JP2006304219A - 集合住宅用インターホンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】居住者が一斉放送を聞き逃す可能性を低くする集合住宅用インターホンシステムを提供する。
【解決手段】住戸機2においては、音量補正部30の出力端と通話処理部24の送話信号を入力する入力端とをつなぐバイパス経路Bが設けられ、音量補正部30で補正された一斉放送用音声信号がバイパス経路Bを介して送話信号の通話路に伝送される。したがって、通話線Laを介して各住戸機2に伝送された一斉放送用音声信号が音量補正部30で音量補正された後にスピーカ22から送出されるとともに、バイパス経路Bから子器接続線L3を介してドアホン子器6に伝送されてドアホン子器6のスピーカからも送出される。故に、一斉放送の音声を聞くことができる範囲を廊下などの共用部分にまで拡大して居住者が一斉放送を聞き逃す可能性を低くすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、集合住宅の共用玄関に設置された共用部装置と各住戸にそれぞれ設置される住戸機の何れか1台との間で択一的に通信路を確立して通話可能とする集合住宅用インターホンシステムに関し、特に共用部装置と1台の住戸機とが一対一で通話する個別通話の他に、集合住宅の共用部や管理人室などに設置された一斉放送装置により複数の住戸機へ音声を一斉に放送することができる集合住宅用インターホンシステムに関するものである。
従来、集合住宅の共用玄関に設置され音声の入出力が可能な共用部装置(ロビーインターホン)と、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置され共用部装置とは伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置が有する選択手段(テンキーなど)を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機(インターホン親機や住宅情報盤など)と、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置され住戸機とは通話用の子器接続線を介して接続されるドアホン子器と、集合住宅の共用部若しくは管理人室に設置され各住戸機とは伝送線路を介して接続されるとともに一部又は全部の住戸機に対して一斉に音声を放送する一斉放送装置とを備えた集合住宅用インターホンシステムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−14125号公報
ところで、一斉放送には日常的な連絡事項の他に火災や地震発生時の避難誘導等の緊急放送があるが、住戸機が設置されている場所(例えば、居間)とは別の場所に居る居住者が放送を聞き逃してしまう虞があり、居住者が放送を聞き逃す可能性をできるだけ低くすることが望ましい。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、居住者が一斉放送を聞き逃す可能性を低くした集合住宅用インターホンシステムを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、集合住宅の共用玄関に設置され音声の入出力が可能な共用部装置と、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置され共用部装置とは伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置が有する選択手段を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機と、集合住宅の共用部若しくは管理人室に設置され各住戸機とは伝送線路を介して接続されるとともに一部又は全部の住戸機に対して一斉に音声を放送する一斉放送装置と、各住戸に設置されるとともに当該住戸の住戸機と伝送線を介して接続され且つ一斉放送装置で放送された音声が住戸機から伝送線を介して伝送される音響装置とを備え、伝送線路は、少なくとも選択手段の操作に伴って発生し個別通話の開始を指示する制御信号を伝送する制御線と、音声信号を伝送する信号線とからなり、住戸機は、共用部装置との間で信号線を介した通話を行う通話手段と、少なくとも一斉放送の音声を鳴動するスピーカと、信号線を通話手段に接続する状態とスピーカに接続する状態とを択一的に切り換える個別通話/一斉放送切換手段と、制御線を介して伝送される制御信号に基づいて個別通話/一斉放送切換手段を制御する制御手段とを備え、各住戸機では、制御線を介して一斉放送開始を指示する制御信号が伝送され、当該制御信号を受信したときに制御手段が個別通話/一斉放送切換手段を制御して信号線及び伝送線をスピーカに接続する状態に切り換えさせ、音響装置では、伝送線を介して伝送された一斉放送の音声を拡声出力することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、住戸機は、個別通話/一斉放送切換手段とスピーカの間に設けられ一斉放送の音量が所定範囲の値となるように補正する音量補正手段を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、音響装置は、各住戸にそれぞれ設置され住戸機とは通話用の子器接続線を介して接続されるドアホン子器であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかの発明において、音響装置は、各住戸に設置され少なくとも住戸機を介して共用部装置と通話する機能を有した通話装置であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、音響装置は、各住戸にそれぞれ設置され伝送線を介して伝送された一斉放送の音声を鳴動するスピーカを具備することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れかの発明において、共用部装置を一斉放送装置としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、各住戸に設置されるとともに当該住戸の住戸機と伝送線を介して接続され且つ一斉放送装置で放送された音声が住戸機から伝送線を介して伝送される音響装置を備えたので、一斉放送の音声を聞くことができる範囲を拡大して居住者が一斉放送を聞き逃す可能性を低くすることができる。
請求項2の発明によれば、一斉放送の音量が所定範囲の値となるように補正する音量補正手段を各住戸機が備えているため、一斉放送の対象となる住戸機の台数や各住戸機までの配線長に応じて一斉放送装置で一斉放送用音声信号の増幅度を調整することなく、複数の住戸機間における一斉放送の音量のばらつきを抑えることができる。
請求項3の発明によれば、ドアホン子器から一斉放送を行うことで廊下などの共用部分に居る居住者にも一斉放送を聞かせることができる。
請求項4の発明によれば、一斉放送を聞くことができる範囲を拡大して、居住者が一斉放送を聞き逃す可能性を低下することができる。
請求項5の発明によれば、一斉放送を聞くことができる範囲を拡大して、居住者が一斉放送を聞き逃す可能性を低下することができる。
請求項6の発明によれば、管理人や住民が管理人室に戻ることなく一斉放送が利用でき、また、火災や犯罪の発生時などの緊急時に消防署員若しくは警察官などが即時に一斉放送を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1の集合住宅用インターホンシステムの構成例を図1に示す。本実施形態では、集合住宅の共用玄関に設置される共用部装置(ロビーインターホン)1と、各住戸にそれぞれ設置される複数台の住戸機2とを備え、ロビーインターホン1と住戸機2とが伝送線路を介して接続されている。伝送線路は、ロビーインターホン1に接続される幹線L1と、各住戸機2にそれぞれ接続される住戸別線L2とを含み、さらに幹線L1を複数系統(図示せず)に分配するための幹線制御装置3が設けられている。この伝送線路としては、3対以上のペア線をシース内に備える多対ツイストペアケーブルを用いており、図示例ではロビーインターホン1と住戸機2との間で音声信号を伝送する通話線Laと、ロビーインターホン1が具備するカメラ(図示せず)で撮像された映像信号を伝送する映像線Lbと、ロビーインターホン1が有する選択手段(後述する)により選択された住戸機2を指定する制御信号を伝送する制御線Lcとにそれぞれペア線を用いている。つまり、図示例の伝送線路では3対のペア線を用いている。ここで、映像線Lbを介して伝送される映像信号はロビーインターホン1において周波数変調され、後述するように各住戸機2に設けた映像処理部12で周波数復調されてモニタ部13に表示される。
図示は省略するが、ロビーインターホン1は音声を入出力するマイクロホン及びスピーカと、来訪者を撮像するカメラと、住戸番号を指定するための番号キーと呼出釦を有する選択手段とを備え、来訪者が番号キーを操作して訪問先の住戸番号を選択した後に呼出釦を操作すると住戸番号に対応する住戸機2を選択したことになる。ここで、ロビーインターホン1には通話線La及び制御線Lcを介して一斉放送装置(警報監視盤)5が接続されており、ロビーインターホン1で選択された住戸番号が制御線Lcを介して警報監視盤5に伝送されると、警報監視盤5が当該住戸番号に対応する住戸機2に対して制御線Lcを介して制御信号(呼出コマンド)を送出する。
一方、住戸機2は、音声を入出力するマイクロホン21及びスピーカ22を備え、マイクロホン21とスピーカ22とはそれぞれ増幅器23a,23bを介して通話処理部24に接続されている。また、通話処理部24には受話側並びに送話側の各伝送経路と2線の通話線Laとを2線4線変換する2線4線変換部25が増幅器26a,26bを介して接続されている。通話処理部24は、通話線Laを介して伝送されてくる音声信号(受話信号)とマイクロホン21から出力される音声信号(送話信号)のレベルを比較することで通話状態(受話状態又は送話状態)を推定し、受話状態と推定したときには送話信号の伝送経路に損失を挿入し、送話状態と推定したときには受話信号の伝送経路に損失を挿入することで受話モードと送話モードを切り換える音声スイッチや、マイクロホン21とスピーカ22の音響結合によって生じる音響エコーを消去するためのエコーキャンセラなどを具備する。但し、このような音声スイッチやエコーキャンセラは従来周知であるから詳細な構成及び動作の図示並びに説明は省略する。したがって、ロビーインターホン1と住戸機2との間で通話線Laを通して音声信号を授受することができ、来訪者がロビーインターホン1を用いるとともに居住者が住戸機2を用いることによって、来訪者と居住者との間で音声通話が可能となる。
また住戸機2には、住戸別線L2の通話線Laと映像線Lbをそれぞれ通話信号(受話信号及び送話信号)の伝送経路(以下、「通話路」と呼ぶ。)と映像信号の伝送経路に分離する幹線インタフェース部14が設けられている。映像信号の伝送経路は映像処理部12に接続され、通話路は通話/一斉放送切換部15に接続されている。通話/一斉放送切換部15は、幹線インタフェース部14に接続された通話路を、通話路切換部16に接続する状態と、後述する音量補正部30に接続する状態とを択一的に切り換えるものである。また通話路切換部16は、2線4線変換部25に接続された通話路を、通話/一斉放送切換部15に接続する状態と、後述する子器インタフェース部18に接続する状態と、同一住戸内に設置された別の住戸機(図示せず)に接続する状態とを択一的に切り換えるものである。
通話路切換部16に接続された子器インタフェース部18には子器接続線L3を介してドアホン子器6が接続される。ドアホン子器6は集合住宅の各住戸の玄関先に配置されるものであってマイクロホン及びスピーカを備え、子器インタフェース部18はドアホン子器6との通話のための音声双方向増幅回路や通話路を接続するための開閉路回路などを備える。したがって、通話路切換部16が2線4線変換部25に接続された通話路を子器インタフェース部18に接続する状態に切り換えられているときにドアホン子器6と住戸機2との間での通話が可能になっている。また、ドアホン子器6にはテレビカメラが設けられ、子器インタフェース部18では子器接続線L3を介して伝送される音声信号と映像信号を分離し、分離した映像信号を伝送線路を介して映像処理部12に出力してモニタ部13に表示することができるようになっている。さらにドアホン子器6には呼出釦が設けられ、呼出釦が操作されたときに子器接続線L3に呼出信号が送出する機能を有し、住戸機2では呼出信号を検出したときに報知音生成部27で生成された呼出音がスピーカ22から送出されるようになっている。
住戸機2において、モニタ部13には液晶表示器あるいはCRTが用いられる。映像線Lbを通して住戸機2に入力される映像信号は、幹線インタフェース部14で平衡−不平衡変換され、さらに増幅器で増幅された後に映像処理部12において周波数復調される。また、子器接続線L3を通して住戸機2に入力される映像信号も、子器インタフェース部18で平衡−不平衡変換され、さらに増幅器で増幅された後に映像処理部12において周波数復調される。そして、映像処理部12から出力された映像信号は、モニタ部13に入力されることによってモニタ部13の画面に映像を表示する。つまり、ロビーインターホン1やドアホン子器6のカメラにおいて撮像された来訪者の映像が住戸機2のモニタ部13に表示されるから、住戸内の居住者が来訪者を確認することができるのである。
また報知音生成部27は、ロビーインターホン1やドアホン子器6からの呼出等を報知するための報知音を生成し、生成した報知音を増幅器28aを介してスピーカ5に出力するとともに当該報知音をバックトーンとして住戸別線L2又は子器接続線L3にも出力する。すなわち、報知音生成部27には増幅器28bを介してバックトーン送出路切換部17が接続されており、このバックトーン送出路切換部17がバックトーンの送出先を住戸別線L2と子器接続線L3とに択一的に切り換えるようになっている。
住戸機2には、CPUを主構成要素とし内部回路を制御する主制御部10が設けられ、主制御部10には制御線Lcとのインタフェースとなる制御信号送受信回路11が接続される。制御信号送受信回路11は、主制御部10から出力された制御信号を制御線Lcに送出し、制御線Lcから受信した制御信号を主制御部10に引き渡す機能を有する。
ところで、住戸別線L2は分岐器7を介して幹線L1から分岐され、幹線制御装置3においては各系統の幹線L1を直結している。したがって、ロビーインターホン1から送出された制御信号は制御線Lcに接続されるすべての住戸機2に伝送される。ここに、住戸機2の主制御部10には個別にアドレス(たとえば、住戸番号)が設定されており、ロビーインターホン1においてアドレスを選択することによって、アドレスを指定する制御信号(呼出コマンド)が警報監視盤5から制御線Lcを介して全ての住戸機2に伝送することが可能になっている。住戸機2の主制御部10は、制御信号に含まれるアドレスが自己のアドレスであれば映像処理部12やモニタ部13を起動してロビーインターホン1のカメラにおいて撮像された来訪者の映像を住戸機2のモニタ部13に表示させるとともに、報知音生成部27に生成させた報知音(呼出音)をスピーカ22から送出させる。そして、呼出音に応じて居住者が住戸機2の応答釦(図示せず)を押操作すれば、主制御部10が通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を通話路切換部16に接続する状態に切り換えさせるとともに通話路切換部16を制御して2線4線変換部25に接続された通話路を通話/一斉放送切換部15に接続する状態に切り換えさせてロビーインターホン1との間に通信路を確立することにより、ロビーインターホン1と選択された住戸機2との間でのみ通話可能にすることができるとともに、選択された住戸機2でのみカメラで撮像された来訪者をモニタ部13に表示することが可能になる。尚、ロビーインターホン1において選択された住戸機2がロビーインターホン1との間で通信路を確立している状態は、ロビーインターホン1または住戸機2において適宜の操作釦を用いた通話終了が検出されると終了する。
また、ドアホン子器6の呼出釦が押操作されて子器接続線L3に呼出信号が送出されると、呼出信号を検出した住戸機2の主制御部10が映像処理部12やモニタ部13を起動してドアホン子器6のカメラにおいて撮像された来訪者の映像を住戸機2のモニタ部13に表示させるとともに、報知音生成部27に生成させた報知音(呼出音)をスピーカ22から送出させる。そして、呼出音に応じて居住者が住戸機2の応答釦(図示せず)を押操作すれば、主制御部10が通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を通話路切換部16に接続する状態に切り換えさせるとともに通話路切換部16を制御して2線4線変換部25に接続された通話路を子器インタフェース部18に接続する状態に切り換えさせてドアホン子器6との間に通信路を確立することにより、ドアホン子器6と住戸機2との間で通話可能にすることができるとともカメラで撮像された来訪者をモニタ部13に表示することが可能になる。
一方、警報監視盤5は集合住宅の管理人室などに設置され、通話線Laを介して各住戸機2との間で通話並びに一斉放送を行う機能や、制御線Lcを介して各住戸機2に一斉放送の開始及び終了を指示する機能などを有している。例えば、警報監視盤5から全ての住戸機2に対して一斉放送を行う場合、警報監視盤5から一斉放送の開始を指示する制御信号(一斉放送開始コマンド)が制御線Lcを介して各住戸機2に送信され、この制御信号を受信した各住戸機2では、一斉放送開始コマンドに応じて主制御部10が通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を音量補正部30に接続する状態に切り換えさせて警報監視盤5との間に通信路が確立され、警報監視盤5から送出される一斉放送の音声信号(以下、「一斉放送用音声信号」と呼ぶ。)が通話線Laを介して各住戸機2に伝送される。そして、各住戸機2においては音量補正部30で一斉放送用音声信号の音量が自動的に補正され、音量補正された一斉放送用音声信号がスピーカ22から送出される。
図2は音量補正部30の具体構成を示すブロック図である。本実施形態における音量補正部30は、一斉放送用音声信号を遅延させる遅延部31と、遅延部31で遅延された一斉放送用音声信号を増幅する可変増幅器32と、遅延部31に入力する一斉放送用音声信号の音声パワー(音圧レベル)を推定する音声パワー推定部33と、音声パワー推定部33で推定される一斉放送用音声信号の音声パワーに応じて可変増幅部32の増幅度Gを調整する増幅度調整部34とを有する。尚、本実施形態における音量補正部30は、通話処理部24並びに報知音生成部27とともにDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)のハードウェアをソフトウェアで制御することによって実現されているが、これに限定されるものではなく、DSPの代わりにCPUを用いたり、あるいはアナログ回路やディジタル回路で構成することも可能である。
音声パワー推定部33は、立ち上がりが緩やかであり、且つ立ち下がりが急峻な特性をもつ積分回路又はデジタルフィルタによって構成され、図3(c)に示すように初期(t=0〜t1)の一斉放送用音声信号の信号レベルの長時間平均値を音声パワー推定値Pnとする。増幅度調整部34は、音声パワー推定部33が出力する音声パワー推定値Pnと音声パワーの基準値との差分から音声パワー推定値Pnを音声パワー基準値に一致させるために必要な増幅度Gを決定し、可変増幅器32の増幅度を決定した増幅度Gに調整する。具体的には、図3(a)に示すように一斉放送用音声信号の音声パワーと増幅度Gとは比例関係(比例係数が負)にあるから、予め与えられた関係式に基づいて音声パワー推定値Pnから増幅度Gが決定できる。したがって、警報監視盤5から個々の住戸機2までの配線長や一斉放送の対象となる住戸機2の台数等に起因した伝送ロスの違いにかかわらず、図3(b)に示すように一斉放送用音声信号の音量を音量補正部30で補正して所定範囲X内に収めることができる。
而して、集合住宅の規模によっては警報監視盤5から各住戸機2までの伝送線路の配線長が数百メートルから数キロメートルにも及ぶ場合があり、また住戸機2の接続台数及び幹線制御装置3などの幹線機器の接続台数も集合住宅の規模によって異なるため、配線、住戸機2、幹線機器のインピーダンスに起因した伝送線路の伝送ロスも悪化して住戸機2における一斉放送の音量が低下してしまう。しかも、各住戸機2までの配線長、住戸機2の接続台数、幹線機器の接続台数の違いによって住戸機2間に音量のばらつきが生じる虞がある。しかしながら本実施形態によれば、一斉放送の音量が所定範囲の値となるように補正する音量補正部30を各住戸機2が備えているため、一斉放送の対象となる住戸機2の台数や各住戸機2までの配線長に応じて一斉放送装置(警報監視盤5)で一斉放送用音声信号の増幅度を調整することなく、複数の住戸機2間における一斉放送の音量のばらつきを抑えることができる。
ところで本実施形態においては、音量補正部30の出力端と通話処理部24の送話信号を入力する入力端とをつなぐバイパス経路Bが設けられ、音量補正部30で補正された一斉放送用音声信号がバイパス経路Bを介して送話信号の通話路に伝送されるようにしている。すなわち、住戸機2以外の音響装置(本実施形態ではドアホン子器6)による一斉放送を同時に行う旨の指令(以下、「一斉放送拡張指令」と呼ぶ。)が一斉放送開始コマンドに含まれていた場合、この制御信号を受信した各住戸機2では、主制御部10が通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を音量補正部30に接続する状態に切り換えさせて警報監視盤5との間に通信路を確立すると同時に、通話路切換部16を制御して2線4線変換部25に接続された通話路を子器インタフェース部18に接続する状態に切り換えさせてドアホン子器6との間に通信路を確立する。したがって、通話線Laを介して各住戸機2に伝送された一斉放送用音声信号が音量補正部30で音量補正された後にスピーカ22から送出されるとともに、バイパス経路Bを介して通話処理部24の送話信号の通話路に伝送され、さらに通話処理部24、2線4線変換部25、通話路切換部16、子器インタフェース部18から子器接続線L3を介してドアホン子器6に伝送されてドアホン子器6のスピーカから送出される。尚、一斉放送拡張指令を一斉放送開始コマンドに含めてドアホン子器6から同時に一斉放送を行うか否かは警報監視盤5に設けた操作スイッチ等を操作することで管理人が任意に選択できるようになっている。
次に、本実施形態において警報監視盤5より複数台の住戸機2に対して一斉放送を行う際の警報監視盤5並びに各住戸機2の動作を説明する。まず、一斉放送の開始に当たって管理人が警報監視盤5に設けられた一斉放送開始釦(図示せず)を押操作すると、警報監視盤5では、制御部50が一斉放送開始コマンドを制御信号送受信部51から制御線Lcを介して各住戸機2に対して伝送する。尚、上記制御信号には、一斉放送開始コマンドとともに一斉放送の対象である住戸機2のアドレス(住戸番号)、並びに必要に応じて一斉放送拡張指令が含まれる。但し、全ての住戸機2を一斉放送の対象とする場合、各住戸機2の住戸番号を指定する代わりに特殊なアドレス(例えば、何れの住戸機2にも割り当てられていない番号)を指定することで全ての住戸機2を一斉放送の対象とすることも可能である。
警報監視盤5から送信された制御信号は、一斉放送の対象である全ての住戸機2で受信される。制御信号を受信した住戸機2では、主制御部10が一斉放送開始コマンドに応じて一斉放送開始のための準備を行う。すなわち、主制御部10は、通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を音量補正部30に接続する状態に切り換えさせるとともに音量補正部30に動作を開始させ、さらに通話路切換部16を制御して2線4線変換部25に接続された通話路を子器インタフェース部18に接続する状態に切り換えさせてドアホン子器6との間に通信路を確立する。ここで、主制御部10は映像処理部12を制御してモニタ部13に「放送」などの文字を表示させると同時に報知音生成部27を制御してスピーカ22からチャイム音を送出させることで居住者に一斉放送の開始を知らせる。
そして、管理人がハンドセットを使って一斉放送を行えば、ハンドセットから出力される一斉放送用音声信号が通話線Laを介して各住戸機2に伝送される。住戸機2では、通話線Laを介して伝送された一斉放送用音声信号が音量補正部30で音量補正された後、住戸機2のスピーカ22から送出されると同時にバイパス経路Bを介して通話処理部24の送話信号の通話路に伝送され、子器接続線L3を介してドアホン子器6に伝送されてドアホン子器6のスピーカから送出される。
一斉放送を終了するには警報監視盤5でハンドセットをオンフックすればよい。ハンドセットがオンフックされると、一斉放送の終了を指示する制御信号(一斉放送終了コマンド)が制御線Lcを介して警報監視盤5から各住戸機2に対して伝送される。制御信号を受信した住戸機2では、主制御部10が一斉放送終了コマンドに応じて一斉放送終了のための処理を行う。すなわち、主制御部10は、音量補正部30の動作を停止させるとともに、通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を通話路切換手段16に接続する状態に切り換えさせて待機状態に戻る。
上述のように本実施形態によれば、各住戸に設置されるドアホン子器6を音響装置とし、警報監視盤5から伝送される一斉放送用音声信号を住戸機2から子器接続線L3(伝送線)を介してドアホン子器6に伝送し、ドアホン子器6のスピーカからも一斉放送の音声を送出しているので、一斉放送の音声を聞くことができる範囲を廊下などの共用部分にまで拡大して居住者が一斉放送を聞き逃す可能性を低くすることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2の集合住宅用インターホンシステムの構成例を図4に示す。但し、本実施形態の基本構成は実施形態1とほぼ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して適宜図示並びに説明を省略する。
実施形態1ではドアホン子器6を音響装置に利用したが、本実施形態では住戸に設置された別の住戸機を音響装置に利用する点に特徴がある。ここで、住戸別線L2に接続される住戸機2を親機、親機2を介して住戸別線L2と接続される別の住戸機を副親機2’と呼ぶことにする。但し、副親機2'の構成は、子器インタフェース部18や音量補正部30を備えていない点を除いて親機2とほぼ共通であるから、図示並びに説明は省略する。
親機2は、音量補正部30の出力端と副親機2’のスピーカとを接続する伝送線L4と、伝送線L4に挿入され主制御部10によってオン・オフされるスイッチSW1と、スイッチSW1と副親機2’との間の伝送線L4に挿入されて一斉放送用音声信号を増幅する増幅器40とを備えている。
而して、一斉放送拡張指令が一斉放送開始コマンドに含まれていた場合、この制御信号を受信した各親機2では、主制御部10が通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を音量補正部30に接続する状態に切り換えさせて警報監視盤5との間に通信路を確立すると同時に、スイッチSW1をオンして伝送線L4を介した通信路を副親機2’との間に確立する。したがって、通話線Laを介して各住戸機2に伝送された一斉放送用音声信号が音量補正部30で音量補正された後にスピーカ22から送出されるとともに、伝送線L4を介して副親機2’のスピーカにも伝送されて副親機2’のスピーカから一斉放送の音声が送出される。
上述のように本実施形態によれば、各住戸に設置される副親機2’を音響装置とし、警報監視盤5から伝送される一斉放送用音声信号を親機2から伝送線L4を介して副親機2’に伝送し、副親機2’のスピーカからも一斉放送の音声を送出しているので、一斉放送の音声を聞くことができる範囲を拡大して居住者が一斉放送を聞き逃す可能性を低くすることができる。尚、副親機2’だけでなく、実施形態1と同様にドアホン子器6も音響装置として同時に利用しても構わない。
(実施形態3)
本発明の実施形態3の集合住宅用インターホンシステムの構成例を図5に示す。但し、本実施形態の基本構成は実施形態1とほぼ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して適宜図示並びに説明を省略する。
実施形態1ではドアホン子器6、実施形態2では副親機2’をそれぞれ音響装置に利用したが、本実施形態では、住戸において住戸機(親機)2が設置された場所(例えば、居間)と異なる場所(例えば、寝室など)に設置された増設スピーカSPを音響装置に利用する点に特徴がある。
住戸機2は、音量補正部30の出力端と増設スピーカSPとを接続する伝送線L5と、伝送線L5に挿入され主制御部10によってオン・オフされるスイッチSW2と、スイッチSW2と増設スピーカSPとの間の伝送線L5に挿入されて一斉放送用音声信号を増幅する増幅器41とを備えている。
而して、一斉放送拡張指令が一斉放送開始コマンドに含まれていた場合、この制御信号を受信した各住戸機2では、主制御部10が通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を音量補正部30に接続する状態に切り換えさせて警報監視盤5との間に通信路を確立すると同時に、スイッチSW2をオンして伝送線L5を介した通信路を増設スピーカSPとの間に確立する。したがって、通話線Laを介して各住戸機2に伝送された一斉放送用音声信号が音量補正部30で音量補正された後にスピーカ22から送出されるとともに、伝送線L5を介して増設スピーカSPにも伝送されて増設スピーカSPから一斉放送の音声が送出される。
上述のように本実施形態によれば、各住戸に設置される増設スピーカSPを音響装置とし、警報監視盤5から伝送される一斉放送用音声信号を住戸機2から伝送線L5を介して増設スピーカSPに伝送し、増設スピーカSPからも一斉放送の音声を送出しているので、一斉放送の音声を聞くことができる範囲を拡大して居住者が一斉放送を聞き逃す可能性を低くすることができる。尚、増設スピーカSPだけでなく、実施形態1や2と同様にドアホン子器6並びに副親機2’も音響装置として同時に利用しても構わない。
(実施形態4)
本発明の実施形態4の集合住宅用インターホンシステムの構成例を図6に示す。実施形態1〜3では警報監視盤5を一斉放送機器としたが、本実施形態はロビーインターホン1からも一斉放送が行えるようにした点に特徴がある。但し、本実施形態の基本構成は実施形態3とほぼ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して適宜図示並びに説明を省略する。
警報監視盤5は、CPUを主構成要素とする制御部50と、制御部50と制御線Lcとのインタフェースとなる制御信号送受信部51と、通話用のハンドセット(送受話器)52と、送話信号及び受話信号を増幅する増幅器53a,53bと、受話側並びに送話側の各伝送経路と2線の通話線Laとを2線4線変換する2線4線変換部54と、ハンドセット52の送話経路を2線4線変換部54を介して通話線Laに接続する状態と2線4線変換部54を介さずに増幅器56を介して通話線Laに接続する状態と通話線Laに接続しない状態とに択一的に切り換える通話/一斉放送切換部55と、幹線制御装置3に接続された通話線Laを2線4線変換部54並びに増幅器56に接続する状態とロビーインターホン1に接続された通話線Laに接続する状態とに択一的に切り換えるロビー通話/住戸通話切換部57と、ロビーインターホン1に接続された通話線Laをロビー通話/住戸通話切換部57に接続する状態と増幅器56の入力端に接続する状態とに択一的に切り換えるロビー通話/一斉放送切換部58とを備えている。尚、図示は省略するが、警報監視盤5には住戸番号を指定するための番号キーと呼出釦を有する選択手段とが設けられ、管理人が番号キーを操作して何れかの住戸番号を選択した後に呼出釦を操作することで住戸番号に対応する住戸機2を選択すれば、選択した住戸機2との間に通信路が形成されてハンドセット52により当該住戸機2との間でのみ通話を行うことができる。
ロビーインターホン1は、CPUを主構成要素とする制御部60と、制御部60と制御線Lcとのインタフェースとなる制御信号送受信部61と、音声を入出力するマイクロホン62及びスピーカ63と、マイクロホン62及びスピーカ63とそれぞれ増幅器64a,64bを介して接続される通話処理部65と、増幅器64c,64dを介して通話処理部65と接続され受話側並びに送話側の各伝送経路と2線の通話線Laとを2線4線変換する2線4線変換部66と、来訪者を撮像するテレビカメラ67と、テレビカメラ67で撮像した映像を周波数変調した映像信号を映像線Lbを介して幹線制御装置3に出力する映像処理部68と、番号キーや呼出釦などを含む操作スイッチ類を有し各操作スイッチ類の操作入力を制御部60に出力する操作部69とを備えている。
ロビーインターホン1と何れかの住戸機2との間で個別通話を行う場合、来訪者が操作部69の番号キーを操作して何れかの住戸機2のアドレスを選択すると、制御部60が選択されたアドレスを指定する制御信号(呼出コマンド)を制御線Lcを介して警報監視盤5並びに全ての住戸機2に伝送する。呼出コマンドを受け取った警報監視盤5の制御部50は、ロビー通話/住戸通話切換部57を制御して幹線制御装置3に接続された通話線Laをロビーインターホン1に接続された通話線La(ロビー通話/一斉放送切換部58)に接続する状態に切り換えるとともに、ロビー通話/一斉放送切換部58を制御してロビーインターホン1に接続された通話線Laをロビー通話/住戸通話切換部57に接続する状態に切り換えることでロビーインターホン1が接続された通話線Laを幹線L1の通話線Laに接続する。一方、住戸機2の主制御部10は、制御信号に含まれるアドレスが自己のアドレスであれば映像処理部12やモニタ部13を起動してロビーインターホン1のテレビカメラ67において撮像された来訪者の映像を住戸機2のモニタ部13に表示させるとともに、報知音生成部27に生成させた報知音(呼出音)をスピーカ22から送出させる。そして、呼出音に応じて居住者が住戸機2の応答釦(図示せず)を押操作すれば、主制御部10が通話/一斉放送切換部15並びに通話路切換部16を制御してロビーインターホン1との間に通信路を確立し、ロビーインターホン1と選択された住戸機2との間でのみ通話可能にすることができるとともに、選択された住戸機2でのみテレビカメラ67で撮像された来訪者をモニタ部13に表示することができる。
また警報監視盤5と何れかの住戸機2との間で個別通話を行う場合、管理人が図示しない番号キーを操作して何れかの住戸機2のアドレスを選択すると、制御部50が選択されたアドレスを指定する制御信号(呼出コマンド)を制御線Lcを介して全ての住戸機2に伝送する。さらに、制御部50はロビー通話/住戸通話切換部57を制御して幹線制御装置3に接続された通話線Laを2線4線変換部54に接続する状態に切り換えるとともに、通話/一斉放送切換部55を制御してハンドセット52の送話経路を2線4線変換部54を介して通話線Laに接続する状態に切り換える。一方、住戸機2の主制御部10は、制御信号に含まれるアドレスが自己のアドレスであれば報知音生成部27に生成させた報知音(呼出音)をスピーカ22から送出させる。そして、呼出音に応じて居住者が住戸機2の応答釦(図示せず)を押操作すれば、主制御部10が通話/一斉放送切換部15並びに通話路切換部16を制御して警報監視盤5との間に通信路を確立し、警報監視盤5と選択された住戸機2との間でのみ通話可能にすることができる。
さらに警報監視盤5から複数(例えば、全て)の住戸機2に一斉放送を行う場合、管理人が警報監視盤5に設けられた一斉放送開始釦(図示せず)を押操作すると、制御部50が一斉放送開始コマンドを制御信号送受信部51から制御線Lcを介して各住戸機2に対して伝送した後、ロビー通話/住戸通話切換部57を制御して幹線制御装置3に接続された通話線Laを増幅器56に接続する状態に切り換えるとともに、通話/一斉放送切換部55を制御してハンドセット52の送話経路を増幅器56を介して通話線Laに接続する状態に切り換える。一方、住戸機2の主制御部10は、一斉放送開始コマンドに応じて通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を音量補正部30に接続する状態に切り換えさせるとともに音量補正部30に動作を開始させ、さらにスイッチSW2をオンして伝送線L5を介した通信路を増設スピーカSPとの間に確立する。但し、スイッチSW2、伝送線L5及び増設スピーカSPは図示を省略している。そして、管理人がハンドセット52を使って一斉放送を行えば、ハンドセット52から出力される一斉放送用音声信号が通話線Laを介して各住戸機2に伝送される。住戸機2では、通話線Laを介して各住戸機2に伝送された一斉放送用音声信号が音量補正部30で音量補正された後にスピーカ22から送出されるとともに、伝送線L5を介して増設スピーカSPにも伝送されて増設スピーカSPから一斉放送の音声が送出される。
次に、本実施形態の特徴であるロビーインターホン1から住戸機2への一斉放送時の動作について説明する。
例えば、管理人がロビーインターホン1の操作部69の番号キーを操作して予め決められた暗証番号を入力すると、操作部69から暗証番号の操作入力を受け取った制御部60がメモリ(図示せず)に格納されている暗証番号と照合し、両者が一致すれば一斉放送開始コマンドを制御信号送受信部51から制御線Lcを介して各住戸機2に対して伝送した後、ロビー通話/住戸通話切換部57を制御して幹線制御装置3に接続された通話線Laをロビーインターホン1に接続された通話線La(ロビー通話/一斉放送切換部58)に接続する状態に切り換えるとともに、ロビー通話/一斉放送切換部58を制御してロビーインターホン1に接続された通話線Laを増幅器56の入力端に接続する状態に切り換えることでロビーインターホン1が接続された通話線Laを幹線L1の通話線Laに接続する。一方、住戸機2の主制御部10は、一斉放送開始コマンドに応じて通話/一斉放送切換部15を制御して幹線インタフェース部14に接続された通話路を音量補正部30に接続する状態に切り換えさせるとともに音量補正部30に動作を開始させ、さらにスイッチSW2をオンして伝送線L5を介した通信路を増設スピーカSPとの間に確立する。そして、管理人がロビーインターホン1のマイクロホン62を使って一斉放送を行えば、ロビーインターホン1から出力される一斉放送用音声信号が通話線Laを介して各住戸機2に伝送される。住戸機2では、通話線Laを介して各住戸機2に伝送された一斉放送用音声信号が音量補正部30で音量補正された後にスピーカ22から送出されるとともに、伝送線L5を介して増設スピーカSPにも伝送されて増設スピーカSPから一斉放送の音声が送出される。
上述のように本実施形態によれば、警報監視盤5だけでなくロビーインターホン1からも一斉放送を行うことができるから、例えば、火災や犯罪の発生時に消防署員若しくは警察官などがロビーインターホン1を通じて緊急放送を行うことが可能となる。
本発明の実施形態1を示すシステム構成図である。 同上における音量補正部のブロック図である。 (a)〜(c)は同上における音量補正部の動作説明図である。 本発明の実施形態2における住戸機を示すブロック図である。 本発明の実施形態3における住戸機を示すブロック図である。 本発明の実施形態4における住戸機を示すブロック図である。
符号の説明
1 ロビーインターホン
2 住戸機
5 警報監視盤
6 ドアホン子器
30 音量補正部
B バイパス経路
L1 幹線
L2 住戸別線
L3 子器接続線
La 通話線

Claims (6)

  1. 集合住宅の共用玄関に設置され音声の入出力が可能な共用部装置と、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置され共用部装置とは伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置が有する選択手段を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機と、集合住宅の共用部若しくは管理人室に設置され各住戸機とは伝送線路を介して接続されるとともに一部又は全部の住戸機に対して一斉に音声を放送する一斉放送装置と、各住戸に設置されるとともに当該住戸の住戸機と伝送線を介して接続され且つ一斉放送装置で放送された音声が住戸機から伝送線を介して伝送される音響装置とを備え、
    伝送線路は、少なくとも選択手段の操作に伴って発生し個別通話の開始を指示する制御信号を伝送する制御線と、音声信号を伝送する信号線とからなり、
    住戸機は、共用部装置との間で信号線を介した通話を行う通話手段と、少なくとも一斉放送の音声を鳴動するスピーカと、信号線を通話手段に接続する状態とスピーカに接続する状態とを択一的に切り換える個別通話/一斉放送切換手段と、制御線を介して伝送される制御信号に基づいて個別通話/一斉放送切換手段を制御する制御手段とを備え、
    各住戸機では、制御線を介して一斉放送開始を指示する制御信号が伝送され、当該制御信号を受信したときに制御手段が個別通話/一斉放送切換手段を制御して信号線及び伝送線をスピーカに接続する状態に切り換えさせ、
    音響装置では、伝送線を介して伝送された一斉放送の音声を拡声出力することを特徴とする集合住宅用インターホンシステム。
  2. 住戸機は、個別通話/一斉放送切換手段とスピーカの間に設けられ一斉放送の音量が所定範囲の値となるように補正する音量補正手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の集合住宅用インターホンシステム。
  3. 音響装置は、各住戸にそれぞれ設置され住戸機とは通話用の子器接続線を介して接続されるドアホン子器であることを特徴とする請求項1又は2記載の集合住宅用インターホンシステム。
  4. 音響装置は、各住戸に設置され少なくとも住戸機を介して共用部装置と通話する機能を有した通話装置であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の集合住宅用インターホンシステム。
  5. 音響装置は、各住戸にそれぞれ設置され伝送線を介して伝送された一斉放送の音声を鳴動するスピーカを具備することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の集合住宅用インターホンシステム。
  6. 共用部装置を一斉放送装置としたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の集合住宅用インターホンシステム。
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