JP2006154808A - 液晶表示装置、プロジェクタ装置、携帯端末装置、液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置、プロジェクタ装置、携帯端末装置、液晶表示装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 1画素行の映像信号を時分割して書き込む液晶表示装置及びその駆動方法、並びにこの液晶表示装置が搭載されたプロジェクタ装置及び携帯端末装置において、時分割書き込みに伴う縦筋状のむらを解消する。
【解決手段】 水平期間内で制御線SP1〜SP3にパルスを印加する順番を、水平期間毎又は垂直期間毎に異ならせ、水平期間内にデータドライバ回路3がデータ線Dに信号を書き込む順番を、水平期間毎又は垂直期間毎に異ならせる。これにより、サンプリング時に生ずるデータ線の電位変動を時間的に均一化し、縦筋状のむらを視認しにくくする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、1画素行の映像信号を時分割して書き込む液晶表示装置及びその駆動方法、この液晶表示装置が搭載されたプロジェクタ装置及び携帯端末装置に関する。
赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応した3枚の液晶表示装置を備えた液晶プロジェクタは、高輝度、高精細、大画面の映像を表示させることができることから、プロジェクタの主流となっている。通常、このような液晶プロジェクタに用いられる液晶表示装置は、装置の小型化及び低コスト化を図るために、表示画面の対角が2インチ以下のモノクロ表示液晶表示装置が用いられている。特に、各画素に形成された画素トランジスタとして、P−Si(ポリシリコン)−TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)を用いた液晶表示装置は、そのP−Si−TFTの移動度が高いため、周辺回路の一部を画素と同一のガラス基板上にTFTにより構成することができる。これにより、P−Si−TFTを備えた液晶表示装置は、小型化及びインターフェースの簡略化を図ることができるため、プロジェクタ用液晶表示装置の主流となっている。このような液晶表示装置の駆動方法の1つとして、ブロック分割駆動法がある(例えば、特許文献1参照。)。ブロック分割駆動法とは、液晶表示装置の複数のデータ線を複数のブロック(群)に群分けし、映像信号をブロック単位で書き込む方法のことである。
図28は、P−Si−TFTを使用した従来の液晶表示装置を示すブロック図である。図28に示すように、この液晶表示装置においては、TFT側ガラス基板(図示せず)と、対向側ガラス基板(図示せず)が相互に平行に設けられており、両基板間に液晶層(図示せず)が配置されている。そして、図28に示すように、TFT側ガラス基板上に、行方向、即ち図示の縦方向に延びるデータ線D1乃至D9(総称してデータ線Dともいう)が設けられており、同じTFT側ガラス基板上に、列方向、即ち図示の横方向に延びるゲート線G1乃至G6(総称してデータ線Gともいう)が設けられている。そして、データ線D1乃至D9とゲート線G1乃至G6との最近接点毎に、画素が形成されている。即ち、複数個の画素がマトリクス状に配列されている。
各画素においては、各1個の画素薄膜トランジスタTFT、蓄積容量Cs及び画素電極Epが設けられている。画素薄膜トランジスタTFTのソース・ドレインの一方はデータ線Dに接続されており、他方が蓄積容量Csの一方の電極及び画素電極Epに接続されており、ゲートはゲート線Gに接続されている。また、蓄積容量Csの他方の電極には接地電位が印加されている。更に、対向側ガラス基板上における各画素に相当する位置には、対向電極Eoが設けられており、画素電極Epと対向電極Eoとの間には画素容量Clcが形成されている。
また、TFT側ガラス基板上における複数個の画素が形成された領域の外部には、データ線Dを駆動するデータドライバ回路101、及びゲート線Gを駆動するゲートドライバ回路102が形成されている。データドライバ回路101においては、シフトレジスタ103及びアナログスイッチSW1−1乃至SW3−3(以下、総称してASWともいう)が設けられている。そして、各データ線DはASWを介してビデオ信号線V1乃至V3の何れかに接続されるようになっている。具体的には、データ線D1はスイッチSW1−1を介してビデオ信号線V1に接続されるようになっており、データ線D2はスイッチSW1−2を介してビデオ信号線V2に接続されるようになっており、データ線D3はスイッチSW1−3を介してビデオ信号線V3に接続されるようになっており、データ線D4はスイッチSW2−1を介してビデオ信号線V1に接続されるようになっており、データ線D5はスイッチSW2−2を介してビデオ信号線V2に接続されるようになっており、データ線D6はスイッチSW2−3を介してビデオ信号線V3に接続されるようになっており、データ線D7はスイッチSW3−1を介してビデオ信号線V1に接続されるようになっており、データ線D8はスイッチSW3−2を介してビデオ信号線V2に接続されるようになっており、データ線D9はスイッチSW3−3を介してビデオ信号線V3に接続されるようになっている。
相互に隣接する複数本、例えば3本のデータ線Dはブロックを形成しており、同一ブロック内のASWは、同一の制御信号により制御される。図28では、1つのブロックに3本のデータ線が属し、そのブロックが3つある例を示している。ASWを制御する制御信号には、シフトレジスタ103の出力信号SR1乃至SR3が用いられている。例えば、1つのブロックに属するスイッチSW1−1乃至SW1−3は、制御信号SR1によって制御されている。
一方、ゲートドライバ回路102には、シフトレジスタ104が設けられており、シフトレジスタ104の出力端子は各ゲート線Gに接続されている。
次に、この液晶表示装置の動作を説明する。図29は、図28に示すデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートであり、図30は、図28に示すゲートドライバ回路の動作を示すタイミングチャートである。図29において、期間THは液晶表示装置の1本のゲート線により書き込みを制御される1行分の画素に映像信号を書き込む1水平期間を示している。
この水平期間THにおいて、ゲートドライバ回路102は1本のゲート線Gnにハイレベルの信号を出力し、この1本のゲート線Gnを選択する。そして、データドライバ回路101のシフトレジスタ103は、外部から入力される水平同期信号HSYNCに同期して、各ブロックのASWを制御する制御信号を順次出力していく。また、シフトレジスタ103の出力に同期して、映像信号がビデオ信号配線VD1乃至VD3に供給されるため、ブロック単位でデータ線Dに映像信号がサンプリングされる。図29においては、1つのブロックに3本のデータ線Dが含まれているため、3本のデータ線D毎に映像信号が書き込まれることになる。また、このとき、選択された1本のゲート線Gに、画素トランジスタTFTを導通状態とする電位が書き込まれているため、データ線にサンプリングされた映像信号は画素トランジスタTFTを介して画素容量Clc及び蓄積容量Csに書き込まれる。
そして、図30に示す期間TVは液晶表示装置の1画面分の映像信号を書き込む1垂直期間を示している。この垂直期間TV内に、ゲートドライバ回路102は外部から入力される垂直同期信号VSYNCに同期して、ゲート線Gに1本ずつ順次画素トランジスタTFTを導通状態とする電圧を書き込んでいく。これらの動作を行うことにより液晶表示装置に2次元の映像を表示させることができる。
このように、ブロック分割駆動法の利点は、液晶表示装置と外部回路との接続端子数を大幅に削減できることである。データドライバ回路、ゲートドライバ回路を動作させるために必要な端子数は電源も含めそれぞれ10本以下であり、ビデオ信号配線の本数も、液晶表示装置の解像度がXGA(横1024×縦768)を越える場合でも30本以下である。つまり、合計で50本程度の端子接続を行うことで、解像度がXGAを超える液晶表示装置を駆動することが可能となる。一方、ノート型パソコンのディスプレイに用いられているa−Si(アモルファスシリコン)TFTを用いた液晶表示装置では、同じ解像度の液晶表示装置を駆動するために3000本以上の端子接続を行わなければならない。これと比較して、ブロック分割駆動を行えば、端子接続数を著しく低減できる。
上述のブロック分割駆動法の他に、液晶表示装置への接続端子数を少なくする方法として、データ線に映像信号を供給するIC(Integrated circuit:回路)を液晶表示装置のガラス基板上に直接接続するCOG(チップオングラス)接続を用いた方法も考えられる。図31は、COG接続を使用した従来の液晶表示装置を示すブロック図である。COGによる液晶表示装置は、現在、携帯機器用ディスプレイとして多く用いられている方式である。
図31に示すように、この液晶表示装置において、ゲート線、データ線、画素、ゲートドライバ回路の構成は、図28に示す液晶表示装置と同じである。そして、図28に示すデータドライバ回路101の替わりに、TFT側ガラス基板(図示せず)上にデータ線駆動IC111が搭載されている。このデータ線駆動IC111からは複数のビデオ信号線V1乃至V3が設けられており、各ビデオ信号線がASWを介して夫々複数のデータ線Dに接続されている。データ線駆動IC111の1つの出力端子(ビデオ信号線V)に接続された複数のASWは、夫々異なる制御線SP1乃至SP3により制御されている。なお、特に図示していないが、データ線駆動IC111を動作させるための信号及び電源は、液晶表示装置のガラス基板上に配置された電気配線を介して、外部から供給されている。
このような構成をとると、液晶表示装置を動作させるのに必要な接続端子数は、ゲートドライバ回路102を動作させる端子数が10程度と、データ線駆動IC111を動作させる端子数が百程度であり、a−SiTFT液晶表示装置と比較すれば圧倒的に少ない端子数となる。
次に、この液晶表示装置の動作を説明する。図32は、図31に示すデータ線駆動ICの動作を示すタイミングチャートであり、1水平期間の動作を示す図である。図32に示すように、1水平期間THは、3つの期間TB1乃至TB3に分けられている。期間TB1では、制御線SP1の電位がASWを導通状態とする電位となり、制御線SP1に接続されたASWが導通状態となりデータ線Dに映像信号が書き込まれる。その後、期間TB2では制御線SP2に接続されたASWが導通状態となり、期間TB3では制御線SP3に接続されたASWが導通状態となり、各ASWに接続されたデータ線Dに映像信号が書き込まれていく。このように、データ線駆動IC111の1つの出力端子にASWを介して接続された複数本のデータ線を1つのブロックとすると、ブロック内のデータ線に順次時分割で映像信号が書き込まれ、この動作が全てのブロックで同時に行われることになる。
特公平6−80477号公報(図4) 特許第3428511号公報(段落0016)
しかしながら、上述の従来の技術には、以下に示すような問題点がある。上述のブロック分割駆動を行う液晶表示装置及びCOG接続による液晶表示装置には、表示画質が劣化するという問題が生ずることが明らかとなっている。
ブロック分割駆動法の場合、映像信号をブロック単位で書き込むブロックの端の部分とそれ以外の部分とで、同じ輝度の映像信号を書き込んだ場合でも輝度差が生じ、それが縦筋状のむらとなって認識されてしまう。図33は、図28に示すブロック分割駆動を行う液晶表示装置のASW付近の構成を示す等価回路図である。既に説明したとおり、この液晶表示装置では1水平期間にブロック単位で映像信号がデータ線に書き込まれていく。制御信号SR2により制御されるブロックに注目する。期間TB2でこのブロックに属するデータ線D4、D5、D6に映像信号が書き込まれ、期間の最後にASW(スイッチSW2−1乃至SW2−3)を非道通状態に戻す。次に期間TB3においてデータ線D7、D8、D9に映像信号の書き込みが開始される。
このとき、データ線D6とデータ線D7の間には寄生容量Cp6−7による容量結合があり、データ線D7に信号が書き込まれてその電位が変動すると、これに伴い、データ線D6の電位も変動してしまう。この現象は全てのブロックにおいて生ずるため、ブロック境界部のデータ線の電位は、書き込まれた信号の電位からずれた電位となってしまう。もちろん、データ線間の寄生容量は隣接するデータ線間だけでなく、それよりも離れたデータ線間にも存在しており、厳密に言えば全てのデータ線の電位に誤差が生じていることになるが、寄生容量の大きさは隣り合う配線間で最も大きいため、ブロックの境界部に位置するデータ線の誤差電圧が最も大きくなる。この誤差電圧は画素の輝度差を生じさせ、これが同一データ線上の全ての画素に影響を与えるため、データ線に沿った縦筋状のむらが生ずる。
この問題に対して、本発明者は、データ線にシールドを施すことにより、データ線間の寄生容量を少なくして縦筋むらを低減する方法を開発し、特許文献2において開示した。しかしながら、寄生容量を全く無くすことは困難であり、液晶表示装置に表示させる階調数を増やすと僅かに縦筋むらが視認できてしまう場合がある。
また、COG接続による液晶表示装置においても、データ線駆動ICの1つの出力端子に接続された複数のデータ線のうち、1本のデータ線に接続された画素列が、他の画素列に対して輝度が異なり、それが縦筋状のむらとして現れるという問題が生ずる。この原因を、図34を用いて説明する。図34は、図31に示すCOG接続による液晶表示装置のASW部付近の構成を示す等価回路図である。既に説明したとおり、データ線駆動回路の1出力が1水平期間に3本のデータ線を時分割書き込みするという動作を行う。
データ線駆動IC111(図31参照)のビデオ信号線V2に接続されたデータ線D4乃至D6に注目する。期間TB1にてデータ線D4に信号が書き込まれ、その後ASWSW2−1が非道通状態となりデータ線D4はフローティングになる。次に、期間TB2でデータ線D5に信号が書き込まれる。そうすると、寄生容量Cp4−5により、データ線D5の信号書き込みによる電位変動が、容量カップリングによりデータ線D4の電位変動を引き起こす。
次いで、期間TB3において、データ線D6に信号が書き込まれる。この書き込みによる影響で、データ線D5及びD7に電位変動が生ずる。また、この期間において、データ線D3にも信号の書き込みが行われるため、データ線D4はこの影響も受ける。つまり、データ線D4はデータ線D5及びD3の信号書き込みによる電位変動を受け、データ線D5は、データ線D6の信号書き込みによる電位変動の影響を受ける。データ線D6は、信号書き込み終了後、隣接するデータ線D5及びD7の信号書き込みが行われないため、電位変動の影響を受けない。この場合も、厳密に言えばデータ線間の寄生容量は隣接するデータ線間だけに生じている訳ではない。しかし、あるデータ線の電位に最も大きな影響を与えるのは隣り合うデータ線間の寄生容量である。
このように他のデータ線の信号書き込みによる電位変動の受け方が、データ線駆動回路の同一出力端子により駆動される複数のデータ線の間で異なるため、ブロック分割駆動を行う液晶表示装置と同様に、縦筋状のむらを生じさせることとなる。しかしながら現状、COG接続による液晶表示装置は、R、G、Bのカラーフィルターを設けた小型携帯端末用直視ディスプレイに用いられており、特にカラーフィルターをデータ線に沿ってストライプ状に配置し、且つ、データ線駆動ICの1出力が駆動するデータ線の数が3である場合には、データ線の寄生容量による電圧変動が生じていても、同一色のデータ線間では輝度変化が等しいため、縦筋状のむらとして視認されにくく今まであまり問題視されなかった。ただし、時分割数を3以上(例えば3の倍数)とした場合、及びカラーフィルターを付加せず3板式プロジェクタに用いた場合には、ブロック分割駆動を行う液晶表示装置と同様に大きな問題となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、1画素行の映像信号を時分割して書き込む液晶表示装置及びその駆動方法、並びにこの液晶表示装置が搭載されたプロジェクタ装置及び携帯端末装置において、時分割書き込みに伴う縦筋状のむらを解消することを目的とする。
本発明に係る液晶表示装置は、行方向に延び相互に隣り合うn本毎にm個の組に組分けされた(n×m)本(n、mは2以上の整数)のデータ線と、列方向に延びる複数本のゲート線と、前記データ線と前記ゲート線との近接点毎に設けられた複数個の画素と、1画面分の画像を表示する1垂直期間内に前記ゲート線を順次選択するゲートドライバ回路と、このゲートドライバ回路が1本の前記ゲート線を選択している1水平期間に前記データ線に1画素行分の映像信号を出力するデータドライバ回路と、を有し、前記データドライバ回路は、前記組毎に設けられ前記映像信号を出力するm個の出力端子と、前記各組における第kのデータ線(kは1乃至nの整数)を前記出力端子に接続するか否かを切り替える第kのスイッチと、全ての前記第kのスイッチに共通接続されたn本の第kの制御線と、前記第kのスイッチを導通させる制御信号を前記第kの制御線に順次出力する駆動回路と、を有し、前記駆動回路は、前記水平期間内に前記n本の制御線に前記制御信号を出力する順序を、所定期間毎に異ならせるものであることを特徴とする。
本発明においては、水平期間内に各群に属するn本の制御線に制御信号を出力する順序を、所定期間毎に異ならせることにより、水平期間内に各群に属するデータ線に映像信号を出力する順序が垂直期間毎に異なり、電位が変動するデータ線を所定期間毎にばらつかせ、各群において特定の位置に配置されたデータ線の電位のみが変動することを防止できる。これにより、画像全体を見たときに、縦筋状のむらを解消することができる。前記所定期間毎としては、垂直期間毎でも良いし、1又は複数回の水平期間毎でも良い。
また、前記駆動回路は、前記水平期間内に前記n本の制御線に前記制御信号を出力する順序を、1又は複数回の前記水平期間毎に異ならせるものであることが好ましい。これにより、前記順番を垂直期間毎だけでなく、1又は複数回の水平期間毎にもばらつかせることができるため、縦筋状のむらをより効果的に解消することができる。
本発明に係る他の液晶表示装置は、行方向に延び相互に隣り合うn本毎にm個の組に組分けされた(n×m)本(n、mは2以上の整数)のデータ線と、列方向に延びる複数本のゲート線と、前記データ線と前記ゲート線との近接点毎に設けられた複数個の画素と、1画面分の画像を表示する1垂直期間内に前記ゲート線を順次選択するゲートドライバ回路と、このゲートドライバ回路が1本の前記ゲート線を選択している1水平期間に前記データ線に1画素行分の映像信号を出力するデータドライバ回路と、を有し、前記データドライバ回路は、前記組毎に設けられ前記映像信号を出力するm個の出力端子と、前記各組における第kのデータ線(kは1乃至nの整数)を前記出力端子に接続するか否かを切り替える第kのスイッチと、全ての前記第kのスイッチに共通接続されたn本の第kの制御線と、前記第kのスイッチを導通させる制御信号を前記第kの制御線に順次出力する駆動回路と、を有し、前記駆動回路は、前記水平期間内に前記n本の制御線に前記制御信号を出力する順序を、1又は複数回の前記水平期間毎に異ならせるものであることを特徴とする。
本発明においては、水平期間内にn本の制御線に制御信号を出力する順序を、1又は複数回の水平期間毎に異ならせることにより、電位が変動するデータ線を1又は複数回の水平期間毎にばらつかせ、各群において特定の位置に配置されたデータ線の電位のみが変動することを防止できる。これにより、縦筋状のむらを解消することができる。
また、前記液晶表示装置は、外部から入力される映像信号を少なくとも1画面分記憶し、次の1画面分の映像信号が入力される期間に、記憶された前記1画面分の映像信号を、外部から入力されたときの周波数のt倍(tは2以上の整数)の周波数で読み出し、この読み出した映像信号を前記データドライバ回路に対してt回出力する信号処理回路を有することが好ましい。これにより、前記信号処理回路が出力する時間的に圧縮された映像信号に基づいて表示を行うことにより、水平期間内にn本の制御線に制御信号を出力する順序を、より頻繁に変更することができる。これにより、縦筋状のむらをより一層確実に防止することができる。
このとき、前記液晶表示装置が、その上に前記データ線及び前記ゲート線が形成された第1の基板と、この第1の基板との間で液晶層を挟む第2の基板と、前記第1の基板上に前記画素毎に設けられ前記データ線から前記映像信号が印加される画素電極と、前記第2の基板上に設けられた対向電極と、を有し、前記データドライバ回路は、前記垂直期間毎に前記対向電極に対して同じ極性を持つ前記映像信号を前記データ線に出力するものであってもよい。
更に、前記液晶表示装置が前記垂直期間中に複数色の光を順次出射する光源により照射されるものであり、前記ゲートドライバ回路が、前記光源の動作に同期して、前記垂直期間中に前記ゲート線を複数回走査するものであり、前記データドライバ回路が、前記光源の動作に同期して、前記垂直期間中に複数色の画像に相当する映像信号を順次出力するものであってもよい。これにより、カラーフィルターを設けることなく、時分割方式によりカラー画像を表示することができる。
本発明に係るプロジェクタ装置は、前記液晶表示装置を有することを特徴とする。
本発明に係る他のプロジェクタ装置は、光源と、この光源から出射された光を複数色の光に分離する分離手段と、前記分離された光の夫々の光路に介在し前記分離された光が透過することによりこの分離された光に画像を付加するカラーフィルターが設けられていない複数の前記液晶表示装置と、この複数の液晶表示装置を透過した光を合成するプリズムと、を有することを特徴とする。
本発明に係る携帯端末装置は、前述の時分割方式によりカラー画像を表示する液晶表示装置又はカラーフィルターが設けられた液晶表示装置を有することを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、行方向に延び相互に隣り合うn本毎にm個の組に組分けされた(n×m)本(n、mは2以上の整数)のデータ線と、列方向に延びる複数本のゲート線と、前記データ線と前記ゲート線との近接点毎に設けられた複数個の画素と、を備えた液晶表示装置の駆動方法において、前記ゲート線を順次選択すると共に前記データ線に対して前記映像信号を出力することにより前記画素に1画面分の画像を表示させる垂直期間を繰り返し実施し、前記垂直期間毎に、1本の前記ゲート線が選択されている間に前記データ線に1画素行分の映像信号を出力する水平期間を全ての前記ゲート線について順次実施し、前記水平期間毎に、前記各組における第kのデータ線(kは1乃至nの整数)に前記映像信号を順次出力し、前記水平期間内に前記n本のデータ線に前記映像信号を出力する順序を、前記垂直期間毎に異ならせることを特徴とする。
本発明に係る他の液晶表示装置の駆動方法は、行方向に延び相互に隣り合うn本毎にm個の組に組分けされた(n×m)本(n、mは2以上の整数)のデータ線と、列方向に延びる複数本のゲート線と、前記データ線と前記ゲート線との近接点毎に設けられた複数個の画素と、を備えた液晶表示装置の駆動方法において、前記ゲート線を順次選択すると共に前記データ線に対して前記映像信号を出力することにより前記画素に1画面分の画像を表示させる垂直期間を繰り返し実施し、前記垂直期間毎に、1本の前記ゲート線が選択されている間に前記データ線に1画素行分の映像信号を出力する水平期間を全ての前記ゲート線について順次実施し、前記水平期間毎に、前記各組における第kのデータ線(kは1乃至nの整数)に前記映像信号を順次出力し、前記水平期間内に前記n本のデータ線に前記映像信号を出力する順序を、1又は複数回の前記水平期間毎に異ならせることを特徴とする。
本発明によれば、水平期間内に各群に属するデータ線に映像信号を出力する順序を、垂直期間毎に異ならせることにより、電位が変動するデータ線を垂直期間毎にばらつかせ、各群において特定の位置に配置されたデータ線の電位のみが変動することを防止できる。これにより、縦筋状のむらを解消することができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。図1に示すように、この液晶表示装置1においては、TFT側ガラス基板(図示せず)と、対向側ガラス基板(図示せず)とが相互に平行に設けられており、両基板間に液晶層(図示せず)が配置されている。
そして、TFT側ガラス基板上に、行方向、即ち図示の縦方向に延びるデータ線D1乃至D9(総称してデータ線Dともいう)が設けられており、同じTFT側ガラス基板上に、列方向、即ち図示の横方向に延びるゲート線G1乃至G6(総称してデータ線Gともいう)が設けられている。そして、データ線D1乃至D9とゲート線G1乃至G6との近接点毎に、画素2が形成されている。即ち、この液晶表示装置においては、複数個の画素がマトリクス状に配列されている。
各画素2においては、各1個の画素薄膜トランジスタTFT、蓄積容量Cs及び画素電極Epが設けられている。画素薄膜トランジスタTFTのソース・ドレインの一方はデータ線Dに接続されており、他方が蓄積容量Csの一方の電極及び画素電極Epに接続されており、ゲートはゲート線Gに接続されている。また、蓄積容量Csの他方の電極には接地電位が印加されている。更に、対向側ガラス基板上における各画素に相当する位置には、対向電極Eoが設けられており、画素電極Epと対向電極Eoとの間には画素容量Clcが形成されている。本実施形態においては、蓄積容量Csの他方の電極には接地電位が印加されているが、必ずしも接地電位である必要はない。
また、TFT側ガラス基板上における複数個の画素2が形成された領域の外部には、データ線Dを駆動するデータドライバ回路3、及びゲート線Gを駆動するゲートドライバ回路4が形成されている。データドライバ回路3においては、データ線駆動回路5及びアナログスイッチ(ASW)SW1−1乃至SW3−3(以下、総称してASWともいう)が設けられている。データ線駆動回路5の出力端子は、ビデオ信号線V1乃至V3に接続されている。データ線駆動回路5はこのビデオ信号線V1乃至V3に対して映像信号を出力するものである。
更に、相互に隣接する複数本、例えば3本のデータ線Dは、1つのブロック(組)を形成している。例えば、データ線D1乃至D3が第1の組に属しており、データ線D4乃至D6が第2の組に属しており、データ線D7乃至D9が第3の組に属している。そして、データ線駆動回路5には、上述のデータ線の組毎に1個ずつ割り当てられた合計3個の出力端子が設けられており、この3個の出力端子が夫々ビデオ信号線V1乃至V3に接続されている。
また、各ビデオ信号線は、夫々ASWを介して各データ線Dに接続されるようになっている。具体的には、ビデオ信号線V1はスイッチSW1−1乃至SW1−3を介して夫々データ線D1乃至D3に接続されるようになっており、ビデオ信号線V2はスイッチSW2−1乃至SW2−3を介して夫々データ線D4乃至6に接続されるようになっており、ビデオ信号線V3はスイッチSW3−1乃至SW3−3を介して夫々データ線D7乃至D9に接続されるようになっている。
これを一般的に表現すれば、データ線駆動回路5においては、各組に夫々n本(本実施形態では3本)のデータ線Dが属しており、各組における第k(kは1乃至nの整数)のデータ線Dをビデオ信号線に接続するか否かを切り替える第kのスイッチが設けられている。この第kのスイッチの数は組数と同じであり、例えば3である。即ち、組数をmとすれば、出力端子、ビデオ信号線、第kのスイッチの数は夫々m個であり、スイッチの合計数はデータ線Dの数と同じ(m×n)個、例えば9個である。
また、データ線駆動回路5には、各組における第kのスイッチに共通接続される第kの制御線が合計でn本設けられている。例えば、本実施形態においては、3本の制御線SP1乃至SP3が設けられている。そして、制御線SP1がスイッチSW1−1、SW2−1及びSW3−1に接続されており、制御線SP2がスイッチSW1−2、SW2−2及びSW3−2に接続されており、制御線SP3がスイッチSW1−3、SW2−3及びSW3−3に接続されている。また、データ線駆動回路5には駆動回路6が設けられており、この駆動回路6の出力端子に、制御線SP1乃至SP3が接続されている。
なお、スイッチSW1−1乃至SW3−3は例えば薄膜トランジスタ(TFT)により構成されており、各TFTのソース・ドレインの一方にデータ線駆動回路5が接続されており、他方にデータ線Dが接続されており、ゲートに制御線SP1乃至SP3が接続されている。これにより、例えば、制御線SP1の電位がハイレベルになったときに、スイッチSW1−1、SW2−1及びSW3−1が導通状態となり、ビデオ信号線V1、V2及びV3が夫々データ線D1、D4及びD7に接続され、制御線SP1の電位がロウレベルになったときに、スイッチSW1−1、SW2−1及びSW3−1が非導通状態となり、データ線D1、D4及びD7がフローティング状態となる。
なお、本実施形態においては、データ線が9本、ゲート線が6本で、隣接する3本のデータ線が1つの組に属し、データ線駆動回路5の1出力端子にASWを介して接続される例を示しているが、本発明はこれに限定されず、データ線の数、ゲート線の数、1つの組に属するデータ線の数は、本発明の本質には影響を与えない。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る液晶表示装置の動作、即ち、本実施形態に係る液晶表示装置の駆動方法について説明する。図2乃至図4は、横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートであり、図2はある垂直期間の動作を示し、図3は図2に示す垂直期間の次の垂直期間の動作を示し、図4は図3に示す垂直期間の次の垂直期間の動作を示す。
本実施形態においては、ゲートドライバ回路4が全てのゲート線Gを順次選択すると共に、データドライバ回路3が全てのデータ線Dに対して映像信号を出力することにより、複数の画素2からなる画面に1画面分の画像を表示させる垂直期間を繰り返し実施する。そして、各垂直期間において、1本のゲート線Gが選択されている間にデータ線Dに1画素行分の映像信号を出力する水平期間を、全てのゲート線Gについて順次実施する。
図2に示す期間THは、ゲートドライバ回路4により1本のゲート線G1が選択され、この1本のゲート線G1に接続された1画素行に映像信号を書き込む1水平期間を示している。そして、この1水平期間をほぼ3等分した各期間TB1乃至TB3において、駆動回路6が、ASWを制御する制御線SP1乃至SP3の何れかの電位を、ASWが導通状態となる電位、例えばハイレベルの電位とする。即ち、制御線SP1乃至SP3にパルスを印加する。図2に示す垂直期間においては、期間TB1において制御線SP1にパルスを印加し、期間TB2において制御線SP2にパルスを印加し、期間TB3において制御線SP3にパルスを印加する。これにより、期間TB1ではスイッチSW1−1、SW2−1、SW3−1が導通状態となり、データ線D1、D4、D7が夫々ビデオ信号線V1、V2、V3に接続される。また、期間TB2ではスイッチSW1−2、SW2−2、SW3−2が導通状態となり、データ線D2、D5、D8が夫々ビデオ信号線V1、V2、V3に接続される。更に、期間TB3ではスイッチSW1−3、SW2−3、SW3−3が導通状態となり、データ線D3、D6、D9が夫々ビデオ信号線V1、V2、V3に接続される。本実施形態では、1水平期間をほぼ3等分して期間TB1乃至TB3としているが、必ずしも等分する必要はない。
一方、データ線駆動回路5は、期間TB1においてビデオ信号線V1にデータ線D1とゲート線G1の交点の画素(以下画素(D1,G1)と略す)に書き込むべき信号を出力し、ビデオ信号線V2に画素(D4,G1)、ビデオ信号線V3に画素(D7,G1)に書き込むべき信号を出力する。同様に期間TB2には、画素(D2,G1)、画素(D5,G1)、画素(D8,G1)に書き込むべき信号を、夫々ビデオ信号線V1、V2、V3に出力し、期間TB3には、画素(D3,G1)、画素(D6,G1)、画素(D9,G1)に書き込むべき信号を、夫々ビデオ信号線V1、V2、V3に出力する。
このとき、この水平期間にゲート線G1に画素TFTを導通状態とする電圧のパルスが印加されているため、ゲート線G1に接続された各画素にデータ線に保持された映像信号電圧が書き込まれる。即ち、ゲート線G1に接続された画素薄膜トランジスタTFTが導通状態となり、データ線Dがこの画素薄膜トランジスタTFTを介して画素電極Ep及び蓄積容量Csの一方の電極に接続され、画素容量Clc及び蓄積容量Csに映像信号に応じた電荷が蓄積されると共に、画素電極Epと対向電極Eoとの間の液晶層が配向し、画像の一部分を形成する。そして、上述の水平期間の動作を全てのゲート線に対して行うことにより、1画面分の映像信号を全ての画素2に書き込み、画面全体で1画面を表示することができる。
次に、図3に示すように、図2に示す垂直期間に続く垂直期間においては、期間TB1に制御線SP2にパルスを印加し、スイッチSW1−2、SW2−2、SW3−2を導通状態とし、データ線D2、D5、D8に映像信号を書き込み、期間TB2に制御線SP3にパルスを印加し、スイッチSW1−3、SW2−3、SW3−3を導通状態とし、データ線D3、D6、D9に映像信号を書き込み、期間TB3に制御線SP1にパルスを印加し、スイッチSW1−1、SW2−1、SW3−1を導通状態とし、データ線D1、D4、D7に映像信号を書き込む。
次に、図4に示すように、図3に示す垂直期間に続く垂直期間においては、期間TB1に制御線SP3にパルスを印加し、データ線D3、D6、D9に映像信号を書き込み、期間TB2に制御線SP1にパルスを印加し、データ線D1、D4、D7に映像信号を書き込み、期間TB3に制御線SP2にパルスを印加し、データ線D2、D5、D8に映像信号を書き込む。
図3及び図4に示す垂直期間においては、1水平期間における映像信号のデータ線への書き込み順序が図2に示す垂直期間と異なるだけであり、それ以外の動作は図2における垂直期間の動作と同じであり、夫々1画面分の映像信号を表示する。上述の動作により、連続する3回の垂直期間毎にデータ線駆動回路が各データ線を時分割書き込みする順番が変わるという動作を実現していることになる。即ち、映像信号をデータ線に出力する順序が3通りあり、3回の連続する垂直期間からなる1周期毎に、3通りの順序を繰り返し実施する。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、データ線に沿った縦筋状の輝度むらを大幅に減少させることができる。その理由について以下に説明する。前述の如く、縦筋状の輝度むらは、1水平期間に、データ線に時分割で順次信号を書き込む駆動方法において、他のデータ線に信号を書き込む際に寄生容量を介して生ずる電位の変動が、信号を書き込む順序に依存してデータ線間で異なるために生ずる。しかしながら、本実施形態によれば、垂直期間毎に1水平期間内にデータ線に信号を書き込む順序が変化するため、常に同一のデータ線に大きな電位変動が生ずることを防止でき、縦筋状のむらを低減することができる。
また、その順序の変わる周期がデータ線駆動回路の1出力が駆動するデータ線の数と等しい3垂直期間で一巡することで、データ線の電位変動が各データ線で均一化するため、結果として生ずる輝度差も平均化されて、縦筋状のむらとして視認されにくくなる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5乃至図7は、横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートであり、図5はある垂直期間における連続する複数の水平期間の動作を示し、図6は図5に示す垂直期間の次の垂直期間における連続する複数の水平期間の動作を示し、図7は図6に示す垂直期間の次の垂直期間における連続する複数の水平期間の動作を示す。本実施形態に係る液晶表示装置の構成は、前述の第1の実施形態と同様であり、駆動回路6の信号発生順序だけが前述の第1の実施形態と異なっている。
図5に示す期間TH3k、TH3k+1、TH3k+2及びTH3(k+1)は、夫々水平期間を示しており、各水平期間はほぼ3等分された3つの期間TB1、TB2、TB3に分割されている。水平期間TH3kの期間TB1では、制御線SP1にASWが導通状態となる電位のパルスを印加し、データ線D1、D4、D7に映像信号を書き込む。また、期間TB2では制御線SP2にパルスを印加し、データ線D2、D5、D8に映像信号を書き込む。更に、期間TB3では制御線SP3にパルスを印加し、データ線D3、D6、D9に映像信号を書き込む。次の水平期間であるTH3k+1では、期間TB1にデータ線D2、D5、D8に映像信号を書き込み、期間TB2にデータ線D3、D6、D9に映像信号を書き込み、期間TB3にデータ線D1、D4、D7に映像信号を書き込む。このように、図5に示す垂直期間において、水平期間毎にデータ線に信号を書き込む順序を異ならせる。
次に、図6で示す垂直期間では、水平期間TH3kにおいて、期間TB1ではデータ線D2、D5、D8に映像信号を書き込み、期間TB2ではデータ線D3、D6、D9に映像信号を書き込み、期間TB3ではデータ線D1、D4、D7に映像信号を書き込む。そして、期間T3k+1及び期間T3k+2においても、3つに分けられた期間毎に信号が書き込まれるデータ線を変化させる。更に、この垂直期間に続く図7に示す垂直期間においては、水平期間Tk3において、期間TB1にデータ線D3、D6、D9に映像信号を書き込み、期間TB2ではデータ線D1、D4、D7に映像信号を書き込み、期間TB3ではデータ線D2、D5、D8に映像信号を書き込む。続く水平期間T3k+1,T3k+2でも、3つに分けられた期間毎に信号が書き込まれるデータ線を変化させる。つまりこの動作では、連続する3つの水平期間毎にデータ線に信号を書き込む順序が変化し、さらに連続する3つの垂直期間で、その順序が入れ替わっている。
本実施形態においては、上述のような動作を行うことにより、データ線に信号を書き込む順序を、連続する垂直期間毎に変化させると共に、同一垂直期間内でも連続する水平期間毎に変化させている。これにより、隣り合うデータ線との寄生容量により電位変動を多く受けるデータ線が、水平期間が繰り返される周期で変化するため、電位変動による画素の輝度差を人間がより視認しにくくなる。この結果、前述の第1の実施形態と比較して、縦縞状のむらをより視認しにくくすることができる。本実施形態においては、データ線に信号を書き込む順序を、連続する垂直期間毎に変化させると共に、同一垂直期間内でも連続する水平期間毎に変化させているが、連続する水平期間毎に信号を書き込む順序を変えていれば、必ずしも垂直期間毎に変化させる必要はない。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置1aにおいては、前述の第1の実施形態に係る液晶表示装置1に、信号処理回路7が取り付けられている。信号処理回路7は、外部から入力される映像信号及び同期信号から、液晶表示装置1に供給する映像信号及び制御信号を生成し、これらの信号を電源電圧と共に液晶表示装置1に供給するものである。信号処理回路7には、液晶表示装置1に表示する映像信号を少なくとも1画面分以上、望ましくは2画面分保持できるメモリ8が設けられている。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る液晶表示装置の動作、即ち、本実施形態に係る液晶表示装置の駆動方法について説明する。図9は、横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートである。図9において、信号VSYNC_IN、VIDEO_INは夫々、外部から信号処理回路7に供給される映像信号の垂直同期信号、映像信号を示しており、信号VSYNC、VIDEOは、液晶表示装置1に供給される垂直同期信号及び映像信号を示している。
信号処理回路7には、垂直期間TVin毎に1画面分の映像信号が供給され、この映像信号をメモリ8が一旦記憶する。次に、信号処理回路7がメモリ8に記憶された1画面分の映像信号の時間幅を例えば(1/3)倍に圧縮する。次に、信号処理回路7がこの圧縮した映像信号を、外部から供給される周波数の例えば3倍の周波数で、液晶表示装置1に対して出力する。そして、液晶表示装置1は、この3倍の周波数で入力された映像信号に基づいて、前述の第1の実施形態と同様な動作で、画像を表示する。このため、液晶表示装置1に供給される映像信号の垂直期間TVは、信号処理回路7に供給される映像信号の垂直期間TVinの3分の1の長さの期間となっている。
このように、本実施形態においては、外部から供給される映像信号の1垂直期間に、同じ映像信号を複数回表示する。そして、その同一の映像信号を表示する回数が、液晶表示装置においてデータ線駆動回路の1出力が時分割で駆動するデータ線の本数(本実施形態においては3本)と等しいことが最も望ましい。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態においては、前述の第1及び第2の実施形態と比較して、データ線への書き込み順序を変更する周期を、より一層短くすることができる。これにより、縦筋状のむらをより一層視認されにくくすることができる。この結果、縦筋状のむらのほぼ完全に視認できなくすることが可能となる。
また、外部信号の1垂直期間内に同じ映像信号を表示させる回数を、データ線駆動回路の1出力端子に接続されるデータ線の本数、即ち、1つの組に属するデータ線の本数と等しくすることにより、外部から信号処理回路7に入力される映像信号の1垂直期間内で、全てのデータ線に生ずる電位変動をほぼ等しくできるため、電位変動による画素の輝度差を更に視認しにくくすることができる。
なお、本実施形態においては、外部から信号処理回路7に供給される映像信号がアナログ信号であり、信号処理回路7から液晶表示装置1へ供給する映像信号もアナログ信号である例を示しているが、これらの映像信号をデジタル信号として授受しても、何ら問題はない。また、本実施形態においては、液晶表示装置1の動作が前述の第1の実施形態と同じである例を示したが、前述の第2の実施形態と同じとしてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図であり、図11は、本実施形態におけるゲートドライバ回路を示す回路図であり、図12は、本実施形態におけるデータ線駆動回路を示すブロック図であり、図13は本実施形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。本第4の実施形態は、前述の第1の実施形態をより詳細に説明するものである。
図10に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置においては、TFT側ガラス基板12(図13参照)上に外部からの信号を入力する接続端子9が設けられている。接続端子9には、データドライバ回路3及びゲートドライバ回路4並びに対向側ガラス基板13(図13参照)上に設けられた対向電極が接続されている。そして、データドライバ回路3のデータ線駆動回路5及び駆動回路6、ゲートドライバ回路4、並びに対向電極に供給される信号は、接続端子9を介して外部から供給される。一般にこの接続にはFPC(Flexible Printed Circuit)が用いられる。
図11に示すように、ゲートドライバ回路4は、CMOS構成のスタティク型シフトレジスタとインバータによるバッファ回路で構成されている。即ち、ゲートドライバ回路4においては、複数の回路ブロック10が多数段、直列に接続されている。そして、1段目の回路ブロック10には、スタート信号GSTが入力されるようになっており、2段目以降の回路ブロック10には、前段の回路ブロックの出力信号が入力されるようになっている。なお、図11においては、1段目及び2段目の回路ブロック10のみが図示されている。
各段の回路ブロック10においては、その入力端にスタート信号GST又は前段の回路ブロック10の出力信号が入力されるクロックインバータCIV1が設けられている。また、その入力端がクロックインバータCIV1の出力端に接続されたインバータIV1が設けられており、その入力端がインバータIV1の出力端に接続されその出力端がインバータIV1の入力端に接続されたクロックインバータIV2が設けられている。そして、その入力端がインバータIV1の出力端に接続されたクロックインバータCIV3が設けられており、その入力端がクロックインバータCIV3の出力端に接続されたインバータIV2が設けられており、その入力端がインバータIV2の出力端に接続されその出力端がインバータIV2の入力端に接続されたクロックインバータIV4が設けられている。そして、インバータIV2の出力端は回路ブロック10の出力端子となっており、次段の回路ブロック10のクロックインバータCIV1の入力端に接続されている。更に、インバータIV3乃至IV6がこの順に直列に接続されており、インバータIV3の入力端はインバータIV2の出力端に接続されており、インバータIV6の出力端は、ゲート線Gに接続されている。即ち、1段目の回路ブロック10のインバータIV6の出力端はゲート線G1に接続されており、k段目の回路ブロック10のインバータIV6の出力端はゲート線Gkに接続されている。なお、クロックインバータは、相互に位相が異なる2つのクロック信号GCLK及び/GCLKにより制御されるものである。
一方、データ線駆動回路5は、外部から供給される映像信号をサンプリングし、その映像信号をデジタル−アナログ変換して出力するものである。また、内部に保持された複数の信号の内、何れかの信号を選択して出力するものである。データ線駆動回路5は、TFT側ガラス基板12(図13参照)上にCOG接続されている。このとき、データ線駆動回路5の1出力が何本のデータ線を駆動するかは、COG接続する際の端子ピッチと、画素のピッチとで決まることが多い。現状、COG接続の端子ピッチは最小で60μm程度であり、プロジェクタに用いられる液晶表示装置の解像度は、縦が1024、横が768であるから、表示対角が1インチ(約25.4mm)である場合、画素ピッチは約20μmとなる。従って、データ線駆動回路の1出力が3本のデータ線を駆動すれば、データ線駆動回路とデータ線を結ぶ配線の領域を小さくすることができ、液晶表示装置の小型化に有利となる。
図12に示すように、データ線駆動回路5においては、シフトレジスタ11が設けられている。このシフトレジスタ11は、スタート信号DSTP及びクロック信号DCLKが入力され、9個の出力端子DSR1乃至DSR9から順次信号を出力するものである。また、データ線駆動回路5には、出力端子DSR1乃至DSR9から出力される信号により夫々導通/非導通が選択される9個のデータサンプリングスイッチDSP1乃至DSP9が設けられており、データサンプリングスイッチDSP1乃至DSP9の一端は、外部から接続端子9(図10参照)を介して映像信号VIDEOが印加されるようになっている。
また、データサンプリングスイッチDSP1乃至DSP9の他端には、夫々メモリM11乃至M19が接続されている。メモリM11乃至M19は、第1のメモリ群を構成している。この第1のメモリ群は、外部から供給される映像信号をシフトレジスタ11の出力に応じてサンプリングするものである。そして、メモリM11乃至M19には夫々データ転送スイッチDTR1乃至DTR9が接続されている。これらのデータ転送スイッチDTR1乃至DTR9は、共通の制御信号TRにより、導通/非導通が選択されるようになっている。データ転送スイッチDTR1乃至DTR9は、第1のメモリ群に保持された信号を一斉に転送するものである。
更に、データ転送スイッチDTR1乃至DTR9の他端には、夫々メモリM21乃至M29が接続されている。メモリM21乃至M29は、第2のメモリ群を構成している。この第2のメモリ群は、第1のメモリ群から転送された映像信号を保持するものである。メモリM21乃至M29は、夫々データ選択スイッチDSL1乃至DSL9の一端に接続されている。データ選択スイッチDSL1乃至DSL3の他端は、第2のメモリの内容をデジタル−アナログ変換するDAC回路DAC1に接続されており、データ選択スイッチDSL4乃至DSL6の他端はDAC回路DAC2に接続されており、データ選択スイッチDSL7乃至DSL9の他端はDAC回路DAC3に接続されている。
更にまた、データ選択スイッチDSL1、DSL4、DSL7の導通/非導通は、共通の制御信号SL1により選択されるようになっており、データ選択スイッチDSL2、DSL5、DSL8の導通/非導通は、共通の制御信号SL2により選択されるようになっており、データ選択スイッチDSL3、DSL6、DSL9の導通/非導通は、共通の制御信号SL3により選択されるようになっている。
更にまた、データ線駆動回路5には、DAC回路の出力を増幅するアンプAMP1乃至AMP3が設けられており、アンプAMP1乃至AMP3の入力端子は夫々DAC回路DAC1乃至DAC3に接続されており、出力端子は夫々ビデオ信号線V1乃至V3に接続されている。
図13に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置1においては、TFT側ガラス基板12及び対向側ガラス基板13が設けられており、相互に平行に配置されている。そして、TFT側ガラス基板12と対向側ガラス基板13との間に、液晶層14が配置されている。
TFT側ガラス基板12上の一部には、WSiからなる下部遮光膜15が設けられており、この下部遮光膜15を埋め込むように、TFT側ガラス基板12上の全面に、SiOからなる層間膜16が設けられている。層間膜16上の一部には、不純物ドープされたP−Si(ポリシリコン)からなる半導体層17が設けられている。半導体層17はTFTのソース領域、チャネル領域及びドレイン領域並びに蓄積容量Csの一方の電極となるものである。また、半導体層17を埋め込むように、層間膜16上の全面に、SiOからなるゲート絶縁膜18が設けられている。そして、ゲート絶縁膜18上における半導体層17の直上域の一部には、WSiからなるゲート金属膜19が設けられている。なお、半導体層17におけるゲート金属膜19の直下域が、TFTのチャネル領域となり、その両側の領域がソース・ドレイン領域となる。また、ゲート金属膜19はゲート線G(図10参照)に接続されている。更に、ゲート金属膜19と同層に、WSiからなる容量金属膜20が設けられている。この容量金属膜20は、蓄積容量Csの他方の電極となるものである。
そして、ゲート金属膜19及び容量金属膜20を埋め込むように、ゲート絶縁膜18上の全面には、SiNからなる層間膜21が設けられており、この層間膜21上の一部には、Alからなる1層目の金属配線膜22a乃至22dが設けられている。金属配線膜22aは、層間膜21、ゲート絶縁膜18、層間膜16を貫通するビア23aを介して下部遮光膜15に接続されている。また、金属配線膜22aは接地電位配線(図示せず)に接続されている。金属配線膜22bは、層間膜21及びゲート絶縁膜18を貫通するビア23bを介して半導体層17におけるソース・ドレイン領域の一方に接続されている。また、金属配線膜22bはデータ線D(図10参照)に接続されている。金属配線膜22cは、層間膜21及びゲート絶縁膜18を貫通するビア23cを介して半導体層17におけるソース・ドレイン領域の他方に接続されている。金属配線膜22dは、層間膜21を貫通するビア23dを介して、容量金属膜20に接続されている。
更に、1層目の金属配線膜22a乃至22dを埋め込むように、層間膜21上の全面に、SiNからなる層間膜24が設けられており、この層間膜24上の一部には、Alからなる上部遮光膜25が設けられている。また、この上部遮光膜25と同層で、Alからなる2層目の金属配線膜26が設けられている。金属配線膜26は、層間膜24を貫通するビア27を介して金属配線膜22dに接続されている。また、金属配線膜26は接地電位配線(図示せず)にも接続されている。上部遮光膜25及び金属配線膜26を埋め込むように、層間膜24上の全面に、SiNからなる層間膜28が設けられている。
更にまた、層間膜28上の一部には、ITO(Indium tin oxide:インジウム錫酸化物)からなる透明な画素電極Epが設けられている。画素電極Epは層間膜28及び26に形成された貫通孔29を介して、金属配線膜22cに接続されている。そして、層間膜28及び画素電極Ep上の全面には、配向膜30が設けられている。
一方、対向側ガラス基板13上には、ITOからなる対向電極Eoが設けられており、この対向電極Eo上には、配向膜31が設けられている。そして、液晶層14は配向膜30及び31に接するように配置されている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る液晶表示装置の動作、即ち、本実施形態に係る液晶表示装置の駆動方法について説明する。図14は、横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置のゲートドライバ回路の動作を示すタイミングチャートである。図15乃至図17は、横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置のデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートであり、図15はある垂直期間における動作を示し、図16は図15の次の垂直期間における動作を示し、図17は図16の次の垂直期間における動作を示す。
図14に示すように、ゲートドライバ回路4は、スタート信号GST並びに相互に位相が異なる2つのクロック信号GCLK及び/GCLKにより制御される。クロック信号に同期したスタート信号GSTがゲートドライバ回路4の1段目の回路ブロック10(図11参照)に供給されると、ゲートドライバ回路4はクロック信号に同期してクロック1周期分の長さのパルスを順次出力していく。このとき、クロック信号GCLKの周期を液晶表示装置の水平期間の周期と等しくすると、ゲートドライバ回路4は、水平期間毎にパルスを順次ゲート線Gに出力するという動作を行うことになる。即ち、図14に示す垂直期間TVの初めにスタート信号GSTがハイレベルとなり、これをトリガとして、ゲート線Gが順次ハイレベルとなっていくが、1本のゲート線Gがハイレベルとなっている期間が水平期間THである。
そして、図15に示すように、ある垂直期間において、各水平期間の初めにスタート信号DSTPがハイレベルとなる。また、液晶表示装置に画像を表示させる映像信号VIDEOが、スタート信号DSTPをトリガとして、クロック信号DCLKに同期して、外部からデータドライバ回路5のシフトレジスタ11に順次供給される。そうすると、シフトレジスタ11は、クロック信号DCLKに同期して、順次パルスを出力端子DSR1乃至DSR9に対して出力し、データサンプリングスイッチDSP1乃至DSP9を順次導通状態にしていく。これにより、第1のメモリ群(メモリM11乃至M19)が、供給される映像信号VIDEOを順次サンプリングして保持する。全ての信号が第1のメモリ群に保持された後、制御信号TRによりデータ転送スイッチDTR1乃至DTR9が同時に導通し、第1のメモリ群に保持された信号が第2のメモリ群(メモリM21乃至M29)に一斉に転送され、第2のメモリ群がこれを保持する。
この保持された映像信号は、次の水平期間に制御信号SL1乃至SL3が順次ハイレベルとなることにより、期間TB1にデータ選択スイッチDSL1、DSL4、DSL7が導通し、期間TB2にデータ選択スイッチDSL2、DSL5、DSL8が導通し、期間TB3にデータ選択スイッチDSL3、DSL6、DSL9が導通する。これにより、期間TB1には、メモリM21、M24、M27に保持された映像信号が夫々DAC回路DAC1乃至DAC3に対して出力され、DAC回路にてデジタル−アナログ変換され、夫々アンプAMP1乃至AMP3により増幅されて、ビデオ信号線V1乃至V3に対して出力される。このとき、駆動回路6(図10参照)がASWを制御する信号SP1を、ASWを導通状態とする電位(ハイレベル)とするため、ビデオ信号線V1乃至V3に出力された信号が夫々データ線D1、D4、D7に書き込まれる。
同様に、期間TB2には、メモリM22、M25、M28に保持された映像信号がアナログ変換され増幅されてビデオ信号線V1乃至V3に出力される。そして、信号SP2がハイレベルとなるため、ビデオ信号線V1乃至V3に出力された信号は、夫々データ線D2、D5、D8に書き込まれる。また、期間TB3には、メモリM23、M26、M29に保持された映像信号がアナログ変換され増幅されてビデオ信号線V1乃至V3に出力され、信号SP3がハイレベルとなることにより、データ線D3、D6、D9に書き込まれる。
前述の如く、ゲートドライバ回路4が水平期間毎にある1本のゲート線に画素薄膜トランジスタTFTを導通状態とするパルスを出力するため、データ線Dに書き込まれた信号が画素容量Clc及び蓄積容量Csに書き込まれる。この動作を全ての画素行に対して行うことにより、2次元の画像を表示することが可能となる。
また、図16に示すように、図15に示す垂直期間の次の垂直期間においては、1水平期間内で、先ず、期間TB1においてデータ線D2、D5、D8に映像信号が書き込まれ、次いで、期間TB2においてデータ線D3、D6、D9に映像信号が書き込まれ、最後に、期間TB3においてデータ線D1、D4、D7に信号が書き込まれる。
更に、図17に示すように、図16に示す垂直期間の次の垂直期間においては、1水平期間内で、先ず、期間TB1においてデータ線D3、D6、D9に映像信号が書き込まれ、次いで、期間TB2においてデータ線D1、D4、D7に映像信号が書き込まれ、最後に、期間TB3においてデータ線D2、D5、D8に信号が書き込まれる。
本実施形態に係る液晶表示装置では、次のような効果が得られる。それはデータ線に沿った縦筋状の輝度むらを大幅に減少させることである。その理由について以下に説明する。縦筋状の輝度むらは、1水平期間にデータ線を時分割で順次信号を書き込む駆動において、他のデータ線に信号を書き込む際に寄生容量を介して生ずる電位が、信号を書き込む順序に依存してデータ線間で異なるために生ずる。しかしながら、本実施形態の液晶表示装置の駆動方法では、垂直期間毎に1水平期間内にデータ線に信号を書き込む順序が変化するため、常に同一のデータ線に大きな電位変動が生ずることがない。また、その順序の変わる周期がデータ線駆動回路の1出力が駆動するデータ線の数と等しい3垂直期間で一巡することで、データ線の電位変動が各データ線で均一化されるため、結果として生ずる輝度差も平均化されて、縦筋状のむらとして視認されにくくなる。
なお、本実施形態においては、ゲートドライバ回路4におけるシフトレジスタの各段を、4つのクロックトインバータと2つのインバータで構成する例を示したが、本発明はこれに限定されず、これ以外の構成であっても、クロック信号に同期して順次出力を出す回路であれば何ら問題はない。
また、本実施形態においては、データドライバ回路5を、第1のメモリ群(メモリM11乃至M19)、第2のメモリ群(メモリM21乃至M29)、第2のメモリ群の内容をデジタル−アナログ変換するDAC回路DAC1乃至DAC3、DAC回路の出力を増幅するアンプAMP1乃至AMP3、第2のメモリ群とDAC回路とを接続するデータ選択スイッチDSL1乃至DSL9により構成する例を示したが、本発明はこれに限定されず、これ以外の構成であっても、前述の機能を有する回路であれば問題ない。
更に、本実施形態に係る液晶表示装置において、配線金属膜、遮光金属膜及び層間膜を形成する材料については、本発明の本質との関連は少なく、上述の材料以外の材料を用いても何ら問題はない。
更にまた、本実施形態においては、データ線が9本、ゲート線が6本、データ線駆動回路の1出力に接続されるデータ線が3本である例を示したが、本発明はこれに限定されず、これらの値は必要とされる液晶表示装置のスペックにより任意に選択することができる。
更にまた、本実施形態においては、ゲートドライバ回路を画素が配置されたTFT側ガラス基板上に画素TFTを形成して構成した例を示しているが、外部から各ゲート線を駆動する信号を供給してもよい。但し、プロジェクタ用の液晶表示装置では、その大きさをできるだけ小さくする必要があることから、画素と同一の基板上に作製することが望ましい。
更にまた、本実施形態においては、ゲートドライバ回路を画素マトリクスの片側にのみ配置した例を示したが、ゲートドライバ回路は画素マトリクスの両側に配置してもよい。このとき、両側に配置した2つのゲートドライバ回路により、1本のゲート線を2方向から駆動すると、ゲート線に供給されるパルスの立ち上がり及び立ち下がり時間が短くなるという利点がある。また、両側に配置した2つのゲートドライバ回路により、夫々別々のゲート線を駆動すると、各々のゲートドライバ回路における出力端子のピッチを広くとることができ、液晶表示装置の小型化及び高精細化にとって有利である。
更にまた、ゲートドライバ回路4に必要な信号及び電源電圧、並びに対向電極に供給する電源電圧を、データ線駆動回路5から供給してもよい。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態は、前述の第2の実施形態をより詳細に説明するものである。本実施形態に係る液晶表示装置の構成は、前述の第4の実施形態に係る液晶表示装置の構成と同じであるため、その説明を省略する。以下、本実施形態に係る液晶表示装置の動作について説明する。図18は、横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置のデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートである。図18に示すように、各垂直期間において、ある水平期間TH3kにおいて、期間TB1に駆動回路6(図10参照)が制御線SP1の電位をハイレベルとすることにより、データ線D1、D4、D7に映像信号が書き込まれる。次いで、期間TB2に制御線SP2の電位がハイレベルとなり、データ線D2、D5、D8に映像信号が書き込まれる。次に、期間TB3に制御線SP3の電位がハイレベルとなり、データ線D3、D6、D7に映像信号が書き込まれる。水平期間内でデータ線駆動回路に信号が取り込まれ出力されるまでの動作は、前述の第4の実施形態で説明した動作と同じである。
次の水平期間であるTH3k+1では、期間TB1にデータ線D2、D5、D8に映像信号が書き込まれ、次いで期間TB2にデータ線D3、D6、D9に映像信号が書き込まれ、期間TB3にデータ線D1、D4、D7に映像信号が書き込まれる。その次の水平期間TH3k+2では、期間TB1にデータ線D3、D6、D9に映像信号が書き込まれ、期間TB2にデータ線D1、D4、D7に映像信号が書き込まれ、期間TB3にデータ線D2、D5、D8に信号が書き込まれる。このように、本実施形態においては、水平期間毎にデータ線に映像信号を書き込む順序を異ならせる。
本実施形態に係る液晶表示装置においては、次のような効果が得られる。それは縦縞状のむらを視認しにくくするという効果である。この効果が得られる理由は、データ線に信号を書き込む順序が連続する水平期間毎に変化するため、データ線の電位変動を多く受けるデータ線が、水平期間の周波数で変化するため、電位変動による画素の輝度差を、人間が視認しにくくなるためである。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。本実施形態に係る液晶表示装置の構成は、前述の第4の実施形態に係る液晶表示装置の構成と同じであるため、その説明を省略する。以下、本実施形態に係る液晶表示装置の動作について説明する。本実施形態は、前述の第5の実施形態に係る液晶表示装置の駆動方法を更に改良したものである。本実施形態に係る液晶表示装置の駆動方法において、ある垂直期間における動作は、図18に示す動作と同じである。また、図19及び図20は、横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置のデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートであり、図19は図18に示す垂直期間の次の垂直期間の動作を示し、図20は図19に示す垂直期間の次の垂直期間の動作を示す。
図19に示すように、図18に示す垂直期間の次の垂直期間の動作は以下のとおりである。ある水平期間TH3kにおいて、最初にデータ線D2、D5、D8に映像信号が書き込まれ、次いでデータ線D3、D6、D9に映像信号が書き込まれ、最後にデータ線D1、D4、D7に映像信号が書き込まれる。次の水平期間TH3k+1では、最初にデータ線D3、D6、D9に映像信号が書き込まれ、次いでデータ線D1、D4、D7に、最後にデータ線D2、D5、D8に映像信号が書き込まれる。その次の水平期間TH3k+2では、最初にデータ線D1、D4、D7に信号が書き込まれ、次いでデータ線D2、D5、D8に、最後にデータ線D3、D6、D9に映像信号が書き込まれる。
図20に示すように、更に次の垂直期間では、水平期間TH3kにおいて、最初にデータ線D3、D6、D9に映像信号が書き込まれ、次いでデータ線D1、D4、D7に、最後にデータ線D2、D5、D8に映像信号が書き込まれる。次の水平期間TH3k+1では、最初にデータ線D1、D4、D7に映像信号が書き込まれ、次いでデータ線D2、D5、D8に、最後にデータ線D3、D6、D9に映像信号が書き込まれる。その次の水平期間TH3k+2では、最初にデータ線D2、D5、D8に映像信号が書き込まれ、次いでデータ線D3、D6、D9に、最後にデータ線D1、D4、D7に映像信号が書き込まれる。本実施形態における上記以外の動作は、前述の第5の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、前述の第4及び第5の実施形態と比較して、データ線に信号を書き込む順序を、垂直期間毎に異ならせると共に、水平期間毎にも異ならせているため、電位変動を受けるデータ線を、垂直期間毎及び水平期間毎に異ならせることができる。これにより、電位変動による画素の輝度差を人間がより視認しにくくなり、縦縞状のむらをより確実に解消することができる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第4及び第5の実施形態の効果と同様である。
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。図21は、本実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。図21に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置1aは、前述の第4の実施形態に係る液晶表示装置1に、信号処理回路7を取り付けたものである。本第6の実施形態は、前述の第3の実施形態をより詳細に説明するものである。なお、液晶表示装置1の構成は、前述の第4の実施形態で説明したとおりである。
信号処理回路7は、映像信号を供給する信号源(図示せず)から入力映像信号及び同期信号が供給され、液晶表示装置1に対して映像信号及び制御信号を供給すると共に、液晶表示装置1において必要となる各種の電源電圧も供給するものである。信号処理回路7においては、信号源から供給される映像信号を少なくとも1画面分以上保持できるメモリ32が設けられている。メモリ32においては、夫々1画面分の映像信号を保持できるフレームメモリ33及び34が設けられている。また、メモリ32には、外部の信号源から入力される映像信号をフレームメモリ33に入力するかフレームメモリ34に入力するかを選択するスイッチ35が設けられており、フレームメモリ33に記憶された映像信号を液晶表示装置1に対して出力するかフレームメモリ34に記憶された映像信号を液晶表示装置1に対して出力するかを選択するスイッチ36が設けられている。
また、信号処理回路7には、信号源から同期信号が入力され、スイッチ35を制御するメモリ制御信号MWを出力する共にスイッチ36を制御するメモリ制御信号MRを出力し、また、液晶表示装置1に対して制御信号を出力する制御回路37が設けられている。更に、信号処理回路7には、各種の電源電圧を生成し、液晶表示装置1に対して出力する電源回路38が設けられている。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る液晶表示装置の動作、即ち、本実施形態に係る液晶表示装置の駆動方法について説明する。図22は、横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態における信号処理回路7の動作を示すタイミングチャートである。また、図23は、ある垂直期間において各画素の画素電極に印加される映像信号の極性を示す図であり、図24は、図23の次の垂直期間において各画素の画素電極に印加される映像信号の極性を示す図である。
図22に示すように、信号源から出力された映像信号VIDEO_INは、同じく信号源から出力された同期信号VSYNC_INに同期して、信号処理回路7に入力される。映像信号VIDEO_INはアナログ信号であり、同期信号VSYNC_INは、映像信号VIDEO_INの各垂直期間の初めにのみハイレベルとなるデジタル信号である。メモリ制御信号MW及びMRは、夫々スイッチ35及び36を制御することにより、フレームメモリ33及び34のうちどちらに信号を書き込み、どちらから信号を読み出すかを決める信号である。
ある垂直期間TVin(2m)において、メモリ制御信号MWがハイレベルであり、メモリ制御信号MRがロウレベルであり、従って、フレームメモリ33に信号源からの映像信号VIDEO_INが書き込まれ、フレームメモリ34から映像信号VIDEO_INが読み出されるとする。すると、垂直期間TVin(2m)に続く垂直期間TVin(2m+1)では、メモリ制御信号MW及びMRのレベルが反転し、フレームメモリ34に信号が書き込まれ、フレームメモリ33から信号が読み出される。このような動作を行うことで、信号源から供給される映像信号を、別の周波数で読み出すという周波数変換が可能となる。図22で示した例では、信号源から入力されフレームメモリに記憶された映像信号を3倍の周波数で読み出し、信号源から映像信号の1垂直期間内に3回同じ信号を液晶表示装置1に供給する。これにより、映像信号VIDEO_INの時間幅を(1/3)倍に圧縮し、映像信号VIDEO_INの周波数の3倍の周波数を持つ映像信号VIDEOを、液晶表示装置1に対して供給することができる。
そして、液晶表示装置1においては、信号源から供給される映像信号を3倍の速度で、3回ずつ表示する。このときの液晶表示装置1内の動作は、前述の第4乃至第6の実施形態に示した何れの方法でもよい。このとき、図23及び24に示すように、液晶表示装置1においては、1画面の映像信号を表示させる1垂直期間で、全ての画素電極に対向電極に対して同一の極性の信号を書き込み、この極性を垂直期間毎に反転させるフレーム反転駆動を行ってもよい。即ち、図23に示す垂直期間においては、対向電極に対して正の極性の信号を画素電極に書き込み、図24に示す次の垂直期間においては、対向電極に対して負の極性の信号を画素電極に書き込んでもよい。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態においては、前述の第4乃至第6の実施形態と比較して垂直期間が短くなるため、データ線に映像信号を書き込む順序を変更する周期がより短くなり、縦筋状のむらがより視認されにくくなる。これにより、縦筋状のむらのほぼ完全に視認できなくすることができる。
また、外部信号の1垂直期間内に同じ映像信号を表示させる回数が、データ線駆動回路の1出力が時分割書き込みを行うデータ線の数(本実施形態においては3)と等しいため、外部信号の1垂直期間内で全てのデータ線に生ずる電位変動をほぼ等しくでき、さらに電位変動による画素の輝度差を視認しにくくできる。
更に、液晶表示装置が1画面分の信号を表示させる期間で、全ての画素に対向電極に対する極性が等しくなる信号を書き込む駆動方法を用いると、液晶表示装置の開口率を大きくすることができ、光の利用効率を向上させることが可能となる。通常、液晶表示装置は、液晶の劣化を防止する目的でフレーム毎に各画素に印加される電圧の対向電極に対する極性が反転する駆動方法を用い、その際に隣接する画素に異なる極性の信号を印加する駆動方法が一般に用いられている。その中でも、プロジェクタ用の液晶表示装置では、画素行毎に同一の極性の信号を書き込み、隣接する画素行間で極性が異なる信号を印加するゲート線反転駆動が用いられることが多かった。それは、隣接する画素行毎に極性を変えることで、フリッカを低減し、且つ、TFT及び蓄積容量をゲート線に沿った位置に配置することで、隣接する画素間に発生する液晶分子の配向の乱れによる光漏れの位置を、TFT及び蓄積容量を配置した領域付近として、その部分を遮光することで、配向の乱れによる光漏れの影響を排除するためである。しかしながら、画素ピッチが20μmよりも小さい液晶表示装置では、画素領域に対する液晶分子の配向の乱れが発生する領域の面積比が大きくなり、開口率を大きくすることができず、光の利用効率が低いものになるという問題があった。
これに対して、本実施形態のように、速い周波数でフレーム反転駆動を行うと、フリッカの問題を回避しつつ、あるフレームにおいて全ての画素電極に同一極性の信号を書き込むことができる。これにより、隣接する画素電極間で異なる極性の信号が書き込まれることがないため、光漏れが発生せず、開口率を大きくすることができる。このため、光の利用効率を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、映像信号がアナログ信号である例を示したが、デジタル信号として処理しても何ら問題ない。
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。図25は、横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本発明の第8の実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートである。本実施形態に係る液晶表示装置は、光源(図示せず)から順次出射される赤(R)、緑(G)、青(B)の光が照射されるものである。本実施形態に係る液晶表示装置の構成は、前述の第4の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。図25に示す期間TVは、外部から液晶表示装置に供給される映像信号の1画面分の信号が供給される垂直期間を示している。
本実施形態においては、垂直期間TVを少なくとも3つのサブフレーム期間に分割し、各サブフレーム期間を少なくとも2つの期間に分割する。即ち、垂直期間TVをサブフレーム期間TSVR、TSVG、TSVBに分割し、サブフレーム期間TSVRを期間TWR及びTLRに分割し、サブフレーム期間TSVGを期間TWG及びTLGに分割し、サブフレーム期間TSVBを期間TWB及びTLBに分割する。期間TWRでは、液晶表示装置に表示させる映像信号のうち赤色の成分の信号を書き込み、期間TLRでは光源が液晶表示装置に赤色の光を照射する。同様に期間TWGでは緑色の成分の映像信号を書き込み、期間TLGでは光源が緑色の光を液晶表示装置に対して照射する。また、期間TWBでは青色の成分の映像信号を書き込み、期間TLBでは光源が青色の光を液晶表示装置に対して照射する。
本実施形態に係る液晶表示装置においては、フィールドシーケンシャル駆動を行うことにより、液晶表示装置にカラーフィルターを設けなくても、時分割でカラー画像を表示することができる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第4の実施形態と同様である。
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。本実施形態はプロジェクタ装置の実施形態である。図26は、本実施形態に係るプロジェクタ装置を示すブロック図である。図26に示すように、本実施形態に係るプロジェクタ装置は、R、G、Bの三原色の光に対し3枚の液晶表示装置を用いた液晶プロジェクタ装置である。このプロジェクタ装置41においては、光源としてのランプ42が設けられており、このランプ42から出射された光の光路に介在する位置に、赤色の光を透過させ緑色及び青色の光を反射する色分離ミラー43が設けられている。ランプ42と色分離ミラー43との間には、光を均一化するための光学部品(図示せず)及び光の偏光を揃えるための光学部品(図示せず)が設けられている。
また、色分離ミラー43を透過した光の光路に介在するように、光を全反射するミラー44、及び赤色用液晶表示装置45がこの順に設けられている。更に、色分離ミラー43により反射された光の光路に介在するように、緑色の光を反射して青色の光を透過させる色分離ミラー46が設けられており、色分離ミラー46により反射された光の光路に介在するように、緑色用液晶表示装置47が設けられている。更にまた、色分離ミラー46を透過した光の光路に介在するように、光を全反射させるミラー48、ミラー49及び青色用液晶表示装置50がこの順に設けられている。
更にまた、赤色用液晶表示装置45、緑色用液晶表示装置47、青色用液晶表示装置50を透過した光を合成する合成プリズム51が設けられており、この合成プリズム51から出射した合成光を拡光して、外部のスクリーン(図示せず)に投射する投射レンズ52が設けられている。なお、赤色用液晶表示装置45、緑色用液晶表示装置47、青色用液晶表示装置50は、いずれも単色の液晶表示装置であり、前述の各実施形態のいずれかの液晶表示装置である。
次に、本実施形態に係るプロジェクタ装置の動作について説明する。赤色用液晶表示装置45、緑色用液晶表示装置47、青色用液晶表示装置50に夫々、赤色用画像、緑色用画像、青色用画像を表示させ、この状態でランプ42を点灯させる。これにより、ランプ52から出射された白色光が、均一化され、偏光を揃えられた後、色分離ミラー43に到達し、白色光のうち赤色成分は色分離ミラー43を透過し、緑色成分及び青色成分は反射される。そして、色分離ミラー43を透過した赤色光は、ミラー44により反射され、赤色用液晶表示装置45を透過し、赤色用の画像が付加される。
また、色分離ミラー43により反射された光は、色分離ミラー46に到達し、色分離ミラー46により緑色成分が反射され、青色成分が透過する。そして、色分離ミラー46により反射された緑色光は、緑色用液晶表示装置47を透過し、緑色用の画像が付加される。一方、色分離ミラー46を透過した青色光は、ミラー48で反射され、ミラー49で反射され、青色用液晶表示装置50を透過し、青色用の画像が付加される。
そして、赤色用液晶表示装置45により赤色用の画像が付加された赤色光、緑色用液晶表示装置47により緑色用の画像が付加された緑色光、青色用液晶表示装置50により青色用の画像が付加された青色光が合成プリズム51により合成されカラー画像となり、投影レンズ52により拡光されてスクリーンに投射される。
本実施形態に係るプロジェクタ装置においては、その内部に組み込まれる液晶表示装置においてデータ線に沿った縦筋状のむらがほとんど発生しないため、投射される画像においても、縦筋状のむらはほとんど発生しない。このため、従来の液晶プロジェクタ装置に比べ、表示階調数を増やしても、むらがない高画質な画像が得られる。
なお、本発明のプロジェクタ装置は、フロントタイプ液晶プロジェクタ装置であってもよく、リアタイプ液晶プロジェクタ装置であってもよい。
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。図27は、本実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。図27における「R」、「G」、「B」の符号は、各画素に配置されたカラーフィルターの色を示している。図27に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置においては、各画素に赤色(R)、緑色(G)又は青色(B)のカラーフィルターが設けられている。このカラーフィルターは、TFT側ガラス基板及び対向側ガラス基板のいずれに設けてもよい。また、行方向、即ち、データ線Dが延びる方向に沿って同一色のカラーフィルターが配置されており、列方向、即ち、ゲート線Gが延びる方向に沿って異なる色のカラーフィルターが配置されている。また、本実施形態においては、データ線駆動回路5の1出力が駆動するデータ線Dの数即ち、1つの組に属するデータ線Dの数が6となっており、カラーフィルターの色数3以上となっている。本実施形態に係る液晶表示装置の駆動方法は、前述の第4の実施形態と同様である。なお、前述の第5乃至第8のいずれかの実施形態と同様としてもよい。
従来の液晶表示装置を使用する場合、データ線駆動回路の1出力が駆動するデータ線の本数を、色数と同じ3とすれば、サンプリングによる電位変動が生じても、同一色であればその変動量が等しくなる。このため、データ線駆動回路の1出力が駆動するデータ線の本数を色数と異ならせた場合と比較すれば、縦筋状のむらは視認されにくい。しかし、データ線駆動回路の1出力が駆動するデータ線の本数を色数よりも多くすると、例えば、1出力が駆動するデータ線の本数を4本以上とし色数を3とすると、同一色であっても電位変動が異なるデータ線が発生してしまい、縦筋状のむらが顕著になる。これに対して本実施形態においては、データ線駆動回路の1出力が駆動するデータ線の本数を色数よりも多くしても、データ線の電位変動が時間的に均一化されるので、縦筋状のむらはほとんど視認されなくなる。
なお、本実施形態においては、列方向に延びる複数色のカラーフィルターを設け、同一色のカラーフィルターが設けられた画素を、列方向、即ち、ゲート線が延びる方向に沿って配置し、行方向、即ち、データ線が延びる方向に沿って異なる色のカラーフィルターが設けられた画素を配置してもよい。これにより、縦筋状のむらを解消する効果が得られる。これは、同一色のカラーフィルターが設けられた画素がゲート線が延びる方向に沿って配置されている場合、ある特定色だけに注目しても、その色を表示させる画素が1水平期間に異なるタイミングで信号が書き込まれるからである。この原理は前述のモノクロ表示の液晶表示装置の場合と同じである。この結果、本実施形態に係る液晶表示装置を用いれば、縦筋状のむらを大幅に低減することが可能となる。
なお、本実施形態においては、カラーフィルターの色の種類をR、G、Bの3色とする例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、R、G、B、W(白)の4色としてもよい。
また、前述の各実施形態に係る液晶表示装置は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance:携帯型情報端末)、ゲーム機、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の携帯端末装置の表示装置として使用することができる。また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲を逸脱しない範囲で、種々変形することができる。
本発明の活用例として、フロントタイプ液晶プロジェクタ装置、リアタイプ液晶プロジェクタ装置、携帯端末装置がある。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートであり、ある垂直期間の動作を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートであり、図2に示す垂直期間の次の垂直期間の動作を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートであり、図3に示す垂直期間の次の垂直期間の動作を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートであり、ある垂直期間の動作を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートであり、図5に示す垂直期間の次の垂直期間の動作を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートであり、図6に示す垂直期間の次の垂直期間の動作を示す。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。 本実施形態におけるゲートドライバ回路を示す回路図である。 本実施形態におけるデータ線駆動回路を示すブロック図である。 本実施形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置のゲートドライバ回路の動作を示すタイミングチャートである。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置のデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートであり、ある垂直期間における動作を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置のデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートであり、図15の次の垂直期間における動作を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置のデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートであり、図16の次の垂直期間における動作を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本発明の第5の実施形態に係る液晶表示装置のデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートである。 軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本発明の第6の実施形態に係る液晶表示装置のデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートであり、図18の次の垂直期間における動作を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態に係る液晶表示装置のデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートであり、図19の次の垂直期間における動作を示す。 本発明の第7の実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本実施形態における信号処理回路の動作を示すタイミングチャートである。 ある垂直期間において各画素の画素電極に印加される映像信号の極性を示す図である。 図23の次の垂直期間において各画素の画素電極に印加される映像信号の極性を示す図である。 横軸に時間をとり、縦軸に各配線の電位をとって、本発明の第8の実施形態に係る液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第9の実施形態に係るプロジェクタ装置を示すブロック図である。 本発明の第10の実施形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。 P−Si−TFTを使用した従来の液晶表示装置を示すブロック図である。 図28に示すデータドライバ回路の動作を示すタイミングチャートである。 図28に示すゲートドライバ回路の動作を示すタイミングチャートである。 COG接続を使用した従来の液晶表示装置を示すブロック図である。 図31に示すデータ線駆動ICの動作を示すタイミングチャートである。 図28に示すブロック分割駆動を行う液晶表示装置のASW付近の構成を示す等価回路図である。 図31に示すCOG接続による液晶表示装置のASW部付近の構成を示す等価回路図である。
符号の説明
1、1a;液晶表示装置
2;画素
3;データドライバ回路
4;ゲートドライバ回路
5;データ線駆動回路
6;駆動回路
7;信号処理回路
8;メモリ
9;接続端子
10;回路ブロック
11;シフトレジスタ
12;TFT側ガラス基板
13;対向側ガラス基板
14;液晶層
15;下部遮光膜
16、21、24、28;層間膜
17;半導体層
18;ゲート絶縁膜
19;ゲート金属膜
20;容量金属膜
22a〜22d;金属配線膜
23a〜23d、27;ビア
25;上部遮光膜
26;金属配線膜
29;貫通孔
30、31;配向膜
32;メモリ
33、34;フレームメモリ
35、36スイッチ
37;制御回路
38;電源回路
41;プロジェクタ装置
42;ランプ
43、46;色分離ミラー
44、48、49;ミラー
45;赤色用液晶表示装置
47;緑色用液晶表示装置
50;青色用液晶表示装置
51;合成プリズム
52;投射レンズ
101;データドライバ回路
102;ゲートドライバ回路
103、104;シフトレジスタ
111;データ線駆動IC
AMP1〜AMP3;アンプ
CIV1〜CIV4;クロックインバータ
Clc;画素容量
Cs;蓄積容量
D1〜D9;データ線
DAC1〜DAC3;DAC回路
DCLK;クロック信号
DSL1〜DSL9;データ選択スイッチ
DSP1〜DSP9;データサンプリングスイッチ
DTR1〜DTR9;データ転送スイッチ
DSTP;スタート信号
Eo;対向電極
Ep;画素電極
G1〜G6;ゲート線
GCLK、/GCLK;クロック信号
GST;スタート信号
HSYNC;水平同期信号
IV1〜IV6;インバータ
M11〜M19、M21〜M29;メモリ
MW、MR;メモリ制御信号
SL1〜SL3;制御信号
SP1〜SP3;制御線
SR1〜SR3;出力信号
SW1−1〜SW3−3;アナログスイッチ(ASW)
TB1、TB2、TB3;期間
TFT;画素薄膜トランジスタ
TH;水平期間
TR;制御信号
TV;垂直期間
V1〜V3;ビデオ信号線
VIDEO、VIDEO_IN;映像信号
VSYNC;垂直同期信号

Claims (27)

  1. 行方向に延び相互に隣り合うn本毎にm個の組に組分けされた(n×m)本(n、mは2以上の整数)のデータ線と、列方向に延びる複数本のゲート線と、前記データ線と前記ゲート線との近接点毎に設けられた複数個の画素と、1画面分の画像を表示する1垂直期間内に前記ゲート線を順次選択するゲートドライバ回路と、このゲートドライバ回路が1本の前記ゲート線を選択している1水平期間に前記データ線に1画素行分の映像信号を出力するデータドライバ回路と、を有し、前記データドライバ回路は、前記組毎に設けられ前記映像信号を出力するm個の出力端子と、前記各組における第kのデータ線(kは1乃至nの整数)を前記出力端子に接続するか否かを切替える第kのスイッチと、全ての前記第kのスイッチに共通接続されたn本の第kの制御線と、前記第kのスイッチを導通させる制御信号を前記第kの制御線に順次出力する駆動回路と、を有し、前記駆動回路は、前記水平期間内に前記n本の制御線に前記制御信号を出力する順序を、所定期間毎に異ならせるものであることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記駆動回路は、前記水平期間内に前記n本の制御線に前記制御信号を出力する順序を、前記垂直期間毎に異ならせるものであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記制御信号を出力する順序がn通りあり、前記n通りは、n回の連続する水平期間のうち最後に選択されるスイッチが夫々異なるn通りの順序であって、前記駆動回路は、n回の前記垂直期間からなる1周期毎に、前記n通りの順序を繰り返し実施するものであることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記駆動回路は、前記水平期間内に前記n本の制御線に前記制御信号を出力する順序を、1又は複数回の前記水平期間毎に異ならせるものであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記制御信号を出力する順序がn通りあり、前記n通りは、n回の連続する水平期間のうち最後に選択されるスイッチが夫々異なるn通りの順序であって、前記駆動回路は、n回の前記水平期間からなる1サブ周期毎に、前記n通りの順序を繰り返し実施するものであることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記駆動回路は、前記水平期間内に前記n本の制御線に前記制御信号を出力する順序を、1又は複数回の前記水平期間毎に異ならせるものであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 信号処理回路から入力される映像信号を少なくとも1画面分記憶し、次の1画面分の映像信号が入力される期間に、記憶された前記1画面分の映像信号を、前記信号処理回路から入力されたときの周波数のt倍(tは2以上の整数)の周波数で読み出し、この読み出した映像信号を前記データドライバ回路に対してt回出力する信号処理回路を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. その上に前記データ線及び前記ゲート線が形成された第1の基板と、この第1の基板との間で液晶層を挟む第2の基板と、前記第1の基板上に前記画素毎に設けられ前記データ線から前記映像信号が印加される画素電極と、前記第2の基板上に設けられた対向電極と、を有し、前記データドライバ回路は、前記垂直期間毎に前記対向電極に対して同じ極性を持つ前記映像信号を前記データ線に出力するものであることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記tの値が前記nの値と等しいことを特徴とする請求項7又は8に記載の液晶表示装置。
  10. 前記スイッチが薄膜トランジスタにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  11. カラーフィルターが設けられていないことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  12. 前記垂直期間中に複数色の光を順次出射する光源により照射されるものであり、前記ゲートドライバ回路が、前記光源の動作に同期して、前記垂直期間中に前記ゲート線を複数回走査するものであり、前記データドライバ回路が、前記光源の動作に同期して、前記垂直期間中に複数色の画像に相当する映像信号を順次出力するものであることを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
  13. 前記行方向に延び画素列毎に配置された複数色のカラーフィルターを有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  14. 前記列方向に延び画素列毎に配置された複数色のカラーフィルターを有し、前記各組に属するデータ線の本数nが、カラーフィルターの色数よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の液晶表示装置を有することを特徴とするプロジェクタ装置。
  16. 光源と、この光源から出射された光を複数色の光に分離する分離手段と、前記分離された光の夫々の光路に介在し前記分離された光が透過することによりこの分離された光に画像を付加する複数の請求項11に記載の液晶表示装置と、この複数の液晶表示装置を透過した光を合成するプリズムと、を有することを特徴とするプロジェクタ装置。
  17. 請求項12乃至14のいずれか1項に記載の液晶表示装置を有することを特徴とする携帯端末装置。
  18. 行方向に延び相互に隣り合うn本毎にm個の組に組分けされた(n×m)本(n、mは2以上の整数)のデータ線と、列方向に延びる複数本のゲート線と、前記データ線と前記ゲート線との近接点毎に設けられた複数個の画素と、を備えた液晶表示装置の駆動方法において、前記ゲート線を順次選択すると共に前記データ線に対して前記映像信号を出力することにより前記画素に1画面分の画像を表示させる垂直期間を繰り返し実施し、前記垂直期間毎に、1本の前記ゲート線が選択されている間に前記データ線に1画素行分の映像信号を出力する水平期間を全ての前記ゲート線について順次実施し、前記水平期間毎に、前記各組における第kのデータ線(kは1乃至nの整数)に前記映像信号を順次出力し、前記水平期間内に前記n本のデータ線に前記映像信号を出力する順序を、所定期間毎に異ならせることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  19. 前記水平期間内に前記n本のデータ線に前記映像信号を出力する順序を、前記垂直期間毎に異ならせるものであることを特徴とする請求項18に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  20. 前記映像信号を出力する順序がn通りあり、前記n通りは、n回の連続する水平期間のうち最後に選択されるスイッチが夫々異なるn通りの順序であって、n回の前記垂直期間からなる1周期毎に、前記n通りの順序を繰り返し実施することを特徴とする請求項19に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  21. 前記水平期間内に前記n本のデータ線に前記映像信号を出力する順序を、1又は複数回の前記水平期間毎に異ならせるものであることを特徴とする請求項19又は20に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  22. 前記映像信号を出力する順序がn通りあり、前記n通りは、n回の連続する水平期間のうち最後に選択されるスイッチが夫々異なるn通りの順序であって、n回の前記水平期間からなる1サブ周期毎に、前記n通りの順序を繰り返し実施することを特徴とする請求項21に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  23. 前記水平期間内に前記n本のデータ線に前記映像信号を出力する順序を、1又は複数回の前記水平期間毎に異ならせることを特徴とする請求項18に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  24. 信号処理回路から入力される映像信号を少なくとも1画面分記憶し、次の1画面分の映像信号から入力される期間に、記憶された前記1画面分の映像信号を、信号処理回路から入力されたときの周波数のt倍(tは2以上の整数)の周波数で読み出し、この読み出した映像信号を前記データドライバ回路に対してt回出力することを特徴とする請求項18乃至23のいずれか1項に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  25. 前記液晶表示装置が、その上に前記データ線及び前記ゲート線が形成された第1の基板と、この第1の基板との間で液晶層を挟む第2の基板と、前記第1の基板上に前記画素毎に設けられ前記データ線から前記映像信号が印加される画素電極と、前記第2の基板上に設けられた対向電極と、を備えたものであり、前記垂直期間毎に前記対向電極に対して同じ極性を持つ前記映像信号を前記データ線に出力することを特徴とする請求項24に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  26. 前記tの値を前記nの値と等しくすることを特徴とする請求項24又は25に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  27. 前記液晶表示装置に対して前記垂直期間中に複数色の光を順次照射し、この照射に同期して、前記垂直期間中に前記ゲート線を複数回走査すると共に複数色の画像に相当する映像信号を順次出力することを特徴とする請求項18乃至26のいずれか1項に記載の液晶表示装置の駆動方法。

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