表現している。
同図に示されるように、編み目で示される領域は、ずれによって形成するヘッドモジュールが変わるため、隣接するヘッドモジュール駆動制御部20に送信される。送信制御部28から、ヘッドモジュール駆動制御部20を制御するための信号は、ずれ方向を示す右、或いは左を示す符号と、送信する情報量とを示す信号となる。従って、この場合のずれ方向を示す符号は、右を示す符号となる。
なお、ずれにより「24D形成領域」の範囲外に画像が形成されることとなるが、同図は説明を簡単にするための図であり、上述したフルライン型のヘッドを構成するヘッドモジュール24は記録媒体の横幅より広い領域に画像を形成可能であるので、実際のインクジェット記録装置110では問題ない。
以上説明した本実施の形態に係るインクジェット記録装置110で実行される全体的な処理を、図11のフローチャートを用いて説明する。まず、画像を形成する記録媒体上の領域が予め割り当てられている複数のヘッドモジュール24の各々に対応して設けられたデータ送信部16により、ページメモリ12により記憶された画像情報から領域に対応する画像を示す分割画像情報を送信することで、ステップ101で、データ受信部18がデータ送信部16より画像情報を受信する。ここで受信された画像情報は、バッファ(図9参照)に一時記憶される。次のステップ102で、データ送信部16は、分割画像情報を送信し、ステップ103で検出センサ26によりずれを検出する。
ステップ104で、送信制御部28が検出センサ26によりずれが検出されたか否か判断し、否定判断した場合には、ステップ106に処理が進む。一方、肯定判断した場合には、ステップ105で、送信制御部28がずれ方向とずれに応じて定まる情報量をヘッドモジュール駆動制御部20に送信するように制御する。これにより、各ヘッドモジュール駆動制御部20において、ずれに応じて定まる情報量の分割画像情報が送受信される。
次のステップ106で、各ヘッド駆動回路38は分割画像情報により駆動波形を生成し、その駆動波形に基づいて、ステップ107でヘッドモジュール24が画像を形成する。
次のステップ108で、システムコントローラ172が全ての画像形成が終了したか否か判断し、肯定判断した場合には処理を終了し、否定判断した場合には再びステップ101の処理に戻る。
上述した処理において、ステップ101で受信する画像情報は、ヘッドモジュール駆動制御部20が駆動する単位で送信される。従って、上述したフローチャートでは、ヘッドモジュール駆動制御部20によりヘッドモジュール24が駆動される度に、すなわち印字媒体上の1画素例えばインクジェットヘッドの場合は一回の吐出ごとなどに、検出センサ26により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、領域が隣接する一方のヘッドモジュール24に対応するヘッドモジュール駆動制御部20から他方のヘッドモジュール24に対応するヘッドモジュール駆動制御部20へ送信させるように制御することを示している。
また、上述したステップ102〜ステップ106が本実施の形態に係る画像処理方法に対応する。
上記実施の形態では画像形成装置の一例としてインクジェット記録装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。インクジェット方式以外では、サーマル素子を記録素子とする記録ヘッドを備えた熱転写記録装置、LED素子を記録素子とする記録ヘッドを備えたLED電子写真プリンタ、LEDライン露光ヘッドを有する銀塩写真方式プリンタなど各種方式の画像形成装置についても本発明を適用することが可能である。
また、上述した実施の形態において、画像を形成する領域が隣接するヘッドモジュール24同士が、ラインヘッドにおいても隣接するとは限らない。例えば、ヘッドモジュール24B、24Dを用いずにヘッドモジュール24A、24Cのみを用いて画像を形成する場合、ヘッドモジュール24Aに隣接するヘッドモジュール24は、ヘッドモジュール24Cとなる。
また、以上説明した各フローチャートの処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で処理順序を入れ替えたり、新たなステップを追加したり、不要なステップを削除したりすることができることは言うまでもない。
実施の形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図の一例である。 インクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図である。 ヘッドの構造例を示す平面透視図である。 ヘッドの構造例の一部を拡大した拡大図である。 液滴吐出素子の立体的構成を示す断面図である。 ヘッドのノズル配列を示す図である。 インクジェット記録装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。 インクジェット記録装置の構成のうち、本実施の形態に関連する構成の詳細を示す図である。 ヘッドモジュール駆動制御部の詳細を示す図である。 ずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、モジュール間送信部34により送信する具体例を示す図である。 画像情報送信処理を含むインクジェット記録装置で実行される全体的な処理を示すフローチャートである。 従来技術における構成を示す図である。 4つに分割された分割画像情報を示す図である。 最大シフト分の画像情報を更に転送する場合の分割画像情報を示す図である。
符号の説明
12 ページメモリ
14 読み出し制御部
16A、16B、16C、16D データ送信部
18A、18B、18C、18D データ受信部
20A、20B、20C、20D ヘッドモジュール駆動制御部
22A、22B、22C 伝送部
24A、24B、24C、24D ヘッドモジュール
26 検出センサ
28 送信制御部
32 モジュール間受信部
34 モジュール間送信部
36 受信データ処理部
38 ヘッド駆動回路
110 インクジェット記録装置
112、112K、112C、112M、112Y インクジェット記録ヘッド
170 通信インタフェース
172 システムコントローラ
174 画像メモリ
180 プリント制御部
200 システム制御部

Claims (5)

  1. 画像情報が記憶された記憶手段と、
    画像を形成する記録媒体上の領域が予め割り当てられている複数の画像形成手段の各々に対応して設けられ、前記記憶手段により記憶された前記画像情報から前記領域に対応する画像を示す分割画像情報を送信する送信手段と、
    前記送信手段の各々に対応して設けられ、前記送信手段により送信された前記分割画像情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段、及び前記画像形成手段の各々に対応して設けられ、前記受信手段により受信された前記分割画像情報に基づき、対応する前記画像形成手段を駆動する駆動手段と、
    前記記録媒体の位置と前記画像形成手段が形成する領域とのずれを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、前記領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する送信制御手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記送信制御手段は、前記駆動手段により前記画像形成手段が駆動される度に、前記検出手段により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、前記領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像形成手段は、前記記録媒体に形成する色の種類毎に設けられ、
    前記送信制御手段は、前記種類毎に設けられた画像形成手段に対応する各々の前記駆動手段に対して、前記検出手段により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、前記領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記画像形成手段と、
    を有する画像形成装置。
  5. 画像を形成する記録媒体上の領域が予め割り当てられている複数の画像形成手段の各々に対応して設けられた送信手段により、画像情報が記憶された記憶手段により記憶された前記画像情報から前記領域に対応する画像を示す分割画像情報を送信する送信段階と、
    前記送信手段の各々に対応して設けられた受信手段により、前記送信段階により送信された前記分割画像情報を受信する受信段階と、
    前記記録媒体の位置と前記画像形成手段が形成する領域とのずれを検出する検出段階と、
    前記検出段階により検出したずれに応じて定まる情報量の分割画像情報を、前記領域が隣接する一方の画像形成手段に対応する駆動手段から他方の画像形成手段に対応する駆動手段へ送信させるように制御する送信制御段階と、
    前記駆動手段により、前記受信手段により受信された前記分割画像情報、及び前記送信制御段階により送信された分割画像情報に基づき、対応する前記画像形成手段を駆動する駆動段階と、
    を有する画像処理方法。
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