JP2011165557A - 同軸ケーブルハーネス及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各同軸ケーブルが露出している部分の外径をほぼ多芯同軸ケーブルの外径と同程度にすることが可能な同軸ケーブルハーネス及びその製造方法を提供する。
【解決手段】複数本の同軸ケーブルが、多芯同軸ケーブル1の最外周に位置する同軸ケーブルから径方向中心に向かって略同心状に複数の同軸ケーブル群に分けられ、各同軸ケーブル群の同軸ケーブルの外部導体がそれぞれリード線20と半田でまとめられる。各まとめ部6a〜6cの位置は多芯同軸ケーブル1の内側に位置する同軸ケーブル群ほど先端側に位置しており、各同軸ケーブル群1a〜1cの同軸ケーブルが端末基板9に設けられた同軸ケーブル群ごとに対応する接点導体群8a〜8cに接続されている。
【選択図】図15
【解決手段】複数本の同軸ケーブルが、多芯同軸ケーブル1の最外周に位置する同軸ケーブルから径方向中心に向かって略同心状に複数の同軸ケーブル群に分けられ、各同軸ケーブル群の同軸ケーブルの外部導体がそれぞれリード線20と半田でまとめられる。各まとめ部6a〜6cの位置は多芯同軸ケーブル1の内側に位置する同軸ケーブル群ほど先端側に位置しており、各同軸ケーブル群1a〜1cの同軸ケーブルが端末基板9に設けられた同軸ケーブル群ごとに対応する接点導体群8a〜8cに接続されている。
【選択図】図15
Description
本発明は、複数本の極細同軸ケーブルを束ね、端部に回路基板等の端末基板を接続した同軸ケーブルハーネス及びその製造方法に関する。
医療用機器や各種の小型情報機器の配線に、極細の同軸ケーブルを複数本束ねたケ−ブルが用いられている。このケーブルは、制御機器等と電気接続するための端末基板等が予め接続された端末部を有するケーブルハーネスとされる。端末部の形成には回路基板が用いられ、細幅の回路基板の幅方向に接点パッドを並べると共に、長さ方向にも多段に配列し、また、フレキシブル回路基板(FPC)を用いて、折り重ねることにより高密度の配列の端子列を形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図16は、上述した特許文献1に開示の技術をもとに、医療用カテーテルを模擬した同軸ケーブルハーネスの一例を示す図である。図16(A)に示すように、同軸ケーブルハーネス21は、複数本の同軸ケーブル20を複数の同軸ケーブル群21a〜21dに分け、同軸ケーブル群ごとに一列に並べてフラット状にされる。同軸ケーブル20は、中心導体23、絶縁体24、外部導体25、外被26の順で同軸状に形成されていて、各同軸ケーブル群21a〜21dの端部先端までの長さを、群ごとに異ならせている。
各同軸ケーブル群21a〜21dの端部は、中心導体23、絶縁体24、外部導体25がそれぞれ所定長さで露出され、外部導体25にはグランドバー27を片面または両面に半田付して、各群の同軸ケーブルをフラット状に一体化している。図16(B)は、ケーブル端末部を形成する端末基板30を示し、例えば、フレキシブル回路基板(FPC)で細長に形成され、中央に切り込み30aを入れて折りたためる形状となっている。端末基板30は、長手方向に各ケーブル群のグランドバー27が半田付けされる接地パッド28a〜28d、各ケーブル群の中心導体23が接続される接点パッド群29a〜29dが形成され、配線回路導体(図示省略)に接続されている。
図16(C)は、ケーブル端末構造を示し、同軸ケーブル群の端部までの長さが短い順に、グランドバー27と中心導体23が端末基板と接続される。先ず、端部までの距離が1番短いケーブル群21aのグランドバー27が接地パッド28aに、その中心導体23が接点パッド群29aに接続される。次いで、ケーブル群21aの上から覆い被さるようにして2番目に短いケーブル群21bのグランドバー27が接地パッド28bに、中心導体3が接点パッド29bに接続され、以下、同様にケーブル群21c、21dが順に接続される。
上述のケーブル端末構造は、グランドバー27が接続される接地パッド28a〜28dと中心導体23が接続される接点パッド群29a〜29dとが、対になって端末基板30の長手方向に沿って形成されるため、端末基板の長さが長くなってしまう。このため、上記のケーブル端末構造では、長さ方向に端末基板を短くすることは難しかった。また、グランドバー27を使用するとグランドバーの厚さの分だけハーネス端部が厚くなってしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、グランドバーを用いることなく、各同軸ケーブルが露出している部分の外径をほぼ多芯同軸ケーブルの外径と同程度にすることができ、端末部の幅を狭くすると共に、長さと高さを抑えた嵩張らない同軸ケーブルハーネスとその製造方法の提供を目的とする。
本発明による同軸ケーブルハーネスは、複数本の同軸ケーブルを編組シールド及び外被の順に一括して覆った多芯同軸ケーブルの少なくとも一方の端部に、端末基板を接続した同軸ケーブルハーネスで、複数本の同軸ケーブルは、多芯同軸ケーブルの最外周に位置する同軸ケーブルから径方向中心に向かって略同心状に複数の同軸ケーブル群に分けられ、同じ同軸ケーブル群に属する同軸ケーブルには、それぞれ軸方向の同じ箇所で露出させた外部導体を互いに接続したまとめ部が形成され、各まとめ部の位置は多芯同軸ケーブルの内側に位置する同軸ケーブル群ほど多芯同軸ケーブルの先端側に位置しており、各同軸ケーブル群のまとめ部から中心導体の先端までの長さは、端子基板上方に積層される同軸ケーブル群となるにしたがって順に長くされ、各同軸ケーブル群が端末基板に設けられた同軸ケーブル群ごとに対応する接点導体群に接続されている。
また、各ケーブル群はそれぞれ複数のサブユニットに分けられ、各サブユニットの端部はこのサブユニットに属する同軸ケーブルが平面状に配置されかつ長さが等しい。また、各まとめ部は、共通のリード線によって電気接続され、リード線が基板端末のグランド導体部および多芯同軸ケーブルの外被の一部を削除して露出させた編組シールドに接続されている、
また、接点導体群は、前記端末基板の長手方向に段階的に間隔をあけて形成され、各接点導体群の接点パッドは所定のピッチで幅方向に一列に並ぶように設けられ、隣接する接点導体群間で前記接点パッドが幅方向にずれるように形成される。さらに、同軸ケーブル群は、端末基板の両面に積層されたものとすることができる。
また、本発明の同軸ケーブルハーネスを製造するに当たっては、多芯同軸ケーブルの外被を除去し編組シールドを露出させ、露出させた編組シールドの一部にリード線を巻き付けて半田でまとめ、このまとめた部分を残して外被と編組シールドを除去し、各同軸ケーブルを露出させる。
次に、各同軸ケーブルを多芯同軸ケーブルの最外周に位置する同軸ケーブルから径方向中心に向かって略同心状に複数の同軸ケーブル群に分けた場合、複数の同軸ケーブル群のうち、ほぼ最外周に位置する同軸ケーブルに属する同軸ケーブルの外被を除去し、露出した外部導体を束ねるように先述のリード線を巻き付けて半田でまとめ、半田でまとめた箇所より先端側に位置する外部導体を除去し、まとめた同軸ケーブル群を複数のサブユニットに分ける。
さらに、最外周の同軸ケーブル群の内側に位置する同軸ケーブル群に対して、順次、外周に位置する同軸ケーブル群のまとめた箇所よりも先端側で各同軸ケーブル群をまとめるために、最外周の同軸ケーブル群に対して行ったと同様の加工を行う。さらに、各サブユニットごとの同軸ケーブルの長さを所定の長さにそろえ、各同軸ケーブルをそれぞれ端子基板に設けた所定の接点導体群に接続し、編組シールドと外部導体に接続したリード線を端子基板のグランド導体部に接続する。
また、サブユニットの仮固定は、平面状に配置した同軸ケーブルを粘着テープによって仮固定し、サブユニットごとの同軸ケーブルの長さを所定の長さにそろえるに当たっては、各サブユニットについて所定の長さとなる位置においてテープごとレーザで絶縁体を切り、先端側を引き抜いて中心導体を露出させる。
本発明によれば、複数本の同軸ケーブルが、多芯同軸ケーブルの最外周に位置する同軸ケーブルから径方向中心に向かって略同心状に複数の同軸ケーブル群に分けられ、各同軸ケーブル群の同軸ケーブルがそれぞれまとめられ、各まとめ部の位置は多芯同軸ケーブルの内側に位置する同軸ケーブル群ほど先端側に位置しているため、各同軸ケーブルが露出している部分の外径をほぼ多芯同軸ケーブルの外径と同程度にすることができる。そのため、端末基板の幅は多芯同軸ケーブルと同じ幅で形成することができ、医療用カテーテル等の細いパイプ内に挿入できる。また、複数のグランドバーを用いることなく、各まとめ部が共通のリード線によって接続されているため、各同軸ケーブルの接地を簡単に行うことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の同軸ケーブルハーネスとその製造方法に係る好適な実施の形態について説明する。
図1は本発明の同軸ケーブルハーネスに用いる多芯同軸ケーブルの一例を示す図である。図中、1は多芯同軸ケーブル、2は同軸ケーブル、3は編組シールド、4は外被であり、多芯同軸ケーブル1は、複数本の極細の同軸ケーブル2が編組シールド3と外被4で一括して覆われている。なお、図1においては同軸ケーブル2の本数が37本の場合を示しているが、この本数は、例えば、46本やそれ以上の本数であってもよい。
図1は本発明の同軸ケーブルハーネスに用いる多芯同軸ケーブルの一例を示す図である。図中、1は多芯同軸ケーブル、2は同軸ケーブル、3は編組シールド、4は外被であり、多芯同軸ケーブル1は、複数本の極細の同軸ケーブル2が編組シールド3と外被4で一括して覆われている。なお、図1においては同軸ケーブル2の本数が37本の場合を示しているが、この本数は、例えば、46本やそれ以上の本数であってもよい。
同軸ケーブル2は、図2に示すように、内側から中心導体10、絶縁体11、外部導体12、外被13の順で同軸状に配して構成される。なお、中心導体10にAWG46(外径0.048mm)の大きさの7本撚線導体を用いると、外被13の外径(同軸ケーブル外径)は、0.22mm程度となる。後述するように、複数本の同軸ケーブル2は多芯同軸ケーブル1の最外周に位置する同軸ケーブル2から径方向中心に向かって略同心状に所定の本数からなる複数の同軸ケーブル群に分けられる。各同軸ケーブル群の端部先端までの長さは、図16の例で説明したのと同様に、同軸ケーブル群あるいはこの同軸ケーブル群をさらに複数のユニットに分けたユニットごとに異なる長さに形成される。なお、使用する同軸ケーブルは、AWG44,42等でもよく、また、絶縁体が発泡体である低静電容量のものでもよい。
以下、本発明の同軸ケーブルハーネスをその製造工程の順に説明する。
多芯同軸ケーブル1の編組シールド3を接地接続するために、図3の編組シールド露出工程で示すように、多芯同軸ケーブルの先端から所定距離、例えば30mmの位置で外被4に切れ込みを入れ、先端側の外被を1mm程度引き抜いて編組シールド3を露出させる。外被4への切れ込みは、CO2レーザを用いて外被4を周方向にわたって焼き切ってもよい。
多芯同軸ケーブル1の編組シールド3を接地接続するために、図3の編組シールド露出工程で示すように、多芯同軸ケーブルの先端から所定距離、例えば30mmの位置で外被4に切れ込みを入れ、先端側の外被を1mm程度引き抜いて編組シールド3を露出させる。外被4への切れ込みは、CO2レーザを用いて外被4を周方向にわたって焼き切ってもよい。
次に、図4の編組シールドまとめ工程で示すように、この露出した編組シールド3の部分に、例えば錫メッキ軟鋼線からなるリード線20を数回巻き付けるとともに、図5に示すように、編組シールド3がバラバラにならないように露出部分の編組シールド3を半田で固めて編組シールドまとめ部5を形成する。また、同軸ケーブル露出工程として、この編組シールドまとめ部5から先端側の外被4を引き抜き、編組シールド3をニッパで切り取って同軸ケーブル2を露出させる。
次に、露出させた同軸ケーブル2を複数の同軸ケーブル群に分ける。ここで、同軸ケーブル群への仕分けは、多芯同軸ケーブル1の最外周に位置する同軸ケーブル2から径方向中心に向かって略同心状に所定の本数からなる複数の同軸ケーブル群に分ける。具体的には、最も外側に位置する複数の同軸ケーブルを第1の群とし、次に、この最も外側の同軸ケーブル群の内側に位置する複数の同軸ケーブルを第2の群とし、さらに、中心に向かって第3の群以降を分けていく。
このため、多芯同軸ケーブル1の心数により、群の数および各群に含まれる同軸ケーブルの数が異なる。図6以降に示す実施例では、同軸ケーブル2の本数を37本とし、外側から第1の同軸ケーブル群1aを18本、第2の同軸ケーブル群1bを12本、第3の同軸ケーブル群1cを7本とした例について説明するが、各同軸ケーブル群に属する同軸ケーブルの心数はこれに限ることはなく、さらに、多芯同軸ケーブル1の総心数についてもこれに限ることはない。
図6は最外周に位置する同軸ケーブル群に対する外部導体露出工程を示す図である。
多芯同軸ケーブル1の最外周に位置する同軸ケーブル群1aに属する各同軸ケーブル2の外被13をニッパで切って外被13をずらし、各同軸ケーブル2の外部導体12を露出させる。ここで、各同軸ケーブルの外部導体12の露出箇所は外被4の切り口から軸方向に所定距離(例えば、7mm)離れた同じ位置になるように設ける。
多芯同軸ケーブル1の最外周に位置する同軸ケーブル群1aに属する各同軸ケーブル2の外被13をニッパで切って外被13をずらし、各同軸ケーブル2の外部導体12を露出させる。ここで、各同軸ケーブルの外部導体12の露出箇所は外被4の切り口から軸方向に所定距離(例えば、7mm)離れた同じ位置になるように設ける。
次に、図7の外部導体まとめ工程で示すように、編組シールド3をまとめる際に卷回したリード線20を、第1の同軸ケーブル群1aに属する各同軸ケーブル2の外部導体12を束ねるように巻き付ける。この際、リード線20を巻き付けた部分を全体として丸く整えることにより、最外周に位置する第1の同軸ケーブル群1aに属する各同軸ケーブルが広がることが抑えられる。
次に、図8の外部導体まとめ工程で示すように、各同軸ケーブル2の外部導体12とリード20とを半田付けすることにより、第1のまとめ部6aを形成した後、各同軸ケーブル2の半田付けした部分から先端側の外被13を引き抜くとともに、外部導体12をニッパ等で除去する。また、図8では、第1の同軸ケーブル群1aに属する同軸ケーブル2をそれぞれ上下に2つのサブユニット1a’、1a”に分けて記載している。なお、図示していないが、それぞれのサブユニット1a’、1a”の同軸ケーブル2を平面状に配置し、粘着テープで仮固定しておくとよい。これにより、後の工程で同軸ケーブル2の取り扱いが容易となるため作業性がよくなり、また、中心導体10の露出を効率的に行うことが可能となる。
次に、最外周の内側に位置する同軸ケーブル群1bの同軸ケーブルの外部導体を露出する。図9は、第1の同軸ケーブル群1aの内側に位置する第2の同軸ケーブル群1bに対する外部導体露出工程を示す図である。なお、同図では第2の同軸ケーブル群1bを2つのサブユニット1b’、1b”に分けて記載している。多芯同軸ケーブル1の第2の同軸ケーブル群1bに属する各同軸ケーブル2の外被13をニッパで切って外被13をずらし、各同軸ケーブル2の外部導体12を露出させる。ここで、各同軸ケーブルの外部導体12の露出箇所はすぐ外側の第1の同軸ケーブル群のまとめ部6aに近づけるため、サブユニット1a’、1a”を多芯同軸ケーブルの後端側に折り返し、この折り返した位置に近い箇所に外部導体12の露出箇所を設ける。
次に、第2の同軸ケーブル群1bに対して、図10の外部導体まとめ工程で示すように、第1のまとめ部6aで用いたリード線20をそのまま第2の同軸ケーブル群1bに属する各同軸ケーブル2の外部導体12を束ねるように巻き付け、さらに、図11の外部導体まとめ工程で示すように、各同軸ケーブル2の外部導体12とリード線20とを半田付けすることにより、第2のまとめ部6bを形成する。
次に、各同軸ケーブル2のまとめ部6bから先端側の外被13を引き抜くとともに、外部導体12をニッパ等で除去する。また、第1の同軸ケーブル群1aに属する同軸ケーブル2と同様に、第2の同軸ケーブル群に属する同軸ケーブル2をそれぞれ上下に2つのサブユニット1b’、1b”に分けるとともに、図示していないが、それぞれのサブユニット1b’、1b”の同軸ケーブル2を平面状に配置して粘着テープで仮固定しておくとよい。
次に、最も内側に位置する第3の同軸ケーブル群1cについても、第2の同軸ケーブル群1bに対して行った外部露出工程、外部導体まとめ工程と同様に、図13に示す外部露出工程、第14図、第15図に示す外部導体まとめ工程を行い、第3のまとめ部6cを形成する。これらの工程は第2の同軸ケーブル群1bについて行った作業工程と同様であるので、説明は省略する。なお、第14図では、第3の同軸ケーブル群1cを複数のサブユニットに分けていないが、第1、第2の同軸ケーブル群と同様に、これを2つのサブユニット1c’、1c”に分けて、それぞれのサブユニットの同軸ケーブル2を平面状に配置して粘着テープで仮固定しておくとよい。この場合、最も内側の同軸ケーブル群1cあるいはサブユニット1c’、1c”は折り返す必要がない。
次に、各同軸ケーブル2の先端部の中心導体10を端末基板の接点導体に接続するために、絶縁体11を除去して露出させる。ここで、中心導体10の後述する端末基板との接続に要する露出長さは各同軸ケーブル群あるいはユニットで同じであり、編組シールドまとめ部5から各同軸ケーブル群あるいはユニットの先端までの同軸ケーブルの長さは、基板上方に積層される同軸ケーブル群あるいはユニットとなるにしたがって順に長くされ、同軸ケーブル群あるいはユニットごとに異なる長さに形成される。
この際、各ユニットは、複数の同軸ケーブル2が平面状となるように粘着テープで仮固定されているため、この仮固定された状態で切ることができるため、各同軸ケーブルが所定の同じ長さとなるようにすることが容易に行える。また、各線から絶縁体11を所定長抜き取って中心導体10を露出する際も、露出長さをそろえることが容易に行える。さらに、複数の同軸ケーブル2がテープ状に仮固定されているので、レーザで絶縁体11を切断することもできる。
図15は、本発明による同軸ケーブルハーネスの一例を示す図である。図15に示す同軸ケーブルハーネスでは、端末基板9は、両面にそれぞれ所定の間隔をあけて形成した接点導体群8a〜8cと、多芯同軸ケーブル1の編組シールド及び各同軸ケーブルの外部導体を接地接続するためのグランド導体部7を一方の面に有している。各接点導体群8a〜8cは、同軸ケーブルの中心導体10が接続される導電パッドが、所定のピッチ2Pで幅方向に一列に並ぶように設けられる。
また、端末基板9の前後で隣接する接点導体群8a〜8cは、隣接する接点導体群の導電パッドが基板の幅方向で位置がずれるように設けることが好ましい。このようにすることにより、積層して配列される上層の同軸ケーブル2が、下層に配列される同軸ケーブル2間の凹み部分に落ち込んで俵積み状態となり、同軸ケーブル群1a〜1cの積層高さを低減することができる。例えば、導電パッドが0.3mmピッチで並んでいる場合、0.15mmピッチだけずれるようにする。なお、ずれが半ピッチであると、積層される同軸ケーブルが安定するので好ましい。
同軸ケーブル群1a〜1cは、図15に示すように、編組シールドまとめ部5から先端までの長さがそれぞれ異なっている。各同軸ケーブル群1a〜1cの先端までの長さの差は、接点導体群8a〜8cの間隔Lに等しい長さ分Lとなる。同軸ケーブル群1a〜1cの中心導体10は、同軸ケーブル群1a〜1cの端部までの長さが短い順に、後部側から順にそれぞれ対応する位置の接点導体群8a〜8cに半田または溶接により接続される。
図15に示す例では、先ず、端末基板9の一方の面である上面について、端部までの距離が1番短いケーブル群1cのサブユニット1c’の中心導体2が接点導体群8cに接続される。次いで、サブユニット1c’の上から覆い被さるようにして2番目に短いケーブル群1bのサブユニット1b’の中心導体2が接点導体群8bに接続され、以下、同様に同軸ケーブル群1aのサブユニット1a’が順に接続される。なお、サブユニットをテープ等で平面上に仮固定した場合は、各サブユニットの中心導体を接点導体群に接続するときに仮固定したテープ等を除去する。
また、端末基板9の他方の面である下面については、まず、リード線20がグランド導体部7に接続される。これにより多芯同軸ケーブル1の編組シールド3及び各同軸ケーブル1a〜1cの外部導体12が接地される。次に、上面と同様に、各同軸ケーブル群1a〜1cの各サブユニット1a”〜1c”が、サブユニット1c”、サブユニット1b”、サブユニット1a”の順に、それぞれ接点導体群8c〜8aに接続される。
なお、上述した同軸ケーブルハーネスでは、両面に接点導体群を形成した端末基板を用いたが、片面に接点導体群を形成したものであってもよい。また、共通するリード導20を編組シールドまとめ部5および各まとめ部6a〜6cにおいて卷回するようにしたが、編組シールドまとめ部5および各まとめ部6a〜6cを半田のみでまとめてもよく、この場合、リード線20は編組シールドまとめ部5および各まとめ部6a〜6cを形成した後に接続するようにしてもよい。
1…多芯同軸ケーブル、1a〜1c…同軸ケーブル群、2…同軸ケーブル、3…編組シールド、4…外被、5…編組シールドまとめ部、6a〜6c…まとめ部、7…グランド導体部、8a〜8c…接点導体群、10…中心導体、11…絶縁体、12…外部導体、13…外被、21…同軸ケーブルハーネス、21a〜21d…同軸ケーブル群、23…中心導体、24…絶縁体、25…外部導体、26…外被、27…グランドバー、28a〜28d…接地パッド、29a〜29d…接点パッド、30…端末基板、30a…切り込み。
Claims (6)
- 複数本の同軸ケーブルを編組シールド及び外被の順に一括して覆った多芯同軸ケーブルの少なくとも一方の端部に、端末基板を接続した同軸ケーブルハーネスであって、
前記複数本の同軸ケーブルは、前記多芯同軸ケーブルの最外周に位置する同軸ケーブルから径方向中心に向かって複数の同軸ケーブル群に分けられ、
同じ同軸ケーブル群に属する同軸ケーブルには、それぞれ軸方向の同じ箇所で露出させた外部導体を互いに接続したまとめ部が形成され、
該各まとめ部の位置は多芯同軸ケーブルの内側に位置する同軸ケーブル群ほど先端側に位置しており、
前記各同軸ケーブルのまとめ部から中心導体の先端までの長さは、前記端子基板上方に積層される同軸ケーブル群となるにしたがって順に長くされ、前記各同軸ケーブル群が前記端末基板に設けられた前記同軸ケーブル群ごとに対応する接点導体群に接続されていることを特徴とする同軸ケーブルハーネス。 - 前記各ケーブル群はそれぞれ複数のサブユニットに分けられ、各サブユニットの端部は該サブユニットに属する同軸ケーブルが平面状に配置されかつ長さが等しいことを特徴とする請求項1に記載の同軸ケーブルハーネス。
- 前記各まとめ部は、共通のリード線によって電気接続され、該リード線が前記基板端末のグランド導体部および前記外被の一部を削除して露出させた編組シールドに接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の同軸ケーブルハーネス。
- 前記接点導体群は、前記端末基板の長手方向に間隔をあけて形成され、前記各接点導体群の導電パッドは所定のピッチで幅方向に一列に並ぶように設けられ、隣接する接点導体群間で前記導電パッドが幅方向にずれていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の同軸ケーブルハーネス。
- 複数本の同軸ケーブルを編組シールド及び外被の順に一括して覆った多芯同軸ケーブルの少なくとも一方の端部に、端末基板を接続した同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
前記多芯同軸ケーブルの外被を除去し前記編組シールドを露出させる編組シールド露出工程、
該露出させた編組シールドの一部にリード線を巻き付けて半田でまとめる編組シールドまとめ工程、
該まとめた部分を残して前記外被と編組シールドを除去し、各同軸ケーブルを露出させる同軸ケーブル露出工程、
各同軸ケーブルを、前記多芯同軸ケーブルの最外周に位置する同軸ケーブルから径方向中心に向かって複数の同軸ケーブル群に分けた場合、該複数の同軸ケーブル群のうち、最外周に位置する同軸ケーブルに属する同軸ケーブルの外被を除去して、外部導体を露出する外部導体露出工程、
該露出した外部導体を半田でまとめる外部導体まとめ工程、
該半田でまとめた箇所より先端側に位置する外部導体を除去する外部導体除去工程、
前記最外周の同軸ケーブル群の内側に位置する同軸ケーブル群に対して、外周側に位置する同軸ケーブル群のまとめた箇所よりも先端側で各同軸ケーブル群をまとめるために、前記最外周の同軸ケーブル群に対して行ったと同様の外部導体露出工程、外部導体まとめ工程、外部導体除去工程、を順次行う工程、
各同軸ケーブル群ごとの同軸ケーブルの長さを所定の長さにそろえる長さそろえ工程、
前記各同軸ケーブルをそれぞれ前記端子基板に設けた所定の接点導体群に接続する接点導体群接続工程、
前記編組シールドと各同軸ケーブル群の外部導体を前記端子基板のグランド導体部に接続するグランド導体部接続工程
を有することを特徴とする同軸ケーブルハーネスの製造方法。 - 複数本の同軸ケーブルを編組シールド及び外被の順に一括して覆った多芯同軸ケーブルの少なくとも一方の端部に、端末基板を接続した同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
前記多芯同軸ケーブルの外被を除去し前記編組シールドを露出させる編組シールド露出工程、
該露出させた編組シールドの一部にリード線を巻き付けて半田でまとめる編組シールドまとめ工程、
該まとめた部分を残して前記外被と編組シールドを除去し、各同軸ケーブルを露出させる同軸ケーブル露出工程、
各同軸ケーブルを、前記多芯同軸ケーブルの最外周に位置する同軸ケーブルから径方向中心に向かって複数の同軸ケーブル群に分けた場合、該複数の同軸ケーブル群のうち、最外周に位置する同軸ケーブルに属する同軸ケーブルの外被を除去して、外部導体を露出する外部導体露出工程、
該露出した外部導体を半田でまとめる外部導体まとめ工程、
該半田でまとめた箇所より先端側に位置する外部導体を除去する外部導体除去工程、
該まとめた同軸ケーブル群を複数のサブユニットに分け、各サブユニットの同軸ケーブルをほぼ平面状に仮固定する仮固定工程、
前記最外周の同軸ケーブル群の内側に位置する同軸ケーブル群に対して、外周側に位置する同軸ケーブル群のまとめた箇所よりも先端側で各同軸ケーブル群をまとめるために、前記最外周の同軸ケーブル群に対して行ったと同様の外部導体露出工程、外部導体まとめ工程、外部導体除去工程、仮固定工程、を順次行う工程、
各各同軸ケーブル群ごとの同軸ケーブルの長さを所定の長さにそろえる長さそろえ工程、
前記各同軸ケーブルをそれぞれ前記端子基板に設けた所定の接点導体群に接続する接点導体群接続工程、
前記編組シールドと各同軸ケーブルの外部導体を前記端子基板のグランド導体部に接続するグランド導体部接続工程
を有することを特徴とする同軸ケーブルハーネスの製造方法。
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