JP2008155808A - スタビライザ制御装置 - Google Patents

スタビライザ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008155808A
JP2008155808A JP2006347988A JP2006347988A JP2008155808A JP 2008155808 A JP2008155808 A JP 2008155808A JP 2006347988 A JP2006347988 A JP 2006347988A JP 2006347988 A JP2006347988 A JP 2006347988A JP 2008155808 A JP2008155808 A JP 2008155808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
stabilizer
angle
ecu
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006347988A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Suzumura
将人 鈴村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006347988A priority Critical patent/JP2008155808A/ja
Publication of JP2008155808A publication Critical patent/JP2008155808A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G21/00Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces
    • B60G21/02Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected
    • B60G21/04Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically
    • B60G21/05Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically between wheels on the same axle but on different sides of the vehicle, i.e. the left and right wheel suspensions being interconnected
    • B60G21/055Stabiliser bars
    • B60G21/0551Mounting means therefor
    • B60G21/0553Mounting means therefor adjustable
    • B60G21/0555Mounting means therefor adjustable including an actuator inducing vehicle roll
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/40Type of actuator
    • B60G2202/42Electric actuator

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

【課題】起動時にモータに相対変位が発生している場合でも高精度にスタビライザ制御を行うことができるスタビライザ制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】一対のスタビライザバー13,13の間にモータ15を配設し、車両の走行状態に応じてモータ15の相対変位を制御することによりスタビライザ剛性を調整するスタビライザ制御装置1であって、モータ15の相対変位情報を取得する相対変位情報取得手段22,31を備え、スタビライザ制御装置1が停止時のモータ15の相対変位情報を保持することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータによってスタビライザ剛性を制御するスタビライザ制御装置に関する。
車両は、旋回中、遠心力によってロールが発生し、安定性が損なわれる。そこで、車両には、スタビライザが設けられている。スタビライザは、スタビライザバーを備えており、スタビライザバーの中央部が車体に固定され、その両端部がサスペンションに連結されている。旋回中に車両がロールすると、サスペンションが外輪側に沈み、内輪側が伸びるので、スタビライザバーはねじられる。その際、スタビライザは、ばねとして作用し、ねじれに対するばね反力が生じる。このばね反力によって、ねじれを戻し、外輪側を持ち上げ、ロールを抑制する。
近年、スタビライザ剛性をモータの駆動力によって能動的に制御するアクティブスタビライザも開発されている。アクティブスタビライザは、左右一対のスタビライザバーを備えており、その左右のスタビライザバーの間にアクチュエータが設けられている。アクティブスタビライザでは、車両のロール状態を抑制するための目標制御量を設定し、その目標制御量に応じてアクチュエータのモータを駆動してスタビライザ剛性を制御する。この際、アクティブスタビライザでは、一定時間毎にレゾルバによってモータのステータに対するロータの位置を検出しており、システム起動時のモータの相対角を0基準として、レゾルバで検出されるロータの位置に基づいてモータの相対角を一定時間毎に算出している。さらに、アクティブスタビライザでは、車両が直進走行しているか否かを判定し、直進走行判定時にモータの相対角の0点補正を行っている。特に、特許文献1に記載の装置は、スタビライザバーの反対方向旋回変位をロックする手段を備えている。そして、この装置では、斜面で停止した場合や片輪を乗り上げて停止した場合、スタビライザを制御して車両を水平化し、ロック手段でスタビライザバーをロックする。その後、ロックを開放する場合には、モータのトルクをロックする直前のトルクに調節する。
特表2002−518245号公報 特開2005−271827号公報 特開2000−60090号公報
車両が歩道などへ片輪を乗り上げた状態で停止した場合、左右のスタビライザバーがねじれた状態となり、モータに相対角が発生する。この状態でシステム起動した場合、モータに相対角が発生している状態で0基準が設定されるので、車両が水平状態に復帰したときには0基準が左右どちらかにオフセットする。上記したように従来の装置では、直進走行判定時にモータの相対角の0点補正(0基準の補正)を行っているが、この補正前に車両が旋回を行うと0基準がオフセットした状態での旋回となり、旋回性能が低下する。特に、前輪又は後輪のみの1輪乗り上げの場合、システム起動直後の前後ロール剛性配分が左右旋回のどちらか一方のみとなり、特にロール剛性が極度に後輪寄りになる場合もあり、車両性能上好ましくない。また、特許文献1に記載の装置でも、片輪を乗り上げ状態で停止した場合のシステム起動時には、停止時にモータに相対角が発生しているか否かを把握していないので、車両性能が低下する虞がある。
そこで、本発明は、起動時にモータに相対変位が発生している場合(左右のスタビライザバー間にねじれがある場合)でも高精度にスタビライザ制御を行うことができるスタビライザ制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係るスタビライザ制御装置は、一対のスタビライザバーの間にモータを配設し、車両の走行状態に応じてモータの相対変位を制御することによりスタビライザ剛性を調整するスタビライザ制御装置であって、モータの相対変位情報を取得する相対変位情報取得手段を備え、スタビライザ制御装置が停止時のモータの相対変位情報を保持することを特徴とする。
このスタビライザ制御装置では、車両の走行状態(ロール状態など)に基づいてモータを駆動してステータとロータ間の相対変位(ステータに対するロータの相対角など)を制御し、この相対変位に応じた左右一対のスタビライザバーのねじれを変化させてスタビライザ剛性(ねじれ剛性)を制御する。この際、スタビライザ制御装置では、相対変位情報取得手段によりモータの相対変位情報を取得し、この相対変位情報に基づいてモータ制御を行う。特に、スタビライザ制御装置では、相対変位情報取得手段で取得したモータの相対変位情報を用いて、停止時のモータの相対変位情報を保持する。この装置停止時(車両も停止時)の相対変位情報により、停止時の左右のスタビライザバー間のねじれ状態を把握でき、左右のスタビライザバー間にねじれがあるか(車両が左右方向で傾いて停止しているか)あるいはねじれがないか(車両が水平状態で停止しているか)が判る。そこで、スタビライザ制御装置では、起動時に、保持している相対変位情報の位置を基準にしてモータの相対変位の制御を開始する。これによって、スタビライザ制御装置では、起動時にモータに相対変位が発生している場合(左右のスタビライザバー間にねじれがある場合)でも、高精度にスタビライザ剛性を制御することができ、車両性能が低下しない。また、スタビライザ制御装置では、車両直進走行時のモータに対する0点補正を行わなくてもよい。
本発明の上記スタビライザ制御装置では、モータのステータとロータ間を機械的に連結する連結手段を備え、スタビライザ制御装置が停止時に連結手段によりモータのステータとロータ間を機械的に連結する構成としてもよい。
このスタビライザ制御装置では、停止時に連結手段によりモータのステータとロータ間を機械的に連結しておき、停止中にモータの相対変位が変化しないようにする(ステータに対してロータが動かないようにする)。そして、スタビライザ制御装置では、起動時に、連結手段による機械的な連結を解除し、保持している相対変位情報の位置を基準にしてモータの相対変位の制御を開始する。このように、スタビライザ制御装置では、停止時に保持しているモータの相対変位の状態を連結手段によって確実に維持しておくことができるので、起動時には保持している相対変位情報を用いて高精度なモータ制御を行うことができる。
本発明は、停止時のモータの相対変位情報を保持しておくことにより、起動時にモータに相対変位が発生している場合でも高精度にスタビライザ制御を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るスタビライザ制御装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、本発明に係るスタビライザ制御装置を、車両に搭載されるアクティブスタビライザに適用する。本実施の形態に係るアクティブスタビライザは、車両のロールを抑制するために、モータにおける相対角を制御することによって左右一対のスタビライザバーのねじれ角を変化させ、スタビライザ剛性(ねじれ剛性)を調整する。本実施の形態には、2つの形態があり、第1の実施の形態がシステム停止時のモータの相対角を保持する形態であり、第2の実施の形態がシステム起動時の左右のスタビライザバー間のねじれ角を検知する形態である。なお、スタビライザは、前輪側又後輪側だけに設けられてもよいし、あるいは、前輪側と後輪側の両側に設けられてもよい。
図1を参照して、第1の実施の形態に係るアクティブスタビライザ1の構成について説明する。図1は、第1の実施の形態に係るアクティブスタビライザの構成図である。
アクティブスタビライザ1は、システム起動時にモータ相対角の0基準を補正するためにシステム停止時のモータの相対角を基準としてモータの相対角制御を開始する。そのために、アクティブスタビライザ1では、システム停止時にモータのステータとロータ間を機械的に連結してモータの相対角を保持し、システム起動時に保持した相対角を読み出して機械的な連結を解除する。アクティブスタビライザ1は、スタビライザ11、車速センサ20、舵角センサ21、磁極センサ22、IGスイッチ23及びECU[Electronic Control Unit]31を備えている。
スタビライザ11は、左右一対のスタビライザバー13,13とアクチュエータ14からなり、左右のスタビライザバー13,13間にアクチュエータ14が配設されている。各スタビライザバー13は、一端がサスペンションに連結されている。また、一方のスタビライザバー13は、他端が減速機16を介してモータ15のロータ15a側に接続されている。他方のスタビライザバー13は、他端がモータ15のステータ15b側に接続されている。
アクチュエータ14は、車体に固定され、モータ15、減速機16及びロック機構17を備えている。モータ15は、3相のブラシレスDCモータである。モータ15では、ECU31から各相のステータ(コイル)15bに制御電流が順次供給され、各相のコイル電流の方向を順に切り変えられることによってロータ15aが回転する。このモータ15の回転駆動力によって、減速機16を介して左右のスタビライザバー13にねじれ力が与えられ、左右のスタビライザバー13,13間の相対角(ねじれ角)が変化し、スタビライザ11の剛性(ねじれ剛性)が変化する。ロック機構17は、モータ15内のステータ15b側に固定され、ロータ15aをステータ15bに対して機械的に連結する。ロック機構17では、ECU31からロック信号が送信され、ロック信号がオン信号ときにはロックピン17a,17aをロータ15aの周方向に沿って形成されている切欠部15cに差し込み、ロック信号がオフ信号ときには切欠部15cからロックピン17a,17aを抜く。なお、第1の実施の形態では、ロック機構17が特許請求の範囲に記載する連結手段に相当する。
車速センサ20は、車両の速度(車体速)を検出するセンサである。車速センサ20では、車速を検出し、その検出値を車速信号としてECU31に送信する。舵角センサ21は、舵角(ステアリングの操舵角、転舵輪の転舵角など)を検出するセンサである。舵角センサ21では、舵角を検出し、その検出値を舵角信号としてECU31に送信する。磁極センサ22は、モータ15内に設けられ、モータ15におけるロータ15aの回転位置(ロータ角)を検出するセンサであり、例えば、レゾルバである。磁極センサ22では、ロータ角を検出し、その検出値をロータ角信号としてECU31に送信する。IGスイッチ23では、オフ状態、アクセサリオン状態、イグニッションオン状態、エンジンオン状態のいずれかの状態を示すスイッチ信号をECU31に送信する。
ECU31は、CPU[Central ProcessingUnit]31a、不揮発性記憶媒体31b及びモータ電流制御回路31cなどを有する電子制御ユニットであり、アクティブスタビライザ1の制御装置として機能する。ECU31では、一定時間毎に、各種センサ20,21,22から検出信号及びIGスイッチ23からのスイッチ信号を取り入れる。そして、ECU31では、各検出信号やスイッチ信号に基づいてスタビライザ制御処理、システム停止時処理、システム起動時処理などを行い、アクチュエータ14のモータ15とロック機構17を制御する。なお、第1の実施の形態では、磁極センサ22及びECU31における処理が特許請求の範囲に記載する相対変位情報取得手段に相当する。
スタビライザ制御処理について説明する。ECU31では、一定時間毎に、車速信号に示される車速と舵角信号に示される舵角に基づいて車両に作用する横加速度を推定し、推定した横加速度とロールセンタ高に基づいて車両に作用するロールモーメント(ロール状態)を算出する。そして、ECU31では、ロールモーメントを抑制するために必要なスタビライザバー13,13間の目標ねじれ角を算出する。さらに、ECU31では、算出した目標ねじれ角と減速機16の減速比に基づいてモータ15の目標相対角を算出する。また、ECU31では、一定時間毎に、ロータ角信号に示されるロータ角に基づいて、モータ15の実際の相対角を算出する。特に、ECU31では、システム起動時、システム起動時処理で読み出した相対角情報を初期値としてモータ15の相対角の算出を開始する。そして、ECU31では、角度フィードバック制御により、目標相対角と実際の相対角との差に基づいて目標制御電流を設定し、モータ電流制御回路31cでその目標制御電流に相当する電流を発生し、その発生させた電流をモータ15の該当するコイル(ステータ15b)に順次供給する。
システム停止時処理について説明する。ECU31では、アクティブスタビライザ1が停止されたか否かを判断するために、スイッチ信号に基づいてオフ状態又はアクセサリオン状態(つまり、エンジンがオフ状態であり、車両が停止状態)になったか否かを判定する。オフ状態又はアクセサリオン状態と判定した場合、ECU31では、ロック機構17によってモータ15のステータ15bとロータ15aとを連結するために、オン信号を示すロック信号をロック機構17に送信する。さらに、ECU31では、スタビライザ制御処理で最後に算出されているモータ15の実際の相対角(相対角情報)を不揮発性記憶媒体31bに記憶させる。
システム起動時処理について説明する。ECU31では、アクティブスタビライザ1が起動されたか否かを判断するために、スイッチ信号に基づいてエンジンオン状態(つまり、車両が走行可能状態)になったか否かを判定する。エンジンオン状態と判定した場合、ECU31では、不揮発性記憶媒体31bからモータ15の相対角情報を読み出す。そして、ECU31では、ロック機構17によるモータ15のステータ15bとロータ15aとの連結を解除するために、オフ信号を示すロック信号をロック機構17に送信する。
図1を参照して、アクティブスタビライザ1の動作について説明する。ここでは、システム作動中からシステムが停止し、さらに、システムが起動した場合の動作について説明する。特に、ECU31におけるシステム停止時処理を図2のフローチャートに沿って説明し、システム起動時処理を図3のフローチャートに沿って説明する。図2は、図1のECUにおけるシステム停止時処理の流れを示すフローチャートである。図3は、図1のECUにおけるシステム起動時処理の流れを示すフローチャートである。
車速センサ20では、車速を検出し、その車速を示す車速信号をECU31に送信している。舵角センサ21では、舵角を検出し、その舵角を示す舵角信号をECU31に送信している。磁極センサ22では、モータ15のロータ角を検出し、そのロータ角を示すロータ角信号をECU31に送信している。また、IGスイッチ23では、各状態を示すスイッチ信号をECU31に送信している。ECU31では、一定時間毎に、これらの信号を受信している。
アクティブスタビライザ1が作動中、ECU31では、一定時間毎に、車速と舵角に基づいて横加速度を推定し、その横加速度に基づいてロールモーメントを算出する。そして、ECU31では、ロールモーメントに基づいてスタビライザ11における目標ねじれ角を算出し、その目標ねじれ角に基づいてモータ15の目標相対角を算出する。また、ECU31では、一定時間毎に、ロータ角信号に示されるロータ角に基づいて、モータ15の実際の相対角を算出する。そして、ECU31では、目標相対角と実際の相対角に基づいて目標制御電流を設定し、モータ電流制御回路31cからその目標制御電流に相当する電流をモータ15に供給する。この供給された電流によって、モータ15では、ロータ15aが回転し、目標相対角となるように相対角を変化させる。このモータ15における相対角の変化が減速機16を介して左右のスタビライザバー13,13に伝達され、スタビライザバー13,13では、ねじれ側又は戻り側に変化する。その結果、左右のスタビライザバー13,13間のねじれ角が、目標ねじれ角になるように変化する。この左右のスタビライザバー13,13間のねじれ角の変化によって、ねじれ剛性(スタビライザ剛性)が変化し、車両に作用しているロールモーメント(ロール状態)が抑制される。
アクティブスタビライザ1が作動中、ECU31では、一定時間毎に、スイッチ信号に基づいてアクティブスタビライザ1が停止されたか否かを判定する(S10)。アクティブスタビライザ1が停止されたと判定した場合(車両が停止した場合)、ECU31では、オン信号を示すロック信号をロック機構17に送信する(S11)。このロック信号を受信すると、ロック機構17では、ロックピン17a,17aが作動し、モータ15のロータ15aをステータ15bに機械的に連結する。これによって、モータ15では、ロータ15aが回転不能な状態となり、そのときの相対角が維持される。さらに、左右のスタビライザバー13,13では、ねじれ側又は戻り側への回転不能な状態となり、そのときのねじれ角が維持される。続いて、ECU31では、その維持されるモータ15の相対角情報を不揮発性記憶媒体31bに記憶させる(S12)。
アクティブスタビライザ1が停止中(車両停止中)、モータ15の相対角(ひいては、左右のスタビライザバー13,13間のねじれ角)が固定された状態となり、そのモータ15の相対角情報がECU31内で保持される。この保持された相対角情報によって、アクティブスタビライザ1起動時のモータ15の相対角の初期値を設定でき、アクティブスタビライザ1が停止中の左右のスタビライザバー13,13間のねじれ状態を把握でき、左右のスタビライザバー13,13にねじれがあるか(車両が左右方向で傾いて停止しているか)あるいはねじれがないか(車両が水平状態で停止しているか)が判る。
アクティブスタビライザ1が停止中、ECU31では、スイッチ信号に基づいてアクティブスタビライザ1が起動されたか否かを判定する(S20)。アクティブスタビライザ1が起動されたと判定した場合(車両が走行可能状態になった場合)、ECU31では、不揮発性記憶媒体31bからモータ15の相対角情報を読み出す(S21)。さらに、ECU31では、オフ信号を示すロック信号をロック機構17に送信する(S22)。このロック信号を受信すると、ロック機構17では、ロックピン17a,17aが作動し、モータ15のステータ15bとロータ15aとの機械的な連結を解除する。これによって、モータ15ではロータ15aの回転が可能な状態となり、左右のスタビライザバー13,13ではねじれ側又は戻り側への回転が可能な状態となる。そして、ECU31では、モータ15の相対角の0基準を補正するためにこの読み出したモータ15の相対角を初期値とし、一定時間毎に、ロータ角信号に示されるロータ角に基づいてモータ15の相対角を算出する(S23)。そして、アクティブスタビライザ1では、上記したアクティブスタビライザ1が作動中のスタビライザ制御を行う。
このようにシステム停止時のモータ15の相対角によって0基準を補正することにより、システム起動時に左右のスタビライザバー13,13間にねじれがある場合(車両が左右方向で傾いて停車していた場合)にはシステム起動後に車両が水平状態になった時点でモータ15の相対角が0となり、システム起動時に左右のスタビライザバー13,13間にねじれがない場合(車両が水平状態で停車していた場合)にはシステム起動時にモータ15の相対角が0となる。
このアクティブスタビライザ1によれば、起動時にモータ15に相対変位がある場合(左右のスタビライザバー13,13間にねじれがある場合)でも、起動時のモータ15の実際の相対角(左右のスタビライザバー13,13間のねじれ状態)を把握できるので、高精度にスタビライザ剛性(ねじれ剛性)を制御することができ、車両性能が低下しない。さらに、アクティブスタビライザ1によれば、直進走行判定時におけるモータ15の0点補正を行う必要がない。
図4を参照して、第2の実施の形態に係るアクティブスタビライザ2の構成について説明する。図4は、第2の実施の形態に係るアクティブスタビライザの構成図である。なお、アクティブスタビライザ2では、第1の実施の形態に係るアクティブスタビライザ1と同様の構成について同一の符号を付し、その説明を省略する。
アクティブスタビライザ2は、システム起動時にモータ相対角の0基準を補正するために左右のスタビライザバー間のねじれ角を検知し、そのねじれ角に基づいてモータの相対角制御を開始する。そのために、アクティブスタビライザ2では、システム起動時にモータハウジングとスタビライザバー間の絶対角を検出する。アクティブスタビライザ2は、スタビライザ12、車速センサ20、舵角センサ21、磁極センサ22、IGスイッチ23、絶対角センサ24及びECU32を備えている。
スタビライザ12は、左右一対のスタビライザバー13,13とアクチュエータ18からなり、左右のスタビライザバー13,13間にアクチュエータ18が配設されている。アクチュエータ18は、車体に固定され、モータ19及び減速機16を備えている。モータ19は、第1の実施の形態に係るモータ15と比較すると、ロック機構のロックピンが差し込まれる切欠部を有していない点だけが異なる。
絶対角センサ24は、モータ19に対するスタビライザバー13の絶対角を検出するセンサであり、例えば、ポテンショメータである。絶対角センサ24は、モータ19のハウジングと一方のスタビライザバー13との間に設けられる。絶対角センサ24では、絶対角を検出し、その検出値を絶対角信号としてECU32に送信する。
ECU32は、CPU32a及びモータ電流制御回路32cなどを有する電子制御ユニットであり、アクティブスタビライザ2の制御装置として機能する。ECU32では、一定時間毎に、各種センサ20,21,22,24から検出信号及びIGスイッチ23からのスイッチ信号を取り入れる。そして、ECU32では、各検出信号やスイッチ信号に基づいてスタビライザ制御処理、システム起動時処理などを行い、アクチュエータ18のモータ19を制御する。
スタビライザ制御処理について説明する。このスタビライザ制御処理では、第1の実施の形態におけるスタビライザ制御処理と比較するとモータの相対角を算出するときの初期値だけが異なり、その点だけを説明する。ECU32では、アクティブスタビライザ1の起動時、システム起動時処理で算出した相対角を初期値としてモータ19の相対角の算出を開始する。
システム起動時処理について説明する。ECU32では、アクティブスタビライザ1が起動されたか否かを判断するために、スイッチ信号に基づいてエンジンオン状態になったか否かを判定する。エンジンオン状態と判定した場合、ECU32では、絶対角信号で示されるモータ19のハウジングに対するスタビライザバー13の絶対角に基づいて左右のスタビライザバー13,13間のねじれ角(相対角)を算出する。さらに、ECU31では、左右のスタビライザバー13,13間のねじれ角と減速機16の減速比に基づいてモータ19の相対角を算出する。
図4を参照して、アクティブスタビライザ2の動作について説明する。ここでは、システム停止からシステムが起動した場合の動作について説明する。特に、ECU32におけるシステム起動時処理を図5のフローチャートに沿って説明する。図5は、図4のECUにおけるシステム起動時処理の流れを示すフローチャートである。
第1の実施の形態で説明した車速センサ20、舵角センサ21、磁極センサ22、IGスイッチ23の他に、絶対角センサ24では、モータ19に対するスタビライザバー13の絶対角を検出し、その絶対角を示す絶対角信号をECU32に送信している。
アクティブスタビライザ2が停止中(車両停止中)、ECU32では、スイッチ信号に基づいてアクティブスタビライザ2が起動されたか否かを判定する(S30)。アクティブスタビライザ2が起動されたと判定した場合(車両が走行可能状態になった場合)、ECU32では、絶対角信号に示される絶対角に基づいて左右のスタビライザバー13,13間のねじれ角を取得する(S31)。さらに、ECU32では、その左右のスタビライザバー13,13間のねじれ角に基づいてモータ19の相対角を算出する(S32)。そして、ECU32では、モータ19の相対角の0基準を補正するためにこの算出したモータ19の相対角を初期値とし、一定時間毎に、ロータ角信号に示されるロータ角に基づいてモータ19における相対角を算出する(S33)。そしてアクティブスタビライザ2では、第1の実施の形態で説明したアクティブスタビライザ作動中のスタビライザ制御を行う。
このようにシステム起動時に絶対角から算出したモータ19の相対角によって0基準を補正することにより、システム起動時に左右のスタビライザバー13,13間にねじれがある場合にはシステム起動後に車両が水平状態になった時点でモータ19の相対角が0となり、システム起動時に左右のスタビライザバー13,13間にねじれがない場合にはシステム起動時にモータ19の相対角が0となる。
このアクティブスタビライザ2によれば、起動時にモータ19に相対変位がある場合でも、起動時のモータ19の実際の相対角を把握できるので、高精度にスタビライザ剛性を制御することができ、車両性能が低下しない。さらに、アクティブスタビライザ2によれば、直進走行判定時におけるモータ19の0点補正を行う必要がない。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態ではロール状態に基づく基本的なスタビライザ制御とその制御に用いるセンサ類の一例を示したが、アクティブスタビライザにおける制御や制御に用いるセンサ類については他の構成のものも適用可能である。
また、第1の実施の形態ではロック機構を備える構成としたが、停止中にモータにおける相対角が変化しないのであれば、ロック機構を備えない構成としてもよい。
第1の実施の形態に係るアクティブスタビライザの構成図である。 図1のECUにおけるシステム停止時処理の流れを示すフローチャートである。 図1のECUにおけるシステム起動時処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るアクティブスタビライザの構成図である。 図4のECUにおけるシステム起動時処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1,2…アクティブスタビライア、11,12…スタビライザ、13…スタビライザバー、14,18…アクチュエータ、15,19…モータ、15a,19a…ロータ、15b,19b…ステータ、15c…切欠部、16…減速機、17…ロック機構、17a…ロックピン、20…車速センサ、21…舵角センサ、22…磁極センサ、23…IGスイッチ、24…絶対角センサ、31,32…ECU、31a,32a…CPU、31b…不揮発性記憶媒体、31c,32c…モータ電流制御回路

Claims (2)

  1. 一対のスタビライザバーの間にモータを配設し、車両の走行状態に応じて前記モータの相対変位を制御することによりスタビライザ剛性を調整するスタビライザ制御装置であって、
    前記モータの相対変位情報を取得する相対変位情報取得手段を備え、
    前記スタビライザ制御装置が停止時の前記モータの相対変位情報を保持することを特徴とするスタビライザ制御装置。
  2. 前記モータのステータとロータ間を機械的に連結する連結手段を備え、
    前記スタビライザ制御装置が停止時に前記連結手段により前記モータのステータとロータ間を機械的に連結することを特徴とする請求項1に記載するスタビライザ制御装置。
JP2006347988A 2006-12-25 2006-12-25 スタビライザ制御装置 Pending JP2008155808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006347988A JP2008155808A (ja) 2006-12-25 2006-12-25 スタビライザ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006347988A JP2008155808A (ja) 2006-12-25 2006-12-25 スタビライザ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008155808A true JP2008155808A (ja) 2008-07-10

Family

ID=39657216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006347988A Pending JP2008155808A (ja) 2006-12-25 2006-12-25 スタビライザ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008155808A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017217975A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 トヨタ自動車株式会社 スタビライザ制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017217975A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 トヨタ自動車株式会社 スタビライザ制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5635071B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6521073B2 (ja) ステアバイワイヤシステム及びステアバイワイヤシステムの制御方法
WO2012093679A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2006248250A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5416722B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
KR20170120733A (ko) 전동식 파워 스티어링 시스템의 중립 위치 판정 방법
JP2006069259A (ja) 操舵装置
JP2008074269A (ja) 車両のロールオーバ制御装置
JP2008155808A (ja) スタビライザ制御装置
JP4873159B2 (ja) 車両の操舵装置
JP3518590B2 (ja) 車両用操舵制御装置
JP5427797B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5427796B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5262871B2 (ja) 車両用舵角制御装置及び車両用舵角制御方法
JP5313757B2 (ja) 後輪トー角制御装置
JP6098351B2 (ja) 車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法
JP5920198B2 (ja) 車両用制御装置
JP2008062686A (ja) 電動パワーステアリング制御装置及びその制御方法
JP4411999B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2010058651A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4747958B2 (ja) パワーステアリング装置
JP2006224790A (ja) 車両のキャスタ角制御装置
JP2010076594A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2006160010A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4158619B2 (ja) 車両用操舵装置