JP2008105958A - ベンゾトリアゾール系化合物、色素微粒子、色素微粒子分散物および該色素微粒子を含有する近赤外線吸収材料 - Google Patents

ベンゾトリアゾール系化合物、色素微粒子、色素微粒子分散物および該色素微粒子を含有する近赤外線吸収材料 Download PDF

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Abstract

【課題】医農薬中間体、液晶、電子材料、高耐久性樹脂等の機能性材料原料として有用な新規なビニルエチニルアリールカルボン酸化合物、安定して純度の高い該化合物を得ることができる製造方法、および、ビニルエチニルアリールカルボン酸類を原料にした熱架橋性化合物を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物。下記一般式(I)中、R11〜R1219はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、これらのうち少なくとも1つが下記一般式(II)で表される置換基であり、且つ、一般式(II)で表される置換基以外の置換基を構成する炭素原子数の合計が8以上である。一般式(II)中、X11はSO−OまたはCO−Oを表し、M11は水素原子またはn11価の金属原子を表し、n11は1〜6の整数を表す。
Figure 2008105958

【選択図】なし

Description

本発明はベンゾトリアゾール系化合物、該化合物を用いてなる色素微粒子、それを含有する色素微粒子分散物および近赤外線吸収材料に関するものであり、詳しくは、少なくとも1つのスルホ基またはカルボキシル基を有する新規な2−フェニルベンゾトリアゾール化合物、それを含有する色素微粒子並びに色素微粒子分散物、および、該色素微粒子を含有する、不可視性と色素の堅牢性を両立する近赤外線吸収材料に関する。
可視光を実質的に吸収しないが、赤外線を吸収する近赤外線吸収色素は、近赤外線吸収フィルター等、種々のオプトエレクトロニクス製品に用いられている。これらは使い方によっては高温、高湿または光照射条件にさらされるものであり、その安定性が重要であり、経時後も分解し難い特性が求められていた。これに対し、色素の構造を変更することで耐光性、高温、高湿下における経時安定性を向上させる技術として、例えば特定の構造のナフタロシアニン色素が提案されているが(例えば、特許文献1〜3参照。)、吸収波長や溶解性等、近赤外線吸収剤として要求されるその他の物性との両立が困難であった。これらのなかでも、フタロシアニン化合物の光による分解の抑制とその他の物性の両立が望まれ、新規な化合物が提案された(例えば、特許文献4参照)。また、近赤外線吸収色素と紫外線吸収材料を併用することで光による分解を抑制する技術なども提案されているが(例えば、特許文献5、6参照。)、これらいずれの技術においても、光による分解抑制の程度は実用上十分なものではなく、一層の耐光性向上技術が望まれた。
特開平2−4685号公報 特開平2−43269号公報 特開平2−138382号公報 特開平11−152413号公報 特開平10−77360号公報 特開2005−181966公報
本発明の目的は、近赤外線吸収能に優れ、耐光性が良好な新規ベンゾトリアゾール化合物、それを含有する色素微粒子並びに色素微粒子分散物を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、前記本発明の色素微粒子を用いてなる、近赤外線吸収フィルター、近赤外線吸収着色樹脂組成物、液晶表示素子、光カード、光記録媒体、保護眼鏡などオプトエレクトロニクス関連に重要な役割を果たす、耐光性とその他の物性を両立する近赤外線吸収材料を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討の結果、下記手段により本発明の上記目的が達成されることを見出した。
<1>下記一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物。
Figure 2008105958
一般式(I)中、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19のうち少なくとも1つが下記一般式(II)で表される置換基であり、且つ、下記一般式(II)で表される置換基以外の置換基を構成する炭素原子数の合計が8以上である。ここで、R11とR12、R12とR13、R13とR14、R15とR16、R16とR17、R17とR18およびR18とR19とは互いに結合して環を形成してもよい。
Figure 2008105958
一般式(II)中、X11はSO−OまたはCO−Oを表し、M11は水素原子またはn11価の金属原子を表し、n11は1〜6の整数を表す。
<2> 前記一般式(I)におけるR19がヒドロキシ基であることを特徴とする<1>に記載のベンゾトリアゾール系化合物。
<3> 一般式(I)におけるR11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19のうち少なくとも1つが炭素数8以上の脂肪族基であり、且つ、一般式(II)におけるX11がSO−Oであることを特徴とする<1>又は<2>に記載のベンゾトリアゾール系化合物。
<4> 下記一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物と色素とを含有することを特徴とする色素微粒子。
Figure 2008105958
一般式(I)中、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19のうち少なくとも1つが下記一般式(II)で表される置換基であり、且つ、下記一般式(II)で表される置換基以外の置換基を構成する炭素原子数の合計が8以上である。ここで、R11とR12、R12とR13、R13とR14、R15とR16、R16とR17、R17とR18およびR18とR19とは互いに結合して環を形成してもよい。
Figure 2008105958
一般式(II)中、X11はSO−OまたはCO−Oを表し、M11は水素原子またはn11価の金属原子を表し、n11は1〜6の整数を表す。
<5> 前記色素の溶液における400〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が700nm以上であることを特徴とする<4>に記載の色素微粒子。
なお、ここで、分光吸収極大波長を確認するための「色素の溶液」とは、色素を有機溶媒、無機溶媒、及び水から選択される単独又は2種以上の混合物を用いて溶解した溶液を指す。この吸収波長測定用の溶液調製に用いうる有機溶媒としては、例えば、アミド系溶媒(例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチルー2−ピロリドン)、スルホン系溶媒(例えばスルホラン)、スルホキシド系溶媒(例えばジメチルスルホキシド)、ウレイド系溶媒(例えばテトラメチルウレア)、エーテル系溶媒(例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル)、ケトン系溶媒(例えばアセトン、シクロヘキサノン)、炭化水素系溶媒(例えばトルエン、キシレン、n−デカン)、ハロゲン系溶媒(例えばテトラクロロエタン,クロロベンゼン、クロロナフタレン)、アルコール系溶媒(例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、シクロヘキサノール、フェノール)、ピリジン系溶媒(例えばピリジン、γ−ピコリン、2,6−ルチジン)、エステル系溶媒(例えば酢酸エチル、酢酸ブチル)、カルボン酸系溶媒(例えば酢酸、プロピオン酸)、ニトリル系溶媒(例えばアセトニトリル)、スルホン酸系溶媒(例えばメタンスルホン酸)、アミン系溶媒(例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン)などが挙げられ、無機溶媒としては、例えば、硫酸、リン酸が挙げられる。溶解性を考慮するとこれらのうち好ましくはアミド系溶媒、スルホン系溶媒、スルホキシド系溶媒、ウレイド系溶媒、エーテル系溶媒、炭化水素系溶媒、ハロゲン系溶媒、スルホン酸系溶媒、硫酸等であり、これらより適宜選択して用いることが好ましい。
色素溶液の濃度は、分光吸収の極大波長が確認できる濃度であればよく、好ましくは1×10−7〜1×10−2モル/リットルの範囲である。温度は特に限定しないが、好ましくは0℃〜80℃である。
測定機器は通常の分光吸収測定装置、例えば、日立ハイテクノロジーズ(株)製U−4100スペクトロフォトメーター(商品名)を用いることができる。
<6> <4>または<5>に記載の色素微粒子と分散媒とを含有することを特徴とする色素微粒子分散物。
<7> <4>または<5>に記載の色素微粒子を含有することを特徴とする近赤外線吸収材料。
本発明によれば、近赤外線吸収能に優れ、耐光性が良好な新規ベンゾトリアゾール化合物、それを含有する色素微粒子並びに色素微粒子分散物を提供することができる。
さらに、前記本発明の色素微粒子を用いることで、近赤外線吸収フィルター、近赤外線吸収着色樹脂組成物、液晶表示素子、光カード、光記録媒体、保護眼鏡などオプトエレクトロニクス関連に重要な役割を果たす、耐光性とその他の物性を両立する近赤外線吸収材料を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳しく説明する。
<一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物>
まず本発明の新規化合物について述べる。本発明の新規ベンゾトリアゾール系化合物は下記一般式(I)で表されることを特徴とする。この化合物は、後述する色素微粒子を形成する際における特定赤外線吸収色素の分散剤として有用である。
Figure 2008105958
一般式(I)中、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19のうち少なくとも1つが下記一般式(II)で表される置換基であり、且つ、下記一般式(II)で表される置換基以外の置換基を構成する炭素原子数の合計が8以上である。ここで、R11とR12、R12とR13、R13とR14、R15とR16、R16とR17、R17とR18およびR18とR19とは互いに結合して環を形成してもよい。
Figure 2008105958
一般式(II)中、X11はSO−OまたはCO−Oを表し、M11は水素原子またはn11価の金属原子を表し、n11は1〜6の整数を表す。
前記一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物の好ましい態様としては一般式(I)中、R19がヒドロキシ基である化合物、或いは、一般式(I)におけるR11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19のうち少なくとも1つが炭素数8以上の脂肪族基であり、且つ、一般式(II)におけるX11がSO−Oである化合物が挙げられる。
本明細書において脂肪族基とは、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキニル基、アラルキル基および置換アラルキル基を意味する。
アルキル基は分岐を有していてもよく、また環を形成していてもよい。アルキル基の炭素原子数は1〜20であることが好ましく、1〜18であることが更に好ましい。置換アルキル基のアルキル部分は、上記アルキル基と同様である。
アルケニル基は分岐を有していてもよく、また環を形成していてもよい。アルケニル基の炭素原子数は2〜20であることが好ましく、2〜18であることが更に好ましい。置換アルケニル基のアルケニル部分は、上記アルケニル基と同様である。
アルキニル基は分岐を有していてもよく、また環を形成していてもよい。アルキニル基の炭素原子数は2〜20であることが好ましく、2〜18であることが更に好ましい。置換アルキニル基のアルキニル部分は、上記アルキニル基と同様である。
アラルキル基および置換アラルキル基のアルキル部分は、上記アルキル基と同様である。アラルキル基および置換アラルキル基のアリール部分は下記アリール基と同様である。
置換アルキル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基および置換アラルキル基に導入される置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アルキル基[直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルキル基を表す。それらは、アルキル基(好ましくは炭素数1から30のアルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、2−エチルヘキシル)、シクロアルキル基(好ましくは、炭素数3から30の置換または無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル、シクロペンチル、4−n−ドデシルシクロヘキシル)、ビシクロアルキル基(好ましくは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)、更に環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えばアルキルチオ基のアルキル基)もこのような概念のアルキル基を表す。]、
アルケニル基[直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルケニル基を表す。それらは、アルケニル基(好ましくは炭素数2から30の置換または無置換のアルケニル基、例えば、ビニル、アリル、プレニル、ゲラニル、オレイル)、シクロアルケニル基(好ましくは、炭素数3から30の置換もしくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3から30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、2−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル)、ビシクロアルケニル基(置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル)を包含するものである。]、
アルキニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換または無置換のアルキニル基、例えば、エチニル、プロパルギル、トリメチルシリルエチニル基)、アリール基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリール基、例えばフェニル、p−トリル、ナフチル、m−クロロフェニル、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル)、ヘテロ環基(好ましくは5または6員の置換もしくは無置換の、芳香族もしくは非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3から30の5もしくは6員の芳香族のヘテロ環基である。例えば、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、
アルコキシ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、n−オクチルオキシ、2−メトキシエトキシ)、アリールオキシ基(好ましくは、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ)、シリルオキシ基(好ましくは、炭素数3から20のシリルオキシ基、例えば、トリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のヘテロ環オキシ基、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アシルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2から30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルオキシ基、例えば、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ステアロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモイルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルオキシ基、例えばメトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基、例えば、フェノキシカルボニルオキシ、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシ)、
アミノ基(好ましくは、アミノ基、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアニリノ基、例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N−メチル−アニリノ、ジフェニルアミノ)、アシルアミノ基(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基、例えば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、ベンゾイルアミノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノ)、アミノカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアミノカルボニルアミノ、例えば、カルバモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルアミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−メチルーメトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基、例えば、フェノキシカルボニルアミノ、p−クロロフェノキシカルボニルアミノ、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基(好ましくは、炭素数0から30の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基、例えば、スルファモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノ)、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルスルホニルアミノ、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ、例えば、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニルスルホニルアミノ)、
メルカプト基、アルキルチオ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−ヘキサデシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールチオ、例えば、フェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、m−メトキシフェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2から30の置換または無置換のヘテロ環チオ基、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0から30の置換もしくは無置換のスルファモイル基、例えば、N−エチルスルファモイル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセチルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル、N−(N’−フェニルカルバモイル)スルファモイル)、スルホ基、アルキル及びアリールスルフィニル基(好ましくは、炭素数1から30の置換または無置換のアルキルスルフィニル基、6から30の置換または無置換のアリールスルフィニル基、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、フェニルスルフィニル、p−メチルフェニルスルフィニル)、アルキル及びアリールスルホニル基(好ましくは、炭素数1から30の置換または無置換のアルキルスルホニル基、6から30の置換または無置換のアリールスルホニル基、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、p−メチルフェニルスルホニル)、
アシル基(好ましくはホルミル基、炭素数2から30の置換または無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数4から30の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基、例えば、アセチル、ピバロイル、2−クロロアセチル、ステアロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル、2−ピリジルカルボニル、2−フリルカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノキシカルボニル、o−クロロフェノキシカルボニル、m−ニトロフェノキシカルボニル、p−t−ブチルフェノキシカルボニル)、アルコキシカルボニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、n−オクタデシルオキシカルボニル)、
カルバモイル基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のカルバモイル、例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル、N−(メチルスルホニル)カルバモイル)、アリール及びヘテロ環アゾ基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールアゾ基、炭素数3から30の置換もしくは無置換のヘテロ環アゾ基、例えば、フェニルアゾ、p−クロロフェニルアゾ、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアゾ)、イミド基(好ましくは、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ホスフィノ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィノ基、例えば、ジメチルホスフィノ、ジフェニルホスフィノ、メチルフェノキシホスフィノ)、ホスフィニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィニル基、例えば、ホスフィニル、ジオクチルオキシホスフィニル、ジエトキシホスフィニル)、ホスフィニルオキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィニルオキシ基、例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ、ジオクチルオキシホスフィニルオキシ)、ホスフィニルアミノ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィニルアミノ基、例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ、ジメチルアミノホスフィニルアミノ)、シリル基(好ましくは、炭素数3から30の置換もしくは無置換のシリル基、例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシリル)が挙げられる。
上記の官能基の中で、水素原子を有するものは、この水素原子の付加位置に、水素原子に代えて上記の基で置換されているものであってもよい。そのような官能基の例としては、アルキルカルボニルアミノスルホニル基、アリールカルボニルアミノスルホニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基が挙げられる。その例としては、メチルスルホニルアミノカルボニル、p−メチルフェニルスルホニルアミノカルボニル、アセチルアミノスルホニル、ベンゾイルアミノスルホニル基が挙げられる。
置換アラルキル基のアリール部分の置換基の例は、下記置換アリール基の置換基の例と同様である。
本明細書において芳香族基は、アリール基および置換アリール基を意味する。またこれらの芳香族基は脂肪族環、他の芳香族環または複素環が縮合していてもよい。芳香族基の炭素原子数は6〜40が好ましく、6〜30が更に好ましく、6〜20が更に好ましい。またその中でもアリール基としてはフェニルまたはナフチルであることが好ましく、フェニルが特に好ましい。
置換アリール基のアリール部分は、上記アリール基と同様である。置換アリール基の置換基の例としては、前述の「置換アルキル基の置換基、置換アルケニル基の置換基、置換アルキニル基の置換基、置換アラルキル基の置換基または置換アラルキル基のアルキル部分の置換基」として挙げたものが挙げられる。
本明細書において、複素環基は5員または6員の飽和または不飽和複素環を含むことが好ましい。複素環に脂肪族環、芳香族環または他の複素環が縮合していてもよい。複素環のヘテロ原子の例にはB,N,O,S,SeおよびTeが含まれる。ヘテロ原子としてはN,OおよびSが好ましい。複素環は炭素原子が遊離の原子価(一価)を有する(複素環基は炭素原子において結合する)ことが好ましい。好ましい複素環基の炭素原子数は1〜40であり、より好ましくは1〜30であり、更に好ましくは1〜20である。飽和複素環の例には、ピロリジン環、モルホリン環、2−ボラ−1,3−ジオキソラン環および1,3−チアゾリジン環が含まれる。不飽和複素環の例には、イミダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾセレナゾール環、ピリジン環、ピリミジン環およびキノリン環が含まれる。複素環基は置換基を有していても良い。置換基の例としては、前述の「置換アルキル基の置換基、置換アルケニル基の置換基、置換アルキニル基の置換基、置換アラルキル基の置換基または置換アラルキル基のアルキル部分の置換基」として挙げたものが挙げられる。
次に一般式(I)で表される本発明のベンゾトリアゾール系化合物について、その構造を詳細に説明する。一般式(I)においてR11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19は、水素原子又は置換基であり、置換基のうち、少なくとも1つは以下に詳述する一般式(II)で表される置換基であり、且つ、下記一般式(II)で表される置換基以外の置換基を構成する炭素原子数の合計が8以上である。
即ち、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19のうち少なくとも1つは一般式(II)で表される置換基であり、他の(一般式(II)で表される置換基及び水素原子以外の)置換基を少なくとも1つ有し、その置換基を構成する炭素原子数の合計が8以上である。
ここで、好ましい他の置換基の例としては前述の「置換アルキル基の置換基、置換アルケニル基の置換基、置換アルキニル基の置換基、置換アラルキル基の置換基または置換アラルキル基のアルキル部分の置換基」として挙げたものが挙げられる。
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19が一般式(II)で表される置換基及び水素原子以外の置換基を表す場合の好ましい置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルおよびアリールスルフィニル基、アルキルおよびアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基が挙げられる。
更に好ましい例としては、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルおよびアリールスルフィニル基、アルキルおよびアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基が挙げられ、より好ましい例として、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルファモイル基、スルホ基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、イミド基が挙げられ、最も好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基である。
更に好ましくはR19がヒドロキシ基でR11〜R18が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシ基、スルホ基となる場合である。R11〜R19に導入される下記一般式(II)で示される置換基以外の他の置換基を構成する炭素数の合計は8以上であり、好ましくは10〜50であり、更に好ましくは12〜30であり、最も好ましくは14〜20である。
また、R11〜R19で示される他の置換基のうち1つが、炭素数8〜20の脂肪族基となる場合が特に好ましく、更に好ましくは炭素数10〜18のアルキル基である。
11〜R19のうち少なくとも1つは、下記一般式(II)で示される如き、スルホ基(下記一般式(II)中、X11がSO−O)またはカルボキシ基(一般式(II)中、X11がCO−O)を含む置換基であり、このようなスルホ基またはカルボキシ基を含む置換基の数は、分子内に1または2であることが好ましく、最も好ましい例としては、一般式(II)で示されるスルホ基を含む置換基を1つ有する態様が挙げられる。
Figure 2008105958
一般式(II)中、X11はSO−OまたはCO−Oを表し、M11は水素原子またはn11価の金属原子を表し、n11は1〜6の整数を表す。
一般式(II)においてM11がn11価の金属原子である場合の金属原子としては、H,Li,Na,K,Rb、MgまたはCaが挙げられ、好ましくはH,Li,Na,KまたはMgであり、更に好ましくはH,Li,NaまたはKであり、更に好ましくはH,NaまたはKであり、更に好ましくはNaまたはKであり、最も好ましくはNaである。
なかでも、X11はSO−Oであることが好ましく、M11はNaまたはKであることが好ましい。
また、n11は1であることが好ましい。
以下に本発明の一般式(I)で表される化合物の具体例〔例示化合物(T−1)〜(T−50)〕を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2008105958
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一般式(I)で表される化合物は、例えば、特公昭50−25337号公報およびオーストラリアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー、38巻、P1163−1176.(1985年)の記載を参照して合成することができる。また、例えばチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社から「チヌビン109」などの商品名にて販売されているものにスルホン酸を導入することによっても得ることができる。
具体的な、合成例は、実施例において詳述する。
<色素微粒子>
本発明においては、前記本発明の新規化合物を用いることで、種々の用途に適用可能な色素微粒子を得ることができる。即ち、本発明の請求項4に係る色材微粒子は、前記一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物と色素とを含有することを特徴とする。
ここで用いる色素としては、該色素を適切な溶解してなr溶液における色素の波長400〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が700nm以上である色素が好ましく、さらに好ましくは、吸収極大波長が700〜1100nmの範囲にある色素である。
なお、ここで色素の分光吸収極大波長を確認するための溶液とは、色素を溶解しうる有機或いは無機の溶媒または水を単独或いはそれらの混合物を用いて溶解したものであり、この吸収波長測定用の溶液調製に用いうる有機溶媒としては、例えば、アミド系溶媒(例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチルー2−ピロリドン)、スルホン系溶媒(例えばスルホラン)、スルホキシド系溶媒(例えばジメチルスルホキシド)、ウレイド系溶媒(例えばテトラメチルウレア)、エーテル系溶媒(例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル)、ケトン系溶媒(例えばアセトン、シクロヘキサノン)、炭化水素系溶媒(例えばトルエン、キシレン、n−デカン)、ハロゲン系溶媒(例えばテトラクロロエタン,クロロベンゼン、クロロナフタレン)、アルコール系溶媒(例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、シクロヘキサノール、フェノール)、ピリジン系溶媒(例えばピリジン、γ−ピコリン、2,6−ルチジン)、エステル系溶媒(例えば酢酸エチル、酢酸ブチル)、カルボン酸系溶媒(例えば酢酸、プロピオン酸)、ニトリル系溶媒(例えばアセトニトリル)、スルホン酸系溶媒(例えばメタンスルホン酸)、アミン系溶媒(例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン)などが挙げられ、無機溶媒としては、例えば、硫酸、リン酸が挙げられる。
色素溶解性を考慮するとこれらのうち好ましくはアミド系溶媒、スルホン系溶媒、スルホキシド系溶媒、ウレイド系溶媒、エーテル系溶媒、炭化水素系溶媒、ハロゲン系溶媒、スルホン酸系溶媒、硫酸等であり、これらより適宜選択して用いることが好ましい。
色素溶液の濃度は、分光吸収の極大波長が確認できる濃度であればよく、好ましくは1×10−7〜1×10−2モル/リットルの範囲である。温度は特に限定しないが、好ましくは0℃〜80℃である。
測定機器は通常の分光吸収測定装置を用いて実施しうるが、本発明にける吸収波長は、色素をN,N−ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノール、硫酸、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、及びクロロホルムからなる群より選択される溶媒を用いて溶解し、1×10−7〜1×10−4モル/リットルの溶液を調整したものを、15〜30℃の条件下、日立ハイテクノロジーズ(株)製U−4100スペクトロフォトメーター(商品名)を用いて測定した値を採用している。
この色素微粒子の調製に用いる色素としては、色素の溶液における400〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が700nm以上、好ましくは730nm以上であり、更に好ましくは760nm以上であり、より好ましくは780nm以上であり、更に好ましくは820nm以上の色素である。
このような色素としては、例えば、特開2000−281919公報に記載のフタロシアニン化合物、特開平10−180947号公報に記載のシアニン化合物、スクアリウム化合物、ジイモニウム化合物、ポリメチン化合物、アゾ化合物、アゾメチン化合物、オキソノール化合物、及び、クロコニウム化合物、さらに、特開2003−139946公報に記載のジチオール金属錯体化合物などが挙げられる。
このうち好ましくはフタロシアニン化合物、シアニン化合物、スクアリリウム化合物、ジイモニウム化合物、ポリメチン化合物、オキソノール化合物およびクロコニウム化合物であり、更に好ましくはフタロシアニン化合物、シアニン化合物、ジイモニウム化合物、オキソノール化合物およびクロコニウム化合物であり、より好ましくはフタロシアニン化合物、ジイモニウム化合物、オキソノール化合物およびクロコニウム化合物であり、より好ましくはフタロシアニン化合物、ジイモニウム化合物およびオキソノール化合物であり、更に好ましくはフタロシアニン化合物であり、更に好ましくはナフタロシアニン化合物である。
これらのうち、最も好ましく色素は、酸素原子、窒素原子、イオウ原子で連結する置換基をナフタレン環上に1個以上有するナフタロシアニン化合物であり、最も好ましくは酸素原子で連結する置換基をナフタレン環上に4個以上有するナフタロシアニン化合物である。これらの色素は前述の各々の参考文献に記載されている内容を参考に製造することができる。
本発明の色素微粒子は、前記ベンゾトリアゾール系化合物と700nm以上に分光極大吸収波長を有する色素とを含有するものであるが、以下に、この色素微粒子およびそれを用いた色素微粒子分散物の製造方法について説明する。
本発明においては、色素を微粒子化するに際して、その分散性を向上させる目的で前記した新規ベンゾトリアゾール系化合物を共存させるものである。
一般に、一度製造した色素の結晶を微粒子化するには機械的な分散によって微粒子化する方法が用いられ、本発明においては、「顔料分散技術 表面処理と分散剤の使い方および分散性評価」(技術情報協会 編)に記載されるビーズミル分散、ロールミル分散、超音波分散などの手段を用いて色素微粒子を調整することができるが、本発明においては、微粒子の粒子半径を0.5μm以下まで細かくすることが好ましく、このような微粒子化を達成しうるという観点から、ビーズミル分散法を適用することが好ましい。
ビーズミル分散法に使用される分散メディアについては、従来から用いられているガラスビーズ、金属ビーズ、アルミナビーズ、チタニアビーズ、ジルコニアビーズ等が使用可能であるが、好ましくはジルコニアビーズ、チタニアビーズなどのセラミック系ビーズであり、最も好ましくはジルコニアビーズである。
分散メディアの直径は小径化するほど表面の凹凸を減少させることができ、好ましくは2.0mm以下であり、更に好ましくは1.5mm以下であり、更に好ましくは1.0mm以下であり、最も好ましくは0.05〜0.5mmである。
色素微粒子の調製に際しては、色素100質量部に対して、分散剤である新規ベンゾトリアゾール系化合物0.1〜30質量部、好ましくは0.1〜25質量部、更に好ましくは1.0〜20質量部、更に好ましくは2〜15質量部、更に好ましくは3〜10質量部を添加することが好ましい。また、所望により、分散性向上、その他の目的で、溶媒としてメタノール、エタノールなどアルコール系溶媒を1〜100質量部共存させることも可能である。分散に際しては、この混合物を分散メディアとともに分散装置内に投入して分散させる。
分散を行う時の色素と分散メディアの重量比は、好ましくは色素化合物1に対して分散メディアを1〜1、000であり、更に好ましくは5〜200であり、更に好ましくは10〜150であり、更に好ましくは15〜100であり、最も好ましくは20〜50である。
分散工程に使用される分散機としてはアシザワ・ファインテック(株)製アジテーターミルLMJ,LMZよび超微粉砕機AMC,浅田鉄工(株)製ピュアミル、ナノミルおよびピコミル、コトブキ技研工業(株)製スーパーアペックスミル、三井鉱山(株)製SCミル等を使用することが可能である。
このようにして得られた色素微粒子の粒径は目的に応じて選択されるが、好ましくは、0.2〜0.5μmの範囲であり、より好ましくは、0.2〜0.4μmの範囲である。このような色素微粒子は、その色素が有する特性、即ち、近赤外線吸収能と耐光性に優れ、種々の分野に応用しうる。
<色素微粒子分散物>
本発明の前記色素微粒子を適切な分散媒中に分散させることで本発明の色素微粒子分散物を得ることができる。分散物の調製に際しては、色素微粒子に含有される一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物が分散剤として働くが、必要に応じて、分散時に、他の分散剤や分散助剤を加えることができる。
(添加剤)
添加剤としてはシリコーンオイル、極性基を持つシリコーン、脂肪酸変性シリコーン、フッ素含有シリコーン、フッ素含有アルコール、フッ素含有エステル、
ポリオレフィン、ポリグリコール、ポリフェニルエーテル、フェニルホスホン酸、ベンジルホスホン酸基、フェネチルホスホン酸、α−メチルベンジルホスホン酸、1−メチル−1−フェネチルホスホン酸、ジフェニルメチルホスホン酸、ビフェニルホスホン酸、ベンジルフェニルホスホン酸、α−クミルホスホン酸、トルイルホスホン酸、キシリルホスホン酸、エチルフェニルホスホン酸、クメニルホスホン酸、プロピルフェニルホスホン酸、ブチルフェニルホスホン酸、ヘプチルフェニルホスホン酸、オクチルフェニルホスホン酸、ノニルフェニルホスホン酸等の芳香族環含有有機ホスホン酸およびそのアルカリ金属塩、オクチルホスホン酸、2−エチルヘキシルホスホン酸、イソオクチルホスホン酸、(イソ)ノニルホスホン酸、(イソ)デシルホスホン酸、(イソ)ウンデシルホスホン酸、(イソ)ドデシルホスホン酸、(イソ)ヘキサデシルホスホン酸、(イソ)オクタデシルホスホン酸、(イソ)エイコシルホスホン酸等のアルキルホスホン酸およびそのアルカリ金属塩、
燐酸フェニル、燐酸ベンジル、燐酸フェネチル、燐酸α−メチルベンジル、燐酸1−メチル−1−フェネチル、燐酸ジフェニルメチル、燐酸ビフェニル、燐酸ベンジルフェニル、燐酸α−クミル、燐酸トルイル、燐酸キシリル、燐酸エチルフェニル、燐酸クメニル、燐酸プロピルフェニル、燐酸ブチルフェニル、燐酸ヘプチルフェニル、燐酸オクチルフェニル、燐酸ノニルフェニル等の芳香族燐酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、燐酸オクチル、燐酸2−エチルヘキシル、燐酸イソオクチル、燐酸(イソ)ノニル、燐酸(イソ)デシル、燐酸(イソ)ウンデシル、燐酸(イソ)ドデシル、燐酸(イソ)ヘキサデシル、燐酸(イソ)オクタデシル、燐酸(イソ)エイコシル等の燐酸アルキルエステルおよびそのアルカリ金属塩、
アルキルスルホン酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、フッ素含有アルキル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ステアリン酸ブチル、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エライジン酸、エルカ酸、酸等の炭素数10〜24の不飽和結合を含んでも分岐していても良い一塩基性脂肪酸およびこれらの金属塩、または、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸イソオクチル、ミリスチン酸オクチル、ラウリル酸ブチル、ステアリン酸ブトキシエチル、アンヒドロソルビタンモノステアレート、アンヒドロソルビタンジステアレート、アンヒドロソルビタントリステアレート等の炭素数10〜24の不飽和結合を含んでも分岐していても良い一塩基性脂肪酸と炭素数2〜22の不飽和結合を含んでも分岐していても良い1〜6価アルコール、炭素数12〜22の不飽和結合を含んでも分岐していても良いアルコキシアルコールまたはアルキレンオキサイド重合物のモノアルキルエーテルのいずれか一つとからなるモノ脂肪酸エステル、ジ脂肪酸エステルまたは多価脂肪酸エステル、炭素数2〜22の脂肪酸アミド、炭素数8〜22の脂肪族アミンなどが使用できる。
また、上記炭化水素基以外にもニトロ基およびF、Cl、Br、CF、CCl、CBr等の含ハロゲン炭化水素等炭化水素基以外の基が置換したアルキル基、アリール基、アラルキル基をもつものでも良い。
また、アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール系、アルキルフエノールエチレンオキサイド付加体等のノニオン界面活性剤、環状アミン、エステルアミド、第四級アンモニウム塩類、ヒダントイン誘導体、複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類等のカチオン系界面活性剤、カルボン酸、スルホン酸、硫酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸またはリン酸エステル類、アルキルベタイン型等の両性界面活性剤等も使用できる。これらの界面活性剤については、「界面活性剤便覧」(産業図書株式会社発行)に詳細に記載されている。これらの必ずしも純粋ではなく主成分以外に異性体、未反応物、副反応物、分解物、酸化物等の不純分が含まれても構わない。これらの不純分は30質量%以下が好ましく、さらに好ましくは10質量%以下である。これらの添加剤を単独あるいは2種以上を併用することができる。
これらの別に添加する分散剤のうち好ましくはノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤またはカチオン系界面活性剤であり、更に好ましくはノニオン系界面活性剤またはアニオン系界面活性剤であり、更に好ましくはアニオン系界面活性剤であり、更に好ましくは炭素数40以下の有機スルホン酸金属塩であり、更に好ましくは炭素数30以下の有機スルホン酸金属塩であり、最も好ましくは炭素数25以下の有機スルホン酸のナトリウムまたはカリウム塩である。
色素微粒子分散物の調製に際して、一般式(I)で表される化合物および分散剤を添加するタイミングとしては、色素微粒子の分散工程で色素とともに分散媒中に添加するか、または、色素を分散媒中で分散処理した後に添加することが好ましく、なかでも、前者の如く分散工程において添加する方法が最も好ましい。
一般式(I)で表される化合物と他の分散剤とを併せた分散剤全体の添加量は、色素微粒子分散物に対し30重量%以下が好ましく、更に好ましくは0.1〜25重量%であり、更に好ましくは1.0〜20重量%であり、更に好ましくは2.0〜15重量%であり、更に好ましくは3〜10重量%である。
また、分散剤全体に対する一般式(I)で表される化合物の比率は1〜100重量%が好ましく、更に好ましくは10〜100重量%であり、更に好ましくは20〜100重量%であり、更に好ましくは40〜100重量%であり、更に好ましくは60〜100重量%であり、更に好ましくは80〜100重量%であり、更に好ましくは90〜100重量%である。即ち、分散剤として一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物以外の分散剤を含まないこともありうる。
本発明の色素微粒子の粒径を測定するには公知の種々の方法を用いることができるが、好ましくは光散乱などの光学的方法である。
本発明で分散の際に用いる分散媒は特に限定されるものではなく、例えば水、アミド系溶媒(例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチルー2−ピロリドン)、スルホン系溶媒(例えばスルホラン)スルホキシド系溶媒(例えばジメチルスルホキシド)、エーテル系溶媒(例えばジオキサン、シクロペンチルメチルエーテル)、ケトン系溶媒(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、炭化水素系溶媒(例えばトルエン、キシレン)、ハロゲン系溶媒(例えばテトラクロロエタン,クロロベンゼン)、アルコール系溶媒(例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、1−ブタノール、エチレングリコール)、ピリジン系溶媒(例えばピリジン、γ−ピコリン、2,6−ルチジン)を、目的に応じて、単独或いは混合して用いる。
好ましい分散媒としては、水、アミド系溶媒、スルホン系溶媒、スルホキシド系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、アルコール系溶媒が挙げられ、更に好ましくは水、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、アルコール系溶媒であり、更に好ましくは水、メタノール、エタノール、メチルエチルケトンであり、最も好ましくは水単独溶媒の場合である。これらの溶媒を分散時に添加する以外に、分散工程の最中、或いは工程後に添加することも可能であり、また、調製された分散物から分散媒の少なくとも一部を蒸留して除くことも可能である。
分散を行う時の色素化合物と溶媒の重量比は、色素化合物1に対して好ましくは溶媒3〜500であり、更に好ましくは7〜200であり、更に好ましくは10〜100であり、更に好ましくは15〜50である。
分散を行ったものの分散物粘度は、好ましくは溶媒10〜100000mPa/Sであり、更に好ましくは30〜30000mPa/Sであり、更に好ましくは50〜10000mPa/Sである。
また分散を行ったものの平均粒子径として好ましくは3.0μm以下であり、更に好ましくは1.0μm以下であり、更に好ましくは0.7μm以下であり、更に好ましくは0.5μm以下である。
<近赤外線吸収材料>
本発明における近赤外線吸収材料としては、本発明の一般式(I)で表される化合物と色素を含む色素微粒子又はそれを含有する色素微粒子分散物をそのまま用いるもの、或いは、この色素微粒子を何らかの手段で、適切な基材表面に固定化したもの、適切なマトリックス中に添加したものなどが挙げられる。
具体的には、バインダーを用いて、或いは、樹脂などのバインダー中に均一分散させて、紙、樹脂シート、樹脂、フイルム、ガラス、金属板などの記載表面に塗布、或いは、ハードコートして近赤外線吸収層を形成する方法、モノマーなどの樹脂原料に添加して混合物を重合させて近赤外線吸収性樹脂を調製するか、或いは、樹脂バインダー中に添加して加熱溶融させて溶融状態の樹脂中に均一分散させ、赤外線吸収性樹脂を調製するなどの手段により近赤外線吸収材料をえることができる。このような近赤外線吸収樹脂は、これを一般の樹脂同様に任意の形状に加工するなどして、種々の用途に使用することができる。
即ち、本発明の色素微粒子を用いることで、各種用途に応じた構成が可能であり、長波長レーザー用光記録媒体、不可視性印刷用記録材料、光学フィルター、建築および農業用フィルター、塗装材料等に使用しうる近赤外線吸収材料とすることができる。これら本発明の近赤外線吸収材料の応用のうち、好ましくは光学フィルター、建築および農業用フィルター、塗装材料等が挙げられ、薄層でも高い近赤外線吸収能を有し、基材を選択することで可視領域に吸収を有しない材料を容易に調整しうることから、光学フィルターに適用してその効果が著しいといえる。
本発明における近赤外線吸収材料は例えば、本発明の一般式(I)で表される化合物と色素からなる微粒子を、溶媒(例えばクロロホルム、塩化メチレン、トルエン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、水、メタノール、ヘキサン)に分散することにより得られる色素微粒子分散物をそのまま近赤外線吸収材料として用いることができる。
或いは、本発明の一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物と色素からなる微粒子を樹脂(例えばABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、メタクリロニトリル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリエステル樹脂)中に添加し、加熱、混練するか、或いは本発明の一般式(I)で表される化合物と色素からなる微粒子を例えば前述の溶媒に分散したところへ、例えば、前記樹脂を添加して加熱溶解後薄膜化して、或いはそのまま固化させたり、或いは本発明の一般式(I)で表される化合物と色素からなる微粒子を溶媒に分散したものを例えば前記樹脂膜に塗布することにより得られる。
本発明の本発明の一般式(I)で表される化合物と色素からなる微粒子を含有する近赤外線吸収材料は耐光性と優れた近赤外線吸収や不可視性(目視にて認識できない透明性)などのその他の物性を両立しうることから、新たな用途にも使用が可能である。
以下に本発明を実施例により、更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1:例示化合物T−1の合成)
2−ニトロアニリンー4−スルホン酸ナトリウム10.0gに濃硫酸5mlを加え、70℃まで昇温し、そこへ40%ニトロシル硫酸15.0gを滴下した後、2時間攪拌した。また、4−ノニルフェノール9.6gにメタノール15mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム1.7gを少量ずつ添加し30分攪拌し、ここに調整した硫酸溶液を0℃にて滴下した。2時間後、反応液に飽和食塩水50mlを加え、生じた結晶をろ過し、例示化合物(T−1−1)17.6gを得た。
得られた例示化合物(T−1−1)にイソプロパノール100ml、水100mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム7.5gを加え15分攪拌した。そこにホルムアミジンスルホン酸13.9gを少量ずつ加え、5時間加熱還流した。その後、溶媒を留去し、1N塩酸30mlを加え生じた固体をろ過した。28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液7.2mlとメタノール10mlを加え、室温にて2時間攪拌し、溶媒を留去して例示化合物(T−1)15.5gを得た(収率85%)。
尚、このもののマススペクトルを測定したところM=439であった。
本化合物の合成スキームを以下に示す。
Figure 2008105958
(実施例2:例示化合物T−5の合成)
2−ニトロアニリンー4−スルホン酸ナトリウム10gに濃硫酸5mlを加え、70℃まで昇温し、そこへ40%ニトロシル硫酸15.0gを滴下した後、2時間攪拌した。また、4−ヘキサデシルオキシフェノール14.6gにメタノール15mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム1.7gを少量ずつ添加し30分攪拌し、ここに調整した硫酸溶液を0℃にて滴下した。2時間後、反応液に飽和食塩水50mlを加え、生じた結晶をろ過し、例示化合物(T−5−1)21.4gを得た。
得られた例示化合物(T−5−1)にイソプロパノール100ml、水100mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム7.3gを加え15分攪拌した。そこにホルムアミジンスルホン酸13.6gを少量ずつ加え、5時間加熱還流した。その後、溶媒を留去し、1N塩酸30mlを加え生じた固体をろ過した。28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液7.0mlとメタノール10mlを加え、室温にて2時間攪拌し、溶媒を留去して例示化合物(T−5)19.3gを得た(収率84%)。
尚、このもののマススペクトルを測定したところM=553であった。
本化合物の合成スキームを以下に示す。
Figure 2008105958
(実施例3:例示化合物T−12の合成)
2−ニトロアニリン−4−スルホン酸ナトリウム10gに濃硫酸5mlを加え、70℃まで昇温し、そこへ40%ニトロシル硫酸15.0gを滴下した後、2時間攪拌した。また、4−(ヘプタデコキシスルホニルアミノ)−フェノール14.6gにメタノール15mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム1.7gを少量ずつ添加し30分攪拌し、ここに調整した硫酸溶液を0℃にて滴下した。2時間後、反応液に飽和食塩水50mlを加え、生じた結晶をろ過し、例示化合物(T−12−1)25.6gを得た。
得られた例示化合物(T−12−1)にイソプロパノール100ml、水100mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム7.7gを加え15分攪拌した。そこにホルムアミジンスルホン酸14.4gを少量ずつ加え、5時間加熱還流した。その後、溶媒を留去し、1N塩酸30mlを加え生じた固体をろ過した。28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液7.5mlとメタノール10mlを加え、室温にて2時間攪拌し、溶媒を留去して例示化合物(T−12)23.6gを得た(収率90%)。
尚、このもののマススペクトルを測定したところM=631であった。
本化合物の合成スキームを以下に示す。
Figure 2008105958
(実施例4:例示化合物T−30の合成)
2−ニトロアニリン−4−スルホン酸ナトリウム10gに濃硫酸5mlを加え、70℃まで昇温し、そこへ40%ニトロシル硫酸15.0gを滴下した後、2時間攪拌した。また、4−(ジオクチルアミノ)−フェノール14.5gにメタノール15mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム1.7gを少量ずつ添加し30分攪拌し、ここに調整した硫酸溶液を0℃にて滴下した。2時間後、反応液に飽和食塩水50mlを加え、生じた結晶をろ過し、例示化合物(T−30−1)23.1gを得た。
得られた例示化合物(T−30−1)にイソプロパノール100ml、水100mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム7.9gを加え15分攪拌した。そこにホルムアミジンスルホン酸15.0gを少量ずつ加え、5時間加熱還流した。その後、溶媒を留去し、1N塩酸30mlを加え生じた固体をろ過した。28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液7.6mlとメタノール10mlを加え、室温にて2時間攪拌し、溶媒を留去して例示化合物(T−30)21.2gを得た(収率92%)。
尚、このもののマススペクトルを測定したところM=553であった。
本化合物の合成スキームを以下に示す。
Figure 2008105958
(実施例5:例示化合物T−31の合成)
2−ニトロアニリン10gに濃硫酸5mlを加え、70℃まで昇温し、そこへ40%ニトロシル硫酸15.0gを滴下した後、2時間攪拌した。また、4−ペンタデシルオキシ安息香酸メチル27.5gにメタノール15mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム1.7gを少量ずつ添加し30分攪拌し、ここに調整した硫酸溶液を0℃にて滴下した。2時間後、反応液に飽和食塩水50mlを加え、生じた結晶をろ過し、例示化合物(T−31−1)23.1gを得た。
得られた例示化合物(T−31−1)にイソプロパノール100ml、水100mlを加え、0℃にて水酸化ナトリウム12.7gを加え15分攪拌した。そこにホルムアミジンスルホン酸23.7gを少量ずつ加え、5時間加熱還流した。その後、溶媒を留去し、1N塩酸50mlを加え生じた固体をろ過して例示化合物(T−31)28.0gを得た(収率83%)。
尚、このもののマススペクトルを測定したところM=465であった。
本化合物の合成スキームを以下に示す。
Figure 2008105958
(実施例6:色素微粒子および近赤外線吸収フィルターの作成)
(色素微粒子の調製)
粗製ナフタロシアニン化合物(NC−1) 3部
水 20部
例示化合物(T−1) 0.03部
0.3mmφジルコニアビーズ 100部
Figure 2008105958
試料を上記比率にてバッチ式サンドミルにて3000rpmで1時間処理を行った。ビーズとNC−1の水分散物とを分離し、色素微粒子分散物(試料No.101用分散物)を得た。分散物中の色素微粒子の粒径分布を測定したところ、平均粒径0.44μmであり、E型粘度計で分散物の粘度を測定したところ880mPa・Sであった。また、このサンプルをガラス板に塗布し、近赤外吸収性を測定したところ良好な吸収特性が得られた。
なお、粘度測定には東機産業製 E型粘度計RE−80Rを用いて25℃で測定した。分散物の粒度分布は堀場製作所製 レーザー回折・散乱式 粒度径分布測定装置LA−920Aを用いた。IR吸収テストは、次の操作でガラス板に色素微粒子分散物を塗布し、透過光を測定することで評価を行った。測定には日立製分光光度計U−4100を使用した。
(近赤外線吸収フィルターの作成)
ポリスチレン10g、前記NC−1分散物0.1g(乾燥重量で0.1g相当)にヘキサン100ml、トルエン10mlを加えて55℃にて攪拌し、分散させたものを、ガラス板に塗布して室温にて乾燥し、評価用近赤外線吸収フィルター(試料No.101)を作成した。
(色素微粒子および近赤外線吸収フィルターの作成)
実施例6において用いた本発明のベンゾトリアゾール系化合物(T−1)に代えて下記表1に示す例示化合物を用いて、試料No.101におけるのと同様にして色素微粒子を調製し、試料No.101におけるのと同様にして近赤外吸収を測定したところ何れも良好な吸収特性が得られた。その後これらの色素微粒子を用いて同様に評価用近赤外線吸収フィルターを作製した。
また、比較例として、本発明のベンゾトリアゾール系化合物に代えて、比較分散剤であるノルマル ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(表中に「DBS−Na」と記載)及び、ポリエチレングリコールーモノ−4−オクチルフェニルエーテル(表中に「PEG−OP」と記載)を用いて同様に評価用近赤外線吸収フィルターを作製し、評価した結果も併記する。
(近赤外線吸収フィルターの評価:耐光性試験)
前記の如くして得られた近赤外線吸収フィルターをキセノンランプにて9.5万ルクスで3日間照射し、照射前に対する各近赤外線吸収フィルターの分光吸収極大波長の濃度を測定することにより、残存比を求め、光堅牢性(耐光性)を評価した。残存比が大きいほど耐光性に優れると評価する。結果を下記表に併記する。
Figure 2008105958
表1より本発明の化合物を用いて作製した色素微粒子は良好な近赤外線吸収能を有し、該色素微粒子を分散して得られた本発明の近赤外線吸収材料である近赤外線吸収フィルターは、比較品に比べ何れも良好な耐光性を示した。
(色素微粒子および近赤外線吸収フィルターの作成)
実施例6において用いた色素(NC−1)および本発明のベンゾトリアゾール系化合物(T−1)に代えて、下記表2及び表3に示す色素および例示化合物を用いて色素微粒子を調製し、近赤外吸収を測定したところ何れも良好な吸収特性が得られた。なお、これらの試料に用いた色素(NC−2)〜(NC−4)の構造を以下に示す。
Figure 2008105958
その後これらの色素微粒子を用いて同様に評価用近赤外線吸収フィルターを作製し、同様に耐光性を評価した。結果を下記表2及び表3に示す。
Figure 2008105958
Figure 2008105958
表2、表3より本発明の化合物を用いて分散した近赤外線吸収フィルターは何れも良好な耐光性を示した。
(色素微粒子、近赤外線吸収フィルターの作成および耐光性試験)
実施例6の試料No.101における色素(NC−1)および本発明のベンゾトリアゾール系化合物(T−1)に代えて、下記色素(CR−1)、(DI−1)および(OX−1)と本発明のベンゾトリアゾール系化合物(T−1)、(T−12)、(T−28)、(T−35)および(T−37)を用い、色素(CR−1)とベンゾトリアゾール系化合物(T−1)、(T−12)及び(T−37)との組合せ、色素(D−1)とベンゾトリアゾール系化合物(T−1)、(T−28)及び(T−35)との組合せ、色素(OX−1)とベンゾトリアゾール系化合物(T−1)、(T−12)及び(T−35)との組合せ、の9通りの配合で、同様に近赤外線吸収フィルターを作製し、試料No.101におけるのと同様に耐光性試験を行った。
Figure 2008105958
その結果、これら9種の本発明の近赤外線吸収フィルターは、何れも良好な耐光性を示した。このことから、本発明の新規ベンゾトリアゾール系化合物を用いることで、赤外線吸収色素の種類を変更しても耐光性に優れた近赤外線吸収材料を得られることがわかる。

Claims (7)

  1. 下記一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物。
    Figure 2008105958
    一般式(I)中、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19のうち少なくとも1つが下記一般式(II)で表される置換基であり、且つ、下記一般式(II)で表される置換基以外の置換基を構成する炭素原子数の合計が8以上である。ここで、R11とR12、R12とR13、R13とR14、R15とR16、R16とR17、R17とR18およびR18とR19とは互いに結合して環を形成してもよい。
    Figure 2008105958
    一般式(II)中、X11はSO−OまたはCO−Oを表し、M11は水素原子またはn11価の金属原子を表し、n11は1〜6の整数を表す。
  2. 前記一般式(I)におけるR19がヒドロキシ基であることを特徴とする請求項1に記載のベンゾトリアゾール系化合物。
  3. 一般式(I)におけるR11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19のうち少なくとも1つが炭素数8以上の脂肪族基であり、且つ、一般式(II)におけるX11がSO−Oであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベンゾトリアゾール系化合物。
  4. 下記一般式(I)で表されるベンゾトリアゾール系化合物と色素とを含有することを特徴とする色素微粒子。
    Figure 2008105958
    一般式(I)中、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18およびR19のうち少なくとも1つが下記一般式(II)で表される置換基であり、且つ、下記一般式(II)で表される置換基以外の置換基を構成する炭素原子数の合計が8以上である。ここで、R11とR12、R12とR13、R13とR14、R15とR16、R16とR17、R17とR18およびR18とR19とは互いに結合して環を形成してもよい。
    Figure 2008105958
    一般式(II)中、X11はSO−OまたはCO−Oを表し、M11は水素原子またはn11価の金属原子を表し、n11は1〜6の整数を表す。
  5. 前記色素の溶液の400〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が700nm以上であることを特徴とする請求項4に記載の色素微粒子。
  6. 請求項4または請求項5に記載の色素微粒子と分散媒とを含有することを特徴とする色素微粒子分散物。
  7. 請求項4または請求項5に記載の色素微粒子を含有することを特徴とする近赤外線吸収材料。
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