JP2009150470A - 車両用軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転中に車体取付フランジと車体側部材とを固定したボルトが緩むのを防止することができる車両用軸受装置を提供する。
【解決手段】内周面に第一の外輪軌道5a及び第二の外輪軌道5bを有するとともに、その外周に、車体側部材15が取り付けられるフランジ13を有する外側部材5と、第一の外輪軌道5a及び第二の外輪軌道5bにそれぞれ対向する第一の内輪軌道2a及び第二の内輪軌道3aを有する内側部材4と、内外軌道間に介在された2列の転動体6,7とを備えている。フランジ13の車体側部材15が取り付けられる側面13bの、外側部材5の軸線Rに対する直角度が、0.1mm以下に規定されている。
【選択図】図2
【解決手段】内周面に第一の外輪軌道5a及び第二の外輪軌道5bを有するとともに、その外周に、車体側部材15が取り付けられるフランジ13を有する外側部材5と、第一の外輪軌道5a及び第二の外輪軌道5bにそれぞれ対向する第一の内輪軌道2a及び第二の内輪軌道3aを有する内側部材4と、内外軌道間に介在された2列の転動体6,7とを備えている。フランジ13の車体側部材15が取り付けられる側面13bの、外側部材5の軸線Rに対する直角度が、0.1mm以下に規定されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用軸受装置に関する。
従来から、車両の車輪を支持する車両用軸受装置として、図3に示すような構造が知られている(特許文献1参照)。この車両用軸受装置101は、車輪を取り付けるための車輪取付フランジ111を有する内側部材104と、車体側部材である懸架装置を構成するナックル115に固定するための車体取付フランジ113を有する外側部材105と、これらの間に転動自在に設けられている転動体106とを備えている。
特許文献1に記載されているような車両用軸受装置101では、車体取付フランジ113とナックル115とをボルト116により固定しているが、このボルト116が回転中に緩むと車両に異常振動が生じるおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、回転中に車体取付フランジと車体側部材とを固定したボルトが緩むことを確実に防止することができる車両用軸受装置を提供することを目的としている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、回転中に車体取付フランジと車体側部材とを固定したボルトが緩むことを確実に防止することができる車両用軸受装置を提供することを目的としている。
本発明の車両用軸受装置は、内周面に第一の外輪軌道及び第二の外輪軌道を有するとともに、その外周に、車体側部材が取り付けられるフランジを有する外側部材と、前記第一の外輪軌道及び第二の外輪軌道にそれぞれ対向する第一の内輪軌道及び第二の内輪軌道を有する内側部材と、前記内外軌道間に介在された2列の転動体とを備えている車両用軸受装置であって、前記フランジの前記車体側部材が取り付けられる側面の、前記外側部材の軸線に対する直角度が、0.1mm以下に規定されていることを特徴としている。
上記のように構成された車両用軸受装置では、車体取付フランジの側面(取付面)の外側部材の軸線に対する直角度が0.1mm以下に規定されているので、車体取付フランジと車体側部材とを固定しているボルトがより緩みにくくなる。すなわち、本願発明者は、回転中に車体取付フランジと車体側部材とを固定したボルトに緩みが発生するのを防止すべく鋭意研究を重ねた結果、車体取付フランジの取付面の直角度を向上させることによりボルトが緩むのを防止することができることを見出し、かかる知見に基づいて本発明を完成させたものである。
本発明の車両用軸受装置によれば、回転中に車体取付フランジと車体側部材とを固定したボルトが緩むのを防止することができる。
以下、本発明の車両用軸受装置の好ましい実施の形態について、添付した図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、本発明を自動車等の車両の従動輪用ハブユニットに適用した場合を例示して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る軸受装置を示す断面図である。図1において、左側は車両インナ側、右側は車両アウタ側(車輪側)であり、上側は車両上側であり、下側は車両下側である。本実施の形態の車両用軸受装置1は、複列アンギュラ玉軸受タイプのものであり、内軸(ハブ)2と内輪3とからなる内側部材4と、この内側部材4と同心に配置された外側部材5と、複数の玉からなる2列の転動体6,7とを備えている。また、車両用軸受装置1には、転動体6,7を周方向に沿って所定間隔で保持する保持器8,9と、外側部材5と内軸2との隙間に配置されたシール10とが設けられている。
図1は、本発明の一実施の形態に係る軸受装置を示す断面図である。図1において、左側は車両インナ側、右側は車両アウタ側(車輪側)であり、上側は車両上側であり、下側は車両下側である。本実施の形態の車両用軸受装置1は、複列アンギュラ玉軸受タイプのものであり、内軸(ハブ)2と内輪3とからなる内側部材4と、この内側部材4と同心に配置された外側部材5と、複数の玉からなる2列の転動体6,7とを備えている。また、車両用軸受装置1には、転動体6,7を周方向に沿って所定間隔で保持する保持器8,9と、外側部材5と内軸2との隙間に配置されたシール10とが設けられている。
外側部材5は、車体側に固定される固定軌道輪であり、内周面に第一の外輪軌道5a及び第二の外輪軌道5bを有している。一方、内側部材4は回転軌道輪であって、内軸2に第一の外輪軌道5aに対向する第一の内輪軌道2aが形成されており、内輪3に第二の外輪軌道5bに対向する第二の内輪軌道3aが形成されている。そして、転動体6が第一の外輪軌道5aと第一の内輪軌道2aとの間で転動し、転動体7が第二の外輪軌道5bと第二の内輪軌道3aとの間で転動するようになっている。
上記内軸2は、車両アウタ側端部において径方向外側に形成された車輪取付フランジ11を有しており、この車輪取付フランジ11に圧入固定されたボルト12によって、車輪のホイール、ディスクブレーキ用のブレーキロータ等の車輪側部材(図示せず)が当該車輪取付フランジ11に固定されている。また、内軸2の車両インナ側には上記内輪3を外嵌させるための小径部2bが形成されている。この小径部2bの車両アウタ側には環状の段付き面(突き当て面)2cが形成されており、この段付き面2cの外周縁から車両アウタ側に向かって中径部2dが形成されている。この中径部2dのさらに車両アウタ側には大径部2eが形成されており、この大径部2eの外周面は上記シール10のシール面とされている。
上記内輪3は、内軸2の小径部2bに外嵌され、且つ段付き面2cに突き当てられている。そして、小径部2bの車両インナ側に設けられたかしめ部2fによって、この内輪3は内軸2に固定されている。
上記内輪3は、内軸2の小径部2bに外嵌され、且つ段付き面2cに突き当てられている。そして、小径部2bの車両インナ側に設けられたかしめ部2fによって、この内輪3は内軸2に固定されている。
外側部材5は、その外周面5cに径方向外側に向かって形成された車体取付フランジ13と、車両インナ側に軸方向に延ばされた円筒状部5dとを有している。
この円筒状部5dの内周面には、カバー14が圧入されており、車両用軸受装置1の内側部材4と外側部材5との間の環状開口部を車両インナ側から密封して、当該環状開口部を車両アウタ側から密封する上記シール10とともに、軸受内部への雨水や異物等の侵入を防いでいる。
この円筒状部5dの内周面には、カバー14が圧入されており、車両用軸受装置1の内側部材4と外側部材5との間の環状開口部を車両インナ側から密封して、当該環状開口部を車両アウタ側から密封する上記シール10とともに、軸受内部への雨水や異物等の侵入を防いでいる。
車体取付フランジ13は円周方向に不連続に複数個形成され、各車体取付フランジ13にはねじ孔13aが形成されている。そして、車体取付フランジ13の車両インナ側側面である取付面13bに、上記車両の車体側部材である懸架装置を構成するナックル15が固定されている。
ナックル15は、中心部分に外側部材5が内嵌される中心孔15aが設けられ、この中心孔15aの周りに複数のボルト挿通孔15bが形成されている。このボルト挿通孔15bは、外側部材5の車体取付フランジ13に形成されたねじ孔13aに対応している。
ナックル15は、中心部分に外側部材5が内嵌される中心孔15aが設けられ、この中心孔15aの周りに複数のボルト挿通孔15bが形成されている。このボルト挿通孔15bは、外側部材5の車体取付フランジ13に形成されたねじ孔13aに対応している。
そして、車体取付フランジ13とナックル15とが、ボルト16により固定されている。詳細には、ナックル15を車体取付フランジ13の取付面13bに当接させ、同軸上に配置されたナックル15のボルト挿通孔15bと、車体取付フランジ13のねじ孔13aとに、ボルト16をナックル15のボルト挿通孔15b側から差し入れて車体取付フランジ13のねじ孔13aに螺合させることで、車体取付フランジ13とナックル15とが共通の締結部材としてのボルト16で共締めされて結合固定されている。
ここで、図2に示すように、ボルト16によりナックル15が取り付けられる、車体取付フランジ13の取付面13bの、外側部材5の軸線Rに対する直角度が、0.1mm以下に規定されている(JIS B0021「18.10 直角度公差」)。当該直角度が0.1mmを超えると、当該取付面13bの軸方向の振れによりボルト16に緩みが発生し易い。
本願発明者の研究によれば、車両用軸受装置1において、車体取付フランジ13の取付面13bの、外側部材5の軸線Rに対する直角度を、0.1mm以下にすれば、回転中に車体取付フランジ13とナックル15とを固定したボルト16が緩むのを防止することができ、これによりボルト16の緩みが原因で車両に異常振動が発生するのを防ぐことができることが確認されている。また、直角度を上記のように規定することで、ボルト16を締め付けてナックル15と車体取付フランジ13とを固定したときに車体取付フランジ13が変形するのを防ぐことができるので、外側部材5の軌道面の真円度が低下するのが防止され、これにより軸受寿命が向上する。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更が可能である。
上記実施形態では、本発明の車両用軸受装置1を従動輪用ハブユニットに適用した場合について説明したが、駆動輪用ハブユニットに適用することも可能である。
また、上記実施形態では、内側部材4が内軸2と内輪3とからなる場合について説明したが、内輪3は必須ではなく、内軸2の外周に第一及び第二の内輪軌道を形成した構造とすることもできる。さらに、第一の内輪軌道2aを第二の内輪軌道3aと同様に、独立した内輪に形成するようにしてもよい。
上記実施形態では、本発明の車両用軸受装置1を従動輪用ハブユニットに適用した場合について説明したが、駆動輪用ハブユニットに適用することも可能である。
また、上記実施形態では、内側部材4が内軸2と内輪3とからなる場合について説明したが、内輪3は必須ではなく、内軸2の外周に第一及び第二の内輪軌道を形成した構造とすることもできる。さらに、第一の内輪軌道2aを第二の内輪軌道3aと同様に、独立した内輪に形成するようにしてもよい。
1 車両用軸受装置
2 内軸
3 内輪
4 内側部材
5 外側部材
13 車体取付フランジ
13b 取付面
15 ナックル(車体側部材)
16 ボルト
R 軸線
2 内軸
3 内輪
4 内側部材
5 外側部材
13 車体取付フランジ
13b 取付面
15 ナックル(車体側部材)
16 ボルト
R 軸線
Claims (1)
- 内周面に第一の外輪軌道及び第二の外輪軌道を有するとともに、その外周に、車体側部材が取り付けられるフランジを有する外側部材と、
前記第一の外輪軌道及び第二の外輪軌道にそれぞれ対向する第一の内輪軌道及び第二の内輪軌道を有する内側部材と、
前記内外軌道間に介在された2列の転動体とを備えている車両用軸受装置であって、
前記フランジの前記車体側部材が取り付けられる側面の、前記外側部材の軸線に対する直角度が、0.1mm以下に規定されていることを特徴とする車両用軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007328468A JP2009150470A (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 車両用軸受装置 |
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JP2007328468A JP2009150470A (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 車両用軸受装置 |
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Family
ID=40919809
Family Applications (1)
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JP2007328468A Pending JP2009150470A (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 車両用軸受装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016056646A1 (ja) * | 2014-10-10 | 2016-04-14 | Ntn株式会社 | 車輪用軸受装置 |
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JP2006321337A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Nsk Ltd | 車輪用ころがり軸受装置 |
JP2007055598A (ja) * | 1998-11-11 | 2007-03-08 | Ntn Corp | 車輪軸受装置 |
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-
2007
- 2007-12-20 JP JP2007328468A patent/JP2009150470A/ja active Pending
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