JP2010094615A - 液状体の吐出方法、有機el素子の製造方法、カラーフィルタの製造方法 - Google Patents

液状体の吐出方法、有機el素子の製造方法、カラーフィルタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吐出ムラを低減し、必要量の液状体を膜形成領域に安定して吐出することが可能な液状体の吐出方法、これを用いた有機EL素子の製造方法、カラーフィルタの製造方法を提供すること。
【解決手段】本適用例の液状体の吐出方法は、複数のノズル52による走査において、液滴が隔壁部の近傍または液滴の一部が隔壁部に掛かって着弾するようにノズル52を選択して、液状体を複数の液滴からなる液滴群D1として膜形成領域Aに吐出する第1吐出工程と、複数のノズル52のうち隣り合うノズル52からは同時に吐出しないようにノズル52を選択して、液状体を複数の液滴からなる液滴群D2として吐出する第2吐出工程とを備え、第2吐出工程は、膜形成領域Aに付与される液状体の必要量に基づいて、吐出量および/または吐出数が補正された液滴を吐出する。
【選択図】図6

Description

本発明は、機能性材料を含む液状体を吐出して薄膜を形成する液状体の吐出方法、有機EL素子の製造方法、カラーフィルタの製造方法に関する。
液状体の吐出方法として、被吐出物と複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドとを相対移動させ、複数のノズルからなるノズル列のうち被吐出物の膜形成領域に掛かる隣り合うノズルからは同時に液状体を吐出しないように使用するノズルを選択して吐出を行う第1吐出工程と、膜形成領域に掛かる隣り合うノズルからは同時に液状体を吐出しないように第1吐出工程とは異なる組み合わせのノズルを選択して吐出を行う第2吐出工程とを備えた吐出方法が知られている(特許文献1)。
上記吐出方法は、ノズルから液状体を吐出するためのエネルギー発生手段を所謂時分割駆動する方法であって、隣り合うノズル間における電気的、機械的なクロストークにより吐出される液状体の吐出量がばらつくことを低減しようとするものである。
特開2007−152339号公報
しかしながら、上記従来の吐出方法では、隣り合うノズルを同時に選択しないことから、吐出される液状体を膜形成領域において所望の位置に着弾させることができないおそれがある。例えば、略矩形状の膜形成領域に液状体を液滴として吐出する場合、膜形成領域の角部は液状体が濡れ広がりにくいので、角部または角部の近傍に液滴を吐出したい。ところが上記従来の吐出方法を用いた場合には、膜形成領域に対するノズルの走査において角部に掛かるノズルがあっても、隣り合うノズル同士が同時に選択されないので、当該角部に掛かるノズルを選択しないことが起こる。したがって、当該走査では膜形成領域の角部に液滴を配置できない。すなわち、所望の位置に液滴を着弾させることができないおそれがあった。
このような、従来の吐出方法を有機EL素子の製造やカラーフィルタの製造に適用すると、結果的に膜形成領域の角部において吐出ムラが発生し易く、有機EL素子の場合には輝度ムラ、カラーフィルタの場合には色ムラとなるおそれがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例の液状体の吐出方法は、複数のノズルを有する吐出ヘッドと、隔壁部により区画された膜形成領域を有する基板とを対向配置して相対移動させる走査の間に、前記ノズルから機能性材料を含む液状体を前記膜形成領域に吐出する液状体の吐出方法であって、前記走査において、液滴が前記隔壁部の近傍または前記液滴の一部が前記隔壁部に掛かって着弾するようにノズルを選択して、前記液状体を前記液滴として前記膜形成領域に吐出する第1吐出工程と、前記複数のノズルのうち隣り合うノズルからは同時に吐出しないようにノズルを選択して、前記液状体を液滴として吐出する第2吐出工程とを備え、前記第2吐出工程は、前記膜形成領域に付与される前記液状体の必要量に基づいて、吐出量および/または吐出数が補正された前記液滴を吐出することを特徴とする。
この方法によれば、第1吐出工程では、隔壁部に近いところに液滴を吐出することができ、第2吐出工程では、ノズル間のクロストークを低減した状態で吐出量および/または吐出数が補正された液滴を吐出する。したがって、まず、膜形成領域内において液状体が濡れ広がり難い部分に先に液状体を塗布した後に、必要量に対して残りの液状体を適正に塗布することができる。すなわち、膜形成領域内の吐出ムラを低減しつつ、必要量の液状体を吐出することができる。
[適用例2]上記適用例の液状体の吐出方法において、前記第2吐出工程は、前記複数のノズルのうち隣り合うノズルからは同時に吐出しないようにノズルを選択して吐出したときの前記液滴の吐出量と、隣り合うノズルから同時に吐出したときの前記液滴の吐出量とを比較した情報に基づいて、吐出量および/または吐出数が補正された前記液滴を吐出することを特徴とする。
この方法によれば、第1吐出工程において隣り合うノズルを同時に選択して液滴を吐出しても、第1吐出工程における液状体の塗布量のばらつきを考慮して、第2吐出工程において必要量に対して残りの液状体を適正に吐出することができる。
[適用例3]上記適用例の液状体の吐出方法において、前記基板上の前記隔壁部により区画された前記膜形成領域は平面的に略矩形状であり、前記第1吐出工程は、前記膜形成領域の長手方向に沿って前記複数のノズルからなるノズル列を対向配置して前記長手方向と交差する方向に前記走査を行い、前記長手方向に沿った前記隔壁部の近傍に前記液滴を吐出することが好ましい。
この方法によれば、第1吐出工程では、略矩形状の膜形成領域において長手方向の隔壁部の近傍に液滴を配置することができるので、液状体が濡れ広がり難い長手方向における吐出ムラを低減できる。
[適用例4]上記適用例の液状体の吐出方法において、前記基板上の前記隔壁部により区画された前記膜形成領域は平面的に略矩形状であり、前記第1吐出工程は、前記膜形成領域の長手方向に沿って前記複数のノズルからなるノズル列を対向配置して前記長手方向と交差する方向に前記走査を行い、吐出された前記液滴の少なくとも一部が前記長手方向の前記隔壁部に掛かるように前記液滴を吐出するとしてもよい。
この方法によれば、第1吐出工程では、略矩形状の膜形成領域において長手方向の隔壁部にその一部が掛かるように液滴を配置することができるので、液状体が濡れ広がり難い長手方向における吐出ムラをより確実に低減できる。
[適用例5]本適用例の有機EL素子の製造方法は、基板上に区画形成された膜形成領域に発光層を含む複数の薄膜層からなる機能層を有する有機EL素子の製造方法であって、上記適用例の液状体の吐出方法を用い、前記膜形成領域ごとに機能性材料を含む液状体を吐出する吐出工程と、吐出された前記液状体を固化して、前記膜形成領域に少なくとも発光層を形成する成膜工程と、を備えたことを特徴とする。
この方法によれば、吐出工程における液状体の吐出ムラが低減され、必要量の液状体が膜形成領域に塗布されるので、成膜工程では所望の膜厚を有する発光層を備えた有機EL素子を製造することができる。すなわち、吐出ムラに起因する輝度ムラが低減され、所望の発光特性を有する有機EL素子を製造することができる。
[適用例6]上記適用例の有機EL素子の製造方法において、前記吐出工程は、異なる発光色が得られる複数種の前記液状体をそれぞれ所望の前記膜形成領域に吐出し、前記成膜工程は、吐出された複数種の前記液状体を固化して、少なくとも赤、緑、青、3色の前記発光層を形成するとしてもよい。
この方法によれば、吐出ムラに起因する輝度ムラが低減され、少なくとも赤、緑、青、3色の発光が得られる有機EL素子を製造することができる。
[適用例7]本適用例のカラーフィルタの製造方法は、前記膜形成領域であって、赤色の着色層を有する第1膜形成領域と、緑色の着色層を有する第2膜形成領域と、青色の着色層を有する第3膜形成領域と、が基板上に区画形成されたカラーフィルタの製造方法であって、上記適用例の液状体の吐出方法を用い、前記第1膜形成領域に赤色の着色層を形成するための第1液状体と、前記第2膜形成領域に緑色の着色層を形成するための第2液状体と、前記第3膜形成領域に青色の着色層を形成するための第3液状体と、を吐出する吐出工程と、吐出された前記第1、第2、第3液状体を固化して、前記赤色の着色層と前記緑色の着色層と前記青色の着色層とを形成する成膜工程と、を備えたことを特徴とする。
この方法によれば、吐出工程における液状体の吐出ムラが低減され、必要量の液状体が膜形成領域に塗布されるので、成膜工程では所望の膜厚を有する着色層を備えたカラーフィルタを製造することができる。すなわち、吐出ムラに起因する色ムラが低減され、所望の光学特性を有するカラーフィルタを製造することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
(実施形態1)
<液状体の吐出装置>
まず、機能性材料を含む液状体を液滴として被吐出物に吐出可能な吐出装置について、図1〜図5を参照して説明する。図1は吐出装置の構成を示す概略斜視図である。
図1に示すように、吐出装置10は、被吐出物である平板状のワークWを第1の方向としての主走査方向(Y軸方向)に移動させるワーク移動機構20と、ヘッドユニット9を主走査方向に直交する第2の方向としての副走査方向(X軸方向)に移動させるヘッド移動機構30とを備えている。
ワーク移動機構20は、一対のガイドレール21と、一対のガイドレール21に沿って移動する移動台22と、移動台22上に回転機構6を介して配設されたワークWを載置するステージ5とを備えている。
移動台22は、ガイドレール21の内部に設けられたエアスライダとリニアモータ(図示省略)により主走査方向(Y軸方向)に移動する。移動台22には、タイミング信号生成部としてのエンコーダ12(図4参照)が設けられている。
エンコーダ12は、移動台22の主走査方向(Y軸方向)への相対移動に伴って、ガイドレール21に並設されたリニアスケール(図示省略)の目盛を読み取って、タイミング信号としてのエンコーダパルスを生成する。なお、エンコーダ12の配設は、これに限らず、例えば、移動台22を回転軸に沿って主走査方向(Y軸方向)に相対移動するよう構成し、回転軸を回転させる駆動部を設けた場合には、エンコーダ12を駆動部に設けてもよい。駆動部としては、サーボモータなどが挙げられる。
ステージ5はワークWを吸着固定可能であると共に、回転機構6によってワークW内の基準軸を正確に主走査方向(Y軸方向)、副走査方向(X軸方向)に合わせることが可能となっている。
また、ワークW上において液状体が吐出される膜形成領域の配置に応じて、ワークWを例えば90度旋回させることも可能である。
ヘッド移動機構30は、一対のガイドレール31と、一対のガイドレール31に沿って移動する移動台32とを備えている。移動台32には、回転機構7を介して吊設されたキャリッジ8が設けられている。
キャリッジ8には、複数の吐出ヘッド50(図2参照)が搭載されたヘッドユニット9が取り付けられている。
また、吐出ヘッド50に液状体を供給するための液状体供給機構(図示省略)と、複数の吐出ヘッド50の電気的な駆動制御を行うためのヘッドドライバ48(図4参照)とが設けられている。
移動台32がキャリッジ8を副走査方向(X軸方向)に移動させてヘッドユニット9をワークWに対して対向配置する。
吐出装置10は、上記構成の他にも、ヘッドユニット9に搭載された複数の吐出ヘッド50のノズル目詰まり解消、ノズル面の異物や汚れの除去などのメンテナンスを行うメンテナンス機構が、複数の吐出ヘッド50を臨む位置に配設されている。
また、吐出ヘッド50ごとに吐出された液状体を受けて、その重量を計測する電子天秤などの計測器を有する重量計測機構60(図4参照)を備えている。そして、これらの構成を統括的に制御する制御部40を備えている。なお、図1では、メンテナンス機構および重量計測機構60は、図示省略した。
図2は吐出ヘッドの構造を示す概略図である。同図(a)は斜視図、同図(b)はノズルの配置状態を示す平面図である。
図2(a)に示すように、吐出ヘッド50は、所謂2連のものであり、2連の接続針54を有する液状体の導入部53と、導入部53に積層されたヘッド基板55と、ヘッド基板55上に配置され内部に液状体のヘッド内流路が形成されたヘッド本体56とを備えている。接続針54は、前述した液状体供給機構(図示省略)に配管を経由して接続され、液状体をヘッド内流路に供給する。ヘッド基板55には、フレキシブルフラットケーブル(図示省略)を介してヘッドドライバ48(図4参照)に接続される2連のコネクタ58が設けられている。
ヘッド本体56は、駆動手段としての圧電素子で構成されたキャビティを有する加圧部57と、ノズル面51aに2つのノズル列52a,52bが相互に平行に形成されたノズルプレート51とを有している。
図2(b)に示すように、2つのノズル列52a,52bは、それぞれ複数(180個)のノズル52がピッチP1でほぼ等間隔に並べられており、互いにピッチP1の半分のピッチP2ずれた状態でノズル面51aに配設されている。この場合、ピッチP1は、およそ141μmである。よって、ノズル列52cに直交する方向から見ると360個のノズル52がおよそ70.5μmのノズルピッチで配列した状態となっている。また、ノズル52の径は、およそ27μmである。
吐出ヘッド50は、ヘッドドライバ48から電気信号としての駆動信号が圧電素子に印加されると加圧部57のキャビティの体積変動が起こり、これによるポンプ作用でキャビティに充填された液状体が加圧され、ノズル52から液状体を液滴として吐出することができる。
吐出ヘッド50における駆動手段は、圧電素子に限らない。アクチュエータとしての振動板を静電吸着により変位させる電気機械変換素子や、液状体を加熱してノズル52から液滴として吐出させる電気熱変換素子(サーマル方式)でもよい。
図3は、ヘッドユニットにおける吐出ヘッドの配置を示す概略平面図である。詳しくは、ワークWに対向する側から見た図である。
図3に示すように、ヘッドユニット9は、複数の吐出ヘッド50が配設されるヘッドプレート9aを備えている。ヘッドプレート9aには、3つの吐出ヘッド50からなるヘッド群50Aと、同じく3つの吐出ヘッド50からなるヘッド群50Bの合計6個の吐出ヘッド50が搭載されている。この場合、ヘッド群50AのヘッドR1(吐出ヘッド50)とヘッド群50BのヘッドR2(吐出ヘッド50)とは同種の液状体を吐出する。他のヘッドG1とヘッドG2、ヘッドB1とヘッドB2においても同様である。すなわち、3種の異なる液状体を吐出可能な構成となっている。
1つの吐出ヘッド50によって描画可能な描画幅をL0とし、これをノズル列52cの有効長とする。以降、ノズル列52cとは、360個のノズル52から構成されるものを指す。
この場合、ヘッドR1とヘッドR2は、主走査方向(Y軸方向)から見て隣り合うノズル列52cが主走査方向と直交する副走査方向(X軸方向)に1ノズルピッチを置いて連続するように主走査方向に並列して配設されている。したがって、同種の液状体を吐出するヘッドR1とヘッドR2の有効な描画幅L1は、描画幅L0の2倍となっている。ヘッドG1とヘッドG2、ヘッドB1とヘッドB2においても同様に主走査方向(Y軸方向)に並列して配置されている。
なお、吐出ヘッド50に設けられるノズル列52cは、2連に限らず、1連でもよい。また、ヘッドユニット9における吐出ヘッド50の配置は、これに限定されるものではない。
次に吐出装置10の制御系について説明する。図4は、吐出装置の制御系を示すブロック図である。図4に示すように、吐出装置10の制御系は、吐出ヘッド50、ワーク移動機構20、ヘッド移動機構30、重量計測機構60などを駆動する各種ドライバを有する駆動部46と、駆動部46を含め吐出装置10を統括的に制御する制御部40とを備えている。
駆動部46は、ワーク移動機構20およびヘッド移動機構30の各リニアモータをそれぞれ駆動制御する移動用ドライバ47と、吐出ヘッド50を駆動制御するヘッドドライバ48と、重量計測機構60を駆動制御する重量計測用ドライバ49とを備えている。この他にもメンテナンス機構を駆動制御するメンテナンス用ドライバなどを備えているが図示省略した。
制御部40は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、P−CON44とを備え、これらは互いにバス45を介して接続されている。P−CON44には、上位コンピュータ11が接続されている。ROM42は、CPU41で処理する制御プログラムなどを記憶する制御プログラム領域と、描画動作や機能回復処理などを行うための制御データなどを記憶する制御データ領域とを有している。
RAM43は、ワークWに描画を行うための描画データを記憶する描画データ記憶部、ワークWおよび吐出ヘッド50(実際には、ノズル列52c)の位置データを記憶する位置データ記憶部などの各種記憶部を有し、制御処理のための各種作業領域として使用される。P−CON44には、駆動部46の各種ドライバなどが接続されており、CPU41の機能を補うと共に、周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が構成されて組み込まれている。このため、P−CON44は、上位コンピュータ11からの各種指令などをそのままあるいは加工してバス45に取り込むと共に、CPU41と連動して、CPU41などからバス45に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部46に出力する。
そして、CPU41は、ROM42内の制御プログラムに従って、P−CON44を介して各種検出信号、各種指令、各種データなどを入力し、RAM43内の各種データなどを処理した後、P−CON44を介して駆動部46などに各種の制御信号を出力することにより、吐出装置10全体を制御している。例えば、CPU41は、吐出ヘッド50、ワーク移動機構20およびヘッド移動機構30を制御して、ヘッドユニット9とワークWとを対向配置させる。そして、ヘッドユニット9とワークWとの相対移動に同期して、ヘッドユニット9に搭載された各吐出ヘッド50の複数のノズル52からワークWに液状体を液滴として吐出するようにヘッドドライバ48に制御信号を送出する。この場合、Y軸方向へのワークWの移動に同期して液状体を吐出することを主走査と呼び、X軸方向にヘッドユニット9を移動させることを副走査と呼ぶ。本実施形態の吐出装置10は、主走査と副走査とを組み合わせて複数回繰り返すことにより液状体を吐出描画することができる。主走査は、吐出ヘッド50に対して一方向へのワークWの移動に限らず、ワークWを往復させて行うこともできる。
エンコーダ12は、ヘッドドライバ48に電気的に接続され、主走査に伴ってエンコーダパルスを生成する。主走査では、所定の移動速度で移動台22を移動させるので、エンコーダパルスが周期的に発生する。
例えば、主走査における移動台22の移動速度を200mm/sec、吐出ヘッド50を駆動する駆動周波数(言い換えれば、連続して液滴を吐出する場合の吐出タイミング)を20kHzとすると、主走査方向における液滴の吐出分解能は、移動速度を駆動周波数で除することにより得られるので、10μmとなる。すなわち、10μmのピッチで液滴をワークW上に配置することが可能である。実際の液滴の吐出タイミングは、周期的に発生するエンコーダパルスをカウントして生成されるラッチ信号に基づいている。
上位コンピュータ11は、制御プログラムや制御データなどの制御情報を吐出装置10に送出する。また、ワークW上の膜形成領域ごとに所定量の液状体を液滴として配置する吐出制御データとしての配置情報を生成する配置情報生成部の機能を有している。配置情報は、膜形成領域における液滴の吐出位置(言い換えれば、ワークWとノズル52との相対位置)、液滴の配置数(言い換えれば、ノズル52ごとの吐出数)、主走査における複数のノズル52のON/OFF、吐出タイミングなどの情報を、例えば、ビットマップとして表したものである。上位コンピュータ11は、上記配置情報を生成するだけでなく、RAM43に一旦格納された上記配置情報を修正することも可能である。
図5は駆動波形を示すタイミングチャートである。図5に示すように、複数のノズル52に対応して配設された駆動手段としての圧電素子には、ラッチ信号LATのタイミングでラッチされたノズル52ごとのON/OFFデータ(吐出データ)に従い、3つの駆動波形PL1,PL2,PL3のうちから1つが選択されて供給される。そして、駆動波形が供給されるタイミングで、ノズル52から液滴が吐出される。なお、各駆動波形は、圧電素子に供給されることで規定量の液滴が吐出されるように設計されている。
駆動波形の選択は、駆動波形の供給タイミングを規定する制御信号CH1〜CH3により行われる。すなわち、制御信号CH1によって第1系統のタイミングの駆動波形PL1が、制御信号CH2によって第2系統のタイミングの駆動波形PL2が、制御信号CH3によって第3系統のタイミングの駆動波形PL3がそれぞれ選択される。
本実施形態では、膜形成領域に掛かる隣り合うノズル52に対応する圧電素子に、駆動波形の供給タイミングの系統(ラッチ信号LATを基準とした相対的な序列)を個々に対応づけることにより、吐出タイミングの重複が起こりえないように駆動波形を印加することが可能である。このような駆動波形の駆動手段(圧電素子)に対する印加の方法を時分割駆動という。時分割駆動により、少なくとも電気的なクロストークが好適に低減され、クロストークに起因するノズル52間の吐出特性(液滴の吐出量や吐出速度など)のバラツキが相対的に緩和される。
また、各系統のタイミングは周期的となっているため、吐出条件が各吐出タイミング間で一様となり、液滴の吐出量を主走査方向に対して安定化させることができる。
また、ラッチ信号LATの1周期内(1ラッチ内)において、3つの駆動波形PL1,PL2,PL3が発生するので、同一の圧電素子に1ラッチ内で3つの駆動波形PL1,PL2,PL3を印加すれば、同一ノズル52から吐出タイミングを変えて3滴の液滴を吐出することができる。
さらに、1ラッチ内の3つの駆動波形PL1,PL2,PL3をそれぞれ別の圧電素子に印加すれば、3つのノズル52から液滴を異なる吐出タイミングで吐出することができる。すなわち、3つのノズル52が時分割駆動される。
また、駆動波形PL1,PL2,PL3において、振幅の幅(実質的には中間電位との間の電位差すなわち駆動電圧)や波形の勾配などをそれぞれ変えることによって、ノズル52から吐出される液滴の吐出量を異ならせることが可能である。言い換えれば、同一ノズル52の圧電素子に異なる形状の駆動波形PL1,PL2,PL3のうち1つを選択して印加すれば液滴の吐出量の補正が可能である。
以降、ノズル52の圧電素子に駆動波形を印加することを、ノズル52に駆動波形を印加すると表現する。
前述したように吐出装置10において、吐出分解能をおよそ10μmとすると、3つの駆動波形PL1,PL2,PL3を連続的に使用するノズル52に印加したときには、吐出タイミングを変えて主走査方向におよそ3.3μmの最小ピッチで液滴を吐出することが可能である。すなわち、時分割駆動における実質的な吐出分解能は、3.3μmとなる。
<液状体の吐出方法>
次に、本実施形態の液状体の吐出方法について、実施例を挙げて説明する。本実施形態の液状体の吐出方法は、X軸方向(副走査方向)およびY軸方向(主走査方向)にマトリクス状に配置された略矩形状の膜形成領域に必要量の液状体を液滴として吐出(配置)するものである。なお、膜形成領域は、ワークW上において隔壁部により区画されている。また、隔壁部または隔壁部の表面が液状体に対して撥液性を有している。膜形成領域内は塗布される液状体の濡れ性を考慮して親液性を付与する表面処理を施してもよい。
(実施例1)
図6(a)および(b)は実施例1の液状体の吐出方法を示す概略平面図である。同図(a)に示すように、略矩形状の膜形成領域Aは、R、G、B、3種の液状体が吐出されるものであって、同種の液状体が吐出される膜形成領域AがX軸方向(副走査方向)に沿って直線的に配列し、異種の液状体が吐出される膜形成領域AがY軸方向(主走査方向)に並列する所謂ストライプ方式の配置となっている。各膜形成領域Aは、長手方向がX軸方向に沿うように配列している。
膜形成領域Aの平面積や形状とこれに吐出され着弾したときの液滴の濡れ広がり方にもよるが、一般的に隔壁部で区画された膜形成領域Aの角部(コーナ部)は液滴が濡れ広がり難い。言い換えれば、角部において吐出ムラが発生し易い。
また、膜形成領域Aに機能性材料を含む液状体を塗布し、乾燥させて機能性材料からなる機能膜を形成する場合、所望の膜厚や膜形状を有する機能膜を形成するには、必要量の液状体を液滴として確実に膜形成領域Aに吐出(塗布または配置)する必要がある。
同図(a)に示すように、複数のノズル52(ノズル列52c)を膜形成領域Aの長手方向(X軸方向あるいは副走査方向)に相対配置して、長手方向と直交するY軸方向(主走査方向)に主走査し、膜形成領域Aに掛かる複数のノズル52から液滴を吐出する場合、ノズル52間において吐出された液滴の吐出量がクロストークなどによりばらつくと、必要量の液状体を膜形成領域Aに塗布できないおそれがある。
そこで、実施例1の液状体の吐出方法は、まず、同図(a)に示すように、主走査において膜形成領域Aに掛かるノズル52から長手方向の隔壁部にその一部が着弾するように液滴を吐出する第1吐出工程を行う。主走査において、膜形成領域Aには6個のノズル52が掛っている。長手方向において最も隔壁部に近いノズル52が確実に選択され、隔壁部の長手方向に沿って6個の液滴からなる液滴群D1を吐出する。膜形成領域Aには合計12個の液滴が着弾する。液滴群D1は、膜形成領域Aに掛かる6つのノズル52に3つの駆動波形PL1,PL2,PL3のうち同一系統のタイミングの駆動波形を印加することにより吐出される。
吐出された液滴群D1は、その一部が隔壁部に掛かったとしても、隔壁部の表面が撥液性を有しているため、液滴群D1は膜形成領域A内に収容され濡れ広がる。
次に、同図(b)に示すように、膜形成領域Aに掛かる6つのノズル52を時分割駆動して、液滴群D2を吐出する第2吐出工程を行う。したがって、長手方向に配列する6つのノズル52のうち3つずつのノズル52に対して駆動波形PL1,PL2,PL3が順次印加される。よって、隣り合うノズル52は同時に選択されない。言い換えれば、隣り合うノズル52から同時に液滴は吐出されない。また、3つの駆動波形PL1,PL2,PL3が互いに異なる波形形状を有していれば、3つのノズル52間では異なる吐出量の液滴を安定的に吐出することができる。
例えば、第1吐出工程では、3つの駆動波形PL1,PL2,PL3のうち駆動波形PL1を選択されたノズル52に印加する。これにより、膜形成領域Aに掛かる6つのノズル52から同時に液滴が吐出される。一方で、6つのノズル52に駆動波形PL1が同時に印加されることにより、クロストークの影響でノズル52間の液滴の吐出量がばらつく。第1吐出工程における液滴群D1の塗布量のばらつきは、複数のノズル52を同時に選択して吐出された液状体の重量を前述した重量計測機構60(図4参照)により計測すれば、求めることができる。
膜形成領域Aに必要量の液状体を吐出(塗布)するために、上記液滴群D1の塗布量のばらつき情報から、第1吐出工程における塗布量が所定の塗布量よりも少ない場合には、例えば他の駆動波形PL2,PL3を駆動波形PL1に比べて液滴の吐出量が多くなるように補正しておく。第2吐出工程では、3つのノズル52に補正後の3つの駆動波形PL1,PL2,PL3を順次印加して液滴群D2を吐出する。時分割駆動により液滴群D2を吐出するので、吐出量が補正された液滴が安定的に吐出される。
このような実施例1の液状体の吐出方法によれば、膜形成領域Aに掛かる6つのノズル52からそれぞれ3回の吐出が行われ、合計18個の液滴が膜形成領域Aに着弾する。第1吐出工程では、長手方向の隔壁部に沿って液滴群D1が吐出される。また、第2吐出工程では、膜形成領域Aに付与される液状体の必要量に基づいて、吐出量が補正された液滴からなる液滴群D2が吐出される。したがって、先に吐出された液滴群D1は、隔壁部に沿って濡れ広がり、後から吐出された液滴群D2を加えることによって、膜形成領域Aに満遍なく必要量の液状体が行き渡る。
第1吐出工程における液滴群D1の吐出の仕方は、長手方向の隔壁部にその一部が掛かるように吐出したが、これに限らず、長手方向の隔壁部の近傍に着弾するように吐出すればよい。第1吐出工程および第2吐出工程における液滴群D1,D2の着弾位置は、前述したように実質的な吐出分解能の単位(およそ3.3μm)で制御が可能である。
また、第1吐出工程で吐出された液滴群D1の塗布量が所定の塗布量よりも多い場合には、例えば他の駆動波形PL2,PL3を駆動波形PL1に比べて液滴の吐出量が少なくなるように補正しておく。第2吐出工程では、3つのノズル52に補正後の3つの駆動波形PL1,PL2,PL3を順次印加して液滴群D2を吐出すれば、必要量の液状体を安定して膜形成領域Aに塗布することができる。
なお、図6(a)および(b)では、Rの膜形成領域Aに液状体を液滴として吐出する方法を示したが、他の異なる種類の液状体が吐出されるGおよびBの膜形成領域Aについても同様な主走査(第1吐出工程と第2吐出工程とを有する)を行う。したがって、実施例1の液状体の吐出方法によれば、異なる種類(3種)の液状体を液滴として対応する膜形成領域Aに必要量を安定的に塗布することができる。
液状体ごとに吐出特性(液滴の吐出量や吐出速度など)に影響する物性(粘度、表面張力など)が異なる場合には、例えば液状体に応じた駆動波形PL1,PL2,PL3を生成して選択できるようにすればよい。ただし、このように駆動波形の種類を増やすことは吐出装置10における電気的な構成が複雑になってしまうので、一般的には、物性がほぼ同一となるように液状体ごとの調整(例えば溶媒の選択や濃度の調整など)を行う。
(実施例2)
図7(a)および(b)は実施例2の液状体の吐出方法を示す概略平面図である。同図(a)に示すように、実施例2の液状体の吐出方法における第1吐出工程は、実施例1と同様である。すなわち、長手方向の隔壁部にその一部が掛かるように液滴群D1を吐出する。第2吐出工程では、膜形成領域Aに掛かるノズル52ごとに液滴の吐出量が補正された液滴群D2を時分割駆動により吐出すると共に、X軸方向(副走査方向)において最も隔壁部に近い2つのノズル52から液滴D3をそれぞれ追加吐出している。したがって、第1吐出工程における液滴群D1の塗布量が少なく、第2吐出工程で液滴の吐出量が補正された液滴群D2を吐出したとしても、必要量に到達しない場合には、さらに第2吐出工程において液滴の吐出数を増やして対応する方法である。
このような吐出方法の基本的な考え方によれば、第1吐出工程における液滴群D1の塗布量が多く、第2吐出工程で液滴の吐出量が補正された液滴群D2を吐出すると、必要量を越えてしまう場合には、第2吐出工程において液滴の吐出数を減らして調整することも可能である。すなわち、実施例2の液状体の吐出方法は、第2吐出工程において、時分割駆動により吐出量と吐出数とが補正された液滴を吐出する方法である。第2吐出工程が時分割駆動により液滴を吐出するので、吐出量と吐出数とが補正された液滴を安定的に吐出することができる。
(実施例3)
図8(a)および(b)は実施例3の液状体の吐出方法を示す概略平面図である。実施例3の液状体の吐出方法は、実施例1や実施例2の液状体の吐出方法に対して、第1吐出工程と第2吐出工程とがいずれも時分割駆動により行われている点が基本的に異なる。
同図(a)に示すように、第1吐出工程は、主走査により膜形成領域Aに掛かる6つのノズル52を時分割駆動してノズル52ごとに2滴の液滴を吐出し、膜形成領域Aに液滴群D4,D5を着弾させる。液滴群D4はこれまで説明したとおり3つの駆動波形PL1,PL2,PL3をそれぞれ別の選択されたノズル52に印加することにより吐出できる。その一方で2回目の吐出を従来どおりの時分割駆動の方法に当て嵌めると、想像線で示した吐出位置となってしまう。そこで、実施例3の液状体の吐出方法では、第1吐出工程において吐出された液滴が膜形成領域Aの角部に着弾するように1周期内で発生する3つの駆動波形PL1,PL2,PL3の選択の仕方を変えることにより、吐出タイミングを調整している。すなわち、隣り合うノズル52から同時に吐出しないようにノズル52を選択すると共に、吐出された液滴が膜形成領域Aの角部の近傍または角部の隔壁部に一部が掛かるように吐出する。これによって液滴群D5の吐出を可能としている。第1吐出工程では、主走査における膜形成領域Aに掛かるノズル52の数や実質的な配置(ノズルピッチ)によって、膜形成領域Aのすべての角部(4箇所)の近傍に液滴を着弾させることができない場合がある。それでも、X軸方向(副走査方向)において隔壁部に最も近いノズル52を少なくとも選択して液滴を吐出することにより、角部における吐出ムラを低減可能である。
そして、同図(b)に示すように、第2吐出工程では、主走査において膜形成領域Aに掛かる6つのノズル52を時分割駆動してそれぞれ1滴ずつ液滴を吐出する。これにより液滴群D6を膜形成領域A内に配置する。
実施例3の液状体の吐出方法によれば、時分割駆動により液滴群D4,D5,D6を吐出する。したがって、実施例1の場合と同様に、膜形成領域Aごとに18個の液滴を配置し、ノズル52間のクロストークによる吐出量のばらつきを抑制できる。また、予め液滴の吐出量を補正した駆動波形PL1,PL2,PL3を用いることにより、ノズル52間の吐出量のばらつきを分散させることができる。結果的に必要量の液状体を膜形成領域Aごとにより安定して塗布することができる。なお、他の種類の液状体が吐出されるG、Bの膜形成領域Aについても同様な主走査を行って液状体を吐出する。
(実施例4)
図9(a)〜(d)は実施例4の液状体の吐出方法を示す概略平面図である。実施例4の液状体の吐出方法は、実施例1〜実施例3の液状体の吐出方法に対して、複数のノズル52(ノズル列52c)と膜形成領域Aとの相対的な配置が異なっている。
同図(a)に示すように、異なる液状体が吐出されるR、G、Bの膜形成領域AがX軸方向(副走査方向)に並列している。同種の液状体が吐出される膜形成領域AはY軸方向(主走査方向)に直線的に配列している。略矩形状の膜形成領域Aは、長手方向がY軸方向(主走査方向)と合致するように配置されている。同種の液状体を吐出する複数のノズル52は、対応する膜形成領域Aの配置ピッチと合致するようにX軸方向(副走査方向)に沿って相対配置されている。このようなノズル52の相対配置によれば、主走査によって膜形成領域Aの長手方向に連続的に液滴を吐出(配置)可能である。
X軸方向(副走査方向)における膜形成領域Aの配置ピッチとノズル52のノズルピッチとは必ずしも合致しない。したがって、Y軸方向(主走査方向)に対して複数のノズル52の配列(ノズル列52c)が交差するように傾けて相対配置することにより、膜形成領域Aの配置ピッチとノズル52のノズルピッチとを合わせる。
第1吐出工程では、まず同図(a)に示すように、X軸方向(副走査方向)においてノズル52が長手方向の隔壁部の近傍に位置するように複数のノズル52を相対配置する。そして、膜形成領域Aに対してY軸方向にノズル52が相対移動する主走査の間に、ノズル52に駆動波形PL1,PL2,PL3のうちから1つを選択的に印加することにより、少なくとも2つの角部の近傍に液滴を吐出する。もちろん、主走査方向に吐出分解能を単位として連続的に液滴を吐出してもよい。
続いて、同図(b)に示すように、ノズル52がもう一方の長手方向の隔壁部の近傍に位置するように複数のノズル52を相対配置する(副走査する)。そして、先ほどと同様に少なくとも2つの角部の近傍に液滴を吐出する。すなわち、第1吐出工程では、少なくとも4つの角部の近傍に液滴を配置するように、隣り合うノズル52を同時に選択して液滴群D7を吐出する。
次に、第2吐出工程では、まず同図(c)に示すように、X軸方向(副走査方向)においてノズル52が膜形成領域Aのほぼ中央に位置するように複数のノズル52を相対配置する。続いて、時分割駆動により膜形成領域Aの掛かる各ノズル52を駆動して3滴の液滴を吐出する。すなわち、隣り合うノズル52からは同時に吐出しないようにして、液滴群D8を吐出する。続いて、必要量の液状体を膜形成領域Aに付与するために、3つの駆動波形PL1,PL2,PL3のうち先の液滴群D8と異なる吐出タイミングの駆動波形を選択して、時分割駆動により3つの液滴を吐出する。これにより、同図(d)に示すように、着弾位置(吐出位置)が液滴群D8の合間となる液滴群D9を吐出する。
第2吐出工程では、時分割駆動により液滴を吐出すると共に、補正された駆動波形PL1,PL2,PL3のうちから1つの駆動波形を印加することにより、吐出量が補正された液滴を吐出することが可能である。もちろん、液状体の塗布量の調整は、時分割駆動を用いる第2吐出工程において液滴の吐出数を調整する方法を採用してもよい。
実施例4の液状体の吐出方法によれば、液状体が濡れ広がり難い膜形成領域Aのすべての角部の近傍に液滴を吐出すると共に、必要量の液状体を安定的に膜形成領域Aに塗布することができる。すなわち、吐出ムラを低減して必要量の液状体を安定的に吐出することができる。
また、実施例1〜実施例3に比べて必要量の液状体を塗布するための主走査あるいは副走査の回数が増えるものの、膜形成領域Aの吐出ムラが目立ち易い長手方向において高密度に液滴を配置することが可能である。
実施例1〜実施例4の液状体の吐出方法において、膜形成領域Aに吐出される液滴の数(吐出数)は、R、G、Bの膜形成領域Aごとに同数であることに限定されない。例えば、R、G、Bの異なる液状体が吐出される膜形成領域Aごとに吐出数を変えてもよい。言い換えれば、液状体の塗布量を変えてもよい。
(実施形態2)
<有機EL装置>
次に、本実施形態の有機EL(エレクトロルミネセンス)素子の製造方法を適用して製造された有機EL素子を有する有機EL装置について図10および図11を参照して説明する。図10は有機EL装置を示す概略正面図、図11は有機EL装置の要部概略断面図である。
図10に示すように、本実施形態の有機EL装置100は、R(赤)、G(緑)、B(青)、3色の発光画素107を備えた素子基板101と、素子基板101に所定の間隔を置いて対向配置された封止基板102とを備えている。封止基板102は、複数の発光画素107が設けられた発光領域106を封着するように、高い気密性を有する封着剤を用いて素子基板101に接合されている。
発光画素107は、後述する発光素子としての有機EL素子112(図11参照)を備えるものであって、同色の発光が得られる発光画素107が、図面上の縦方向に配列した所謂ストライプ方式となっている。なお、実際には、発光画素107は微細なものであり、図示の都合上拡大して現している。
素子基板101は、封止基板102よりも一回り大きく、額縁状に張り出した部分には、発光画素107を駆動する2つの走査線駆動回路部103と1つのデータ線駆動回路部104が設けられている。走査線駆動回路部103、データ線駆動回路部104は、例えば、電気回路が集積されたICとして素子基板101に実装してもよいし、当該駆動回路部103,104を素子基板101の表面に直接形成してもよい。
素子基板101の端子部101aには、これらの駆動回路部103,104と外部駆動回路とを接続するための中継基板105が実装されている。中継基板105は、例えば、フレキシブル回路基板などを用いることができる。
図11に示すように、有機EL装置100において、有機EL素子112は、画素電極としての陽極131と、陽極131を区画する隔壁部133と、陽極131上に形成された有機膜からなる発光層を含む機能層132とを有している。また、機能層132を介して陽極131と対向するように形成された共通電極としての陰極134を有している。
隔壁部133は、フェノールまたはポリイミドなどの絶縁性を有する感光性樹脂からなり、発光画素107を構成する陽極131の周囲を一部覆って、複数の陽極131をそれぞれ区画するように設けられている。
陽極131は、素子基板101上に形成されたTFT素子108の3端子のうちの1つに接続しており、例えば、透明電極材料であるITO(Indium Tin Oxide)を厚さ100nm程度に成膜した電極である。なお、図示省略したが、陽極131の下層(平坦化層128側)に、絶縁層を介してAlからなる反射層が設けられている。当該反射層は、機能層132における発光を封止基板102側に反射するものである。また、当該反射層はAlに限定されず、発光を反射する機能(反射面)を有していればよい。例えば、絶縁性の有機材料あるいは無機材料を用いて凹凸を有する反射面を形成する方法、陽極131自体を反射機能を有する導電材料で構成し、表面層にITO膜を形成する方法などが挙げられる。
陰極134は、同じく、ITOなどの透明電極材料により形成されている。
本実施形態の有機EL装置100は、いわゆるトップエミッション型の構造となっており、陽極131と陰極134との間に駆動電流を流して機能層132で発光した光を上記反射層で反射させて封止基板102側から取り出す。したがって、封止基板102は透明なガラス等からなる基板を用いる。また、素子基板101は、透明基板および不透明基板のいずれも用いることができる。不透明基板としては、例えば、アルミナ等のセラミックス、ステンレススチール等の金属シートに表面酸化などの絶縁処理を施したものの他に、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などが挙げられる。
素子基板101には、有機EL素子112を駆動する回路部111が設けられている。すなわち、素子基板101の表面にはSiO2を主体とする下地保護層121が下地として形成され、その上にはシリコン層122が形成されている。このシリコン層122の表面には、SiO2および/またはSiNを主体とするゲート絶縁層123が形成されている。
また、シリコン層122のうち、ゲート絶縁層123を挟んでゲート電極126と重なる領域がチャネル領域122aとされている。なお、このゲート電極126は、図示しない走査線の一部である。一方、シリコン層122を覆い、ゲート電極126を形成したゲート絶縁層123の表面には、SiO2を主体とする第1層間絶縁層127が形成されている。
また、シリコン層122のうち、チャネル領域122aのソース側には、低濃度ソース領域および高濃度ソース領域122cが設けられる一方、チャネル領域122aのドレイン側には低濃度ドレイン領域および高濃度ドレイン領域122bが設けられて、いわゆるLDD(Light Doped Drain)構造となっている。これらのうち、高濃度ソース領域122cは、ゲート絶縁層123と第1層間絶縁層127とにわたって開孔するコンタクトホール125aを介して、ソース電極125に接続されている。このソース電極125は、電源線(図示せず)の一部として構成されている。一方、高濃度ドレイン領域122bは、ゲート絶縁層123と第1層間絶縁層127とにわたって開孔するコンタクトホール124aを介して、ソース電極125と同一層からなるドレイン電極124に接続されている。
ソース電極125およびドレイン電極124が形成された第1層間絶縁層127の上層には、例えばアクリル系の樹脂成分を主体とする平坦化層128が形成されている。この平坦化層128は、アクリル系やポリイミド系等の、耐熱性絶縁性樹脂などによって形成されたもので、TFT素子108やソース電極125、ドレイン電極124などによる表面の凹凸をなくすために形成された公知のものである。
そして、陽極131が、この平坦化層128の表面上に形成されると共に、該平坦化層128に設けられたコンタクトホール128aを介してドレイン電極124に接続されている。すなわち、陽極131は、ドレイン電極124を介して、シリコン層122の高濃度ドレイン領域122bに接続されている。陰極134は、GNDに接続されている。したがって、スイッチング素子としてのTFT素子108により、上記電源線から陽極131に供給され陰極134との間で流れる駆動電流を制御する。これにより、回路部111は、所望の有機EL素子112を発光させカラー表示を可能としている。
なお、有機EL素子112を駆動する回路部111の構成は、これに限定されるものではない。
機能層132は、有機膜からなる正孔注入層、中間層、発光層を含む複数の薄膜層からなり、陽極131側からこの順で積層されている。本実施形態において、これらの薄膜層は液滴吐出法(インクジェット法)を用いて成膜されている。
正孔注入層の材料としては、例えば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリチオフェン誘導体にドーパントとしてのポリスチレンスルホン酸(PSS)を加えた混合物(PEDOT/PSS)や、ポリスチレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアセチレンやその誘導体を用いてもよい。
中間層は、正孔注入層と発光層との間に設けられ、発光層に対する正孔の輸送性(注入性)を向上させると共に、発光層から正孔注入層に電子が浸入することを抑制するために設けられている。すなわち、発光層における正孔と電子との結合による発光の効率を改善するものである。中間層の材料としては、例えば、正孔輸送性が良好なトリフェニルアミン系ポリマーを含んだものが挙げられる。
発光層の材料としては、例えば、赤色、緑色、青色の発光が得られるポリフルオレン誘導体(PF)、ポリパラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、PEDOT等のポリチオフェニレン誘導体、ポリメチルフェニレンシラン(PMPS)等を用いることができる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素等の高分子材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクドリン等低分子材料をドープしてもよい。
このような有機EL素子112を有する素子基板101は、透明な熱硬化型エポキシ樹脂等を封着部材として用いた封着層135を介して透明な封止基板102と隙間なくベタ封止されている。
本実施形態の有機EL装置100は、後述する有機EL素子112の製造方法を用いて製造されており、発光層がほぼ一定の膜厚を有しているため、異なる発光色が得られる機能層132R,132G,132Bにおいてそれぞれ所望の発光特性が得られる。
なお、本実施形態の有機EL装置100は、トップエミッション型に限定されず、共通電極としての陰極134を反射機能を有する不透明なAl等の導電材料を用いて成膜し、有機EL素子112の発光を陰極134で反射させて、素子基板101側から取り出すボトムエミッション型の構造としてもよい。
<有機EL素子の製造方法>
次に、本実施形態の有機EL素子の製造方法について図12〜図14を参照して説明する。図12は有機EL装置の製造方法を示すフローチャート、図13(a)〜(d)および図14(e)〜(h)は有機EL素子の製造方法を示す概略断面図である。
図12に示すように、本実施形態の有機EL素子の製造方法は、隔壁部形成工程(ステップS1)と、隔壁部が形成された基板に表面処理を施す表面処理工程(ステップS2)と、正孔注入層形成工程(ステップS3)と、中間層形成工程(ステップS4)と、発光層形成工程(ステップS5)と、陰極形成工程(ステップS6)と、有機EL素子が形成された素子基板101と封止基板102とを接合する封止基板接合工程(ステップS7)とを少なくとも備えている。なお、素子基板101上に回路部111(図11参照)を形成する工程や回路部111に電気的に接続した陽極131を形成する工程は、公知の製造方法を用いればよく、本実施形態では詳細の説明は省略する。したがって、図13(a)〜(d)および図14(e)〜(h)では、回路部111の図示を省略している。
図12のステップS1は、隔壁部形成工程である。ステップS1では、図13(a)に示すように、陽極131の周囲の一部を覆って陽極131ごとを区画するように隔壁部133を形成する。形成方法としては、例えば、陽極131が形成された素子基板101の表面に、感光性のフェノール樹脂またはポリイミド樹脂をおよそ1〜3μm程度の厚みで塗布する。塗布方法としては、転写法、スリットコート法などが挙げられる。そして、発光画素107の形状に対応したマスクを用いて露光し、現像することにより複数の隔壁部133を形成することができる。以降、隔壁部133により区画された発光画素107の領域を膜形成領域Aと呼ぶ。そして、ステップS2へ進む。
図12のステップS2は、表面処理工程である。ステップS2では、隔壁部133が形成された素子基板101の表面に親液処理と撥液処理とを施す。まず、酸素を処理ガスとするプラズマ処理を行い、主に無機材料からなる陽極131の表面に親液処理を施す。次に、CF4などのフッ素系ガスを処理ガスとするプラズマ処理を行い、有機材料からなる隔壁部133の表面にフッ素を導入して撥液処理を施す。そして、ステップS3へ進む。
図12のステップS3は、正孔注入層形成工程である。ステップS3では、まず、図13(b)に示すように、正孔注入輸送層形成材料を含む液状体70を膜形成領域Aに塗布する。液状体70は、例えば、溶媒としてジエチレングリコールと水(純水)とを含んでおり、正孔注入層形成材料としてPEDOT/PSSを重量比で0.5%程度含んだものを用いた。粘度がおよそ20mPa・s以下となるように溶媒の割合が調整されている。
液状体70を塗布する方法としては、実施形態1において説明した液状体(インク)を吐出ヘッド50のノズル52から吐出可能な吐出装置10を用いる。吐出ヘッド50とワークWである素子基板101とを対向させ、吐出ヘッド50から液状体70を吐出する。吐出された液状体70は、液滴として親液処理された陽極131に着弾して濡れ拡がる。また、乾燥後の正孔注入層の膜厚がおよそ50〜70nmとなるように、膜形成領域Aの面積に応じた必要量を液滴として吐出した。そして乾燥工程へ進む。
乾燥工程では、素子基板101を例えばランプアニール等の方法で加熱することにより、液状体70の溶媒成分を乾燥させて除去し、図13(c)に示すように膜形成領域Aの陽極131上に正孔注入層132aを形成する。なお、本実施形態では、各膜形成領域Aに同一材料からなる正孔注入層132aを形成したが、後に形成される発光層に対応して正孔注入層132aの材料を発光色ごとに変えてもよい。そしてステップS4へ進む。
図12のステップS4は、中間層形成工程である。ステップS4では、図13(d)に示すように、中間層形成材料を含む液状体80を膜形成領域Aに付与する。
液状体80は、例えば、溶媒としてシクロヘキシルベンゼンを含み、中間層形成材料として、前述したトリフェニルアミン系ポリマーを重量比で0.1%程度含んだものを用いた。粘度はおよそ6mPa・sである。
液状体80を塗布する方法としては、液状体70を塗布する場合と同様に、実施形態1の吐出装置10を用いる。乾燥後の中間層の膜厚がおよそ10〜20nmとなるように、膜形成領域Aの面積に応じた必要量を液滴として吐出した。そして乾燥工程へ進む。
乾燥工程では、素子基板101を例えばランプアニール等の方法で加熱することにより、液状体80の溶媒成分を乾燥させて除去し、図14(e)に示すように膜形成領域Aの正孔注入層132a上に中間層132cを形成する。そしてステップS5へ進む。
図12のステップS5は、発光層形成工程である。ステップS5では、図14(f)に示すように、発光層形成材料を含む液状体90R,90G,90Bをそれぞれ対応する膜形成領域Aに塗布する。
液状体90R,90G,90Bは、例えば、溶媒としてシクロヘキシルベンゼンを含んでおり、発光層形成材料としてPFを重量比で0.7%含んだものを用いた。粘度はおよそ14mPa・sである。
液状体90R,90G,90Bを塗布する方法は、やはり実施形態1の吐出装置10を用い、それぞれ異なる吐出ヘッド50に充填されて吐出される。
発光層の成膜にあたり、液状体90R,90G,90Bを膜形成領域Aに吐出ムラなく、且つ必要量を安定的に吐出することができる実施形態1の液状体の吐出方法を用いた。すなわち、第1吐出工程では、液状体90R,90G,90Bが濡れ広がり難い隔壁部133の近傍に液滴を吐出し、第2吐出工程では、時分割駆動により必要量に対して残りの液状体90R,90G,90Bを液滴として吐出した。第2吐出工程では、吐出量および/または吐出数が補正された液滴を吐出している。乾燥後の発光層の膜厚がおよそ50〜100nmとなるように、膜形成領域Aの面積に応じた必要量を液滴として吐出した。そして乾燥工程へ進む。
本実施形態における吐出された液状体90R,90G,90Bの乾燥工程は、一般的な加熱乾燥に比べて溶媒成分を比較的均一に乾燥可能な減圧乾燥法を用いている。第1吐出工程および第2吐出工程により、膜形成領域Aに満遍なく必要量の液状体90R,90G,90Bが塗布されている。したがって、図14(g)に示すように、乾燥後に形成された発光層132r,132g,132bは膜形成領域Aごとにほぼ一定の膜厚を有する。そして、ステップS6へ進む。
図12のステップS6は、陰極形成工程である。ステップS6では、図14(h)に示すように、隔壁部133と各機能層132R,132G,132Bとを覆うように陰極134を形成する。これにより有機EL素子112が構成される。
陰極134の材料としては、ITOとCa、Ba、Al等の金属やLiF等のフッ化物とを組み合わせて用いるのが好ましい。特に機能層132R,132G,132Bに近い側に仕事関数が小さいCa、Ba、LiFの膜を形成し、遠い側に仕事関数が大きいITOを形成するのが好ましい。また、陰極134の上にSiO2、SiN等の保護層を積層してもよい。このようにすれば、陰極134の酸化を防止することができる。陰極134の形成方法としては、蒸着法、スパッタ法、CVD法等が挙げられる。特に機能層132R,132G,132Bの熱による損傷を防止できるという点では、蒸着法が好ましい。そして、ステップS7へ進む。
図12のステップS7は、封止基板接合工程である。ステップS7では、有機EL素子112が形成された素子基板101に透明な封着層135を塗布して、透明な封止基板102と隙間なくベタ封止する(図11参照)。さらに封止基板102の外周領域において水分や酸素等の進入を防ぐ接着層を設けて接合することが望ましい。
以上のような有機EL素子112の製造方法によれば、液滴吐出法により成膜された機能層132R,132G,132Bは、成膜ムラが低減され、それぞれほぼ一定の膜厚の発光層132r,132g,132bを有している。したがって、成膜ムラに起因する輝度ムラが低減された有機EL素子112を製造することができる。
このようにして製造された異なる発光が得られる有機EL素子112を備えた有機EL装置100は、所望の発光特性が実現され、見映えのよいカラー表示が可能である。
(実施形態3)
<液晶表示装置>
次に、本実施形態のカラーフィルタを備えた液晶表示装置について図15を参照して説明する。図15は液晶表示装置の構成を示す概略分解斜視図である。
図15に示すように、本実施形態の液晶表示装置200は、TFT(Thin Film Transistor)透過型の液晶表示パネル220と、液晶表示パネル220を照明する照明装置216とを備えている。液晶表示パネル220は、3色の着色層205R,205G,205Bを有するカラーフィルタ205を備えた対向基板201と、画素電極210に3端子のうちの1つが接続されたスイッチング素子としてのTFT素子211を有する素子基板208と、一対の基板201,208によって挟持された液晶(図示省略)とを備えている。また、液晶表示パネル220の外面側となる一対の基板201,208の表面には、透過する光を偏向させる上偏光板214と下偏光板215とが配設される。
対向基板201は、透明なガラス等の材料からなり、液晶を挟む表面側に隔壁部204によってマトリクス状に区画された複数の膜形成領域に、赤(R)、緑(G)、青(B)、3色の着色層205R,205G,205Bが形成されている。隔壁部204は、Crなどの遮光性を有する金属あるいはその酸化膜からなるブラックマトリクスと呼ばれる下層バンク202と、下層バンク202の上(図面では下向き)に形成された有機化合物からなる上層バンク203とにより構成されている。また、隔壁部204と着色層205R,205G,205Bとを覆う平坦化層としてのオーバーコート層(OC層)206と、OC層206を覆うように形成されたITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜からなる対向電極207とを備えている。対向基板201は上記実施形態1の液状体の吐出方法を適用したカラーフィルタ205の製造方法を用いて製造されている(実施例1〜実施例4の液状体の吐出方法うち、例えば実施例3を適用)。
素子基板208は、同じく透明なガラス等の材料からなり、液晶を挟む表面側に絶縁膜209を介してマトリクス状に形成された画素電極210と、画素電極210に対応して形成された複数のTFT素子211とを有している。TFT素子211の3端子のうち、画素電極210に接続されない他の2端子は、互いに絶縁された状態で画素電極210を囲むように格子状に配設された走査線212とデータ線213とに接続されている。
照明装置216は、例えば光源として白色のLED、EL、冷陰極管等を用い、これらの光源からの光を液晶表示パネル220に向かって出射することができる導光板や拡散板、反射板等の構成を備えたものであれば、どのようなものでもよい。
本実施形態の液晶表示装置200は、上記実施形態1の液状体の吐出方法を適用したカラーフィルタ205の製造方法を用いて製造された着色層205R,205G,205Bを有する対向基板201を備えているので、色ムラ等の表示不具合の少ない高い表示品質を有する。
なお、液晶表示パネル220は、アクティブ素子としてTFT素子211を有したものに限らず、少なくとも一方の基板にカラーフィルタを備えるものであれば、画素を構成する電極が互いに交差するように配置されるパッシブ型の液晶表示装置でもよい。また、上下偏光板214,215は、視角依存性を改善する目的等で用いられる位相差フィルムなどの光学機能性フィルムと組み合わされたものでもよい。
<カラーフィルタの製造方法>
次に、本実施形態のカラーフィルタ205の製造方法について図16を参照して説明する。図16(a)〜(f)はカラーフィルタの製造方法を示す概略断面図である。
まず、図16(a)に示すように、対向基板201の表面に、膜形成領域Aを区画するように隔壁部204を形成する(隔壁部形成工程)。形成方法としては、真空蒸着法やスパッタ法により、CrやAlなどの金属膜または金属化合物の膜を対向基板201の表面に遮光性を有するように成膜する。そしてフォトリソグラフィ法により、感光性樹脂(フォトレジスト)を塗布して膜形成領域Aが開口するように露光・現像・エッチングして下層バンク202を形成する。続いてフォトリソグラフィ法により、感光性の隔壁部形成材料をおよそ2μmの厚みで塗布して露光・現像し、下層バンク202上に上層バンク203を形成する。隔壁部204は、下層バンク202と上層バンク203とからなる所謂二層バンク構造となっている。なお、隔壁部204は、これに限らず、遮光性を有する感光性の隔壁部形成材料を用いて形成した上層バンク203のみの一層構造としてもよい。
次に、後の液状体の吐出工程において、吐出された液状体が膜形成領域Aに着弾して濡れ拡がるように、対向基板201の表面を親液処理する。また、吐出された液状体の一部が上層バンク203に着弾したとしても膜形成領域A内に収まるように、上層バンク203の少なくとも頭頂部を撥液処理する。
表面処理方法としては、隔壁部204が形成された対向基板201に対して、O2を処理ガスとするプラズマ処理とフッ素系ガスを処理ガスとするプラズマ処理とを行う。すなわち、膜形成領域Aが親液処理され、その後感光性樹脂からなる上層バンク203の表面(壁面を含む)が撥液処理される。なお、上層バンク203を形成する材料自体が撥液性を有していれば後者の処理を省くこともできる。
続いて、吐出装置10のステージ5に表面処理されたワークWである対向基板201を載置する。そして、図16(b)に示すように、対向基板201が載置されたステージ5と吐出ヘッド50との主走査方向への相対移動に同期して、吐出ヘッド50の複数のノズル52から例えばR(赤)の着色層形成材料が含まれた液状体230Rを液滴として膜形成領域Aに吐出する(液状体の第1吐出工程および第2吐出工程)。他の液状体230G,230Bにおいても同様である。これにより、図16(c)に示すように、吐出ムラが低減され、必要量の液状体が膜形成領域Aごとに塗布される。
次に、図16(d)に示すように、対向基板201に吐出された液状体230R,230G,230Bから溶媒成分を蒸発させて、着色層形成材料からなる着色層205R,205G,205Bを成膜する(成膜工程)。本実施形態では、液状体230R,230G,230Bに含まれる溶媒をほぼ一定速度で乾燥することが可能な減圧乾燥装置に対向基板201をセットして減圧乾燥し、R、G、B、3色の着色層205R,205G,205Bを形成した。なお、1色の液状体を吐出して乾燥する工程を3回繰り返してもよい。
先の液状体の吐出工程において、吐出ムラが低減され、必要量の液状体230R,230G,230Bが膜形成領域Aごとに安定的に塗布されているので、ほぼ一定の膜厚を有する着色層205R,205G,205Bを形成することができる。なお、着色層205R,205G,205Bの膜厚は、色ごとに設定すればよく、必ずしも3色が同一でなくてもよい。必要な膜厚の設定に基づいて、必要量の液状体230R,230G,230Bを対応する膜形成領域Aに吐出すればよい。
次に、図16(e)に示すように、着色層205R,205G,205Bと上層バンク203とを覆うように平坦化層としてのOC層206を形成する(平坦化層形成工程)。形成方法としては、スピンコート法、ロールコート法などによりアクリル系樹脂をコーティングして乾燥させる方法が挙げられる。また、感光性アクリル樹脂をコーティングしてから紫外光を照射して硬化させる方法も採用することができる。膜厚は、およそ100nmである。なお、着色層205R,205G,205Bが形成された対向基板201の表面が比較的に平坦ならば、平坦化層形成工程を省いてもよい。
次に、図16(f)に示すように、OC層206の上にITO(Indium Tin Oxide)などからなる対向電極207を成膜する(対向電極成膜工程)。成膜方法としては、ITOなどの導電材料をターゲットとして真空中で蒸着あるいはスパッタする方法が挙げられる。膜厚は、およそ10nmである。形成された対向電極207は、適宜必要な形状(パターン)に加工される。なお、液晶表示装置200の構成によっては、対向電極207を必要としない場合もある。
このようなカラーフィルタ205の製造方法によれば、上記実施形態1の液状体の吐出方法を適用して3色の着色層形成材料を含む液状体230R,230G,230Bを対応する膜形成領域Aに吐出しているため、乾燥後に色ムラが低減され、ほぼ一定の膜厚を有する着色層205R,205G,205Bを形成することができる。すなわち、所望の光学特性を有するカラーフィルタ205を製造することができる。
液晶表示装置200は、このようなカラーフィルタ205を備えた対向基板201を用いて構成されているため、見映えのよいカラー表示が可能である。
上記実施形態以外にも様々な変形例が考えられる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)上記実施形態1における吐出装置10の構成は、これに限定されない。例えば、ヘッドプレート9aに搭載される吐出ヘッド50の配置は、吐出される液状体の種類によってその配置を変えてもよい。
(変形例2)上記実施形態1の液状体の吐出方法において、膜形成領域Aの形状および配置は、これに限定されない。例えば、ストライプ方式の配置だけでなく、モザイク方式やデルタ方式の配置においても適用できる。
(変形例3)上記実施形態1の液状体の吐出方法において、時分割駆動を実現する駆動波形PL1,PL2,PL3の構成は、これに限定されない。例えば、2種類の波形構成としても時分割駆動は可能である。
(変形例4)上記実施形態2の有機EL素子112の製造方法において、上記実施形態1の液状体の吐出方法を適用するのは、着色層形成材料を含む液状体90R,90G,90Bの吐出工程に限定されない。例えば、正孔注入層形成材料を含む液状体70や中間層形成材料を含む液状体80の吐出工程においても適用可能である。
(変形例5)上記実施形態2の有機EL装置100において、発光画素107の構成は、これに限定されない。例えば、発光画素107に備えた有機EL素子112を白色発光可能な構成とする。そして、封止基板102側に3色のカラーフィルタを備える構成とする。これによれば、同様に輝度ムラが低減された見映えのよいカラー表示が可能となる。
(変形例6)上記実施形態3のカラーフィルタ205の製造方法において、吐出される液状体は、3色に限定されない。例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)に他の色を加えた多色の液状体を吐出してもよい。
吐出装置の構成を示す概略斜視図。 (a)は吐出ヘッドの構造を示す斜視図、(b)はノズルの配置状態を示す平面図。 ヘッドユニットにおける吐出ヘッドの配置を示す概略平面図。 吐出装置の制御系を示すブロック図。 駆動波形を示すタイミングチャート。 (a)および(b)は実施例1の液状体の吐出方法を示す概略平面図。 (a)および(b)は実施例2の液状体の吐出方法を示す概略平面図。 (a)および(b)は実施例3の液状体の吐出方法を示す概略平面図。 (a)〜(d)は実施例4の液状体の吐出方法を示す概略平面図。 有機EL装置を示す概略正面図。 有機EL装置の要部概略断面図。 有機EL装置の製造方法を示すフローチャート。 (a)〜(d)は有機EL素子の製造方法を示す概略断面図。 (e)〜(h)は有機EL素子の製造方法を示す概略断面図。 液晶表示装置の構成を示す概略分解斜視図。 (a)〜(f)はカラーフィルタの製造方法を示す概略断面図。
符号の説明
50…吐出ヘッド、52…ノズル、90R,90G,90B…発光層形成材料を含む液状体、101…基板としての素子基板、112…有機EL素子、132r,132g,132b…発光層、132R,132G,132B…機能層、133…隔壁部、201…基板としての対向基板、204…隔壁部、205…カラーフィルタ、205R,205G,205B…着色層、A…膜形成領域。

Claims (7)

  1. 複数のノズルを有する吐出ヘッドと、隔壁部により区画された膜形成領域を有する基板とを対向配置して相対移動させる走査の間に、前記ノズルから機能性材料を含む液状体を前記膜形成領域に吐出する液状体の吐出方法であって、
    前記走査において、液滴が前記隔壁部の近傍または前記液滴の一部が前記隔壁部に掛かって着弾するようにノズルを選択して、前記液状体を前記液滴として前記膜形成領域に吐出する第1吐出工程と、
    前記複数のノズルのうち隣り合うノズルからは同時に吐出しないようにノズルを選択して、前記液状体を液滴として吐出する第2吐出工程とを備え、
    前記第2吐出工程は、前記膜形成領域に付与される前記液状体の必要量に基づいて、吐出量および/または吐出数が補正された前記液滴を吐出することを特徴とする液状体の吐出方法。
  2. 前記第2吐出工程は、前記複数のノズルのうち隣り合うノズルからは同時に吐出しないようにノズルを選択して吐出したときの前記液滴の吐出量と、隣り合うノズルから同時に吐出したときの前記液滴の吐出量とを比較した情報に基づいて、吐出量および/または吐出数が補正された前記液滴を吐出することを特徴とする請求項1に記載の液状体の吐出方法。
  3. 前記基板上の前記隔壁部により区画された前記膜形成領域は平面的に略矩形状であり、
    前記第1吐出工程は、前記膜形成領域の長手方向に沿って前記複数のノズルからなるノズル列を対向配置して前記長手方向と交差する方向に前記走査を行い、前記長手方向の前記隔壁部の近傍に前記液滴を吐出することを特徴とする請求項1または2に記載の液状体の吐出方法。
  4. 前記基板上の前記隔壁部により区画された前記膜形成領域は平面的に略矩形状であり、
    前記第1吐出工程は、前記膜形成領域の長手方向に沿って前記複数のノズルからなるノズル列を対向配置して前記長手方向と交差する方向に前記走査を行い、吐出された前記液滴の少なくとも一部が前記長手方向の前記隔壁部に掛かるように前記液滴を吐出することを特徴とする請求項1または2に記載の液状体の吐出方法。
  5. 基板上に区画形成された膜形成領域に発光層を含む複数の薄膜層からなる機能層を有する有機EL素子の製造方法であって、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液状体の吐出方法を用い、前記膜形成領域ごとに機能性材料を含む液状体を吐出する吐出工程と、
    吐出された前記液状体を固化して、前記膜形成領域に少なくとも発光層を形成する成膜工程と、を備えたことを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  6. 前記吐出工程は、異なる発光色が得られる複数種の前記液状体をそれぞれ所望の前記膜形成領域に吐出し、
    前記成膜工程は、吐出された複数種の前記液状体を固化して、少なくとも赤、緑、青、3色の前記発光層を形成することを特徴とする請求項5に記載の有機EL素子の製造方法。
  7. 前記膜形成領域であって、赤色の着色層を有する第1膜形成領域と、緑色の着色層を有する第2膜形成領域と、青色の着色層を有する第3膜形成領域と、が基板上に区画形成されたカラーフィルタの製造方法であって、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液状体の吐出方法を用い、
    前記第1膜形成領域に赤色の着色層を形成するための第1液状体と、
    前記第2膜形成領域に緑色の着色層を形成するための第2液状体と、
    前記第3膜形成領域に青色の着色層を形成するための第3液状体と、を吐出する吐出工程と、
    吐出された前記第1、第2、第3液状体を固化して、前記赤色の着色層と前記緑色の着色層と前記青色の着色層とを形成する成膜工程と、を備えたことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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