JP4313733B2 - エンジンの気筒判定装置 - Google Patents

エンジンの気筒判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4313733B2
JP4313733B2 JP2004204708A JP2004204708A JP4313733B2 JP 4313733 B2 JP4313733 B2 JP 4313733B2 JP 2004204708 A JP2004204708 A JP 2004204708A JP 2004204708 A JP2004204708 A JP 2004204708A JP 4313733 B2 JP4313733 B2 JP 4313733B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detected
crankshaft
signal
time
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004204708A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006029106A (ja
Inventor
広人 石川
舘  武志
久嗣 石倉
義秋 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2004204708A priority Critical patent/JP4313733B2/ja
Publication of JP2006029106A publication Critical patent/JP2006029106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4313733B2 publication Critical patent/JP4313733B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、例えば3気筒エンジン等の多気筒エンジンにおいて、いずれの気筒が特定の行程にあるかを判別するための気筒判定装置に関する。
エンジンはその動作の1サイクルが、例えば2、又は4の複数の行程で成り立っており、このため2気筒以上の多気筒エンジンでは、点火時期や燃料噴射時期等の制御のために、いずれの気筒が特定の行程、例えば圧縮行程にあるかを識別する必要がある。このため、気筒判定が必要になる。
ところで、このような気筒判定装置としては、第1の従来例として、下記特許文献1等に所載のように、カム軸に装着された円形回転部材に各気筒のクランク角判定用の突起を各気筒毎に異なる突起数で設け、この突起をクランク軸用検知器(検知部)で検出し、このクランク軸用検知器から得られるパルス信号の時間間隔の比から、特定のビット状態を決定し、このビット状態の配列が、所定の配列パターンとなった時点で所定気筒の所定のクランク角を判定するようにしたものがある。
また、第2の従来例として、下記特許文献2等に所載のように、光学式のクランク角センサにより、各気筒に対応する基準信号(パルス)と回転角度信号(パルス)を得、前記基準信号のパルス幅期間中の前記回転角度信号発生回数から、所定気筒の所定のクランク角を判定するものがある。
特開平11−311147号公報(第1〜9頁、図1〜図17) 特開平6−185399号公報(第1〜6頁、図1〜図7)
しかしながら、前記第1の従来例では、4気筒以上のエンジンでは、クランク角判定用の突起数が増え、突起間の角度間隔が小さくなる。そのため、前記突起部がクランク角センサ(検知部)を通過する際に発生する磁界の変化を検出する磁気式、又はホール素子式のクランク角センサでは、突起の検出が困難になるという問題がある。また、クランク角判定のためにチェックするパルス間隔の配列状態を長くする必要があり、気筒判定までの時間が長くなるという問題がある。
また、前記第2の従来例では、光学式のクランク角センサを使用するため、クランク角度1゜毎の検出が可能である。そのため、エンジンの気筒数が増えても、所定気筒の所定のクランク角度検出が可能である。また、気筒判定までの時間においても、長くなることはない。ただし、光学式クランク角センサは、磁気式、ホール素子式、磁気抵抗素子式等のクランク角センサより高価であるという問題がある。
さらに、従来の気筒判定装置の殆どは、3気筒エンジン等の奇数気筒エンジンについては、実際には気筒判定を行うことが不可能であった(クランク軸が2回転する間にクランク角センサから基準信号を3回(奇数回)得ることは不可能であるから)。
また、従来の気筒判定装置では、吸排気弁のバルブタイミングを可変とした動弁機構を備えたエンジンにおいては、吸排気弁のバルブタイミングを変化させた際、カム角センサからの信号がクランク角センサから得られる基準信号に対してずれてしまうので、誤判定を生じるおそれもある。
本発明は、前記した如くの従来の問題を解消すべくなされたもので、その目的とするところは、3気筒エンジン等の奇数気筒エンジンにおいても、また、吸排気弁のバルブタイミングを可変とした動弁機構を備えたエンジンにおいても、気筒判定を誤りなく速やかに行うことができるとともに、コスト的にも有利なエンジンの気筒判定装置を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明係るエンジンの気筒判別装置は、クランク角センサと、カム角センサと、これら両センサから得られる信号に基づいて気筒判定を行う制御手段と、を備える。
そして、前記クランク角センサは、クランク軸と一体的に回転せしめられるクランク軸用円形回転部材及び該クランク軸用円形回転部材の外周に近接配置されたクランク軸用検知器からなり、前記クランク軸用円形回転部材の外周部には、歯、突起、凹部、凸部、孔等からなる多数の被検知部が等角度間隔で所定角度範囲にわたって配列された等間隔部と、少なくとも2個の前記被検知部が前記等間隔部より大きな角度間隔で配列された不等間隔部とが、前記エンジンの気筒数と同数分だけ交互に設けられ、前記クランク軸用検知器は、前記被検知部を検知する度に信号としてのパルスを発生するようにされており、また、前記カム角センサは、カム軸と一体的に回転せしめられるカム軸用円形回転部材及び該カム軸用円形回転部材の外周に近接配置されたカム軸用検知器からなり、前記カム軸用円形回転部材の外周部には、歯、突起、凹部、凸部、孔等からなる被検知部を一つ以上有する被検知部群が前記エンジンの気筒数と同数分だけ等角度間隔で設けられるとともに、前記各被検知部群は、それぞれ異なる個数の前記被検知部で形成されており、前記カム軸用検知器は、前記被検知部を検知する度に信号としてのパルスを発生するようにされていることを特徴としている。
この場合、前記カム軸用円形回転部材の各被検知群は、好ましくは、360°を前記エンジンの気筒数で除した角度間隔をもって配置され、かつ、いずれの被検知群も、それに属する少なくとも一つの被検知部が前記カム軸用検知器により検知される時期が、前記クランク軸用円形回転部材における前記不等間隔部の被検知部が前記クランク軸用検知器により検知される時期の前後所定角度以内となるように配置される。
前記制御手段は、好ましくは、前記クランク角センサから得られる信号に基づき、前記不等間隔部を検出するとともに、その検出回数をカウントし、1回目を検出してから3回目を検出するまでの期間内に到来した、前記カム角センサからの信号数に基づいて気筒判定を行うようにされる。
この場合、前記制御手段は、好ましくは、前記不等間隔部の検出回数をカウントするにあたり、前記不等間隔部が検出される前後所定時間又は角度以内に、前記カム角センサから信号が到来していない場合を1回目とカウントし、3回目を検出したらそれ以上のカウントを停止するとともに、新たに気筒判定を行うようにされる。
また、前記制御手段は、好ましくは、前記クランク角センサから得られる信号の時間間隔を計測するとともに、それを順次、前々回の時間間隔t3、前回の時間間隔t2、最新の時間間隔t1として記憶し、該記憶された各時間間隔t3、t2、t1を用いて、t2/t1>一定値A1(式1)、及び、t2/t3>一定値A2(式2)を演算し、両式(式1)、(式2)の両方が成立したときは前記不等間隔部と判断し、両式(式1)、(式2)の少なくとも一方が不成立のときは前記等間隔部であると判断することにより、前記不等間隔部と前記等間隔部の識別検出を行うようにされる。
前記クランク角センサとしては、磁気式、ホール素子式、又は、磁気抵抗素子式のものを用いることができる。
前記制御手段は、好ましくは、前記クランク角センサから得られる信号に基づいて、前記クランク軸が所定角度回転するのに要する時間を逐次計測し、その所要時間に基づいて、各気筒における失火の有無等を判定するようにされる。
前記エンジンとしては、奇数気筒エンジンでも適用でき、さらに、吸気弁及び又は排気弁のバルブタイミングが可変の動弁機構を備えているものでも適用できる。
本発明に係るエンジンの気筒判定装置は、3気筒エンジン等の奇数気筒エンジンにおいても、また、吸排気弁のバルブタイミングを可変とした動弁機構を備えたエンジンにおいても、気筒判定を誤りなく速やかに行うことができる。
また、クランク角センサとして、高価な光学式のものではなく、安価な磁気式、ホール素子式、磁気抵抗素子式等のものを使用できるので、装置コストを低く抑えることができる。
以下、本発明実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る気筒判定装置の一実施形態を、それが適用された車載用3気筒エンジンと共に示す概略構成図である。
図1において、エンジン1は、3つの気筒(#1、#2、#3)が設けられたシリンダ1aと各気筒(#1、#2、#3)に摺動自在に嵌挿されたピストン1bとを備え、ピストン1b上方の燃焼室1cには、点火プラグ18が臨設されるとともに、電子制御式の燃料噴射弁6が設けられた吸気通路4と空燃比センサ11が設けられた排気通路19とが接続されている。また、吸気通路4の下流端(吸気ポート)と排気通路19の上流端(排気ポート)には、図示されていない動弁機構により開閉駆動される吸気弁7及び排気弁8が配置されている。なお、前記シリンダ1aには、水温センサ12が設けられている。
前記吸気通路4の始端部には、エアクリーナ5と吸入空気量を調節するスロットル弁を備えたスロットルボディ2が配置されている。該スロットルボディ2には、ISCバルブ21が付設されるとともに、スロットルセンサ17と圧力センサ16が備えられている。
燃料タンク30の燃料は、燃料ポンプ31によって前記燃料噴射弁6に供給されるが、レギュレータ32で調圧されて燃料配管33を経て燃料噴射弁6に至り、該燃料噴射弁6から吸気ポートに向けて噴射される。
かかる構成のエンジン1においては、図4に示される如くに、ピストン1bの上下運動はクランク軸60によって回転運動に変換され、その回転が、クランクプーリ69、タイミングベルト68、吸気カムプーリ64、及び排気カムプーリ67で構成された伝動機構70を介して吸気カム軸62及び排気カム軸65等からなる動弁機構40に伝達され、これによって、クランク軸60の1/2の回転数で吸気カム軸62及び排気カム軸65が回転駆動され、前記吸気カム軸62に設けられている吸気カム63によって吸気弁7が開閉駆動されるとともに、前記排気カム軸65に設けられている排気カム66によって排気弁8が開閉駆動される。
また、エンジン1には、後で詳述するように、気筒判定に使用されるクランク角センサ13、カム角センサ14、及びコントロールユニット100が備えられている。
コントロールユニット100には、スロットルセンサ17,圧力センサ16、空燃比センサ11、水温センサ12、クランク角センサ13、及びカム角センサ14等からの信号が入力され、コントロールユニット100は、それらの信号に基づいて、燃料噴射弁6による燃料噴射制御、ISCバルブ21の開度制御、点火コイル9及び点火プラグ18による点火時期の制御、及び燃料ポンプ31の制御等を行うようになっている。なお、図1において、符号22はバッテリー、符号23はコントロールユニット100に対するメインリレー、符号24は燃料ポンプリレーを示している。
コントロールユニット100は、図2にその内部構成が示されているように、それ自体の構成はよく知られているもので、入力回路191、A/D変換部192、CPU193、ROM194、RAM195、及び出力回路196を含んだマイクロコンピュータにより構成されている。入力回路191は、アナログ信号の場合、例えば、水温センサ12、スロットルセンサ17等からの信号を受けて、該信号からノイズ成分の除去等を行い、当該信号をA/D変換部192に出力するためのものである。
CPU193は、A/D変換結果を取り込み、ROM194等の媒体に記憶された燃料噴射制御プログラムやその他の制御のための所定の制御プログラムを実行することによって、前記各制御及び診断等を実行する機能を備えている。なお、演算結果、及び、前記A/D変換結果は、RAM195に一時保管されるとともに、前記演算結果は、出力回路196を通じて制御信号197として出力され、燃料噴射制御、点火時期制御等に用いられる。
一方、クランク角センサ13及びカム角センサ14から得られる信号は、入力回路191で信号の有無を識別し、High/Low 信号として、信号線198,199により、CPU193へ送られる。CPU193では、信号線198の電圧レベルが、Low からHighに変化したときに、後述する図3のγで示されるタイミングで割り込み処理が行われる構成となっている。
前記クランク角センサ13は、例えば磁気式のものとされ、その組み込み例が図4に示されている如くに、クランク軸60に装着されてそれと一体的に回転せしめられるクランク軸用円形回転部材13aと、該クランク軸用円形回転部材13aの外周に近接対向配置されたクランク軸用検知器13bと、からなっている。
前記クランク軸用円形回転部材13aの外周部には、図5に模式的に示される如くに、矩形歯又は突起(単線で示されている)からなる多数の被検知部15が等角度間隔(ここでは、10°CA)で所定角度範囲にわたって配列された等間隔部25と、少なくとも2個の前記被検知部15が前記等間隔部25より大きな角度間隔(ここでは、30°CA)で配列された不等間隔部(歯欠部)26とが、前記エンジン1の気筒数(ここでは、3)と同数分だけ交互に120°CAの間隔で設けられている。
前記クランク軸用検知器13bは、クランク軸用円形回転部材13aがクランク軸60と共に回転しているとき、図3に示される如くに、前記被検知部15がその真向かいを通過する毎に発生する磁界の変化αをとらえ(被検知部15を検知)、内部処理回路で信号としてのパルスβを生成し、これをコントロールユニット100に供給する。
一方、前記カム角センサ14は、例えば磁気式のものとされ、その組み込み例が図4に示されている如くに、カム軸62に装着されてそれと一体的に回転せしめられるカム軸用円形回転部材14aと、該カム軸用円形回転部材14aの外周に近接対向配置されたカム軸用検知器14bと、からなり、前記カム軸用円形回転部材14aの外周部には、図6に模式的に示される如くに、矩形歯又は突起(単線で示されている)からなる多数の被検知部15を一つ以上有する被検知部群27(27A、27B、27C)が前記エンジンの気筒数(ここでは、3)と同数分だけ120°(240°CA)間隔で設けられている。前記各被検知部群27A、27B、27Cは、それぞれ異なる個数、つまり、3個、2個、1個の被検知部15で形成されている。
さらに、前記カム軸用円形回転部材14aの各被検知群27A、27B、27Cは、いずれの被検知群も、それに属する少なくとも一つの被検知部15が前記カム軸用検知器14bにより検知される時期が、前記クランク軸用円形回転部材13aにおける前記不等間隔部26の被検知部15が前記クランク軸用検知器13bにより検知される時期の前後所定角度(例えば15°CA)以内となるように配置されている。
前記カム軸用検知器14bは、カム軸用円形回転部材14aがカム軸62と共に回転しているとき、前記クランク軸用検知器13bと同様に、図3に示される如くに、前記被検知部15がその真向かいを通過する毎に発生する磁界の変化αをとらえ(被検知部15を検知)、内部処理回路で信号としてのパルスβを生成し、これをコントロールユニット100に供給する。
図7は、本実施形態におけるエンジン1の各気筒#1、#2、#3の行程、クランク角センサ13から得られるクランク信号、カム角センサ14から得られるカム信号の関係を示したものである。
図7を参照すればよくわかるように、前記クランク角センサ13からコントロールユニット100へは、120°CA毎に、不等間隔部26に対応した30°CA間隔の信号群26aと、等間隔部25に対応した10°CA間隔の信号群25aとが供給される。また、前記カム角センサ14からコントロールユニット100へは、240°CA毎に、被検知群27A、27B、27Cに対応して、順次、3本の信号からなる信号群27a、2本の信号からなる信号群27b、1本の信号からなる信号群27cが供給される。
前記クランク角センサ13からのクランク信号と前記カム角センサ14からのカム信号との位置(到来時期)関係は、前記カム軸用円形回転部材14aの被検知部27A、27B、27Cに対応した三つの信号群27a、27b、27cが、図7にされる如くに、不等間隔部26に対応した30°CA間隔の信号群26aの近傍に出現する関係となっている。
図8は、コントロールユニット100の気筒判定処理内容を示す機能ブロック図である。
クランク角センサ13からのクランク信号は、入力処理手段210に入力されてノイズ等が除去される。カム角センサ14からのカム信号も入力処理手段220でノイズ等が除去される。入力されたクランク信号は、クランク信号カウント手段230により、カム信号が入力されるまでその数をカウントし、クランク信号カウント信号を連続的に出力するとともに、不等間隔部検出手段240によって不等間隔部検出信号に変換され、この検出信号は前記クランク信号カウント信号の値とともに、ウィンドウ検出手段250により気筒判定ウィンドウ信号に変換される。前記カム信号及び前記気筒判定ウィンドウ信号は、カム信号カウント手段260に入力され、前記気筒判定ウィンドウ信号が入力されると、前記カム角信号を次の気筒判定ウィンドウ信号が入力されるまで、その数をカウントし、カム信号カウント信号を連続的に出力する。
3気筒エンジン1の場合は、前記カム信号カウント信号は、連続的にパターン化され、321321・・・・というように生成出力される。このように生成されたパターン化されたカウント信号が、気筒判定手段280に出力されて、気筒判定を行う。気筒判定は、気筒判定基準格納手段270で予め定められているパターンデータを取り出し、前記カウント信号数と対比し、一致するか否かを確認することで行われる。
次に、不等間隔部検出手段240の不等間隔部検出手法を図9を参照しながら説明する。
不等間隔部26に対応した30°CA間隔の信号群26aは、図9に示される如くに、クランク信号BTDC105°CA信号からBTDC75°CA信号の間に位置する。不等間隔部26の検出は、クランク信号BTDC105°CA信号からBTDC75°CA信号間の時間t2及びその前後のクランク信号間時間t3及びt1を比較して行う。
具体的には、コントロールユニット100は、前記クランク角センサ13から得られる信号の時間間隔を計測するとともに、それを順次、t3、t2、t1として記憶し、該記憶された時間間隔t3、t2、t1を用いて、下記の(式1)及び(式2)を演算し、(式1)及び(式2)の両方が成立したときは前記不等間隔部と判断し、(式1)及び(式2)の少なくとも一方が不成立のときは前記等間隔部であると判断することにより、前記不等間隔部26と前記等間隔部25の識別検出を行う。
t2/t1>A1 ・・・・(式1)
t2/t3>A2 ・・・・(式2)
ただし、 t1:最新の時間間隔
t2:前回の時間間隔
t3:前々回の時間間隔
A1:一定値
A2:一定値
とする。
前記A1及びA2は、2程度の値をとる。つまり角度比で換算すると、t1は10°、t2は30°、t3は10°となり、t2/t1=t2/t3=3となり、前記A1及びA2の値を2とすれば、不等間隔部26の検出が可能である。
続いて、ウィンドウ検出手段250による気筒判定ウィンドウ信号の形成手法を図10を参照しながら説明する。
ウィンドウ検出手段250は、不等間隔部位置検出手段240で不等間隔部位置検出信号が出力された時点でのクランク信号カウント信号の値が、図10において破線で示される範囲Yに入っていれば、気筒判定ウィンドウ信号を出力する。
図11は、本実施形態における各気筒#1、#2、#3の行程、クランク信号、カム信号、気筒判定ウィンドウ、不等間隔部間のカム信号カウント数の関係を示したものである。
前記気筒判定ウィンドウ信号間に入力される前記カム信号カウント信号は、連続的にパターン化され、321321・・・・というように生成出力される。気筒判定は、図12に示される如くに、カム信号カウント数が3の場合は第3気筒#3の圧縮行程、カム信号カウント数が2の場合は第2気筒#2の圧縮行程、カム信号カウント数が1の場合は第1気筒#1の圧縮行程にあると判定する。
言い換えると、コントロールユニット100は、クランク角センサ13から得られる信号に基づき、前記不等間隔部26を検出するとともに、その検出回数をカウントし、図11に示される如くに、1回目を検出(不等間隔部26に対応した30°CA間隔の信号群26aを検出)してから3回目を検出するまでの期間内に到来した、前記カム角センサ14からの信号数(被検知群27A、27B、27Cに対応した、3本の信号からなる信号群27a、2本の信号からなる信号群27b、1本の信号からなる信号群27c)に基づいて気筒判定を行う。
また、前記不等間隔部26の検出回数をカウントするにあたり、前記不等間隔部26が検出される前後所定時間(又は角度)以内に、前記カム角センサ14から信号が到来していない場合を新たに1回目とカウントし、3回目を検出したらそれ以上のカウントを停止するとともに、新たに気筒判定を行うようにされるようにされる(図11参照)。
このようにされることにより、本実施形態のような3気筒エンジン等の奇数気筒エンジンにおいても、気筒判定を誤りなく速やかに行うことができる。
また、クランク角センサとして、高価な光学式のものではなく、安価な磁気式、ホール素子式、磁気抵抗素子式等のものを使用できるので、装置コストを低く抑えることができる。
なお、前記実施形態においては、クランク角センサ13の信号より検出した不等間隔部26の位置を基準にしてカム角センサ14の信号をカウントするようにしたものであるため、クランク角センサ13の不等間隔部間に発生するカム信号数の関係が崩れなければ、カム信号の発生位置はどこにあっても気筒判定が成立する。つまり、本発明の気筒判定装置は、吸気カム軸62とクランク軸60の相対位置が変化する、吸排気弁のバルブタイミングが可変の動弁機構を備えたエンジンについても、誤判定を招くことなく正確に気筒判定を行うことができる。
また、前記クランク角センサ13から得られる信号に基づいて、前記クランク軸60が所定角度回転するのに要する時間を逐次計測し、その所要時間に基づいて、各気筒における失火の有無等を判定することも可能である。
本発明に係る気筒判定装置の一実施形態を、それが適用された車載用3気筒エンジンと共に示す概略構成図。 コントロールユニットの内部構成を示す図。 クランク角センサ及びカム角センサの出力特性を示す図。 前記クランク角センサとカム角センサのエンジンへの組み込み例を示す図。 クランク角センサの構造を模式的に示す図。 カム角センサの構造を模式的に示す図。 エンジンの各気筒の行程、クランク角センサから得られるクランク信号、カム角センサから得られるカム信号の関係を示す図。 コントロールユニットの気筒判定処理内容を示す機能ブロック図。 不等間隔部検出手法の説明に供される図。 気筒判定ウィンドウの形成手法の説明に供される図。 エンジンの各気筒の行程、クランク信号、カム信号、気筒判定ウィンドウ、不等間隔部間のカム信号カウント数の関係を示す図。 カム信号数に基づく気筒判定の説明に供される図。
符号の説明
1・・・エンジン、6・・・燃料噴射弁、7・・・吸気弁、8・・・排気弁、9…点火コイル、13…クランク角センサ、13a…クランク軸用円形回転部材、13b…クランク軸用検知器、14…カム角センサ、14a…カム軸用円形回転部材、14b…カム軸用検知器、15・・・被検知部、25…等間隔部、26…不等間隔部、27A、27B、27C…被検知部群、60・・・クランク軸、62、65…カム軸、100…コントロールユニット

Claims (7)

  1. クランク軸と一体に回転せしめられ、かつ外周部に複数のクランク軸用被検知部が等角度間隔で所定角度範囲に亘って配列された等間隔部と、複数のクランク軸用被検知部が前記等角度間隔よりも大きな角度間隔で配列された不等間隔部とがエンジンの気筒数と同数分だけ交互に形成されたクランク軸用円形回転部材と、
    該クランク軸用円形回転部材に対向して配置され、前記クランク軸用円形回転部材の回転に応じて前記等間隔部を検知する度に信号としてのパルスを出力するクランク軸用検知器と、
    カム軸と一体に回転せしめられ、かつ外周部に互いに異なる個数のカム軸用被検知部を有するカム軸用被検知部群が前記エンジンの気筒数と同数分だけ等間隔に設けられたカム軸用円形回転部材と、
    該カム軸用円形回転部材に対向して配置され、前記カム軸用円形回転部材の回転に応じて前記カム軸用被検知部を検知する度に信号としてのパルスを出力するカム軸用検知器と、
    を有するエンジンの気筒判定装置であって、
    前記クランク軸用検知器の信号に基づいて前記不等間隔部を検出し、前記不等間隔部を一つおきに検出するごとに気筒判定ウィンドウ信号を生成し、該気筒判定ウィンドウ信号を生成してから次の気筒判定ウィンドウ信号が生成されるまでの間における前記カム軸用検知器の信号に基づき気筒判定を行うことを特徴とするエンジンの気筒判定装置。
  2. 前記カム軸用被検知部は、前記カム軸用検知器により検知される時期が、前記クランク軸用円形回転部材の前記不等間隔部の前記クランク軸用被検知部が前記クランク軸用検知器により検知される時期の近傍となるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの気筒判定装置。
  3. 前記近傍とは、前記クランク軸用被検知部が前記クランク軸用検知器により検知される時期から前記クランク角度15度以内であることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの気筒判定装置。
  4. 前記不等間隔部が検出される前後所定時間内に前記カム軸用検知器から信号が到来していない場合を1回目として前記不等間隔部の検出回数のカウントを開始し、前記不等間隔部の3回目を検出したらそれ以上のカウントを停止し、前記不等間隔部の1回目及び3回目をカウントしたときに前記気筒判定ウィンドウ信号を生成して前記気筒判定を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエンジンの気筒判定装置。
  5. 前記不等間隔部が検出される前後所定角度以内に前記カム軸用検知器から信号が到来していない場合を1回目として前記不等間隔部の検出回数のカウントを開始し、前記不等間隔部の3回目を検出したらそれ以上のカウントを停止し、前記不等間隔部の1回目及び3回目をカウントしたときに前記気筒判定ウィンドウ信号を生成して前記気筒判定を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエンジンの気筒判定装置。
  6. 前記クランク軸用検知器から得られる信号の時間間隔を計測するとともに、それを順次、前々回の時間間隔t3、前回の時間間隔t2、最新の時間間隔t1として記憶し、該記憶された各時間間隔t3、t2、t1を用いて、t2/t1>一定値A1(式1)、及び、t2/t3>一定値A2(式2)を演算し、両式(式1)、(式2)の両方が成立したときは前記不等間隔部と判断し、両式(式1)、(式2)の少なくとも一方が不成立のときは前記等間隔部であると判断することにより、前記不等間隔部と前記等間隔部の識別検出を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の気筒判定装置。
  7. 前記クランク軸用検知器から得られる信号に基づいて、前記クランク軸が所定角度回転するのに要する時間を逐次計測し、その所要時間に基づいて、各気筒における失火の有無等を判定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の気筒判定装置。
JP2004204708A 2004-07-12 2004-07-12 エンジンの気筒判定装置 Expired - Fee Related JP4313733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004204708A JP4313733B2 (ja) 2004-07-12 2004-07-12 エンジンの気筒判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004204708A JP4313733B2 (ja) 2004-07-12 2004-07-12 エンジンの気筒判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006029106A JP2006029106A (ja) 2006-02-02
JP4313733B2 true JP4313733B2 (ja) 2009-08-12

Family

ID=35895786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004204708A Expired - Fee Related JP4313733B2 (ja) 2004-07-12 2004-07-12 エンジンの気筒判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4313733B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101131491B (zh) * 2006-08-25 2012-06-20 三星电子株式会社 具有延迟补偿的液晶显示装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007303310A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Toyota Motor Corp 内燃機関装置および内燃機関の失火判定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101131491B (zh) * 2006-08-25 2012-06-20 三星电子株式会社 具有延迟补偿的液晶显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006029106A (ja) 2006-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7409936B2 (en) Cam angle detecting apparatus, and cam phase detecting apparatus for internal combustion engine and cam phase detecting method thereof
US8302466B2 (en) Apparatus and method for detecting cam phase of engine
JP5359932B2 (ja) 4ストロークサイクル内燃機関およびその気筒判別方法
JP3786269B2 (ja) 内燃機関のクランク角度検出装置
JP4834638B2 (ja) エンジンの気筒判定装置
JP2006220079A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4073914B2 (ja) エンジン制御装置
JP4453839B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4313733B2 (ja) エンジンの気筒判定装置
JP4472588B2 (ja) 内燃機関の気筒判別装置
JP2009235963A (ja) エンジンのクランク角検出方法および装置
JP2005042589A (ja) 内燃機関のクランク角検出装置
JP2009121397A (ja) 回転体の位置検出方法及びその装置、並びに内燃機関の制御装置
JP4389805B2 (ja) エンジンの気筒判定装置
JP4115677B2 (ja) 内燃機関の大気圧検出装置
JP2013024062A (ja) エンジンの気筒判定装置
JP4321449B2 (ja) 内燃機関の気筒判定装置
JP2010090900A (ja) エンジンの制御装置
JP2001082221A (ja) 多気筒エンジンの排気浄化装置
JP2004340038A (ja) 内燃機関の気筒判定装置およびその気筒判別装置を備えた内燃機関
JP3959950B2 (ja) エンジンの制御情報検出装置
JP2016211375A (ja) 吸気圧センサ異常検出装置
JP2008169698A (ja) 内燃機関の気筒判別装置
KR19990083545A (ko) 엔진의기통판정장치
JP2019203468A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090512

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090515

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130522

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130522

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees