JP2007092946A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機を対象として、小型・軽量化と、伝達効率の向上と、伝達可能なトルクを向上させる高容量化とを、高次元で並立させる事が可能な構造を実現する。
【解決手段】 トラクション部の面圧を確保する為の押圧装置を、第一の押圧装置25と第二の押圧装置26とから構成する。このうちの第一の押圧装置25は、入力回転軸1と一方の入力側ディスク2aとの間に設け、この入力側ディスク2aを前段側の出力側ディスク11aに向けて押圧する。又、上記第二の押圧装置26は、1対の出力側ディスク11a、11b同士の間に設け、これら両出力側ディスク11a、11bを互いに離れる方向に押圧する。これにより、各ディスク2a、2b、11a、11bとトラニオンとを干渉しにくくして、上記課題を解決可能にする。
【選択図】 図1

Description

この発明に係るトロイダル型無段変速機は、例えば自動車用自動変速装置を構成する変速ユニットとして、或はポンプ等の各種産業機械の運転速度を調節する為の変速装置として利用する。
例えば特許文献1〜2等に記載されている様に、自動車用自動変速装置の変速ユニットとして、図6〜8に示す様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究され、一部で実施されている。又、トロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速ユニットとを組み合わせて、変速比の調節幅を広くした無段変速装置も、例えば特許文献3〜4に記載されている様に、従来から各種構造のものが知られている。このトロイダル型無段変速機は、ダブルキャビティ型と呼ばれるもので、特許請求の範囲に記載した回転軸である入力回転軸1の周囲に、それぞれが特許請求の範囲に記載した外側ディスクである1対の入力側ディスク2a、2bを支持している。これら両入力側ディスク2a、2bは上記入力回転軸1に対し、それぞれがトロイド曲面(断面円弧形の凹面)であって特許請求の範囲に記載した軸方向片側面に相当する入力側内側面3、3同士を互いに対向させた状態で、それぞれボールスプライン4、4を介して支持している。従って上記両入力側ディスク2a、2bは、互いに同心に、且つ、同期した回転を自在に支持されている。
又、上記入力回転軸1の中間部は、トロイダル型無段変速機を収納したケーシング5内に設置した隔壁部6に設けた通孔7を挿通している。この通孔7の内径側には、円筒状の出力筒8を、1対の転がり軸受9、9により回転自在に支持しており、この出力筒8の中間部外周面に出力歯車10を固設している。又、この出力筒8の両端部で上記隔壁部6の両外側面から突出した部分に、それぞれが特許請求の範囲に記載した内側ディスクに相当する出力側ディスク11、11を、スプライン係合により、上記出力筒8と同期した回転自在に支持している。この状態で、それぞれがトロイド曲面であって特許請求の範囲に記載した軸方向片側面に相当する、上記両出力側ディスク11、11の出力側内側面12、12が、上記両入力側内側面3、3に対向する。
又、上記入力回転軸1の周囲で上記入力側、出力側両内側面3、12同士の間部分(キャビティ)に、それぞれ複数個(一般的には2個又は3個)ずつのパワーローラ13、13を配置している。これら各パワーローラ13、13はそれぞれ、上記入力側、出力側両内側面3、12に当接する周面14、14を球状凸面としたもので、特許請求の範囲に記載した支持部材に相当するトラニオン15、15の内側面に、支持軸16、16と、ラジアルニードル軸受17、17と、スラスト玉軸受18、18と、スラストニードル軸受19、19とにより、回転及び若干の揺動変位自在に支持されている。
即ち、上記各支持軸16、16は基半部と先半部とが互いに偏心した偏心軸であり、このうちの基半部を上記各トラニオン15、15の中間部に、別のラジアルニードル軸受20、20により、揺動変位自在に支持している。上記各パワーローラ13、13は、この様な支持軸16、16の先半部に、上記ラジアルニードル軸受17、17と上記スラスト玉軸受18、18とにより、回転自在に支持している。又、構成各部材の弾性変形に基づく、上記入力回転軸1の軸方向に関する上記各パワーローラ13、13の変位を、上記別のラジアルニードル軸受20、20と上記各スラストニードル軸受19、19とにより、自在としている。
又、上記各トラニオン15、15は、それぞれの長さ方向(図7の表裏方向、図6、8の上下方向)両端部にこれら各トラニオン15、15毎に互いに同心に設けられた枢軸21、21を中心として揺動変位自在である。これら各トラニオン15、15を揺動(傾斜)させる動作は、油圧式のアクチュエータ22、22によりこれら各トラニオン15、15を上記各枢軸21、21の軸方向に変位させる事により行なう。変速時には、上記各アクチュエータ22、22への圧油の給排により、上記各トラニオン15、15を上記各枢軸21、21の軸方向に変位させる。この結果、上記各パワーローラ13、13の周面14、14と上記入力側、出力側各ディスク2a、2b、11の入力側、出力側各内側面3、12との接触部(トラクション部)の接線方向に作用する力の方向が変化するので、上記各トラニオン15、15が上記各枢軸21、21を中心として揺動変位する。尚、総てのトラニオン15、15の揺動角度は、油圧式及び機械式に互いに同期させる。
上述の様なトロイダル型無段変速機の運転時には、エンジン等の動力源に繋がる駆動軸23により一方(図6〜7の左方)の入力側ディスク2aを、ローディングカム式の押圧装置24を介して回転駆動する。この結果、前記入力回転軸1の両端部に支持された1対の入力側ディスク2a、2bが、互いに近づく方向に押圧されつつ同期して回転する。そして、この回転が、上記各パワーローラ13、13を介して上記両出力側ディスク11、11に伝わり、前記出力歯車10から取り出される。
この様な動力の伝達時に上記各パワーローラ13、13には、トロイダル型無段変速機の技術分野で2Ftと呼ばれる、上記入力側、出力側各ディスク2a、2b、11の回転方向の力が加わる。即ち、上記両入力側内側面3、3と上記各周面14、14との転がり接触部である入力側トラクション部で、上記両入力側ディスク2a、2bから上記各パワーローラ13、13に、Ftなる力が伝達され、これら各パワーローラ13、13に、このFtなる力が、上記各ディスク2a、2b、11の回転方向に加わる。又、上記各周面14、14と前記両出力側内側面12、12との転がり接触部である出力側トラクション部で、上記各パワーローラ13、13から(上記両入力側ディスク2a、2bと反対方向に回転する)上記両出力側ディスク11、11に、上記Ft分の力が伝達される。そして、上記出力側トラクション部での伝達の反作用として、上記各パワーローラ13、13に、Ft分の力が、上記入力側トラクション部で加わる力と同じ方向に加わる。この結果、上記各パワーローラ13、13には、上記2Ft分の力が加わる。
上記入力回転軸1と出力歯車10との回転速度の比を変える場合で、先ず入力回転軸1と出力歯車10との間で減速を行なう場合には、上記各トラニオン15、15を図7に示す位置に揺動させ、上記各パワーローラ13、13の周面14、14をこの図7に示す様に、上記各入力側ディスク2a、2bの入力側内側面3、3の中心寄り部分と上記両出力側ディスク11、11の出力側内側面12、12の外周寄り部分とにそれぞれ当接させる。反対に、増速を行なう場合には、上記各トラニオン15、15を図7と反対方向に揺動させ、上記各パワーローラ13、13の周面14、14を、図7に示した状態とは逆に、上記両入力側ディスク2a、2bの入力側内側面3、3の外周寄り部分と上記両出力側ディスク5、5の出力側内側面12、12の中心寄り部分とにそれぞれ当接させる。上記各トラニオン15、15の揺動角度を中間にすれば、上記入力回転軸1と出力歯車10との間で、中間の速度比(変速比)を得られる。
上述の様に構成され作用するトロイダル型無段変速機では、小型・軽量化と、伝達効率の向上と、伝達可能なトルクを向上させる高容量化とを高次元で並立させる面からは、改良の余地がある。この点に就いて、図9を参照しつつ説明する。尚、下記に述べる問題は、各パワーローラ13、13の周面14、14が両出力側ディスク11、11の出力側内側面12、12の外径寄り部分に転がり接触する、減速状態で最も顕著になる。従って、以下の説明は、図9に示した、減速状態を前提として説明する。
先ず、前段側(図9の左側)のキャビティ部分の挙動に就いて説明する。トロイダル型無段変速機の運転時には、押圧装置24が前段側の入力側ディスク2aを、矢印イに示す様に、図9の右方に押圧する。この様に右方に押圧された、この入力側ディスク2aは、各パワーローラ13、13を、矢印ロで示す様に、出力側ディスク11に向け押圧する。この結果、この出力側ディスク11の外径寄り部分が、矢印ハで示す様に、上記入力側ディスク2aから遠ざかる方向に弾性変形し、これに伴って上記各パワーローラ13、13も、上記矢印ロ方向に変位する。上記入力回転軸1の軸方向に関して、これら矢印イ〜ハの方向は同じである。
要するに、上記前段側のキャビティを構成する、入力側、出力側両ディスク2a、11及び各パワーローラ13、13は、上記押圧装置24の押圧方向(図9の右方)に変位する。一方、後段側(図9の右側)のキャビティを構成する入力側ディスク2bに関しては、上記押圧装置24の作動に伴って図9の左方に引っ張られる入力回転軸1により、矢印ニに示す様に、図9の左方に押される。この様に左方に押圧された、上記入力側ディスク2bは、各パワーローラ13、13を、矢印ホで示す様に、出力側ディスク11に向け押圧する。この結果、この出力側ディスク11の外径寄り部分が、矢印ヘで示す様に、上記入力側ディスク2bから遠ざかる方向に弾性変形し、これに伴って上記各パワーローラ13、13も、上記矢印ホ方向に変位する。上記入力回転軸1の軸方向に関して、これら矢印ニ〜ヘの方向は同じである。
上述の様に、トロイダル型無段変速機の運転時に入力側、出力側各ディスク2a、2b、11及び各パワーローラ13、13は、上記入力回転軸1の軸方向に変位する。この入力回転軸1の軸方向に関して、前段側、後段側両キャビティに配置された動力伝達用の部材(入力側、出力側各ディスク2a、2b、11及び各パワーローラ13、13)の変位方向は、上記両キャビティ毎に同じ(両キャビティ同士の間では互いに逆)になる。これに対して、これら各パワーローラ13、13を支持している各トラニオン15、15(図7〜8参照)は、変位する事なく、そのままの位置に留る。これら各パワーローラ13、13と各トラニオン15、15との相対変位は、前述の様に、各支持軸16、16(図7〜8参照)の揺動に基づいて吸収する。従って、上記入力側、出力側各ディスク2a、2b、11と上記各トラニオン15、15とは、上記入力回転軸1の軸方向に関して相対変位する。
この様な相対変位に拘らず、上記入力側、出力側各ディスク2a、2b、11と上記各トラニオン15、15とが干渉する事を防止する為には、上記入力回転軸1の軸方向に関する、これら各トラニオン15、15の幅寸法を小さくしなければならない。この結果、これら各トラニオン15、15の強度及び剛性の確保が難しくなる。これら各トラニオン15、15の強度の不足は、これら各トラニオン15、15を組み込んだトロイダル型無段変速機の耐久性確保の面から不利になる。又、剛性の不足は、動力伝達時に於ける上記各トラニオン15、15の弾性変形量の増大に結び付き、上記各パワーローラ13、13の位置決め精度の悪化による、変速比制御の不安定化、トラクション部での滑りの増大による伝達効率の悪化の原因となる。
上述の様な問題に対応する技術として従来から、特許文献5、6に記載されたものが知られている。このうちの特許文献5に記載された従来技術は、パワーローラを回転自在に支持する為にトラニオンに設けるスラスト玉軸受の外輪や支持軸をこのトラニオンと一体にすると共に、入力側、出力側両ディスクを軸方向に変位自在とするものである。又、特許文献6に記載された従来技術は、入力側、出力側両ディスクを互いに近付く方向に押圧する1対の油圧式の押圧装置を設けたものである。これら特許文献5、6に記載された従来技術は、上記問題を低減乃至は解消できるものではあるが、何れも、入力側ディスクと出力側ディスクとを1個ずつ設けた、所謂シングルキャビティ型のトロイダル型無段変速機を対象としたものである。この様なシングルキャビティ型のトロイダル型無段変速機は、トロイダル型無段変速機の技術分野で周知の様に、伝達可能な動力が低い他、大きなスラスト荷重を支承する為の軸受が必要になり、この軸受部分での摩擦損失が大きい為、全体としての伝達効率が悪くなる。
特開平02−283949号公報 特開平06−280959号公報 特開2000−220719号公報 特開2003−307266号公報 特開2005−30445号公報 特開2004−169801号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機を対象として、小型・軽量化と、伝達効率の向上と、伝達可能なトルクを向上させる高容量化とを、高次元で並立させる事が可能な構造を実現すべく発明したものである。
本発明のトロイダル型無段変速機は、前述した図6〜9に示した構造と同様に、回転軸と、1対の外側ディスクと、1対の内側ディスクと、複数個の支持部材と、複数個のパワーローラと、押圧装置とを備える。
このうちの回転軸は、ケーシング内に、回転自在に支持されている。
又、上記両外側ディスクは、それぞれが断面円弧形の凹面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で上記回転軸の軸方向2個所位置に、この回転軸と同期した回転を自在として支持されている。
又、上記両内側ディスクは、上記回転軸の中間部周囲に、それぞれが断面円弧形の凹面である軸方向片側面を上記両外側ディスクの軸方向片側面に対向させた状態で、上記回転軸に対する相対回転を自在に支持されている。
又、上記各支持部材は、軸方向に関して上記両外側ディスクの軸方向片側面と上記両内側ディスクの軸方向片側面との間位置にそれぞれ複数個ずつ、上記回転軸に対し捩れの位置にある枢軸を中心とする揺動変位を自在に設けられている。
又、上記各パワーローラは、上記各支持部材に回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、上記両内側ディスクの軸方向片側面と上記両外側ディスクの軸方向片側面とに当接させている。
更に、上記押圧装置は、上記両外側ディスクと上記両内側ディスクとを互いに近付ける方向に押圧する。
特に、本発明のトロイダル型無段変速機に於いては、上記押圧装置を、第一の押圧装置と第二の押圧装置とから構成している。
このうちの第一の押圧装置は、上記回転軸と上記両外側ディスクのうちの一方の外側ディスクとの間に設けている。そして、当該外側ディスクを、上記両内側ディスクのうちの当該外側ディスクが対向する内側ディスクに向けて押圧する。
又、上記第二の押圧装置は、上記両内側ディスク同士の間に設けている。そして、これら両内側ディスクを、互いに離れる方向に押圧する。
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機によれば、小型・軽量化と、伝達効率の向上と、伝達可能なトルクを向上させる高容量化とを、高次元で並立させる事が可能になる。
先ず、小型・軽量化は、外側、内側各ディスクの剛性を徒に高くする必要がない事により可能になる。即ち、前述の様な理由での、これら各ディスクと各支持部材との干渉防止は、これら各ディスクの剛性を向上させて、動力伝達時に於けるこれら各ディスクの弾性変形を抑える事によっても図れるが、小型・軽量化の面からは不利になる。これに対して本発明の場合には、第一、第二の押圧装置により一方の外側ディスクと当該外側ディスクが対向する内側ディスクとの両方のディスクを、互いに近付く方向に押圧する為、これら両ディスクの弾性変形に拘らず、これら両ディスク同士の間に挟持された各パワーローラの、回転軸の軸方向に関する変位を抑えられる。押圧装置の作用に基づくこれら各パワーローラの弾性変形に基づき、これら各パワーローラを挟持した外側、内側両ディスク同士が互いに近付くが、この際、これら両ディスクが上記各パワーローラの弾性変形量の半分ずつ移動する。従って、これら両ディスクの内側面と、これら両ディスク同士の間に配置された上記各支持部材との近づき量は、前述の図9で説明した従来構造の半分程度に抑えられる。この為、これら各支持部材と上記外側、内側各ディスクとの干渉防止を考慮しても、これら各ディスクの剛性を徒に高くする必要がなくなり、小型・軽量化を図り易くなる。
又、伝達効率の向上は、各支持部材の剛性を向上させて、動力伝達時に於けるこれら各支持部材の弾性変形を抑え、これら各支持部材に支持された各パワーローラの位置規制を精度良く行なえる事により図れる。即ち、動力伝達時に於ける上記各ディスクの軸方向に関する変位を抑えられる為、これら各ディスクとの干渉防止を図りつつ、この軸方向に関する上記各支持部材の幅寸法を大きくできる。この為、これら各支持部材の剛性を向上させて、これら各支持部材に支持された各パワーローラの位置規制を精度良く行なえる為、上記伝達効率の向上を図れる。
更に、高容量化は、ダブルキャビティ型の構造を採用する事により図れる。前述の特許文献3、4に記載されている様な、シングルキャビティ型の構造に比べて、2個ずつの外側ディスクと内側ディスクとを動力の伝達方向に関して互いに並列に配置するダブルキャビティ型の構造は、動力の伝達部分であるトラクション部を2倍に増やせる。この為、各トラクション部毎の負荷を低減して、耐久性を確保しつつ伝達可能な動力を大きくできる。
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、第一の押圧装置を、第一の油圧室内への油圧の導入に伴って当該外側ディスクを対向する内側ディスクに向けて押圧する、油圧式とする。又、第二の押圧装置を、第二の油圧室内への油圧の導入に伴って両内側ディスクを互いに離れる方向に押圧する、油圧式とする。
本発明を実施する場合に、第一、第二の押圧装置を、機械式のローディングカム装置とする事もできる。但し、ローディングカム装置の場合には、変速比の変更や、温度変化に伴うトラクションオイルのトラクション係数の変化等、トロイダル型無段変速機の運転状況の変化に対応して、最適の押圧力を得る事はできない。これに対して、油圧式の押圧装置を使用すれば、上記運転状況の変化に対応して、最適の押圧力を得られる。
上述の請求項2に記載した発明を実施する場合に、更に好ましくは、請求項3に記載した様に、上記第一の油圧室と上記第二の油圧室とに、互いに独立した油圧を導入自在とする。
この様に構成すれば、上記両油圧室に送り込む圧油の量を規制しなくても、これら両油圧室に導入する油圧を調整する事だけで、それぞれ1対ずつの外側、内側各ディスクの軸方向に関する位置決めを図れる。即ち、両外側ディスクと両内側ディスクとの間の変速比が1(等速伝達)でない限り、各パワーローラからこれら各ディスクに加わる力の大きさは、上記両外側ディスクと上記両内側ディスクとで互いに異なる。従って、上記変速比が1でない場合、上記各パワーローラがこれら各ディスクの軸方向に変位しない様にする為には、上記両油圧室に導入する油圧を、上記力の大きさの相違に対応して互いに異ならせる必要がある。上述の請求項3に記載した発明によれば、この様な要求に対応できる。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項4に記載した様に、各支持部材と、これら各支持部材に対し各パワーローラを回転自在に支持する為の各支持軸と、同じく各転がり軸受の軌道輪とを、互いに一体とする。
本発明の場合には、運転時に上記各パワーローラが各ディスクの軸方向に変位しない様にする事が可能になる為、これら各パワーローラを上記各支持部材に対し支持する為の各支持軸を、これら各パワーローラに対し揺動変位自在に組み合わせる必要はない。従って、上記各部材を一体とする事が可能になり、一体とした場合には、上記各支持部材自体の剛性を高くできる事に加えて、これら各支持部材に対する上記各パワーローラの支持剛性を高くできる。何れの剛性に関しても、高くする事は、これら各パワーローラの位置決め精度の向上により、トロイダル型無段変速機の耐久性及び伝達効率の向上の面から有利に働く。
図1〜3は、本発明の実施例1を示している。尚、本実施例の特徴は、ダブルキャビティ型の構造を前提として、トラクション部の面圧を確保する為の押圧装置の構造を工夫した点、及び、特許請求の範囲に記載した支持部材であるトラニオン15aに対しパワーローラ13を回転自在に支持する為の構造を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図6〜8に示した従来構造、及び図9に示した構造と同様であるから、重複する図示及び説明を省略若しくは簡略にし、以下、本実施例の特徴部分を中心に説明する。
本実施例の場合、上記押圧装置を、それぞれが油圧式の押圧装置である、第一の押圧装置25と第二の押圧装置26とから構成している。
このうちの第一の押圧装置25は、特許請求の範囲に記載した回転軸である入力回転軸1と、特許請求の範囲に記載した両外側ディスクである両入力側ディスク2a、2bのうちの、前段側(エンジン側で図1〜2の左側)の入力側ディスク2aとの間に設けている。即ち、上記入力回転軸1の中間部前端寄り部分にシリンダ筒27を固定し、このシリンダ筒27に、上記前段側の入力側ディスク2aを、油密に嵌装している。そして、これらシリンダ筒27と入力側ディスク2aとにより囲まれた第一の油圧室28内に油圧を導入する事により、この前段側の入力側ディスク2aを、それぞれが特許請求の範囲に記載した内側ディスクである1対の出力側ディスク11a、11bのうちの、前側の出力側ディスク11aに向けて押圧する様に構成している。
これに対して、上記第二の押圧装置26は、上記両出力側ディスク11a、11b同士の間に設けている。即ち、後側(エンジンと逆側で図1〜2の右側)の出力側ディスク11bの外側面外周縁部にシリンダ部29を形成し、このシリンダ部29に、上記前側の出力側ディスク11aを、油密に嵌装している。そして、これらシリンダ部29と出力側ディスク11aとにより囲まれた第二の油圧室30内に油圧を導入する事により、この前側の出力側ディスク11aを、上記前段側の入力側ディスク2aに向けて押圧する様に構成している。
上記第一、第二の両油圧室28、30には、図2に示す様な構造により、上記入力回転軸1を介して、互いに独立した油圧を導入自在としている。この為に、この入力回転軸1の中心部に、通油路31を形成している。この通油路31の基端部は、この入力回転軸1の前端面に開口している。又、上記前段側の入力側ディスク2aの入力側内側面3と上記前側の出力側ディスク11aの出力側内側面12との間で、トラニオン15a及びパワーローラ13(図3参照)と干渉しない、円周方向にずれた位置に、給油ポスト32を設けている。上記入力回転軸1は、この給油ポスト32の中間部に形成した円環部33を挿通している。この円環部33の内周面の軸方向両端部と上記入力回転軸1の外周面との間に1対のシールリング34、34を設け、これら両シールリング34、34同士の間部分で、上記給油ポスト32の内部に設けた給油路35と、上記入力回転軸1の中心部の通油路31とを連通させている。又、上記両出力側ディスク11a、11bの内周面と上記入力回転軸1の外周面との間に1対のシールリング36、36を設け、これら両シールリング36、36同士の間部分で、上記通油路31と上記第二の油圧室30とを連通させている。
又、上記通油路31の中間部で、上記入力回転軸1の軸方向に関する位置が、上記給油ポスト32と上記第一の油圧室28との間に位置する部分を、栓37により塞いでいる。そして、給油ポンプ38の吐出ポートから吐出される圧油を、上記給油ポスト32の給油路35に送り込み自在とすると共に、上記入力回転軸1の中心部の通油路31に、前端開口部から送り込み自在としている。上記給油路35に送り込まれた圧油は、上記通油路31のうちで上記栓37よりも奥側部分を通して上記第二の油圧室30に、この通油路31内に前端開口側から送り込まれた圧油は上記第一の油圧室28に、それぞれ送り込まれる。又、上記給油ポンプ38の吐出ポートと上記給油路35との間、同じく通油路31の前端開口部との間には、互いに独立した油圧制御弁39a、39bを設けている。従って、上記第一、第二の油圧室28、30に導入する油圧は、互いに独立して調節自在である。
更に、本実施例の場合には、図3に示す様に、支持部材であるトラニオン15aと、このトラニオン15aに対しパワーローラ13を回転自在に支持する為の支持軸16aと、同じくスラスト玉軸受18を構成する外輪40とを、互いに一体としている。即ち、軸受鋼等の金属材料に鍛造加工等の塑性加工、及び切削加工、研磨加工等の仕上加工を施して上記トラニオン15aを形成するのと同時に、このトラニオン15aの内側面に上記支持軸16aを突設すると共に、この内側面の一部でこの支持軸16aの周囲部分に、スラスト外輪軌道41を形成している。
又、本実施例の場合には、前記両出力側ディスク11a、11bの回転を、後段側の入力側ディスク2bの内径側を挿通した中空回転軸42により取り出す様にしている。即ち、この中空回転軸42の中間部を、上記後側の入力側ディスク2bの内周面と前記入力回転軸1の外周面との間の環状隙間に位置させると共に、上記中空回転軸42の基端部(図1〜2の左端部)外周面に上記両出力側ディスク11a、11bを、油密を保持した状態で、スプライン係合させている。又、上記中空回転軸42の先端部(図1〜2の右端部)で、上記後段側の入力側ディスク2bの外側面から突出した部分に、遊星歯車式変速機構43を構成する太陽歯車44を固定している。この遊星歯車式変速機構43は、トロイダル型無段変速機との組み合わせにより変速比を大きくする為に設けているが、前述の特許文献3〜4に記載される等により従来から広く知られている機構であり、本発明の要旨とも関係しない為、詳しい説明は省略する。
上述の様に構成する本実施例のトロイダル型無段変速機の運転時には、前記給油ポンプ38から吐出した圧油を、前記第一、第二の押圧装置25、26に設けた、第一、第二の油圧室28、30に送り込む。この際、前記両油圧制御弁39a、39bによりこれら両油圧室28、30に導入する油圧を、上記両入力側ディスク2a、2bと上記両出力側ディスク11a、11bとの間の変速比に応じて調節する。具体的には、第一の押圧装置25が前記パワーローラ13を上記入力回転軸1の軸方向に押圧する力の大きさと、上記第二の押圧装置26がこのパワーローラ13をこの入力回転軸1の軸方向に押圧する力の大きさとを互いに等しく(向きは逆に)する。この為に、上記両油圧制御弁39a、39bを制御する為の図示しない制御器が、上記変速比に応じて、上記両油圧室28、30に送り込む油圧を調節する。因に、この変速比が1の場合には、これら両油圧室28、30に送り込む油圧を等しくする(これら両油圧室28、30の受圧面積が等しい場合)。
これら両油圧室28、30内への油圧の導入に伴って、上記両入力側ディスク2a、2b及び上記両出力側ディスク11a、11bが、図1に矢印イ〜ニに示す方向に変位する。即ち、上記第一の油圧室28内への油圧の導入に伴って上記第一の押圧装置25が、前段側の入力側ディスク2aを、矢印イで示す様に後方に押圧すると同時に、上記入力回転軸1を介して後段側の入力側ディスク2bを、矢印ロで示す様に、前方に引っ張る。又、上記第二の油圧室30内への油圧の導入に伴って上記第二の押圧装置26が、前段側の出力側ディスク11aを矢印ハに示す様に前方に押圧すると同時に、後段側の出力側ディスク11bを矢印ニに示す様に後方に押圧する。これら各矢印イ〜ニから明らかな通り、互いに対となって前段側キャビティを構成する入力側ディスク2aと出力側ディスク11aとは、互いに近づく方向(上記入力回転軸1の軸方向に関して逆方向)に変位する。又、互いに対となって後段側キャビティを構成する入力側ディスク2bと出力側ディスク11bとも、互いに近づく方向に変位する。
前述の様に構成し、上述の様に作用する本実施例のトロイダル型無段変速機によれば、小型・軽量化と、伝達効率の向上と、伝達可能なトルクを向上させる高容量化とを、高次元で並立させる事が可能になる。
先ず、小型・軽量化は、上記両入力側ディスク2a、2b及び上記両出力側ディスク11a、11bの剛性を徒に高くする必要がない事により可能になる。即ち、前述の様な理由での、これら各ディスク2a、2b、11a、11bと前記各トラニオン15aとの干渉防止は、これら各ディスク2a、2b、11a、11bの剛性を向上させて、動力伝達時に於けるこれら各ディスク2a、2b、11a、11bの弾性変形を抑える事によっても図れるが、小型・軽量化の面からは不利になる。これに対して本実施例の場合には、図1の矢印イ〜ニから明らかな通り、前記第一、第二の押圧装置25、26により、上記両入力側ディスク2a、2bと、それぞれの入力側ディスク2a、2bが対向する上記両出力側ディスク11a、11bとの両方のディスク2a、2b、11a、11bを、互いに近付く方向に押圧する。言い換えれば、動力伝達時に前記各パワーローラ13の弾性変形に伴って互いに対向する入力側、出力側両ディスク2a、11a(2b、11b)同士を近づけ合う動作を、これら両ディスク2a、11a(2b、11b)を、必要とする近接量の半分ずつ変位させる事により行なう。
この為、上記両ディスク2a、11a(2b、11b)の弾性変形に拘らず、これら両ディスク2a、11a(2b、11b)同士の間に挟持された前記各パワーローラ13の、上記入力回転軸1の軸方向に関する変位を抑えられる(これら各パワーローラ13の中心がこの入力回転軸1の軸方向に変位するのを防止できる)。そして、上記両ディスク2a、11a(2b、11b)の入力側、出力側両内側面3、12と、これら両ディスク2a、11a(2b、11b)同士の間に配置された上記各トラニオン15aとの近づき量を、前述の図9で説明した従来構造の半分程度に抑えられる。この為、これら各トラニオン15aと上記各ディスク2a、2b、11a、11bとの干渉防止を考慮しても、これら各ディスク2a、2b、11a、11bの剛性を徒に高くする必要がなくなり、小型・軽量化を図り易くなる。
又、伝達効率の向上は、上記各トラニオン15aの剛性を向上させて、動力伝達時に於けるこれら各トラニオン15aの弾性変形を抑え、これら各トラニオン15aに支持された上記各パワーローラ13の位置規制を精度良く行なえる事により図れる。即ち、動力伝達時に於ける上記各ディスク2a、2b、11a、11bの軸方向に関する変位を抑えられる為、これら各ディスク2a、2b、11a、11bとの干渉防止を図りつつ、上記軸方向に関する上記各トラニオン15aの幅寸法を大きくできる。この為、これら各トラニオン15aの剛性を向上させて、これら各トラニオン15aに支持された各パワーローラ13の位置規制を精度良く行なえる為、上記伝達効率の向上を図れる。
特に、本実施例の場合には、図3に示す様に、上記各トラニオン15aと、これら各トラニオン15aに対し上記各パワーローラ13を回転自在に支持する為の各支持軸16aと、スラスト玉軸受18を構成する外輪40とを、互いに一体としている。即ち、本実施例の構造の場合には、運転時に上記各パワーローラ13が各ディスク2a、2b、11a、11bの軸方向に変位しない様にする事が可能になる。この為、これら各パワーローラ13を上記各トラニオン15aに対し支持する為の各支持軸16aを、これら各パワーローラ13に対し揺動変位自在に組み合わせる必要はない。従って、上記図3に示した様に、上記各部材15a、16a、40を一体とする事が可能になる。そして、この様に一体とした場合には、上記各トラニオン15a自体の剛性を高くできる事に加えて、前述した2Ftの力に関して、これら各トラニオン15aに対する上記各パワーローラ13の支持剛性を高くできる。何れの剛性に関しても、高くする事は、これら各パワーローラ13の位置決め精度の向上により、トロイダル型無段変速機の耐久性及び伝達効率の向上の面から有利に働く。尚、別体に加工した上記各部材15a、16a、40をそれぞれ組み付けて一体化する事もできるが、剛性確保の面からは、一体形成する事が好ましい。又、スラスト玉軸受18を構成するスラスト外輪軌道41等の転送面の硬度は、HR C50以上確保する事が好ましい。
更に、高容量化は、ダブルキャビティ型の構造を採用する事により図れる。シングルキャビティ型の構造に比べて、2個ずつの入力側ディスク2a、2bと出力側ディスク11a、11bとを動力の伝達方向に関して互いに並列に配置するダブルキャビティ型の構造は、動力の伝達部分であるトラクション部を2倍に増やせる。この為、各トラクション部毎の負荷を低減して、耐久性を確保しつつ伝達可能な動力を大きくできる。
尚、本実施例の場合には、運転時に、前記各シールリング34、36が、例えば前記入力回転軸1の外周面に対し摺動する。この摺動部分で摩擦損失が生じる事は避けられないが、この摺動部の直径は小さい為、この摩擦損失は小さく抑えられる。即ち、前述の特許文献6に記載された構造の様に、入力側、出力側両ディスクの外周面とケーシングの内周面との間にシールリングを設けた場合に比べて、摺動部の直径が遥かに小さいので、上記摩擦損失を低く抑えて、トロイダル型無段変速機全体としての効率を高くできる。
図4は、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、1対の出力側ディスク11、11aの回転を、出力歯車10と従動歯車45と伝達軸46とを介して取り出す様にしている。第二の押圧装置26aを構成する為のシリンダ部29aは、上記出力歯車10の内周縁部に形成したスリーブ47の軸方向端部に固設している。
上記両出力側ディスク11、11aの回転を取り出す為の構造が異なる点以外の構造及び作用は、上述した実施例1と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にする。
図5は、本発明の実施例3を示している。本実施例の場合には、前段側のキャビティ部分の変速比と後段側のキャビティ部分の変速比とを、互いに独立して調節可能にすると共に、1対の出力側ディスク11、11aの回転を、互いに独立して取り出せる様にしている。この為に本実施例の場合には、これら両出力側ディスク11、11aの外側面中心部に円筒状部48a、48bを(前段側の出力側ディスク11aは第二の押圧装置26aのシリンダ部29aに)固設すると共に、これら両円筒状部48a、48bの外周面に、それぞれ出力歯車10a、10bを固設している。又、これら両円筒状部48a、48b同士の間にはスラスト転がり軸受49を設けて、上記両出力側ディスク11、11a同士の間に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これら両出力側ディスク11、11aの相対回転を可能にしている。又、上記両出力歯車10a、10bの回転は、それぞれ従動歯車45a、45bを介して、互いに独立した伝達軸46a、46bに取り出す様にしている。
上述の様な構成を有する本実施例の場合、上記両伝達軸46a、46bのうちの一方の伝達軸46aにより前輪を、他方の伝達軸46bにより後輪を、それぞれ回転駆動する。直進時には上記前段側、後段側両キャビティ部分の変速比を一致させるが、進路変更時には、旋回半径に応じて、これら両キャビティ部分の変速比を互いに異ならせる。
上記両出力側ディスク11、11aの回転を取り出す為の構造が異なる点以外の構造及び作用は、前述した実施例2と同様であるから、同等部分に関する説明は省略する。
本発明は、図示の様なハーフトロイダル型に限らず、フルトロイダル型無段変速機でも実施できる。
本発明の実施例1を示す略断面図。 第一、第二の油圧式押圧装置の油圧室内への油圧導入回路の1例を示す略回路図。 本発明で利用可能となる、トラニオンによるパワーローラの回転支持部分の1例を示す、図8と同方向から見た断面図。 本発明の実施例2を示す略断面図。 同実施例3を示す略断面図。 従来構造の第1例を示す断面図。 図6のA−A断面図。 同B−B断面図。 動力伝達時に各部が弾性変形する状態を説明する為の、一部を省略して示す断面図。
符号の説明
1 入力回転軸
2a、2b 入力側ディスク
3 入力側内側面
4 ボールスプライン
5 ケーシング
6 隔壁部
7 通孔
8 出力筒
9 転がり軸受
10、10a、10b 出力歯車
11、11a、11b 出力側ディスク
12 出力側内側面
13 パワーローラ
14 周面
15、15a トラニオン
16、16a 支持軸
17 ラジアルニードル軸受
18 スラスト玉軸受
19 スラストニードル軸受
20 ラジアルニードル軸受
21 枢軸
22 アクチェータ
23 駆動軸
24 押圧装置
25 第一の押圧装置
26、26a 第二の押圧装置
27 シリンダ筒
28 第一の油圧室
29、29a シリンダ部
30 第二の油圧室
31 通油路
32 給油ポスト
33 円環部
34 シールリング
35 給油路
36 シールリング
37 栓
38 給油ポンプ
39a、39b 油圧制御弁
40 外輪
41 スラスト外輪軌道
42 中空回転軸
43 遊星歯車式変速機構
44 太陽歯車
45、45a、45b 従動歯車
46、46a、46b 伝達軸
47 スリーブ
48a、48b 円筒状部
49 スラスト転がり軸受

Claims (4)

  1. ケーシング内に回転自在に支持された回転軸と、それぞれが断面円弧形の凹面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態でこの回転軸の軸方向2個所位置に、この回転軸と同期した回転を自在として支持された1対の外側ディスクと、この回転軸の中間部周囲に、それぞれが断面円弧形の凹面である軸方向片側面をこれら両外側ディスクの軸方向片側面に対向させた状態で、上記回転軸に対する相対回転を自在に支持された1対の内側ディスクと、軸方向に関してこれら両内側ディスクの軸方向片側面と上記両外側ディスクの軸方向片側面との間位置にそれぞれ複数個ずつ、上記回転軸に対し捩れの位置にある枢軸を中心とする揺動変位を自在に設けられた支持部材と、これら各支持部材に回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、上記両内側ディスクの軸方向片側面と上記両外側ディスクの軸方向片側面とに当接させたパワーローラと、これら両内側ディスクとこれら両外側ディスクとを互いに近付ける方向に押圧する押圧装置とを備えたトロイダル型無段変速機に於いて、この押圧装置が、上記回転軸と上記両外側ディスクのうちの一方の外側ディスクとの間に設けられて、当該外側ディスクを上記両内側ディスクのうちの当該外側ディスクが対向する内側ディスクに向けて押圧する第一の押圧装置と、上記両内側ディスク同士の間に設けられて、これら両内側ディスクを互いに離れる方向に押圧する第二の押圧装置とから成る事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 第一の押圧装置が、第一の油圧室内への油圧の導入に伴って当該外側ディスクを対向する内側ディスクに向けて押圧する油圧式であり、第二の押圧装置が、第二の油圧室内への油圧の導入に伴って両内側ディスクを互いに離れる方向に押圧する油圧式である、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
  3. 第一の油圧室と第二の油圧室とに、互いに独立した油圧を導入自在とした、請求項2に記載したトロイダル型無段変速機。
  4. 各支持部材と、これら各支持部材に対し各パワーローラを回転自在に支持する為の各支持軸と、同じく各転がり軸受の軌道輪とを、互いに一体とした、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
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