JP2008168796A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008168796A
JP2008168796A JP2007004136A JP2007004136A JP2008168796A JP 2008168796 A JP2008168796 A JP 2008168796A JP 2007004136 A JP2007004136 A JP 2007004136A JP 2007004136 A JP2007004136 A JP 2007004136A JP 2008168796 A JP2008168796 A JP 2008168796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
wiper
support piece
rubber holder
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007004136A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Fujiwara
将 藤原
Takeshi Machida
健 町田
Hisaki Kusunoki
寿樹 楠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2007004136A priority Critical patent/JP2008168796A/ja
Publication of JP2008168796A publication Critical patent/JP2008168796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ワイパブレードの振動を抑制して、車両用ワイパ装置の払拭性を向上させることである。
【解決手段】ワイパモータにより揺動駆動されるワイパアーム15の先端にラバーホルダ26を取り付け、ラバーホルダ26の両端にカバー41を回動自在に連結する。ラバーホルダ26の長手方向両端部にそれぞれ保持部36,37を設け、板ばね部材が装着されたブレードラバー27を保持部36,37においてラバーホルダ26により2点保持する。天壁と払拭方向に並ぶ一対の側壁とを備えたコの字形状の支持片52をワイパアーム15に取り付け、ラバーホルダ26の長手方向端部にブロック状の支持駒53を設け、この支持駒53を支持片52の側壁の間に挟み込んで、ラバーホルダ26の払拭方向への振れを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両に設けられて当該車両のウインドガラスを払拭する車両用ワイパ装置に関する。
乗用車やバス、トラックなどの車両には、ウインドガラス(フロントガラス)に付着した雨、雪、前車の飛沫等を拭き取って運転者の視界を確保するためにワイパ装置が設けられる。このようなワイパ装置は、ワイパアームとワイパアームの先端に取り付けられるワイパブレードとを有し、ワイパアームは車体に搭載されるワイパモータ等の駆動源により駆動されて揺動する。ワイパブレードとしては複数のレバーをトーナメント式に組み上げて構成されるいわゆるトーナメント式のものが多く用いられ、ワイパアームとともにウインドガラス上を揺動してガラス面を払拭する。
このようなワイパ装置では、ワイパブレードはメインレバーの長手方向の略中間部分に設けられる連結部においてワイパアームの先端に回動自在に取り付けられるようになっている。そのため、ブレードラバーに払拭抵抗が加わると、その払拭抵抗によりワイパブレードの両端が連結部を中心として払拭方向に振れ、これによりワイパブレードに振動が生じて払拭性が低下する場合があった。
そこで、例えば特許文献1に示されるワイパ装置では、払拭方向に並ぶ一対の側壁を備えたコの字形状の支持片をワイパアームに取り付け、この支持片によりメインレバーの長手方向端部を挟み込むことにより、ワイパブレードの振動を抑制するようにしている。
特開2006−137203号公報
しかしながら、従来のワイパ装置では、ワイパブレードはこれを構成する複数のレバーを互いにピン結合した構造となっているので、払拭抵抗が加えられるとブレードラバーを直接保持する末端のサブレバーはワイパアームに取り付けられるメインレバーに対して払拭方向に若干傾動することになる。そのため、ワイパアームに取り付けられる支持片によりメインレバーを支持するようにしても、末端のサブレバーがメインレバーに対して払拭方向に振れてワイパブレードの振動を十分に抑制できないという問題があった。
本発明の目的は、ワイパブレードの振動を抑制して、車両用ワイパ装置の払拭性を向上させることにある。
本発明の車両用ワイパ装置は、車両のウインドガラスを払拭する車両用ワイパ装置であって、駆動源により揺動駆動されるワイパアームと、前記ワイパアームの先端に取り付けられるラバーホルダと、前記ラバーホルダに保持され、前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、ガラス面に垂直な方向に弾性変形自在に形成され、前記ブレードラバーに装着される板ばね部材と、天壁と一対の側壁とを備えたコの字形状に形成され、前記ワイパアームに取り付けられる支持片と、前記ラバーホルダの長手方向端部に設けられ、前記側壁の間に挟み込まれる支持駒とを有することを特徴とする。
本発明の車両用ワイパ装置は、前記支持駒は前記ラバーホルダと別体に形成されて該ラバーホルダに取り付けられることを特徴とする。
本発明の車両用ワイパ装置は、前記支持駒は前記ラバーホルダと一体に形成されることを特徴とする。
本発明の車両用ワイパ装置は、前記側壁の内面にガラス面に垂直な方向に延びる複数のリブを設け、前記支持面を前記リブに線接触させることを特徴とする。
本発明の車両用ワイパ装置は、前記支持片は前記天壁の内面側から前記ワイパアームにねじ結合するねじ部材により前記ワイパアームに固定されることを特徴とする。
本発明の車両用ワイパ装置は、前記ラバーホルダにフィンを設けることを特徴とする。
本発明の車両用ワイパ装置は、車両のウインドガラスを払拭する車両用ワイパ装置であって、駆動源により揺動駆動されるワイパアームと、前記ワイパアームの先端に取り付けられるラバーホルダと、前記ラバーホルダに保持され、前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、ガラス面に垂直な方向に弾性変形自在に形成され、前記ブレードラバーに装着される板ばね部材と、それぞれ前記ラバーホルダの両端に回動自在に連結され、前記ブレードラバーの先端側を覆う一対のカバーと、天壁と一対の側壁とを備えたコの字形状に形成され、前記ワイパアームに取り付けられる支持片と、前記ラバーホルダの長手方向端部または前記カバーの基端部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記側壁の間に挟み込まれる支持駒とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ブレードラバーを直接保持するラバーホルダの長手方向端部に支持駒を設け、この支持駒をワイパアームに取り付けられる支持片により挟み込んでラバーホルダの払拭抵抗による払拭方向への振れを抑制するようにしたので、払拭動作時におけるワイパブレードの振動を効果的に抑制することができる。これにより、この車両用ワイパ装置の払拭性を向上させることができる。
本発明によれば、ラバーホルダに設けられる支持駒をラバーホルダと別体に形成することができ、また、ラバーホルダと一体に形成することもできる。
本発明によれば、支持片の側壁の内面にガラス面に垂直な方向に延びる複数のリブを設け、支持駒の支持面をこれらのリブに線接触させるようにしたので、支持片に対する支持駒の相対移動を滑らかにすることができる。これにより、ワイパブレードのガラス面への追従性が高められ、この車両用ワイパ装置の払拭性が高められる。
本発明によれば、支持片は天壁の内面側からワイパアームにねじ結合するねじ部材によりワイパアームに固定されるので、当該ねじ部材がワイパアームの外側に露出することがなく、この車両用ワイパ装置の美観を向上させることができる。
本発明によれば、ラバーホルダにフィンを設けるようにしたので、走行風によるワイパブレードのガラス面からの浮き上がりを抑制することができる。
本発明によれば、ラバーホルダの長手方向端部またはラバーホルダに回動自在に連結されてブレードラバーの先端側を覆うカバーの基端部の少なくともいずれか一方に支持駒を設け、この支持駒をワイパアームに取り付けられる支持片により挟み込んでラバーホルダまたはカバーの払拭抵抗による払拭方向への振れを抑制するようにしたので、払拭動作時におけるワイパブレードの振動を効果的に抑制することができる。これにより、この車両用ワイパ装置の払拭性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である車両用ワイパ装置の概略を示す正面図であり、この車両用ワイパ装置11(以下、ワイパ装置11とする。)は、車両12のフロントガラス(ウインドガラス)13の下部に位置して車体14に搭載され、当該フロントガラス13を払拭する。
このワイパ装置11は運転席側と助手席側の2本のワイパアーム15を備えたいわゆるタンデム式となっており、車体14には一対のワイパ軸16が回動自在に支持され、それぞれのワイパアーム15は対応するワイパ軸16に固定されている。ワイパアーム15の先端にはそれぞれワイパブレード17が取り付けられ、これらのワイパブレード17はワイパアーム15に内装された図示しないスプリングのばね力によりフロントガラス13に押し付けられている。各ワイパ軸16はそれぞれリンク機構18を介して駆動源としてのワイパモータ19に連結され、このワイパモータ19により駆動されて所定の角度範囲で揺動するようになっている。これにより、ワイパモータ19が作動すると、ワイパ軸16とともに各ワイパアーム15がワイパモータ19により揺動駆動され、各ワイパブレード17がフロントガラス13上を揺動運動してフロントガラス13に付着した雨水や埃等が払拭される。
図2はワイパアームとこれに取り付けられたワイパブレードの詳細を示す斜視図であり、図3はワイパアームからワイパブレードを取り外した状態を示す斜視図であり、図4(a)、(b)はそれぞれラバーホルダに設けられる保持部の詳細を示す説明図である。
図2、図3に示すように、ワイパアーム15はアルミダイキャスト製のアームヘッド21を有し、ワイパアーム15はこのアームヘッド21において図示しないナットによりワイパ軸16に固定されるようになっている。アームヘッド21には連結軸22を中心としてフロントガラス13のガラス面に接近離反する方向に回動自在にリテーナ23が連結されている。このリテーナ23は鋼板等により断面コの字のアーム状に形成されており、その内部に装着された前述のスプリング(不図示)により連結軸22を中心としてガラス面に向けて付勢されている。また、リテーナ23の先端には金属製の棒状のステー24が取り付けられており、このステー24の先端部には、図3に示すように、U字形状に曲がるフック部25が設けられている。
一方、ワイパブレード17はラバーホルダ26とフロントガラス13に直接接触するブレードラバー27とを有しており、ラバーホルダ26は樹脂材料により断面略コの字(図4、図5参照)の棒状に形成され、その長手方向寸法はブレードラバー27の略半分程度とされている。また、ラバーホルダ26の長手方向の略中間部分には連結部28が設けられており、この連結部28に設けられる図示しない連結軸をステー24の先端部に設けられたフック部25に係合させることにより、ラバーホルダ26はワイパアーム15の先端に回動自在に取り付けられるようになっている。このように、このワイパ装置11では、ワイパアーム15とワイパブレード17との連結構造をフック式としているが、これに限らず、例えばクリップ式など他の構造としてもよい。
図4に示すように、ブレードラバー27は天然ゴムあるいは合成ゴムなどを材料として断面矩形のヘッド部31とリップ部32およびネック部33を備えた長手方向に一様断面の棒状に形成されており、リップ部32においてフロントガラス13に接触するようになっている。また、ネック部33はヘッド部31やリップ部32に対して払拭方向の幅が狭く形成されており、これによりリップ部32はヘッド部31に対して払拭方向に傾動自在となっている。
ヘッド部31の両側面にはそれぞれ装着溝34が長手方向に延びて形成されており、これらの装着溝34にはそれぞれ板ばね部材35が装着されている。板ばね部材35は鋼板等の板材を打ち抜き加工することによりブレードラバー27と同程度の長さ寸法の平板状に形成され、フロントガラス13のガラス面に垂直な方向に弾性変形自在となっており、また、自然状態ではその弾性変形自在な方向に向けてフロントガラス13の曲率より強く湾曲している。これにより、板ばね部材35が装着されたブレードラバー27は、板ばね部材35と一体的にフロントガラス13に垂直な方向つまりその湾曲度合いを変化させる方向に弾性変形自在となっており、また、フロントガラス13から離れた状態ではフロントガラス13よりも強く湾曲している。
なお、本実施の形態においては、板ばね部材35を鋼板により形成するようにしているが、これに限らず、所定の弾性を生じ得る材料であれば、例えば硬質の樹脂材など他の材料により形成するようにしてもよい。
図4に示すように、ラバーホルダ26にブレードラバー27を保持させるために、ラバーホルダ26の長手方向の両端部にはそれぞれ保持部36,37が設けられ、ブレードラバー27には払拭方向の両側に開口するとともに長手方向に延びる一対の保持溝38が設けられている。
図4(a)に示すように、ラバーホルダ26の長手方向の一端側(ワイパブレード17をワイパアーム15に取り付けたときにワイパ軸16に近い側)に設けられる保持部36は一対の保持爪36a(図には一方側のみが示されるが他方側も同様の保持爪が設けられる。)を備えており、これらの保持爪36aはラバーホルダ26の側壁内面から払拭方向に沿って突出する断面矩形の突起状に形成され、それぞれ対応する保持溝38に係合してブレードラバー27を保持している。また、ブレードラバー27には各保持爪36aを長手方向から挟む一対のストッパ部39a,39bが設けられ、これらのストッパ部39a,39bにより保持爪36aはブレードラバー27に対して保持溝38に沿う方向への移動が規制されている。つまり、ブレードラバー27は保持部36においては長手方向への位置決めが成された状態でラバーホルダ26に保持されている。
図4(b)に示すように、ラバーホルダ26の長手方向の他端側に設けられる保持部37はそれぞれ断面矩形に形成される一対の保持爪37a(図には一方側のみが示されるが他方側も同様の保持爪が設けられる。)を備えており、これらの保持爪37aは対応する保持溝38に係合し、これによりブレードラバー27を保持している。また、保持爪37aが係合する部分においてはブレードラバー27にはストッパ部は設けられておらず、保持爪37aは保持溝38に沿って長手方向に移動自在となっている。つまり、ブレードラバー27は保持部37においてはラバーホルダ26に対して軸方向に移動自在に保持されている。
このように、このワイパブレード17では、ラバーホルダ26の長手方向の両端部にそれぞれ保持部36,37を設け、これらの保持部36,37の2点においてブレードラバー27を保持するようにしている。したがって、ワイパアーム15からの押え力が連結部28を介してラバーホルダ26に加えられると、その押え力はラバーホルダ26の両端部の2点、つまり各保持部36,37からブレードラバー27に加えられ、これによりブレードラバー27は弾圧的にフロントガラス13に接触する。
ラバーホルダ26の両端にはそれぞれカバー41が連結されており、ラバーホルダ26から長手方向に突出するブレードラバー27の先端側の部分はこれらのカバー41により覆われるようになっている。図5はラバーホルダとカバーとの連結構造を示す斜視図であり、カバー41の基端部には連結用プレート42が設けられ、ラバーホルダ26の端部には連結駒43が設けられており、連結用プレート42が連結駒43に係合することによりカバー41は当該連結駒43を中心としてガラス面に接近離反する方向に回動自在にラバーホルダ26に連結されるようになっている。
図2、図3に示すように、ラバーホルダ26にはフィン44が一体に形成され、各カバー41にもラバーホルダ26のフィン44に対して長手方向に並ぶフィン45が形成されており、これらのフィン44,45によりこのワイパブレード17の空力特性を向上させるようになっている。
このように、このワイパ装置11では、ラバーホルダ26とカバー41にフィン44,45を設けるようにしたので、走行風によるワイパブレード17のガラス面からの浮き上がりを抑制することができる。
図6(a)〜(d)は、それぞれワイパブレードがフロントガラスに接する際のブレードラバーの形状の変化を示す説明図であり、このワイパブレード17のブレードラバー27は自然状態つまりフロントガラス13に接触していないときには、図6(a)に示すように、フロントガラス13の払拭範囲における最大曲率よりもさらに大きな曲率でガラス面に向けて閉じる方向に湾曲している。この状態からワイパブレード17をフロントガラス13にセットすると、まずブレードラバー27の長手方向の両端部がガラス面に接触する。ブレードラバー27の両端部がガラス面に接触した状態でラバーホルダ26を介してワイパアーム15の押え力(図中矢印で示す)がブレードラバー27に加えられると、図6(b)に示すように、ブレードラバー27は長手方向の中央部がガラス面に接触するようにM字形状に変形する。このとき、ブレードラバー27は保持部36においてはラバーホルダ26に対する軸方向の移動が規制され、保持部37においては軸方向への移動が許容されているので、ワイパアーム15からの押え力が増加するに伴ってブレードラバー27はガラス面に沿って変形することができる。そして、図6(c)に示すように、ブレードラバー27は次第にガラス面に沿う状態となるように変形し、ガラス面に完全にセットされたときには、図6(d)に示すように、ワイパアーム15からの押え力により長手方向全体がガラス面に接触する払拭姿勢となる。このとき、ブレードラバー27と同様に板ばね部材35もガラス面に沿う形状に弾性変形するので、連結部28を介してラバーホルダ26に加えられるワイパアーム15の押え力は板ばね部材35の弾性変形によりブレードラバー27の長手方向に分散され、ブレードラバー27は長手方向に均一な分布圧でフロントガラス13に接触する。これにより、長手方向全体が均一にフロントガラス13に接触した状態でブレードラバー27を払拭動作させて、良好な払拭性を発揮させることができる。また、カバー41はラバーホルダ26に回動自在に連結されているので、ブレードラバー27がガラス面に追従して変形しても、当該変形がカバー41により制限されることがない。
図2に示すように、このワイパ装置11には、ワイパブレード17の払拭方向への振れを防止してその払拭性を向上させるために、スタビライザ51が設けられている。図3に示すように、スタビライザ51はワイパアーム15に取り付けられる支持片52と、ラバーホルダ26に設けられる支持駒53とを有し、支持片52により支持駒53を支持する構造となっている。
図7は図3に示す支持片と支持駒の詳細を示す斜視図であり、図8は図2に示すA−A線に沿う断面図、図9は図8に示すB−B線に沿う断面図である。以下に、図7〜図9に基づいてスタビライザの詳細について説明する。
図7、図8に示すように、支持片52はガラス面に平行に配置される天壁52aと払拭方向に並ぶ一対の側壁52bとを備え、これらが一体に形成された外形コの字形状となっている。この支持片52はそのコの字の開口側をガラス面側に向けて配置されており、その天壁52aはリテーナ23の内部に填め込まれるとともにステー24に重ねて配置されている。また、天壁52aには取付孔54が設けられ、この取付孔54には天壁52aの内面側つまりガラス面側からねじ部材55(ボルト)が挿通され、このねじ部材55はステー24に設けられたねじ孔56にねじ結合している。これにより、支持片52はねじ部材55によりステー24つまりワイパアーム15に固定されている。
このように、このワイパ装置11では、天壁52aの内面側からワイパアーム15にねじ結合するねじ部材55により支持片52をワイパアーム15に固定するようにしたので、ねじ部材55がワイパアーム15の外側に露出することがなく、このワイパ装置11の美観を向上させることができる。
図7〜図9に示すように、支持片52の各側壁52bの内面には、それぞれ当該内面から払拭方向に突出するとともにガラス面に垂直な方向に直線状に延びる3本のリブ57が一体に形成されている。
一方、支持駒53は樹脂材料によりラバーホルダ26とは別体にブロック状に形成されており、図8に示すように、ラバーホルダ26の外側に配置されるとともにその下端(ガラス面側の端)に設けられた一対の係合爪58がラバーホルダ26のガラス面側の端面に係合することにより、当該ラバーホルダ26のワイパ軸16に近い側の長手方向端部に取り付けられている。支持駒53の払拭方向を向く各面はそれぞれ支持片52の側壁52bと平行な支持面53aとなっており、各支持面53aの払拭方向の間隔は、支持片52の各側壁52bの間隔とほぼ同一となっている。
ワイパブレード17がワイパアーム15に取り付けられると、図2、図8に示すように、支持片52はガラス面に垂直な方向から支持駒53に係合し、支持駒53は支持片52の各側壁52bの間に挟み込まれるようになっている。これにより、支持駒53はワイパアーム15に固定された支持片52によりワイパアーム15に対する払拭方向への移動が規制された状態に支持される。したがって、支持駒53が固定されるラバーホルダ26は連結部28と支持駒53の2点においてワイパアーム15に支持されることになり、ラバーホルダ26が連結部28を中心として払拭方向に振れようとしても、その動作は支持駒53を介して支持片52により支持され、ワイパアーム15に対するラバーホルダ26の払拭方向への振れが抑制される。
このように、このワイパ装置11では、ブレードラバー27を直接保持するラバーホルダ26の長手方向端部に支持駒53を設け、この支持駒53をワイパアーム15に取り付けられる支持片52により挟み込むようにしたので、ラバーホルダ26の払拭抵抗による払拭方向への振れを抑制することができる。したがって、ワイパ装置11が作動して払拭動作が行われる際にワイパブレード17の振動を効果的に抑制することができ、これにより、このワイパ装置11の払拭性を向上させることができる。
図9に示すように、支持駒53が支持片52の各側壁52bの間に挟み込まれたときには、支持駒53の支持面53aは各側壁52bに設けられるリブ57に線接触しており、ワイパブレード17がワイパアーム15に対して連結部28を中心として回動するときには、各支持面53aはリブ57に沿って摺動するようになっている。したがって、ワイパブレード17が連結部28を中心として回動するときの作動が滑らかとなる。
このように、このワイパ装置11では、支持片52の側壁52bの内面にガラス面に垂直な方向に延びる複数のリブ57を設け、支持駒53の支持面53aをこれらのリブ57に線接触させるようにしたので、支持駒53と支持片52との摺動抵抗を低減させることができる。これにより、ワイパブレード17のガラス面への追従性を高めて、このワイパ装置11の払拭性を高めることができる。
図10(a)〜(c)はそれぞれ図7に示すスタビライザの変形例を示す斜視図である。
図7に示すスタビライザ51では、支持駒53はラバーホルダ26とは別体に形成されてラバーホルダ26の長手方向端部に取り付けられるようになっているが、これに限らず、図10(a)に示すように、支持駒53をラバーホルダ26の長手方向端部に当該ラバーホルダ26と一体に形成するようにしてもよい。この場合、樹脂材料の射出成形等により支持駒53をラバーホルダ26と一体に形成することができる。
また、図7に示すスタビライザ51では、ラバーホルダ26の長手方向端部に支持駒53を設けるようにしているが、これに限らず、支持駒53はラバーホルダ26の長手方向端部とカバー41の基端部の少なくともいずれか一方に設けられていればよい。つまり、図10(b)に示すように、ワイパ軸16に近い側(ワイパアーム15の下に位置する側)のカバー41の基端部に支持駒53を設けるようにしてもよく、図10(c)に示すように、ラバーホルダ26の長手方向端部とワイパ軸16に近い側のカバー41の基端部の両方に支持駒53を設けるようにしてもよい。図10(c)に示す場合には、ワイパアーム15に取り付けられる支持片52は、両方の支持駒53を同時に支持するために各側壁52bがワイパブレード17に沿って長く形成される。
なお、図10においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、ワイパブレード17は車両12のフロントガラス13を払拭するものとされているが、これに限らず、車両12のリアウインドガラスなどを払拭するものであってもよい。
また、前記実施の形態においては、ラバーホルダ26の両端にそれぞれカバー41が連結されたワイパブレード17に本発明を適用しているが、これに限らず、これらのカバー41が設けられないワイパブレードに本発明を適用してもよい。
さらに、前記実施の形態では、ワイパ装置11はタンデム式とされているが、これに限らず、対向払拭式等、他の形式のワイパ装置に本発明を適用してもよい。
本発明の一実施の形態である車両用ワイパ装置の概略を示す正面図である。 ワイパアームとこれに取り付けられたワイパブレードの詳細を示す斜視図である。 ワイパアームからワイパブレードを取り外した状態を示す斜視図である。 (a)、(b)はそれぞれラバーホルダに設けられる保持部の詳細を示す説明図である。 ラバーホルダとカバーとの連結構造を示す斜視図である。 (a)〜(d)は、それぞれワイパブレードがフロントガラスに接する際のブレードラバーの形状の変化を示す説明図である。 図3に示す支持片と支持駒の詳細を示す斜視図である。 図2に示すA−A線に沿う断面図である。 図8に示すB−B線に沿う断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ図7に示すスタビライザの変形例を示す斜視図である。
符号の説明
11 車両用ワイパ装置
12 車両
13 フロントガラス(ウインドガラス)
14 車体
15 ワイパアーム
16 ワイパ軸
17 ワイパブレード
18 リンク機構
19 ワイパモータ(駆動源)
21 アームヘッド
22 連結軸
23 リテーナ
24 ステー
25 フック部
26 ラバーホルダ
27 ブレードラバー
28 連結部
31 ヘッド部
32 リップ部
33 ネック部
34 装着溝
35 板ばね部材
36,37 保持部
36a,37a 保持爪
38 保持溝
39a,39b ストッパ部
41 カバー
42 連結用プレート
43 連結駒
44,45 フィン
51 スタビライザ
52 支持片
52a 天壁
52b 側壁
53 支持駒
53a 支持面
54 取付孔
55 ねじ部材
56 ねじ孔
57 リブ
58 係合爪

Claims (7)

  1. 車両のウインドガラスを払拭する車両用ワイパ装置であって、
    駆動源により揺動駆動されるワイパアームと、
    前記ワイパアームの先端に取り付けられるラバーホルダと、
    前記ラバーホルダに保持され、前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、
    ガラス面に垂直な方向に弾性変形自在に形成され、前記ブレードラバーに装着される板ばね部材と、
    天壁と一対の側壁とを備えたコの字形状に形成され、前記ワイパアームに取り付けられる支持片と、
    前記ラバーホルダの長手方向端部に設けられ、前記側壁の間に挟み込まれる支持駒とを有することを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 請求項1記載の車両用ワイパ装置において、前記支持駒は前記ラバーホルダと別体に形成されて該ラバーホルダに取り付けられることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  3. 請求項1記載の車両用ワイパ装置において、前記支持駒は前記ラバーホルダと一体に形成されることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記側壁の内面にガラス面に垂直な方向に延びる複数のリブを設け、前記支持面を前記リブに線接触させることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記支持片は前記天壁の内面側から前記ワイパアームにねじ結合するねじ部材により前記ワイパアームに固定されることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記ラバーホルダにフィンを設けることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  7. 車両のウインドガラスを払拭する車両用ワイパ装置であって、
    駆動源により揺動駆動されるワイパアームと、
    前記ワイパアームの先端に取り付けられるラバーホルダと、
    前記ラバーホルダに保持され、前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、
    ガラス面に垂直な方向に弾性変形自在に形成され、前記ブレードラバーに装着される板ばね部材と、
    それぞれ前記ラバーホルダの両端に回動自在に連結され、前記ブレードラバーの先端側を覆う一対のカバーと、
    天壁と一対の側壁とを備えたコの字形状に形成され、前記ワイパアームに取り付けられる支持片と、
    前記ラバーホルダの長手方向端部または前記カバーの基端部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記側壁の間に挟み込まれる支持駒とを有することを特徴とする車両用ワイパ装置。
JP2007004136A 2007-01-12 2007-01-12 車両用ワイパ装置 Pending JP2008168796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007004136A JP2008168796A (ja) 2007-01-12 2007-01-12 車両用ワイパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007004136A JP2008168796A (ja) 2007-01-12 2007-01-12 車両用ワイパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008168796A true JP2008168796A (ja) 2008-07-24

Family

ID=39697292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007004136A Pending JP2008168796A (ja) 2007-01-12 2007-01-12 車両用ワイパ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008168796A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010035794A1 (ja) * 2008-09-29 2010-04-01 アスモ 株式会社 ワイパブレード
DE102011054353A1 (de) 2010-10-15 2012-04-19 Asmo Co., Ltd. Wischerblatt
US9187064B2 (en) 2012-04-24 2015-11-17 Hyundai Motor Company Wiper lever assembly and wiper blade
US9193334B2 (en) 2011-11-30 2015-11-24 Asmo Co., Ltd. Wiper, wiper lever assembly, and wiper blade
US9233663B2 (en) 2012-02-24 2016-01-12 Hyundai Motor Company Wiper lever assembly and wiper blade
JP6055044B1 (ja) * 2015-07-27 2016-12-27 日本ワイパブレード株式会社 ワイパー組み立て体
KR20190089505A (ko) * 2018-01-23 2019-07-31 케이비와이퍼시스템 주식회사 채터링 방지구 및 이를 포함하는 와이퍼

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112009002295B4 (de) 2008-09-29 2019-10-17 Denso Corporation Wischerblatt
DE112009002295T5 (de) 2008-09-29 2012-01-19 Asmo Co., Ltd. Wischerblatt
US8347450B2 (en) 2008-09-29 2013-01-08 Asmo Co., Ltd. Wiper blade
JP5367701B2 (ja) * 2008-09-29 2013-12-11 アスモ株式会社 ワイパブレード
KR101386917B1 (ko) 2008-09-29 2014-04-18 아스모 가부시키가이샤 와이퍼 블레이드
WO2010035794A1 (ja) * 2008-09-29 2010-04-01 アスモ 株式会社 ワイパブレード
DE102011054353A1 (de) 2010-10-15 2012-04-19 Asmo Co., Ltd. Wischerblatt
US8959702B2 (en) 2010-10-15 2015-02-24 Asmo Co., Ltd. Wiper blade
DE102011054353B4 (de) * 2010-10-15 2020-09-24 Denso Corporation Wischerblatt
US9193334B2 (en) 2011-11-30 2015-11-24 Asmo Co., Ltd. Wiper, wiper lever assembly, and wiper blade
US9233663B2 (en) 2012-02-24 2016-01-12 Hyundai Motor Company Wiper lever assembly and wiper blade
US9187064B2 (en) 2012-04-24 2015-11-17 Hyundai Motor Company Wiper lever assembly and wiper blade
JP6055044B1 (ja) * 2015-07-27 2016-12-27 日本ワイパブレード株式会社 ワイパー組み立て体
WO2017018430A1 (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 日本ワイパブレード株式会社 ワイパー組み立て体
JP2017024672A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 日本ワイパブレード株式会社 ワイパー組み立て体
EP3330138A4 (en) * 2015-07-27 2019-03-27 Nippon Wiper Blade Co., Ltd. WIPER ARRANGEMENT
KR20190089505A (ko) * 2018-01-23 2019-07-31 케이비와이퍼시스템 주식회사 채터링 방지구 및 이를 포함하는 와이퍼
KR102035269B1 (ko) * 2018-01-23 2019-10-22 케이비와이퍼시스템 주식회사 채터링 방지구 및 이를 포함하는 와이퍼

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8347450B2 (en) Wiper blade
JP4823072B2 (ja) ワイパブレード
JP5123167B2 (ja) ワイパブレード
JP2008168796A (ja) 車両用ワイパ装置
US20110005019A1 (en) Windscreen wiper device
KR101933754B1 (ko) 차창 와이퍼 아암 및 이를 제조하기 위한 방법
KR101969616B1 (ko) 윈드스크린 와이퍼 아암
CN100577481C (zh) 刮水器片
JP4815327B2 (ja) ワイパブレード
US9227599B2 (en) Mounting assembly for wiper blade and wiper arm
JP4641915B2 (ja) ワイパブレード
JP2005319964A (ja) ワイパブレード
WO2004054860A1 (ja) ワイパブレード
JP2007237855A (ja) ワイパブレード
JP4482394B2 (ja) ワイパブレード
JP4559155B2 (ja) ワイパブレード
JP5873713B2 (ja) ワイパブレード
JP5022739B2 (ja) ワイパブレード
JP4837401B2 (ja) ワイパブレード
JP2005319963A (ja) ワイパブレード
JP2006008025A (ja) ワイパブレード
JP4950910B2 (ja) 車両用ワイパ装置
JP2010540315A (ja) フロントガラス用ワイパー装置
JP2007196960A (ja) ワイパブレード
JP2008273357A (ja) ワイパブレード