JP2009121397A - 回転体の位置検出方法及びその装置、並びに内燃機関の制御装置 - Google Patents

回転体の位置検出方法及びその装置、並びに内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号の短い周期のエッジ間の時間を計測できる回転体の位置検出方法を提供する。
【解決手段】パルス信号の立下がりエッジとこのパルス信号の一つ前のパルス信号の立下がりエッジとを第1のポート201から入力してそれぞれ第1及び第2のレジスタ200A,200Bに格納し、パルス信号の立上がりエッジと、このパルス信号の立下がりエッジとを第2のポート202から入力してそれぞれ第3及び第4のレジスタ200C,200Dに格納し、レジスタ200A〜200Dに格納されたパルス信号のエッジ間の時間を計測することにより、回転体の位置を検出する。
【選択図】図2

Description

この発明は、回転体の位置検出方法及びその装置、並びに内燃機関の制御装置に係り、詳しくは、自動車等の内燃機関における回転体の回転位置を検出する回転体の位置検出方法及びその装置、並びに内燃機関に用いられる回転体の回転信号をエンジン制御ユニットの入出力信号とし、その入出力信号をマイクロコンピュータにより計測することにより内燃機関を制御する内燃機関の制御装置に関するものである。
一般に、複数の気筒を備える自動車用エンジン等の内燃機関においては、それぞれの気筒ごとに燃料噴射や点火が行われるため、内燃機関におけるクランクシャフト及びカムシャフトの回転位置等から各気筒について気筒判別を行い、それら各気筒のうち燃料噴射や点火を行うべき気筒を見分けることが必要になる。そこで、クランクシャフト及びカムシャフトの回転位置を知るため、クランクシャフト及びカムシャフトにシグナルロータを取り付け、それらシグナルロータの側方にクランク角センサ及びカム角センサを設けている。
クランクシャフトのシグナルロータにおいては、その外周面の周方向に所定間隔毎に複数の突起が形成される。そして、クランクシャフトの回転に伴い、各突起が順次クランク角センサの側方を通過することにより、クランク角センサからは、パルス状の検出信号が出力される。また、カム角センサのシグナルロータにおいては、その外周面に所定数(例えば三つ)の突起が形成される。そして、カムシャフトの回転に伴い突起がカム角センサの側方を通過することにより、この突起の通過に対応してカム角ンセンサから所定周期毎に検出信号が出力される。なお、クランク角センサから、図5に示すように、正転時は45μsのLOW時間の信号波形を、また、逆転時は90μsのLOW時間の信号波形をエンジン制御ユニット(以下、ECUと称する。)に対して出力するように、正転時と逆転時とに異なった間隔のパルス発生機能を有するクランク角センサは、一般に、逆転検出機能付きクランク角センサと言われている。
クランク角センサ及びカム角センサからの検出信号に基づき、クランクシャフト及びカムシャフトの回転位置が分かるようになる。そして、このクランクシャフト及びカムシャフトの回転位置等に基づき気筒判別が行われ、これによって燃料噴射や点火を行うべき気筒が見分けられる(特許文献1参照)。
図6は、例えば、第1気筒の圧縮上死点(TDC)を基点に720°CA(クランク角)間を周期的にカウントするカウント値aを示す図で、後述の図7で示す正転/反転方向の回転識別方法により、正転方向と判定された場合には、パルス信号入力毎に角度認識値をカウントアップし、第1気筒の圧縮行程における圧縮上死点相当の位置でイニシャライズされる。
このカウント値aは、エンジン停止角度や再始動初回噴射気筒を判定する基本となるカウント値であることから、例えば、ノイズ等により、カウント値aが誤った演算を行ってしまった場合には、停止角度及び再始動初回噴射気筒判定精度が損なわれてしまい、所望の制御、例えば、アイドルストップ後の再始動時の燃料噴射や点火時期制御を正確に行えなくなってしまう。
図8は、エンジンが正転及び逆転したときのクランク角演算方法の一例を示す図である。クランク角度のカウント値aは、正転方向に回転している場合には、カウントアップしていけばよく、例えば、第1気筒の圧縮上死点の位置(720°CA)でカウント値a=0にイニシャライズする。その後、正転が継続された場合には、0の値からカウントアップを行っていけばよい。これに対し、逆転した場合には、正転の場合とは逆に、カウント値aをカウントダウンするものである(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−233622号公報 特開2006−214408号公報
前記特許文献に開示された内燃機関におけるクランク角検出手段は、パルスによる逆転/正転信号出力センサを用いて逆転/正転を判定するシステムであって、そのシステム構成は図9に示すように、クランク角センサ90からのパルス出力をECU91に設けられるマイクロコンピュータ92内のレジスタ93に入力する構成となっている。そして、パルスのエッジが立下がりエッジの場合は、第1レジスタ93Aにエッジ入力時刻を格納し、立上がりエッジの場合は、第2レジスタ93Bにエッジ入力時刻が格納されるようになっている。
更に説明すると、図10のタイムチャートに示すパルスにおいて、入力エッジ100は立下がりエッジであるので、そのエッジ入力時刻T1を第1レジスタ93Aに保存し、入力エッジ101は立上がりエッジであるので、そのエッジ入力時刻T2を第2レジスタ93Bに保存する。
その後、S/Wによる割込み102を起動し、割込みが発生した時点において、その割込み処理内で第2レジスタ93Bに格納された立上がりエッジ101の入力時刻T2から、第1レジスタ93Aに格納された立下がりエッジ100の入力時刻T1を減算し、そのエッジ間隔を求める。この処理フローを図11のステップS110〜S113に示している。なお、図11の説明は上記と同様であるので省略する。
以上のようにして求めたエッジ間隔から、エンジンの回転方向が正転であるか逆転であるかを判別し、正転である場合は気筒識別用カウンタをカウントアップし、逆転である場合は気筒識別用カウンタをカウントダウンする。その気筒識別用カウンタの値から点火対象となる気筒位置を識別している。
しかし、前記従来の内燃機関におけるクランク角検出手段のシステムでは、図7に示すように、第1レジスタ93A(図9参照)に立下りエッジ70の入力時刻T1を保存し、その後、立上がりエッジ71のあとにS/Wによる割込み72を起動させたときに、既に、例えば、カム角センサ入力による割込み処理等、別のイベントによる割込み処理が他の割込みを禁止した状態で動作していた場合、割込み禁止が解除されるまで前記S/Wによる割込み処理が実行できない状態となる。
その結果、S/Wによる割込み72が発生する前の時点において、立下りエッジ73が入力された場合は、第1レジスタ93A(図9参照)にエッジ入力時刻T3を格納することとなり、第1レジスタ93Aに格納されている立下がりエッジ70の入力時刻T1は、立下りエッジ73の入力時刻T3に上書きされてしまうことになる。
その後、割込み禁止が解除され、S/Wによる割込み発生によりタスクが起動されるとき、その割込み処理内で第2レジスタ93B(図9参照)に格納された立上がりエッジ71の入力時刻T2から、第1レジスタ93A(図9参照)に格納された立下がりエッジ73の入力時刻T3を減算することになり、本来演算したい立下り時刻T2−立上がり時刻T1の値を得ることができず、計測値が非常に大きな値となり、90μsの判定値を超えてしまうため、45μsのLow時間であるにも関わらず、90μsのLow時間と判定するという問題点があった。
その結果、エンジン回転方向が正転であるか逆転であるかの判別を誤り、気筒識別カウンタをカウントアップするべきところをカウントダウンすることになる。このため、点火対象気筒を誤り、誤点火を発生させることによって、内燃機関を破損してしまう恐れがある。
この発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号の短い周期のエッジ間の時間を計測できる回転体の位置検出方法及びその装置を提供するものである。
また、別の発明に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関に用いられる回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号の短い周期のエッジ間の時間を計測することにより、前記回転体の位置を検出し、誤点火を発生させることによる内燃機関の破損を防ぐ内燃機関の制御装置を提供するものである。
この発明に係る回転体の位置検出方法は、回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号をマイクロコンピュータに入力し、そのパルス間隔を検出する回転体の位置検出方法において、前記パルス信号を前記マイクロコンピュータに第1及び第2のポートから入力するように構成し、前記パルス信号の立下がりエッジとこのパルス信号の一つ前のパルス信号の立下がりエッジとを前記第1のポートから入力してそれぞれ第1及び第2のレジスタに格納し、前記パルス信号の立上がりエッジと、このパルス信号の立下がりエッジとを前記第2のポートから入力してそれぞれ第3及び第4のレジスタに格納し、前記レジスタに格納されたパルス信号のエッジ間の時間を計測することにより、回転体の位置を検出するものである。
また、この発明に係る回転体の位置検出装置は、回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号をマイクロコンピュータに入力し、そのパルス間隔を検出する回転体の位置検出装置において、前記パルス信号を前記マイクロコンピュータに入力する第1及び第2のポートと、前記第1のポートから入力される前記パルス信号の立下がりエッジを格納する第1のレジスタと、前記第1のポートから入力される前記パルス信号の一つ前のパルス信号の立下がりエッジ格納する第2のレジスタと、前記第2のポートから入力される前記パルス信号の立上がりエッジを格納する第3のレジスタと、前記第2のポートから入力される前記パルス信号の立下がりエッジを格納する第4のレジスタと、前記レジスタに格納されたパルス信号のエッジ間の時間を計測するエッジ間時間計測手段とを備えたものである。
また、この発明に係る内燃機関の制御装置は、複数の気筒について気筒判別を行い、それら各気筒のうち燃料噴射や点火を行うべき気筒を内燃機関に用いられる回転体の回転位置を検出することにより見分ける内燃機関の制御装置であって、前記回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号をマイクロコンピュータに入力し、そのパルス間隔を検出する回転体の位置検出装置において、前記パルス信号を前記マイクロコンピュータに入力する第1及び第2のポートと、前記第1のポートから入力される前記パルス信号の立下がりエッジを格納する第1のレジスタと、前記第1のポートから入力される前記パルス信号の一つ前のパルス信号の立下がりエッジ格納する第2のレジスタと、前記第2のポートから入力される前記パルス信号の立上がりエッジを格納する第3のレジスタと、前記第2のポートから入力される前記パルス信号の立下がりエッジを格納する第4のレジスタと、前記レジスタに格納されたパルス信号のエッジ間の時間を計測するエッジ間時間計測手段とを備えたものである。
この発明に係る回転体の位置検出方法及びその装置によれば、回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号が、エッジ間隔の非常に短いパルス信号であっても、そのエッジ間隔を正しく計測することができる。
この発明に係る内燃機関の制御装置によれば、内燃機関に用いられる回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号が、エッジ間隔の非常に短いパルスであっても、そのエッジ間隔を正しく計測することができ、前記回転体の回転方向を正しく認識することにより、気筒識別カウンタのカウントアップ及びカウントダウンの制御を正しく実行することができる。このため、回転体の回転位置を正しく認識することができ、誤点火を発生させることによる内燃機関の破損を防ぐことができる。
以下、この発明に係る内燃機関の制御装置の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、説明の都合上、この発明が適用される内燃機関の制御装置における制御システム図について説明する。なお、この制御システムについては、前記特許文献2においても説明されている。
図1は、この発明が適用される内燃機関の制御装置の制御システム図で、内燃機関(以下、エンジンという)1は、複数個の燃焼室(気筒)2(図1では、その一つのみが示されている)有し、多気筒エンジンをなしている。エンジン1に吸入される空気は、エアクリーナ3の入力部4から取り入れられ、吸入空気計5を通り、吸入流量を制御する絞り弁6を設置した絞り弁ボディ7を通り、コレクタ8に入る。ここで、絞り弁6は、これを駆動するモータ9と連結されており、モータ9を駆動することによって絞り弁6を操作し、モータ9の駆動制御によって吸入空気量を制御できるようになっている。
コレクタ8に至った吸入空気は、エンジン1の各燃焼室2に連通接続された吸気管10に分配され、各燃焼室2に導かれる。
ガソリン等の燃料は、燃料タンク11から燃料ポンプ12により吸引、加圧され、各燃焼室2毎の燃料噴射弁13と、燃圧を所定の範囲内に制御する可変燃圧レギュレータ14を配管されている燃料系に供給される。なお、燃圧は、燃圧センサ(図示省略)によって測定される。
ガソリン等の燃料は、燃料噴射弁13によって各燃焼室2内に直接噴射される。これにより、エンジン1は、筒内噴射方式エンジンをなす。
燃焼室2内に流入した空気と噴射燃料は、燃焼室2内で混合され、点火コイル15からの圧電により点火プラグ16によって点火され、燃焼する。エンジン1の燃焼室2で燃焼したガス、つまり、排気ガスは、排気管17に導かれ、触媒(図示省略)を介してエンジン1外に放出される。
空気量計5からは、吸気流量を示す信号が出力され、その出力信号はECU18に入力される。絞り弁ボディに7には、絞り弁6の開度を検出するスロットルセンサ19が取り付けられており、スロットルセンサ19の出力信号はECU18に入力される。
ECU18は、クランク角センサ20の出力信号(クランク角センサ信号)と、カム角センサ21の出力信号(カム角センサ信号)を入力する。クランク角センサ20は、クランク軸22の回転位置(回転角度)を、少なくとも1〜10°程度の精度をもって検出する。また、カム角センサ21は、吸気側のカム軸23の回転位置(回転角度)を検出する。
排気管17に設けられたA/Fセンサ24は、排気ガスの成分から実運転空燃比を検出し、その出力信号も同じくECU18に入力される。
エンジン1に取り付けられた水温センサ25は、エンジン1の冷却水温度を検出し、その出力信号も同じくECU18に入力される。また、踏み量センサ26は、アクセルペダル27の踏込量を検出し、その出力信号もECU18に入力される。
ECU18は、マイクロコンピュータを含む電子制御式のものであり、上述の各センサからの信号によって燃料の噴射タイミング、噴射流量(燃料噴射弁13のパルス幅制御)、点火のタイミング等を制御する。
なお、図1において、28はそれぞれの気筒毎に設けられているピストンを、29はECU18が内蔵するマイクロコンピュータを、30は電源を、31はリレースイッチを、32はイグニッションスイッチを各々示している。
この発明が適用される内燃機関の制御装置の制御システムは前記のように構成されているが、次に、このシステムにおけるクランク軸の回転位置(回転角度)を検出するクランク角検出方法並びに検出手段について説明する。
図2は、実施の形態1に係る内燃機関の制御装置のクランク角検出手段を説明するシステム構成図である。なお、この図2は前記従来技術において説明した図9に相当する図である。
図2において、ECU18に設けられたマイクロコンピュータ29内のレジスタ200は、第1レジスタ200A、第2レジスタ200B、第3レジスタ200C、及び第4レジスタ200Dを含む構成となっている。
第1レジスタ200Aは、目的とする検出パルスの立下がりエッジを検出するレジスタであり、第2レジスタ200Bは、目的とする検出パルスエッジを有するパルスの一つ前のパルスの立下がりエッジを検出するレジスタである。また、第3レジスタ200Cは、パルスの立上がりエッジを検出するレジスタであり、第4レジスタ200Dは、パルスの立下がりエッジを検出するレジスタである。なお、第1及び第2レジスタ200A、200Bには第1ポート201からクランク角センサ20の検出信号が入力され、第3及び第4レジスタ200C、200Dには第2ポート202からクランク角センサ20の検出信号が入力されるように構成されている。即ち、立上がり/立下がりエッジの入力用ポートである第2ポート202は最新のクランク角センサ信号の状態を知るために使用するポートであり、立下がりエッジの入力用ポートである第1ポート201は1サンプリング前のクランク角センサ信号の状態を知るために使用するポートである。
実施の形態1に係る内燃機関の制御装置におけるクランク角検出手段は上記のように構成されており、次にその動作について図3のタイムチャート及び図4のフローチャートと共に説明する。
クランク角センサ20からのパルス出力は、ECU18に設けられたマイクロコンピュータ29内のレジスタ200に入力される。そして、発生したエッジが図3に示す立下がりエッジ300の場合は、エッジ入力時刻を立下がりエッジ専用入力ポート201の第1レジスタ200A(または第2レジスタ200B)と、立上がり/立下がりの両エッジを入力できるポートである第2ポート202の第4レジスタ200Dとの2つのレジスタに格納する。
また、発生したエッジが図3に示す立上がりエッジ301の場合は、エッジ入力時刻を立上がり/立下がりの両エッジを入力できるポートである第2ポート202の第3レジスタ200Cに格納し、その後、S/Wによる割込み302を起動する。
図3において、次に発生した立下がりエッジ303については、エッジ入力時刻を立下がりエッジ専用入力の第1ポート201の第1レジスタ200A(または第2レジスタ200B)と、立上がり/立下がりの両エッジを入力できる第2ポート202の第4レジスタ200Dに格納する。
次に、図3の時刻302の時点で起動したS/Wによる割込の発生時点において、図4のフローチャートで説明するように、ステップS400において、第2ポート202の第4レジスタ200Dに格納されている立下がりエッジ入力時刻と、第2ポート202の第3レジスタ200Cに格納されている立上がりエッジ入力時刻とを比較する。
ステップS400において比較した結果、第2ポート202の第4レジスタ200Dの立下がりエッジ入力時刻が、第2ポート202の第3レジスタ200Cに格納されている立上がりエッジ入力時刻に対し、過去の時刻となっている場合はステップS401に分岐し、第2ポート202の第3レジスタ200Cに格納されている値から第2ポート202の第4レジスタ200Dに格納されている値を減算したものをエッジ間の計測時間とする。
また、図4のステップS400において、第2ポート202の第4レジスタ200Dの立下がりエッジ入力時刻が、第2ポート202の第3レジスタ200Cに格納されている立上がりエッジ入力時刻に対し、未来の時刻となっている場合はステップS402に分岐し、ステップS402において、第2ポート202の第3レジスタ200Cに格納されている立上がりエッジ入力時刻と、第1ポート201の第2レジスタ200Bに格納されている立下がりエッジ入力時刻を比較する。
ステップS402において比較した結果、第2ポート202の第3レジスタ200Cの立上がりエッジ入力時刻が、第1ポート201の第2レジスタ200Bに格納されている立下がりエッジ入力時刻に対し、未来の時刻となっている場合はステップS403に分岐し、第2ポート202の第3レジスタ200Cに格納されている立上がりエッジ入力時刻から、第1ポート201の第1レジスタ200Aに格納されている立下がりエッジ入力時刻を減算したものをエッジ間の計測時間とする。
図4のステップS402において第2ポート202の第3レジスタ200Cに格納されている立上がりエッジ入力時刻と、第1ポート201の第2レジスタ200Bに格納されている立下がりエッジ入力時刻を比較し、第2ポート202の第3レジスタ200Cの立上がりエッジ入力時刻が、第1ポート201の第2レジスタ200Bに格納されている立下がりエッジ入力時刻に対し、過去の時刻となっている場合はステップS404に分岐し、第2ポート202の第3レジスタ200Cに格納されている立上がりエッジ入力時刻から、第1ポート201の第1レジスタ200Aに格納されている立下がりエッジ入力時刻を減算したものをエッジ間の計測時間とする。
以上のように、実施の形態1に係る内燃機関の制御装置によれば、クランクシャフトの回転位置を精度良く検出することにより、エンジン回転方向が正転であるか逆転であるかの判別を誤り、気筒識別カウンタをカウントアップするべきところをカウントダウンするようなことがなくなる。このため、点火対象気筒を誤り、誤点火を発生させることによって、内燃機関を破損してしまう恐れがなくなる。
なお、前記実施の形態1においては、この発明をクランクシャフトの回転位置の検出に適用した場合を例に挙げて説明したが、カムシャフトの回転位置の検出に適用してもよく、また、両者の回転位置の検出に適用してもよい。
また、この発明は、クランクシャフトあるいはカムシャフト等内燃機関に用いられる回転体の位置検出に限らず、回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号を用い、そのパルス信号の短い周期のエッジ間の時間を計測して回転体の位置を検出するあらゆる回転体の位置検出に適用できるものである。
この発明が適用される内燃機関の制御装置の制御システム図である。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置のクランク角検出手段を説明するシステム構成図である。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置におけるクランク角検出手段の動作を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置におけるクランク角検出手段の動作を説明するフローチャートである。 正転時と逆転時とに異なった間隔のパルス発生機能を有する逆転検出機能付きクランク角センサの出力信号波形を示す図である。 内燃機関の気筒の圧縮上死点を基点に720°CA(クランク角)間を周期的にカウントするカウント値aを示す図である。 クランクシャフトの正転/反転方向の回転識別方法を説明する図である。 内燃機関が正転及び逆転したときのクランク角演算方法の一例を示す図である。 従来の内燃機関の制御装置におけるクランク角検出手段を説明するシステム構成図である。 従来の内燃機関の制御装置におけるクランク角検出手段の動作を説明するタイムチャートである。 従来の内燃機関の制御装置におけるクランク角検出手段の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関(エンジン)
2 燃焼室(気筒)
3 エアクリーナ
4 入力部
5 吸入空気計
6 絞り弁
7 絞り弁ボディ
8 コレクタ
9 モータ
10 吸気管
11 燃料タンク
12 燃料ポンプ
13 燃料噴射弁
14 可変燃圧レギュレータ
15 点火コイル
16 点火プラグ
17 排気管
18、91 ECU
19 スロットルセンサ
20、90 クランク角センサ
21 カム角センサ
22 クランク軸
23 カム軸
24 A/Fセンサ
25 水温センサ
26 踏み量センサ
27 アクセルペダル
28 ピストン
29、92 マイクロコンピュータ
30 電源
31 リレースイッチ
32 イグニッションスイッチ
93、200 レジスタ
93A、200A 第1レジスタ
93B、200B 第2レジスタ
200C 第3レジスタ
200D 第4レジスタ
201 第1ポート
202 第2ポート

Claims (7)

  1. 回転体の位置を検出する回転体の位置検出方法であって、前記回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号をマイクロコンピュータに入力し、そのパルス間隔を検出する回転体の位置検出方法において、
    前記パルス信号を前記マイクロコンピュータに第1及び第2のポートから入力するように構成し、
    前記パルス信号の立下がりエッジとこのパルス信号の一つ前のパルス信号の立下がりエッジとを前記第1のポートから入力してそれぞれ第1及び第2のレジスタに格納し、
    前記パルス信号の立上がりエッジと、このパルス信号の立下がりエッジとを前記第2のポートから入力してそれぞれ第3及び第4のレジスタに格納し、
    前記レジスタに格納されたパルス信号のエッジ間の時間を計測することにより、回転体の位置を検出することを特徴とする回転体の位置検出方法。
  2. 前記センサから出力されるパルス信号の立上がりエッジと次に継続して入力される立下がりエッジのエッジ間の時間を計測して回転体の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の回転体の位置検出方法。
  3. 前記センサから出力されるパルス信号の立下がりエッジと次に継続して入力される立上がりエッジのエッジ間の時間を計測して回転体の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の回転体の位置検出方法。
  4. 回転体の位置を検出する回転体の位置検出装置であって、前記回転体の回転方向が正転している場合と逆転している場合とで異なった間隔のパルスを発生するセンサから継続して出力されるパルス信号をマイクロコンピュータに入力し、そのパルス間隔を検出する回転体の位置検出装置において、
    前記パルス信号を前記マイクロコンピュータに入力する第1及び第2のポートと、
    前記第1のポートから入力される前記パルス信号の立下がりエッジを格納する第1のレジスタと、
    前記第1のポートから入力される前記パルス信号の一つ前のパルス信号の立下がりエッジ格納する第2のレジスタと、
    前記第2のポートから入力される前記パルス信号の立上がりエッジを格納する第3のレジスタと、
    前記第2のポートから入力される前記パルス信号の立下がりエッジを格納する第4のレジスタと、
    前記レジスタに格納されたパルス信号のエッジ間の時間を計測するエッジ間時間計測手段と、を備えたことを特徴とする回転体の位置検出装置。
  5. 前記エッジ間時間計測手段は、前記センサから出力されるパルス信号の立上がりエッジと次に継続して入力される立下がりエッジのエッジ間の時間を計測することを特徴とする請求項4に記載の回転体の位置検出装置。
  6. 前記エッジ間時間計測手段は、前記センサから出力されるパルス信号の立下がりエッジと次に継続して入力される立上がりエッジのエッジ間の時間を計測することを特徴とする請求項4に記載の回転体の位置検出装置。
  7. 複数の気筒について気筒判別を行い、それら各気筒のうち燃料噴射や点火を行うべき気筒を内燃機関に用いられる回転体の回転位置を検出することにより見分ける内燃機関の制御装置において、
    前記回転体の回転位置を、請求項4〜6の何れかに記載の回転体の位置検出装置により検出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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