JP2013091783A - 導電性樹脂組成物及びこれを用いた導電性塗料並びに導電性接着剤 - Google Patents
導電性樹脂組成物及びこれを用いた導電性塗料並びに導電性接着剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013091783A JP2013091783A JP2012220593A JP2012220593A JP2013091783A JP 2013091783 A JP2013091783 A JP 2013091783A JP 2012220593 A JP2012220593 A JP 2012220593A JP 2012220593 A JP2012220593 A JP 2012220593A JP 2013091783 A JP2013091783 A JP 2013091783A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon nanotube
- resin composition
- resin
- carbon
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【解決手段】フェノール樹脂(A)及び溶解性パラメーターが9〜12である有機化合物(B)を含む樹脂成分と、アスペクト比が10〜15,000であるカーボンナノチューブ(C)、及び平均繊維径がカーボンナノチューブ(C)の3分の2以下であるカーボンナノチューブ(D)を含む炭素成分とを含有する導電性樹脂組成物であって、前記樹脂成分中のフェノール樹脂(A)の含有量が30〜95質量%であり、前記樹脂成分100質量部に対してカーボンナノチューブ(C)を20〜70質量部、カーボンナノチューブ(D)を1〜15質量部それぞれ含有することを特徴とする導電性樹脂組成物である。
【選択図】なし
Description
例えば、特許文献1には、気相成長炭素繊維と、カーボンブラックと、熱可塑性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂とを含有する導電性組成物が記載されている。
また、特許文献2には、特定の構造を有する気相法炭素繊維と、黒鉛質粒子及び/又は非晶質炭素粒子とを含む導電性組成物用炭素質材料を樹脂成分に配合した導電性組成物が記載されている。
[1]フェノール樹脂(A)及び溶解性パラメーターが9〜12である有機化合物(B)を含む樹脂成分と、アスペクト比が10〜15,000であるカーボンナノチューブ(C)及び平均繊維径がカーボンナノチューブ(C)の3分の2以下であるカーボンナノチューブ(D)を含む炭素成分とを含有する導電性樹脂組成物であって、前記樹脂成分中のフェノール樹脂(A)の含有量が30〜95質量%であり、前記樹脂成分100質量部に対してカーボンナノチューブ(C)を20〜70質量部、カーボンナノチューブ(D)を1〜15質量部それぞれ含有することを特徴とする導電性樹脂組成物。
[2]前記有機化合物(B)がフェノール樹脂(A)との反応性を有する有機化合物である、[1]に記載の導電性樹脂組成物。
[3]前記有機化合物(B)がエポキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、及び4,4’−メチレンビス[N,N−ビス(オキシラニルメチル)アニリン]からなる群から選択される少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載の導電性樹脂組成物。
[4]前記カーボンナノチューブ(C)の平均繊維径が1〜500nmである、[1]〜[3]のいずれかに記載の導電性樹脂組成物。
[5]前記樹脂成分100質量部に対して前記炭素成分を25〜70質量部含有する、[1]〜[4]のいずれかに記載の導電性樹脂組成物。
[6]前記カーボンナノチューブ(C)が黒鉛化触媒による熱処理を行ったものである、[1]〜[5]のいずれかに記載の導電性樹脂組成物。
[7]前記カーボンナノチューブ(D)が黒鉛化触媒による熱処理を行ったものである、[1]〜[6]のいずれかに記載の導電性樹脂組成物。
[8][1]〜[7]のいずれかに記載の導電性樹脂組成物を含む導電性塗料。
[9][1]〜[7]のいずれかに記載の導電性樹脂組成物を含む導電性接着剤。
<樹脂成分>
本発明の導電性樹脂組成物は、樹脂成分としてフェノール樹脂(A)と、溶解性パラメーターが9〜12である有機化合物(B)との少なくとも2成分を含むものである。
前記フェノール樹脂(A)としては、フェノール類とアルデヒド類とを塩基性触媒を用いて反応させたレゾール型フェノール樹脂、酸性触媒を用いて反応させたノボラック型フェノール樹脂、又はそれらの混合物を挙げることができる。それらのフェノール樹脂は、それぞれ所定の触媒存在下、所定の温度で加熱反応させた後、常圧濃縮や真空濃縮を行い取り出すことにより、またそれらを混合することにより得ることができる。
前記フェノール類、アルデヒド類は、1種を単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
また、酸性触媒としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、シュウ酸、トルエンスルホン酸等の有機酸を用いることができる。
フェノール樹脂(A)の市販品としては、例えば、昭和電工株式会社製「ショウノール(登録商標) BKS−3823A」(レゾール型)、「ショウノール(登録商標) BRG−556」(ノボラック型)、日立化成工業株式会社製「ヒタノール(登録商標)」(レゾール型)等を挙げることができる。
また、フェノール樹脂(A)の溶解性パラメーターは、7〜15が好ましく、7.5〜14がより好ましく、8〜12が更に好ましく、8.5〜12がより更に好ましい。溶解性パラメーターが前記範囲内であると後述のカーボンナノチューブの分散性が向上する。
なお、本発明における溶解性パラメーター(Solubility Parameter:SP値)とは、ヒルデブラント(Hildebrand)によって導入された正則溶液論により定義された値であり、化学物質の構造や物理特性から公知の方法で求めることができる。例えば、「接着百科(上) 高分子刊行会 1995」第24〜34頁に記載されたSmall式等により求めることができる。溶解性パラメーターは、溶剤や有機化合物の溶解性や相溶性の指標として用いられる。
本発明においては、有機化合物(B)として溶解性パラメーター(SP値)が9〜12であるフェノール樹脂(A)とは異なる有機化合物を用いる。
有機化合物(B)のSP値が9未満、又は12を超えると、後述のカーボンナノチューブの分散が不十分になる。また、SP値が12を超えると、親水性が高くなるため耐水性が著しく低下する。すなわち、有機化合物(B)のSP値が9〜12であると、耐水性が向上すると共に、カーボンナノチューブの分散性が良好になる。有機化合物(B)のSP値は、9.5〜11.0であることがより好ましい。
前記溶解性パラメーターを満たす有機化合物(B)としては、エポキシ樹脂(SP値=9.7〜10.9)、ポリビニルブチラール樹脂(SP値=9.9)、ポリメチルメタクリレート樹脂(SP値=9.2)、クロロプレンゴム(SP値=9.2)、ニトリルブタジエンゴム(SP値=9.4〜9.5)、ポリ酢酸ビニル(SP値=9.4)、ニトロセルロース(SP値=10.1)、4,4’−メチレンビス[N,N−ビス(オキシラニルメチル)アニリン](SP値=10.8)等を挙げることができる。これらは1種を単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
また、有機化合物がエポキシ系化合物である場合そのエポキシ当量(エポキシ基1個あたりの化合物の分子量)は、90〜4000g/eqが好ましく、95〜1000g/eqがより好ましい。
本発明におけるフェノール樹脂(A)及び有機化合物(B)の含有比[(A)/(B)]は、30/70〜95/5であり、35/65〜90/10がより好ましい。
本発明における炭素成分は、主要な導電経路を形成する第1のカーボンナノチューブ(C)と、このカーボンナノチューブ(C)との間を繋ぎ、確実な導電ネットワークを形成するための、カーボンナノチューブ(C)より平均繊維径が小さい第2のカーボンナノチューブ(D)を含む。
カーボンナノチューブ(C)としては、アスペクト比(繊維径に対する繊維長さの比)が10〜15,000であるカーボンナノチューブを用いる。このアスペクト比が10未満であるとマトリックス内での導電パスが形成されにくくなり、導電性を向上させることが難しくなる。また、前記アスペクト比が15,000を超えると、繊維同士の凝集力が強くなり樹脂成分に対する分散性が低下する。このカーボンナノチューブ(C)のアスペクト比は、20〜1,000がより好ましく、30〜500が更に好ましく、35〜200がより更に好ましい。
前記カーボンナノチューブ(C)の平均繊維径としては、1〜500nmが好ましく、5〜300nmがより好ましく、10〜180nmが更に好ましく、20〜160nmがより好ましく、30〜150nmが最も好ましい。平均繊維径が前記範囲内であると、樹脂成分に対してカーボンナノチューブ(C)がより一層分散しやすくなり、優れた導電性を備える導電性樹脂組成物を得ることができる。
なお、本明細書においては、グラフェンシートの筒が一重であり、直径が1〜数nm、長さが1〜数μm程度であるものを単層カーボンナノチューブと称し、グラフェンシートの筒が同心状に何重も重なっており、直径が数nm〜百数十nmであるものを多層カーボンナノチューブと称す。また、グラフェンシートが略円錐状に丸まったものをカーボンナノホーンと称し、単層カーボンナノホーン及び多層カーボンナノホーンがある。本明細書においては、これらをカーボンナノチューブと総称する。
このような性質を備えるカーボンナノチューブの製造方法としては、特に制限はなく、アーク放電法、気相成長法、レーザー・アブレーション法等を挙げることができ、これらの中では、気相成長法が好ましい。
気相成長法は、ベンゼンやトルエン等の炭化水素を気相で熱分解し、気相成長炭素繊維を合成するもので、より具体的には、流動触媒法やゼオライト担持触媒法等が例示できる。気相成長炭素繊維は、例えばベンゼン、トルエン、天然ガス等の有機化合物を原料に、フェロセン等の遷移金属触媒の存在下で、水素ガスとともに800〜1,300℃程度で熱分解反応させることによって得ることができる。
熱処理の方法としては、不活性ガス雰囲気下、低温度(800〜1,500℃)で処理する方法、又は不活性ガス雰囲気下、高温度(2,000〜3,000℃)で黒鉛化処理する方法を挙げることができるが、導電性樹脂組成物の導電性を向上させる観点から、黒鉛化処理を行う方法が好ましい。
本発明において用いるカーボンナノチューブ(D)は、平均繊維径がカーボンナノチューブ(C)の平均繊維径の3分の2以下のものである。平均繊維径が3分の2より大きいと、カーボンナノチューブ(C)との平均繊維径の差が小さくなりカーボンナノチューブ(C)間を繋ぐ導電パスとしての効果を得ることができない。このカーボンナノチューブ(D)の平均繊維径は0.5nm以上、かつ、カーボンナノチューブ(C)の平均繊維径の2分の1以下がより好ましく、カーボンナノチューブ(C)の平均繊維径の5分の1以下が更に好ましい。なお、生産コストの観点から、カーボンナノチューブ(D)の平均繊維径は0.5nm以上、かつ、カーボンナノチューブ(C)の平均繊維径の1/50以上が好ましい。
カーボンナノチューブ(C)の平均繊維径が20nm以上であり、かつカーボンナノチューブ(C)の平均繊維径とカーボンナノチューブ(D)の平均繊維径との差が10nm以上であるとより好ましい。
カーボンナノチューブ(D)の配合量は、樹脂成分100質量部に対して1〜15質量部である。カーボンナノチューブ(D)の配合量が樹脂成分100質量部に対して1質量部未満であると、導電性の観点でカーボンナノチューブ(D)を配合する効果が現れず、15質量部を超えると、塗布性が悪くなる。導電性及び塗布性を向上させる観点から、カーボンナノチューブ(D)の配合量は、樹脂成分100質量部に対して2〜10質量部がより好ましい。
本発明に用いることができるカーボンナノチューブ(D)としては、昭和電工株式会社製「VGCF−X(登録商標)」等を挙げることができる。また、導電性向上、及び塗膜強度向上の観点から、前記カーボンナノチューブ(C)と同様の黒鉛化触媒による熱処理を行うことが好ましい。
本発明の導電性樹脂組成物における樹脂成分と炭素成分との含有比は、樹脂成分100質量部に対して炭素成分を25〜70質量部とすることが好ましく、30〜65質量部とすることがより好ましく、35〜60質量部とすることが更に好ましい。樹脂成分に対する炭素成分の含有量を前記範囲内とすることにより、導電性樹脂組成物の導電性をより一層向上させることができ、また、導電性塗料等の粘度が高くなり過ぎないため、フィラーを十分に分散させることができる。
なお、本発明においては、各カーボンナノチューブの極性に近い樹脂を組み合わせて用いる、又は混合時の混合熱因子が小さい(溶解性パラメーターが近い)樹脂を組み合わせて用いるため、導電性樹脂組成物中でカーボンナノチューブが均一に分散されて導電パスを形成するため、前記各特性を高い水準で兼ね備えるようになる。
本発明の導電性樹脂組成物は、前記樹脂成分、炭素成分の他に、必要に応じてカップリング剤、レベリング剤、分散剤、レオロジーコントロール剤、消泡剤、酸化防止剤、及び可塑剤等の各種添加剤を含有していてもよい。また、後述の導電性塗料、及び導電性接着剤の製造に使用する溶剤を含有してもよい。
本発明の導電性樹脂組成物は、フェノール樹脂(A)及び有機化合物(B)を含む樹脂成分と、カーボンナノチューブ(C)及びカーボンナノチューブ(D)を含む炭素成分とを所定の混合比で混合し、さらに必要に応じてその他の成分を加え、これらを混合・混練することにより製造することができる。混合・混練に際しては公知の混合・混練装置を使用することができる。各成分の配合順序に特に制限はない。
本発明の導電性塗料及び導電性接着剤は、前記本発明の導電性樹脂組成物を含むものであり、例えば、本発明の導電性樹脂組成物と溶剤と、必要に応じて各種添加剤とを混合することにより製造することができる。
導電性塗料及び導電性接着剤の製造に用いる溶剤としては、一般的な溶剤を用いることができ、例えば、メチルエチルケトン、N−メチルピロリドン、グリコールエーテル、グリコールエステル、及びテルペン化合物等を用いることができる。これらの溶剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の導電性塗料、導電性接着剤の製造に用いる添加剤としては、可塑剤、乾燥調整剤、及び界面活性剤等を挙げることができる。
実施例及び比較例で使用した材料は以下のとおりである。なお、各材料の物性は以下の方法により測定した。
(重量平均分子量)
ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定を行った。測定装置としては、昭和電工株式会社製「Shodex(登録商標) GPC System−21(カラム:KF−802,KF−803、KF−805)」を用いた。測定条件は、カラム温度を40℃、溶出液をテトラヒドロフラン、溶出速度を1ml/分とした。重量平均分子量は、標準ポリスチレン換算分子量(Mw)で表示した。
JIS K 0070に準拠して測定した。
(エポキシ当量)
JIS K 7236に準拠して測定した。
(a−1)レゾール型フェノール樹脂
昭和電工株式会社製「ショウノール BKS−3823A」
重量平均分子量 :6,500
溶解性パラメーター:11.5
(a−2)レゾール型フェノール樹脂
日立化成工業株式会社製「ヒタノール 2181」
重量平均分子量 :3,900
溶解性パラメーター:9.3
(a−3)ノボラック型フェノール樹脂
昭和電工株式会社製「ショウノール BRG−556」
重量平均分子量 :1,200
水酸基当量 :108g/eq
溶解性パラメーター:10.3
(b−1)ポリビニルブチラール樹脂
電気化学工業株式会社製「デンカブチラール #3000」
重量平均分子量 :130,000
溶解性パラメーター:9.9
(b−2)ビスフェノール型エポキシ樹脂
三菱化学株式会社製「JER 828」
重量平均分子量 :331
エポキシ当量 :189g/eq
溶解性パラメーター:10.3
(b−3)4,4’−メチレンビス[N,N−ビス(オキシラニルメチル)アニリン]
大連斉化化工有限公司社製「DTP−777」
重量平均分子量 :1,535
エポキシ当量 :110g/eq
溶解性パラメーター:10.8
<その他の樹脂(X)>
(x−1)天然ゴム
扶桑ゴム工業株式会社製「上質アメゴム」
溶解性パラメーター:8.1
(x−2)ナイロン
帝中株式会社製、6ナイロン「J3200N」
溶解性パラメーター:12.7
(c−1)気相成長炭素繊維(多層カーボンナノチューブ)
昭和電工株式会社製「VGCF」
平均繊維径 :150nm
平均繊維長 :8μm
アスペクト比:53
未処理の気相成長炭素繊維(c−1)を1,300℃で熱処理したものを原料とし、黒鉛化触媒(B4C)を気相成長炭素繊維100質量部に対し4質量部添加してアブソリュートミル(大阪ケミカル株式会社製)で1分間(回転数15,000r/min)混合した。混合物を黒鉛製のるつぼに入れ、抵抗加熱型触媒添加黒鉛化炉(株式会社倉田技研製)を用いて2800℃で30分間黒鉛化処理を行った。形状は(c−1)とほぼ同じである。
昭和電工株式会社製「VGCF−H」
平均繊維径 :150nm
平均繊維長 :6μm
アスペクト比:40
(c−4)は、以下の手順にしたがって製造した多層カーボンナノチューブである。
すなわち、縦型管状加熱炉(内径60mm,長さ1000mm)の炉内温度を1300℃に昇温させた後、前記温度を維持し、3質量%のフェロセン及びチオフェンを1.5質量%含有するトルエン(液体原料)を超音波で霧化し、水素ガスと共に供給した。水素ガスの流量は10L/分、液体原料の供給量は1.5g/分とした。
この条件の下においては、フェロセンが熱分解することにより鉄微粒子となり、これが種となってトルエンの熱分解を促進し、トルエンに起因する炭素によって多層カーボンナノチューブが成長する。このようにして得られた多層カーボンナノチューブ(As−grown多層カーボンナノチューブ)をアルゴン雰囲気下1000℃で熱処理したものを黒鉛製のるつぼに入れ、抵抗加熱型黒鉛化炉((株)倉田技研製)を用いて2500℃で30分間黒鉛化処理を行った。
平均繊維径 :50nm
平均繊維長 :8μm
アスペクト比:160
(c−5)は、以下の手順にしたがって製造した黒鉛化処理多層カーボンナノチューブである。すなわち、(c−4)のAs−grown多層カーボンナノチューブをアルゴン雰囲気下1000℃で熱処理したものを原料とし、黒鉛化触媒(B4C)を多層カーボンナノチューブ100質量部に対し4質量部添加して混合した。混合物を黒鉛製のるつぼに入れ、抵抗加熱型黒鉛化炉((株)倉田技研製)を用いて2800℃で30分間黒鉛化処理を行った。形状は(c−4)と同様であった。
(d−1)マルチウォールカーボンナノチューブ
昭和電工株式会社製「VGCF−X」
平均繊維径 :15nm
平均繊維長 :3μm
アスペクト比:200
未処理の(d−1)に対して黒鉛化触媒として炭化ホウ素(B4C)を(d−1)96質量部に対して、4質量部添加して、アブソリュートミル(大阪ケミカル株式会社製)で1分間(回転数15,000r/min)混合した。混合物を黒鉛化製のルツボに入れ、抵抗加熱型触媒添加黒鉛化炉(株式会社倉田技研製)を用いて2800℃の温度条件下にて30分間黒鉛化処理を行った。形状は(d−1)とほぼ同じである。
(y−1)ミルドカーボンファイバー
東レ株式会社製「MLD−30」
平均繊維径 :7μm
平均繊維長 :30μm
アスペクト比:4.3
ケッチェンブラック
ライオン株式会社製「ECP 600JD」
粒度:目開き75μmパス 100%
:目開き44μmパス 99.8%
一次粒子径:34.0nm
(カーボンナノチューブ(C),(D)及びその他の炭素成分(Y)の形状はカタログ値である。)
(e−1)ブチルセルソルブ
日本乳化剤株式会社製「ブチルグリコール」
(e−2)メタノール
和光純薬工業株式会社製「メタノール」
(e−3)トルエン
和光純薬工業株式会社製「トルエン」
(e−4)メチルエチルケトン
和光純薬工業株式会社製「メチルエチルケトン」
(e−5)蟻酸
和光純薬工業株式会社製「蟻酸」
(f−1)2−エチル−4−メチルイミダゾール
四国化成工業株式会社製「2E4MZ」
各実施例及び比較例で用いた試料は、以下の方法により作製した。
すなわち、表1〜2に記載の組成に従い、混合物の合計質量が30gになるように各原料を混合し、混合物を自転・公転ミキサー「あわとり練太郎ARE−310」(株式会社シンキー製)を用いて2,000rpm(自転・公転)で30秒間撹拌した後、2,200rpm(公転)で30秒間撹拌した。この撹拌操作を4回実施し、得られた導電性樹脂組成物をガラス板上に膜厚が100μmとなるように塗布し、80℃で30分間加熱乾燥処理を行った後、さらに、180℃で30分間加熱して硬化塗膜を得た。得られた硬化塗膜の物性を下記方法により測定した。
なお、表1〜2における組成は「質量部」で示してあり、(a)成分の含有割合は「質量%」で示してある。
「ロレスタ−EP」(MCP−T360:株式会社ダイアインスツルメンツ製)、及びASPプローブを用いて4端針法により測定した。なお、この試験においては、比抵抗値が5.0×10-2Ω・cm以下である場合を合格とした。
硬化塗膜の表面に碁盤目状に切れ目を入れ、1mm2の切れ目領域を100個設けた。この100個の切れ目領域上にセロハンテープを貼り付けた後、セロハンテープを引き剥がし、セロハンテープに付着せず基材から剥がれなかった切れ目領域の数を計測した。なお、この試験においては基材から剥がれなかった切れ目領域の数が95個以上である場合を合格とした。
幅14mm×長さ28mm×厚み9mmの銅/銅(C100P)基材を2枚用意し、接着面をそれぞれ#240研磨処理(JIS R6010によるP240まで研磨して仕上げたもの)を行った。2枚の基材について、それぞれ膜厚が100μmになるように導電性樹脂組成物を塗布し、80℃で60分間乾燥させ、2枚の基材の塗布面を重ねるように張り合わせ、2kg/cm2の加重をかけて180℃で30分間接着を行った。この貼り合わせた2枚の銅基材をCAVER PRESS MODEL−C(株式会社離合社製)により圧縮せん断強度を測定した。なお、この試験においては、圧縮せん断強度が25MPa以上である場合を合格とした。
導電性樹脂組成物をテトラフロロエチレンシート上に厚さが200μmになるように塗布し、80℃で60分間加熱乾燥させて溶剤を除去し、次いで、テトラフロロエチレンシートから剥がすことにより、導電性樹脂組成物の乾燥物を得た。さらに、この乾燥物を10mm×200mm×2mmの平板用金型内に10枚積層して入れ、180℃で30分間加熱加圧硬化することにより厚さ2mmの成形板を作製した。この成形板を京都電子工業株式会社製、ホットディスク法熱物性測定装置「TPS−2500s」を用いて熱伝導率の測定を行った。なお、この試験においては、熱伝導率が8.0W/k・m以上である場合を合格とした。
200℃雰囲気下において、前記接着性試験と同様の方法で圧縮せん断強度の測定を行い、5MPa以上の強度を有しているもの合格(P)とし、そうでないものを不合格(F)とした。
ガラス板上に膜厚が100μmとなるように導電性樹脂組成物を塗布し、80℃で30分間加熱乾燥処理を行った後、さらに、180℃で30分間加熱して硬化塗膜を得た。この硬化塗膜を100℃の蒸留水に96時間浸漬し、変色、変形(膨れ、剥離等)、及び溶出物の有無を確認し、変色、変形(膨れ、剥離等)及び溶出物がないものを合格(P)とし、そうでないものを不合格(F)とした。
硬化後の塗膜の外観を目視にて観察した。クラック、ス、膨れ、剥がれ等が生じていないものを合格(P)とし、そうでないものを不合格(F)とした。
前記導電性試験、密着性試験、接着性試験、熱伝導性試験、耐熱性試験、耐水性試験、及び塗膜外観試験の全てにおいて合格基準を満たしたものを(P)、そうでないものを(F)として評価した。
各測定結果を表1〜2に示す。
比較例2、3では、カーボンナノチューブ(D)の代わりに粉状炭素を使用したため、抵抗値が9.2×10-2Ω・cm、6.8×10-2Ω・cmと高い。
比較例5では、有機化合物(B)としてナイロンを用いたため、繊維状炭素成分が凝集し均一な分散が得られず、抵抗値が高くなると共に硬化後の樹脂成分の硬化度が低下し耐水性が不合格になったと考えられる。
比較例6、12では、ポリビニルブチラール樹脂の含有量が多いため、耐熱性が低下したものと考えられる。
比較例8,9では、カーボンナノチューブ(D)の含有量が多いため、導電性樹脂組成物の粘度が高くなり、塗布による塗膜の形成が困難であった。
比較例10、11では、カーボンナノチューブ(C)の含有量が多いため、導電性樹脂組成物の粘度が高くなり、塗布による塗膜の形成が困難であった。
比較例13はカーボンナノチューブ(C)の配合量が少ないため、抵抗値が高くなり、熱伝導率も低下している。
Claims (9)
- フェノール樹脂(A)及び溶解性パラメーターが9〜12である有機化合物(B)を含む樹脂成分と、アスペクト比が10〜15,000であるカーボンナノチューブ(C)及び平均繊維径がカーボンナノチューブ(C)の3分の2以下であるカーボンナノチューブ(D)を含む炭素成分とを含有する導電性樹脂組成物であって、前記樹脂成分中のフェノール樹脂(A)の含有量が30〜95質量%であり、前記樹脂成分100質量部に対してカーボンナノチューブ(C)を20〜70質量部、カーボンナノチューブ(D)を1〜15質量部それぞれ含有することを特徴とする導電性樹脂組成物。
- 前記有機化合物(B)がフェノール樹脂(A)との反応性を有する有機化合物である、請求項1に記載の導電性樹脂組成物。
- 前記有機化合物(B)がエポキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、及び4,4’−メチレンビス[N,N−ビス(オキシラニルメチル)アニリン]からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の導電性樹脂組成物。
- 前記カーボンナノチューブ(C)の平均繊維径が1〜500nmである、請求項1〜3のいずれかに記載の導電性樹脂組成物。
- 前記樹脂成分100質量部に対して前記炭素成分を25〜70質量部含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の導電性樹脂組成物。
- 前記カーボンナノチューブ(C)が黒鉛化触媒による熱処理を行ったものである、請求項1〜5のいずれかに記載の導電性樹脂組成物。
- 前記カーボンナノチューブ(D)が黒鉛化触媒による熱処理を行ったものである、請求項1〜6のいずれかに記載の導電性樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の導電性樹脂組成物を含む導電性塗料。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の導電性樹脂組成物を含む導電性接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012220593A JP2013091783A (ja) | 2011-10-06 | 2012-10-02 | 導電性樹脂組成物及びこれを用いた導電性塗料並びに導電性接着剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011222358 | 2011-10-06 | ||
JP2011222358 | 2011-10-06 | ||
JP2012220593A JP2013091783A (ja) | 2011-10-06 | 2012-10-02 | 導電性樹脂組成物及びこれを用いた導電性塗料並びに導電性接着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013091783A true JP2013091783A (ja) | 2013-05-16 |
Family
ID=48615163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012220593A Pending JP2013091783A (ja) | 2011-10-06 | 2012-10-02 | 導電性樹脂組成物及びこれを用いた導電性塗料並びに導電性接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013091783A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2013046551A1 (ja) * | 2011-09-28 | 2015-03-26 | 住友ベークライト株式会社 | 成形材料 |
JP2015096578A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | フタムラ化学株式会社 | 金属接着導電性樹脂フィルム及び導電性樹脂金属複合材 |
JP2016026983A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-02-18 | 昭和電工株式会社 | 導電性高分子を含むカーボンナノチューブの分散液、炭素材料及び該分散液の製造方法 |
WO2016026190A1 (zh) * | 2014-08-21 | 2016-02-25 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 石墨烯导电聚合物导电胶的制备方法及该石墨烯导电聚合物导电胶 |
JP2016210666A (ja) * | 2015-05-13 | 2016-12-15 | 昭和電工株式会社 | カーボンシートの保管方法、複合シートの保管方法、カーボンシート、複合シート、及び巻回体 |
JP2018172589A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 日本ゼオン株式会社 | 貼り合わせ方法 |
JP2019073629A (ja) * | 2017-10-17 | 2019-05-16 | 本田技研工業株式会社 | 放熱性塗料組成物、放熱性被膜及び被膜形成方法 |
CN112111074A (zh) * | 2020-09-28 | 2020-12-22 | 常州中英科技股份有限公司 | 一种可交联碳氢树脂组合物的均匀分散液及其制备的半固化片和高导热热固型覆铜板 |
CN114075401A (zh) * | 2020-08-21 | 2022-02-22 | 住友橡胶工业株式会社 | 高抗静电涂层地板材料及涂层地板 |
CN115584231A (zh) * | 2022-09-29 | 2023-01-10 | 哈尔滨工业大学(深圳) | 一种封装用改性各向同性导电胶及其制备方法 |
CN117362913A (zh) * | 2023-10-24 | 2024-01-09 | 山东莱芜润达新材料有限公司 | 一种热塑性酚醛树脂及其造粒工艺 |
Citations (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08222025A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-08-30 | Alps Electric Co Ltd | 導電性材料 |
JP2003238855A (ja) * | 2002-02-18 | 2003-08-27 | Konica Corp | インクジェット用インク及び画像形成方法 |
JP2003292727A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-15 | Dainippon Ink & Chem Inc | 熱硬化性樹脂組成物、その硬化物及び摩擦材 |
JP2003308734A (ja) * | 2002-04-12 | 2003-10-31 | Yuzo Tsunoda | 導電性樹脂材料及びその製造方法 |
JP2003342476A (ja) * | 2002-05-27 | 2003-12-03 | Bridgestone Corp | 導電性樹脂材料 |
JP2004123892A (ja) * | 2002-10-02 | 2004-04-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 樹脂組成物、プリプレグおよび紙基材フェノール樹脂積層板 |
JP2004221071A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-08-05 | Showa Denko Kk | 導電性組成物用炭素質材料及びその用途 |
JP2005209641A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-08-04 | Showa Denko Kk | 燃料電池用セパレータ及びその製造方法 |
JP2005353585A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-12-22 | Showa Denko Kk | 導電性構造体およびその製造方法ならびに燃料電池用セパレータ |
JP2006012798A (ja) * | 2004-05-27 | 2006-01-12 | Showa Denko Kk | 燃料電池セパレータ用導電性樹脂組成物および燃料電池セパレータ |
JP2007084676A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | フェノール樹脂組成物およびフェノール樹脂組成物の製造方法 |
JP2007149522A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 銀とカーボンナノチューブを含む導電性樹脂ペースト組成物およびこれを用いた半導体装置 |
JP2007191718A (ja) * | 2000-06-05 | 2007-08-02 | Showa Denko Kk | 導電性硬化性樹脂組成物、その硬化体、及びその成形体 |
JP2008511741A (ja) * | 2004-08-31 | 2008-04-17 | ハイピリオン カタリシス インターナショナル インコーポレイテッド | 押出しによる導電性熱硬化性樹脂 |
JP2008156478A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | カーボンナノチューブ含有組成物、その製造方法、並びにそれから得られる塗膜、硬化膜、複合体、樹脂成形体、及びマスターバッチ |
JP2008284191A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Olympus Corp | 医療機器用接着剤およびこれを用いた内視鏡装置 |
WO2010038784A1 (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-08 | 保土谷化学工業株式会社 | 炭素繊維を含有する複合材料 |
JP2010222581A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Arkema France | ナノチューブの含有量が高い熱硬化性複合材料の製造方法 |
JP2011150258A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Panasonic Electric Works Co Ltd | コーティング反射板 |
-
2012
- 2012-10-02 JP JP2012220593A patent/JP2013091783A/ja active Pending
Patent Citations (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08222025A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-08-30 | Alps Electric Co Ltd | 導電性材料 |
JP2007191718A (ja) * | 2000-06-05 | 2007-08-02 | Showa Denko Kk | 導電性硬化性樹脂組成物、その硬化体、及びその成形体 |
JP2003238855A (ja) * | 2002-02-18 | 2003-08-27 | Konica Corp | インクジェット用インク及び画像形成方法 |
JP2003292727A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-15 | Dainippon Ink & Chem Inc | 熱硬化性樹脂組成物、その硬化物及び摩擦材 |
JP2003308734A (ja) * | 2002-04-12 | 2003-10-31 | Yuzo Tsunoda | 導電性樹脂材料及びその製造方法 |
JP2003342476A (ja) * | 2002-05-27 | 2003-12-03 | Bridgestone Corp | 導電性樹脂材料 |
JP2004123892A (ja) * | 2002-10-02 | 2004-04-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 樹脂組成物、プリプレグおよび紙基材フェノール樹脂積層板 |
JP2004221071A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-08-05 | Showa Denko Kk | 導電性組成物用炭素質材料及びその用途 |
JP2005209641A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-08-04 | Showa Denko Kk | 燃料電池用セパレータ及びその製造方法 |
JP2005353585A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-12-22 | Showa Denko Kk | 導電性構造体およびその製造方法ならびに燃料電池用セパレータ |
JP2006012798A (ja) * | 2004-05-27 | 2006-01-12 | Showa Denko Kk | 燃料電池セパレータ用導電性樹脂組成物および燃料電池セパレータ |
JP2008511741A (ja) * | 2004-08-31 | 2008-04-17 | ハイピリオン カタリシス インターナショナル インコーポレイテッド | 押出しによる導電性熱硬化性樹脂 |
JP2007084676A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | フェノール樹脂組成物およびフェノール樹脂組成物の製造方法 |
JP2007149522A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 銀とカーボンナノチューブを含む導電性樹脂ペースト組成物およびこれを用いた半導体装置 |
JP2008156478A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | カーボンナノチューブ含有組成物、その製造方法、並びにそれから得られる塗膜、硬化膜、複合体、樹脂成形体、及びマスターバッチ |
JP2008284191A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Olympus Corp | 医療機器用接着剤およびこれを用いた内視鏡装置 |
WO2010038784A1 (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-08 | 保土谷化学工業株式会社 | 炭素繊維を含有する複合材料 |
JP2010222581A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Arkema France | ナノチューブの含有量が高い熱硬化性複合材料の製造方法 |
JP2011150258A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Panasonic Electric Works Co Ltd | コーティング反射板 |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2013046551A1 (ja) * | 2011-09-28 | 2015-03-26 | 住友ベークライト株式会社 | 成形材料 |
JP2015096578A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | フタムラ化学株式会社 | 金属接着導電性樹脂フィルム及び導電性樹脂金属複合材 |
JP2016026983A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-02-18 | 昭和電工株式会社 | 導電性高分子を含むカーボンナノチューブの分散液、炭素材料及び該分散液の製造方法 |
WO2016026190A1 (zh) * | 2014-08-21 | 2016-02-25 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 石墨烯导电聚合物导电胶的制备方法及该石墨烯导电聚合物导电胶 |
JP2016210666A (ja) * | 2015-05-13 | 2016-12-15 | 昭和電工株式会社 | カーボンシートの保管方法、複合シートの保管方法、カーボンシート、複合シート、及び巻回体 |
JP2018172589A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 日本ゼオン株式会社 | 貼り合わせ方法 |
JP2019073629A (ja) * | 2017-10-17 | 2019-05-16 | 本田技研工業株式会社 | 放熱性塗料組成物、放熱性被膜及び被膜形成方法 |
CN114075401A (zh) * | 2020-08-21 | 2022-02-22 | 住友橡胶工业株式会社 | 高抗静电涂层地板材料及涂层地板 |
CN112111074A (zh) * | 2020-09-28 | 2020-12-22 | 常州中英科技股份有限公司 | 一种可交联碳氢树脂组合物的均匀分散液及其制备的半固化片和高导热热固型覆铜板 |
CN112111074B (zh) * | 2020-09-28 | 2023-08-18 | 常州中英科技股份有限公司 | 一种可交联碳氢树脂组合物的均匀分散液及其制备的半固化片和高导热热固型覆铜板 |
CN115584231A (zh) * | 2022-09-29 | 2023-01-10 | 哈尔滨工业大学(深圳) | 一种封装用改性各向同性导电胶及其制备方法 |
CN115584231B (zh) * | 2022-09-29 | 2023-11-03 | 哈尔滨工业大学(深圳) | 一种封装用改性各向同性导电胶及其制备方法 |
CN117362913A (zh) * | 2023-10-24 | 2024-01-09 | 山东莱芜润达新材料有限公司 | 一种热塑性酚醛树脂及其造粒工艺 |
CN117362913B (zh) * | 2023-10-24 | 2024-04-16 | 山东莱芜润达新材料有限公司 | 一种热塑性酚醛树脂及其造粒工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013091783A (ja) | 導電性樹脂組成物及びこれを用いた導電性塗料並びに導電性接着剤 | |
JP5680261B1 (ja) | ホウ素を含む薄片状黒鉛、及びその製造方法 | |
JP2012149161A (ja) | 導電性樹脂組成物及びこれを用いた導電性塗料並びに導電性接着剤 | |
JP4817772B2 (ja) | 導電性樹脂組成物、その製造方法及び用途 | |
KR101274975B1 (ko) | 열전도성 중공형 입자체를 포함하는 열전도성 복합재 및 이의 제조방법 | |
KR101321099B1 (ko) | 탄소나노입자가 도입된 에폭시수지기반 전기 발열 복합필름 및 그 제조방법 | |
US8592043B2 (en) | Composite containing polymer, filler and metal plating catalyst, method of making same, and article manufactured therefrom | |
JP2014028900A (ja) | 導電性樹脂組成物及びこれを用いた導電性塗料並びに導電性接着剤 | |
JP2006265315A (ja) | 複合材料 | |
Singh et al. | Study on metal decorated oxidized multiwalled carbon nanotube (MWCNT)-epoxy adhesive for thermal conductivity applications | |
Choi et al. | Effect of crosslink density on thermal conductivity of epoxy/carbon nanotube nanocomposites | |
JP6527904B2 (ja) | 樹脂組成物、及びそれから製造された物品、並びにその製造方法 | |
Wang et al. | Application of carbon nanotubes from waste plastics as filler to epoxy resin composite | |
Li et al. | A thermally conductive and insulating epoxy polymer composite with hybrid filler of modified copper nanowires and graphene oxide | |
JP2017132662A (ja) | 窒化ホウ素ナノチューブ材料及び熱硬化性材料 | |
Bîru et al. | Developing polybenzoxazine composites based on various carbon structures | |
CN112646489A (zh) | 一种导电涂料及其制备方法 | |
Thakur et al. | Synthesis, characterization, and functionalization of zirconium tungstate (ZrW2O8) nano‐rods for advanced polymer nanocomposites | |
US20140048748A1 (en) | Graphene nanoribbon composites and methods of making the same | |
WO2006003771A1 (ja) | フェノール樹脂被覆微細炭素繊維及びその製造方法 | |
JP4953224B2 (ja) | 複合体粒子含有スラリー及び複合体粒子の製造方法 | |
Dominguez et al. | Modification of Oligomeric Cyanate Ester Polymer Properties with Multi‐Walled Carbon Nanotube‐Containing Particles | |
US20220085389A1 (en) | Method of Electrode Fabrication for Super-Thin Flow-Battery | |
JP4385591B2 (ja) | 樹脂組成物およびその製造方法 | |
JP4694169B2 (ja) | 気相法炭素繊維と無機微粒子の複合物及びその用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150716 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160801 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170606 |