JP2013179807A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】リラクタンスモータにおいて、ブラシと整流子でコイルへの通電を行うことにより製造コストを削減するとともに、通電ブラシと整流子との間のスパークが生じることを防止し、モータの寿命を向上する。
【解決手段】モータの静止部は、複数の静止突極を備え、回転部は、複数の回転突極を備える。回転突極にはコイルが形成される。回転部は、整流子を備える。静止部は、整流子の接触要素341に接する一対の通電ブラシ251,252と、一対の回生ブラシ253,254とを備える。通電ブラシ251,252および整流子により通電されるコイルが切り替わり、回転部が回転する。回生ブラシ253,254は、ダイオード241,242を介して直流電源91に接続される。通電ブラシ251,252が接触要素341から離れる際に、回生ブラシ253,254が接触要素341に接している。
【選択図】図8

Description

本発明は、リラクタンスの変化を利用して回転するモータに関する。
スイッチドリラクタンスモータ(Switched Reluctance Motor、以下、「SRモータ」と呼ぶ。)は、マグネットを使用せずに、高速回転および高トルクを出力する。近年、マグネットに使用されるレアアースの価格が高騰しているため、SRモータは注目されている。SRモータは二重突極構造を有する。すなわち、回転部のコアは複数の突極を有し、静止部のコアも複数の突極を有する。静止部の突極にはコイルが形成される。
従来より、コイルへの通電の切り替えは、半導体スイッチを有する駆動回路により行われる。しかし、駆動回路は高価であり、制御も複雑である。そこで、例えば、特開2001−190049号公報に開示される自己励磁型リラクタンスモータでは、固定子にコイルを施し、駆動回路を用いずにブラシと整流子(コミュテータ)を用いてコイルへの通電の切り替えが行われる。
特開2001−190049号公報
ところで、リラクタンスモータにおいてブラシと整流子でコイルへの通電を行う場合、通電されるコイルが切り替わる際にブラシと整流子との間でスパークが発生する可能性がある。スパークは、ブラシの磨耗を早めるため、モータの寿命を低下させる。その結果、所望の寿命を有するモータの設計が困難となる場合がある。
本発明は、リラクタンスモータにおいて、ブラシと整流子でコイルへの通電を行うことにより製造コストを削減するとともに、モータの寿命を向上することを主たる目的としている。
本発明の実施形態の一の側面に係るモータは、静止部と、回転部と、上下方向を向く中心軸を中心として前記回転部を回転可能に支持する軸受部と、を備え、前記回転部が、周方向に配置されて前記静止部に向かって突出する複数の回転突極、を含むロータコア、を備え、前記静止部が、周方向に配置されて前記複数の回転突極と対向する複数の静止突極を、含むステータコアと、直流電源に接続される端子部と、一対のダイオードと、を備え、前記回転部および前記静止部の一方が、前記複数の回転突極または前記複数の静止突極に配置された複数のコイルと、複数の接触要素を含む整流子と、を備え、前記回転部および前記静止部の他方が、前記端子部に電気的に接続され、前記整流子に接する一対の通電ブラシと、前記端子部に電気的に接続され、前記整流子に接する一対の回生ブラシと、を備え、前記一対のダイオードの一方が、前記端子部と前記一対の回生ブラシの一方との間に配置され、前記一対のダイオードの他方が、前記端子部と前記一対の回生ブラシの他方との間に配置され、前記回転部の回転により、前記一対の通電ブラシに接する一対の接触要素が切り替わって通電されるコイルが切り替わり、前記一対の通電ブラシの一方が接触要素から離れる際に、前記一対の回生ブラシの前記一方が、前記接触要素、または、前記接触要素と導通する接触要素に接しており、前記一対の通電ブラシの他方が他の接触要素から離れる際に、前記一対の回生ブラシの前記他方が、前記他の接触要素、または、前記他の接触要素と導通する接触要素に接しており、前記一対のダイオードが、一対の接触要素から前記一対の通電ブラシが離れる際に発生する逆起電力にて生じる電流を前記一対の回生ブラシを介して前記直流電源に戻す方向を向いて配置される。
本発明によれば、モータの製造コストを削減しつつモータの寿命を向上することができる。
図1は、モータの縦断面図である。 図2は、ステータコアおよびロータコアの平面図である。 図3は、整流子の斜視図である。 図4.Aは、ステータコアとロータコアとの配置を示す図である。 図4.Bは、通電ブラシと接触要素との接触を示す図である。 図5.Aは、ステータコアとロータコアとの配置を示す図である。 図5.Bは、通電ブラシと接触要素との接触を示す図である。 図6.Aは、ステータコアとロータコアとの配置を示す図である。 図6.Bは、通電ブラシと接触要素との接触を示す図である。 図7.Aは、ステータコアとロータコアとの配置を示す図である。 図7.Bは、通電ブラシと接触要素との接触を示す図である。 図8は、正回転時の直流電源とブラシ群との接続を示す図である。 図9は、逆回転時の直流電源とブラシ群との接続を示す図である。 図10は、他の例における正回転時の直流電源とブラシ群との接続を示す図である。 図11は、他の例における逆回転時の直流電源とブラシ群との接続を示す図である。
本明細書では、図1に示すモータ1の中心軸J1方向における上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。なお、上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。また、中心軸J1に平行な方向を「軸方向」と呼び、中心軸J1を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸J1を中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
図1は、本発明の例示的な一の実施形態に係るモータ1を示す縦断面図である。モータ1は、インナロータ型であり、直流電流が供給されることにより回転する。モータ1は、リラクタンスの変化を利用してトルクを得るリラクタンスモータである。モータ1は、静止部2と、回転部3と、軸受部4と、を含む。軸受部4は、上下方向を向く中心軸J1を中心に回転部3を静止部2に対して回転可能に支持する。軸受部4は、第1玉軸受41と、第1玉軸受41の下側に配置される第2玉軸受42とから構成される。
静止部2は、第1軸受支持部211と、第2軸受支持部212と、ハウジング22と、ステータコア23と、回路基板24と、ブラシ群25と、端子部26と、を含む。第1軸受支持部211は、ハウジング22の上端に固定される。第2軸受支持部212は、ハウジング22の下端に固定される。第1玉軸受41は、第1軸受支持部211の中央に配置される。第2玉軸受42は、第2軸受支持部212の中央に配置される。
ステータコア23は積層鋼板である。回路基板24は、中心軸J1に垂直であり、第2軸受支持部212に固定される。回路基板24上には、ブラシ群25が取り付けられる。端子部26は、第2軸受支持部212に取り付けられる。端子部26の端子は、回路基板24上の配線に電気的に接続される。モータ1を駆動する際には、端子部26は、外部の直流電源に接続される。
回転部3は、シャフト31と、ロータコア32と、複数のコイル33と、整流子34と、を含む。シャフト31は、第1玉軸受41および第2玉軸受42により、中心軸J1を中心として回転可能に支持される。シャフト31の出力端は、第1軸受支持部211の開口から上方に突出する。ロータコア32は、積層鋼板であり、ステータコア23の径方向内側に配置される。
図2は、ステータコア23およびロータコア32の平面図である。ステータコア23は、環状のコアバック231と、複数の静止突極232と、を含む。ロータコア32は、環状のコアバック321と、複数の回転突極322と、を含む。本実施形態では、静止突極232の数は4である。回転突極322の数は6である。複数の静止突極232は周方向に配置される。複数の回転突極322も周方向に配置される。複数の回転突極322は静止部2に向かって突出する。複数の静止突極232は回転部3に向かって突出する。すなわち、複数の静止突極232と複数の回転突極322とは、径方向に対向する。
図1に示すように、各回転突極322には、コイル33が配置される。正確に表現すれば、各回転突極322上にはインシュレータが配置され、インシュレータ上に導線が巻かれることにより、コイル33が形成される。
図3は、整流子34の斜視図である。整流子34は、導電部材である複数の接触要素341を含む。複数の接触要素341は、周方向に等ピッチにて配置される。各接触要素341は、軸方向に長い。接触要素341の数は、コイル33の数の2倍である。図1に示すように、接触要素341は、コイル33の導線の両端に接続される。ブラシ群25は、4つのブラシである、後述するように、これらのブラシは、一対の通電ブラシと、一対の回生ブラシである。通電ブラシおよび回生ブラシは、端子部26に電気的に接続される。通電ブラシおよび回生ブラシの先端は、整流子34に径方向外側から接する。回転部3の回転により、一対の通電ブラシに接する一対の接触要素341が切り替わり、通電されるコイル33が切り替わる。一対の回生ブラシに接する一対の接触要素341も、回転部3の回転により切り替わる。
図4.Aないし図7.Bは、モータ1が回転する原理を示す図である。図4.A、図5.A、図6.Aおよび図7.Aは、ステータコア23に対するロータコア32の回転位置を示す。図4.B、図5.B、図6.Bおよび図7.Bは、通電ブラシ251,252に対する整流子34の回転位置を示す。これらの図では、回生ブラシの図示を省略している。回転部3は静止部2に対して反時計回りに回転する。
図4.Bに示すように、一対の通電ブラシ251,252が番号1の接触要素341に接触し始めると、U−U’相のコイル33に電流が流れ、図4.Aに示すように、一対の回転突極322が励磁される。これにより、図4.Aにおいて上下に位置する一対の静止突極232に励磁された回転突極322が引き寄せられる。すなわち、励磁された回転突極322には、最も近い静止突極232に対して回転突極322が整列するように力が作用する。その結果、回転部3に反時計回りのトルクが作用する。回転部3の回転により、接触要素341も回転する。
その後、図5.Bに示すように、一対の通電ブラシ251,252は番号2の接触要素341に接し、V−V’相のコイル33に電流が流れ、図5.Aに示すように、一対の回転突極322が励磁される。これにより、図5.Aにおいて左右に位置する一対の静止突極232に励磁された回転突極322が引き寄せられる。さらに、図6.Bに示すように、一対の通電ブラシ251,252は番号3の接触要素341に接し、W−W’相のコイル33に電流が流れ、図6.Aに示すように、一対の回転突極322が励磁される。これにより、図6.Aにおいて上下に位置する一対の静止突極232に励磁された回転突極322が引き寄せられる。
回転部3が図4.Bに示す位置から90°回転すると、一対の通電ブラシ251,252が番号1の接触要素341に接触し、図7.Bに示すように、図5.Bの場合とは逆方向にU−U’相のコイル33に電流が流れ、図7.Aに示すように、一対の回転突極322が励磁される。これにより、図7.Aにおいて左右に位置する一対の静止突極232に励磁された回転突極322が引き寄せられる。上記動作を繰り返し、回転部3には反時計回りのトルクが連続して作用する。以上のように、モータ1は、通電ブラシ251,252と整流子34とを用いて、静止突極232と回転突極322との間のリラクタンスの変化に同期して通電されるコイル33を切り替えることにより、回転する。
なお、通電ブラシ251,252の周方向の幅は、接触要素341の間のギャップよりも僅かに広い。回生ブラシ253,254の周方向の幅も同様である。
図8は、直流電源91と、ブラシ群25との接続を示す図である。直流電源91の正極は、一方の通電ブラシ251に接続される。直流電源91の負極は、他方の通電ブラシ252に接続される。これにより、図4.Aないし図7.Bを参照して説明したように、回転部3は反時計回りに回転する。以下、反時計回りの回転を「正回転」と呼ぶ。一対の通電ブラシ251,252は、周方向に180°ずれて配置される。換言すれば、一対の通電ブラシ251,252は、径方向において互いに反対側に配置される。
静止部2は、一対のダイオード241,242をさらに含む。ダイオード241,242は、回路基板24上に配置される。一対の回生ブラシ253,254は、一対の通電ブラシ251,252から反時計回りに30°周方向にずれた位置に配置される。30°は、接触要素341のピッチ(すなわち、角度間隔)である。一対の回生ブラシ253,254も周方向に180°ずれて配置される。換言すれば、一対の回生ブラシ253,254は、径方向において互いに反対側に配置される。なお、通電ブラシ251,252と回生ブラシ253,254とは正確に接触要素341の1ピッチ分ずれた位置に配置される必要はなく、微調整が行われてもよい。
通電ブラシ251に近い回生ブラシ253は、ダイオード241を介して直流電源91の負極に接続される。すなわち、一方のダイオード241は、端子部26と一方の回生ブラシ253との間に配置される。ダイオード241は、回生ブラシ253から直流電源91の負極に向かう電流を妨げる向きに配置される。通電ブラシ252に近い回生ブラシ254は、ダイオード242を介して直流電源91の正極に接続される。すなわち、他方のダイオード242は、端子部26と他方の回生ブラシ254との間に配置される。ダイオード242は、直流電源91の正極から回生ブラシ254に向かう電流を妨げる向きに配置される。
一方の通電ブラシ251が接触要素341から離れる際には、当該接触要素341に一方の回生ブラシ253は接している。同様に、他方の通電ブラシ252が他の接触要素341から離れる際には、当該他の接触要素341に他方の回生ブラシ254が接している。一対の通電ブラシ251,252が一対の接触要素341から離れる際には、コイル33に蓄積されたエネルギーにより、一対の接触要素341には回生ブラシ253から回生ブラシ254に向かう方向に逆起電力が生じる。ダイオード241,242の配置は、逆起電力にて生じる電流を回生ブラシ253,254を介して直流電源91に戻す方向である。逆起電力により、直流電源91を充電する方向に電流が流れ、通電ブラシ251,252と接触要素341との間におけるスパークの発生が防止される。
その結果、通電ブラシ251,252および接触要素341の寿命の低下が防止される。また、スパークの防止により、モータ1の動作効率も向上する。回生ブラシ253,254によるスパークの防止は、通電ブラシ251,252が接触要素341から離れる毎に実現される。もちろん、ブラシの利用により、高価で複雑な駆動回路は必要とされない。これにより、モータの製造コストを削減するとともにモータの寿命を向上することが実現される。なお、ほぼ全ての直流電源は、理想的な直流電源にコンデンサを直列または並列に接続したものと同等とみなすことができ、僅かな充電は許容される。また、回生ブラシ253,254による充電により、モータ1の動作効率が向上する。
モータ1では、接続切替部27として2つの切替スイッチ271,272が設けられる。図9は、切替スイッチ271,272により直流電源91と、通電ブラシ251,252および回生ブラシ253,254との接続が切り替えられた状態を示す図である。接続の切替により、通電ブラシ251と回生ブラシ253とが実質的に入れ替えられ、通電ブラシ252と回生ブラシ254とが実質的に入れ替えられる。
詳細には、切替スイッチ271により、端子部26と通電ブラシ251との接続は、端子部26と回生ブラシ253との接続に切り替えられるとともに、端子部26と回生ブラシ253との接続は、端子部26と通電ブラシ251との接続に切り替えられる。これにより、回生ブラシ253は、直流電源91の正極に接続され、通電ブラシ251は、ダイオード241を介して直流電源91の負極に接続される。ダイオード241は通電ブラシ251から直流電源91の負極に向かう電流を妨げる向きに配置される。
切替スイッチ272により、端子部26と通電ブラシ252との接続は、端子部26と回生ブラシ254との接続に切り替えられるとともに、端子部26と回生ブラシ254との接続は、端子部26と通電ブラシ252との接続に切り替えられる。これにより、回生ブラシ254は、直流電源91の負極に接続され、通電ブラシ252は、ダイオード242を介して直流電源91の正極に接続される。ダイオード242は直流電源91の正極から通電ブラシ252に向かう電流を妨げる向きに配置される。
上記切り替えにより、一対の回生ブラシ253,254が通電ブラシとして機能し、回転部3が時計回りに逆回転する。以下、回生ブラシ253,254を「逆回転通電ブラシ」と呼ぶ。また、一対の通電ブラシ251,252は回生ブラシとして機能する。以下、通電ブラシ251,252を「逆回転回生ブラシ」と呼ぶ。
逆回転回生ブラシ251,252により、正回転の場合と同様に、スパークの発生が防止される。すなわち、一対の逆回転通電ブラシ253,254に接する接触要素341が切り替わって通電されるコイル33が切り替わり、一方の逆回転通電ブラシ253が接触要素341から離れる際に、一方の逆回転回生ブラシ251が、当該接触要素341に接している。また、他方の逆回転通電ブラシ254が他の接触要素341から離れる際に、他方の逆回転回生ブラシ252が、当該他の接触要素341に接している。
逆回転回生ブラシ251,252およびダイオード241,242により、逆起電力は直流電源91を充電するようにして回収され、逆回転通電ブラシ253,254と接触要素341との間にスパークが発生することが防止される。その結果、逆回転通電ブラシ253,254および接触要素341の寿命の低下が防止される。逆回転回生ブラシ251,252によるスパークの防止は、逆回転通電ブラシ253,254が接触要素341から離れる毎に実現される。
以上のように、モータ1では、接続切替部27により、製造時に正逆回転を容易に変更することができる。実際には、正回転時と逆回転時とで、ブラシ群25の周方向の位置は、微調整されることが好ましい。そのため、モータ1ではブラシ位置調整部が設けられることが好ましい。
例えば、本実施形態の場合、図1に示すように、通電ブラシ251,252と回生ブラシ253,254との相対位置は、回路基板24上にて固定される。ブラシ群25を支持する回路基板24に周方向に延びる複数の長孔281が設けられる。長孔281にねじ282が挿入されることにより、回路基板24が、第2軸受支持部212に固定される。回路基板24の周方向位置を長孔281を利用して調整することにより、ブラシ群25の周方向の位置が調整される。このように、静止部2に設けられるブラシ位置調整部28は、長孔281およびねじ282により実現されてよい。もちろん、回路基板24上にブラシ位置調整部として専用の位置調整機構が設けられてもよい。
図10は、モータ1の他の例を示す図である。図10では、二対の通電ブラシ251,252,255,256が設けられる。一対の通電ブラシ255,256は、通電ブラシ251,252と同様に、端子部26に電気的に接続され、整流子34に接する。通電ブラシ251,252は、周方向に180°ずれて配置される。通電ブラシ255,256も、周方向に180°ずれて配置される。通電ブラシ255は、通電ブラシ251に対して、接触要素341のピッチ(ピッチ角度)である30°だけ反時計回りに周方向にずれて配置される。通電ブラシ256は、通電ブラシ252に対して、30°だけ反時計回りに周方向にずれて配置される。なお、これらのブラシは正確に1ピッチ分ずれて配置される必要はなく、微調整が行われてもよい。
回生ブラシ253は、通電ブラシ251,255の間に配置される。回生ブラシ254は、通電ブラシ252,256の間に配置される。すなわち、回生ブラシ253は、通電ブラシ251,255から接触要素341の1ピッチ未満だけずれて配置される。回生ブラシ254は、通電ブラシ252,256から接触要素341の1ピッチ未満の距離だけずれて配置される。一対の回生ブラシ253,254は、180°ずれて配置される。換言すれば、一対の通電ブラシ251,252、一対の通電ブラシ255,256、および、一対の回生ブラシ253,254のそれぞれにおいて、一方のブラシと他方のブラシとが径方向において互いに反対側に配置される。なお、一対の回生ブラシ253,254のずれ量は正確に180°でなくてもよい。
接続切替部27は、2つの切替スイッチ273,274を含む。切替スイッチ273は、直流電源91の正極と通電ブラシ251との接続と、当該正極と通電ブラシ255との接続とを切り替える。切替スイッチ274は、直流電源91の負極と通電ブラシ252との接続と、当該負極と通電ブラシ256との接続とを切り替える。もちろん、直流電源91との接続は端子部26を介して行われるため、実際には、切替スイッチ273は、端子部26と通電ブラシ251との接続を、端子部26と通電ブラシ255との接続に切り替え、切替スイッチ274は、端子部26と通電ブラシ252との接続を、端子部26と通電ブラシ256との接続に切り替える。図11は、接続切替部27により接続が切り替えられた状態を示す。
一対の回生ブラシ253,254と直流電源91およびダイオード241,242との接続関係は、図8と同様である。モータ1の他の構成は、図1および図8と同様である。
図10に示す状態では、一対の通電ブラシ251,252が機能し、一対の通電ブラシ255,256は機能しない。これにより、モータ1は反時計回りに正回転する。図11に示す状態では、一対の通電ブラシ255,256が機能し、一対の通電ブラシ251,252は機能しない。これにより、モータ1は時計回りに逆回転する。すなわち、接続切替部27により、モータ1の正逆回転の切り替えが実現される。
また、図8の場合と同様に、回転部3が正回転する場合、通電ブラシ251,252に接する接触要素341が切り替わって通電されるコイル33が切り替わる。さらに、一方の通電ブラシ251が接触要素341から離れる際に、一方の回生ブラシ253は、当該接触要素341に接している。他方の通電ブラシ252が他の接触要素341から離れる際に、他方の回生ブラシ254は、当該他の接触要素341に接している。これにより、回生ブラシ253,254およびダイオード241,242が、通電ブラシ251,252と接触要素341との間のスパークの発生を防止する。
回転部3が逆回転する場合、図9の場合と同様に、通電ブラシ255,256に接する接触要素341が切り替わって通電されるコイル33が切り替わる。さらに、一方の通電ブラシ255が接触要素341から離れる際に、一方の回生ブラシ253は、当該接触要素341に接している。他方の通電ブラシ256が他の接触要素341から離れる際に、他方の回生ブラシ254は、当該他の接触要素341に接している。これにより、回生ブラシ253,254およびダイオード241,242が、通電ブラシ255,256と接触要素341との間のスパークの発生を防止する。
以上のように、図10および図11に示すモータ1においても、寿命を向上しつつ、簡単な構造で正逆回転を切り替えることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。例えば、静止部2にコイルおよび整流子が設けられ、回転部3にブラシ群が設けられてもよい。この場合、コイルは静止突極232に配置される。ただし、端子部26とブラシ群25とを電気的に接続するために、スリップリング等の摺接構造が必要となる。
回生ブラシは、通電ブラシが接触要素341から離れる際に、当該接触要素341に接している必要はなく、当該接触要素341と導通する他の接触要素341に接していてもよい。
図8に示す例において、逆回転が必要でない場合は、通電ブラシ251と回生ブラシ253とはさらに近づけられてもよい。通電ブラシ252と回生ブラシ254とに関しても同様である。通電ブラシ251,252および回生ブラシ253,254は少なくとも一対あればよく、複数対設けられてもよい。例えば、各コイル33に個別に電流を流す場合は、二対の通電ブラシおよび二対の回生ブラシが設けられる。
静止突極232の数と回転突極322の数の組み合わせは、モータ1が回転可能な範囲内で様々に変更されてよい。モータ1の相数は3には限定されない。ただし、安定して始動するためには3相以上が好ましい。また、4相以上とすることにより、トルクリップルを低減することができる。
ステータコア23の外径は円形には限定されず、四角形や他の多角形でもよい。モータ1では、ステータコアがロータコアの内側に位置するアウタロータ型でもよい。静止突極232と回転突極322とは軸方向に対向してもよい。軸受部44として、玉軸受以外の軸受が利用されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
本発明は、様々な用途のモータに利用することができる。
2 静止部
3 回転部
4 軸受部
23 ステータコア
26 端子部
27 接続切替部
28 ブラシ位置調整部
32 ロータコア
33 コイル
34 整流子
91 直流電源
232 静止突極
241,242 ダイオード
251,252,255,256 通電ブラシ
253,254 回生ブラシ
322 回転突極
341 接触要素
J1 中心軸

Claims (7)

  1. 静止部と、
    回転部と、
    上下方向を向く中心軸を中心として前記回転部を回転可能に支持する軸受部と、
    を備え、
    前記回転部が、周方向に配置されて前記静止部に向かって突出する複数の回転突極、を含むロータコア、を備え、
    前記静止部が、
    周方向に配置されて前記複数の回転突極と対向する複数の静止突極を、含むステータコアと、
    直流電源に接続される端子部と、
    一対のダイオードと、
    を備え、
    前記回転部および前記静止部の一方が、
    前記複数の回転突極または前記複数の静止突極に配置された複数のコイルと、
    複数の接触要素を含む整流子と、
    を備え、
    前記回転部および前記静止部の他方が、
    前記端子部に電気的に接続され、前記整流子に接する一対の通電ブラシと、
    前記端子部に電気的に接続され、前記整流子に接する一対の回生ブラシと、
    を備え、
    前記一対のダイオードの一方が、前記端子部と前記一対の回生ブラシの一方との間に配置され、前記一対のダイオードの他方が、前記端子部と前記一対の回生ブラシの他方との間に配置され、
    前記回転部の回転により、前記一対の通電ブラシに接する一対の接触要素が切り替わって通電されるコイルが切り替わり、前記一対の通電ブラシの一方が接触要素から離れる際に、前記一対の回生ブラシの前記一方が、前記接触要素、または、前記接触要素と導通する接触要素に接しており、前記一対の通電ブラシの他方が他の接触要素から離れる際に、前記一対の回生ブラシの前記他方が、前記他の接触要素、または、前記他の接触要素と導通する接触要素に接しており、
    前記一対のダイオードが、一対の接触要素から前記一対の通電ブラシが離れる際に発生する逆起電力にて生じる電流を前記一対の回生ブラシを介して前記直流電源に戻す方向を向いて配置される、モータ。
  2. 前記端子部と前記一対の通電ブラシの前記一方との接続を、前記端子部と前記一対の回生ブラシの前記一方との接続に切り替えるとともに、前記端子部と前記一対の回生ブラシの前記一方との接続を、前記端子部と前記一対の通電ブラシの前記一方との接続に切り替え、さらに、前記端子部と前記一対の通電ブラシの前記他方との接続を、前記端子部と前記一対の回生ブラシの前記他方との接続に切り替えるとともに、前記端子部と前記一対の回生ブラシの前記他方との接続を、前記端子部と前記一対の通電ブラシの前記他方との接続に切り替えることにより、前記一対の回生ブラシを一対の逆回転通電ブラシとして機能させ、前記一対の通電ブラシを一対の逆回転回生ブラシとして機能させる接続切替部、をさらに備え、
    前記回転部の前記回転とは反対方向への回転により、前記一対の逆回転通電ブラシに接する接触要素が切り替わって通電されるコイルが切り替わり、前記一対の逆回転通電ブラシの一方が接触要素から離れる際に、前記一対の逆回転回生ブラシの一方が、前記接触要素、または、前記接触要素と導通する接触要素に接しており、前記一対の逆回転通電ブラシの他方が他の接触要素から離れる際に、前記一対の逆回転回生ブラシの他方が、前記他の接触要素、または、前記他の接触要素と導通する接触要素に接している、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記一対の通電ブラシと前記一対の回生ブラシとの相対位置が固定されており、
    前記静止部が、前記一対の通電ブラシおよび前記一対の回生ブラシの周方向の位置を微調整するブラシ位置調整部、をさらに備える、請求項2に記載のモータ。
  4. 前記複数の接触要素の数が、前記複数のコイルの数の2倍であり、前記複数の接触要素が、周方向に等ピッチにて配置され、
    前記複数の接触要素が、前記複数のコイルの導線の両端部に接続され、
    前記一対の通電ブラシの前記一方と前記他方とが、径方向において互いに反対側に配置され、
    前記一対の回生ブラシの前記一方と前記他方とが、径方向において互いに反対側に配置され、
    前記一対の通電ブラシと、前記一対の回生ブラシとの周方向の位置が、前記複数の接触要素の1ピッチ分ずれている、請求項2または3に記載のモータ。
  5. 前記回転部および前記静止部の前記他方が、
    前記端子部に電気的に接続され、前記整流子に接する他の一対の通電ブラシと、
    前記端子部と前記一対の通電ブラシの前記一方との接続を、前記端子部と前記他の一対の通電ブラシの一方との接続に切り替え、前記端子部と前記一対の通電ブラシの前記他方との接続を、前記端子部と前記他の一対の通電ブラシの他方との接続に切り替える接続切替部と、
    をさらに備え、
    前記回転部の前記回転とは反対方向への回転により、前記他の一対の通電ブラシに接する接触要素が切り替わって通電されるコイルが切り替わり、前記他の一対の通電ブラシの前記一方が接触要素から離れる際に、前記一対の回生ブラシの前記一方が、前記接触要素、または、前記接触要素と導通する接触要素に接しており、前記他の一対の通電ブラシの前記他方が他の接触要素から離れる際に、前記一対の回生ブラシの前記他方が、前記他の接触要素、または、前記他の接触要素と導通する接触要素に接している、請求項1に記載のモータ。
  6. 前記複数の接触要素の数が、前記複数のコイルの数の2倍であり、前記複数の接触要素が、周方向に等ピッチにて配置され、
    前記複数の接触要素が、前記複数のコイルの導線の両端部に接続され、
    前記一対の通電ブラシの前記一方と前記他方とが、径方向において互いに反対側に配置され、
    前記他の一対の通電ブラシの前記一方と前記他方とが、径方向において互いに反対側に配置され、
    前記一対の回生ブラシの前記一方と前記他方とが、径方向において互いに反対側に配置され、
    前記一対の通電ブラシと、前記他の一対の通電ブラシとの周方向の位置が、前記複数の接触要素の1ピッチ分ずれており、
    前記一対の通電ブラシと、前記一対の回生ブラシとの周方向の位置が、前記複数の接触要素の1ピッチ未満の距離だけずれている、請求項5に記載のモータ。
  7. 前記複数のコイルが、前記複数の回転突極に配置される、請求項1ないし6のいずれかに記載のモータ。
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JP2017034741A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社日本自動車部品総合研究所 整流装置および回転電機
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