JP2006130857A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体の先端が上流側の搬送手段に到達してから、記録媒体の後端が下流側の搬送手段を通過するまでの全領域において、記録媒体の搬送を高い精度で制御することを可能にする。
【解決手段】上流側の第1の搬送手段4に第1の被検出手段40を設け、下流側の第2の搬送手段7に第2の被検出手段41を設け、第1の搬送手段の上流側に記録媒体の端部を検知する検知手段13、15を設け、第1の被検出手段及び第2の被検出手段を選択的に検出する1つの回転量検出手段42を設け、回転量検出手段による第1の被検出手段の検出信号に基づいて第1の搬送手段を制御し、回転量検出手段による第2の被検出手段の検出信号に基づいて第2の搬送手段を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、記録ヘッドにより、搬送される記録媒体に、記録情報を基づいて記録する記録装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写機、あるいは各種情報処理システムの出力装置として、記録情報を基づいて画像を記録する記録装置が使用されている。この記録装置は、記録ヘッドの記録方式により、例えば、インクジェット記録装置、熱転写記録装置、感熱記録装置、ワイヤドット記録装置、レーザービーム記録装置などに分けることができる。
また、記録装置においては、複数枚の記録媒体をトレイ上に積載している自動給紙装置から記録媒体を給紙し、給紙された記録媒体上の印刷領域を給紙方向と直角な方向に往復移動可能に支持されたキャリッジに搭載された記録ヘッドにより(インクジェット記録装置の場合は、記録ヘッドから記録媒体上にインクを吐出して)記録媒体上に画像を記録し、一行分の画像の記録を終了した後に所定量のピッチ搬送を行い、これを画像データが終了するまで繰り返すことにより記録媒体に対する記録が行われる。
図7は従来の記録装置の搬送系の概略構成を示す模式的斜視図であり、図8は図7の搬送系の駆動機構を示す模式的側面図である。図7及び図8において、1は自動給紙装置であり、給紙ローラ2に対してばね付勢された圧板3に積載された記録媒体は、給紙命令に応じて回転する給紙ローラ2により1枚づつ分離され記録部へ搬送される。4は記録媒体を搬送する搬送ローラ、5(5a〜5d)はピンチローラホルダ22を介してばね23(23a〜23e)により搬送ローラ4に対向して押圧されているピンチローラであり、記録媒体は搬送ローラ4とピンチローラ5により狭持され、指定の送り量だけ搬送される。
記録部の下流側で排紙ローラ7と拍車(不図示)により紙を狭持し、搬送ローラ4から伝達される駆動により記録媒体を補助的に搬送している。8は記録媒体搬送面を形成するプラテンである。このプラテン8の上側には、不図示の記録ヘッドを搭載して記録媒体搬送方向と直交する方向に移動する不図示のキャリッジが配設されている。そこで、搬送ローラ4によってプラテン8の支持面に沿って搬送される記録媒体に対し、前記記録ヘッドにより記録データに基づいて画像記録が行われる。記録された記録媒体は、プラテン8の搬送方向下流側に配置された排紙ローラ7及び拍車(不図示)からなるローラ対により装置本体外へ排出される。
図8において、21は搬送ローラ4を駆動する搬送モータであり、ベルト30により駆動を搬送ローラ4へ伝達している。31は搬送ローラ4の軸上に固定されたエンコーダホイールであり、円周上に所定のピッチで光を透過する領域と遮光する領域が設けられている。一方、シャーシ12あるいはベース20上にはエンコーダセンサ32が固定されている。発光部と受光部とからなるエンコーダセンサ32により、センサ光がエンコーダホイール31を透過する信号を読み取ることにより、搬送ローラ4の回転量及び回転速度を検出することが可能である。
33はアイドラギアであり、搬送ローラ4の軸上に圧入された搬送ローラギア(不図示)からの駆動を排紙ローラ7の軸上に圧入された排紙ローラギア34へ伝達している。上記のように、搬送ローラ4及び排紙ローラ7の搬送量制御は、搬送ローラ4の同軸上に配置されたエンコーダホイール31のスリットをエンコーダセンサ32によって読み取り、読み取ったエンコーダ信号に基づいて搬送モータ21の駆動を閉ループ制御することにより行われる。DCモータを搬送ローラ軸上に配置されたコードホイールにより精度良く停止させる制御は、特開2002−13749に開示されている。また、エンコーダホイールを下流側の搬送ローラである排紙ローラの軸上に設けて搬送量を制御することが特開2002−361958に開示されている。
特開2002−13749 特開2002−361958
従来の搬送装置では、記録媒体が搬送ローラにより搬送している間はエンコーダセンサからの信号に応じて搬送モータを制御することにより精度良く搬送をすることが可能だが、記録媒体の後端が搬送ローラを通過した後は、記録媒体が排紙ローラと拍車の対により搬送されることになり、搬送ローラ上のエンコーダホイールでは記録媒体の搬送挙動を精確に把握することが困難であるという不都合があった。
その理由は、搬送ローラから排紙ローラへの駆動伝達がアイドラギアや駆動伝達ベルトを介して行われるため、搬送ローラでの制御搬送量と排紙ローラでの搬送量が一定の相関関係で対応しないためである。また、記録媒体に記録された画像の傷の発生を抑制したり、記録画像のインクの転写を防ぐために、排紙ローラによる搬送力を発生させるための拍車の圧接力は搬送ローラによる搬送力を発生させるためのピンチローラの圧接力より弱く設定されるのが一般的であり、そのために、記録媒体と排紙ローラとの間で滑り等が発生しやすいことも原因の一つである。
さらに、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラの挟圧部から抜ける時にピンチローラが記録媒体の厚み分だけ移動することから、その瞬間に記録媒体が押し出されて搬送量が一時的に大きく変動することも、搬送ローラと排紙ローラにおける搬送量の相関関係が変動する原因の一つである。このように、搬送ローラ軸上のエンコーダホイールからの信号だけでは、記録媒体の後端領域での搬送精度を確保することが難しいという課題がある。
また、エンコーダホイールを上流側の搬送ローラの軸上に設けるのではなく、下流側の搬送ローラである排紙ローラの軸上に設けることが特開2002−361958に開示されている。しかし、この場合は、記録媒体に対する印刷が開始された時点から、記録媒体の先端が排紙ローラと拍車の間に狭持されるまでは、記録媒体が搬送ローラにより搬送されることになるため、上記とは逆に、その間における記録媒体の搬送精度を保証することができないという不都合がある。ただし、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラの挟圧部を抜ける時の記録媒体の前記挙動は検知可能であるため、記録媒体の後端が抜ける瞬間の搬送精度については良好な結果を得ることが可能である。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、記録媒体の先端が上流側の搬送手段に狭持されてから、該記録媒体の後端が下流側の搬送手段による狭持から開放されるまでの全領域において、記録媒体の搬送を高い精度で制御することができる記録装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、記録ヘッドにより、搬送される記録媒体に、記録情報に基づいて記録する記録装置において、記録ヘッドの搬送方向上流側に配置された第1の搬送手段と、記録ヘッドの搬送方向下流側に配置された第2の搬送手段と、前記第1の搬送手段に設けられた第1の回転量被検出手段と、前記第2の搬送手段に設けられた第2の回転量被検出手段と、前記第1の搬送手段の搬送方向上流側の位置で記録媒体の端部を検知する端部検知手段と、前記第1の回転量被検出手段及び前記第2の回転量被検出手段を選択的に検出可能な回転量検出手段と、を備え、前記回転量検出手段による前記第1の回転量被検出手段の検出信号に基づいて前記第1の搬送手段を制御し、前記回転量検出手段による前記第2の回転量被検出手段の検出信号に基づいて前記第2の搬送手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の先端が上流側の搬送手段に狭持されてから、該記録媒体の後端が下流側の搬送手段による狭持から開放されるまでの全領域において、記録媒体の搬送を高い精度で制御することができる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図6は本発明を適用するのに好適な記録装置の全体構成を示す模式的縦断面図である。図6において、1は自動給紙装置であり、給紙ローラ2に対してばね付勢された圧板3に積載された記録紙等の記録媒体は、給紙命令に応じて回転する給紙ローラ2により1枚づつ分離され記録部へ搬送される。4は記録媒体を搬送する上流側の搬送ローラ、5はピンチローラホルダを介してばねにより搬送ローラ4に押圧されているピンチローラであり、記録媒体は搬送ローラ4とピンチローラ5により狭持されて搬送される。
記録部には、搬送される記録媒体を支持するためのプラテン8が配置されており、該プラテン8に対向する領域には、記録ヘッド9を搭載したキャリッジ10がガイドシャフト11に沿って記録媒体搬送方向と直交する方向に往復移動可能に案内支持されている。このガイドシャフト11はシャーシ12に一体的に設置されている。記録部の搬送方向上流側の上記搬送ローラ4に対して、記録部の搬送方向下流側には、記録媒体を装置本体外へ搬送するための排紙ローラ7が配置されている。この排紙ローラ7に対しては、搬送力を付与するための拍車6が従動回転可能に圧接されている。排紙ローラ7及び拍車6は、記録部の下流側で記録媒体を狭持し、搬送ローラ4から排紙ローラ7へ伝達される駆動により記録媒体を補助的に搬送するものである。
上流側の搬送ローラ4は搬送モータ21によって回転駆動され、搬送ローラ4の回転はアイドラギア33を介して下流側の搬送ローラである排紙ローラ7に伝達される。搬送ローラ4の搬送方向上流側には紙端センサレバー13が揺動可能に軸支されている。また、シャーシ12上の電気基板14上には紙端センサであるフォトセンサ15が配置されている。前記紙端センサレバー13は、記録媒体の先端及び後端を検出するものであり、記録媒体と当接することで回転する。そして、この紙端センサレバー13の回転のタイミングを前記紙端センサ15で検知することにより、記録媒体の前端及び後端の位置が検知される。
図6において、ホストPCから記録データが記録装置に送られると、搬送モータ21が回転を始めることで搬送ローラ4が回転駆動される。この搬送ローラ4の回転は半月状の給紙ローラ2に伝達され、該給紙ローラ2の回転により圧板3上に積載された記録媒体が1枚ずつ分離されて搬送ローラ4へ給送される。給送された記録媒体は、搬送ローラ4にの回転によりプラテン8上を通して間欠的に搬送され、そのとき、キャリッジ10の移動(主走査)に同期して記録データに基づいて記録ヘッド9を駆動することで、停止している記録媒体に対する記録が行われる。1ライン分の記録が終了すると、記録媒体を所定量だけピッチ送りし、次のラインの記録が行われる。以後、これを繰り返すことにより記録媒体の全領域に対する記録が行われる。こうして、搬送モータ21により搬送ローラ4及び排紙ローラ7を回転駆動することにより、記録媒体の後端が紙端センサレバー13を通過したタイミングから所定量だけ送って記録動作を終了させる。
図1は本発明による記録装置の要部構成を示す模式的斜視図であり、図2は本発明による記録装置の搬送駆動制御系の搬送ローラにより記録媒体を搬送しているときの状態を示す模式的側面図であり、図3は図2の搬送駆動制御系の排紙ローラにより記録媒体を搬送しているときの状態を示す模式的側面図であり、図4は図2の搬送駆動制御系の模式的平面図である。図1〜図4において、自動給紙装置1内に回動可能に支持された圧板3の上に積載された記録媒体は、搬送モータ21によって駆動される給紙ローラ2(図6)によって第1の搬送手段である搬送ローラ4へ給送され、シャーシ12に固定されたプラテン8に沿って該搬送ローラ4により搬送され、プラテン8に対向して配設された記録ヘッド9により記録された後、第2の搬送手段である排紙ローラ7により装置本体外へ排出される。
図1〜図4において、搬送ローラ4の軸上に取り付けられた第1の回転量被検出手段であるエンコーダホイール40は該搬送ローラ4と一体に回転する。排紙ローラ7の軸上に取り付けられた第2の回転量被検出手段であるエンコーダホイール41は排紙ローラ7と一体に回転する。第1のエンコーダホイール40の検出パターン、並びに第2のエンコーダホイール41の検出パターンは、それぞれの検出可能位置へ移動可能な共通の回転量検出手段であるエンコーダセンサ42によって検出される。このエンコーダセンサ42としては、例えば光学式のフォトセンサが使用される。第1及び第2のエンコーダホイール40及び41のそれぞれには、円周方向所定ピッチでスリット等の検出パターンが形成されている。そして、エンコーダセンサ42は、第1及び第2のエンコーダホイール40及び41のいずれかの検出パターンを選択的に読み取ることにより、搬送ローラ4及び排紙ローラ7の回転量及び回転速度を検出するように構成されている。
次に、図2〜図4を参照して、本発明による記録装置の搬送駆動制御系について説明する。図2〜図4において、搬送ローラ4の軸に第1のエンコーダホイール40が一体的に固定されている。不図示のピンチローラホルダに軸支されたピンチローラ5をばねにより搬送ローラ4に圧接することにより、記録媒体を搬送する搬送力が得られる。搬送モータ21の駆動は、モータシャフトに圧入されたプーリ50(図4)を介し、タイミングベルト30により搬送ローラギア51(図4)のプーリ部に伝達される。
搬送モータ21は記録装置の電気回路(不図示)に接続されている。この搬送モータ21は、ホストコンピュータからの記録データに基づいて所定量の搬送を行うために、エンコーダセンサ42で検知された信号により、回転量及び回転速度をフィードバック制御される。排紙ローラ7の軸には排紙ローラギア52(図4)が固定されている。排紙ローラギア52に対しては、搬送ローラギア51からの駆動がアイドラギア33を介し伝達される。排紙ローラ7の軸には第2のエンコーダホイール41が一体的に固定されている。図4に示すように、排紙ローラ7と対向する複数の位置に拍車6(6a、6b、6c・・)が配置されており、それぞれ拍車6はバネにより排紙ローラ7に圧接されている。拍車6は、排紙ローラ7がない部分にも記録媒体の挙動を制御する目的で配置しても良い。
記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ10には、記録媒体に記録を行う記録ヘッド9が搭載されている。記録ヘッド9及びキャリッジ10からなる記録動作部は、搬送ローラ4及びピンチローラ5からなる搬送ローラ対と、排紙ローラ7及び拍車6からなる搬送ローラ対との間に配置されている。搬送ローラ4の搬送方向上流側には、記録媒体の前後端(紙端)を検知する紙端センサレバー13が揺動可能に配置されている。記録媒体の紙端の位置(通過タイミング)は、前記紙端センサレバー13の動きにより遮光される紙端センサ15によって検出される。これら紙端センサレバー13及び紙端センサ15によって第1の搬送手段4の搬送方向上流側で記録媒体の前後端を検知する端部検知手段が構成されている。
第1及び第2の回転量被検出手段であるエンコーダホイール40及び41の検出パターンを読むための回転量検出手段であるエンコーダセンサ42は、エンコーダホイール40、41に所定のピッチで設けられた検出パターン(スリットパターン)を光学的に読み取ることにより、第1の搬送手段である搬送ローラ4及び第2の搬送手段である排紙ローラ7の回転量や回転速度を検出するものである。43はエンコーダセンサ42を支持するホルダ部材である。このホルダ部材43は、シャーシ12又はベース20に回転自在に支持されており、シャーシ12との間に張架された圧縮バネ45により一方向に付勢されている。前記ホルダ部材43は、駆動源であるソレノイド44の端子部の伸縮運動により圧縮バネ45に抗して所定の回動位置に位置制御される。
すなわち、ホルダ部材43の回動位置を、ソレノイド44端子部の伸縮運動により圧縮バネ45に抗して制御(規制)することにより、該ホルダ部材43上のエンコーダセンサ42が第1のエンコーダホイール40又は第2のエンコーダホイール41のいずれかの検出位置に移動し、それによって、1つのエンコーダセンサ42により20のエンコーダホイール40、41のいずれかを選択的に読み取りできるように構成されている。なお、ここでは、エンコーダセンサ42の位置をソレノイド44で駆動で制御するように構成しているが、これは、自動給紙装置や他ユニットのモータ等の駆動源を利用してエンコーダセンサ42及びホルダ部材43の位置を制御するように構成しても良い。その場合のエンコーダセンサ42の移動は、回動運動であっても、平行移動であっても良い。
図5は本発明の一実施形態に係る記録装置の搬送駆動制御系の動作シーケンスを示すフローチャートである。図5において、ステップS101でホストPCからの記録命令があると、ステップS102でホストPC側にて記録データを作成する。作成された記録データはI/Fケーブルを介して記録装置へ転送される(ステップS103)。記録装置はホストPCから送られた記録データをもとに給紙動作を行う(ステップS104)。給紙動作開始時には、ソレノイド44の制御により、エンコーダセンサ42が常に搬送ローラ4の軸上の第1のエンコーダホイール40のスリットを読み取ることができる位置(図2)にくるように設定されている。この設定は、前回の記録終了後あるいは現在の記録動作の前に行うイニシャル動作により予め実行されている。
給紙された記録媒体は、自動給紙装置1と搬送ローラ対4、5の間の位置で、紙端センサ15により紙端(先端)を検知される(ステップS105)。先端を検知された記録媒体は、ホストPCからの先端余白情報に基づいて搬送モータ21を駆動制御することで、記録ヘッド9に対して所定量だけ搬送される。具体的には、エンコーダセンサ42が第1のエンコーダホイール40の通過スリット数と通過速度を読み取ることにより、記録装置の制御回路によりフィードバック制御を行い、搬送ローラ4の回転量と回転速度を制御するものである。
その際、記録媒体の種類や記録品位により予め設定された量の搬送を行い(ステップS106)、キャリッジ10上の記録ヘッド9による記録媒体の主走査に同期して、記録データに基づいて記録ヘッド9を駆動することにより、記録媒体に対する記録を行う(ステップS107)。次いで、ステップS108で記録媒体を搬送させて次の印刷の記録データがあるか否かを判別し、記録データがある場合は、ステップS109へ進み、紙端センサ15により記録媒体の後端を検知したか否かを判断する。記録媒体の後端が検知されていない場合には、ステップS106へ戻り、所定量の記録媒体の搬送(ステップS106)と該記録媒体に対する印刷(ステップS107)を繰り返し実行する。
また、ステップS108で次の記録データがないと判断された場合は、ステップS115へ進み、排紙動作を行って記録媒体を記録装置の外に排出し、記録を終了する(ステップS116)。一方、ステップS109で紙端センサ15が記録媒体の後端を検知したときは、ステップS110へ進んで記録媒体の後端が搬送ローラ4とピンチローラ5から成る第1の搬送ローラ対を通過するまでの間の幾何学的構成により決まる所定量の搬送が完了するまで、ステップS106〜ステップS109の搬送、記録及び後端検知の動作を繰り返す。
そして、ステップS110において記録媒体の後端が搬送ローラ対4、5を通過したと判断した場合は、ステップS111へ進み、記録媒体の搬送を停止させ、エンコーダセンサ42を搬送ローラ4上の第1のエンコーダホイール40から排紙ローラ7上の第2のエンコーダホイール41へ移動させる。すなわち、ソレノイド44等の駆動源の制御動作によって、エンコーダセンサ42の位置を、それまでの搬送ローラ4の軸上の第1のエンコーダホイール40の検出パターンを読み取ることができる位置(図2)から、排紙ローラ7の軸上の第2のエンコーダホイール41の検出パターンを読み取ることができる位置(図3)へ移動させる。ここで、記録媒体の搬送を停止させた状態でエンコーダセンサ42を移動させる理由は、記録媒体を搬送している間にエンコーダセンサ42を移動させると、その間の搬送量を検出することができず、搬送量の制御ができなくなるからである。従って、エンコーダセンサ42の移動は、搬送を停止させて行う必要がある。
エンコーダセンサ42を第1のエンコーダホイール40から第2のエンコーダホイール41へ移動させた後に、エンコーダセンサ42により第2のエンコーダホイール41のスリットを検出し、記録媒体の搬送量及び搬送速度を所定の値になるようフィードバック制御しながら、記録媒体の搬送を行う(ステップS112)。そして、第2のエンコーダホイール41の回転量の検知結果より所定量の記録媒体の搬送が行われたと判断された時点で印刷動作を開始する(ステップS113)。次のステップS114で次の記録データがあるか否かを判断し、記録データがある場合は、ステップS112へ戻り、第2のエンコーダホイール41による記録媒体の搬送量制御と印刷動作を繰り返す。ステップS112〜ステップS114を繰り返し、ステップS114で記録データを全て記録し終えたと判定された場合は、ステップS115へ進んで記録媒体を記録装置の外に排出し、ステップS116において記録のための一連の動作を終了する。
以上説明した実施形態においては、記録媒体の搬送が開始され、該記録媒体の搬送方向先端から搬送方向後端が端部検知手段を構成する紙端センサレバー13を通過し、該記録媒体の搬送方向後端が搬送ローラ4及びピンチローラ5を通過するまでの間は、該搬送ローラ4に設けられたエンコーダホイール40を被検出手段として選択し、該エンコーダホイール40の信号を用いて搬送量の制御が行われる。
一方、記録媒体の後端が紙端センサレバー13を通過して搬送ローラ4を通過した後、記録媒体の後端が記録装置の本体から排出されるまでの間は、排紙ローラ7お設けられたエンコーダホイール41を被検出手段として選択し、該エンコーダホイール41の信号を用いて搬送量の制御が行われる。これにより、1つのエンコーダホイールからの信号を用いて全域の搬送量の制御を行う場合と比較して、搬送領域全体において、常に、搬送を行っているローラの動作を直接検知しながら制御を行うため、精度良く記録媒体の搬送が可能である。この場合、第1のエンコーダホイール40と第2のエンコーダホイール41とでは、それらの検出パターンであるエンコーダスリットは、記録媒体上で同じ解像度を有するように設定されている。
すなわち、以上の実施形態によれば、記録ヘッド9の搬送方向上流側及び下流側の搬送手段4及7の軸上にそれぞれ第1及び第2の回転量被検出手段40及び41を設けることにより、記録媒体先端が搬送ローラ4を通過してからその後端が排紙ローラ7を通過するまで、現実の搬送量に対応する側の搬送ローラの回転の状態を検知し、その検出結果に基づいて記録媒体の搬送を閉ループ制御することができる。そのため、記録媒体全体において、精度の良い搬送制御を行うことができる。また、エンコーダホイール40、41のスリットを検出するエンコーダセンサ42を1つだけ設け、紙端センサ15の信号によりエンコーダセンサ42の位置を実際に搬送を行っている搬送手段のエンコーダホイールの側へ移動させ、検出されるエンコーダホイールを切り替えて検出するので、記録媒体全域において安価で精度の良い搬送制御を行うことが可能である。
なお、上述の実施形態においては、記録媒体に対して記録ヘッドを相対移動(主走査)させながら記録するシリアルタイプの記録装置の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、記録媒体の全幅又は一部をカバーする長さの記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するラインタイプの記録装置の場合にも同様に適用することができ、同様の作用効果を奏するものである。また、本発明は、インクジェット式、熱転写式、レーザビーム照射式、ワイヤドット式などの記録方式に関わらず、記録装置全般に適用可能なものであり、全ての記録装置において同様の作用効果を奏するものである。
また、本発明は、1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、インクジェット記録装置に適用する場合、記録手段とインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録手段とインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
本発明による記録装置の要部構成を示す模式的斜視図である。 本発明による記録装置の搬送駆動制御系の搬送ローラにより記録媒体を搬送しているときの状態を示す模式的側面図である。 図2の搬送駆動制御系の排紙ローラにより記録媒体を搬送しているときの状態を示す模式的側面図である。 図2の搬送駆動制御系の模式的平面図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の搬送駆動制御系の動作シーケンスを示すフローチャートである。 本発明を適用するのに好適な記録装置の全体構成を示す模式的縦断面図である。 従来の記録装置の搬送系の概略構成を示す模式的斜視図である。 図7の搬送系の駆動機構を示す模式的側面図である。
符号の説明
1 自動給紙装置
2 給紙ローラ
3 圧板
4 第1の搬送手段(搬送ローラ)
5 ピンチローラ(第1の搬送手段)
6 拍車(第2の搬送手段)
7 第2の搬送手段(排紙ローラ)
8 プラテン
9 記録ヘッド
10 キャリッジ
11 ガイドシャフト
12 シャーシ
13 紙端センサレバー(端部検知手段)
14 電気基板
15 端部検知手段(紙端センサ)
20 ベース
21 搬送モータ
30 タイミングベルト
33 アイドラギア
40 第1の回転量被検出手段(第1のエンコーダホイール)
41 第2の回転量被検出手段(第2のエンコーダホイール)
42 回転量検出手段(エンコーダセンサ)
43 ホルダ部材
44 駆動源(ソレノイド)
45 ばね
51 搬送ローラギア
52 排紙ローラギア

Claims (9)

  1. 記録ヘッドにより、搬送される記録媒体に、記録情報に基づいて記録する記録装置において、
    前記記録ヘッドの搬送方向上流側に配置された第1の搬送手段と、
    前記記録ヘッドの搬送方向下流側に配置された第2の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段に設けられた第1の回転量被検出手段と、
    前記第2の搬送手段に設けられた第2の回転量被検出手段と、
    前記第1の搬送手段の搬送方向上流側の位置で記録媒体の端部を検知する端部検知手段と、
    前記第1の回転量被検出手段及び前記第2の回転量被検出手段を選択的に検出可能な回転量検出手段と、を備え、
    前記回転量検出手段による前記第1の回転量被検出手段の検出信号に基づいて前記第1の搬送手段を制御し、
    前記回転量検出手段による前記第2の回転量被検出手段の検出信号に基づいて前記第2の搬送手段を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 前記回転量検出手段は、前記端部検知手段の信号に基づいて、搬送量を制御するための回転量被検出手段を選択することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記回転量検出手段は、前記端部検知手段の信号に基づいて、選択された回転量被検出手段を検出する位置へ移動する手段を有することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記回転量検出手段は、前記記録媒体の搬送が開始され、該記録媒体の搬送方向先端から搬送方向後端が前記端部検知手段を通過し、該記録媒体の搬送方向後端が前記第1の搬送手段を通過するまで、前記第1の回転量被検出手段を選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記回転量検出手段は、前記記録媒体の後端が前記端部検知手段を通過して前記第1の搬送手段を通過した後、前記記録媒体の後端が記録装置の本体から排出されるまで、前記第2の回転量被検出手段を選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記回転量検出手段は、第1の搬送手段及び第2の搬送手段が停止しているときに、前記第1の回転量被検出手段を検出する位置から前記第2の回転量被検出手段を検出する位置へ移動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記回転量検出手段は、非記録動作中に、前記第2の回転量被検出手段を検出する位置から前記第1の回転量被検出手段を検出する位置へ移動することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記第1の回転量被検出手段は前記第1の搬送手段に設けられた第1のエンコーダホイールであり、前記第2の回転量被検出手段は前記第2の搬送手段に設けられた第2のエンコーダホイールであり、前記回転量検出手段はエンコーダセンサであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記第1の回転量被検出手段及び前記第2の回転量被検出手段は、前記記録媒体上で同じ解像度を有するように設定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録装置。
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