JP2012070878A - 瘻孔カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】体表面側に設置される体外固定部材への供給用チューブの接続が容易であり、また、患者に与える侵襲も少ない瘻孔カテーテルを得る。
【解決手段】腹壁と消化管壁とに形成された瘻孔に挿入されるチューブ本体11と、チューブ本体11の一端側に連結され、瘻孔における腹壁の表面側に設置される体外固定部12と、チューブ本体11の他端側に連結され、消化管壁の内部側に設置される体内固定部13と、を備え、体外固定部12と体内固定部13とで腹壁と消化管壁とを保持し、流体物が流通可能な流路を有する瘻孔カテーテル10であって、体外固定部12は、可撓性のあるチューブ1で構成されてチューブ本体11の軸方向に対してほぼ直角に接続されており、チューブ本体11及び体外固定部12の少なくとも一部に、チューブ本体11への体外固定部材12の接続方向とは異なる方向に延びる引込み抑止部材2を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、患者の消化管内に流動食や栄養剤等の流体物を供給するために用いられる瘻孔カテーテルに関する。
従来、高齢や疾病により自力で口から食べ物を摂取する機能が低下した人(以下、患者と記す。)に対して、瘻孔カテーテルを用いて流動食や栄養剤等を供給する経腸栄養投与が行われている。経腸栄養投与においては、患者の腹部に瘻孔(胃瘻)を造設し、この瘻孔に瘻孔カテーテルを装着し、瘻孔カテーテルを通じて患者に流動食等を供給する。
このような経腸栄養投与に用いられる瘻孔カテーテルは、体表側に設置される体外固定具の形状によって、いわゆるチューブ型とボタン型とに大別できる。チューブ型は、体表側のチューブがボタン型のものよりも長いため、栄養剤等が入った栄養バッグに接続された供給用チューブとの接続が行いやすい。しかし、瘻孔カテーテルの長いチューブが患者の体表に常置されるので、衣服がチューブで盛り上がって見栄えが悪かったり、動作の邪魔になったりする場合があった。
このため、体表側に設置される部材がチューブ型のものよりも小型なボタン型の瘻孔カテーテルを好む患者も多い。このようなボタン型の瘻孔カテーテルとして、「栄養又は薬液を体外から胃内へ導入する栄養通路を内部に有する瘻孔の壁面に沿って延びるチューブと、該チューブの先端部に付設される該チューブの径方向外側に拡径された張り出し状であって、オブチュレータによる外力の作用により張り出し状態より縮径すると共に、生体埋設状態において、胃内に留置される非バルーン型の体内留置部と、該チューブの後端に付設される前記チューブの径方向に張り出し状の体外固定部と」を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−35001号公報(第4頁、第7頁、図1)
上記特許文献1に記載のようなボタン型の瘻孔カテーテルは、体表面に設置された体外固定具に、栄養バッグ等に接続された供給用チューブを接続して栄養剤等の投与を行う。体外固定具は体表近くに設置されるため、体外固定具が小さいと供給用チューブの接続が行いにくい。一方、体外固定具が大きいと、患者の体表に体外固定具が当たって侵襲を与える可能性が高い。特に、栄養バッグ等に接続された供給用チューブとの接続状態において、衣類等が供給用チューブに当たると、これにつられて体外固定具も傾いて患者の体表に部分的に食い込む可能性があり、瘻孔を傷め患者の痛みの原因となるおそれがあった。
また、ボタン型の瘻孔カテーテルを設置後にチューブ型の瘻孔カテーテルに交換する場合には、一旦ボタン型の瘻孔カテーテルを抜去後、改めてチューブ型の瘻孔カテーテルを装着しなければならず、患者に侵襲を与えて重篤な合併症に繋がるおそれもあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、体表面側に設置される体外固定部材への供給用チューブの接続が容易であり、また、患者に与える侵襲も少ない瘻孔カテーテルを提供するものである。
本発明に係る瘻孔カテーテルは、腹壁と消化管壁とに形成された瘻孔に挿入されるチューブ本体と、チューブ本体の一端側に連結され、瘻孔における腹壁の表面側に設置される体外固定部材と、チューブ本体の他端側に連結され、消化管壁の内部側に設置される体内固定部材と、を備え、体外固定部材と体内固定部材とで腹壁と消化管壁とを保持し、流体物が流通可能な流路を有する瘻孔カテーテルであって、体外固定部材は、可撓性のあるチューブ部材で構成されてチューブ本体の軸方向に対してほぼ直角に接続されており、チューブ本体及び体外固定部材の少なくとも一部に、チューブ本体への体外固定部材の接続方向とは異なる方向に延びる引込み抑止部材を備えたものである。
本発明に係る瘻孔カテーテルは、体外固定部材の、チューブ本体と接続された側とは反対側の端部に、流体物を供給する供給用チューブを着脱可能に接続するコネクタを設けたものである。
本発明に係る瘻孔カテーテルのコネクタは、供給用チューブに設けられたねじに螺合するねじ部を内周面に備えたロックリングと、ロックリングに隣接してロックリングとほぼ同軸に設けられ、ロックリングの外径よりも大径の筒状部材と、を備えたものである。
本発明に係る瘻孔カテーテルの引込み抑止部材は、折り曲げることで体外固定部材に重ねることのできる可撓性のある部材で構成されたものである。
本発明に係る瘻孔カテーテルの体外固定部材とチューブ本体とは、一本のチューブ部材で構成されているものである。
本発明に係る瘻孔カテーテルの体外固定部材は、可撓性のあるチューブ部材で構成されてチューブ本体の軸方向に対してほぼ直角に接続されている。このため、瘻孔カテーテルを患者の瘻孔に取り付けると、体外固定部材が体表に沿うようにして配置される。このため、体表面に設置される体外固定部材は患者の動作の邪魔になりにくく、栄養剤等の供給用チューブとの接続も容易である。また、体外固定部材はチューブ部材で構成されているので、患者に痛みを与えにくく、侵襲も少ない。また、引込み抑止部材を設けたので、瘻孔カテーテルを瘻孔に取り付けたときに、瘻孔内に瘻孔カテーテルが引き込まれるのを抑制できる。
また、本発明に係る体外固定部材の、チューブ本体と接続された側とは反対側の端部に、流体物を供給する供給用チューブを着脱可能に接続するコネクタを設けた。このため、本発明に係る瘻孔カテーテルは、いわゆるボタン型の瘻孔カテーテルとして使用できるとともに、コネクタに栄養剤等の供給用チューブを接続することで、いわゆるチューブ型の瘻孔カテーテルとして使用することができる。
また、本発明に係る瘻孔カテーテルのコネクタは、供給用チューブに設けられたねじに螺合するねじ部を内周面に備えたロックリングと、ロックリングに隣接してロックリングとほぼ同軸に設けられ、ロックリングの外径よりも大径の筒状部材とを備えた。このため、コネクタから供給用チューブ等が誤って外れるのを抑制できる。
また、瘻孔カテーテルの引込み抑止部材は、折り曲げることで体外固定部材に重ねることのできる可撓性のある部材で構成されているので、引込み抑止部材ごと体外固定部材を摘むことで、容易に体外固定部材を押圧してその流路を遮断することができる。
また、本発明に係る瘻孔カテーテルの体外固定部材とチューブ本体とは、一本のチューブ部材で構成されているので、部品点数を削減でき、製造コストを低減できる。
実施の形態1に係る瘻孔カテーテルの斜視図である。 実施の形態1に係る瘻孔カテーテルの他の方向から見た斜視図である。 実施の形態1に係る瘻孔カテーテルの要部断面模式図である。 実施の形態1に係る瘻孔カテーテルを用いて流体物を供給する際の概観図である。 実施の形態1に係る瘻孔カテーテルを患者の瘻孔に取り付ける際に用いる伸展具を説明する図である。 実施の形態1に係る瘻孔カテーテルに伸展具を装着した状態を示す図である。 実施の形態1に係る瘻孔カテーテルを瘻孔に取り付けた状態を示す図である。 実施の形態1に係る瘻孔カテーテルの引込み抑止部材を用いたチューブの押圧操作を説明する図である。 実施の形態2に係る瘻孔カテーテルの要部断面模式図である。 実施の形態2に係る瘻孔カテーテルの引込み抑止部材を用いたチューブの押圧操作を説明する図である。 実施の形態3に係る瘻孔カテーテルの要部断面模式図である。 実施の形態4に係る瘻孔カテーテルの正面図である。 実施の形態4に係る他の瘻孔カテーテルの正面図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る瘻孔カテーテル10の斜視図、図2は同瘻孔カテーテル10を他の方向から見た斜視図、図3は同瘻孔カテーテル10の要部断面模式図である。また、図4は、実施の形態1に係る瘻孔カテーテル10を用いて流体物を患者に供給する際の概観図である。以下では、便宜上、図3の図面上側を瘻孔カテーテル10の上側、図3の図面下側を瘻孔カテーテル10の下側として説明する。なお、各図においては、各部材の大小関係が実際の物とは異なる場合がある。
図4に示すように、瘻孔カテーテル10は、腹壁61と消化管壁(胃壁62や腸壁等)とに形成された瘻孔63に取り付けられ、栄養バッグ40に入れられた流動食や栄養剤等の流体物を、供給用チューブ50を介して患者の胃や腸に供給するために用いられるものである。瘻孔カテーテル10と供給用チューブ50は、瘻孔カテーテル10に設けられたコネクタ部材3と、供給用チューブ50に設けられたコネクタ部材51とを連結することにより、互いに接続される。
図1〜図4に示すように、瘻孔カテーテル10は、チューブ1と、引込み抑止部材2と、供給用チューブ50と瘻孔カテーテル10とを接続するコネクタ部材3とで構成されている。また、本実施の形態1では、1本のチューブ1により、瘻孔63に挿入されるチューブ本体11と、体外固定部12と、体内固定部13とを構成している。また、供給用チューブ50と接続されていないときには、コネクタ部材3にキャップ20が取り付けられる。
チューブ1は、例えばポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂材料で構成され、内部に流体物を通過させるための内腔を有している。チューブ1の材料を上記材料に限定するものではないが、後述するように患者や術者がチューブ1を押圧あるいは折り曲げてチューブ1の流路を遮断できる程度に、軟質で可撓性のある材料で構成するのが好ましい。なお、チューブ1の内部には例えば逆止弁等も設けられておらず、中空である。したがって、中空の1本のチューブ1で構成された体外固定部12、チューブ本体11、及び体内固定部13は、栄養剤等の流体の流通が可能である。
体外固定部12は、チューブ1を、チューブ本体11の軸方向に対してほぼ直角に曲げた状態に熱賦形することにより構成されている。体外固定部12は、瘻孔カテーテル10を瘻孔に取り付けたときに(図4、図7参照)、胃壁等の消化管壁及び腹壁を、体内固定部13との間に保持する。体外固定部12は、瘻孔に挿入されるチューブ本体11に対してほぼ直角であるので、瘻孔の内部に瘻孔カテーテル10が引き込まれるのを抑止する機能も有する。体外固定部12の長さは、特に限定するものではないが、例えば2〜7cm程度である。なお、本実施の形態1及びこれ以降の実施の形態では、チューブ1を曲げてチューブ本体11と体外固定部12とを構成する例を示しているが、チューブ本体11と体外固定部12との接続方法はこれに限定するものではない。例えば、継ぎ手等の接合部材を介してチューブ本体11と体外固定部12とをほぼ直角に接続してもよいし、チューブ本体11と体外固定部12の端部同士を熱溶着して両者をほぼ直角に接続してもよい。
体内固定部13は、チューブ本体11の下部に連なり、チューブ1を螺旋状にして構成されている。体内固定部13は、チューブ本体11の中心軸x(チューブ本体11の長軸。図2参照。)と、螺旋状の中心y(体内固定部13の螺旋状の中心を通る仮想軸。図3参照)が、略45度になるように設定されている。
コネクタ部材3は、チューブ1の体外固定部12側の端部に接続される円筒状のコネクタ本体4と、ロックリング5と、筒状部材7とを備える。
コネクタ本体4は、流体物の流路となる内腔4aを有する。また、コネクタ本体4の後端部(チューブ1側に位置する端部)は縮径されていて、チューブ1の内腔内に液密状態に挿入される。
ロックリング5は、内部に間隙5aを介してコネクタ本体4を収容できる大きさの略円筒状に形成されている。すなわち、ロックリング5は、間隙5a(すなわち、ロックリング5の内周面とコネクタ本体4との間)に、供給用チューブ50のコネクタ52の接続部を挿入することのできる大きさに設定されている。ロックリング5は、周方向に回転可能に構成されているとともに、コネクタ本体4の軸方向に移動可能に構成されている。
ロックリング5の内周面における先端部から基端部にかけて、雌ねじ5bが形成されている。雌ねじ5bは、供給用チューブ50のコネクタ部材51あるいはキャップ20に形成さえた雄ねじ(図示せず)に螺合可能に形成されている。また、ロックリング5の外周面には、軸方向に延びる滑り止め用の突条5cが円周方向に所定間隔を置いて形成されている。なお、コネクタ本体4及びロックリング5は、例えばポリカーボネートで構成されている。
筒状部材7は、ロックリング5の外形よりも大きい外形を有する円筒状の部材である。筒状部材7は、ロックリング5と同軸に、かつ、体外固定部12側においてロックリング5と接するように配置されている。
引込み抑止部材2は、瘻孔カテーテル10を患者の瘻孔に取り付けたときに、瘻孔の内部に瘻孔カテーテル10が引き込まれるのを抑止するための部材であり、瘻孔への取り付け状態において腹壁の表面側に配置される。本実施の形態1では、引込み抑止部材2は、チューブ本体11に対する体外固定部12の接続方向とは逆の方向に突出するようにして設けられている。また、引込み抑止部材2は、柔軟で可撓性のある材料からなる中空部材で構成されている。引込み抑止部材2は、この中空部材の中程に設けた穴2aから中空部材の一端に向かってチューブ1の体外固定部12を挿通させることにより、体外固定部12に取り付けられている。図1〜図3に示すように、引込み抑止部材2と体外固定部12とがほぼ一直線状であるとともに、両者のほぼ中間位置から下方に向かってチューブ本体11が延びており、全体として”T”字状に構成されている。
キャップ20は、供給用チューブ50を瘻孔カテーテル10に接続しないときにコネクタ本体4から胃内等の流体物が体表側に逆流するのを防止するためのものであり、コネクタ部材3のコネクタ本体4に接続される。キャップ20には、筒状の接続部21が設けられており、この接続部21の外周面にはロックリング5の雌ねじ5bと螺合可能な雄ねじ21aが形成されている。
供給用チューブ50の先端には、瘻孔カテーテル10のコネクタ部材3と接続するためのコネクタ部材51が設けられている。このコネクタ部材51は、ロックリング5の間隙5aに挿入可能な円筒状の接続部と、この接続部の外周面に設けられロックリング5の雌ねじ5bと螺合可能な雄ねじとを少なくとも有するコネクタ52を備えている。また、本実施の形態1では、コネクタ部材51は、筒状部材7と同様の構成の筒状部材53を備えている。
図5は、瘻孔カテーテル10を患者の瘻孔に取り付ける際に用いられる伸展具30を示している。伸展具30は、瘻孔カテーテル10のチューブ1よりも硬い材料、例えばポリプロピレン、ポリウレタン、シリコーン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ナイロンなどの樹脂又はステンレス鋼などの金属からなる。伸展具30は、垂直方向に延びる把持部31と、把持部31のほぼ中央部から水平方向に向かって延びるまっすぐな棒状の水平部32と、水平部32の端部から延びる螺旋棒状の挿入部33とを備える。この水平部32及び挿入部33の表面には、シリコーンを塗布したり、シボ加工を施したりして、瘻孔カテーテル10のチューブ1内に挿入する際の挿入性を向上することもできる。また、水平部32及び挿入部33の太さは、チューブ1の内腔を貫通できる大きさに形成され、挿入部33の螺旋状は、体内固定部13の螺旋状よりも径方向が短く軸方向に長くなるように形成されている。
図6は、上記のように構成された伸展具30を瘻孔カテーテル10に挿入した状態を示す図である。伸展具30の挿入部33をコネクタ部材3から挿入してチューブ1内に入れると、図6に示すように、瘻孔カテーテル10の体内固定部13は、伸展具30の挿入部33の形状に沿うようにして伸長した螺旋状になる。この伸展具30の挿入部33を瘻孔カテーテル10内に挿入する際には、瘻孔カテーテル10に対して、伸展具30を回転させながら押し込むことにより伸展具30の挿入部33は、容易に瘻孔カテーテル10に入っていく。また、伸展具30を瘻孔カテーテル10から取り外す際には、瘻孔カテーテル10に対して、伸展具30を前述した回転方向と逆方向に回転させながら引っ張ることにより容易に伸展具30の瘻孔カテーテル10からの取り外しが行える。
なお、本実施の形態1では、把持部31から延びる水平部32及び螺旋棒状の挿入部33を備えた伸展具30を例に示したが、伸展具の形状はこれに限定するものではない。例えば、螺旋棒状の挿入部33を設けず、把持部31から延びるまっすぐな水平部32を延長して、”T”字状の伸展具としてもよい。チューブ本体11、体外固定部12、及び体内固定部13は可撓性のあるチューブ1で構成されているので、まっすぐな伸展具を挿入することが可能であり、また、伸展具を瘻孔カテーテル10から取り外せば、チューブ1は元の形状に戻ることができる。
図7は、患者の瘻孔63に瘻孔カテーテル10を取り付けた状態を説明する図であり、図7(a)は側面模式図、図7(b)は患者の腹部を上面から見た図である。図6、図7を参照して、上記のような構成の瘻孔カテーテル10を患者の瘻孔に取り付ける場合の手技を説明する。
まず、患者の腹壁61と胃壁62とに瘻孔63を形成したのちに、瘻孔カテーテル10に伸展具30を組み付けて、図6の状態にする。次に、伸展具30が組み付けられた瘻孔カテーテル10を、患者の腹壁61の上方に位置させたのちに、患者の腹壁61と胃壁62とに形成された瘻孔63に通す。この場合、瘻孔カテーテル10を伸展具30とともに、回転させながらねじ込むようにして瘻孔63内に通す。そして、体内固定部13の大部分が患者の胃65内に入ったところで、伸展具30を瘻孔カテーテル10から抜く。
上述のように瘻孔カテーテル10を患者の瘻孔63に取り付けると、体内固定部13の形状は弾性により、径方向が長く軸方向が短い元の螺旋状に復元する。この場合、チューブ本体11の瘻孔63内に位置する部分は略直線状に延び、螺旋状の体内固定部13の上部が胃壁62の内面に接触する。この結果、瘻孔カテーテル10は瘻孔63から抜け出ることを防止されて患者の腹部に取り付けられた状態が維持される。次いで、キャップ20でコネクタ本体4の先端の開口部を閉塞する。これによって、瘻孔カテーテル10の患者への取り付けが終了する。そして、この状態は、1〜2日間保持される。その間に、瘻孔63からの出血が止まり、腹壁61と胃壁62とが固定される。
図7(b)に示すように、体外固定部12はチューブ本体11に対してほぼ直交する方向に連結されているので、患者の腹壁61の表面に沿うようにして配置される。このため、瘻孔カテーテル10は目立たず、見た目を気にする患者の精神的負担を軽減できる。また、患者の体表に露出している部分は体外固定部12とコネクタ部材3のみであって短いので、瘻孔カテーテル10は患者の動作の邪魔になりにくく、自己抜去も抑制できる。
患者が流動食や栄養剤等の流体物を摂取する際には、腹壁61の瘻孔63から露出している体外固定部12を指等で摘んでチューブ1の流路を遮断し、この状態でキャップ20からコネクタ本体4を外してコネクタ本体4に供給用チューブ50を接続する。このように指等で摘んでチューブ1の流路を遮断することで、胃65内の流体等がチューブ1を介して体外に逆流するのを抑制できる。また、チューブ1は軟質で可撓性のある材料で構成されているので、患者や術者は容易にチューブ1を押圧してその流路を遮断できる。また、チューブ1を指で押圧するという簡単な手技であり特別な道具を用いる必要もないので、患者や術者にとって手軽であるとともに、使い方も非常に分かりやすい。
また、本実施の形態1では、引込み抑止部材2を用いてチューブ1の流路を遮断することもできる。図8は、引込み抑止部材2を用いたチューブ1の押圧操作を説明する図である。
図8(a)に示すように、患者又は術者は、引込み抑止部材2を二つ折りにするようにして体外固定部12の方向に折り曲げる。本実施の形態1では、引込み抑止部材2は柔軟で可撓性のある中空のチューブで構成されているため、容易に折り曲げることができる。
そして、図8(b)に示すように、二つ折りにした引込み抑止部材2を更に指で摘むことにより、体外固定部12を押圧する。これにより、チューブ1の流路を遮断することができる。引込み抑止部材2と体外固定部12とを重ねることで、チューブ1のみを押圧する場合と比べて押圧する部分の肉厚が増すため、患者又は術者はチューブ1をより押圧しやすくなる。
また、図8(c)に示すように、チューブ1の体外固定部12を立ち上げ、この状態で引込み抑止部材2を重ねてチューブ1を押圧してもよい。柔軟で可撓性のあるチューブ1を曲げてチューブ本体11と体外固定部12とを構成しているので、患者又は術者は容易に体外固定部12を起立させることができる。図8(b)のように体外固定部12が水平状態(体表に沿った状態)で押圧するか、図8(c)のように体外固定部12を起立させて押圧するかは、患者又は術者が操作しやすい方を任意に選ぶことができる。
このようにしてチューブ1の流路を遮断した状態で、コネクタ本体4に供給用チューブ50のコネクタ52を接続する。具体的には、まず、コネクタ本体4の先端開口と供給用チューブ50のコネクタ52の先端開口とを対向させて接近させる。そして、コネクタ本体4の内腔4a内にコネクタ52の円筒状の接続部を挿入し、ロックリング5を回転させる。このようにすることで、ロックリング5の内周面に形成された雌ねじ5bとコネクタ52に形成された雄ねじ(図示せず)とを螺合させる。
そして、ロックリング5の雌ねじ5bとコネクタ52の雄ねじとの螺合が適度な状態になると、コネクタ本体4とコネクタ52とが液密的に連結される。これにより、瘻孔カテーテル10のコネクタ本体4と供給用チューブ50のコネクタ52とは、液漏れが生じない適度な連結状態で連通する。
この状態で、供給用チューブ50の端部開口から供給用チューブ50内に流体物を入れる。この結果、流体物は供給用チューブ50からコネクタ本体4、体外固定部12、チューブ本体11、体内固定部13の内腔を通過して患者の胃65内に供給される。また、流体物の摂取後は、コネクタ本体4から供給用チューブ50を外し、コネクタ本体4の先端開口部を閉じておく。ロックリング5に隣接して、ロックリング5の外径よりも大径でかつほぼ同軸の筒状部材7を設けたので、瘻孔カテーテル10に供給用チューブ50あるいはキャップ20を接続している際には、意図せずロックリング5が回転してコネクタ本体4とキャップ20あるいはコネクタ52との接続が解除されるのを抑制できる。すなわち、筒状部材7がロックリング5を回転させる際の障害物となるので、患者や術者が意図的にロックリング5に触れようとしない限り、ロックリング5には触れにくい。このため、意図せずロックリング5が回転してコネクタ本体4からキャップ20やコネクタ52が外れるのを抑制できる。なお、本実施の形態1では、供給用チューブ50のコネクタ52にも、筒状部材7と同様の構成の筒状部材53を備えている(図4参照)。
以上のように実施の形態1の瘻孔カテーテル10は、体外固定部12をチューブ1で構成し、瘻孔に挿入されるチューブ本体11に対して体外固定部12をほぼ直角に接続した。このため、瘻孔カテーテル10を瘻孔に取り付けると、体外固定部12が体表に沿うようにして配置される。このため、体外固定部12は、患者の動作の邪魔になりにくく、また栄養剤等の供給用チューブ50との接続も容易である。また、体外固定部12はチューブ1で構成されているので、患者に痛みを与えにくく、侵襲も少ない。このように、小型の体外固定部12は、取り付け状態における外観がシンプルであり、着替え等の患者の動作の邪魔になりにくく、自己抜去を抑制できる。また、体表に露出する部分がわずかであるので、瘻孔カテーテル10は目立たず見栄えが悪化することもなく、見栄えを気にする患者の精神的負担も軽減できる。
また、体外固定部12はチューブ1で構成されているので、供給用チューブ50の着脱操作を容易に行うことができる。すなわち、供給用チューブ50の着脱を行う際には、体表に沿うようにして設置されている体外固定部12を摘み、立ち上げるようにして起こしながら操作が行える。このように、体外固定部12は体表に沿って設置されるが、いわゆるボタン型の体外固定具のように体表に固定されてはいないので、体表から所定距離離した状態で供給用チューブ50の着脱操作が行え、操作が容易である。
また、体外固定部12は可撓性のあるチューブ1で構成されているので、供給用チューブ50を瘻孔カテーテル10に接続する際にチューブ1を押圧することで流路を遮断でき、消化管内からの流体物等の逆流を抑制することができる。このように、チューブ1を摘んで押圧するという簡単な手技でチューブ1の流路を遮断できるので、患者や術者に使い方が分かりやすく、使い勝手もよい。また、チューブ1内に逆止弁等の構造物を設けなくてもよく、部品点数を削減できる。また、チューブ1内に逆止弁等を設けなくてよいため、体外固定部12が大型化することもなく、チューブ本体11と体外固定部12とを同径に構成できる。
また、体外固定部12は、チューブ本体11に対してほぼ直角に接続されているので、瘻孔カテーテル10を瘻孔に取り付けたときに、瘻孔内に瘻孔カテーテル10が引き込まれるのを抑制できる。
また、チューブ本体11の軸方向に対する体外固定部12の接続方向とは異なる方向に延びる引込み抑止部材2を設けた。このため、瘻孔カテーテル10を瘻孔に取り付けたときに、瘻孔内に瘻孔カテーテル10が引き込まれるのを更に抑制できる。また、引込み抑止部材2を可撓性のあるチューブ部材で構成したので、引込み抑止部材2と体外固定部12とを重ねて摘むことができ、チューブ1の流路を遮断する際にチューブ1を押圧しやすい。
また、チューブ本体11と体外固定部12とを1本のチューブ1で一体的に構成したので、部品点数を削減できて製造コストの低減に繋がる。更に本実施の形態1では、体内固定部13についても、チューブ本体11及び体外固定部12と一体的にチューブ1で構成したので、部品点数の削減効果が高まる。
また、体外固定部12の、チューブ本体11との接続端とは反対側の端部に、供給用チューブ50と接続可能なコネクタ部材3を設けた。このため、瘻孔カテーテル10は、供給用チューブ50を接続していない状態ではいわゆるボタン型の瘻孔カテーテルとして使用できるとともに、コネクタ部材3に供給用チューブ50を接続することで、体表側に長いチューブが露出するチューブ型の瘻孔カテーテルとして使用することができる。この場合であっても、上述のようにチューブ本体11に対して体外固定部12がほぼ直角に接続されていることから、瘻孔の出口近傍においてチューブ1が盛り上がらず、患者の動作の邪魔になりにくい。
また、本実施の形態1では、体内固定部13を、チューブ1の下部を螺旋状に形成することにより構成した。このため、瘻孔カテーテル10を瘻孔に取り付けると、腹壁61と胃壁62とは、体外固定部12と体内固定部13の螺旋状を維持した部分とで好ましい位置関係に保持される。
この際、患者の体の大きさや、腹壁61と胃壁62との位置関係に応じて体内固定部13は伸縮するため、一つのサイズの瘻孔カテーテル10をすべての患者に対して使用することができる。また、瘻孔63の長さに対するチューブ本体11と体内固定部13における胃壁62の内面に位置する部分との間の長さに余裕をもたせることができるため、潰瘍の発生を防止できるとともに、瘻孔カテーテル10を患者の瘻孔63に留置している際に、患者の容態に変化が生じても瘻孔カテーテル10を交換する必要がなくなる。また、体内固定部13を螺旋状から略直線状に延ばしたときには、軸方向の長さが長くなるため瘻孔カテーテル10が患者の体から外れることはない。
また、本実施の形態1に係る瘻孔カテーテル10は、ロックリング5に隣接してロックリング5とほぼ同軸に設けられ、ロックリング5の外径よりも大径の筒状部材7を備えた。このため、筒状部材7は、ロックリング5に触れようとする際の障害物となる。したがって、患者や術者がロックリング5に意図的に触れようとした場合以外には、ロックリング5に触れにくく、誤ってロックリング5を回転させてコネクタ本体4とキャップ20や供給用チューブ50との接続が解除されるのを抑制できる。
なお、瘻孔カテーテル10のコネクタ部材3は、本実施の形態のものに限定されず、供給用チューブ50と着脱可能な任意の接続構造を用いることができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、引込み抑止部材の他の構成例を説明する。図9は実施の形態2に係る瘻孔カテーテル10Aの断面模式図、図10は実施の形態2に係る瘻孔カテーテル10Aの引込み抑止部材を用いたチューブの押圧操作を説明する図である。なお、本実施の形態2及びこれ以降の実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一又は対応する構成には同一の符号を付す。
実施の形態2に係る引込み抑止部材2Aは、柔軟で可撓性のある材料からなる外形が楕円の皿状部材で構成されている。引込み抑止部材2Aは、この皿状部材のほぼ中央位置に設けた穴2Aaにチューブ1のチューブ本体11を挿通させることにより、チューブ本体11に取り付けられている。図9では、引込み抑止部材2Aは、その楕円形状の一方の半長軸が体外固定部12の軸方向に延び、他方の半長軸が体外固定部12の軸方向とは逆の方向に向くように配置されている。なお、引込み抑止部材2Aはチューブ本体11の周方向に回転可能である。また、引込み抑止部材2Aは、チューブ本体11の軸方向に移動可能であり、体外固定部12の位置に移動させることも可能であるが、図9に示すように引込み抑止部材2Aを配置することで、患者の体表から引込み抑止部材2Aが大きく突出することもなく、衣類着用時にも衣類が盛り上がらず、また、患者の生活の邪魔になりにくい。
引込み抑止部材2Aを用いてチューブ1の流路を遮断する際には、図10に示すように、チューブ1の体外固定部12を立ち上げ、引込み抑止部材2Aを二つ折りにしてチューブ本体11又は体外固定部12を挟んで摘み、チューブ1を押圧する。これにより、チューブ1の流路を遮断することができる。引込み抑止部材2Aとチューブ1とを重ねることで、チューブ1のみを押圧する場合と比べて押圧する部分の肉厚が増すため、患者及び術者はチューブ1をより押圧しやすくなる。
このような引込み抑止部材2Aを備えた瘻孔カテーテル10Aによっても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、引込み抑止部材2Aを皿状の部材で構成したので、チューブ1を指で摘んで流路を遮断する際に、引込み抑止部材2Aの凹み部分が患者の指の受け皿となる。したがって、指が引込み抑止部材2Aから外れにくく、患者や術者の体勢によらず引込み抑止部材2Aを押圧しやすい。
実施の形態3.
本実施の形態3では、引込み抑止部材の他の構成例を説明する。図11は実施の形態3に係る瘻孔カテーテル10Bの断面模式図である。
実施の形態3に係る引込み抑止部材2Bは、実施の形態1と同様にチューブ本体11に対する体外固定部12の接続方向と逆方向に突出するように構成されているが、実施の形態1と異なり、チューブ1の周壁の厚みを増すことにより構成されている。可撓性のあるチューブ1で引込み抑止部材2Bを構成しているので、図8で示した操作と同様の操作でチューブ1の流路を遮断することができる。
このような引込み抑止部材2Bを備えた瘻孔カテーテル10Bによっても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、引込み抑止部材2Bは、チューブ1の周壁の厚みを増すことにより構成されているので、チューブ本体11、体外固定部12、体内固定部13、及び引込み抑止部材2Bを1つのチューブで構成でき、部品点数の削減と組み立てコストの低減に資する。
実施の形態4.
本実施の形態4では、体内固定部の他の構成例を説明する。
図12は、実施の形態4に係る瘻孔カテーテル10Cの正面図である。図12に示す瘻孔カテーテル10Cは、いわゆるバンパー型の瘻孔カテーテルである。瘻孔カテーテル10Cは、実施の形態1で示した螺旋状の体内固定部13に代えて、胃内に向かって拡径する半球状の体内固定部13Cを備えている。瘻孔カテーテル10Cを瘻孔に挿入する際には図12(a)に示すように体内固定部13Cを縮めておき、胃内において図12(b)に示すように体内固定部13Cを拡経させる。このようにすることで、体内固定部13Cと体外固定部12とで腹壁と消化管壁とを保持する。その他の構成については、実施の形態1と同様である。
また、図13は、実施の形態4に係る瘻孔カテーテル10Dの正面図である。図13に示す瘻孔カテーテル10Dは、いわゆるバルーン型の瘻孔カテーテルである。瘻孔カテーテル10Dは、実施の形態1で示した螺旋状の体内固定部13に代えて、膨張可能なバルーンからなる体内固定部13Dを備えている。瘻孔カテーテル10Dを瘻孔に挿入する際には図13(a)に示すように体内固定部13Dを縮めておき、胃内において図13(b)に示すように体内固定部13Dを膨張させる。このようにすることで、体内固定部13Dと体外固定部12とで腹壁と消化管壁とを保持する。その他の構成については、実施の形態1と同様である。
以上のように、いわゆるバンパー型やバルーン型の体内固定部を用いてもよく、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、バンパー型の体内固定部13Cやバルーン型の体内固定部13Dの具体的な構成は図12、図13で図示したものに限定されず、任意の構成を採用することができる。
なお、上記実施の形態1〜4は、適宜組み合わせることができる。また、体内固定部の形状は特に限定するものではなく、実施の形態1、3、4で示したもののほか、任意の構成のものを用いることができる。
1 チューブ、2 引込み抑止部材、2A 引込み抑止部材、2B 引込み抑止部材、3 コネクタ部材、4 コネクタ本体、4a 内腔、5 ロックリング、5a 間隙、5b 雌ねじ、5c 突条、7 筒状部材、10 瘻孔カテーテル、10A 瘻孔カテーテル、10B 瘻孔カテーテル、10C 瘻孔カテーテル、10D 瘻孔カテーテル、11 チューブ本体、12 体外固定部、13 体内固定部、13C 体内固定部、13D 体内固定部、20 キャップ、21 接続部、21a 雄ねじ、30 伸展具、31 把持部、32 水平部、33 挿入部、40 栄養バッグ、50 供給用チューブ、51 コネクタ部材、52 コネクタ、53 筒状部材、61 腹壁、62 胃壁、63 瘻孔、65 胃。

Claims (5)

  1. 腹壁と消化管壁とに形成された瘻孔に挿入されるチューブ本体と、
    前記チューブ本体の一端側に連結され、前記瘻孔における腹壁の表面側に設置される体外固定部材と、
    前記チューブ本体の他端側に連結され、前記消化管壁の内部側に設置される体内固定部材と、を備え、
    前記体外固定部材と前記体内固定部材とで前記腹壁と消化管壁とを保持し、流体物が流通可能な流路を有する瘻孔カテーテルであって、
    前記体外固定部材は、可撓性のあるチューブ部材で構成されて前記チューブ本体の軸方向に対してほぼ直角に接続されており、
    前記チューブ本体及び前記体外固定部材の少なくとも一部に、前記チューブ本体への前記体外固定部材の接続方向とは異なる方向に延びる引込み抑止部材を備えた
    ことを特徴とする瘻孔カテーテル。
  2. 前記体外固定部材の、前記チューブ本体と接続された端部とは反対側の端部に、流体物を供給する流体供給チューブを着脱可能に接続するコネクタを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の瘻孔カテーテル。
  3. 前記コネクタは、
    前記流体供給チューブに設けられたねじに螺合するねじ部を内周面に備えたロックリングと、
    前記ロックリングに隣接して前記ロックリングとほぼ同軸に設けられ、前記ロックリングの外径よりも大径の筒状部材と、を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の瘻孔カテーテル。
  4. 前記引込み抑止部材は、折り曲げることで前記体外固定部材に重ねることのできる可撓性のある部材で構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の瘻孔カテーテル。
  5. 前記体外固定部材と前記チューブ本体とは一本のチューブ部材で構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の瘻孔カテーテル。
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