JP2008021750A - 抵抗変化素子およびその製造方法、ならびにそれを用いた抵抗変化型メモリ - Google Patents

抵抗変化素子およびその製造方法、ならびにそれを用いた抵抗変化型メモリ Download PDF

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Abstract

【課題】抵抗変化層を薄くしてもリーク(およびそれに伴うショート)が少ない抵抗変化素子、およびその製造方法、ならびにそれを用いた抵抗変化型メモリを提供する。
【解決手段】第1の電極11と、第2の電極13と、第1の電極11と第2の電極14との間に積層された抵抗変化層12および絶縁層(トンネルバリア層14)とを含む。トンネルバリア層14の厚さは、0.5nm以上5nm以下である。抵抗変化層12は、第1の電極11と第2の電極13との間に電圧または電流を印加することによって、電気抵抗値が異なる複数の状態間で変化させることが可能な層である。抵抗変化層12は、遷移金属酸化物を主成分とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、抵抗変化素子およびその製造方法、ならびに、それを用いた抵抗変化型メモリに関する。
近年、メモリ素子の微細化の要求が高まっている。それに伴い、微細化による悪影響を受けにくいメモリ素子として、電荷容量ではなく電気抵抗の変化によって情報を記録する抵抗変化型メモリ素子(不揮発性メモリ素子)が注目されている。
抵抗変化型のメモリ素子は、抵抗変化層と、抵抗変化層を挟むように配置された2つの電極とを含む。この素子は電気抵抗が異なる複数の状態をとることができ、電極間に所定の電圧または電流を印加することによって、その状態を変化させることが可能である。そして、選択された1つの状態は、所定の操作が加わらない限り基本的に保持される(すなわち不揮発である)。このような効果は、巨大抵抗変化効果(Colossal Electro−Resistance:CER)と呼ばれている。CER効果は、同様に抵抗変化を示す磁気抵抗効果(Magneto−Resistance:MR)とは、その動作機構および課題の差異によって区別されている。
MR効果は、磁性体で非磁性体を挟んだ多層構造、すなわち磁性体/非磁性体/磁性体の多層構造において観察される。この多層構造の一方の磁性体の磁化の向きが磁界によって変わると、その磁化の向きが他方の磁性体の磁化の向きと平行であるか反平行であるかの差によって抵抗が変化する。このような効果がMR効果である。磁性体は、微細になると反磁界成分が増加する。そのため、MR効果を用いた素子では、磁化を反転させるために必要とされる磁界が、微細化(高密度化)に伴って大きくなるという欠点がある。
CER効果にはそのようなサイズの課題が無いこと、およびCER効果はMR効果よりも桁違いに大きな抵抗変化を示すことから、抵抗変化型メモリ素子は、微細化が求められている次世代の不揮発メモリとしての期待が高い。
抵抗変化型メモリ素子として、米国特許第6204139号明細書(特許文献1)には、ペロブスカイト酸化物(Pr0.7Ca0.3MnO3:PCMO)を用いた素子が開示されており、特表2002−537627号公報(特許文献2)には、ペロブスカイト酸化物(BaSrTiCrO3:BSTCO)を含む各種酸化物を用いた素子が開示されている。これらの素子は、抵抗変化型ランダムアクセスメモリ(Resistance RAM)と呼ばれて注目を集めている。特に、電気抵抗値の変化によって情報を記録するこれらの不揮発性メモリ素子は、サイズにおける制限が小さいために、超高集積化への期待が高い。
米国特許第6204139号明細書 特表2002−537627号公報
微細な抵抗変化型メモリ素子を簡単で安定な方法で製造するためには、抵抗変化層を薄くする必要がある。しかし、抵抗変化層の厚さが一定値以下になると、リーク(およびそれに伴うショート)などの劣化が発生しやすくなり、素子の集積化が困難となる。そのため、抵抗変化層を薄くすることとリークの低減とは、トレードオフの関係にあった。今後、高集積化を進めていくためには、抵抗変化層を薄くしてもリークが少ないメモリ素子を実現する必要がある。
このような状況において、本発明は、抵抗変化層を薄くしてもリーク(およびそれに伴うショート)が少ない抵抗変化素子、およびその製造方法、ならびにそれを用いた抵抗変化型メモリを提供することを目的の1つとする。
上記課題を解決するために、本発明の抵抗変化素子は、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に積層された抵抗変化層および絶縁層とを含み、前記絶縁層の厚さが0.5nm以上5nm以下であり、前記抵抗変化層は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧または電流を印加することによって、電気抵抗値が異なる複数の状態間で変化させることが可能な層であり、前記抵抗変化層が遷移金属酸化物を主成分とする。
また、本発明の抵抗変化型メモリは、本発明の抵抗変化素子をメモリ素子として備える。
また、抵抗変化素子を製造するための本発明の方法は、電圧または電流を印加することによって電気抵抗値が異なる複数の状態間で変化させることが可能な抵抗変化層を備える抵抗変化素子の製造方法であって、(i)第1の電極を形成する工程と、(ii)前記第1の電極上に、絶縁層および前記抵抗変化層を含む積層体を形成する工程と、(iii)前記積層体上に第2の電極を形成する工程とを含み、前記絶縁層の厚さが0.5nm以上5nm以下であり、前記抵抗変化層が遷移金属酸化物を主成分とする。
本発明によれば、抵抗変化層を薄くしてもリーク(およびそれに伴うショート)が少ない抵抗変化素子が得られる。このような抵抗変化素子を用いることによって、集積度が高い抵抗変化型メモリを得ることが可能である。
また、本発明の抵抗変化素子は、トンネルバリアとなる絶縁層を含むため、抵抗変化層の状態を変化させる際に流れる電流を低減できる。そのため、本発明の素子は、駆動時の消費電力が低く、高集積化に特に適している。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態および実施例の説明に限定されない。以下の説明では、特定の数値や特定の材料を例示する場合があるが、本発明の効果が得られる限り、他の数値や他の材料を適用してもよい。
[抵抗変化素子]
本発明の抵抗変化素子は、第1の電極と、第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に積層された抵抗変化層および絶縁層(以下、「トンネルバリア層」という場合がある)とを含む。第1の電極、第2の電極、抵抗変化層、および絶縁層(トンネルバリア層)を含む多層構造体は、通常、基板上に形成される。別の観点では、本発明の抵抗変化素子は、基板と、基板上に形成された上記多層構造体を含む。なお、本発明の抵抗変化素子では、隣接する層同士が、それらの少なくとも一部の領域において積層されていればよい。
トンネルバリア層は、トンネル電流が流れる層である。トンネルバリア層の厚さは0.5nm以上5nm以下であり、たとえば0.7nm以上2nm以下である。このトンネルバリア層によって、駆動時の消費電力を低減できる。トンネルバリア層の材料の具体例については後述する。トンネルバリア層は、絶縁性の材料からなる。なお、本発明の効果が得られる限り、厚さが0.5nm〜5nmの範囲にある絶縁層(トンネルバリア層)は、厚さがより広い範囲にある絶縁層の一部であってもよい。ただし、電極と接触している領域のトンネルバリア層の厚さは、0.5nm〜5nmの範囲にあることが好ましい。
抵抗変化層は、第1の電極と第2の電極との間に電圧または電流を印加することによって、電気抵抗値が異なる複数の状態間で変化させることが可能な層である。抵抗変化層は、遷移金属酸化物を主成分とする。具体的には、抵抗変化層における遷移金属酸化物の含有率は50重量%以上であり、通常、80重量%以上である。典型的な一例では、抵抗変化層は遷移金属酸化物からなる。
トンネルバリア層(絶縁層)は、抵抗変化層と第1の電極との間に配置されていてもよいし、抵抗変化層と第2の電極との間に配置されていてもよい。抵抗変化層と第1の電極との間、または抵抗変化層と第2の電極との間にトンネルバリア層を配置することによって、抵抗変化層の状態を変化させる際に発生するリーク(およびそれに伴うショート)を抑制できる。また、抵抗変化層の状態を変化させる際に流れる電流を低減できる。
また、本発明の抵抗変化素子は、抵抗変化層と第1の電極との間、および抵抗変化層と第2の電極との間に、1つずつ合計2つのトンネルバリア層を備えてもよい。
本発明の抵抗変化素子では、抵抗変化層の厚さは、1nm以上500nm以下であってもよい。また、抵抗変化層の厚さは、5nmより大きくてもよいし、10nm以上であってもよいし、30nm以上であってもよい。また、抵抗変化層の厚さは、100nm以下であってもよいし、50nm以下であってもよい。抵抗変化層の厚さは、たとえば、30nm以上50nm以下であってもよい。
本発明の抵抗変化素子では、遷移金属酸化物が酸化鉄であってもよい。酸化鉄からなる抵抗変化層を用いることによって、抵抗変化特性を発現しやすく、特にナノ秒オーダーのパルス印加によって高速に動作するなどの特性上の利点がある。遷移金属酸化物の具体例については後述する。
本発明の抵抗変化素子の接合面積に特に限定はないが、たとえば、0.25μm2以下としてもよい。ここで、「接合面積」とは、抵抗変化層と第1または第2の電極とのオーバーラップ面積の小さい方の面積を意味している。
本発明の抵抗変化素子では、抵抗変化層の状態を変化させるために電極間に印加される電圧または電流が、パルス状であってもよい。また、抵抗変化層の状態を変化させることができる限り、パルス状ではない電圧または電流を印加してもよい。
[抵抗変化型メモリ]
本発明の抵抗変化型メモリは、本発明の抵抗変化素子をメモリ素子として備える。
本発明の抵抗変化型メモリは、マトリクス状に配置された複数の上記抵抗変化素子を含んでもよい。本発明のメモリの典型的な一例は、基板と、基板上にマトリクス状に配置された複数の本発明の抵抗変化素子を含む。
また、本発明の抵抗変化型メモリは、上記抵抗変化素子に接続されたスイッチング素子をさらに含んでもよい。
[抵抗変化素子の製造方法]
抵抗変化素子を製造するための本発明の方法は、電圧または電流を印加することによって電気抵抗値が異なる複数の状態間で変化させることが可能な抵抗変化層を備える抵抗変化素子の製造方法である。この製造方法によれば、本発明の抵抗変化素子が得られる。抵抗変化素子を構成する部材の材料や厚さは、本発明の抵抗変化素子と同様であるため、重複する説明を省略する場合がある。この製造方法は、以下の工程(i)〜工程(iii)を含む。
工程(i)では、第1の電極を形成する。第1の電極は、基板上に直接形成されてもよいし、何らかの構造体(たとえば層)を挟んで基板上に間接的に形成されてもよい。
次に、工程(ii)では、第1の電極上に、絶縁層(トンネルバリア層)および抵抗変化層を含む積層体を形成する。トンネルバリア層の厚さは、0.5nm以上5nm以下である。抵抗変化層は、遷移金属酸化物を主成分とする。トンネルバリア層および抵抗変化層は、どちらを先に形成してもよい。たとえば、上記積層体は、第1の電極上に形成されたトンネルバリア層(絶縁層)と、トンネルバリア層上に形成された抵抗変化層とからなるものであってもよい。また、上記積層体は、第1の電極上に形成された抵抗変化層と、抵抗変化層上に形成されたトンネルバリア層(絶縁層)とからなるものであってもよい。
次に、工程(iii)では、上記積層体上に第2の電極を形成する。本発明の製造方法によって、第1の電極/トンネルバリア層/抵抗変化層/第2の電極という構造を有する素子、または、第1の電極/抵抗変化層/トンネルバリア層/第2の電極という構造を有する素子を形成できる。第1の電極、第2の電極、トンネルバリア層および抵抗変化層の形成方法に特に限定はなく、公知の方法で形成してもよい。
本発明の製造方法では、工程(ii)において、トンネルバリア層を構成する元素を含む前駆体膜を形成する膜形成工程と、その前駆体膜を酸化雰囲気下で酸化する酸化工程とを複数回繰り返すことによってトンネルバリア層が形成されてもよい。たとえば、酸化アルミニウムからなるトンネルバリア層を形成する場合には、前駆体膜としてアルミニウム膜を形成し、そのアルミニウム膜を酸化してもよい。
また、上記酸化工程において、前駆体膜が形成された複数の基板を、酸化雰囲気下で一括して酸化してもよい。
また、上記酸化雰囲気は、酸素ガス雰囲気、酸素プラズマ雰囲気、およびオゾン雰囲気から選ばれるいずれかの雰囲気であってもよい。
以下、図面を参照しながら本発明について具体的に説明する。以下の説明では、同様の部材に同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
[抵抗変化素子の一例]
本発明の抵抗変化素子の一例の断面図を図1に示す。図1の抵抗変化素子100は、基板20上に形成されている。抵抗変化素子100は、下部電極(第1の電極)11、抵抗変化層12、上部電極(第2の電極)13、およびトンネルバリア層14を含む。
抵抗変化素子100は、基板20側から順に積層された、下部電極11、抵抗変化層12、トンネルバリア層14および上部電極13を含む多層構造体である。トンネルバリア層14は絶縁体である。抵抗変化層12は、遷移金属の酸化物で構成されている。
なお、本発明の抵抗変化素子の構造は、抵抗変化層12およびトンネルバリア層14が下部電極11と上部電極13との間に配置されている限り、特に限定されない。たとえば、トンネルバリア層14は、図1に示すように抵抗変化層12と上部電極13との間に配置されてもよいし、図2に示すように下部電極11と抵抗変化層12との間に配置されてもよい。
抵抗変化素子100には、電気抵抗値が異なる2以上の状態が存在する。所定の電圧または電流を素子100に印加することによって、素子100は、上記2以上の状態から選ばれる1つの状態から他の状態へ変化する。たとえば、素子100には、相対的に高抵抗の状態(以下、「高抵抗状態」という場合がある)と、相対的に低抵抗の状態(以下、「低抵抗状態」という場合がある)とが存在する。素子100は、所定の電圧または電流の印加によって、高抵抗状態から低抵抗状態へ、あるいは、低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する。
本発明の抵抗変化素子は、抵抗変化比などの抵抗変化特性に優れている。なお、抵抗変化比とは、素子の抵抗変化特性の指標となる数値であり、具体的には、素子が示す最大電気抵抗値をRMAX、最小電気抵抗値をRMINとしたときに、以下の式で求められる値である。
[抵抗変化比]=(RMAX−RMIN)/RMIN
トンネルバリア層14は、絶縁性の材料で形成されている。トンネルバリア層14は、たとえば、酸化アルミニウム(Al23)、酸化シリコン(SiO2)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化チタン(TiO2)、酸窒化チタンアルミニウム(TiAlON)、酸化タンタル(TaO2)、酸窒化タンタルアルミニウム(TaAlON)、窒化シリコン(SiN)、酸窒化シリコン(SiON)などで形成することが好ましい。0.5nm程度のごく薄いトンネルバリア層14を用いる場合、その材料として酸化アルミニウム(Al23)が好ましく用いられる。なお、トンネルバリア層14は、遷移金属酸化物以外の絶縁性材料、たとえば、遷移金属元素以外の金属元素の酸化物で形成されていてもよい。
抵抗変化層12の材料の好ましい一例は、鉄(Fe)の酸化物、すなわち酸化鉄である。酸化鉄は、天然に多く埋蔵されている材料であるため、安価で量産に適している。酸化鉄としては、たとえば、化学式Fe23やFe34で表される酸化物が挙げられる。また、酸化鉄を用いた抵抗変化素子は、抵抗変化特性を発現しやすく、特にナノ秒オーダーのパルス印加によって高速に動作するなど、特性上の利点がある。このような特性が表れる理由は、はっきりとは解らないが、酸化鉄の鉄イオンが多種の価数を取り得ることや、酸素の配置や僅かな含有酸素量の変動で敏感に特性を変化させるといった多様性を酸化鉄が有していることに起因しているのではないかと考えられる。抵抗変化層の材料の他の例としては、たとえば、MFe24(Mは遷移金属元素で、Co、Mn、Ni、Zn、Cuなど)の様なスピネル構造を有するフェライト材料や、α−Fe23やTi23などのコランダム構造を有する材料や、MnO2やWO2やTiO2などのルチル構造(マグネリ相を含む)を有する材料や、WO3などが挙げられる。なお、この明細書では、Znも遷移金属として扱う。
下部電極11は、基本的には、導電性を有していればよい。下部電極11は、たとえば、金(Au)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タンタル(Ta)や、イリジウム−タンタル合金(Ir−Ta)、スズ添加インジウム酸化物(ITO)、またはこれらの合金、またはこれらの酸化物や窒化物、弗化物、炭化物、硼化物、シリサイドなどによって形成できる。
半導体製造プロセスの観点からは、下部電極11は、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、酸化イリジウム(Ir−O)、酸化ルテニウム(Ru−O)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、Ti−Al合金、またはこれらの窒化物などで形成することが好ましい。また、下部電極11として、酸化イリジウムとTi−Al−N(窒化チタンアルミニウム)との積層体のような積層体を用いることも好ましい。この場合、導電性の確保のため、(TiAl)合金比、すなわち(Ti+Al)量に占めるAl量の割合は、50原子%以下であることが好ましい。
上部電極13は、基本的に導電性を有していればよい。上部電極13は、たとえば、金(Au)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タンタル(Ta)や、イリジウム−タンタル合金(Ir−Ta)、スズ添加インジウム酸化物(ITO)、またはこれらの合金、またはこれらの酸化物や窒化物、弗化物、炭化物、硼化物、シリサイドなどによって形成できる。
半導体製造プロセスの観点からは、酸化されても導電性を確保できる金属を上部電極13の材料として用いることが好ましい。そのため、上部電極13の材料としては、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)、ロジウム(Rh)、白金(Pt)、金(Au)などが好ましい。また、Ir−O(酸化イリジウム)やRu−O(酸化ルテニウム)、Re−O(酸化レニウム)、Os−O(酸化オスミウム)およびRh−O(酸化ロジウム)といった酸化物や、Ti−Al−N(窒化チタンアルミニウム)のような合金窒化物や、これらの積層体を用いて上部電極13を形成することも好ましい。この場合、導電性の確保のため、(TiAl)合金比は、50%以下であることが好ましい。
なお、本発明の抵抗変化素子の2つの電極は、共に、非磁性体によって形成されていてもよい。
基板20には、たとえば半導体基板(たとえばシリコン基板)を用いることができる。半導体基板を用いる場合、本発明の抵抗変化素子と半導体素子とを、同一基板上に容易に形成できる。基板20の表面のうち、下部電極11と接する表面が酸化されていてもよい。また、基板20の表面に酸化膜が形成されていてもよい。なお、基板20には、単なる半導体基板だけでなく、トランジスタやコンタクトプラグなどが形成された基板も含まれる。
トンネルバリア層14の厚さは0.5nm〜5nmの範囲にある。抵抗変化層12の厚さは、1nm〜500nmの範囲にあることが好ましい。本発明の素子の好ましい一例では、トンネルバリア層14の厚さが0.5nm〜2nmの範囲にあり、抵抗変化層12の厚さが30nm〜50nmの範囲にある。この一例では、トンネルバリア層14がアルミナからなり、抵抗変化層12が酸化鉄からなるものであってもよい。
所定の電圧(または電流)は、下部電極11および上部電極13を介して抵抗変化素子100に印加される。所定の電圧(または電流)の印加によって、素子100の状態が、たとえば高抵抗状態から低抵抗状態へ変化する。変化後の状態(たとえば、低抵抗状態)は、所定の電圧(または電流)が再び素子100に印加されるまで保持される。そして、素子100の状態は、所定の電圧(または電流)の印加によって再び変化(たとえば、低抵抗状態から高抵抗状態へ)させることが可能である。
ただし、素子100の状態を変化させるために素子100に印加される所定の電圧(または電流)は、素子100が高抵抗状態にあるときと、低抵抗状態にあるときとの間で必ずしも同一でなくてもよく、その大きさや印加方向は、素子100の状態に応じて異なってもよい。すなわち、本明細書における「所定の電圧または電流」とは、素子100がある状態にあるときに、当該状態とは異なる他の状態へ変化できる「電圧または電流」であればよい。
このように、抵抗変化素子100では、特定の電気抵抗値を示す特定の状態は、素子100に所定の電圧または電流が印加されるまで保持される。そのため、素子100と、素子100の状態を検出する機構(即ち、素子100の電気抵抗値を測定する機構)とを組み合わせることによって、不揮発性の抵抗変化型メモリを構築できる。このメモリでは、素子100の上記各状態に対してビットが割り当てられる。たとえば、高抵抗状態に「0」が割り当てられ、低抵抗状態に「1」が割り当てられる。抵抗変化型メモリは、メモリ素子であってもよいし、複数のメモリ素子が配列されたメモリアレイであってもよい。また、素子100の状態の変化は少なくとも2回以上繰り返して行うことができるため、信頼性のある不揮発ランダムアクセスメモリを得ることが可能である。また、上記各状態に対してONまたはOFFを割り当てることによって、素子100をスイッチング素子へ応用することも可能である。
抵抗変化素子100に印加される電圧または電流は、パルス状であることが好ましい。パルス状の電圧または電流を用いることによって、素子100を用いて構成された電子デバイス(たとえばメモリ)における消費電力の低減やスイッチング効率の向上を図ることができる。パルスの形状は、特に限定されず、たとえば、正弦波状、矩形波状および三角波状から選ばれる少なくとも1つの形状であってもよい。パルスの幅は、通常、数ナノ秒〜数ミリ秒の範囲であればよい。
電子デバイスの簡便な駆動には、パルスの形状が三角波状であることが好ましい。素子100の応答を高速(たとえば数ナノ秒〜数マイクロ秒程度)にするためには、パルスの形状が矩形状であることが好ましい。
簡便な駆動、消費電力の低減、速い応答速度などを達成するためには、正弦波状のパルスや、矩形形状の立ち上がり/下がりに適度なスロープを設けた台形状のパルスを用いることが好ましい。正弦波状のパルスや台形状のパルスは、素子100の応答速度を、数十ナノ秒〜数百マイクロ秒程度とする場合に適しており、三角波状のパルスは、素子100の応答速度を、数十マイクロ秒〜数ミリ秒程度とする場合に適している。
電圧を印加することによって抵抗変化素子100の状態を変化させる場合、素子100の微細化や、素子100を含む電子デバイスの小型化が、より容易になる。たとえば、抵抗変化素子100の下部電極11と上部電極13との間に電位差を発生させる電圧印加装置を素子100に接続し、両電極の間に電圧を印加することによって素子100の状態を変化させることができる。以下、電圧印加によって素子100の状態を変化させる2つの方法について説明する。
第1の方法では、上部電極13の電位に対して下部電極11の電位が正となるようなバイアス電圧(正バイアス電圧)を両電極間に印加することによって、素子100を低抵抗状態から高抵抗状態へと変化させ、上部電極13の電位に対して下部電極11の電位が負となるようなバイアス電圧(負バイアス電圧)を両電極間に印加することによって素子100を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させてもよい。この方法では、高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させるときの電圧印加の方向(極性)と、低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させるときの電圧印加の方向とが逆である。以下、上部電極13の電位に対して下部電極11の電位が正となる電圧のことを「正バイアス電圧」といい、上部電極13の電位に対して下部電極11の電位が負となる電圧のことを「負バイアス電圧」という場合がある。
第1の方法について、図3Aに示すような電流−電圧(I−V)特性を有する抵抗変化素子100の一例を用いて説明する。第1の方法では、図3Aに示すように、電圧の印加に伴ってI−V特性が矢印で示される順に変化する。具体的には、正バイアス電圧V0の印加によって低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、負バイアス電圧−V0’の印加によって高抵抗状態から低抵抗状態へ変化する。
また、第2の方法では、正バイアス電圧V0を素子100に印加することによって素子100を低抵抗状態から高抵抗状態へと変化させ、V0より大きな正バイアス電圧V1を素子100に印加することによって素子100を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる。この第2の方法では、低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させるときよりも大きな電圧を印加することによって、素子100を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる。なお、負バイアス電圧を印加することによっても、同様の状態変化を起こさせることが可能である。
第2の方法について、図3Bに示すようなI−V特性を有する抵抗変化素子100の一例を用いて説明する。第2の方法では、図3Bに示すように、正バイアス電圧V0の印加によって素子100を低抵抗状態から高抵抗状態へと変化させ、正バイアス電圧V1の印加によって素子100を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる。電流が流れすぎて素子が破壊されることを防止するために、高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる際には、ある電流でコンプライアンス(I=I0)を設定しておくことが好ましい。また、ここでは、正バイアス電圧を印加する例について述べたが、負バイアス電圧を印加することによっても同様に動作させることができる。
上記第1および第2の方法の動作を実現するには、素子100が図4のようなI−V特性を示せばよい。印加するバイアス電圧と印加方法とを変化させることによって、上記動作が可能となる。バイアス電圧の方向による制御は、図4の波線矢印で示される。バイアス電圧の大きさによる制御は、図4の実線矢印で示される。
[抵抗変化型メモリの一例]
本発明の抵抗変化素子とMOS電界効果トランジスタ(MOS−FET)とを用いて構成された、本発明の抵抗変化型メモリ(素子)の一例の回路図を図5に示す。
図5に示す抵抗変化型メモリ素子200は、抵抗変化素子100とトランジスタ21とを備える。抵抗変化素子100は、トランジスタ21の電極およびビット線32と電気的に接続されている。トランジスタ21のゲート電極はワード線33に電気的に接続されている。トランジスタ21の残る1つの電極は接地されている。このようなメモリ素子200では、トランジスタ21をスイッチング素子として、抵抗変化素子100における上記状態の検出(即ち、素子100の電気抵抗値の検出)、および、素子100への所定の電圧または電流の印加が可能となる。たとえば、素子100が、電気抵抗値が異なる2つの状態をとる場合、図5に示すメモリ素子200を、1ビットの抵抗変化型メモリ素子として利用できる。
本発明の抵抗変化型メモリ(素子)の具体的な構成の一例の断面図を、図6に示す。図6に示すメモリ素子200では、シリコン基板(基板20)にトランジスタ21および抵抗変化素子100が形成されており、トランジスタ21と抵抗変化素子100とが一体化されている。トランジスタ21は、MOS−FETとして一般的な構成であればよい。
以下、図6のメモリ素子200の構成を具体的に説明する。基板20にソース電極24およびドレイン電極25が形成されている。ドレイン電極25は、プラグ27を介して下部電極11と接続されている。ソース電極24は、たとえば、電極を通じて接地電位などに接続される。基板20の表面には、素子分離部29が形成されている。ソース電極24とドレイン電極25との間の基板20の表面には、ゲート絶縁膜22を介してゲート電極23が形成されている。下部電極11上には、抵抗変化層12、トンネルバリア層14および上部電極13が順に配置されている。ゲート電極23は、ワード線(図示せず)と電気的に接続されている。上部電極13は、プラグ30を介してビット線32と接続されている。基板20上には、基板20の表面、各電極および抵抗変化素子100を覆うように層間絶縁層28が配置されている。層間絶縁層28によって、各電極間における電気的なリークの発生が防止されている。
層間絶縁層28は絶縁材料で形成でき、2種類以上の材料の積層体であってもよい。絶縁材料は、SiO2やAl23などの無機材料であってもよいし、レジスト材料のような有機材料であってもよい。有機材料を用いる場合、平坦でない表面上へ層間絶縁層28を形成する場合においても、スピナーコーティング法などを用いることによって、表面が平坦な層間絶縁層28を簡単に形成できる。有機材料としては、感光性樹脂であるポリイミドのような材料が好ましい。
図6に示す例では、抵抗変化素子とMOS−FETとを組み合わせることによって抵抗変化型メモリが構成されているが、本発明の抵抗変化型メモリの構成は特に限定されず、たとえば、その他の種類のトランジスタやダイオードなど、任意の半導体素子と組み合わせてもよい。
また、図6に示すメモリ素子200では、トランジスタ21の直上に抵抗変化素子100が配置されているが、トランジスタ21と抵抗変化素子100とを互いに離れた場所に配置し、下部電極11とドレイン電極25とを引き出し電極によって電気的に接続してもよい。メモリ素子200の製造プロセスを容易にするためには、抵抗変化素子100とトランジスタ21とを互いに離して配置することが好ましい。一方、図6に示すように、トランジスタ21の直上に抵抗変化素子100を配置する場合、メモリ素子200の占有面積が小さくなるため、より高密度な抵抗変化型メモリアレイを実現できる。
メモリ素子200への情報の記録は、抵抗変化素子100への所定の電圧または電流の印加によって行えばよく、素子100に記録した情報の読み出しは、たとえば、情報の記録時とは異なる大きさの電圧または電流を素子100に印加することによって行えばよい。情報の記録および読み出しの方法として、パルス状の電圧を素子100に印加する方法の一例について、図7を用いて説明する。
図7に示す例において、抵抗変化素子100は、ある閾値(V0)以上の大きさを有する正バイアス電圧の印加によって低抵抗状態から高抵抗状態へ変化し、ある閾値(|V0’|)以上の大きさを有する負バイアス電圧の印加によって高抵抗状態から低抵抗状態へ変化する(図3A参照)。各バイアス電圧の大きさは、下部電極11と上部電極13との間の電位差の大きさに相当する。
抵抗変化素子100の初期状態が、低抵抗状態であるとする。下部電極11と上部電極13との間にパルス状の正バイアス電圧VRS(|VRS|≧V0)を印加すると、素子100は低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する(図7に示すRESET)。このとき印加する正バイアス電圧をリセット電圧(RESET電圧)とする。
ここで、大きさがV0未満の正バイアス電圧を素子100に印加することによって、素子100の電流出力から素子100の電気抵抗値が求められる。電気抵抗値の検出は、大きさがV0’未満の負バイアス電圧を素子100に印加することによっても行うことができる。素子100の電気抵抗値を検出するために印加するこれらの電圧を、リード電圧(READ電圧:VRE)とする。リード電圧は、図7に示すようにパルス状であってもよい。パルス状のリード電圧を用いることによって、パルス状のリセット電圧を用いる場合と同様に、メモリ素子200における消費電力の低減やスイッチング効率の向上を図ることができる(以下で説明するリード電圧に関しても同様である)。リード電圧を印加しても素子100の状態が変化することはないため、複数回リード電圧を印加しても、同一の電気抵抗値が検出される(以下で説明するリード電圧に関しても同様である)。
次に、下部電極11と上部電極13との間にパルス状の負バイアス電圧であるセット電圧VS(|VS|≧|V0’|)を印加すると、素子100は高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する(図7に示すSET)。ここで、素子100にリード電圧を印加することによって、素子100の電流出力(図7に示すOUTPUT1)から、素子100の電気抵抗値が求められる。
このように、パルス状の電圧の印加によって、メモリ素子200への情報の記録および読み出しを行うことができる。読み出しの際の素子100の出力電流の大きさは、素子100の状態に対応して異なる。ここで、相対的に出力電流の小さい状態(図7におけるOUTPUT2)を「1」、相対的に出力電流の大きい状態(図7におけるOUTPUT1)を「0」とすれば、メモリ素子200を、リセット電圧によって情報「1」が記録され、セット電圧によって情報「0」が記録される(情報「1」を消去する)メモリ素子とすることができる。
また、別の動作形態について図8を参照しながら説明する。図8の動作形態で用いられる抵抗変化素子100は、ある閾値(V0)以上の大きさを有する正バイアス電圧の印加によって低抵抗状態から高抵抗状態へ変化し、ある閾値(V1)以上の大きさを有する正バイアス電圧の印加によって高抵抗状態から低抵抗状態へ変化する(図3B参照)。なお、この動作形態の場合には、負バイアス電圧印加によっても素子の状態が同様に変化する。
抵抗変化素子100の初期状態が、低抵抗状態であるとする。下部電極11と上部電極13との間にパルス状の正バイアス電圧であるリセット電圧VRS(|VRS|≧V0)を印加すると、素子100は低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する(図8に示すRESET)。ここで、大きさがV0未満の正バイアス電圧であるリード電圧(VRE)を素子100に印加することによって、素子100の電流出力(図8に示すOUTPUT2)から、素子100の電気抵抗値が求められる。リード電圧は、図8に示すようにパルス状であってもよい。
次に、下部電極11と上部電極13との間に、パルス状の正バイアスであるセット電圧VS(|VS|≧V1)を印加すると、素子100は高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する(図8に示すSET)。ここで、素子100にリード電圧を印加することによって、素子100の電流出力(図8に示すOUTPUT1)から、素子100の電気抵抗値が求められる。
このように、パルス状の電圧の印加によって、メモリ素子200への情報の記録および読み出しを行うことができる。読み出しによって得られる素子100の出力電流の大きさは、素子100の状態に対応して異なる。ここで、相対的に出力電流の小さい状態(図7におけるOUTPUT2)を「1」、相対的に出力電流の大きい状態(図7におけるOUTPUT1)を「0」とすれば、メモリ素子200を、リセット電圧により情報「1」を記録し、セット電圧により情報「0」を記録する(情報「1」を消去する)メモリ素子とすることができる。
図6に示すメモリ素子200において、抵抗変化素子100にパルス状の電圧を印加するためには、ワード線によってトランジスタ21をON状態とし、ビット線32を介して電圧を印加すればよい。
リード電圧の大きさは、セット電圧およびリセット電圧の大きさに対して、通常、1/4〜1/1000程度の範囲にあることが好ましい。セット電圧およびリセット電圧の具体的な値は、抵抗変化素子100の構成にもよるが、通常、0.1V〜20Vの範囲であり、1V〜12Vの範囲が好ましい。
抵抗変化素子100の電気抵抗値は、素子100の抵抗値(または出力電流値)と参照素子の参照抵抗値(または参照出力電流値)との差分に基づいて算出することが好ましい。参照素子の参照抵抗値は、素子100とは別に参照素子を準備し、参照素子に対しても素子100と同様にリード電圧を印加することによって得られる。このような方法で測定するための回路の構成の一例を、図9に示す。
図9に示す方法では、メモリ素子200からの出力91を負帰還増幅回路92aによって増幅した出力93と、参照素子94からの出力95を負帰還増幅回路92bによって増幅した出力96とを、差動増幅回路97に入力する。そして、差動増幅回路97から得られた出力信号98を用いて、素子の抵抗が求められる。
図10に示すように、2以上のメモリ素子200をマトリクス状に配列することによって、不揮発性でランダムアクセス型の抵抗変化型メモリ(メモリアレイ)300を構築できる。メモリ300では、2以上のビット線32から1つのビット線(Bn)を選択し、2以上のワード線33から1つのワード線(Wn)を選択することによって、座標(Bn、Wn)に位置するメモリ素子200aへの情報の記録と、メモリ素子200aからの情報の読み出しとが可能となる。図10に示すように2以上のメモリ素子200をマトリクス状に配列する場合、少なくとも1つのメモリ素子200を参照素子とすればよい。
また、図11に示すように、パストランジスタ35を用い、2以上の抵抗変化素子100をマトリクス状に配列することによっても、不揮発性でランダムアクセス型の抵抗変化型メモリ(メモリアレイ)301を構築できる。メモリ301では、ビット線32は素子100の下部電極11に接続され、ワード線33は素子100の上部電極13に接続されている。メモリ301では、2以上のビット線32から選ばれる1つのビット線(Bn)に接続されたパストランジスタ35aと、2以上のワード線33から選ばれる1つのワード線(Wn)に接続されたパストランジスタ35bとを選択的にON状態とすることによって、座標(Bn、Wn)に位置する抵抗変化素子100aへの情報の記録、および、抵抗変化素子100aからの情報の読み出しが可能となる。なお、情報を読み出すためには、たとえば、素子100aの電気抵抗値に対応する電圧である、図11に示す電圧Vを測定すればよい。
図11に示すメモリ301には参照素子群37が配置されている。参照素子群37に接続されたビット線(B0)に対応するパストランジスタ35cを選択的にON状態とし、図11に示す電圧VREFを測定することによって、素子100aの出力と、参照素子群37の出力との差分を検出できる。
また、図11に示すようなアレイでは、それぞれの素子同士が非選択の素子を通じて繋がっているが、非選択素子を介した抵抗成分を参照素子群として新たに準備し、同様に差分出力を測定することによって、読み出しを行うことが可能である。この場合、選択素子周辺のアレイ中の各素子のメモリ状態を参照しながら、参照素子の抵抗値を設定する必要があるため、動作が遅くなるが、構成が簡単になる。
また、図12に示すように、非線形な電流電圧特性を有する素子(たとえばダイオード)を各抵抗変化素子に直列に接続することによって、非選択素子の抵抗成分を低減できる。図12のメモリ302では、抵抗変化素子100にダイオード39が直列に接続されている。
[抵抗変化素子の製造方法の一例]
本発明の抵抗変化素子およびそれを含むメモリの製造方法の一例を、図13A〜図13Gに示す。
まず、図13Aの工程を行う。具体的には、半導体からなる基板20上に、ゲート絶縁膜22およびゲート電極23を形成した後、基板20上であってゲート電極23の両側に、一対の不純物拡散層(ソース電極24およびドレイン電極25)を形成する。また、トランジスタ21の周囲に、素子分離層29を形成する。次に、トランジスタ21を覆うように基板20上に、たとえばオゾンTEOS(Tetra ethyl ortho silicate)膜からなる第1の保護絶縁膜103を形成する。次に、第1の保護絶縁膜103の表面を、CMP法(Chemical Mechanical Polishing)によって平坦化する。次に、第1の保護絶縁膜103の一部を選択的にエッチングすることによって、一対の不純物拡散層の一方を露出させるように、プラグ用の開口部104を形成する。
次に、図13Bの工程を行う。具体的には、第1の保護絶縁膜103の上に、たとえばチタン層(下層)と窒化チタン層(上層)とからなるバリアメタル105を形成する。次に、たとえばタングステン(W)などからなるプラグメタル106を、開口部104が埋め込まれるように堆積させる。次に、CMP法によって、開口部104の外側に露出しているバリアメタル105およびプラグメタル106を除去し、図13Cに示すプラグ27を形成する。プラグ27のプラグメタル部分が下部電極11と電気的に接続する。
次に、図13Cに示すように、第1の保護絶縁膜103の上に、下部電極層11a、遷移金属酸化物層(抵抗変化層)12a、絶縁層(トンネルバリア層)14a、および上部電極層13aを順に堆積する。絶縁層14aの厚さは、0.5nm以上5nm以下である。
次に、下部電極層11a、遷移金属酸化物層12a、絶縁層14a、および上部電極層13aをパターニングすることによって、図13Dに示すように、下部電極11、抵抗変化層12、トンネルバリア層14、および上部電極13からなる多層構造体(抵抗変化素子100)を形成する。
次に、図13Eに示すように、第1の保護絶縁膜103の上に、多層構造体を覆うように、たとえばオゾンTEOS膜からなる第2の保護絶縁膜111を形成する。第1の保護絶縁膜103および第2の保護絶縁膜111によって、層間絶縁層28が構成される。
次に、図13Fに示すように、CMP法によって第2の保護絶縁膜111の表面を平坦化したのち、第2の保護絶縁膜111の一部を選択的にエッチングすることによってプラグ用の開口部130を形成する。次に、図13Gに示すように、第2の保護絶縁膜111の上に、たとえば窒化タンタル膜などからなる密着用メタル107を形成する。次に、たとえば、タングステン、銅またはアルミニウムなどからなる配線用メタル108を、開口部130が埋め込まれるように堆積させてプラグ30を形成する。密着用メタル107および配線用メタル108によって、ビット線32が構成される。
上記プロセスでは、通常、特定の部材(たとえばプラグ用メタルに使用するタングステンなど)は、水素系ガスプロセスによって形成される。そのため、素子を構成する部材は、通常、ラグ生成の工程毎に水素に暴露される。
本発明の抵抗変化素子およびそれを含むメモリの製造方法の別の一例を、図14A〜図14Gに示す。
まず、図14Aの工程では、図13A〜13Bに示した工程と同様の工程を行う。ただし、図14Aの工程では、ソース電極24に接続されたプラグ27と、ドレイン電極25に接続されたプラグ27とを形成する。また、第1の保護絶縁膜103の上に、下部電極層11aを堆積させる。プラグを形成する前に、下部電極層11aの下に水素バリア層18を形成しておくことが好ましい。水素バリア層18としては、SiNやTiAlOなどが好ましく用いられる。
次に、図14Bに示すように、下部電極層11aをパターニングすることによって、プラグ27を介してドレイン電極25に接続された下部電極11と、プラグ27を介してソース電極24に接続された電極40とを形成する。次に、それらの上に、たとえばオゾンTEOS膜からなる第2の保護絶縁膜111を形成する。次に、CMP法によって、第2の保護絶縁膜111の表面を平坦化すると共に、下部電極11および電極40の表面を露出させる。
次に、図14cに示すように、第2の保護絶縁膜111の上に、絶縁層(トンネルバリア層)14a、遷移金属酸化物層(抵抗変化層)12a、および上部電極層13aを堆積させる。絶縁層14aの厚さは、0.5nm以上5nm以下である。
次に、図14Dに示すように、絶縁層14a、遷移金属酸化物層12a、および上部電極層13aをパターニングすることによって、下部電極11、トンネルバリア層14、抵抗変化層12、および上部電極13からなる多層構造体(抵抗変化素子100)を形成する。次に、図14Eに示すように、抵抗変化素子100を覆うように第2の保護絶縁膜111の上に、たとえばオゾンTEOS膜からなる第3の保護絶縁膜112を形成する。
次に、図14Fに示すように、第3の保護絶縁膜112および第2の保護絶縁膜111のうち、抵抗変化素子100および電極40の周囲以外の部分をエッチングする。次に、水素バリア層19を堆積させ、抵抗変化素子100の周囲以外の部分の水素バリア層19をエッチングする。このようにして、水素バリア層18および19によって多層構造体の周囲を囲う。水素バリア層19としては、SiNやTiAlO、TiAlN、TiAlONなどを用いることが好ましい。
次に、図14Gの工程を行う。まず、第4の保護絶縁膜116を堆積させた後、CMP法によってその表面を平坦化する。次に、第4の保護絶縁膜116の一部を選択的にエッチングすることによって、電極40に通じる、プラグ用の開口部114を形成する。第1の保護絶縁膜103および第4の保護絶縁膜116によって、層間絶縁膜28が構成される。
次に、図14Hに示すように、第4の保護絶縁膜116の上に、窒化タンタル膜(Ta−N)や炭窒化シリコン(Si−C−N)などからなる密着用メタル107を形成する。次に、銅やアルミニウムなどからなる配線用メタル108を、開口部114が埋め込まれるように堆積させる。密着用メタル107および配線用メタル108によって、ビット線32が構成される。
上部電極13は、プラグ27と同様に水素バリア18を貫通する電極(図示せず)によって下部の電極に接続され、さらにプラグ27と同様の電極(図示せず)によって最表部の電極配線へと接続される。なお、下部電極11には、水素暴露に対する耐性が高い、Ti−Al合金などの窒化物や、その積層体を用いることが好ましい。図14A〜図14Hのプロセスによって作製されたメモリ素子では、高いパシベーション効果が得られる。
図13A〜図13Gおよび図14A〜図14Hに示す各工程は、公知の技術、たとえば、半導体素子の製造プロセスや、薄膜形成プロセスや、微細加工プロセスで用いられている技術を適用することによって実施できる。各層の形成には、たとえば、パルスレーザデポジション(PLD)、イオンビームデポジション(IBD)、クラスターイオンビーム、およびRF、DC、電子サイクロトン共鳴(ECR)、ヘリコン、誘導結合プラズマ(ICP)、対向ターゲットなどの各種スパッタリング法、分子線エピタキシャル法(MBE)、イオンプレーティング法などを適用することができる。これらPVD(Physical Vapor Deposition)法の他に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、MOCVD(Metalorganic Chemical Vapor Deposition)法、メッキ法、MOD(Metalorganic Decomposition)法、あるいは、ゾルゲル法などを用いてもよい。
各層の微細加工には、たとえば、半導体素子の製造プロセスや、磁性デバイス(GMRやTMRなどの磁気抵抗素子など)の製造プロセスに用いられる方法を適用できる。たとえば、イオンミリング、RIE(Reactive Ion Etching)、FIB(Focused Ion Beam)などの物理的あるいは化学的エッチング法を用いてもよい。また、微細パターン形成のためのステッパー、EB(Electron Beam)法などを用いたフォトリソグラフィー技術を組み合わせて用いてもよい。層間絶縁層や、コンタクトホールに堆積させた導電体の表面の平坦化は、たとえば、CMPやクラスターイオンビームエッチングなどで行うことができる。
また、電極や抵抗変化層の製造時における酸化処理は、たとえば、酸素の、原子、分子、イオンまたはラジカルなどを含む適当な雰囲気中で行われる。酸化処理は、雰囲気、温度、時間、反応性を変化させてもよい。たとえば、スパッタリング法を用いてTi−Al−Oを作製する場合、アルゴンガス雰囲気中、またはアルゴンガスと酸素ガスとの混合ガス雰囲気中でTi−Al−Oを成膜し、その後に、更に酸素ガスまたはO2 +不活性ガス中で反応させることを繰り返してもよい。なお、プラズマやラジカルを発生させる手段としては、たとえば、ECR放電、グロ−放電、RF放電、ヘリコンあるいはICP等の公知の手段を適用できる。窒素を用いた窒化についても、同様の手法によって実施できる。
なお、本発明の抵抗変化素子を備える電子デバイスも、上記の方法によって、または上記の方法と他の公知の方法とを組み合わせることによって形成できる。
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明する。
(実施例1)
実施例1では、図1に示す多層構造体を含み図15に示す形状を有するサンプル(抵抗変化素子)を作製し、その抵抗変化特性について評価した。実施例1では、トンネルバリア層14の材料として酸化アルミニウム(以下、「Al−O」と記載する場合がある)を用い、抵抗変化層12の材料として酸化鉄(以下、「Fe−O」と記載する場合がある)を用いた。
図15に示すサンプルは、以下のようにして作製した。なお、図15の線XVI−XVIにおける断面図を図16に示す。
まず、基板20として、表面に熱酸化膜(SiO2膜)が形成されたSi基板を用意した。そして、基板20上に、メタルマスクを用いて、所定の形状の下部電極11を形成した。下部電極11は、TiAlN層(厚さ200nm)とPt層(厚さ100nm)とを積層することによって形成した。TiAlN層は、Ti60Al40合金ターゲットを用いたマグネトロンスパッタリング法によって堆積させた。スパッタリングは、窒素ガスとアルゴンガスとの混合ガス(窒素ガス:アルゴンガスの体積比が約4:1)の雰囲気下(圧力:0.1Pa)において、Si基板の温度を0〜400℃の範囲(主に350℃)とし、印加電力をDC4kWとして行った。また、Pt層は、マグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、圧力0.7Paのアルゴンガス雰囲気下において、基板温度27℃とし、印加電力を100Wとして行った。TiAlN層およびPt層は、同じ真空槽内で作製した。
次に、正方形の開口部を有するメタルマスクを用いて、下部電極11の一部の上に、抵抗変化層12(Fe−O層)およびトンネルバリア層14(Al−O層)を積層した。形成された抵抗変化層12およびトンネルバリア層14のサイズは、それぞれ、メタルマスクの開口部に対応して、50μm×50μm程度であった。メタルマスクを配置する際には、その開口部の中心(矩形状の開口部において、対向する頂点間を結ぶ2本の直線の交点を中心とする)と、下部電極11の中心とが一致するようにした。
Fe−O層は、FeO0.75をターゲットとして用いたマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、アルゴンガスと酸素ガスとの混合ガス(アルゴンガス:酸素ガスの体積比が8:1)の雰囲気下(圧力0.6Pa)において、Si基板の温度を室温〜400℃の範囲(主に300℃)とし、RF100Wを印加して行った。作製された層を、X線回折法、赤外吸収法、およびラマン分光法によって評価した結果、その層が、γ−Fe23層であることが確認された。
また、Al23からなるトンネルバリア層(Al−O層)は、0.2〜0.7nmの厚さのAl層の成膜と、Al層の酸化とを繰り返すことによって作製した。Al層は、Alをターゲットとして用いたマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタは、アルゴンガス雰囲気下(圧力0.1Pa)において、Si基板の温度を室温とし、RF100Wを印加することによって行った。Al層の酸化は、密閉容器内において、酸素ガスの割合が99体積%以上であり圧力が100Paである雰囲気中で行った。
Al層の形成とその酸化とを繰り返す形成方法を用いることによって、薄くても絶縁性の高いAl−O層を形成でき、また、Al−O層の作製時間を短縮できる。Alへの酸素の拡散は時間がかかるため、薄いAl層の形成と酸化とを繰り返すことによって、トンネルバリア層全体の形成に要する時間を短縮できる。なお、抵抗変化素子の作製時間の短縮には、Al−O層の形成時間の短縮が重要である。
大量生産をする場合には、複数のウェハを一括で酸化することが好ましい。たとえば、Al層が形成された多数枚の基板を1つの槽内に配置して一括して酸化処理を行うことによって、すべての基板上に酸化アルミニウム層を形成する。次に、各基板の酸化アルミニウム層の上にAl層を形成する。その後に再度、1つの槽内で多数枚の基板を一括して酸化処理を行い、すべての基板上に酸化アルミニウム層を形成する。このような処理を繰り返すことによって、トータルのプロセス時間を短縮することが可能である。本実施例では、多段階酸化およびウェハ一括酸化の方法を用いてAl−O層を作製した。
次に、Fe−O層およびAl−O層を覆うように、層間絶縁層232を形成した。層間絶縁層232には、オゾンTEOS層(厚さ400nm)を用いた。次に、抵抗変化素子の接合部を形成するための開口部231と、下部電極とのコンタクトを図るための開口部230とを、フォトリソグラフィー及びドライエッチングによって形成した。次に、下部電極11と同様の条件で、上部電極13としてPt層(厚さ400nm)を形成した。接合部を形成するための開口部231の面積が実質上の接合面積となるため、この面積を0.01μm2〜25μm2の範囲で変化させて形成した。サンプル1−1〜1−11についてはこの面積を0.25μm2として形成した。
このようにして、図15および図16に示すような、下部電極11の長軸方向と上部電極13の長軸方向とが直交する抵抗変化素子100を作製した。
この実施例では、抵抗変化層12(Fe−O層)の厚さを50nmとし、トンネルバリア層14(Al−O層)の厚さ(x)を変化させて複数のサンプルを作製した。作製した各サンプルに対し、図7に示すようなパルス状の電圧を印加して、その抵抗変化比を評価した。
抵抗変化比の評価は以下のように行った。サンプルの上部電極13と下部電極11との間に、パルスジェネレータを用いて、図7に示すリセット電圧として1.5V(正バイアス電圧)を、セット電圧として−1.5V(負バイアス電圧)を、リード電圧として0.01V(正バイアス電圧)を、印加した。各電圧のパルス幅は150ns(ナノ秒)とした。セット電圧印加後の状態、およびリセット電圧印加後の状態のそれぞれの状態において、リード電圧を印加したときの出力電流値から素子の電気抵抗値を算出した。
算出された電気抵抗値の最大値をRMax、最小値をRMinとして、以下の式から抵抗変化比を求めた。
[抵抗変化比]=(RMax−RMin)/RMin
評価結果を表1に示す。
Figure 2008021750
表1における「多段階酸化における各段階の厚さ」は、形成したAl層の厚さに基づいて算出したAl−O層の見込みの厚さである。たとえば、サンプル1−9では、厚さ0.3nmのAl−O層の形成、厚さ0.6nmのAl−O層の形成の後、厚さ0.7nmのAl−O層を13回繰り返し形成した。
表1に示すように、トンネルバリア層14の厚さ(x)が5nm以下の場合には、抵抗変化比が大きかった。このことは、トンネルバリア層14を介して電流が流れていることを示しており、すなわち、トンネルバリア層14がトンネルバリア層として機能していることを示している。また、厚さ(x)が10nm以上の場合には、トンネルバリア層14を介して電流が流れることがなくなり、抵抗変化現象が発現しなくなったと考えられる。また、厚さ(x)が0.3nmの場合には、抵抗変化比がそれほど大きくなかった。これは、トンネルバリア層14が薄すぎて被覆状態が充分ではないためであると考えられる。また、厚さ(x)が0.7nm以上2nm以下のサンプルは、抵抗変化比が300以上であった。
また、接合面積を0.01μm2〜25μm2の範囲で変化させたサンプル(抵抗変化素子100)を作製し、同様の評価を行った。サンプルの抵抗変化比は、ほとんど変化しなかったが、接合面積が小さい方が良好な特性が得られやすかった。これは、面積が比較的大きい場合には、接合端部の周辺へ電流が集中してリーク/ショートなどが起こりやすくなるためではないかと考えられる。得られた結果から、安定的かつ良好な特性を得るためには、接合面積は0.25μm2以下が好ましいと考えられる。
一方、トンネルバリア層14がなくFe−O層の厚さが異なる参考サンプルA−1〜A−3を作製し、抵抗変化比の評価を行った。評価結果を表2に示す。
Figure 2008021750
表2に示すように、Fe−O層が薄くなるにつれて抵抗変化特性が失われた。Fe−O層が薄くなるに従って抵抗が低くなっていくだけでなく、Fe−O層が30nm以下になると、リーク/ショートによる顕著な特性劣化が生じると考えられる。これは、抵抗変化層12の抵抗が低いために流れる電流が多くなること、および、極端な薄膜化によって膜質が劣化することの両者によって引き起こされているものと推察される。
また、サンプル1−1、サンプル1−6、および参考例であるサンプルA−3について、書き込み回数耐性(エンデュランス)を調べた。結果を表3に示す。
Figure 2008021750
表の「書き込み回数耐性」の数字は、SET動作とRESET動作の1ペアを1回として、情報の記録および読み出しができなくなるまでそれらを繰り返した回数である。サンプル1−6は、サンプル1−1や参考例A−1に比べて、書き込み回数耐性が非常に優れていた。電圧パルス印加時の電流量を計測すると、セット電圧パルス立ち上がり時に最大電流が流れていた。そして、サンプル1−6の電流量が最大でも0.5mA程度であったのに対し、サンプル1−1やサンプルA−3では数mA〜数10mA以上もの電流が瞬間的ではあるが流れていた。サンプル1−6の最大電流量が小さいのは、適切な厚さのトンネルバリア層14の導入によって、書き込み時の電流量が低減し、素子ストレスが低減されたためであると推察される。
以上のように、トンネルバリア層の厚さは0.5nm〜5nmであることが好ましく、抵抗変化層の厚さは50nm以下であることが好ましかった。これらが満たされる場合に、良好な抵抗変化特性が得られた。
次に、Al−O層の厚さを1.2nmとし、Fe−O層の厚さ(y)を変えてサンプル(抵抗変化素子100)を作製し、評価した。評価結果を表4に示す。
Figure 2008021750
この実施例でも、トンネルバリア層14を導入し、抵抗変化層の厚さを50nm以下とした場合に、良好な抵抗変化特性が得られた。サンプル1−11の書き込み回数耐性は102回以上であり、良好な結果が得られた。また、Al−O層の厚さを1.2nmよりも厚くしたサンプルについても同様の検討を行った。この場合、数倍以上の抵抗変化比及び102回以上の書き込み回数耐性が得られるのは、Fe−O層の厚さが1nm以上50nm以下のサンプルであった。
(実施例2)
この実施例では、図6に示すような、抵抗変化素子100を含むメモリ素子200を作製し、その抵抗変化特性を評価した。トンネルバリア層14としては酸化アルミニウム層(Al−O層)を用い、抵抗変化層12としては酸化鉄層(Fe−O層)を用いた。
実施例2では、図13A〜図13Gに示したように、公知の方法によって基体上に抵抗変化素子100を形成した。基体には、第1の保護絶縁膜103とMOSトランジスタとが形成されている基体を用いた。第1の保護絶縁膜103には、CMPによって平坦化されたオゾンTEOS膜(厚さ400nm)を用いた。
第1の保護絶縁膜103に形成されるプラグ27は、チタン膜および窒化チタン膜からなるバリアメタル105と、タングステンからなるプラグメタル106とによって構成した。
この上に、下部電極層11aとしてTi−Al−N/Pt層を堆積させ、次に、遷移金属酸化物層12aとしてFe−O層を堆積させ、次に、絶縁層14aとしてAl−O層を堆積させ、次に、上部電極層13aとしてPt層を堆積させた。
下部電極層11aのTI−Al−N層は、Ti70Al30合金ターゲットを用いたマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、窒素ガス・アルゴンガス混合ガス(混合比:約4:1)の雰囲気下(圧力0.1Pa)において、Si基板の温度を0〜400℃の範囲(主に350℃)とし、印加する電力をDC4kWとして行った。Pt層は、TI−Al−N層が形成された真空層と同じ真空槽内において、マグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、圧力0.7Paのアルゴンガス雰囲気下において、基板温度27℃で、印加電力100Wで行った。
Fe−O層は、実施例1のFe−O層と同様の方法で形成した。実施例1で説明したように、形成されたFe−O層はγ−Fe23層であった。
Al23層であるAl−O層は、Alをターゲットとして用いたマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、圧力0.1Paのアルゴンガス雰囲気下において、Si基板の温度を室温とし、印加する電力をRF100Wとして行った。Al−O層は、厚さ0.3nm〜0.7nmのAl層の形成と、酸素含有雰囲気中でのAl層の酸化とを繰り返すことによって形成した。
上部電極層13aであるPt層は、マグネトロンスパッタリング法によって、圧力0.7Paのアルゴンガス雰囲気下において、基板温度27℃で、印加電力100Wで作製した。
次に、図13Dに示すように、下部電極層11a、遷移金属酸化物層12a、絶縁層14a、上部電極層13aをパターニングして、下部電極11、抵抗変化層12、トンネルバリア層14、および上部電極13からなる多層構造体(抵抗変化素子100)を形成した。次に、図13Eに示すように、第1の保護絶縁膜103の上に、抵抗変化素子100を覆うように、オゾンTEOS膜からなる第2の保護絶縁膜111(厚さ800nm)を形成した。
次に、図13Fに示すように、CMP法によって第2の保護絶縁膜111を平坦化したのち、第2の保護絶縁膜111に、プラグ用の開口部130を形成した。次に、図13Gに示すように、開口部130が埋め込まれるように、窒化タンタル(Ta−N)からなる密着用メタル107(厚さ10nm)と、銅(Cu)からなる配線用メタル108(厚さ300nm)とを堆積させ、それらに対して、ビット線32を構成するようにパターニングを施した。最後に、窒素ガス中において、400℃でシンタリング処理(熱処理)を10分間行った。このようにして、実施例2のサンプル(メモリ素子200)を作製した。
作製したメモリ素子に対して、図7を用いて説明したようにパルス電圧を印加し、メモリ素子200の抵抗変化特性を評価した。評価は、ゲート電極23への電圧印加によってトランジスタをON状態とし、ソース電極24と上部電極13との間に電圧を印加し、素子から出力される電流値を測定することによって行った。このとき、図7に示すリセット電圧を2.2Vとし(正バイアス電圧)、セット電圧を−2.3Vとし(負バイアス電圧)とし、リード電圧を0.05V(正バイアス電圧)とした。各電圧のパルス幅は200nsとした。なお、素子の抵抗値は、参照電流値と素子の出力電流値との差分値に基づいて算出した。参照電流値は、対象の素子とは別に配置した参照抵抗に、素子に印加したリード電圧と同様の電圧を印加することによって得た。
評価結果を表5に示す。また、表5には、各サンプルのFe−O層の厚さおよび接合面積も示す。
Figure 2008021750
表5に示すように、サンプル2−1〜2−3は、104回以上のセット電圧およびリセット電圧の印加によっても、メモリ機能を失わなかった。なお、サンプル2−1〜2−3の抵抗変化比が比較的小さいのは、配線などのコンタクト抵抗の影響のためであると考えられる。
次に、サンプル2−1をマトリクス状(4×4)に配列して16ビットのメモリ300を構築し、メモリアレイの動作確認を行った。その結果、ランダムアクセス型の抵抗変化型メモリとしての動作を確認できた。
(実施例3)
実施例3では、図14Hに示すようなメモリ素子を作製し、その抵抗変化特性を評価した。この実施例では、トンネルバリア層14として酸化シリコン層(Si−O層)を用い、抵抗変化層12として酸化鉄層(Fe−O層)を用いた。
実施例3では、図14A〜図14Hに示したように、公知の方法によって基体上に抵抗変化素子100およびメモリ素子を形成した。基体には、第1の保護絶縁膜103とMOSトランジスタとが形成されている基体を用いた。第1の保護絶縁膜103には、CMPによって平坦化されたオゾンTEOS膜(厚さ400nm)を用いた。
まず、図14Aのように、第1の保護絶縁膜103の上に下部電極層11aを堆積させた。下部電極層11aの下の水素バリア層18には、SiN層(200nm)を用いた。次に、図14Bに示すように、下部電極層11aをパターニングし、その上にオゾンTEOS膜からなる第2の保護絶縁膜111を形成し、その後にCMP法によって第2の保護絶縁膜111を平坦化した。このとき、第2の保護絶縁膜111が約50nm程度、下部電極11上に残っている状態でCMP法をやめ、ドライエッチングによって下部電極11および電極40の表面が露出するまで、第2の保護絶縁膜111をエッチングした。下部電極層11aとしては、Ti−Al−N(厚さ250nm)/Pt(厚さ50nm)を用いた。
TI−Al−N層は、Ti70Al30合金ターゲットを用いたマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、窒素ガスとアルゴンガスとの混合ガス(混合比:約4:1)の雰囲気下(圧力0.1Pa)において、Si基板の温度を0〜400℃の範囲(主に350℃)とし、印加する電力をDC4kWとして行った。Pt層は、TI−Al−N層と同じ真空槽内においてマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、圧力0.7Paのアルゴンガス雰囲気下において、基板温度27℃で、印加電力100Wで行った。
次に、図14Cにて示すように、第2の保護絶縁膜111および下部電極11の上に、トンネルバリア層となる絶縁層14aと、抵抗変化層となる遷移金属酸化物層12aと、上部電極層13aとを形成した。絶縁層14aとしてSi−O層(厚さ4nm)を用い、遷移金属酸化物層12aとしてFe−O層(厚さ1nm〜50nm:典型的には20nm)を用い、上部電極層13aとしてPt層(厚さ100nm)を用いた。
遷移金属酸化物層12aであるFe−O層は、FeO0.75をターゲットとして用いたマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、アルゴン雰囲気下(圧力0.6Pa)において、Si基板の温度を室温〜400℃の範囲(主に300℃)とし、印加する電力をRF100Wとして行った。作製された層を、抵抗率測定、磁性測定、X線回折法、赤外吸収法、およびラマン分光法によって同定したところ、Fe34層であった。
Si−O層(SiO2層)は、SiO2をターゲットとして用いたマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、アルゴンガスと酸素ガスとの混合ガス(アルゴンガス:酸素ガスの比が4:1)の雰囲気下(圧力0.6Pa)において、Si基板の温度を室温〜300℃(典型的には150℃)とし、RF150Wを印加して行った。上部電極層13aのPt層は、アルゴン雰囲気下(圧力0.7Pa)において、基板温度27℃で、印加電力100Wのマグネトロンスパッタリング法によって形成した。
次に、図14Dに示すように、絶縁層14a、遷移金属酸化物層12a、および上部電極層13aをパターニングすることによって、トンネルバリア層14、抵抗変化層12、および上部電極13からなる多層構造体(抵抗変化素子100)を形成した。次に、図14Eに示すように、第2の保護絶縁膜111の上に、抵抗変化素子100を覆うように、オゾンTEOS膜からなる第3の保護絶縁膜112(厚さ800nm)を形成した。次に、第3の多層構造体を覆うような形状に保護絶縁膜112をエッチングし、その上に水素バリア層19であるTi50Al50O層を形成した。このようにして、図14Fに示すような構造を形成した。
次に、図14Gに示すように、第4の保護絶縁膜116としてオゾンTEOS膜を形成したのち、CMP法によってオゾンTEOS膜の表面を平坦化した。そして、第4の保護絶縁膜116の一部を選択的にエッチングすることによって、電極40に通じる開口部114を形成した。次に、図14Hに示すように、開口部114が埋め込まれるように、第4の保護絶縁膜116の上に、Ta−Nからなる密着用メタル107とAlからなる配線用メタル108とを堆積させて、ビット線32を構成した。このようにして、メモリ素子を作製した。
作製したメモリ素子(サンプル3−1〜3−3)について、実施例2と同様にパルス電圧の印加および電流値の測定を行うことによって、サンプルの抵抗変化特性を評価した。ただし、実施例3では、リセット電圧を2.5V(正バイアス電圧)とし、セット電圧を−2.5V(負バイアス電圧)とし、リード電圧を0.05V(正バイアス電圧)とした。また、各電圧のパルス幅は250nsとした。
評価結果、Fe−O層の厚さ(y)、および接合面積を表6に示す。
Figure 2008021750
サンプル3−1〜3−3の抵抗変化比は10以上であり、これらがメモリ素子として安定に動作することを確認できた。また、それらのサンプルは、104回以上のセット電圧およびリセット電圧の印加によっても、メモリ機能を失わなかった。
また、駆動パルスの形状を矩形から、台形状のパルスまたは正弦波のパルスに変えて同様の評価を行った。台形状のパルスは、矩形パルスの立ち上がり/下がりに約10nsのスロープを設けた形状とした。このときのパルス幅は200nsとした。駆動パルスの形状を変えても、メモリ素子は安定に動作した。また、台形状のパルスまたは正弦波のパルスを用いることによって、矩形パルス印加時において出力信号の立ち上がり/下がりで発生していた発振状のリンギングノイズが著しく低減された。
次に、サンプル3−2をマトリクス状(4×4)に配列して16ビットのメモリ300(メモリアレイ)を構築し、動作確認を行った。このメモリは、ランダムアクセス型の抵抗変化型メモリとして動作した。
(実施例4)
実施例4では、図1に示すような抵抗変化素子100を、図15に示す形状に作製し、抵抗変化特性を評価した。実施例4では、トンネルバリア層14として酸化マグネシウム層(MgO層)、酸化チタン層(TiO2層)、または酸化タンタル層(TaO2層)を用いた。また、抵抗変化層12として酸化鉄層(Fe−O層、厚さ10nm)を用いた。
実施例4のサンプルは、酸化鉄層の厚さを10nmとすること、および、Al−O層の代わりに、MgO層(厚さ1.5nm)、TiO2層(厚さ1.5nm)またはTaO2層(厚さ1.5nm)を用いることを除き、実施例1のサンプルと同様の条件で作製した。
MgO層は、MgOをターゲットとして用いたマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、アルゴンガスと酸素ガスとの混合ガス(混合比は典型的には1:2)の雰囲気下(圧力5Pa)において、Si基板の温度を300〜700℃とし、RF100Wを印加して行った。なお、トンネルバリア層の材料として酸化チタン(TiO2)または酸化タンタル(TaO2)を用いたサンプルを作製する場合、MgO層と同様の条件で酸化チタン層または酸化タンタル層を形成した。
作製した各サンプルについて、実施例1と同様に、図7に示すようなパルス電圧の印加と電流値の測定とを行うことによって、抵抗変化特性を評価した。ただし、実施例4では、リセット電圧を3.5V(正バイアス電圧)とし、セット電圧を−3.5V(負バイアス電圧)とし、リード電圧を0.01V(正バイアス電圧)とした。また、各電圧のパルス幅は250nsとした。評価結果、トンネルバリア層の材料および厚さ、および接合面積を、表7に示す。
Figure 2008021750
(実施例5)
実施例5では、図1に示すような抵抗変化素子100を、図15に示す形状に作製して、抵抗変化特性を評価した。実施例5では、トンネルバリア層14として、厚さ1.5nmの酸化アルミニウム層(Al−O層)を用いた。また、抵抗変化層12として、厚さ10nmの酸化鉄層(Fe−O層)を用いた。
実施例5のサンプルは、酸化鉄層の厚さ、および、トンネルバリア層14(Al−O層)の形成条件を除いて実施例1のサンプルと同様の条件で作製した。
実施例5のトンネルバリア層14(Al−O層:Al23層)は、Al層の形成と酸化とを繰り返す多段階酸化によって形成した。Al層は、Alをターゲットとして用いたマグネトロンスパッタリング法によって形成した。スパッタリングは、圧力0.1Paのアルゴンガス雰囲気下において、Si基板の温度を室温とし、RF100Wを印加して行った。各段階におけるAl−O層の厚さは、0.3nm、0.4nm、0.4nmおよび0.4nmとした。
作製したサンプル(接合面積:0.25μm2)について、上部電極と下部電極との間に、図8に示すようなパルス状の電圧を印加することによって、その抵抗変化特性を評価した。このとき、図8に示すリセット電圧を1.5V(正バイアス電圧、パルス幅500ns)とし、セット電圧を3.5V(正バイアス電圧、パルス幅200ns)とし、リード電圧を0.01V(正バイアス電圧、パルス幅200ns)とした。セット電圧印加後の状態、およびリセット電圧印加後の状態のそれぞれの状態において、リード電圧を印加したときの出力電流値から素子の電気抵抗値を算出した。算出した電気抵抗値から、素子の抵抗変化比を求めた。評価結果を、表8に示す。
Figure 2008021750
(実施例6)
実施例6では、図1に示すような抵抗変化素子100を、図15に示す形状に作製して、抵抗変化特性を評価した。実施例6では、トンネルバリア層14として窒化シリコン層(Si−N層)を用い、抵抗変化層12として酸化鉄層(Fe−O層:厚さ50nm)を用いた。
実施例5のサンプルは、Al−O層の代わりにSi−N層(厚さ1.5nm)を用いることを除いて、実施例1のサンプルと同様の条件で作製した。Si−N層は、基板温度を300℃〜800℃(典型的には350℃)として、プラズマCVD法によって形成した。
作製した各サンプルについて、実施例1と同様に、図7に示すようなパルス電圧の印加と電流値の測定とを行うことによって、抵抗変化特性を評価した。ただし、実施例7では、リセット電圧を1.5V(正バイアス電圧)とし、セット電圧を−1.5V(負バイアス電圧)とし、リード電圧を0.01V(正バイアス電圧)とした。各電圧のパルス幅は150nsとした。評価結果、トンネルバリア層の材料および厚さ、および接合面積を、表9に示す。
Figure 2008021750
以上の各実施例に示されるように、トンネルバリア層を備える本発明の抵抗変化素子は、膜厚を低減しても良好な抵抗変化特性を示す。そのため、本発明の抵抗変化素子は、素子の微細化が求められる高集積メモリへ適用することが可能である。
本発明は、抵抗変化素子およびそれを含む電子デバイスに適用できる。本発明の抵抗変化素子は微細化が可能であり、様々な電子デバイスへ適用できる。本発明の抵抗変化素子を用いた電子デバイスとしては、たとえば、情報通信端末などに使用される不揮発性メモリ、スイッチング素子、センサ、画像表示装置などが挙げられる。
本発明の抵抗変化素子の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の抵抗変化素子の別の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の抵抗変化素子の特性の一例を示す図である。 本発明の抵抗変化素子の特性の一例を示す図である。 本発明の抵抗変化素子の特性の一例を示す図である。 本発明の抵抗変化型メモリの構成の一例を模式的に示す回路図である。 本発明の抵抗変化型メモリの一例を模式的に示す断面図である。 本発明の抵抗変化型メモリにおける情報の記録および読み出し方法の一例を説明するための図である。 本発明の抵抗変化型メモリにおける情報の記録および読み出し方法の一例を説明するための図である。 本発明の抵抗変化型メモリにおける情報の読み出し方法の一例を説明するための図である。 本発明の抵抗変化型メモリ(メモリアレイ)の一例を示す模式図である。 本発明の抵抗変化型メモリ(メモリアレイ)の別の一例を示す模式図である。 本発明の抵抗変化型メモリ(メモリアレイ)の別の一例を示す模式図である。 本発明の抵抗変化素子の製造方法の一例を模式的に示す工程図である。 図13Aの工程に続く工程を示す図である。 図13Bの工程に続く工程を示す図である。 図13Cの工程に続く工程を示す図である。 図13Dの工程に続く工程を示す図である。 図13Eの工程に続く工程を示す図である。 図13Fの工程に続く工程を示す図である。 本発明の抵抗変化素子の製造方法の別の一例を模式的に示す工程図である。 図14Aの工程に続く工程を示す図である。 図14Bの工程に続く工程を示す図である。 図14Cの工程に続く工程を示す図である。 図14Dの工程に続く工程を示す図である。 図14Eの工程に続く工程を示す図である。 図14Fの工程に続く工程を示す図である。 図14Gの工程に続く工程を示す図である。 本発明の抵抗変化素子の一例を模式的に示す平面図である。 図15の線XVI−XVIにおける断面図である。
符号の説明
11 下部電極
12 抵抗変化層
13 上部電極
14 トンネルバリア層(絶縁層)
20 基板
21 トランジスタ
100 抵抗変化素子
200 抵抗変化型メモリ素子
300、301、302 メモリ

Claims (16)

  1. 第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に積層された抵抗変化層および絶縁層とを含み、
    前記絶縁層の厚さが0.5nm以上5nm以下であり、
    前記抵抗変化層は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧または電流を印加することによって、電気抵抗値が異なる複数の状態間で変化させることが可能な層であり、
    前記抵抗変化層が遷移金属酸化物を主成分とする抵抗変化素子。
  2. 前記絶縁層が、前記抵抗変化層と前記第1の電極との間、または、前記抵抗変化層と前記第2の電極との間に配置されている請求項1に記載の抵抗変化素子。
  3. 前記抵抗変化層の厚さが1nm以上500nm以下である請求項1または2に記載の抵抗変化素子。
  4. 前記抵抗変化層の厚さが5nmより大きい請求項1〜3のいずれか1項に記載の抵抗変化素子。
  5. 前記遷移金属酸化物が酸化鉄である請求項1〜4のいずれか1項に記載の抵抗変化素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の抵抗変化素子をメモリ素子として備える抵抗変化型メモリ。
  7. マトリクス状に配置された複数の前記抵抗変化素子を含む請求項6に記載の抵抗変化型メモリ。
  8. 前記抵抗変化素子に接続されたスイッチング素子をさらに含む請求項6または7に記載の抵抗変化型メモリ。
  9. 電圧または電流を印加することによって電気抵抗値が異なる複数の状態間で変化させることが可能な抵抗変化層を備える抵抗変化素子の製造方法であって、
    (i)第1の電極を形成する工程と、
    (ii)前記第1の電極上に、絶縁層および前記抵抗変化層を含む積層体を形成する工程と、
    (iii)前記積層体上に第2の電極を形成する工程とを含み、
    前記絶縁層の厚さが0.5nm以上5nm以下であり、
    前記抵抗変化層が遷移金属酸化物を主成分とする、抵抗変化素子の製造方法。
  10. 前記積層体が、前記第1の電極上に形成された前記絶縁層と、前記絶縁層上に形成された前記抵抗変化層とからなる請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記積層体が、前記第1の電極上に形成された前記抵抗変化層と、前記抵抗変化層上に形成された前記絶縁層とからなる請求項9に記載の製造方法。
  12. 前記(ii)の工程において、前記絶縁層を構成する元素を含む前駆体膜を形成する膜形成工程と、前記前駆体膜を酸化雰囲気下で酸化する酸化工程とを複数回繰り返すことによって前記絶縁層が形成される請求項9〜11のいずれか1項に記載の製造方法。
  13. 前記酸化工程において、前記前駆体膜が形成された複数の基板を前記酸化雰囲気下で一括して酸化する請求項12に記載の製造方法。
  14. 前記酸化雰囲気は、酸素ガス雰囲気、酸素プラズマ雰囲気、およびオゾン雰囲気から選ばれるいずれかの雰囲気である請求項12または13に記載の製造方法。
  15. 前記遷移金属酸化物が酸化鉄である請求項9〜14のいずれか1項に記載の製造方法。
  16. 前記抵抗変化層の厚さが5nmより大きい請求項9〜15のいずれか1項に記載の製造方法。
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