JP2007089251A - スタータ - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの内部回路に短絡電流が流れた時に、内部回路を早期に遮断できるヒューズ機能を備えたスタータを提供する。
【解決手段】モータリード線24と4個の界磁コイルとを電気的に接続するコネクタバー25は、その全長に渡って、自身の断面積が界磁コイルの断面積より1/2以上小さく設けられている。言い換えると、界磁コイルの断面積に対するコネクタバー25の断面積減少率が50%以上である。また、コネクタバー25は、モータリード線24との接続部25bから界磁コイルとの接続部25aまでの長さが40mm以上を有している。これにより、モータへの連続通電によって界磁コイルに大きな短絡電流が流れると、界磁コイルより断面積の小さいコネクタバー25が発熱して短時間で溶断することにより、モータの内部回路を速やかに且つ確実に遮断できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンを始動するためのスタータに係わり、特にモータへの連続通電による過熱防止の技術に関する。
例えば、特許文献1に記載されたスタータモータは、ブラシと整流子を介して電機子コイルと直列に接続される界磁コイルを有し、その界磁コイルがコネクタバーを介してモータリード線に接続されている。この界磁コイルを有するスタータモータでは、例えば、キースイッチの戻り不良等によって連続通電されると、モータ内部の発熱により、電機子内部の絶縁部材が溶損して電機子コイルがレアーやアースに至り、界磁コイルが溶断するまで大きな短絡電流が流れ続ける。
このため、スタータモータに過大な熱的負荷が生じる異常時には、早期にバッテリからスタータモータを電気的に切り離す必要がある。
特開平11−289724号公報
ところが、上記のスタータモータは、界磁コイル及びコネクタバーの抵抗が小さく設定されているため、短絡時の大電流が流れても急激な発熱には至らず、ある程度の時間が経たないと回路溶断には至らない。
また、界磁コイルに短絡電流が流れる状態では、その短絡電流が流れる時間を極力短くすることが安全上重要な課題であるが、その課題に対し、界磁コイルの抵抗を増加して発熱を促進させ、早い時間で界磁コイルを溶断させる手段を取ることは、モータの出力低下を招くという問題がある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、モータの内部回路に短絡電流が流れた時に、内部回路を早期に遮断できるヒューズ機能を備えたスタータを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、バッテリからモータリード線を介して始動電流が供給されることにより、内蔵する電機子に回転力を発生するモータを有し、電機子に発生する回転力をエンジンのリングギヤに伝達してエンジンを始動するスタータにおいて、モータは、始動電流が流れることで磁界を形成する界磁コイルと、モータリード線と界磁コイルとを接続するコネクタバーとを有し、コネクタバーは、モータリード線との接続部から界磁コイルとの接続部までの長さをLとした時に、L/2以上の長さに渡ってコネクタバーの断面積が界磁コイルの断面積より小さく設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、モータへの連続通電によって電機子コイルがレアーあるいはアースに至り、界磁コイルに短絡電流が流れると、界磁コイルの断面積より小さいコネクタバーの断面積減少部位にジュール熱が発生する。この時、コネクタバーの断面積減少部位は、コネクタバーのL/2以上の長さに渡って設けられているため、断面積減少部位で発生した熱がモータリード線及び界磁コイルへ逃げにくくなっている。これにより、断面積減少部位の温度低下が抑制されるため、コネクタバーの断面積が界磁コイルの断面積と略等しい従来技術と比較すると、コネクタバーの断面積減少部位が短時間で溶断して、モータの内部回路を速やかに且つ確実に遮断できる。
また、コネクタバーに断面積減少部位を設けることによるモータ出力への影響は、界磁コイルに断面積減少部位を設ける場合と比較して軽微であり、実験によれば、僅か1%程度の出力低下率を生じるだけで、エンジン始動性への影響はほとんど無い。
(請求項2の発明)
本発明は、バッテリからモータリード線を介して始動電流が供給されることにより、内蔵する電機子に回転力を発生するモータを有し、電機子に発生する回転力をエンジンのリングギヤに伝達してエンジンを始動するスタータにおいて、モータは、始動電流が流れることで磁界を形成する第1及び第2の界磁コイルと、第1の界磁コイルと第2の界磁コイルとを接続する渡り線とを有し、渡り線は、第1の界磁コイルとの接続部から第2の界磁コイルとの接続部までの長さをLとした時に、L/2以上に渡って渡り線の断面積が界磁コイルの断面積より小さく設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、モータへの連続通電によって電機子コイルがレアーあるいはアースに至り、界磁コイルに短絡電流が流れると、界磁コイルの断面積より小さい渡り線の断面積減少部位にジュール熱が発生する。この時、渡り線の断面積減少部位は、渡り線のL/2以上の長さに渡って設けられているため、断面積減少部位で発生した熱が界磁コイルへ逃げにくくなっている。これにより、断面積減少部位の温度低下が抑制されるため、渡り線の断面積が界磁コイルの断面積と略等しい従来技術と比較すると、渡り線の断面積減少部位が短時間で溶断して、モータの内部回路を速やかに且つ確実に遮断できる。
また、渡り線に断面積減少部位を設けることによるモータ出力への影響は、界磁コイルに断面積減少部位を設ける場合と比較して軽微であり、実験によれば、僅か1%程度の出力低下率を生じるだけで、エンジン始動性への影響はほとんど無い。
(請求項3の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、コネクタバーの断面積が界磁コイルの断面積より小さく設けられている部分をヒューズ部と呼ぶ時に、そのヒューズ部の断面積は、界磁コイルの断面積の1/2以下であることを特徴とする。
ヒューズ部の断面積が小さくなる程、言い換えると、界磁コイルの断面積に対するコネクタバーの断面積減少率が大きくなる程、抵抗の増大によって発生するジュール熱が大きくなるため、必然的にコネクタバーの溶断時間は短くなる。実験によれば、コネクタバーのある一定長さにおける断面積減少率を50%以上にすると、溶断時間を約1/3に低減できる結果が得られた。
(請求項4の発明)
請求項2に記載したスタータにおいて、渡り線の断面積が界磁コイルの断面積より小さく設けられている部分をヒューズ部と呼ぶ時に、そのヒューズ部の断面積は、界磁コイルの断面積の1/2以下であることを特徴とする。
ヒューズ部の断面積が小さくなる程、言い換えると、界磁コイルの断面積に対する渡り線の断面積減少率が大きくなる程、抵抗の増大によって発生するジュール熱が大きくなるため、必然的に渡り線の溶断時間は短くなる。実験によれば、渡り線のある一定長さにおける断面積減少率を50%以上にすると、溶断時間を約1/3に低減できる結果が得られた。
(請求項5の発明)
請求項1または3に記載したスタータにおいて、コネクタバーの断面積が界磁コイルの断面積より小さく設けられている部分をヒューズ部と呼ぶ時に、そのヒューズ部の長さは、40mm以上であることを特徴とする。
コネクタバーに設けられるヒューズ部の範囲が長くなる程、ヒューズ部に発生した熱がモータリード線及び界磁コイルへ逃げにくくなるため、より短時間で溶断温度に到達する。実験によれば、ヒューズ部の長さを40mm以上に設定することで、溶断時間を約1/3に低減できる結果が得られた。
(請求項6の発明)
請求項2または4に記載したスタータにおいて、渡り線の断面積が界磁コイルの断面積より小さく設けられている部分をヒューズ部と呼ぶ時に、そのヒューズ部の長さは、40mm以上であることを特徴とする。
渡り線に設けられるヒューズ部の範囲が長くなる程、ヒューズ部に発生した熱が界磁コイルへ逃げにくくなるため、より短時間で溶断温度に到達する。実験によれば、ヒューズ部の長さを40mm以上に設定することで、溶断時間を約1/3に低減できる結果が得られた。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はコネクタバー25とモータリード線24の平面図であり、図3はスタータ1の一部断面を含む側面図である。
実施例1に示すスタータ1は、図3に示す様に、内蔵する電機子(後述する)に回転力を発生するモータ2と、軸上にピニオンギヤ3を支持する出力軸4と、バッテリ(図示せず)からモータ2へ通電される始動電流を断続すると共に、ロッド5及びボール6を介して出力軸4をエンジン側(図3の左側)へ押し出す働きを有する電磁スイッチ7と、モータ2の回転を減速する減速装置(後述する)と、この減速装置で減速された回転を出力軸4に伝達するクラッチ8等より構成される。
モータ2は、磁界を形成する界磁(以下に説明する)と、この界磁の内周に配置される電機子とを有し、界磁と電機子との間に作用する電磁力によって電機子に回転力を発生する周知の直流電動機である。
界磁は、磁気回路を形成する円筒状のヨーク9と、このヨーク9の内周に配置される界磁コイル10とで構成され、この界磁コイル10に始動電流が流れることで磁界を形成する。なお、界磁コイル10は、例えば4個設けられ、ヨーク9の内周に固定される4個の界磁極11にそれぞれ巻線されている。
電機子は、一組の軸受12、13を介してフロントハウジング14とエンドフレーム15とに回転自在に支持された電機子軸16と、この電機子軸16の外周に圧入状態でセレーション嵌合する電機子鉄心17と、この電機子鉄心17に巻線される電機子コイル18と、電機子軸16の一端側(図3の右側)に設けられた整流子19とで構成される。
整流子19は、電機子軸16の周囲にモールド樹脂(図示せず)によって支持された複数の整流子片を周方向等間隔に円筒状に配置して構成される。
整流子19の外周には、複数のカーボンブラシ20が配置され、ブラシスプリング21によって整流子19に押圧されている。このブラシ20は、界磁コイル10に接続される2個の正極側ブラシ20と、ヨーク9等にアース接続される2個の負極側ブラシ20とを有する。
出力軸4は、クラッチ8の内輪を形成するスプラインチューブ22の内周にヘリカルスプライン結合され、スプラインチューブ22に対して軸方向(図3の左右方向)に移動可能に設けられている。また、スプラインチューブ22と出力軸4との間には、エンジン始動時に前方(図3の左方向)へ押し出された出力軸4を押し戻すためのリターンスプリング(図示せず)が配設されている。
ピニオンギヤ3は、フロントハウジング14より前方へ突き出る出力軸4の端部にスプライン結合され、出力軸4と一体に回転する。
電磁スイッチ7は、キースイッチ(図示せず)の閉操作によりバッテリから通電されて電磁石を形成する励磁コイル23と、この励磁コイル23の内側に挿入され、電磁石に吸引されて図3の左方向へ移動するプランジャ(図示せず)と、このプランジャの移動に応じて開閉されるモータ接点等より構成される。
モータ接点は、プランジャと一体に可動またはプランジャの動きに連動する可動接点(図示せず)と、モータ2の通電回路に接続される一組の固定接点(図示せず)とで構成され、可動接点が両固定接点に当接して両固定接点間が導通することで、モータ接点が閉状態となり、可動接点が両固定接点から離れて両固定接点間の導通が遮断されることで、モータ接点が開状態となる。
一組の固定接点は、一方の固定接点がバッテリケーブル(図示せず)を介して車載バッテリに接続され、他方の固定接点がモータリード線24を介してコネクタバー25(図2参照)に接続されている。
コネクタバー25は、モータリード線24と4個の界磁コイル10とを電気的に接続する部品(図2参照)であり、例えば、断面円形を有する銅製の棒状部材を湾曲して設けられると共に、両端部に界磁コイル10との接続部25aが平板状に形成され、両接続部25aの間にモータリード線24との接続部25bが平板状に形成されている。
このコネクタバー25は、その全長に渡って、自身の断面積が界磁コイル10の断面積より1/2以上小さく設けられている。言い換えると、界磁コイル10の断面積に対するコネクタバー25の断面積減少率が50%以上である。また、コネクタバー25は、モータリード線24との接続部25bから界磁コイル10との接続部25a(図1では一方の接続部)までの長さが40mm以上を有している。つまり、コネクタバー25は、界磁コイル10の断面積より1/2以上小さい断面積減少部位(本発明のヒューズ部)が40mm以上に渡って設けられている。
減速装置は、電機子軸16のフロント側端部に形成されたドライブギヤ26と、このドライブギヤ26に噛み合うアイドルギヤ27、及びアイドルギヤ27に噛み合うクラッチギヤ28とで構成され、電機子軸16の回転がドライブギヤ26→アイドルギヤ27→クラッチギヤ28へと伝達されて減速される。
クラッチ8は、クラッチギヤ28に伝達された回転を前記スプラインチューブ22に伝達すると共に、エンジンの始動により、スプラインチューブ22の回転速度がクラッチギヤ28の回転速度を上回ると、スプラインチューブ22からクラッチギヤ28への動力伝達を遮断する一方向クラッチを構成している。
続いて、本実施例の作用を説明する。
キースイッチの閉操作により、電磁スイッチ7の励磁コイル23が通電されて電磁石が形成されると、その電磁石に吸引されてプランジャが移動することにより、ロッド5及びボール6を介して出力軸4が前方(反電磁スイッチ方向)へ押し出され、出力軸4上に支持されたピニオンギヤ3がエンジンのリングギヤ(図示せず)に当接して停止する。
一方、プランジャの移動により、モータ接点が閉じると、バッテリから電磁スイッチ7を介してモータ2に通電されるため、界磁と電機子との間に電磁力が作用して、電機子が回転を開始する。
電機子の回転が減速装置で減速された後、クラッチ8を介して出力軸4に伝達され、その出力軸4が回転すると、ピニオンギヤ3がリングギヤに噛み合い可能な位置まで回転してリングギヤに噛み合うことにより、出力軸4の回転がピニオンギヤ3からリングギヤに伝達されて、エンジンのクランク軸(図示せず)を回転させる。
エンジン始動後、キースイッチの開操作により、励磁コイル23への通電が停止して電磁石の吸引力が消滅すると、出力軸4がリターンスプリング(図示せず)の反力を受けて押し戻されるため、ピニオンギヤ3がリングギヤから離脱すると共に、プランジャがリターンスプリング29(図3参照)の反力で初期位置へ押し戻されることにより、モータ接点が開いてバッテリからモータ2への通電が停止される。
(実施例1の効果)
例えば、キースイッチの戻り不良や、図示しないスタータリレーの溶着等により、モータ2に連続通電されると、電機子内部の絶縁部材が溶損して電機子コイル18がレアーやアースに至ることで、界磁コイル10に大きな(例えば数百アンペア)短絡電流が流れる。この短絡電流は、界磁コイル10が溶断するまで流れ続けるが、実施例1に記載したモータ2では、コネクタバー25の全長に渡って、界磁コイル10の断面積に対するコネクタバー25の断面積減少率が50%以上に設定されているので、コネクタバー25に発生するジュール熱が大きくなり、短時間でコネクタバー25が溶断して、モータ2の内部回路を速やかに且つ確実に遮断できる。
実験によれば、コネクタバー25のある一定長さにおいて、界磁コイル10の断面積に対するコネクタバー25の断面積減少率を50%以上にすると、コネクタバー25の断面積が界磁コイル10の断面積と略等しい従来品と比較した場合に、溶断時間を約1/3に低減できる結果が得られた(図4参照)。
但し、断面積を減少した部分(ヒューズ部)の長さが短いと、コネクタバー25に接続されるモータリード線24及び界磁コイル10への放熱により、コネクタバー25が溶断するまでの時間が長くなる、あるいは溶断温度に到達できなくなる恐れがある。言い換えると、コネクタバー25に設けられるヒューズ部の範囲が長くなる程、ヒューズ部に発生した熱がモータリード線24及び界磁コイル10へ逃げにくくなるため、より短時間で溶断温度に到達する。実験によれば、ヒューズ部の長さを40mm以上に設定することで、溶断時間を従来品の約1/3に低減できる結果が得られた(図5参照)。
また、コネクタバー25にヒューズ部を設けることによるモータ出力への影響は、界磁コイル10にヒューズ部を設ける場合と比較して軽微であり、実験によれば、僅か1%程度の出力低下率を生じるだけで、エンジン始動性への影響はほとんど無い。
図6は渡り線30によって接続された界磁コイル10の展開図である。
この実施例2に示すモータ2は、界磁コイル10同士を接続する渡り線30に断面積減少部位(ヒューズ部)を設けた一例である。
渡り線30は、一端がモータリード線24に接続された第1の界磁コイル10aと、他端が正極側ブラシ20に接続された第2の界磁コイル10bとを直列に接続している。つまり、第1の界磁コイル10aの他端と第2の界磁コイル10bの一端との間が渡り線30によって電気的に接続されている。
この渡り線30は、全長に渡って自身の断面積が界磁コイル10の断面積より1/2以上小さく設けられている。言い換えると、界磁コイル10の断面積に対する渡り線30の断面積減少率が50%以上である。また、渡り線30は、第1の界磁コイル10aとの接続部から第2の界磁コイル10bとの接続部までの長さが40mm以上を有している。これにより、モータ2への連続通電によって界磁コイル10及び渡り線30に大きな(例えば数百アンペア)短絡電流が流れると、界磁コイル10より断面積の小さい渡り線30が短時間(実験によれば約20秒)で溶断して、モータ2の内部回路を速やかに且つ確実に遮断できる。
(変形例)
実施例1に記載したコネクタバー25は、接続部25a、25b以外の部分の断面形状が円形であるが、断面円形に限定されるものではなく、例えば、矩形あるいは正方形等でも良い。同様に、実施例2に記載した渡り線30の断面形状も円形、矩形、正方形等、適宜に選択できる。
実施例1では、コネクタバー25の断面積が、自身の全長に渡って界磁コイル10の断面積より小さく設けられているが、断面積減少部分(ヒューズ部)を40mm以上の範囲で確保できれば、そのヒューズ部を除く部位の断面積を従来品と同等にしても良い。同様に、実施例2に記載した渡り線30においても、ヒューズ部を40mm以上の範囲で確保できれば、ヒューズ部を除く部位の断面積を従来品と同等にしても良い。
コネクタバーとモータリード線の平面図である(実施例1)。 コネクタバーの取付け状態を示すヨーク部の軸方向平面図である。 スタータの一部断面を含む側面図である。 コネクタバーの断面積減少率と溶断時間との関係を示す測定結果である。 コネクタバーの断面積減少部位の長さと溶断時間との関係を示す測定結果である。 渡り線によって接続された界磁コイルの展開図である(実施例2)。
符号の説明
1 スタータ
2 モータ
10 界磁コイル
10a 第1の界磁コイル
10b 第2の界磁コイル
24 モータリード線
25 コネクタバー
25a コネクタバーの界磁コイルとの接続部
25b コネクタバーのモータリード線との接続部
30 渡り線

Claims (6)

  1. バッテリからモータリード線を介して始動電流が供給されることにより、内蔵する電機子に回転力を発生するモータを有し、前記電機子に発生する回転力をエンジンのリングギヤに伝達して前記エンジンを始動するスタータにおいて、
    前記モータは、
    前記始動電流が流れることで磁界を形成する界磁コイルと、
    前記モータリード線と前記界磁コイルとを接続するコネクタバーとを有し、
    前記コネクタバーは、前記モータリード線との接続部から前記界磁コイルとの接続部までの長さをLとした時に、L/2以上の長さに渡って前記コネクタバーの断面積が前記界磁コイルの断面積より小さく設けられていることを特徴とするスタータ。
  2. バッテリからモータリード線を介して始動電流が供給されることにより、内蔵する電機子に回転力を発生するモータを有し、前記電機子に発生する回転力をエンジンのリングギヤに伝達して前記エンジンを始動するスタータにおいて、
    前記モータは、
    前記始動電流が流れることで磁界を形成する第1及び第2の界磁コイルと、
    前記第1の界磁コイルと前記第2の界磁コイルとを接続する渡り線とを有し、
    前記渡り線は、前記第1の界磁コイルとの接続部から前記第2の界磁コイルとの接続部までの長さをLとした時に、L/2以上に渡って前記渡り線の断面積が前記界磁コイルの断面積より小さく設けられていることを特徴とするスタータ。
  3. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記コネクタバーの断面積が前記界磁コイルの断面積より小さく設けられている部分をヒューズ部と呼ぶ時に、そのヒューズ部の断面積は、前記界磁コイルの断面積の1/2以下であることを特徴とするスタータ。
  4. 請求項2に記載したスタータにおいて、
    前記渡り線の断面積が前記界磁コイルの断面積より小さく設けられている部分をヒューズ部と呼ぶ時に、そのヒューズ部の断面積は、前記界磁コイルの断面積の1/2以下であることを特徴とするスタータ。
  5. 請求項1または3に記載したスタータにおいて、
    前記コネクタバーの断面積が前記界磁コイルの断面積より小さく設けられている部分をヒューズ部と呼ぶ時に、そのヒューズ部の長さは、40mm以上であることを特徴とするスタータ。
  6. 請求項2または4に記載したスタータにおいて、
    前記渡り線の断面積が前記界磁コイルの断面積より小さく設けられている部分をヒューズ部と呼ぶ時に、そのヒューズ部の長さは、40mm以上であることを特徴とするスタータ。
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