JP2005059831A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

車輪用軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005059831A
JP2005059831A JP2003355705A JP2003355705A JP2005059831A JP 2005059831 A JP2005059831 A JP 2005059831A JP 2003355705 A JP2003355705 A JP 2003355705A JP 2003355705 A JP2003355705 A JP 2003355705A JP 2005059831 A JP2005059831 A JP 2005059831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
pilot
brake
bearing device
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003355705A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Suzuki
昭吾 鈴木
Takayasu Takubo
孝康 田窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2003355705A priority Critical patent/JP2005059831A/ja
Priority to CNA2004100709828A priority patent/CN1576061A/zh
Priority to EP04017197A priority patent/EP1500524A3/en
Priority to KR1020040057675A priority patent/KR20050012680A/ko
Priority to US10/898,559 priority patent/US20050018939A1/en
Publication of JP2005059831A publication Critical patent/JP2005059831A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】 車輪用軸受装置の強度、寿命を確保しながら、より一層の軽量化が図れる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】 ハブ輪2は、フランジ12よりもアウトボード側に延びてブレーキロータ41の内径面を案内するブレーキパイロット部16を有する。このブレーキパイロット部16からさらにアウトボード側に延びてホイール42の内径面を案内するホイールパイロット部17を有する。少なくともホイールパイロット部17は、円周方向に離れた複数の部分ホイールパイロット部17aに分割する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動車等における車輪用軸受装置に関する。
自動車部品では、燃費の向上等のために軽量化が強く望まれており、車輪用軸受装置においても軽量化が求められる。車輪用軸受装置において、軽量化を図った提案として、ハブ輪の車輪取付用フランジの外周部分に、各ボルト挿通孔間で大きな切り欠き部を設け、外周部を部分フランジに形成したものが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−94905号公報
上記提案例のものは、ホイールパイロット部およびブレーキパイロット部が全周に連続したものであり、さらに軽量化の余地がある。
ブレーキパイロット部は、ハブ輪のアウトボード側の側面に突出した円筒状の部分であり、ホイールパイロット部は、ブレーキパイロット部から若干小径となってさらに突出した円筒状の部分である。これらホイールパイロット部およびブレーキパイロット部となる円筒部分を、円周方向に離れた複数個の突片に分割することで、さらに軽量化を図ることが考えられる。
この発明の目的は、車輪用軸受装置の強度,寿命を確保しつつ、軽量化を図ることである。
この発明の他の目的は、ブレーキ取付精度を確保しながら、より一層の軽量化が図れる車輪用軸受装置を提供することである。
この発明の車輪用軸受装置は、アウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有するハブ輪、およびこのハブ輪のインボード側端の外周に嵌合した内輪を有する内方部材と、上記ハブ輪および内輪の外周に形成された軌道面に対向する複列の軌道面を有する外方部材と、両列の対向する軌道面間に介在した転動体とを有する車輪用軸受装置であって、次の構成としたものである。
上記ハブ輪が、上記フランジよりもアウトボード側に延びてブレーキロータの内径面を案内するブレーキパイロット部、およびこのブレーキパイロット部からさらにアウトボード側に延びてホイールの内径面を案内するホイールパイロット部を有する。少なくとも、上記ホイールパイロット部は円周方向に離れた複数の部分ホイールパイロット部に分割する。
この構成によると、ホイールパイロット部は円周方向に離れた複数の部分ホイールパイロット部に分割したため、軽量化が図れる。ホイールパイロット部は、車輪の装着上の案内を行うだけの役割を果たし、車輪取付上の偏心の問題に影響しない。したがって、ホイールパイロット部は全周案内とせずに分割型とすることで、機能上の低下を生じることなく、より一層の軽量化が図れる。
なお、ブレーキロータは車輪と共に回転し、制動のための摩擦力を生じさせる部材であり、これにはドラムブレーキにおけるブレーキドラムと、ディスクブレーキにおけるブレーキディスクとがある。
この発明において上記ブレーキパイロット部は全周に連続したリング状としても良い。 ブレーキパイロット部を分割した場合、ブレーキロータ取付時の偏心によるブレーキ振動を抑えるために、ブレーキパイロット部の外周面を高精度に仕上げることが必要であるが、全周案内とすることで、ブレーキロータとブレーキパイロット部の径方向隙間が円周方向位置によらず一定になる。そのため、高精度仕上げが不要となり、低コスト化が可能になる。
この発明において上記フランジは、外周部分が、放射状に延びてそれぞれ先端にボルト挿通孔が形成された複数本のリブ部で構成されたものであってもよい。内方部材のフランジを、放射状に延びてそれぞれ先端にボルト挿通孔が形成された複数本のリブ部で構成したため、車輪取付用のフランジとして強度上で不要な個所を少なくし、軽量化を図ることができる。
この発明において、上記フランジのリブ部における根元部の断面形状の回転方向幅を、上記リブ部のボルト挿通孔を形成した部分の回転方向幅に対して同等以下としても良い。 上記リブ部は、強度的に先端部よりも基端部を厚くすることが好ましい。しかし、ボルト座面部は、ボルト挿通孔の形成のためにその回転方向幅を広げる必要があるため、このように広げるボルト座面部の回転方向幅よりも、リブ部における根元部の断面形状の回転方向幅を狭くしても、根元部の必要な剛性・強度が確保され、より一層の軽量化が可能となる。
この発明における上記各構成のものにおいて、上記ハブ輪のフランジと軌道面との間の外周面に嵌合するシール摺接部、およびこのシール摺接部から延びて隣合う各リブ間の隙間を覆うカバー部を有する保護カバーを設け、上記外輪に上記保護カバーに摺接するリップを有する接触式のシールを取付けても良い。
このような保護カバーを設けることで、複数本のリブ部が放射状に延びるフランジの形状に起因して、アウトボード側から水が浸入することを防止できる。また保護カバーがシールの摺接部を兼ねることから軽量化の妨げにもならない。
この発明における上記各構成のものにおいて、上記ブレーキロータがドラムブレーキにおけるブレーキドラムであっても良い。
ブレーキロータがブレーキドラムである場合は、ブレーキパイロット部が分割型であると、上記の偏心の恐れの他に、ブレーキドラム内への異物侵入の問題がある。そのため、ブレーキパイロット部を全周に連続するものとすることで、異物侵入の問題が解消され、従来必要とされたカバーを廃止できて、コスト低下が図れる。
この発明における上記各構成のものにおいて、上記外方部材の外径面にフランジを有し、インボード側端部に、ナックルの内径面に嵌合するナックルパイロット部を有し、このナックルパイロット部を円周方向に離れた複数の部分ナックルパイロット部に分割しても良い。
ナックルパイロット部を円周方向に離れた複数の部分ナックルパイロット部に分割した場合、ナックルパイロット部が軽量化され、車輪用軸受装置の全体がより一層軽量化される。
この発明の他の観点の車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面を有する外方部材と、アウトボード側端の外周に車輪取付用フランジを有し外周に上記外方部材の軌道面と対向する軌道面を有する内方部材と、両列の対向する軌道面間に介在した転動体とを有し、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置であって、上記外方部材の外径面にフランジを有し、そのインボード側端部に、ナックルの内径面に嵌合するナックルパイロット部を有し、このナックルパイロット部を円周方向に離れた複数の部分ナックルパイロット部に分割したものである。
この構成の場合、ナックルパイロット部が円周方向に離れた複数の部分ナックルパイロット部からなるため、ナックルパイロット部が軽量化され、これによって車輪用軸受装置の全体が軽量化される。
この構成の場合において、上記外方部材が、フランジからなる取付部を有するときに、この取付部が円周方向に離れた複数の部分フランジに分割され、この部分フランジのインボード側の側面から上記ナックルパイロット部が突出したものとしても良い。その場合に、上記各部分ナックルパイロット部は、各部分フランジのある円周方向部分に設けられたものとしても良い。各部分フランジは、ナックルボルトを挿通するボルト挿通孔または雌ねじを有するものとする。
この発明の車輪用軸受装置は、上記ハブ輪が、上記フランジよりもアウトボード側に延びてブレーキロータの内径面を案内するブレーキパイロット部、およびこのブレーキパイロット部からさらにアウトボード側に延びてホイールの内径面を案内するホイールパイロット部を有し、少なくとも上記ホイールパイロット部は円周方向に離れた複数の部分ホイールパイロット部に分割したため、強度、寿命を確保しながら、より一層の軽量化を図ることができる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1は図2のI−I線断面図である。この車輪用軸受装置は、複列のアンギュラ玉軸受形式の軸受装置であり、従動輪用である。この車輪用軸受装置1は、内周に複列の軌道面4aを有する外方部材4と、アウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジ12を有し外周に外方部材4の軌道面4aと対向する軌道面7aを有する内方部材7と、両列の対向する軌道面4a,7a間に介在した複数の転動体5とを備える。転動体5はボールからなり、各列毎に保持器6で保持されている。
内方部材7は、上記フランジ12をアウトボード側端の外周に一体に有するハブ輪2、およびこのハブ輪2のインボード側端の外周に嵌合した内輪3を有し、これらハブ輪2および内輪3に上記各列の軌道面7aが形成される。内輪3は、ハブ輪2の外径面に他の部分に対して段差を持って小径に形成された内輪嵌合面2bに嵌合する。ハブ輪2の内輪嵌合面2bのさらにインボード側端は、内輪3の幅面を押し付けるフランジ状の加締部2cとされており、この加締部2cにより内輪6が軸方向に締め付け固定される。加締部2cは、同図に破線で示すように、ハブ輪2の内輪嵌合面2bよりも端部側の筒部2c′を外径側へ加締て形成される。
外方部材4のアウトボード側の端部には内外輪間を密封するオイルシール等の接触式のシール8が取付けられている。ハブ輪2におけるフランジ12と軌道面7aとの間には、その外周面に嵌合する断面L字状のシールリング9が設けられており、このシールリング9に上記シール8のリップが摺接する。内方部材7における内輪3のインボード側端の外周には、内方部材7の回転を検出する回転センサの被検出部を構成するリング状の磁気エンコーダ10が嵌合させてある。
外方部材4のインボード側端は、その内径面に嵌合させたシールキャップ21により全体を密閉している。なお、シールキャップ21は省略しても良く、その場合、上記磁気エンコーダ10の代わりに、外方部材4と内方部材7との間を密封する密封手段(図示せず)を設ける。この密封手段は、例えば、内方部材7に取付けられたスリンガと外方部材4に取付けられて上記スリンガにリップ部が摺接する弾性体とでなるものとし、そのスリンガに上記磁気エンコーダ10が設けられたものとする。また、図示しないが、シールキャップ21に磁気エンコーダ10に対向した位置に回転センサが取付けられている。
外方部材4は、外径面にフランジからなる取付部22が設けられ、その取付部22の外周部に複数のボルト挿通孔11が周方向に分配して形成されている。この取付部22は、図2のように、その外周部のうちボルト挿通孔11の近傍を除く部分を切欠いて、各ボルト挿通孔11の形成部だけが外径側に放射状に突出する形状に形成されている。すなわちフランジからなる取付部22は、円周方向に離れた複数の部分フランジ22aに分割されている。この取付部22のボルト挿通孔11を貫通するナックルボルト(図示せず)により、車体側の懸架装置におけるナックル(図示せず)に取付部22が取付けられる。
図1に示すように、外方部材4には、上記取付部22よりもインボード側へ突出したナックルパイロット部23を有し、このナックルパイロット部23の外径面に上記ナックルの内径孔が嵌合する。この嵌合状態で上記ナックルボルトによる取付が行われる。また、図示しないが、シールキャップ21に磁気エンコーダ10に対向した位置に回転センサが取付けられている。
図1において、ハブ輪2のフランジ12には、ボルト15を挿入するボルト挿入孔14が円周方向の複数個所に設けられる。フランジ12のアウトボード側の側面には、ブレーキロータ41およびホイール42のリム42aが順に重ねられる。これらブレーキロータ41およびホイール42は、上記ボルト15およびこれに螺合するハブナット(図示せず)により、フランジ12に取付けられる。ブレーキロータ41は、図示の例では、ドラムブレーキにおけるブレーキドラムからなる。ブレーキロータ41は、この他に、ディスクブレーキにおけるブレーキディスクであっても良い。
ハブ輪2は、フランジ12よりもアウトボード側に延びてブレーキロータ41の内径面を案内するブレーキパイロット部16が設けられ、ブレーキパイロット部16からさらに延びてホイールパイロット部17が設けられている。ホイールパイロット部17は、ブレーキロータ41に重ねて設けられるホイール42の内径面を案内するものである。ブレーキパイロット部16は、ハブ輪2と同心の円筒状の突出部として形成されて全周に連続しており、案内面となる外径面が円筒面とされている。ホイールパイロット部17は、ブレーキパイロット部16よりも若干小径とされ、円周方向の複数個所に切欠が設けられて、円周方向に離れた複数の突片状の部分ホイールパイロット部17aに分割されている。
図3に示すように、ハブ輪2のフランジ12は、内周部分を除く残り部分が、放射状に延びる複数本のリブ部13で構成される。各リブ部13の先端に、上記ボルト挿通孔14が形成される。これらリブ部13におけるインボード側の側面の根元径D1は、上記ブレーキパイロット部16の外径D2(図1)と同等以下とすることが望ましい。図示の例では、根元径D1をブレーキパイロット部外径D2よりも小さくしてある。図2に示すようにリブ部13のアウトボード側の側面の根元径D3は、ブレーキパイロット部外径D2に対して同等以上とされる。図示の例では、アウトボード側の根元径D3は、ブレーキパイロット部外径D2よりも大きく形成されている。なお、リブ部13におけるインボード側の側面の根元径D1は、ブレーキパイロット部外径D2(図1)に対して同等以上としても良い。
各リブ部13における根元部13aの断面形状の回転方向幅W1は、リブ部13のボルト挿通孔14を形成した部分13bの回転方向幅W2に対して同等以下とされる。また、各リブ13の根元部13aは、図1に示すように、リブ部13の先端側の部分13bよりもインボード側に肉盛り状に膨らんで軸方向幅が厚肉とされている。詳しくは、ボルト挿通孔14を形成した部分13b、つまりボルト座面を形成する部分の近傍から、リブ部13のインボード側の側面が次第に突出し、根元部13aではインボード側の側面は軸心に略垂直な面となっている。
各構成部材の材質例を説明すると、ハブ輪2、内輪3、および外方部材4は、いずれも炭素量0.4〜0.8%の炭素鋼または軸受鋼からなる。ハブ輪2の軌道面7aおよび内輪嵌合面2b、並びに外方部材4の軌道面4aの表面部は、表面硬さが50〜65HRCの高周波焼入れ等による硬化熱処理面とされている。内輪3の内径面、外径面、および幅面は、表面硬さが50〜65HRCの硬化熱処理面、またはずぶ焼入れ面とされている。転動体5はずぶ焼入れ品とされている。なお、ハブ輪2にシールリング9を取付けずにシール8を直接に摺接させる場合は、ハブ輪2のシール摺接面も、ハブ輪2の軌道面7aと同じく表面硬さが50〜65HRCの硬化熱処理面とされる。
この構成の車輪用軸受装置1によると、ブレーキパイロット部16は全周に連続するが、その先に延びるホイールパイロット部17は分割型としたため、より一層の軽量化が得られる。ホイールパイロット部17は、ホイール42の装着上の案内を行うだけの役割を果たし、ホイール取付上の偏心の問題に影響しない。したがって、ホイールパイロット部17は全周案内とせずに分割型とすることで、機能上の支障を生じることなく、より一層の軽量化が図れる。
ハブ輪2のフランジ12は放射状のリブ部13により形成したが、ブレーキパイロット部16を全周に連続するものとし、全周案内としたため、ブレーキロータ41の取付けを、偏心の恐れを生じることなく、精度良く行える。そのためブレーキ振動が発生し難い。また、ブレーキロータ41が図示の例のようなブレーキドラムであっても、ブレーキロータ41の内径面とハブ輪2との間の隙間を無くすことができて、小石等の異物が侵入することが防止される。これにより、異物侵入防止のためのカバーを設けることが省略でき、コスト低下が図れる。なお、この構成の車輪用軸受装置1では、ホイールパイロット部17のみ分割型としたが、ブレーキパイロット部16も分割型としてもよい。この場合、さらなる軽量化が図れる。
ハブ輪2のフランジ12は、放射状に延びてそれぞれ先端にボルト挿通孔14が形成された複数本のリブ部13で構成したため、車輪取付用のフランジ12として強度上で不要な個所を少なくし、軽量化を図ることができる。フランジ12の内周部分はリング状として残すが、リブ部13における少なくともインボード側の側面の根元径D1を、ブレーキパイロット部16の外径D2に対して同等以下としたため、不要個所ができるだけ大きく省かれ、より一層の軽量化を図ることができる。
また、ブレーキパイロット部16が全周に連続し、フランジ12が放射状のリブ13により形成されていて、そのインボード側の側面の根元径D1がブレーキパイロット部外径D2と同等以下とされているが、アウトボード側の側面の根元径D3はブレーキパイロット部外径D2に対して同等以上としてあるため、リブ部13とブレーキパイロット部16との形状の連続性が得られ、強度上、好ましいものとなる。したがって、強度確保を確実なものとしながら、軽量化が図れる。
また、各リブ部13は、根元部13aの断面形状の回転方向幅W1を、ボルト挿通孔14を形成した部分13bの回転方向幅W2に対して同等以下としたため、必要な剛性を確保しながら、より一層の軽量化が可能になる。すなわち、リブ部13は、強度的に先端部よりも根元部13aを厚くすることが好ましい。しかし、ボルト座面部となる部分13bは、ボルト挿通孔14の形成のためにその回転方向幅を広げる必要がある。そのため、このように広げるボルト座面部の回転方向幅W2よりも、根元部13aの回転方向幅W1を狭くしても、根元部13aの必要な剛性・強度が確保され、より一層の軽量化が可能となる。
さらに、この実施形態の車両用軸受装置1は、その材質として、ハブ輪2、内輪3、および外方部材4を炭素量0.4〜0.8%の炭素鋼または軸受鋼、転動体5を軸受鋼とし、ハブ輪2の軌道面7aおよび内輪嵌合面2b、並びに外方部材4の軌道面4aの表面部を、表面硬さが50〜60HRCの高周波焼入れ等による硬化熱処理面とし、内輪3は、内径面、外径面、および幅面を表面硬さが50〜65HRCの硬化熱処理面またはずぶ焼入れ面とし、転動体5はずぶ焼き入れ品とし、ハブ輪2の軸端部の加締部2cで内輪3をハブ輪2に固定していることから、モーメント荷重やブレーキ制動力による荷重に十分耐える強度・剛性がより確実に得られる。
図4および図5は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態の車輪用軸受装置1Bは、図1および図2に示す第1の実施形態において、シールリング9に代えて保護カバー19が設けられている。この保護カバー19は、ハブ輪2におけるフランジ12と軌道面7aとの間の外周面に嵌合するシール摺接部19aと、このシール摺接部19aから延びてフランジ12の隣合う各リブ部13,13間の隙間を覆うカバー部19bとを一体に形成した概形が筒状の部材である。その他の構成は第1の実施形態の場合と同様であり、対応部分に同一符号を付してある。
この実施形態の場合、シール8の摺接部を兼ねる保護カバー19をハブ輪2に設けて、フランジ12の隣合う各リブ部13,13間の隙間を覆うようにしているので、複数本のリブ部13が放射状に延びるフランジ12の形状に起因してアウトボード側から水が浸入することが防止される。また、保護カバー19がシール8の摺接部を兼ねることから軽量化の妨げにもならない。
図6(A),(B)は、この発明のさらに他の実施形態を示す。図6(B)は、車輪用軸受装置1Cをインボード側から見た側面図であるが、内方部材7の外周部分の図示が省略されている。この実施形態の車輪用軸受装置1Cは、図1および図2に示す第1の実施形態において、外方部材4のインボード側端部に設けられたナックルパイロット部23を、円周方向に離れた複数の部分ナックルパイロット部23aに分割したものである。外方部材4のフランジからなる取付部22は、第1の実施形態と同様に円周方向に離れた複数の部分フランジ22aに分割されている。ナックルパイロット部23は、上記取付部22のインボード側の側面から突出したものであり、各部分ナックルパイロット23a部は、各部分フランジ22aのある円周方向部分に設けられ、他の部分にも設けられている。各部分フランジ22aは、ナックルボルト(図示せず)を挿通するボルト挿通孔11を有している。
この構成の場合、ナックルパイロット部23が円周方向に離れた複数の部分ナックルパイロット部23aからなるため、ナックルパイロット部23が軽量化され、これによってより一層、車輪用軸受装置1Cの全体が軽量化される。
この実施形態におけるその他の構成,効果は、第1の実施形態の場合と同様であり、対応部分に同一符号を付してある。
なお、図6の例では、ナックルパイロット部23は軸方向の全体を分割構造としているが、ナックルパイロット部23は、軸方向の一部を分割構造とし、基端側となる残り部分を全周に連続したものとしても良い。また、図6の実施形態等のようにナックルパイロット部23を、円周方向に離れた複数の部分ナックルパイロット部23aに分割する構成は、内方部材7の車輪取付用のフランジ12を分割構造とするか否かに係わらず、またブレーキパイロット部16やホイールパイロット部17を分割構造とするか否かに係わらずに適用することができる。
また、上記各実施形態は従動輪の支持用の車輪用軸受装置に適用した場合につき説明したが、この発明は駆動輪の支持用の車輪用軸受装置にも適用することができる。また、この発明は、転動体5を円すいころとした円すいころ軸受型の車輪用軸受装置にも適用することができる。
この発明の第1の実施形態にかかる車輪用軸受装置の断面図である。 同車輪用軸受装置をアウトボード側から見た側面図である。 同車輪用軸受装置におけるハブ輪をインボード側から見た側面図である。 この発明の他の実施形態にかかる車輪用軸受装置の断面図である。 同車輪用軸受装置をアウトボード側から見た側面図である。 (A)はこの発明のさらに他の実施形態にかかる車輪用軸受装置の正面図、(B)は同車輪用軸受装置をインボード側から見た部分省略側面図である。
符号の説明
1,1B,1C…車輪用軸受装置
2…ハブ輪
3…内輪
4…外方部材
4a…軌道面
5…転動体
7…内方部材
7a…軌道面
8…シール
12…車輪取付用のフランジ
13…リブ部
13a…根元部
13b…部分
14…ボルト挿通孔
16…ブレーキパイロット部
17…ホイールパイロット部
17a…部分ホイールパイロット部
19…保護カバー
19a…シール接触部
19b…カバー部
22…取付部
22a…部分フランジ
23…ナックルパイロット部
23a…部分ナックルパイロット部
41…ブレーキロータ
42…ホイール
D1…リブ部の根元径
D2…ブレーキパイロット部の外径
W1,W2…回転方向幅

Claims (8)

  1. アウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有するハブ輪、およびこのハブ輪のインボード側端の外周に嵌合した内輪を有する内方部材と、上記ハブ輪および内輪の外周に形成された軌道面に対向する複列の軌道面を有する外方部材と、両列の対向する軌道面間に介在した転動体とを有する車輪用軸受装置であって、
    上記ハブ輪が、上記フランジよりもアウトボード側に延びてブレーキロータの内径面を案内するブレーキパイロット部、およびこのブレーキパイロット部からさらにアウトボード側に延びてホイールの内径面を案内するホイールパイロット部を有し、少なくとも上記ホイールパイロット部は円周方向に離れた複数の部分ホイールパイロット部に分割した車輪用軸受装置。
  2. 請求項1において、上記ブレーキパイロット部は全周に連続したリング状とした車輪用軸受装置。
  3. 請求項1または請求項2において、上記フランジは内周部分を除く残り部分が、放射状に延びてそれぞれ先端にボルト挿入孔が形成された複数本のリブ部で構成された車輪用軸受装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、上記フランジのリブ部における根元部の断面形状の回転方向幅を、上記リブ部のボルト挿通孔を形成した部分の回転方向幅に対して同等以下とした車輪用軸受装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、上記ハブ輪のフランジと軌道面との間の外周面に嵌合するシール摺接部、およびこのシール摺接部から延びて隣合う各リブ間の隙間を覆うカバー部を有する保護カバーを設け、上記外輪に上記保護カバーに摺接するリップを有する接触式のシールを取付けた車輪用軸受装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、上記ブレーキロータがドラムブレーキにおけるブレーキドラムである車輪用軸受装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、上記外方部材の外径面にフランジを有し、そのインボード側端部に、ナックルの内径面に嵌合するナックルパイロット部を有し、このナックルパイロット部を円周方向に離れた複数の部分ナックルパイロット部に分割した車輪用軸受装置。
  8. 内周に複列の軌道面を有する外方部材と、アウトボード側端の外周に車輪取付用フランジを有し外周に上記外方部材の軌道面と対向する軌道面を有する内方部材と、両列の対向する軌道面間に介在した転動体とを有し、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置であって、
    上記外方部材の外径面にフランジを有し、そのインボード側端部に、ナックルの内径面に嵌合するナックルパイロット部を有し、このナックルパイロット部を円周方向に離れた複数の部分ナックルパイロット部に分割したことを特徴とする車輪用軸受装置。
JP2003355705A 2003-07-25 2003-10-15 車輪用軸受装置 Pending JP2005059831A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003355705A JP2005059831A (ja) 2003-07-25 2003-10-15 車輪用軸受装置
CNA2004100709828A CN1576061A (zh) 2003-07-25 2004-07-21 车轮用轴承装置
EP04017197A EP1500524A3 (en) 2003-07-25 2004-07-21 Wheel support bearing assembly
KR1020040057675A KR20050012680A (ko) 2003-07-25 2004-07-23 차륜용 베어링 장치
US10/898,559 US20050018939A1 (en) 2003-07-25 2004-07-26 Wheel support bearing assembly

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003280447 2003-07-25
JP2003355705A JP2005059831A (ja) 2003-07-25 2003-10-15 車輪用軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005059831A true JP2005059831A (ja) 2005-03-10

Family

ID=34380109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003355705A Pending JP2005059831A (ja) 2003-07-25 2003-10-15 車輪用軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005059831A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006273246A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Jtekt Corp ハブユニット
WO2007052805A1 (ja) * 2005-11-07 2007-05-10 Ntn Corporation 車輪用軸受装置
JP2007131164A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2008030645A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Ntn Corp 車輪用軸受装置
WO2009001548A1 (ja) * 2007-06-28 2008-12-31 Ntn Corporation 車輪用軸受装置
WO2012011297A1 (ja) * 2010-07-22 2012-01-26 日本精工株式会社 エンコーダ付車輪支持用転がり軸受ユニット
WO2012121243A1 (ja) * 2011-03-07 2012-09-13 株式会社ジェイテクト 車輪用転がり軸受装置の軸部材
KR101404787B1 (ko) * 2012-08-21 2014-06-12 주식회사 일진글로벌 엔코더 보호 캡 및 이를 구비한 휠 베어링 실링 구조

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006273246A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Jtekt Corp ハブユニット
WO2007052805A1 (ja) * 2005-11-07 2007-05-10 Ntn Corporation 車輪用軸受装置
US8308371B2 (en) 2005-11-07 2012-11-13 Ntn Corporation Bearing apparatus for a wheel of vehicle
JP2007131164A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2008030645A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Ntn Corp 車輪用軸受装置
US7942585B2 (en) 2007-06-28 2011-05-17 Ntn Corporation Wheel bearing apparatus for a vehicle
JP2009008165A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Ntn Corp 車輪用軸受装置
CN101743133B (zh) * 2007-06-28 2012-06-06 Ntn株式会社 车轮用轴承装置
WO2009001548A1 (ja) * 2007-06-28 2008-12-31 Ntn Corporation 車輪用軸受装置
WO2012011297A1 (ja) * 2010-07-22 2012-01-26 日本精工株式会社 エンコーダ付車輪支持用転がり軸受ユニット
US8882358B2 (en) 2010-07-22 2014-11-11 Nsk Ltd. Rolling bearing unit with encoder for supporting wheel
US9091303B2 (en) 2010-07-22 2015-07-28 Nsk Ltd. Rolling bearing unit with encoder for supporting wheel
WO2012121243A1 (ja) * 2011-03-07 2012-09-13 株式会社ジェイテクト 車輪用転がり軸受装置の軸部材
KR101404787B1 (ko) * 2012-08-21 2014-06-12 주식회사 일진글로벌 엔코더 보호 캡 및 이를 구비한 휠 베어링 실링 구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9982719B2 (en) Wheel bearing apparatus
US8419288B2 (en) Hub unit bearing
JP5334287B2 (ja) ベアリングシール
US20050018939A1 (en) Wheel support bearing assembly
EP1803948A1 (en) Sealing device and rolling element bearing for a wheel hub unit with such a sealing device
CN211778585U (zh) 轮毂单元轴承
JP2005059831A (ja) 車輪用軸受装置
JP2005059830A (ja) 車輪用軸受装置
JP7119992B2 (ja) ハブユニット軸受
JP2010089664A (ja) 車輪用軸受装置
JP2005059832A (ja) 車両用軸受装置
JP2005119505A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007327565A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008075832A (ja) 転がり軸受装置
JP2008110659A (ja) 車輪用転がり軸受装置
JP2008030645A (ja) 車輪用軸受装置
JP2017067103A (ja) 車輪用軸受装置
CN110778601A (zh) 车辆用轴承装置
JP4134872B2 (ja) 転がり軸受装置
WO2017026311A1 (ja) 車輪用軸受装置
JP2008169899A (ja) 車輪用軸受装置
JP2024013116A (ja) ハブユニット軸受
JP2005075135A (ja) 車両用軸受装置
JP2007024208A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006077912A (ja) 車輪用軸受装置