JP2007106270A - ブレーキ操縦装置および作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】各ペダルを独立して動作可能なブレーキ操縦装置および作業機械を提供する。
【解決手段】ブレーキ操縦装置6は、複数のブレーキペダル61,62と、1つのブレーキバルブ63と、ペダル61,62の踏込動作をバルブ63に伝達する伝達機構7とを備える。伝達機構7は、ペダル61,62の数に応じて設けられ、ペダル61,62の踏込に応じて回動する複数の第1リンク71,72と、第1リンク71,72とは独立して第1リンク71,72と同方向に回動自在に設けられ、自身の回動動作をバルブ63に伝達する第2リンク73とを含む。第1リンク71,72には、第2リンク73の回動方向の後方側に配置されて、第2リンク73に当接する当接部7131,7231が設けられ、当接部は、当接部が設けられた第1リンク71,72と接続されているペダル61,62の踏込動作時に、第2リンク73を回動方向の後方側から押込んで回動させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ブレーキ操縦装置および作業機械に関する。
従来、ホイルローダ、油圧ショベルおよびブルドーザ等の建設機械を含む作業機械が知られている。これら作業機械は、運転席でのペダル操作等により車体本体の加減速等が行われるように構成されている。一方、このような作業機械に用いられるブレーキ操縦装置として、2つのブレーキペダルを有するブレーキ操縦装置(走行ブレーキ装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のブレーキ操縦装置では、運転席の左右に離間して配置される2つのブレーキペダルと、それぞれのブレーキペダルの踏み込みにより操作される2つのブレーキバルブとが設けられている。そして、左右いずれか一方のブレーキペダルが踏み込まれると、踏み込まれたブレーキペダルに係合するブレーキバルブのスプール位置が切り替わり、ディスクブレーキ等の制動手段に油圧が供給され、踏み込まれたブレーキペダルが配置された側の車輪が制動される構成とされている。
しかしながら、このようなブレーキ操縦装置に設けられるブレーキバルブは高価である。そこで、1つのブレーキバルブと、2つのブレーキペダルと、当該ブレーキペダルの踏み込みに応じてブレーキバルブに油圧を供給するリンク機構とを備えたブレーキ操縦装置が知られている。このブレーキ操縦装置は、いずれか一方のブレーキペダルが踏み込まれると、当該ブレーキペダルに接続されたリンクが連結軸を中心に回動して、ブレーキバルブのスプール位置を切り替えることにより、全ての車輪に対する制動力を発生させる構成とされている。これにより、どちらか一方のブレーキペダルを踏み込むことにより、車体に確実に制動力を作用させることができる。
特開2004−268748号公報
しかしながら、前述のような1つのブレーキバルブを備えたブレーキ操縦装置では、左右いずれかのブレーキペダルが踏み込まれると、当該踏込動作に応じて、踏まれた方とは反対側のブレーキペダルも踏み込まれたように動作してしまうため、ブレーキペダルの操作時に、違和感が生じるという問題がある。
本発明の目的は、複数のブレーキペダルをそれぞれ独立して動作可能なブレーキ操縦装置および作業機械を提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明の請求項1に係るブレーキ操縦装置は、ブレーキ操縦装置であって、互いに離間して配置された複数のブレーキペダルと、流体圧で動作する制動手段への流体の供給・停止を切り替える1つのブレーキバルブと、前記複数のブレーキペダルの踏み込み動作を前記ブレーキバルブに伝達する伝達機構とを備え、前記伝達機構は、前記複数のブレーキペダルの数に応じて設けられ、それぞれの前記複数のブレーキペダルと接続されて当該ブレーキペダルの踏み込みに応じて回動する複数の第1リンクと、前記複数の第1リンクとは独立して、当該複数の第1リンクと同じ方向に回動自在に設けられ、かつ、自身の回動動作を前記ブレーキバルブに伝達する第2リンクとを含んで構成され、前記複数の第1リンクには、前記第2リンクの回動方向の後方側に配置されて、当該第2リンクと当接する当接部が設けられ、前記当接部は、当該当接部が設けられた前記第1リンクと接続されている前記ブレーキペダルの踏み込み動作時に、前記第2リンクを回動方向の後方側から押し込んで回動させることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るブレーキ操縦装置は、前述の請求項1に係るブレーキ操縦装置において、前記ブレーキペダルは、2つ設けられ、前記第1リンクは、前記第2リンクを挟むように配置され、前記第2リンクの軸方向の両端部近傍には、当該端部に近接する前記第1リンクの前記当接部が当接するレバーがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るブレーキ操縦装置は、前述の請求項1に記載のブレーキ操縦装置において、前記ブレーキペダルは、2つ設けられ、前記2つの第1リンクは、前記第2リンクを挟むように配置され、前記第2リンクの軸方向の略中央には、前記2つの第1リンクのそれぞれに設けられた前記当接部が当接する1つのレバーが設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るブレーキ操縦装置は、前述の請求項1から請求項3のいずれかに記載のブレーキ操縦装置において、それぞれの前記第1リンクに設けられた前記当接部は、当該当接部が形成された前記第1リンクの回動中心から略等距離に設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項5に係るブレーキ操縦装置は、前述の請求項1から請求項4のいずれかに記載のブレーキ操縦装置において、前記複数のブレーキペダルのうち少なくともいずれかには、当該ブレーキペダルの踏み込みを検出する検出手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る作業機械は、前述の請求項1から請求項5のいずれかに記載のブレーキ操縦装置を備えることを特徴とする。
本発明の請求項1に係るブレーキ操縦装置によれば、複数のブレーキペダルをそれぞれ独立して動作させることができる。
すなわち、複数のブレーキペダルのうち1つのブレーキペダルが踏み込まれた場合、当該ブレーキペダルに接続された第1リンクが回動する。この第1リンクの回動に伴って、第2リンクの回動方向の後方側に配置された第1リンクの当接部が、当該回動方向の後方側から第2リンクを押し込むことで回動させ、第2リンクの回動動作がブレーキバルブに伝達される。この際、第2リンクの回動は、踏み込まれていない側のブレーキペダルに接続された第1リンクとは独立して行われるので、当該第1リンクは、第2リンクの回動によって回動することがない。
これによれば、ブレーキペダルの踏み込みによって、当該ブレーキペダルに接続する第1リンクが回動した際に、他の第1リンクが回動することを防ぐことができるので、当該他の第1リンクに接続され、踏み込まれていない他のブレーキペダルが動作することを防ぐことができる。従って、それぞれのブレーキペダルを独立して動作させることができる。
本発明の請求項2に係るブレーキ操縦装置によれば、2つのブレーキペダルに応じて設けられた2つの第1リンクが、第2リンクを挟むように配置されている。そして、第2リンクの軸方向両端近傍には、それぞれの第1リンクに設けられた当接部に当接されるレバーが設けられている。
これによれば、第1リンクの当接部と、当該第1リンクの回動時に当接部が当接する第2リンクのレバーとの距離を短くすることができる。従って、第1リンクが第2リンクを押し込んで回転させる際に、当該第1リンクに生じる捻れを抑制することができるので、第1リンクの変形を抑制することができる。また、第1リンクの当接部および第2リンクのレバーの構成を簡略化することができ、ひいては、ブレーキ操縦装置の構成を簡略化することができる。
本発明の請求項3に係るブレーキ操縦装置によれば、2つのブレーキペダルに応じて設けられた2つの第1リンクが、第2リンクを挟むように配置されている。そして、第2リンクの軸方向の略中央には、それぞれの第1リンクの当接部が当接する1つのレバーが設けられている。これによれば、第1リンクの数に応じたレバーを第2リンクに設ける必要がなくなるので、当該第2リンクの構成を簡略化することができる。
また、第1リンクの当接部が当接するレバーは、第2リンクの軸方向の略中央に設けられているので、それぞれの第1リンクの当接部から第2リンクのレバーまでの距離を略同じとすることができるので、それぞれの第1リンクのバランスを保ちやすくすることができる。従って、それぞれのブレーキペダルの踏み込み力に応じた第1リンクの回動量を同程度とすることができ、ブレーキバルブに対する第2リンクの回動動作調整を容易に行うことができる。
さらに、第1リンクの押込力は、レバーが設けられた第2リンクの略中央に集中することとなる。これによれば、第2リンクに捻れが発生することを抑制することができる。従って、第2リンクの変形を抑制することができる。
本発明の請求項4に係るブレーキ操縦装置によれば、当接部がそれぞれの第1リンクの回動中心から略等距離の位置に設けられているので、第2リンクを所定範囲だけ回動させる際の第1リンクの回動量を、それぞれの第1リンクで略同じとすることができる。従って、第2リンクの同じ回動動作を得るための各ブレーキペダルの踏み込み量を略同じとすることができ、ブレーキ操縦装置の操作性を向上することができる。
本発明の請求項5に係るブレーキ操縦装置によれば、少なくともいずれかのブレーキペダルには、当該ブレーキペダルの踏み込みを検出する検出手段が設けられているので、当該検出手段が設けられたブレーキペダルの踏み込みを確実に検出することができる。これによれば、例えば、検出手段が設けられたブレーキペダルが踏み込まれた場合に、当該ブレーキペダルに対する踏み込みを検出することで、制御装置等が駆動機構の動力伝達を切断する等の動作を実行することが可能となる。従って、ブレーキ操縦装置の汎用性を向上することができる。
また、本発明の請求項6に係る作業機械によれば、前述の請求項1〜5のいずれかに記載のブレーキ操縦装置を備えているので、当該ブレーキ操縦装置に応じた効果を奏することができる。また、これにより、作業機械の操作性を向上することができる。
〔1.第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
(1-1)ホイルローダ1の概略構成
図1は、本発明の第1実施形態に係るホイルローダ1を示す左側面図である。
ホイルローダ1は、掘削して得た土砂等をトラック等に運搬および積込する作業機械である。このホイルローダ1は、図1に示すように、前部ユニット21および後部ユニット22を有する車体本体2を備えている。
このうち、前部ユニット21は、後部ユニット22に対して水平方向に回動可能に接続されている。これら前部ユニット21および後部ユニット22には、それぞれ2つずつのタイヤ31,32が設けられており、それぞれのタイヤ31,32は、当該後部ユニット22内部に設けられた図示しないエンジンから駆動力を得て、車体本体2を自走可能に構成している。
さらに、後部ユニット22の前方側部分で、車体本体2の略中央には、内部に運転席を有するキャブ221が設けられており、運転席における操作者の操作により、ホイルローダ1が操作できるように構成されている。
前部ユニット21には、土砂等を掘削するとともに、当該土砂等を運搬および積込する容器状のバケット4と、バケット4を移動させるリンク機構5とが設けられている。
このうち、リンク機構5は、ブーム51と、リフトシリンダ(図示省略)と、バケットシリンダ52と、ベルクランク53と、連結リンク54とを備えて構成されている。
ブーム51は、基端側が取付軸Aにおいて回動自在に車体本体2に取り付けられている。また、ブーム51の先端側には、バケット4が取付軸Bを中心として回動自在に取り付けられている。
リフトシリンダは、ブーム51の上昇・下降用の油圧シリンダであり、詳しい図示を省略したが、一端が車体本体2に上下方向に回動自在に取り付けられ、他端がブーム51の下方と接続されている。このリフトシリンダを伸長させると、ブーム51が取付軸Aを中心として回動し、当該ブーム51の先端側に取り付けられたバケット4が上昇または下降する。
バケットシリンダ52は、バケット4の角度調整用の油圧シリンダであり、一端が車体本体2に上下方向に回動自在に取り付けられ、他端がベルクランク53に接続されている。
ベルクランク53は、一端がバケットシリンダ52に接続され、他端が連結リンク54に接続されている。また、このベルクランク53は、略中央の屈曲部分で取付軸Cを中心として、上下方向に回動自在にブーム51に取り付けられている。
連結リンク54は、詳しい図示を省略したが、一端がベルクランク53に上下方向に回動自在に取り付けられ、他端がバケット4に上下方向に回動自在に接続されている。
ここで、バケットシリンダ52を伸張させると、当該バケットシリンダ52の先端に接続されたベルクランク53が取付軸Cを中心として回動する。この回動動作に応じて、連結リンク54が車体本体2に対して近接する方向または離間する方向に移動する。このため、連結リンク54の先端側に取り付けられたバケット4が取付軸Bを中心として回動することにより、バケット4の角度が調整される。
(1-2)ブレーキ操縦装置6の構成
図2は、キャブ221内に設けられたブレーキ操縦装置6を左方斜め上側から見た斜視図である。また、図3は、ブレーキ操縦装置6を右方斜め下側から見た斜視図である。さらに、図4は、ブレーキ操縦装置6の分解斜視図である。
キャブ221内には、前述のタイヤ31,32の回転を停止させて車体本体2を制動するブレーキ操縦装置6が設けられている。このブレーキ操縦装置6は、図2〜図4に示すように、運転席の左右両側に配置された2つのブレーキペダル61,62と、ブレーキバルブ63と、固定板64,65と、近接スイッチ66と、ブレーキペダル61,62の踏み込み量をブレーキバルブ63に伝達するリンク機構7とを備えて構成されている。
ブレーキペダル61,62のうち、右側に配置されたブレーキペダル61は、アクセルペダル8と隣接している。
これらブレーキペダル61,62は、それぞれ同様の構成とされ、ペダル本体611,621、台座612,622および蛇腹613,623を備えている。
ペダル本体611,621は、運転席のフロアに取り付けられた台座612,622に対してそれぞれ所定範囲内で回動自在に取り付けられており、また、図示しない任意の付勢手段により上方に付勢されている。これらペダル本体611,621の裏面側には、ペダル本体611,621の略中央から下方に向かって延出するロッド6111,6211が取り付けられている。このロッド6111,6211のペダル本体611,621から台座612,622に至る部分は、蛇腹613,623によって覆われており、通常は露出しないように構成されている。また。このロッド6111,6211のペダル本体611,621とは反対側の端部は、ボールジョイント6112,6212にて、それぞれ後述するリンク機構7の第1リンク71,72に接続されている。
ここで、左側に配置されたブレーキペダル62の台座622には、ペダル本体621の所定量の踏み込みを検知する近接スイッチ66が設けられており、ペダル本体621の裏面側には当該近接スイッチ66のオン/オフを行う略S字状の検出片6213が設けられている。この近接スイッチ66は、ペダル本体621が所定量踏み込まれると、当該ペダル本体621に設けられた検出片6213が近接してオン状態となり、車体本体2を制御する図示しない制御装置にオン信号が出力される。また、ペダル本体621の所定量の踏み込みが解除されると、近接スイッチ66によって当該踏み込みの解除が検出されてオフ状態となり、制御装置にオフ信号が出力される。
このような近接スイッチ66からの信号入力に応じて、制御装置は、例えば、クラッチの状態を変化させるようにすることができる。具体的に、ペダル本体621が所定量踏み込まれ、近接スイッチ66から図示しない制御装置にオン信号が出力されると、当該制御装置によりクラッチを切るように構成されている。そして、ペダル本体621の踏み込みが解除され、近接スイッチ66から制御装置にオフ信号が出力されると、当該制御装置によりクラッチを繋ぐように構成されている。このような場合、詳しくは後述するが、ペダル本体621の踏み込みにより、制動をかけることができるとともにクラッチを切ることができるので、土砂等の掘削、運搬および積込作業時のペダル操作を容易に行うことができる。
なお、近接スイッチ66からの信号入力に応じて、制御装置がオートクルーズのオフ操作を行うことができるように構成することもできる。ここで、オートクルーズとは、設定した車速やエンジンの回転数を維持できる機能である。具体的に、所定のスイッチが入力されて制御装置がオートクルーズ機能をオンした場合に、ペダル本体621が踏み込まれて近接スイッチ66からオン信号が入力すると、制御装置がオートクルーズ機能をオフにするように構成することができる。このような場合、オートクルーズ機能の解除とともに制動をかけることができるので、安全性を向上することができる。
ブレーキバルブ63は、当該ブレーキバルブ63への圧力に応じた油圧ライン内の油圧調整を行って所定の制動手段により制動力を発生させるものであり、キャブ221(図1参照)のフロア下側に固定されている。このブレーキバルブ63は、3ポート3位置式で構成され、タイヤ31,32を有する各車輪に設けられた図示しない制動手段と油圧ラインを介して接続されている。そして、このブレーキバルブ63は、ペダル本体611,621の踏み込み量に応じてスプール位置が切り替わり、当該スプール位置に応じた油圧が油圧ラインを介して制動手段に出力される。
固定板64,65は、後述するリンク機構7の第1リンク71,72および第2リンク73を軸支したシャフト74を固定するものであり、キャブ221のフロアの下面に固定されている。
(1-3)リンク機構7の構成
リンク機構7は、本発明の伝達機構に相当し、前述のように、ブレーキペダル61,62のペダル本体611,621の踏み込み量をブレーキバルブ63に伝達して、油圧を発生させるものである。
このリンク機構7は、ブレーキペダル61,62のロッド6111,6211にそれぞれ接続された2つの第1リンク71,72と、それぞれの第1リンク71,72が当接する第2リンク73と、これら第1リンク71,72および第2リンク73を回動自在に軸支するシャフト74とを備えて構成されている。
このうち、シャフト74は、金属製の棒状部材で構成され、両端が固定板64,65に支持されている。このシャフト74は、後述する第1リンク71,72および第2リンク73の筒状部711,721,731の内部に挿通され、これら第1リンク71,72および第2リンク73を、当該シャフト74を軸としてそれぞれ独立して回動自在に軸支する。
第1リンク71,72は、図3および図4に示すように、それぞれ鏡面対象構造を有し、筒状部711,721と、当該筒状部711,721にそれぞれ設けられたレバー712,722と、鉤状部713,723とを備えて構成されている。
筒状部711,721は、内部が中空状に形成されており、シャフト74に対して回動自在に軸支される。
レバー712,722は、略長方形状を有し、筒状部711,721の軸方向に略直交する方向に延出するように設けられている。このレバー712,722の先端部分には、当該レバー712,722を貫通する孔部7121,7221が形成されており、前述のロッド6111,6211に設けられたボールジョイント6112,6212の取付ボルトが挿通される。
鉤状部713,723は、筒状部711,721の軸方向に対する直交方向に当該筒状部から突出し、先端部分が当該軸方向に沿うように略L字状に形成されている。具体的に、鉤状部713,723の先端部分には、他方の第1リンク71,72に近接する方向に延出した延出部7131,7231が形成されている。
これら鉤状部713,723の筒状部711,721における形成位置は、レバー712,722に対してずれている。このため、第1リンク71,72を構成する筒状部711,721の軸方向に沿った方向から、当該第1リンク71,72をそれぞれ見た場合、第1リンク71,72は、筒状部711,721を中心に回動する略L字状の部材として構成されている。
また、鉤状部713,723の延出部7131,7231は、本発明の当接部に相当し、第1リンク71の筒状部711がシャフト74を軸として回動すると、後述する第2リンク73のレバー732に当接される。また、同様に、延出部7231は、第1リンク72の筒状部721がシャフト74を軸として回動すると、第2リンク73のレバー733に当接される。
これら延出部7131,7231から筒状部711,721の回動中心である中心軸までの距離は、それぞれの第1リンク71,72で略同じとされている。これにより、筒状部711,721の回動角が同じであると、延出部7131,7231における回動量が同じとなる。
第2リンク73は、第1リンク71,72の間に挟まれるように配置される。この第2リンク73は、第1リンク71,72の回動に伴って、当該第1リンク71,72の回動方向と同方向に回動する。なお、この第2リンク73の回動動作については後に詳述するが、一方の第1リンクの回動に伴って第2リンクが回動した際に、他方の第1リンクは回動しないように、当該第2リンクは独立して回動するように構成されている。
この第2リンク73は、筒状部731と、当該筒状部731から突出する一対のレバー732,733とを備えている。
筒状部731は、内部が中空状に形成されシャフト74が挿通される。これにより、第2リンク73は、第1リンク71,72とともにシャフト74に回動自在に軸支される。
レバー732,733は、筒状部731の軸方向の両端近傍に設けられている。これらレバー732,733は、当該軸方向に直交する方向に、それぞれ同じ角度で設けられている。すなわち、筒状部731の軸方向から第2リンク73を見た場合、レバー732,733は重なるように設けられている。
これらレバー732,733の先端部分には、当該レバー732,733を厚さ方向に貫通する孔部7321,7331が形成されており、これら孔部7321,7331のうち、第1リンク72に近接する側に形成されたレバー733の孔部7331には、ブレーキバルブ63からのロッド631が接続されている。
これらレバー732,733には、前述のように、第1リンク71,72の回動に伴って当該第1リンク71,72の鉤状部713,723に形成された延出部7131,7231が当接される。
具体的に、第2リンク73において、第1リンク71に近接する側に配置されたレバー732には、第1リンク71の回動に伴って、当該第1リンク71の延出部7131が当接される。そして、さらに第1リンク71が回動すると、延出部7131によってレバー732が押し込まれ、第2リンク73がシャフト74を軸として回動する。
また、第2リンク73において、第1リンク72に近接する側に配置されたレバー733には、当該第1リンク72の延出部7231が当接される。そして、さらに第1リンク72が回動すると、延出部7231によってレバー733が押し込まれ、第2リンク73が、シャフト74を軸として回動する。
このように、第2リンク73の回動に伴って、レバー733に接続されたブレーキバルブ63のスプール位置が切り替わり、油圧が油圧ラインを介して制動手段に供給される。
(1-4)ブレーキ操縦装置6の動作
ここで、ブレーキ操縦装置6の動作について説明する。なお、以下の説明では、ブレーキペダル61のペダル本体611が踏み込まれた場合の動作について説明するが、ブレーキペダル62のペダル本体621が踏み込まれた場合の動作も同様である。
ブレーキペダル61のペダル本体611が踏み込まれた場合、当該ペダル本体611に設けられたロッド6111が下方に移動する。このロッド6111の移動に伴って、当該ロッド6111に接続された第1リンク71がシャフト74を軸として回動し、当該第1リンク71に設けられた鉤状部713の延出部7131が、第2リンク73のレバー732に当接される。この際、さらにペダル本体611が踏み込まれて第1リンク71が回動すると、延出部7131によってレバー732が押し込まれ、第2リンク73がシャフト74を軸として、第1リンク71の回動方向と同方向に回動する。この第2リンク73のレバー733には、ブレーキバルブ63が接続されており、当該第2リンク73の回動に伴ってブレーキバルブ63が加圧され、制動が行われる。
以上のようなブレーキペダル61のペダル本体611が踏み込まれた際のブレーキ操縦装置6の動作においては、当該ブレーキペダル61とは反対側に配置されたブレーキペダル62のペダル本体621に動きはほとんどない。
すなわち、ブレーキペダル61のペダル本体611が踏み込まれることで、第1リンク71が回動し、当該第1リンク71の延出部7131が第2リンク73を押し込んで回動させた場合でも、第1リンク72の延出部7231は、第2リンク73のレバー733に対して連結されていないので、第1リンク72は回動しない。このため、第1リンク72に接続されたロッド6211を有するペダル本体621は上下に移動しないこととなる。
また同様に、ブレーキペダル62のペダル本体621が踏み込まれた場合、第1リンク72を介して第2リンク73が回動した場合でも、第1リンク71の延出部7131が、第2リンク73のレバー732に連結されていないので、第1リンク71は回動しない。このため、第1リンク71のレバー712に接続されたロッド6111を有するブレーキペダル61のペダル本体611は、上下に動作しないこととなる。
(1-5)第1実施形態の効果
以上のような本実施形態のブレーキ操縦装置6によれば、以下の効果を奏することができる。
すなわち、ブレーキペダル61のペダル本体611が踏み込まれ、第1リンク71および第2リンク73が回動した場合でも、第2リンク73のレバー733に第1リンク72の延出部7231が接合されていないため、当該第2リンク73の回動による第1リンク72の回動が生じない。このため、ペダル本体611が踏み込まれた場合に、ブレーキペダル62のペダル本体621は上下しないこととなる。
また、同様に、ペダル本体621が踏み込まれ、第1リンク72および第2リンク73が回動した場合でも、第2リンク73のレバー732に第1リンク71の延出部7131が接合されていないため、第2リンク73の回動による第1リンク71の回動は生じない。このため、ペダル本体621が踏み込まれた場合に、ブレーキペダル61のペダル本体611は上下しないこととなる。
これによれば、一方のペダル(例えば、ペダル本体611)の踏み込みによって、他方のペダル(例えば、ペダル本体621)が上下に動作しないようにすることができる。従って、それぞれのブレーキペダル61,62のペダル本体611,621の踏み込み操作を独立して行うことができる。また、これにより、高価なブレーキバルブ63を1つとすることができ、かつ、一方のブレーキペダルのペダル本体に対する踏み込みにより、他方のブレーキペダルのペダル本体が動作してしまう違和感を解消することができる。
また、ブレーキペダル61,62のペダル本体611,621がそれぞれ独立して上下するので、近接スイッチ66により、ブレーキペダル62のペダル本体621が実際に踏み込まれたことを検出することができる。従って、クラッチを切ったり、エンジンの回転数を一定に保つなどの動作制御を行うことができる。
第2リンク73において、第1リンク71,72の延出部7131,7231が当接されるレバー732,733は、当該第2リンク73を構成する筒状部731の軸方向の両端部近傍に形成されている。これによれば、第2リンク73のレバー732,733と、第1リンク71,72との距離を短くすることができるので、第1リンク71,72の延出部7131,7231と第2リンク73のレバー732,733との当接力による当該延出部7131,7231の捻れを生じにくくすることができる。従って、第1リンク71,72の剛性を高めることができ、当該第1リンク71,72の変形を抑制することができる。
また、第1リンク71,72において、それぞれの延出部7131,7231から、それぞれの筒状部711,721の中心軸までの距離が略同じとされている。これによれば、ペダル本体611,621がそれぞれ同程度踏み込まれ、それぞれの筒状部711,721が回動した際に、それぞれの延出部7131,7231の回動量を略同じとすることができるので、どちらのペダル本体611,621が踏み込まれた場合でも、第2リンク73の回動量を略同じとすることができる。従って、ブレーキバルブ63に所定の圧力を加える際のそれぞれのペダル本体611,621の踏み込み量を略同じとすることができるので、ブレーキ操縦装置6の操作感を向上することができる。
さらに、ブレーキペダル62には、近接スイッチ66が設けられているので、ブレーキペダル62のペダル本体621の踏み込みを確実に検出することができる。
ここで、製造コストの問題から、2つのブレーキペダルに対して、1つのブレーキバルブを備えるブレーキ操縦装置が知られている。このブレーキ操縦装置では、一方のブレーキペダルのペダル本体に対する踏み込みによって生じる油圧により、他方のブレーキペダルのペダル本体を動作させ、当該他方のブレーキペダルに接続されたブレーキバルブに踏み込み量を伝達するブレーキ操縦装置が知られている。このブレーキ操縦装置においては、当該油圧の変化を検出することで、踏み込まれたペダル本体を判別している。
しかしながら、このような構成では、一方のペダル本体が踏み込まれると、他方のペダル本体も動作してしまい違和感が生じるため、本実施形態では、リンク機構7により、ブレーキペダル61,62のペダル本体611,621がそれぞれ独立して動作することで、前述のように当該違和感を解消することができる。
一方、本実施形態のブレーキ操縦装置6では、油圧はブレーキバルブ63によってのみ生じ、当該ブレーキバルブ63は、ペダル本体611,621のどちらが踏み込まれた場合でも油圧を生じる構成とされている。このため、油圧を検出しても、どちらのペダル本体611,621が踏み込まれたかを判別することができない。
このような問題に対し、本実施形態のブレーキ操縦装置6では、ブレーキペダル62に近接スイッチ66を設けたことにより、当該ブレーキペダル62の踏み込みを確実に検出することができる。また、これにより、近接スイッチ66から入力する制御信号をトリガーとして、図示しない制御装置が、クラッチの接続・切断等の制御を行うことができる。
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るブレーキ操縦装置を説明する。
本実施形態のブレーキ操縦装置は、前述の第1実施形態のブレーキ操縦装置6と同様の構成を備えているが、当該ブレーキ操縦装置のリンク機構を構成する第1リンクおよび第2リンクの形状が異なる点において相違する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
(2-1)ブレーキ操縦装置6Aの構成
図5は、本実施形態に係るブレーキ操縦装置6Aを示す分解斜視図である。
本実施形態のブレーキ操縦装置6Aは、ブレーキペダル61,62、ブレーキバルブ63、固定板64,65(図5において固定板65については図示省略)、および、リンク機構7Aを備えて構成されている。
このうち、リンク機構7Aは、前述のリンク機構7と同様に、ブレーキペダル61,62の踏み込み量をブレーキバルブ63に伝達して当該ブレーキバルブ63により油圧を供給させるものである。このリンク機構7Aは、第1リンク71A,72A、第2リンク73Aおよびシャフト74を備えている。
第1リンク71A,72Aは、前述の第1リンク71,72と同様に、筒状部711,721、レバー712,722および鉤状部713A,723Aを備えて形成されている。
筒状部711,721の内部にはシャフト74が挿通され、これにより、第1リンク71A,72Aは、シャフト74に対して回動自在に軸支されている。
レバー712,722の先端には、当該レバー712,722の厚さ方向に貫通する孔部7121,7221が形成されており、当該孔部7121,7221により、それぞれブレーキペダル61,62のペダル本体611,621の裏面側に設けられたロッド6111,6211のボールジョイント6112,6212と接続されている。
鉤状部713A,723Aは、前述の鉤状部713,723と同様に、筒状部711,721の軸方向に対して直交する方向に延出し、先端部分が略直角に屈曲した略L字状の形状を有している。詳述すると、鉤状部713A,723Aの先端部分には、互いに近接する方向に延出した延出部713A1,723A1が形成されている。これら延出部713A1,723A1は、本発明の当接部に相当し、第1リンク71A,72Aのシャフト74を軸とする回動に伴って、後述する第2リンク73Aのレバー734に当接される。
第2リンク73Aは、筒状部731と、1つのレバー734とを備えて形成されている。このうち、筒状部731は、内部をシャフト74が挿通しており、これにより、第2リンク73は、第1リンク71A,72Aに挟まれた状態で、当該第1リンク71A,72Aとは独立してシャフト74に回動自在に軸支される。
レバー734は、筒状部731の軸方向の略中央に、当該軸方向に対する直交方向に1つだけ形成されている。このレバー734には、先端近傍に、レバー734の厚さ方向、すなわち、筒状部731の軸方向に沿った方向に当該レバー734を貫通する孔部7341が形成されている。この孔部7341には、ブレーキバルブ63のロッド631が挿通される。
また、レバー734において、第2リンク73Aがブレーキバルブ63のロッド631を押し込むように回動する方向とは反対方向の端部には、筒状部731の軸方向に沿って長手方向を有する板状部7342が取り付けられている。この板状部7342において、レバー734との取付面とは反対側の面に、第1リンク71A,72Aの延出部713A1,723A1が、当該第1リンク71A,72Aの回動に伴って当接される。なお、板状部7342において、延出部713A1,723A1は、互いに接触しないように構成されている。
(2-2)ブレーキ操縦装置6Aの動作
以上のような本実施形態のブレーキ操縦装置6Aの動作について説明する。なお、以下の説明では、ブレーキペダル61のペダル本体611が踏み込まれた場合について説明するが、ブレーキペダル62のペダル本体621が踏み込まれた場合についても同様である。
ブレーキペダル61のペダル本体611が踏み込まれると、ペダル本体611の裏面側に設けられたロッド6111が下方に押し下げられる。この際、ロッド6111のボールジョイント6112に接続されたレバー712を有する第1リンク71Aが、シャフト74を軸として回動する。第1リンク71Aが回動すると、当該第1リンク71Aの鉤状部713Aに形成された延出部713A1の端面が、第2リンク73Aのレバー734に設けられた板状部7342に当接される。
ここで、さらに、ペダル本体611が踏み込まれて第1リンク71Aが回動すると、当該第1リンク71Aの回動方向に延出部713A1が板状部7342を押し込むため、第2リンク73Aがシャフト74を軸として回動する。この第2リンク73Aの回動により、レバー734の孔部7341に挿通されたロッド631を有するブレーキバルブ63が押し込まれる。これにより、ブレーキバルブ63のスプール位置が切り替わって油圧が制動手段に供給され、当該制動手段により車体本体2の車輪に制動力が加わることとなる。
この際、ブレーキペダル62のペダル本体621に設けられたロッド6211と係合する第1リンク72Aは、第2リンク73Aに対して当接していないため、第2リンク73Aが回動しても第1リンク72Aは回動しない。
(2-3)第2実施形態の効果
以上のような本実施形態のブレーキ操縦装置6Aによれば、前述のブレーキ操縦装置6と同様の効果を奏することができる。
すなわち、ブレーキペダル61のペダル本体611が踏み込まれて第1リンク71Aが回動し、当該第1リンク71Aの延出部713A1が第2リンク73Aのレバー734に設けられた板状部7342に当接され、当該第2リンク73Aを回動させてブレーキバルブ63のロッド631を押し込む。この際、回動する第2リンク73Aに第1リンク72Aが連結されていないため、第2リンク73Aの回動による第1リンク72Aの回動は生じない。このため、ブレーキペダル62のペダル本体621は上下しない。
同様に、ブレーキペダル62のペダル本体621が踏み込まれた場合でも、第1リンク72Aおよび第2リンク73Aの回動による第1リンク71Aの回動が生じないため、ブレーキペダル61のペダル本体611は上下しない。
従って、ブレーキペダル61,62の踏み込み操作を独立して行うことができる。また、近接スイッチ66がブレーキペダル62のペダル本体621が実際に踏み込まれたことを検出することができるので、ペダル本体611が踏み込まれた場合ではなく、ペダル本体621が踏み込まれた場合に限り、クラッチを切ることができる。また、このような場合に、エンジンの回転数を一定に保つなどの動作制御を行うことができる。
本実施形態の第2リンク73Aは、軸方向の略中央に1つのレバー734を備えて構成されている。これによれば、第1リンク71A,72Aの延出部713A1,723A1が当接した際に、当該当接力によって筒状部731に捻れが生じることを抑制することができる。従って、第2リンク73Aの剛性を高めることができ、当該第2リンク73Aの変形を生じにくくすることができる。
また、レバー734が1つだけ設けられているので、前述の第2リンク73に比べて構成を簡略化することができる。
〔3.実施形態の変形〕
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、ブレーキペダル61,62は、キャブ221内の左右に1つずつ、合計2つ設けるとしたが、本発明はこれに限らず、3つ以上であってもよい。このような場合、それぞれの第1リンクの回動により第2リンクが回動し、かつ、他の第1リンクが回動しないようにすればよい。
前記第1実施形態では、第2リンク73は、筒状部731の軸方向の両端にそれぞれ1つずつ、合計2つのレバー732,733を備える構成としたが、レバーの位置は軸方向両端に限らない。また、レバー732,733は、筒状部731の軸方向に直交する方向に同じ角度となるように設けるとしたが、本発明はこれに限らない。
また、前記第2実施形態では、第2リンク73Aは、筒状部731の軸方向略中央に1つのレバー734を備える構成としたが、当該レバー734の位置は、筒状部731の軸方向略中央に限らない。
前記各実施形態では、検出手段としての近接スイッチ66は、キャブ221内の左側に配置されたブレーキペダル62に設けられるとしたが、本発明はこれに限らず右側に設ける構成としてもよい。また、左右のブレーキペダル61,62の両方に近接スイッチ66を設ける構成としてもよい。
また、前記各実施形態では、検出手段として近接スイッチ66を設けたが、これに限らず、感圧センサ等を採用してもよい。すなわち、当該検出手段が設けられたブレーキペダルの踏み込みを検出することができれば、他の構成としてもよい。
前記第1実施形態では、第1リンク71,72の延出部7131,7231は、ブレーキペダル61,62のペダル本体611,621が踏み込まれ、当該第1リンク71,72が回動すると、第2リンク73のレバー732,733に当接されるとし、前記第2実施形態では、第1リンク71A,72Aの延出部713A1,723A1は、ペダル本体611,621が踏み込まれ、当該第1リンク71A,72Aが回動すると、第2リンク73Aのレバー734の板状部7342に当接されるとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、ペダル本体611,621が踏み込まれていない状態で、延出部7131,7231がレバー732,733に当接されていてもよく、また、延出部713A1,723A1がレバー734の板状部7342に当接されている状態としてもよい。すなわち、延出部7131,7231がレバー732,733に連結されていなければよく、また、延出部713A1,723A1がレバー734の板状部7342に連結されていなければよい
前記各実施形態では、ブレーキ操縦装置6,6Aを備える作業機械として、ホイルローダ1を挙げたが、本発明はこれに限らず、油圧ショベルおよびブルドーザ等の建設機械を含む作業機械に本発明を採用してもよい。すなわち、ブレーキペダルを複数備える作業機械であれば、本発明を採用することができる。
本発明は、ホイルローダ、油圧ショベルおよびブルドーザ等の建設機械を含む作業機械、特に、複数のブレーキペダルを備える作業機械に好適に利用することができる。
本発明の第1実施形態に係るホイルローダを示す側面図。 前記実施形態におけるブレーキ操縦装置を左方斜め上側から見た斜視図。 前記実施形態におけるブレーキ操縦装置を右方斜め下側から見た斜視図。 前記実施形態におけるブレーキ操縦装置を示す分解斜視図。 本発明の第2実施形態に係るブレーキ操縦装置を示す分解斜視図。
符号の説明
1…ホイルローダ(作業機械)、6,6A…ブレーキ操縦装置、7…リンク機構(伝達機構)、61,62…ブレーキペダル、63…ブレーキバルブ、66…近接スイッチ(検出装置)、71,72…第1リンク、73…第2リンク、732,733,734…レバー、7131,7231,713A1,723A1…延出部(当接部)。

Claims (6)

  1. ブレーキ操縦装置であって、
    互いに離間して配置された複数のブレーキペダルと、
    流体圧で動作する制動手段への流体の供給・停止を切り替える1つのブレーキバルブと、
    前記複数のブレーキペダルの踏み込み動作を前記ブレーキバルブに伝達する伝達機構とを備え、
    前記伝達機構は、
    前記複数のブレーキペダルの数に応じて設けられ、それぞれの前記複数のブレーキペダルと接続されて当該ブレーキペダルの踏み込みに応じて回動する複数の第1リンクと、
    前記複数の第1リンクとは独立して、当該複数の第1リンクと同じ方向に回動自在に設けられ、かつ、自身の回動動作を前記ブレーキバルブに伝達する第2リンクとを含んで構成され、
    前記複数の第1リンクには、前記第2リンクの回動方向の後方側に配置されて、当該第2リンクと当接する当接部が設けられ、
    前記当接部は、当該当接部が設けられた前記第1リンクと接続されている前記ブレーキペダルの踏み込み動作時に、前記第2リンクを回動方向の後方側から押し込んで回動させる
    ことを特徴とするブレーキ操縦装置。
  2. 請求項1に記載のブレーキ操縦装置において、
    前記ブレーキペダルは、2つ設けられ、
    前記第1リンクは、前記第2リンクを挟むように配置され、
    前記第2リンクの軸方向の両端部近傍には、当該端部に近接する前記第1リンクの前記当接部が当接するレバーがそれぞれ設けられている
    ことを特徴とするブレーキ操縦装置。
  3. 請求項1に記載のブレーキ操縦装置において、
    前記ブレーキペダルは、2つ設けられ、
    前記2つの第1リンクは、前記第2リンクを挟むように配置され、
    前記第2リンクの軸方向の略中央には、前記2つの第1リンクのそれぞれに設けられた前記当接部が当接する1つのレバーが設けられている
    ことを特徴とするブレーキ操縦装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のブレーキ操縦装置において、
    それぞれの前記第1リンクに設けられた前記当接部は、当該当接部が形成された前記第1リンクの回動中心から略等距離に設けられている
    ことを特徴とするブレーキ操縦装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のブレーキ操縦装置において、
    前記複数のブレーキペダルのうち少なくともいずれかには、当該ブレーキペダルの踏み込みを検出する検出手段が設けられている
    ことを特徴とするブレーキ操縦装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のブレーキ操縦装置を備える
    ことを特徴とする作業機械。
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