JP2007212553A - 定着装置及び情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録シート上の未定着トナーを加熱・加圧により定着する定着装置において、圧力付与部材や圧力ロールの接触荷重を増加しても、加熱定着ロールと圧接されるベルトニップ内で空気や水蒸気の滞留によりトナー像が乱れるのを防止し、透気性の低い記録シートを用いる場合にも良好な定着画像を得る。
【解決手段】 エンドレスベルト15の内周面と当接する圧力ロール12の上流側に圧力付与部材14を配置し、その圧接面によりエンドレスベルト10を加熱定着ロール1の表面に沿って押圧する。圧力付与部材14内部に変形を抑える補助プレートを埋め込み、圧力付与部材14の圧接面に作用する圧力が、ニップ入口から下流側に行くにしたがって増大し、圧力付与部材の後端部近傍で最大圧力となるように調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、定着装置及び情報処理装置に関し、更に詳しくは、電子写真方式を利用した複写機及びプリンター等の画像形成装置を含む情報処理装置に使用される定着装置及び該定着装置を有する情報処理装置に関する。
従来、電子写真方式を利用した複写機やプリンター等の画像形成装置においては、潜像形成された感光体上にトナー像を形成し、このトナー像を転写用紙上に転写するか、もしくは中間転写体上に多重転写し、その後一括して転写用紙上に転写することで、転写用紙上にトナー像を形成し、その後熱圧定着処理を施すことで画像形成するように構成されている。
ここで、かかる電子写真装置、特にフルカラー画像を出力する装置においては、光沢度の高い転写用紙を用いる場合があり、このような光沢紙は用紙の繊維層の表面もしくは裏表に合成ゴムや合成樹脂等からなるコート層を有することから、片面コート紙、もしくは両面コート紙(総称でコート紙)と呼ばれて通常の転写用紙とは区別されている。
このようなコート紙上に形成されたトナー像を定着装置によって定着させる場合に、コート紙にある条件以上の熱量や圧力等を加えると、コート層が部分的に押し上げられ火脹れ状に変形する、いわゆる「紙ブリスタ」と呼ばれる現象が発生する場合がある。これは、定着装置によってコート紙に与えられた熱量により、コート紙内部に存在する水分が気化して体積が急激に膨張し、水蒸気等がコート層全体を透過して外部に抜けていく量に比べて気化した量が多すぎる場合に、コート層を外部に押し広げてしまったり、また局部的にコート層の薄い部分から大量の水蒸気が抜けることでコート紙の表面を破断させたりすることによって発生する問題である。
また、上述した「紙ブリスタ」以外にも、コート紙内で発生した水蒸気が局所的に表層に噴出した部分にトナー像がある場合、トナー像が部分的に気泡状に欠落する「トナーブリスタ」と呼ばれる問題も発生する場合がある。
ここで、このような「紙ブリスタ」や「トナーブリスタ」と呼ばれる問題を解決する手段として、ベルトを用いた方式が提案されている(以後このような定着装置をベルトニップ定着装置と呼ぶ)(特許文献1等参照)。
特開平11-45025号公報
しかしながら、以上説明したようなベルトニップ式定着装置は、以下のような問題を抱えている。
まず、印刷速度向上のため、エンドレスベルトの回転速度を上昇させると未定着トナーのベルトニップ内滞在時間が短くなり、トナーの温度が適正温度まで上昇できず、定着性を確保しにくくなる。そこで、圧力付与部材や圧力ロールの接触荷重を増加して定着性を確保する傾向にある。
しかし、シート材料としてコート紙等の透気度の低い用紙を用いた場合には、完全に画像乱れを防止することができない場合がある。
これは、圧力付与部材や圧力ロールの接触荷重増加に伴い、圧力上昇量が不足してしまい、相対的に圧力付与部材と加圧ロールとの境界領域に周囲より圧力が低い部分が発生し、空気のよどみが生じるためである。この状態では画像乱れが生じてしまう。
また、圧力付与部材と加圧ロールとの境界領域に周囲より圧力が低い部分の発生するのを抑えるため、突出部の位置を加圧ロール側へ近づけると、突出部とベースプレートのベルトニップ出口側端部との距離が大きくなり、弾性層の変形量が大きくなってしまうため周囲より圧力が低い部分が発生してしまう場合がある。弾性層のベルトニップ下流側側面に取り付けられている規制板が、弾性層のたわみを規制する効果が足りないためである。
さらに、圧力付与部材と加圧ロールとの距離を近づけ、境界領域を狭くして周囲より圧力が低い部分の発生を抑えようとすると、硬質材料で作られた規制板が高速で回転している加圧ロールと接触してしまい、耐久性が著しく低下してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベルトニップ定着装置において「紙ブリスタ」や「トナーブリスタ」の発生を防止し、記録シートの種類に左右されることなく安定してトナー像を定着することができる定着装置を提供することである。
上記課題を解決する本発明の定着装置は、表面付近に弾性体層を有し、回転可能に支持された加熱定着ロールと、外周面が前記加熱定着ロールに押圧され、トナー像を担持した記録シートが前記加熱定着ロールとの間に挟み込まれるニップを形成するエンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内面側に当接され、 前記加熱定着ロールの表面に沿って前記エンドレスベルトを押圧する圧接面を備えた圧力付与部材と、前記圧力付与部材の下流側で前記エンドレスベルトを押圧する加圧ロールを有する定着装置において、前記圧力付与部材のニップ下流側内部に板状硬質部材を埋め込まれていることを特徴とする。
さらに請求項2に記載の発明によれば、前記圧力付与部材は、前記圧接面の後端表面に、前記エンドレスベルトを押圧する棒状硬質部材を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
さらに請求項3に記載の発明によれば、前記圧力付与部材は、前記圧接面の後端表面に、前記エンドレスベルトを押圧し、前記板状硬質部材と一体構造の棒状硬質部材を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
請求項4に記載の発明によれば、前記前記板状硬質部材と前記棒状硬質部材はベースプレートと一体構造とされていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
請求項5に記載の発明によれば、感光体と、該感光体に画像情報を含む光を照射する光源と、該感光体を帯電するための帯電器と、該感光体上に可視像を形成するための現像器と、表面付近に弾性体層を有し、回転可能に支持された加熱定着ロール、外周面が前記加熱定着ロールに押圧され、 トナー像を担持した記録シートが前記加熱定着ロールとの間に挟み込まれるニップを形成するエンドレスベルト、前記エンドレスベルトの内面側に当接され、 前記加熱定着ロールの表面に沿って前記エンドレスベルトを押圧する圧接面を備えた圧力付与部材、前記圧力付与部材の下流側で前記エンドレスベルトを押圧する加圧ロールとを有する定着装置とを、有する情報処理装置において、
前記定着装置の前記圧力付与部材のニップ下流側内部に板状硬質部材を埋め込まれていることを特徴とする情報処理装置。
さらに請求項6に記載の発明によれば、前記圧力付与部材は、前記圧接面の後端表面に、前記エンドレスベルトを押圧する棒状硬質部材を有することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
さらに請求項7に記載の発明によれば、前記圧力付与部材は、前記圧接面の後端表面に、前記エンドレスベルトを押圧するし、前記板状硬質部材と一体構造の棒状硬質部材を有することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
請求項8に記載の発明によれば、前記前記板状硬質部材と前記棒状硬質部材はベースプレートと一体構造とされていることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
このように、圧力付与部材内部に変形を抑える補助プレートを埋め込み、圧力付与部材の圧接面に作用する圧力が、ニップ入口から下流側に行くにしたがって増大し、圧力付与部材の後端部近傍で最大圧力となるように調整する。これにより、定着性確保を狙って圧力付与部材や圧力ロールの接触荷重を増加し、さらに、透気性の低い記録シートを用いた場合にニップ内に空気が発生しても、空気は圧力の小さいニップ入口側にスムーズに流れ、空気の滞留が防止される。
以上のように、本発明によれば、定着ロールおよび無端ベルトを用いた定着装置において、転写用紙中に含まれる水分等の気化によって発生する「紙ブリスタ」や「トナーブリスタ」等の現象を防止しつつ、定着性能を向上した定着装置を提供することができる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、本発明を必要に応じて図面を参照しつつ説明するが、本発明は以下の説明及び図面に限定されるものではなく、本発明の主旨の範囲において適宜変形・組み合わせが可能であることをいうまでもない。
図6は画像形成装置例の概略図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザービームプリンタである。
131は像担持体としての電子写真感光体ドラム(以下、ドラムと略記する)であり、矢示の時計方向に所定のプロセススピード(周速度、画像形成速度)で回転駆動される。
ドラム131は回転過程において帯電手段としての帯電ローラ132により所定の極性・電位に一様に一次帯電処理を受ける。本例はマイナス帯電である。S1は帯電ローラ132に対する帯電バイアス印加電源である。
次いで、その一次帯電面に、レーザースキャナLSから出力される、目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザー光による走査露光Lを受けることで露光明部のドラム電位が減衰して、ドラム周面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
次いで、その静電潜像が現像手段としての反転現像装置133によりネガ現像剤(マイナス帯電トナー)によりトナー画像として反転現像(ドラム面の露光明部にトナーが付着)される。133aは現像ローラ(または現像スリーブ)である。S2は現像ローラ133aに対する現像バイアス印加電源である。
次いで、そのトナー画像が、ドラム131と転写手段としての転写ローラ134との圧接ニップ部である転写部134aにおいて、該転写部134aに不図示の給紙部から所定のタイミングで給送された記録材(転写材)Pの面に順次に転写される。S3は転写ローラ134に対する転写バイアス印加電源である。本例では転写バイアスが印加された転写ローラ134により記録材Pの裏面がトナーの帯電極性(マイナス)とは逆極性であるプラスに帯電されることで、ドラム131面側のマイナス極性のトナー画像が記録材P面側に静電気力で転写される。
転写部134aを通った記録材は除電針135(或は分離チャージャー)により除電され不図示の分離手段との協動でドラム131面から分離され、加熱定着装置137へ搬送導入されてトナー画像の加熱定着処理を受けてプリントとして出力される。あるいは両面プリントモードまたは多重プリントモードの場合には転写部134aへの再給送部へ導入される。
記録材分離後のドラム131面はクリーニング装置136により転写残りトナー等の残留付着物の除去を受けて、繰り返して作像に供される。
図1−aは本発明に係わる請求項1に記載される定着装置の一実施の形態を示す構成図である。図1−aにおいて、1は加熱源を有する定着部材としての加熱定着ロールを示すものであり、この加熱定着ロール1は、不図示の駆動源によって矢印方向に沿って所定の周速で回転駆動されるようになっている。上記加熱定着ロール1は、金属製の芯金2を備えており、この芯金2としては、例えば、アルミニウムや鉄等からなるものが用いられる。上記芯金2の表面には、弾性体層3としてシリコンゴムが被覆されているとともに、この弾性体層3の表面には、さらにフッ素樹脂の離型層4がコーティングされている。
また、上記芯金2の内部には、加熱源としてハロゲンランプ5が配置されており、加熱定着ロール1は、このハロゲンランプ5によって表面温度が所定の温度となるよう内部から加熱されるようになっている。上記加熱定着ロール1の表面温度は、当該加熱定着ロール1の中央部表面に接触する温度センサ6によって検出され、加熱定着ロール1の表面温度が例えば150℃となるように、不図示の温度制御装置によって制御されるように構成されている。
また、上記加熱定着ロール1の下方には、無端ベルト状の加圧部材として加圧ベルト10を備えたベルトモジュール9が、所定のニップ幅に渡って圧接するように配置されている。このベルトモジュール9は、加圧ベルト10と、この加圧ベルト10を張架する3本のロール11,12,13とから主に構成されている。上記加圧ベルト10は、例えば、厚さ100μm、幅320mm、周長188mmのポリイミドフィルム等によって形成され、3本のロール11、12、13により、約12kgの張力にて張架されている。3本のロールはそれぞれ、内部にハロゲンヒータ等の加熱源15を持ち加圧ベルト10を暖める加熱ロール11と、定着ロール1に加圧ベルト10を介して加圧する加圧ロール12と、加圧ベルトの長手方向の移動を制御するステアリングローラ13である。上記3本のロール11、12、13の直径は、例えば、それぞれ18mmに設定されている。また、上記3本のロール11、12、13は、例えば、ステンレス等によって円筒状又は円柱状に形成されており、ステアリングロール13の回転軸を傾斜させることにより、加圧ベルト10の片寄りを防止することができる。さらに、上記ロール11とロール12との間には、エンドレスベルト10を加熱定着ロール1の表面に所定の圧力で押圧するための圧接部材14が配置されている。また、ベルトニップの出口は、加圧ロール12がベルト10を介して約30kgfの荷重で加熱定着ロール1に圧接されている。このため、加熱定着ロール1の弾性体層3は変形し、その表面には歪みεが発生し、転写用紙16がそれ自身の剛性により剥離可能となっている。
上記圧接部材14は、図1−bの断面図及び図1−cの斜視図に示すように、ベースプレート14aの表面に弾性層14bを積層するとともに、この弾性体層14bの表面を低摩擦層14cによって被覆して構成されており、ベースプレート14a側に配置された圧縮コイルスプリング18によって加熱定着ロール1に向けて約50kgfの荷重で加熱定着ロール1に押圧されている。上記ベースプレート14aとしては、例えば、幅(ベルトの走行方向)20mm、長さ(紙面の垂直方向)320mm、厚さ5mmのステンレス鋼製のものが用いられる。また、弾性層14bとしては、ゴム硬度15°のシリコンゴムからなり、幅(ベルトの走行方向)がベースプレート11aよりも徐々に拡大するように構成されている。なお、ここでゴム硬度は、高分子科学社製のアスカーCタイプのスポンジ用ゴム硬度計により、荷重1kgfを付加して計測した結果である。
この弾性層14bは、ベルトニップ域を圧力ロール12のニップ域の近傍に近づけるために、圧力付与部材14の圧力ロール12側の部分が三角形状になっている。このような形状をとすることによって、圧力付与部材14はなるべく広くエンドレスベルト10と接触し、また圧力付与部材14と圧力ロール12との間の低圧部領域をできる限り狭くすることができる。
低摩擦層14cとしては、本実施例ではガラス繊維シートを用いている。ベルトニップにおける低摩擦層14cの接触面の幅(ベルトの走行方向)は約15mmとなっている。
上記圧力付与部材14は、弾性層14bが設けられていることにより、低摩擦層14cのエンドレスベルト10と接触する接触面が加熱定着ロール1の外周面と整合可能になっている。すなわち、一定以上の荷重によって圧力付与部材14を加熱定着ロール1に向けて押圧すれば、弾性層14bが変形し、低摩擦層14cの接触面が加熱定着ロール1の外周面に沿った形状に変形するようになっている。したがって、圧力付与部材14が圧縮コイルスプリング18によってエンドレスベルト10を介して加熱定着ロール1に押圧されると、エンドレスベルト10は加熱定着ロール1に隙間なく圧接される。ここでエンドレスベルト10と加熱定着ロール1との接触面の幅は約15mmであり、接触面の軸方向の長さは320mmである。
上記エンドレスベルト10は、ポリイミドフィルムにより厚さ75μm、幅320mm、周長188mmに形成されている。このエンドレスベルト15は、加熱定着ロール1と離れた位置に配置された圧力ロール12及び支持ロール13,14の周囲に巻回されている。圧力ロール12及び支持ロール13,14はステンレスによって形成されており、その直径は、それぞれ23mm,18mm,18mmである。
上記圧力ロール12は、スプリング19によってエンドレスベルト10を介して加熱定着ロール1に押圧されている。圧力ロール12で押圧されることによって、加熱定着ロール1の被覆層3が局所的に弾性変形するようになっている。
以上の構成において、この実施の形態に係る定着装置では、次のようにして、高速定着を可能とするため、加圧部材や加熱部材として無端ベルト状部材を使用した場合でも、コート紙に”ブリスタ”や”トナーブリスタ”が発生するのを確実に防止し、記録シートの種類に左右されることなく安定してトナー像を定着させる性能を維持している。
この定着装置で用いられる圧力付与部材14は、ベースプレート14aの表面に弾性層14bおよび低摩擦層14cを積層したものであるが、ベルトニップの下流側から0.5mm、弾性層14b表面から1.0mmの位置を最上端部とする補助プレート14dをベースプレート14aに対して45°の傾きをもって弾性層14b内部に埋め込まれている。本実施例においては、補助プレート14dはステンレス製で厚さ0.1mm、長さ10mm、幅320mmである。このような定着装置では、圧力付与部材14のベルトニップ下流側の変形がよりダイレクトに抑えられるため、圧力付与部材14がエンドレスベルトに押圧されることによって、ベルトニップに作用する圧力が、圧力付与部材14の後端部に近いところで最大値となり、しかも、この圧力最大位置と圧力ロール12の間の圧力低下量を抑えることが可能となる。このため、トナー層内及びコート紙内の熱膨張した大部分の空気は圧力の低いニップ入口側にスムーズに流れ、圧力付与部材と圧力ロールの境に空気が流れ込むことがなくなり、画質劣化の発生が防止される。
図2は、請求項3に記載の発明の一実施形態である定着装置で用いられる圧力付与部材を示す概略構成図である。この定着装置は、図1に示す定着装置とほぼ同じ構成であるが、圧力付与部材24の構成が異なる。この圧力付与部材24は、図1−bと同様に、ベースプレート24aの表面に弾性層24bと低摩擦層24cとを積層したものであり、ベースプレート24a側に配置された圧縮コイルスプリングによって加熱定着ロールに向けて押圧されている。
この定着装置で用いられる圧力付与部材24は、ベースプレート24aの表面に弾性層24bおよび低摩擦層24cを積層したものであるが、実施例1に示したものと同様の補助プレート24dの上端部に直径1.2mmのステンレス製の中実棒を一体成型し、中実棒がベルトニップの下流側から0.1mmの位置にあり、中実棒の表面は弾性体ゴム表面から約1mm突き出している。補助プレート24dをベースプレート24aに対して45°の傾きをもって弾性層24b内部に埋め込まれている。本実施例においては、補助プレート24dはステンレス製で厚さ0.1mm、長さ10mm、幅320mmである。
このような定着装置では、中実棒がエンドレスベルトに押圧され、さらに、圧力付与部材24のベルトニップ下流側の変形がよりダイレクトに抑えられるため、ベルトニップに作用する圧力が、圧力付与部材24の後端部に近いところで最大値となり、しかも、この圧力最大位置と圧力ロール12の間の圧力低下量を抑えることが可能となる。
さらに、中実棒が補助プレート24dと一体構造物になっていることにより、圧力付与部材24がベルトニップに作用する圧力の最大値をより大きくすることが可能になり、圧力ロール12がベルトニップに作用する圧力の最大値との段差を小さくすることが出来る。
このため、トナー層内及びコート紙内の熱膨張した大部分の空気は圧力の低いニップ入口側にスムーズに流れ、圧力付与部材と圧力ロールの境に空気が流れ込むことがなくなり、画質劣化の発生が防止される。
また、必ずしも中実棒が補助プレート24dと一体構造物になっている必要は無く、請求項2に記載の定着器のように、中実棒が補助プレート24dと別々に弾性層24b内部に設けられていてもよい。
図3は、請求項4に記載の発明の一実施形態である定着装置で用いられる圧力付与部材を示す概略構成図である。この定着装置は、図1に示す定着装置とほぼ同じ構成であるが、圧力付与部材34の構成が異なる。この圧力付与部材34は、図1−bと同様に、ベースプレート34aの表面に弾性層34bと低摩擦層34cとを積層したものであり、ベースプレート34a側に配置された圧縮コイルスプリングによって加熱定着ロールに向けて押圧されている。
この定着装置で用いられる圧力付与部材31は、ベースプレート34aの表面に弾性層34bおよび低摩擦層34cを積層したものであるが、実施例1に示した物と同様の補助プレート34dの上端部に直径1.2mmのステンレス製の中実棒を一体成型し、中実棒がベルトニップの下流側から0.1mmの位置にあり、中実棒の表面は弾性体ゴム表面から約1mm突き出している。補助プレート34dをベースプレート34aに対して45°の傾きをもって弾性層34b内部に埋め込まれており、その下端部は。ベースプレート34aと一体成型されている。
このような定着装置では、中実棒がエンドレスベルトに押圧され、さらに、圧力付与部材34のベルトニップ下流側の変形がよりダイレクトに抑えられるため、ベルトニップに作用する圧力が、圧力付与部材34の後端部に近いところで最大値となり、しかも、この圧力最大位置と圧力ロール12の間の圧力低下量を抑えることが可能となる。
さらに、中実棒が補助プレート34dと一体構造物になっていることにより、圧力付与部材34がベルトニップに作用する圧力の最大値をより大きくすることが可能になり、圧力ロール12がベルトニップに作用する圧力の最大値との段差を小さくすることが出来る。
このため、トナー層内及びコート紙内の熱膨張した大部分の空気は圧力の低いニップ入口側にスムーズに流れ、圧力付与部材と圧力ロールの境に空気が流れ込むことがなくなり、画質劣化の発生が防止される。
また、必ずしも中実棒が補助プレート24dと一体構造物になっている必要は無く、中実棒が補助プレート24dと別々に弾性層24b内部に設けられていてもよい。
(比較例1)
以下図4は、エンドレスベルト側に突出した突出部と、荷重をかけない状態で三角形状の弾性層との間に隙間が形成されるように設けられた規制板とを組み合わせた場合の比較例である。
この定着装置は、図1に示す定着装置とほぼ同じ構成であるが、圧力付与部材44の構成が異なる。この圧力付与部材44は、図1−bと同様に、ベースプレート44aの表面に弾性層44bと低摩擦層44cとを積層したものであり、ベースプレート44a側に配置された圧縮コイルスプリングによって加熱定着ロールに向けて押圧されている。
この定着装置で用いられる圧力付与部材44は、ベースプレート44aの表面に弾性層44bおよび低摩擦層44cを積層したものであるが、直径1.2mmのステンレス製の中実棒44eがベルトニップの下流側から0.1mmの位置にあり、中実棒44eの表面は弾性体ゴム表面から約1mm突き出している。また、弾性層44bの下流側の側面に補助プレート44dを設けてある。補助プレート44dは、ステンレス製で厚さ0.1mm、長さ10mm、幅320mmであり、その下端を圧力付与部材のベースプレート44aにネジ止めされている。また、荷重をかけない状態では、補助プレート44dと三角形状の弾性層44bとの間には0.2mmの隙間が形成されている。
図5は、比較例1と本実施例1〜3までの4つの場合について、ベルトニップの圧力分布を調べた結果を示したものである。なお、4通りとも、荷重を圧力付与部材で約50kgf、圧力ロールで約30kgfに一致させてある。
この図に示すように、比較例1では圧力付与部材の最大圧力作用域と圧力ロールの最大圧力作用域に挟まれた領域での圧力低下が大きいことがわかる。このため、トナー層内に存在した空気が両方の最大圧力に阻まれて、この低圧領域に滞留してしまうことがわかる。
一方、第1の実施形態から第3の実施形態に示す構成では、圧力付与部材の圧接面に作用する圧力が、ニップ入口から下流側に行くにしたがって増大し、圧力付与部材の後端部近傍で最大圧力となっている。また、圧力付与部材の最大圧力作用域と圧力ロールの最大圧力作用域に挟まれた領域での圧力低下量ほとんどないことがわかる。このため、ベルトニップのトナー層内及びコート紙内の熱膨張した大部分の空気は圧力の低いニップ入口側にスムーズに流れ、圧力付与部材と圧力ロールの境の低圧部分に空気が流れ込むのを防止できる。
さらに、第2の実施形態と第3の実施形態に示す構成では、圧力付与部材による最大圧力が大きくなることにより、圧力ロールによる最大圧力値との差が小さくなることでよりニップ内圧力変化が滑らかになり、ニップ内の熱膨張した空気がニップ入口側へスムーズに流れることが可能となるため、滞留した空気がトナー像を乱すことが防止され、良好な画質が得られる。
また、比較例1の場合、圧力付与部材と加圧ロールとの距離を近づけ、境界領域を狭くして周囲より圧力が低い部分の発生を抑えようとすると、硬質材料で作られた補助プレートが高速で回転している加圧ロールと接触し、耐久性が著しく低下してしまうことがあった。
一方、第1の実施形態から第3の実施形態に示す構成では、加圧ロールと接触するのは弾性体ゴムであり、加圧ロール表面を傷付けるような心配は少なく、より圧力付与部材と加圧ロールとの距離を近づけることが可能となる。
上記のように本発明は、圧力付与部材内部に変形を抑える補助プレートを埋め込むことで特段の改善を得ることができる。現象的に見れば、圧力付与部材の圧接面に作用する圧力が、ニップ入口から下流側に行くにしたがって増大し、圧力付与部材の後端部近傍で最大圧力となるように調整することでより一層の効果を挙げることができる。従って、これらを達成できるならば、補助プレート及び中実棒の形状、構成、材質はこれを限定しない。例えば、上述した実施形態では、ベースプレート、弾性層、中実棒および補助プレートの長さ(紙面の垂直方向)を全て320mmに揃えたが、これらは必ずしも揃っている必要はなく、通される記録シートの長さなどを鑑みて、必要な圧力分布を考えて長さを調節してもよい。同様に、中実棒や補助プレートは長さ方向に断続的に分割されて設けられていてもよい。さらに、中実棒直径や補助プレート厚さは長さ方向に一定ではなく、必要に応じて部分的に変化させてもよい。また、使用される材質に関しても、ステンレス等の金属に限定されるものではなく、定着における熱的な問題を解決できるのであれば有機樹脂やセラミックもその選択肢の一つとして挙げることができる。
1−aは本発明に係わる定着装置の一実施の形態を示す構成図である。1−bは本発明の実施の形態1に係る圧力付与部材の構成を示す断面図である。1−cは本発明の実施の形態1に係る圧力付与部材の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る圧力付与部材の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る圧力付与部材の構成を示す断面図である。 本発明の比較例1に係る圧力付与部材の構成を示す断面図である。 上記実施の形態と比較例の定着装置におけるベルトニップの圧力分布を示す図である。 本発明に係る情報処理装置の断面図である。
符号の説明
1 定着ロール
5 ハロゲンランプ
9 ベルトユニット
10 加圧ベルト
11 加熱ロール
12 加圧ロール
13 ステアリングロール
14、24、34、44 圧力付与部材
14a、24a、34a、44a ベースプレート
14b、24b、34b、44b 弾性層
14c、24c、34c、44c 低摩擦層
14d、24d、34d、44d 補助プレート
44e 中実棒
17 未定着トナー画像
31 電子写真感光体ドラム
32 帯電ローラ
33 反転現像装置
33a 現像ローラ
34 転写ローラ
34a 転写部
35 除電針
36 クリーニング装置
37 加熱定着装置
P 記録材
S1 帯電バイアス印加電源
S2 現像バイアス印加電源
S3 転写バイアス印加電源

Claims (8)

  1. 表面付近に弾性体層を有し、回転可能に支持された加熱定着ロールと、
    外周面が前記加熱定着ロールに押圧され、トナー像を担持した記録シートが前記加熱定着ロールとの間に挟み込まれるニップを形成するエンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内面側に当接され、前記加熱定着ロールの表面に沿って前記エンドレスベルトを押圧する圧接面を備えた圧力付与部材と、前記圧力付与部材の下流側で前記エンドレスベルトを押圧する加圧ロールを有する定着装置において、
    前記圧力付与部材のニップ下流側内部に板状硬質部材が埋め込まれていることを特徴とする定着装置。
  2. さらに前記圧力付与部材は、前記圧接面の後端表面に、前記エンドレスベルトを押圧する棒状硬質部材を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. さらに前記圧力付与部材は、前記圧接面の後端表面に、前記エンドレスベルトを押圧し、前記板状硬質部材と一体構造の棒状硬質部材を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記前記板状硬質部材と前記棒状硬質部材はベースプレートと一体構造とされていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 感光体と、該感光体に画像情報を含む光を照射する光源と、該感光体を帯電するための帯電器と、該感光体上に可視像を形成するための現像器と、表面付近に弾性体層を有し、回転可能に支持された加熱定着ロール、外周面が前記加熱定着ロールに押圧され、トナー像を担持した記録シートが前記加熱定着ロールとの間に挟み込まれるニップを形成するエンドレスベルト、前記エンドレスベルトの内面側に当接され、前記加熱定着ロールの表面に沿って前記エンドレスベルトを押圧する圧接面を備えた圧力付与部材、前記圧力付与部材の下流側で前記エンドレスベルトを押圧する加圧ロールとを有する定着装置とを、有する情報処理装置において、
    前記定着装置の前記圧力付与部材のニップ下流側内部に板状硬質部材を埋め込まれていることを特徴とする情報処理装置。
  6. さらに前記圧力付与部材は、前記圧接面の後端表面に、前記エンドレスベルトを押圧する棒状硬質部材を有することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. さらに前記圧力付与部材は、前記圧接面の後端表面に、前記エンドレスベルトを押圧するし、前記板状硬質部材と一体構造の棒状硬質部材を有することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  8. 前記前記板状硬質部材と前記棒状硬質部材はベースプレートと一体構造とされていることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011227228A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置
JP2011227229A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置
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