JP2007050847A - 側突エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サイドエアバッグと共に展開する頭部保護エアバッグを適正に展開させることができる側部エアバッグ装置を得る。
【解決手段】側部エアバッグ装置10は、乗員着座用のシート24に配設され内部にガスが供給されるとシート24に着座した乗員の上体の側方で展開するサイドエアバッグ22と、フロントピラー16からルーフサイド部18にかけて配設され内部にガスが供給されるとシート24に着座した乗員の頭部の側方で展開する頭部保護エアバッグ12とを備える。サイドエアバッグ22は、その上下方向の中間部よりも上側に設けられ、該設置部位よりも上側に形成される肩部保護バッグ部22C部分を車室内側に曲がり易くする薄肉部としての縫製部32を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両側突時等に乗員の上体を保護するサイドエアバッグ及び乗員の頭部を保護する頭部保護エアバッグを共に備える側突エアバッグ装置に関する。
自動車等の車両の側面衝突時(車両側突時)等に、シートバックに配設されたサイドエアバッグを膨張展開すると共に、フロントピラーからルーフサイドレールレールを経由してリヤピラーに亘って設けられた頭部保護エアバッグを膨張展開させ、サイドエアバッグにて乗員上体を保護すると共に、頭部保護エアバッグにて乗員頭部を保護する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、頭部保護エアバッグによるロールオーバ時の乗員の車外側への移動を防止するために、頭部保護エアバッグの下部にベルトラインよりも下方に延びる延設膨張エリアを設定する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−190807号公報 特許第3520836号明細書 特開2000−033847号公報
しかしながら、上記前者の如くサイドエアバッグと頭部保護エアバッグとを共に備えた従来の側突エアバッグ装置では、側突時に頭部保護エアバッグがサイドエアバッグと干渉して適正に展開しないことが懸念される。特に、上記後者の如くロールオーバ対策として頭部保護エアバッグを下方に延設すると、頭部保護エアバッグがサイドエアバッグと干渉することが生じやすい。
本発明は、上記事実を考慮して、サイドエアバッグと共に展開する頭部保護エアバッグを適正に展開させることができる側突エアバッグ装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る側突エアバッグ装置は、乗員着座用のシート又は該シートの側方に配設され、車両の側面衝突時に前記シートに着座した乗員の上体の側方で展開するサイドエアバッグと、車体の幅方向端部における上縁部に沿って配設され、車両の側面衝突時に前記シートに着座した乗員の頭部の側方で展開する頭部保護エアバッグとを備えた側突エアバッグ装置であって、前記サイドエアバッグは、上下方向の中間部よりも上側に設けられ、該設置部位よりも上側部分を車室内側に曲がり易くする薄肉部を有する。
請求項1記載の側突エアバッグ装置では、車両の側面衝突時に、サイドエアバッグ内及び頭部保護エアバッグ内にそれぞれガスが供給される。これにより、サイドエアバッグ及び頭部保護エアバッグは、それぞれ膨張、展開し、サイドエアバッグによってシートに着座した乗員の上体が保護されると共に、頭部保護エアバッグによってシートに着座した乗員の頭部が保護される。
ここで、サイドエアバッグの上部には薄肉部が設けられているため、このサイドエアバッグの上端側に頭部保護エアバッグの下端側が干渉した場合、サイドエアバッグの上部が車室内側に曲がり(倒れ)、頭部保護エアバッグは適正に展開する。すなわち、例えばサイドエアバッグが薄肉部を備えない構成では懸念される、頭部保護エアバッグの下端部が干渉したサイドエアバッグにガイドされて車幅方向外側に向けて展開する等の不具合が防止される。
このように、請求項1記載の側突エアバッグ装置では、サイドエアバッグと共に展開する頭部保護エアバッグを適正に展開させることができる。
上記目的を達成するために請求項2記載の発明に係る側突エアバッグ装置は、乗員着座用のシート又は該シートの側方に配設され、車両の側面衝突時に前記シートに着座した乗員の上体の側方で展開するサイドエアバッグと、車体の幅方向端部における上縁部に沿って配設され、車両の側面衝突時に前記シートに着座した乗員の頭部の側方で展開する頭部保護エアバッグと、前記サイドエアバッグにおける上下方向の中間部よりも上側に設けられ、該サイドエアバッグの車幅方向の膨張を他の部分に対し抑制することで、該サイドエアバッグにおける膨張抑制部分よりも上側部分を車室内側に曲がり易くする膨張規制部材と、を備えている。
請求項2記載の側突エアバッグ装置では、車両の側面衝突時に、サイドエアバッグ内及び頭部保護エアバッグ内にそれぞれガスが供給される。これにより、サイドエアバッグ及び頭部保護エアバッグは、それぞれ膨張、展開し、サイドエアバッグによってシートに着座した乗員の上体が保護されると共に、頭部保護エアバッグによってシートに着座した乗員の頭部が保護される。
ここで、サイドエアバッグの上部には膨張規制部材が設けられているため、このサイドエアバッグの上端側に頭部保護エアバッグの下端側が干渉した場合、サイドエアバッグの上部が車室内側に曲がり(倒れ)、頭部保護エアバッグは適正に展開する。すなわち、例えばサイドエアバッグが膨張規制部材を備えない構成では懸念される、頭部保護エアバッグの下端部が干渉したサイドエアバッグにガイドされて車幅方向外側に向けて展開する等の不具合が防止される。
このように、請求項2記載の側突エアバッグ装置では、サイドエアバッグと共に展開する頭部保護エアバッグを適正に展開させることができる。
請求項3記載の発明に係る側突エアバッグ装置は、請求項1又は請求項2記載の側突エアバッグ装置において、前記薄肉部又は膨張規制部材は、車体前後方向に沿って連続的又は断続的に設けられている。
請求項3記載の側突エアバッグ装置では、サイドエアバッグは、車体前後方向に沿って設けられた薄肉部又は膨張規制部材によって、該前後方向の各部において上部が車室内側に曲がり易くなる。特に、薄肉部又は膨張規制部材を車体のベルトラインと略同じ高さに設けた構成においては、確実に頭部保護エアバッグを適正に展開させることができる。
請求項4記載の発明に係る側突エアバッグ装置は、請求項3記載の側突エアバッグ装置において、前記薄肉部又は膨張規制部材は、前記サイドエアバッグにおける車室内側と車室外側とを縫製により結合する縫製部である。
請求項4記載の側突エアバッグ装置では、膨張による張力が作用しない又は張力が他の部分よりも低くなる縫製部を設けることで、該縫製部より上側部分は、低荷重で容易に車室内側に曲がる。
以上説明したように本発明に係る側突エアバッグ装置は、サイドエアバッグと共に展開する頭部保護エアバッグを適正に展開させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る側突エアバッグ装置10について図1乃至図3に基づいて説明する。先ず、側突エアバッグ装置10の概略全体構成を説明し、次いで本発明の要部であるサイドエアバッグ22の構成を説明することとする。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、それぞれ側突エアバッグ装置10が適用された自動車Sの前方向(進行方向)、上方向、及び車幅方向内側を示している。
(側突エアバッグ装置の全体構成)
図1には、側突エアバッグ装置10が適用された自動車Sの車室内から見た側面図が示されている。この図に示される如く、側突エアバッグ装置10は、頭部保護エアバッグ12と後述するサイドエアバッグ22とを備えている。頭部保護エアバッグ12は、展開して車室内側部としてのサイドウインドガラス14、センタピラー(Bピラー)15を車室内から覆い得るように形成されている。この実施形態では、頭部保護エアバッグ12は、前席及び後席の側方に位置する前後のサイドウインドガラス14における下側の一部を除く部分を覆い得るように構成されている。
図示は省略するが、頭部保護エアバッグ12は、例えばロール折り又は蛇腹折りされて長尺状にされた上で、フロントピラー(Aピラー)16からルーフサイド部18に亘って収納されており、後述する所定の場合に図1に示される如く前後のサイドウインドガラス14、センタピラー15に沿って展開して前席、後席の乗員の頭部を保護するようになっている。なお、この実施形態におけるルーフサイド部18は、ルーフサイドレールとルーフヘッドライニングの車幅方向端部との間の部分である。
また、側突エアバッグ装置10は、頭部保護エアバッグ12内にガスを供給するためのインフレータ20を備えている。インフレータ20は、その内部にイグナイタ、着火剤、ガス発生剤(燃焼してガスを発生するもの、又は燃焼して圧縮不活性ガスの流路を開放するもの)等を収容して構成されている。着火剤がイグナイタによって点火されると、ガス発生剤が燃焼して多量のガスを発生するようになっている。インフレータ20のガス吹出口は、頭部保護エアバッグ12の内部と連通されている。この実施形態では、インフレータ20はルーフサイド部18に配設されているが、例えばリヤピラー21等の他の部分にインフレータ20を配設しても良い。
さらに、側突エアバッグ装置10は、図示しない側突センサ及びエアバッグECUを備えている。側突センサは、自動車Sの側突状態を検出してエアバッグECUに検出信号を出力するように構成されており、エアバッグECUは、検出信号が入力されるとインフレータ20のイグナイタを作動するようになっている。したがってエアバッグECUがインフレータを作動すると、該インフレータ20が発生したガスによって頭部保護エアバッグ12が膨張し、展開するようになっている。なお、さらにロールオーバセンサを設け、ロールオーバ状態を検出した際にエアバッグECUに検出信号を出力して、頭部保護エアバッグ12を膨張展開するようにしても良い。
図1に示される如く、サイドエアバッグ22は、乗員が着座するシート24と車体のサイドドア26との間で展開して、シート24に着座している乗員の上体を保護するようになっている。図示は省略するが、サイドエアバッグ22は、例えばロール折り又は蛇腹折りされた上で、シート24のシートバック24Aのドア側側部に上下方向に沿って収納されており、インフレータ28からのガス供給によって膨張、展開するようになっている。
インフレータ28は、インフレータ20と同様に構成されており、サイドエアバッグ22と共にシートバック24A内に配設されている。インフレータ28及びサイドエアバッグ22は、シートバック24Aに代えて、ドア26のドアトリム内に配設されても良い。このインフレータ28は、上記したエアバッグECUによって制御されるようになっており、このエアバッグECUは側突センサから検出信号が入力されるとインフレータ28のイグナイタを作動するように構成されている。
したがって、側突エアバッグ装置10では、側突センサからの検出信号がエアバッグECUに入力された場合には、頭部保護エアバッグ12、サイドエアバッグ22が共にガス供給を受けて膨張、展開するようになっている。
そして、図1に示される如く、側突エアバッグ装置10では、膨張展開した頭部保護エアバッグ12の下端部が、膨張展開したサイドエアバッグ22の上端部に干渉し得る構成とされている。具体的には、側突エアバッグ装置10では、展開最終状態(展開完了状態)における頭部保護エアバッグ12の下端とサイドエアバッグ22の上端との隙間が50mm以内となる構成とされている。
したがって、側突エアバッグ装置10では、図1に示すように頭部保護エアバッグ12の下端とサイドエアバッグ22の上端とが互いの展開最終状態で上下方向にオーバラップするか、又は、展開最終状態に至る前の膨張途中で頭部保護エアバッグ12の下端とサイドエアバッグ22の上端とが干渉し得る。後者の干渉は、エアバッグ、特に頭部保護エアバッグ12が膨張途中において展開最終形状よりも下方に伸びること、シート24に配設されたサイドエアバッグ22の上下位置がシート24の上下アジャスタ操作(高さ調節)やシートバック24Aのリクライニング角度によって変化すること等に起因して生じ、上記隙間が50mm以内の場合に生じる可能性が高い。この50mm以内の設定は、シート24の上下位置が標準位置に位置する場合の値である。
(サイドエアバッグの構成)
図2(A)には展開状態のサイドエアバッグ22が側面図にて示されており、図2(B)には図2(A)の2B−2B線に沿う断面図が示されている。これらの図に示される如く、サイドエアバッグ22は、ガス供給を受けて膨張すると、下から順に腰部保護バッグ部22A、胸部保護バッグ部22B、肩部保護バッグ部22Cが形成されるようになっている。
腰部保護バッグ部22Aと胸部保護バッグ部22Bとは、サイドエアバッグ22の下部に設けられた縫製部30によって仕切られている。縫製部30は、サイドエアバッグ22における前後方向の両端を除く部分で、展開して車幅方向内側を構成する部分と車幅外側を構成する部分とを縫製によって結合(直接的に接合)している。縫製部30は、後端が前端よりも上側に位置するように傾斜して形成されている。
胸部保護バッグ部22Bと肩部保護バッグ部22Cとは、サイドエアバッグ22の上部に設けられた縫製部32によって仕切られている。縫製部32は、サイドエアバッグ22における前後方向の後端を除く部分で、展開して車幅方向内側を構成する部分と車幅外側を構成する部分とを縫製によって結合している。縫製部32は、水平線に略沿って長手となるように形成されている。なお、縫製部32は、縫製部30と同様にサイドエアバッグ22の前端に至らない構成とすることもできる。
このサイドエアバッグ22では、腰部保護バッグ部22A、胸部保護バッグ部22B、肩部保護バッグ部22Cが連通される後端側にインフレータ28が配設されており、インフレータ28がガスを発生すると、腰部保護バッグ部22A、胸部保護バッグ部22B、肩部保護バッグ部22Cがそれぞれ膨張展開するようになっている。
図1に示される如く、膨張展開状態における上部の縫製部32は、その上下位置が自動車SのベルトラインBL(サイドウインドガラス14(露出部分)の下縁)の上下位置に略一致し、該ベルトラインBLと略平行を成すように構成されている。すなわち、サイドエアバッグ22の肩部保護バッグ部22Cは、少なくとも一部がベルトラインBLよりも上側で膨張展開するように構成されている。
そして、サイドエアバッグ22では、その縫製部32において、その上部である肩部保護バッグ部22Cが縫製部32よりも下側部分に対し車室内方向に変位する(倒れる)ように屈曲し易い構成とされている。したがって、この実施形態における縫製部32が、本発明における「薄肉部」に相当し、縫製部32を構成する図示しない縫合糸が「膨張規制部材」に相当する。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の側突エアバッグ装置10では、シート24に乗員が着座している場合に側突センサが自動車Sの側突を検出して検出信号を出力すると、エアバッグECUがインフレータ20、28のイグナイタをそれぞれ作動する。すると、インフレータ20から頭部保護エアバッグ12内にガスが供給されると共に、インフレータ28からサイドエアバッグ22内にガスが供給され、これら頭部保護エアバッグ12、サイドエアバッグ22はそれぞれ膨張展開する。これにより、シート24に着座している乗員は、その頭部が頭部保護エアバッグ12にて保護されると共に、その上体(腰部、胸部、肩部)がサイドエアバッグ22にて保護される。
ここで、側突エアバッグ装置10では、サイドエアバッグ22の上部に縫製部32が設けられているため、頭部保護エアバッグ12の下端部とサイドエアバッグ22の上端部との干渉が生じた場合に、図3(A)に示される如く、サイドエアバッグ22の肩部保護バッグ部22Cが胸部保護バッグ部22Bに対し車室内側に曲がる。このため、サイドエアバッグ22が頭部保護エアバッグ12の適正な展開を阻害することが防止され、頭部保護エアバッグ12はサイドウインドガラス14、センタピラー15に沿って適正に展開する。
さらに、胸部保護バッグ部22Bと肩部保護バッグ部22Cとの間に縫製部32が形成されない、図3(B)に示す比較例との比較で説明すると、比較例に係るサイドエアバッグ50は、頭部保護エアバッグ12の下端部が干渉した場合、肩部保護バッグ部22Cがドア26に沿った直立姿勢を維持するため、頭部保護エアバッグ12の下端部がサイドウインドガラス14側に曲がってしまう。すなわち、サイドエアバッグ50によって頭部保護エアバッグ12の適正な展開が妨げられ、頭部保護エアバッグ12が所要の性能を発揮し得ない状態が生じる。例えば、サイドウインドガラス14によって頭部保護エアバッグ12が損傷したり、ベルトライン近くまでテンションラインが形成されずに乗員の車外放出防止性能が低下したりすることが懸念される。
これに対して、本発明の実施形態に係る側突エアバッグ装置10では、上記の通りサイドエアバッグ22が頭部保護エアバッグ12の適正な展開を阻害することが防止されるため、頭部保護エアバッグ12の所要の性能が発揮される。
また、側突エアバッグ装置10では、縫製部32が車体前後方向に沿って設けられているため、サイドエアバッグ22は、頭部保護エアバッグ12と干渉した場合に、前後方向の各部において、確実に肩部保護バッグ部22Cが車室内側に倒れて頭部保護エアバッグ12の適正な展開を担保する。
さらに、サイドエアバッグ22の縫製部32の上下方向の位置(高位)がベルトラインBLに略一致するように設定されているため、換言すれば、肩部保護バッグ部22Cがドア26(のトリム)に接触しないか又は接触面積が小さいため、サイドエアバッグ22におけるベルトラインBLよりも上側に展開する部分(肩部保護バッグ部22C)が確実に車室内側に曲がる。また、縫製部32がベルトラインBLよりも大きく上側に位置すると、胸部保護バッグ部22Bの上端が頭部保護エアバッグ12の適正な展開を阻害することが懸念されるが、縫製部32の高位がベルトラインBLに略一致するように設定されているため、頭部保護エアバッグ12はベルトラインBL近傍に至るまで適正な展開が担保される。
このように、第1の実施形態に係る側突エアバッグ装置10では、サイドエアバッグ22と共に展開する頭部保護エアバッグ12を適正に展開させることができる。これにより、側突エアバッグ装置10では、サイドエアバッグ22(肩部保護バッグ部22C)を備える構成において、頭部保護エアバッグ12の下端をベルトラインBLに近接させ、ロールオーバ対応を図ることが実現された。なお、頭部保護エアバッグ12の下端をベルトラインBLに略一致させる(サイドウインドガラス14の全面を覆い得る)構成とし、ロールオーバ対応性能を向上させることも可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、サイドエアバッグ22に代えてサイドエアバッグ40を備える点でのみ、第1の実施形態と異なる。以下、サイドエアバッグ40の構成、及びサイドエアバッグ40を備えることによる作用効果を説明する。
図4(A)には展開状態のサイドエアバッグ40が側面図にて示されており、図4(B)には図4(A)の4B−4B線に沿う断面図が示されている。これらの図に示される如く、サイドエアバッグ40は、ガス供給を受けて膨張すると、下から順に腰部保護バッグ部40A、胸部保護バッグ部40B、肩部保護バッグ部40Cが形成されるようになっている。
腰部保護バッグ部40Aと胸部保護バッグ部40Bとは、サイドエアバッグ40の下部に設けられたストラップ42によって仕切られている。ストラップ42は、サイドエアバッグ40における前後方向の両端を除く部分で、展開して車幅方向内側を構成する部分と車幅外側を構成する部分とを連結し、サイドエアバッグ40が車幅方向においてストラップ42の幅以上に膨張することを規制するようになっている。ストラップ42は、後端が前端よりも上側に位置するように傾斜して形成されている。後端が前端よりも上側に位置するように傾斜して形成されている。
胸部保護バッグ部40Bと肩部保護バッグ部40Cとは、サイドエアバッグ40の上部に設けられたストラップ44によって仕切られている。ストラップ44は、サイドエアバッグ40における前後方向の両端を除く部分で、展開して車幅方向内側を構成する部分と車幅外側を構成する部分とを連結し、サイドエアバッグ40が車幅方向においてストラップ44の幅以上に膨張することを規制するようになっている。ストラップ44は、水平線に略沿って長手となるように配設されている。なお、ストラップ44は、図2の縫製部32と同様にサイドエアバッグ40の前端に至る構成とすることもできる。
このサイドエアバッグ40では、腰部保護バッグ部40A、胸部保護バッグ部40B、肩部保護バッグ部40Cが連通される後端側にインフレータ28が配設されており、インフレータ28がガスを発生すると、腰部保護バッグ部40A、胸部保護バッグ部40B、肩部保護バッグ部40Cがそれぞれ膨張展開するようになっている。
図1に括弧付きの符号で示される如く、膨張展開状態におけるストラップ44は、その上下位置が自動車SのベルトラインBL(サイドウインドガラス14(露出部分)の下縁)の上下位置に略一致し、該ベルトラインBLと略平行を成すように構成されている。すなわち、サイドエアバッグ40の肩部保護バッグ部40Cは、少なくとも一部がベルトラインBLよりも上側で膨張展開するように構成されている。
そして、サイドエアバッグ40では、そのストラップ44の設置部位において、その上部である肩部保護バッグ部40Cがストラップ44よりも下側部分に対し車室内方向に変位する(倒れる)ように屈曲し易い構成とされている。したがって、この実施形態におけるストラップ44が、本発明における「膨張規制部材」に相当し、本発明における「薄肉部」をサイドエアバッグ40に形成する。
以上説明したサイドエアバッグ40は、頭部保護エアバッグ12の下端が肩部保護バッグ部40Cに干渉すると、ストラップ44の設置部位において肩部保護バッグ部40Cが車室内側に曲がるように屈曲するため、このサイドエアバッグ40を備えた側突エアバッグ装置10では、第1の実施形態と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
なお、上記した実施形態においては、サイドエアバッグ22をフロントシートのシートバック側部に配設した構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、リヤシートのシートバック側部にサイドエアバッグを配設した構成にも適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る側突エアバッグ装置の概略全体構成を示す車室内から見た側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る側突エアバッグ装置を構成するサイドエアバッグを示す図であって、(A)は側面図、(B)は図2(A)の2B−2B線に沿う断面図である。 (A)は、本発明の第1の実施形態に係る側突エアバッグ装置の頭部保護エアバッグ及びサイドエアバッグが展開した状態を示す背面断面図、(B)は本実施形態との比較例に係る側突エアバッグ装置の頭部保護エアバッグ及びサイドエアバッグが展開した状態を示す背面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る側突エアバッグ装置を構成するサイドエアバッグを示す図であって、(A)は側面図、(B)は図4(A)の4B−4B線に沿う断面図である。
符号の説明
10 側突エアバッグ装置
12 頭部保護エアバッグ
22 サイドエアバッグ
24 シート
32 縫製部(薄肉部、膨張規制部材)
40 サイドエアバッグ
44 ストラップ(薄肉部、膨張規制部材)

Claims (4)

  1. 乗員着座用のシート又は該シートの側方に配設され、車両の側面衝突時に前記シートに着座した乗員の上体の側方で展開するサイドエアバッグと、
    車体の幅方向端部における上縁部に沿って配設され、車両の側面衝突時に前記シートに着座した乗員の頭部の側方で展開する頭部保護エアバッグとを備えた側突エアバッグ装置であって、
    前記サイドエアバッグは、上下方向の中間部よりも上側に設けられ、該設置部位よりも上側部分を車室内側に曲がり易くする薄肉部を有する側突エアバッグ装置。
  2. 乗員着座用のシート又は該シートの側方に配設され、車両の側面衝突時に前記シートに着座した乗員の上体の側方で展開するサイドエアバッグと、
    車体の幅方向端部における上縁部に沿って配設され、車両の側面衝突時に前記シートに着座した乗員の頭部の側方で展開する頭部保護エアバッグと、
    前記サイドエアバッグにおける上下方向の中間部よりも上側に設けられ、該サイドエアバッグの車幅方向の膨張を他の部分に対し抑制することで、該サイドエアバッグにおける膨張抑制部分よりも上側部分を車室内側に曲がり易くする膨張規制部材と、
    を備えた側突エアバッグ装置。
  3. 前記薄肉部又は膨張規制部材は、車体前後方向に沿って連続的又は断続的に設けられている請求項1又は請求項2記載の側突エアバッグ装置。
  4. 前記薄肉部又は膨張規制部材は、前記サイドエアバッグにおける車室内側と車室外側とを縫製により結合する縫製部である請求項3記載の側突エアバッグ装置。
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