JP2012085215A - アンテナ装置、電子機器 - Google Patents

アンテナ装置、電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2012085215A
JP2012085215A JP2010231665A JP2010231665A JP2012085215A JP 2012085215 A JP2012085215 A JP 2012085215A JP 2010231665 A JP2010231665 A JP 2010231665A JP 2010231665 A JP2010231665 A JP 2010231665A JP 2012085215 A JP2012085215 A JP 2012085215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
antenna element
substrate
ground
antenna device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010231665A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Tani
和也 谷
Yasuji Matsuoka
保治 松岡
Toshiharu Ishimura
寿晴 石村
Koji Watanabe
幸司 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010231665A priority Critical patent/JP2012085215A/ja
Priority to US13/272,925 priority patent/US20120092220A1/en
Publication of JP2012085215A publication Critical patent/JP2012085215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q5/00Arrangements for simultaneous operation of antennas on two or more different wavebands, e.g. dual-band or multi-band arrangements
    • H01Q5/30Arrangements for providing operation on different wavebands
    • H01Q5/307Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way
    • H01Q5/314Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way using frequency dependent circuits or components, e.g. trap circuits or capacitors
    • H01Q5/321Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way using frequency dependent circuits or components, e.g. trap circuits or capacitors within a radiating element or between connected radiating elements

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

【課題】アンテナ装置の小形化及び広帯域化を図る。
【解決手段】アンテナ装置は、導電パターンで形成された第1のアンテナ素子3、第2のアンテナ素子2、第1の地線4、第1のグランド素子8a、および第2のグランド素子8bを備えている。第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とは、第1のスルーホール5によって電気的に接続されているとともに、一部が基板1を挟んで重畳して容量的に結合し、第1の容量結合部11を形成している。このような構成により、板金などの追加素子を必要とせず、基板1と導電パターンのみでアンテナを形成できるため、低コストで実現することができる。また、基板1の第1面1a及び第2面1bには導電パターンが形成されているのみで、基板1の平面から大きく突出する部材を備えていないため、アンテナ装置を低背化及び小形化することができる。
【選択図】図1

Description

本願は、アンテナ装置、およびそれを備えた電子機器に関する。
近年では携帯電話や無線LANが一般に普及し、さまざまなサービスが展開されており、今後ますます利便性の高い無線サービスの提供が進むことが予想される。
これら通信容量や通信速度の向上に対応するため、新しい通信方式LTE(Long term Evolution)の導入が検討されている。LTEは従来の広域無線システムWCDMA方式(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)と共用で運用される見込みで、従来のWWAN(Wireless Wide Area Network)運用周波数帯に追加して無線通信に有利なUHF(Ultra High Frequency)帯、例えば704〜746MHz、746〜787MHz、1427.9〜1500.9MHz、2.3〜2.4GHz、2.5〜2.69GHzなどの新たな周波数割り当てが各国で予定されている。
上記の周波数に複数対応した通信モジュールおよびアンテナを搭載することにより無線装置を各国で利用できる国際ローミングに対応し、また各国への個別設計を省くことができる利点があるため、アンテナの広帯域、マルチバンド化への要求が高まっている。
アンテナを広帯域化及びマルチバンド化する技術として、アンテナ装置に備わるアンテナ素子に折り返し部を設けて、その折り返し部の先端に容量結合を備える技術がある。特許文献1は、一端が給電部と接続され他端が開放端である放射線路を、途中に折り返し部を有するループ線路となしたアンテナであって、線路の一部が誘電体を介して対向配置された容量結合部を備える構成を開示している。
特開2009−111999号公報
しかしながら特許文献1に開示されている構成は、金属素子を用いた立体構造により容量結合部を形成しているため、金属素子を取り付ける量産や組み立て作業によるばらつきが発生しやすく、アンテナ自体も容量結合部を構成する厚み分だけ高さが増大し大型化してしまう。
本願が開示するアンテナ装置は、基板と、前記基板の任意の面に形成され、接地電位となるグランド素子と、前記基板の任意の面に形成される第1のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子に給電する給電部と、前記基板における前記第1のアンテナ素子が形成されている面と異なる面に形成される第2のアンテナ素子と、前記グランド素子から延伸する第1の地線と、前記基板を貫通するように形成され、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とを電気的に接続する第1の層間接続部と、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とが前記基板を挟んで重畳または近接し、容量的に結合する第1の容量結合部と、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子と前記層間接続部と第1の容量結合部により電気的に構成されるループ構造を備え、前記第1のアンテナ素子、前記第2のアンテナ素子、前記グランド素子、前記第1の地線は、前記基板の任意の面に導電パターンで形成されている。
本願の開示によれば、一般的な誘電体基板のみでアンテナ素子を設計できるため容量値のばらつきを抑制し量産、実装面での利便性が高く、送受信可能な無線信号の広帯域化と、アンテナ装置の小形化とを両立することができる。
実施の形態にかかるアンテナ装置の斜視図 実施の形態にかかるアンテナ装置の平面図 図2におけるZ−Z部の断面図 防水部材を備えたアンテナ装置の断面図 金属筐体に固定されたアンテナ装置の断面図 アンテナ装置の変形例を示す斜視図 アンテナ装置を備えた複合基板の斜視図 実施例1のアンテナ装置の模式図 実施例1のアンテナ装置の周波数特性を示す特性図 実施例1のアンテナ装置の模式図 実施例1のアンテナ装置の周波数特性を示す特性図 実施例2のアンテナ装置の斜視図 実施例2のアンテナ装置における第1のスルーホールの平面図 実施例2のアンテナ装置の模式図 実施例2のアンテナ装置の周波数特性を示す特性図 実施例4のアンテナ装置の斜視図 実施例4のアンテナ装置の周波数特性を示す特性図 実施例4のアンテナ装置の模式図 実施例4のアンテナ装置の周波数特性を示す特性図 実施例5のアンテナ装置の斜視図 図14AにおけるZ−Z部の断面図 実施例5のアンテナ装置の周波数特性を示す特性図 実施例6のアンテナ装置の斜視図 実施例6のアンテナ装置の周波数特性を示す特性図 実施例6のアンテナ装置の変形例を示す斜視図 実施例7のアンテナ装置の斜視図 実施例7のアンテナ装置の周波数特性を示す特性図 実施例3のアンテナ装置の斜視図 実施例3のアンテナ装置の周波数特性を示す特性図 実施例8のアンテナ装置の平面図 実施例9のアンテナ装置の平面図
(実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかるアンテナ装置の斜視図である。図2は、図1に示すアンテナ装置の平面図である。図3は、図2におけるZ−Z部の断面図である。以下、本実施の形態のアンテナ装置の基本構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態のアンテナ装置は、基板1、第1のアンテナ素子3、第2のアンテナ素子2、第1の地線4、第1のスルーホール5、第2のスルーホール6、給電部7、第1のグランド素子8a、第2のグランド素子8b、および容量結合部11を備えている。
基板1は、略平板状の誘電体基板で構成されている。基板1は、一定の誘電率を持つ絶縁体(ガラスエポキシ基板、コンポジット基板、ハロゲンフリー基板、ポリ四フッ化エチレン樹脂基板など)を含む一般的な回路基板を用いることができる。代表的なFR4基板では比誘電率は4.5〜5.0(1MHz)、誘電正接は0.02程度である。基板1は、少なくとも2面に導体をパターニングすることができる配線面を有する。また、基板1は、誘電率が高いほど波長短縮効果が大きくアンテナを小形化できるのに対し、帯域は狭くなる特徴を持つが、一般的な基板を用いて構成できるため小形化と広帯域化を両立する最適な基板厚と誘電率の組み合わせを容易に選択できる。また、基板1は、少なくとも2つの配線面を持つ両面基板、多層基板、ビルドアップ基板などで基板厚(例えば0.1mm以上)(10-1mmオーダーよりも大)にて用途に合わせて構成できる。また、基板1は、多層基板の場合、任意の2層を選択して本実施の形態にかかるアンテナ素子等を配置することで、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、基板1は、ソルダーレジスト(Solder Resist)などの保護剤で覆われても良い。
第1のアンテナ素子3は、基板1の第1面1aに形成されている導電パターンである。第2のアンテナ素子2は、基板1の第2面1bに形成されている導電パターンである。第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とは、基板1を挟んで一部が対向(重畳または近接)している。第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子3とは、第1のスルーホール5を介して電気的に接続されている。第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2は、例えば金(Au)や銅(Cu)などの導体で形成することができる。
第1の地線4は、基板1の第1面1aに形成されている導電パターンである。第1の地線4は、第1のグランド素子8aまたは第2のグランド素子8bに一体的に形成されている。第1の地線4は、例えば金(Au)や銅(Cu)などの導体で形成することができる。
第1のスルーホール5及び第2のスルーホール6は、基板1において第1面1aから第2面1bまで貫通形成された貫通孔と、その貫通孔の内側に形成された導体部とからなる。導体部は、金(Au)や銅(Cu)を貫通孔壁面にメッキして適用することができる。第1のスルーホール5は、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子を基板上の異なる層に配置することで容量結合部11を構成するために設けるもので、その位置を限定するものではない。実施の形態では図1及び図2に示すように1本としたが、複数本形成してもよい。第2のスルーホール6は、本実施の形態では図1及び図2に示す本数に限定されるものではない。なお、第1のスルーホール5及び第2のスルーホール6は、基板1を多層基板で構成した場合、目的の層間だけを接続するIVH(Interstitial Via Hole)としてブラインドビア(Blind Via)やベリードビア(Buried Via)で構成できる。また、本実施の形態では、第1のスルーホール5及び第2のスルーホール径を0.4mmで配置した。
給電部7は、第2のアンテナ素子2に電流を供給する。給電部7への給電は、例えば同軸ケーブルを用いることができる。
第1のグランド素子8aは、基板1の第1面1aに形成された接地電位の導電パターンである。第1のグランド素子8aは、導電パターンで形成された第1の地線4に一体形成されている。すなわち、第1のグランド素子8aと第1の地線4とは、一つの導電パターンで形成されている。第2のグランド素子8bは、基板1の第2面1bに形成された接地電位の導電パターンである。第1のグランド素子8aと第2のグランド素子8bとは、基板1を挟んで対向し、所望の周波数にて共通GNDとして動作するよう複数の第2のスルーホール6を介して電気的に接続されている。なお、本実施の形態において、第1の地線4は第1のグランド素子8aと一つの導電パターンで形成されているが、同電位である第2のグランド素子8bと一体形成してもよい。
図2及び図3に示すように、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とで、第1の容量結合部11を形成している。第1の容量結合部11は、第1のアンテナ素子3の一部と第2のアンテナ素子2の一部とが基板1の厚み方向において重畳して容量的に結合している部分である。なお、第1の容量結合部11は、必ずしも第1のアンテナ素子3の一部と第2のアンテナ素子2の一部とが基板1の厚み方向において完全に重畳している必要はなく、高周波領域における電磁界の影響を受ける程度に十分近接して、例えば、第1のアンテナ素子3が第2のアンテナ素子2の平行な面内から僅かに外れた位置に配置されていても、本実施の形態における第1の容量結合部11を形成することができる。
なお、本明細書では、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とが基板1を介して重畳している状態を「重畳」と称する。また、本明細書では、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とが重畳せず高周波的に容量結合している状態を、基本的に「近接」と称するが、「重畳」と称する場合がある。すなわち、本明細書における「重畳」は、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とが重畳していない状態を含む広義な意味とする。また、アンテナ素子以外の素子についても、上記「重畳」の定義を適用する。
このように本実施の形態のアンテナ装置は、第1のスルーホール5と第1の容量結合部11を備えたことにより、第1のアンテナ素子3、第2のアンテナ素子2、第1のスルーホール5、および第1の容量結合部11で電気的に構成されるループ構造を実現している。
なお、第1の容量結合部11における第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2との重畳長R1または重畳面積を調整することにより、アンテナのインピーダンス整合を行うことができる。第1の容量結合部11における容量値は、第1の容量結合部11における第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2との重畳長R1または重畳面積(図2に示す重畳長R1×重畳幅V1)を調整することにより、数十pF程度の範囲で大小調整をすることが可能である。
本実施の形態のアンテナ装置は、板金などの追加素子を必要とせず、基板1と導電パターンのみでアンテナを形成できるため、低コストで実現することができる。
また、基板1の第1面1a及び第2面1bには導電パターンが形成されているのみで、基板1の平面から大きく突出する部材を備えていないため、アンテナ装置を低背化及び小形化することができる。アンテナ装置を低背化及び小形化することにより、アンテナ装置を備えた通信モジュールや電子機器を小形化することができる。
また、第1の容量結合部11及び12の重畳長R1を調整することによりインピーダンス整合を行うことができるため、チップ定数など整合回路部品を必要とせず、低コストに実現することができる。
また、第1のアンテナ素子3及び第2のアンテナ素子2の重畳領域によるキャパシタンス成分と、第1のスルーホール5の位置や数を指定し効果的に配置することでアンテナ素子のインダクタ成分を調整することにより、アンテナ装置の広帯域化が可能となる。なお、第1のスルーホール5の配置とアンテナ装置の広帯域化との関係については、実施例に基づき後述する。
また、本実施の形態によれば、アンテナ素子に調整可能な容量成分とインダクタ成分を組み込んで備えることでアンテナインピーダンスを制御し、マルチバンド、広帯域アンテナの設計、実現に対し有効である。
また、第1のアンテナ素子3及び第2のアンテナ素子2への給電は、第1のグランド素子8a及び第2のグランド素子8bを利用してマイクロストリップ線路などの高周波線路の配線により、同一基板上に構成した高周波回路から直接給電できる。このような構成とすることにより、無線装置の高周波回路とアンテナ素子とを同一基板上に一体形成することができ、アンテナ装置及び通信モジュールの小形化が可能であるとともに、実装する際の作業性を向上することができる。
なお、アンテナ装置への給電は、同軸ケーブルなど外部から給電ラインを用いることができる。図4は、同軸ケーブルを給電ラインとして接続したアンテナ装置の側面図である。なお、図4は、各構成を明瞭に図示するために、防水部材37と半田38にのみドットハッチングを付した。図4に示すように、基板1に形成された給電部7には、同軸ケーブル36の芯線36aが半田38で電気的に接続されている。また、基板1に形成された第1のグランド素子8aには、同軸ケーブル36のメッシュ銅線36bが半田38で電気的に接続されている。これにより、同軸ケーブル36をアンテナ装置に機械的に固定することができるとともに電気的に接続することができる。また、図4に示すように、給電部7を保護素材37で覆うことにより、アンテナ装置に対する同軸ケーブル36の取付け強度を向上することができるとともに、給電部分を非導通で構成できる。これにより、ソルダーレジストで覆われた基板アンテナ素子と組み合わせることで無線部のフロントエンドを全て非導通で設計可能になり、アンテナ部が浸水にも耐えられる完全防水構造を実現できる。なお、保護素材37は、樹脂、接着剤、防水シート等の素材で形成することができる。
また、基板1は、ネジによる螺結、バネによる押圧支持などにより、機械的に電子機器の筐体等に固定することができる。また、ネジによる螺結により基板1を金属筐体に固定する場合は、金属筐体面と基板1の第1のグランド素子8aまたは第2のグランド素子8bが接する位置に配置して電子機器の金属筐体に螺合させることにより、第1のグランド素子8a及び第2のグランド素子8bと金属筐体とを電気的に接続することができる。
図5は、アンテナ装置30をネジ32で金属筐体31に固定した状態の一例を示す断面図である。図5に示すように、アンテナ装置30は、少なくともアンテナ素子が配されている部分を金属筐体31から離間させることが、アンテナの送受信特性上、好ましい。図5に示す構成では、金属筐体31における段差部にアンテナ装置30を固定することにより、アンテナ装置30と金属筐体31との間に間隙Hを形成することができる。このように、アンテナ装置30をネジ32で金属筐体31に螺結することで、金属筐体31に加わる振動や熱などに対し、十分な耐性を得ることができる。
また、バネによる押圧支持により基板1を金属筐体に固定する場合は、バネを金属等の導体で形成し、バネを金属筐体に固定し、バネを弾性変形させた状態で第1のグランド素子8aまたは第2のグランド素子8bに押し当てることにより、第1のグランド素子8a及び第2のグランド素子8bと金属筐体とを電気的に接続することができる。
なお、電子機器の筐体を樹脂で形成する場合には、所望の周波数に対して一定(一辺が1/4λ程度以上)の面積を有する導電性シートなどを筐体に配置し、上記ネジによる螺結またはバネによる押圧支持により第1のグランド素子8aまたは第2のグランド素子8bと導電性シートとを電気的に接続することが好ましい。このような構成とすることにより、アンテナ装置は、確実に電気的に接地することができ、金属筐体に固定した場合と同等の送受信特性を得ることができる。
また、アンテナ装置は、搭載無線機器のメイン基板もしくは通信モジュールと一体で形成し、アンテナ装置に備わる第1のグランド素子8aまたは第2のグランド素子8bとメイン基板等に形成されているグランド素子とを共通化することも可能である。
また、第1の地線4は、略線状で第1のアンテナ素子3と平行して配線しても良く、電気長、インピーダンスの調整手段として途中に切り欠きやメアンダ構造を用いても構わない。
また、基板1は、本実施の形態では略平板状としたが、他の形状であっても構わない。図6は、一部を湾曲形状としたアンテナ装置の斜視図である。アンテナ装置の形状は、取り付け空間や機構条件により屈曲、湾曲した形状でも直方形状と同等の性能を得ることができ、設計自由度が高い。図6に示すアンテナ装置は、基板21の一部に湾曲部21cを備えている。湾曲部21cには、第1のアンテナ素子23が形成されている。第2のアンテナ素子22は、基板21の第2面21bに形成されている。地線24は、基板21の第1面21aに形成されている。スルーホール25及び26は、基板21の第1面21aから第2面21bまで貫通して形成された貫通孔の内部に導電パターンが形成されて構成されている。スルーホール25は、第1のアンテナ素子23と第2のアンテナ素子22とを電気的に接続している。スルーホール26は、地線24とグランド素子28とを電気的に接続している。給電部27は、第2のアンテナ素子22に電流を供給している。容量結合部29は、第1のアンテナ素子23と第2のアンテナ素子22とが基板21を挟んで対向している部分である。容量結合部29において、第1のアンテナ素子22と第2のアンテナ素子23とが容量的に結合している。
また、本実施の形態では、アンテナとしての機能を有するアンテナ装置について説明したが、アンテナ素子と他の回路とを一つの基板に実装してもよい。図7は、アンテナ素子と回路部とを備えた基板の斜視図である。図7に示す基板41は、アンテナ素子部42、回路部43、給電部47、孔部44及び45を備えている。アンテナ素子部42は、例えば図1に示すような第1のアンテナ素子3、第2のアンテナ素子2等を備えている。回路部43は、アンテナ素子部42に電気的に接続されている。回路部43は、例えば送信回路や受信回路を備えている。孔部44及び45は、ネジ46を挿通可能である。ネジ46は、孔部44及び45を挿通して筐体(不図示)等に形成されたネジ穴に螺合させることにより、基板41を筐体に固定することができる。図7に示すように、一つの基板41にアンテナ素子部42と回路部43とを備えることにより、部品点数を削減し、コストダウンを図ることができる。また、基板の製造が容易になる。また、図7に示す構成において、アンテナ素子部42のグランド素子(例えば図1に示す第1のグランド素子8a)または回路部43のグランド素子(不図示)を電気的に接続し、少なくともいずれか一方のグランド素子を金属筐体(例えば図6参照)に接するように金属筐体に固定することによって、容易に基板41を接地することができる。
また、アンテナ装置における第1の共振周波数は、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とを合わせた素子全長L1と素子幅W1(図2参照)とに依存するため、素子全長L1と素子幅W1とを調整することより第1の共振周波数を制御することができる。第2の共振周波数は、主に電気的に構成されるループ構造部分(第1のアンテナ素子3、第2のアンテナ素子2、第1のスルーホール5、第1の容量結合部11)の長さ寸法L2及び幅寸法W2(図2参照)と、第1の容量結合部11における容量値の調整により制御することができる。
また、第1の容量結合部11(C成分)の容量値と、第1のアンテナ素子3及び第2のアンテナ素子2(L成分)のインダクタンス値とを調整することにより、セラミックコンデンサなど集中定数を用いた整合回路を搭載しない場合でも所望の周波数の電圧定在波比(VSWR)を調整できる。なお、容量値とインダクタンス値とVSWRとの関係については後述する。
また、電気的に構成されるループ構造部分(第1のアンテナ素子3、第2のアンテナ素子2、第1のスルーホール5、第1の容量結合部11)の幅寸法W2は、0.5mm(第2の共振周波数の2.5×10-3λ)程度まで小さくても第2の共振を得ることができる。
このとき、ループ構造部分の主構造は第2のアンテナ素子2、もしくは第2のアンテナ素子2と第1のアンテナ素子3とスルーホール5を合わせて構成したアンテナ素子端部の折り返し形状と、第1の容量結合部11の組み合わせから成っている。
また、主に第1の共振と第3の共振を含めたインピーダンスは、第1の地線4と第1のアンテナ素子3の素子全長と素子幅に加え、第2の容量結合部12における容量値とによっても調整することができる。また、容量結合部12は図中のアンテナ給電点付近の一部で構成することに限定するものではなく、地線の長さや配置により第1のアンテナ素子もしくは第2のアンテナ素子の一部で部分的に設けても構わない。
上記第1の共振と第3の共振を含めたインピーダンス調整と、第2の共振を含むインピーダンス調整とは、互いに独立して調整することができ、所望のマルチバンド帯域のインピーダンス整合を実現することができる。なお、インピーダンスの調整方法については後述する。
また、本実施の形態では、図1及び図2に示すように基板端部側を折り返す形状としたことにより、第1の共振領域の電気長を長くすることができる。つまり、第1のアンテナ素子3を折り返さない構成と比較して、素子長L1(図2参照)を短縮することができる。また、電気的に構成されるループ構造を搭載することにより第2の共振周波数を追加しても第1の共振帯域幅への影響は小さいため、マルチバンド特性と広帯域特性の両立ができる。なお、ループ構造を形成するアンテナ素子先端の折り返し形状と周波数帯域との関係については後述する。
また、本実施の形態では、アンテナ装置を備える電子機器としてラップトップ型パーソナルコンピューターを挙げたが、少なくとも無線通信が可能な電子機器であればよい。そのような電子機器としては、例えば携帯電話端末、家庭用ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistance)などがある。
以下、本実施の形態にかかるアンテナ装置の実施例について説明する。
(実施例1)
図8Aは、実施例1にかかるアンテナ装置の模式図である。図8Bは、実施例1にかかるアンテナ装置において、気的に構成されるループ構造を備えたアンテナ装置の周波数特性と、ループ構造を備えないアンテナ装置の周波数特性とを示す特性図である。以下、アンテナ構成と評価結果を用いて代表的な特徴を示す。
なお、図8Aにおいて、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。また、図8Aにおいて、符号f1は、第1のアンテナ素子3及び第2のアンテナ素子2の長辺方向に流れる電流の分布を示している。符号f2は、第1のアンテナ素子3の長辺方向に流れる電流の分布を示している。符号f3は、第1の地線4の長辺方向に流れる電流の分布を示している。
実施例1にかかるアンテナ装置は、FR4両面基板とし、基板概寸L×W×D=71.0×7.0×0.8(単位:mm)、素子概寸L×W×D=51.0×6.0×0.8(単位:mm)とした。アンテナ装置を搭載する機器は、一部が金属筐体(例えば少なくとも一部がマグネシウムで形成された筐体)で覆われたラップトップ型パーソナルコンピューターとした。アンテナ装置は、金属筐体の一部に第1のグランド素子8aまたは第2のグランド素子8bが接するようにピンで固定した。アンテナ装置の固定状態は、例えば図5に示すような状態とし、アンテナ装置と金属筐体との間隔(図5に示す高さH)は約9mmとした。
第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とは、アンテナ装置の端部近傍において第1のスルーホール5を介して電気的に接続されている。また、第1のアンテナ素子3は、長手方向の端部において、FR4基板の絶縁体(比誘電率ε0≒4)を挟んで第2のアンテナ素子2に対向している(第1の容量結合部11)。第1の容量結合部11における第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2との重畳領域は、長さ寸法L11が0.5mm、幅寸法W11が3.0mmとした。
上記構成のアンテナ装置に同軸ケーブルを介して接続して反射特性を評価し、結果を図8Bに示す。図8Bに示すように、実施例1におけるアンテナ装置は、全体長で共振する第1の共振周波数f1(800MHz帯)、電気的に構成されるループ構造で共振する第2の共振周波数f2(1.8GHz帯)、第1の地線4で共振する第3の共振周波数f3(2.3GHz帯)の3つの動作モードからなる。第2の共振周波数f2と第3の共振周波数f3による共振を隣接した周波数に設定し、2共振特性により広帯域化を図ることができる。
図8Bを用いて反射特性(比定在波比:VSWR(Voltage Standing Wave Ratio))により特性の変化を示す。ループ構造を構成するアンテナ素子端部の折り返し形状と第1の容量結合部11をそれぞれ備えない場合、ループ構造による共振周波数f2が無いだけでなく、第1の地線による共振周波数f3のインピーダンス特性も十分整合できておらず、High_band(2GHz帯)で課題がある。対して、ループ構造を備えた場合、ループ構造による共振により周波数f2が追加されるだけでなく、第1の地線との組み合わせにより共振周波数f3の整合も改善され、High_bandで広帯域なアンテナ特性を実現できている。これは、比較的低いアンテナQ値(クオリティファクタ)の直列共振による第3の共振周波数f3を有する第1の地線と、比較的高いアンテナQ値の並列共振による第2の共振周波数f2を有するループ構造とを組み合わせて搭載した効果である。
このとき、図8Aに示す電流波形のように、第2の共振周波数f2と第3の共振周波数f3の電流分布のピーク(f2p、f3p)がアンテナ装置の両端に離れて位置する動作となり、隣接した周波数で動作する第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2それぞれの周波数間で反射特性が悪化(***振が発生)しにくい特徴を有する。これにより、第2と第3の共振周波数の間(f3−f2)までの広帯域化を図ることができる。
これら特徴により、チップ定数等の整合回路を用いることなく、アンテナ装置内で広帯域なアンテナ整合を確保することができる。なお、本実施例では、チップ定数等の整合回路を不要としているが、整合回路を備えてもアンテナ整合を行うことができる。
図9Aは、実施例1にかかるアンテナ装置のループ構造の等価回路を示している。図9Bは、第1の容量結合部11における第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2との重畳長を変化させた場合の周波数特性を示す特性図であり、これらを用いて特徴を示す。
回路図Eは、第1のアンテナ素子3、第2のアンテナ素子2、第1のスルーホール5、および第1の容量結合部11で構成される第2の共振周波数を制御するループ構造部分における等価回路である。
図9Bでは、第1の容量結合部11における重畳長dを−3.0mm、−0.5mm、+0.5mm、+3.0mmにしたときの周波数特性を示している。上記重畳長dの正号は、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とが重畳している場合を示す。上記重畳長dの負号は、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とが重畳していない場合を示す。
図9Bに示すように、第1の容量結合部11における重畳長dが−3mm(すなわちアンテナ素子が重畳していない状態)の場合は、主に第3の共振周波数f3で動作する1つの共振がみえるのみで、その比帯域は中心周波数2.3GHzに対し21%(VSWR<3)である。これに対し、重畳長dを−0.5mm、0.5mm、3mmと素子間で容量値を持つ程度とした場合は、第2の共振周波数f2が顕在化し第3の共振周波数f3と合わせてHigh_bandの比帯域は42%、53%、76%(VSWR<3)と容量結合部11の容量値の変化に伴う共振周波数f2の移動と共に拡大する。このように、2つの共振周波数間の反射特性が悪化しにくいことで広帯域化を実現している。
また、図9Aにおける図Eは、容量結合部11の容量値(C)、折り返し形状のインダクタンス値(L)、放射抵抗値(Rr)、損失抵抗値(Rl)で構成される第2の並列共振周波数f2の入力インピーダンス(Zin)を制御するアンテナ等価回路を図示している。
ここで、ループ構造による共振周波数f2は第1の容量結合部11で容量値(C)を制御することで周波数を低く調整できる。そのため、通常は低い周波数に対応するために電気長を確保するためアンテナ素子の伸張が必要になるのに対し、容量値の調整により低い周波数に対応できるためアンテナスペースを拡大することなく対応できる。したがって、アンテナ素子構造で周波数整合を行い広帯域特性が得られ、かつ省スペースに設計可能なアンテナとして有用である。
また、第2の共振周波数f2は第2のアンテナ素子2、もしくは第2のアンテナ素子2と第1のアンテナ素子3とスルーホール5を合わせて構成したアンテナ素子端部の折り返し形状(L2)と容量結合部11で制御され、第3の共振周波数f3は第1の地線4近傍において制御される。すなわち、第2の共振周波数f2及び第3の共振周波数f3は、それぞれアンテナ装置内の互いに離間した部分(両端)で動作する構成であるため、互いに特性上の影響を受けにくく、それぞれ独立して制御できるためアンテナ調整が容易である。
これは、今後のLTEなど含む無線広域ネットワーク(WWAN:Wireless Wide Area Network)で割り当てが予定される各周波数バンドの一例として(1427.9〜2.690MHz)比帯域≒61%に十分対応可能な特性である。
(実施例2)
図10Aは、実施例2のアンテナ装置の斜視図である。図10Bは、図10Aに示すアンテナ装置の第1のアンテナ素子3におけるスルーホール近傍の拡大平面図である。図10Aにおいて、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。
図10A及び図10Bにおいて、第1のスルーホール5は、基板1の厚さ方向に形成されたビア径φの貫通孔と、貫通孔の内壁に施された金(Au)などの導体部とからなる。第1のスルーホール5は、第1のアンテナ素子3及び第2のアンテナ素子2の重畳領域にアンテナ装置の長手方向に沿って連続的に複数配置されている。第1のスルーホール5は、図10Bに示すように隣り合うスルーホール間に端面間隔d2を空けて配置されている。第1のスルーホール5は、第1の共振周波数f1に対しλ/20程度の間隔で効果を発揮するが、第2の共振周波数f2、第3の共振周波数f3に対し不要なロスや共振が発生しないよう数GHzを対象とする場合には端面間隔d2を2〜5mm程度とすることが好ましい。なお、端面間隔d2の寸法は一例であり、2〜5mmの数値範囲から外れる寸法にしたとしても、本実施例と同様の効果が得られる場合がある。
第1のスルーホール5は、第1のアンテナ素子3及び第2のアンテナ素子2における、基板1の外縁寄りに配置することが好ましい。なお、第1のスルーホール5は、第1のアンテナ素子3及び第2のアンテナ素子2が基板1の誘電体基板を介して重なる重畳領域における幅方向中央近傍に配置しても構わない。ただし、アンテナ装置において第1のスルーホール5の近傍は、高周波的に第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とは立体的に連続した素子となるため、図10A及び図10Bに示すように基板1の外縁に近い部分に備えることでより広帯域化が図れる。これは、高周波の表皮効果により第1の共振周波数f1の電流及び電界が主に給電部7から第2のアンテナ素子2の縁に沿って集中して現れるため、本実施例のように基板1の外縁に近い位置に第1のスルーホール5を略線状で連続的に配置することで、第2のアンテナ素子2から第1のスルーホール5を通して第1のアンテナ素子3に電流が流れやすくなるからである。
また、第1のアンテナ素子3及び第2のアンテナ素子2の重畳領域は、スルーホール5により電位的に接続されているが、高周波領域で分布定数として動作するため容量成分も備えており、重畳領域を拡大することにより容量成分の割合を調整することができる。つまり、それぞれ対向する2面で構成される重畳領域と接続される層間接続手段とを組み合わせた分布定数をアンテナ素子中に持たせることで広帯域化を図っている。
なお、第1のスルーホール5はアンテナ素子全長部の先端部、特にループ構造の一部を成す第2のアンテナ素子2、もしくは第2のアンテナ素子2と第1のアンテナ素子3とスルーホール5を合わせて構成したアンテナ素子端部の折り返し形状のうち、給電点に接する側の1辺(図10Aのスルーホール5の領域)を含むことが望ましい。
なお、本実施例では、図10Aに示すように8本の第1のスルーホール5を備えたが、この本数は一例であり限定するものではない。
また、本実施例では、図10Aに示すようにアンテナ装置の長手方向に沿って直線状に並べて配置したが、曲線状に並べて配置してもよいし、千鳥状に配置してもよい。
図11Aは、実施例2のアンテナ装置の模式図である。図11Bは、第1のスルーホール5を備えたアンテナ装置と、第1のスルーホール5を備えていないアンテナ装置とにおける周波数特性を示す特性図である。
なお、図11Aにおいて、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。また、図11Aにおいて、符号f1は、第1のアンテナ素子3及び第2のアンテナ素子2の長辺方向に流れる電流の分布を示している。符号f2は、第1のアンテナ素子3の長辺方向に流れる電流の分布を示している。符号f3は、第1の地線4の長辺方向に流れる電流の分布を示している。回路図Eは、第1のアンテナ素子3、第2のアンテナ素子2、第1のスルーホール5で構成される第1の共振周波数を制御するアンテナ素子全長部の等価回路である。
本実施の形態のアンテナ装置のように、第1のスルーホール5を連続的に複数備えることにより、アンテナ装置のQ値を小さくし、広帯域化が図れる。
具体的には、Q値は、
Q=1/Rin×√(L/C)
の数式に基づき算出することができる。また、図11Aにおける図Eは、アンテナ素子全長で動作するキャパシタンス(C)、インダクタンス(L)、放射抵抗値(Rr)、損失抵抗値(Rl)で構成される第1の直列共振周波数f1の入力インピーダンス(Zin)を制御するアンテナ等価回路を図示している。
ここで、アンテナ素子中で構成されるキャパシタンス(C)は、容量結合部11の容量値に加え、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子が誘電体基板を介して対向する重畳領域(面積)を広く持つことで増加する。また、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子が誘電体を介して対向する重畳領域をスルーホール5で接続的に複数(第1の動作周波数に対し十分狭い間隔)備えることで放射素子であるアンテナ素子断面が立体的(エの字、コの字)に構成され表面積が増加してアンテナ素子中で構成されるインダクタンス(L)は相対的に低下する。つまり、前記Q値導出の式に割り当てるとキャパシタンス(C)とインダクタンス(L)は、それぞれアンテナ装置のQ値を小さくするように制御しており、アンテナの広帯域化に繋がる。
上記構成のアンテナ装置に同軸ケーブルを接続して反射評価を実施した。評価の結果は図11Bに示す通りである。図11Bに示すように、アンテナ装置に第1のスルーホール5を備え誘電体を内包した立体構造とすることでQ値を低く調整することができ、低周波数帯域(第1の共振周波数f1を含む帯域)の帯域幅を拡大することができる。
なお、第1のスルーホール5は、ビア径を大きくするとともにビア間隔を狭めることにより、高い周波数でも対応することができる。例えば、ビア径φ=0.4mm、ビア間隔d2=1.6mm程度にすることにより、Low_Band(700〜900MHz帯)での帯域拡大が可能となるとともに、3.0GHz帯までの周波数範囲で大きなロスなく所望の特性が得られる。上記寸法の第1のスルーホール5を備えることで、Low_Bandで比帯域を30%から41%(VSWR<3.5)に向上することができた。
本実施例によれば、今後のLTEなど含む無線広域ネットワーク周波数帯域であるLow_Band(比帯域≒31%)と、High_band(比帯域≒60%)とを同時に実現できる。
なお、第1のスルーホール5によるインダクタンス(L)が変化することで、第1の共振周波数f1の帯域を拡大することができると共に、折り返し部から見たL値も変化し第2の共振周波数f2に影響を与える可能性がある。その場合は、第1の容量結合部11における重畳長(重畳面積)を任意の値に調整することにより、第2の共振周波数f2への影響を調整することができる。したがって、High_band帯域幅には影響を与えず、High_bandとLow_bandと同時に実現できる。
(実施例3)
図18Aは、実施例3のアンテナ装置の斜視図である。図18Bは、分岐素子を備えた場合と備えない場合の周波数特性を示す特性図である。なお、図18Aにおいて、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。図18Aに示すアンテナ装置は、図1に示すアンテナ装置における第1の地線4をアンテナ装置の先端近傍まで延伸した構成である。
図18Aにおいて、第3の地線34は、基板1の第2面1bに形成されている。第3の地線34は、基板1の長手方向における一方の端部近傍から他方の端部近傍まで形成されている。第3の地線34は、一方の端部が第2のグランド素子8bに一体的に形成されている。第3の地線34は、他方の端部が、基板1を挟んで第1のアンテナ素子3に重畳し、第5の容量結合部19を形成している。第5の容量結合部19において、第3の地線34と第2のアンテナ素子2とは容量的に結合している。
上記構成のアンテナ装置に同軸ケーブルを接続してアンテナの反射特性を評価した。結果は図18Bに示す通りである。図18Bに示すように、第5の容量結合部19を備えることにより、第1の共振周波数f1に隣接して第5の共振周波数f5に相当する共振点を発生させることができる。したがって、700〜900MHz帯を広帯域化することができる。
地線は、給電部に隣接せず、一定の間隔が空いたグランド素子から延伸することが望ましい。本実施例の第3の地線34のグランドとの接続部は、給電部7に近接または重畳せず、一定の間隔が空いた第2のグランド素子8bから延伸した構成とする。さらに、本実施例の第3の地線34は、その長手方向の長さを第2のアンテナ素子2の長手方向の長さよりも十数%程度長く形成しているため、図18Bに示すように第2のアンテナ素子2の全長において得られる第1の共振周波数f1に隣接した第5の共振周波数f5で共振させることができる。したがって、図19Bに示すように700〜900MHz帯を広帯域化することができる。
第5の容量結合部19は、第2のアンテナ素子2の長手方向における給電点に対する対角に位置する先端部(A点)を含む1端で構成することが望ましく、その結合部19の容量値により第1の共振、第5の共振インピーダンスを制御することができる。
なお、第5の容量結合部19における第1のアンテナ素子3と第3の地線34と平行して近接する辺の長さや重畳面積を調整することにより、700〜900MHz帯の放射インピーダンスを制御することができる。一般的に、Low_Band(700〜900MHz帯)を広帯域化する場合、金属筐体などの影響で放射インピーダンスが低くなり易く反射特性(VSWR)が悪化することが課題となるが、第5の容量結合部19における重畳面積を調整することにより放射インピーダンスが増加し反射特性の改善と広帯域化を同時に実現することができる(図18B)。また、第5の容量結合部19を備えることで、地線を介した共振は、主に第1のアンテナ素子3または第2のアンテナ素子2と、第3の地線34で囲まれるループ構造を形成する。そこで高周波電流は、ループ構造の内側を中心に流れやすくなり、給電点7側のアンテナ素子と比較して第3の地線34の基板外側は筐体グランドに近接した場合の影響を受けにくい動作となる。したがって、アンテナ実装空間の小形化に対しても効果がある。
また、第1の共振周波数f1及び第5の共振周波数f5は、ループ構造による第2の共振周波数f2に対し特に影響を及ぼすことなく共存して動作することができる。
(実施例4)
図12Aは、実施例4のアンテナ装置の斜視図である。図12Aに示すアンテナ装置は、逆F型アンテナ構造を有する。図12Bは、図12Aに示すアンテナ装置の第1の容量結合部11の重畳長dを+3mm、+0.5mm、−0.5mm、−3mmにしたときの周波数特性を示す特性図である。上記重畳長dの正号は、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とが重畳している場合を示す。上記重畳長dの負号は、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子2とが重畳していない場合を示す。なお、図12Aにおいて、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。
図12Aに示すアンテナ装置は、第1のアンテナ素子3の一部に短絡ピン3aを備えている。短絡ピン3aは、第1のアンテナ素子3を第2のグランド素子8bに電気的に接続(短絡)している。短絡ピン3aは、基板1を挟んで第1の地線4に重畳している(第2の容量結合部12)。第2の容量結合部12における短絡ピン3aと第1の地線4とは、容量的に結合している。なお、短絡ピン3aは、一部に切り欠きやメアンダ構造を備えても良い。
一般的に逆Fアンテナ構造は、短絡ピン3aの長さ、第1のアンテナ素子3との接続位置の調整などによりインピーダンス調整が可能であり、アンテナ素子に金属筐体などのグランドが近接した場合においても第1の共振周波数f1が得やすい特徴を持つ。
実施例5の構造により、モノポールアンテナと比較して低背(アンテナ設置高さを低く)で、筐体のグランドに近い位置にアンテナ装置を配置可能である。
上記構成のアンテナ装置に同軸ケーブルを接続して反射評価を実施した。評価の結果は図12Bに示す通りである。図12Bに示すように、第1の容量結合部11における重畳長dが−3mm(すなわちアンテナ素子が重畳していない状態)場合は、主に第3の共振周波数f3で動作する1つの共振がみえるのみで、その比帯域は中心周波数2.3GHzに対し9.6%(VSWR<3)である。これに対し、重畳長dを−0.5mm、0.5mm、3mmと素子間で容量値を持つ程度とした場合は、第2の共振周波数f2が顕在化し第3の共振周波数f3と合わせてHigh_bandの比帯域は22%、29%、49%(VSWR<3)と容量結合部11の容量値の変化に伴う共振周波数f2の移動と共に拡大する。このように、2つの共振周波数間の反射特性が悪化しにくいことでHigh_bandの広帯域化を実現している。
図13Aは、実施例3のアンテナ装置の模式図である。図13Bは、第2の容量結合部12を備えた場合と備えない場合の周波数特性を示す。なお、図13Aにおいて、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。
図13Aに示すように、実施例3のアンテナ装置は、第1のアンテナ素子3に、第2のグランド素子8b側へ折り返して形成された短絡ピン3aを備えている。短絡ピン3aは、第2のグランド素子8bに電気的に接続されているか、第2のグランド素子8bに一体形成されている。短絡ピン3aは、基板1を挟んで第1の地線4に重畳している。短絡ピン3aと第1の地線4とは、容量的に結合し、第2の容量結合部12を形成している。なお、図13Aに示す短絡ピン3aはメアンダ構造としているが、この形状は一例である。
また、図13Aにおける図Eは、容量結合部12の容量値(C2)、第1の地線インダクタンス値(L)、放射抵抗値(Rr)、損失抵抗値(Rl)で構成される第3の並列共振周波数f3の入力インピーダンス(Zin)を制御するアンテナ等価回路を図示している。
第1の地線4は、基板1を挟んで対向する短絡ピン3aまたは第2のアンテナ素子2との間に形成される第2の容量結合部12により決まる容量値C2を用いた並列共振で動作する。つまり、第1の地線と短絡ピン3aが誘電体を介した領域で並列共振する動作により直列共振よりも比較的高いアンテナQ値を持つため、金属筐体などのグランドが近接した場合においても第3の共振周波数f3が得やすい特徴を持つ。
また、第2の共振周波数f2は、第1の地線4の地線長Lと、第2の容量結合部12における容量値とにより調整される。第2の容量結合部12の容量値は、第1の地線4と短絡ピン3aとの重畳面積に基づく値であり、これを備えない場合には周波数f3での並列共振動作は顕在化しない。
上記構成のアンテナ装置に同軸ケーブルを接続して反射評価を実施した。評価の結果は図13Bに示す通りである。図13Bに示すように、折り返し形状を有しない逆Fアンテナ構造と第1の地線4のみで折り返し形状を備えない場合、アンテナ装置は、第1の地線4により得られる第3の共振周波数f3のインピーダンスが低く、十分な反射特性(VSWR<3)が得られにくい。
一方、第1の実施例と同様、比較的高いアンテナQ値の並列共振による第2の共振周波数f2を有するループ構造とを組み合わせて用いることでVSWR特性が改善し、それぞれ隣接した周波数に調整することにより所望のインピーダンスに整合させることができ、広帯域特性を得ることができる。
第1のアンテナ素子への逆F給電による共振(第1の共振)、ループ構造による並列共振(第2の共振)、地線4と短絡ピン3aによる並列共振(第3の共振)とのそれぞれアンテナQ値が高く動作する組み合わせは、アンテナ素子と金属筐体などのグランドが近接してインピーダンスが低下するアンテナ条件の厳しい場合における帯域確保に有効である。
(実施例5)
図14Aは、実施例5のアンテナ装置の斜視図である。図14Bは、図14AにおけるZ−Z部の断面図である。図14Cは、地線とグランド素子とをスルーホールで接続した場合と接続していない場合の周波数特性を示す特性図である。なお、図14Aにおいて、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。
本実施例のアンテナ装置は、図1等に示すアンテナ装置に短絡ピン3a、第3のスルーホール13、第2の地線14を追加した構成である。
第2の地線14は、基板1の第2面1bにおいて、短絡ピン3aに対して離間した位置に配されている。第2の地線14は、第2のグランド素子8bから延伸して設けられている。第1の地線4と短絡ピン3aとは、容量的に結合している。第2の地線14は、第3のスルーホール13を介して第1の地線4に電気的に接続されている。
アンテナ素子の小形化要求に対して、素子幅など空間が少なく地線の幅が十分確保できない場合、地線による共振が狭帯域となる課題が生じる。このとき、地線幅を拡大してインダクタンス(L)を小さくしようとしても、基板幅の制約により給電点に近接してしまうことで、第1の共振周波数f1などその他帯域に悪影響が生じる。
本実施例のアンテナ装置は、短絡ピン3aと第1の地線4とを容量結合させて、インピーダンスを調整している。また、第1の地線4と第2の地線14は、基板1における短絡ピン3aが配された面と近接して配置してもお互いにほとんど影響しないことから、第3のスルーホール13で第1の地線4と導通させることにより、第1の地線4のインダクタンス(L)を小さくし第3の共振周波数f3の帯域を広げることができる。
第1の地線4と第2の地線14との重畳部、さらに基板1の厚さ分の長さが放射素子として利用できる。
また、第2の実施例と同様、誘電体を介して対向して面する第1の地線4と第2の地線14間のキャパシタンス(C)が増加することにより、アンテナ装置のQ値は小さくするように制御され、前記インダクタンス(L)と合わせてアンテナの広帯域化に繋がる(図14C)。
また、第1の地線4と第2の地線14は、グランド素子からL字に屈曲した給電部7側部分に第3のスルーホール13を配置することが望ましい。このとき、第3のスルーホール13の間隔は、数GHzを対象とする場合には例えば2〜5mm程度とすることにより、十分ロスなく動作する。
(実施例6)
図15Aは、実施例6のアンテナ装置の斜視図である。図15Bは、第1のアンテナ素子3の先端が分岐している構造と分岐していない構造とにおける周波数特性を示す特性図である。なお、図15Aにおいて、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。
図15Aに示すように、本実施例のアンテナ装置は、第2のアンテナ素子2の先端が少なくとも2つに分岐し、第1の折り返し形状部2aと第2の折り返し形状部2bとを備えている。第1の折り返し部2aは、その先端が基板1を挟んで第2のアンテナ素子2に重畳し、第1の容量結合部11を形成している。第2の折り返し部2bは、その先端が基板1を挟んで第2のアンテナ素子2に重畳し、第3の容量結合部15を形成している。第1の折り返し部2aと第2の折り返し部2bとは、本実施例では互いに平行に形成されている。
なお、第1の折り返し部2aと第2の折り返し部2bとの素子間は、第2の共振周波数の2.5×10-3λ程度であることが望ましい。
また、第1の折り返し部2a及び第2の折り返し部2bは、互いに同一方向へ延伸されているが、必ずしも同一方向へ延伸させる必要はなく、相反する方向など互いに異なる方向へ延伸させても構わない。
上記構成のアンテナ装置に同軸ケーブルを接続して反射評価を実施した。評価の結果は図15Bに示す通りである。図15Bに示すように、第1の折り返し素子2a及び第2の折り返し素子2bの素子長と、第1の容量結合部11及び第3の容量結合部15における容量値を調整することにより、共振周波数f2−1、f2−2をそれぞれ個別に設定でき、第1の共振周波数f1及び第3の共振周波数f3に影響を与えることなく共存が可能である。
また、第1の折り返し部2aの先端に第1の容量結合部11と、第2の折り返し素子2bの先端に第3の容量結合部15は、比較的高いアンテナQ値で鋭い共振特性を持つため、お互い離れた周波数に対し個別にマルチバンドアンテナ調整が可能であり有用である。
なお、図16に示すように、図15Aに示すアンテナ装置に短絡ピン3aを追加してもよい。このように、短絡ピン3aを備えた逆F給電構造と、先端折り返し形状、第1の地線4とを組み合わせることにより、金属筐体などのグランドに近接した場合においても放射抵抗を得やすく、それぞれ隣接した周波数に調整することにより所望の特性インピーダンスに整合させることで、広帯域特性を得ることができる。
(実施例7)
図17Aは、実施例7のアンテナ装置の斜視図である。図17Bは、分岐素子を備えた場合と備えない場合の周波数特性を示す特性図である。なお、図17Aにおいて、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。図17Aに示すアンテナ装置は、図1に示すアンテナ装置に分岐素子17を追加した構成である。なお、図17Bでは、第2の容量結合部12を備えないが、第1の実施形態と同様、第1のアンテナ素子3と第1の地線の配置によって構成することにより、それぞれのインピーダンスを調整することができる。
分岐素子17は、基板1の第1面1aに形成されている。分岐素子17は、第2のアンテナ素子2等と同様に、金(Au)などの金属導体で形成することができる。分岐素子17は、一方の端部が第4のスルーホール18を介して第1のアンテナ素子3に電気的に接続されている。分岐素子17は、長手方向の中央付近が、基板1を挟んで第2のアンテナ素子2に重畳し、第4の容量結合部16を形成している。第4の容量結合部16において、第1のアンテナ素子3と分岐素子17とは、容量的に結合している。第4の容量結合部16の容量は、第2のアンテナ素子2と分岐素子17の重畳面積に基づく値である。分岐素子17は、図17Bに示す第4の共振周波数f4で共振する。
なお、分岐素子17は、本実施例では基板1の第1面1aに形成したが、第2のアンテナ素子2が形成されている面(本実施例では基板1の第2面1b)に形成してもよい。
また、分岐素子17は、本実施例では第1のアンテナ素子3に重畳する位置に設けたが、第2のアンテナ素子2に重畳しない位置に設けてもよい。その場合は、例えば給電部7に隣接した位置でのみ分岐素子17と第2のアンテナ素子2とを重畳させ、スルーホールにより電気的に接続する構成とすることができる。つまり、図17Aに示す第4の容量結合部16は必須ではない。なお、第4の容量結合部16は、分岐素子17にて動作するアンテナの容量成分として、第4の共振周波数f4を制御することができる。つまり、容量成分を用いてアンテナのインピーダンス調整ができるため、チップ定数など用いることなくアンテナ整合を行うには有効である。
上記構成のアンテナ装置に同軸ケーブルを接続して反射評価を実施した。評価の結果は図17Bに示す通りである。図17Bに示すように、分岐素子17を備えることにより、約1.3GHz付近(第4の共振周波数f4)に共振点を設けることができる。
(実施例8)
図19は、実施例8のアンテナ装置の斜視図である。なお、図19において、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。図19に示すアンテナ装置は、図1に示すアンテナ装置における第1のスルーホール5の位置と、第1の容量結合部11の位置とを変更した構成である。このような構成であっても、Low_Bandにおいて広帯域化が図れる。
(実施例9)
図20は、実施例9のアンテナ装置の斜視図である。なお、図20において、図1等に示すアンテナ装置の構成要素と同様の構成要素については、同一符号を付与して詳細な説明は省略する。図20に示すアンテナ装置は、図1に示すアンテナ装置における第1のスルーホール5の位置とを変更した構成である。このような構成であっても、低周波側において広帯域化が図れる。
なお、本実施の形態における基板1は、基板の一例である。本実施の形態における第1のアンテナ素子3は、第1のアンテナ素子の一例である。本実施の形態における第2のアンテナ素子2は、第2のアンテナ素子の一例である。本実施の形態における第1の第1の地線4は、第1の地線の一例である。本実施の形態における第2の地線14は、第2の地線の一例である。本実施の形態における第3の地線34は、第3の地線の一例である。本実施の形態における第1のスルーホール5は、第1の層間接続部の一例である。本実施の形態における給電部7は、給電部の一例である。本実施の形態における第1のグランド素子8a及び第2のグランド素子8bは、グランド素子の一例である。本実施の形態における短絡ピン3aは、短絡部の一例である。本実施の形態における第1の容量結合部11は、第1の容量結合部の一例である。本実施の形態における第2の容量結合部12は、第2の容量結合部の一例である。本実施の形態における第3のスルーホール13は、第2の層間接続部の一例である。本実施の形態における第4のスルーホール18は、第3の層間接続部の一例である。本実施の形態における分岐素子17は、分岐素子の一例である。
本願は、無線通信が可能なアンテナに有用である。
1 基板
2 第2のアンテナ素子
3 第1のアンテナ素子
3a 短絡ピン
4 第1の地線
5 第1のスルーホール
6 第2のスルーホール
7 給電部
8a 第1のグランド素子
8b 第2のグランド素子
11 第1の容量結合部
12 第2の容量結合部
13 第3のスルーホール
14 第2の地線
15 第3の容量結合部
16 第4の容量結合部
17 分岐素子
18 第4のスルーホール
19 第5の容量結合部
34 第3の地線

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板の任意の面に形成され、接地電位となるグランド素子と、
    前記基板の任意の面に形成される第1のアンテナ素子と、
    前記第1のアンテナ素子に給電する給電部と、
    前記基板における前記第1のアンテナ素子が形成されている面と異なる面に形成される第2のアンテナ素子と、
    前記グランド素子から延伸する第1の地線と、
    前記基板を貫通するように形成され、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とを電気的に接続する第1の層間接続部と、
    前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とが前記基板を挟んで重畳または近接し、容量的に結合する第1の容量結合部と
    前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子と前記層間接続部と第1の容量結合部により電気的に構成されるループ構造を備え、
    前記第1のアンテナ素子、前記第2のアンテナ素子、前記グランド素子、前記第1の地線は、前記基板の任意の面に導電パターンで形成されている、アンテナ装置。
  2. 前記第1の層間接続部は、
    前記ループ構造を構成する前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とが基板を介して対向する面である重畳領域にて、連続的に複数形成されている、請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1の地線は、
    前記第1のアンテナ素子の素子長及び前記第2のアンテナ素子の素子長よりも長い素子長を有し、
    一方の端部が前記グランド素子から延伸し、
    他方の端部が前記基板を挟んで前記第1のアンテナ素子または前記第2のアンテナ素子に重畳または近接する、請求項1または2記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1のアンテナ素子は、前記グランド素子に電気的に接続される短絡部を備え、
    前記短絡部と前記第1の地線とが前記基板を挟んで重畳または近接する第2の容量結合部をさらに備える、請求項1または2記載のアンテナ装置。
  5. 前記基板において前記第1の地線が形成されている面と異なる面に形成されている第2の地線と、
    前記第1の地線と前記第2の地線とが基板を介して対向する面である重畳領域にて、前記基板を貫通するように形成され電気的に接続している第2の層間接続部とを備えた、請求項4記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1のアンテナ素子は、
    一方の端部が前記第1の層間接続部に電気的に接続され、
    他方の端部が複数の導電パターンに分岐し、前記基板を挟んで前記第2のアンテナ素子に重畳または近接している、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記基板を貫通するように形成されている第3の層間接続部と、
    前記第3の層間接続部に電気的に接続されている分岐素子とを備え、
    前記第3の層間接続部は、前記第2のアンテナ素子における前記給電部の近傍に電気的に接続されている、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか一項に記載のアンテナ装置と、
    少なくとも一部に導電部を有する筐体とを備え、
    前記アンテナ装置は、前記グランド素子が前記筐体における導電部に電気的に接続するように、前記筐体の任意の位置に固定されている、電子機器。
JP2010231665A 2010-10-14 2010-10-14 アンテナ装置、電子機器 Pending JP2012085215A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010231665A JP2012085215A (ja) 2010-10-14 2010-10-14 アンテナ装置、電子機器
US13/272,925 US20120092220A1 (en) 2010-10-14 2011-10-13 Antenna apparatus and electronic device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010231665A JP2012085215A (ja) 2010-10-14 2010-10-14 アンテナ装置、電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012085215A true JP2012085215A (ja) 2012-04-26

Family

ID=45933691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010231665A Pending JP2012085215A (ja) 2010-10-14 2010-10-14 アンテナ装置、電子機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20120092220A1 (ja)
JP (1) JP2012085215A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2840652A1 (en) 2013-08-20 2015-02-25 Canon Kabushiki Kaisha Antenna
JP2016208137A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 国立研究開発法人情報通信研究機構 広帯域アンテナ
US9742067B2 (en) 2012-06-28 2017-08-22 Lg Innotek Co., Ltd. Antenna apparatus
US9786987B2 (en) 2012-09-14 2017-10-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Small antenna apparatus operable in multiple frequency bands
JP2018500825A (ja) * 2014-12-15 2018-01-11 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 直接同軸取付けを備えるコンパクトな超音波変換器
JP2018512804A (ja) * 2015-03-23 2018-05-17 ディーター キリアンDieter KILIAN 短距離用途のためのアンテナ及びそのようなアンテナの利用方法
WO2019150874A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンテナ装置
JP2022119790A (ja) * 2017-03-16 2022-08-17 旭化成株式会社 分散体並びにこれを用いた導電性パターン付構造体の製造方法及び導電性パターン付構造体
US11760895B2 (en) 2017-07-27 2023-09-19 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Copper oxide ink and method for producing conductive substrate using same, product containing coating film and method for producing product using same, method for producing product with conductive pattern, and product with conductive pattern

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI433291B (zh) * 2011-10-17 2014-04-01 矽品精密工業股份有限公司 封裝結構及其製法
US8803742B2 (en) * 2012-03-12 2014-08-12 King Fahd University Of Petroleum And Minerals Dual-band MIMO antenna system
US10283854B2 (en) 2012-10-08 2019-05-07 Taoglas Group Holdings Limited Low-cost ultra wideband LTE antenna
CA2887126A1 (en) * 2012-10-08 2014-04-17 Eleazar ZUNIGA Low cost ultra-wideband lte antenna
JP6033693B2 (ja) * 2013-01-22 2016-11-30 京セラ株式会社 電子機器
US10268945B1 (en) 2015-06-30 2019-04-23 Amazon Technologies, Inc. RFID tags
KR102410706B1 (ko) 2015-07-28 2022-06-20 삼성전자주식회사 안테나 장치 및 그것을 포함하는 전자 장치
KR20170013677A (ko) 2015-07-28 2017-02-07 삼성전자주식회사 안테나 장치 및 그것을 포함하는 전자 장치
EP3375041B1 (en) * 2015-11-13 2020-03-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Antenna device and electronic device including the same
US9755310B2 (en) 2015-11-20 2017-09-05 Taoglas Limited Ten-frequency band antenna
US9825597B2 (en) 2015-12-30 2017-11-21 Skyworks Solutions, Inc. Impedance transformation circuit for amplifier
EP3419116B1 (en) 2016-02-18 2021-07-21 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Antenna device and electronic apparatus
US10498014B2 (en) 2016-02-19 2019-12-03 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Antenna and cap
JP6285482B2 (ja) * 2016-03-29 2018-02-28 株式会社フジクラ フィルムアンテナ及びアンテナ装置
US10311355B1 (en) * 2016-03-31 2019-06-04 Amazon Technologies, Inc. RFID tags
US10062670B2 (en) 2016-04-18 2018-08-28 Skyworks Solutions, Inc. Radio frequency system-in-package with stacked clocking crystal
CN109155303B (zh) * 2016-04-19 2020-05-22 天工方案公司 射频模块的选择性屏蔽
EP3246987B1 (en) * 2016-05-20 2020-04-22 Fujikura Ltd. Antenna device and method for manufacturing the same
KR20180058016A (ko) 2016-11-23 2018-05-31 삼성전자주식회사 안테나 장치 및 이를 포함하는 전자 장치
TWI692935B (zh) 2016-12-29 2020-05-01 美商天工方案公司 前端系統及相關裝置、積體電路、模組及方法
USD824885S1 (en) * 2017-02-25 2018-08-07 Airgain Incorporated Multiple antennas assembly
US10515924B2 (en) 2017-03-10 2019-12-24 Skyworks Solutions, Inc. Radio frequency modules
JP6809609B2 (ja) * 2017-06-27 2021-01-06 株式会社村田製作所 デュアルバンド対応アンテナ装置
TWI663778B (zh) * 2017-08-09 2019-06-21 宏碁股份有限公司 行動裝置
CN108258414B (zh) * 2017-12-21 2021-06-15 惠州Tcl移动通信有限公司 一种印制电路板及终端
US10615496B1 (en) 2018-03-08 2020-04-07 Government Of The United States, As Represented By The Secretary Of The Air Force Nested split crescent dipole antenna
CN108565539B (zh) * 2018-05-30 2024-03-05 深圳市道通智能航空技术股份有限公司 天线及无人飞行器
US11223116B2 (en) * 2018-06-29 2022-01-11 Qualcomm Incorporated Glass ceramic antenna package
JP7130470B2 (ja) * 2018-06-29 2022-09-05 シャープ株式会社 無線通信装置
WO2021126192A1 (en) * 2019-12-18 2021-06-24 Google Llc User equipment with an integrated antenna system for radiating and sensing millimeter-waves

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158529A (ja) * 2000-11-20 2002-05-31 Murata Mfg Co Ltd 表面実装型アンテナ構造およびそれを備えた通信機
JP2007006197A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Ngk Spark Plug Co Ltd アンテナユニットおよび電子機器
JP2009038507A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Hitachi Cable Ltd アンテナおよびそれを備えた電気機器
JP2009077225A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Toshiba Corp アンテナ装置、および電子機器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE9704295D0 (sv) * 1997-11-21 1997-11-21 Ericsson Telefon Ab L M Suspended doble micro strip
US6166694A (en) * 1998-07-09 2000-12-26 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Printed twin spiral dual band antenna
TWI236182B (en) * 2003-06-24 2005-07-11 Benq Corp Dual-band antenna
WO2006000650A1 (en) * 2004-06-28 2006-01-05 Pulse Finland Oy Antenna component
US7518229B2 (en) * 2006-08-03 2009-04-14 International Business Machines Corporation Versatile Si-based packaging with integrated passive components for mmWave applications
CN101953022B (zh) * 2006-11-16 2013-10-02 盖尔创尼克斯公司 小型化天线

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158529A (ja) * 2000-11-20 2002-05-31 Murata Mfg Co Ltd 表面実装型アンテナ構造およびそれを備えた通信機
JP2007006197A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Ngk Spark Plug Co Ltd アンテナユニットおよび電子機器
JP2009038507A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Hitachi Cable Ltd アンテナおよびそれを備えた電気機器
JP2009077225A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Toshiba Corp アンテナ装置、および電子機器

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9742067B2 (en) 2012-06-28 2017-08-22 Lg Innotek Co., Ltd. Antenna apparatus
US9786987B2 (en) 2012-09-14 2017-10-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Small antenna apparatus operable in multiple frequency bands
US9899738B2 (en) 2013-08-20 2018-02-20 Canon Kabushiki Kaisha Antenna
EP2840652A1 (en) 2013-08-20 2015-02-25 Canon Kabushiki Kaisha Antenna
JP2018500825A (ja) * 2014-12-15 2018-01-11 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 直接同軸取付けを備えるコンパクトな超音波変換器
JP2018512804A (ja) * 2015-03-23 2018-05-17 ディーター キリアンDieter KILIAN 短距離用途のためのアンテナ及びそのようなアンテナの利用方法
JP2016208137A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 国立研究開発法人情報通信研究機構 広帯域アンテナ
JP2022119790A (ja) * 2017-03-16 2022-08-17 旭化成株式会社 分散体並びにこれを用いた導電性パターン付構造体の製造方法及び導電性パターン付構造体
JP7316414B2 (ja) 2017-03-16 2023-07-27 旭化成株式会社 分散体並びにこれを用いた導電性パターン付構造体の製造方法及び導電性パターン付構造体
US11760895B2 (en) 2017-07-27 2023-09-19 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Copper oxide ink and method for producing conductive substrate using same, product containing coating film and method for producing product using same, method for producing product with conductive pattern, and product with conductive pattern
WO2019150874A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンテナ装置
CN111656609A (zh) * 2018-01-31 2020-09-11 松下知识产权经营株式会社 天线装置
JPWO2019150874A1 (ja) * 2018-01-31 2021-01-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンテナ装置
JP7153843B2 (ja) 2018-01-31 2022-10-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンテナ装置
CN111656609B (zh) * 2018-01-31 2024-03-08 松下知识产权经营株式会社 天线装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20120092220A1 (en) 2012-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012085215A (ja) アンテナ装置、電子機器
JP4868128B2 (ja) アンテナ装置及びそれを用いた無線通信機器
US7791546B2 (en) Antenna device and electronic apparatus
CN100517863C (zh) 宽带内置天线
JP5060629B1 (ja) アンテナ装置とこのアンテナ装置を備えた電子機器
JP5516681B2 (ja) マルチモードアンテナ及びその製造方法並びに同アンテナを用いた携帯無線端末
JP5127966B1 (ja) アンテナ装置とこのアンテナ装置を備えた電子機器
JP5321290B2 (ja) アンテナ構造
US6670925B2 (en) Inverted F-type antenna apparatus and portable radio communication apparatus provided with the inverted F-type antenna apparatus
US7170456B2 (en) Dielectric chip antenna structure
EP2555320B1 (en) Communication electronic device and antenna structure therein
JP5482171B2 (ja) アンテナ装置、及び無線端末装置
EP1626457A1 (en) Radio communication device
WO2010137061A1 (ja) アンテナ装置
CN108352621B (zh) 天线装置
JP5381463B2 (ja) アンテナとそれを有する通信装置
JP2007221288A (ja) アンテナ装置及び無線通信装置
TWI413299B (zh) 多頻帶微帶曲折型天線
JP2014075773A (ja) アンテナ装置、通信装置、及び電子機器
JP4053418B2 (ja) アンテナ装置及び携帯電話
KR100972846B1 (ko) 휴대 단말기용 다중 대역 안테나
US7542002B1 (en) Wideband monopole antenna
TWI765599B (zh) 天線結構與電子裝置
WO2013145623A1 (ja) アンテナ装置およびそれを搭載した携帯無線機器
JP2005229161A (ja) アンテナ及び当該アンテナを有する無線通信機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140807

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141111

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20141112