JP2013133031A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルクヘッドが構成される部材の閉断面の口開き現象を防止して操縦安定性に適した剛性を確保することを可能にする。
【解決手段】ラジエータ17を支持する矩形状のバルクヘッド16を備えた車体前部構造であって、バルクヘッド16に、バルクヘッド16の両側において車両上下方向に延在する一対のバルクヘッドサイド31,32と、バルクヘッドサイド31,32の下端31b,32bにおいて車幅方向に延在するバルクヘッドロア34と、を備え、バルクヘッドロア34が、一対のバルクヘッドサイド31,32間距離よりも短く形成され、バルクヘッドロア34及びバルクヘッドサイド31,32間に車幅方向に架設される一対のエクステンション38,38を備え、バルクヘッドロア34の両端34a,34aでラジエータ17を支持するとともに、一対のエクステンション38,38内部を車両前後方向に架設するように接合される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体の前部に設けられるラジエータを支持する矩形状のバルクヘッドを備えた車体前部構造に関する。
車体前部構造には、左右のフロントサイドメンバの前端部間にクロスメンバを結合し、左右のフロントサイドメンバの前端部とラジエータコアアッパの左右両端部との間にそれぞれラジエータコアサイドを設け、ラジエータコアサイドの下端を繋ぐラジエータコアアッパ(バルクヘッドロア)を設けたものがある。
この車体前部構造によれば、バルクヘッドロアをラジエータコアサイド接続部とバルクヘッドロア本体部に分割構成したので、バルクヘッドロアの形状を簡素化することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
車体前部構造には、車両前方側に配置される熱交換器を、車両前方側からの外力が作用したときに、車体に対し支持状態を維持しつつ、車両後方側へ所定距離移動可能としたものがある。
この車体前部構造によれば、ラジエータの下端がバルクヘッドから前方に延ばしたフランジで支持され、前方衝突が発生したときにラジエータの後方移動が可能である(例えば、特許文献2参照。)。
車体前部構造には、ラジエータコアサポートから車両前後方向へブラケットが突設され、熱交換器の車両搭載ピンがブラケットの固定孔に固定されるものがある。
この車体前部構造によれば、ラジエータの下端がバルクヘッドから前方に延ばしたフランジで支持され、熱交換器を車両前方側又は車両後方側に搭載することが可能である(例えば、特許文献3参照。)。
車体前部構造には、エンジンルーム内の上部で車両幅方向に配置され、熱交換器の上部を支持するラジエータサポートアッパと、エンジンルーム内の下部に配置され、熱交換器を支持する支持面が車両下方へ凹むラジエータサポートロアと、を有するものがある。
この車体前部構造によれば、支持面の凹みの深さを調整することで、車体に大型のラジエータでも小型のラジエータでも搭載が可能となる(例えば、特許文献4参照。)。
車体前部構造には、車両前後方向に併設されるラジエータとコンデンサとの2種類の熱交換器を、取付けられるようにしたラジエータコアサポート(バルクヘッド)がある。
この車体前部構造によれば、ラジエータ下端の支持に別体ブラケットが設けられ、熱交換器の支持の多様性に対応することが可能である(例えば、特許文献5参照。)。
車体前部構造には、熱交換器(ラジエータ)の上端部に突設した支持ピンを、ラジエータコアサポート側に設けたアッパブラケットと、アッパブラケットに対して前後方向に差し込み固定されるキャップと、によって包み込み固定するように構成されたラジエータコアサポート(バルクヘッド)がある。また、ラジエータの下端の支持に別体ブラケットを設けている。
この車体前部構造によれば、熱交換器の支持の多様性に対応することが可能であり、また、熱交換器(ラジエータ)の支持ピンを包み込み固定することで、ラジエータの取り外しを容易におこなうことが可能である(例えば、特許文献6参照。)。
車体前部構造には、ラジエータを保持するラジエータパネルの両側が、車体の前後方向へ延出する左右一対のサイドフレームに固設されるとともに、ラジエータパネルの両側が、車幅方向に延在する補強部材を介して連結されたものがある。
この車体前部構造によれば、ラジエータパネル(バルクヘッド)のバルクヘッドサイドがL字形状に形成され、バルクヘッドロアの中央部分を取り去ることで車体の軽量化を図ることが可能である(例えば、特許文献7参照。)。
車体前部構造には、エンジンルームの側壁を構成するホイールエプロンに沿って前後方向に延びる左右のフロントサイドフレームと、左右のフロントサイドフレームの前方部にラジエータを支持する枠状のフロントエンド部材(バルクヘッド)と、を備え、バルクヘッドのバルクヘッドロアを上下重ねて構成されたものがある。
この車体前部構造によれば、バルクヘッドの剛性を確保することが可能である(例えば、特許文献8参照。)。
特開平4−27675号公報 特開2008−132960号公報 特開2008−68689号公報 特開2007−331440号公報 特開2005−349924号公報 特開2007−237889号公報 特開2006−192983号公報 特開2005−47324号公報
特許文献1の車体前部構造では、バルクヘッドロアを分割構成している。しかし、分割構成するからには分割構成する部品で、例えば、操縦安定性に適した剛性を確保する等の付加価値を高めたいものである。
特許文献2,3の車体前部構造では、ラジエータの下端をバルクヘッドロアから前方に延ばしたフランジで支持している。しかし、ラジエータの下端を上記フランジで支持すると、衝撃荷重を吸収するための適切なストロークが確保できない。特に大型のラジエータで、かつラジエータ前方にコンデンサを備えると、なおさら上記事象が発生しやすい。
特許文献4の車体前部構造では、バルクヘッドロアにラジエータの高さ調整の凹部を設けている。しかし、バルクヘッドロアにラジエータの高さ調整の凹部を設けた箇所の断面二次モーメントが減少するので、バルクヘッドロアが曲げ変形を受けやすく、バルクヘッドの剛性の確保が難しい。
特許文献5,6の車体前部構造では、ラジエータの下端の支持に別体ブラケットを設けている。しかし、別体ブラケットのブラケットを設ける場合には、部品点数の増加を招く。
特許文献7の車体前部構造では、バルクヘッドサイドをL字形状に形成している。しかし、バルクヘッドサイドをL字形状に形成し、L字形状部分でラジエータを支持するのでは、L字形状部分が開く現象が発生し、車両の操縦安定性が損なわれる。
特許文献8の車体前部構造では、バルクヘッドロアを上下重ねしている。しかし、バルクヘッドロアを上下重ねしたのでは、バルクヘッドの重量が嵩む。
従来、エンジンを支持するサブフレームは、上下方向で骨格部材に直接締結固定され、車体剛性を確保していた。このため走行時の路面状況に伴う操縦安定性に悪影響を与えないよう、エンジン前部の剛性は矩形状サブフレーム前方のクロスメンバによって確保されており、バルクヘッドロアはそれほど剛性を要求されていなかった。
しかしながら、昨今、ニーズの多様化によってエンジン形式が複数設定されることも多く、特にV6エンジン等、揺動の大きいものを搭載する場合には、振動伝達抑制の観点から、エンジン支持のためのサブフレームを直接骨格部材に締結せず、ゴムブッシュ等のマウントを介して取付られるため、操縦安定性に求められる車体の前部の車体剛性をサブフレームによって確保することが困難となった。
一方、走行中にはさまざまな走行荷重が働く。特にバルクヘッドの下方端部には左右方向の荷重が入力され、操縦安定性に影響を与えないためにはバルクヘッドロアに適切な断面積を確保する必要がある。また、適切な剛性を確保することで車体固有の周波数を変更し、エンジン揺動との共振を避けることで振動を減らす必要もある。
さらに、バルクヘッドロアには左右方向の荷重が入力されることによって、バルクヘッドロアの前壁が前方に押し出されバルクヘッド全体に斜め前上方から斜め後下方へと往復するモーメントが働き、ハット断面とその上蓋とで形成された閉断面が変形する現象(口開き現象という)が発生することがわかっている。
すなわち、操縦安定性を確保しつつ振動の発生を抑制し、バルクヘッド本来のラジエータ支持機能としてエンジン変更に伴うラジエータのサイズ変更に部品点数、製造工数を増やすことなく対応可能な構造が求められる。
本発明は、バルクヘッドが構成される部材の閉断面の口開き現象を防止して操縦安定性に適した剛性を確保することができる車体前部構造を提供することを課題とする。
本発明は、エンジン揺動周波数との共振を避けて振動を抑制することができる車体前部構造を提供することを課題とする。
本発明は、別途部材を設けることなくラジエータのサイズによって高さ方向の調整を容易に行うことができる車体前部構造を提供することを課題とする。
本発明は、操縦安定性に適した剛性を確保できる断面積を維持することができる車体前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の前部に設けられるラジエータを支持する矩形状のバルクヘッドを備えた車体前部構造であって、バルクヘッドに、バルクヘッドの両側において車両上下方向に延在する一対のバルクヘッドサイドと、バルクヘッドサイドの下端において車幅方向に延在するバルクヘッドロアと、を備え、バルクヘッドロアが、一対のバルクヘッドサイド間距離よりも短く形成され、バルクヘッドロア及びバルクヘッドサイド間に車幅方向に架設される一対のエクステンションを備え、バルクヘッドロアの両端でラジエータを支持するとともに、一対のエクステンション内部を車両前後方向に架設するように接合されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、バルクヘッドロアに、断面視U字状に形成された本体部と、本体部を上方から閉塞する蓋部と、によって閉断面が形成され、バルクヘッドロアの両端から車幅外方に延びてラジエータを支持するラジエータ支持部を有し、ラジエータ支持部が、本体部とエクステンションとの双方に接合されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、エクステンションが、断面視U字状に形成されて本体部を下方から覆うように接合され、バルクヘッドロアに、前方視で略水平に配置されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、エクステンションに、車両後方に立設する後壁部と、後壁部の車幅外方に略三角状をなす延出部と、を有し、延出部が、バルクヘッドサイドの車両後方側に接合されることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、バルクヘッドサイドに、車幅外方に接合されるスチフナを備え、エクステンションに、バルクヘッドサイドの車幅外方に延出して上面でスチフナを支持するスチフナ支持部を有し、スチフナに、スチフナ支持部の上面に接合される底面部と、バルクヘッドサイドの車幅外方に接合される側面部と、を有することを特徴とする。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、車体前部構造は、車体の前部に設けられるラジエータを支持する矩形状のバルクヘッドを備える。
バルクヘッドに、バルクヘッドの両側において車両上下方向に延在する一対のバルクヘッドサイドと、バルクヘッドサイドの下端において車幅方向に延在するバルクヘッドロアと、を備え、バルクヘッドロアが、一対のバルクヘッドサイド間距離よりも短く形成され、バルクヘッドロア及びバルクヘッドサイド間に車幅方向に架設される一対のエクステンションを備え、バルクヘッドロアの両端でラジエータを支持するとともに、一対のエクステンション内部を車両前後方向に架設するように接合される。
すなわち、バルクヘッドロアの両端でラジエータを支持しエクステンション内部を車両前後方向に架設するように接合されているので、口開き現象を防止して操縦安定性に適した剛性を確保することができる。加えて、バルクヘッド全体の剛性を高めることで車体前部の固有振動周波数を変化させてエンジン揺動周波数との共振を避けることで振動を抑制することができる。さらに、ラジエータをバルクヘッドロアの外端で支持するので、別途部材を設けることなくラジエータのサイズによって高さ方向の調整を容易に行うことができる。そして、バルクヘッドロアやエクステンションの底面に上方への抉れ(えぐれ)部分を設けずに済むので、操縦安定性に適した剛性を確保できる断面積を維持することができる。
請求項2に係る発明では、バルクヘッドロアに、断面視U字状に形成された本体部と、本体部を上方から閉塞する蓋部と、によって閉断面が形成され、バルクヘッドロアの両端から車幅外方に延びてラジエータを支持するラジエータ支持部を有し、ラジエータ支持部が、本体部とエクステンションとの双方に接合される。
すなわち、バルクヘッドロアが本体部と蓋部で閉断面が形成され、ラジエータ支持部が本体部とエクステンションの双方に3枚で(3層に)接合されるので、高い剛性が確保でき、より請求項1記載の効果を発揮することができる。
また、本体部を上方から閉塞する蓋部によって閉断面が形成され、バルクヘッドロアの両端から車幅外方に延びてラジエータを支持するラジエータ支持部を形成したので、ラジエータ支持部を別部品にて構成する場合に比べて部品点数の削減を図ることができる。
請求項3に係る発明では、エクステンションが、断面視U字状に形成されて本体部を下方から覆うように接合され、バルクヘッドロアに、前方視で略水平に配置されるので、バルクヘッド前後にスペースのないレイアウトでも請求項1記載の効果を発揮することができる。
請求項4に係る発明では、エクステンションに、車両後方に立設する後壁部と、後壁部の車幅外方に略三角状をなす延出部と、を有し、延出部が、バルクヘッドサイドの車両後方側に接合されるので、通常バルクヘッドサイドとバルクヘッドロアに斜めに架設される別部材の補強部材を要することなく、請求項1記載の効果を発揮することができる。
請求項5に係る発明では、バルクヘッドサイドに、車幅外方に接合されるスチフナを備え、エクステンションに、バルクヘッドサイドの車幅外方に延出して上面でスチフナを支持するスチフナ支持部を有し、スチフナに、スチフナ支持部の上面に接合される底面部と、バルクヘッドサイドの車幅外方に接合される側面部と、を有する。
すなわち、スチフナの底面部と側面部を、それぞれエクステンション38のスチフナ支持部79とバルクヘッドサイド32の車幅外方に接合したので、より請求項1記載の効果を発揮することができる。
本発明に係る車体前部構造を示す斜視図である。 図1に示された車体前部構造の下方から見た斜視図である。 図1に示された車体前部構造のラジエータを取り外した斜視図である。 図1に示された車体前部構造のバルクヘッドの斜視図である。 図1に示された車体前部構造のバルクヘッドロアの正面図である。 図1に示された車体前部構造のエクステンション接合部分の斜視図である。 図1に示された車体前部構造のエクステンション接合部分の蓋部を外した状態の斜視図である。 図1に示された車体前部構造のラジエータ支持部の斜視図である。 図6の9−9線断面図である。 図1に示された車体前部構造の本体部の斜視図である。 図1に示された車体前部構造の右のバルクヘッドサイド廻りが示される斜視図である。 図1に示された車体前部構造の右のバルクヘッドサイドとエクステンションとの接続部分の斜視図である。 図1に示された車体前部構造の右のバルクヘッドサイドのスチフナが示される車体内方から見た斜視図である。 図1に示された車体前部構造の右のバルクヘッドサイドのスチフナが示される車体前方下部から見た斜視図である。 図1に示された車体前部構造の右のバルクヘッドサイドのスチフナが示される車体前方から見た正面図である。 一般的なバルクヘッドの走行荷重による挙動が示される説明図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1、図5〜図8に示されたように、本発明に係る車体前部構造は、バルクヘッドロア34を左右のバルクヘッドサイド31,32間より短く形成し、バルクヘッドロア34の両端34a,34aからエクステンション38,38を延ばすとともに、バルクヘッドロア34の両端34a,34a(一方不図示)からラジエータマウント支持ブラケット部分をバルクヘッドロア34と一体に形成し、バルクヘッドロア34の本体部41と、バルクヘッドロア34の蓋部42と、エクステンション38との3枚をスポットで固定し、ラジエータマウント支持ブラケット部分に相当するラジエータ支持部49をエクステンション38の前壁部72及び後壁部73に接合して、操縦安定性とNV(noise vibration)性能とを満たした剛性を確保する構造である。
以下、本発明に係る車体前部構造を図1から図17に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4に示されたように、車両10は乗用車であり、車体11の前部に、車両前後方向に延ばされた左右のフロントサイドフレーム15,15と、左右のフロントサイドフレーム15,15の前端15a,15aに設けられた矩形状のバルクヘッド16と、バルクヘッド16に支持されるラジエータ17と、左右のフロントサイドフレーム15,15に支持されるサブフレーム18と、を備える。
フロントサイドフレーム15は、図11に示されたように、略コ字状に形成されたフレーム本体23と、このフレーム本体23に車幅外方から被せるフレーム蓋体24と、から構成される。
フレーム本体23は、車両上方に向いた上面23aと、車幅内方に向いた内面23bと、車両下方に向いた下面23cと、からなる。フレーム蓋体24は、車幅外方に向いた外面に相当する。
サブフレーム18は、エンジン(不図示)等を支持する略矩形の部材である。
図1〜図5に示されたように、ラジエータ17は、車体11の前部に設けられバルクヘッド16で支持される。
ラジエータ17は、バルクヘッド16のバルクヘッドアッパ33側に取付けられるラジエータ上取付部(不図示)と、バルクヘッド16のバルクヘッドロア34側に取付けられるラジエータ下取付部(ラジエータ取付部)26,26(図9参照、一方不図示)と、を備える。
バルクヘッド16は、バルクヘッド16の両側において車両上下方向に延在する左右の(一対の)バルクヘッドサイド31,32と、バルクヘッドサイド31,32の上端31a,32aにおいて車幅方向に延在するバルクヘッドアッパ33と、バルクヘッドサイド31,32の下端31b,32bにおいて車幅方向に延在するバルクヘッドロア34と、バルクヘッドサイド31,32の車幅外方に接合される左右のスチフナ35,36と、からなる。
なお、左バルクヘッドサイド31は、右のバルクヘッドサイド32に車体中心に関して略対称の部材である。左のスチフナ35は、右のスチフナ36に車体中心に関して略対称の部材である。
また、スチフナ35,36は、バルクヘッドロア34及びフロントサイドフレーム15,15にも接合される(図11も参照)。
バルクヘッドアッパ33は、左右からアッパメンバ(不図示)側に支持される連結アーム37,37が延ばされる。
図1〜図10に示されたように、バルクヘッドロア34(詳細には、本体部41)は、一対のバルクヘッドサイド31,32間距離よりも短く形成される。バルクヘッドロア34は、バルクヘッドロア34及びバルクヘッドサイド31,32間に車幅方向に架設される一対のエクステンション38,38を備える。
バルクヘッドロア34は、バルクヘッドロア34の両端34a,34aでラジエータ17を支持するとともに、一対のエクステンション38,38の内部を車両前後方向に架設するように接合される。
ここで、架設するように接合されるとは、具体的には、後述するバルクヘッドロア34の本体部41から一体的に延ばされるラジエータ支持部49を、エクステンション38の内部(前壁部72及び後壁部73の内部)に接合したことをいう(図7、図8参照)。
バルクヘッドロア34は、断面視U字状に形成された本体部41と、本体部41を上方から閉塞する蓋部42と、によって閉断面43を形成する(図6、図8参照)。
バルクヘッドロア34はバルクヘッドサイド31,32間より短く、バルクヘッドロア34の両端34a,34aからバルクヘッドサイド31,32の下端31b,32b近傍まではエクステンション38,38が架設される(図6、図8参照)。
エクステンション38,38とバルクヘッドロア34とは、前方視(正面視)で略水平となるように配置される(図6参照)。
バルクヘッドロア34は、両端34a,34aから車幅外方に延びてラジエータ17を支持するラジエータ支持部49,49(一方不図示)が形成されている。具体的には、バルクヘッドロア34の構成部品である本体部41の外端41a,41aから車幅外方に延びてラジエータ17を支持するラジエータ支持部49が形成されている。すなわち、バルクヘッドロア34の両端34a,34aは、本体部41の外端41a,41aと同一箇所である(図8参照)。
なお、本体部41は、底壁44と、前壁45と、後壁46と、前壁45から車両前方に延ばした前フランジ47と、後壁46から車両後方に延ばした後フランジ48と、底壁44から一体的に形成された左右のラジエータ支持部49,49と、からなる(図7参照)。
蓋部42は、図5に示されたように、バルクヘッドサイド31,32まで延ばされ、左右のエクステンション38,38を本体部41とともに覆う。
すなわち、蓋部42は、本体部41を覆う本体蓋部51、ラジエータ支持部49,49を覆うラジエータ支持蓋部52、エクステンション38を覆うエクステンション蓋部53と、一体的に形成される。
本体蓋部51は、図6に示されたように、本体部41の前フランジ47に接合する蓋前フランジ51aと、本体部41の後フランジ48に接合する蓋後フランジ51bと、を備える。なお、蓋前フランジ51aは水平フランジであり、蓋後フランジ51bは垂直フランジである。
バルクヘッドサイド32側のラジエータ支持蓋部52について説明する。なお、バルクヘッドサイド31側ラジエータ支持蓋部52は、車体中心に対してバルクヘッドサイド32側のラジエータ支持蓋部52に略対称に形成される。
ラジエータ支持蓋部52は、エクステンション38の前接合フランジ75に接合する支持前フランジ52aと、エクステンション38の後接合フランジ76に接合する支持後フランジ52bと、ラジエータ17のラジエータ下取付部26をラジエータ支持部49に臨ます開口部55と、を備える(図6参照)。
支持前フランジ52a及び支持後フランジ52bは、水平フランジである。開口部55は、円形のフランジ55aが付設され、補強がなされている(図8参照)。
バルクヘッドサイド32側のエクステンション蓋部53について説明する。なお、バルクヘッドサイド31側エクステンション蓋部53は、車体中心に対してバルクヘッドサイド32側のエクステンション蓋部53も略対称に形成されている。
図11〜図15に示されたように、エクステンション蓋部53は、エクステンション38を覆うエクステンション接合部56と、バルクヘッドサイド32に接合するサイド接合部57と、からなる。
エクステンション接合部56は、エクステンション38の前接合フランジ75に接合するエクステンション前フランジ56aと、エクステンション38の後接合フランジ76に接合するエクステンション後フランジ56bと、を備える。
なお、蓋前フランジ51a、支持前フランジ52a、エクステンション前フランジ56aは、連続的に形成されている。支持後フランジ52b、エクステンション後フランジ56bは、連続的に形成されている。
図6〜図10に示されたように、ラジエータ支持部49は、本体部41の底壁44から上方に折り曲げられた縦壁部61と、この縦壁部61から車幅外方延ばされた横壁部62と、縦壁部61に形成された前後の縦壁フランジ63,63と、横壁部62に形成された前後の横壁フランジ64,64と、からなる。
ラジエータ支持部49は、本体部41とエクステンション38との双方に接合される。
すなわち、ラジエータ支持部49は、バルクヘッドロア34の両端34a,34a近傍にて3層にスポット接合される。
詳細には、本体部41の後上端41bでは、蓋部42、本体部41、エクステンション38がスポット接合される。本体部41の前後の下端部41c,41dでは、ラジエータ支持部49(前後の横フランジ)、蓋部42がスポット接合される。
これにより、ラジエータ支持部49廻りの剛性を確保することができ、操縦安定性の向上に寄与することができる。
ラジエータ支持部49は、エクステンション38内で前壁部72及び後壁部73間に架設されるので、スチフナ的効果で、エクステンション38や本体部41の口開き現象を防止して操縦安定性に適した剛性を確保できる。
エクステンション38は、車両下方に向けて形成される底面71と、底面71から車両前方に向けて立ち上げた前壁部72と、底面71から車両後方に立設する(立ち上げた)後壁部73と、底面71から車幅外方に斜めに立ち上げた傾斜壁74と、前壁部72から車両前方に折り曲げた前接合フランジ75と、後壁部73から車両後方に折り曲げた後接合フランジ76と、傾斜壁74から車両外方に折り曲げた外方フランジ77と、後壁部73から車両上方に延ばされた延出部78(図12参照)と、からなる。
図11〜図15に示されたように、延出部78は、後壁部73の車幅外方に形成され略三角状をなす部分である。延出部78は、バルクヘッドサイド32の後面(車両後方側)32cに接合される。すなわち、エクステンション38は、断面視U字状に形成されて本体部41の外端41aを下方から覆うように接合され、バルクヘッドロア34に、前方視で略水平に配置される。
さらに、エクステンション38は、バルクヘッドサイド32の車幅外方に延出して上面79aでスチフナ36を支持するスチフナ支持部79を有する。
なお、スチフナ支持部79は、前壁部72の最外端部72a、後壁部73の最外端部73a、傾斜壁74、前接合フランジ75の最外端部75a、外方フランジ77で構成される部分である。
バルクヘッドサイド32よりも車幅外方範囲S1を、底面71の最外端部71a、前壁部72の最外端部72a、後壁部73の最外端部73a、前接合フランジ75の最外端部75aと定義する。すなわち、スチフナ支持部79は、エクステンション38の外端部38aと同一部分である。
バルクヘッドロア34の本体部41(図10参照)及びエクステンション38の材質は、普通鋼板(JSC270C相当品)が用いられる。本体部41の板厚は1.0t、蓋部42の板厚は0.9t、エクステンション38の板厚は1.8tであり、エクステンション38が変形を防ぐ剛体となっている。
なお、バルクヘッドロア34を一体とすると全て1.8tとならざるをえず、重量がかさむため好ましくない。
例えば、ラジエータの支持を本体部の底壁に形成したとすると、ラジエータサイズによっては上方への抉れ部分(凹み)が生じてしまうこととなり、操縦安定性に必要な断面を確保できない。
図6〜図10に示されたように、バルクヘッドロア34の本体部41及びラジエータ支持部49,49は、プレスで一体成形され、本体部41の外端41a,41aからラジエータ支持部49,49を延ばしている。従って、ラジエータ支持部49,49を設けるに当たって別途部材を設ける必要がない。また、ラジエータ17のサイズによって高さ方向の調整を容易に行うことができる。
バルクヘッドロア34の車幅方向長さは、ラジエータ下取付部(ラジエータ下端固定部)26位置に対し、ラジエータ下端固定部形状、ラジエータサイズ高さ方向位置、バルクヘッドロア34(本体部41)の前後の下端部41c,41dの接合フランジ(縦壁フランジ)63,63の形成のために、金型構造上必要なプレス刃挿入孔及び曲げ代等を考慮して必然的に決定される。
図11〜図15に示されたように、スチフナ36は、バルクヘッドサイド32、バルクヘッドロア34及びフロントサイドフレーム15廻りに介在させた部材である。スチフナ36は、スチフナ支持部79の上面79aに接合される底面部81と、バルクヘッドサイド32の外面(車幅外方)32dに接合される側面部82と、側面部82から折り曲げられた後面部83と、を有する。
なお、側面部82は、フロントサイドフレーム15の内面23b及びバルクヘッドサイド32に接合される。底面部81は、スチフナ支持部79に接合される。
また、スチフナ36は、スチフナ支持部79の上面79aとバルクヘッドサイド32の車幅外方にL字状に形成された部材といえる。
バルクヘッドサイド32は、フロントサイドフレーム15の内面23bとスチフナ36に固定されるので、エクステンション38の外端部38a近傍がさらに補強されて操縦安定性に適した剛性を確保できる。なお、エクステンション38の外端部38aは、後述するスチフナ支持部79と同一部分である。
スチフナ36の側面部82と、蓋部42のサイド接合部57とで、バルクヘッドサイド32を挟み込む構造としたので、左右方向の荷重入力に耐え、操縦安定性に適した剛性を確保できる。
エクステンション38の外端部38aは、バルクヘッドサイド32の下端32aを覆う覆い部89を備える。
覆い部89は、底面71の外端部71b、前壁部72の外端部72b、後壁部73の外端部73bから構成される。バルクヘッドサイド32には、前壁部72の外端部72b、後壁部73の外端部73bにて接合される。延出部78は、後壁部73の外端部73bの上部に設けられる。
エクステンション38は、バルクヘッドサイド32の後部に対応する位置に延出部78を設けてバルクヘッドサイド32の後面(車両後方側)32cに接合したので、通常、バルクヘッドサイドとバルクヘッドロアに斜めに架設される別部材の補強部材が不要で、適切な剛性向上効果が得られる。
延出部78は、バルクヘッドサイド32に車両前後方向でスポット溶接される。すなわち、図12において矢印F1で示された荷重に対して延出部78の剥離方向がせん断応力方向なので、接合強度が高く剥離しにくい。
図16(a),(b)に、一般的なバルクヘッド200の走行中の走行荷重による挙動が示される。
図16(a)において、走行中にはさまざまな走行荷重が働くが、特にバルクヘッド下方端部201,201には、矢印a1の如く左右方向の荷重が入力され、バルクヘッド200のバルクヘッドロア203とバルクヘッドアッパ202とでは逆相の動きが発生する。
操縦安定性に影響を与えないためにはバルクヘッドロア203に適切な断面積を確保する必要がある。また、適切な剛性を確保することで車体固有の周波数を変更し、エンジン揺動との共振を避けることで振動を減らす必要もある。
図16(b)において、バルクヘッドロア203に左右方向の荷重が入力されることによって、バルクヘッドロア203の前壁204が、矢印a2の如く前方に押し出され、バルクヘッド200全体に、矢印a3の如く斜め前上方から斜め後下方へと往復するモーメントが働き、ハット断面205とその上蓋206とで形成された閉断面207が変形する現象(口開き現象という)が発生する。
すなわち、図16(a)に示されたように、バルクヘッド200では、走行中の荷重で上下が左右逆方向に変位する。このため、バルクヘッド下方端部201,201の負荷が高い。同様に、図4に示された実施例のバルクヘッド16においても、エクステンション38,38の外端部38a,38aと、バルクヘッドサイド31,32の下端31b,32bとの接合部分には、大きな荷重が作用するので、負荷が高い。そこで、スチフナ36の側面部82と、蓋部42のサイド接合部57とで、バルクヘッドサイド32を挟み込む構造として対策した(図15参照)。
以上のように、車体前部構造では、図1、図15に示されたように、バルクヘッド16全体の剛性を高めることで車体11の前部の固有振動周波数を変化させている。これにより、エンジン揺動周波数との共振を避けることができる。これにより、車体11の振動を抑制することができる。
図1〜図5に示されたように、車体前部構造は、車体11の前部に設けられるラジエータ17を支持する矩形状のバルクヘッド16を備える。
バルクヘッド16に、バルクヘッド16の両側において車両上下方向に延在する一対のバルクヘッドサイド31,32と、バルクヘッドサイド31,32の下端31b,32bにおいて車幅方向に延在するバルクヘッドロア34と、を備え、バルクヘッドロア34が、一対のバルクヘッドサイド31,32間距離よりも短く形成され、バルクヘッドロア34及びバルクヘッドサイド31,32間に車幅方向に架設される一対のエクステンション38を備え、バルクヘッドロア34の両端34a,34aでラジエータ17を支持するとともに、一対のエクステンション38,38の内部を車両前後方向に架設するように接合される。
すなわち、図7に示されたように、バルクヘッドロア34の両端34a,34aでラジエータ17(図1参照)を支持しエクステンション38内部を車両前後方向に架設するように接合されているので、口開き現象を防止して操縦安定性に適した剛性を確保することができる。加えて、バルクヘッド16(図1参照)全体の剛性を高めることで車体11の前部の固有振動周波数を変化させてエンジン揺動周波数との共振を避けることで振動を抑制することができる。さらに、ラジエータ17をバルクヘッドロア34の両端34a,34aで支持するので、別途部材を設けることなくラジエータ17のサイズによって高さ方向の調整を容易に行うことができる。そして、バルクヘッドロア34やエクステンション38の底面71に上方への抉れ(えぐれ)部分を設けずに済むので、操縦安定性に適した剛性を確保できる断面積を維持することができる。
図6〜図10に示されたように、車体前部構造では、バルクヘッドロア34に、断面視U字状に形成された本体部41と、本体部41を上方から閉塞する蓋部42と、によって閉断面43が形成され、バルクヘッドロア34の両端34a,34aから車幅外方に延びてラジエータ17を支持するラジエータ支持部49を有し、ラジエータ支持部49が、本体部41とエクステンション38との双方に接合される。
すなわち、バルクヘッドロア34が本体部41と蓋部42で閉断面43が形成され、ラジエータ支持部49が本体部41とエクステンション38の双方に3枚で(3層に)接合されるので、高い剛性が確保でき、さらに、口開き現象を防止、剛性を確保、振動を抑制、及び高さ方向の調整が容易に実施できるという効果を発揮する。
また、本体部41を上方から閉塞する蓋部42によって閉断面43が形成され、バルクヘッドロア34の両端34a,34aから車幅外方に延びてラジエータ17(図1参照)を支持するラジエータ支持部49を形成したので、ラジエータ支持部49を別部品にて構成する場合に比べて部品点数の削減を図ることができる。
図7に示されたように、車体前部構造では、エクステンション38が、断面視U字状に形成されて本体部41を下方から覆うように接合され、バルクヘッドロア34に、前方視で略水平に配置されるので、バルクヘッド16前後にスペースのないレイアウトでも、口開き現象を防止、剛性を確保、振動を抑制、及び高さ方向の調整が容易に実施できるという効果を発揮する。
図12に示されたように、車体前部構造では、エクステンション38に、車両後方に立設する後壁部73と、後壁部73の車幅外方に略三角状をなす延出部78と、を有し、延出部78が、バルクヘッドサイド32の車両後方側に接合されるので、通常バルクヘッドサイドとバルクヘッドロアに斜めに架設される別部材の補強部材を要することなく、口開き現象を防止、剛性を確保、振動を抑制、及び高さ方向の調整が容易に実施できるという効果を発揮する。
図14、図15に示されたように、車体前部構造では、バルクヘッドサイド32に、車幅外方に接合されるスチフナ36を備え、エクステンション38に、バルクヘッドサイド32の車幅外方に延出して上面79aでスチフナ36を支持するスチフナ支持部79を有し、スチフナ36に、スチフナ支持部79の上面79aに接合される底面部81と、バルクヘッドサイド32の車幅外方に接合される側面部82と、を有する。
すなわち、スチフナ36の底面部81と側面部82を、それぞれエクステンション38のスチフナ支持部79とバルクヘッドサイド32の車幅外方に接合したので、さらに、口開き現象を防止、剛性を確保、振動を抑制、及び高さ方向の調整が容易に実施できるという効果を発揮する。
尚、本発明に係る車体前部構造は、図1に示すように、車体前部構造のバルクヘッド16ではバルクヘッドロア34にラジエータ17を支持したが、これに限るものではなく、例えば、空調装置のコンデンサを支持するものであってもよい。
本発明に係る車体前部構造は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
11…車体、16…バルクヘッド、17…ラジエータ、31,32…一対のバルクヘッドサイド、31b,32b…バルクヘッドサイドの下端、32c…車両後方側(後面)、
32d…車幅外方(外面)、34…バルクヘッドロア、34a…バルクヘッドロアの両端、38…エクステンション、35,36…バルクヘッドサイドのスチフナ、41…バルクヘッドロアの本体部、42…バルクヘッドロアの蓋部、49…バルクヘッドロアのラジエータ支持部、73…エクステンションの後壁部、78…エクステンションの延出部、79…エクステンションのスチフナ支持部、79a…スチフナ支持部の上面、81…スチフナの底面部、82…スチフナの側面部。

Claims (5)

  1. 車体の前部に設けられるラジエータを支持する矩形状のバルクヘッドを備えた車体前部構造であって、
    前記バルクヘッドは、該バルクヘッドの両側において車両上下方向に延在する一対のバルクヘッドサイドと、
    該バルクヘッドサイドの下端において車幅方向に延在するバルクヘッドロアと、を備え、
    前記バルクヘッドロアは、前記一対のバルクヘッドサイド間距離よりも短く形成され、前記バルクヘッドロア及び前記バルクヘッドサイド間に車幅方向に架設される一対のエクステンションを備え、
    前記バルクヘッドロアの両端で前記ラジエータを支持するとともに、前記一対のエクステンション内部を車両前後方向に架設するように接合されることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記バルクヘッドロアは、断面視U字状に形成された本体部と、
    該本体部を上方から閉塞する蓋部と、によって閉断面が形成され、
    該バルクヘッドロアの両端から車幅外方に延びて前記ラジエータを支持するラジエータ支持部を有し、
    前記ラジエータ支持部は、前記本体部と前記エクステンションとの双方に接合されることを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記エクステンションは、断面視U字状に形成されて前記本体部を下方から覆うように接合され、前記バルクヘッドロアに、前方視で略水平に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記エクステンションは、車両後方に立設する後壁部と、該後壁部の車幅外方に略三角状をなす延出部と、を有し、
    前記延出部は、前記バルクヘッドサイドの車両後方側に接合されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  5. 前記バルクヘッドサイドは、車幅外方に接合されるスチフナを備え、
    前記エクステンションは、前記バルクヘッドサイドの車幅外方に延出して上面でスチフナを支持するスチフナ支持部を有し、
    前記スチフナは、前記スチフナ支持部の上面に接合される底面部と、前記バルクヘッドサイドの車幅外方に接合される側面部と、を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車体前部構造。
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