JP4276190B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関(エンジン)の制御装置に係り、特に、エンジン停止時の停止状態を検出して筒内噴射によりエンジン始動を行う内燃機関の制御装置に関する。
エンジン停止状態時に、クランク角センサの信号とカム角センサの信号に基づいて膨張行程にある気筒(再始動初回噴射気筒)を検出し、その気筒に対して燃料噴射を行い、点火を行うことにより、膨張気筒に燃焼を生起させ、その燃焼圧だけで、エンジン始動を行う内燃機関(以下、エンジンと略称することがある)が知られている(例えば、特許文献1)。
また、エンジンが停止する時に、特定気筒が所定のクランク角位置で停止するように、クランク軸をセルモータによって回転させて停止位置制御を行うエンジンが知られている(例えば、特許文献2)。筒内噴射方式エンジンでは、所定の停止位置制御が実現されることにより、膨張行程にある気筒からの燃焼により、エンジンの再始動が可能となる。
また、エンジン停止時の惰性回転時に、クランク角度の特定位相あるいは極大位置エネルギ位相以外の回転位相において、前後のクランク角度信号と異なる周期で検出された場合には、停止間際の回転ゆり戻しが発生したものとして、エンジンが逆転していると判定し、これに対して、前記特定位相あるいは極大位置エネルギ位相に重複していた場合には、エンジンは逆転したとは判定せずに、次回の逆転判定された場合に、逆転したと検出することで、所定範囲内の停止精度を確保し、エンジンの停止絶対角度を検出することが知られている(例えば、特許文献3)。
特開2002−4985号公報 特開平11−107891号公報 特開2002−70629号公報
従来技術にあっては、前述したように、例えば、アイドルストップによるエンジン停止後の再始動を行う場合に、通常制御の気筒判別及びクランク角度判定を行う前に、所望の燃料噴射及び点火制御を行うことで、円滑なエンジン始動制御を実現するべく、再始動初回噴射気筒及び停止角度を正確に検出するために、エンジン停止時のクランク角センサによるクランク角検出と、エンジンの位相による再始動初回噴射気筒と停止角度を判定している。
しかしながら、上記方法では、エンジン停止時の逆転(ゆり戻し)が特定位相または極大位置エネルギ位相と重なる位置で発生した場合には、大凡の停止角度は判定できるものの、正確な停止角度の判定精度には限界がある。
また、停止間際にクランク角センサにノイズが入った場合には、逆転検出ができないことから、停止角度検出精度を保てないことが考えられる。
このようなことから、エンジン停止角度をベースに、エンジン始動(再始動)時の燃料噴射や点火時期制御を行うための角度制御が的確に行えない場合がある。加えて、正転と逆転検出を識別するためのクランク角検出周期は、エンジンの諸元や停止時のエンジン負荷により異なるために、各種適合が必要になると考えられる。
この発明は、前記点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、適合工数を必要とすることなく、エンジン停止時の停止状態の検出を高精度に行い、エンジン始動時における的確な燃料噴射及び点火時期制御を実現する内燃機関の制御装置を提供することである。
この発明による内燃機関制御装置は、内燃機関の停止時に再始動初回噴射気筒と停止角度を検出する内燃機関制御装置において、再始動初回噴射気筒と停止角度を検出する手段は、内燃機関の回転数に応じて少なくても2つ以上の角度位相が互いに異なる角度信号を出力するクランク角センサを有する。
この発明による内燃機関制御装置は、角度位相が互いに異なる角度信号の出力立上りと立下りの順序を検出することにより内燃機関のクランク角度を検出する。
この発明による内燃機関制御装置は、好ましくは、再始動初回噴射気筒と停止角度は、内燃機関が通常運転時に燃料噴射及び点火制御を行うための気筒判別とクランク角度検出手段とは異なり、内燃機関停止または始動時の何れか専用の気筒判別演算及びクランク角演算を行う。
この発明による内燃機関制御装置は、好ましくは、内燃機関停止または始動時の何れか専用の気筒判別演算及びクランク角演算は、前記内燃機関が通常運転時に行う気筒判別とクランク角度検出手段により、校正する。
この発明による内燃機関制御装置は、好ましくは、前記内燃機関停止または始動時の何れか専用の気筒判別演算及びクランク角演算校正は、内燃機関の低回転数域では禁止する。
この発明による内燃機関制御装置は、好ましくは、内燃機関の再始動初回噴射気筒及び停止角度を演算する手段は、制御装置の演算処理負荷が大きい高回転数域では、演算を実行しない。
この発明による内燃機関制御装置は、好ましくは、内燃機関の再始動初回噴射気筒及び停止角度の演算値は、内燃機関制御装置の電源が遮断された場合でも記憶保持する記憶手段を有する。
この発明による内燃機関制御装置は、内燃機関の回転数に応じて少なくても2つ以上の角度位相が互いに異なる角度信号を出力するクランク角センサと、内燃機関の通常運転時に燃料噴射及び点火制御を行うための気筒判別、クランク角度検出とは別に、前記クランク角センサの出力信号によって内燃機関の停止時に再始動初回噴射気筒と停止角度を検出する手段とを有し、内燃機関始動時は、少なくても通常運転時の気筒判別及びクランク角演算が正確に判定できるまでの期間、再始動初回噴射気筒と停止角度を検出する前記手段により求められる内燃機関の角度情報に基づいて燃料噴射及び点火制御を行う。
この発明による内燃機関制御装置は、好ましくは、通常制御までの始動時の燃料噴射及び点火制御は、再始動初回噴射気筒判定値に基づいて、噴射及び点火を行う気筒及び制御気筒順序を決定する。
この発明による内燃機関制御装置は、好ましくは、噴射実行及び点火実行クランク角度は、各実行される気筒の所定行程の特定角度を基準とした予め設定された定数に基づいて気筒間のオフセットの補正を演算して設定する。
この発明による内燃機関制御装置は、内燃機関の回転数に応じて少なくても2つ以上の角度位相が互いに異なる角度信号を出力するクランク角センサを用いることにより、正確な内燃機関の停止角度と再始動初回噴射気筒を算出することができ、停止角度と再始動初回噴射気筒判定方法に基づいて、始動時の噴射タイミングと点火時期制御において、停止位置に影響されない容易な適合設定と制御ロジックを提供することができる。これにより、円滑な内燃機関の始動時制御が実現できる。
以下、本発明の内燃機関の制御装置の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1は、本実施形態の内燃機関の制御装置が適用される筒内噴射エンジンの制御システムである。
エンジン1は、複数個の燃焼室(気筒)2(図1では、その一つのみが示されている)有し、多気筒エンジンをなしている。
エンジン1に吸入される空気は、エアクリーナ3の入力部4から取り入れられ、吸入空気計5を通り、吸入流量を制御する絞り弁6を設置した絞り弁ボディ7を通り、コレクタ8に入る。
ここで、絞り弁6は、これを駆動するモータ10と駆動連結されており、モータ10を駆動することによって絞り弁6を操作することにより、モータ10の駆動制御によって吸入空気量を制御できるようになっている。
コレクタ8に至った吸入空気は、エンジン1の各燃焼室2に連通接続された吸気管19に分配され、各燃焼室2に導かれる。
ガソリン等の燃料は、燃料タンク11から燃料ポンプ12により吸引、加圧され、各燃焼室2毎の燃料噴射弁13と、燃圧を所定の範囲内に制御する可変燃圧レギュレータ14を配管されている燃料系に供給される。燃圧は、燃圧センサ(図示省略)によって測定される。
燃料は、燃料噴射弁13によって各燃焼室2内に直接噴射される。これにより、エンジン1は、筒内噴射方式エンジンをなす。
燃焼室2内に流入した空気と噴射燃料は、燃焼室2内で混合され、点火コイル17からの圧電により点火プラグ35によって点火され、燃焼する。
エンジン1の燃焼室2で燃焼したガス、つまり、排気ガスは、排気管28に導かれ、触媒(図示省略)を介してエンジン1外に放出される。
空気量計5からは、吸気流量を示す信号が出力され、その出力信号はコントロールユニット15に入力される。絞り弁ボディに7には、絞り弁6の開度を検出するスロットルセンサ18が取り付けられており、スロットルセンサ18の出力信号はコントロールユニット15に入力される。
コントロールユニット15は、クランク角センサ16の出力信号(クランク角センサ信号)と、カム角センサ27の出力信号(カム角センサ信号)を入力する。
クランク角センサ16は、クランク軸21の回転位置(回転角度)を、少なくとも1〜10°程度の精度をもって検出する。
カム角センサ27は、吸気側のカム軸25の回転位置(回転角度)を検出する。
排気管28に設けられたA/Fセンサ20は、排気ガスの成分から実運転空燃比を検出し、その出力信号も同じくコントロールユニット15に入力される。
エンジン1に取り付けられた水温センサ22は、エンジン1の冷却水温度を検出し、その出力信号も同じくコントロールユニット15に入力される。
踏み量センサ9は、アクセルペダル29の踏込量を検出し、その出力信号もコントロールユニット15に入力される。
コントロールユニット15は、マイクロコンピュータを含む電子制御式のものであり、上述の各センサからの信号によって燃料の噴射タイミング、噴射流量(燃料噴射弁13のパルス幅制御)、点火のタイミング等を制御する。
なお、図1において、23は各気筒毎に設けられているピストンを、26はコントロールユニット15が内蔵するCPUを、30は電源を、31はリレースイッチを、32は表示灯を、33はイグニッションスイッチを各々示している。
つぎに、内燃機関制御装置の一つの実施形態の要部を、図2を参照して説明する。
コントロールユニット15内のCPU26は、上述の各センサからの信号によってエンジン1の運転状態を検出し、アイドルストップ条件演算ブロック261によって、アイドルストップ条件演算を行い、アイドルストップを実行するか否かの判定を行う。
CPU26は、アイドルストップ条件演算ブロック261でアイドルストップ許可判定された場合には、アイドルストップ制御ブロック262によってアイドルストップ制御として、アイドルストップを行うための燃料カット制御を行ない、エンジン1を停止(アイドルストップ)させる。
停止角度検出ブロック263では、クランク角センサ16の出力信号、つまりクランク角センサ信号Scを元に、エンジン1の停止クランク角度(停止角度)を検出する。
再始動初回噴射気筒判定ブロック264では、カム角センサ27が出力するカム軸センサ信号に基づく気筒判別と、停止角度検出ブロック263での停止クランク角度検出結果より、再始動初回噴射気筒判定を行う。
なお、停止角度検出ブロック263と再始動初回噴射気筒判定ブロック264の詳細については後述する。
停止角度検出ブロック263による停止クランク角度と、再始動初回噴射気筒判定ブロック264による再始動初回噴射気筒判定の情報は、バックアップRAM、EEP−ROM等、エンジン制御装置の電源が遮断(Key:OFF)されても、記憶情報を保持する記憶手段151に格納される。
これにより、イグニッションスイッチ33がオフされても、停止クランク角度と再始動初回噴射気筒判定値の記憶値が保持され、その後のエンジン始動時でも、その記憶値を読み出すことにより、後述する始動時制御が可能となる。
以上の各演算処理や検出処理、判定処理等を行うことで、例えば、アイドルストップ時のエンジン停止角度及び気筒判別が行われ、エンジン再始動時の最適な燃料噴射タイミングや点火制御を行うことが可能となる。
図3(a)は、エンジン停止時のシリンダ内容積が、エンジン停止時のピストン位置、つまりクランク角位置(停止角度)により異なることを示している。
エンジン再始動のために、エンジン停止状態にある燃焼室2に燃料噴射を行う場合には、エンジン停止時のシリンダ内容積(空気量)に適した噴射量による燃料噴射を、その燃焼室2に対して行なうことが必要となる。このことから、エンジン停止角度を正確に検出することが必要になる。
図3(b)は、エンジン停止角度θstに対するシリンダ内容積Vcと要求燃料噴射量Qfの関係を示している。ピストン23が下死点(BDC)にある時にシリンダ内容積Vcは最大となり、上死点方向に停止角度θstがある場合に、シリンダ内容積Vcは停止角度θstに従って小さくなる。この気筒の燃焼室2内に燃料噴射を行なう場合には、シリンダ内容積Vcに見合った量を行なう事が望ましいことは、説明を必要としない既知のことである。
エンジン停止角度検出を行うクランク角センサ16の詳細構成を、図4を参照して説明する。クランク角センサ16は、等回転角ピッチで検出歯部161を有していてクランク軸21と同期回転するクランク角ピックアッププレート162と、クランク角ピックアッププレート162に対して互いに所望の位相差Δθを付けて配置された二つの検出器(ピックアップ器)163、164とを有する。
このクランク角センサ16では、二つの検出器163、164の出力値そのものの位相差が発生すればよいので、二つの検出器163、164は、必ずしも隣り合わせである必要はない。例えば、ピックアッププレート162の検出歯部161の歯数分だけ、両検出器163、164の間隔をあけて配置すればよい。また、1つの検出器によって位相差の出る信号を出力するもの(例えば、内蔵されている)であってもよい。
図5は、クランク角センサ16の出力信号の波形チャートの1例を示している。なお、図5において、Sc1は検出器163の出力信号(パルス信号)を、Sc2は検出器164の出力信号(パルス信号)を各々示している。位相差を設けた二つの検出器163、164は、パルス信号周期に対し、例えば1/4位相差を設けられている。
この信号形態とすることで、エンジン1が通常運転と同じ正転方向で回転している場合には、信号Sc1の立ち上がり→信号Sc2の立ち上がり→信号Sc1の立ち下がり→信号Sc2の立ち下がりの順序で発生することになる。
これに対し、エンジン停止直前のゆり戻し(停止直前の圧縮気筒の圧縮仕事により、逆転する場合があり、この現象をゆり戻しと称する)によって反転方向で回転している場合には、信号Sc2の立ち上がり→信号Sc1の立ち上がり→信号Sc2の立ち下がり→信号Sc1の立ち下がりという順序で発生することになる。
このように、正転方向でのクランク角センサ信号形態と逆転方向でのクランク角センサ信号形態とが異なることにより、正転と反転の回転を区別することができる。
正転と逆転回転方向の区別方法の別手段としては、正転方向で回転している場合には、信号Sc1がハイの状態で信号Sc2の立上りが発生する。同様に、信号Sc2の出力がローの状態で信号Sc1の立ち上がりが発生する。反転方向で回転している場合には、信号Sc1の出力がハイの状態で信号Sc2の立下りが発生し、同様に信号Sc2の出力がローの状態で信号Sc1の立ち下がりが発生する。このように、位相差の信号を生成する検出器163、164の配置と、該検出器163、164の信号の発生状態を検出することで、ンジン1の回転方向と角度を判定することができ、正確な停止角度を求めることが可能となる。
図5で示したクランク角センサ信号の入力処理の一例を、図6を参照して説明する。互いに位相差を設けられた検出器163の信号Sc1と検出器164の信号Sc2をD−フリップフロップIC24に入力し、IC24の論理処理を活用することで、正転と反転を容易にCPU26で処理する例を示したものである。
この例によれば、図5で示した信号Sc1と信号Sc2のハイ/ローの関係と、立ち上がり/立下りの組合せを活用して、反転方向に回転している場合には、その期間中、該D−フリップフロップIC24からハイ信号(反転信号)を出力する論理を活用すれば実現できる。
この方法を用いた場合には、CPU26の処理は、D−フリップフロップIC24からの信号を入力することで、容易に、正転/反転を判定することができ、併せて信号Sc1または信号Sc2の何れか1つ以上の入力との組合せで正確なクランク角検出を行なうことができる。ただし、この方法は、CPU26の処理や演算負荷に負担がかからないという効果はあるものの、安価ではあるが、D−フリップフロップIC24を別途必要とする。
D−フリップフロップIC24を必要としない方法として、CPU26の処理で、図5で示した信号Sc1と信号Sc2の立ち上がり/立下りの順序を監視して、正転/反転方向の回転を識別してもよい。
図7は、6気筒エンジンを例にした前述のクランク角センサ信号の入力処理(図6に示されている入力処理)による回転方向及びクランク角度検出によるタイミングチャートを示している。
図7のカウント値aは、例えば#1気筒の圧縮TDCを基点に720CA(クランク角)間を周期的にカウントするカウンタで、カウント値bは、カウント値aに基づいて、#1気筒〜#6気筒の各気筒の行程毎にカウントする別のカウンタである。
カウント値aは、図6で示した正転/反転方向の回転識別方法により、正転方向と判定された場合には、パルス信号入力毎に角度認識値をカウントアップし、#1気筒の圧縮行程TDC相当の位置でイニシャライズするものである。
カウント値bは、カウント値aに基づいて、カウントaと同様にカウントアップ処理を行ない、6気筒エンジンであれば、各気筒の差分である120CA毎(各気筒のTDC毎)にイニシャライズ処理を行なうものである。このカウント値bにより、図3で示したエンジン停止時の各気筒のシリンダ内容積を求めることができる。
図8(a)は、カウント値aの校正方法の一例を示している。カウント値aは、エンジン停止角度や再始動初回噴射気筒を判定する基本となるカウンタ値であることから、例えば、ノイズ等により、カウント値aが誤った演算を行ってしまった場合には、停止角度及び再始動初回噴射気筒判定精度が損なわれてしまい、所望の制御、例えば、アイドルストップ後の再始動時の燃料噴射や点火時期制御を正確に行えなくなってしまう。
このことから、カウント値aは、正確にクランク角度を判定させるために、正確な角度情報に基づいて校正、つまり、誤った値を適性値に修正する必要がある。
その方法として、通常運転中のクランク角度基点であるREF位置信号により、カウント値aを校正する例がある。ここで、REF位置とは、通常運転時の燃料噴射タイミングや点火時期制御を行なうための基準となる角度である。REF位置信号は、例えば、各気筒の圧縮行程110BTDC毎に発生する。なお、図8のPOS信号は、クランク角センサ16が出力するクランク角センサ信号より生成されるクランク角度(位置)信号である。
ここでは、正確な角度情報として、REF位置信号の例を用いて説明したが、その他の信号で正確なクランク角度を示すものがあれば、その信号によりカウント値aを校正してもよい。
図8(b)は、カウントaの校正をREF位置信号で行う場合に、誤った校正を行う場合の1例を示している。エンジン1が停止する直前は、圧縮行程にある気筒の圧縮仕事(エンジン1の回転方向に対して、抵抗となる逆の働き)に打ち負けて、エンジン1が逆回転する部分に注目したものである。
REF位置信号は、例えば、圧縮行程110BTDCとなるPOS信号のタイミングであり、REF位置信号の生成は、POS信号をカウントして所定値毎に発生させるものである。
このことに対してエンジン停止直前に逆回転をしてしまう場合には、REF位置信号は正確な角度ではなくなってしまうこの場合でも、カウント値aを単純にREF位置信号で校正してしまうと誤った校正を行う事になる。
この誤校正を回避するためには、エンジン1の逆回転は低回転時のみ発生することから、所定回転数以下では、REF位置信号による校正を行わない(禁止する)ことで対応可能となる。
このように、通常運転時に、低回転時を除いて定期周期毎にカウント値aを校正することで、正確な停止角度及び再始動初回噴射気筒の判定を行うことができる。
図9は、エンジン1が正転及び逆転した時のクランク角演算方法の一例を示している。クランク角度のカウント値aは、正転方向に回転している場合には、カウントアップしていけばよく、例えば、#1気筒の圧縮TDCの位置(720CA)でカウント値a=0にイニシャライズする。その後、正転が継続された場合には、0の値からカウントアップを行えばよい。これに対し、逆転した場合には、正転とは逆に、カウント値aをカウントダウンするものである。
ここで、カウント値a=0にイニシャライズする位置(例えば#1気筒の圧縮TDC)に来た場合には、単純にカウントダウンすることができない。そのため、イニシャライズ位置に来た場合には、図9に示されているように、カウント値aをイニシャライズ直前の値に値を大きくする。この方法により、カウントaの値を正確に全行程(720CA)の範囲で演算することが可能となる。
本発明のエンジン停止角度検出及び再始動初回噴射気筒判別処理を、単一CPUによるエンジン制御に追加することによる対応について、図10(a)〜(c)を参照して説明する。
本発明では、エンジン停止角度及び再始動初回噴射気筒を算出するために、通常のエンジン1を運転する制御に対し、当該制御を追加することでクランク角センサ16の信号入力時に行なう処理が増加することになる。これは、エンジン1の回転数に比例して、CPU26での処理負荷を圧迫することになる。
図10(a)は低回転時の割込処理のタイムチャートであり、図10(b)は高回転時の割込処理のタイムチャートである。図10(a)、(b)において、白抜き部分Paがクランク角センサ処理の優先度よりも低い定期的に行なう処理部分であり、網掛け部分Pbがクランク角センサ入力時に優先的に割込み処理として行なう部分(期間)である。
低回転運転領域では、図10(a)に示されているように、クランク角センサ処理の周期が長いため、本発明の新たな制御を追加した場合でも、CPU26の演算負荷への圧迫は少なく、問題がない。
これに対し、高回転運転領域では、図10(b)に示されているように、クランク角センサ16の入力周期が速くなることで、クランク角センサ入力時の処理頻度が大きくなる。これにより、優先度が低い定期的に行なう制御処理を行なう期間が短くなり、CPU26の演算負荷を圧迫すると共に、的確な演算処理を達成することができなくなる可能性がある。
CPU26の演算負荷を軽減して、あらゆる運転領域でも的確な演算処理を行なうために、高回転領域では、例えば、図10(c)に示されているように、エンジン回転数Neが所定値Neset以上である場合には、エンジン停止角度及び再始動初回噴射気筒処理ためのクランク角センサ入力時の割込み処理を禁止し、ンジン回転数Neが所定値Neset未満である場合にのみクランク角センサ入力時の割込み処理を許可すればよい。
つまり、エンジン回転数Neによって、エンジン停止角度及び再始動初回噴射気筒処理ためのクランク角センサ入力時の割込み処理によるCPU26の演算負荷は大きく影響を受けるから、高回転領域では、そのクランク角センサ入力時の割込み処理を停止(禁止)すればよい。
その判定方法は、回転数Ne≧所定値Nesetを判定して行えばよい。ここで、所定値(回転数比較値)Nesetは、エンジン停止角度を正確に判定できる以上のエンジン回転数NeとCPU26の演算負荷を成立できる範囲、例えば、2000r/min程度を設定すればよい。
これにより、如何なる運転領域でも、的確なエンジン制御を行なうことができ、且つ停止角度及び再始動初回噴射気筒判定の処理の両立を図ることができる。
以上の説明が、本発明によるエンジンの停止直前の正転および反転方向に複雑に回転した場合でも正確に、停止角度及び再始動初回噴射気筒を判定でき、通常の運転領域でもCPU26の演算負荷を圧迫させない。
次に、前述のエンジンの停止角度情報を用いて行うエンジン始動時の燃料噴射及び点火時期制御について説明する。
通常のエンジンの始動時制御は、クランク角センサ16及びカム角センサ27の何れか一つあるいは組合せにより気筒判別を行うが、正確な気筒判別を行うためには、クランキング中の所定角度または時間が必要であることは、既知の事実である。
本発明では、前記したエンジンのクランク角度検出値を用いて、上記したこれまでの始動に要する時間(気筒判別までの時間)を待たずに、燃料噴射及び点火制御を行うことで、アイドルストップ後の再始動や通常の始動性の早期化を実現し、エンジンの商品性の向上を実現するものである。
つぎに、エンジン停止後の再始動時に行う燃料噴射タイミング及び点火時期制御を、図11を参照して説明する。
燃料噴射タイミング及び点火時期制御は、最適なタイミング制御を行うことから同じである。したがって、ここでは、噴射タイミング制御を例にとっている。所望のタイミングで点火時期制御を行う場合も同様であり、特に、燃料噴射タイミングと別のブロック図を用いて点火時期制御を説明しなくても、本発明の内容は、充分に理解できるため、点火時期制御の説明は割愛する。なお、図11において、符号nは、燃料噴射、点火の順序を示す。
まず、ブロック111では、噴射気筒順序に対する噴射タイミング・テーブルを参照して各気筒の噴射タイミングを設定する。ここで、噴射気筒順序とは、通常運転時の噴射順序と同じである。噴射タイミング・テーブルは、予め評価適合された噴射タイミング角度STITANGnを、各気筒の基準位置、例えば圧縮行程TDCに設定する。
次に、ブロック112では、ブロック111で設定された各気筒の噴射タイミングの気筒間隔オフセットを補正する。本ブロック112では、6気筒エンジンの例を示している。6気筒エンジンの場合には、120CA毎に気筒周期が発生する。この倍数M分(240、360、480、600)を補正することで、全行程720CA(4サイクル)に対する要求クランク角度BAITANGnを下式により算出する。
BAITANGn=M+(720−STITANGn)
これにより、ブロック111で説明した各気筒毎の基準位置設定STITANGnに対する要求クランク角度BAITANGnを算出することが可能となる。
次に、ブロック113では、BAITANGnに対する補正を下式に従って行う。
TAITANGn=BAITANGn+(再始動初回噴射気筒−1)×120
ブロック112では、気筒間の補正算出を行ったが、実際に噴射する気筒は、再始動初回噴射気筒に応じて設定しなければ噴射気筒の制御が行えなくなり、異なる気筒に燃料噴射を行った場合には、エンジンの始動性悪化に加えて、排気エミッション悪化となってしまう。
従って、噴射気筒を元に、ブロック112で算出した気筒間タイミングと組み合わせることにより、正確な気筒に所定の噴射タイミングTAITANGnで燃料噴射を行う。
ブロック114では、全行程720CA(4サイクル)に対して、ブロック113の演算値TAITANGnが大きい値となった場合の補正演算を下式に従って行う。
ITANGn=TAITANGn/720
TAITANGn=TAITANGn−ITANGn×720
ブロック111では、各気筒の基準位置(例えば圧縮行程TDC)に対し、大きく離れた位置の設定をした場合、ブロック113の演算値TAITANGnが720CAを上回ることがあり得る。これは、演算上の問題であり、所望の位置で噴射を行う必要がある。加えて、図7及び図8の説明でクランク角度は720CA周期で求めるものに対し、実在しない値となってしまう。
例えば、TAITANGn=730CAと演算された場合には、TAITANGn=10CAと同じ位置である。この関係は、全行程720CA(4サイクル)で除算した値ITOFnの余りITANGnで算出することができる。
以上の処理を行うことで、実際に適合を行うユーザ側に対し、設定値を混乱させることもなく、再始動初回噴射気筒に対する個々の制御を必要としないエンジンの始動時制御を提供できる。
図12は、図11に示されている制御によるタイミングチャートである。再始動判定により、本発明の燃料噴射及び点火時期制御が実行された場合には、図12の例では、3回目の噴射タイミングから、図11に示されている制御により算出した噴射タイミングITANG1、ITANG2と続いて制御を実行する。一方の点火時期制御も同様に行えばよいのは、図11で説明した通りであり、図12の例でも点火実行のタイミングチャートは割愛している。
1回目の噴射は、始動許可成立時に、再始動初回噴射気筒(#n)に対して即座に行い、2回目の噴射は、始動許可成立後、所定時間Txが経過した後に時間制御によって行い、3回目以降は、エンジン回転によって変化する角度情報が得られるとして、TAITANGnに基づく角度制御によって燃料噴射を行う。
つぎに、本発明によるエンジン制御を、図13を参照して説明する。
ステップS131では、エンジンのクランク角度を検出するクランク角センサ入力処理を行ない、クランク角度を演算する。
ステップS132では、アイドルストップの許可判定を行う。アイドルストップ許可が成立した場合には、燃料カット等を行い、エンジンを停止させる。
ステップS133では、ステップS132で行われたエンジン停止の際の停止角度と再始動初回噴射気筒を判定する。判定方法は図4、図5、図6、図7、図8、図9を用いて説明した方法で演算するものである。
次に、ステップS134では、アイドルストップ後の再始動またはクランキングによる通常の始動要求を判定し、始動要求が成立した時には、ステップS135にて噴射タイミング演算を行う。
ステップS136では、始動によりエンジンの回転が始まり、ステップS131で算出したクランク角度処理とステップS135で算出した噴射タイミングITANGnが合致したか否かを判定する。合致した場合には、ステップS137により、実際に燃料噴射を実行する。
次にステップS138では、ステップS135の燃料噴射タイミング同様に点火時期の演算を行う。ステップS139では、ステップS136の燃料噴射タイミング同様に、始動によりエンジンの回転が始まり、ステップS131で算出したクランク角度処理とステップS138で算出した点火時期ADVANGnが合致したか否かを判定し、合致した場合には、ステップS140により、実際に点火を実行する。
以上説明した、燃料噴射タイミングのステップS135とステップS136及び、点火時期のステップS138とステップS139は、図11と図12で説明した本発明による制御を行うものである。
図14は、図12、図13で示したアイドルストップ後の再始動時のタイミングチャートと通常始動時制御切り替え時のタイミングチャートである。
通常始動時制御とは、下記するが本発明とは直接関係しないため、詳細の説明を必要としないが便宜上、一般に知られているエンジンの燃料噴射や点火制御の事を示した定義とする。通常始動時制御は、エンジンの気筒判別及びREF位置及びエンジンの角度情報に基づいて燃料噴射や点火制御を行うもので、エンジンを始動させるために一般に知られている内容であること、更に通常始動時制御が実行される場合には、本発明の制御は行わないことから、詳細の説明を割愛する。
まず、図14で用いている符号について説明する。TOPとは、エンジンの状態がわかり易いように、便宜上示したものであり、該位置が圧縮行程のTDC(上死点)となる位置である。POSとは、エンジンの通常角度制御を行うためのものであり、クランク角センサ16による信号である。
POS−16(カウントa用)とは、本発明のエンジンの停止角度及び気筒判別や再始動時の燃料噴射や点火制御を行うための信号(Sc1、Sc2)によるものである。
REF判定とは、REF位置の判定を示したものである。始動直後の圧縮行程110BTDCの位置でREFが生成されないのは、前記図1で説明したクランク角センサ16の情報が確定されていないため、生成されない事を示す。
CYLBUNは、図6で説明した出力信号Sc1とSc2信号に基づいて算出する気筒判別値であり、CYLCNTは通常制御で用いる気筒判別値である。エンジン始動時にCYLCNT=0となっている領域では、通常制御での気筒判別が行われていない状態を示す。
初回REF判定までの領域での各気筒に対する燃料噴射や点火制御は、図11及び図12で説明した再始動制御方法で行うものである。再始動制御によりエンジンは自転し、クランク角センサ16の情報により本発明の対象とならない通常制御により、気筒判別後にREF位置信号が発生する。
本夕イミング以降は、通常始動時制御により所望の燃料噴射及び点火制御を行い、円滑にエンジンは始動及び運転が可能となる。
本発明の再始動時制御は、初回REF判定まで行えば、通常始動時制御により、それ以降円滑に内燃制御できるが、本発明の再始動時制御を初回REF判定された場合でも行った場合には、2つ(本発明の再始動制御と通常始動時制御)の制御により、燃料噴射と点火制御を実行する事になり、複数回同一気筒に実行される事になり、空燃比のアンマツチ(複数噴射によりリッチ)や不適切な点火実行(例えば、燃料噴射中に点火を実行するなど)により、的確な燃焼が実現できなくなり、排気エミツションや運転性悪化を誘発する事になる。
従って、本発明による再始動時制御は、初回REF判定=通常始動時制御実行までとすることで、排気エミッションや運転性悪化とならず、円滑なエンジンの始動を提供する事が可能となる。
本実施形態の効果を要約すると、以下の通りである。
(1)内燃機関の回転数に応じて少なくても2つ以上の角度位相が互いに異なる角度信号を出力するクランク角センサを用いることにより、正確な内燃機関の停止角度と再始動初回噴射気筒を算出することができ、停止角度と再始動初回噴射気筒判定方法に基づいて、始動時の噴射タイミングと点火時期制御において、停止位置に影響されない容易な適合設定と制御ロジックを提供することができ、円滑な内燃機関の始動時制御が実現できる。
(2)角度位相が互いに異なる角度信号の出力立上りと立下りの順序を検出することにより、正転、ゆり戻しによる反転を考慮して内燃機関のクランク角度を正確に検出することができる。
(3)再始動初回噴射気筒と停止角度は、内燃機関が通常運転時に燃料噴射及び点火制御を行うための気筒判別とクランク角度検出手段とは異なり、内燃機関停止または始動時の何れか専用の気筒判別演算及びクランク角演算を行うから、内燃機関停止または始動時の気筒判別演算、クランク角演算を通常運転時の燃料噴射、点火制御とは別に、適正に行うことができる。
(4)内燃機関停止または始動時の何れか専用の気筒判別演算及びクランク角演算は、内燃機関が通常運転時に行う気筒判別とクランク角度検出手段により校正することにより、内燃機関停止、始動時の気筒判別演算、クランク角演算を、誤差なく正確に行うことができる。
(5)内燃機関停止または始動時の何れか専用の気筒判別演算及びクランク角演算校正は、内燃機関の低回転数域では禁止するから、誤った校正が行われることがない。
(6)内燃機関の再始動初回噴射気筒及び停止角度を演算する手段は、制御装置の演算処理負荷が大きい高回転数域では、演算を実行しないから、演算負荷を過剰にすることなく、如何なる運転領域でも的確な内燃機関制御を行うことができる。
(7)内燃機関の再始動初回噴射気筒及び停止角度の演算値は、内燃機関制御装置の電源が遮断された場合でも記憶保持する記憶手段を有するから、イグニッションスイッチがオフされた後のエンジン始動時でも、記憶値を読み出すことにより、筒内噴射による始動時制御が可能となる。
(8)内燃機関の回転数に応じて少なくても2つ以上の角度位相が互いに異なる角度信号を出力するクランク角センサと、内燃機関の通常運転時に燃料噴射及び点火制御を行うための気筒判別、クランク角度検出とは別に、前記クランク角センサの出力信号によって内燃機関の停止時に再始動初回噴射気筒と停止角度を検出する手段とを有しているから、内燃機関始動時は、通常運転時の気筒判別及びクランク角演算が正確に判定できるまでの期間、再始動初回噴射気筒と停止角度を検出する前記手段により求められる内燃機関の角度情報に基づいて燃料噴射及び点火制御を的確に行うことができる。
(9)通常制御までの始動時の燃料噴射及び点火制御は、再始動初回噴射気筒判定値に基づいて、噴射及び点火を行う気筒及び制御気筒順序を決定するから、この時の燃料噴射及び点火制御を的確に行うことができる。
(10)噴射実行及び点火実行クランク角度は、各実行される気筒の所定行程の特定角度を基準とした予め設定された定数に基づいて気筒間のオフセットの補正を演算して設定するから、実際に適合を行うユーザ側に対し、設定値を混乱させることもなく、再始動初回噴射気筒に対する個々の制御を必要としないエンジンの始動時制御を実現できる。
本実施形態の内燃機関制御装置が適用される筒内噴射エンジンの制御システム図。 本発明による内燃機関制御装置の一つの実施形態の要部を示すブロック図。 (a)はエンジン停止時のシリンダ内容積を示す説明図であり、(b)は、エンジン停止角度に対するシリンダ内容積と要求燃料噴射量との関係を示すグラフ。 エンジン停止角度を検出するためのクランク角センサの一つの実施形態を示す図。 クランク角センサの出力信号の波形チャート。 クランク角センサの入力処理部の一つの実施形態を示すブロック図。 6気筒を例にした回転方向及びクランク角度検出によるタイミングチャート。 (a)はカウント値校正の一例を示すタイミングチャート、(b)は誤ったカウント値校正を行う一例を示すタイミングチャート。 エンジンが正転、逆転した時のクランク角演算の一例を示す説明図。 (a)は低回転時の割込み処理タイミンクを示すタイミングチャート、(b)は高回転時の割込み処理タイミンクを示すタイミングチャート、(c)はエンジン回転数とCPU負荷との関係を示すグラフ。 本実施形態の内燃機関制御装置によるエンジン停止後の再始動時に行う噴射タイミング処理を示すブロック図。 本実施形態の内燃機関制御装置によるエンジン停止後の再始動時に行う噴射タイミングを示す本タイミングチャート。 本実施形態の内燃機関制御装置によるエンジン制御フローを示すフローチャート。 アイドルストップ後の再始動時のタイミングチャートと通常始動時制御切り替え時のタイミングチャート。
符号の説明
1 エンジン
2 燃焼室(気筒)
3 エアクリーナ
4 入力部
5 吸入空気計
6 絞り弁
7 絞り弁ボディ
8 コレクタ
9 踏み量センサ
10 モータ
11 燃料タンク
12 燃料ポンプ
13 燃料噴射弁
14 可変燃圧レギュレータ
15 コントロールユニット
16 クランク角センサ
17 点火コイル
18 スロットルセンサ
19 吸気管
20 A/Fセンサ
21 クランク軸
22 水温センサ
23 ピストン
24 D−フリップフロップIC
25 カム軸
26 CPU演算手段(演算手段)
27 カム角センサ
28 排気管
29 アクセルペダル
30 電源
31 リレースイッチ
32 表示灯
33 イグニッションスイッチ
35 点火プラグ
151 記憶手段
161 検出歯部
162 クランク角ピックアッププレート
163、164 検出器
261 アイドルストップ条件演算ステップS
262 アイドルストップ制御ステップS
263 停止角度検出ステップS
264 再始動初回噴射気筒判定ステップS

Claims (5)

  1. クランク軸と同期回転するクランク角ピックアッププレートと、該クランク角ピックアッププレートに等回転角ピッチで設けられた検出歯部と、該検出歯部を検出すべく前記クランク角ピックアッププレートに対して互いに位相差を付けて配置された第一の検出器と第二の検出器を有する内燃機関の制御装置であって、
    前記第一の検出器からの第1角度信号と前記第二の検出器からの第2角度信号に基づいて前記クランク軸の回転方向を判定する回転方向判定手段と、
    該回転方向判定手段によって正転方向の回転と判定された場合に、前記第一の検出器からの第1角度信号と前記第二の検出器からの第2角度信号の入力に応じて角度認識値をカウントアップし、予め設定された回転角度位置でイニシャライズするカウントアップ手段と、
    該カウントアップ手段によりカウントアップされる角度認識値を、通常運転中のクランク角度基点位置信号に基づいて校正する校正手段を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記校正手段は、前記内燃機関の低回転数域では前記校正を禁止することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記回転方向判定手段は、
    第1角度信号がハイの状態で第2角度信号の立ち上がりが発生した場合、
    第1角度信号がローの状態で第2角度信号の立ち下がりが発生した場合、
    第2角度信号がローの状態で第1角度信号の立ち上がりが発生した場合、
    第2角度信号がハイの状態で第1角度信号の立ち下がりが発生した場合のいずれかに該当するときは正転方向の回転と判定し、
    第1角度信号がハイの状態で第2角度信号の立ち下がりが発生した場合、
    第1角度信号がローの状態で第2角度信号の立ち上がりが発生した場合、
    第2角度信号がローの状態で第1角度信号の立ち下がりが発生した場合、
    第2角度信号がハイの状態で第1角度信号の立ち上がりが発生した場合のいずれかに該当するときは逆転方向の回転と判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記回転方向判定手段は、
    第1角度信号の立ち上がり、第2角度信号の立ち上がり、第1角度信号の立ち下がり、第2角度信号の立ち下がりを順番に検出したときは正転方向の回転と判定し、第2角度信号の立ち上がり、第1角度信号の立ち上がり、第2角度信号の立ち下がり、第1角度信号の立ち下がりを順番に検出したときは逆転方向の回転と判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関の始動時に、前記クランク軸の前回の停止角度と、前記第1角度信号及び第2角度信号に基づいて、燃料噴射制御及び点火時期制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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