JP2009539875A - 新規なmch受容体アンタゴニスト - Google Patents

新規なmch受容体アンタゴニスト Download PDF

Info

Publication number
JP2009539875A
JP2009539875A JP2009514544A JP2009514544A JP2009539875A JP 2009539875 A JP2009539875 A JP 2009539875A JP 2009514544 A JP2009514544 A JP 2009514544A JP 2009514544 A JP2009514544 A JP 2009514544A JP 2009539875 A JP2009539875 A JP 2009539875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenyl
methoxy
chloro
thieno
mmol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009514544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009539875A5 (ja
JP5198439B2 (ja
Inventor
マックリン・ブライアン・アーノルド
イェン・ダオ
ケビン・マシュー・ガーディニアー
デイビッド・ジョゼフ・ガーメーン
スティーブン・ジェイムズ・グリーン
エリック・ジェイムズ・ヘンブル
ル・ジャンリャン
Original Assignee
イーライ リリー アンド カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イーライ リリー アンド カンパニー filed Critical イーライ リリー アンド カンパニー
Publication of JP2009539875A publication Critical patent/JP2009539875A/ja
Publication of JP2009539875A5 publication Critical patent/JP2009539875A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5198439B2 publication Critical patent/JP5198439B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D495/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D495/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D495/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/04Anorexiants; Antiobesity agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

本発明は、肥満症および関連疾患の治療に有用な式のメラニン濃縮ホルモンアンタゴニスト化合物、またはその薬理学的に許容できる塩、鏡像異性体、ジアスレテオマーもしくはジアステレオマーの混合物に関する。
Figure 2009539875

[式中、R、R、R、R、L、R、RおよびRは定義されるとおりである]

Description

本発明は、医学分野、特に肥満症および関連疾患の治療の分野に含まれる。
メラニン濃縮ホルモン(MCH)は、視床下部外側核群及び不確帯において産生される19アミノ酸神経ペプチドである。MCHの食欲促進の活性を支持する多くの証拠物が存在する。MCHR1−/−マウスは、痩身型及び異化亢進性であることが最近報告され、これはR1アイソフォームが、MCHの代謝作用の少なくともいくつかを媒介することを示している
国際公開第03/033476号A1パンフレットはメラニン濃縮ホルモン受容体アンタゴニストとしてのピリミジノンを開示している。国際公開第2005/047293号A1パンフレットはMCHアンタゴニストとして有用であると言われている化合物を開示している。Dyck,Bら(「Thienopyridazinone−Based Melanin−Concentrating Hormone Receptor 1 Antagonist with Potent In Vivo Anorectic Properties」と題するJournal of Medicinal Chemistry(2006)49(13)3753−3756)は、MCHアンタゴニストとして有用であると言われているチエノピリダジノン化合物を開示している。
食習慣を良好に制御し、肥満症罹患の優位性を最小化し、肥満症および関連疾患の効果を治療及び/又は改善するための、強力な、選択的かつ治療上有効な薬剤の必要性が存在する。本発明は、肥満症および関連疾患の治療に有効なMCHアンタゴニストとしての、高い効力、選択性および/またはin vivo有効性を有する特に好ましい化合物を提供する。
本発明は式の化合物:
Figure 2009539875
[式中、
「−−−−−」は任意に二重結合を形成してもよい結合であり、
は独立に、水素、C−Cアルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、−O−C−Cシクロアルキル、−SO−Cアルキル、および−NR9’からなる群から選択され、
およびRは独立に、水素、フルオロ、クロロ、またはメトキシであり、
は水素またはC−Cアルキルであり、
は結合、−OCHCH−、−OCHCHCH−、−CFCHCH−、CHFCHCH−、−CH(OH)CHCH−、−NHC(O)CH−、OCHCH=CH、−NHC(O)CHCH2、−C(O)CHCH−、−C(O)NHCHCH−、−NH(CO)CHCHCH−、および−C(O)NHCHCHCHからなる群から選択され、
はRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つはNRの窒素のα、β、γまたはδ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、独立にオキソ、ヒドロキシ、−OR、ハロ、C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、およびNR6’から選択される1個または2個の基で任意に置換され、
は水素、クロロ、フルオロ、シアノ、メチル、トリフルオロメトキシ、またはメトキシであり、
およびR6’は独立に、水素およびC−Cアルキルからなる群から選択され、
およびR9’は独立に、水素およびC−Cアルキルからなる群から選択される]
またはその薬理学的に許容できる塩、または鏡像異性体、ジアスレテオマーもしくはジアスレテオマーの混合物に関する。
本発明はまた、式Iの化合物を含む医薬組成物に関する。
別の実施形態では、本発明の医薬組成物は肥満症および関連疾患の治療に使用するように適合していてもよい。
本発明はまた、肥満症および関連疾患の治療方法に関する。この方法は、治療上有効量の本発明の化合物をそれを必要とする患者に投与することを含む。
本発明は、肥満症および関連疾患の治療のための式Iの化合物の使用に関する。
本発明は、食欲抑止剤としての式Iの化合物の使用に関する。
本発明は治療用の式Iの化合物の使用に関する。
本発明は肥満症および関連疾患の治療用の医薬の製造のための本発明の化合物の使用に関する。
本発明は式の化合物:
Figure 2009539875
[式中、
「−−−−−」は任意に二重結合を形成してもよい結合であり、
qは1または2であり、
は独立に、水素、C−Cアルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、−O−C−Cシクロアルキル、アミノ、−SO−Cアルキル、およびC−CアルキルNR6’からなる群から選択され、
は水素またはC−Cアルキルであり、
Arは、独立にC−Cアルキル、−OC−Cアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、および−OC−Cハロアルキルからなる群から選択される1個または2個の基で任意に置換されたフェニルであり、
は結合、−OCH−、−OCHRCH−、−OCHCHR−、−OCHRCHCH−、−OCHCHRCH−、NRCHCH、−NRCHCHCH、−C(O)NRCHR−、−C(O)NRCHCHR−、および−C(O)NRCHRCHからなる群から選択され、
およびRは独立に水素、C−Cアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRはそれらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された5〜7員の複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つはNRの窒素のα、β、γまたはδ位でLと一緒になってLとともに5〜7員の窒素含有複素環式基を形成し、この複素環式基は、独立にオキソ、ヒドロキシ、−OR、C−Cアルキル、−C(O)OC−Cアルキル、およびC−CアルキルNR6’からなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
各RおよびR6’は独立に、水素、C−Cアルキル、ベンジル、C−Cシクロアルキル、およびC−Cアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、
各Rは独立に水素およびC−Cアルキルからなる群から選択されるか、または各RはRおよびRの1つまたは両方と一緒になって5〜7員の窒素含有複素環を形成し、
各Rは独立に水素およびC−Cアルキルからなる群から選択されるか、または各RはRおよびRの1つまたは両方と一緒になって5〜7員の窒素含有複素環を形成する]
またはその薬理学的に許容できる塩、または鏡像異性体、ジアスレテオマーもしくはジアスレテオマーの混合物に関する。
本願明細書に開示され、及び/又は請求される本発明の目的のために、特に明記されない限り、下記の用語および定義が用いられる。
本願明細書に記載の化合物の記述に使用される一般化学用語は通常の意味を有する。例えば、「C1−4アルキル」という用語は、1〜4個の炭素原子の直鎖状又は分岐状の脂肪鎖およびその異性体を意味し、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル等が含まれる。同様に、「C−Cアルキル」という用語は、各々が示された数の炭素原子を有するC−Cアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルキル、およびC−Cアルキルという用語などを包含する。
「C−Cシクロアルキル」という用語は、3〜6個の炭素原子を有する、飽和炭素環式環を意味する。C−Cシクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルを包含する。同様に、「C−Cシクロアルキル」という用語は、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群を意味する。「C−Cハロアルキル」という用語は、「C−Cハロアルキル」という用語などを包含する。
「ハロ」という用語はハロゲン、すなわちクロロ、ブロモ、ヨード、及びフルオロを意味する。
「C−Cハロアルキル」という用語は、可能なかつ化学的に適切である限り、1、2、又は3個以上のハロゲン原子で置換されたC−Cアルキル基を意味する。C−Cハロアルキルの例には、限定されないが、トリフルオロメチル、クロロエチル、及び2−クロロプロピルが含まれる。同様に、「C−Cハロアルキル」は、1個から最大可能な数までのハロゲン原子(クロロまたはフルオロが好ましい)で置換されたメチル基またはエチル基である。C−CハロアルキルがC−CハロアルキルおよびC−Cハロアルキルを包含することは当業者には明らかである。
「C−Cアルコキシ」基は、オキシ結合によって結合されるC−Cアルキル部分(または示されているもの)である。アルコキシ基の具体例には、限定されないが、メトキシ(−OMe)、エトキシ(−OEt)、プロポキシ(−OPr)、イソプロポキシ(−OiPr)、ブトキシ(−OBu)などが含まれる。同様に、「C−Cアルコキシ」という用語にはメトキシ(−OMe)、エトキシ(−OEt)、プロポキシ(−OPr)、イソプロポキシ(−OiPr)が含まれる。同様に、C−CアルコキシにはOMe基およびOEt基が含まれる。
「C−Cハロアルコキシ」という用語は、アルキル部分の1個以上の水素原子がハロゲンで置換されているC−Cアルコキシを包含する。ハロアルコキシ基の例は、例えば、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2−ハロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシを含む基を包含し、示された数の炭素原子を有する基までおよびその基を含む。例えば、C−Cハロアルコキシは、OCFおよびOCHCHF基、ならびに1個または2個の炭素原子および適切な数のハロゲンを有する他の基を包含する。
「C−Cアルキルアルコール」との用語は、一価ラジカルのアルコールを包含し、これにはメタノール、エタノール、プロパノール、およびイソプロパノールが含まれ、それが結合した基へ末端で付加した物として使用される。同様の用語は、示された数の炭素原子を有するアルコールをも包含する。例えば、C−Cアルキルアルコールにはメタノールおよびエタノールが含まれる。
本発明では、C−Cアルキルとの用語は付記されたようなキラリティを生じる特別のアルキルをも包含することが想定されている。かかる得られたキラルな化合物もまた本発明の目的物である。
「α」、「β」、「γ」または「δ」との用語はそれぞれ、式Iで後ろ向きに数えてNRの窒素から1、2、3または4番目の原子位置を意味する。「α」、「β」、「γ」または「δ」との用語は、RおよびRのうちの1つがL鎖(リンカーL)上の原子とともに複素環を形成する式Iの化合物上の位置を表す。本願明細書に開示され使用される4〜7員の窒素含有複素環を形成するようなRとRとの組合せまたはRまたはRとLとの組合せがあるときは、必要に応じて一方または両方の組み合わされる基のCH基またはCH基から1個または2個の水素原子を暗黙に引き抜くことを必要とすることは当業者には明らかである。さらに本願明細書で用いられる場合、RおよびRのうちの1つがLと一緒になって(4〜7員の)窒素含有複素環を形成する場合、RおよびRの他方は、水素原子または上記環の任意の置換基のいずれかであることが想定されている。この任意の置換基は以下に定義されているか、または式Iの化合物の具体的な基について示されているとおりである。
「窒素含有複素環式」との用語は、任意に、酸素及び窒素からなる群から選択されるさらなるヘテロ原子を有する飽和、部分的に不飽和、完全に不飽和、または芳香族の4、5、6、もしくは7員環(または別に特定されるもの)を表す。代表的な複素環式基には、アゼチジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ジアゼパニルおよびピロリジニルが含まれる。このように、本願明細書中で使用される場合、4〜7員の窒素含有複素環式基との用語は、別個にかつ/または集合的に4〜6員、5〜6員、5〜7員および4〜7員の窒素含有複素環式基を包含する。
本願明細書で用いられる「オキソ」という用語は、環または鎖の一部であってカルボニル基を形成する炭素原子に結合される酸素原子を意味する。
本発明は化学的に安定な化合物を提供し、当業者は、記載されかつ/または意図された化学的に安定な化合物を実現するための水素原子(複数個であってもよい)の暗黙の付加または引き抜きを含めて、化学的安定性に導く本願明細書において定義かつ/または例示される範囲内の置換基の特定の組合せを理解している。
用語「適切な溶媒」は、反応物質を十分に溶解して、内部で所望の反応を達成する媒体を与える、進行中の反応に対して不活性な任意の溶媒、又は溶媒混合物を意味する。
本願明細書で用いられる「患者」との用語は、ヒト、ペット動物(犬、猫など)、および家畜動物を含む。
「治療」及び「治療する」という用語は、肥満症および関連疾患の病気の症状の進行を予防、停止、制止、遅延もしくは逆行させること、または肥満症および関連疾患の病気の症状の重症度を低下させることを含む。
本願明細書で用いられる「治療上有効量」との用語は、本願明細書に記載される種々の病態の症状を治療することができる、本発明の化合物の量を意味する。
本願明細書で用いられる「薬理学的に許容できる」の用語は、形容詞として使用され、レシピエントである患者にとって実質的に無害であることを意味する。
本願明細書で用いられる「肥満症関連疾患」又は「関連疾患」という用語は、肥満状態によって引き起こされる、悪化する、誘発される、又はそれに付随する症状、疾患又は状態を意味する。このような疾患、状態及び/又は症状には、限定されないが、摂食障害(過食症、神経性無食欲症等)、糖尿病、糖尿病性合併症、糖尿病性網膜症、鬱症、不安症、高血圧症、脳溢血、うっ血性心不全、アテローム性動脈硬化症、関節リウマチ、脳卒中、高脂血症、高トリグリセリド血症、高血糖症、及び高リポタンパク血症が含まれる。
薬理学的に許容できる塩およびそれらの調製方法は当業者には周知である。例えば、P.Stahlら,Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selections and Use(VCHA/Wiley−VCH,200);S.M.Bergeら,「Pharmaceutical Salts」 Journal of Pharmaceutical Sciences,Vol.66,No.1,January 1977を参照のこと。
(本発明の特に好ましい化合物)
本発明の特定の化合物は特に興味深くかつ特に好ましい。以下の列挙した組は、特に好ましい化合物のいくつかの群を例示する。各々に列挙される基同士を組み合わせて、定義されるとおりの本発明の範囲内に含まれる好ましい化合物のさらなる基を生成してもよいことが理解されるであろう。
好ましいR基は、独立に、クロロ、フルオロ、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、プロポキシ、−N(CH)、−SOCH、およびシクロプロポキシからなる群から選択される。より好ましくは、Rはフルオロ、クロロ、シクロプロポキシ、トリフルオロメトキシ、およびメトキシからなる群から選択される。もっとも好ましいRはクロロまたはメトキシである。
好ましくはRおよびRは、独立に水素、フルオロ、またはメトキシである。
好ましくはRは水素である。
好ましくはLは、結合、−OCHCH−、−CFCHCH−、−CHFCHCH−、CH(OH)CHCH−、−OCHCHCH−、−OCHCH=CH−、−NHC(O)CH−、−NHC(O)CHCH−、−C(O)CHCH−、−C(O)NHCHCH−、および−C(O)NHCHCHCHからなる群から選択される。
好ましくは、RおよびR基は互いおよびそれらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つはNRの窒素のα、βまたはγ位でLと一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成し、これらの4〜7員の窒素含有複素環は、アゼチジジニル、モルホリノ、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペラジニル、ジアゼパニルおよびピペリジニルから選択され、RとRにより形成されるかまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、独立にメチル、オキソ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、N−メチルアミンおよびN,N−ジメチルアミンから選択される1個または2個の基で任意に置換されている。
好ましいR基は、水素、クロロ、フルオロ、トリフルオロメトキシ、メトキシまたはシアノである。より好ましくは、Rは水素、フルオロ、クロロ、またはメトキシである。最も好ましくは、Rはメトキシ、クロロまたはフルオロである。
好ましいRまたはR6’は、独立に水素、およびC−Cアルキルから選択される。より好ましくは、RおよびR6’基は独立に水素、およびメチルから選択される。
好ましくは、RおよびR9’は独立に水素およびメチルからなる群から選択される。
本発明の好ましい化合物は、
「−−−−−」は任意に二重結合を形成してもよい結合であり、
は独立に、水素、C−Cアルキル、ハロ、C−Cアルコキシ、−OC−Cシクロアルキル、およびC−Cハロアルキルからなる群から選択され、
およびRは独立に水素、またはクロロであり、
は水素であり、
は結合、−OCHCH−、−CFCHCH−、−CHFCHCH−、CH(OH)CHCH−、−OCHCHCH−、−OCHCH=CH−、−NHC(O)CH−、−NHC(O)CHCH−、−C(O)CHCH−、−C(O)NHCHCH−、および−C(O)NHCHCHCHからなる群から選択され、
およびRはそれらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つはNRの窒素のα、β、γまたはδ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、アゼチジニル、モルホリノ、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペラジニル、およびピペリジニルからなる群から選択され、その各々は、独立にオキソ、ハロ、ヒドロキシ、−OR、−C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキル、および−NR6’からなる群から選択される1個または2個の基で任意に置換され、
は−OMe、クロロ、フルオロ、およびシアノからなる群から選択され、
およびR6’は独立に水素、および−C−Cアルキルからなる群から選択され、
およびR9’は独立に水素またはメチルである、式Iの化合物である。
はメチル、クロロ、メトキシ、フルオロ、トリフルオロメチル、またはシクロプロポキシであり、
およびRは独立に水素、クロロ、フルオロ、またはメトキシであり、
は水素であり、
は結合であり、
およびRはそれらが結合する窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリル、およびアゼチジニルからなる群から選択される任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成し、その各々は、独立にヒドロキシ、メチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミン、オキソ、シクロプロピルおよびシクロブチルから選択される1個または2個の基で任意に置換され、
は水素、−OCH、シアノ、フルオロ、またはクロロである、式Iの化合物も好ましい。
はメチル、クロロ、メトキシ、フルオロ、トリフルオロメチル、またはシクロプロポキシであり、
およびRは独立に水素、フルオロ、またはメトキシであり、
は水素であり、
は結合、−OCHCH−、−NHC(O)CHCH−、−NHC(O)CH−、−CH−CH=CH−、−C(O)CHCH−、および−C(O)NHCHCH−からなる群から選択され、
はRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つはNRの窒素のα、βまたはγ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、ピロリジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリル、およびアゼチジニルからなる群から選択され、その各々は、独立にヒドロキシ、メチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミン、オキソ、シクロプロピルおよびシクロブチルから選択される1個または2個の基で任意に置換され、
は水素、−OCH、シアノ、フルオロ、またはクロロである、式Iの化合物も好ましい。
はクロロ、メトキシ、またはトリフルオロメトキシであり、
およびRはともに水素であり、
は水素であり、
は−CFCHCH−、−CHFCHCH−、および−CH(OH)CHCH−からなる群から選択され、
はRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つはNRの窒素のα、βまたはγ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、およびピペラジニルからなる群から選択され、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、独立にメチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミン、およびシクロブチルから選択される1個または2個の基で任意に置換され、
は水素、メトキシ、クロロ、およびフルオロからなる群から選択される、式Iの化合物も好ましい。
はクロロ、トリフルオロメチル、またはメトキシであり、
およびRは独立に水素、フルオロ、およびクロロから選択され、
は水素であり、
は結合または−OCHCH−、−OCHCHCH−であり、
およびRはそれらが結合する窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリル、およびアゼチジニルからなる群から選択される4〜7員の窒素含有複素環を形成し、各4〜7員の窒素含有複素環は、ヒドロキシ、メチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミン、オキソ、シクロプロピルおよびシクロブチルから選択される1個または2個の基で任意に置換され、
は水素、−OCH、シアノ、フルオロ、またはクロロである、式Iの化合物も好ましい。
はクロロ、メトキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
およびRはともに水素であり、
は水素であり、
は−NHC(O)CH−,−NHC(O)CHCH−、−NHC(O)CHCH、−C(O)CHCH−、C(O)NHCHCH、および−C(O)NHCHCHCH−からなる群から選択され、
およびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つはNRの窒素のα、βまたはγ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、ピロリジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリル、およびアゼチジニルからなる群から選択され、かつ独立にヒドロキシ、メチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミン、シクロブチル、およびオキソから選択される1個または2個の基で任意に置換され、
は水素、メトキシ、シアノ、およびクロロからなる群から選択される、式Iの化合物も好ましい。
はクロロ、フルオロ、メトキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
およびRはともに水素であり、
は水素であり、
は結合であり、
およびRは、一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ジアゼパニル、およびモルホリノからなる群から選択される4〜7員の窒素含有複素環を形成し、各4〜7員の窒素含有複素環は、−OH、−NHCH、−N(CH、−CH、シクロブチル、およびフルオロからなる群から選択される基で任意に置換され、
は水素、メチル、メトキシ、シアノまたはクロロである、式Iの化合物も好ましい。
はクロロ、フルオロ、メトキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり、
およびRはともに水素であり、
は水素であり、
は−OCHCH−、−OCHCHCH−であり、
およびRは一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ジアゼパニル、およびモルホリノからなる群から選択される4〜7員の窒素含有複素環を形成し、各4〜7員の窒素含有複素環は、−OH、−NHCH、−N(CH、−CH、シクロブチル、およびフルオロからなる群から選択される基で任意に置換され、
は水素、メチル、メトキシまたはシアノである、式Iの化合物も好ましい。
はクロロ、フルオロ、メトキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり、
およびRは独立に水素、フルオロ、およびクロロから選択され、
は水素であり、
は−NHC(O)CH−、−NHC(O)CHCH−、−C(O)NHCHCH−、NHC(O)CHCHCH、および−C(O)NHCHCHCH−からなる群から選択され、
およびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つはNRの窒素のα、βまたはγ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、およびモルホリノからなる群から選択され、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、−OH、−NHCH、−N(CH、−CH、シクロブチル、およびフルオロからなる群から選択される基で任意に置換され、
は水素、クロロ、フルオロ、またはメトキシである、式Iの化合物も好ましい。
(本発明の化合物の調製)
本発明(すなわち、式I)の式Iの化合物は当該分野で公知の種々の手順および以下に説明する手順によって調製することができる。以下のスキームの各ステップの生成物は、抽出、エバポレーション、沈殿、クロマトグラフィ、濾過、粉砕、結晶化などを含む従来の方法により回収することができる。以下のスキームでは、明記されない限り、すべての置換基はこれまでに定義したとおりであり、適切な試薬は当該分野で周知であり、十分に認識されているものである。
Figure 2009539875
式(5)の中間体の生成は、スキーム1に図示される反応に従って実施することができる。
スキーム1のステップ1では、式(1)のカルバメートはフリーデル−クラフツアシル化を用いて式(3)のラクタムに変換される。例えば、カルバメート(1)は過剰のオキシ塩化リンに溶解され、約100〜130℃で五酸化リンで処理される。
あるいはステップ2では、式(3)のラクタムは、MeOHまたはEtOHのようなアルコール溶媒中でヒドロシキアミンおよび過剰の酢酸ナトリウムで処理することによる式(2)のケトンの環拡大によって得ることができる。中間体のイミンは濾過によって単離され、約100〜150℃でポリリン酸のような強酸で処理され、ラクタム(3)を与える。
ブロモ−チオフェン(4)を与えるチオフェン環の臭素化は酢酸、水または四塩化炭素のような適切な溶媒中で臭素で処理することにより実現される。
式(4)のブロモ−チオフェンは、ステップ4で、当業者には周知の適切な金属触媒クロスカップリング反応によって式(5)のアリールチオフェンへと官能化される。例えば、ブロモ−チオフェン(4)は、アセトニトリル、DMF、トルエン、水などのような溶媒中でアリールボロン酸処理される。このアリール化反応には炭酸カリウムのような塩基およびPd(OAc)、Pd(PPhまたはPd(PPhClなどのようなパラジウム触媒が使用され、通常はPPhのようなホスフィン配位子が添加される。
容易に理解されるように、式(1)および(2)化合物は、当該分野で周知であり十分に認識されている手順を使用する本願明細書中に記載される方法と類似の方法によって容易に調製することができる。例えば、式(1)の化合物は、チオフェン−3−アセトニトリルをアミンに還元し、次いでクロロギ酸エチルと反応させることにより調製される。式(2)のケトンは、Aparajithan,K.ら,J.Heterocyclic Chem.1966,3,466に従って容易に調製される。
Figure 2009539875
式(8)の化合物の生成はスキーム2に図示する方法に従って実施することができる。適切な式(9)の化合物は、XがClまたはBrであり、Rが式(I)について定義されるとおりである化合物である。適切な式(8)の化合物は、R、R、RおよびRが式(I)で定義されたとおりである化合物である。
スキーム2のステップ1では、式(6)のアシルアジドは熱条件下で式(7)のチエノピリジノンへと環化される。例えば、アシルアジド(6)はジオキサンに溶解され、Dowtherm A(登録商標)を含む予備加熱したフラスコ(230℃)に滴下される。式(7)のブロモ−チエノピリジノンは、上のスキーム1のステップ4で説明したような金属触媒クロスカップリング反応を使用してアリール−チエノピリジノンへと官能化される。
スキーム2では、式(8)の化合物はステップ3、4および5に図示される方法によっても得ることができる。ステップ3では、式(9)の5−ハロチオフェンは、アリールボロン酸との金属触媒クロスカップリング反応を使用して式(10)のアリール−チオフェンに変換される。例えば、式(9)の5−ハロチオフェン(X=Cl)はエタノールのような溶媒に溶解され、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の存在下でアリールボロン酸で処理される。[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン)(3−クロロピリジル)]パラジウム(II)ジクロリドのようなパラジウム触媒が添加され、反応はほぼ室温〜選択した溶媒のほぼ還流温度の温度範囲で行われる。
ステップ4では、式(10)のアセタールは、当該分野で一般に公知である酸性条件を使用して式(11)のアルデヒドに変換される。好ましい条件ではトリフルオロ酢酸が使用される。
スキーム2のステップ5では、式(11)のアルデヒドは、酸性下で分子内縮合により環化し式(8)のチエノピリジノンを与える。好ましい条件では約50〜150℃の温度範囲で約1〜5時間、トリフルオロメタンスルホン酸が溶媒として使用される。生成物は、反応液を冷水に注ぎ込み、引き続いて濾過することにより単離される。
容易に理解されるように、式(6)および式(9)の化合物は、本願明細書中に記載される方法および手順または当該分野で公知である方法および手順によって調製することができる。例えば、式(6)の化合物は、対応する酸(Gronowitz,S.;Ander,I. Chemica Scripta 1980,15,145)を酸塩化物に変換し、次いでアジ化ナトリウムと反応させて式(6)のアシルアジドを得ることにより調製される。式(9)の化合物は、5−ハロチオフェン−2−カルボン酸を2,2−ジエトキシエチルアミンでアシル化することにより調製される。
Figure 2009539875
式(I)の化合物の生成は、スキーム3に図示する方法に従って実施することができる。適切な式(8a)の化合物は、R、R、RおよびRが式(I)について定義されたとおりである化合物であり、適切な式(12)の化合物はL、R、RおよびRが式(I)について定義されたとおりであり、Xがブロミドまたはヨージドである化合物である。式(12a)の化合物は、L1aがLの例として定義されている化合物である。Lは結合であるか、またはLはカップリング結合を受けるのに適切な末端の1級アミンもしくは2級アミン、アルコール、または1級アミド(HNC(O)−)を含む。
例えば、ステップ1では、式(8a)の化合物は、アミドのBuchwaldアリール化(Yin,J.;Buchwald,S.J.J.Am.Chem.Soc.2002,124(21),6043−6048)のような触媒的クロスカップリング条件を使用して、式(12)の化合物と反応される。このクロスカップリング反応は、ジオキサン、トルエンまたはベンゼンのような非プロトン性溶媒中で塩基(例えばCsCO)、パラジウム試薬(例えば、Pddba)およびホスフィン配位子(例えばXantphos)を使用する。反応は一般に、ほぼ室温〜選択した溶媒のほぼ還流温度の温度範囲で行われる。
あるいは、反応は銅が媒介する条件を使用して行われる。例えば、式(8a)の化合物はトルエンまたはジオキサンに溶解され、式(12)の化合物(1当量)、KCO(2当量)、N,N’−ジメチル−エタン−1,2−ジアミン(0.2当量)およびCuI(0.1〜0.25当量)で処理される。反応液は80〜110℃の温度で撹拌される。
スキーム3では、式(I)の化合物はステップ2および3に図示する方法によっても得ることができる。ステップ2では、式(8a)のラクタムまたはピリジノンは4−ブロモフェニルボロン酸とのカップリングにより式(13)のブロモフェニルアミドに変換される。好ましい条件では、ジクロロメタンのような不活性溶媒中、ほぼ室温〜溶媒の還流温度で4Aモレキュラーシーブの存在下で酢酸銅が使用される。
ステップ3では、式(13)のブロモフェニルアミドは、当該分野で周知の方法を使用して、L1aに含まれる2級アミンまたは1級アミン、アルコールまたは1級アミド(HNC(O)−)との、銅またはパラジウムが媒介するカップリング反応により式(I)の化合物に変換される。例えば、ジオキサンのような不活性溶媒中、ヨウ化銅および炭酸セシウムの存在下で、約80℃〜溶媒の還流温度で1級アミドを式(13)の化合物と反応させる。
当業者が認識するとおり、式(12)または(12a)の化合物は、当該分野で周知かつ確立された手順を使用して容易に調製することができる。例えば、式(12)の化合物は、アルキルハライドとのフェノールのアルキル化またはアルコールとのフェノールのMitsunobu反応により調製される。アミド結合は、安息香酸とアルキルアミンとのアシル化により調製される。その安息香酸は、そのフェノールをトリフラートに変換し、次いでカルボニル化することにより得られる。反応の性質および順序はLの性質に依存することは当業者は理解しているであろう。同様に、式(12)の化合物を調製するために必要とされるステップは、部分的な式(12)の化合物を式(I)の化合物と反応したのち、カルボニル化、アルキル化、アシル化、アリール化などを後で実施して式(I)の化合物を提供することを含めて任意の順序で実施してよいことは理解される。
Figure 2009539875
式(17)の化合物の生成は、スキーム4に図示した方法に従って実施することができる。
スキーム4のステップ1では、式(14)のメチル−チオフェンカルボン酸は式(15)のアニリンでアシル化され、式(16)のメチルチオフェニルアミドを与える。アシル化条件は当該分野で周知である。好ましい条件では、オキサリルクロリドを使用して酸塩化物を生成し、次いでアニリンと反応させる。
式(16)のメチルチオフェニルアミドは、約−70℃以下の温度で約2.0〜2.3当量の強塩基(例えば、n−BuLi、t−BuLiまたはLDA)で処理される。この溶液は次にDMFで処理され、徐々に室温まで加温され、約0.5〜2時間撹拌され、式(17)のチエノピリジノンを与える。
当業者が認識するとおり、式(14)および式(15)の化合物は、当該分野で公知の手順を使用して容易に調製できる。例えば、2−ブロモ−4−メチル−チオフェンから出発し、アリールボロン酸とカップリングし、次いでカルボキシル化することにより式(14)のカルボン酸が得られる。式(15)の化合物は、p−ハロ−ニトロベンゼン(例えば、p−クロロニトロベンゼンまたはp−フルオロニトロベンゼン)とアルコールまたはアミンとの求核的芳香族置換反応により調製される。続いてニトロ基を還元することにより、式(15)のアニリンが得られる。式(15)の部分構造のみ、例えばシリル基で保護したヒドロキシル基を含有するアニリンをアシル化し、後でこの保護した基を脱保護し式(17)の化合物を合成することが可能であることはすぐにわかるであろう。
Figure 2009539875
式(21)のチオフェニル−ラクタムの生成は、スキーム5に図示された方法に従って実施することができる。適切な式(18)の化合物は、Rが式(I)について定義されるとおりであり、XがBrまたはIである化合物である。
スキーム5のステップ1では、式(18)のチオフェンラクトンは、典型的なWeinrebプロトコル(Basha,Anwer;Lipton,M.;Weinreb,Steven M. Tetrahedron Letters,1977,48,4171)を使用して式(19)のアミドに変換される。例えば、式(15)のアミンはCHClまたはトルエンのような非プロトン性溶媒中に溶解され、ヘキサン中のMeAlの2〜2.5M溶液で処理される。得られた溶液は約0℃〜室温の温度で約5〜60分間撹拌され、次いで式(18)のラクトンで処理される。得られた溶液はほぼ室温〜110℃の範囲で約3〜24時間撹拌され、アミド(19)が与えられる。
スキーム5のステップ2では、式(20)のラクタムを生成する環化反応は以下で考察する少なくとも2つの方法によって実施することができる。
第1の方法では、式(19)のアルコールは、脱離基(メシレートが好ましい)に変換される。これは、トリエチルアミンのような適切な塩基の存在下でのメタンスルホニルクロリドとの反応によって行うことができる。中間体のメシレートは、水系のワークアップにより単離され、すぐに極性の無水溶媒(例えばDMF)に溶解され、水素化ナトリウムのような塩基(1.5当量)で約0〜25℃で処理される。
第2の方法では、Mitsunobu条件(Maligres,P.E.ら、J.Het.Chem.2003,40(2),229−241)も採用することができる。例えば、式(19)のアルコールは適切な無水溶媒(THF、CHCl、トルエンなど)に溶解され、約0℃〜室温の温度でトリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィン(例えばMeP、BuPまたはPhP)およびジアルキルアゾジカルボキシレート(例えばDEADまたはDIAD)で処理される。
スキーム5のステップ3では、式(20)のラクタムは、スキーム1のステップ4について説明したような金属触媒クロスカップリング反応を使用してさらに官能化される。
容易に理解されるように、式(18)の化合物は、本願明細書中に記載される方法と類似の方法によって、または当該分野で周知であり確立された手順を使用して容易に調製することができる。例えば、2−チオフェン−3−イル−エタノールはトリホスゲンを使用してクロロギ酸エステルに変換することができ、次いでルイス酸(例えばAlCl)を使用してラクトン(チオフェンラクトン)へ環化することができる。次にチオフェンラクトンは、例えばヨウ素およびビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼンで処理することによりハロゲン化され式(18)の化合物を与える。化合物(18)を与えるチオフェンラクトンのハロゲン化は2−ハロゲノ−チオフェンラクトンおよび3−ハロゲノ−チオフェンラクトンの混合物を生じる。所望の2−ハロゲノチオフェンラクトンフラクション(18、R=H)は、クロマトグラフィによって単離することができる(HNMRによって確認できる)。RがC−Cアルキルである式(18)の化合物は、上で得た3−ハロゲノチオフェンラクトンフラクションを使用することにより調製することができる。3−ハロゲノチオフェンラクトンは、例えば、(アルキルボロン酸との)Suzukiカップリングのようなカップリング方法を使用して、適切に置換されたアルキル基質でアルキル化され、3−アルキルチオフェンラクトンを与える。次いで3−アルキルチオフェンラクトンはハロゲン化され、RがC−Cアルキルである所望の式(18)の化合物を与える。
Figure 2009539875
式(17)の化合物の生成はスキーム6に図示した方法に従って実施することができる。適切な式(22)、(15)および(17)の化合物は、すべての可変部分が式(I)について定義されるとおりである化合物である。
スキーム6のステップ1では、式(22)のアミノチオフェンは、ザンドマイヤー反応に似た反応を使用して式(23)のブロモチオフェンに変換される。好ましい条件では、ほぼ室温〜溶媒の還流温度で、アセトニトリルのような不活性な溶媒の存在下でCuBrおよび亜硝酸tert−ブチルが使用される。
ステップ2では、式(23)のブロモチオフェンは、パラジウムが媒介するクロスカップリング反応において(トリメチルシリル)アセチレンと反応して、式(24)のエチニルチオフェンを与える。例えば、ブロモ−チオフェン(23)は、アセトニトリル、DMFまたはトルエンのような不活性溶媒中で、塩基(例えばジイソプロピルアミン)およびパラジウム触媒(例えばPd(OAc)、Pd(PPhまたはPd(PPhClなど)の添加を伴って、さらに通常はホスフィン配位子(例えばPPh)の添加を伴って(トリメチルシリル)アセチレンと反応される。好ましい条件では、約50〜150℃の温度でCuIの添加を伴ってDMFおよびPd(PPhClが使用される。約30分間マイクロ波反応器中で反応を行うことが最も好ましい。
スキーム6のステップ3では、式(24)のエチニルチオフェンは式(15)のアニリンと反応してアミドを与え、これは続いてin situで環化され式(17)のチエノピリジノンを与える。代表的な条件では、トルエンのような不活性溶媒中でMeAlを使用する、スキーム5のステップ1について説明したWeinrebプロトコルが使用される。
容易に理解されるように、これまでのスキームで図示した式(I)、(17)および(21)の化合物を調製するステップは、合成される特定の化合物、出発化合物および置換部分の相対的反応性に依存する。上記の反応を実施するために必要とされるまたは有益であり得る場合には、種々の保護および脱保護のステップも想定されている。例えば、式(12)および(15)の中間体は、本願明細書中に記載する種々のカップリングステップまたはアシル化ステップに先立って完全に合成されている必要はない。かかる中間体は、保護されたアミンまたはヒドロキシル官能性をも有していてもよい。これらの官能性は、後に脱保護され、さらに反応されて本発明の化合物を与える。適切な保護基の選択および使用は当該分野で周知であり十分に認識されている(例えば、Protecting Groups in Organic Synthesis,Theodora Greene(Wiley−Interscience)を参照のこと)。
(機能の実証)
これらのアッセイに有用な全てのリガンド、放射性リガンド、溶媒、及び試薬は、供与元から市販されているか、又は当業者によって容易に調製することができる。
ヒトMCHR1の全長cDNAは、以下のプライマー:センス(5’−GCCACCATGGACCT GGAAGCCTCGCTGC−3’)、アンチセンス(5’−TGGTGCCCTGACTTGGAGGTGTGC−3’)を使用する標準的なポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)法によってヒト成体脳cDNAライブラリー(Edge Biosystems,Cat.38356)からクローン化した。PCR反応は、5μlの10×原液のPCR緩衝液、1μlの10mM dNTP混合物(最終濃度200μM)、2μlの50mM Mg(SO)(最終濃度2mM)、0.5μlの各プライマー(最終濃度0.2μM)の20μM溶液、0.5ngのDNAを含む5μlの鋳型cDNA、0.5μlのPlatinum Taq High Fidelity DNAポリメラーゼ(Gibco Life Technologies)、及び36μlのHOを含む最終体積50μlで行った。PCR増幅は、Perkin Elmer 9600サーモサイクラーで行った。94℃で90秒間変性、94℃25秒間、55℃25秒間、及び72℃2分間増幅という順序を30回繰り返し、最後に72℃10分間で伸長工程を行った。所望のPCR産物(1.1Kb)をアガロースゲル電気泳動によって確認し、製造業者の説明書に従ってGeneclean(Bio101)によってゲルからバンドを抽出した。抽出後、cDNA断片をpCR2.1−TOPOプラスミド(Invitrogen Corp)にクローン化して、同一性及び配列を確認した。
次いで、MCHR1を安定に発現する細胞株を作製するために、挿入断片をpcDNA(+)−3.1−ネオマイシン(Invitrogen)のXbaI及びNotI部位にサブクローニングした。Qiagen Maxi−prep kit(QIAGEN,Inc.)による精製後、Fugene 6(Roche Applied Science)によって、広宿主域のGタンパク質Gα15を予めトランスフェクトしたAV12細胞にプラスミドをトランスフェクトした。トランスフェクト細胞をG418(800μg/ml)によって10〜14日間選択し、単一コロニーを培養プレートから単離した。蛍光定量的イメージングプレートリーダー(FLIPR, Molecular Devices)でMCH刺激されたCa2+トランジェントを測定して、MCHR1発現に対するG418耐性コロニーを更に選択した。
通常、各クローンを、100μlの増殖培地(ダルベッコ修飾イーグル培地(DMEM)、5% ウシ胎児血清、2mM L−グルタミン、10mM HEPES、1mM ピルビン酸ナトリウム、0.5mg/ml ゼオシン、及び0.5mg/ml ジェネテシン)において、ウェルにつき60,000細胞で96ウェルプレートに播種する。37℃で24時間後、培地を除去して50μlの色素添加緩衝液(25mM HEPES、分子プローブから0.04% Pluronate 127及び8μM Fluo3両方を含むハンクス液(HBSS))と置換する。室温で60分かけて添加した後、色素添加緩衝液を吸引して、100μlのHEPES/HBBSと置換する。細胞プレートおよび緩衝液中に2μM MCHを含む化合物プレートをFLIPRに置き、初期リーディングを10秒間行った。次いで100μlの2μM MCH(アッセイにおける最終濃度は1μM MCH)を細胞プレートに添加し、アゴニスト(1μM MCH)に応答した完全なカルシウム流出のピークについて105秒間測定を行う。ウェル毎のクローン細胞数の変化を修正するために、エピネフリンによって誘導される反応に対してMCH応答を正規化する。
125I−MCH結合アッセイ及びGTPγ35S機能的結合アッセイを、クローン43と命名したクローンから単離した膜に使用した。通常、20個のコンフルエントなT225フラスコから、冷却リン酸塩緩衝食塩水(PBS)中で単層を洗浄し、細胞を同一溶液中で掻爬し、細胞ペレットを1gのペーストあたり10mlの膜調製緩衝液(pH7.4)(100mlの膜調製緩衝液あたり250mM ショ糖、50mM HEPES、pH7.5、1mM MgCl、及びプロテアーゼ阻害剤(調製した100mlの緩衝液につき1 Complete(登録商標)タブレット−EDTA(Roche Diagnostics))中に再懸濁して細胞を処理する。細胞を5〜10ストロークのオーバーヘッドモーター付撹拌機に取り付けられたテフロン(登録商標)/グラス Potter−Elvehjem ホモジナイザーで粉砕し、260×gで、4℃で15分間遠心分離した。上清を集め、ペレットを膜調製緩衝液中に再懸濁し、再度粉砕し、260×gで、4℃で15分間を遠心分離した。これを全部で3回繰り返した。このペレットは捨ててもよい。合わせた上清を30,000×gで、4℃で60分間で遠心分離した。膜ペレットを膜調製緩衝液に再懸濁し、約3〜5mg/ml(標準としてウシ血清アルブミンを用いたPierce BCAアッセイ法)のタンパク質濃度が得られた。一定量を−80℃で貯蔵した。
MCHR1への化合物の結合は、125I−MCH、化合物、及びクローン43膜を使用する競合結合アッセイ法で評価した。アッセイ法は、96ウェルCostar 3632白色不透明プレートにおいて、25mM HEPES、pH 7.4、10mM CaCl、2mg/ml ウシ血清アルブミン、0.5% ジメチルスルホキシド(DMSO)、4〜12μgのクローン43膜、200pM 125I−MCH(NEN)、2.5mg/mL コムギ胚芽凝集素シンチレーション近接アッセイ法ビーズ(WGA−SPAビーズ、Amersham社、現在GE Healthcare社)、及び段階的用量の試験化合物を含む200μlの総容量において簡単に実施される。0.1μMの非ラベルMCHの存在下において非特異的結合を評価する。Microbeta Trilux(Perkin Elmer Life and Analytical Sciences社)に密封されたプレートを配置し、12時間後、結合した125I−MCHを計数して求める。
IC50値(125I−MCHの特異結合を50%まで減少させるのに必要な試験化合物濃度と定義)は、Excel(登録商標) (Microsoft社)を使用して4種類のパラメーターモデルにおける濃度−反応データ(最大反応、最小反応、ヒル係数、IC50)をフィッティングして求められる。K値は、Chengら、(Relationship between the inhibition constant(K)and the concentration of inhibitor which causes 50% inhibition(IC50)of an enzymatic reaction,Biochem.Pharmacol.,22:3099−3108(1973))に記載されているCheng−Prusoff近似値を用いてIC50値から算出される。例証された化合物は、結合アッセイ条件下で1μM未満のKを示した。特に、実施例58の化合物は、約3nMの平均MCHR1のKiを示す。
MCHで刺激されるクローン43膜に対するGTPγ35Sの結合を阻害する試験化合物の能力を測定して、MCH活性の機能的な拮抗を評価する。アッセイ法は、Costar 3632白色不透明プレートにおいて、50mM HEPES、pH 7.4、5mM MgCl、10μg/ml サポニン、1.0mg/ml ウシ血清アルブミン、100mM NaCl,3μM GDP、0.3nM GTPγ35S、10nM MCH(EC90とほぼ等しい)、0.4mg/ml クローン43膜、5.0mg/mlコムギ胚芽凝集素シンチレーション近接アッセイ法ビーズ(WGA−SPAビーズ、Amersham社、現在GE Healthcare社)、及び段階的用量の試験化合物を含む200μlの総容量において簡単に実施される。プレートを封着し、4℃で16〜18時間放置する。1時間後、プレートを外界温度に平衡化させて、結合したGTPγ35SをMicrobeta Trilux(Perkin Elmer Life及びAnalytical Sciences社)において計数して求める。
IC50値(MCH刺激性GTPγ35結合を50%まで減少させるのに必要な試験化合物濃度と定義)は、Excel(登録商標) (Microsoft社)を使用して4種類のパラメーターモデルにおける濃度−反応データ(最大反応、最小反応、ヒル係数、IC50)をフィッティングして求められる。シルト解析による競合拮抗性の検証後、Leff及びDougal(Trends Pharmacol.Sci.(1993)14:110−112)により記載されているCheng−Prusoff近似値の修正値を用いて、各アンタゴニストに対するIC50及びMCHに対するEC50値(独立して測定)からK値を算出する。例証された化合物は、本願明細書中において開示された機能アッセイ条件下で1μM未満のK値を示した。特に、実施例69の化合物は約20nMのMCHR1 K値を示す。
in vivoでの有効性を実証するために、体重450−500gの食餌誘発性の肥満の雄のロングエバンスネズミ(Harlan,IN)に、本発明の化合物を強制経口投与した。ビヒクルには、水中に10%アラビアゴム及び0.15%サッカリンを含有させた。
12時間の昼夜逆転した周期(夜10:00/22:00)において温度調節された部屋(24℃)に、動物を個々に収容した。水及び食糧(Teklad 95217,Harlan,WI)は、任意に摂取可能であった。3日間夜が明ける前に、化合物を、日に一度経口投与した。1日の摂食及び体重の変化を3日間測定した。実施例25の化合物は、ビヒクルで処理された対照群と比較した場合、10mg/kgで約6gの平均体重減少をもたらした。
(有用性)
本発明の化合物は、MCHR1結合のアンタゴニストとして、MCHR1受容体が役割を担うことが明らかなヒト及び非ヒト(特にコンパニオン)動物における症状を治療するのに有用である。本発明の化合物から、MCH活性を阻害して食欲不振効果が得られる。すなわち、本発明の化合物は、肥満症の治療のための食欲抑止剤及び/又は体重減少薬として有用である。従って、これらの化合物は肥満症によって引き起こされるか、肥満症によって悪化するか、肥満症に由来するか、または肥満症に付随する症状を治療するのに有用である。
非ヒト、非コンパニオン動物を治療することにおいては、本発明の化合物は、重量増加の減少、及び/又は飼料利用効率の改善、及び/又は除脂肪体重の増大に有用である。
本発明の化合物は、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、又は鼻腔内経路を含む種々の経路によって投与してもよい。これらの化合物は、投与に先立って製剤されていることが好ましい。特定の患者に対してどの製剤を使用するかの選択は主治医によって決定される。従って、本発明の別の態様は、有効量の本発明の化合物、またはその薬理学的に許容できる塩、および薬理学的に許容できる担体、希釈剤、または賦形剤を含んでなる医薬組成物である。
投与される具体的な用量は、各々の状況を囲む特定の状況によって決定される。これらの状況は、投与の経路、患者の病歴、治療される病状又は徴候、それらの重症度、並びにレシピエントの年齢及び性を含む。しかし、投与される治療用量は、関連した状況に照らして医師によって、又は非ヒトレシピエントについては獣医師によって決定されるということが理解される。
一般に、本発明の化合物の1日の有効最少量は、1日当たり約10〜200mgである。通常、有効最大量は、1日当たり約200〜1000mgである。正確な用量は、レシピエントを「用量滴定する」という医学分野の標準実務に従って、すなわち、低用量の化合物を最初に投与して、所望の治療効果が観察されるまで段階的に増大させて決定してもよい。
本発明の医薬組成物は、これらの種々の経路に対して適合するようにすることができ、そして例えばタブレット、カプセル、カシェ剤、紙、トローチ剤、ウェハース、エリキシル剤、軟膏、経皮パッチ、エアロゾル、吸入剤、坐薬、液剤および懸濁剤の形態で患者に投与してもよい。かかる組成物中の活性成分は、製剤の0.1重量%〜99.9重量%を構成する(製剤、薬物送達方法などについての一般的な考察に関して、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,Mack Publishing Co.(1990)を参照のこと)。
以下の実施例は、提示されているスキームおよび/又はその公知の改変に基づいて本発明の化合物を調製するための手順ならびに出願人の能力の例証を示すに過ぎない。実施例は、生成又は得られる化合物の排他性及び網羅性を目的としない。本願明細書において使用する略号は、Aldrichimica Acta,Vol.17,No.1,1984に従って定義されており、それらは当該分野の当業者に一般に公知であるか、または最少の労力で確認することができるであろう。実験において使用する他の略号は以下のとおりである。N−メチル−2−ピロリジノン(NMP)、メチル t−ブチルエーテル(MTBE)、および室温(RT)。本発明の化合物名はChemDraw Ultra(登録商標)、バージョン7.0.1が与えたものである。塩は遊離塩基の名前に共役酸の名前を加えて命名した。
(調製例1)
トリイソプロピル−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−シラン
4−ニトログアヤコール(50.0g、295.6mmol)をDMF(無水、1000mL)中に溶解させ、溶液を0〜5℃に冷却した。温度を10℃よりも低く維持してNaH(鉱油中60%、13.4g、335.0mmol)をゆっくり加えた。黄橙色溶液を室温で30分間機械的に撹拌し、0〜5℃に冷却した。温度を10℃よりも低く維持して、この混合物をトリイソプロピルシリルトリフラート(90.0mL、334.8mmol)で処理した。室温で一晩撹拌した。混合物を14% NHCl水溶液(1000mL)でクエンチし、EtOAc(3×1000mL)で抽出した。有機溶液を合わせ、ブライン(1000mL)で洗浄し、真空中で濃縮して明黄色油状物を得た。100%ヘキサン、次いで10%EtOAc/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィによりこの油状物を精製し、95.8g(99.6%)の標題の化合物を黄色油状物として得た。MS/ES m/z 326.2[M+H]
(調製例2)
1−[2−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−エチル]−ピロリジン
NaH(3.2g、80mmol)をDMF(180mL)中の2−ピロリジン−1−イル−エタノール(9.4mL、80mmol)の0℃溶液に少量ずつ加えた。ガスの発生が止むまで、反応液を15〜20分間撹拌した。DMF(100mL)中の1−クロロ−2−メトキシ−4−ニトロ−ベンゼン(15.0g、80mmol)の溶液をカニューレで加えた。反応液を130℃に加温し、約18時間撹拌した。室温に冷却し、EtOAc(300mL)で希釈した。水(2×100mL)で洗浄した。有機層を1N HCl(3×150mL)で抽出した。この酸性層をEtOAc(100mL)で洗浄し、1N NaOH(500mL)を加えることによりpH=8〜9まで塩基性にした。この時点の塩基性の水層をCHCl(3×150mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮して8.5g(40%)の所望の生成物を橙色固体として得た。MS/ES m/z 267.3[M+H]
(調製例3)
3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニルアミン
トリイソプロピル−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−シラン(95.7g、294.0mmol)をEtOH(1800mL)に溶解させ、5% Pd/C(10.0g)を加えた。スラリーを50psi(345KPa)の水素下で、室温で8時間水素化した。セライト(登録商標)のパッドを通してスラリーを濾過し、EtOHでリンスした。濾液を真空中で濃縮し、褐色の油状物を得た。100%ヘキサンから20% EtOAc/ヘキサンへの勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィによってこの油状物を精製し、67.4g(77.6%)の標題の化合物を褐色固体として得た。MS/ES m/z 296.2[M+H]
(調製例4)
3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミン
1−[2−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−エチル]−ピロリジンを使用して、基本的に調製例3にて説明した手順に従い、標題の化合物を調製した。MS/ES m/z 237.3[M+H]
(調製例5)
4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン
2−チオフェン−3−イル−エタノール(65.2mL、590.5mmol)をCHCl(無水、1480mL)に溶解させ、0〜5℃に冷却し、さらにトリホスゲン(87.7g、295.5mmol)を加えた。混合物を0〜5℃で約5分間撹拌し、温度を8℃より低く維持してジイソプロピルエチルアミン(102.8mL、590.2mmol)を約1.5時間かけてゆっくり添加した。0〜5℃で4.5時間溶液を機械的に撹拌し、1N HCl(890mL)でクエンチした。有機溶液を分離し、水層をCHCl(2×600mL)で抽出した。有機溶液を合わせ、ブライン(900mL)で洗浄し、真空中で濃縮して125.3g(70% HPLC純度に対して補正して、78.0%収率)のクロロギ酸エステルを油状物として得た。
AlCl(68.0g、510.0mmol)およびトルエン(560mL)を混合し、約30分間かけて、トルエン(1000mL)中のクロロギ酸エステル(全体で125.2g、正味87.8g、460.5mmol)溶液を温度を40℃より低く維持して添加した。室温で1時間、混合物を機械的に撹拌した。混合物を0〜5℃に冷却し、温度を22℃より低く維持して、飽和ロシェル塩水溶液(酒石酸カリウムナトリウム)(800mL)を用いて30分間かけてゆっくりとクエンチした。有機溶液を分離した。水層をEtOAc(500mL)およびセライト(登録商標)(130g)で処理し、混合物を室温で10〜15分間撹拌した。濾過し、濾過ケーキをEtOAcでリンスした。有機溶液を分離し、水相を追加のEtOAc(2×500mL)で抽出した。すべての有機部分を合わせ、ブライン(1000mL)で洗浄し、真空中で濃縮し、重量が111.7gの油状物を得た。この油状物は静置している間に部分的に固化した。この半固体をEtOAc/ヘキサンから再結晶し、真空下で乾燥して67.2g(94.6%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 155.1[M+H]
(調製例6a)
3−ヨード−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン
および
(調製例6b)
2−ヨード−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン
4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン(1.1g、7.14mmol)をCCl(7mL)に懸濁させた。得られたスラリーを65℃に加温した。I(1.08、4.28mmol)、さらにビス−(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼン(1.84g、4.28mmol、Aldrich)を加えた。10分間加熱を続け、室温に冷却した。1N Na(200mL)の中に注ぎ込み、CHCl(2×200ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200ml)で洗浄した。有機部分をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)により精製し、684mg(34%)の3−ヨード異性体を得た。1 EtOAc/3 ヘキサン中でR=0.37(UVを使った目視による)。ES/MS m/z 281.0[M+H]H NMR(CDCl)δ 2.91(t,2H,J=6.2Hz),4.62(t,2H,J=6.2Hz),7.80(s,1H)。第2スポットを単離して、333mg(17%)の2−ヨード異性体を得た。1 EtOAc/3 ヘキサン中でR=0.21(UVを使った目視による)。ES/MS m/z 281.0[M+H]。ES/MS m/z 281.0[M+H]H NMR(CDCl)δ 2.97(t,2H,J=6.1Hz),4.55(t,2H,J=6.1Hz),7.18(s,1H)。
(調製例7)
3−メチル−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン
3−ヨード−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン(1.0、3.57mmol)およびメチルボロン酸(428mg、7.14mmol)を7:3:1 ジメトキシエタン:水:EtOH(10mL)中で混合し、2.0M NaCO(3.5mL)を加えた。乾燥アルゴンガスを反応液混合物に10〜15分間バブリングして酸素を除去した。Pd(PPh(210mg、0.18mmol)を加え、マイクロ波照射を使用して130℃に45分間加熱した。1N NaOH(50mL)に注ぎ込み、ヘキサン(50mL)で洗浄した。5N HClでpH=1になるまで水層を酸性にし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出液をブライン(50mL)で洗浄した。濃縮し、粗中間体にトルエン(35mL)を加えた。p−トルエンスルホン酸一水和物(339mg、1.8mmol)を加え、80℃に一晩加熱した。室温に冷却し、NaHCO水溶液(100mL)に注ぎ込み、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた抽出液をブライン(100mL)で洗浄した。有機部分を乾燥し、濾過し濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ(0〜50%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、133mg(22%)の所望の生成物を得た。ES/MS m/z 169.3[M+H]
(調製例8)
2−ヨード−3−メチル−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン
3−メチル−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オンを使用して、基本的に調製例6a/6bにて説明した手順に従い、標題の化合物を調製した。ES/MS m/z 295.0[M+H]
(調製例9)
3−ブロモ−5−(4−クロロ−フェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル
CuBr(1.0g、4.44mmol)および亜硝酸tert−ブチル(0.66mL、5.55mmol)を、CHCN(915mL)中、室温で30分間撹拌し、3−アミノ−5−(4−クロロ−フェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル(1.0g、3.7mmol)を加えた。反応液を70℃で4時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、20% HCl(200mL)に注ぎ込み、CHCl(200mL)で抽出した。有機層を20% HClで洗浄し、乾燥し濃縮した。10% EtOAcを含むヘキサンで溶出するクロマトグラフィで粗生成物を精製し、65g(53%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z (35Cl,81Br)332.0[M]。
(調製例10)
5−(4−クロロ−フェニル)−3−ビニル−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル
3−ブロモ−5−(4−クロロ−フェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル(570mg、1.72mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、トリブチルビニルスズ(0.55mL、1.89mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(40mg、0.034mmol)を加えた。混合物を110℃に17時間加熱した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。5% 酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィにより精製し、0.37g(77%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z (35Cl)279.0[M+H]
(調製例11)
5−(4−クロロ−フェニル)−3−(2−ヒドロキシ−エチル)−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル
5−(4−クロロ−フェニル)−3−ビニル−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル(5.35g、19.19mmol)をテトラヒドロフラン(220mL)に溶解させ、0℃に冷却した。9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(112mL、0.5M、56mmol)をゆっくり加え、撹拌しながら16時間、反応液を室温に加温した。混合物を0℃に冷却し、過酸化水素(74mL、721mmol)、さらに5N 水酸化ナトリウム(74mL、370mmol)をゆっくり加えた。水(14mL)を加え、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。溶液をNaSOで乾燥し、濾過しエバポレーションした。50% 酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィにより精製し、5.70g(100%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z (35Cl)296.7.0[M+H]
(調製例12)
2−(4−クロロ−フェニル)−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン
5−(4−クロロ−フェニル)−3−(2−ヒドロキシ−エチル)−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル(3.4g、11.46mmol)をトルエン(60mL)溶解させ、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.3g、1.58mmol)を加え、80℃に1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈した。溶液を1N NaOHで洗浄し、水性部分を酢酸エチルで2回抽出した。有機フラクションを合わせ、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。固体をエーテルで粉砕してリンスし、濾過し真空下で乾燥し1.3g(43%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)265.0[M+H]
(調製例13)
2−(4−クロロ−フェニル)−3−メチル−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン
4−クロロフェニルボロン酸(215mg、1.38mmol)をCHCN(2mL)中の2−ヨード−3−メチル−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン(135mg、0.46mmol)のスラリーに加えた。PPh(37mg、0.14mmol)、さらに2.0M NaCO(0.69mL)を加えた。乾燥アルゴンを反応液に15分間吹き込んだ。Pd(OAc)(12mg、0.05mmol)を加え、マイクロ波照射を用いて100℃に45分間加熱した。反応液を1N HCl(50mL)に注ぎ込み、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出液をブライン(50mL)で洗浄した。濃縮し、粗残渣をトルエン(5mL)に溶解させ、p−トルエンスルホン酸一水和物(50mg、0.26mmol)で処理した。80℃に8時間加熱した。室温に冷却し、NaHCO水溶液(50mL)に注ぎ込み、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた抽出液をブライン(50mL)で洗浄し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ(0〜50% EtOAc/ヘキサン)を使用して得られた残渣を精製し、111mg(87%)の所望の生成物を得た。
(調製例14)
3−(2−ヒドロキシ−エチル)−5−ヨード−チオフェン−2−カルボン酸 [3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−アミド
Figure 2009539875
3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミン(調製例4)(266mg、1.13mmol)をトルエン(8mL)に溶解させ、トリメチルアルミニウム(2.0M トルエン中溶液、565μL、1.13mmol)を加えた。5〜10分間室温で撹拌し、2−ヨード−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン(315mg、1.13mmol)を加えた。反応液を50℃に一晩加温した。室温に冷却し、ロシェル塩の水溶液(100mL)を加え、1時間撹拌した。1N NaOH(50mL)を加え、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(100mL)で洗浄した。有機部分を濃縮し粗固体を得た。ジエチルエーテルで粉砕してリンスし、濾過し370mg(63%)の生成物を白色固体として集めた。MS/ES m/z 517.0[M+H]
適切な4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オンおよび対応するフェニルアミンを使用して、基本的に調製例14にて説明した手順に従い下記の表中の中間体を調製した。
Figure 2009539875
(調製例17)
2−ヨード−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
TEA(576μL、4.14mmol)を20mLのCHCl中の3−(2−ヒドロキシ−エチル)−5−ヨード−チオフェン−2−カルボン酸 [3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−アミド(1.64g、3.19mmol)の0℃のスラリーに加えた。メタンスルホニルクロリド(320μL、4.14mmol)を加え、一晩撹拌した。すべてのアルコールを消費するために必要に応じて、より多くのメタンスルホニルクロリドを加えた。MSによりメシレートが完全に生成したことが判明すると、1N NaOH(250mL)に注ぎ込み、CHCl(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を100mLのブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗メシレートをDMF(20mL)に溶解させた。0℃に冷却し、NaH(192mg、4.79mmol)を加えた。室温に加温しながら一晩撹拌した。メシレートのステップで行ったのと同じ水系ワークアップを繰り返した。(2N NHを含むMeOH)/CHClの0〜10%勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィによって粗生成物を精製し、1.07g(68%)の所望の生成物を得た。MS/ES m/z 499.2[M+H]
(調製例18)
6−(3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
3−(2−ヒドロキシ−エチル)−チオフェン−2−カルボン酸 (3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−アミドを使用して、基本的に調製例17にて説明した手順に従い、標題の化合物を調製した。MS/ES m/z 432.1[M+H]
(調製例19)
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
Figure 2009539875
基本的にAparajithan,K.;Thompson,A.C.;Sam,J. J.Heterocyclic.Chem.1966,3,466に見出される手順に従い、標題の化合物を調製した。4,5−ジヒドロ−シクロペンタ[b]チオフェン−6−オン(Bonini,B.F.ら,Eur.J.Org.Chem.2004,4442およびそこで引用される引用文献)(0.658g、4.77mmol)をMeOH(50mL)に溶解させ、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.365g、5.25mmol)およびNaOAc(2.35g、28.62mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌した。真空中で有機溶媒を除去し、残渣をEtOAc(60mL)で処理した。シリカゲルを通して濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮した。残渣をPPA(30g)で処理し、時おり撹拌しながらオイルバス中で130℃に30分間加熱した。反応液を室温まで放冷し、氷水(100mL)に注ぎ込んだ。CHCl(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を0.1M NaOH(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。75%EtOAc/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィによりこの生成物を精製し、標題の化合物(0.521g、71%)を得た。MS/ES m/z 154.1[M+H]
(代替的手順)
ステップ1:2−チオフェン−3−イル−エチルアミン塩酸塩
ボラン−メチルスルフィド錯体(30.4mL、304.4mmol)をテトラヒドロフラン(450mL)中のチオフェン−3−イル−アセトニトリル(25.0g、203.0mmol)の溶液にゆっくり加えた。反応液を還流温度で16時間加熱し、室温に冷却した。泡立ちが観察されなくなるまで、反応液をメタノール(50mL)でゆっくりクエンチした。この混合物に、塩化水素を飽和させたメタノール(100mL)をゆっくり加えた。混合物を室温で20分間撹拌し、その後真空中で濃縮した。メタノール(100mL)を混合物に加え、真空中で濃縮した。得られた固体をジエチルエーテル(200mL)に懸濁させ、濾過し31.1g(94%)の粗な標題の化合物を得た。MS/ES m/z 128.3[M+H]
ステップ2:(2−チオフェン−3−イル−エチル)−カルバミン酸 エチルエステル
ジイソプロピルエチルアミン(54.0g、418.0mmol)をジクロロメタン(400mL)中の2−チオフェン−3−イル−エチルアミン塩酸塩の懸濁液に加え、この混合物を室温で40分間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、15分間かけてクロロギ酸エチル(22.7g、209.0mmol)を滴下した。添加終了後、反応液を0℃で1時間撹拌した。10%硫酸水素ナトリウム(500mL)で洗浄した。水性部分をジクロロメタン(2×100mL)で抽出し、合わせた有機部分をNaSOで乾燥し、濾過し真空中で濃縮した。得られた残渣を100%ジクロロメタンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィによって精製し、22.6g(60%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 200.3[M+H]
ステップ3:5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
オキシ塩化リン(167ml)中の2−チオフェン−3−イル−エチル)−カルバミン酸エチルエステル(22.5g、112.9mmol)の溶液に五酸化リン(32.1g、225.8mmol)を加え、反応液を110℃で3時間45分の間加熱した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)に溶解させ、300gの氷に注ぎ込んだ。5N 水酸化ナトリウムを用いて混合物をpH=7に調整し、ジクロロメタン(4×100mL)で抽出した。合わせた有機部分を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を0%〜70% 酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにより精製し、8.38g(48%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 154.3[M+H]
(調製例20)
2−ブロモ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(4.80g、31.37mmol)をHOAc(40mL)および水(30mL)に溶解させた。0℃に冷却し、Br(1.8mL、34.51mmol)を滴下した。反応液を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を5% NaSO(2×50mL)、飽和NaHCO(2×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮して6.198g(85%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z(81Br)233.9[M+H]H−NMR(400MHz,CDCl)δ 2.87(t,J=6.9Hz,2H),3.59(t,J=6.9Hz,2H),6.21(bs,1H),6.93(s,1H)。
(調製例21)
2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
Figure 2009539875
2−ブロモ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(1.024g、4.42mmol)、4−メトキシフェニルボロン酸(0.671g、4.42mmol)、NaCO(0.94g、8.83mmol)を水(10mL)、ジメトキシエタン(75mL)およびCHOH(50mL)中で混合した。窒素を5分間吹き込んだ。Pd(PPh(0.153g、0.1325mmol)を加え、得られた混合物を一晩還流させた。反応液を室温に冷却し、水(100mL)で希釈した。EtOAc(3×100L)で抽出し、濃縮した。残渣をEtOAc(40mL)で処理し、固体を集め、EtOAc(20mL)およびEtO(2×20mL)で洗浄して、標題の化合物(0.950g)を得た。濾液を濃縮し、得られた残渣をクロマトグラフィにより精製してさらなる生成物(0.140g)を得た。全体の収量は1.090g(95%)であった。MS/ES m/z 260.0[M+H]
(調製例22)
2−(4−フルオロ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
N,N−ジメチルホルムアミド(21mL)、メタノール(5mL)および水(1mL)中の2−ブロモ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.5g、2.15mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(0.30g、2.15mmol)、および炭酸ナトリウム(0.46g、4.30mmol)の脱気した溶液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.075g、0.065mmol)を加えた。反応液を90℃に16時間加熱した。反応液を室温まで冷却し、水(75mL)に注ぎ込んだ。得られた固体を濾過し、真空中、80℃で乾燥し0.40g(75%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 248.0[M+H]
適切なアリールボロン酸を使用して、基本的に調製例21(調製例23に対する)または調製例22(調製例24に対する)にて説明したSuzukiカップリングの手順に従い、下記の表中の中間体を調製した。
Figure 2009539875
(調製例25)
2−ブロモ−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
Figure 2009539875
(E)−3−(5−ブロモ−チオフェン−3−イル)−アクリル酸(Gronowitz,S.;Ander,I.Chemica Scripta 1980,15,145)(2.04g、8.79mmol)をCHCl(30mL)に懸濁させた。オキサリルクロリド(1.5mL、17.58mmol)で処理し、次いでDMF(3滴)を加えた。反応液を室温で30分間撹拌し透明な溶液を得て、1.5時間撹拌を続けた。過剰の試薬および溶媒を真空中で除去した。得られた残渣を1,4−ジオキサン(10mL)に溶解させ、滴下ロートに入れ、水(10mL)およびアセトン(10mL)中のNaN(1.8g、26.37mmol)の溶液に0℃で滴下した。滴下の間、内部温度を5℃より低く維持した。混合物を0℃で1時間撹拌した。水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、加熱せずに真空中で濃縮した。得られた残渣をEtOAc(50mL)に溶解させ、水(30mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。NaSOで乾燥し、濾過し、加熱することなく真空中で濃縮し粗アシルアジド中間体を得た。
粗アシルアジドを1,4−ジオキサン(10mL)に溶解させ、Dowtherm A(登録商標)(15mL)を含み冷却器つきディーン−スタークトラップを備えたフラスコに取り付けた滴下ロートに入れた。Dowtherm A(登録商標)混合物を230℃に加熱し、アシルアジド溶液を滴下した。滴下のあいだ反応液の内部温度は160℃に低下したが、後に230℃に上昇した。低沸点溶媒をディーン−スタークトラップに集めた。反応液を230℃で1時間撹拌した。室温に冷却し、ヘキサン(40mL)で希釈した。沈殿を濾過によって集め、ヘキサン(2×20mL)で洗浄し1.838g(91%)の標題の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ 6.64(d,1H,J=6.8Hz),7.29(d,1H,J=6.8Hz),7.57(s,1H),11.64(bs,1H)。MS/ES m/z(81Br)229.8[M−H]
(調製例26)
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸 (2,2−ジエトキシエチル)アミド
5−クロロチオフェン−2−カルボン酸(100g、0.60mol)およびジクロロメタン(1000mL)を、オーバーヘッドスターラー、窒素導入口/排出口、滴下ロート、および熱電対を備えた3Lの3つ口丸底フラスコに加えた。得られた溶液を、4℃に冷却しながら窒素下で撹拌した。ジクロロメタン(35mL)中の2,2−ジエトキシエチルアミン(88.5ml、0.60mol)を12分間かけて滴下ロートによって加えた。1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(123g、0.64mol)をこの冷却した混合物に加えた。さらにジクロロメタン(165mL)を加え、反応混合物を室温で22時間撹拌した。反応液を水(1000mL)でクエンチし、得られた層を分離させた。水層をジクロロメタン(500mL)で逆抽出し、有機層を合わせた。硫酸ナトリウムで乾燥し、ジクロロメタン、次いで1% MeOHを含むジクロロメタンの混合物、次いで10% MeOHを含むジクロロメタンの混合物で溶出してシリカゲル床を通して精製し、108g(65%)の標題の化合物を白色固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.26(d,J=3.5Hz,1H),6.85(d,J=3.5Hz,1H),6.37(bs,1H),4.57(t,J=5.5Hz,1H),3.68−3.74(m,2H),3.48−3.57(m,4H),1.19(t,J=7.5Hz,6H)。
(調製例27)
5−(4−クロロフェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 (2,2−ジエトキシエチル)アミド
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸 (2,2−ジエトキシエチル)アミド(50.15g、0.18mol)、4−クロロフェニルボロン酸(29.84g、0.18mol)、炭酸カリウム(50g、0.36mol)、[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン)(3−クロロピリジル)]パラジウム(II)ジクロリド(4.40g、0.006mol)、およびEtOH(1000mL)を、オーバーヘッドスターラー、還流冷却器、窒素導入口/排出口、滴下ロート、および熱電対を備えた2Lの3つ口丸底フラスコに加えた。得られたスラリーを35分間加熱し、活性炭(5.8g)を加え、さらに0.5時間加熱した。得られたスラリーをガラスのミクロファイバーフィルタを通して濾過し、固体をEtOH(500mL)でリンスした。15〜20%の溶媒が残存するようになるまで濾液から溶媒を減圧下で除去した。この濾液に水(1300mL)を加え、得られたスラリーを室温で1時間撹拌し、次いで0〜5℃で0.5時間撹拌した。スラリーを濾過し、固体を水(1000mL)でリンスし、乾燥して66gの粗5−(4−クロロフェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 (2,2−ジエトキシエチル)アミドを得た。ヘプタン(1625mL)中のこの粗5−(4−クロロフェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 (2,2−ジエトキシエチル)アミドを1時間還流させ、ガラスのミクロファイバーフィルタを通して濾過した。濾液を丸底フラスコに移し、725mLの溶媒が残存するようになるまで溶媒を除去した。混合物を冷却条件下で40分間撹拌した。得られたスラリーを濾過し、ヘプタン(100mL)でリンスし乾燥して、41g(64%)を白色固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.54(d,J=9.0Hz,2H),7.45(d,J=4.5Hz,1H),7.38(d,J=9.0Hz,2H),7.24(d,J=4.5Hz,1H),6.20(bs,1H),4.62(t,J=5.5Hz,1H),3.73−3.79(m,2H),3.57−3.62(m,4H),1.25(t,J=7.0Hz,6H)。
(調製例28)
5−(4−クロロフェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 (2−オキソエチル)アミド
水(21ml)、次いでトリフルオロ酢酸(100g)を、オーバーヘッドスターラー、窒素導入口/排出口および熱電対を備えた250mlの3つ口丸底フラスコに加えた。この撹拌したTFA溶液に、5−(4−クロロフェニル)−チオフェン−2−カルボン酸(2,2−ジエチルオキシエチル)アミド(25g、0.07mol)を一度に加えた。反応混合物を4時間撹拌し、氷/水(1200ml)に注ぎ込み、1.25時間撹拌した。得られたスラリーを濾過し、固体を水(500ml)およびヘプタン(500ml)でリンスし、乾燥して18.65g(95%)の標題の化合物を黄色〜白色固体として得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)=278(M−H)H NMR(500MHz,CDCl):δ 4.40(d,J=4.0Hz,2H),6.69(bs,1H),7.26(d,J=3.0Hz,1H),7.40(d,J=9.0Hz,2H),7.53−7.58(m,3H),9.78(s,1H)。
(調製例29)
2−(4−クロロ−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
Figure 2009539875
2−ブロモ−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(25.0g、108.7mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(18.7g、119.5mmol)、炭酸ナトリウム(23.5g、217.3mmol)、エタノール(121mL)、1,2−ジメトキシエタン(604mL)、および水(121mL)を混合した。混合物に窒素を20分間吹き込んだ。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.77g、3.26mmol)を加えた。反応混合物を85℃で一晩加熱した。反応液を室温に冷却した。ロータリーエバポレータ上で反応液の溶媒の体積を半分に減らした。混合物を水(2×400mL)、エーテル(400mL)、および酢酸エチル(20mL)で濾過し、固体を真空中、40℃で乾燥し25.4g(89%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)262.0[M+H]
(代替的調製例)
トリフルオロメタンスルホン酸(3mL、0.03mol)および5−(4−クロロフェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 (2−オキソエチル)アミド(1g、0.004mol)を、撹拌棒、ディーン−スタークトラップ、窒素導入口/排出口、および熱電対を備えた25mLの3つ口丸底フラスコに加えた。反応混合物を95℃に2時間加熱し、40℃に冷却し、冷水(20mL、1.11mol)に注ぎ込んだ。混合物を10分間撹拌した。得られたスラリーを濾過し、固体を水(100mL)でリンスした。乾燥して粗2−(4−クロロフェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.95g、0.004mol)を褐色固体として得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)262[M+1]
(調製例30)
トルエン−4−スルホン酸 4−ブロモ−2−メトキシ−フェニルエステル
4−ブロモ−2−メトキシ−フェノール(1.032g、5.08mmol)をCHCl(10mL)溶解させ、TsCl(0.969g、5.08mmol)、次いでEtN(1.06mL、7.62mmol)で処理した。反応液を室温で2時間撹拌した。EtOAc(100mL)で希釈し、水(2×30mL)で洗浄した。NaSOで乾燥し、濾過し濃縮し1.81g(100%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z(81Br)380.9[M+Na]
(調製例31)
トルエン−4−スルホン酸 4−ブロモ−フェニルエステル
4−ブロモフェノール(1.58g、9.13mmol)を使用して、基本的に調製例30について説明した手順に従い標題の化合物を調製し、2.76g(92%)の生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 2.45(s,3H),6.84−6.89(m,2H),7.32(d,J=8.7Hz,2H),7.38−7.43(m,2H),7.68−7.72(m,2H)。
(調製例32)
トルエン−4−スルホン酸 2−メトキシ−4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−フェニルエステル
Figure 2009539875
2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.245g、0.943mmol)、トルエン−4−スルホン酸 4−ブロモ−2−メトキシ−フェニルエステル(0.404g、1.13mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(xantphos)(27.3mg、0.05mmol)、およびCsCO(0.461g、1.41mmol)をジオキサン(25mL)中で混合した。反応容器に窒素を5分間吹き込んでからPd(dba)(8.6mg、0.09mmol)を加えた。反応混合物を還流させ、16時間撹拌した。EtOAc(100mL)で希釈し、水(2×30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。30〜50% EtOAc/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィによって粗生成物を精製し、0.432g(86%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z 536.0[M+H]
適切なチエノピリジノンおよび適切なアリールブロミドまたはヘテロアリールブロミドを使用して、基本的に調製例32にて説明した手順に従い、下記の表中の化合物を調製した。
Figure 2009539875
ワークアップ:EtOAcで希釈し、セライト(登録商標)を通して濾過し、濃縮した。残渣をEtOに懸濁させ濾過した。
(調製例38)
6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
トルエン−4−スルホン酸 2−メトキシ−4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−フェニルエステル(1.029g、1.92mmol)およびKOH(2.15g、38.48mmol)をEtOH(30mL)および水(20mL)と混合した。反応液を10時間還流させ、水(50mL)で希釈した。5.0M HCl(8mL)で酸性にした。真空中で有機溶媒を除去し、残渣を水(10mL)で希釈した。固体物質を濾過により集め、水(3×10mL)およびEtO(2×15mL)で洗浄し、真空オーブン中で乾燥して0.646g(88%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 382.0[M+H]
(調製例39)
6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
トルエン−4−スルホン酸 4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−フェニルエステル(0.256g、0.51mmol)を使用して、基本的に調製例38について説明した手順に従い標題の化合物を調製し、0.135g(76%)の生成物を得た。LC−MS/ES m/z 352.3[M+H]
(実施例1)
2−(4−メトキシ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.234g、0.90mmol)、1−[2−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェノキシ)−エチル]−ピロリジン(Bastian,J.A.ら,WO9725033 A1)(0.271g、0.90mmol)、N,N’−ジメチル−エタン−1,2−ジアミン(16mg、0.18mmol)、KCO(0.249g、1.81mmol)、およびCuI(17mmol、0.09mmol)をトルエン(10mL)中で混合し、110℃で48時間撹拌した。EtOAc(100mL)で希釈し、NH・HO(5mL)を含む水(50mL)で3回洗浄した。NaSOで乾燥し、濾過し、7% 2M NHを含むCHOHおよび93% CHClで溶出するクロマトグラフィによりこの生成物を精製し0.125gを得た。この生成物をCHOH(5mL)に溶解させ、EtOH中の1.0M HCl(270μL、0.27mmol)で処理した。室温で5分間撹拌し、濃縮し、標題の化合物(0.133g、0.26mmol、100%)を得た。LC−MS/ES m/z 479.3[M+H]
(実施例2)
6−[3−メトキシ−4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
DMF(5mL)中で6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.12g、0.31mmol)を4−(2−クロロ−エチル)−モルホリン塩酸塩(59mg、0.31mmol)および60%NaH(38mg、0.94mmol)で処理した。反応液を85℃で一晩撹拌した。水(5mL)でクエンチし、EtOAc(150mL)で希釈した。相分離させ、有機相を水(3×50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。粗生成物を1%NH・HO、10% CHOHおよび90% EtOAcで溶出するクロマトグラフィにより精製し、31mgを得た。この生成物をCHOH(2mL)に溶解させ、室温で5分間撹拌しながらEtOAc中の1.0M HCl(65μL、0.065mmol)で処理した。真空中で溶媒を除去し、33mg(20%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z 495.0[M+H]
(実施例3)
2−(4−メトキシ−フェニル)−6−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.177g、0.51mmol)を使用して、基本的に実施例2について説明した手順に従い、標題の化合物を調製し、0.135g(53%)を得た。LC−MS/ES m/z 465.3[M+H]
(実施例4)
2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−ベンゾ[b]チオフェン−7−オン
Figure 2009539875
アセトニトリル(3mL)および水(0.5mL)中の2−ヨード−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(357mg、0.72mmol)の室温のスラリーにKCO(200mg、1.43mmol)を加えた。2,4−ジクロロフェニルボロン酸(151mg、0.79mmol)、次いでトリフェニルホスフィン(55mg、0.21mmol)を加えた。Pd(OAc)(16mg、0.7mmol)を加え、窒素雰囲気下で1.5時間、80℃に加熱した。室温に冷却し、直接シリカ栓にロードした。(MeOH中の2N NH)/CHClの0〜30%勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィによって精製し、155mg(42%)の所望の最終生成物を得た。MS/ES m/z(35Cl35Cl)517.0[M+H]
それぞれ4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルボロン酸、4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸、4−クロロフェニルボロン酸、およびp−トリルボロン酸を使用して、基本的に実施例4にて説明した手順に従い、下記の表中の実施例を調製した。
Figure 2009539875
遊離塩基をCHClに溶解し、ジエチルエーテル中の2.0M HClで処理することにより塩酸塩を調製した。
あるいは、調製例40、41、および44にて説明したようにして調製し、次いで実施例9にて説明したようにアルキル化することにより、2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(実施例7)を調製した。
(調製例40)
2−ブロモ−6−(3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
3つ口丸底フラスコ中で6−(3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(5g、11.6mmol)をTHF(100mL)に溶解させた。ドライアイス/アセトン浴中で溶液を冷却した。1つの口に10mLのTHF中の1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロ−エタン(2.8mL、23.2mmol)を含む(ドライアイス/アセトンで)冷却した滴下ロートをセットした。側の口のうちの1つからフラスコの内部を伝わせてt−BuLi(1.2M ペンタン溶液を9.7mL、11.6mmol)をすばやく加えた。t−BuLiの添加が終了して30秒以内に、求電子剤を含む滴下ロートを開いた。5〜10分間撹拌し、NaHCO水溶液(300mL)に注ぎ込み、EtOAc(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄した。濃縮し、EtOAc/ヘキサンの0〜25%の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィによって精製し、2.78g(47%)の所望の生成物を得た。MS/ES m/z (79Br)510.0[M+H];R=0.52(4:1 ヘキサン:EtOAc中)。
(調製例41)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−(3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
2−ブロモ−6−(3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(2.87g、5.46mmol)をジメトキシエタン(28mL)に溶解させ、EtOH(4mL)および水(8mL)を添加した。4−クロロフェニルボロン酸(1.28g、8.19mmol)を加え、次いで2M NaCO(4mL、8.19mmol)を加えた。乾燥アルゴンガスを反応混合物に15〜20分間吹き込んだ。Pd(PPh(315mg、0.27mmol)を加え、アルゴン雰囲気下で90℃に加温した。3時間後、反応液をセライト(登録商標)を通して濾過し、CHClで溶出した。濃縮し、EtOAc/ヘキサンの0〜25%の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィにより精製し2.37g(80%収率)の所望の生成物を得た。MS/ES m/z(35Cl)542.1[M+H]
p−トリルボロン酸および4−シクロプロポキシフェニルボロン酸(Olofsson,K.ら,WO2005123673に記載されるように調製した)を使用して、基本的に調製例41にて説明した手順に従い下記の表中の中間体を調製した。
Figure 2009539875
別の方法:DME/EtOH/2M NaCO(水なし)。100℃で3時間マイクロ波を照射。CHClおよび1N NaOHでワークアップ。
(調製例44)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
2−(4−クロロ−フェニル)−6−(3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(1.68g、3.1mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1.0M THF溶液(3.1mL、3.1mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した。pHが約1になるまで1N HClをゆっくり加えた。沈殿が生成し始めた。室温で2〜3時間静置した。得られた固体を濾過し、850mg(71%収率)の所望の生成物を得た。MS/ES m/z(35Cl)386.0[M+H]
基本的に調製例44にて説明した手順に従い、下記の表中の中間体を調製した。
Figure 2009539875
(実施例9)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
Figure 2009539875
DMF(8mL)および2−(4−クロロ−フェニル)−6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(850mg、2.21mmol)のスラリーを0℃に冷却した。NaH(97mg、2.43mmol)を加え、5分間撹拌した。CHCl(50mL)中の市販の塩(500mg)のスラリーを1N NaOH(50mL)で洗浄することにより、分液ロート中で1−(2−クロロ−エチル)−ピロリジン塩酸塩の遊離塩基を生成させた。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄した。NaSOで乾燥し、濃縮し1−(2−クロロ−エチル)−ピロリジンを得た。この遊離塩基(391mg、2.94mmol)を反応液に加え、60℃に一晩加温した。1N NaOH(100mL)を含む分液ロートに反応液を注ぎ込んだ。CHCl(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄した。この生成物の一部を0〜7%(MeOH中の2N NH)/CHClの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィによって精製し、330mg(30%収率)の純粋な遊離塩基(実施例8と同一である)を得た。MS/ES m/z 483.0[M+H]
あるいは、遊離塩基をCHClに溶解させ(約10mg/mL)、ジエチルエーテル中の2.0M HCl(1.5当量)を加えることにより、生成物を塩酸塩に変換した。溶液を濃縮するか、またはジエチルエーテルで沈殿させるかし、次いで濾過して493mg(43%収率)の塩酸塩を得た。MS/ES m/z(35Cl)483.0[M+H]
適切なフェノールを使用して、基本的に実施例9にて説明したアルキル化手順に従い、下記の表中の化合物である実施例10および調製例48を調製した。1−(2−クロロ−エチル)−ピロリジン塩酸塩の代わりにN−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩を使用して、実施例10を調製した。
Figure 2009539875
(実施例11)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−3−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
5−(4−クロロ−フェニル)−3−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−メチル−チオフェン−2−カルボン酸 [3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−アミドを使用して、基本的に調製例17にて説明した手順に従い標題の化合物を調製した。ES/MS m/z(35Cl)497.0[M+H]
(実施例12)
2−(4−シクロプロポキシ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン塩酸塩
1N NaOH(75mL)およびCHCl(75mL)を含む分液ロートに塩酸塩(84mg、0.49mmol)を加えることにより、2−クロロエチルピロリジンの遊離塩基を生成させた。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥して濃縮した。別のマイクロ波容器中で、2−(4−シクロプロポキシ−フェニル)−6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(100mg、0.24mmol)をDMF(1mL)に混合した。フェノールが溶解するまで混合物をヒートガンでわずかに加温した。粉状のKCO(68mg、0.49mmol)を加えた。5〜10分間室温で撹拌し、上述のクロリドをDMF溶液(500μL)として加えた。容器にふたをして、マイクロ波照射下で110℃に2時間加熱した。反応液を直接シリカゲル栓上にロードし、(MeOH中の2N NH)/CHClの0〜10%の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製した。生成物の遊離塩基をCHCl(10mL)に溶解させ、EtO中の1.0M HCl(266μL)を加えた。濃縮し48mg(36%)の所望の生成物を得た。MS/ES m/z 505.3[M+H]
(実施例13)
2−(4−フルオロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
Figure 2009539875
2−ブロモ−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(156mg、0.35mmol)をジメトキシエタン:EtOH:水、7:2:1の混合物(2mL)に溶解させた。4−フルオロフェニルボロン酸(63mg、0.45mL)を加え、次いで2M NaCO(225μL、0.45mmol)を加えた。乾燥アルゴンガスを反応液に2〜3分間吹き込み、Pd(PPh(20mg、0.18mmol)を添加した。反応液を封管し、100℃で40分間マイクロ波照射処理した。反応混合物をシリカ栓上に直接ロードし、0〜10%(MeOH中の2N NH)/CHClの勾配を用いるクロマトグラフィを使用して精製し、139mg(85%)の所望の生成物を遊離塩基として得た。この遊離塩基をCHClに溶解することにより(約0.1〜0.3M)、塩酸塩を調製した。1.5当量のジオキサン溶液中の4.0M HClを加えた。ジエチルエーテルで沈殿させて固体生成物を濾過するか、またはCHCl溶液を単に濃縮することにより、塩を単離した。MS/ES m/z 467.0[M+H]
適切な ボロン酸および2−ブロモ−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンを使用して、基本的に実施例 13にて説明したようにして下記の表中の化合物を調製した。
Figure 2009539875
(調製例49)
トリフルオロメタンスルホン酸 2−メトキシ−4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−フェニルエステル
6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.486g、1.28mmol)をピリジン(5mL)に溶解させた。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.26mL、1.53mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。過剰の試薬および溶媒を真空中で除去した。得られた残渣をCHCl(50mL)に溶解させた。飽和CuSO(2×30mL)で洗浄しNaSOで乾燥した。濾過し濃縮して0.649g(100%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z 514.0[M+H]
(調製例50)
2−メトキシ−4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−安息香酸 メチルエステル
酢酸パラジウム(0.015g、0.067mmol)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(DPPB)(0.035g、0.080mmol)、トリフルオロ−メタンスルホン酸 2−メトキシ−4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−フェニルエステル(0.352g、0.685mmol)、無水メタノール(10mL、0.249mmol)、無水トリエチルアミン(0.50mL、3.5mmol)および無水アセトニトリル(15mL)を、テフロン(登録商標)コーティングした撹拌棒を備えたパー圧力反応装置中で混合した。反応容器に窒素(4×)および一酸化炭素(4×)をパージした。一酸化炭素(100psig、690KPa)で加圧し、封管し、一酸化炭素の圧力を100psig(690KPa)に保ったまま100℃で6時間撹拌した。反応液を周囲温度に冷却し、反応容器から一酸化炭素を排出した。反応混合物をシリカゲルを通して濾過し、EtOAc(100mL)で洗浄し、濃縮した。50% EtOAc/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィで粗生成物を精製し、0.227g(78%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 424.0[M+H]
(調製例51)
2−メトキシ−4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−安息香酸
2−メトキシ−4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−安息香酸 メチルエステル(0.2274g、0.54mmol)をジオキサン(10mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(124mg、2.69mmol)、次いで水(5mL)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌し、水(10mL)で希釈し、1N HClで酸性にした。固体を濾過により集め、水(2×10mL)およびEtO(2×10mL)で洗浄した。固体を真空オーブン中で乾燥し、0.145g(66%)を得た。LC−MS/ES m/z 410.3[M+H]
(調製例52)
4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−安息香酸
4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−安息香酸 メチルエステル(0.4g、0.94mmol)をメタノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)に懸濁させ、1N NaOH(1.13mL、1.13mmol)を加えた。混合物を還流温度で16時間加熱し、室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水(25mL)に懸濁させ、10%硫酸水素ナトリウムで酸性にした。混合物を酢酸エチル(4×20mL)で抽出し、有機部分中の懸濁液を得た。固体を濾過し、真空中で乾燥して0.19g(49%)の標題の化合物を得た。濾液を真空中で濃縮しさらに0.09g(23%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z (35Cl) 414.0[M+H]
(実施例17)
2−メトキシ−4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−N−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ベンズアミド
2−メトキシ−4−[2−(4−メトキシ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−安息香酸(0.1451g、0.35mmol)をDMF(5mL)に懸濁させ、2−ピロリジン−1−イル−エチルアミン(45mg、0.39mmol)、EDCI(81mg、0.42mmol)、HOBt(57mg、0.42mmol)およびEtN(0.15mL、1.06mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌した。EtOAc(100mL)で希釈し、水(2×30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。2% NH−HO、50% CHOH/EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって粗生成物を精製し、9mg(5%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z 506.2[M+H]
(実施例18)
4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−N−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−ベンズアミド、塩酸塩
塩化チオニル(1mL)中の4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−安息香酸(0.10g、0.24mmol)の溶液を還流温度で1時間加熱した。冷却し、反応液を真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタン(0.5mL)に溶解させ、ジクロロメタン(0.5mL)中の4−(2−アミノエチル)モルホリン(0.038g、0.29mmol)およびトリエチルアミン(0.029g、0.29mmol)の0℃の溶液に加えた。反応液を室温で16時間撹拌した。反応液を水(2mL)で洗浄し、水性部分をジクロロメタン(2×2mL)で逆抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し真空中で濃縮した。ジクロロメタンから5% 2M アンモニアを含むメタノール/ジクロロメタンへの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによりこの生成物を精製し、0.085gの遊離アミンを得た。このアミンをジクロロメタン(0.5mL)に溶解させ、エタノール中の1N HCl(0.16mL)を加えた。ジエチルエーテル(2mL)を加え、得られた固体を濾過し、真空中80℃で乾燥して0.08g(59%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z (35Cl)526.2[M+H]
(実施例19)
4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−N−(2−ピロリジン1−イル−エチル)−ベンズアミド塩酸塩
Figure 2009539875
トルエン中の2.0M トリメチルアルミニウム(0.26mL、0.53mmol)を、トルエン(7mL)中の1−(2−アミノエチル)ピロリジン(0.042g、0.37mmol)の溶液に加え、混合物を5分間撹拌した。トルエン(2mL)中の4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−安息香酸 メチルエステル(0.15g、0.35mmol)の懸濁液を加え、反応液を100℃で3時間加熱した。反応液を室温に冷却し、泡立ちが観察されなくなるまで水でゆっくりクエンチした。混合物を1N NaOHで希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機部分を乾燥し(NaSO)、濾過し真空中で濃縮して遊離アミン(63mg)を得た。このアミンをジクロロメタン(0.5mL)に溶解させ、エタノール中の1N 塩化水素(0.117mL)を加えた。ジエチルエーテル(5mL)を加え、濾過し、得られた白色固体を真空中で乾燥して0.053g(28%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z (37Cl)511.3[M+]。
適切なエステルおよびアミンを使用して、基本的に実施例19について説明した手順に従い、下記の表中の化合物、実施例20、実施例21および調製例53、調製例54を調製した。
Figure 2009539875
**0%〜75%または80% EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製した。
(実施例22)
(±)−4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−N−モルホリン−2−イルメチル−ベンズアミド、塩酸塩
1,4−ジオキサン中の4M HCl(3mL)中の4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−ベンゾイルアミノ}−メチル)−モルホリン−4−カルボン酸 tert−ブチルエステル(0.20g、0.33mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。ジエチルエーテル(5mL)を加え、濾過し、真空中80℃で乾燥して0.153g(85%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z (37Cl)513.0[M+]。
(実施例23)
4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−N−ピペリジン−4−イルベンズアミド、塩酸塩
4−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−ベンゾイルアミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルを使用して、基本的に実施例22について説明した手順に従って標題の化合物を調製し、0.122g(76%)の生成物を得た。MS/ES m/z (37Cl)497.0[M+]。
(実施例24)
2−クロロ−4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−N−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ベンズアミド、塩酸塩
塩化インジウム(III)(0.046g、0.093mmol)を、1−(2−アミノエチル)ピロリジン(0.9mL、7.1mmol)中の2−クロロ−4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−安息香酸 メチルエステル(0.2g、0.46mmol)の懸濁液に加え、混合物を120℃で16時間加熱した。室温に冷却し、水(10mL)で希釈した。混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。ジクロロメタンから6% 2M アンモニアを含むメタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにより残渣を精製して、71mg(30%)の遊離アミンを得た。この遊離アミンをクロロホルム(0.5mL)に溶解させ、エタノール中の1N HCl(0.138mL)を加えた。溶液をジエチルエーテル(5mL)で希釈し、濾過し、得られた白色固体を真空中80℃で乾燥して0.06g(24%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z(35Cl35Cl)514.0[M+H]
(調製例55)
1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−4−メチル−ピペラジン
封管したチューブ中で1−クロロ−2−メトキシ−4−ニトロ−ベンゼン(1.0g、5.33mmol)および1−メチルピペラジン(1.33g、13.30mmol)を100℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(50mL)と水(50mL)との間に分配させた。有機部分を分離し、水性部分をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機部分を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、1.05g(78%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 252.0[M+H]
(調製例56)
3−メトキシ−4−(メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミン
1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−4−メチル−ピペラジン(1.05g、4.18mmol)を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、10%Pd/C(0.20g)を加えた。このスラリーを、水素を充填したバルーン下で室温で16時間水素化した。このスラリーをセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、酢酸エチルでリンスした。濾液を真空中で濃縮し、赤色を帯びた固体(0.66g、71%収率)を得た。MS/ES m/z 220.0(M+1)
(調製例57)
4−(2−フルオロ−4−ニトロ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
3,4−ジフルオロニトロベンゼン(2.0g、12.6mmol)をアセトニトリル(35mL)に溶解させ、ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(4.7g、25.2mmol)を加えた。混合物を還流温度で16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタン(75mL)と水(75mL)との間に分配し、有機部分を分離し、水性部分をジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、2.83g(72%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 270.2[M−tertBu+H]
(調製例58)
(S)−3−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
N−tert−ブチル−(S)−3−ヒドロキシピロリジン(35g、187mmol)を無水DMF(500ml)に0℃で10分間溶解させた。NaH(鉱油中60%、8.98g、224mmol)を少しずつ加えた。反応液を0℃で30分間撹拌し、窒素雰囲気下でカニューレを用いてDMF(120ml)中の2−クロロ−5−ニトロアニソール(35.1g、187mmol)の溶液を滴下した。反応液を130℃で一晩撹拌した。有機溶媒を減圧下で除去した。水(1L)で希釈し、EtOAc(3×200ml)で抽出した。合わせた有機部分を水(2×200ml)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中の0〜50%EtOAcの溶媒勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィによって精製した。目的物を集め、EtOで一晩粉砕してリンスした。固体を真空濾過により濾過し、37g(58%)の標題の化合物を得た。H NMR(CDCl)δ 1.43(s,9H),2.27−2.05(m,2H),3.69−3.48(m,4H),4.98(m,1H),3.89(s,3H),6.85−6.83(d,J=9.2Hz,1H),7.73−7.72(d,J=2.6Hz,1H),7.85−7.83(br d,J=9.0Hz,2H)。
(調製例59)
(R)−3−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
(R)−3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(35.0g、174mmol)を使用して、基本的に調製例58について説明した手順に従って標題の化合物を調製し、47.0g(76%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 297.2[M−tBu+H]
(調製例60)
3−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
1−フルオロ−2−メトキシ−4−ニトロ−ベンゼン(118g、689mmol)および3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(125g、724mmol)をTHF(800mL)に溶解させ、0℃に冷却した。窒素雰囲気下でこの溶液にtBuOKの1M溶液(1L、THF溶液)を滴下した。滴下終了後、暗褐色溶液を0℃で30分間撹拌し、10分間かけて水(1L)で希釈した。混合物を5分間撹拌し、MTBEで2回抽出した。有機溶液を合わせ、ブライン(2×700mL)で洗浄し、乾燥し濃縮した。固体を真空中45℃で20時間乾燥して216g(95%)の標題の化合物を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 1.42(s,9H),3.80(s,3H),4.04(m,2H),4.18(m,2H),4.76(m,1H),6.17(dd,1H,J=2.4,8.5),6.30(d,1H,J=2.6),6.47(d,1H,J=8.5)。
適切なアルコールを使用して、基本的に調製例60にて説明したのと同じ手順を用いて以下の化合物を調製した。
Figure 2009539875
(調製例65)
N−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド
Figure 2009539875
2−メトキシ−4−ニトロ−フェニルアミン(1.0g、5.95mmol)、ピロリジン−1−イル−酢酸 塩酸塩(0.99g、5.95mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.08mL、6.55mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(2.49g、6.55mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。クロマトグラフィ(0%〜4% MeOH/CHCl)で精製し、0.77g(46%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 280.0[M+H]
(調製例66)
(R)−1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−3−トリイソプロピルシラニルオキシ−ピロリジン
1−クロロ−2−メトキシ−4−ニトロ−ベンゼン(10g、53.3mmol)および(R)−3−ピロリジノール(9.3g、106.6mmol)を混合した。混合物を100℃で一晩加熱した。混合物を冷却し、CHCl(200mL)に溶解させ、1N NaOH(100mL)で洗浄した。抽出液をブライン(3×50mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、中間体ピロリジノールを粗な暗赤色の湿った固体(12.17g、95%)として得た。MS(ES+)239.1(M+1)
この粗(R)−1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−ピロリジン−3−オール(10.9g、45.5mmol)を無水ピリジン(50mL)に溶解させ、0℃に冷却した。クロロ−トリイソプロピル−シラン(19.8mL、91mmol)を滴下し、80℃に一晩加熱した。ピリジンを減圧下で除去し、粗生成物をNaHSO溶液で洗浄し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機溶液を合わせ、乾燥して濃縮し粗生成物を得た。ヘキサン(300mL)を用いてシリカ栓で精製し、10% EtOAcを含むヘキサン(800mL)で流し出して標題の化合物を赤みを帯びた油状物(17.85g、99%)として得た。MS/ES m/z 395.2[M+H]
(調製例67)
(S)−1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−3−トリイソプロピルシラニルオキシ−ピロリジン
(S)−3−ピロリジノールを使用して、基本的に調製例56にて説明した手順に従い標題の化合物を調製した。MS/ES m/z 395.3[M+H]
(調製例68)
(S)−3−(4−アミノ−2−メトキシ−フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
(S)−3−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(2.0g、5.91mmol)を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、10% Pd/C(0.20g)を加えた。このスラリーを、水素を充填したバルーン下で室温で16時間水素化した。スラリーをセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、酢酸エチルでリンスした。濾液を真空中で濃縮し赤みを帯びた固体(1.82g、100%収率)を得た。MS/ES m/z 253.0[M−t−ブチル+H]
調製例72および調製例73についてはメタノールを溶媒に使用したこと、および調製例72については5% Pd/Cを使用したこと以外は、基本的に調製例68にて説明した手順に従い、以下の化合物を調製した。
Figure 2009539875
50%EtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィによって精製した。
(調製例79)
5−(4−クロロ−フェニル)−3−(2−ヒドロキシ−エチル)−チオフェン−2−カルボン酸 [3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド
N−(4−アミノ−2−メトキシ−フェニル)−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド(1.32mmol、330mg)をトルエン(14mL)に溶解させ、トルエン中の2M トリメチルアルミニウム(1.32mmol、661μL)をシリンジによって加えた。5分後、2−(4−クロロ−フェニル)−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン(944μmol、250mg)を加え、反応液を80℃で17時間加熱した。反応液を室温に冷却し、5mLのロシェル塩の飽和水溶液でゆっくりクエンチした。混合物を10mLの水で希釈し、ジクロロメタン(4×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、乾固するまで濃縮した。クロマトグラフィ(0%〜5% MeOH/CHCl)で精製し、321mg(66%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z(35Cl)513.0[M+]。
(調製例80)
4−ブロモ−2−メトキシ−フェニルアミン
臭素(0.83mL、16.2mmol)のCHCl溶液(130mL)をジクロロメタン(100mL)中の2−メトキシ−フェニルアミン(2.0g、16.2mmol)の溶液に0℃で45分間かけて滴下した。混合物を0℃〜室温で一晩撹拌した。混合物を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を10% EtOAc/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィにより精製し、1.95g(59%)の標題の化合物を得た。GC m/z (81Br)203[M+]。
(調製例81)
N−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−クロロ−アセトアミド
CHCl(48mL)中の4−ブロモ−2−メトキシ−フェニルアミン(1.94g、9.60mmol)の溶液にクロロ酢酸無水物(1.78g、10.1mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をCHClで希釈し、1N NaOH、ブライン、および水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して2.6g(97%)の標題の化合物を得た。LC−ES/MS m/z(81Br,35Cl)280.0[M+H]
(調製例82)
N−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド
アセトニトリル(180mL)中のN−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−クロロ−アセトアミド(5.0g、18mmol)および炭酸カリウム(4.96g、36mmol)の混合物にピロリジン(7.5mL、90mmol)を加えた。混合物を80℃で4時間加熱した。混合物を室温に冷却し、CHCl(300mL)を用いて濾過した。濾液をブライン(400mL)で洗浄し、水層をCHCl(300mL)で2回逆抽出した。合わせた有機層を水(250mL)で洗浄した。有機部分をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた固体を真空乾燥機で一晩乾燥し、5.6g(99%)の標題の化合物を得た。LC−ES/MS m/z(81Br)314.0[M+]。
(実施例25)
N−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド塩酸塩
Figure 2009539875
5−(4−クロロ−フェニル)−3−(2−ヒドロキシ−エチル)−チオフェン−2−カルボン酸 [3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−アセチルアミノ)−フェニル]−アミド(623μmol、320mg)およびトリ−n−ブチルホスフィン(934μmol、233μL)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解させ、シリンジを用いてジイソプロピルアゾジカルボキシレート(934μmol、185μL)を滴下した。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を15mLのEtOで希釈し、得られた固体を濾過し、真空下60℃で乾燥し、195mg(63%)のN−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミドを得た。エタノール中の1N HClを用いてこの遊離塩基の塩酸塩を調製した。この塩溶液をエーテルで希釈し、生成物を濾別した。真空中で乾燥し、標題の化合物を得た。MS/ES m/z(35Cl)496.2[M+H]
実施例25、代替的手順:
2−(4−クロロ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(2.0g、7.58mmol)、N−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド(2.85g、9.10mmol)、CsCO(4.94g、15.2mmol)、1,4−ジオキサン(76mL)、およびCuI(0.578g、3.03mmol)を混合した。混合物に窒素を10分間吹き込んだ。sym−ジメチルエチレンジアミン(0.53g、6.01mmol)を加え、混合物を100℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、5% NHOH/HOの溶液で2回洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をHOおよびEtOを用いて濾過した。この固体をCHClに溶解させることにより塩酸塩を調製した。1当量の1M HCl/エーテルを加え、溶液を15分間撹拌し、濃縮して2.92g(72%)の標題の化合物を得た。LC−ES/MS m/z(35Cl)496.2[M+H]
(実施例26)
N−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド、塩酸塩
Figure 2009539875
2−(4−クロロ−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(1.8g、6.88mmol)、N−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド(2.58g、8.25mmol)、CsCO(4.48g、13.8mmol)、1,4−ジオキサン(69mL)、およびCuI(0.520g、2.75mmol)を混合した。混合物に窒素を10分間吹き込んだ。sym−ジメチルエチレンジアミン(0.49g、5.50mmol)を加え、この混合物を100℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、5% NHOH/HO(2×)の溶液で2回洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をHOおよびEtOを用いて濾過した。粗生成物をヘキサン中の20〜50%アセトンの勾配を使用するクロマトグラフィによって精製した。固体をCHClに溶解させることにより塩酸塩を調製した。1当量の1M HCl/エーテルを加え、溶液を15分間撹拌して濃縮し、1.95g(53%)の標題の化合物を得た。LC−ES/MS m/z(35Cl)494.0[M+H]
(調製例83)
2−(4−クロロ−フェニル)−4−メチル−チオフェン
1−クロロ−4−ヨード−ベンゼンおよび4−メチルチオフェン−2−ボロン酸を使用して、基本的に調製例21にて説明した手順に従って標題の化合物を調製し、4.34g(95%)の生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 2.28(d,J=0.9Hz,3H),6.87(pent,J=1.3Hz,1H),7.10(d,J=1.3Hz,1H),7.33(d,J=8.6Hz,2H),7.50(d,J=8.6Hz,2H)。
(調製例84)
5−(4−クロロ−フェニル)−3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸
2−(4−クロロ−フェニル)−4−メチル−チオフェン(0.53g、1.85mmol)をTHF(25mL)に溶解させ、−78℃に冷却した。t−BuLi(1.7M、2.3mL、3.88mmol)を滴下した。溶液を−78℃で20分間撹拌した。この溶液を、粉状にしたドライアイス(10g)を含むフラスコにカニューレで移した。反応液を撹拌し、室温まで加温した。反応液を飽和NHCl(10mL)でクエンチし、水(40mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。ヘキサン(2×20mL)で洗浄することにより粗生成物を精製し、0.35g(74%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z (35Cl)251.0[M−H]
(調製例85)
5−(4−クロロ−フェニル)−3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸 (3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−アミド
Figure 2009539875
5−(4−クロロ−フェニル)−3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸(2.13g、8.44mmol)をCHCl(15mL)に懸濁させ、オキサリルクロリド(1.5mL、16.87mmol)で処理し、DMF(2滴)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、真空中でエバポレーションした。得られた固体材料をCHCl(30mL)に溶解させ、0℃に冷却した。CHCl(10mL)中の3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニルアミン(2.62g、8.86mmol)およびEtN(1.8mL、12.66mol)を0℃で滴下した。反応液を0℃で10分間、そして室温で30分間撹拌した。反応液をCHCl(100mL)で希釈し、0.1M HCl(2×30mL)、1.0M NaOH(2×30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。20% EtOAc/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、3.53g(79%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(37Cl)531.2[M+]。
5−(4−クロロ−フェニル)−3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸および適切なフェニルアミンを使用して、基本的に調製例85にて説明した手順に従い、下記の表中の化合物を調製した。
Figure 2009539875
カップリング反応液を室温で16時間撹拌した。10%硫酸水素ナトリウムでワークアップした。(2N NHを含むMeOH)/CHClの0〜5%の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィによって精製した。
(調製例95)
3−(4−{[5−(4−クロロ−フェニル)−3−(2−ヒドロキシ−エチル)−チオフェン−2−カルボニル]−アミノ}−2−メトキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
3−(4−アミノ−2−メトキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(2.27mmol、667mg)をトルエン(35mL)に溶解させ、トルエン中の2M トリメチルアルミニウム(2.27mmol、1.13mL)を加えた。この溶液に、2−(4−クロロ−フェニル)−4,5−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン(1.51mmol、400mg)を加え、反応液を80℃で5時間加熱した。反応液を室温に冷却し、10mLの飽和ロシェル塩でゆっくりクエンチした。混合物を10分間撹拌し、40mLの水で希釈した。有機部分を分離し、水性部分をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、乾固するまで濃縮した。クロマトグラフィ(ヘキサン〜70%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、840mg(99%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z (35Cl)557.0[M−H]
(調製例96)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−(3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−3a,7a−ジヒドロ−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
Figure 2009539875
5−(4−クロロ−フェニル)−3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸 (3−メトキシ−4−トリイソプロピル−シラニルオキシ−フェニル)−アミド(3.53g、6.66mmol)をTHF(70mL)溶解させた。この溶液を−78℃に冷却した。内部温度を−70℃より低く維持しながらt−BuLi(1.7M、8.6mL、14.65mmol)を滴下した。得られた青色溶液を−78℃で15分間撹拌した。DMF(5mL)を滴下し、反応液を−78℃で10分間撹拌し、0℃に徐々に加温し、0℃で30分間撹拌した。0℃で1.0M HCl(20mL)を用いてクエンチし、5分間次いで室温で15分間撹拌した。水(50mL)およびEtOAc(100mL)で希釈した。有機層を分離し、0.1M HCl(2×50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を20%EtOAc/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィにより精製し、2.86g(80%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z (35Cl)540.0[M+H]
適切なアミド前駆体を使用して、基本的に調製例96にて説明した手順に従い、下記の表中の実施例を調製した。塩酸塩を生成するために、遊離アミンをCHClに溶解させ、EtOH中の1M HCl(1当量)を加え、撹拌し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過した。
Figure 2009539875
(実施例29)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン塩酸塩
5−(4−クロロ−フェニル)−3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸 [3−メトキシ−4−((R)−3−トリイソプロピルシラニルオキシ−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−アミド(0.573g、0.958mmol)をTHF(10mL)に溶解させた。アルゴン下で混合物を−78℃に冷却した。t−BuLi(1.2mL、2.11mmol)を滴下し、−78℃で20分間撹拌した。DMF(1.5mL)を加え、−78℃で10分間撹拌し、徐々に0℃に加温した。混合物を飽和NHCl(10mL)でクエンチし、EtOAc(100mL)で希釈し、水(2×30mL)で洗浄した。溶液をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をトルエン(40mL)に懸濁させ、p−トルエンスルホン酸−HO(0.45g、2.37mmol)で処理した。ディーン−スタークトラップを使用して混合物を還流させた。混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、飽和NaHCO(2×50mL)で洗浄した。溶液をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。100% EtOAcで溶出するクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、0.144g(33%)の2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンを得た。
遊離塩基をジクロロメタンおよびMeOHに溶解させることにより塩酸塩を調製した。混合物をEtOH中の1.0M HClで処理した。EtOを加え、濾過し、EtOで洗浄した。真空オーブン中で室温で2日間乾燥し、0.123g(79%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z (35Cl)453.0[M+H]
(調製例97)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−((S)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
5−(4−クロロ−フェニル)−3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸 [3−メトキシ−4−((S)−3−トリイソプロピルシラニルオキシ−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−アミドを使用して、塩酸塩(0.338g、26%)を調製しなかったこと以外は基本的に実施例28にて説明した手順に従い、標題の化合物を調製した。LC−MS/ES m/z (35Cl)452.8[M+H]
(調製例98)
3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェノキシ}−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
3−(4−{[5−(4−クロロ−フェニル)−3−(2−ヒドロキシ−エチル)−チオフェン−2−カルボニル]−アミノ}−2−メトキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(840mg、1.50mmol)およびトリ−n−ブチルホスフィン(2.25mmol、562μL)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解させ、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(2.25mmol、447μL)をゆっくり滴下した。混合物を一晩撹拌し、真空中で濃縮した。残渣をEtOで粉砕してリンスし、濾過し、真空中で乾燥し、550mg(62%)の標題の化合物を白色固体として得た。LC−MS/ES m/z (35Cl)441.0[M−tBuCO+H]
(実施例30)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
Figure 2009539875
(R)−3−(4−{[5−(4−クロロ−フェニル)−3−メチル−チオフェン−2−カルボニル]−アミノ}−2−メトキシ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(2.63g、4.72mmol)をアルゴン下でテトラヒドロフラン(35mL)に溶解させ、−78℃に冷却した。温度を−70℃より低く維持しながら、1.7M tert−ブチルリチウムのペンタン溶液(6.1mL、10.38mmol)を加えた。溶液を−78℃で20分間撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド(2.68mL、34.46mmol)を温度を−70℃より低く維持した溶液に加えた。5分間後に冷却浴を取り除き、反応液を30分間撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を30mLの酢酸エチルに溶解させ、p−トルエンスルホン酸(1.41g、7.08mmol)を加えた。混合物を還流温度で一晩加熱し、冷却し、水(30mL)で希釈した。1N NaOHを用いて混合物を塩基性にし、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。クロマトグラフィ(ジクロロメタン〜7% 2M アンモニアを含むメタノール/ジクロロメタン)により精製し、0.77g(35%)の2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンを得た。
遊離塩基(305mg、0.65mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、エタノール中の1N 塩化水素(0.65mL、0.65mmol)を加えた。ジエチルエーテル(10mL)を得られた懸濁液に加えた。得られた固体を濾過し、乾燥して269mg(82%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z (35Cl)467.3[M+H]
適切なアミドを使用して、基本的に実施例30にて説明した手順に従い、表中の化合物を調製した。
Figure 2009539875
(実施例35)
6−[4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−2−(4−クロロ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン塩酸塩
3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェノキシ}−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(924μmol、500mg)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(5mL)を加え、反応液を室温で2時間撹拌した。この反応液を真空中で濃縮し、残渣を1N NaOH(10mL)とCHCl(15mL)との間に分配させた。有機部分を分離させ、水性部分をCHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、乾固するまで濃縮して320mgの6−[4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−2−(4−クロロ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンを白色固体として得た。
残渣をCHClに溶解させ、エタノール中のHClを加えることにより塩酸塩を調製した。エーテルをこの混合物に加え、濾過し、固体を乾燥して標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)441.0[M+H]
(実施例36)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((R)−1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン塩酸塩
Figure 2009539875
メタノール(34mL)中の2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(446mg、0.96mmol)、ホルムアルデヒド(0.38mL、37%水溶液)、および酢酸(0.22mL、3.84mmol)の溶液を室温で5分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(150mg、2.4mmol)をこの溶液に加え、反応液を2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をジクロロメタン(20mL)と飽和炭酸水素ナトリウム(20mL)との間で分配させた。有機部分を分離させ、水性部分をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。クロマトグラフィ(ジクロロメタン〜5% 2M アンモニアを含むメタノール/ジクロロメタン)により精製し、158mg(34%)の2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((R)−1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンを得た。
残渣をCHClに溶解させ、エタノール中のHClを加えることにより塩酸塩を調製した。エーテルをこの混合物に加え、濾過し、固体を乾燥して標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)481.0[M+H]
適切なアミンを使用して、基本的に実施例36にて説明した手順に従い下記の表中の化合物を調製した。
Figure 2009539875
(調製例99)
3−ブロモ−5−(4−クロロ−フェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル
CuBr(1.0g、4.44mmol)および亜硝酸tert−ブチル(0.66mL、5.55mmol)をCHCN(15mL)に懸濁させ、室温で30分間撹拌した。3−アミノ−5−(4−クロロ−フェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル(1.0g、3.7mmol)を加え、反応液を70℃に4時間加温した。反応混合物を室温に冷却し、20% HCl(200mL)に注ぎ込み、CHCl(200mL)で抽出した。有機層を20% HClで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。10% EtOAc/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、0.65g(53%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(79Br)332.0[M+H]
(調製例100)
5−(4−クロロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルエチニル−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル
マイクロ波反応器中で、3−ブロモ−5−(4−クロロ−フェニル)−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル(0.66g、2.0mmol)を、(トリメチルシリル)アセチレン(216mg、2.2mmol)、Pd(PPhCl(140mg、0.20mmol)、CuI(38.2mg、0.20mmol)、PPh(210mg、0.80mmol)およびジイソプロピルアミン(3.3mL、30mmol)とDMF(1.0mL)中、120℃で30分間反応させた。混合物をEtO(15mL)で処理し、濾過し、0.1M HCl(15mL)に注ぎ込み、EtO(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO(20mL)および水(20mL)で洗浄した。粗生成物を30% CHCl/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィにより精製し、400mg(57%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)349.0[M+H]
(調製例101)
3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−フルオロ−フェノキシ}−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
トルエン(20mL)中の5−(4−クロロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルエチニル−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル(0.851g、2.44mmol)および3−(4−アミノ−2−フルオロ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(0.688g、2.44mmol)の懸濁液に2.0M Al(CH(1.28mL、2.56mmol)を加えた。反応液を60℃で4時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、2.0M NaOH(5mL)および水(20mL)でクエンチし、CHCl(3×50mL)で抽出した。NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をTHF(50mL)に溶解させ、1.0M TBAF(2.93mL、2.93mmol)で処理し、室温で一晩撹拌した。EtOAc(100mL)で希釈し、水(3×40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を5% CHOH/CHClで溶出するクロマトグラフィにより精製し、1.03g(80%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)526.9[M+H]
(実施例39)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−フルオロ−4−(1−メチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン塩酸塩
3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−フルオロ−フェノキシ}−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(0.491g、0.932mmol)をCHCl(10mL)に溶解させ、TFA(3mL)で処理し、室温で2時間撹拌した。過剰の試薬および溶媒を真空中で除去した。粗生成物をCHOH(15mL)に溶解させ、ホルムアルデヒド(0.28mL、3.71mmol、37%水溶液)、HOAc(0.21mL、3.71mmol)およびNaBHCN(0.233g、3.71mmol)で処理した。混合物を室温で30分間撹拌し、4時間還流させた。混合物を飽和NHCl溶液(10mL)でクエンチした。水(10mL)および飽和NaHCO(30mL)で希釈した。EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。1% EtN、10% CHOH/CHClで溶出するクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−フルオロ−4−(1−メチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.3012g、0.683mmol、74%)を得た。遊離塩基(0.152g、344.7μmol)をCHCl(5mL)およびCHOH(0.5mL)に溶解させた。混合物をEtOH中の1.0M HCl(344.7μmol;344.7μL)で処理した。EtO(50mL)を加え、濾過し、EtO(2×20mL)で洗浄した。真空オーブン中で室温で2日間乾燥し、0.14g(83%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)441.0[M+H]
(調製例102)
3−(4−{[5−(4−クロロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルエチニル−チオフェン−2−カルボニル]−アミノ}−2−メトキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
3−(4−アミノ−2−メトキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(320mg、1.09mmol)をトルエン(11mL)に溶解させ、2M トリメチルアルミニウム(0.65mL、1.30mmol、トルエン溶液)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌し、5−(4−クロロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルエチニル−チオフェン−2−カルボン酸 メチルエステル(380mg、1.09mmol)を加えた。溶液を50℃で一晩撹拌し、飽和ロシェル塩溶液で注意深くクエンチした。混合物を1時間撹拌し、CHCl(3×30mL)で抽出した。有機溶液を合わせ、乾燥し、濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物を、CHCl中の8%MeOH(2N NH)を溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィにより精製し、425mg(64%)の標題の化合物を白色固体として得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)555.0[M−t−ブチル+H]
(調製例103)
3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェノキシ}−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
3−(4−{[5−(4−クロロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルエチニル−チオフェン−2−カルボニル]−アミノ}−2−メトキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(420mg、0.69mmol)をTHF(11mL)に溶解させ、1M テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.50mL、1.50mmol、THF溶液)を加えた。この溶液を室温で一晩撹拌した。溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、水(3×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機溶液を乾燥し、濾過し、濾液を濃縮した。30〜70% EtOAc/ヘキサンの線形勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、280mg(75%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)483.0[M−t−ブチル+H]
(調製例104)
6−[4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−2−(4−クロロ−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン トリフルオロアセテート
3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェノキシ}−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(280mg、0.52mmol)をトリフルオロ酢酸(5mL)に溶解させ、この溶液を室温で1時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮し、8% MeOH(2N NH)を含むCHClを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、213mg(93%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)439.0[M+H]
(実施例40)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(1−メチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン塩酸塩
6−[4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−2−(4−クロロ−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オントリフルオロ酢酸塩(210mg、0.48mmol)をメタノール(10mL)および酢酸(0.3mL)と混合した。ホルムアルデヒド(0.20mL、2.66mmol、37%水溶液)の溶液を加え、混合物を15分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(110mg、1.75mmol)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、粗生成物を飽和NaHCO(25mL)とCHCl(25mL)との間で分配させた。有機溶液を除去し、水層をさらなるCHCl(2×25mL)で抽出した。有機溶液を合わせ、真空中で濃縮した。5% MeOH(2N NH)を含むCHClを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、133mg(61%)の2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(1−メチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンを白色固体として得た。
遊離塩基(128mg、0.28mmol)をメタノール(3mL)と混合し、4M HCl(0.1mL、0.4mmol、1,4−ジオキサン溶液)およびCHCl(3mL)を加えた。この溶液を室温で30分間撹拌し、ジエチルエーテル(15mL)で希釈した。混合物を室温で30分間撹拌し、白色固体を濾過により集め、真空下で乾燥して123mg(89%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)453.0[M+H]
(調製例105)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−3a,7a−ジヒドロ−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
2−(4−クロロ−フェニル)−6−(3−メトキシ−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニル)−3a,7a−ジヒドロ−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(2.86g、5.29mmol)をTHF(55mL)に溶解させ、0℃に冷却し、1.0M TBAF(5.8mL、5.8mmol)で処理した。反応液を0℃で10分間、そして室温で2時間撹拌した。反応液をEtOAc(150mL)で希釈し、飽和NHCl(100mL)、水(100mL)、およびブライン(100mL)で洗浄した。有機部分をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物を還流ヘキサン(2×40mL)で洗浄し、真空中で乾燥して1.95g(96%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)384.0[M−H]
(実施例41)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
2−(4−クロロ−フェニル)−6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−3a,7a−ジヒドロ−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.233g、0.61mmol)をアセトニトリル(12mL)に懸濁させた。CsCO(0.40g、1.22mol)を加え、1時間還流させた。アセトニトリル(5mL)中の1−(2−クロロ−エチル)−ピロリジン塩酸塩(114mg、0.67mmol)の溶液を5分間かけて滴下した。反応液を2.5時間還流させた。室温まで冷却し、EtOAc(50mL)で希釈した。水(2×30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。2% NH−HO、50% CHOH/EtOAcで溶出するクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、0.164gを得た。この生成物をCHCl(5mL)に溶解させ、EtOH中の1.0M HCl(340μL)で処理した。室温で5分間撹拌し、濃縮し、0.172g(59%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(37Cl)482.0[M+]。H NMR(DMSO−d)δ 1.82−1.96(m,2H),1.98−2.12(m,2H),3.08−3.23(m,2H),3.58−3.70(m,4H),3.82(s,3H),4.04(t,J=4.8Hz,2H),6.82(d,J=7.1Hz,1H),7.02(dd,J=8.3,2.4Hz,1H),7.17(d,J=2.4Hz,1H),7.19(d,J=8.8Hz,1H),7.56(d,J=7.1Hz,1H),7.58(d,J=8.3Hz,2H),7.84−7.89(m,3H),10.69(bs,1H)。
(実施例42)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
2−(4−クロロ−フェニル)−6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−3a,7a−ジヒドロ−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.271g、0.71mmol)をNMP(10mL)に溶解させ、KCO(0.39g、2.83mmol)、および5−クロロメチル−1−メチル−1H−イミダゾール塩酸塩(123mg、0.74mmol)で処理した。混合物を80℃で一晩撹拌した。反応液をEtOAc(100mL)で希釈し、水(3×25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。1% NH・HO、30% CHOH/EtOAcで溶出するクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、0.105gを得た。この生成物をCHCl(5mL)およびCHOH(2mL)に溶解させた。EtOH中の1.0M HCl(213μL)を加え、撹拌した。濃縮し、真空中で乾燥して0.104g(28%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(37Cl)479.0[M+]。H NMR(DMSO−d)δ 3.79(s,3H),3.92(s,3H),5.30(s,2H),6.83(d,J=7.2Hz,1H),7.03(dd,J=8.3,2.1Hz,1H),7.17(d,J=2.1Hz,1H),7.30(d,J=8.7Hz,1H),7.5(d,J=7.2Hz,1H),7.58(d,J=8.5Hz,2H),7.83(d,J=8.5Hz,2H),7.88(s,3H),9.07(bs,1H)。
(調製例106)
メタンスルホン酸 (R)−1−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−ピロリジン−3−イルエステル
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(2.407g、5.34mmol)をCHCl(50mL)に溶解させ、MsCl(0.46mL、5.87mmol)およびEtN(1.0mL、7.32mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をCHCl(50mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄した。この溶液をNaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。10% EtOAc/CHClで溶出するクロマトグラフィによって粗生成物を精製し、1.05g(37%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)531.8[M+H]
(調製例107)
メタンスルホン酸 (S)−1−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−ピロリジン−3−イルエステル
基本的に調製例105にて説明した手順に従って標題の化合物を調製し、0.397g(100%)を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)531.8[M+H]
(実施例43)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−((S)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン塩酸塩
Figure 2009539875
メタンスルホン酸 (R)−1−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−ピロリジン−3−イルエステル(0.504g、0.952mmol)をTHF(10mL)中の2M ジメチルアミンに溶解させた。封管した耐圧反応チューブ中で、この混合物を75℃で一晩撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和NaHCO(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。この溶液をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。2% NH・HO/50% CHOH/EtOAcで溶出するクロマトグラフィによって粗生成物を精製し、0.293g(64%)の2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−((S)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンを得た。
遊離塩基をジクロロメタンおよびMeOHに溶解させることにより塩酸塩を調製した。この混合物をEtOH中の1.0M HClで処理し、EtOを加え、濾過し、EtOで洗浄した。真空オーブン中で室温で2日間乾燥し、0.249g(79%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)480.2[M+H]
対応するメシレート、およびメチルアミンまたはジメエチルアミンのいずれかを使用して、基本的に実施例43にて説明した手順に従い下記の表中の化合物を調製した。
Figure 2009539875
(調製例108)
(R)−5−ベンジルオキシメチル−4−メチル−モルホリン−3−オン
CHCl(75mL)中の(S)−2−アミノ−3−ベンジルオキシ−プロパン−1−オール塩酸塩(5g、23.0mmol)の室温のスラリーにトリエチルアミン(7.0mL、50.6mmol)を加えた。すべての固体が溶解するまで撹拌し、0℃に冷却した。クロロアセチルクロリド(2.0mL、25.3mmol)を加えた。1時間撹拌し、TEA(960μL、6.9mmol)およびクロロアセチルクロリド(549μL、6.9mmol)をさらに加えてすべての出発アミンを消費させ、2時間撹拌を続けた。1N HCl(200mL)を含む分液ロートに注ぎ込み、CHCl(2×250mL)で抽出した。合わせた有機抽出液をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して粗N−((S)−1−ベンジルオキシメチル−2−ヒドロキシ−エチル)−2−クロロ−アセトアミドを得た。この中間体をTHF(75mL)に溶解させ、0℃に冷却し、NaH(1.1g、27.6mmol)で処理した。0℃で6時間撹拌してNHモルホリンを生成させた。さらにNaH 1.1g(27.6mmol)を加え、次いでMeI(3.6mL、57.5mmol)を加えた。0℃で30分間撹拌し、0.1M HCl(200mL)を含む分液ロートに注ぎ込んだ。EtOAc(2×250mL)で抽出した。合わせた有機抽出液をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して粗メチル化生成物を得た。0〜100%EtOAc/ヘキサンの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィによって精製し、1.3g(24%、3ステップ)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 236.1[M+H]
(調製例109)
(R)−5−ヒドロキシメチル−4−メチル−モルホリン−3−オン
MeOH(50mL)中の10% Pd/C(137mg)を含むスラリーを調製した。(R)−5−ベンジルオキシメチル−4−メチル−モルホリン−3−オン(1.3g、5.5mmol)のMeOH(100mL)溶液を添加した。水素ガス(50psi(約345KPa))で加圧し、2時間撹拌した。セライト(登録商標)を通して反応液を濾過し、MeOHで溶出させた。濾液を濃縮して767mg(96%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 146.1[M+H]
(調製例110)
トルエン−4−スルホン酸 (S)−4−メチル−5−オキソ−モルホリン−3−イルメチルエステル
(R)−5−ヒドロキシメチル−4−メチル−モルホリン−3−オン(767mg、5.29mmol)をピリジン(18mL)に溶解させた。反応液を0℃に冷却し、1.3g(6.9mmol)のp−トルエンスルホニルクロリド(1.3g、6.9mmol)を加え、90分間撹拌した。1N HCl(50mL)に注ぎ込み、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得た。0〜100% EtOAc/ヘキサンの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィにより精製して684mg(43%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z 300.0[M+H]
(実施例46)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((S)−4−メチル−5−オキソ−モルホリン−3−イルメトキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
10mLCHCN(10mL)中の2−(4−クロロ−フェニル)−6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(調製例47)(200mg、0.522mmol)のスラリーにCsCO(339mg、1.04mmol)を加えた。1時間撹拌し、トルエン−4−スルホン酸 (S)−4−メチル−5−オキソ−モルホリン−3−イルメチルエステル(172mg、0.57mmol)を加えた。加温して一晩還流させた。室温に冷却し、1M NaOH(100mL)に注ぎ込み、CHCl(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出液をブライン(100mL)で洗浄した。0〜5〜20%(MeOH中の2N NH)/CHClを使用するシリカゲルクロマトグラフィによって精製し、41mgの生成物(純度86%)を得た。CHCl/ヘキサンから再結晶して28mgの所望の生成物を良好な純度で得た。MS/ES m/z(35Cl)511.0[M+H]
(調製例111)
1,4−ジブロモ−2−メトキシ−ベンゼン
THF(492mL)およびMeOH(40mL、984.7mmol)中の1,4−ジブロモ−2−フルオロベンゼン(25.0g、98.5mmol)の溶液にカリウム tert−ブトキシド(118.2ml、118.2mmol、1Mヘキサン溶液)を室温で滴下した。混合物を70℃で一晩加熱した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtO(400mL)で希釈し、飽和NHCl(300mL)で1回洗浄し、水層をEtO(200mL)で逆抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。5〜10%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィによって粗生成物を精製し、22.0g(84%)の標題の化合物を得た。GC m/z(79Br81Br)266[M]
(調製例112)
(±)−3−(メトキシ−メチル−カルバモイル)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
ジクロロメタン(77mL)中のピロリジン−1,3−ジカルボン酸 1−tert−ブチルエステル(5.0g、23.2mmol)の溶液に室温で1,1’−カルボニルジイミダゾール(4.14g、25.6mmol)を少しずつ加えた。混合物を15分間撹拌した。N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.7g、27.9mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をジクロロメタン(200mL)で希釈し、水(2×300mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。50〜100% 酢酸エチル/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグフラフィにより粗生成物を精製し、5.36g(89%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z 203.0[M−tertBu+H]
(調製例113)
3−(メトキシ−メチル−カルバモイル)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
アゼチジン−1,3−ジカルボン酸 モノ−tert−ブチルエステルを使用して、基本的に調製例111にて説明した手順に従い標題の化合物を調製した。GC−MS/ES m/z 244[M+]。
(調製例114)
(±)−3−(4−ブロモ−ベンゾイル)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
ジエチルエーテル(140mL)中の1,4−ジブロモ−フェニル(3.7g、15.4mmol)の溶液に、窒素下、−78℃でn−BuLi(9.6mL、15.4mmol、1.6Mヘキサン溶液)を滴下した。混合物を−78℃で1時間撹拌した。ジエチルエーテル(10mL)中の3−(メトキシ−メチル−カルバモイル)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(3.97g、15.4mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。混合物を−10℃に加温し、飽和NHCl溶液(1mL)でクエンチした。混合物を室温に加温し、有機層を分離し、濃縮した。15〜25% 酢酸エチル/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、3.79g(70%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(79Br)298[M−tertBu+H]
対応するジブロミドおよび3−(メトキシ−メチル−カルバモイル)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルまたは3−(メトキシ−メチル−カルバモイル)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルを使用して、基本的に調製例114にて説明した手順に従い、下記の表中の中間体を調製した。
Figure 2009539875
(調製例118)
(±)−(4−ブロモ−フェニル)−ピロリジン−3−イル−メタノン
ジオキサン中の4M HCl(21.4mL)中の3−(4−ブロモ−ベンゾイル)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(3.79g、10.7mmol)の溶液を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、混合物をCHClで希釈し、5N NaOH(15mL)で洗浄し、水層をCHClで逆抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。5〜10%のMeOH(2N NH)/CHClで溶出するフラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、2.24g(82%)の標題の化合物を得た。LC−MS m/z(79Br)254.0[M+H]
(調製例119)
アゼチジン−3−イル−(4−ブロモ−フェニル)−メタノン
3−(4−ブロモ−ベンゾイル)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルを使用して、基本的に調製例117にて説明した手順に従い標題の化合物を調製した。LC−MS/ES m/z(81Br)242[M+H]
(調製例120)
(±)−(4−ブロモ−フェニル)−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−メタノン
メタノール(44mL)中の(4−ブロモ−フェニル)−ピロリジン−3−イル−メタノン(2.24g、8.81mmol)の溶液に酢酸(1.01mL、17.6mmol)およびホルムアルデヒド(2.15g、26.4mmol、37%水溶液)を加えた。15分後、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(5.60g、26.4mmol)を加え、この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。水を加え、2N NaOHを用いて溶液をpH=10に調整した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。5〜10% MeOH(2N NH)/CHClで溶出するフラッシュクロマトグラフィによって粗生成物を精製し、1.61g(68%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(79Br)268.0[M+H]
(調製例121)
(4−ブロモ−フェニル)−(1−メチル−アゼチジン−3−イル)−メタノン
アゼチジン−3−イル−(4−ブロモ−フェニル)−メタノンを使用して、基本的に調製例119の手順に従い標題の化合物を調製した。LC−MS/ES m/z(79Br)254.0[M+H]
(調製例122)
(±)−3−[(4−ブロモ−フェニル)−ジフルオロ−メチル]−1−メチル−ピロリジン
CHCl(5mL)中のDAST(1.50g、9.32mmol)の溶液をCHCl(20mL)中の(4−ブロモ−フェニル)−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−メタノン(0.5g、1.86mmol)の溶液に0℃で滴下した。この混合物を室温に加温し、40℃で48時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、飽和NaHCOで注意深くクエンチした(発熱的であり、かつガスの発生があった)。混合物をCHClで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製したが、生成物がUVで見分けられなかったため、すべての画分を集めた。3〜5% MeOH(2N NH)/CHClで溶出し、0.081g(15%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(81Br)292.0[M+H]
(調製例123)
(±)−(4−ブロモ−フェニル)−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−メタノール
CHCl中の(4−ブロモ−フェニル)−(1−メチル−アゼチジン−3−イル)−メタノン(0.64g、2.38mmol)の溶液に0℃でテトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.36g、9.52mmol)を少しずつ加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、水でクエンチした。1N NaOHを使用して水層をpH=10に調整し、酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。フラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製したが、生成物がUVで見分けられなかったため、すべての画分を集めた。10% MeOH(2N NH)/CHClで溶出して0.22g(34%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(79Br)270.0[M+H]
(調製例124)
(±)−3−[(4−ブロモ−フェニル)−フルオロ−メチル]−1−メチル−ピロリジン
CHCl(6.5mL)中の(4−ブロモ−フェニル)−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−メタノールの溶液を0℃に冷却した。DAST(0.1mL、0.78mmol)のCHCl溶液をゆっくり加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を0℃に冷却し、飽和NaHCOで注意深くクエンチした(発熱的であり、かつガスの発生があった)。水層をCHClで抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製したが、生成物がUVで見分けられなかったため、すべての画分を集めた。5〜10% MeOH(2N NH)/CHClで溶出して、0.049g(35%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(79Br)272.0[M+H]
(調製例125)
(±)−trans−3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェノキシ)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
4−ブロモグアヤコール(1.19g、5.72mmol)および6−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル(Syn.Comm.V26,Is8,p1499,1996に従って調製した)(530mg、2.86mmol)をエタノール(6mL)に懸濁させ、炭酸セシウム(2.33g、7.15mmol)および18−クラウン−6(5mg)を加えた。反応混合物を還流温度で4日間加熱した。混合物を濾過し、濾液をエバポレーションした。0〜65% EtOAcを含むヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製し760mg(69%)の標題の化合物を黄色固体として得た。H NMR(DMSO−d6):δ 7.13(d,J=2.3Hz,1H),7.04(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),6.97(d,J=8.8Hz,1H),5.42(bs,1H),4.54(m,1H),4.10(m,1H),3.74(s,3H),3.54(td,J=12.6,4.1,1H),3.40(td,J=12.6,4.1,1H),3.31(m,1H),3.22(m,1H),2.47(m,9H)。
(調製例126)
(±)−trans−4−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェノキシ)−ピロリジン−3−オール
3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェノキシ)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(603mg、1.55mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、この混合物を0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(2.0mL、26.45mmol)を加え、混合物を室温に1時間加温した。揮発物を減圧下で除去し、2連の10g SCXカートリッジにかけた。この生成物をメタノールで洗浄し、メタノール中の2N アンモニアで溶出して420mg(93%)の標題の化合物を透明な油状物として得た。LC−MS/ES m/z(81Br)290.0[M+H]
(調製例127)
(±)−trans−4−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェノキシ)−1−メチル−ピロリジン−3−オール
4−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェノキシ)−ピロリジン−3−オール(409mg、1.42mmol)をジクロロエタン(15mL)に溶解させ、ホルムアルデヒド(0.117mL、1.56mmol、37%水溶液)、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(451mg、2.13mmol)、および酢酸(0.325mL、5.68mmol)を加えた。この混合物を一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。すべての有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液をエバポレーションした。2Nアンモニアとともに0〜6% MeOHを含むジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにより精製し、410mg(95%)の標題の化合物を透明な油状物として得た。LC−MS/ES m/z(81Br)304.0[M+H]
(調製例128)
(±)−cis−3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェノキシ)−4−フルオロ−1−メチル−ピロリジン
ジクロロメタン(7mL)中の4−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェノキシ)−1−メチル−ピロリジン−3−オール(0.329g、1.09mmol)の溶液に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.173mL、1.31mmol)を−78℃で加えた。この混合物を室温に加温し一晩撹拌した。混合物をエバポレーションし、得られた残渣を0〜70%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにより精製し、130mg(39%)の標題の化合物を淡褐色油状物として得た。LC−MS/ES m/z(81Br)306.0[M+H]
(調製例129)
1−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン
1−(2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン(5.0g、26.0mmol)をジクロロメタン(450mL)に溶解させ、0℃に冷却した。臭素(4.16g、26.0mmol)をゆっくり滴下した。2時間後、反応混合物を1N水酸化ナトリウム(250mL)で洗浄した。有機部分を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮して7.0g(99%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z(81Br)273.0[M+H]
(調製例130)
1−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−4−メチル−ピペラジン
1−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン(7.0g、25.8mmol)および酢酸(5.9mL、103.2mmol)をメタノール(500mL)に溶解させ、ホルムアルデヒド水溶液(37%、5.3mL)を加えた。5分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.05g、64.5mmol)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、ジクロロメタン(200mL)と1N水酸化ナトリウム(200mL)との間に分配させた。有機部分を分離し、水性部分をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮して7.1g(96%)の標題の化合物を得た。MS/ES m/z(79Br)285.0[M+H]
(調製例131)
3−(4−ブロモ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
THF(144mL)中のp−ブロモフルオロベンゼン(6.1g、34.6mmol)および3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(5.0g、28.9mmol)の溶液に室温でTHF中のカリウム tert−ブトキシド(34.6mL、34.6mmol)を滴下した。この混合物を70℃で一晩加熱した。混合物を室温で冷却し、水でクエンチし、EtOで希釈し、飽和NHClで1回洗浄した。水層をEtOで逆抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。25% EtOAc/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、4.4g(46%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(81Br)274[M−tertBu+H]
(調製例132)
N−(4−ブロモ−フェニル)−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド
炭酸カリウム(2.1g、15.5mmol)およびピロリジン(9.65mL、116mmol)を、アセトニトリル(78mL)中のN−(4−ブロモフェニル)−2−クロロアセトアミド(2.0g、7.7mmol)の溶液に室温で加えた。この混合物を80℃で4時間加熱した。混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して2.17g(99%)の標題の化合物を得た。LC−ES/MS m/z(79Br)283.0[M+H]
(調製例133)
6−(4−ブロモ−フェニル)−2−(4−クロロ−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン
ピリジン(0.62mL、7.64mmol)およびトリエチルアミン(0.53mL、3.82mmol)を、ジクロロメタン(38mL)中の2−(4−クロロ−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.5g、1.91mmol)、4−ブロモベンゼンボロン酸(1.15g、5.73mmol)、酢酸銅(II)(1.05g、5.73mmol)、および4Aモレキュラーシーブ(0.4g)の混合物に加えた。この混合物を室温で2日間撹拌した。混合物をCHClで希釈し、5% NHOH/HOの溶液、およびHOで2回洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、EtOで洗浄し、濃縮した。10〜15% EtOAc/CHClで溶出するフラッシュクロマトグラフィにより粗生成物を精製し、0.2g(25%)の標題の化合物を得た。LC−ES/MS m/z(81Br,35Cl)417.8[M+H]
(実施例47)
2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(1−メチル−ピロリジン−3−カルボニル)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
Figure 2009539875
2−(4−クロロ−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.15g、0.57mmol)、(4−ブロモ−フェニル)−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−メタノン(0.16g、0.60mmol)、CsCO(0.37g、1.15mmol)、1,4−ジオキサン(6mL)、およびCuI(0.044g、0.23mmol)を混合した。混合物に窒素を10分間吹き込んだ。sym−ジメチルエチレンジアミン(0.040g、0.46mmol)を加えた。混合物を100℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、CHCl(200mL)で希釈し、5% NHOH/HO(2×30mL)の溶液で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗生成物をHO(200mL)およびEtO(100mL)を用いて濾過した。この固体をCHClに溶解させ、1当量の1M HCl/エーテルを加えることにより、塩酸塩を調製した。この溶液を15分間撹拌し、濃縮して0.21g(77%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)449.0[M+H]
適切な5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンまたは6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンと対応するアリールブロミドとをカップリングすることにより、基本的に実施例47にて説明した手順と同一の手順に従い、下記の表中の実施例および中間体を調製した。示した場合には、対応する塩酸塩を調製した。
Figure 2009539875

Figure 2009539875
メタノールおよびジクロロメタン中で1当量の塩化アンモニウムを加えることにより、塩酸塩を調製した。
(調製例139)
(±)−3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−フェニルカルバモイル}−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
3−カルバモイル−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(0.21g、0.96mmol)、6−(4−ブロモ−フェニル)−2−(4−クロロ−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.2g、0.48mmol)、CsCO(0.31g、0.96mmol)、1,4−ジオキサン(5mL)、およびCuI(0.037g、0.19mmol)を混合した。この混合物に窒素を10分間吹き込み、sym−ジメチルエチレンジアミン(0.034g、0.38mmol)を加えた。混合物を100℃で一晩加熱した。この混合物を室温に冷却し、CHClで希釈し、5% NHOH/HOの溶液で2回洗浄した。有機層NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をEtOおよび水を用いて濾過し、0.117g(43%)の標題の化合物を得た。LC−ES/MS m/z(35Cl)494.0[M−tertBu+H]
(調製例140)
(±)−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(ピロリジン−3−カルボニル)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、トリフルオロ酢酸
Figure 2009539875
トリフルオロ酢酸(8.58mL、113.5mmol)を、CHCl(17mL)中の3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−ベンゾイル}−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(0.97g、1.72mmol)の溶液に加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮して1.37gの粗生成物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)465[M+H]
対応する保護されたアミンを使用して、基本的に調製例140にて説明した手順に従い、下記の表中の化合物を調製した。
Figure 2009539875
粗残渣をCHClで希釈し、NaOHおよび水で洗浄した。溶液を乾燥しエバポレーションした。
(調製例144)
(±)−ピロリジン−3−カルボン酸 {4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−フェニル}−アミド
トリフルオロ酢酸(1.06mL、14.1mmol)を、CHCl(2mL)中の3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−フェニルカルバモイル}−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(0.12g、0.21mmol)の溶液に加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗残渣をCHClに溶解させ、CHClおよびMeOHを用いてSCXカラムを通して濾過し、次いで生成物をMeOH中の2N NHで溶出させた。溶液を濃縮し、固体をEtOを用いて濾過し、0.84g(88%)の標題の化合物を得た。LC−ES/MS m/z(35Cl)450.0[M+H]
(実施例59)
(±)−trans−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(4−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
3−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェノキシ}−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(0.97g、1.70mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解させ、この混合物を0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(3mL)を加えた。0℃で1時間、そして室温で1時間撹拌した。混合物をエバポレーションし、得られた残渣を3連の10g SCXカートリッジにかけた。この生成物をメタノールで洗浄し、2N アンモニアを含むメタノールで溶出し、黄色固体(0.54g、67%)を得た。残渣(27mg、0.057mmol)をメタノール(2mL)に溶解させ、塩化アンモニウム(3.05mg、0.057mmol)を加えた。混合物を5分間超音波処理し、エバポレーションし、0.029g(100%)の黄色生成物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)469[M+H]
(実施例60)
(±)−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(1−メチル−ピロリジン−3−カルボニル)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩
Figure 2009539875
酢酸(1.50g、2.48mmol)およびホルムアルデヒド(0.20g、2.48mmol、37%水溶液)を、メタノール(31mL)中の2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(ピロリジン−3−カルボニル)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、トリフルオロ酢酸(0.36g、0.62mmol)の溶液に加えた。この混合物を室温で15分間撹拌し、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(0.55g、2.48mmol)を加え、この混合物を室温で2時間撹拌し続けた。混合物をCHCl(200mL)で希釈し、飽和NaHCOで洗浄し、水層をCHCl(100mL)で逆抽出した。合わせた有機相を水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。EtO(100mL)および水(50mL)を用いて濾過することにより粗生成物を精製した。塩酸塩を調製するために、この固体をCHClに溶解させ、1当量の1M HCl/エーテルを加えた。この溶液を15分間撹拌し、濃縮して0.16g(50%)の標題の化合物を得た。LC−MS/ES m/z(35Cl)479.0[M+H]
4Aモレキュラーシーブを混合物に添加したこと以外は基本的に実施例60にて説明した手順に従い、下記の表中の化合物を調製した。ホルムアルデヒドまたはシクロブタノンとともに適切なアミンを使用した。
Figure 2009539875
(実施例67)
trans−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(4−ヒドロキシ−1−メチル−ピロリジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、異性体1
および
(実施例68)
trans−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(4−ヒドロキシ−1−メチル−ピロリジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、異性体2
(±)−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(4−ヒドロキシ−1−メチル−ピロリジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンの鏡像異性体を、4.6×150mm Chiralcel(登録商標)OJ−Hカラムを使用し、0.2%ジメチルエチルアミンを含む100%メタノールで溶出して生成し、2つのtrans異性体を得た。異性体1:T=9.3分;異性体2:T=14.0分。
各異性体をメタノール(3mL)に溶解させ、塩化アンモニウムを加え、混合物をエバポレーションして、標題の化合物を白色固体として得た。異性体1:LC−MS/ES m/z(35Cl)483.0[M+H];異性体2:LC−MS/ES m/z(35Cl)483.0[M+H]

Claims (19)

  1. 式:
    Figure 2009539875
    [式中、
    「−−−−−」は任意に二重結合を形成してもよい結合であり;
    は独立に、水素、C−Cアルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、−O−C−Cシクロアルキル、−SO−Cアルキルおよび−NR9’からなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素、フルオロ、クロロまたはメトキシであり;
    は水素またはC−Cアルキルであり;
    は結合、−OCHCH−、−OCHCHCH−、−CFCHCH−、CHFCHCH−、−CH(OH)CHCH−、−NHC(O)CH−、OCHCH=CH、−NHC(O)CHCH2、−C(O)CHCH−、−C(O)NHCHCH−、−NH(CO)CHCHCH−および−C(O)NHCHCHCHからなる群から選択され;
    およびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つはNRの窒素のα、β、γまたはδ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環は、独立にオキソ、ヒドロキシ、−OR、ハロ、C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキル、C−CシクロアルキルおよびNR6’から選択される1個または2個の基で任意に置換され;
    は水素、クロロ、フルオロ、シアノ、メチル、トリフルオロメトキシまたはメトキシであり;
    およびR6’は独立に、水素およびC−Cアルキルからなる群から選択され;
    およびR9’は独立に、水素およびC−Cアルキルからなる群から選択される]
    で示される化合物またはその薬理学的に許容できる塩、または鏡像異性体、ジアスレテオマーもしくはジアスレテオマーの混合物。
  2. 「−−−−−」が任意に二重結合を形成してもよい結合であり;
    が独立に、水素、C−Cアルキル、ハロ、C−Cアルコキシ、−OC−CシクロアルキルおよびC−Cハロアルキルからなる群から選択され;
    およびRが独立に水素またはクロロであり;
    が水素であり;
    が結合、−OCHCH−、−CFCHCH−、−CHFCHCH−、CH(OH)CHCH−、−OCHCHCH−、−OCHCH=CH−、−NHC(O)CH−、−NHC(O)CHCH−、−C(O)CHCH−、−C(O)NHCHCH−および−C(O)NHCHCHCHからなる群から選択され;
    およびRがそれらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つがNRの窒素のα、β、γまたはδ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環がアゼチジニル、モルホリノ、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペラジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され、その各々が独立にオキソ、ハロ、ヒドロキシ、−OR、−C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキルおよび−NR6’からなる群から選択される1個または2個の基で任意に置換され;
    が−OMe、クロロ、フルオロおよびシアノからなる群から選択され;
    およびR6’が独立に水素および−C−Cアルキルからなる群から選択され;
    およびR9’が独立に水素またはメチルである、請求項1に記載の化合物。
  3. がメチル、クロロ、メトキシ、フルオロ、トリフルオロメチルまたはシクロプロポキシであり;
    およびRが独立に水素、クロロ、フルオロまたはメトキシであり;
    が水素であり;
    が結合であり;
    およびRがそれらが結合する窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリルおよびアゼチジニルからなる群から選択される任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成し、その各々が独立にヒドロキシ、メチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミン、オキソ、シクロプロピルおよびシクロブチルから選択される1個または2個の基で任意に置換され;
    が水素、−OCH、シアノ、フルオロまたはクロロである、請求項1に記載の化合物。
  4. がメチル、クロロ、メトキシ、フルオロ、トリフルオロメチルまたはシクロプロポキシであり;
    およびRが独立に水素、フルオロまたはメトキシであり;
    が水素であり;
    が結合、−OCHCH−、−NHC(O)CHCH−、−NHC(O)CH−、−CH−CH=CH−、−C(O)CHCH−および−C(O)NHCHCH−からなる群から選択され;
    およびRがそれらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つがNRの窒素のα、βまたはγ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環がピロリジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリルおよびアゼチジニルからなる群から選択され、その各々が独立にヒドロキシ、メチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミン、オキソ、シクロプロピルおよびシクロブチルから選択される1個または2個の基で任意に置換され;
    が水素、−OCH、シアノ、フルオロまたはクロロである、請求項1に記載の化合物。
  5. がクロロ、メトキシまたはトリフルオロメトキシであり;
    およびRがともに水素であり;
    が水素であり;
    が−CFCHCH−、−CHFCHCH−および−CH(OH)CHCH−からなる群から選択され;
    およびRがそれらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つがNRの窒素のα、βまたはγ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環がピロリジニル、ピペリジニルおよびピペラジニルからなる群から選択され、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環が独立にメチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミンおよびシクロブチルから選択される1個または2個の基で任意に置換され;
    が水素、メトキシ、クロロおよびフルオロからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. がクロロ、トリフルオロメチルまたはメトキシであり;
    およびRが独立に水素、フルオロおよびクロロから選択され;
    が水素であり;
    が結合、−OCHCH−または−OCHCHCH−であり;
    およびRがそれらが結合する窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリルおよびアゼチジニルからなる群から選択される4〜7員の窒素含有複素環を形成し、各4〜7員の窒素含有複素環がヒドロキシ、メチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミン、オキソ、シクロプロピルおよびシクロブチルから選択される1個または2個の基で任意に置換され;
    が水素、−OCH、シアノ、フルオロまたはクロロである、請求項1に記載の化合物。
  7. がクロロ、メトキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり;
    およびRがともに水素であり;
    が水素であり;
    が−NHC(O)CH−、−NHC(O)CHCH−、−NHC(O)CHCH、−C(O)CHCH−、C(O)NHCHCHおよび−C(O)NHCHCHCH−からなる群から選択され;
    およびRがそれらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つがNRの窒素のα、βまたはγ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環がピロリジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリルおよびアゼチジニルからなる群から選択され、かつ独立にヒドロキシ、メチル、フルオロ、−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミン、シクロブチルおよびオキソから選択される1個または2個の基で任意に置換され;
    が水素、メトキシ、シアノおよびクロロからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  8. がクロロ、フルオロ、メトキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり;
    およびRがともに水素であり;
    が水素であり;
    が結合であり;
    およびRが一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ジアゼパニルおよびモルホリノからなる群から選択される4〜7員の窒素含有複素環を形成し、各4〜7員の窒素含有複素環が−OH、−NHCH、−N(CH、−CH、シクロブチルおよびフルオロからなる群から選択される基で任意に置換され;
    が水素、メチル、メトキシ、シアノまたはクロロである、請求項1に記載の化合物。
  9. がクロロ、フルオロ、メトキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり;
    およびRがともに水素であり;
    が水素であり;
    が−OCHCH−または−OCHCHCH−であり;
    およびRが一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ジアゼパニルおよびモルホリノからなる群から選択される4〜7員の窒素含有複素環を形成し、各4〜7員の窒素含有複素環が−OH、−NHCH、−N(CH、−CH、シクロブチルおよびフルオロからなる群から選択される基で任意に置換され;
    が水素、メチル、メトキシまたはシアノである、請求項1に記載の化合物。
  10. がクロロ、フルオロ、メトキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり;
    およびRが独立に水素、フルオロおよびクロロから選択され;
    が水素であり;
    が−NHC(O)CH−、−NHC(O)CHCH−、−C(O)NHCHCH−、NHC(O)CHCHCHおよび−C(O)NHCHCHCH−からなる群から選択され;
    およびRがそれらが結合する窒素原子と一緒になって任意に置換された4〜7員の窒素含有複素環を形成するか、またはRおよびRのうちの1つがNRの窒素のα、βまたはγ位でLと一緒になってLとともに4〜7員の窒素含有複素環を形成し、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環がピロリジニル、ピペリジニルおよびモルホリノからなる群から選択され、RとRとの組合せまたはLとRおよびRのいずれかとの組合せにより形成される各4〜7員の窒素含有複素環が−OH、−NHCH、−N(CH、−CH、シクロブチルおよびフルオロからなる群から選択される基で任意に置換され;
    が水素、クロロ、フルオロまたはメトキシである、請求項1に記載の化合物。
  11. 2−(4−メトキシ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    6−[3−メトキシ−4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、
    6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    N−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド、塩酸塩、
    N−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−(3−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((S)−ピペリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((R)−ピロリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((R)−1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((S)−1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(1−メチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−フルオロ−4−(1−メチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(1−メチル−アゼチジン−3−イルオキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−((S)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((S)−3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−((S)−4−メチル−5−オキソ−モルホリン−3−イルメトキシ)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(1−メチル−ピロリジン−3−カルボニル)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(1−メチル−アゼチジン−3−カルボニル)−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    (±)−trans−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(4−ヒドロキシ−1−メチル−ピロリジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    2−(4−クロロ−フェニル)−6−[3−メトキシ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    (±)−trans−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(4−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、
    (±)−1−メチル−ピロリジン−3−カルボン酸{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−フェニル}−アミド、塩酸塩、
    trans−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(4−ヒドロキシ−1−メチル−ピロリジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、異性体1および
    trans−2−(4−クロロ−フェニル)−6−[4−(4−ヒドロキシ−1−メチル−ピロリジン−3−イルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−6H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン、塩酸塩、異性体2
    からなる群から選択される化合物。
  12. 化合物N−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド、塩酸塩。
    Figure 2009539875
  13. 化合物N−{4−[2−(4−クロロ−フェニル)−7−オキソ−7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−メトキシ−フェニル}−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド、塩酸塩。
    Figure 2009539875
  14. 肥満症の治療方法であって、それを必要とする患者に薬理学的有効量の請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  15. 請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物、ならびに薬理学的に許容できる担体および/または希釈剤を含む、医薬組成物。
  16. 食欲抑止剤としての、請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  17. 肥満症の治療のための、請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  18. 治療のための、請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  19. 肥満症治療用の医薬の製造のための、請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
JP2009514544A 2006-06-08 2007-06-08 新規なmch受容体アンタゴニスト Expired - Fee Related JP5198439B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US81184106P 2006-06-08 2006-06-08
US60/811,841 2006-06-08
PCT/US2007/070662 WO2007146758A2 (en) 2006-06-08 2007-06-08 Novel mch receptor antagonists

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009539875A true JP2009539875A (ja) 2009-11-19
JP2009539875A5 JP2009539875A5 (ja) 2010-07-22
JP5198439B2 JP5198439B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=38651254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009514544A Expired - Fee Related JP5198439B2 (ja) 2006-06-08 2007-06-08 新規なmch受容体アンタゴニスト

Country Status (10)

Country Link
US (2) US8263772B2 (ja)
EP (1) EP2029609A2 (ja)
JP (1) JP5198439B2 (ja)
CN (1) CN101454328A (ja)
AU (1) AU2007257922A1 (ja)
BR (1) BRPI0712680A2 (ja)
CA (1) CA2652385A1 (ja)
EA (1) EA015127B1 (ja)
MX (1) MX2008015662A (ja)
WO (1) WO2007146758A2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2367823A1 (en) 2008-12-23 2011-09-28 Abbott Laboratories Anti-viral compounds
ES2567047T3 (es) 2008-12-23 2016-04-19 Abbvie Inc. Derivados de pirimidina anti-virales
CN102300850A (zh) 2008-12-24 2011-12-28 辛根塔有限公司 制备杀真菌剂的方法
CA2758484A1 (en) * 2009-04-15 2010-10-21 David A. Degoey Anti-viral compounds
CN103819459B (zh) * 2009-06-11 2017-05-17 艾伯维巴哈马有限公司 抗病毒化合物
US8937150B2 (en) 2009-06-11 2015-01-20 Abbvie Inc. Anti-viral compounds
US8716454B2 (en) 2009-06-11 2014-05-06 Abbvie Inc. Solid compositions
US9394279B2 (en) 2009-06-11 2016-07-19 Abbvie Inc. Anti-viral compounds
NZ605440A (en) 2010-06-10 2014-05-30 Abbvie Bahamas Ltd Solid compositions comprising an hcv inhibitor
US10201584B1 (en) 2011-05-17 2019-02-12 Abbvie Inc. Compositions and methods for treating HCV
US9034832B2 (en) 2011-12-29 2015-05-19 Abbvie Inc. Solid compositions
WO2013149940A1 (en) 2012-04-02 2013-10-10 Basf Se Acrylamide compounds for combating invertebrate pests
BR112014027133A2 (pt) 2012-05-09 2017-06-27 Basf Se compostos, composição agrícola ou veterinária, método para o controle das pragas de invertebrados, material de propagação dos vegetais e método para o tratamento ou proteção de um animal.
US11484534B2 (en) 2013-03-14 2022-11-01 Abbvie Inc. Methods for treating HCV
EP2970205B1 (en) 2013-03-14 2019-05-08 Tolero Pharmaceuticals, Inc. Jak2 and alk2 inhibitors and methods for their use
EP3089757A1 (en) 2014-01-03 2016-11-09 AbbVie Inc. Solid antiviral dosage forms
AR102849A1 (es) * 2015-03-09 2017-03-29 Astellas Pharma Inc Compuesto de piridina bicíclica
WO2016205590A1 (en) * 2015-06-18 2016-12-22 Cephalon, Inc. Substituted 4-benzyl and 4-benzoyl piperidine derivatives
KR20180026459A (ko) 2015-06-18 2018-03-12 세파론, 인코포레이티드 1,4-치환된 피페리딘 유도체
MX2021000977A (es) 2018-07-26 2021-04-12 Sumitomo Pharma Oncology Inc Metodos para tratar enfermedades asociadas con expresion anormal de receptor de activina a tipo 1 (acvr1) e inhibidores de acvr1 para uso en los mismos.
BR112021007982A2 (pt) 2018-10-30 2021-08-03 Nuvation Bio Inc. compostos heterocíclicos como inibidores de bet
EP3997070A4 (en) * 2019-07-02 2023-07-26 Nuvation Bio Inc. HETEROCYCLIC COMPOUNDS USED AS BET INHIBITORS
WO2024020034A1 (en) * 2022-07-20 2024-01-25 Arcus Biosciences, Inc. Cbl-b inhibitors and methods of use thereof

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002003370A (ja) * 1999-09-20 2002-01-09 Takeda Chem Ind Ltd メラニン凝集ホルモン拮抗剤
WO2004092181A1 (en) * 2003-04-11 2004-10-28 Smithkline Beecham Corporation Heterocyclic mchr1 antagonists
JP2005508966A (ja) * 2001-10-15 2005-04-07 スミスクライン ビーチャム パブリック リミテッド カンパニー ヒト11CBy受容体に対する拮抗薬としてのラクタム誘導体
WO2005077905A1 (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. 縮環4-オキソ-ピリミジン誘導体
WO2005103039A1 (en) * 2004-04-15 2005-11-03 Neurocrine Biosciences, Inc. 2- (3-aminopyrrolidin-1-yl) pyridines as melanin-concentrating hormone receptor an tagonists

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020099073A1 (en) * 2000-07-07 2002-07-25 Andersen Henrik Sune Modulators of protein tyrosine phosphatases (PTPases)
JP2007509158A (ja) * 2003-10-23 2007-04-12 グラクソ グループ リミテッド 肥満、糖尿病、うつ病及び不安を治療するためのmchr1アンタゴニストとしての3−(4−アミノフェニル)チエノピリミド−4−オン誘導体
US20050176738A1 (en) * 2003-11-07 2005-08-11 Neurocrine Biosciences, Inc. Melanin-concentrating hormone receptor antagonists and compositions and methods related thereto
RU2007101705A (ru) 2004-06-18 2008-07-27 Биолипокс Аб (Se) Индолы, полезные для лечения воспаления
EP1828207B1 (en) * 2004-12-17 2009-10-28 Eli Lilly And Company Thiazolopyridinone derivates as mch receptor antagonists
CA2636617A1 (en) * 2006-02-15 2007-08-23 Lothar Schwink Novel aminoalcohol-substituted aryldihydroisoquinolinones, process for their preparation and their use as medicaments
TW200800908A (en) * 2006-02-15 2008-01-01 Sanofi Aventis Novel azacyclyl-substituted aryldihydroisoquinolinones, process for their preparation and their use as medicaments

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002003370A (ja) * 1999-09-20 2002-01-09 Takeda Chem Ind Ltd メラニン凝集ホルモン拮抗剤
JP2005508966A (ja) * 2001-10-15 2005-04-07 スミスクライン ビーチャム パブリック リミテッド カンパニー ヒト11CBy受容体に対する拮抗薬としてのラクタム誘導体
WO2004092181A1 (en) * 2003-04-11 2004-10-28 Smithkline Beecham Corporation Heterocyclic mchr1 antagonists
WO2005077905A1 (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. 縮環4-オキソ-ピリミジン誘導体
WO2005103039A1 (en) * 2004-04-15 2005-11-03 Neurocrine Biosciences, Inc. 2- (3-aminopyrrolidin-1-yl) pyridines as melanin-concentrating hormone receptor an tagonists

Also Published As

Publication number Publication date
US20090093456A1 (en) 2009-04-09
US20120302547A1 (en) 2012-11-29
CA2652385A1 (en) 2007-12-21
WO2007146758A2 (en) 2007-12-21
AU2007257922A1 (en) 2007-12-21
BRPI0712680A2 (pt) 2012-11-20
WO2007146758A3 (en) 2008-02-07
US8263772B2 (en) 2012-09-11
MX2008015662A (es) 2009-01-12
JP5198439B2 (ja) 2013-05-15
EA015127B1 (ru) 2011-06-30
CN101454328A (zh) 2009-06-10
EP2029609A2 (en) 2009-03-04
EA200870517A1 (ru) 2009-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5198439B2 (ja) 新規なmch受容体アンタゴニスト
KR100868353B1 (ko) 도파민 d4 수용체 길항제인 신규 피페라지닐프로필피라졸유도체, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 약학적 조성물
AU2009251083B2 (en) Thienopyridine and furopyridine kinase inhibitors
US8338437B2 (en) Amines as small molecule inhibitors
AU2007221495B2 (en) Novel dual action receptors antagonists (DARA) at the AT1 and ETA receptors
JP2852659B2 (ja) ピペラジン誘導体およびその塩
EP2089397B1 (en) 5- [4- (azetidin-3-yl0xy) -phenyl]-2-phenyl-5h-thiaz0l0 [5,4-c]pyridin-4-0ne derivatives and their use as mch receptor antagonists
CA2589695A1 (en) Thiazolopyridinone derivates as mch receptor antagonists
AU2011214102A1 (en) 5-HT receptor modulators
WO2006082872A1 (ja) 1-(ピペリジン-4-イル)-1h-インドール誘導体
NZ549386A (en) (Indol-3-yl)-heterocycle derivatives as agonists of the cannabinoid CB1 receptor
CA2536107A1 (en) Substituted piperazines of azepines, oxazepines, and thiazepines
JP5225269B2 (ja) 新規なmch受容体アンタゴニスト
WO2008032764A1 (fr) Dérivé hétérocyclique fusionné
WO2001014384A1 (fr) Derives dihydrobenzofuran tricycliques, leur procede de preparation et agents
TW201116531A (en) Ring-annulated dihydropyrrolo[2,1-a]isoquinolines
WO1997017349A1 (fr) Derives heterocycliques fusionnes pentagonaux d'azepine et leur emploi pharmaceutique

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100602

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees