JP2011179421A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却水を利用して燃焼により発生する熱を回収し、効率的にオイルの昇温に利用することができる内燃機関の冷却装置を提供する。
【解決手段】内燃機関1を冷却する冷却水が循環する冷媒循環経路であって、前記冷却水が流通することにより前記内燃機関1の排気系機関部材3、5、6を冷却可能に構成された第1の経路20と、前記冷却水が流通することにより前記内燃機関1の吸気系機関部材2、19を冷却可能に構成された第2の経路30と、の2つの独立した経路を有する冷媒循環経路と、前記第1の経路20上に設けられ前記第1の経路20を流通する冷却水と前記内燃機関1の潤滑油との間で熱交換可能な熱交換器7と、前記内燃機関1の暖機が行なわれる所定の運転条件において、前記冷媒循環経路を循環する冷却水が前記第2の経路30を流通することを禁止する禁止手段9と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の冷却装置に関する。
内燃機関のシリンダブロック内のウォータジャケットを排気側と吸気側とに分割し、ラジエータから供給される冷却水が、シリンダブロック内の排気側のウォータジャケット、排気ポート及び排気弁を冷却するためのウォータジャケット、吸気弁を冷却するためのウォータジャケット、シリンダブロック内の吸気側のウォータジャケットの順に流れるように流路を構成することにより、高温になり易い排気ポート及び排気弁を効率的に冷却することを図った内燃機関の冷却構造が知られている(特許文献1を参照)。
特開2009−002265号公報 特開2009−047001号公報
内燃機関の冷却水と内燃機関のオイルとで熱交換可能な熱交換器を備え、冷却水の熱を利用してオイルの冷却や昇温を行なうことができるようにした内燃機関も知られている。しかしながら、上記特許文献1に記載された冷却構造を採用した内燃機関では、排気ポート及び排気弁を冷却することにより昇温した冷却水が、吸気弁を冷却するためのウォータジャケットを通過する際に温度低下するため、冷間始動時などに冷却水の熱を利用したオイルの昇温が効率的に行えない。
そのため、冷間始動時にエンジンフリクションが低下しにくく、燃費悪化の要因となり得る。これに対し、冷間始動時における冷却水の低温条件で冷却水を循環させるポンプを停止することが提案されているものの、エンジンシステム全体の暖機に伴ってオイルが昇温されるため、オイルの昇温が効率的に行えず、昇温に時間がかかり、燃費低減効果は小さい。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、冷却水を利用して燃焼により発生する熱を回収し、効率的にオイルの昇温に利用することができる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に内燃機関の冷却装置は、
内燃機関を冷却する冷媒が循環する冷媒循環経路であって、前記冷媒が流通することにより前記内燃機関の排気系機関部材を冷却可能に構成された第1の経路と、前記冷媒が流通することにより前記内燃機関の吸気系機関部材を冷却可能に構成された第2の経路と、の2つの独立した経路を有する冷媒循環経路と、
前記第1の経路上に設けられ前記第1の経路を流通する冷媒と前記内燃機関の潤滑油との間で熱交換可能な熱交換器と、
前記内燃機関の暖機が行なわれる所定の運転条件において、前記冷媒循環経路を循環する冷媒が前記第2の経路を流通することを禁止する禁止手段と、
を備える。
内燃機関の暖機を行なうべき所定の運転条件とは、冷間始動時等の内燃機関の温度が低温状態となる運転条件である。このような運転条件では潤滑油の温度が低く粘度が高い状態となるため、内燃機関の回転部品その他の可動部のフリクションが大きくなり、燃費性能が低下し易い。
排気系機関部材は排気バルブ、排気ポート、排気マニホールド等の燃焼直後のガスに曝される部材であり、吸気系機関部材と比較して高温になる。従って、第1の経路を流通する冷媒は高温の排気系機関部材との熱交換により、第2の経路を流通する冷媒よりも高温になる。
本発明によれば、内燃機関の暖機を行なうべき運転条件においては、冷媒は第2の経路を流通しない。従って、第1の経路を流通する冷媒が高温の排気系機関部材から回収した熱が、冷媒循環経路を循環する過程で、第2の経路を流通してきた冷媒との熱交換や低温の吸気系機関部材との熱交換により失われることを抑制できる。
よって、高温の排気系機関部材から回収した熱を、熱交換器において、潤滑油の昇温のために効率よく利用することができる。これにより、潤滑油を早期に昇温させることができ、また、冷間始動時には第2の経路における冷媒の流通が停止することになるので、冷媒循環経路に冷媒を循環させるために必要な駆動力を低減できるので、冷間始動時等の所定の運転条件において燃費性能が低下することを抑制できる。
本発明において、禁止手段は、例えば冷媒温度に応じて冷媒循環経路から第2の経路への経路を開閉するサーモスタットとして構成することができる。
本発明において、禁止手段は、冷媒循環経路から第2の経路への経路を開閉可能な切替弁と、冷媒温度、潤滑油温度或は内燃機関の運転条件を取得する取得手段と、取得手段により取得された情報に基づいて切替弁を制御する制御手段と、を含むように構成することもできる。
本発明において、第2の経路は、冷媒が流通することにより内燃機関のシリンダボアを冷却可能に構成することもできる。
本発明において、前記内燃機関の排気の一部をEGRガスとして前記内燃機関の吸気系に還流させるEGR装置を備え、
前記第1の経路を流通する冷媒により冷却可能な前記排気系機関部材は、前記EGR装置を含むように構成することもできる。
EGR装置も高温の排気が流通する機関部材であり、高温になる。従って、第1の経路を流通する冷媒によりEGR装置を冷却するような構成とすることによって、第1の経路を流通する冷媒をより昇温することができる。これにより、排気の熱を効率よく利用して潤滑油をより早期に昇温することができ、燃費性能の低下を抑制することができる。
前記EGR装置は、前記第1の経路上に設けられ前記第1の経路を流通する冷媒とEGRガスとの間で熱交換可能に構成されるEGRクーラを含んだ構成とすることもできる。
前記EGR装置は、前記第1の経路を冷媒が流通することにより冷却可能に構成された、前記内燃機関の吸気系に還流するEGRガスの流量を調整するEGRガス流量調整手段を含んだ構成とすることもできる。
本発明において、前記熱交換器において冷媒及び潤滑油を加熱する過熱手段を備えた構
成とすることもできる。
これにより冷媒と潤滑油をより早期に昇温させることができるので、潤滑油により潤滑される可動部のフリクションをより早期に低減できるとともに、冷媒によりシリンダライナ等の摺動部のフリクションもより早期に低減することができる。よって、燃費性能の低下をより確実に抑制できる。
上記構成において、前記内燃機関が搭載される車両の運動エネルギーを電気エネルギーに回生する回生装置を備え、
前記加熱装置は前記回生装置により回生された電気エネルギーにより駆動されるように構成することができる。
これにより加熱装置による冷媒及び潤滑油の加熱に係るエネルギー効率を向上させることができるので、燃費性能の低下をより確実に抑制できる。
本発明において、前記第2の経路の冷媒の流通方向で前記吸気系機関部材より下流側の前記第2の経路と、前記第1の経路の冷媒の流通方向で前記熱交換器より上流側の前記第1の経路と、を連通する連通路と、
前記第2の経路を流通する冷媒の内前記連通路を介して前記第1の経路に流入する冷媒の流量を調整する流量調整手段と、
前記潤滑油の温度が所定の閾値より高い場合に、前記第2の経路を流通する冷媒が前記第1の経路に流入するように前記流量調整手段を制御する制御手段と、
を備えた構成とすることもできる。
潤滑油の温度の所定の閾値とは、潤滑油を冷却すべきか否かを判断するための基準温度である。第2の経路を流通する低温の冷媒が連通路を介して第1の経路に流入することにより、熱交換器において潤滑油と熱交換する冷媒の温度を低下させることができる。従って、潤滑油の温度が過度に高温になった場合でも、適切な温度に冷却することができる。
本発明によれば、冷却水を利用して燃焼により発生する熱を回収し、効率的にオイルの昇温に利用することができる内燃機関の冷却装置を提供することができる。
実施例1に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。 実施例2に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。 実施例2においてECUにより行なわれる制御弁の制御フローを表すフローチャートである。 実施例2においてECUにより行なわれる切替弁の制御フローを表すフローチャートである。 実施例3に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。 実施例3における電力回生システムの概略構成を示す図である。 実施例3においてECUにより行なわれる電気ヒータの制御フローを表すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。図1は内燃機関1の機関部材を冷却する冷媒である冷却水の循環経路を概念的に表している。図1には内燃機関1の機関部材として、4つのシリンダ17が設けられるシリンダブロック19、不図示の吸気ポートや吸気バルブが設けられる吸気側シリンダヘッド2、不図示の排気ポートや排気バルブが設けられる排気側シリンダヘッド3、室内暖房用のヒータコア4、内燃機関1の排気の一部をEGRガスとして吸気系へ還流させるEGR装置においてEGRガスを冷却するためのEGRクーラ5、EGRガスの還流量を調整するEGR弁6、内燃機関1の回転部品等の可動部の潤滑油(不図示)を冷却するオイルクーラ7、及び冷却水と空気とで熱交換するためのラジエータ8を備える。オイルクーラ7はシリンダブロック19とは熱交換しないように断熱処理されているものとする。
本実施例の内燃機関1の冷却水の循環経路は、上記機関部材の内、排気側シリンダヘッド3、ヒータコア4、EGRクーラ5、EGR弁6及びオイルクーラ7において熱交換可能に構成された第1の経路20(太線で表示)と、シリンダブロック19、吸気側シリンダヘッド2及びラジエータ8において熱交換可能に構成された第2の経路30(細線で表示)と、の2つの独立した経路に分割されている。
電動ポンプ10の駆動力により冷却水が第1の経路20及び第2の経路30を含む循環経路を循環する。第2の経路30には、第2の経路30内の冷却水の温度が所定温度未満の場合には閉弁し、所定温度以上の場合には開弁するサーモスタット9が設けられる。サーモスタット9の機能により、第2の経路30内の冷却水の温度が所定温度未満の場合には、第2の経路30における冷却水の流通が禁止される。
この場合、電動ポンプ10は第1の経路20内に冷却水を流通させるための駆動力を発生させる。第2の経路30内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には、第2の経路30における冷却水の流通が可能になる。この場合、電動ポンプ10は第1の経路20及び第2の経路30の両方に冷却水を流通させるための駆動力を発生させる。
所定温度は、内燃機関1の暖機が完了した場合の第2の経路30内の冷却水温度の下限値に基づいて定められる。従って、例えば内燃機関1の冷間始動時において、第2の経路30内の冷却水の温度が所定温度未満の間は、内燃機関1の暖機は完了していないと判断できる。
排気側シリンダヘッド3には、第1の経路20を流通する冷却水の温度を取得する水温センサ11が設けられている。水温センサ11による検出値は内燃機関1を制御するためのマイクロコンピュータであるECU12に入力される。
ECU12には水温センサ11の他各種センサによる検出値が入力され、これら検出値に基づいて内燃機関1の運転状態やドライバの要求を取得し、それに応じて電動ポンプ10その他各種機器の動作を制御する。
第1の経路20を流通する冷却水は、高温の排気に曝される排気系機関部材である排気側シリンダヘッド3、EGRクーラ5及びEGR弁6と熱交換してこれらを冷却するため、排気系機関部材からの熱によって昇温する。
一方、吸気系機関部材である吸気側シリンダヘッド2やシリンダブロック19は、上記の排気系機関部材と比較して低温であり、これらを冷却する第2の経路30を流通する冷却水の温度は、第1の経路20を流通する冷却水ほど昇温しない。
冷間始動時等において内燃機関1の暖機が完了していない場合、潤滑油の温度が低く粘度が高いため、可動部のフリクションが高くなり、燃費性能が低下する要因となる。よって、潤滑油をできるだけ早期に昇温させて可動部のフリクションを低下させることが燃費性能向上の点で好ましい。
本実施例の内燃機関の冷却装置においては、排気系機関部材との熱交換により高温になった冷却水が流通する第1の経路20上に、潤滑油と熱交換するオイルクーラ7が設けられているので、オイルクーラ7において冷却水の熱を利用して潤滑油を昇温させることができる。
更に、本実施例の内燃機関の冷却装置においては、サーモスタット9の機能により、内燃機関1が暖機完了していない間は、第2の経路30における冷却水の流通が行なわれなくなる。そのため、高温の排気系機関部材との熱交換により冷却水が受け取った熱が、冷却水の循環過程で比較的低温の吸気系機関部材や第2の経路30を流通する低温の冷却水との熱交換により失われるのを抑制できる。
これにより、排気系機関部材の熱、すなわち排気の熱を、より効率的に潤滑油の昇温に利用することが可能になる。従って、冷間始動時等において内燃機関1の潤滑油を早期に昇温させることができ、燃費性能の低下を抑制することができる。
本実施例の内燃機関の冷却装置においては、第1の経路20を流通する冷却水を介して、排気ポートや排気バルブ、内燃機関1の構造によっては更に排気マニホールドも含み得る排気側シリンダヘッド3に加えて、EGRクーラ5及びEGR弁6においても排気の熱をも回収して潤滑油の昇温に利用できるように構成されているので、より効率よく早期に潤滑油の昇温を行なうことができる。
更に、サーモスタット9が閉弁される期間は、電動ポンプ10は第2の経路30に冷却水を流通させるための駆動力を出力する必要が無いので、電動ポンプ10の仕事量を低減することができ、この点でも燃費性能向上の効果を有する。
また、室内暖房のためのヒータコア4が、高温の冷却水が流通する第1の経路20に設けられているため、冷間始動時においても早期に室内暖房が効き始めるようにすることができ、車両乗員の快適性の向上に資する。
このように、本実施例の内燃機関の冷却装置においては、冷間始動時等の内燃機関1の暖機完了前では、排気の熱(排気系機関部材の熱)を受けて昇温した冷却水の温度を低下させる要因となり得る冷却水経路である第2の経路30における冷却水の流通を停止させるので、潤滑油や室内空気のような暖機中に早期の昇温を行なうことが望ましい対象物に対して、効率的に排気の熱を与えることができる。
従って、より少ない電動ポンプ10の仕事量で、より早期に潤滑油を昇温させてフリクションを低減させることができるので、燃費性能の向上させることができる。
(実施例2)
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図2は本実施例に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。本実施例と実施例1との構成上の相違点は、第1に、オイルクーラ7において潤滑油の温度を検出する油温センサ16を備える点である。
第2の相違点は、吸気側シリンダヘッド2より冷却水の流通方向で下流側の第2の経路30と、オイルクーラ7より冷却水の流通方向で上流側の第1の経路20とを連通する連
通路40が設けられ、吸気側シリンダヘッド2から流出した第2の経路30の冷却水のその後の経路を、連通路40を介して第1の経路20に流入する経路(以下、経路Aという)と、そのまま第2の経路30を流通する経路(以下、経路Bという)と、のいずれかに切り替えることが可能な切替弁13が設けられている点である。
第3の相違点は、実施例1のサーモスタット9の変わりにECU12により開閉制御される制御弁18を設けた点である。切替弁13及び制御弁18の動作はECU12により制御される。また、油温センサ16による検出値はECU12に入力される。
図3はECU12により行なわれる制御弁18の制御フローを表すフローチャートである。このフローチャートで表される処理が実行されると、まずECU12はステップS101において内燃機関1の運転状態を取得する。ここで取得する情報は、後述するステップS102において内燃機関1が暖機中か否かを判定するために必要な情報であり、例えば負荷、回転数、潤滑油の温度、冷却水の温度等である。第1の経路20を流通する冷却水の温度は水温センサ11により取得できる。
第2の経路30を流通する冷却水の温度を取得する必要がある場合には、例えば吸気側シリンダヘッド2の出口付近に当該冷却水の温度を検出するセンサを設けてもよい。
次にステップS102において、ECU12は内燃機関1が暖機中か否か判定する。第2の経路30を流通する冷却水の温度が所定温度未満の場合に暖機中と判定し、所定温度以上の場合に暖機完了と判定することができる。その他、第1の経路20を流通する冷却水の温度や潤滑油の温度に基づいて判定しても良い。
ステップS102において内燃機関1は暖機中と判定した場合、ECU12はステップS103において制御弁18を閉弁する。これにより、第2の経路30における冷却水の流通が停止し、冷却水は第1の経路20のみを循環するようになる。
ステップS102において内燃機関1は暖機完了と判定した場合、ECU12はステップS104において制御弁18を開弁する。これにより、第2の経路30における冷却水の流通が可能になり、冷却水は第1の経路20及び第2の経路30を循環するようになる。
ECU12が以上の処理を実行することにより、実施例1と同様に、内燃機関1の冷間始動時等の潤滑油の早期昇温が望まれる暖機完了前の運転条件において、排気の熱を効率的に利用して潤滑油を昇温することが可能になるので、冷間始動時の燃費性能の低下を抑制することができる。
ところで、実施例1で説明したように、オイルクーラ7は高温の冷却水が流通する第1の経路20上に設けられているため、暖機完了後の通常運転時等においては、潤滑油の冷却が十分に行えなくなる可能性がある。
そこで本実施例では、潤滑油の油温が第1の閾値より高い場合、切替弁13を連通路40側に切り替えることにより、第2の経路30を流通する比較的低温の冷却水をオイルクーラ7より上流側の第1の経路20に流入させる。これにより、潤滑油をより確実に冷却することが可能になる。第1の閾値は、潤滑油が劣化(酸化)したり油膜切れを起こしたりする可能性のある油温に基づいて定められる。
図4はECU12により行なわれる切替弁13の制御フローを表すフローチャートである。このフローチャートで表される処理が実行されると、まずECU12はステップS2
01において潤滑油の温度Tを取得する。潤滑油の温度は油温センサ16による検出値に基づいて取得する。
次にステップS202においてECU12は前記取得した潤滑油の温度Tが第1の閾値より高いか否か判定する。
ステップS202において潤滑油の温度Tが第1の閾値より高いと判定した場合、ECU12はステップS203において冷却水の経路を経路Aに切り替えるように切替弁13を制御する。
ステップS202において潤滑油の温度Tが第1の閾値以下と判定した場合、ECU12はステップS204において冷却水の経路を経路Bに切り替えるように切替弁13を制御する。
ECU12が以上の処理を実行することにより、潤滑油の温度が過度に高温になることを抑制できる。なお、切替弁13は、経路A又は経路Bのいずれか一方に切り替える弁でなくても良く、例えば吸気側シリンダヘッド2から流出した第2の経路30の冷却水のうち経路Aを流通する冷却水の流量と経路Bを流通する冷却水の流量とを所望の比率に設定することができるような流量調整弁であっても良い。
この場合、油温センサ16により検出される潤滑油の温度が所定の目標温度になるように流量調整弁開度をフィードバック制御することも可能である。これにより、暖機中は潤滑油を早期に昇温することができるとともに、暖機完了後は潤滑油の温度を適切な温度に制御することも可能になる。
(実施例3)
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図5は本実施例に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。本実施例と実施例1との構成上の相違点は、オイルクーラ7において冷却水及び潤滑油を加熱する電気ヒータ14が設けられている点である。電気ヒータ14は電力回生システム15から供給される電力により発熱し、冷却水及び潤滑油を昇温させることができる。
図6に電力回生システム15の構成の一例を示す。図6において、駆動軸59には車両の運動エネルギーが回転力として伝達され、この回転力により駆動ベルト58を介してオルタネータ50を回転駆動させて回生発電する。
オルタネータ50による発電はレギュレータ51を介してECU12により制御される。オルタネータ50が発電した電力はセレクタスイッチ53、DC/DCコンバータ55等を介してバッテリ54に充電される。バッテリ54は12Vを供給する。中央部の3連のバッテリ54は36V−42Vを供給する。各バッテリには電気負荷56が接続されている。
電気負荷56には電気ヒータ14の他種々の電気機器が含まれる。充電及び給電は電圧フィードバック52によりECU12により制御される。電気負荷56の電流値は電流センサ57に基づきECU12により制御される。なお本発明に適用できる電力回生システムは上述したものに限られない。
図7はECU12により行なわれる電気ヒータ14の制御フローを表すフローチャートである。このフローチャートで表される処理が実行されると、まずECU12はステップS101において内燃機関1の運転状態を取得し、ステップS102において内燃機関1
が暖機中か否か判定する。ここまでの処理は実施例2で既述であるから詳細な説明を省略する。
ステップS102において内燃機関1は暖機中と判定した場合、ECU12はステップS305において電気ヒータ14による加熱を行なう(ヒータON)。これにより、オイルクーラ7において第1の経路20を流通する冷却水及び潤滑油が加熱される。
ステップS102において内燃機関1は暖機完了と判定した場合、ECU12はステップS306において電気ヒータ14による加熱を停止する(ヒータOFF)。これにより、オイルクーラにおける第1の経路20を流通する冷却水及び潤滑油の加熱が停止される。
ECU12が以上の処理を実行することにより、排気の熱のみならず、回生電力をも有効利用してより早期に潤滑油を昇温することが可能になる。よって、エネルギー効率を更に向上させることができ、燃費性能を向上させることが可能になる。
なお、以上述べた実施例は本発明を説明するための一例であって、本発明の範囲内において上記各実施例は組み合わせたり変更したりすることが可能である。例えば、上記実施例では本発明の冷媒として冷却水を例示し、冷却水との熱交換により冷間始動時に早期昇温する対象として潤滑油を例示したが、熱媒体はこれらに限定されない。
排気の熱(排気系機関部材の熱)を受けることができる第1の熱媒体と、その熱媒体との間で熱交換することにより昇温することができる第2の熱媒体と、の循環経路があり、第1の熱媒体の循環経路を、冷却対象が高温排熱部材に限定される第1の経路(複数でも良い)とそれ以外の対象を冷却するその他の経路(複数でも良い)とに分割する構成を有し、第2の熱媒体を第1の経路を流通する第1の熱媒体のみを介した熱交換により昇温させるように構成し、第2の熱媒体を昇温させる場合には第1の熱媒体の循環経路のうち第1の経路以外の経路の流通を停止することが可能な構成であれば本発明の範囲に含まれる。
実施例における冷却水が本発明における冷媒として機能しており、実施例におけるオイルクーラ7が本発明の熱交換器として機能しており、実施例におけるサーモスタット9、制御弁18及びこれを制御するECU12が本発明の禁止手段として機能している。
また、実施例におけるEGR弁6が本発明のEGRガス流量調整手段として機能しており、実施例における電気ヒータ14が本発明の加熱装置として機能しており、実施例における切替弁13が本発明の流量調整手段として機能しており、実施例において切替弁13を制御するECU12が本発明の制御手段として機能している。
1 内燃機関
2 吸気側シリンダヘッド
3 排気側シリンダヘッド
4 ヒータコア
5 EGRクーラ
6 EGR弁
7 オイルクーラ
8 ラジエータ
9 サーモスタット
10 電動ポンプ
11 水温センサ
12 ECU
13 切替弁
14 電気ヒータ
15 電力回生システム
16 油温センサ
17 シリンダ
18 制御弁
19 シリンダブロック
20 第1の経路
30 第2の経路
50 オルタネータ
51 レギュレータ
52 電圧フィードバック
53 セレクタスイッチ
54 バッテリ
55 DC/DCコンバータ
56 電気負荷
57 電流センサ
58 駆動ベルト
59 駆動軸

Claims (7)

  1. 内燃機関を冷却する冷媒が循環する冷媒循環経路であって、前記冷媒が流通することにより前記内燃機関の排気系機関部材を冷却可能に構成された第1の経路と、前記冷媒が流通することにより前記内燃機関の吸気系機関部材を冷却可能に構成された第2の経路と、の2つの独立した経路を有する冷媒循環経路と、
    前記第1の経路上に設けられ前記第1の経路を流通する冷媒と前記内燃機関の潤滑油との間で熱交換可能な熱交換器と、
    前記内燃機関の暖機が行なわれる所定の運転条件において、前記冷媒循環経路を循環する冷媒が前記第2の経路を流通することを禁止する禁止手段と、
    を備える内燃機関の冷却装置。
  2. 請求項1において、
    前記内燃機関の排気の一部をEGRガスとして前記内燃機関の吸気系に還流させるEGR装置を備え、
    前記第1の経路を流通する冷媒により冷却可能な前記排気系機関部材は、前記EGR装置を含むことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  3. 請求項2において、
    前記EGR装置は、前記第1の経路上に設けられ前記第1の経路を流通する冷媒とEGRガスとの間で熱交換可能に構成されるEGRクーラを含むことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記EGR装置は、前記第1の経路を冷媒が流通することにより冷却可能に構成された、前記内燃機関の吸気系に還流するEGRガスの流量を調整するEGRガス流量調整手段を含むことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項において、
    前記熱交換器において冷媒及び潤滑油を加熱する加熱手段を備えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  6. 請求項5において、
    前記内燃機関が搭載される車両の運動エネルギーを電気エネルギーに回生する回生装置を備え、
    前記加熱装置は前記回生装置により回生された電気エネルギーにより駆動されることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項において、
    前記第2の経路の冷媒の流通方向で前記吸気系機関部材より下流側の前記第2の経路と、前記第1の経路の冷媒の流通方向で前記熱交換器より上流側の前記第1の経路と、を連通する連通路と、
    前記第2の経路を流通する冷媒のうち前記連通路を介して前記第1の経路に流入する冷媒の流量を調整する流量調整手段と、
    前記潤滑油の温度が所定の閾値より高い場合に、前記第2の経路を流通する冷媒が前記第1の経路に流入するように前記流量調整手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
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