JP2006211825A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バッテリ電圧の変動、モータ整流子やモータリレーの接点に生じる酸化被膜、その他の原因によりモータ電流検出手段を故障とする誤判定を未然に防止できる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】 サンプリングしたバッテリ電圧に応じてPWM信号のデューテイ比Dを決定、モータに一定電圧Vを印加してモータ電流iをサンプリングし、モータ電流予測値isとモータ電流検出値iとの差(is−i)の絶対値と許容値Δiを比較してモータ電流検出手段の故障判定処理を実行する(P2〜P10)。第1回の判定で故障の場合は第2回の故障判定処理を実行、第2回の判定で故障と判定されたときは接点の酸化被膜除去処理を実行(P15)、第3回の故障判定処理を実行しても依然故障と判定されたときは故障を確定し、フェールセーフ処理を実行する(P17)。
【選択図】 図7

Description

この発明は、電動パワーステアリング装置に関し、特にそのモータ電流検出手段の故障を検出できる電動パワーステアリング装置に関するものである。
車両用の電動パワーステアリング装置は、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに発生する操舵トルクと車速を検出し、その検出信号に基づいてモータを駆動して操向ハンドルの操舵力を補助するものである。このような電動式パワーステアリング装置の制御は電子制御回路で実行されるが、その制御の概要は、トルクセンサで検出された操舵トルクと車速センサで検出された車速に基づいてモータに供給する電流の大きさを演算し、その演算結果に基づいてモータに供給する電流を制御する。
即ち、電子制御回路は、操向ハンドルが操作されて操舵トルクが発生しているときに、検出された車速が零あるいは低速の場合は大きな操舵補助力を供給し、検出された車速が速い場合は小さな操舵補助力を供給するように操向ハンドルの操舵力と車速に応じてモータに供給する電流を制御することで、走行状態に応じた最適の操舵補助力を与えることができるものである。
この種の装置では、実際にモータに流れる電流が、操舵トルクや車速に基づいて演算されたモータ電流の制御目標値に一致するようフイードバツク制御を行なっており、このためにモータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段を備えている。
前記したモータ電流検出手段が故障した場合は正確なモータ電流を測定することができず、この結果、必要以上の電流がモータに流れて過大な操舵補助力を供給したり、或いはモータに必要なだけの電流が流れず、十分な操舵補助力を供給できないという不都合が発生することになる。
さらに、モータに電流を流してモータ電流検出手段の動作を確認するときにモータが回転してしまうと、モータ軸とステアリング機構が結合している状態では操向ハンドルが回転してしまい、不測の事故が発生するおそれがある。
この課題への対応として本出願人は、モータの電気的時定数よりも十分に大きく、且つモータの機械的時定数よりも十分に小さい時間だけ前記モータに低い電圧を印加したときに予測される電流値と、モータ電流検出手段により検出されたモータ電流値に基づいて、モータ電流検出手段の故障を判定する故障判定手段を提案した(特許文献1参照)。
上記故障判定手段では、イグニツシヨンキーをONとしたエンジン始動の直後の限られた時間だけ、即ちモータの電気的時定数よりも十分に大きく、且つモータの機械的時定数よりも十分に小さい時間だけモータに低い電圧を印加して故障を判定しているが、これはエンジン始動直後にモータが回転すると、操向ハンドルが突然回転して不測の事故が発生することを防止するために必要なことである。
しかしながら、モータが新しい場合は特に支障はないが、ある程度の期間使用されるとモータの整流子とブラシとの接触面に電気絶縁特性を持つ酸化被膜が形成され、時間経過と共に酸化被膜が厚くなり電気抵抗が高まる傾向があり、より高い電圧をモータに印加しないとモータ電流が流れなくなる。
このように、故障判定のために短時間だけ低い電圧をモータに印加したのでは、整流子とブラシとの接触面の酸化被膜のためモータ電流が検出されないか、或いは僅かのモータ電流しか検出されず、このためモータ電流検出手段が故障していると誤って判定するおそれがある。
そこで、この課題への対応として本出願人は、モータの電気的時定数よりも十分に大きく、且つモータの機械的時定数よりも十分に小さい時間だけモータ電流指令値を設定すると共にモータ電流指令値に基づく電流制御値を時間の経過と共に変更し、低いモータ印加電圧から出発して時間の経過と共に印加電圧を高めながら、モータ電流予測値とモータ電流検出手段で検出されたモータ電流検出値とを繰り返し比較することによりモータ電流検出手段の故障を検出する故障判定手段を提案した(特許文献2参照)。
特開平8−91239号公報 特開2003−237605号公報
しかしながら、上記した時間の経過と共に印加電圧を高めながら、繰り返しモータ電流を検出してモータ電流検出手段の故障を検出する故障判定手段では、モータ電流をサンプリングするタイミングはモータに電圧の印加を停止する直前に設定されている。
このため、モータ印加電圧(電源電圧)が正常で、モータには正常な電圧が印加され、モータ電流値も正常で、故障判定の閾値を越えていたものが(この時点ではモータ電流はサンプリングされていないので故障判定は実行されていない)、モータ電圧の印加を停止する直前に、何らかの原因でモータ印加電圧が低下した場合は、サンプリングされたモータ電流検出値が故障判定の閾値を下回るから、モータ電流検出手段は正常であっても、故障判定手段は、モータ電流検出手段が故障していると誤った判定がなされてしまう結果となる。
なお、モータ印加電圧が低下する原因には、何らかの原因で電源電圧(バッテリ電圧)が低下した場合のほか、モータの整流子とブラシとの接触面との間に酸化被膜が形成された場合、モータと制御装置との間のワイヤハーネスの抵抗の増加、モータの整流子とブラシとの接触位置のずれによる抵抗の増加、モータとバッテリの間にモータリレーが配置されているときはモータリレーの接点に酸化被膜が形成された場合、モータリレー接点に異物が付着した場合などが考えられる。この発明は、上記した課題を解決することを目的とする。
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、少なくともステアリングシヤフトに発生する操舵トルク信号に基づいてステアリング機構に操舵補助力を与えるモータの出力を制御する電動パワーステアリング装置において、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、モータ電流を検出するモータ電流検出手段と、前記モータの出力を制御すると共に前記モータ電流検出手段の故障を検出する故障検出手段を備えた制御手段とを備え、前記制御手段は、前記故障検出手段によるモータ電流検出手段の故障検出処理を実行するときは、予め設定された故障検出処理に使用する所定の電流指令値に対応したモータ駆動回路のPWM信号のデューテイ比を前記電源電圧検出手段により検出された電源電圧に応じて調整し、調整されたデューテイ比に基づいて所定の電圧がモータに印加された期間内に検出したモータ電流検出値とモータ電流予測値とを比較してモータ電流検出手段の故障を検出することを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
そして、前記モータ電流予測値は、モータ印加電圧値とモータの温度変化に伴うモータ内部抵抗の変動を補償した抵抗値とに基づいて予測したモータ電流予測値とする。
また、前記モータ電流予測値は、予め設定された所定のモータ電流予測値であってもよい。
前記制御手段は、前記故障検出処理を所定の繰り返し周期で1回以上複数回実施し、故障無しと判定されたときはその時点で故障検出処理を終了し、故障発生との判定が所定の複数回連続したときはモータ電流検出手段の故障を確定する。
前記制御手段は、制御動作実施中に電源電圧を監視し、電源電圧が許容作動範囲外であることが検出されたときは制御手段による故障検出処理を中止し、最初から故障検出処理を再開するようにするとよい。
また、前記制御手段は、電源からモータへの給電回路にリレーが配置されている場合は、前記故障検出処理において故障発生との判定が複数回連続したときは故障検出処理を中断してリレーのON/OFF動作を所定の期間継続した後、故障検出処理を再開するようにするとよい。
前記所定の電圧がモータに印加される期間Tは、モータの機械的時定数Tm よりも十分に小さく、モータの電気的時定数Te よりも十分に大きい所定の期間Tであり、故障検出処理を繰り返す所定の繰り返し周期Texは、前記所定の期間Tに等しいかこれよりも大きい周期に設定するものとする。
前記モータ電流を検出するモータ電流サンプリング期間は、前記所定の期間Tよりも短い期間である。
また、前記制御手段はさらにフェールセーフ処理手段を備え、モータ電流検出手段の故障が確定されたときは電源からモータへの給電回路に配置されているリレー回路を開き、モータへの給電を遮断するようにする。
さらに、前記制御手段は、電源からモータへの給電回路にリレーが配置されている場合は、前記リレーのON/OFF動作を所定の期間継続した後、前記故障検出処理を実行するようにしてもよい。
この発明では、故障検出手段によるモータ電流検出手段の故障検出処理を実行するときは、予め設定された故障検出処理に使用する所定の電流指令値に対応したモータ駆動回路のPWM信号のデューテイ比を前記電源電圧検出手段により検出された電源電圧に応じて調整し、調整されたデューテイ比に基づいて所定の電圧がモータに印加された期間内に検出したモータ電流検出値とモータ電流予測値とを比較してモータ電流検出手段の故障を検出している。
この構成により、電源電圧(バッテリ電圧)が変動或いは低下しても、モータには所定の電圧が印加され、所定の電圧が印加されている期間内に検出されたモータ電流検出値とモータ電流予測値とを比較してモータ電流検出手段の故障が判定されるから、モータ電圧の低下が原因でモータ電流検出手段が故障しているとの誤った判断を未然に防止することができる。
そして、モータ電流予測値は、モータ印加電圧値とモータの温度変化に伴うモータの内部抵抗の変動を補償した抵抗値に基づいて予測するから、モータの温度が高温にあっても常に正確にモータ電流検出手段の故障を判断することができる。なお、モータ電流予測値は予め設定した予測値を使用しても略同様に機能させることができる。
また、この発明では、モータ電流検出手段の故障検出処理を所定の繰り返し周期で1回以上複数回実施し、故障無しと判定されたときはその時点で故障検出処理を終了し、故障発生との判定が所定の複数回連続したときはモータ電流検出手段の故障を確定する。
また、制御手段は、制御動作実施中に電源電圧を監視し、電源電圧が許容作動範囲外であることが検出されたときは制御手段による故障検出処理を中止し、最初から故障検出処理を再開する。さらに、前記制御手段は、電源からモータへの給電回路にリレーが配置されている場合は、前記故障検出処理において故障発生との判定が複数回連続したときは故障検出処理を中断してリレーのON/OFF動作を所定の期間継続した後、故障検出処理を再開する。
さらに、制御手段は、電源からモータへの給電回路にリレーが配置されている場合は、前記リレーのON/OFF動作を所定の期間継続した後、前記故障検出処理を実行するようにしてもよい。
この構成により、電源電圧の変動があった場合や、モータの整流子とブラシとの接触面との間に酸化被膜が形成された場合、モータと制御装置との間のワイヤハーネスの抵抗の増加、モータの整流子とブラシとの接触位置のずれによる抵抗の増加、モータリレーの接点に酸化被膜が形成された場合、モータリレー接点に異物が付着した場合などにおいても、モータ電流検出手段が故障しているとの誤った判定を未然に防止でき、故障検出精度を高めることができる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明を実施するに適した電動パワーステアリング装置の構成の概略を説明する図で、操向ハンドル1の軸2は減速ギア4、ユニバーサルジョイント5a、5b、ピニオンラツク機構7を経て操向車輪のタイロツド8に結合されている。軸2には操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ3が設けられており、また、操舵力を補助するモータ10がクラツチ9、減速ギア4を介して軸2に結合している。
パワーステアリング装置を制御する電子制御回路13は、バツテリ14からイグニッシヨンキー11を経て、イグニッシヨンキー信号が供給されるとともに、並列の電源ラインから電力が供給される。電子制御回路13は、トルクセンサ3で検出された操舵トルクと車速センサ12で検出された車速に基づいて電流指令演算を行い、演算された電流指令値に基づいてモータ10に供給する電流iを制御する。
クラツチ9は電子制御回路13により制御される。クラツチ9は通常の動作状態では結合しており、電子制御回路13によりパワーステアリング装置の故障が判断された時及び電源がOFFとなっている時に切離されるが、これを使用しないシステム構成もある。
図2は、制御手段を構成する電子制御回路13のブロツク図である。この実施の形態では電子制御回路13は主としてCPUから構成されるが、ここではそのCPU内部においてプログラムで実行される機能を示してある。例えば、位相補償器21は独立したハードウエアとしての位相補償器21を示すものではなく、CPUで実行される位相補償機能を示す。なお、電子制御回路13をCPUで構成せず、これらの機能要素をそれぞれ独立したハードウエア(電子回路)で構成できることは言うまでもない。
以下、電子制御回路13の機能と動作を説明する。トルクセンサ3から入力された操舵トルク信号は、位相補償器21で操舵系の安定を高めるために位相補償され、電流指令演算器22に入力される。また、車速センサ12で検出された車速も電流指令演算器22に入力される。
電流指令演算器22は、入力されたトルク信号と車速信号に基づいて所定の演算式によりモータ10に供給する電流の制御目標値である電流指令値Iを決定する。
比較器23、微分補償器24、比例演算器25及び積分演算器26から構成される回路は、実際のモータ電流値iが電流指令値Iに一致するようにフイードバツク制御を行う回路である。
比例演算器25では、電流指令値Iと実際のモータ電流値iとの差に比例した比例値が出力される。さらに比例演算器25の出力信号はフイードバツク系の特性を改善するため積分演算器26において積分され、差の積分値の比例値が出力される。
微分補償器24では、電流指令演算器22で演算された電流指令値Iに対する実際にモータに流れるモータ電流値iの応答速度を高めるため、電流指令値Iの微分値が出力される。
微分補償器24から出力された電流指令値Iの微分値、比例演算器25から出力された電流指令値と実際のモータ電流値との差に比例した比例値、及び積分演算器26から出力された積分値は、加算器27において加算演算され、演算結果である電流制御値E(モータ印加電圧を決定するPWM信号のデユーテイ比)がモータ駆動信号としてモータ駆動回路41に出力される。
なお、モータ電流検出回路42の故障の検出、及び検出結果に基づくフエールセーフ処理の構成と動作については、後で詳細に説明する。
図3にモータ駆動回路41の構成の一例を示す。モータ駆動回路41は加算器27から入力された電流制御値をPWM信号と電流方向信号とに分離変換する変換部44、FET1 〜FET4 、及びそれ等のゲートを開閉駆動するFETゲート駆動回路45等からなる。昇圧電源46はFET1 、FET2 のハイサイド側を駆動する電源である。
PWM信号(パルス幅変調信号)は、Hブリツジ接続されたFET(電界効果トランジスタ)スイツチング素子FET1 〜FET2 のゲートを駆動する信号で、加算器27において演算された電流制御値の絶対値によりPWM信号のデユーテイ比D(FETのゲートをON/OFFする時間比)が決定される。
なお、通常の走行状態においては、上記したとおり、デユーテイ比Dは演算された電流制御値Eに基づいて決定されるが、モータ電流検出回路42の故障を検出するイグニッションキーをONとした起動時には、故障検出のために予め設定された電流制御値E、即ちPWM信号のデユーテイ比Dを、その時点のバッテリ電圧VBAに応じて調整するものとする。これについては、後で詳細に説明する。
電流方向信号は、モータに供給する電流の方向を指示する信号で、加算器27において演算された電流制御値の符号(正負)により決定される信号である。
FET1 とFET2 は前記したPWM信号のデユーテイ比に基づいてゲートがON/OFFされるスイツチング素子であって、モータに流れる電流の大きさを制御するためのスイツチング素子である。また、FET3 とFET4 は前記した電流方向信号に基づいてゲートがON或いはOFFされる(一方がONの時、他方はOFFとなる)スイツチング素子で、モータに流れる電流の方向、即ちモータの回転方向を切り換えるスイツチング素子である。
FET3 が導通状態にあるときは、電流はFET1 、モータ10、FET3 、抵抗R1を経て流れ、モータ10に正方向の電流が流れる。また、FET4 が導通状態にあるときは、電流はFET2 、モータ10、FET4 、抵抗R2 を経て流れ、モータ10に負方向の電流が流れる。
モータ電流検出手段を構成するモータ電流検出回路42は、抵抗R1 の両端における電圧降下に基づいて正方向電流の大きさを検出し、また、抵抗R2 の両端における電圧降下に基づいて負方向電流の大きさを検出する。検出された実際のモータ電流値は比較器23にフィードバックして入力される(図2参照)。
以上説明した電子制御回路は、操向ハンドルが操作されて操舵トルクが発生しているときに、検出された操舵トルクが大きく、また検出された車速が零あるいは低速の場合は電流指令値Iを大きく設定し、検出された操舵トルクが小さく、また検出された車速が速い場合は電流指令値Iを小さく設定するから、走行状態に応じた最適の操舵補助力を与えることができる。
次に、この発明によるモータ電流検出手段の故障の検出、及び検出結果に基づくフエールセーフ処理について説明する。
この発明では、モータ端子間に電圧を印加してもモータが実質的に回転しない状態で、モータ電流検出値iとモータ電流予測値isとを比較してモータ電流検出手段の故障検出を行なう。まず、モータが実質的に回転しない状態の設定と、その状態におけるモータ電流検出値iとモータ電流予測値isとについて説明する。
イグニツシヨンキー11をONとし、モータ端子間に電圧(以下、モータ電圧ということがある)Vを印加したとき、モータ電圧Vとモータに流れる電流iとの間には、以下の式(1)の関係がある。
V=L・di/dt+Ri+kT ω・・・・・・・・・(1)
但し、V:モータ電圧(モータ端子間電圧)
T :モータの逆起電力定数
ω:モータの角速度
L:モータのインダクタンス
R:モータの端子間抵抗。
モータの機械的時定数Tm はモータの慣性モーメントJをモータの粘性抵抗Bで割った値で、Tm =J/Bで表され、また、モータの電気的時定数Te はモータのインダクタンスLをモータの抵抗Rで割った値であり、Te =L/Rで表される。
モータの機械的時定数Tm よりも十分に小さく、モータの電気的時定数Te よりも大きい所定の時間Tを設定し(Te <T<<Tm )、初期状態から所定の時間Tだけモータに電圧Vを印加した場合の、モータ電流iとモータの角速度ωの過渡特性、及びモータ電流をサンプリングする時期を図4により説明する。
即ち、図4(a)は、モータ電圧Vと時間の関係を示すもので、モータには一定の電圧Vが所定の時間Tの間印加される。なお、バッテリ電圧VBAが何等かの理由で低下すると、モータ電流検出回路42に所定の電流が流れず、誤ってモータ電流検出手段の故障と判定する可能性があるので、モータを駆動する直前のバッテリ電圧VBAを検出し、検出したバッテリ電圧VBAに応じてPWM信号のデユーテイ比Dを調整し、バッテリ電圧VBAの高低に関係なくモータに一定の電圧Vが印加されるようにする。これについては、後で詳細に説明する。
また、図4(b)はモータ電流と時間の関係を示すもので、モータに電圧Vが印加されるとモータ電流は比較的早い時期(時間Te が経過するまで)に立上がり(Te <T)、定常電流iが流れることを示している。なお、is は後述するモータ電流の予測値を示している。
図4(c)はモータの角速度ωと時間の関係を示すもので、モータに電圧Vが印加される時間Tの範囲では、モータの機械的時定数Tm が大きく、モータの角速度ωは殆ど零であること、即ち回転しないことを示している。更に、前記モータ電流の予測値is をステアリング機構の静止摩擦トルクに対応した値以下になるようにモータ電圧Vを設定すれば、モータが回転しない条件を完全に達成することができる。
また、図4(d)はモータ電流を検出するサンプリング時期を示すもので、モータに電圧Vを印加してモータ電流が立上がった後、時刻Tb1からサンプリングを開始することを示している。
上記したモータ電流iとモータの角速度ωの過渡特性によれば、モータに電圧Vを印加してモータ電流は立ち上がると、モータには定常電流iが流れ、且つこの時点ではモータは殆ど回転していないから、角速度ω及びモータ電流iの微分値は近似的に零である。
従って、前記式(1)は以下の式(2)で表すことができる。
V=Ri・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
従って、モータ電流の予測値is は、モータ電圧Vをモータの内部抵抗Rで割った以下の式(3)で表すことができる。
is =V/R・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
式(3)から明らかなとおり、モータ電流の予測値is にはモータの逆起電力kT ωや、回生電圧L・di/dtの項を含まないから、モータの逆起電力や回生電圧影響を受けることなくモータ電流の予測値is を推定することができる。
先に説明したとおり、モータにはモータを駆動する直前のバッテリ電圧VBAを検出し、検出したバッテリ電圧VBAに応じてPWM信号のデユーテイ比Dを調整してバッテリ電圧VBAの高低に関係なく一定の電圧Vが印加されるから、モータ電圧Vは、モータに供給されるPWM信号のデユーテイ比との間に以下の式(4)で示す関係がある。
V=VBA・D・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
但し、V:モータ電圧(モータ端子間電圧)
VBA:バツテリ電圧
D:PWM信号のデユーテイ比。
従って、前記モータ電流の予測値is を示す式(3)は、以下の式(5)で表すことができる。
is =(VBA・D)/R・・・・・・・・・・・・(5)
モータ電流検出手段の故障の検出の詳細を説明する。モータ電流検出手段の故障には、実際にモータ電流検出手段が故障している場合のほか、以下のような場合がある。
第1は、何等かの原因でバッテリ電圧が突然に低下して所定の電圧値がモータに印加されず、モータ電流検出手段は正常であっても僅かのモータ電流しか検出されないため、誤ってモータ電流検出手段が故障していると判定してしまう場合。
第2は、モータの整流子とブラシとの接触面が酸化被膜で覆われてモータ電流が検出されないか或いは僅かのモータ電流しか検出されないため、誤ってモータ電流検出回路42が故障していると判定してしまう場合。
第3は、モータと電流検出手段間の配線の酸化による抵抗の増加、配線コネクタの接点の酸化による抵抗の増加、モータの整流子とブラシとの接触位置のずれによる抵抗の増加などによりモータ電流が検出されないか或いは僅かのモータ電流しか検出されないため、誤ってモータ電流検出回路42が故障していると判定してしまう場合。
第4は、バッテリからモータへ給電する回路にモータリレーが配置されているときは、リレー接点に酸化被膜が形成されたり、リレー接点に異物が付着した場合にモータ電流が検出されないか或いは僅かのモータ電流しか検出されないため、誤ってモータ電流検出回路42が故障していると判定してしまう場合。
そこで、この発明では、モータ電流検出手段の故障の検出を正確に行なうため、以下の対策を講じた。
対策の第1は、所定の電圧V(平均値)が安定してモータに印加されるようにしたことである。このために、モータの駆動の直前のバッテリ電圧VBAを検出し、検出されたバッテリ電圧VBAに応じてモータ駆動回路のPWM信号のデューテイ比Dを調整(バッテリ電圧が低下したときはデューテイ比Dを高める)して、バッテリ電圧VBAの高低に関係なく所定の電圧V(平均値)が安定して印加されるようにした。デューテイ比Dの調整は、複数回のモータ電流検出手段の故障判定を行うときは、その都度行なうものとする。
対策の第2は、モータ電流検出手段の故障の判定を1回以上所定の回数(ここでは3回)繰り返して実施し、その間に故障無しと判定されたときは故障診断を終了し、故障診断を所定の回数(ここでは3回)繰り返して実施しても故障発生と判定されたときは、故障の発生を確定し、故障発生時の処理(フェールセーフ処理)を行い、故障診断を終了するようにしたことである。
まず、故障判定に不可欠な、モータへの一定電圧V(平均値)の安定供給について説明する。図5は、バッテリ電圧VBAと、PWM信号のデューテイ比D、及びモータ電圧V(平均値)の関係を説明する図で、検出されたバッテリ電圧VBAがVBA1 のときはデューテイ比DをD1 に設定する。モータには電圧V(平均値)が印加される。また、バッテリ電圧VBAがVBA2 のときは、デューテイ比DをD2 に設定する。この場合も、モータには電圧V(平均値)が印加される。
このように、検出されたバッテリ電圧VBAに応じてデューテイ比Dを調整することで、バッテリ電圧VBAの高低、変動に拘らずモータに所定の電圧V(平均値)を安定して供給することができる。
図2を参照して、モータ電流検出手段であるモータ電流検出回路42の故障の判定、及び検出結果に基づくフエールセーフ処理の構成と動作について説明する。
故障検出処理は、後述するように所定のタイミングで繰り返し実行されるので、電子制御回路13のCPU内部に設定される複数のタイマを使用してタイミングを管理する。
タイマTAは、故障検出処理の最長期間TTを管理するとともに、酸化被膜の破壊、異物の除去処理(モータリレーのON/OFF処理)の時期を管理するタイマである。
タイマTBは、繰り返し実行される故障検出周期Texを計時するタイマである。故障検出周期Texは、先に説明したモータの機械的時定数Tm よりも十分に小さく、モータの電気的時定数Te と等しいかそれよりも大きい所定の周期Tex(Te ≦Tex<Tm )に設定されているものとする。故障検出周期Texは、第1周期と、これと異なる第2周期を設定し、最初は第1周期で故障検出を実行し、後述するリレー接点の酸化被膜の破壊、付着した異物を取り除く処理等を実行した後は第2周期で故障検出を実行するようにしてもよい(この実施の形態では、第1周期を2ms、第2周期を10msに設定した)。
故障検出処理は、通常は上記したタイマTAで管理される最長期間TTの範囲において故障なしと判定され或いは故障発生と確定されるが、万一この最長期間TTの範囲において故障検出結果が確定されないときは故障検出処理を終了し、異常処理を実行するものとする。
タイマTCは、バッテリ電圧のサンプリングの開始及び終了時期の管理、モータ電圧の印加及び終了時期の管理、モータ電流のサンプリングの開始及び終了時期を管理するタイマである。
イグニツシヨンキー11をONにすると、モータリレー34がONとなり、バッテリ14からモータ駆動回路41を経てモータ10に給電する給電回路が閉じる。タイマTAの計時が開始され、モータ電流検出回路42の故障検出処理が開始される。イグニツシヨンキー11のON信号がI.G.キーON検出器31により検出され、検出信号は故障検出器32に入力される。
故障検出処理は所定の故障検出周期Texで1回以上複数回繰り返されるが、これについては後で説明することとし、ここでは1回の故障検出処理について説明する。
故障検出処理が開始されると、まず、タイマTCの管理の下、期間Ta1の間バツテリ電圧検出器36によるバツテリ電圧VBAのサンプリングが行われ、サンプリングされたバッテリ電圧VBAはデユーテイ比調整器38に入力される。期間Ta1は、前記した所定の故障検出周期Texよりも短い期間に設定される。
なお、バツテリ電圧検出器36によるバツテリ電圧VBA(電源電圧)のサンプリングにおいては、バツテリ電圧VBAが監視され、所定の許容作動範囲以外であることが検出された場合は故障検出処理を中止し、最初から故障検出処理を再開するものとする。
デユーテイ比調整器38は、始動直後のモータ電流検出回路42の故障検出のために予め設定されている電流制御値Eで決定されるPWM信号のデユーテイ比D(一定値)をバツテリ電圧VBAの高低に応じて調整し、調整されたデユーテイ比Dを出力する。調整されたPWM信号のデユーテイ比Dがモータ駆動回路41に入力され、モータにはバツテリ電圧VBAの高低に関係なく一定の電圧Vが印加される(図4の(a)参照)。
なお、デユーテイ比調整器38はタイマTAで管理される故障検出処理の期間だけ作動し、故障なしと判定されて走行状態に入るときは不作動となる。走行時には、加算器27から出力された電流制御値Eがモータ駆動回路41に入力され、電流制御値EでPWM信号のデユーテイ比Dが決定される。
タイマTC管理の下、予め設定された所定時間Te (Te <T)だけ経過した時点Tb1からモータ電流値iのサンプリングが開始され、モータ電流検出回路42により検出されたモータ電流値iがサンプル値として故障検出器32に入力される。サンプリング開始時点を時間Te だけ経過した時点Tb1としたのは、モータ電流が立ち上がり、安定したモータ電流を検出するためである。サンプリング終了時点は、モータに電圧Vの印加が終了する時点と同一時点とする。
故障検出手段を構成する故障検出器32は、前記調整されたPWM信号のデユーテイ比D、並びにモータ端子間抵抗(モータ内部抵抗)Rを前記式(5)に代入してモータ電流の予測値is を演算し、前記モータ電流検出回路42によりサンプル値として検出されたモータ電流値iと比較する。比較の結果、(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiよりも大きい場合は、モータ電流検出回路42が故障であると判定する。比較の結果、(is−i)の絶対値が所定の許容値Δiに等しいか小さい場合は、モータ電流検出回路42は正常であると判定する。以上で、1回の故障検出処理が終了する。
なお、モータ内部抵抗Rは、モータの温度により変動するからモータ電流の予測値isも変動し、モータ電流検出回路の故障判定結果に影響する。そこでモータ温度を検出し、その検出結果に基づいて温度補償値ΔRを決定し、モータ内部抵抗Rを補償するとよい。モータ内部抵抗Rの温度補償の手段は公知の手段によるものとする。
このほか、モータ電流の予測値is は、予め実験により決定した特定の値(固定値)を使用することもできる。
以下、図6のタイミングチャートを参照して、周期Texで1回以上複数回繰り返される故障検出処理と、そのタイミングについて説明する。
イグニツシヨンキー11のONが検出されると、故障検出処理の開始に先立って故障判定カウンタの計数値のリセット、タイマTAのリセットがなされ、また、タイマTB、TCのリセットがなされ、第1回の故障検出処理が開始される。
まず、期間Ta1の間、バッテリ電圧(電源電圧)のサンプリングが行なわれ、抽出されたバッテリ電圧VBAに応じてPWM信号のデューテイ比Dが決定され、決定されたデューテイ比Dに基づいて決定されたモータ電圧(平均値)Vがモータ駆動回路に出力される。バッテリ電圧の高低に関係なくモータには所定の電圧V(平均値)が供給され、モータの駆動が開始され、モータにはモータ電流iが流れる(図4の(a)、(b)参照)。
モータに電圧Vが印加された期間Tの範囲内である時点Tb1からモータ電流iのサンプリングが開始される(図4の(d)参照)。サンプリングされたモータ電流値iはモータ電流検出回路42により検出され、故障検出手段を構成する故障検出器32に入力される。
故障検出器32は、モータ電流の予測値is を演算し(前記式(5)参照)、前記モータ電流検出回路42によりサンプル値として検出されたモータ電流値iと比較する。
比較の結果、(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiに等しいか小さい場合は、モータ電流検出回路42は正常と判定されるから、モータ電流検出回路42の故障検出処理を終了する。また、(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiよりも大きい場合は、モータ電流検出回路42は故障であると判定される。
故障であると判定されたときは、タイマTBで計時されている故障検出処理の経過時間と故障検出周期Texの1周期とを比較し、タイマTBで計時されている経過時間が故障検出周期Texの1周期に達したとき或いは越えたときは故障判定カウンタの計数値に1を加算し、タイマTB及びタイマTCを初期化し、第2回目の故障検出処理を開始する。タイマTBで計時されている経過時間が故障検出周期Texの1周期に満たないときは、上記したバッテリ電圧のサンプリング、PWM信号のデューテイ比Dの決定及びモータ駆動に至る処理を再開する。即ち、タイマTBで計時されている経過時間が故障検出周期Texの1周期に満たないときは、繰り返し故障検出を行なうのである。
第2回目の故障検出処理が開始される。第2回目の故障検出処理は、第1回の故障検出処理と同じ処理を実行する。バッテリ電圧(電源電圧)のサンプリングを行い、抽出されたバッテリ電圧VBAに応じたPWM信号のデューテイ比Dを決定し、決定されたデューテイ比Dによりモータ駆動回路41を駆動する。
モータに所定の電圧Vが印加される期間は、第1回の故障検出処理の期間と同じで、モータに電圧Vが印加された期間内の時点Tb2からモータ電流iのサンプリングが開始される。サンプリングされたモータ電流値iはモータ電流検出回路42により検出され、故障検出手段を構成する故障検出器32に入力される。
故障検出器32は、モータ電流の予測値is を演算し、前記モータ電流検出回路42によりサンプル値として検出されたモータ電流値iと比較する。
比較の結果、(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiに等しいか小さい場合は、モータ電流検出回路42は正常と判定されるから、モータ電流検出回路42の故障検出処理を終了する。また、(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiよりも大きい場合は、モータ電流検出回路42は故障であると判定される。
故障であると判定されたときは、タイマTBで計時されている故障検出処理の経過時間と故障検出周期Texの1周期とを比較し、タイマTBで計時されている経過時間が故障検出周期Texの1周期に達したとき或いは越えたときは故障判定カウンタの計数値に1を加算し、カウンタ計数値を2とする。タイマTBで計時されている経過時間が故障検出周期Texの1周期に満たないときは、上記したバッテリ電圧のサンプリング、PWM信号のデューテイ比Dの決定及びモータ駆動に至る処理を再開し、タイマTBで計時されている経過時間が故障検出周期Texの1周期となるまで繰り返し故障検出を行なう。
以上で第2回の故障検出処理を終了するが、故障判定カウンタの計数値が2、即ち故障であるとの判定結果が2回連続したので(ここでは故障の判定結果が2回として説明したが、故障判定回数は2回に限られるものではなく、任意の回数を設定できる)、リレー接点の酸化被膜を破壊し、また付着した異物を取り除く処理(以下、酸化被膜の除去処理又はモータリレーのON/OFF処理という)を行なう。この処理はモータリレーのOFF→ONを繰返し行うことで達成でき、その繰返し回数は1回に限られるものではなく、任意の回数を行なうことができ、タイマTAで管理される期間Tttの間、実行されるものとする。上記した酸化被膜の除去処理については、後で図9を参照してその具体例を説明する。
このリレーのOFF→ONを行なう際、確実にリレーがOFFされること、並びにリレーOFFの後に確実にリレーがONされることを保証するため、リレーOFF後、及びON後それぞれに所定の時間(実施の形態では100ms。この時間は使用するリレーの性能により取り決める)を設ける。
この後、第3回の故障検出処理を実行する。第3回の故障検出処理は第1回の故障検出処理と同様であるから詳細な説明は省略するが、バッテリ電圧のサンプリングを時点Ta3で実行し、時点Tb3からモータ電流iのサンプリングが開始される。故障検出器32は、モータ電流の予測値is を演算し(前記式(5)参照)、前記モータ電流検出回路42によりサンプル値として検出されたモータ電流値iと比較する。
比較の結果、(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiに等しいか小さい場合は、モータ電流検出回路42は正常と判定されるから、モータ電流検出回路42の故障検出処理を終了する。また、(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiよりも大きい場合は、モータ電流検出回路42は故障であると判定される。
故障であると判定されたときは、タイマTBで計時されている故障検出処理の経過時間と故障検出周期Texの1周期とを比較し、タイマTBによる経過時間が故障検出周期Texの1周期に達したとき或いは越えたときは故障判定カウンタの計数値に1を加算し、カウンタ計数値を3とする。故障判定カウンタの計数値が3となったときはモータ電流検出回路42の故障を確定し、フェールセーフ処理を実行する。即ち、フエールセーフ処理器33を作動させ、モータリレー34をOFFとして接点34aを開き、モータ10への給電を断ち、電動パワーステアリング装置を不作動とする。
タイマTBで計時されている経過時間が故障検出周期Texの1周期に満たないときは、上記したバッテリ電圧のサンプリング、PWM信号のデューテイ比Dの決定及びモータ駆動に至る処理を再開し、タイマTBで計時されている経過時間が故障検出周期Texの1周期となるまで繰り返し故障検出を行なう。
なお、ここでは故障判定カウンタの計数値を3として説明したが、このカウンタの計数値(故障判定閾値)の上限は3に限られるものではなく、任意の値が設定可能である。
図7は、故障検出処理を説明するフローチヤートである。まず、検出処理ルーチンの初期化、故障判定カウンタをリセットし、タイマTAのリセットと計時を開始する(ステツプP1)。タイマTB及びタイマTCをリセットし、計時を開始する(ステツプP2)。バツテリ電圧値VBAを検出し(ステツプP3)、バツテリ電圧値VBAが許容作動範囲外か否かを判定し(ステツプP4)、許容作動範囲外の場合は処理を終了する。許容作動範囲内の場合は故障検出処理を継続する。
PWM信号のデユーテイ比Dを調整する(ステツプP5)。デユーテイ比Dの調整によりモータには一定の電圧Vが印加される(ステツプP6)。タイマTCによる所定時間Tb1の計時終了(図4の(d)参照)を待ち(ステツプP7)、モータ電流検出器42からモータ電流のサンプル値iを読み込む(ステツプP8)。
前記式(5)によりモータ電流の予測値is を演算し(ステツプP9)、(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiよりも大きいか否かを判定する(ステツプP10)。ステツプP10の判定で否定的な場合は故障なしと判定して処理を終了する。また、ステツプP10の判定で(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiよりも大きい場合は故障発生と判定し、タイマTBの計時終了を判定、即ちタイマTBの計時結果と故障検出周期Texの1周期を比較し(ステツプP11)、タイマTBが計時終了のとき、即ちタイマTBの計時結果が故障検出周期Texの1周期に達したときは、故障判定カウンタの計数値Nに1を加算する(ステツプP12)。タイマTBが計時終了でないときは、ステツプP3に戻り、上記した故障検出処理を繰り返す。
故障判定カウンタの計数値Nが1か否か(N=1?)を調べ(ステツプP13)、計数値Nが1でない場合は計数値Nが2か否か(N=2?)を調べる(ステツプP14)。
ステツプP13の判定で、計数値Nが1(N=1)の場合はステツプP2に戻り、上記したタイマTM及びタイマTB及びタイマTCのリセットと故障検出処理を繰り返す。
ステツプP14の判定で、計数値Nが2(N=2)の場合は、モータリレーのON/OFF処理を行う期間を管理するタイマTAで決定される所定の期間Tttの間、リレー接点の酸化被膜の除去処理を実行し(ステツプP15)、ステツプP2に戻り、タイマTB及びタイマTCのリセットと故障検出処理を繰り返す。
ステツプP14の判定で、計数値Nが2でない場合は、計数値Nは3(N=3)を意味するから、モータ電流検出器42の故障を確定し、フェールセーフ処理を実行し(ステツプP16)、故障検出処理を終了する。
以上説明した処理では、酸化被膜の除去処理は、故障判定カウンタの計数値Nが2(N=2)の場合に実行し、モータ電流検出器の故障の確定処理は故障判定カウンタの計数値Nが3(N=3)の場合に実行している例で説明した。
しかし、酸化被膜の除去処理は故障判定カウンタの計数値Nが2の場合に実行することに限られるものではなく、3又はそれ以上であってもよく、また2未満であってもよく、任意の回数を設定することができる。また、モータ電流検出器の故障の確定処理は故障判定カウンタの計数値Nが3の場合に実行することに限られるものではなく、4又はそれ以上であってもよくまた、3未満であってもよく、任意の回数を設定することができる。図6のタイミングチャートでは、酸化被膜の除去処理は故障判定カウンタの計数値Nが2の場合に実行し、その後、故障判定をn回(故障判定カウンタの計数値N=n)繰り返しており、その後、モータ電流検出器の故障の確定処理をする例を示している。
さらに、酸化被膜の除去処理は、故障検出処理の後に実行することに限られるものではなく、故障検出処理の前に実行してもよい。
図8は、故障検出処理の第2の例を説明するフローチャートで、酸化被膜の除去処理を故障検出処理の前に実行する例である。
まず、検出処理ルーチンの初期化、故障判定カウンタをリセットし、タイマTAのリセットと計時を開始する(ステツプP21)。酸化被膜の除去処理を実行する期間を管理するタイマTAで決定される所定の期間Tttの間、リレー接点の酸化被膜の除去処理を実行し(ステツプP22)、バツテリ電圧値VBAを検出する(ステツプP23)。バツテリ電圧値VBAが許容作動範囲外か否かを判定し(ステツプP24)、許容作動範囲外の場合は処理を終了し、許容作動範囲内の場合は故障検出処理を継続する。PWM信号のデユーテイ比Dを調整する(ステツプP25)。デユーテイ比Dの調整によりモータには一定の電圧Vが印加される(ステツプP26)。
タイマTB及びタイマTCをリセットして計時を開始する(ステツプP27)。タイマTCによる所定時間Tb1の計時終了(図4の(d)参照)を待ち(ステツプP28)、モータ電流検出器42からモータ電流のサンプル値iを読み込み(ステツプP29)、前記式(5)によりモータ電流の予測値is を演算し(ステツプP30)、(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiよりも大きいか否かを判定する(ステツプP31)。
ステツプP31の判定で否定的な場合は故障なしと判定して処理を終了する。また、ステツプP31の判定で(is −i)の絶対値が所定の許容値Δiよりも大きい場合は故障発生と判定する。タイマTBの計時終了を判定、即ちタイマTBの計時結果と故障検出周期Texの1周期を比較し(ステツプP32)、タイマTBが計時終了のとき、即ちタイマTBの計時結果が故障検出周期Texの1周期に達したときは、故障判定カウンタの計数値Nに1を加算する(ステツプP33)。タイマTBが計時終了でないときは、ステツプP22に戻り、ステツプP23以下の処理を繰り返す。
故障判定カウンタの計数値Nが、故障を確定する所定の繰り返し数Yに達したか或いは越えたか、即ち(N≧Y?)を判定し(ステツプP34)、(N≧Y)の場合はモータ電流検出器42の故障を確定し、フェールセーフ処理を実行し(ステツプP35)、故障検出処理を終了する。ステツプP34の判定で否定の場合は、ステツプP23に戻り、ステツプP23以下の処理を繰り返す。
次に、図6のタイミングチャートにおいて、「モータリレーのON/OFF処理」として示した酸化被膜の除去処理(リレー接点の酸化被膜の破壊、付着した異物を取り除く処理)の具体例を説明する。
まず、リレーのON/OFFの実行は、通電していない状態で実行してもよく、また通電状態で実行してもよいものとする。通電状態でリレーのON/OFFを実行させる場合は、次のいずれかの通電/非通電状態で実行し、モータが回転してしまうような長時間にわたり連続通電することは避ける。
a.非通電状態で実行するときは、リレー接点が機械的にカチカチと解放/接触するだけであり、機械的な接点の接触性が改善されるだけである。付着した異物の除去ができるが、酸化被膜の除去効果はあまり高くない。
b.通電状態で実行するときは、通電状態の下でリレー接点を解放/接触させる。以下の動作モードがあり、非通電状態で実行する場合よりも酸化被膜の除去効果が高い。
リレーON→OFF時のリレーの作動タイミングをtoff 、リレーOFF→ON時の作動タイミングをtonとすると、以下のような3つの実施例がある。
(1) リレーON→OFF時、及びリレーOFF→ON時、共に通電する。
ON→OFF時はtoff 5ms前から通電し、5ms後に通電を遮断する。
OFF→ON時はton 5ms前から通電し、5ms後に通電を遮断する。
図9のタイミングチャートは、図6のタイミングチャートの「モータリレーのON/OFF処理」として示した部分を拡大したもので、上記(1) の実施例を示している。
(2) リレーON→OFF時のみ通電し、リレーOFF→ON時は通電しない。
ON→OFF時はtoff 5ms前から通電し、5ms後に通電を遮断する。
OFF→ON時は通電しない。
(3) リレーON→OFF時は通電せず、リレーOFF→ON時のみ通電する。
ON→OFF時は通電しない。
OFF→ON時はton 5ms前から通電し、5ms後に通電を遮断する。
上記したリレー通電期間として、toff 5ms前から通電、5ms後に通電遮断、などとして示した通電期間は実施例として例示したものであり、通電期間はこれに限られるものではない。
また、上記したリレーの通電期間やON/OFFの使用の態様は、制御装置の単位毎にそれぞれ決定してもよく、また、1つの制御装置で複数回実行されるリレーのON/OFF制御のとき、適宜組み合わせて使用してもよい。
車両の起動時に、操舵補助用のモータにモータが回転しない程度の僅かの電流を流し、モータ電流検出手段の故障を検出することができる電動パワーステアリング装置であって、バッテリ電圧の変動、モータの整流子との接触面やモータリレーの接点に生じる酸化被膜その他の原因によるモータ電流検出手段が故障であると誤った判定を未然に防止し、モータ電流検出手段の故障を正確に検出できる電動パワーステアリング装置である。
電動パワーステアリング装置の構成の概略を説明する図。 この発明の実施例の電子制御回路のブロツク図。 モータ駆動回路の構成の一例を示すブロツク図。 モータ電流iとモータの角速度ωの過渡特性、及びモータ電流iのサンプリング時期を説明する図。 バッテリ電圧VBA、PWM信号のデューテイ比D、及びモータ電圧V(平均値)の関係を説明する図。 繰り返し周期Texで実行される故障検出処理のタイミングを説明するタイミングチャート。 故障検出処理を説明するフローチヤート。 故障検出処理の第2の例を説明するフローチヤート。 故障検出処理中に実行される酸化被膜の除去処理の実施例を説明するタイミングチャート。
符号の説明
3 トルクセンサ
10 モータ
11 イグニツシヨンキー
12 車速センサ
13 電子制御回路
21 位相補償器
22 電流指令演算器
23 比較器
24 微分補償器
25 比例演算器
26 積分演算器
27 加算器
31 I.G.キーON検出器
32 故障検出器
33 フエールセーフ処理器
34 モータリレー
36 バツテリ電圧検出器
38 デューテイ比調整器
41 モータ駆動回路
42 モータ電流検出回路

Claims (10)

  1. 少なくともステアリングシヤフトに発生する操舵トルク信号に基づいてステアリング機構に操舵補助力を与えるモータの出力を制御する電動パワーステアリング装置において、
    電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    モータ電流を検出するモータ電流検出手段と、
    前記モータの出力を制御すると共に前記モータ電流検出手段の故障を検出する故障検出手段を備えた制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記故障検出手段によるモータ電流検出手段の故障検出処理を実行するときは、予め設定された故障検出処理に使用する所定の電流指令値に対応したモータ駆動回路のPWM信号のデューテイ比を前記電源電圧検出手段により検出された電源電圧に応じて調整し、調整されたデューテイ比に基づいて所定の電圧がモータに印加された期間内に検出したモータ電流検出値とモータ電流予測値とを比較してモータ電流検出手段の故障を検出すること
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記モータ電流予測値は、モータ印加電圧値とモータの温度変化に伴うモータ内部抵抗の変動を補償した抵抗値とに基づいて予測したモータ電流予測値であることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記モータ電流予測値は、予め設定された所定のモータ電流予測値であることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記制御手段は、前記故障検出処理を所定の繰り返し周期で1回以上複数回実施し、故障無しと判定されたときはその時点で故障検出処理を終了し、故障発生との判定が所定の複数回連続したときはモータ電流検出手段の故障を確定すること
    を特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記制御手段は、制御動作実施中に電源電圧を監視し、電源電圧が許容作動範囲外であることが検出されたときは制御手段による故障検出処理を中止し、最初から故障検出処理を再開すること
    を特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記制御手段は、電源からモータへの給電回路にリレーが配置されている場合は、前記故障検出処理において故障発生との判定が複数回連続したときは故障検出処理を中断してリレーのON/OFF動作を所定の期間継続した後、故障検出処理を再開すること
    を特徴とする請求項4記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記所定の電圧がモータに印加される期間Tは、モータの機械的時定数Tm よりも十分に小さく、モータの電気的時定数Te に等しいかこれよりも大きい所定の期間Tであり、故障検出処理を繰り返す所定の繰り返し周期Texは、前記所定の期間Tに等しいかこれよりも大きい周期に設定すること
    を特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  8. 前記モータ電流を検出するモータ電流サンプリング期間は、前記所定の期間Tよりも短い期間であること
    を特徴とする請求項4記載の電動パワーステアリング装置。
  9. 前記制御手段はさらにフェールセーフ処理手段を備え、モータ電流検出手段の故障が確定されたときは電源からモータへの給電回路に配置されているリレー回路を開き、モータへの給電を遮断すること
    を特徴とする請求項4記載の電動パワーステアリング装置。
  10. 前記制御手段は、電源からモータへの給電回路にリレーが配置されている場合は、前記リレーのON/OFF動作を所定の期間継続した後、前記故障検出処理を実行すること
    を特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。


JP2005020660A 2005-01-28 2005-01-28 電動パワーステアリング装置 Pending JP2006211825A (ja)

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