JP6421723B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部構造に関する。
下記特許文献1には、車両前部構造が開示されている。具体的には、車体前部において車両前後方向に延在された左右一対のフロントサイドフレームと、このフロントサイドフレームに取り付けられたサスペンションメンバとを有している。このサスペンションメンバは、車両前後方向に延在された左右一対の前後メンバを備えており、この前後メンバの前端部にそれぞれクラッシュカンが接合されている。また、前後メンバの車両前部かつクラッシュカンの車両後方側には、車両幅方向に延在されたフロントクロスメンバが接合されており、これによって左右それぞれの前後メンバが車両幅方向に連結されている。したがって、サスペンションメンバ自体の曲げ剛性が向上されていると共に、車両前面衝突時(以下、この衝突形態を「前突時」という)クラッシュカンが潰れて変形することで衝突荷重の一部が吸収される。
特開2012−6545号公報
特許文献1に開示された構成によると、サスペンションメンバは車両平面視で略枠状に形成されている。したがって、前突時車両後方側へ向かって作用する衝突荷重はクラッシュカンからフロントクロスメンバへと作用して前後メンバへと伝達させることで衝突荷重を吸収して衝突性能を向上させる。しかしながら、サスペンションメンバの曲げ剛性をさらに向上させ、かつ衝突性能を向上させるにはさらなる改良の余地がある。
本発明は上記問題を考慮し、サスペンションメンバの曲げ剛性を向上させ、かつ衝突性能を向上させることを目的とする。
請求項1記載の発明に係る車両前部構造は、車両のサイドメンバの車両下方側に設けられ、かつ当該サイドメンバに支持されると共に、車両幅方向に延在する本体部と、当該本体部の車両幅方向両端部からそれぞれ車両前方側へ延在された左右一対のアーム部とを有したサスペンションメンバと、前記一方のアーム部の先端部と前記他方のアーム部の先端部とを車両幅方向に連結しかつ車両前部に設けられたラジエータより車両前方側で車両前方側へ凸形状に形成されたフロントクロスメンバと、車両後方側へ向かうに連れて車両幅方向外側へと斜めに延在されると共に、前端部が前記フロントクロスメンバに接合されかつ後端部が前記アーム部に接合された左右一対のブレースと、有している。
請求項1記載の発明によれば、サスペンションメンバの一方のアーム部の先端部と他方のアーム部の先端部とは、フロントクロスメンバによって車両幅方向に連結されている。つまり、サスペンションメンバはフロントクロスメンバを含めて車両平面視で略枠状に形成されている。また、サスペンションメンバのアーム部とフロントクロスメンバとは、左右一対のブレースによっても接合されている。このブレースは、車両後方側へ向かうに連れて車両幅方向外側へと斜めに延在されており、前端部がフロントクロスメンバに接合されると共に後端部がサスペンションメンバのアーム部に接合されている。つまり、車両平面視でフロントクロスメンバ、アーム部及びブレースが左右一対で三角形状に連結される。この三角形状に連結された部位によって、サスペンションメンバの車両前側部は変形し難くなり、曲げ剛性が向上する。
また、前突時に車両前方からフロントクロスメンバへ入力された衝突荷重は、フロントクロスメンバが接合されたサスペンションメンバのアーム部へと伝達されるが、フロントクロスメンバとサスペンションメンバのアーム部とが直接的に接合をされた部位だけではなく、ブレースを介してもサスペンションメンバのアーム部へと衝突荷重を伝達させることができる。したがって、前突時の衝突荷重を車両後方側へと効率的に伝達させて衝突荷重を吸収することができる。
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記ブレースには、前記ブレースの延在方向に沿ってビードが形成されている。
請求項2記載の発明によれば、ブレースにはブレースの延在方向、すなわち車両後方側へ向かうに連れて車両幅方向外側へと斜めに延設されたビードが形成されている。したがって、ブレースの延在方向に沿って入力された衝突荷重に対する耐力が向上することから、フロントクロスメンバに入力された衝突荷重をブレースを介してサスペンションメンバのアーム部へと効率的に伝達させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記ブレースの前縁は、前記フロントクロスメンバの前面に沿って形成されている。
請求項3記載の発明によれば、ブレースの前縁はフロントクロスメンバの前面に沿って形成されていることから、フロントクロスメンバに入力された衝突荷重をより効率的にブレースへと伝達させることができる。すなわち、一例としてブレースの前縁がフロントクロスメンバの前面よりも車両後側にある場合、前突時にフロントクロスメンバに入力される衝突荷重は、フロントクロスメンバからブレースとフロントクロスメンバとの接合点を通ってブレースへと伝達される。これに対して、ブレースの前縁がフロントクロスメンバの前面に沿って形成されることで、前突時に入力される衝突荷重は、ブレースとフロントクロスメンバとの接合点のみならずこの接合点以外の前縁を通ってブレースへと伝達される。つまり、ブレースへ荷重伝達する部位が大きくなる。したがって、衝突荷重をフロントクロスメンバからブレースを介してサスペンションメンバのアーム部へとより効率的に伝達させることができる。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記左右一対のブレースは、前記ラジエータの車両下側部を支持している。
請求項4記載の発明によれば、左右一対のブレースがラジエータの車両下側部を支持していることから、別部品によるラジエータの車両下側部の支持が不要となる。すなわち、一般的にラジエータはラジエータサポートにより支持されるが、このラジエータを支持するラジエータサポートがラジエータの車両下側部を支持する必要がなくなる。つまり、ラジエータサポートの部品(ラジエータサポートロア)を削減することが可能となる。また、サスペンションメンバの曲げ剛性が向上された部位でラジエータが支持されることから、ラジエータが振動することによるノイズの発生を抑制することが可能となる。
請求項1記載の本発明に係る車両前部構造は、サスペンションメンバの曲げ剛性を向上させ、かつ衝突性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両前部構造は、サスペンションメンバの曲げ剛性を向上させ、かつ衝突性能をより向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両前部構造は、サスペンションメンバの曲げ剛性を向上させ、かつ衝突性能をより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る車両前部構造は、製造コスト低減とNV性能(ノイズ・アンド・バイブレーション性能)の向上を両立することができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両前部構造を備えた車両前部を示す斜視図である。 一実施形態に係る車両前部構造を備えたサスペンションメンバを示す斜視図である。 一実施形態に係る車両前部構造を備えたサスペンションメンバを示す平面図である。
以下、図1〜3を用いて、本発明に係る車両前部構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印OUTは車両幅方向外側、矢印UPは車両上下方向上側をそれぞれ示す。
図1に示されるように、車両10の前部12には、図示しないエンジンユニットが収容されるエンジンルーム11が設けられている。このエンジンルーム11の内部には、車幅方向に間隔をあけて配置され車両前後方向に延在された左右一対のサイドメンバとしてのフロントサイドメンバ14と、左右一対のフロントサイドメンバ14の前端部に取付けられたバンパリインフォースメント16と、が備えられている。また、車両10の前部12は、図示しないサスペンションアームやステアリングギヤボックス等が取付けられるサスペンションメンバ18を備えている。
車両幅方向一方側(右側)に配置されたフロントサイドメンバ14と、車幅方向他方側(左側)に配置されたフロントサイドメンバ14とは車幅方向に対称に形成されている。これら左右一対のフロントサイドメンバ14は、車両幅方向に沿って切断した断面が矩形状に形成されている。また、フロントサイドメンバ14は、一例として、車幅方向内側に配置されていると共に前後方向に沿って延びるインナパネル20と、インナパネル20に対して車幅方向外側に配置されていると共に前後方向に沿って延びるアウタパネル22とが接合されることによって形成されている。以上説明したフロントサイドメンバ14には、図示しないエンジンユニットがエンジンユニットマウントを介して支持されている。また、右側のフロントサイドメンバ14と左側のフロントサイドメンバ14には、図示しないコイルオーバの上端部が支持されるサスペンションタワー24が形成されたホイールハウスインナ26がそれぞれ接合されている。
バンパリインフォースメント16は、車両前後方向に沿って切断した断面が略矩形状に形成されており、このバンパリインフォースメント16は、図示しないバンパカバー内において車幅方向を長手方向として延在している。また、バンパリインフォースメント16は、図示しないクラッシュボックスを介して、フロントサイドメンバ14の前端部に取付けられている。これにより、右側のフロントサイドメンバ14の前端部と左側のフロントサイドメンバ14の前端部とが、バンパリインフォースメント16によって車両幅方向に連結されている。
サスペンションメンバ18は、フロントサイドメンバ14の車両下方側に配置されていると共に当該フロントサイドメンバ14に支持されており、図2に示されるように、このサスペンションメンバ18は、車両平面視で略H字形状に形成されている。具体的には、サスペンションメンバ18は、車両幅方向に延在する本体部28と、この本体部28の車両幅方向両端部からそれぞれ車両前方側へ延在された左右一対のアーム部30と、を備えている。なお、本実施形態では、サスペンションメンバ18は一例として鉄により構成されているが、これに限らず、アルミニウム合金等その他の金属によって構成されていてもよい。
右側のアーム部30と左側のアーム部30とは、車幅方向に対称に形成されている。また、それぞれのアーム部30における本体部28より車両後側には、本体部28より車両後方側へ延在された後側延在部32が形成されている。このアーム部30の後側延在部32は、フロントサイドメンバ14の車両後方側の部位に図示しないボルト等を介して支持されている。
サスペンションメンバ18のアーム部30の先端部34には、連結部36を介してフロントクロスメンバ38が設けられている。このフロントクロスメンバ38は、車両前後方向に沿って切断した断面が略矩形状に形成されており、車両幅方向を長手方向として延在されている。なお、連結部36は、略車両前後方向を長手方向として延在されていると共に、一方の端部がアーム部30の先端部34と溶接等により接合されかつ他方の端部がフロントクロスメンバ38の車両後側面に溶接等により接合されている。そして、連結部36とアーム部30とで本発明の「アーム部」が構成されている。
車両幅方向一方側(右側)に配置されたアーム部30の先端部34とフロントクロスメンバ38との間及び車幅方向他方側(左側)に配置されたアーム部30の先端部34とフロントクロスメンバ38との間には、ブレース40がそれぞれ設けられている。このブレース40は、図3に示されるように、車両平面視で略矩形状に形成されており、前端部42がフロントクロスメンバ38の中央部44における車両下側面に溶接により接合されると共に後端部46がアーム部30の先端部34における車両下側面に溶接により接合されている。つまり、ブレース40は車両後方に向かうに連れて車両幅方向外側へと斜めに延在されている。また、ブレース40は、図示はしないがブレース40の長手方向(延在方向)に直交する断面が車両下側へ開口された略U字状に形成されている。なお、車両幅方向一方側(右側)に配置されたブレース40と車幅方向他方側(左側)に配置されたブレース40とは、車幅方向に対称に形成されている。
ブレース40の前縁48は、フロントクロスメンバ38の前面50に沿って形成されている。つまり、車両平面視でブレース40の前縁48とフロントクロスメンバ38の前面50とは、ほぼ重なるように構成されている。なお、ブレース40の前縁48はフロントクロスメンバ38の前面50より車両前側へ多少出ていてもよく、本実施形態では、ブレース40の前縁48はフロントクロスメンバ38の前面50より少し車両前側へ出た構成とされている。
ブレース40には、ビード52とラジエータ取付孔54とが形成されている。ビード52は、車両上方側へ向かって突出されていると共に、ブレース40の長手方向(延在方向)に沿って延設されている。つまり、車両後方側へ向かうに連れて車両幅方向外側へと延設されている。なお、ビード52は、ブレース40における短手方向の両端部に沿ってそれぞれ形成されている。また、ブレース40における短手方向の両端部にそれぞれ設けられたビード52は、ブレース40の長手方向略中央部に形成されたビード連結部53によって連結されている。このビード連結部53の車両上側面は、ビード52の車両上側面と略同一面上に配置されている。つまり、ビード連結部53の車両上側面とビード52の車両上側面との車両上下方向の高さは、略同一とされている。
ラジエータ取付孔54は、車両平面視で円形状に形成されると共に、ブレース40の長手方向での略中央部に板厚方向に貫通されて形成されている。このラジエータ取付孔54には、図1に示されるラジエータ56の車両下側部58に形成された図示しない係止部が係止されている。したがって、ラジエータ56の車両下側部58はブレース40によって支持されている。
ラジエータ56の車両上側部60には、ラジエータサポート62が設けられている。このラジエータサポート62は、ラジエータ56の車両幅方向両外側にそれぞれ配置されかつフロントサイドメンバ14に接合されたラジサポ側部64と、ラジエータ56の車両上方に配置されたラジサポ上部66と、によって車両正面視で逆U字状に形成されている。また、ラジエータサポート62の車両幅方向の両端部には、ラジサポ支持部材68がそれぞれ取り付けられている。このラジサポ支持部材68は、略車両前後方向を長手方向として延在されており、車両前側の端部70が一例としてラジサポ上部66の車両幅方向の端部に接合されると共に車両後側の端部72がホイールハウスインナ26に接合されている。これにより、ラジエータ56の車両上側部60は、ラジエータサポート62を介して車体に支持されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図2に示されるように、サスペンションメンバ18の一方のアーム部30の先端部34と他方のアーム部30の先端部34とは、連結部36を介してフロントクロスメンバ38によって車両幅方向に連結されている。つまり、サスペンションメンバ18はフロントクロスメンバ38を含めて車両平面視で略枠状に形成されている。また、サスペンションメンバ18のアーム部30とフロントクロスメンバ38とは、左右一対のブレース40によっても接合されている。このブレース40は、車両後方側へ向かうに連れて車両幅方向外側へと斜めに延在されており、前端部42がフロントクロスメンバ38に接合されると共に後端部46がサスペンションメンバ18のアーム部30に接合されている。つまり、車両平面視でフロントクロスメンバ38、アーム部30及びブレース40が左右一対で三角形状に連結される。この三角形状に連結された部位によって、サスペンションメンバ18の車両前側部は変形し難くなり、曲げ剛性が向上する。
また、前突時に車両前方からフロントクロスメンバ38へ入力された衝突荷重は、フロントクロスメンバ38が接合されたサスペンションメンバ18のアーム部30へと伝達されるが、フロントクロスメンバ38とサスペンションメンバ18のアーム部30とが直接的に接合をされた部位だけではなく、ブレース40を介してもサスペンションメンバ18のアーム部30へと衝突荷重を伝達させることができる。したがって、前突時の衝突荷重を車両後方側へと効率的に伝達させて衝突荷重を吸収することができる。これにより、サスペンションメンバ18の曲げ剛性を向上させ、かつ衝突性能を向上させることができる。
さらに、ブレース40にはブレース40の延在方向、すなわち車両後方側へ向かうに連れて車両幅方向外側へと斜めに延設されたビード52が形成されている。したがって、ブレース40の延在方向に沿って入力された衝突荷重に対する耐力が向上することから、フロントクロスメンバ38に入力された衝突荷重をブレース40を介してサスペンションメンバ18のアーム部30へと効率的に伝達させることができる。これにより、サスペンションメンバ18の曲げ剛性を向上させ、かつ衝突性能をより向上させることができる
さらにまた、ブレース40の前縁48はフロントクロスメンバ38の前面50に沿って形成されていることから、フロントクロスメンバ38に入力された衝突荷重をより効率的にブレース40へと伝達させることができる。すなわち、一例としてブレース40の前縁48がフロントクロスメンバ38の前面50よりも車両後側にある場合、前突時にフロントクロスメンバ38に入力される衝突荷重は、フロントクロスメンバ38からブレース40とフロントクロスメンバ38との接合点を通ってブレース40へと伝達される。これに対して、ブレース40の前縁48がフロントクロスメンバ38の前面50に沿って形成されることで、前突時に入力される衝突荷重は、ブレース40とフロントクロスメンバ38との接合点のみならずこの接合点以外の前縁48を通ってブレース40へと伝達される。つまり、ブレース40へ荷重伝達する部位が大きくなる。したがって、衝突荷重をフロントクロスメンバ38からブレース40を介してサスペンションメンバ18のアーム部30へとより効率的に伝達させることができる。
また、左右一対のブレース40がラジエータ56の車両下側部58を支持していることから、別部品によるラジエータ56の車両下側部58の支持が不要となる。すなわち、一般的にラジエータ56はラジエータサポート62により支持されるが、このラジエータ56を支持するラジエータサポート62がラジエータ56の車両下側部58を支持する必要がなくなる。つまり、ラジエータサポート62の部品(ラジエータサポートロア)を削減することが可能となる。さらに、サスペンションメンバ18の曲げ剛性が向上された部位でラジエータ56が支持されることから、ラジエータ56が振動することによるノイズの発生を抑制することが可能となる。これにより、製造コスト低減とNV性能の向上を両立することができる。
また、ラジエータ56の車両下側部58は、ブレース40によって支持されていることから、ラジエータ56を図示しないエンジンユニットと同時に車両10のエンジンルーム11内へ搭載することができる。一般的に、ラジエータ56は略枠状に形成されたラジエータサポートによって支持されるため、ラジエータ56をエンジンルーム11内へ取り付ける際は、略枠状のラジエータサポート内に収めるためラジエータサポートのラジサポ上部を一時的に取り外して車両前方から組み付け作業を行う。つまり、ラジエータ56は、車両上方からエンジンルーム11内へ搭載されるエンジンユニットと組み付け方向が異なることから、エンジンユニットと同時にエンジンルーム11内へ搭載することができない。したがって、エンジンユニット及びラジエータ56を別工程でエンジンルーム11内に搭載した後にエンジンユニットとラジエータ56とを繋ぐ配管作業をする必要がある。この配管作業は、作業者が車両10の車両下方から行う必要があるため、組立作業性が低下する。
これに対し、本実施形態では、ラジエータ56の車両下側部58は、ブレース40によって支持されるため、ラジエータ56を車両上側からブレース40上に配置することでエンジンルーム11内へ組み付けることができる。すなわち、エンジンユニットと同様にラジエータ56を車両上側からエンジンルーム11内に搭載することができることから、予めエンジンユニットとラジエータ56とを組立ラインとは別の場所で配管して繋いでおいた後に、エンジンユニットとラジエータ56とを一体的にエンジンルーム11内に搭載する。その後、車両正面視で逆U字状に形成されたラジエータサポート62をラジエータ56の車両上方からラジエータ56及びフロントサイドメンバ14に取り付けることで、ラジエータ56はエンジンルーム11内に保持される。つまり、エンジンユニットとラジエータ56とを繋ぐために車両10の車両下方からの配管作業が不要となる。これにより、組立作業性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、ブレース40は、フロントクロスメンバ38及びフロントサイドメンバ14に溶接により接合されているが、これに限らず、ボルト等の締結具によって締結された構造としてもよい。
また、ブレース40は、ブレース40の長手方向に直交する断面が車両下側へ開口された略U字状とされている。すなわち、ブレース40は開断面形状とされているが、これに限らず、一例として箱状に形成されることでブレース40の長手方向に直交する断面が閉断面形状とされていてもよい。
さらに、本実施形態では、別体のブレース40がサスペンションメンバ18とフロントクロスメンバ38とに取り付けられる構成とされているが、これに限らず、サスペンションメンバ18のアーム部30の先端部34に一体的にブレース40が形成された構成とされてもよい。
さらにまた、ブレース40には、ビード52が形成されているが、これに限らず、ブレース40にビード52が形成されていない構成としてもよい。
また、ブレース40の前縁48はフロントクロスメンバ38の前面50に沿って形成されているが、これに限らず、前縁48がフロントクロスメンバ38の前面50に沿っていなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両
14 フロントサイドメンバ(サイドメンバ)
18 サスペンションメンバ
28 本体部
30 アーム部
34 先端部
36 連結部(アーム部)
38 フロントクロスメンバ
40 ブレース
42 前端部
46 後端部
48 前縁
50 前面
52 ビード
56 ラジエータ
58 車両下側部

Claims (4)

  1. 車両のサイドメンバの車両下方側に設けられ、かつ当該サイドメンバに支持されると共に、車両幅方向に延在する本体部と、当該本体部の車両幅方向両端部からそれぞれ車両前方側へ延在された左右一対のアーム部とを有したサスペンションメンバと、
    前記一方のアーム部の先端部と前記他方のアーム部の先端部とを車両幅方向に連結しかつ車両前部に設けられたラジエータより車両前方側で車両前方側へ凸形状に形成されたフロントクロスメンバと、
    車両後方側へ向かうに連れて車両幅方向外側へと斜めに延在されると共に、前端部が前記フロントクロスメンバに接合されかつ後端部が前記アーム部に接合された左右一対のブレースと、
    を有する車両前部構造。
  2. 前記ブレースには、前記ブレースの延在方向に沿ってビードが形成されている、
    請求項1記載の車両前部構造。
  3. 前記ブレースの前縁は、前記フロントクロスメンバの前面に沿って形成されている、
    請求項1又は請求項2記載の車両前部構造。
  4. 前記左右一対のブレースは、前記ラジエータの車両下側部を支持している、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両前部構造。
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