JP2006259037A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
定着装置および画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006259037A JP2006259037A JP2005074401A JP2005074401A JP2006259037A JP 2006259037 A JP2006259037 A JP 2006259037A JP 2005074401 A JP2005074401 A JP 2005074401A JP 2005074401 A JP2005074401 A JP 2005074401A JP 2006259037 A JP2006259037 A JP 2006259037A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- fixing
- belt
- pressure
- fixing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/20—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
- G03G15/2003—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
- G03G15/2014—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
- G03G15/2053—Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/20—Details of the fixing device or porcess
- G03G2215/2003—Structural features of the fixing device
- G03G2215/2009—Pressure belt
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/20—Details of the fixing device or porcess
- G03G2215/2003—Structural features of the fixing device
- G03G2215/2016—Heating belt
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/20—Details of the fixing device or porcess
- G03G2215/2003—Structural features of the fixing device
- G03G2215/2016—Heating belt
- G03G2215/2022—Heating belt the fixing nip having both a stationary and a rotating belt support member opposing a pressure member
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/20—Details of the fixing device or porcess
- G03G2215/2003—Structural features of the fixing device
- G03G2215/2016—Heating belt
- G03G2215/2025—Heating belt the fixing nip having a rotating belt support member opposing a pressure member
- G03G2215/2032—Heating belt the fixing nip having a rotating belt support member opposing a pressure member the belt further entrained around additional rotating belt support members
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】 定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に当接して、定着ベルトモジュール61との間に用紙Pが通過するニップ部Nを形成する加圧ベルト620と、加圧ベルト620を張架するとともに、加圧ベルト620を定着ベルトモジュール61に設けられた定着ロール610側に押圧する加圧ロール65とを備えており、加圧ロール65は、弾性層652と、弾性層652の表面に被覆され、この弾性層652よりも弾性率の高い材質で形成された表面層653とを有している。
【選択図】 図3
Description
しかし、荷重を大きくする方法や、弾性体の厚さを厚くする方法では、ロールの撓みに起因するニップ幅の形状がロール軸に沿って不均一になることから、定着むらや紙しわが発生する等といった画像品質上の問題が生じる。また、ロール径を大きくする方法では、装置の大型化を招くとともに、ロールを室温から定着可能温度に上昇させるまでの時間(ウォームアップタイム)が長くなるという問題がある。
特に、ベルトニップ方式の定着装置では、定着ロールに圧接させるエンドレスベルトの熱容量が小さいために、定着ロールから伝達される熱も発散され難い。そのため、定着ロールの回転が開始されても、定着ロールからエンドレスベルト側に奪われる熱量は比較的少なく、熱をトナーの溶融に利用する効率が高まることから、トナーの定着性の向上を図ることができるという利点も有している。
ここで、ロール部材は、表面層のポアソン比が弾性層のポアソン比よりも小さいことを特徴とすることができる。また、ロール部材は、表面層の層厚が15〜150μmに形成されたことを特徴とすることもできる。さらには、ロール部材は、表面層が樹脂で形成されたことを特徴とすることもできる。特に、フッ素樹脂で形成されたことを特徴とすることができる。加えて、ロール部材は、中央部の外径が両端部の外径よりも小さく形成されたことを特徴とすることもできる。
また、回動部材は、内部に加熱源が配設された定着ロールと、定着ロールに張架される定着ベルトと、定着ベルトを張架する張架ロールとを有することを特徴とすることができる。
ここで、ロール部材の表面層は、記録材が通過する領域でのロール部材の歪み量と、記録材が通過する領域以外の領域でのロール部材の歪み量との差を低減することを特徴とすることができる。また、ロール部材の表面層は、ゴム材料よりも弾性率が大きい材質で形成されたことを特徴とすることもできる。さらに、ロール部材の表面層は、ゴム材料よりもポアソン比が小さい材質で形成されたことを特徴とすることもできる。
ここで、定着手段は、ロール部材の表面層が、記録材が通過する領域での弾性層の歪み量と、記録材が通過する領域以外の領域での弾性層の歪み量との差を低減することを特徴とすることができる。また、定着手段は、ロール部材の表面層が層厚15〜150μmで形成されたことを特徴とすることもできる。さらに、定着手段は、ロール部材の表面層がフッ素樹脂で形成されたことを特徴とすることもできる。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部20、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニングバックアップロール34および中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
図2は本実施の形態の定着装置60の構成を示す側断面図である。この定着装置60は、加熱部材の一例としての定着ベルトモジュール(回動部材)61と、圧接部材の一例としての加圧ベルトモジュール62とで主要部が構成されている。
定着ベルトモジュール61は、回転駆動する定着ロール610、内部に加熱部材としてのハロゲンヒータ616aが配設された張架ロール615、同様に内部に加熱部材としてのハロゲンヒータ616bが配設された張架ロール618、定着ロール610と張架ロール615との間で定着ベルト614を支持する支持ロール619、定着ロール610と張架ロール615と張架ロール618、さらには支持ロール619とに張架されて矢印E方向に移動する定着ベルト614によって構成されている。
また、定着ロール610の内部には加熱源として定格1000Wのハロゲンヒータ613が配設され、定着ロール610の表面に接触するように配置された温度センサ617aの計測値に基づき、画像形成装置の制御部40(図1参照)が定着ロール610の表面温度を160℃に制御している。
そして、定着ベルト614は、定着ロール610、張架ロール615および張架ロール618、さらには支持ロール619により張力10kgfで張架されている。
また、張架ロール615は、定着ベルト614の軸方向の変位をできる限り小さくするため、および、定着ベルト614に作用する張力を幅方向に亘って均一にするため、外径が端部よりも中央部のほうを100μmだけ大きくした所謂クラウン形状で形成している。
さらに、張架ロール615の近傍には、定着ベルト614のエッジ位置を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配置されている。そして、張架ロール615は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて定着ベルト614の軸方向における当接位置を変位させる軸変位機構が配設され、定着ベルト614の蛇行(ベルトウォーク)を制御するように構成されている。
なお、張架ロール618は、定着ベルト614全体に10kgfの張力を付与するテンションロールとしての機能をも有している。
さらに、張架ロール618には、張架ロール618の表面に当接して、定着ベルト614の外周面から張架ロール618の表面に付着したオフセットトナーや紙粉を拭き取るためのクリーニングウェブ機構70が配設されている。
本実施の形態の定着装置60では、ニップ部Nは、定着ロール610の回転軸に関する中心角として45°に亘る帯状領域(この中心角を「ラップ角度」ともいう。)として形成され、この場合のニップ幅は26mmである。
また、離型層としては、フッ素樹脂、例えばPFA等が5〜20μmの厚さでコーティングされたものが好ましい。さらに、弾性体層としては、厚さが20〜500μm、好ましくは50〜300μm、ゴム硬度が8〜70°(JIS−A)、好ましくは15〜30°(JIS−A)のシリコーンゴム等を使用することができる。
本実施の形態の定着装置60においては、加圧ベルト620として、厚さ75μm、幅340mm、周長288mmのポリイミドフィルムのベース層に、ゴム硬度30°(JIS−A)、厚さ100μmのシリコーンゴムからなる弾性体層と、厚さ30μmのフッ素樹脂(PFA)からなる離型層とが外表面側(定着ベルトモジュール61側)に積層されて構成されている。
また、張架ロール623の近傍には、加圧ベルト620のエッジ位置を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配設されている。そして、張架ロール623は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて加圧ベルト620の軸方向における当接位置を変位させる軸変位機構が配設され、加圧ベルト620の蛇行(ベルトウォーク)を制御するように構成されている。
なお、圧力パッド63としては、本実施の形態のようにパッド状に成型されたものの他に、例えば、ロール状に成型されたものを用いることもでき、加圧ベルト620を介して定着ロール610表面に付勢させて従動回転させてもよい。ただし、本実施の形態のようにパッド状に成型された圧力パッド63のほうが、当接するニップ部N全域に亘って、広く均一にニップ圧を付与することができる。
画像形成装置の二次転写部20(図1参照)において未定着トナー像が静電転写された用紙Pは、搬送ベルト55および定着入口ガイド56により、定着装置60のニップ部Nに向けて(矢印F方向)搬送されてくる。そして、ニップ部Nを通過する用紙P表面の未定着トナー像は、ニップ部Nに作用する圧力と熱とにより用紙Pに定着される。その後、用紙Pは、用紙分離部材626により定着ベルト614より分離され、排紙ガイド628および排紙ロール629に導かれて、排紙載置部(不図示)に載置される。
本実施の形態の定着装置60では、上述したように、圧力パッド63を押圧させながら、定着ベルト614がラッピングされた定着ロール610と加圧ベルト620とを当接させた構成により、ニップ部Nを広く設定することができるため、安定した定着性能を確保することができる。
その結果、本実施の形態の定着装置60においては、高速定着動作の開始時に定着温度が低下する温度ドループ現象の発生を抑制することが可能となる。特に、熱容量の大きな厚紙等に対する定着においても、温度ドループの発生を抑制することができる。
さらには、紙種に対応させて定着温度を途中で切り替える(定着温度のアップおよびダウンの双方を含む。)必要がある場合にも、定着ベルト614は熱容量が小さいので、ハロゲンヒータ613、さらにはハロゲンヒータ616a、ハロゲンヒータ616bの出力調整により、所望の温度への切り替えを容易、かつ速やかに行うことも可能となる。
まず、加圧ロール65の構成について述べる。図3は、加圧ロール65の構造を示す断面図である。図3に示したように、加圧ロール65は、SUS製のパイプ(円筒体)を基材651として、基材651に弾性層652と、さらにはその外周面に、弾性層652よりも体積弾性率が高い材質で形成された表面層653とが被覆されたロール部材である。本実施の形態の定着装置60では、加圧ロール65は、外径60mm、長さ350mmの基材651に、厚さ3mmのシリコーンゴムからなる弾性層652と、厚さ100μmのPFAからなる表面層653とを積層している。
また、加圧ロール65は、長手方向中央部の外径が両端部よりも数100μm徐々に小さく形成された所謂フレア形状に構成されている。加圧ロール65には、両端部から定着ロール610側に押圧される際に、加圧ロール65の中央部が押圧側に向かう方向に対して凹となるような、長手方向に亘る弓形状の撓みが生じる。そのため、加圧ロール65をフレア形状に構成することで、加圧ロール65の撓み変形に伴う加圧ベルト620の回動方向における経路差(撓み変形量の大きい中央部と撓み変形量の小さい両端部とでは、加圧ベルト620に回動方向の半径差が生じる。)の発生を抑えている。なお、加圧ロール65をフレア形状に構成するためには、最終的に加圧ロール65がフレア形状で形成されればよく、基材651をフレア形状にしてもよいし、弾性層652や表面層653をフレア形状にしてもよい。その際のフレア量は、加圧ロール65に作用する荷重に応じて、加圧ロール65の撓み変形量等を考慮して適宜設定される。
上述したように、加圧ロール65に形成された弾性層652には、定着ロール610側に押圧された際に歪み(基材651側への圧縮)が生じている。そして、例えばB5サイズ等の比較的小サイズの用紙Pが高圧ニップ部Neを通過する際に、弾性層652の歪み量(「圧縮量」ともいう。)は、加圧ロール65の幅方向において、用紙Pが通過する領域と用紙Pが通過しない領域とで異なるという現象が生じる。
ここで、図4において、高圧ニップ部Neを用紙Pの搬送方向上流側から見た断面構成図を示す。図4に示したように、高圧ニップ部Neでは、用紙Pが通過する領域Gにおいては用紙Pの紙厚分だけ、弾性層652に生じる圧縮量は用紙Pが通過しない領域Hよりも大きくなる。具体的に説明すると、弾性層652の本来の層厚(荷重が架かっていない状態での層厚)をtとした場合に、用紙Pが通過する領域Gにおける弾性層652の層厚t1と、用紙Pが通過しない領域Hにおける弾性層652の層厚t2との間には、用紙Pの紙厚をpとして、概略としてt2=t1+pの関係が生じる。したがって、用紙Pが通過する領域Gにおける弾性層652の圧縮量△δ1(=t−t1)は、用紙Pが通過しない領域Hにおける弾性層652の圧縮量△δ2(=t−t2)よりも大きくなる。すなわち、△δ1>△δ2となる。
そのため、高圧ニップ部Neにおいては、Ve=(1+ε)Voの関係から、用紙Pが通過する領域Gにおける加圧ロール65の表面速度Ve1(Ve1=(1+ε1)Vo)は、用紙Pが通過しない領域Hにおける加圧ロール65の表面速度Ve2(Ve2=(1+ε2)Vo)よりも大きくなる。すなわち、加圧ロール65の表面速度に関して、Ve1>Ve2の関係が生じることとなる。
ここで、図5において、加圧ベルト620の幅方向における回動速度の分布を示す。図5に示すように、相対的に、加圧ベルト620の回動速度は、用紙Pが通過する領域Gにおいて速く、用紙Pが通過しない領域Hにおいて遅くなる。そのために、用紙Pが通過する領域Gは、その幅方向両側に位置する用紙Pが通過しない領域Hから幅方向中央部側に向かう力を受けて、次第に弛みが生じてくる。その結果、図5に示したような加圧ベルト620の回動方向に沿った波打ち状のゆがみやしわが発生することとなる。
このように加圧ベルト620において回動方向に沿った波打ち状のゆがみやしわが発生すると、定着ベルト614と用紙Pとの密着性が低下する。そのために、トナー像に対する定着性が悪化して画像品質が低下することとなる。また、トナー像の光沢度が低下する所謂光沢ムラが発生することから、特に写真画像等のベタ画像において画像品質の低下が目立つという現象も発生する。
図6に示したように、高圧ニップ部Neに小サイズの用紙Pが搬送されると、従来の場合(図4参照)と同様に、加圧ロール65の弾性層652は、用紙Pが通過する領域Gにおいて、用紙Pの紙厚分だけ用紙Pが通過しない領域Hよりも多く歪もうとする。ところが、弾性層652の外周面に被覆された表面層653は、弾性層652よりも体積弾性率が高い材質で形成されているため、表面層653においては、弾性層652ほど歪みが生じない。そのため、弾性層652における用紙Pが通過する領域Gでの歪みは抑制される。
また、表面層653は、定着ベルト614から熱を受けるので耐熱性を有することが必要となる。さらには、加圧ベルト620と接触するので、相対運動に対して摩擦係数が小さいことも好ましい。このような観点からも、フッ素樹脂は好適な材質である。その他、ポリイミド樹脂やポロアミドイミド樹脂等を用いることもできる。
図7の結果より、表面層653の厚さの設定値を求めることとなるが、本実験を行うにあたって、事前の実験により、加圧ロール65の表面歪み率が1%以内であれば、小サイズの用紙Pを通紙した場合においても、加圧ベルト620に波打ち状のゆがみやしわを許容範囲内に抑えることが可能であることが判明している。したがって、図7の結果から、表面歪み率が1%以下を満たす範囲として、表面層653の厚さは15〜150μmが適していることが導き出された。すなわち、表面層653の厚さを15〜150μmに設定することにより、加圧ロール65が定着ロール610側を押圧する押圧力により高圧ニップ部Neの幅を調整することで、加圧ベルト620に波打ち状のゆがみやしわが生じないように構成することが可能となる。
さらには、図7の結果は、それぞれの高圧ニップ部Neの幅設定において、加圧ロール65の表面歪み率が0%となる表面層653の厚さが存在していることを示唆している。そのため、高圧ニップ部Neの幅設定に応じて、適宜、表面層653の厚さを設定することで、加圧ロール65に生じる表面速度差に起因する、加圧ベルト620の波打ち状のゆがみやしわの問題を理想的に解消することも可能となる。
また、本実験に用いる定着ベルト614および加圧ベルト620の幅はともに340mmである。さらに、用紙Pとして、富士ゼロックス(株)製のA4サイズ、坪量256gsmのミラーコートプラチナ紙と、J紙との2種類を用いた。加えて、用紙Pの搬送方向を、A4横送り(LEF:Long Edge Feed、298mm幅)と、A4縦送り(SEF:Short Edge Feed、210mm幅)とのそれぞれで行った。また、加圧ロール65に印加する総荷重は50kgfと100kgfとの2つの設定を用いた。そして、定着ベルト614の温度を180℃に設定し、プロセススピード440mm/sで搬送させた際に、用紙Pを10万枚通紙した時点で、加圧ベルト620に波打ち状のゆがみやしわが発生するか否かを調べた。その結果を示したものが図8である。
図8の結果より、本実施の形態の表面層653を配設した加圧ロール65においては、加圧ベルト620に波打ち状のゆがみやしわが発生することを抑制する効果が高いという、従来の構成と比較して大きな優位性を有することを明らかにすることができた。
実施の形態1では、定着装置60が搭載された画像形成装置であって、定着装置60に用いる加熱部材として、補助加熱部材としての張架ロール615および張架ロール618と、定着ロール610とによって無端状の定着ベルト614が張架された定着ベルトモジュール61を用いた構成について説明した。実施の形態2では、図1に示した画像形成装置に搭載する定着装置であって、定着装置60に用いる加熱部材として、定着ロール610のみを配設した定着装置90について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
それにより、実施の形態1の場合と同様に、加圧ロール65が定着ロール610に圧接される高圧ニップ部Neを、例えば小サイズの用紙Pが通過する際にも、用紙Pが通過する領域Gにおける加圧ロール65の表面速度Ve1´と、用紙Pが通過しない領域Hにおける加圧ロール65の表面速度Ve2´との差を極めて小さくすることが可能となる(図6参照)。それにより、加圧ロール65に張架される加圧ベルト(ベルト部材)620においても、用紙Pが通過する領域Gと、用紙Pが通過しない領域Hとの回動速度に差が殆ど生じなくなるので、加圧ベルト620の回動方向に沿った波打ち状のゆがみやしわの発生を抑制することが可能となる。そのため、定着ベルト614と用紙Pとの高い密着性を維持することができ、それによりトナー像に対する定着性が確保されて、高品質の定着画像を得ることが可能となる。また、トナー像の光沢度を適度に得ることができることから、特に写真画像等のベタ画像において良質な定着画像を形成することもできる。
Claims (15)
- 記録材に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
回動部材と、
前記回動部材に当接して、前記回動部材との間に記録材が通過するニップ部を形成するベルト部材と、
前記ベルト部材を張架するとともに、当該ベルト部材を前記回動部材に押圧するロール部材とを備え、
前記ロール部材は、弾性層と、当該弾性層の表面に被覆され、当該弾性層よりも弾性率の高い材質で形成された表面層とを有することを特徴とする定着装置。 - 前記ロール部材は、前記表面層のポアソン比が前記弾性層のポアソン比よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記ロール部材は、前記表面層の層厚が15〜150μmに形成されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記ロール部材は、前記表面層が樹脂で形成されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記ロール部材は、前記表面層がフッ素樹脂で形成されたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
- 前記ロール部材は、中央部の外径が両端部の外径よりも小さく形成されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記回動部材は、内部に加熱源が配設された定着ロールと、当該定着ロールに張架される定着ベルトと、当該定着ベルトを張架する張架ロールとを有することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 記録材に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
回動部材と、
前記回動部材に当接して、前記回動部材との間に記録材が通過するニップ部を形成するベルト部材と、
表面弾性を有し、前記ベルト部材を張架しながら当該ベルト部材を前記回動部材に押圧するロール部材とを備え、
前記ロール部材は、当該ロール部材表面の幅方向に亘って生じる歪みを低減する表面層が形成されたことを特徴とする定着装置。 - 前記ロール部材の前記表面層は、記録材が通過する領域での当該ロール部材の歪み量と、記録材が通過する領域以外の領域での当該ロール部材の歪み量との差を低減することを特徴とする請求項8記載の定着装置。
- 前記ロール部材の前記表面層は、ゴム材料よりも弾性率が大きい材質で形成されたことを特徴とする請求項8記載の定着装置。
- 前記ロール部材の前記表面層は、ゴム材料よりもポアソン比が小さい材質で形成されたことを特徴とする請求項8記載の定着装置。
- トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、
記録材上に転写されたトナー像を記録材に定着する定着手段とを含み、
前記定着手段は、
回動部材と、
前記回動部材に当接して、前記回動部材との間に記録材が通過するニップ部を形成するベルト部材と、
前記ベルト部材を張架するとともに、当該ベルト部材を前記回動部材に押圧するロール部材とを備え、
前記ロール部材は、弾性層と、当該弾性層の表面に被覆され、当該弾性層よりも弾性率の高い材質で形成された表面層を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記定着手段は、前記ロール部材の前記表面層が、記録材が通過する領域での前記弾性層の歪み量と、記録材が通過する領域以外の領域での当該弾性層の歪み量との差を低減することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
- 前記定着手段は、前記ロール部材の前記表面層が層厚15〜150μmで形成されたことを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
- 前記定着手段は、前記ロール部材の前記表面層がフッ素樹脂で形成されたことを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005074401A JP4609124B2 (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 定着装置および画像形成装置 |
US11/212,596 US20060210331A1 (en) | 2005-03-16 | 2005-08-29 | Fixing device and image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005074401A JP4609124B2 (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 定着装置および画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006259037A true JP2006259037A (ja) | 2006-09-28 |
JP4609124B2 JP4609124B2 (ja) | 2011-01-12 |
Family
ID=37010486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005074401A Expired - Fee Related JP4609124B2 (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 定着装置および画像形成装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20060210331A1 (ja) |
JP (1) | JP4609124B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012203185A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2017156693A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7970330B2 (en) * | 2008-10-30 | 2011-06-28 | Xerox Corporation | Fusers, printing apparatuses and methods of fusing toner on media |
US8433228B2 (en) * | 2009-01-12 | 2013-04-30 | Xerox Corporation | Method and apparatus for stripping media from a surface in an apparatus useful for printing |
US7817950B2 (en) * | 2009-01-31 | 2010-10-19 | Xerox Corporation | Apparatuses useful for printing and methods of stripping media from surfaces in apparatuses useful for printing |
US8145110B2 (en) | 2009-03-17 | 2012-03-27 | Xerox Corporation | Apparatuses useful for printing and corresponding methods |
US8761646B2 (en) * | 2009-03-23 | 2014-06-24 | Xerox Corporation | Apparatuses useful for printing and corresponding methods |
US8280286B2 (en) * | 2009-06-24 | 2012-10-02 | Xerox Corporation | Apparatuses useful in printing and methods of fixing marking material on media |
US8204417B2 (en) * | 2009-07-30 | 2012-06-19 | Xerox Corporation | Apparatuses useful in printing, fixing devices and methods of stripping media from surfaces in apparatuses useful in printing |
US8019265B2 (en) * | 2009-12-09 | 2011-09-13 | Xerox Corporation | Method and apparatus for stripping media from a surface in an apparatus useful in printing |
JP2018120121A (ja) | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 株式会社東芝 | 定着装置 |
JP2023182999A (ja) * | 2022-06-15 | 2023-12-27 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05150679A (ja) * | 1991-09-30 | 1993-06-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置 |
JP2003263047A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-09-19 | Konica Corp | 定着装置 |
JP2005062650A (ja) * | 2003-08-19 | 2005-03-10 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置および分離補助手段作成方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5729812A (en) * | 1996-10-02 | 1998-03-17 | Xerox Corporation | Heat and pressure fuser utilizing rigid rolls and belts to form an extended contact zone between the belts including preheat and pressure zones |
JP2002082559A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-03-22 | Ricoh Co Ltd | 加熱ローラ及び加熱ローラの製造方法及び加熱装置及び定着装置及び画像形成装置 |
JP3739000B2 (ja) * | 2002-05-20 | 2006-01-25 | 株式会社リコー | 定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置 |
JP2004279492A (ja) * | 2003-03-13 | 2004-10-07 | Konica Minolta Holdings Inc | 画像形成装置 |
EP1467261B1 (en) * | 2003-04-11 | 2011-11-02 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus for preventing image deterioration caused by fallen conductive brush and scatter of developer |
JP2005077834A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-03-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2005156679A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP4442866B2 (ja) * | 2004-03-22 | 2010-03-31 | キヤノン株式会社 | 画像定着装置及び画像形成装置 |
-
2005
- 2005-03-16 JP JP2005074401A patent/JP4609124B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2005-08-29 US US11/212,596 patent/US20060210331A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05150679A (ja) * | 1991-09-30 | 1993-06-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置 |
JP2003263047A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-09-19 | Konica Corp | 定着装置 |
JP2005062650A (ja) * | 2003-08-19 | 2005-03-10 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置および分離補助手段作成方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012203185A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2017156693A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20060210331A1 (en) | 2006-09-21 |
JP4609124B2 (ja) | 2011-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4609124B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4609240B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
US7242898B2 (en) | Fixing unit image forming apparatus with interior crown-shaped roll | |
JP4655822B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4706395B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
US7860440B2 (en) | Fixing device, image forming apparatus and method for controlling fixing device | |
JP4586392B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2009116128A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2006243471A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4609116B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4655848B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4534679B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2007086543A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2011059590A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2006235041A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2007333991A (ja) | 画像形成装置、定着装置、及び装置 | |
JP4609114B2 (ja) | 定着装置、ロール部材および画像形成装置 | |
JP4591008B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2007065068A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4927612B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2011043608A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2005221652A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2007086530A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2005300732A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4729853B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100827 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100914 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100927 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4609124 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |