JP2010012074A - 衣類乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低外気温度の乾燥時に蒸発器の温度を高め、洗濯乾燥時間を短縮化するものである。
【解決手段】蒸発器21の温度あるいはその周辺の温度を検出する温度センサ30が、所定値以下の温度を検出したときに、循環する乾燥空気の循環方向を切換え、凝縮器23を通過した空気が蒸発器21を通過するようにし、低外気温時等における蒸発器21の温度を高め、蒸発器21への着霜を抑制して洗濯乾燥時間の短縮化をはかるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、洗濯後の非乾燥状態にある衣類、寝具等の乾燥を行う乾燥装置に関するものである。
従来のこの種乾燥装置において、乾燥手段にヒートポンプ装置を具備した乾燥装置が知られている(特許文献1参照)。
上記従来の乾燥装置の構成およびその動作を、図5に基づいて説明する。
図5は、ドラム式の衣類乾燥機を示すもので、筐体51内に水平軸52を中心軸として回転する回転ドラム53が配置されている。
回転ドラム53の前面に形成された衣類投入口54は、筐体51の前面に開口しており、扉55で開閉される。
筐体51内には、回転ドラム53の内部に設定される乾燥室56を含む空気循環路57が構成され、空気循環路57は、途中に乾燥室56、送風室58、熱交換室59等を有し、乾燥室56の空気は、その背壁の回転ドラム側排気口60から送風室58に流れ、次いで熱交換室59を通って乾燥室56の前方に設けた給気口61から再度この乾燥室56に循環する。
モータ62は、回転ドラム53、およびファン65を駆動するもので、その回転は、ベルト63、64を介して回転ドラム53およびファン65に伝達される。
送風室58にはファン65が、熱交換室59の内部には上流側に蒸発器66、下流側に凝縮器67がそれぞれ配置されている。
これら蒸発器66、凝縮器67は、圧縮機68、キャピラリチューブ等の膨張機構69と共にヒートポンプを構成している。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作について説明する。
まず、乾燥室56からの高湿空気が蒸発器66で冷却されて除湿され、その後乾燥空気となって凝縮器67に至り、ここで加熱され高温低湿空気となる。
そしてこの高温低湿空気は、給気口61から乾燥室56に供給され、その中の衣類Aの乾燥に供される。
特開平7−178289号公報
ヒートポンプ方式の衣類乾燥装置は、蒸発器66で湿った衣類Aの水分を除湿することで冷凍サイクルの蒸発源とし、圧縮機68を駆動するための電気入力を加え、凝縮器67で空気を加熱することでさらに衣類Aの水分を蒸発させる動作を繰り返している。
しかしながら、上記従来のヒートポンプ方式の衣類乾燥装置では、衣類Aが温まり冷凍サイクルの凝縮源として利用できるまでに時間がかかり、この間、圧縮機68の圧力が上昇しにくい状況が発生する。
衣類Aの温度が低い時、特に冬場等のように外気温度が低く、洗濯乾燥機そのものの温度が低いような場合には、冷凍サイクルを構成する蒸発器66、凝縮器67を循環する空気の温度も低くなり、この空気と熱交換するためには、蒸発器66を流れる冷媒の温度をこの空気よりも低く制御し、空気から冷媒が蒸発するエネルギーを得る必要がある。
このため、循環する空気の温度が一定温度以上になるまでは、蒸発器66を流れる冷媒の温度は0℃以下となり、このときに蒸発器66で結露した水分は蒸発器66の表面に霜、または氷となって付着することがある。かかる状態は、循環する空気の流れの抵抗となると共に、冷媒と空気の熱交換を妨げることとなる。また、凝縮器67では、循環する空気が下流側に進むにつれ冷却されるため、下流側の温度が最も低くなり、ここから霜、氷の成長が始まり、循環する空気の抵抗となると共に、冷媒と空気の熱交換を妨げることとなる。
また、循環する空気がある一定温度に上昇するまでは、蒸発器66の表面では、発生した霜が成長、溶融を繰り返し、この溶融した水分は蒸発器66の下面側に流れ落ちる間に再氷結してしまう。このため、循環する空気の抵抗となると共に、冷媒と空気の熱交換を妨げるという課題があった。
さらに、蒸発器66に霜や氷が成長し、空気と冷媒の熱交換が十分できなくなると、冷媒は完全に蒸発せずに液の状態で圧縮機68に吸入されることとなり、圧縮機68の信頼性にも影響を及ぼすという課題もあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、外気温度の低い状況でも蒸発器での霜や氷の成長を抑えた衣類乾燥装置を提供することを目的とするものである。
上記、従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥装置は、蒸発器に温度検出手段を取付け、また乾燥用空気の循環方向を制御する送風方向制御手段を設け、前記温度検出手段が所定値以下の温度を検出したときに、制御装置によって前記送風方向制御手段を制御し、乾燥用空気の循環方向を逆方向とするものである。
これにより、低外気温時に衣類乾燥装置を運転した場合、循環送風機の回転方向を制御することによって循環する空気の流れを逆方向とし、蒸発器へ流れる空気を、凝縮器によって昇温された状態とすることができる。その結果、蒸発器は、凝縮器の熱の影響を受けて温度低下、およびこれに起因した着霜が抑制される。したがって、水分の凍結に起因して蒸発器の熱交換作用が阻害されることを抑制し、乾燥効率の低下および蒸発器における冷媒の蒸発阻害を抑制することができる。そして、乾燥時間の長期化を抑制して消費電力の削減をはかり、また液冷媒の圧縮機への戻りを抑制して圧縮機の破損を防止するものである。
本発明は、低外気温度時等のように蒸発器が凍結し易い条件で運転された場合であっても、前記蒸発器の凍結を抑制することにより、回転ドラム内の衣類の温度低下が抑制でき、その結果、乾燥時間の短縮と消費電力量の削減がはかれるものである。また、蒸発器の凍結目詰まり等に起因した冷媒の蒸発の阻害を抑制し、圧縮機への液冷媒の戻りを抑制して液圧縮に起因した圧縮機の破損等を抑制することができるものである。
請求項1に記載の発明は、有底筒状の水槽を具備した本体と、前記水槽内に回転可能に配置された回転ドラムと、前記本体に設けられ、前記回転ドラムへの衣類等の投入を可能とする開口部と、前記開口部を開閉する蓋体と、前記水槽内の空気を循環させる空気循環装置を具備した衣類乾燥装置であって、前記空気循環装置を、少なくとも循環空気を冷却、加熱する熱源装置と、前記熱源装置を挟んで設けられ、両端が前記本体内に開口した循環ダクトと、前記熱源装置または循環ダクトに設けられ、前記熱源装置からの空気を前記水槽内へ循環させる循環送風機より構成し、前記熱源装置を、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を具備した冷媒循環回路より構成し、さらに、前記熱源装置に、前記蒸発器の温度を検出する温度検出手段を設け、また、前記循環ダクト内を流れる循環空気の循環方向を制御する送風方向制御手段を設け、さらに前記温度検出手段が所定値以下の温度を検出したときに、前記送風方向制御手段により、循環ダクト内を流れる循環空気の流れ方向を逆方向とするものである。
かかる構成とすることにより、循環する空気の流れが逆となり、蒸発器へ流れる空気は、凝縮器によって昇温された状態にある。その結果、蒸発器は、凝縮器の熱の影響を受けて温度低下が抑制され、着霜が抑制されるものである。したがって、水分の凍結に起因した蒸発器の熱交換作用の阻害、ならびに乾燥効率の低下が抑制でき、乾燥時間の長期化を抑制して消費電力の削減をはかることができる。また、蒸発器の凍結目詰まり等に起因した冷媒の蒸発の阻害を抑制し、圧縮機への液冷媒の戻りを抑制して液圧縮に起因した圧縮機の破損等を抑制することができるものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記送風方向制御手段を、前記制御装置により循環送風機を逆回転させる構成とし、前記温度検出手段が所定値以下の温度を検出したときに、前記循環送風機を逆回転させるようにしたものである。
かかる構成とすることにより、循環送風機の回転方向を制御することによって循環する空気の流れを逆とすることができ、制御の簡素化がはかれるものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記送風方向制御手段を、前記循環ダクトから分岐して前記熱源装置の凝縮器側に開口した往路ダクトと、一端が前記蒸発器側に開口し、他端が前記熱源装置と前記水槽を連結する循環ダクトに開口した復路ダクトと、前記水槽側より熱源装置の蒸発器側へ流入する循環空気を前記往路ダクトへの流れに切換える切換えダンパーと、前記往路ダクトより熱源装置へ流入した循環空気を復路ダクトから前記循環ダクトへ導く導出ダンパーを具備する構成とし、前記切換えダンパーおよび導出ダンパーを前記制御装置により駆動するようにしたものである。
かかる構成によれば、前記切換えダンパーと導出ダンパーを切換え制御することによって循環する空気の流れを逆方向に切り換えることができ、しかも送風機の回転方向の切換えに伴う風量低下もなく、安定した乾燥特性が期待できるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参考にしながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における斜めドラム式洗濯乾燥機の断面図である。図2は、同斜めドラム式洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図である。図3は、同斜めドラム式洗濯乾燥機における低外気温時の制御内容を示す制御パターン図である。
図1に示すように、洗濯乾燥機を構成する本体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された有底円筒状の水槽3が設けられ、洗濯・脱水時における水槽3の振動をサスペンション2によって吸収する構成となっている。
水槽3の内部には、周壁に多数の貫通穴5aを有し、衣類4を収容する有底円筒状で横軸型の回転ドラム5が回転可能に設けられており、駆動モータ6により回転駆動される。本体1の前面には、衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。
水槽3および回転ドラム5の前面側にもそれぞれ同様の開口部3a、5bを有し、この水槽3の開口部3aは、ベローズ8等の適宜手段によって本体1の開口部1aと水密に連結されている。また、水槽3と回転ドラム5の間には、水槽3と回転ドラム5で形成される空間において開口部3a側と底部側を仕切るシール部材12が設けられている。このシール部材12は、回転ドラム5とは接触しないように微小な間隔を維持して配置されている。また、水槽3の底部には、水槽3内の洗濯水を排出する排水口3bが設けられ、排水弁9を有する排水ホース10に連結されている。
送風手段を構成する循環用の送風機11は、ファン11aとこれを駆動するモータ11bを具備しており、本体1の上面1bと水槽3により形成される隅部空間(本体1の上部)に位置するように設けられている。
モータ11bは、インバータ制御等の手段によって回転数が可変できるもので、これにより送風機11は、モータ11bの回転数を制御することによってその風量が制御される構成となっている。
本体1の背面1cの下部には、ヒートポンプ装置20(図2)を構成するフィンチューブ式の熱交換器からなる蒸発器(吸熱器)21と凝縮器(放熱器)23を近接して並設し、収納した熱交換風路25が配置されている。
熱交換風路25の内部には、矢印bの方向から蒸発器21へ空気を流す吸熱器風路22と、同様に凝縮器23から矢印cの方向に空気が流れる放熱器風路24が設けられている。
さらに、吸熱器風路22は、循環用の送風機11の吐出側に連通した吐出ダクト26と連結され、また放熱器風路24は、水槽3内に開口した給気ダクト27と連結されている。
そして、水槽3と循環用の送風機11の吸入側は、排気ダクト28によって連結され、排気ダクト28の途中には、乾燥に伴い飛散する洗濯屑、糸屑等を捕獲するフィルター29が着脱可能に設けられている。
ここで、熱交換風路25、吐出ダクト26、給気ダクト27、排気ダクト28は、本発明の循環ダクトに相当するものである。
したがって、循環用の送風機11で送風される乾燥用空気は、矢印aで示すように、吐出ダクト26から吸熱器風路22へ流れ、蒸発器21および凝縮器23を通過し、矢印cで示すように給気ダクト27へ流れ、矢印dで示すように給気ダクト27を流れて水槽3に設けた給気口(図示せず)から水槽3内へ流れる。
そして、回転ドラム5の周壁側へ流れ、シール部材12で遮られて矢印eで示すように多数の貫通穴5aから回転ドラム5へ流れ込み、矢印fで示すように水槽3の外部に設けられた排気口(図示せず)から排気ダクト28を通り、循環用の送風機11の吸入側へと戻り、以下、上述の流れを所定時間行う。
また、熱交換回路25内に配置された蒸発器21には、該蒸発器21の温度を検出する温度センサ(温度検出手段)30が設けられている。この温度センサ30は、蒸発器21が設置されている周辺の空気温度を検出するようにしてもよい。
図2に示す如く、ヒートポンプ装置20は、インバータ制御等によって回転数が制御され、能力変更が可能なように構成された圧縮機31と、凝縮器23と、減圧度合いが調整できる電動式膨張弁32と、蒸発器21を環状に連結した構成である。
制御装置33は、温度センサ30の検出温度に応じて圧縮機31、送風機11の能力と、電動式膨張弁32の減圧度合いを制御するもので、洗濯乾燥機の運転開始時において、温度センサ30が所定値以下の温度を検出した場合は、送風機11の動作を所定時間ΔT1に限り特定の動作に切換えるタイマー機能を具備している。
次に、上記構成における洗濯乾燥機の主な動作について説明する。ここで、以下に説明する動作は、外気温度(洗濯乾燥機の周辺温度)が比較的高く、蒸発器21に着霜が生じ難い条件で運転を行う場合である。
洗濯(洗浄)工程では、排水弁9を閉じた状態で給水弁(図示せず)を開放することにより、水槽3内への給水が行われる。そして水槽3内に所定の水位に達するまで給水を行い、駆動モータ6を駆動して衣類4と洗濯水の入った回転ドラム5を回転させて洗濯を行う。
そして、洗濯が終了すると、排水弁9を開いて排水ホース10より水槽3内の水を洗濯乾燥機の外へ排水する。
また、次の洗濯後の濯ぎ工程においても、前述の洗濯工程と同様に水槽3内に給水され、その後回転ドラム5を回転させて衣類4の濯ぎを行い、濯ぎが終了すると、排水弁9を開いて排水ホース10より水槽3内の水を洗濯乾燥機の外へ排水する。
さらに次の脱水工程では、排水弁9を開いて排水ホース10より水槽3内の水を洗濯乾燥機の外へ排水した後、駆動モータ6により衣類4の入った回転ドラム5を一方向に高速回転してその遠心力により脱水する。
そして、前述の脱水工程が終了すると、乾燥工程に移る。この乾燥工程では、ヒートポンプ装置20の圧縮機31を作動させる。その結果、冷媒が圧縮され、この圧力により凝縮器23、減圧手段である電動式膨張弁32、蒸発器21を循環する。凝縮器23では冷媒の圧縮で熱が放出され、蒸発器21では電動式膨張弁32で減圧されて低圧となった冷媒により熱が吸収される。これと並行して循環用の送風機11が運転され、凝縮器23の放熱により加熱された温風が給気ダクト27を通って給気口から水槽3内に送風される。このとき、回転ドラム5は駆動モータ6により回転駆動され、衣類4は上下に撹拌されている。
したがって、前記循環用の送風機11により、凝縮機23によって加熱された乾燥用空気は、前記給気口から回転ドラム5内に送風される。回転ドラム5内に供給された温風は、衣類4の隙間を通るときに水分を奪い、湿った状態で水槽3の排気口を経て排気ダクト28から循環用の送風機11を通り、吐出ダクト26から熱交換風路25へと流れ、蒸発器21に至る。
この湿った温風は、蒸発器21を通過する際に顕熱と潜熱が奪われて除湿され、乾いた空気と結露水に分離される。
乾いた空気は、続いて凝縮器23を通過する際にこの凝縮器23で再び加熱されて温風となり、再び水槽3、回転ドラム5内へ供給され、以下、前述の循環を繰り返す。
一方、結露水は蒸発器21に付着し、飽和して落下する量になると、下部に設けられた貯水室(図示せず)に貯水され、排水ポンプ(図示せず)により汲み上げられて排水ホース10より機外へ排出される。
このように、衣類4等の乾燥にヒートポンプ装置20を用いることにより、蒸発器21で吸熱した熱を冷媒で回収して再び凝縮器23で放熱して、圧縮機31の入力エネルギー以上の熱量を衣類4に与えることができるため、乾燥効率を向上させることができる。したがって、乾燥時間の短縮と省エネルギーを実現することが可能になる。
一方、外気温度が所定値以下の温度の場合、所謂低外気温時に、同様の減圧度合いでヒートポンプ装置20を運転すると、蒸発器21が過渡に低温となり、その結果、衣類4等の水分を含んだ乾燥空気は、蒸発器21を通過する際にその水分が霜となって蒸発器21に付着し、その状態で運転を連続すると、蒸発器21が凍結し、水分を結露することができなくなる。
次に、低外気温時における乾燥動作について説明する。ここで、洗濯工程から脱水工程については上記と同じであるため、説明を省略してここでは乾燥工程について説明する。また、圧縮機31および送風機11は、インバータ制御装置(図示せず)により、その回転数(能力)が周知の如く制御されるものである。
運転開始初期は、温度センサ30が蒸発器21(あるいはその近辺)の温度を検出しており、循環用の送風機11が圧縮機31と同期して起動される(図3)。
圧縮機31を運転すると、冷媒は凝縮器23、電動式膨張弁32、蒸発器21と流れ、圧縮機31へ戻る。この冷媒流れの連続により、凝縮器23の温度は徐々に上昇し、また、蒸発器21の温度は徐々に低下する。
さらに、熱交換風路25を流れる空気温度が低い条件にある場合、即ち温度センサ30が前述の低下傾向にある蒸発器21の温度を検出し、所定値(例えば、5℃)よりも低い温度を検知すると、制御装置33は、循環用の送風機11の回転を制御装置33のタイマー機能による所定時間ΔT1の間逆回転に切換えるとともに、圧縮機31を継続して運転する。そして、前述の所定時間ΔT1が経過すると、再び循環用の送風機11の回転を正回転に切換える制御を行う。
かかる制御によれば、送風機11の逆回転時は、吐出ダクト26、熱交換風路25、給気ダクト27、水槽3、排気ダクト28と循環する乾燥空気の流れが図2の破線矢印で示す如く逆の流れとなる。したがって、凝縮器23によって加熱(昇温)された循環空気が蒸発器21と熱交換するため、蒸発器21の温度は、凝縮器23の温度の影響を受けて高くなる。
その結果、蒸発器21の温度は、マイナス温度になり難くなり、回転ドラム5内の衣類より蒸発した水分が蒸発器21に付着し易くなる。したがって、乾燥時間の短縮化がはかれ、消費電力量を削減することができる。また、蒸発器21の凍結目詰まり等に起因した冷媒の蒸発の阻害を抑制し、圧縮機31への液冷媒の戻りを抑制して液圧縮に起因した圧縮機31の破損等を防止することができるものである。
換言すると、蒸発器21の温度は、循環する空気温度よりは若干低い温度で熱交換作用を続けるものの、その温度低下が鈍い状態にあり、一方では凝縮器23の放熱に伴う加熱が蒸発器21に作用している。
その状態において、圧縮機31の入力エネルギーも作用して凝縮器23の温度が徐々に高くなり、循環する乾燥空気の温度も徐々に高くなる。
そして、所定時間ΔT1が経過すると、制御装置33によって、循環用の送風機11の回転方向も正回転に切換えられて通常運転となる。
かかる状態は、ヒートポンプ装置20が高い効率を発揮できる値に設定されているため、ヒートポンプ装置20による放熱量、吸熱量が共に増加し、乾燥空気の湿度を低下して乾燥効率を高めることができる。
この状態において、再び循環する乾燥空気の温度(蒸発器21の温度)が低下した場合は、制御装置33によって循環用の送風機11の回転数を逆回転に切換え、あるいは必要に応じて送風機11と圧縮機31の回転数(周波数)を減少するように制御することもできる。その結果、乾燥動作を著しく低下させることも防止できる。
なお、本実施の形態1においては、循環用の送風機11を排気ダクト28に設ける構成としたが、図2の破線で示す如く給気ダクト27に配置、あるいはヒートポンプ装置20に組み込む構成とすることもできるものである。
また、送風機11および圧縮機31は、インバータ制御装置等によって回転数(能力)が制御されるものとして説明したが、一定速の送風機、圧縮機を用い、蒸発器21(循環空気)の温度が所定値以下となった場合に、送風機11の回転方向を制御する構成としてもよいものである。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態2においては、洗濯乾燥機の主な構成が実施の形態1と同じであるため、洗濯乾燥機の構成については図1を援用し、実施の形態1と相違する部分については図4を参照して説明する。また、実施の形態1と同じもしくは類似する構成要素については、同一の符号を付して説明する。
図4は、本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図である。
図4において、実施の形態1と大きく相違する点は、吐出ダクト26から分岐し、熱交換風路25の凝縮器23側に開口した往路ダクト34と、一端が熱交換風路25の蒸発器21側に開口し、他端が給気ダクト27に開口する復路ダクト35を設けた構成とした点である。
そして、吐出ダクト26と往路ダクト34の分岐部に、吐出ダクト26から蒸発器21へ流入する循環空気を往路ダクト34への流れに切換える切換えダンパー36を設け、また往路ダクト34より流入し、凝縮器23から蒸発器21を通過した循環空気を復路ダクト35へ導く導出ダンパー37を設けている。
さらに、熱交換風路25における往路ダクト34の開口部には、切換えダンパー36の動作と連動し、循環空気の給気ダクト27への漏洩を防止する連動ダンパー38が設けられている。
切換えダンパー36、導出ダンパー37、連動ダンパー38は、制御装置33によって駆動制御される電動式であり、制御装置33は、洗濯乾燥機の運転開始時において、温度センサ30が所定値以下の温度を検出した場合に、切換えダンパー36、導出ダンパー37、連動ダンパー38を所定時間ΔT1切換え動作させるタイマー機能を具備している。
また制御装置33は、切換えダンパー36、導出ダンパー37、連動ダンパー38の制御の他に、実施の形態1と同様温度センサ30の検出温度に応じて圧縮機31の能力と、電動式膨張弁32の減圧度合いを制御する機能も具備している。
次に、上記構成における洗濯乾燥機の動作について説明するが、洗濯、濯ぎ、脱水および外気温度(洗濯乾燥機の周辺温度)が比較的高く、蒸発器21に着霜が生じ難い条件での乾燥の各工程については、実施の形態1と同じであるため、説明を割愛し、ここでは、低外気温時における乾燥動作について説明する。
通常の蒸発器21に着霜が生じ難い条件での乾燥時、切換えダンパー36、導出ダンパー37、連動ダンパー38は、それぞれ図4の実線で示す状態にあり、温度センサ30が所定値以下の温度を検出した場合に、制御装置33によって破線の状態に切換わる動作を行う。その結果、循環空気は、実線矢印a、b、c、d、eの流れから破線矢印で示す流れとなる。すなわち、水槽3へ流れる循環空気の流れ(矢印d、e、f、a)は変わらないが、熱交換風路25を流れる方向が逆となるもので、上流側に位置していた蒸発器21が下流側に位置する状態となる。
したがって、凝縮器23によって加熱(昇温)された循環空気が蒸発器21と熱交換するため、蒸発器21の温度は、凝縮器23の温度の影響を受けて高くなる。その結果、蒸発器21の温度は、マイナス温度になり難くなり、回転ドラム5内の衣類より蒸発した水分が霜となることなく蒸発器21に付着し易くなる。
そして、制御装置33による所定時間ΔT1経過すると、切換えダンパー36、導出ダンパー37、連動ダンパー38は、それぞれ図4の実線状態に復帰し、循環空気は、実線矢印の流れとなる。
したがって、循環空気の水分は蒸発器21に付着し、蒸発器21を通過した循環空気は、凝縮器23を通過する際に昇温され、相対湿度の低い空気となって給気ダクト27から水槽3へ流入し、衣類4の水分を奪って、再び蒸発器21へと循環する。
そして、この状態において、再び循環する乾燥空気の温度(蒸発器21の温度)が低下した場合は、制御装置33によって再度循環空気の流れる方向を逆方向に切換えることにより、蒸発器21の温度低下を抑制することができる。
かかる制御によれば、乾燥時間の短縮化がはかれ、乾燥に要する消費電力量を削減することができる。また、蒸発器21の凍結目詰まり等に起因した冷媒の蒸発の阻害を抑制し、圧縮機31への液冷媒の戻りを抑制して液圧縮に起因した圧縮機31の破損等を抑制することができるものである。
さらに、往路ダクト34、復路ダクト35等は、熱交換風路25と一体に形成し、それぞれを給気ダクト27、吐出ダクト26に連結する構成とすることができるため、コンパクトに構成することができ、また、循環する空気における水槽3への流入、水槽3からの流出は、低外気温時であっても変わらない流れであるため、蒸発器21、凝縮器23を流れる循環空気の流れ方向を切換えてもその通風抵抗は変わることが無く、安定した通風特性が得られるものである。
なお、本実施の形態2においては、循環用の送風機11を排気ダクト28に設ける構成としたが、図4の破線で示す如く給気ダクト27に配置することもできるものである。
また、送風機11および圧縮機31は、インバータ制御装置等によって回転数(能力)が制御されるものに限らず、一定速の送風機、圧縮機を用いた構成としてもよいものである。
以上のように、本発明にかかる衣類乾燥装置は、低外気温度時等のように循環する乾燥空気の温度が所定値以下の場合に、凝縮器を通過した空気が蒸発器を通過するように乾燥空気の流れを切換えるもので、衣類乾燥の他に、穀物等の乾燥用途にも利用できるものである。
本発明の実施の形態1における斜めドラム式洗濯乾燥機の断面図 同斜めドラム式洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図 同斜めドラム式洗濯乾燥機における低外気温時の制御内容を示す制御パターン図 本発明の実施の形態2における斜めドラム式洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図 従来例を示すドラム式の衣類乾燥機の断面図
符号の説明
1 本体
1a 開口部
3 水槽
4 衣類
5 回転ドラム
7 扉(蓋体)
11 送風機(循環送風機)
21 蒸発器
23 凝縮器
25 熱交換風路(循環ダクト)
26 吐出ダクト(循環ダクト)
27 給気ダクト(循環ダクト)
28 排気ダクト(循環ダクト)
30 温度センサ(温度検出手段)
31 圧縮機
32 電動式膨張弁
33 制御装置
34 往路ダクト
35 復路ダクト
36 切換えダンパー
37 導出ダンパー

Claims (3)

  1. 有底筒状の水槽を具備した本体と、前記水槽内に回転可能に配置された回転ドラムと、前記本体に設けられ、前記回転ドラムへの衣類等の投入を可能とする開口部と、前記開口部を開閉する蓋体と、前記水槽内の空気を循環させる空気循環装置を具備した衣類乾燥装置であって、前記空気循環装置を、少なくとも循環空気を冷却、加熱する熱源装置と、前記熱源装置を挟んで設けられ、両端が前記本体内に開口した循環ダクトと、前記熱源装置または循環ダクトに設けられ、前記熱源装置からの空気を前記水槽内へ循環させる循環送風機より構成し、前記熱源装置を、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を具備した冷媒循環回路より構成し、さらに、前記熱源装置に、前記蒸発器の温度を検出する温度検出手段を設け、また、前記循環ダクト内を流れる循環空気の循環方向を制御する送風方向制御手段を設け、さらに前記温度検出手段が所定値以下の温度を検出したときに、前記送風方向制御手段により、循環ダクト内を流れる循環空気の流れ方向を逆方向とする制御装置を設けた衣類乾燥装置。
  2. 前記送風方向制御手段を、前記制御装置により循環送風機を逆回転させる構成とし、前記温度検出手段が所定値以下の温度を検出したときに、前記循環送風機を逆回転させるようにした請求項1に記載の衣類乾燥装置。
  3. 前記送風方向制御手段を、前記循環ダクトから分岐して前記熱源装置の凝縮器側に開口した往路ダクトと、一端が前記蒸発器側に開口し、他端が前記熱源装置と前記水槽を連結する循環ダクトに開口した復路ダクトと、前記水槽側より熱源装置の蒸発器側へ流入する循環空気を前記往路ダクトへの流れに切換える切換えダンパーと、前記往路ダクトより熱源装置へ流入した循環空気を復路ダクトから前記循環ダクトへ導く導出ダンパーを具備する構成とし、前記切換えダンパーおよび導出ダンパーを前記制御装置により駆動するようにした請求項1に記載の衣類乾燥装置。
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