JP2009034409A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009034409A
JP2009034409A JP2007202484A JP2007202484A JP2009034409A JP 2009034409 A JP2009034409 A JP 2009034409A JP 2007202484 A JP2007202484 A JP 2007202484A JP 2007202484 A JP2007202484 A JP 2007202484A JP 2009034409 A JP2009034409 A JP 2009034409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
air path
detecting
detection means
predetermined time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007202484A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Fujiwara
宣彦 藤原
Shigeharu Nakamoto
重陽 中本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007202484A priority Critical patent/JP2009034409A/ja
Publication of JP2009034409A publication Critical patent/JP2009034409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

【課題】ヒートポンプを搭載した衣類乾燥機にて吸熱器での着霜を防止し、圧縮手段での液圧縮を防止するとともに、乾燥時間の短縮と低消費電力を実現すること。
【解決手段】乾燥室5をバイパスして空気が循環するバイパス循環風路26と、通常循環風路18とバイパス循環風路26とを切替えるバイパス切替手段27と、バイパス切替手段27を制御する制御手段37とを備えている。これにより、着霜する恐れがある条件では、バイパス循環風路26が有効となるようにバイパス切替手段27を切替え、乾燥室5をバイパスしてバイパス循環風路26を通じて空気を循環させて循環空気の温度を急速に上昇させた後、通常循環風路18が有効となるよう再度切替えることにより、着霜の発生を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプサイクルを用いて衣類の乾燥を行う衣類乾燥機に関するものである。
従来のドラム式衣類乾燥機は図2に示すような構成であった。以下、その構成について説明する。図2に示すように、外装ケース51内に水平軸を中心軸として回転する回転ドラム52が配置してあり、回転ドラム52の前面の開口は、扉53で開閉されるようにしてある。外装ケース51内には、回転ドラム52の内部に設定される乾燥室54を含む風路55が構成してあり、風路55に循環用ファン56と通流する空気中の糸くずを除去するリントフィルタ57とを設けている。風路55内に設置した吸熱器58、放熱器59と、風路55外に設置した圧縮手段60、減圧手段61でヒートポンプサイクルを構成している。吸熱器58で除湿した除湿水を排水するための除湿水排水路62を設けている。
上記構成において、衣類の乾燥工程時は、循環用ファン56を動作させ、吸熱器58、放熱器59、乾燥室54の順に空気が流れるよう風路55にて空気を循環させる。ここで圧縮手段60を動作させ、乾燥室54から流入した高湿の空気を吸熱器58にて冷却除湿し、その後放熱器59で空気を加熱し、高温低湿の空気を乾燥室54に戻し、衣類の乾燥を促進させる。除湿水は除湿水排水通路62を通じて機外に排出される。
特許第3330789号公報
しかしながら、上記従来の構成では、冬期の乾燥運転において、回転ドラム52や風路55や乾燥前の濡れた衣類の温度が低くて、吸熱器58に流入する空気の温度が低く、吸熱器58での冷媒の蒸発温度が0℃以下になることがしばしば発生する。またリントフィルタ57の清掃を長期間使用者が怠り糸くずが多量に付着すると風量が低下し、蒸発温度が大きく低下する。これらのような冬期や低風量時では吸熱器58に着霜し、吸熱器58での熱交換が阻害されて冷媒が十分に吸熱できず、冷媒は完全に蒸発せずに液混じりで吸熱器58から流出する。そして、圧縮手段60の液圧縮が発生し、圧縮手段60が短時間で故障する恐れがあるという課題があった。また、循環する空気の温度上昇が遅く、乾燥時間が長くなるとともに消費電力も増える課題もあった。
本発明は、このような従来の構成の課題を解決しようとするもので、吸熱器に着霜することを防止して、圧縮手段での液圧縮を防止するとともに、乾燥時間の短縮と低消費電力を実現することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥機は、乾燥室をバイパスして空気が循環するバイパス循環風路と、通常循環風路とバイパス循環風路とを切替えるバイパス切替手段と、バイパス切替手段を制御する制御手段とを備えている。
吸熱器で着霜する恐れがある条件では、バイパス循環風路が有効となるようにバイパス切替手段を切替え、乾燥室をバイパスしてバイパス循環風路を通じて空気を循環させて循環空気の温度と放熱器での凝縮温度と吸熱器での蒸発温度を急速に上昇させた後、通常循環風路が有効となるよう再度切替えることにより、吸熱器での蒸発温度を0℃以上に維持して吸熱器での着霜の発生を防止できる。
本発明の衣類乾燥機は、圧縮手段での液圧縮を防止して圧縮手段の耐久性能の悪化を防止するとともに乾燥時間の短縮と低消費電力を実現することができる。
第1の発明は、本体と、前記本体内に支持し衣類を乾燥する乾燥室と、圧縮手段、放熱器、減圧手段および吸熱器で構成されるヒートポンプユニットと、空気を循環させる送風手段と、前記ヒートポンプユニットと前記乾燥室を通じて空気が循環する通常循環風路と、前記乾燥室をバイパスして空気が循環するバイパス循環風路と、前記通常循環風路と前記バイパス循環風路とを切替えるバイパス切替手段と、前記バイパス切替手段を制御する制御手段とを備えたことにより、吸熱器で着霜する恐れがある条件では、乾燥室をバイパスしてバイパス循環風路を通じて空気を循環させて循環空気の温度と放熱器での凝縮温度と吸熱器での蒸発温度を急速に上昇させた後、通常循環風路側に再度切替えることにより、吸熱器での蒸発温度を0℃以上に維持して吸熱器での着霜の発生を防止しながら乾燥工程を進行させ、圧縮手段での液圧縮防止と、乾燥時間の短縮と、低消費電力を実現できる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、吸熱器で蒸発する冷媒の温度を検出する蒸発温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記蒸発温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替えることにより、最も精度良く着霜条件か否かを判定でき、吸熱器での着霜を確実に防止できる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、圧縮手段が吐出する冷媒の温度を検出する吐出温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記吐出温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替えることにより、精度良く着霜条件か否かを判定でき、吸熱器での着霜を防止できる。
第4の発明は、特に、第1の発明において、圧縮手段が吸入する冷媒の温度を検出する吸入温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記吸入温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替えることにより、精度良く着霜条件か否かを判定でき、吸熱器での着霜を防止できる。
第5の発明は、特に、第1の発明において、放熱器で凝縮する冷媒の温度を検出する凝縮温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記凝縮温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替えることにより、精度良く着霜条件か否かを判定でき、吸熱器での着霜を防止できる。
第6の発明は、特に、第1の発明において、ヒートポンプユニットに流入する空気の温度を検出する流入空気温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記流入空気温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替えることにより、精度良く着霜条件か否かを判定でき、吸熱器での着霜を防止できる。
第7の発明は、特に、第1の発明において、ヒートポンプユニットから流出する空気の温度を検出する流出空気温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記流出空気温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替えることにより、精度良く着霜条件か否かを判定でき、吸熱器での着霜を防止できる。
第8の発明は、特に、第1の発明において、本体周囲の温度を検出する周囲温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記周囲温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後に通常循環風路が有効となるよう風路を切替えることにより、精度良く着霜条件か否かを判定でき、吸熱器での着霜を防止できる。
第9の発明は、特に、第1の発明において、吸熱器で蒸発する冷媒の温度を検出する蒸発温度検出手段と、圧縮手段が吸入する冷媒の温度を検出する吸入温度検出手段とを備え、減圧手段は減圧量を調整可能に構成し、吸入温度検出手段の検出温度と蒸発温度検出手段の検出温度の差に基づいて減圧手段を制御することにより、圧縮手段の吸入過熱度を適度に確保し、圧縮手段での液圧縮をさらに確実に防止できる。
第10の発明は、特に、第1の発明において、圧縮手段が吐出する冷媒の温度を検出する吐出温度検出手段と、放熱器で凝縮する冷媒の温度を検出する凝縮温度検出手段とを備え、減圧手段は減圧量を調整可能に構成し、吐出温度検出手段の検出温度と凝縮温度検出手段の検出温度の差に基づいて減圧手段を制御することにより、圧縮手段の吐出過熱度を適度に確保し、圧縮手段での液圧縮をさらに確実に防止できる。
第11の発明は、特に、第1〜10の発明において、減圧手段は、電動膨脹弁としていることにより、減圧度を連続的に可変でき、幅広い運転状況にて圧縮手段の吸入過熱度を適度に確保し、圧縮手段の液圧縮をより確実に防止できる。
第12の発明は、特に、第1〜11のいずれか1つの発明において、乾燥室に収容した衣類の洗濯を可能にしたことにより、衣類の洗濯から乾燥までを同一槽内で一貫して行うことができ、単一筐体で省スペースの衣類洗濯乾燥機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における衣類乾燥機の全体断面図である。
本体1の内部には、円筒状の外槽2を設け、外槽2の内部には、衣類(図示せず)を収容する円筒状の内槽3を回転可能に設け、モータ4により回転駆動される。内槽3は洗濯工程においては、衣類の洗濯室となり、乾燥工程においては、衣類の乾燥室5となる。本体1の前面には衣類を出し入れする開口部6と、これを開閉する扉7が設けられている。本体1の下部に洗濯水や除湿水を排出する排水口8を設け、洗濯水排水経路9に排水弁10を設けている。乾燥室5を通じて空気を循環させる送風手段11を設け、空気中のほこりや糸くずなどの異物を除去する取り外し可能に構成したリントフィルタ12を設けている。
圧縮手段13、放熱器14、減圧手段である電動膨張弁15、吸熱器16を環状に管で接続してヒートポンプユニット17を構成し、吸熱器16が空気の通流方向の上流側になるよう放熱器14と吸熱器16を配置している。また圧縮手段13が吐出する冷媒の温度を検出する吐出温度検出手段19、圧縮手段13が吸入する冷媒の温度を検出する吸入温度検出手段20を設けている。さらに放熱器14で凝縮する冷媒の温度を検出する凝縮温度検出手段21、吸熱器16で蒸発する冷媒の温度を検出する蒸発温度検出手段22を設けている。
乾燥室5と吸熱器16の間の通常循環風路18に循環空気の一部を排気する排気口23と外気が流入する流入口24とを設け、流入口24には外気流入制御弁25を設けている。排気口23と吸気口24を通流する空気はリントフィルタ12を通過し、異物が取り除かれる。また、空気が乾燥室5をバイパスして吸熱器16と放熱器14を循環するバイパス循環風路26を設け、通常循環風路18とバイパス循環風路26を切替えるバイパス切替手段27を設けている。ヒートポンプユニット17の吸熱器16に流入する空気の温度を検出する流入空気温度検出手段28と、ヒートポンプユニット17の放熱器から流出した空気の温度を検出する流出空気温度検出手段29を設けている。また本体1周囲の温度を検出する周囲温度検出手段30と外槽2の下部において洗濯水の温度を検出する水温検出手段31を設けている。
吸熱器16の下部には、吸熱器16で発生した除湿水を一時的に貯める除湿水容器32が設けられており、除湿水容器32に貯まった水は排水ポンプ33の動作により排水口8を経て本体1外へと排出される。除湿水排水経路34は排水弁10の下流にて洗濯水排水経路9と合流している。除湿水容器32の満水を検出する水位検出手段35を設けている。
本体の前面上部に操作手段36を配置しており、操作手段36の操作や、吐出温度検出手段19、吸入温度検出手段20、凝縮温度検出手段21、蒸発温度検出手段22、流入空気温度検出手段28、流出空気温度検出手段29、周囲温度検出手段30、水温検出手段31、水位検出手段35の情報が制御手段37に入力され、制御手段37はモータ4、排水弁10、送風手段11、圧縮手段13、電動膨張弁15、外気流入制御弁25、バイパス切替手段27、排水ポンプ33を制御して洗濯、脱水、乾燥の各工程を制御する。
以上のような構成において、動作、作用について説明する。洗濯工程では、排水弁10を閉じた状態で給水弁(図示せず)を開弁して給水経路(図示せず)を通して外槽2内に所定の水位に達するまで給水を行い、モータ4により衣類と洗浄水の入った内槽3を回転させて衣類の洗濯を行う。また、洗濯後の濯ぎ工程でも、洗濯運転と同様に外槽2内に給水を行い、内槽3を回転させて衣類の濯ぎを行う。脱水工程では、排水弁10を開いて機外へ水を排水した後、モータ4により衣類の入った内槽3を高速回転して脱水する。
乾燥工程が開始されると外気流入制御弁25を閉弁して送風手段11を動作させ、通常循環風路18が有効となるよう、図1中の実線位置にバイパス切替手段27を設定し、図1中の実線矢印のように、通常循環風路18を通じて空気を循環させる。また圧縮手段13を動作させ、電動膨張弁15を所定開度に設定してヒートポンプサイクルを機能させる。吸熱器16にて低温低圧の気液混合の冷媒は乾燥室5より出た多湿の空気より顕熱および潜熱を吸熱して蒸発し、低圧の過熱状態のガス状冷媒となる。圧縮手段13が吸入した冷媒は圧縮されて高温高圧のガス状冷媒となり、放熱器14にて空気に放熱して凝縮し、高圧の液状冷媒となる。そして電動膨張弁15にて減圧され、再び吸熱器16に流入する。
内槽3はモータ4により回転駆動されて衣類は上下に攪拌され、循環空気が衣類の隙間を通るときに水分を奪い、多湿状態で外槽2より出て通常循環風路18を通流して送風手段11に吸引され、吸熱器16に供給される。吸熱器16において空気を冷却して結露させ、空気から除湿する。この空気は放熱器14において加熱されて高温低湿の温風となり、通常循環風路18を通流して内槽3に再び流入し、衣類の乾燥を促進する。
吸熱器16で発生した除湿水は、除湿水容器32に貯まり、水位検出手段35が所定水位に達したことを検知すると排水ポンプ33を所定時間動作させて本体1外へと排出される。乾燥室5を通過した循環空気には糸くずが混入しているが、リントフィルタ12で捕捉される。上記動作により、衣類の乾燥が進行する。
ここで、使用者がリントフィルタ12の清掃を長期間怠っていると循環空気の風量が低下してしまう。このような低風量時や、冬期の乾燥工程では吸熱器16での冷媒の蒸発温度が低下し、吸熱器16が着霜する恐れがある。これを防止するために、制御手段37は乾燥工程開始から所定時間(例えば5分)経過後の蒸発温度検出手段22の検出温度が着霜閾値(例えば0℃)以下であると着霜条件と判定して、バイパス循環風路26が有効となるよう、図1中の破線位置にバイパス切替手段27を切替え、図1中の破線矢印のように、バイパス循環風路26、吸熱器16、放熱器14を通じて空気を循環させる。放熱器14から流出した空気は乾燥室5をバイパスするので乾燥室5で衣類に熱を奪われることが無く吸熱器16に流入することにより、循環空気の温度は速やかに上昇し、それにつられて凝縮温度や蒸発温度も速やかに上昇する。
バイパス循環風路26が有効になるように切替えた後所定時間(例えば20分)経過後もしくは蒸発温度検出手段22の検出温度が復帰閾値(例えば10℃)を超えると通常循環風路18側が有効となるようにバイパス切替手段27を再び切替える。循環空気の温度、凝縮温度および蒸発温度は十分に高くなっているので、冷えた乾燥室5を通流しても、蒸発温度が0℃以下になることは無く、吸熱器16での着霜は防止される。
循環空気の温度と凝縮温度と蒸発温度がさらに上昇し、凝縮温度検出手段21の検出する凝縮温度が所定温度に達すると、外気流入制御弁25を開弁して循環空気の一部を排気口23より排気するとともに外気を流入口24より吸引することにより、圧縮手段13への入力に相当するエンタルピを循環空気から放熱し、凝縮圧力の過昇を招くことなく、安全に圧縮手段13を運転できる。そして、凝縮温度検出手段21の検出温度にて圧縮手段13の能力をフィードバック制御し、凝縮温度を所定温度に維持する。また吸入温度検出手段20の検出温度と蒸発温度検出手段22の検出温度との差、すなわち吸入過熱度が所定値になるよう電動膨張弁15の弁開度を制御し、圧縮手段13の液圧縮を防止する。そして、流入空気温度検出手段28が乾燥室5を通過した循環空気の温度を検出し、検出温度が所定温度(例えば60℃)になると乾燥を終了する。
以上説明したように、吸熱器16で着霜する恐れがある条件では、バイパス循環風路27が有効となるようにバイパス切替手段27を切替え、乾燥室5をバイパスして空気を循環させて循環空気の温度と放熱器14での凝縮温度と吸熱器16での蒸発温度を急速に上昇させた後、通常循環風路18が有効となるよう再度切替えることにより、吸熱器16での蒸発温度を0℃以上に維持して吸熱器16での着霜の発生を防止できる。そして、圧縮手段13での液圧縮を防止して圧縮手段13の耐久性の悪化を防止するとともに乾燥時間の短縮と低消費電力を実現することができる。
また、着霜条件か否かの判定を蒸発温度検出手段22の検出温度を用いて行うので、最も確実に着霜条件を判定できる。
また、減圧手段15は、電動膨張弁15としたことより、減圧度を連続的に可変でき、幅広い運転状況にて圧縮手段13の吸入過熱度を適度に確保し、圧縮手段13の液圧縮をより確実に防止できる。
また、吸入温度検出手段20の検出温度と蒸発温度検出手段22の検出温度との差、すなわち吸入過熱度が所定値になるよう電動膨張弁15の弁開度を制御することにより、圧縮手段13の液圧縮をより確実に防止できる。
また、乾燥室5に収容した衣類の洗濯を可能にしたことにより、衣類の洗濯から乾燥までを同一槽内で一貫して行うことができ、単一筐体で省スペースの衣類洗濯乾燥機を提供できる。
なお、上記実施の形態ではバイパス循環風路26をリントフィルタ12の下流側と連通しており、吸熱器16の着霜を防止するのに最も効果的であるが、バイパス循環風路26をリントフィルタ12の上流側と連通しても乾燥室5をバイパスできるので、リントフィルタ12に糸くずが大量に付着していない状態であれば、吸熱器16の着霜を防止することができる。また、バイパス切替手段27については、放熱器14において加熱された高温低湿の温風すべてを通常循環風路18もしくはバイパス循環風路26のどちらか一方に通過させる必要はなく、前記温風の一部をバイパス循環風路26へ、残りの温風を通常循環風路18へ通過させるようにバイパス切替手段27を制御してもよい。
なお、上記実施の形態では蒸発温度検出手段22の検出温度に基づいて着霜条件を判定し、バイパス切替手段27を制御する方法で説明した。蒸発温度で着霜条件を判定する方法が最も精度が良いが、蒸発温度の代わりに吐出温度検出手段19、吸入温度検出手段20、凝縮温度検出手段21、流入空気温度検出手段28、流出空気温度検出手段29または周囲温度検出手段30の検出温度を用いて上記実施の形態と同様に制御することもできる。
なお、上記実施の形態では、電動膨張弁15を減圧手段としたが、複数のキャピラリーチューブと切替弁にて減圧手段を構成し、減圧量を可変させてもよい。
なお、上記実施の形態では、吸入温度検出手段20の検出温度と蒸発温度検出手段22の検出温度との差、すなわち吸入過熱度が所定値になるよう電動膨張弁15の弁開度を制御したが、吐出温度検出手段19の検出温度と凝縮温度検出手段21の検出温度の差、すなわち吐出過熱度の情報を用いて同様の制御を行うこともできる。
なお、凝縮温度検出手段21や蒸発温度検出手段22の検出温度に基づいて各種の制御を行っているが、凝縮圧力検出手段や蒸発圧力検出手段を設け、それらの検出圧力に基づいて各種の制御を行うこともできる。
なお、各実施の形態では、洗濯から乾燥までを同一の槽内において自動で行う洗濯機能付の衣類乾燥機にヒートポンプユニット17を搭載したときの例について述べているが、これに限定されるものではなく、乾燥のみを行う衣類乾燥機であっても同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる衣類乾燥機は、冬期や低風量時の乾燥工程でも吸熱器での着霜発生を防止できるので、ヒートポンプを用いたあらゆる衣類乾燥機に対して本発明を適用できる。
本発明の実施の形態1を示す衣類乾燥機の全体断面図 従来の衣類乾燥機の断面図
符号の説明
1 本体
5 乾燥室
11 送風手段
13 圧縮手段
14 放熱器
15 電動膨張弁(減圧手段)
16 吸熱器
17 ヒートポンプユニット
18 通常循環風路
19 吐出温度検出手段
20 吸入温度検出手段
21 凝縮温度検出手段
22 蒸発温度検出手段
26 バイパス循環風路
27 バイパス切替手段
28 流入空気温度検出手段
29 流出空気温度検出手段
30 周囲温度検出手段
37 制御手段

Claims (12)

  1. 本体と、前記本体内に支持し衣類を乾燥する乾燥室と、圧縮手段、放熱器、減圧手段および吸熱器で構成されるヒートポンプユニットと、空気を循環させる送風手段と、前記ヒートポンプユニットと前記乾燥室を通じて空気が循環する通常循環風路と、前記乾燥室をバイパスして空気が循環するバイパス循環風路と、前記通常循環風路と前記バイパス循環風路とを切替えるバイパス切替手段と、前記バイパス切替手段を制御する制御手段とを備えた衣類乾燥機。
  2. 吸熱器で蒸発する冷媒の温度を検出する蒸発温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記蒸発温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替える請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 圧縮手段が吐出する冷媒の温度を検出する吐出温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記吐出温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替える請求項1記載の衣類乾燥機。
  4. 圧縮手段が吸入する冷媒の温度を検出する吸入温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記吸入温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替える請求項1記載の衣類乾燥機。
  5. 放熱器で凝縮する冷媒の温度を検出する凝縮温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記凝縮温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替える請求項1記載の衣類乾燥機。
  6. ヒートポンプユニットに流入する空気の温度を検出する流入空気温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記流入空気温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替える請求項1記載の衣類乾燥機。
  7. ヒートポンプユニットから流出する空気の温度を検出する流出空気温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記流出空気温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後もしくは検出温度が復帰閾値を超えると通常循環風路が有効となるよう風路を切替える請求項1記載の衣類乾燥機。
  8. 本体周囲の温度を検出する周囲温度検出手段を備え、制御手段は乾燥工程開始から所定時間経過後の前記周囲温度検出手段の検出温度が着霜閾値以下であると着霜条件と判定してバイパス循環風路が有効となるよう風路を切替え、切替え後所定時間経過後に通常循環風路が有効となるよう風路を切替える請求項1記載の衣類乾燥機。
  9. 吸熱器で蒸発する冷媒の温度を検出する蒸発温度検出手段と、圧縮手段が吸入する冷媒の温度を検出する吸入温度検出手段とを備え、減圧手段は減圧量を調整可能に構成し、前記吸入温度検出手段の検出温度と前記蒸発温度検出手段の検出温度の差に基づいて減圧手段を制御する請求項1記載の衣類乾燥機。
  10. 圧縮手段が吐出する冷媒の温度を検出する吐出温度検出手段と、放熱器で凝縮する冷媒の温度を検出する凝縮温度検出手段とを備え、減圧手段は減圧量を調整可能に構成し、前記吐出温度検出手段の検出温度と前記凝縮温度検出手段の検出温度の差に基づいて減圧手段を制御する請求項1記載の衣類乾燥機。
  11. 減圧手段は、電動膨脹弁とした請求項1〜10のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  12. 乾燥室に収容した衣類の洗濯を可能にした請求項1〜11のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
JP2007202484A 2007-08-03 2007-08-03 衣類乾燥機 Pending JP2009034409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007202484A JP2009034409A (ja) 2007-08-03 2007-08-03 衣類乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007202484A JP2009034409A (ja) 2007-08-03 2007-08-03 衣類乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009034409A true JP2009034409A (ja) 2009-02-19

Family

ID=40436895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007202484A Pending JP2009034409A (ja) 2007-08-03 2007-08-03 衣類乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009034409A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010227471A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Panasonic Corp ドラム式洗濯乾燥機
JP2011004780A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Panasonic Corp 衣類乾燥機
JP2011115432A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Panasonic Corp 衣類乾燥機
US8015726B2 (en) * 2005-06-23 2011-09-13 Whirlpool Corporation Automatic clothes dryer
KR101150949B1 (ko) 2009-10-21 2012-05-29 위니아만도 주식회사 히트펌프식 건조기 및 그 제어방법
JP2014045954A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Toshiba Corp 衣類乾燥機
JP2015039597A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 シャープ株式会社 乾燥装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8015726B2 (en) * 2005-06-23 2011-09-13 Whirlpool Corporation Automatic clothes dryer
JP2010227471A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Panasonic Corp ドラム式洗濯乾燥機
JP2011004780A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Panasonic Corp 衣類乾燥機
KR101150949B1 (ko) 2009-10-21 2012-05-29 위니아만도 주식회사 히트펌프식 건조기 및 그 제어방법
JP2011115432A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Panasonic Corp 衣類乾燥機
JP2014045954A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Toshiba Corp 衣類乾燥機
JP2015039597A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 シャープ株式会社 乾燥装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4889545B2 (ja) 乾燥装置及びこの装置を備えた洗濯乾燥機
JP4388088B2 (ja) 衣類乾燥機
JP2008067742A (ja) 衣類乾燥機
KR20100132080A (ko) 의류 건조기
JP5251173B2 (ja) 除湿加温装置およびそれを用いた乾燥装置
JP2009034409A (ja) 衣類乾燥機
JP2006116004A (ja) 乾燥機、洗濯乾燥機およびそれらの運転方法
JP2006122466A (ja) 洗濯乾燥機
JP2009106566A (ja) 洗濯乾燥機及び乾燥機
JPH01212599A (ja) 洗濯・乾燥機
JP4384203B2 (ja) 衣類乾燥機
JP2010012073A (ja) 衣類乾燥装置
JP2009195364A (ja) 衣類乾燥装置
JP2007143712A (ja) 洗濯乾燥機
JP2009195362A (ja) 衣類乾燥装置
JP2011087623A (ja) 衣類乾燥機
JP6421336B2 (ja) 乾燥機
JP2009066113A (ja) 衣類用乾燥装置
JP6092004B2 (ja) 衣類乾燥機
JP2009034306A (ja) 衣類乾燥装置
JP2010012074A (ja) 衣類乾燥装置
JP2009195361A (ja) 衣類乾燥装置
JP2008200241A (ja) 衣類乾燥機
JP5056821B2 (ja) ドラム式洗濯乾燥機
KR100977926B1 (ko) 의류 건조기