JP2011087623A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートポンプの蒸発器から滴下してドレンタンクに貯留される結露水を排出するドレンポンプを無駄に多く運転させることがなくてドレンポンプ寿命の長延化を図り得ると共に、ドレンポンプに高出力のものが必要とされず、且つドレンタンクに大容量のものが必要とされることのないようにする。
【解決手段】第1に、衣類の布量を検知する布量検知手段の検知結果に応じてドレンポンプの運転率を制御する。第2に、衣類の布質を検知する布質検知手段の検知結果に応じてドレンポンプの運転率を制御する。第3に、乾燥行程の進み度合に応じてドレンポンプの運転率を制御する。第4に、乾燥行程の乾燥速度の異なるコースに応じてドレンポンプの運転率を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプを使用した衣類乾燥機に関する。
従来より、衣類乾燥機においては、ヒートポンプを使用して衣類を乾燥させるようにしたものが知られている。このものは、乾燥室の空気を、循環装置により、ヒートポンプの圧縮機に接続した凝縮器及び蒸発器を配設した通風路を通して循環させることにより、衣類を乾燥させるようにしたもので、衣類から発生する水分を蒸発器で回収し、その折りに回収した潜熱を圧縮機により高温の冷媒状態に変換し、凝縮器で空気を加熱するエネルギーとして再使用する。このようにすることで、外部には僅かな放熱ロスがある以外、ほとんどエネルギーを逃がさず再利用できるものであり、従って、効率の良い乾燥を実現できる。
上記ヒートポンプを使用して衣類を乾燥させるものの場合、蒸発器は、具体的には、洗濯後の洗濯物など衣類から発散して空気に含まれた水分を冷却することにより凝縮させて除去するものであり、その過程で蒸発器の表面には結露水が発生する。この蒸発器の表面に発生した結露水は、蒸発器の表面を流れて滴下し、下方のドレンタンクに受けられて貯留された上、ドレンタンクからドレンポンプにより機外に排出されるようになっている。
しかして、このものの場合、ドレンタンクに貯留された結露水の上限と下限を水位センサやドレンポンプの駆動源モータに流れる電流により検知し、そのうちの上限の検知で、ドレンポンプを運転させてドレンタンクに貯留された結露水を排出することにより、貯留された結露水の溢出を防止し、下限の検知で、ドレンポンプの運転を停止させることにより、ドレンポンプへの空気の混入(いわゆるエア噛み)、ひいてはそれによる騒音の発生を防止するようにしている(例えば特許文献1、2参照)。
そして、そのドレンタンクに貯留された結露水の上限と下限の間の通常時においては、当該衣類乾燥機で乾燥させ得る衣類の最大布量など定格に合わせて定めた一定の間隔、一定の時間という一定の運転率で、ドレンポンプを運転させる制御を行っている。
特開2009−61217号公報 特開2008−99982号公報
上述のように、従来のものでは、通常時、ドレンポンプを当該衣類乾燥機の定格に合わせた一定の運転率で運転させる制御を行っているため、蒸発器での結露水の発生が少ない場合、例えば衣類の布量が定格より少ない場合などでは、ドレンポンプを無駄に多く運転させることになり、その分、ドレンポンプの寿命が短くなっていた。
それに対して、ドレンポンプの運転率を下げれば、ドレンポンプを無駄に多く運転させることはなくなるが、この場合には、蒸発器での結露水の発生が多い状況でも少ない運転率で結露水をドレンタンクから溢出させることなく排出するために、ドレンポンプには高出力のものが必要とされ、ドレンタンクには大容量のものが必要とされるという問題点を有していた。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、ドレンポンプを無駄に多く運転させることがなくてドレンポンプ寿命の長延化を図り得ると共に、ドレンポンプに高出力のものが必要とされず、且つドレンタンクに大容量のものが必要とされることのないようにできる衣類乾燥機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の衣類乾燥機においては、
乾燥室と、この乾燥室内の空気を、乾燥室外に設けた通風路を通して乾燥室内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を接続パイプにより接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプと、前記蒸発器の下方に配設したドレンタンクと、このドレンタンク内の水を排出するドレンポンプとを具え、前記空気循環装置と前記ヒートポンプの運転により衣類の乾燥を行うと共に、前記蒸発器で発生して滴下する結露水をドレンタンクに貯留し、その貯留した結露水を前記ドレンポンプにより排出するようにしたものにおいて、
第1に、前記衣類の布量を検知する布量検知手段を具え、その布量検知手段による布量の検知結果に応じて前記ドレンポンプの運転率を制御するようにしたことを特徴とする(請求項1の発明)。
本発明の衣類乾燥機においては、第2に、前記衣類の布質を検知する布質検知手段を具え、その布質検知手段による布質の検知結果に応じて前記ドレンポンプの運転率を制御するようにしたことを特徴とする(請求項2の発明)。
本発明の衣類乾燥機においては、第3に、前記衣類を乾燥させる乾燥行程の進み度合に応じて前記ドレンポンプの運転率を制御するようにしたことを特徴とする(請求項3の発明)。
本発明の衣類乾燥機においては、第4に、前記衣類を乾燥させる乾燥行程を、乾燥速度の異なるコース別に行い、そのコースに応じて前記ドレンポンプの運転率を制御するようにしたことを特徴とする(請求項4の発明)。
上記手段によれば、いずれも、ヒートポンプの蒸発器における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプの運転ができ、それによって、ドレンポンプを無駄に多く運転させることがなくてドレンポンプ寿命の長延化を図り得ると共に、ドレンポンプに高出力のものが必要とされず、且つドレンタンクに大容量のものが必要とされることのないようにできる。
本発明の第1実施例を示す設定内容図 機全体の概略的縦断側面図 ヒートポンプのサイクル構成図 電気的構成のブロック図 本発明の第2実施例を示す設定内容図 本発明の第3実施例を示す設定内容図 本発明の第4実施例を示す設定内容図 本発明の第5実施例を示す設定内容図 本発明の第6実施例を示す設定内容図 本発明の第7実施例を示す設定内容図 本発明の第8実施例を示す設定内容図 本発明の第9実施例を示す設定内容図 本発明の第10実施例を示す設定内容図
以下、本発明を洗濯乾燥機に適用して、その第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図4を参照して説明する。
まず、図2には、洗濯乾燥機、中でもドラム式(横軸形)洗濯乾燥機の全体構成を示しており、外箱1の内部に水槽2を配設し、水槽2の内部に回転槽(ドラム)3を配設している。本実施例においては、この水槽2と回転槽3とで洗濯室兼用の乾燥室が構成されるものであり、回転槽3は、詳しくは図示しないが、周側壁の全域に孔を有する多孔状を成している。
上記水槽2及び回転槽3は、ともに軸方向が前後(図2で左右)の横軸円筒状を成すもので、それを図示しないサスペンションにより前上がりの傾斜状に弾性支持している。又、これら水槽2及び回転槽3は、ともに前面が開口しており、これに対して、外箱1の前面部の上部には扉4によって開閉される洗濯物出入口(図示省略)を形成し、この洗濯物出入口と水槽2の前面の開口部とを図示しないベローズにより連ねている。
水槽2の背面にはモータ5を取付けており、このモータ5は、例えばアウターロータ形のブラシレスモータであり、回転槽3を直に回転駆動するようになっている。従って、モータ5は回転槽3を回転駆動する駆動装置として機能するようになっている。
このほか、水槽2の最下部である底部の最後部には電動の排水弁6を接続し、更に、この排水弁6に排水ホース7を接続して、これらにより水槽2内の水を機外に排出するようにしている。
水槽2の下方には通風ダクト8を配置している。この通風ダクト8は、前端部の上部に吸風口9を有しており、この吸風口9に、前記水槽2の前面部の開口部周りの上部に形成した温風出口(図示省略)を還風ダクト10を介して接続している。なお、還風ダクト10は前記水槽2の前面の開口部を迂回するように配管しており、途中部に主として糸くずを捕獲するフィルタ11を有している。
一方、通風ダクト8の後端部には循環用送風機12を連結しており、この循環用送風機12の出口部を給風ダクト13を介して、前記水槽2の後端板部の上部に形成した温風入口(図示省略)に接続している。なお、給風ダクト13は前記モータ5を迂回するように配管している。
これらの結果、還風ダクト10、通風ダクト8、循環用送風機12、及び給風ダクト13により、前記水槽2の温風出口と温風入口とを接続して通風路14が設けられており、この通風路14は水槽2の外部に位置している。
循環用送風機12は、回転槽3内の空気を、水槽2内から上記通風路14を通して水槽2外に出した後、水槽2内に、そして回転槽3内に戻す循環を行わしめるようになっており、もって、通風路14と循環用送風機12とにより回転槽3内の空気を循環させる空気循環装置15を構成している。
しかして、通風路14中、通風ダクト8の内部には、前部に蒸発器16を配設しており、後部に凝縮器17を配設している。これらの蒸発器16及び凝縮器17は、図3に略図にて示すように、それぞれ蛇行状を成す冷媒流通パイプ16a,17aに、薄板状の伝熱フィン16b,17bを細かいピッチで多数配設して成るフィン付きチューブ形のもので、熱交換性に優れており、それらの伝熱フィンの各間を、前記通風ダクト8を後述のように流れる風が伝熱フィン及び冷媒流通パイプに接触しつつ通るようになっている。
又、蒸発器16及び凝縮器17は、図3に示す圧縮機18及び絞り器(特には電子式の絞り弁もしくはキャピラリチューブ)19と共にヒートポンプ20を構成するもので、このヒートポンプ20においては、接続パイプ21によって、圧縮機18、凝縮器17、絞り器19、蒸発器16、及び圧縮機18の順にこれらをサイクル接続しており(冷凍サイクル)、圧縮機18が作動することによって図示しない冷媒を矢印で示すように循環させるようになっている。
なお、圧縮機18と絞り器19は、図2には図示しないが、前記通風ダクト8の外部に配設している。
前記通風ダクト8の前端部から前方の機外へは吐風路22を設けており、この吐風路22の前記吸風口9と連通する部分には、通風ダクト8に対するそれらの切換えをするダンパ23を設けている。又、吐風路22の内部には吐出用送風機24を設けており、それより前方の吐風路22の出口部には、電動のシャッタ25を設けている。
加えて、通風ダクト8の蒸発器16を配設した部分と凝縮器17を配設した部分との間の上部には、外気導入口26を形成しており、この外気導入口26にはヒータ27,28を設けている。
更に、通風ダクト8の凝縮器17を配設した部分の上部には、散水器29を設けており、この散水器29には、前記水槽2内に給水するように設けた給水弁(図2では図示省略)から分岐した水路(これも図示省略)により、選択的に給水されるようにしている。
通風ダクト8の蒸発器16を配設した部分の下部と、凝縮器17を配設した部分の下部には、それぞれ主として糸くずを捕獲するフィルタ30,31を配設しており、これらのフィルタ30,31の下方には共通のドレンタンク32を配置している。このドレンタンク32のうちの凝縮器17側の部分32aは、蒸発器16側の部分32bよりも浅底で、底部が蒸発器16側の部分32bに向かい漸次下降しており、その蒸発器16側の部分32bと凝縮器17側の部分32aとの間には、遮風板33を設けている。
ドレンタンク32の蒸発器16側の部分32bには、底部の後側にドレンポンプ34を設けており、そのほか、ドレンタンク32の蒸発器16側の部分32bの上部には上限水位検知用の水位センサ35を設け、下部に下限水位検知用の水位センサ36を設けている。
図4には、制御装置37を示している。この制御装置37は、例えばマイクロコンピュータから成るもので、前記外箱1内の例えば上部に位置して洗濯乾燥機の作動全般を制御する制御手段として機能するようになっている。
この制御装置37には、図示しない操作パネルが有した各種操作スイッチから成る操作入力部38より各種操作信号が入力されると共に、前記水槽2内の水位を検知するように設けた水位センサ39から水位検知信号が入力され、前記ドレンタンク32の上限水位検知用の水位センサ35と、同下限水位検知用の水位センサ36とからも、それぞれ水位検知信号が入力され、前記モータ5(回転槽3)の回転を検知するように設けた回転センサ40からは回転検知信号が入力され、モータ5に流れる電流を検知するように設けた電流センサ41から電流検知信号が入力されるようになっている。
そして、制御装置37は、上記各種信号の入力並びにあらかじめ記憶した制御プログラムに基づいて、前記水槽2内及び前記散水器29に選択的に給水するように設けた給水弁42と、前記モータ5、循環用送風機12、圧縮機18、絞り器19、排水弁6、吐出用送風機24、ドレンポンプ34、及びダンパ23の切換用モータ43を、駆動回路44を介して制御するようになっている。
次に、上記構成の洗濯乾燥機の作用を述べる。
上記構成の洗濯乾燥機では、標準的な運転コースが開始されると、最初に洗濯物(衣類)の布量の検知を行う。この布量の検知は、例えば、回転槽3を所定の回転速度まで回転させ、それに要した時間と、その後、回転槽3の駆動を停止して回転槽3を惰性回転させ、それによって回転槽3の回転速度が所定の回転速度まで下降するのに要した時間とから、洗濯物の布量をモータ5の回転負荷でもって検知するものである。従って、このとき、回転センサ40と制御装置37は布量検知手段として機能する。
この後、上記布量の検知結果から布量の判定をする。図1はその判定内容の一例を示しており、布量を、0〜2〔kg〕、2〜4〔kg〕、4〜6〔kg〕の3段階に分けて判定している。この判定結果に応じて、制御装置37は洗濯(洗い及びすすぎ)行程における水位の設定をすると共に、後述する乾燥行程におけるドレンポンプ34の運転率の設定をする。
この場合、布量の判定結果が0〜2〔kg〕であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を15〔分〕と設定するものであり、布量の判定結果が2〜4〔kg〕であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を10〔分〕と設定するものであって、布量の判定結果が4〜6〔kg〕であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を7〔分〕と設定するものである。すなわち、検知した布量が多いほど、運転間隔を短くする(運転率を大きくする)ものであり、反対に、検知した布量が少ないほど、運転間隔を長くする(運転率を小さくする)ものである。なお、これらの場合、運転時間はいずれも20〔秒〕であり、すなわち、各設定時間間隔で20〔秒〕ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
この後、設定した水位までの水槽2内への給水を、給水弁42を開放させることにより行い、続いて、回転槽3を低速で正逆両方向に交互に回転させて洗濯行程を実行する。
又、洗濯行程中には、洗濯物の布質の検知を行う。この布質の検知は、例えば、回転槽3を上述の正逆両方向に交互に回転させたときの各回転ごとのモータ5のトルク変動の大きさを、電流センサ41で検知される電流のうちのq軸電流を制御装置37で算出して見る。従って、このとき、電流センサ41と制御装置37は布質検知手段として機能する。なお、一般に、回転槽3を回転させるモータ5のS,N極で作られる磁束に対して、平行方向(回転方向)をd軸電流と言い、直角方向をq軸電流と言う。このq軸電流はモータ5の回転トルクに影響するため、トルク変動が大きいと、回転トルクが大きくなることで、q軸電流が大きくなる。
洗濯物の布質については、洗濯物中の綿の比率が小さくて化繊の比率が大きいと、吸水性が小さくなることから、洗濯物の総含水量が少なくなり、モータ5のトルクの変動は小さくなる。洗濯物中の綿の比率が化繊の比率と大差ないときには、吸水性が中間的となるから、洗濯物の総含水量も中間的となり、モータ5のトルクの変動も中間的となる。洗濯物中の綿の比率が大きくて化繊の比率が小さいと、吸水性が大きくなることから、洗濯物の総含水量が多くなり、モータ5のトルクの変動は小さくなる。
これらのモータ5のトルクの変動を前記q軸電流により見ることで、洗濯物の布質の判定ができるものであり、図6ないし図9には、その判定内容の一例を示しており、洗濯物中の綿の比率が小さくて化繊の比率が大きい布質を「しなやか」とし、洗濯物中の綿の比率が化繊の比率と大差ない布質を「標準」とし、洗濯物中の綿の比率が大きくて化繊の比率が小さい布質を「ごわごわ」とする、3段階に分けて判定している。その判定結果に応じて、制御装置37は、この場合、図示はしないが、洗濯行程における回転槽3の回転速度や反転周期等の設定、実行をし、更に、次の脱水行程における回転槽3の回転速度、並びにその後の乾燥行程における回転槽3の回転速度や反転周期等の設定をする。
脱水行程では、排水弁6を開放させて水槽2内の水を排出した後、回転槽3を設定した高速の速度で一方向に回転させる。これにより、回転槽3内の洗濯物が遠心脱水される。
乾燥行程では、ダンパ23を、図2に実線で示すように、通風ダクト8の吸風口9を開放し、吐風路22を通風ダクト8から遮断するようにセットする。この状態で、回転槽3を設定した低速の速度で正逆両方向に交互に回転させつつ、循環用送風機12を駆動する。そのうち、循環用送風機12の送風作用により、図2に実線矢印で示すように、回転槽3内の空気が水槽2内から通風路14の還風ダクト10を経て通風ダクト8内に流入される。
又、このときには、ヒートポンプ20の圧縮機18を駆動する。これにより、ヒートポンプ20に封入した冷媒が圧縮機18により圧縮されて高温高圧の冷媒となり、その高温高圧の冷媒が凝縮器17に流れて、通風ダクト8内の空気と熱交換する。その結果、通風ダクト8内の空気が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、絞り器19を通って減圧された後、蒸発器16に流入し、気化する。それにより、蒸発器16は通風ダクト8内の空気を冷却する。蒸発器16を通過した冷媒は圧縮機18に戻る。
これらにより、前記水槽2内から通風ダクト8内に流入した空気は、蒸発器16で冷却されて除湿され、その後に凝縮器17で加熱されて温風化される。そして、その温風が給風ダクト13を経て水槽2内に供給され、更に回転槽3内に供給される。
回転槽3内に供給された温風は洗濯物の水分を奪った後、水槽2内から還風ダクト10を経て通風ダクト8内に流入する。かくして、蒸発器16と凝縮器17を有する通風ダクト8と回転槽3との間を空気が循環することにより、回転槽3内の洗濯物が乾燥される。従って、このときに、水槽2と回転槽3は、内部が乾燥室として機能する。
さて、この乾燥行程中、蒸発器16では、通風ダクト8内を通る空気が蒸発器16の表面に接触して冷却除湿が行われることに伴い、蒸発器16の表面に結露水が発生し、その結露水が蒸発器16の表面を流れて滴下する。この蒸発器16から滴下した結露水は、フィルタ30を通り、ドレンタンク32(特には蒸発器16側の部分32b)の内部に落ちて貯留され、該ドレンタンク32内で漸次水位を上げる。
これに対して、この乾燥行程中には、制御装置37が、前述の洗濯物の布量の判定結果に基づいて設定した運転率でドレンポンプ34を運転させる。その運転率は、この場合、前述のように、検知した布量が多いほど、運転間隔を短くする(運転率を大きくする)ものであり、反対に、検知した布量が少ないほど、運転間隔を長くする(運転率を小さくする)ものである。
洗濯をしたときの洗濯物の総含水量は、洗濯物の布量が多くなるに連れて増える。それはすなわち乾燥行程において温風が洗濯物から奪う総水分量が増えることであり、洗濯物から奪う総水分量が増えれば、その水分を奪った温風がヒートポンプ20の蒸発器16で冷却除湿されることに伴い該蒸発器16の表面に発生する結露水が増え、ドレンタンク32に貯留される結露水が増える。
よって、上述のように検知した布量が多いほど、ドレンポンプ34の運転間隔を短くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、反対に、検知した布量が少ないほど、ドレンポンプ34の運転間隔を長くする(運転率を小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らす。
これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるものであり、それによって、ドレンポンプ34を無駄に多く運転させることがなくてドレンポンプ34の寿命の長延化を図ることができる。又、その場合、ドレンポンプ34の運転率を下げるだけではないので、ドレンポンプ34に高出力のものが必要とされず、且つドレンタンク32に大容量のものが必要とされることのないようにもできる。
なお、特に上記構成のものの場合、如上の乾燥運転に代わって、冷風の吐出運転を行うこともできる。このときには、ダンパ23を、図2に二点鎖線で示すように、吐風路22を通風ダクト8に連通させ、通風ダクト8の吸風口9を閉塞するように切換える。この状態で、ヒートポンプ20の圧縮機18の作動を開始させると共に、シャッタ25を開放させ、吐出用送風機24を作動させる。
これらにより、図2に破線矢印で示すように、通風ダクト8外の空気が外気導入口26から通風ダクト8内に導入されて蒸発器16を通り冷却される。そして、その冷却された空気が吐風路22を通って機外の前方に吐出され、洗濯乾燥機が設置されたスペースの冷房を行う。
又、そのときには、散水器29に給水して、該散水器29から凝縮器17に散水することにより、該凝縮器17を冷却し、上記蒸発器16における導入外気の冷却が確実に行われるようにする。
更に、上述の状態で、ヒートポンプ20の圧縮機18の作動を開始させるのに代わり、ヒータ27,28を発熱させれば、通風ダクト8内に導入される外気を加熱して温風化し、その温風を吐風路22を通して機外の前方に吐出し、洗濯乾燥機が設置されたスペースの暖房を行うこともできる。
以上に対して、図5ないし図13は本発明の第2ないし第10実施例(第2ないし第10の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2実施例]
図5に示す第2実施例においては、洗濯物の布量の判定結果によるドレンポンプ34の運転率の設定を、ドレンポンプ34の運転時間で行うようにしている。具体的には、布量の判定結果が0〜2〔kg〕であれば、ドレンポンプ34の運転時間を20〔秒〕と設定するものであり、布量の判定結果が2〜4〔kg〕であれば、ドレンポンプ34の運転時間を30〔秒〕と設定し、布量の判定結果が4〜6〔kg〕であれば、ドレンポンプ34の運転時間を40〔秒〕と設定するものである。
すなわち、検知した布量が多いほど、総含水量が多くなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が多くなるので、ドレンポンプ34の運転時間を長くする(運転率を大きくする)ものであり、反対に、検知した布量が少ないほど、総含水量が少なくなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が少なくなるので、ドレンポンプ34の運転時間を短くする(運転率を小さくしている)ものである。なお、これらの場合、運転間隔はいずれも10〔分〕であり、すなわち、10〔分〕間隔で各設定時間ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
このように、検知した布量が多いほど、ドレンポンプ34の運転時間を長くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、反対に、検知した布量が少ないほど、ドレンポンプ34の運転時間を短くする(運転率を小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らす。これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるので、第1実施例同様の効果を得ることができる。
[第3実施例]
図6に示す第3実施例においては、ドレンポンプ34の運転率(運転間隔)の設定を、洗濯物の布量の判定結果に代わり、前述の洗濯物の布質の判定結果で行うようにしている。具体的には、布質の判定結果が「しなやか」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を15〔分〕と設定するものであり、布質の判定結果が「標準」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を10〔分〕と設定し、布質の判定結果が「ごわごわ」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を7〔分〕と設定するものである。
すなわち、検知した布質が吸水性の大きい布質であるほど、総含水量が多くなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が多くなるので、ドレンポンプ34の運転間隔を短くする(運転率を大きくする)ものであり、反対に、検知した布質が吸水性の小さい布質であるほど、総含水量が少なくなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が少なくなるので、ドレンポンプ34の運転間隔を長くする(運転率を小さくする)ものである。なお、これらの場合、運転時間はいずれも20〔秒〕であり、すなわち、各設定時間間隔で20〔秒〕ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
このように、検知した布質が吸水性の大きい布質であるほど、ドレンポンプ34の運転間隔を短くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、反対に、検知した布質が吸水性の小さい布質であるほど、ドレンポンプ34の運転間隔を長くする(運転率を小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らす。これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるので、第1実施例同様の効果を得ることができる。
[第4実施例]
図7に示す第4実施例においては、洗濯物の布質の判定結果によるドレンポンプ34の運転率の設定を、ドレンポンプ34の運転時間で行うようにしている。具体的には、布質の判定結果が「しなやか」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を20〔秒〕と設定するものであり、布質の判定結果が「標準」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を30〔秒〕と設定し、布質の判定結果が「ごわごわ」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を40〔秒〕と設定するものである。
すなわち、検知した布質が吸水性の大きい布質であるほど、総含水量が多くなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が多くなるので、ドレンポンプ34の運転時間を長くする(運転率を大きくする)ものであり、反対に、検知した布質が吸水性の小さい布質であるほど、総含水量が少なくなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が少なくなるので、ドレンポンプ34の運転時間を短くする(運転率を小さくする)ものである。なお、これらの場合、運転間隔はいずれも10〔分〕であり、すなわち、10〔分〕間隔で各設定時間ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
このように、検知した布質が吸水性の大きい布質であるほど、ドレンポンプ34の運転時間を長くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、反対に、検知した布質が吸水性の小さい布質であるほど、ドレンポンプ34の運転時間を短くする(運転率を小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らす。これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるので、第1実施例同様の効果を得ることができる。
[第5実施例]
図8に示す第5実施例においては、ドレンポンプ34の運転率(運転間隔)の設定を、洗濯物の布量の判定結果と洗濯物の布質の判定結果とで行うようにしている。具体的には、布量の判定結果が0〜2〔kg〕の場合で、布質の判定結果が「しなやか」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を20〔分〕と設定するものであり、布質の判定結果が「標準」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を15〔分〕と設定し、布質の判定結果が「ごわごわ」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を10〔分〕と設定するものである。
又、布量の判定結果が2〜4〔kg〕の場合で、布質の判定結果が「しなやか」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を15〔分〕と設定するものであり、布質の判定結果が「標準」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を10〔分〕と設定し、布質の判定結果が「ごわごわ」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を7〔分〕と設定するものである。
更に、布量の判定結果が4〜6〔kg〕の場合で、布質の判定結果が「しなやか」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を10〔分〕と設定するものであり、布質の判定結果が「標準」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を7〔分〕と設定し、布質の判定結果が「ごわごわ」であれば、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を5〔分〕と設定するものである。
すなわち、検知した布量が多く且つ検知した布質が吸水性の大きい布質であるほど、総含水量が多くなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が多くなるので、ドレンポンプ34の運転間隔を短くする(運転率を大きくする)ものであり、反対に、検知した布量が少なく且つ検知した布質が吸水性の小さい布質であるほど、総含水量が少なくなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が少なくなるので、ドレンポンプ34の運転間隔を長くする(運転率を小さくする)ものである。なお、これらの場合、運転時間はいずれも20〔秒〕であり、すなわち、各設定時間間隔で20〔秒〕ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
このように、検知した布量が多く且つ検知した布質が吸水性の大きい布質であるほど、ドレンポンプ34の運転間隔を短くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、反対に、検知した布量が少なく且つ検知した布質が吸水性の小さい布質であるほど、ドレンポンプ34の運転間隔を長くする(運転率を小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らす。これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるので、第1実施例同様の効果を得ることができる。
[第6実施例]
図9に示す第6実施例においては、洗濯物の布量の判定結果と布質の判定結果とによるドレンポンプ34の運転率の設定を、ドレンポンプ34の運転時間で行うようにしている。具体的には、布量の判定結果が0〜2〔kg〕の場合で、布質の判定結果が「しなやか」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を10〔秒〕と設定するものであり、布質の判定結果が「標準」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を20〔秒〕と設定し、布質の判定結果が「ごわごわ」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を30〔秒〕と設定するものである。
又、布量の判定結果が2〜4〔kg〕の場合で、布質の判定結果が「しなやか」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を15〔秒〕と設定するものであり、布質の判定結果が「標準」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を25〔秒〕と設定し、布質の判定結果が「ごわごわ」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を35〔秒〕と設定するものである。
更に、布量の判定結果が4〜6〔kg〕の場合で、布質の判定結果が「しなやか」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を20〔秒〕と設定するものであり、布質の判定結果が「標準」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を30〔秒〕と設定し、布質の判定結果が「ごわごわ」であれば、ドレンポンプ34の運転時間を40〔秒〕と設定するものである。
すなわち、検知した布量が多く且つ検知した布質が吸水性の大きい布質であるほど、総含水量が多くなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が多くなるので、ドレンポンプ34の運転時間を長くする(運転率を大きくする)ものであり、反対に、検知した布量が少なく且つ検知した布質が吸水性の小さい布質であるほど、総含水量が少なくなり、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量が少なくなるので、ドレンポンプ34の運転時間を短くする(運転率を小さくする)ものである。なお、これらの場合、運転間隔はいずれも10〔分〕であり、すなわち、10〔分〕間隔で各設定時間ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
このように、検知した布量が多く且つ検知した布質が吸水性の大きい布質であるほど、ドレンポンプ34の運転時間を長くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、反対に、検知した布量が少なく且つ検知した布質が吸水性の小さい布質であるほど、ドレンポンプ34の運転時間を短くする(運転率を小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らす。これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるので、第1実施例同様の効果を得ることができる。
[第7実施例]
図10に示す第7実施例においては、ドレンポンプ34の運転率(運転間隔)の設定を、洗濯物の布量、布質の判定結果に代わり、乾燥行程の進み度合別に行うようにしている。乾燥行程には、大まかには、「加熱」期間、「恒率」期間、「減率」期間が順にある。そのうち、「加熱」期間は洗濯物を加熱するのにエネルギーが費やされる期間であり、水分の蒸発量は少ない。次いで、「恒率」期間は、洗濯物の加熱が終わって水分の蒸発にエネルギーが費やされる期間であり、水分の蒸発量が最も多い。「減率」期間は、洗濯物の乾燥が進んで洗濯物からの水分の蒸発が少なくなる期間である。
これに対して、「加熱」期間では、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を15〔分〕と設定するものであり、「恒率」期間では、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を7〔分〕と設定し、「減率」期間では、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を10〔分〕と設定するものである。
すなわち、水分の蒸発量が最も多い「恒率」期間におけるドレンポンプ34の運転間隔を最も短くし、それよりも水分の蒸発量が少ない「減率」期間おけるドレンポンプ34の運転間隔を次に短くし、水分の蒸発量が最も少ない「加熱」期間おけるドレンポンプ34の運転間隔を最も長くしている。なお、これらの場合、運転時間はいずれも20〔秒〕であり、すなわち、各設定時間間隔で20〔秒〕ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
このように、水分の蒸発量が最も多い「恒率」期間におけるドレンポンプ34の運転間隔を最も短くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、それよりも水分の蒸発量が少ない「減率」期間におけるドレンポンプ34の運転間隔を次に短くする(運転率を次に大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らし、水分の蒸発量が最も少ない「加熱」期間におけるドレンポンプ34の運転間隔を最も長くする(運転率を最も小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を最も減らす。これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるので、第1実施例同様の効果を得ることができる。
[第8実施例]
図11に示す第8実施例においては、乾燥行程の進み度合別によるドレンポンプ34の運転率の設定を、ドレンポンプ34の運転時間で行うようにしている。具体的には、「加熱」期間では、ドレンポンプ34の運転時間を20〔秒〕と設定するものであり、「恒率」期間では、ドレンポンプ34の運転時間を40〔秒〕と設定し、「減率」期間では、ドレンポンプ34の運転時間を30〔秒〕と設定するものである。なお、これらの場合、運転間隔はいずれも10〔分〕であり、すなわち、10〔分〕間隔で各設定時間ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
このように、水分の蒸発量が最も多い「恒率」期間におけるドレンポンプ34の運転時間を最も長くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、それよりも水分の蒸発量が少ない「減率」期間におけるドレンポンプ34の運転時間を次に長くする(運転率を次に大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らし、水分の蒸発量が最も少ない「加熱」期間におけるドレンポンプ34の運転間隔を最も短くする(運転率を最も小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を最も減らす。これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるので、第1実施例同様の効果を得ることができる。
[第9実施例]
図12に示す第9実施例においては、乾燥行程を乾燥速度の異なるコース別に行い、そのコース別にドレンポンプ34の運転率を設定している。具体的には、この場合、乾燥行程のコースには、「お急ぎ」、「標準」、及び「おやすみ」があり、そのうちの「お急ぎ」コースは、圧縮機18を最大出力で運転させるコースであって、乾燥を速やかに終えるべく乾燥速度が最も速く、単位時間当たりの水分の蒸発量は最も多い。これに対して、「標準」コースは、圧縮機18を中間的な通常出力で運転させるコースであって、乾燥速度は次に速く、単位時間当たりの水分の蒸発量も次に多い。そして、「おやすみ」コースは、圧縮機18を低出力で運転させるコースであって、夜間の長い時間をかけて静かに乾燥を行うものであり、乾燥速度は最も遅く、単位時間当たりの水分の蒸発量は最も少ない。
これに対して、「お急ぎ」コースでは、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を7〔分〕と設定するものであり、「標準」コースでは、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を10〔分〕と設定し、「おやすみ」コースでは、ドレンポンプ34の運転率は、運転間隔を15〔分〕と設定するものである。
すなわち、単位時間当たりの水分の蒸発量が最も多い「お急ぎ」コースにおけるドレンポンプ34の運転間隔を最も短くし、それよりも単位時間当たりの水分の蒸発量が少ない「標準」コースにおけるドレンポンプ34の運転間隔を次に短くし、単位時間当たりの水分の蒸発量が最も少ない「おやすみ」コースにおけるドレンポンプ34の運転間隔を最も長くしている。なお、これらの場合、運転時間はいずれも20〔秒〕であり、すなわち、各設定時間間隔で20〔秒〕ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
このように、単位時間当たりの水分の蒸発量が最も多い「お急ぎ」コースにおけるドレンポンプ34の運転間隔を最も短くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、それよりも単位時間当たりの水分の蒸発量が少ない「標準」コースにおけるドレンポンプ34の運転間隔を次に短くする(運転率を次に大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らし、単位時間当たりの水分の蒸発量が最も少ない「おやすみ」コースにおけるドレンポンプ34の運転間隔を最も長くする(運転率を最も小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を最も減らす。これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるので、第1実施例同様の効果を得ることができる。
[第10実施例]
図13に示す第10実施例においては、乾燥行程の乾燥速度の異なるコースによるドレンポンプ34の運転率の設定を、ドレンポンプ34の運転時間で行うようにしている。具体的には、「お急ぎ」コースでは、ドレンポンプ34の運転時間を40〔秒〕と設定するものであり、「標準」コースでは、ドレンポンプ34の運転時間を30〔秒〕と設定し、「おやすみ」コースでは、ドレンポンプ34の運転時間を20〔秒〕と設定するものである。なお、これらの場合、運転間隔はいずれも10〔分〕であり、すなわち、10〔分〕間隔で各設定時間ずつ、ドレンポンプ34を運転させるものである。
このように、単位時間当たりの水分の蒸発量が最も多い「お急ぎ」コースにおけるドレンポンプ34の運転時間を最も長くする(運転率を大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を増やし、それよりも単位時間当たりの水分の蒸発量が少ない「標準」コースにおけるドレンポンプ34の運転時間を次に長くする(運転率を次に大きくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を減らし、単位時間当たりの水分の蒸発量が最も少ない「おやすみ」コースにおけるドレンポンプ34の運転間隔を最も短くする(運転率を最も小さくする)ことで、ドレンタンク32に貯留される結露水の排出量を最も減らす。これにより、ヒートポンプ20の蒸発器16における結露水の発生量の多寡に合った効率の良いドレンポンプ34の運転ができるので、第1実施例同様の効果を得ることができる。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、特に機全体としては、洗濯乾燥機に限られず、衣類乾燥機単体のものにも適用できるし、水槽や回転槽も横軸配置に限られず、縦軸配置のものであっても良いなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
図面中、2は水槽(乾燥室)、3は回転槽(乾燥室)、14は通風路、15は空気循環装置、16は蒸発器、17は凝縮器、18は圧縮機、19は絞り器、20はヒートポンプ、32はドレンタンク、34はドレンポンプ、37は制御装置(制御手段、布量検知手段、布質検知手段)、40は回転センサ(布量検知手段)、41は電流センサ(布質検知手段)を示す。

Claims (4)

  1. 乾燥室と、
    この乾燥室内の空気を、乾燥室外に設けた通風路を通して乾燥室内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、
    この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を接続パイプにより接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプと、
    前記蒸発器の下方に配設したドレンタンクと、
    このドレンタンク内の水を排出するドレンポンプとを具え、
    前記空気循環装置と前記ヒートポンプの運転により衣類の乾燥を行うと共に、前記蒸発器で発生して滴下する結露水をドレンタンクに貯留し、その貯留した結露水を前記ドレンポンプにより排出するようにしたものにおいて、
    前記衣類の布量を検知する布量検知手段を具え、
    その布量検知手段による布量の検知結果に応じて前記ドレンポンプの運転率を制御するようにしたことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 乾燥室と、
    この乾燥室内の空気を、乾燥室外に設けた通風路を通して乾燥室内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、
    この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を接続パイプにより接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプと、
    前記蒸発器の下方に配設したドレンタンクと、
    このドレンタンク内の水を排出するドレンポンプとを具え、
    前記空気循環装置と前記ヒートポンプの運転により衣類の乾燥を行うと共に、前記蒸発器で発生して滴下する結露水をドレンタンクに貯留し、その貯留した結露水を前記ドレンポンプにより排出するようにしたものにおいて、
    前記衣類の布質を検知する布質検知手段を具え、
    その布質検知手段による布質の検知結果に応じて前記ドレンポンプの運転率を制御するようにしたことを特徴とする衣類乾燥機。
  3. 乾燥室と、
    この乾燥室内の空気を、乾燥室外に設けた通風路を通して乾燥室内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、
    この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を接続パイプにより接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプと、
    前記蒸発器の下方に配設したドレンタンクと、
    このドレンタンク内の水を排出するドレンポンプとを具え、
    前記空気循環装置と前記ヒートポンプの運転により衣類の乾燥を行うと共に、前記蒸発器で発生して滴下する結露水をドレンタンクに貯留し、その貯留した結露水を前記ドレンポンプにより排出するようにしたものにおいて、
    前記衣類を乾燥させる乾燥行程の進み度合に応じて前記ドレンポンプの運転率を制御するようにしたことを特徴とする衣類乾燥機。
  4. 乾燥室と、
    この乾燥室内の空気を、乾燥室外に設けた通風路を通して乾燥室内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、
    この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を接続パイプにより接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプと、
    前記蒸発器の下方に配設したドレンタンクと、
    このドレンタンク内の水を排出するドレンポンプとを具え、
    前記空気循環装置と前記ヒートポンプの運転により衣類の乾燥を行うと共に、前記蒸発器で発生して滴下する結露水をドレンタンクに貯留し、その貯留した結露水を前記ドレンポンプにより排出するようにしたものにおいて、
    前記衣類を乾燥させる乾燥行程を、乾燥速度の異なるコース別に行い、
    そのコースに応じて前記ドレンポンプの運転率を制御するようにしたことを特徴とする衣類乾燥機。
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