JP2006304558A - モータ組込みハイポサイクロイド減速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力軸の振れや撓みによる減速機構への影響を小さくして、減速機構の噛み合い状態を良好に維持することができるモータ組込みハイポサイクロイド減速機を提供する。
【解決手段】ケース部材10(第1及び第2のケース11,12)の対向壁部にボール軸受13,14がそれぞれ設けられ、各軸受13,14にて出力軸15がケース部材10の対向壁部間に架け渡して支持される。この出力軸15の負荷駆動部15xは減速機の軸方向一側に設定され、出力軸15の減速機構Gとの連結部分(出力盤15a)が軸方向他側に設定される。
【選択図】 図1
【解決手段】ケース部材10(第1及び第2のケース11,12)の対向壁部にボール軸受13,14がそれぞれ設けられ、各軸受13,14にて出力軸15がケース部材10の対向壁部間に架け渡して支持される。この出力軸15の負荷駆動部15xは減速機の軸方向一側に設定され、出力軸15の減速機構Gとの連結部分(出力盤15a)が軸方向他側に設定される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電動モータと減速機構を同軸上に組み込んで一体化させたモータ組込みハイポサイクロイド減速機に関する。
従来から低速度で高トルクを得る目的で電動モータに減速機構を取付けた構成のものは種々存在していた。これらの多くは、減速機構のアセンブリと電動モータのアセンブリとをそれぞれ別個に製造した後、これらを連結させて一体的に組み立てている。この減速機構の1つにハイポサイクロイド機構があり、このハイポサイクロイド機構を用いる減速機が提案されている(特許文献1参照)。
このハイポサイクロイド減速機構では、先ず出力軸の外周に電動モータ(電動駆動部)の回転子が回転自在に設けられ、該回転子の外周には固定子が配置される。回転子は、該回転子の回転軸線に対してオフセットさせた偏心軸部(偏心体)を回転させ、該偏心軸部とベアリングを介して設けられる遊星ギヤ(遊星外歯車)をケースに固定されるリングギヤ(固定太陽内歯車)に沿って公転させる。同時に、公転する遊星ギヤはリングギヤとの噛み合いにより自転するため、この遊星ギヤの自転を出力盤を介して出力軸に伝達することで、該出力軸から減速出力が得られるようになっている。
特開2000−120810号公報
ところで、このようなハイポサイクロイド減速機構を用いる減速機においては、遊星ギヤを偏心させて回転させることから、減速機構において異音発生の要因等となる噛み合い不良が生じ易く、その噛み合いをシビアにする必要がある。
そのため、遊星ギヤと駆動連結する出力軸を安定して支持し、該出力軸の振れを小さくすることが要求される。また、出力軸に対し例えば径方向に荷重がかかると該出力軸に撓みが生じ、この撓みが減速機構の噛み合い状態を悪化させる。そのため、出力軸が撓むことによる減速機構への影響を小さくすることも要求されている。
本発明の目的は、出力軸の振れや撓みによる減速機構への影響を小さくして、減速機構の噛み合い状態を良好に維持することができるモータ組込みハイポサイクロイド減速機を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、ケース部材と、前記ケース部材内に配設され、回転子を回転駆動するモータ部と、前記ケース部材内において前記回転子の中心軸線と同軸上に移動不能に設けられるリングギヤと、該リングギヤの内側において前記中心軸線に対して偏心させて配置され、前記回転子の回転に基づいて公転されると共に該リングギヤとの噛合により自転する遊星ギヤとを有するハイポサイクロイド減速機構と、前記ケース部材に前記中心軸線と同軸上に回転可能に支持され、前記遊星ギヤとの連結により前記遊星ギヤの回転に伴って回転し、その回転にて負荷を駆動する出力軸と、を備えたモータ組込みハイポサイクロイド減速機であって、前記ケース部材の対向壁部に軸受部材をそれぞれ設け、各軸受部材にて前記出力軸を前記ケース部材の対向壁部間に架け渡して支持すると共に、前記出力軸の負荷駆動部を減速機の軸方向一側に設定し、前記出力軸の前記減速機構との連結部分を減速機の軸方向他側に設定したことをその要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、前記出力軸の軸方向一側を前記ケース部材から突出させ、その突出部位を前記負荷駆動部としたことをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、前記回転子は、前記出力軸が貫通するように設けられるものであり、前記出力軸に対して軸受部材を介して回転可能に支持されることをその要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、前記出力軸を支持する前記軸受部材のうち少なくとも一方と、前記回転子を支持する軸受部材とをボール軸受にて構成したことをその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、前記回転子には前記中心軸線に対して偏心させた偏心部が設けられ、該偏心部に対して軸受部材を介して前記遊星ギヤが取り付けられることをその要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、前記遊星ギヤを支持する前記軸受部材をボール軸受にて構成したことをその要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、減速機のケース部材の対向壁部に軸受部材がそれぞれ設けられ、各軸受部材にて出力軸がケース部材の対向壁部間に架け渡して支持される。従って、出力軸はケース部材内で極力離間した2つの軸受部材にて支持されるので、該出力軸は安定して支持され、該出力軸の振れは小さい。また、出力軸の負荷駆動部が減速機の軸方向一側に設定され、出力軸の減速機構との連結部分が軸方向他側に設定される。従って、出力軸の負荷駆動部に対し例えば径方向に荷重がかかって該出力軸に撓みが生じても、減速機構は出力軸とは軸方向において反対側に配置され互いが離間されるので、その撓みの影響は小さく抑えられる。このように出力軸の振れや撓みによる減速機構への影響が小さく抑えられるので、減速機構に噛み合いをシビアにする必要があるハイポサイクロイド減速機構を用いているが、この減速機構の噛み合いを良好に維持でき、異音発生等を抑えることが可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、減速機のケース部材の対向壁部に軸受部材がそれぞれ設けられ、各軸受部材にて出力軸がケース部材の対向壁部間に架け渡して支持される。従って、出力軸はケース部材内で極力離間した2つの軸受部材にて支持されるので、該出力軸は安定して支持され、該出力軸の振れは小さい。また、出力軸の負荷駆動部が減速機の軸方向一側に設定され、出力軸の減速機構との連結部分が軸方向他側に設定される。従って、出力軸の負荷駆動部に対し例えば径方向に荷重がかかって該出力軸に撓みが生じても、減速機構は出力軸とは軸方向において反対側に配置され互いが離間されるので、その撓みの影響は小さく抑えられる。このように出力軸の振れや撓みによる減速機構への影響が小さく抑えられるので、減速機構に噛み合いをシビアにする必要があるハイポサイクロイド減速機構を用いているが、この減速機構の噛み合いを良好に維持でき、異音発生等を抑えることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、出力軸の軸方向一側がケース部材から突出し、その突出部位が負荷駆動部とされるので、該負荷駆動部と減速機構とが極力離間され、出力軸に撓みが生じた場合の減速機構への影響がより小さくなる。しかも、負荷駆動部が軸受部材の外側となるので、このことによっても出力軸の撓みが減速機構に与える影響がより小さくなる。
請求項3に記載の発明によれば、出力軸がケース部材の対向壁部間に架け渡して支持されることから、回転子は該出力軸が貫通するように設けられる。そして、回転子は、出力軸に対して軸受部材を介して回転可能に支持される。従って、回転子を回転可能に支持する手段を特別に構成する必要がなく、例えば減速機の省スペース化に寄与できる等の効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、出力軸を支持する軸受部材のうち少なくとも一方と、回転子を支持する軸受部材とがボール軸受にて構成される。つまり、ボール軸受は径方向に支持するだけでなく軸方向への移動を規制できるため、出力軸及び回転子の軸方向への移動を規制する手段を特別に構成する必要がなく、例えば部品数を低減できる等の効果が得られる。
請求項5に記載の発明によれば、回転子には中心軸線に対して偏心させた偏心部が設けられ、該偏心部に対して軸受部材を介して遊星ギヤが取り付けられる。つまり、遊星ギヤを偏心部に取り付けるだけで、容易に遊星ギヤを偏心させて配置することができる。また、偏心部を回転子に一体に設けられるので、部品数の増加を伴わない。因みに、この偏心部を軸受部材や遊星ギヤの一部を収容可能な凹部とすれば、軸方向の小型化が可能である。
請求項6に記載の発明によれば、遊星ギヤを支持する軸受部材が、径方向の支持に加え軸方向に移動規制できるボール軸受にて構成されるので、遊星ギヤの軸方向への移動を規制する手段を特別に構成する必要がなく、例えば部品数を低減できる等の効果が得られる。
本発明によれば、出力軸の振れや撓みによる減速機構への影響を小さくして、減速機構の噛み合い状態を良好に維持することができるモータ組込みハイポサイクロイド減速機を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施の形態におけるモータ組込みハイポサイクロイド減速機を示す。図1において、ケース部材10は、共に略椀状をなす第1のケース11と第2のケース12とからなり、内部に構成部品を収容するための空間を形成している。第1のケース11の中央部にはボール軸受13が設けられると共に、第2のケース12の中央部にはボール軸受14が設けられ、両軸受13,14により減速機の出力軸15の両端部が回転可能に軸支されている。つまり、出力軸15は、両ケース11,12の対向壁部間に架け渡されて支持されている。
図1は、本実施の形態におけるモータ組込みハイポサイクロイド減速機を示す。図1において、ケース部材10は、共に略椀状をなす第1のケース11と第2のケース12とからなり、内部に構成部品を収容するための空間を形成している。第1のケース11の中央部にはボール軸受13が設けられると共に、第2のケース12の中央部にはボール軸受14が設けられ、両軸受13,14により減速機の出力軸15の両端部が回転可能に軸支されている。つまり、出力軸15は、両ケース11,12の対向壁部間に架け渡されて支持されている。
第1のケース11内には、固定子を構成する永久磁石16と、回転子を構成するロータコア17及び巻線18と、ブラシ及び整流子よりなる整流機構19とを備えるモータ部Mが構成されている。永久磁石16は、第1のケース11の内周面に複数個固着されている。永久磁石16の内側には、巻線18が巻装された環状のロータコア17がボール軸受20を介して前記出力軸15に回転可能に軸支されている。ロータコア17の軸方向一側(ボール軸受13側)において凹設される空間には整流機構19が配置され、該整流機構19は巻線18に対して外部電源を供給する。
ロータコア17の軸方向他側(整流機構19と反対側)には、巻線18が巻装される部位より内側において、軸方向に凹設される偏心部17aが設けられている。偏心部17aは、前記出力軸15の中心軸線L1に対して偏心させた偏心軸線L2をその中心軸線としている。この偏心部17aにはボール軸受21が嵌め込まれ、該ボール軸受21により遊星ギヤ25が回転可能に支持されている。つまり、この偏心部17aにより、遊星ギヤ25は出力軸15に対して偏心して配置される。
遊星ギヤ25は、中心部から軸方向一方に円筒状に突出する装着部25cが設けられている。装着部25cは、ボール軸受21の内側に嵌め込まれ、前記出力軸15を挿通させている。遊星ギヤ25は、第1のギヤ部(外歯車)25aと、軸方向他側において第1のギヤ部25aより小径の第2のギヤ部(外歯車)25bとを有している。これら第1及び第2のギヤ部25a,25bは同軸線上に設けられ、偏心軸線L2と一致している。
第1のギヤ部25aは、第2のケース12の内周面に固定されるリングギヤ(内歯車)26と噛合されている。リングギヤ26は、その中心軸線が前記出力軸15の中心軸線L1と一致するように設けられている。リングギヤ26は、第1のギヤ部25aより大径(この場合、リングギヤ26の半径は第1のギヤ部25aの半径に該ギヤ部25aの偏心距離を加えた値)に設定されている。
第2のギヤ部25bは、前記出力軸15に設けられる出力盤15aのリングギヤ部(内歯車)15bと噛合されている。リングギヤ部15bは、その中心軸線が該出力軸15の中心軸線L1と一致するように設けられている。リングギヤ部15bは、第2のギヤ部25bより大径(この場合、リングギヤ部15bの半径は第2のギヤ部25bの半径に該ギヤ部25bの偏心距離を加えた値)に設定されている。そして、このリングギヤ部15bに加え、前記遊星ギヤ25及びリングギヤ26により、ハイポサイクロイド減速機構Gが構成されている。
出力軸15は、軸方向他側に前記出力盤15aが設けられており、軸方向一側が第1のケース11から外部に突出している。この出力軸15の外部に突出した部位は負荷駆動部15xとなっており、該負荷駆動部15xは負荷に連結されて駆動力を伝達する。
上記の構成において、モータ部Mに通電を行うと、整流機構19を介して巻線18に回転位置に応じた電流が流れてロータコア17が磁化され、永久磁石16に対して吸引又は反発力を受け、ロータコア17(回転子)が出力軸15を中心にして回転する。
この際、偏心部17aにボール軸受21を介して支持される遊星ギヤ25は、出力軸15の中心軸線L1をその中心として公転する。また、遊星ギヤ25の第1のギヤ部25aはリングギヤ26と噛み合うので、遊星ギヤ25は公転しながら自転し、該遊星ギヤ25の軌跡はハイポサイクロイドとなる。遊星ギヤ25の第2のギヤ部25bも同様にハイポサイクロイドの軌跡を描く。第2のギヤ部25bは出力軸15(出力盤15a)のリングギヤ部15bと噛み合うので、出力軸15は第2のギヤ部25bの回転につれて回転する。このときの出力軸15の回転は、第2のギヤ部25bの径が第1のギヤ部25aの径よりも小さいことから、ロータコア17(回転子)の回転に対して減速された回転となる。そして、この出力軸15の減速出力は、減速機構Gと連結する側とは反対側に設けられる負荷駆動部15xから負荷側に伝達されるようになっている。
次に、本実施の形態にて得られる効果を以下に記載する。
(1)ケース部材10(第1及び第2のケース11,12)の対向壁部にボール軸受13,14がそれぞれ設けられ、各軸受13,14にて出力軸15がケース部材10の対向壁部間に架け渡して支持されている。従って、出力軸15はケース部材10内で極力離間した2つの軸受13,14にて支持されるので、該出力軸15を安定して支持することができ、該出力軸15の振れを小さくすることができる。また、出力軸15の負荷駆動部15xが減速機の軸方向一側に設定され、出力軸15の減速機構Gとの連結部分(出力盤15a)が軸方向他側に設定されている。従って、出力軸15の負荷駆動部15xに対し例えば径方向に荷重がかかって該出力軸15に撓みが生じても、減速機構Gは出力軸15とは軸方向において反対側に配置され互いが離間されるので、その撓みの影響を小さく抑えることができる。このように出力軸15の振れや撓みによる減速機構Gへの影響を小さく抑えることができるので、本実施の形態のように減速機構Gに噛み合いをシビアにする必要があるハイポサイクロイド減速機構を用いているが、この減速機構Gの噛み合いを良好に維持することができ、異音発生等を抑えることができる。
(1)ケース部材10(第1及び第2のケース11,12)の対向壁部にボール軸受13,14がそれぞれ設けられ、各軸受13,14にて出力軸15がケース部材10の対向壁部間に架け渡して支持されている。従って、出力軸15はケース部材10内で極力離間した2つの軸受13,14にて支持されるので、該出力軸15を安定して支持することができ、該出力軸15の振れを小さくすることができる。また、出力軸15の負荷駆動部15xが減速機の軸方向一側に設定され、出力軸15の減速機構Gとの連結部分(出力盤15a)が軸方向他側に設定されている。従って、出力軸15の負荷駆動部15xに対し例えば径方向に荷重がかかって該出力軸15に撓みが生じても、減速機構Gは出力軸15とは軸方向において反対側に配置され互いが離間されるので、その撓みの影響を小さく抑えることができる。このように出力軸15の振れや撓みによる減速機構Gへの影響を小さく抑えることができるので、本実施の形態のように減速機構Gに噛み合いをシビアにする必要があるハイポサイクロイド減速機構を用いているが、この減速機構Gの噛み合いを良好に維持することができ、異音発生等を抑えることができる。
(2)出力軸15は、ケース部材10から突出した軸方向一側の部位を負荷駆動部15xとしているので、該負荷駆動部15xと減速機構Gとが極力離間され、出力軸15に撓みが生じた場合の減速機構Gへの影響をより小さくすることができる。しかも、負荷駆動部15xがボール軸受13の外側となるので、このことによっても出力軸15の撓みが減速機構に与える影響をより小さくすることができる。
(3)出力軸15がケース部材10の対向壁部間に架け渡して支持されることから、ロータコア17(回転子)は該出力軸15が貫通するように設けられている。そして、ロータコア17は、出力軸15に対してボール軸受20を介して回転可能に支持されている。従って、ロータコア17を回転可能に支持する手段を特別に構成する必要がなく、例えば減速機の省スペース化に寄与できる等の効果を得ることができる。
(4)出力軸15を支持する2つの軸受13,14と、ロータコア17を支持する軸受20とがボール軸受にて構成されている。つまり、これらボール軸受13,14,20は径方向に支持するだけでなく軸方向への移動を規制できるため、出力軸15及びロータコア17の軸方向への移動を規制する手段を特別に構成する必要がなく、例えば部品数を低減できる等の効果を得ることができる。
(5)ロータコア17には中心軸線L1に対して偏心させた偏心部17aが設けられ、該偏心部17aに対してボール軸受21を介して遊星ギヤ25が取り付けられている。つまり、遊星ギヤ25を偏心部17aに取り付けるだけで、容易に遊星ギヤ25を偏心させて配置することができる。また、偏心部17aをロータコア17に一体に設けられるので、部品数の増加を伴わない。また、この偏心部17aを軸受21や遊星ギヤ25の一部を収容可能な凹部としているので、軸方向の小型化を図ることができる。
(6)遊星ギヤ25を支持する軸受21が、径方向の支持に加え軸方向に移動規制できるボール軸受にて構成されるので、遊星ギヤ25の軸方向への移動を規制する手段を特別に構成する必要がなく、例えば部品数を低減できる等の効果を得ることができる。
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、ケース部材10より突出した出力軸15の部位を負荷駆動部15xとしたが、例えば出力軸15を中空若しくは凹部とし、内部に負荷駆動部を設定してもよい。この場合の負荷駆動部においても、減速機構Gとは軸方向において反対側に設定する。
・上記実施の形態では、ケース部材10より突出した出力軸15の部位を負荷駆動部15xとしたが、例えば出力軸15を中空若しくは凹部とし、内部に負荷駆動部を設定してもよい。この場合の負荷駆動部においても、減速機構Gとは軸方向において反対側に設定する。
・上記実施の形態では、軸受13,14,20,21を全てボール軸受としたが、ボール軸受に限定されるものではなく、例えば滑り軸受等を用いてもよい。
・上記実施の形態では、ロータコア17を出力軸15に対して軸受20にて支持したが、例えばケース部材10にロータコア17を支持する支持部を設け、該支持部にてロータコア17を支持するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、ロータコア17を出力軸15に対して軸受20にて支持したが、例えばケース部材10にロータコア17を支持する支持部を設け、該支持部にてロータコア17を支持するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、ロータコア17に凹状の偏心部17aを設けて遊星ギヤ25を組み付けるようにしたが、偏心部は凸状であってもよい。また、別部材にて偏心部を構成し、ロータコア17に組み付けるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、ブラシ及び整流子にて機械的に整流を行う整流機構19を用いた構成のモータ部Mを組み込んだが、整流機構19を電気的に行う所謂ブラシレスモータを組み込んでもよい。
10…ケース部材、13…軸受部材としてのボール軸受、14…軸受部材としてのボール軸受、15…出力軸、15a…減速機構の連結部分に相当する出力盤、15x…負荷駆動部、17…回転子を構成するロータコア、17a…偏心部、20…軸受部材としてのボール軸受、21…軸受部材としてのボール軸受、25…遊星ギヤ、26…リングギヤ、G…ハイポサイクロイド減速機構、M…モータ部、L1…中心軸線。
Claims (6)
- ケース部材と、
前記ケース部材内に配設され、回転子を回転駆動するモータ部と、
前記ケース部材内において前記回転子の中心軸線と同軸上に移動不能に設けられるリングギヤと、該リングギヤの内側において前記中心軸線に対して偏心させて配置され、前記回転子の回転に基づいて公転されると共に該リングギヤとの噛合により自転する遊星ギヤとを有するハイポサイクロイド減速機構と、
前記ケース部材に前記中心軸線と同軸上に回転可能に支持され、前記遊星ギヤとの連結により前記遊星ギヤの回転に伴って回転し、その回転にて負荷を駆動する出力軸と、
を備えたモータ組込みハイポサイクロイド減速機であって、
前記ケース部材の対向壁部に軸受部材をそれぞれ設け、各軸受部材にて前記出力軸を前記ケース部材の対向壁部間に架け渡して支持すると共に、
前記出力軸の負荷駆動部を減速機の軸方向一側に設定し、前記出力軸の前記減速機構との連結部分を減速機の軸方向他側に設定したことを特徴とするモータ組込みハイポサイクロイド減速機。 - 請求項1に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、
前記出力軸の軸方向一側を前記ケース部材から突出させ、その突出部位を前記負荷駆動部としたことを特徴とするモータ組込みハイポサイクロイド減速機。 - 請求項1又は2に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、
前記回転子は、前記出力軸が貫通するように設けられるものであり、前記出力軸に対して軸受部材を介して回転可能に支持されることを特徴とするモータ組込みハイポサイクロイド減速機。 - 請求項3に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、
前記出力軸を支持する前記軸受部材のうち少なくとも一方と、前記回転子を支持する軸受部材とをボール軸受にて構成したことを特徴とするモータ組込みハイポサイクロイド減速機。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、
前記回転子には前記中心軸線に対して偏心させた偏心部が設けられ、該偏心部に対して軸受部材を介して前記遊星ギヤが取り付けられることを特徴とするモータ組込みハイポサイクロイド減速機。 - 請求項5に記載のモータ組込みハイポサイクロイド減速機において、
前記遊星ギヤを支持する前記軸受部材をボール軸受にて構成したことを特徴とするモータ組込みハイポサイクロイド減速機。
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