JP2007152339A - 吐出方法およびカラーフィルタの製造方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

吐出方法およびカラーフィルタの製造方法、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】隣り合うノズル間の吐出量のバラツキを低減し、安定した吐出量で液状体を吐出
することができる吐出方法、およびこの吐出方法を用いたカラーフィルタの製造方法、電
気光学装置および電子機器を提供すること。
【解決手段】本発明の液状体の吐出方法は、膜形成領域2に掛かる隣り合うノズルa1,
a2並びにノズルa4,a5からは同時に液状体を吐出しないように、使用するノズルa
1,a4を選択して吐出を行う第1吐出工程と、膜形成領域2に掛かる隣り合うノズルa
1,a2並びにノズルa4,a5からは同時に液状体を吐出しないように、第1吐出工程
とは異なる組み合わせのノズルa2,a5を選択して吐出を行う第2吐出工程とを備えた

【選択図】図7

Description

本発明は、流動性を有する液状体を吐出する吐出方法およびこの吐出方法を用いたカラ
ーフィルタの製造方法、電気光学装置および電子機器に関する。
流動性を有する液状体を吐出する吐出方法として、カラーフィルタ材料を含む液状体を
基板上に吐出してカラーフィルタを製造する方法が知られている(特許文献1)。
上記カラーフィルタの製造方法では、液状体を液滴として吐出可能な複数のノズルを有
する複数の液滴吐出ヘッドをノズル列が所定の方向に配列するように基板に対して対向さ
せる。そして、ノズル列の両端部の所定領域に位置するノズル(未使用ノズル)からは液
状体を吐出させない状態で、基板と液滴吐出ヘッドとを相対的に移動させつつ、ノズル(
使用ノズル)から液状体を基板上の所定の位置に適宜吐出してカラーフィルタを形成する
方法を採用している。これにより、ノズル列の両端部の所定領域に位置する吐出量が比較
的に多いノズルを使用せずに液状体の吐出を行うので、より均一に液状体が吐出されると
している。
また、カラーフィルタに限らず流動性を有する液状体を吐出して基板上に精密で良好な
微細パターンの機能性薄膜を形成できるようにした液滴吐出装置およびデバイスの製造方
法が知られている(特許文献2)。
このデバイスの製造方法では、液滴吐出装置に備えられたカメラにより、基板上に着弾
した際の液状体の液滴の挙動を連続的に撮影した結果を基に、最適な液状体の吐出条件を
決定することができるとしている。
特開2003−159787号公報 頁8 特開2004−290799号公報 頁3
上記液滴吐出ヘッドの複数のノズルから吐出される液状体の吐出量は、実際にはノズル
間でバラツキを有していた。このバラツキが大きいと、吐出後に形成された薄膜にムラが
生じ、例えばカラーフィルタであれば色ムラとなるという課題を有していた。
このノズル間の吐出量のバラツキの原因として、ノズルから液状体を液滴として吐出さ
せるためのエネルギー発生手段(例えば、圧電素子や加熱素子など)に駆動電圧を印加す
る際に、隣り合うノズル間で駆動電圧がばらつく所謂電気的クロストークが挙げられる。
また、液状体を供給する流路の形状バラツキなど液状体が供給される状態にバラツキが生
じ、液滴を吐出する圧力やスピードがノズル間で異なる所謂機械的クロストークが挙げら
れる。
本発明は、これらの課題を考慮してなされたものであり、隣り合うノズル間の吐出量の
バラツキを低減し、安定した吐出量で液状体を吐出することができる吐出方法、およびこ
の吐出方法を用いたカラーフィルタの製造方法、電気光学装置および電子機器を提供する
ことを目的とする。
本発明の吐出方法は、被吐出物と液滴吐出ヘッドとの相対移動に同期して、液滴吐出ヘ
ッドの複数のノズルから機能性材料を含む液状体を被吐出物の膜形成領域に吐出する吐出
方法であって、複数のノズルからなるノズル列のうち、膜形成領域に掛かる隣り合うノズ
ルからは同時に液状体を吐出しないように使用するノズルを選択して吐出を行う第1吐出
工程と、膜形成領域に掛かる隣り合うノズルからは同時に液状体を吐出しないように第1
吐出工程とは異なる組み合わせのノズルを選択して吐出を行う第2吐出工程と、を備えた
ことを特徴とする。
液滴吐出ヘッドの複数のノズルから吐出される液状体の吐出量は、隣り合うノズル間に
おいて電気的あるいは機械的クロストークによってバラツキを有している。この方法によ
れば、第1吐出工程では、ノズル列のうち膜形成領域に掛かる隣り合うノズルからは同時
に液状体を吐出しないように使用するノズルを選択して機能性材料を含む液状体を被吐出
物の膜形成領域に吐出する。そして、第2吐出工程では、膜形成領域に掛かる隣り合うノ
ズルからは同時に液状体を吐出しないように第1吐出工程とは異なる組み合わせのノズル
を選択して吐出を行う。したがって、常に1回の吐出では、膜形成領域に掛かる隣り合う
ノズルからは同時に液状体が吐出されない。また、先の吐出と後の吐出とでは、ノズル列
のうち液状体が吐出されるノズルの組み合わせが異なる。よって、隣り合うノズルから同
時に液状体を吐出する場合に比べて、電気的あるいは機械的クロストークが生じにくいの
で、隣り合うノズル間の吐出量のバラツキを低減することができる。すなわち、このよう
な吐出方法を用いれば、安定した吐出量で液状体が吐出され、膜形成領域に機能性材料か
らなる均一な膜を形成することが可能となる。
また、上記被吐出物の表面には、複数の膜形成領域を区画する隔壁部を有し、第1吐出
工程および第2吐出工程では、選択されたノズルが隔壁部に掛かる場合には、当該ノズル
を使用しないことが好ましい。
この方法によれば、第1吐出工程および第2吐出工程では、選択されたノズルが隔壁部
に掛かる場合には、当該ノズルを使用しない。したがって、隔壁部に吐出された液状体が
掛かり難いように吐出が行われる。よって、ノズルから吐出された液状体が隔壁部に掛か
って膜形成領域内に収容されず所望の吐出量が変動することを抑えることができる。すな
わち、膜形成領域に機能性材料からなるより均一な膜を形成することが可能となる。
また、本発明の吐出方法において、選択されたノズルから液状体が液滴として膜形成領
域に吐出され、吐出された液滴が隔壁部に掛かる場合は、当該液滴を吐出するノズルを使
用しないことがさらに好ましい。これによれば、ノズルの大きさを基準として隔壁部に掛
かるか否かを判断する場合に比べて吐出された液滴を基準としているので、吐出される液
状体が隔壁部により正確に掛からないようにすることができる。すなわち、このような吐
出方法を用いれば、より安定した吐出量で液状体が吐出され、膜形成領域に機能性材料か
らなるより均一な膜を形成することが可能となる。
また、上記液滴吐出ヘッドは、複数のノズルから液状体を液滴として吐出させる複数の
エネルギー発生手段を有し、複数のエネルギー発生手段は、所定の周期で駆動波形を発生
するヘッド駆動手段に電気的に接続され、第1吐出工程と第2吐出工程とでは、使用する
ノズルに対応するエネルギー発生手段にヘッド駆動手段から時系列的に異なる駆動波形が
順次選択されて印加され液滴を吐出することを特徴とする。
この方法によれば、第1吐出工程と第2吐出工程とでは、使用するノズルに対応するエ
ネルギー発生手段にヘッド駆動手段から時系列的に異なる駆動波形が順次選択されて印加
され液状体が液滴として吐出される。したがって、隣り合うノズルのエネルギー発生手段
には、時系列的に同一の駆動波形が印加されない。よって、ノズル間において電気的クロ
ストークが発生しないので、電気的クロストークによる吐出量のバラツキを抑えることが
できる。
また、上記液滴吐出ヘッドは、複数のノズルから液状体を液滴として吐出させる複数の
エネルギー発生手段を有し、複数のエネルギー発生手段は、1周期で複数の駆動波形を発
生するヘッド駆動手段に電気的に接続され、第1吐出工程と第2吐出工程とでは、使用す
るノズルに対応するエネルギー発生手段にヘッド駆動手段から複数の駆動波形のうち時系
列的に異なる駆動波形が順次選択されて印加され液滴を吐出するとしてもよい。
この方法によれば、第1吐出工程と第2吐出工程とでは、使用するノズルに対応するエ
ネルギー発生手段にヘッド駆動手段から1周期で発生する複数の駆動波形のうち時系列的
に異なる駆動波形が順次選択されて印加され液状体が液滴として吐出される。したがって
、隣り合うノズルのエネルギー発生手段には、時系列的に同一の駆動波形が印加されない
。よって、ノズル間において電気的クロストークが発生しないので、電気的クロストーク
による吐出量のバラツキを抑えることができる。さらには、複数の駆動波形が1周期のう
ちに発生するので、少なくとも2回目の吐出までは1周期以内に行うことができる。また
、吐出周波数を変更することにより、2回よりもさらに多くの吐出を1周期以内に行うこ
とも可能である。すなわち、より短時間に膜形成領域に所定量の液状体を吐出することが
できる。
また、上記第1吐出工程と上記第2吐出工程は、同一の膜形成領域に対して行われるこ
とを特徴とする。これによれば、同一の膜形成領域内に安定した吐出量で液状体が吐出さ
れるので、同一膜形成領域内における吐出量のムラによって生じる膜形成ムラを低減する
ことができる。
本発明は、複数のノズルを有するノズル列と被吐出物との相対的な走査のもと、前記ノ
ズルから前記被吐出物に対して液状体を吐出する吐出方法であって、前記ノズル列に含ま
れる少なくとも互いに隣接しない前記ノズルで構成されるグループ単位で、前記走査に同
期するタイミングを設定して前記液状体を吐出し、前記タイミングは、複数の前記グルー
プ間で異なることを特徴とする。
この吐出方法によれば、互いに異なるグループに属することになる隣接するノズルどう
しが同時に吐出を行うことがないので、機械的なクロストークを全体的に低減することが
できる。これにより、クロストークに起因するノズル間の特性バラツキが相対的に緩和さ
れ、安定した吐出量で液状体を吐出することができる。
また、前記吐出方法において、前記ノズル列が3以上の前記グループを有することを特
徴とする。
この吐出方法によれば、ノズル列が3以上のグループを有しているので、1グループ当
たりの平均的なノズル間隔をより広げることができ、機械的なクロストークをより低減す
ることができる。
また、前記吐出方法において、前記グループを構成する前記ノズルの数が前記複数のグ
ループ間でほぼ等しくなるように、前記グループが構成されていることを特徴とする。
構成ノズルの数や分布の密度がグループ間で不均等になると、ノズル間における機械的
および電気的なクロストークの影響にグループ間で差が生じ、吐出量のバラツキを発生さ
せることになる。この吐出方法では、かかる問題を回避することができる。
また、前記ノズルの内方に配設されたエネルギー発生手段に、時分割で生成した複数の
駆動波形の一部を選択して供給することにより、前記液状体を吐出する前記吐出方法であ
って、前記グループに対応して選択される前記駆動波形が前記複数のグループ間で互いに
重複しないように、前記駆動波形の選択を行うことを特徴とする。
この吐出方法によれば、1系統の駆動供給系でグループごとにタイミングを違えること
ができるので、簡易なハードウェア構成により上述の効果を得ることができる。
また、前記吐出方法において、前記グループに対応して選択され得る前記駆動波形が周
期的なタイミングをなすように、前記駆動波形の選択を行うことを特徴とする。
この吐出方法によれば、一のノズルについて周期的なタイミングで液状体を吐出させる
ので、タイミング間における吐出条件が一様となり、液滴量を走査方向に安定化させるこ
とができる。
また、前記吐出方法において、前記グループに対応して選択され得る前記駆動波形が非
周期的なタイミングをなすように、前記駆動波形の選択を行うことを特徴とする。
この吐出方法によれば、吐出タイミング毎に吐出条件が異なることになるため、走査方
向に吐出量(液状体の配置量)の変動が発生する。そしてこれにより、ノズル間の特性バ
ラツキに起因して形成される配置量のムラに対し、これに直交する成分のムラが付加され
、2次元的に分散されたムラが形成されることになる。このような2次元的に分散された
ムラは、スジ状の(1次元的な)ムラに比べて視認性が低いため、結果的にムラを目立ち
にくくする効果がある。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、基板上に複数の膜形成領域を区画する隔壁部と
、複数の膜形成領域に複数種の色要素とを有するカラーフィルタの製造方法であって、上
記発明の吐出方法を用い、液滴吐出ヘッドの複数のノズルから複数の膜形成領域に、機能
性材料として異なる色要素形成材料を含む複数種の液状体を吐出して、複数種の色要素を
形成することを特徴とする。
この方法によれば、安定した吐出量で液状体が吐出され、膜形成領域に機能性材料から
なる均一な膜を形成することが可能な吐出方法を用いているので、複数種の色要素が均一
に形成されたカラーフィルタを製造することができる。
本発明の電気光学装置は、上記発明のカラーフィルタの製造方法を用いて製造されたカ
ラーフィルタを備えたことを特徴とする。これによれば、複数種の色要素が均一に形成さ
れたカラーフィルタを備えているので、色ムラ等の不具合が少ない高い表示品質を備えた
電気光学装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、上記発明の電気光学装置を搭載したことを特徴とする。これによ
れば、色ムラ等の不具合が少ない高い表示品質を備えた電気光学装置が搭載されているの
で、見映えのよいカラー表示が可能な電子機器を提供することができる。
本発明の実施形態は、液状体をノズルから液滴として吐出する液滴吐出ヘッドを備えた
液滴吐出装置を用いたカラーフィルタの製造方法、およびこのカラーフィルタを用いた電
気光学装置としての液晶表示装置、並びにこの液晶表示装置を搭載した電子機器としての
携帯型情報処理装置を例に説明する。
(第1実施形態)
<液滴吐出装置>
まず、液滴吐出装置について図1から図3に基づいて説明する。図1は、液滴吐出装置
を示す概略斜視図である。
図1に示すように、液滴吐出装置100は、液状体を液滴として吐出してワークW上に
液状体からなる膜を形成するものである。そしてワークWが載置されるステージ104と
、載置されたワークWに液状体を液滴として吐出する複数の液滴吐出ヘッド20(図2参
照)を有するヘッドユニット101とを備えている。
また液滴吐出装置100は、ヘッドユニット101を副走査方向(X方向)に駆動する
ためのX方向ガイド軸102と、X方向ガイド軸102を回転させるX方向駆動モータ1
03とを備えている。また、ステージ104を主走査方向(Y方向)にガイドするための
Y方向ガイド軸105と、Y方向ガイド軸105に係合して回転するY方向駆動モータ1
06とを備えている。そしてX方向ガイド軸102とY方向ガイド軸105とが上部に配
設された基台107を備え、その基台107の下部には、制御装置108を備えている。
さらに、ヘッドユニット101の複数の液滴吐出ヘッド20をクリーニング(回復処理
)するためのクリーニング機構109および吐出された液状体を加熱し溶媒を蒸発・乾燥
させるためのヒータ111とを備えている。またクリーニング機構109にもY方向駆動
モータ110が備えられている。
ヘッドユニット101には、液状体を複数のノズル22から吐出してワークWに塗布す
る複数の液滴吐出ヘッド20(図2参照)を備えている。そして、これら複数の液滴吐出
ヘッド20により、制御装置108から供給される吐出電圧に応じて個別に液状体を吐出
できるようになっている。この液滴吐出ヘッド20については後述する。
X方向駆動モータ103は、これに限定されるものではないが例えばステッピングモー
タ等であり、制御装置108からX軸方向の駆動パルス信号が供給されると、X方向ガイ
ド軸102を回転させ、X方向ガイド軸102に係合したヘッドユニット101をX方向
に移動させる。
同様にY方向駆動モータ106,110は、これに限定されるものではないが例えばス
テッピングモータ等であり、制御装置108からY軸方向の駆動パルス信号が供給される
と、Y方向ガイド軸105に係合して回転し、Y方向駆動モータ106,110を備えた
ステージ104およびクリーニング機構109をY軸方向に移動させる。
クリーニング機構109は、液滴吐出ヘッド20をクリーニングする際には、ヘッドユ
ニット101を臨む位置に移動し、液滴吐出ヘッド20のノズル面に密着して不要な液状
体を吸引するキャッピング、液状体等が付着したノズル面を拭き取るワイピング、液滴吐
出ヘッド20の全ノズルから液状体の吐出を行う予備吐出あるいは不要となった液状体を
受けて排出させる処理を行う。クリーニング機構109の詳細は省略する。
ヒータ111は、これに限定されるものではないが例えばランプアニールによりワーク
Wを熱処理する手段であり、ワークW上に吐出された液状体の蒸発・乾燥を行うとともに
膜に変換するための熱処理を行うようになっている。このヒータ111の電源の投入及び
遮断も制御装置108によって制御される。
液滴吐出装置100の塗布動作は、制御装置108から所定の駆動パルス信号をX方向
駆動モータ103およびY方向駆動モータ106に送り、ヘッドユニット101を副走査
方向(X方向)に、ステージ104を主走査方向(Y方向)に相対移動させる。そして、
この相対移動の間に制御装置108から吐出電圧を供給し、各液滴吐出ヘッド20からワ
ークWの所定の領域に液状体を液滴として吐出し塗布を行う。
各液滴吐出ヘッド20から吐出される液滴の吐出量は、制御装置108から供給される
吐出電圧の大きさによって調整することができる。
図2は、液滴吐出ヘッドの構造を示す概略図である。同図(a)は、液滴吐出ヘッドの
構造を示す概略斜視図、同図(b)は、液滴吐出ヘッドの複数のノズルの配置を示す概略
平面図である。尚、同図は、構成を明確にするため適宜拡大または縮小している。
図2(a)に示すように液滴吐出ヘッド20は、複数のノズル22を有するノズルプレ
ート21と、各ノズル22に対応してこれを区画する区画部24を含む液状体の流路が形
成されたリザーバプレート23と、エネルギー発生手段としての圧電素子(ピエゾ)29
を有する振動板28とからなる3層構造の所謂ピエゾ方式インクジェットヘッドである。
ノズルプレート21とリザーバプレート23の区画部24および振動板28によって複数
の圧力発生室25が構成されている。各ノズル22は、各圧力発生室25にそれぞれ連通
している。また、圧電素子29は、各圧力発生室25に対応するように振動板28に複数
配設されている。
リザーバプレート23には、振動板28に形成された供給孔28aを通じてタンク(図
示省略)から供給される液状体が一時的に貯留される共通流路27が設けられている。ま
た共通流路27に充填された液状体は、供給口26を通じて各圧力発生室25に供給され
る。
図2(b)に示すように、液滴吐出ヘッド20は、2つのノズル列22a,22bを有
しており、それぞれ複数(180個)の直径がおよそ28μmのノズル22がピッチP1
で配列している。そして、2つのノズル列22a,22bは互いにピッチP1に対して半
分のノズルピッチP2ずれた状態でノズルプレート21に配設されている。この場合、ピ
ッチP1は、およそ140μmである。よって、ノズル列22a,22bに直交する方向
から見ると360個のノズル22がおよそ70μmのノズルピッチP2で配列した状態と
なっている。尚、実際の液状体の吐出の際には、ノズル列22a,22bの両端側の10
個のノズル22を用いていない。これは、両端側に位置するノズル22からの吐出量が他
のノズル22に比べて安定しにくいことを考慮したものである。したがって、2つのノズ
ル列22a,22bを有する液滴吐出ヘッド20の有効ノズルの全長は、ノズルピッチP
2×319(およそ22mm)である。また、ノズル列22a,22bの間隔は、およそ
2.54mmである。
液滴吐出ヘッド20は、電気信号としての駆動波形が圧電素子29に印加されると圧電
素子29自体が歪んで振動板28を変形させる。これにより、圧力発生室25の体積変動
が起こり、これによるポンプ作用で圧力発生室25に充填された液状体が加圧され、ノズ
ル22から液状体を液滴30として吐出することができる。尚、本実施形態の液滴吐出ヘ
ッド20は、2つのノズル列22a,22bを有しているが、これに限定されず1連のも
のでもよい。また、以降に述べるノズル列とは、有効ノズルの列を指すものとする。さら
には、ノズル22から液状体を液滴30として吐出させるエネルギー発生手段は、圧電素
子29に限定されず、加熱素子としてのヒータや電気機械変換素子としての静電アクチュ
エータ等でもよい。
図3は、制御装置および制御装置に関連する各部との電気的な構成を示すブロック図で
ある。図3に示すように制御装置108は、液状体の吐出データを外部情報処理装置から
受け取る入力バッファメモリ120と、入力バッファメモリ120に一時的に記憶された
吐出データを記憶手段(RAM)121に展開して関連する各部に制御信号を送る処理部
122を備えている。また処理部122からの制御信号を受けてX方向駆動モータ103
とY方向駆動モータ106とに位置制御信号を送る走査駆動部123と、同じく処理部1
22からの制御信号を受けて液滴吐出ヘッド20に駆動電圧パルス(駆動波形)を送るヘ
ッド駆動手段としてのヘッド駆動部124とを備えている。
入力バッファメモリ120に受け取られる吐出データは、ワークW上の膜形成領域の相
対位置を表すデータと、膜形成領域に液状体の液滴をどのような着弾密度で吐出するかを
示すデータと、液滴吐出ヘッド20のノズル列22a,22bの内どのノズル22を駆動
(ON−OFF)するかを指定するデータと、を含んでいる。
処理部122は、記憶手段121に格納された吐出データの中から膜形成領域に関する
位置の制御信号を走査駆動部123に送る。走査駆動部123は、この制御信号を受けて
X方向駆動モータ103に位置制御信号を送って液滴吐出ヘッド20を副走査方向である
X軸方向に移動させる。またY方向駆動モータ106に位置制御信号を送ってワークWが
保持されたステージ104を主走査方向であるY軸方向に移動させる。これによってワー
クWの所望の位置に液滴吐出ヘッド20から液状体の液滴30が吐出されるように液滴吐
出ヘッド20とワークWとを相対移動させる。
また処理部122は、記憶手段121に格納された吐出データの中から膜形成領域に液
状体の液滴30をどのような着弾密度で吐出するかを示すデータを、ノズル22毎の4ビ
ットの吐出ビットマップデータに変換してヘッド駆動部124に送る。また、液滴吐出ヘ
ッド20のノズル列22a,22bの内どのノズル22を駆動(ON−OFF)するかを
指定するデータに基づいて、液滴吐出ヘッド20の圧電素子29に印加する駆動電圧パル
スをいつ発信するかの「タイミング検出信号」であるラッチ(LAT)信号とチャンネル
(CH)信号をヘッド駆動部124に送る。ヘッド駆動部124は、これらの制御信号を
受けて液滴吐出ヘッド20に適正な駆動電圧パルスを送って、ノズル22から液状体の液
滴30を吐出させる。
本実施形態では、処理部122は、膜形成領域に掛かる隣り合うノズル22からは同時
に液状体を吐出しないようにヘッド駆動部124にLAT信号とCH信号を送る。また、
ヘッド駆動部124は、LAT信号に対応して所定の周期で駆動電圧パルスを発生するこ
とができる。そして、処理部122は、ワークWと液滴吐出ヘッド20の相対移動に同期
して、時系列的に異なる駆動波形が使用するノズル22に対応する圧電素子29に印加さ
れるように、CH信号をヘッド駆動部124に送る。
<カラーフィルタ>
次にカラーフィルタについて図4を基に説明する。図4は、カラーフィルタを示す平面
図である。
図4に示すように、カラーフィルタ10は、透明な基板としてのガラス基板1の表面に
複数の膜形成領域2を区画する隔壁部4を有している。各膜形成領域2には、3色(R;
レッド,G;グリーン,B;ブルー)の色要素3が形成されている。各色要素3R,3G
,3Bは、同色の色要素3同士が直線状に配置されている。すなわち、カラーフィルタ1
0は、ストライプ方式の色要素3を備えている。
<カラーフィルタの製造方法>
次に本実施形態のカラーフィルタの製造方法について図5および図6に基づいて説明す
る。図5はカラーフィルタの製造方法を示すフローチャート、図6(a)〜(f)はカラ
ーフィルタの製造方法を示す概略断面図である。また、本実施形態のカラーフィルタ10
の製造方法は、前述した液滴吐出装置100を用い、後述する液状体の吐出方法を用いた
ものである。
図5に示すように、本実施形態のカラーフィルタ10の製造方法は、ガラス基板1に隔
壁部4を形成する工程(ステップS1)と、隔壁部4が形成されたガラス基板1の表面を
処理する工程(ステップS2)とを備えている。そして、表面処理されたガラス基板1に
機能性材料として異なる色要素形成材料を含む複数種の液状体を吐出する工程(ステップ
S3)と、吐出された液状体を乾燥して色要素3を固定化する工程(ステップS4)とを
備えている。さらに、形成された隔壁部4と色要素3とを覆うように平坦化層を形成する
工程(ステップS5)と、平坦化層上に透明電極を形成する工程(ステップS6)とを備
えている。
図5のステップS1は、隔壁部4を形成する工程である。ステップS1では、図6(a
)に示すように、まず、ガラス基板1の表面に、膜形成領域2を区画するように第1隔壁
部4aを形成する。形成方法としては、CrやAlなどの金属膜または金属化合物の膜を
ガラス基板1の表面を覆うように真空蒸着法やスパッタ法により遮光性を有するように成
膜する。続いて感光性樹脂を塗布してフォトリソグラフィ法により膜形成領域2が開口す
るように露光・現像・エッチングする。さらに感光性の隔壁部形成材料をおよそ2μmの
厚みで塗布して同じくフォトリソグラフィ法により露光・現像して第2隔壁部4bを第1
隔壁部4a上に形成する。隔壁部4は、第1隔壁部4aと第2隔壁部4bとからなる所謂
二層バンク構造となっている。なお、隔壁部4は、これに限らず、遮光性を有する感光性
の隔壁部形成材料を用いて形成した第2隔壁部4bのみの一層構造としてもよい。そして
、ステップS2へ進む。
図5のステップS2は、表面処理工程である。ステップS2では、後の液状体吐出工程
において、吐出された液状体が膜形成領域2に着弾して濡れ拡がるようにガラス基板1の
表面を親液性を有するように処理する。また、吐出された液状体の一部が第2隔壁部4b
に着弾したとしても膜形成領域2内に収まるように、第2隔壁部4bの少なくとも頭頂部
を撥液性を有するように処理する。
表面処理方法としては、隔壁部4が形成されたガラス基板1をO2を処理ガスとするプ
ラズマ処理とフッ素系ガスを処理ガスとするプラズマ処理とを行う。すなわち、膜形成領
域2が親液処理され、その後感光性樹脂からなる第2隔壁部4bの表面(壁面を含む)が
撥液処理される。なお、第2隔壁部4bを形成する材料自体が撥液性を有していれば後者
の処理を省くこともできる。そして、ステップS3へ進む。
図5のステップS3は、液状体を吐出する工程である。ステップS3では、図6(b)
に示すように、液滴吐出装置100のステージ104に隔壁部4が形成され表面処理され
たガラス基板1を載置する。そして、ガラス基板1が載置されたステージ104と液滴吐
出ヘッド20との相対移動(主走査方向への)に同期して、色要素形成材料を含む液状体
が充填された液滴吐出ヘッド20のノズル22から液滴30を膜形成領域2に吐出する。
膜形成領域2に吐出される液状体の総吐出量は、後の乾燥工程(ステップS4)で所定の
膜厚が得られるようにあらかじめ吐出回数などの吐出データに基づいて制御装置108の
処理部122から適正な制御信号がヘッド駆動部124に送られて制御される。詳しい吐
出方法は後述する。そして、ステップS4へ進む。
図5のステップS4は、乾燥工程である。ステップS4では、図6(c)に示すように
、液滴吐出装置100に備えられたヒータ111によって液状体が吐出されたガラス基板
1が加熱され、液状体から溶媒成分が蒸発し色要素形成材料からなる色要素3が固定化さ
れる。
本実施形態では、まずR(レッド)の色要素形成材料を含む液状体を膜形成領域2に吐
出して乾燥させることにより色要素3Rを形成し、続いてG(グリーン)、B(ブルー)
の順に異なる色要素形成材料を含む液状体を順次吐出して乾燥することにより、図6(d
)に示すように3色の色要素3R,3G,3Bを形成した。なお、これに限定されず、例
えば、ステップS3の吐出工程で異なる色要素形成材料を含む複数種の液状体をそれぞれ
異なる液滴吐出ヘッド20に充填し、各液滴吐出ヘッド20をヘッドユニット101に装
備してそれぞれのノズル22から所望の膜形成領域2に液状体を吐出する。そして、溶媒
の蒸気圧を一定にして乾燥することが可能な減圧乾燥装置にガラス基板1をセットして減
圧乾燥する方法を用いてもよい。
<液状体の吐出方法>
ここで液状体を膜形成領域2に吐出する吐出方法について実施例に基づいて詳しく説明
する。
(実施例1)
図7は、実施例1の液状体の吐出方法を示す概略図である。同図(a)は吐出方法を示
す平面図、同図(b)は駆動波形と制御信号との関係を示す図である。
図7(a)に示すように、実施例1の吐出方法は、膜形成領域2の長辺方向と液滴吐出
ヘッド20のノズル列22aとが略平行な状態で主走査方向(Y方向)に相対移動する所
謂横描画と呼ばれる吐出方法である。副走査方向(X方向)に配列する膜形成領域2に対
して、ノズル列22aのうち、上部の膜形成領域2にノズルa1とノズルa2が掛かり、
下部の膜形成領域2にノズルa4とノズルa5が掛かっている。また、隔壁部4にノズル
a3が掛かった状態で液滴吐出ヘッド20が配置されている。
実施例1の吐出方法は、膜形成領域2に掛かる隣り合うノズルa1,a2並びにノズル
a4,a5からは同時に液状体を吐出しないように使用するノズルa1,a4を選択して
吐出を行う第1吐出工程と、膜形成領域2に掛かる隣り合うノズルa1,a2並びにノズ
ルa4,a5からは同時に液状体を吐出しないように第1吐出工程とは異なる組み合わせ
のノズルa2,a5を選択して吐出を行う第2吐出工程とを備えている。また、第1吐出
工程および第2吐出工程では、隔壁部4に掛かるノズルa3を使用しない。
したがって、図7(a)に示すように、第1吐出工程では、上部の膜形成領域2には、
ノズルa1から吐出された液状体の液滴31が着弾する。そして、下部の膜形成領域2に
は、ノズルa4から吐出された液状体の液滴34が着弾する。隔壁部4には液状体は吐出
されない。着弾した液滴31,34は、膜形成領域2のガラス基板1の表面が親液処理さ
れているので濡れ広がる。色要素3を所定の膜厚となるように形成するには、この場合、
まだ吐出量が不足しているので第2吐出工程が行われる。第2吐出工程では、隣り合うノ
ズルa1,a2並びにノズルa4,a5から同時に液状体が吐出されないように第1吐出
工程とは異なる組み合わせのノズルa2,a5を選択して、液滴32,35が吐出され各
膜形成領域2に着弾する。すなわち、ノズルa1,a4はノズル列22aにおける第1の
グループを、ノズルa2,a5はノズル列22aにおける第2のグループを構成するノズ
ルであり、互いに異なるタイミングにおいてその吐出(第1吐出工程/第2吐出工程)が
行われる。
当然ながら、X方向に同一色の色要素3が形成される他の膜形成領域2においても同様
にして、第1および第2吐出工程においてノズル列22aの他のノズルからの吐出が行わ
れる。また、Y方向の主走査に同期してさらに吐出が可能な場合は、再びノズルa1,a
4を選択して吐出すればよい。それでも、必要な吐出量に達しない場合は、同一色の色要
素3が形成される膜形成領域2に液状体の吐出を行う1回の主走査が終了した後に、液滴
吐出ヘッド20をX方向に副走査してから再び主走査を行うことを繰り返すことによって
所定量の液状体を均一に同一色の各膜形成領域2に吐出することが可能である。
次に、使用するノズルの圧電素子に印加される駆動波形(駆動電圧パルス)の選択につ
いて説明する。図7(b)に示すように、例えば、制御装置108のヘッド駆動部124
は、LAT信号(パルス)に対応して20kHzの周期で駆動波形A1,A2,A3〜A
nを発信する。これらの駆動波形A1,A2,A3〜Anはそれぞれ、圧電素子29に供
給されることで規定量の液滴が吐出されるように設計された、同一の形状、大きさのもの
である。そして、第1吐出工程で使用するノズルa1,a4に対応する圧電素子29には
、処理部122からのCH信号である信号CH1によって選択された駆動波形A1が印加
される。そして、第2吐出工程で使用するノズルa2,a5に対応する圧電素子29には
、処理部122からのCH信号である信号CH2によって選択された駆動波形A2が印加
される。第1吐出工程、第2吐出工程を繰り返す場合においても同様に時系列的に異なる
駆動波形が、膜形成領域2に掛かる隣り合うノズルが同時に液状体を吐出しないように使
用するノズルがLAT信号とCH信号とによって選択されて液滴が吐出される。
本実施形態の液滴吐出装置100の吐出条件の設定では、ステージ104と液滴吐出ヘ
ッド20との相対移動に同期して液状体を吐出するY方向への主走査の相対速度は、およ
そ200mm/秒に設定されている。したがって、LAT信号によって発生する駆動波形
A1,A2,A3〜Anの周期を20kHzとすると、1周期に要する時間は、0.05
μ秒となる。よって、この間の液滴吐出ヘッド20の相対移動量は10μmである。ゆえ
に、主走査方向に着弾した液滴31,34と液滴32,35との間隔は10μmとなる。
実際には、液状体が吐出される膜形成領域2の大きさは様々である。よって、主走査によ
り着弾する液滴の間隔を考慮して、主走査方向における吐出回数を決定すればよい。
さらに、隔壁部4は液状体が着弾しても膜形成領域2内に収まるように撥液処理されて
いるものの、ノズル22のピッチP1と膜形成領域2のX方向における間隔は、必ずしも
整数倍とならず、隔壁部4に掛かるノズル22の位置は一定しない。よって、隔壁部4に
ノズル22から吐出された液状体が掛かった場合、隔壁部4を挟んだ二つの膜形成領域2
のどちらに液状体が収まるのか定かでない。膜形成領域2に所定量の液状体を正確に吐出
するには、隔壁部4に掛からないように液状体を吐出することが好ましい。
また、液滴吐出ヘッド20のノズル22から吐出される液滴30の量(体積あるいは重
量)は、対応する圧電素子29に印加される駆動波形(駆動電圧パルス)の大きさ(電位
)により変えることができる。したがって、ノズル22が隔壁部4に掛からない状態であ
っても、駆動波形によっては、当該ノズルから吐出される液滴30が隔壁部4に掛かる場
合がある。また逆にノズル22が隔壁部4に掛かっている状態であっても、駆動波形によ
っては、当該ノズルから吐出される液滴30が隔壁部4に掛からない場合がある。ゆえに
、本実施形態では、選択されたノズル22から吐出された液滴が隔壁部4に掛かる場合、
より具体的には着弾する前の液滴30を略球状としたときの直径が隔壁部4に掛かる場合
は、これを使用しないように吐出データを作成している。これにより、膜形成領域2に所
定量の液状体を安定して吐出可能とした。
なお、上記実施例1では、図7(a)に示すように、第1吐出工程でノズルa1,a4
が選択されたが、ノズルa2,a5を先に選択してもよい。また、第1吐出工程でノズル
a1,a5を先に選択して吐出してから、後の吐出時にノズルa2,a4を選択すること
も可能である。これによれば、各膜形成領域2の長辺方向において、先に隔壁部4の近く
に着弾させて液滴を濡れ広げ、後に中央部の近傍に近く着弾するように吐出させることが
できる。よって、液滴が濡れ広がりにくい膜形成領域2のコーナ部の近傍に先に液滴を着
弾させて濡れ広げ、より均一に液状体を付与することが可能となる。
(実施例2)
図8は、実施例2の液状体の吐出方法を示す概略図である。同図(a)は吐出方法を示
す平面図、同図(b)は駆動波形と制御信号との関係を示す図である。実施例2の液状体
の吐出方法は、実施例1に対してヘッド駆動部124が1周期に複数(2つ)の駆動波形
を発信して、これを使用するノズルに対応する圧電素子29に選択的に印加するようにし
た方法である。
図8(a)に示すように、実施例2の液状体の吐出方法は、膜形成領域2に掛かる隣り
合うノズルa1,a2並びにノズルa4,a5からは同時に液状体を吐出しないように使
用するノズルa1,a5を選択して吐出を行う第1吐出工程と、膜形成領域2に掛かる隣
り合うノズルa1,a2並びにノズルa4,a5からは同時に液状体を吐出しないように
第1吐出工程とは異なる組み合わせのノズルa2,a4を選択して吐出を行う第2吐出工
程とを備えている。また、実施例1と同様に、第1吐出工程および第2吐出工程では、隔
壁部4に掛かるノズルa3を使用しない。
より具体的には、図8(b)に示すように、ヘッド駆動部124は、LAT信号に基づ
いて1周期に2つの駆動波形(例えば駆動波形A1と駆動波形B1)を発信する。LAT
信号の周期は、実施例1と同様に20kHzである。例えば、第1吐出工程では、使用す
るノズルa1,a5に対応する圧電素子29にCH信号である信号CH1で選択された駆
動波形A1を印加して各膜形成領域2に液滴31aと液滴35aとを着弾させる。第2吐
出工程では、使用するノズルa2,a4に対応する圧電素子29にCH信号である信号C
H2で選択された駆動波形B1を印加して各膜形成領域2に液滴32と液滴34とを着弾
させる。さらに第1吐出工程を繰り返して、使用するノズルa1,a5に対応する圧電素
子29にCH信号である信号CH1で選択された駆動波形A2を印加して各膜形成領域2
に液滴31bと液滴35bとを着弾させる。いずれの吐出時にも膜形成領域2に掛かる隣
り合うノズルa1,a2並びにノズルa4,a5からは同時に液状体が吐出されない。
この場合、各吐出ごとに着弾した液滴31a,35aと液滴32,34との間隔および
液滴32,34と液滴31b,35bとの間隔は、実施例1に対して半分の5μmとなる
。したがって、実施例2の吐出方法は、実施例1の吐出方法に比べて、同一主走査速度で
あってもより多くの液滴を膜形成領域2に着弾させることができる。すなわち、膜形成領
域2に所定量の液状体を吐出する時間を短縮することが可能である。なお、使用するノズ
ルの組み合わせはこれに限定されず、第1吐出工程と第2吐出工程において、一部に重複
したノズルが使用される場合もある。
ちなみに、実施例1において、駆動波形を発信する周期を倍の40kHzにすれば、実
施例2と同様な効果を得ることが可能ではあるが、液滴吐出ヘッド20の固有周波数特性
によって、駆動波形の周期(駆動周波数)を上げると駆動波形が印加された圧電素子29
の挙動が追随せず、吐出された液滴の量が所定量とならない可能性がある。実施例2は、
このような不具合を考慮して制御装置108の処理部122による制御信号の発信方法を
工夫したものである。
上記実施例1または実施例2の吐出方法を用いれば、色要素形成材料を含む液状体を安
定した吐出量で各膜形成領域2に吐出して、均一な色要素3を形成することが可能である
引き続き、カラーフィルタ10の製造方法における後続の工程を説明する。図5のステ
ップS5は、平坦化層形成工程である。ステップS5では、図6(e)に示すように、隔
壁部4と各色要素3R,3G,3Bとを覆うように平坦化層6を形成する。形成方法とし
ては、スピンコート法、ロールコート法などによりアクリル系樹脂をコーティングして乾
燥させる方法が挙げられる。また、感光性アクリル樹脂をコーティングしてから紫外光を
照射して硬化させる方法も採用することができる。膜厚は、およそ100nmである。そ
して、ステップS6へ進む。
図5のステップS6は、透明電極形成工程である。ステップS6では、図6(f)に示
すように、平坦化層6の上にITO(Indium Tin Oxide)などからなる透明電極7を成
膜する。成膜方法としては、ITOなどの導電性材料をターゲットとして真空中で蒸着あ
るいはスパッタする方法が挙げられる。この場合膜厚は、およそ10nmである。形成さ
れた透明電極7は、カラーフィルタ10が用いられる電気光学装置によって適宜必要な形
状(パターン)に加工される。
以上のカラーフィルタ10の製造方法によれば、異なる色要素形成材料を含む複数種の
液状体を液滴30として安定した吐出量で膜形成領域2に吐出して、吐出による色ムラな
どの不具合が低減された複数種の色要素3R,3G,3Bを有するカラーフィルタ10を
製造することが可能である。
<電気光学装置>
次に本実施形態の電気光学装置としての液晶表示装置について図9に基づいて説明する
。図9は、液晶表示装置を示す概略分解斜視図である。
図9に示すように、本実施形態の液晶表示装置200は、TFT(Thin Film Transi
stor)透過型の液晶表示パネル220と、液晶表示パネル220を照明する照明装置21
6とを備えている。液晶表示パネル220は、色要素としてのカラーフィルタを有する対
向基板201と、画素電極210に3端子のうちの1つが接続されたTFT素子211を
有する素子基板208と、一対の基板201,208によって挟持された液晶(図示省略
)とを備えている。また、液晶表示パネル220の外面側となる一対の基板201,20
8の表面には、透過する光を偏向させる上偏光板214と下偏光板215とが配設される
対向基板201は、透明なガラス等の材料からなり、液晶を挟む表面側に隔壁部204
によってマトリクス状に区画された複数の膜形成領域に、複数種の色要素としてRGB3
色のカラーフィルタ205R,205G,205Bが形成されている。隔壁部204は、
Crなどの遮光性を有する金属あるいはその酸化膜からなるブラックマトリクスと呼ばれ
る下層バンク202と、下層バンク202の上(図面では下向き)に形成された有機化合
物からなる上層バンク203とにより構成されている。また対向基板201は、隔壁部2
04と隔壁部204によって区画されたカラーフィルタ205R,205G,205Bと
を覆う平坦化層としてのオーバーコート層(OC層)206と、OC層206を覆うよう
に形成されたITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜からなる対向電極207と
を備えている。対向基板201は上記実施形態のカラーフィルタ10の製造方法を用いて
製造されている。
素子基板208は、同じく透明なガラス等の材料からなり、液晶を挟む表面側に絶縁膜
209を介してマトリクス状に形成された画素電極210と、画素電極210に対応して
形成された複数のTFT素子211とを有している。TFT素子211の3端子のうち、
画素電極210に接続されない他の2端子は、互いに絶縁された状態で画素電極210を
囲むように格子状に配設された走査線212とデータ線213とに接続されている。
照明装置216は、例えば光源として白色のLED、EL、冷陰極管等を用い、これら
の光源からの光を液晶表示パネル220に向かって出射することができる導光板や拡散板
、反射板等の構成を備えたものであれば、どのようなものでもよい。
本実施形態の液晶表示装置200は、上記実施形態のカラーフィルタ10の製造方法を
用いて製造されたカラーフィルタ205R,205G,205Bを有する対向基板201
を備えているので、色ムラ等の表示不具合の少ない高い表示品質を有する。
尚、液晶表示パネル220は、アクティブ素子としてTFT素子211に限らずTFD
(Thin Film Diode)素子を有したものでもよく、さらには、少なくとも一方の基板に
カラーフィルタを備えるものであれば、画素を構成する電極が互いに交差するように配置
されるパッシブ型の液晶表示装置でもよい。また、上下偏光板214,215は、視角依
存性を改善する目的等で用いられる位相差フィルムなどの光学機能性フィルムと組み合わ
されたものでもよい。
<電子機器>
次に本実施形態の電子機器としての携帯型情報処理装置について図10を基に説明する
。図10は、携帯型情報処理装置を示す斜視図である。
図10に示すように、本実施形態の携帯型情報処理装置300は、入力用のキーボード
302を有する情報処理装置本体301と、表示部303とを備えている。表示部303
には、色ムラなどが少ない高い表示品質を有する液晶表示装置200が搭載されている。
上記実施形態の効果は、以下の通りである。
(1)上記実施形態の実施例1の液状体の吐出方法において、第1吐出工程では、ノズ
ル列22aのうち膜形成領域2に掛かる隣り合うノズルa1,a2並びにノズルa4,a
5からは同時に液状体を吐出しないように、使用するノズルa1,a4を選択して色要素
形成材料を含む液状体をガラス基板1の膜形成領域2に吐出する。そして、第2吐出工程
では、膜形成領域2に掛かる隣り合うノズルa1,a2並びにノズルa4,a5からは同
時に液状体を吐出しないように、第1吐出工程とは異なる組み合わせのノズルa2,a5
を選択して吐出を行う。したがって、常に1回の吐出では、膜形成領域2に掛かる隣り合
うノズルa1,a2並びにノズルa4,a5からは同時に液状体が吐出されない。また、
先の吐出と後の吐出とでは、液状体が吐出されるノズルの選択が異なる。そして、各吐出
時に選択され使用するノズルに対応する圧電素子29には、ヘッド駆動部124が20k
Hzの周期で発信する駆動波形のうち時系列的に異なる駆動波形が印加される。さらには
、膜形成領域2を区画する隔壁部4に液状体が吐出されないように制御される。よって、
隣り合うノズルa1,a2並びにノズルa4,a5から同時に液状体を吐出する場合に比
べて、液滴吐出ヘッド20の電気的および機械的クロストークが生じにくいので、隣り合
うノズル間の吐出量のバラツキを低減することができる。すなわち、このような吐出方法
を用いれば、安定した吐出量で液状体が吐出され、膜形成領域2に色要素形成材料からな
る均一な色要素3を形成することができる。
(2)上記実施形態の実施例2の液状体の吐出方法は、実施例1の吐出方法に対して、
ヘッド駆動部124は、1周期のうちに複数(2つ)の駆動波形を発信し、CH信号によ
って、先の吐出時と後の吐出時とでは、複数の駆動波形のうち時系列的に異なる駆動波形
が選択され使用するノズルに対応する圧電素子29に印加される。したがって、実施例1
の吐出方法に比べて、同一主走査速度であってもより多くの液滴30を膜形成領域2に着
弾させることができる。すなわち、膜形成領域2に所定量の液状体を吐出する時間を短縮
することができる。
(3)上記実施形態のカラーフィルタ10の製造方法は、上記実施例1または上記実施
例2の液状体の吐出方法を用いているので、異なる色要素形成材料を含む複数種の液状体
を液滴30として安定した吐出量で膜形成領域2に吐出して、吐出による色ムラなどの不
具合が低減された複数種の色要素3R,3G,3Bを有するカラーフィルタ10を製造す
ることができる。
(4)上記実施形態の電気光学装置としての液晶表示装置200は、上記実施形態のカ
ラーフィルタ10の製造方法を用いて製造されたカラーフィルタ205R,205G,2
05Bを有する対向基板201を備えているので、色ムラ等の表示不具合の少ない高い表
示品質を有する液晶表示装置200を提供することができる。
(5)上記実施形態の電子機器としての携帯型情報処理装置300は、表示部303に
高い表示品質を有する液晶表示装置200が搭載されているので、文字や画像などの情報
を見映えよくカラー表示が可能な携帯型情報処理装置300を提供することができる。
上記実施形態以外の変形例は、以下の通りである。
(変形例1)上記実施形態の実施例1および実施例2に示した液状体の吐出方法は、膜
形成領域2の長辺方向(X方向)に複数のノズルからなるノズル列22aを配列し、配列
されたノズル列22aと膜形成領域2が形成された被吐出物であるワークWとを相対的に
膜形成領域2の短辺方向(Y方向)に主走査し液状体を吐出する構成で説明しているが、
これに限定されない。図7(a)あるいは図8(a)において、膜形成領域2の長辺方向
(X方向)に対して垂直あるいは傾斜した状態でノズル列22aを配列し、膜形成領域2
の長辺方向(X方向)に主走査し液状体を吐出する構成でも適用することができる。
(変形例2)上記実施形態の液状体の吐出方法は、実施例1および実施例2に限定され
ない。例えば、主走査方向において、膜形成領域2に掛かるノズル22の数が多い場合は
、実施例1と実施例2とを組み合わせた吐出方法を採用することができる。このようにす
れば、10μmと5μmの異なる間隔で液滴を着弾させることができるので、膜形成領域
2に対する液滴の着弾位置を使用するノズルによって変えるように調整することができる
。すなわち、吐出ムラが生じにくいように着弾位置を変えることができる。
(変形例3)上記実施形態の液状体の吐出方法は、実施例1および実施例2に示したよ
うに同一膜形成領域2に液状体を吐出する場合に限定されない。例えば、膜形成領域が主
走査方向に連続あるいは近接し、当該膜形成領域に同一の機能性材料を含む液状体を吐出
する場合においても、適用することができる。したがって、上記実施形態の液状体の吐出
方法を用いた膜形成は、カラーフィルタに限定されず、例えば、金属配線材料を含む液状
体、配向膜形成材料を含む液状体を用いれば、金属配線、配向膜の形成方法にも適用する
ことができる。
(変形例4)上記実施形態のカラーフィルタ10の製造方法により製造されたカラーフ
ィルタ10の構成は、これに限定されない。図11は、カラーフィルタの色要素の配置を
示す平面図である。本実施形態のカラーフィルタ10は、図11(a)に示すように、異
なる色要素3R,3G,3Bがそれぞれ同一方向に直線状に配列した所謂ストライプ方式
である。例えば、同図(b)のモザイク方式や同図(c)のデルタ方式の配置であっても
、上記実施形態のカラーフィルタ10の製造方法を適用することができる。また、異なる
色要素3は、3色に限定されず4色以上の構成としてもよい。
(変形例5)上記実施形態のカラーフィルタ10の製造方法により製造されたカラーフ
ィルタ10が用いられる電気光学装置は、液晶表示装置200に限定されない。例えば、
カラーフィルタ10と、カラーフィルタ10の各色要素3R,3G,3Bに対応した複数
の有機EL発光素子を備えた基板とを水分などが浸入しないように封着したトップエミッ
ション型の有機EL表示装置が挙げられる。
(変形例6)液晶表示装置200が搭載される電子機器は、携帯型情報処理装置300
に限定されない。例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)と呼
ばれる携帯型情報機器や携帯端末機器、卓上型パーソナルコンピュータ、デジタルスチル
カメラ、車載用モニタ、デジタルビデオカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニ
タ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓
、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末機等々の画像表示
手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても見映えのよい表示を行
うことができる。
(第2実施形態)
次に、図12、図13を参照して、本発明の第2実施形態について、第1実施形態との
相違点を中心に説明する。
図12は、ノズル列におけるグループ構成と液滴の着弾位置を示す図である。図13は
、駆動波形と制御信号との関係を示す図である。
図12において、ノズル列22aの各ノズルは、第1〜第3のグループをそれぞれ構成
している。すなわち、図中において数字1〜3を付したノズルが、それぞれ第1〜第3グ
ループを構成しており、ノズル列22aの配列方向(Y軸方向)におけるグループ番号の
並び順を述べると、1,2,3,2,3,1,3,1,2…(以下その繰り返し)となっ
ている。このようなグループ構成により、同一グループに属するノズルどうしは互いに隣
接しないようになっており、また、グループに属するノズルの数は各グループ間でほぼ等
しくなっている。
図13において、各ノズルに対応して配設された圧電素子には、制御信号LATのタイ
ミングでラッチされたノズル毎のON/OFFデータ(吐出データ)に従い、駆動波形A
1〜C2…の一部が選択されて供給される。そして、駆動波形が供給されるタイミングで
、ノズルから液滴が吐出される。尚、駆動波形A1〜C2…はそれぞれ、圧電素子29(
図2参照)に供給されることで規定量の液滴が吐出されるように設計された、同一の形状
、大きさのものである。
ここで、第1〜第3グループのノズルに係る駆動波形の選択は、駆動波形の供給タイミ
ングを規定する制御信号CH1〜CH3により行われる。すなわち、第1のグループのノ
ズルの圧電素子には第1系統のタイミングの駆動波形A1,A2…が、第2のグループの
ノズルの圧電素子には第2系統のタイミングの駆動波形B1,B2…が、第3のグループ
の圧電素子には第3系統のタイミングの駆動波形C1,C2…がそれぞれ供給される。
このように、本実施形態では、各グループにおける駆動波形の供給タイミングの系統(
制御信号LATを基準とした相対的な序列)を個々に対応づけることにより、グループ間
において吐出タイミングの重複が起こりえないようにされている。これにより、機械的な
クロストークが好適に低減され、クロストークに起因するノズル間の特性バラツキが相対
的に緩和されることとなる。また、各系統のタイミングは周期的となっているため、吐出
条件が各吐出タイミング間で一様となり、液滴量を走査方向に対して安定化させることが
できる。
この第2実施形態では、ノズル列22aのノズルが3つのグループを構成しているため
、1グループあたりの構成ノズル数が第1実施形態に比べて少なく、グループ内における
ノズルの平均間隔が第1実施形態に比べて広くなっている。これにより、ノズル間の近接
度に依存した機械的なクロストークの低減がより一層図られている。尚、一般的にはグル
ープの分割数が多いほどクロストーク低減の効果も大きくなる傾向があるが、グループが
3以上であれば同程度の実質的効果が得られることが実験によりわかっているため、制御
の容易性などに鑑みて、本実施形態では3つのグループ構成としている。
再び図12に戻って、この吐出方法では、ノズル列22aとガラス基板との走査のもと
、膜形成領域2におけるノズルの走査軌跡下に液滴を着弾させるようになっている。液滴
の吐出タイミングは、上述の方法によりグループごとに分割されているため、液滴の着弾
位置は、図示するように、対応するノズルのグループ間で走査方向にズレを生じることに
なる。尚、図中において液滴の着弾位置に付した1〜3の数字は、その液滴の吐出に係る
駆動波形の供給タイミングの系統番号(図13参照)を表すものである。
この実施形態では、膜形成領域2とノズルとの位置関係により、ノズル列22a内に吐
出駆動を行うノズル(図中太線で表示、以下駆動ノズルとする)と吐出駆動を全く行わな
いノズル(図中細線で表示、以下休止ノズルとする)とが、やや変則的に生じる。ここで
、休止ノズルに着目してそのグループの並び順を見ると、規則的に1,2,3,1,2,
3…となっており、このことは、グループを構成するノズル(駆動ノズル)の数や分布密
度が、実質的にグループ間で大きく異なっておらず、ほぼ等しいことを表している。
図14は、第2実施形態の効果を説明するための比較例を示す図である。
この比較例では、ノズル列22aの配列方向(Y軸方向)におけるグループ番号の並び
順が、1,2,3…(以下その繰り返し)となっている。ここで、休止ノズルに着目して
そのグループの並び順を見ると、1,1,1,2,2,3,3,3…と変則的になってお
り、このことは、グループを構成する実質的なノズル(駆動ノズル)の数や分布に、グル
ープ間で偏りが生じてしまうことを表している。
このようなグループ構成となると、ノズル間における機械的および電気的なクロストー
クの影響にグループ間で差が生じ、吐出量のバラツキを発生させる要因となる。すなわち
、第2実施形態におけるグループ構成(図12参照)は、このような事情に配慮してなさ
れたものである。
ところで、上述の説明は便宜上ノズル列22aにのみ着目したものであったが、実際に
はノズル列22aのピッチを補完するような位置において、ノズル列22b(図2参照)
からも同様の吐出が行われるようになっている。また、膜形成領域2に規定量の液状体を
配置(充填)するためには、一回の走査では吐出総量が不足する場合が多く、実際には上
述のような走査を同一の膜形成領域に対して複数回繰り返すことで規定量を満たすことに
なる。
このように複数回の走査や複数のノズルで吐出が行われる場合においては、一の膜形成
領域2に係るノズルあるいは走査間で吐出タイミングを分散化する、言い換えれば、対応
づけられる駆動波形の供給タイミングの系統を偏らせないようにすることが好ましい。複
数の膜形成領域2毎に吐出タイミングの著しい偏りがあると、それが液状体の配置ムラの
原因になることがあるからである。また、同一膜形成領域内であっても、複数のノズルを
同時に走査する場合には、駆動波形の選択の仕方によって吐出タイミングが偏るとムラの
原因になることがある。これは、本実施形態のように吐出が断続的に行われるケースでは
、休止期間を経た後における最初の吐出と後の吐出とで共通流路27(図2参照)の状態
(圧力損失等)に違いが生じ、吐出量の変動をもたらすためではないかと考えられる。
(第3実施形態)
次に、図15、図16を参照して、本発明の第3実施形態について、第2実施形態との
相違点を中心に説明する。
図15は、ノズル列におけるグループ構成と液滴の着弾位置を示す図である。
この実施形態では、図15に示すように、膜形成領域2の長辺方向を主走査方向に一致
させた描画方式を採用している。そして、一つの膜形成領域2に対する液滴の吐出は、一
つのノズルを用いて行われるようになっている。
ノズル列22aの各ノズルは第1〜第3のグループをそれぞれ構成しており、第1〜第
3のグループに属するノズルからは、それぞれ第1〜第3系統のタイミング(図13参照
)で液滴の吐出が行われる。これにより、第2実施形態の場合と同様に、ノズル間のクロ
ストークの低減が図られ、クロストークに起因するノズル間の特性バラツキが相対的に緩
和される。
また、各グループに係る駆動波形の供給タイミング(吐出タイミング)は周期的となる
ため(図13参照)、図示するように、吐出された液滴は主走査方向に等間隔に着弾する
ことになる。尚、隔壁部4に掛かる位置に仮想線で示す着弾位置は、吐出タイミングの周
期性を視覚的に説明するために便宜的に表したものであり、実際にこの位置に液滴が着弾
することを表すものではない。
なお、この変形例では、ノズル列22aを膜形成領域2の短辺方向に配列し、膜形成領
域2の長辺方向に主走査する場合で説明したが、ノズル列22aを膜形成領域2の長辺方
向に配列し、膜形成領域2の短辺方向に主走査する場合でも同様の効果があると考えられ
る。
図16は、第3実施形態の変形例を示す図である。
この変形例では、各グループの吐出タイミングが変則的とされており、一のグループに
着目すると、第3系統、第2系統、第1系統…(以下その繰り返し)の順で駆動波形の供
給タイミングの対応付けがなされている。このような場合、吐出タイミング毎に吐出条件
が異なることになるため、主走査方向に吐出量(液状体の配置量)の変動が発生する。そ
してこれにより、ノズル間の特性バラツキに起因して副走査方向に形成される配置量のム
ラに対し、これに直交する成分のムラが付加され、2次元的に分散されたムラが形成され
ることになる。このような2次元的に分散されたムラは、スジ状の(1次元的な)ムラに
比べて視認性が低いため、結果的にムラを目立ちにくくする効果がある。
液滴吐出装置を示す概略斜視図。 (a)は液滴吐出ヘッドの構造を示す概略斜視図、(b)は液滴吐出ヘッドの複数のノズルの配置を示す概略平面図。 制御装置および制御装置に関連する各部との電気的な構成を示すブロック図。 カラーフィルタを示す平面図。 カラーフィルタの製造方法を示すフローチャート。 (a)〜(f)はカラーフィルタの製造方法を示す概略断面図。 (a)は実施例1の液状体の吐出方法を示す平面図、(b)は駆動波形と制御信号との関係を示す図。 (a)は実施例2の液状体の吐出方法を示す平面図、(b)は駆動波形と制御信号との関係を示す図。 液晶表示装置を示す概略分解斜視図。 携帯型情報処理装置を示す斜視図。 カラーフィルタの色要素の配置を示す平面図。 ノズル列におけるグループ構成と液滴の着弾位置を示す図。 駆動波形と制御信号との関係を示す図。 第2実施形態の効果を説明するための比較例を示す図。 ノズル列におけるグループ構成と液滴の着弾位置を示す図。 第3実施形態の変形例を示す図。
符号の説明
1…被吐出物および基板としてのガラス基板、2…膜形成領域、3,3R,3G,3B
…色要素、4…隔壁部、10…カラーフィルタ、20…液滴吐出ヘッド、22…ノズル、
22a,22b…ノズル列、29…エネルギー発生手段としての圧電素子、30,31,
31a,31b,32,34,35,35a,35b…液滴、200…電気光学装置とし
ての液晶表示装置、300…電子機器としての携帯型情報処理装置、a1,a2,a3,
a4,a5…ノズル、W…被吐出物としてのワーク。

Claims (15)

  1. 被吐出物と液滴吐出ヘッドとの相対移動に同期して、前記液滴吐出ヘッドの複数のノズ
    ルから機能性材料を含む液状体を被吐出物の膜形成領域に吐出する吐出方法であって、
    前記複数のノズルからなるノズル列のうち、前記膜形成領域に掛かる隣り合うノズルか
    らは同時に前記液状体を吐出しないように使用するノズルを選択して吐出を行う第1吐出
    工程と、
    前記膜形成領域に掛かる隣り合う前記ノズルからは同時に前記液状体を吐出しないよう
    に前記第1吐出工程とは異なる組み合わせのノズルを選択して吐出を行う第2吐出工程と
    、を備えたことを特徴とする吐出方法。
  2. 前記被吐出物の表面には、複数の前記膜形成領域を区画する隔壁部を有し、
    前記第1吐出工程および前記第2吐出工程では、選択されたノズルが前記隔壁部に掛か
    る場合には、当該ノズルを使用しないことを特徴とする請求項1に記載の吐出方法。
  3. 前記選択されたノズルから前記液状体が液滴として前記膜形成領域に吐出され、吐出さ
    れた前記液滴が前記隔壁部に掛かる場合は、当該液滴を吐出する前記ノズルを使用しない
    ことを特徴とする請求項2に記載の吐出方法。
  4. 前記液滴吐出ヘッドは、前記複数のノズルから前記液状体を前記液滴として吐出させる
    複数のエネルギー発生手段を有し、前記複数のエネルギー発生手段は、所定の周期で駆動
    波形を発生するヘッド駆動手段に電気的に接続され、
    前記第1吐出工程と前記第2吐出工程とでは、使用する前記ノズルに対応する前記エネ
    ルギー発生手段に前記ヘッド駆動手段から時系列的に異なる前記駆動波形が順次選択され
    て印加され前記液滴を吐出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載
    の吐出方法。
  5. 前記液滴吐出ヘッドは、前記複数のノズルから前記液状体を前記液滴として吐出させる
    複数のエネルギー発生手段を有し、前記複数のエネルギー発生手段は、1周期で複数の駆
    動波形を発生するヘッド駆動手段に電気的に接続され、
    前記第1吐出工程と前記第2吐出工程とでは、使用する前記ノズルに対応する前記エネ
    ルギー発生手段に前記ヘッド駆動手段から前記複数の駆動波形のうち時系列的に異なる駆
    動波形が順次選択されて印加され前記液滴を吐出することを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか一項に記載の吐出方法。
  6. 前記第1吐出工程および前記第2吐出工程は、同一の前記膜形成領域に対して行われる
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の吐出方法。
  7. 複数のノズルを有するノズル列と被吐出物との相対的な走査のもと、前記ノズルから前
    記被吐出物に対して液状体を吐出する吐出方法であって、
    前記ノズル列に含まれる少なくとも互いに隣接しない前記ノズルで構成されるグループ
    単位で、前記走査に同期するタイミングを設定して前記液状体を吐出し、
    前記タイミングは、複数の前記グループ間で異なることを特徴とする吐出方法。
  8. 前記ノズル列が3以上の前記グループを有することを特徴とする請求項7に記載の吐出
    方法。
  9. 前記グループを構成する前記ノズルの数が前記複数のグループ間でほぼ等しくなるよう
    に、前記グループが構成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の吐出方法
  10. 前記ノズルの内方に配設されたエネルギー発生手段に、時分割で生成した複数の駆動波
    形の一部を選択して供給することにより、前記液状体を吐出する請求項7ないし9のいず
    れか一項に記載の吐出方法であって、
    前記グループに対応して選択される前記駆動波形が前記複数のグループ間で互いに重複
    しないように、前記駆動波形の選択を行うことを特徴とする吐出方法。
  11. 前記グループに対応して選択され得る前記駆動波形が周期的なタイミングをなすように
    、前記駆動波形の選択を行うことを特徴とする請求項10に記載の吐出方法。
  12. 前記グループに対応して選択され得る前記駆動波形が非周期的なタイミングをなすよう
    に、前記駆動波形の選択を行うことを特徴とする請求項10に記載の吐出方法。
  13. 基板上に複数の膜形成領域を区画する隔壁部と、前記複数の膜形成領域に複数種の色要
    素とを有するカラーフィルタの製造方法であって、
    請求項1ないし12のいずれか一項に記載の吐出方法を用い、
    液滴吐出ヘッドの複数のノズルから前記複数の膜形成領域に、機能性材料として異なる
    色要素形成材料を含む複数種の液状体を吐出して、前記複数種の色要素を形成することを
    特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  14. 請求項13に記載のカラーフィルタの製造方法を用いて製造されたカラーフィルタを備
    えたことを特徴とする電気光学装置。
  15. 請求項14に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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