JP2012082784A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールベアリングを備えた片持ち軸受けにおいて、シャフトの傾きが大きくなることによって生じるピストンとシリンダとの間の抉りを、コンロッドに傾き吸収機構を備えることによって防止し、信頼性と効率の向上をはかる。
【解決手段】ピストン128の傾きを抑制する吸収機構を、コンロッド136を構成するロッド部149の一端に設けられた大端穴部153と、前記ロッド部の他端に設けられた小端穴部151を具備し、前記ロッド部と、大端穴部および小端穴部の連結部の少なくともいずれか一方を、前記ロッド部の軸中心Xが、前記大端穴部または前記小端穴部の軸心方向高さの中央部Yよりも反軸受部側となるように連結して構成することにより、ピストン128とシリンダ130との間の抉りを防止し、信頼性と効率の両方の向上を図ることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、主に電気冷凍冷蔵庫などの冷凍サイクルに使用される密閉型圧縮機に関するものである。
従来、この種の密閉型圧縮機については、消費電力を低減させるための高効率化の観点からシャフトのスラスト下部と軸受上端との隙間に、スラストボールベアリングを設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、軸受部を短縮することなくスラストボールベアリングを配するために、軸受上端を管状に延長し、その外周部にスラストボールベアリングを設けたものがある(例えば、特許文献2参照)。
まず、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機を説明する。
図18は、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図であり、図19は、図18の要部の分解斜視図である。
図18および図19に示すように、密閉容器1内の底部には、潤滑油2が貯留されている。圧縮機本体4は、固定子12と回転子14を備える電動要素10と、電動要素10の上方に配置される圧縮要素20とからなり、密閉容器1内に収容されている。密閉容器1は、ターミナル8を備えており、リード線9(図示せず)により、電動要素10と接続されている。
圧縮要素20を構成するシャフト21は、主軸22と、主軸22に対して偏心して形成された偏心軸24を有している。シリンダブロック26は、略円筒形のシリンダ30と、主軸22を軸支する軸受部27と、軸受部27の上部にスラスト面60を有している。また、スラスト面60の上部に、下レース78、スラストボールベアリング72、上レース76が順に配置されている。
上レース76および下レース78は、環状に形成された金属製の平板で、上下の面が平行である。
上レース76の上面に、シャフト21のフランジ部21aが着座している。そして、スラストボールベアリング72は、ホルダー70とボール74から形成され、ボール74が、上レース76と下レース72に点接触の状態で転がる軸受であり、シャフト21や回転子14の自重などの垂直方向の荷重を支持しながら回転が可能である。そしてスラスト面60には、オイルを引き込むためのオイルスロット60aが設けられている。
軸受部27は、シリンダブロック26と一体に形成され、軸受部27は、周囲の支持部27aにより支持されている。ピストン28は、シリンダ30に往復自在に挿入され、シリンダ30の端面に配設されるバルブプレート32とともに圧縮室34を形成する。また、ピストン28は、偏心軸24とコンロッド36によって連結されている。吸入マフラ39は、バルブプレート32とシリンダヘッド38の間に挟持されることで固定されている。
さらに、固定子12は、回転子14と略一定の隙間を保つように、回転子14の外径側
に配置され、シリンダブロック26の脚部26aに固定されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素10に通電されると、固定子12に発生する磁界により回転子14は、シャフト21とともに回転する。主軸22の回転に伴い、偏心軸24は偏心回転し、この偏心運動は、コンロッド36を介して往復運動に変換され、ピストン28をシリンダ30内で往復運動させることで密閉容器1内の冷媒を圧縮室34内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
なお、コンロッド36は、両端に設けた穴部がそれぞれピストン28に取り付けられたピストンピン29と、偏心軸24に嵌挿されることで、偏心軸24とピストン28を連結している。
また、シャフト21の下端は、潤滑油2に浸漬しており、シャフト21が回転することにより、潤滑油2が、給油機構64によって圧縮要素20の各部に供給され、摺動部(図示せず)の潤滑を行う。ピストン28が冷媒を圧縮する際、ピストン28にかかる圧縮荷重は、コンロッド36を介して偏心軸24に作用し、最終的に主軸22と軸受部27によって受け止めている。
スラストボールベアリング72は、一般的に用いられている滑り軸受の形式のスラストベアリングと比べて摩擦が少なく、近年高効率化を目的に採用が増えている。
一方、ボール74は、上レース76と下レース78で点接触をしているため、接触点での面圧は、非常に高く、接触荷重が数倍程度大きくなることで、塑性変形を生じる場合がある。そのため、接触荷重が過大となることを防止する必要がある。
また、片持ち軸受の構成では、圧縮荷重がかかった際、主軸22と軸受部27の隙間の範囲でわずかに傾斜することが避けられず、このようなわずかな傾斜によっても、ボール74と上レース76および下レース78の接触が不均一となり得るが、スラスト面60に設けられたオイルスロット60aで発生する油圧により、各ボール74へ作用する荷重を均等にすることができる。
次に、特許文献2に記載された従来の密閉型圧縮機を説明する。なお、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機と同一構成については同符号を付して、詳細な説明を省略する。
図20は、特許文献2に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図であり、図21は、図20の要部拡大断面図である。図22は、従来の密閉型圧縮機における支持部材の形状を示した斜視図である。
図20から図22に示すように、軸受部31は、軸心と直角な平面部であるスラスト面61と、スラスト面61よりさらに上方に延長され、主軸23に対向する内面を有する管状延長部62を有している。
そして、管状延長部62の外周側には上から、上レース92、スラストボールベアリング90、下レース93、および支持部材95の順に配置されている。
上レース92および下レース93は環状に形成された金属製の平板で、上下の面が平行である。
支持部材95は、環状に形成された金属の平板に、一方(下側)に湾曲突出する突起95f、95gと、これと反対方向(上側)に湾曲突出する突起95h、95iを設けたものである。これらの突起95f、95g95h、95iは、同じ半径の曲面で形成され、上側と下側の頂点をそれぞれ結ぶ線が直角になるように配置されている。
そして、上レース92の上面に、シャフト19のフランジ部19aが着座している。また、支持部材95は、下側の突起95f、95gが線接触の状態でスラスト面61と接し、上側の突起95h、95iが線接触の状態で下レース93と接している。
スラストボールベアリング90は、ボール91が上レース92と下レース93に点接触の状態で転がる軸受であり、シャフト19や回転子15の垂直方向の荷重を支持しながら回転が可能である。
以上のように構成された密閉型圧縮機において、以下その動作を説明する。なお、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機と同じ動作については詳細な説明を省略する。
軸受部31は、特許文献1に記載された軸受27とは異なり、スラスト面61の上方に管状延長部62を有し、軸受部31の長さを長くしてスラストボールベアリング90を配した片持ち軸受の構成である。シャフト19に圧縮による荷重などが発生した際、軸受部31とシャフト19の主軸23との間のクリアランスが、特許文献1の密閉型圧縮機と同じでも、支持点までの距離が狭まり、モーメントが小さくなる。軸受部31上端と下端の支持点の間隔が伸びるので、同じ荷重が発生した場合でもシャフト19の傾きを緩和することができる。
また、主軸23と軸受部31の隙間の範囲で発生するわずかな傾斜によって、ボール91と上レース92および下レース93の接触が不均一となり得るが、支持部材95により、これに着座する下レース93は、任意の方向に傾斜可能である。
そのため、上レース92と下レース93は、平行な状態を維持する調心機能の効果により、各ボール91へ作用する荷重を均等にすることができ、一部のボール91に大きな荷重が作用することによる寿命の低下を防止できる。
特開2005−127305号公報 特表2005−500476号公報
しかしながら、上記従来の構成では、限られた空間にスラストボールベアリング72を配するために、軸受部27を短くするか、または、限られた空間にスラストボールベアリング90を配するために、軸受部31上端側に管状延長部62を設ける必要があった。そのため、冷媒ガスを圧縮する際の圧縮荷重が作用したときに発生する、ピストン28とシリンダ30の内面が抉ることによる、信頼性の低下を防ぐことができなかった。
以下にその理由を説明する。特許文献1に示すように、軸受部27を短くしてスラストボールベアリング72を配した場合、軸受部27とシャフト21の主軸22の間のクリアランスが変化しなくても、支持点までの距離が伸びてモーメントが大きくなる上に、軸受部27の上端と下端の支持点の間隔が狭くなるので、主軸22は大きく傾く。
また、特許文献2に示すように、管状延長部62を設けた場合、支持点の間隔は変わらないため、クリアランスによる傾きは、スラストボールベアリング90がない場合と同様であるが、管状延長部62の肉厚が薄いため、荷重により変形しやすく、軸は傾き易くなる。
次に、図23に示す従来の密閉型圧縮機における軸受部31とシリンダ30の位置関係を示す断面図を用いて、このように主軸23の傾きが大きくなった場合に、ピストン28とシリンダ30の内壁との間に、抉りが発生することを説明する。
図23に示したように、冷媒ガスの圧縮行程で、ピストン28に発生する圧縮荷重Fがコンロッド36を介して偏心軸25に作用する。圧縮荷重Fが偏心軸25に作用したとき、主軸23と軸受部31の間にクリアランスが存在するため、シャフト19は、クリアランスの範囲内で傾斜する。
仮に、軸受部31の軸心に対して、主軸23の軸心が角度γだけ傾いたとすると、偏心軸25も同様に角度γだけ傾くことになる。そのため、ピストン28は、図23に示したように、その軸心が傾くことになる。
以上のように従来の密閉型圧縮機では、軸受部27を短くし、スラストボールベアリング72を配置した場合も、シャフト19を支える管状延長部62を設け、その外周部にスラストボールベアリング90を配置した場合も、シャフト21、19が容易に傾き、ピストン28とシリンダ30の内壁との間に発生する抉りを防ぐことはできない。
このため、ピストン28とシリンダ30の内壁との間に発生する抉りによって、ピストン28が、シリンダ30の内壁と摺動する摺動面の一部、ピストン28上端面の縁の一部の面圧が局部的に増大し、ピストン28の摩耗が早まったり、摩耗量が大きくなったり、摺動損失が大きくなるという、解決しなければならない課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ピストン28の摩耗を抑制するとともに、摺動損失を軽減し、より一層の高信頼性化と、高効率化を達成することができる密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、軸受部の軸心に対する偏心軸の傾きを吸収して、ピストンの傾きを抑制する吸収機構をコンロッドに設けたものである。
これによって、スラストボールベアリングを備えた片持ち軸受けにおける軸受部のクリアランスや、圧縮荷重による変形による偏心軸の傾きを、コンロッドが変形することによって吸収し、ピストンとシリンダの間の抉りを防止することができる。
本発明の密閉型圧縮機は、スラストボールベアリングを備えた片持ち軸受けにおける、軸受部のクリアランスや圧縮荷重による変形に起因した偏心軸の傾きを、コンロッドが変形することによって吸収し、ピストンと圧縮室の間の抉りを防止することができる。これによって、ピストンの摩耗低減による高信頼性化と、摺動損失の軽減による高効率化を達成することができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機のスラスト部の要部断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用しない時の要部断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用する時の要部断面図 本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態2における密閉型圧縮機のスラスト部の要部断面図 同実施の形態2における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用しない時の要部断面図 同実施の形態2における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用する時の要部断面図 本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態3における密閉型圧縮機のスラスト部の要部断面図 同実施の形態3における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用しない時の要部断面図 同実施の形態3における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用する時の要部断面図 本発明の実施の形態4における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態4における密閉型圧縮機のスラスト部の要部断面図 同実施の形態4における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用しない時の要部断面図 同実施の形態4における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用する時の要部断面図 軸受部と主軸を異種金属とした場合のクリアランスの温度依存性を示す特性図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 同密閉型圧縮機の要部分解斜視図 従来の異なる密閉型圧縮機の縦断面図 同密閉型圧縮機の要部拡大断面図 同密閉型圧縮機における支持部材の斜視図 従来の圧縮機における軸受部とシリンダの位置関係を示す断面図
第1の発明は、密閉容器内に、電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素を、前記電動要素によって回転駆動される主軸、および前記主軸の一端に前記主軸と一体運動するように形成された偏心軸を有するシャフトと、前記シャフトの前記主軸を軸支することによって片持ち軸受を形成する軸受部と、前記軸受部に対して、一定の位置に固定されるように配置され、かつ略円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室の内部に往復動可能に挿設されたピストンと、前記偏心軸と前記ピストンを連結するコンロッドと、前記軸受部のスラスト面に配設されたスラストボールベアリングを備えた構成とし、前記コンロッドに、前記軸受部の軸心に対する前記偏心軸の傾きを吸収して前記ピストンの傾きを抑制する吸収機構を設けた密閉型圧縮機である。
かかる構成とすることにより、前記ボールベアリングを備えた片持ち軸受けにおける軸受部のクリアランス、および圧縮荷重、さらに前記軸受部の上端と下端の支点間距離の短縮による主軸の傾きに伴った偏心軸の傾きを、コンロッドが変形することによって吸収することができる。
その結果、前記ピストンと圧縮室の間の抉りを防止することができ、また、各摺動部の面圧を低減することができる。これにより、ピストンの摩耗低減による高信頼性化と、摺
動損失の軽減による高効率化を達成することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ピストンの傾きを抑制する吸収機構を、前記コンロッドを構成するロッド部の一端に設けられた大端穴部と、前記ロッド部の他端に設けられた小端穴部を具備し、前記ロッド部と、大端穴部および小端穴部の連結部の少なくともいずれか一方を、前記ロッド部の軸中心が、前記大端穴部または前記小端穴部の軸心方向高さの中央部よりも反軸受部側となるように連結して構成したものである。
かかる構成とすることにより、前記スラストボールベアリングを配置した構成において、前記シャフトにかかる圧縮荷重が増え、支持点の間隔が狭い構成に伴ってシャフトが大きく傾きやすい構成の場合においても、コンロッドに作用する荷重の作用点が上下にずれるため、コンロッドのロッド部にモーメントが作用し、ロッド部を偏心軸の傾きに沿う方向に変形させることができる。
その結果、第1の発明に記載の効果に加えて、さらにピストンの摩耗低減による高信頼性化と、摺動損失の軽減による高効率化を達成することができ、また簡単な構造であり生産性を良くすることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記スラストボールベアリングの内周部に、前記軸受部の薄肉部を延出させたものである。
かかる構成とすることにより、圧縮荷重の作用点と支持点の距離を近づけることができ、また、前記軸受部の上端と下端の支持点間の間隔が広がるため、前記シャフトの主軸にかかる荷重を低減することができる。
その結果、第1または第2の発明に記載の効果に加えて、さらに、シャフトの主軸の摩耗低減による高信頼性化と、摺動損失軽減による高効率化を達成することができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか一つの発明において、前記軸受部のスラスト面に、重力方向の弾性力を備えた支持部材を配設したものである。
かかる構成とすることにより、弾性力のある支持部材によって、前記スラストボールベアリングを構成する上レースと下レースが平行な状態を維持するように調心機能が働く。
その結果、前記スラストボールベアリングのボールへ偏荷重がかかることを防止することができ、第1から第3のいずれか一つの発明に記載の効果に加えて、さらに、スラストボールベアリングのボールの摩耗低減による高信頼性化を達成することができる。
第5の発明は、第1から第4のいずれか一つの発明において、前記軸受部を、アルミニウムで形成し、また、前記主軸を、鉄で形成したものである。
かかる構成とすることにより、前記軸受を、がアルミニウムで形成したことに伴って撓りやすくすることができる。
その結果、圧縮荷重を受けてシャフトが傾いても、軸受がシャフトと共に撓るため、シャフトの主軸や軸受部の摩耗を低減させることができ、第1から第4のいずれか一つの発明に記載の効果に加えて、さらに、シャフトと軸受部の摩耗低減による高信頼性化と、摺動損失軽減による高効率化を達成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の
形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は、同実施の形態1における密閉型圧縮機のスラスト部の要部断面図、図3は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用しない時の要部断面図、図4は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用する時の要部断面図である。尚、図4においては、荷重の作用を分かりやすくするために、要部の変形を誇張して示している。
図1から図3において、密閉容器101内には、底部に潤滑油102を貯留するとともに、圧縮機本体104が、サスペンションスプリング106を介して懸架支持、配置されている。また、密閉容器101には、温暖化係数の低い冷媒であるR600a(イソブタン)(図示せず)が充填されている。
圧縮機本体104は、電動要素110と、これにより駆動される圧縮要素120を具備し、密閉容器101には、電動要素110に電源を供給するための電源端子108が取り付けられている。
まず、電動要素110について説明する。
電動要素110は、薄板を積層した鉄心に銅製の巻線が巻かれて形成される固定子112と、固定子112の内径側に配置される回転子114を備えた構成であり、固定子112の巻線が、電源端子108を経由して密閉型圧縮機外の電源(図示せず)と導線により接続されている。
次に、圧縮要素120について説明する。
圧縮要素120は、電動要素110の上方に配設されている。圧縮要素120を構成するシャフト121は、主軸122と、主軸122と平行な偏心軸124と、主軸122と偏心軸124の間に位置するフランジ部121aを備えている。そして、主軸122には、回転子114が焼き嵌めなどの適宜手段にて固定されている。
シャフト121の下端は、密閉容器101の底部の潤滑油102に浸漬しており、シャフト121は、主軸122の表面に螺旋溝164aを設け、シャフト121の下端から上端に至る給油機構164を備えている。
シリンダブロック126は、円筒形の内面を有する軸受部127を備え、軸受部127に主軸122が回転自在な状態で挿入され、かつ支持されている。したがって、シャフト121は、偏心軸124に作用した荷重を、主軸122と軸受部127で支持する片持ち軸受の構成で支持されている。
また、シリンダブロック126は、円筒状の穴部であるシリンダ130を備えており、ピストン128が、シリンダ130内に往復自在に挿入されている。さらに、コンロッド136は、ロッド部149の両端部に、大端穴部153と小端穴部151を有し、大端穴部153に、偏心軸124が挿入され、小端穴部151は、ピストン128に嵌合されたピストンピン129が挿入されることによって、ピストン128と連結されている。したがって、コンロッド136は、偏心軸124とピストン128を連結した構成となっている。
シリンダ130の端面には、バルブプレート132が取り付けられ、シリンダ130お
よびピストン128とともに圧縮室134を形成している。さらに、バルブプレート132を覆って蓋をするように、シリンダヘッド138が固定されている。吸入マフラ139は、PBTなどの樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、バルブプレート132とシリンダヘッド138の間に挟持されることで固定されている。
次に、スラスト軸受について説明する。
スラスト軸受は、回転体の回転軸方向に働く力を受け止める軸受であり、本実施の形態1におけるスラスト軸受は、シャフト121や回転子114に働く鉛直下向きの荷重を支持している。
具体的には、図2に示すように、スラスト軸受は、シリンダブロック126に形成されたスラスト面160の上に、下レース193、スラストボールベアリング190、上レース192の順に互いが接した状態で積み重なって構成されている。
スラストボールベアリング190は、環状のホルダー189の円周方向に複数設けた穴部に、鋼球で形成されるボール191を転動自在に収納した構成である。
上レース192の上面は、シャフト121のフランジ部121aの下側に当接している。さらに、上レース192の下側に、スラストボールベアリング190が配置され、ボール191が接している。また、スラストボールベアリング190の下側には、下レース193が配置され、ボール191と下レース193が接している。さらに下レース193の下面は、スラスト面160と接している。
本実施の形態1において、従来の密閉型圧縮機と異なる点は、図3に示すように、ロッド部149と小端穴部151の連結部155aを、ロッド部149の軸中心Xが、小端穴部151の軸心方向高さの中央部Yよりも反軸受部127側となるように連結し、また、ロッド部149と大端穴部153の連結部155bを、ロッド部149全体が、大端穴部153の軸心方向高さの中央部Zより反軸受部127側となるように連結している点である。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素110の回転子114は、シャフト121を回転させ、偏心軸124の回転運動がコンロッド136、ピストンピン129を介してピストン128に伝えられることで、ピストン128は、シリンダ130内を往復運動する。
それにより、R600aの冷媒ガスは、冷却システム(図示せず)から圧縮室134内へ吸入され、ここで圧縮された後、再び冷却システムへと吐出される。
このシャフト121の回転に伴い、密閉容器101底部の潤滑油102は、給油機構164を介して上方に汲み上げられ、各摺動部へ供給される。
次に、スラスト軸受について説明する。
スラストボールベアリング190は、一般的に用いられている滑り軸受の形式のスラストベアリングより摩擦が少なく、近年高効率化を目的に採用されている。
次に、圧縮荷重によるシャフト121の傾きについて説明する。
スラストボールベアリング190を配置した片持ち軸受の構成では、シャフト121の圧縮荷重の作用点と支持点が離れている。そのため、コンロッド136や偏心軸124に圧縮荷重が作用すると、支持点までの距離が伸びてモーメントが大きくなり、シャフト121が傾きやすい構成となっている。
シャフト121に圧縮荷重が加わると、図4に示すように、主軸122は、軸受部127のクリアランス内で傾き、さらに軸受部127や偏心軸124が変形するために、偏心軸124は、反軸受部127側の先端がピストン128から離れる方向に傾く。
その結果、コンロッド136によって、シャフト121の偏心軸124に連結しているピストン128も傾斜する。このため、ピストン128がシリンダ130の間で抉りが発生する。
しかし、本実施の形態1では、図3、図4に示すように、ロッド部149が、大端穴部153の中心Zよりも反軸受部127側で連結されているため、大端穴部153に作用する圧縮荷重Aとその反力である圧縮荷重Bの作用点が軸方向上下に大きくずれ、これに伴ってモーメントCが作用する。
このモーメントCにより、コンロッド136のロッド部149は、偏心軸124の傾きに沿う方向に変形する。すなわち、ロッド部149の長手方向の中央部近傍が、反軸受部127側に凸形状となるように変形する。
以上のように、コンロッド136のロッド部149が、軸受部127の軸心に対する偏心軸124の傾きを吸収して、ピストン128の傾きを抑制する吸収機構として作用する。
そのため、ピストン128の傾きを抑制することができ、ピストン128とシリンダ130の摺動部の抉りによる片当たりを低減し、摺動部の面圧を低くすることができる。その結果、圧縮機の信頼性および効率を高め、また静寂性を向上し、さらに、コンロッド136の構成を変更することで実現でき、組立ての生産性を良くすることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の縦断面図、図6は、同実施の形態2における密閉型圧縮機のスラスト部の要部断面図、図7は、同実施の形態2における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用しない時の要部断面図、図8は、同実施の形態2における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用する時の要部断面図である。尚、図8においては、荷重の作用を分かりやすくするために、要部の変形を誇張して示している。
図5から図7において、密閉容器201内には、底部に潤滑油202を貯留するとともに、圧縮機本体204が、サスペンションスプリング206を介して懸架支持、配置されている。また、密閉容器201内には、温暖化係数の低い冷媒であるR600a(イソブタン)(図示せず)が充填されている。
圧縮機本体204は、電動要素210と、これにより駆動される圧縮要素220を具備し、密閉容器201には、電動要素210に電源を供給するための電源端子208が取り付けられている。
まず、電動要素210について説明する。
電動要素210は、薄板を積層した鉄心に銅製の巻線が巻かれて形成される固定子21
2と、固定子212の内径側に配置される回転子214を備えた構成であり、固定子212の巻線が、電源端子208を経由して密閉型圧縮機外の電源(図示せず)と導線により接続されている。
次に、圧縮要素220について説明する。
圧縮要素220は、電動要素210の上方に配設されている。圧縮要素220を構成するシャフト221は、主軸222と、主軸222と平行な偏心軸224と、主軸222と偏心軸224の間に位置するフランジ部221aを備えている。そして、主軸222には、回転子214が焼き嵌めなどの適宜手段にて固定されている。
シャフト221の下端は、密閉容器201の底部の潤滑油202に浸漬しており、シャフト221は、主軸222の表面に螺旋溝264aを設け、シャフト221の下端から上端に至る給油機構264を備えている。
シリンダブロック226は、円筒形の内面を有する軸受部227を備え、軸受部227に主軸222が回転自在な状態で挿入され、かつ支持されている。したがって、シャフト221は、偏心軸224に作用した荷重を、主軸222と軸受部227で支持する片持ち軸受の構成で支持されている。
また、シリンダブロック226は、円筒状の穴部であるシリンダ230を備えており、ピストン228が、シリンダ230内に往復自在に挿入されている。さらに、コンロッド236は、ロッド部249の両端部に、大端穴部253と小端穴部251を有し、大端穴部253に、偏心軸224が挿入され、小端穴部251は、ピストン228に嵌合されたピストンピン229が挿入されることによって、ピストン228と連結されている。したがって、コンロッド236は、偏心軸224とピストン228を連結した構成となっている。
シリンダ230の端面には、バルブプレート232が取り付けられ、シリンダ230およびピストン228とともに圧縮室234を形成している。さらに、バルブプレート232を覆って蓋をするように、シリンダヘッド238が固定されている。吸入マフラ239は、PBTなどの樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、バルブプレート232とシリンダヘッド238の間に挟持されることで固定されている。
次に、スラスト軸受について説明する。
スラスト軸受は、回転体の回転軸方向に働く力を受け止める軸受であり、本実施の形態2におけるスラスト軸受は、シャフト221や回転子214に働く鉛直下向きの荷重を支持している。
具体的には、図6に示すように、スラスト軸受は、シリンダブロック226上部に形成された管状延長部(本発明の薄肉部に相当)262の外周側にあるスラスト面260の上に、下レース293、スラストボールベアリング290、上レース292の順に互いが接した状態で積み重なって構成されている。
スラストボールベアリング290は、環状のホルダー289の円周方向に複数設けた穴部に、鋼球で形成されるボール291を転動自在に収納した構成である。
上レース292の上面は、シャフト221のフランジ部221aの下側に当接している。さらに、上レース292の下側に、スラストボールベアリング290が配置され、ボー
ル291が接している。また、スラストボールベアリング290の下側には、下レース293が配置され、ボール291と下レース293が接している。さらに下レース293の下面は、スラスト面260と接している。
本実施の形態2において、従来の密閉型圧縮機と異なる点は、図7に示すように、ロッド部249と小端穴部251の連結部255aを、ロッド部249の軸中心Xが、小端穴部251の軸心方向高さの中央部Yよりも反軸受部227側となるように連結し、また、ロッド部249と大端穴部253の連結部255bを、ロッド部249全体が、大端穴部253の軸心方向高さの中央部Zより反軸受部227側となるように連結している点である。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素210の回転子214は、シャフト221を回転させ、偏心軸224の回転運動がコンロッド236、ピストンピンを介してピストン228に伝えられることで、ピストン228は、シリンダ230内を往復運動する。
それにより、R600aの冷媒ガスは、冷却システム(図示せず)から圧縮室234内へ吸入され、ここで圧縮された後、再び冷却システムへと吐出される。
このシャフト221の回転に伴い、密閉容器201底部の潤滑油202は、給油機構264を介して上方に汲み上げられ、各摺動部へ供給される。
次に、スラスト軸受について説明する。
スラストボールベアリング290は、一般的に用いられている滑り軸受の形式のスラストベアリングより摩擦が少なく、近年高効率化を目的に採用されている。
次に、圧縮荷重によるシャフト221の傾きについて説明する。
スラストボールベアリング290を配置した管状延長部262を有する片持ち軸受の構成では、管状延長部262の剛性が低く、シャフト221は傾きやすい。そのため、シャフト221に圧縮荷重が加わると、図8に示すように、主軸222は、軸受部227のクリアランス内で傾き、さらに軸受部227や偏心軸224が変形するために、偏心軸224は、反軸受部227側の先端がピストン228から離れる方向に傾く。
その結果、コンロッド236によって、シャフト221の偏心軸224に連結しているピストン228も傾斜する。このため、ピストン228がシリンダ230の間で抉りが発生する。
しかし、本実施の形態2では、図7、図8に示すように、ロッド部249が、大端穴部253の中心Zよりも反軸受部227側で連結されているため、大端穴部253に作用する圧縮荷重Aとその反力である圧縮荷重Bの作用点が軸方向上下に大きくずれ、これに伴ってモーメントCが作用する。
このモーメントCにより、コンロッド236のロッド部249は、偏心軸224の傾きに沿う方向に変形する。すなわち、ロッド部249の長手方向の中央部近傍が、反軸受部227側に凸形状となるように変形する。
以上のように、コンロッド236のロッド部249が、軸受部227の軸心に対する偏
心軸224の傾きを吸収して、ピストン228の傾きを抑制する吸収機構として作用する。
そのため、ピストン228の傾きを抑制することができ、ピストン228とシリンダ230の摺動部の抉りによる片当たりを低減し、摺動部の面圧を低くすることができる。
このように、各摺動部の抉りによる片当たりを防止して摺動部の面圧を低くできるので、圧縮機の信頼性および効率を高め、また静寂性を向上し、さらに、コンロッド136の構成を変更することで実現でき、組立ての生産性を良くすることができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機の縦断面図、図10は、同実施の形態3における密閉型圧縮機のスラスト部の要部断面図、図11は、同実施の形態3における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用しない時の要部断面図、図12は、同実施の形態3における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用する時の要部断面図である。尚、図12においては、荷重の作用を分かりやすくするために、要部の変形を誇張して示している。
図9から図11において、密閉容器301内には、底部に潤滑油302を貯留するとともに、圧縮機本体304が、サスペンションスプリング306を介して懸架支持、配置されている。また、密閉容器301内には、温暖化係数の低い冷媒であるR600a(イソブタン)(図示せず)が充填されている。
圧縮機本体304は、電動要素310と、これにより駆動される圧縮要素320を具備し、密閉容器301には、電動要素310に電源を供給するための電源端子308が取り付けられている。
まず、電動要素310について説明する。
電動要素310は、薄板を積層した鉄心に銅製の巻線が巻かれて形成される固定子312と、固定子312の内径側に配置される回転子314を備えた構成であり、固定子312の巻線が、電源端子308を経由して密閉型圧縮機外の電源(図示せず)と導線により接続されている。
次に、圧縮要素320について説明する。
圧縮要素320は、電動要素310の上方に配設されている。圧縮要素320を構成するシャフト321は、主軸322と、主軸322と平行な偏心軸324と、主軸322と偏心軸324の間に位置するフランジ部321aを備えている。そして、主軸322には、焼き嵌めなどの適宜手段にて回転子314が固定されている。
シャフト321の下端は、密閉容器301の底部の潤滑油302に浸漬しており、シャフト321は、主軸322の表面に螺旋溝364a設け、シャフト321の下端から上端に至る給油機構364を備えている。
シリンダブロック326は、円筒形の内面を有する軸受部327を備え、軸受部327に主軸322が回転自在な状態で挿入され、かつ支持されている。したがって、シャフト321は、偏心軸324に作用した荷重を、主軸322と軸受部327で支持する片持ち軸受の構成で支持されている。
また、シリンダブロック326は、円筒状の穴部であるシリンダ330を備えており、
ピストン328が、シリンダ330内に往復自在に挿入されている。さらに、コンロッド336は、ロッド部249の両端部に、大端穴部253と小端穴部251を有し、大端穴部353に、偏心軸324が挿入され、小端穴部351は、ピストン328に嵌合されたピストンピン329が挿入されることによって、ピストン328と連結されている。したがって、コンロッド336は、偏心軸324とピストン328を連結した構成となっている。
シリンダ330の端面には、バルブプレート332が取り付けられ、シリンダ330およびピストン328とともに圧縮室334を形成している。さらに、バルブプレート332を覆って蓋をするように、シリンダヘッド338が固定されている。吸入マフラ339は、PBTなどの樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、バルブプレート332とシリンダヘッド338の間に挟持されることで固定されている。
次に、スラスト軸受について説明する。
スラスト軸受は、回転体の回転軸方向に働く力を受け止める軸受であり、本実施の形態3におけるスラスト軸受は、シャフト321や回転子314に働く鉛直下向きの荷重を支持している。
具体的には、図10に示すように、スラスト軸受は、シリンダブロック326上部に形成された管状延長部(本発明の薄肉部に相当)362の外周側にあるスラスト面360の上に、支持部材395、下レース393、スラストボールベアリング390、上レース392の順に互いが接した状態で積み重なって構成されている。
スラストボールベアリング390は、環状のホルダー389の円周方向に複数設けた穴部に、鋼球で形成されるボール391を転動自在に収納した構成である。
上レース392の上面は、シャフト321のフランジ部321aの下側に当接している。さらに、上レース392の下側に、スラストボールベアリング390が配置され、ボール391が接している。また、スラストボールベアリング390の下側には、下レース393が配置され、ボール391と下レース393が接している。さらに下レース393の下面は、支持部材395の上部と当接している。さらに、支持部材395は、その下面においてスラスト面360と接している。
本実施の形態3において、従来の密閉型圧縮機と異なる点は、図11に示すように、ロッド部349と小端穴部351の連結部355aを、ロッド部349の軸中心Xが、小端穴部351の軸心方向高さの中央部Yよりも反軸受部327側となるように連結し、また、ロッド部349と大端穴部353の連結部355bを、ロッド部349全体が、大端穴部353の軸心方向高さの中央部Zより反軸受部327側となるように連結している点である。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素310の回転子314は、シャフト321を回転させ、偏心軸324の回転運動がコンロッド336、ピストンピン329を介してピストン328に伝えられることで、ピストン328は、シリンダ330内を往復運動する。
それにより、R600aの冷媒ガスは、冷却システム(図示せず)から圧縮室334内へ吸入され、ここで圧縮された後、再び冷却システムへと吐出される。
このシャフト321の回転に伴い、密閉容器301底部の潤滑油302は、給油機構364を介して上方に汲み上げられ、各摺動部へ供給される。
次に、スラスト軸受について説明する。
スラストボールベアリング390は、一般的に用いられている滑り軸受の形式のスラストベアリングより摩擦が少なく、近年高効率化を目的に採用されている。また、本実施の形態3では、下レース393の下面に、重力方向に弾性力を備えた支持部材395を配置している。この支持部材395により、常に上レース391に鉛直下向きのいかなる荷重がかかろうとも、上レース392と下レース393の平行を維持することが可能になり、それによってスラストボールベアリング390の各ボール391に、偏荷重がかかることを防止している。
次に圧縮荷重によるシャフト321の傾きについて説明する。
スラストボールベアリング390を配置した管状延長部362を有する片持ち軸受の構成では、管状延長部362の剛性が低く、シャフト321は傾き易い。
また、本実施の形態3の構成は、支持部材395によって、シャフト321のフランジ部321aと上レース392のクリアランスが常に一定に確保され、油膜による反力を利用できない構成となっている。そのため、シャフト321がさらに傾き易く、シャフト321に圧縮荷重が加わると、図12に示すように、主軸322は、軸受部327のクリアランス内で傾き、さらに軸受部327や偏心軸324が変形する。これに伴い、偏心軸324は、反軸受部327側の先端がピストン328から離れる方向に傾く。
その結果、コンロッド336によって、シャフト321の偏心軸324に連結しているピストン328も傾斜する。このため、ピストン328がシリンダ330の間で抉りが発生する。
しかし、本実施の形態3では、図11、図12に示すように、ロッド部349が、大端穴部353の中心Zよりも反軸受部327側で連結されているため、大端穴部353に作用する圧縮荷重Aとその反力である圧縮荷重Bの作用点が軸方向上下に大きくずれ、これに伴ってモーメントCが作用する。
このモーメントCにより、コンロッド336のロッド部349は、偏心軸324の傾きに沿う方向に変形する。すなわち、ロッド部349の長手方向の中央部近傍が、反軸受部327側に凸形状となるように変形する。
以上のように、コンロッド336のロッド部349が、軸受部327の軸心に対する偏心軸324の傾きを吸収して、ピストン328の傾きを抑制する吸収機構として作用する。
そのため、ピストン328の傾きを抑制することができ、ピストン328とシリンダ330の摺動部の抉りによる片当たりを低減し、摺動部の面圧を低くすることができる。
このように、各摺動部の抉りによる片当たりを防止して摺動部の面圧を低くできるので、圧縮機の信頼性および効率を高め、また静寂性を向上し、さらに、コンロッド336の構成を変更することで実現でき、組立ての生産性を良くすることができる。
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4における密閉型圧縮機の縦断面図、図14は、同実施の形態4における密閉型圧縮機のスラスト部の要部断面図、図15は、同実施の形態4における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用しない時の要部断面図、図16は、同実施の形態における密閉型圧縮機の圧縮荷重が作用する時の要部断面図である。図17は、軸受部と主軸を異種金属とした場合のクリアランスの温度依存性を示す特性図である。尚、図16においては、荷重の作用を分かりやすくするために、要部の変形を誇張して示している。
図13から図15において、密閉容器401内には、底部に潤滑油402を貯留するとともに、圧縮機本体404がサスペンションスプリング406を介して懸架支持、配置されている。また、密閉容器401内には、温暖化係数の低い冷媒であるR600a(イソブタン)(図示せず)が充填されている。
圧縮機本体404は、電動要素410と、これにより駆動される圧縮要素420を具備し、密閉容器401には、電動要素410に電源を供給するための電源端子408が取り付けられている。
まず、電動要素410について説明する。
電動要素410は、薄板を積層した鉄心に銅製の巻線が巻かれて形成される固定子412と、固定子412の内径側に配置される回転子414を備えた構成であり、固定子412の巻線が、電源端子408を経由して密閉型圧縮機外の電源(図示せず)と導線により接続されている。
次に、圧縮要素420について説明する。
圧縮要素420は、電動要素410の上方に配設されている。圧縮要素420を構成するシャフト421は、主軸422と、主軸422と平行な偏心軸424と、主軸422と偏心軸424の間に位置するフランジ部421aを備えている。そして、主軸422には、焼き嵌めなどの適宜手段にて回転子414が固定されている。
シャフト421の下端は、密閉容器401の底部の潤滑油402に浸漬しており、シャフト421は、主軸422の表面に螺旋溝464aを設け、シャフト421の下端から上端に至る給油機構464を備えている。
シリンダブロック426は、例えば鉄系の鋳物材から形成され、シャフト421の主軸422を軸支するアルミニウム材からなる軸受部427が固定されている。
この軸受部427のシリンダブロック426への固定は、例えば、ねじ、リベット等の締結手段にて行われている。
シリンダブロック426は、上述の如く、円筒形の内面を有する軸受部427を備えており、この軸受部427に、主軸422が回転自在な状態で挿入され、かつ支持されている。したがって、シャフト421は、偏心軸424に作用した荷重を、主軸422と軸受部427で支持する片持ち軸受の構成で支持されている。
また、シリンダブロック426は、円筒状の穴部であるシリンダ430を備えており、ピストン428がシリンダ430内に往復自在に挿入されている。さらに、コンロッド436は、ロッド部449の両端部に、大端穴部453と小端穴部451を有し、大端穴部453に偏心軸424が挿入され、小端穴部451はピストン428に嵌合されたピストンピン429が挿入されることによって、ピストン428と連結されている。したがって
、コンロッド436は、偏心軸424とピストン428とを連結した構成となっている。
シリンダ430の端面には、バルブプレート432が取り付けられ、シリンダ430およびピストン428とともに圧縮室434を形成している。さらに、バルブプレート432を覆って蓋をするように、シリンダヘッド438が固定されている。吸入マフラ439は、PBTなどの樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、バルブプレート432とシリンダヘッド438の間に挟持されることで固定されている。
次に、スラスト軸受について説明する。
スラスト軸受は、回転体の回転軸方向に働く力を受け止める軸受であり、本実施の形態4におけるスラスト軸受は、シャフト421や回転子414に働く鉛直下向きの荷重を支持している。
具体的には、図14に示すように、スラスト軸受は、シリンダブロック426上部に形成された管状延長部(本発明の薄肉部に相当)462の外周側にあるスラスト面460の上に、支持部材495、下レース493、スラストボールベアリング490、上レース492の順に互いが接した状態で積み重なって構成されている。
スラストボールベアリング490は、環状のホルダー489の円周方向に複数設けた穴部に、鋼球で形成されるボール491を転動自在に収納した構成である。
上レース492の上面は、シャフト421のフランジ部421aの下側に当接している。さらに、上レース492の下側に、スラストボールベアリング490が配置され、ボール491が接している。また、スラストボールベアリング490の下側には、下レース493が配置され、ボール491と下レース493が接している。さらに下レース493の下面は、支持部材495の上部と当接している。さらに、支持部材495はその下面においてスラスト面460と接している。
本実施の形態4において、従来の密閉型圧縮機と異なる点は、図15に示すように、ロッド部449と小端穴部451の連結部455aを、ロッド部449の軸中心Xが、小端穴部451の軸心方向高さの中央部Yよりも反軸受部427側となるように連結し、また、ロッド部449と大端穴部453の連結部455bを、ロッド部449全体が大端穴部453の軸心方向高さの中央部Zより反軸受部427側となるように連結している点である。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素410の回転子414は、シャフト421を回転させ、偏心軸424の回転運動がコンロッド436、ピストンピン429を介してピストン428に伝えられることで、ピストン428は、シリンダ430内を往復運動する。
それにより、R600aの冷媒ガスは、冷却システム(図示せず)から圧縮室434内へ吸入され、ここで圧縮された後、再び冷却システムへと吐出される。
このシャフト421の回転に伴い、密閉容器401底部の潤滑油402は、給油機構464を介して上方に汲み上げられ、各摺動部へ供給される。
次に、スラスト軸受について説明する。
スラストボールベアリング490は、一般的に用いられている滑り軸受の形式のスラストベアリングより摩擦が少なく、近年高効率化を目的に採用されている。
また、本実施の形態4では、下レース493下面に重力方向に弾性力を備えた支持部材495を配置している。この支持部材495により、常に上レース491に鉛直下向きのいかなる荷重がかかろうとも、上レース492と下レース493の平行を維持することが可能になり、それによってスラストボールベアリング490の各ボール491に、偏荷重がかかることを防止している。
次に、圧縮荷重によるシャフト421の傾きについて説明する。
本実施の形態4では、軸受部427がアルミニウムで形成され、主軸422が鉄(鋳鉄など)で形成されているため、圧縮荷重などにより、シャフト421の主軸422が軸受部427の内部で傾いたとしても、軸受部427の剛性が低いことに起因して主軸422の傾きにならって撓み易い構成となっている。その結果、主軸422の面圧の増加を防ぎ、シャフト421の主軸422や、軸受部427の摩耗を低減させることができる。
さらに、スラストボールベアリング490を配置した管状延長部462を有する片持ち軸受の構成では、管状延長部462の剛性が低く、シャフト421は傾き易い状態にある。
また、本実施の形態4の構成は、支持部材495によって、シャフト421のフランジ部421aと上レース492のクリアランスが常に一定に確保されていることから、油膜による反力を利用できないため、シャフト421がさらに傾き易くなっている。
図17は、軸受部427がアルミニウムで形成され、主軸422が鉄で形成されている場合と、軸受部427と主軸422がともに鉄で形成されている場合に生じる、傾きの温度依存性の計算値を示している。アルミニウムと鉄は、線膨張係数に差があるため、運転時の温度によって、軸受部427と主軸422のクリアランスが大きく変化する。
密閉型圧縮機の通常の運転領域である60℃付近において、シャフト421のとり得る傾きは、軸受部427と主軸422がともに鉄で形成されている場合、3.3×10−3[rad]に対し、軸受部427がアルミニウムで形成され、主軸422が鉄で形成されているときのシャフト421が取り得る傾きは、4.9×10−3[rad]となり、本実施の形態4において、運転時のシャフト421の傾きは、軸受部427と主軸422がともに鉄で形成されている場合よりも傾きやすくなることが分かる。
そのため、シャフト421に圧縮荷重が加わると、図16に示すように、シャフト421(主軸422)は、軸受部427のクリアランス内で傾き、さらに軸受部427や偏心軸424が変形するために、偏心軸424も、反軸受部427側の先端がピストン428から離れる方向に傾く。
その結果、コンロッド436によってシャフト421の偏心軸424に連結しているピストン428も傾斜する。このため、ピストン428がシリンダ430の間で抉りが発生する。
しかし、本実施の形態4では、図16に示すように、ロッド部449が大端穴部453の反軸受部427側で連結されているので、大端穴部453に作用する圧縮荷重Aとその反力である圧縮荷重Bは、それらの作用点が軸方向上下に大きくずれ、これに起因してモーメントCが作用する。
このモーメントCにより、コンロッド436のロッド部449は、偏心軸424の傾きに沿う方向に変形する。すなわち、ロッド部449の長手方向の中央部近傍が、反軸受部427側に凸形状となるように変形する。
以上のように、コンロッド436のロッド部449が、軸受部427の軸心に対する偏心軸424の傾きを吸収して、ピストン428の傾きを抑制する吸収機構として作用する。
そのため、ピストン428の傾きを抑制することができ、ピストン428とシリンダ430摺動部の抉りによる片当たりを低減することができる。
このように、コンロッド436の簡単な構造で、各摺動部の抉りによる片当たりを防止することができ、摺動部の面圧を低くすることができる。その結果、圧縮機の信頼性および効率を高め、また静寂性を向上し、さらに、コンロッド436の構成を変更することで実現でき、組立ての生産性を良くすることができる。
なお、上記実施の形態1乃至4においては、ピストンの傾きを抑制する吸収機構を、コンロッドのロッド部の軸中心Xを、小端穴部および大端穴部の軸心方向高さの中央部(Y、Z)よりも反軸受部側に位置する構成としたが、大端穴部および小端穴部のいずれか一方に、上述の構成を設け、他方は、ロッド部の中心軸Xと穴部の軸方向高さの中央部(YまたはZ)が(略)一致するように構成しても、同様の作用効果が期待できる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、性能と信頼性を向上することができ、家庭用電気冷凍冷蔵庫に限らず、エアーコンディショナー、自動販売機やその他の冷凍装置等に広く適用することができる。
101 密閉容器
110 電動要素
120 圧縮要素
121 シャフト
122 主軸
124 偏心軸
126 シリンダブロック
128 ピストン
134 圧縮室
136 コンロッド
149 ロッド部
151 小端穴部
153 大端穴部
190 スラストボールベアリング
201 密閉容器
210 電動要素
220 圧縮要素
221 シャフト
222 主軸
224 偏心軸
226 シリンダブロック
228 ピストン
234 圧縮室
236 コンロッド
249 ロッド部
251 小端穴部
253 大端穴部
262 管状延長部(薄肉部)
290 スラストボールベアリング
301 密閉容器
310 電動要素
320 圧縮要素
321 シャフト
322 主軸
324 偏心軸
326 シリンダブロック
328 ピストン
334 圧縮室
336 コンロッド
349 ロッド部
351 小端穴部
353 大端穴部
362 管状延長部(薄肉部)
390 スラストボールベアリング
395 支持部材
401 密閉容器
410 電動要素
420 圧縮要素
421 シャフト
422 主軸
424 偏心軸
426 シリンダブロック
428 ピストン
434 圧縮室
436 コンロッド
449 ロッド部
451 小端穴部
453 大端穴部
462 管状延長部(薄肉部)
490 スラストボールベアリング
495 支持部材
X ロッド部の軸中心
Y 小端穴部の中央部
Z 大端穴部の中央部

Claims (5)

  1. 密閉容器内に、電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素を、前記電動要素によって回転駆動される主軸、および前記主軸の一端に前記主軸と一体運動するように形成された偏心軸を有するシャフトと、前記シャフトの前記主軸を軸支することによって片持ち軸受を形成する軸受部と、前記軸受部に対して、一定の位置に固定されるように配置され、かつ略円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室の内部に往復動可能に挿設されたピストンと、前記偏心軸と前記ピストンを連結するコンロッドと、前記軸受部のスラスト面に配設されたスラストボールベアリングを備えた構成とし、前記コンロッドに、前記軸受部の軸心に対する前記偏心軸の傾きを吸収して前記ピストンの傾きを抑制する吸収機構を設けた密閉型圧縮機。
  2. 前記ピストンの傾きを抑制する吸収機構を、前記コンロッドを構成するロッド部の一端に設けられた大端穴部と、前記ロッド部の他端に設けられた小端穴部を具備し、前記ロッド部と、大端穴部および小端穴部の連結部の少なくともいずれか一方を、前記ロッド部の軸中心が、前記大端穴部または前記小端穴部の軸心方向高さの中央部よりも反軸受部側となるように連結して構成した請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記スラストボールベアリングの内周部に、前記軸受部の薄肉部を延出させた請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記軸受部のスラスト面に、重力方向の弾性力を備えた支持部材を配設した請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記軸受部を、アルミニウムで形成し、また、前記主軸を、鉄で形成した請求項1から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112539152A (zh) * 2019-09-21 2021-03-23 昆明物理研究所 一种用于小型斯特林制冷机的自适应压缩副结构

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