JP7069985B2 - 搬送制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送制御装置に関する。
特許文献1には、画像形成装置の記録ヘッドを搭載したキャリッジを目標位置に停止させる際、フィードバック制御によりキャリッジを目標位置に向けて移動させ、目標位置と現在位置の差が第1の誤差量内に入ったとき、フィードバックループを遮断してキャリッジモータを強制的に停止させ、この停止位置と目標位置の差が第1の誤差量より小さい第2の誤差量内に入っていれば、現在の停止位置が目標位置であると判断し、第2の誤差量内に入っていなければ、フィードバック制御の所定の制御変数をリセットした後、再度、フィードバック制御により、キャリッジを目標位置へ向けて移動させ、目標位置と現在位置の差が第2の誤差量内に入ったとき、フィードバックループを遮断してキャリッジモータを強制的に停止させる制御方法が記載されている。
特許文献2には、モータによる用紙搬送が行われる前後で、用紙上に載せたおもりの位置を検出することにより実際の用紙搬送量を計測し、計測された実際の用紙搬送量が用紙搬送量最適値と乖離がある場合に、これを補正するために再度用紙搬送制御を行う装置が記載されている。
特許文献3には、搬送ローラとレジストローラとの間にシートの撓みが形成されなくなった場合に、撓みが形成されるように、撓み形成処理実行時における搬送ローラの駆動量をより多くする処理が記載されている。
特開2003-191560号公報 特開2011-068118号公報 特開2013-129490号公報
ところで、搬送の駆動源となるモータの中には、搬送による搬送量の誤差を補正するフィードバック制御を必要とするものがある。
本発明の目的は、モータのフィードバック制御により補正される搬送量の誤差をリセット処理しない場合に比べて、搬送量が狙いの値からずれることを抑制することにある。
請求項1に係る発明は、第1搬送経路に沿って媒体を搬送する第1搬送用ローラと、前記搬送による搬送量の誤差を補正するフィードバック制御を実行して前記第1搬送用ローラを駆動する第1モータと、媒体が前記第1搬送経路の予め定められた位置を通過したことに応じて前記フィードバック制御により補正される搬送量の誤差をリセット処理した後、当該媒体の搬送を制御する制御部と、前記第1搬送経路から分岐し、前記媒体の表裏反転のための経路に繋がる第2搬送経路に沿って媒体を搬送する第2搬送用ローラと、前記フィードバック制御を実行して前記第2搬送用ローラを駆動する第2モータと、を有し、前記制御部は、前記第2搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過したことに応じて前記リセット処理を実行するとともに、前記第2搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過してから予め定められた時間後に前記第2モータによる前記第2搬送用ローラの駆動を停止させる、ことを特徴とする搬送制御装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の搬送制御装置において、前記第1モータは、前記制御部からの制御に応じて前記第1搬送用ローラの駆動を開始し、前記第1搬送経路の前記予め定められた位置を媒体が通過する前から前記フィードバック制御を実行して前記第1搬送用ローラを駆動することを特徴とする搬送制御装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の搬送制御装置において、前記第1搬送経路の予め定められた位置よりも下流側に設けられるレジストローラ有し、前記制御部は、前記第1搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過したことに応じて前記リセット処理を実行するとともに、前記第1搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過してから予め定められた時間後に前記第1モータによる前記第1搬送用ローラの駆動を停止させることを特徴とする搬送制御装置である。
請求項に係る発明は、請求項に記載の搬送制御装置において、前記制御部は、前記第2搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過してから前記予め定められた時間後に前記第2モータの正方向の回転による前記第2搬送用ローラの駆動を停止させた後、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とを接続する接続経路を開閉するゲートを制御して当該接続経路を閉じてから、前記第2モータを逆方向に回転させて前記第2搬送用ローラを逆方向に駆動することにより、前記表裏反転のための経路に媒体を搬送することを特徴とする搬送制御装置である。
請求項1に係る発明により、モータのフィードバック制御により補正される搬送量の誤差をリセット処理しない場合に比べて、搬送量が狙いの値からずれることが抑制される。また、搬送量の誤差をリセット処理しない場合に比べて、媒体の反転位置の目標位置からのずれが小さくなる。
請求項2に係る発明により、予め定められた位置に媒体が到達するまでに蓄積された搬送量の誤差がリセット処理される。
請求項3に係る発明により、搬送量の誤差をリセット処理しない場合に比べて、媒体を撓ませる撓み量の目標値からのずれが小さくなる。
請求項に係る発明により、搬送量の誤差をリセット処理しない場合に比べて、ゲートによる媒体の詰まりが少なくなる。
搬送制御装置の具体例を示す図である。 搬送制御装置が搬送を制御する経路の具体例を示す図である。 ループ作成の搬送制御の具体例を示す図である。 切り替えゲートの制御例を示す図である。 反転位置への搬送制御の具体例を示す図である。
図1は、本発明の具体的な実施態様の一例を示す図であり、図1には、搬送制御装置100の具体例が図示されている。図1に示す具体例の搬送制御装置100は、搬送用ローラ10とモータ20と制御部30を備えている。
搬送用ローラ10は、媒体を搬送するローラであり、例えば媒体を搬送する経路に1つ以上の搬送用ローラ10が設けられる。搬送用ローラ10は、モータ20によって駆動される。例えば1つの搬送用ローラ10がそれに対応した1つのモータ20によって駆動される。
モータ20は、搬送用ローラ10を駆動する駆動源であり、フィードバック制御を実行して搬送用ローラ10を駆動する。モータ20は、例えば、当該モータ20を駆動源とする搬送用ローラ10の搬送による搬送量の誤差を補正するフィードバック制御を実行して搬送用ローラ10を駆動する。モータ20の具体例の一つがDC(直流)ブラシレスモータである。
制御部30は、媒体の搬送を制御するコントローラである。制御部30は、例えば、モータ20に対して制御信号とリセット信号を出力し、モータ20による搬送用ローラ10の駆動を制御することにより媒体の搬送を制御する。例えば制御信号により、モータ20による搬送用ローラ10の駆動開始、モータ20の回転速度、モータ20の回転方向などが制御される。また、例えばリセット信号により、モータ20が実行するフィードバック制御により補正される搬送量の誤差がリセット処理される。そして、制御部30は、例えば、媒体を搬送する経路に設けられた1つ以上のパスセンサPSから得られる検知結果を利用して媒体の搬送を制御する。
なお、制御部30は、CPU等を代表例とする各種の演算デバイスを利用して実現することができる。例えば、制御部30の機能がコンピュータを利用して実現されてもよい。つまり、図1に例示する制御部30が備える機能の少なくとも一部に対応したプログラム(ソフトウェア)がコンピュータに読み込まれ、そのコンピュータが備えるハードウェア資源と読み込まれたソフトウェアとの協働により、制御部30の少なくとも一部の機能がコンピュータにより実現されてもよい。そのプログラムは、例えば、インターネット等の通信回線を介してコンピュータ(制御部30)に提供されてもよいし、光ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体に記憶されてコンピュータ(制御部30)に提供されてもよい。
図2は、図1の搬送制御装置100が搬送を制御する経路の具体例を示す図である。図2には、例えば、媒体である用紙に対して印刷処理を実行する画像形成装置内に設けられる経路の具体例が図示されている。図2に示す具体例の経路には、搬送経路R1と搬送経路R2と搬送経路R3が含まれている。
搬送経路R1は、第1搬送ローラ11の上流側(例えば用紙収容トレイなど)から得られる用紙を転写部と定着部へ搬送し、転写部と定着部で処理された用紙を排出ローラ16の下流側に排出する経路である。搬送用ローラ10(図1)の一つである第1搬送ローラ11は、搬送経路R1に沿って用紙を搬送する。パスセンサPS1は、第1搬送ローラ11によって搬送される用紙が搬送経路R1上の予め定められた位置P1を通過することを検知するセンサである。また、搬送経路R1上の位置P1よりも下流側に、例えばパスセンサPS1の下流側の近傍に、レジストローラ14が設けられている。
搬送経路R2は、用紙に対して両面印刷を行う場合に、搬送経路R1から搬送される用紙を退避させる経路である。搬送用ローラ10(図1)の一つである第2搬送ローラ12は、搬送経路R2に沿って用紙を搬送する。パスセンサPS2は、第2搬送ローラ12によって搬送される用紙が搬送経路R2上の予め定められた位置P2を通過することを検知するセンサである。なお、搬送経路R2に搬送された用紙が排出ローラ18によってさらに搬送されて排出されてもよい。
搬送経路R3は、用紙に対して両面印刷を行う場合に、搬送経路R2から得られる用紙を搬送してその用紙の表裏を反転させて搬送経路R1に戻す経路である。例えば、定着部と転写部により表面に印刷処理を施された用紙が、搬送経路R1から搬送経路R2に搬送され、さらに、搬送経路R2から搬送経路R3に搬送されることにより、表裏を反転させて搬送経路R1に戻される。なお、搬送経路R3は、搬送経路R1上の予め定められた位置P1の上流側で、例えばパスセンサPS1の上流側で、搬送経路R1に接続される。
図2に示す具体例において、搬送経路R1と搬送経路R2とを接続する接続経路には、その接続経路を開閉する切り替えゲート40が設けられている。切り替えゲート40が接続経路を閉じた状態(図2の実線で示す状態)では、搬送経路R1に沿って定着部から下流側に搬送される用紙が、そのまま搬送経路R1に沿って排出ローラ16に向かって搬送される。これに対し、切り替えゲート40が接続経路を開いた状態(図2の破線で示す状態)では、搬送経路R1に沿って定着部から下流側に搬送される用紙が、切り替えゲート40によって接続経路に案内され、接続経路を介して搬送経路R2に搬送される。
図1の搬送制御装置100は、図2に示す具体例の経路において、媒体となる用紙の搬送を制御する。その制御の中で、図1の搬送制御装置100は、用紙を撓ませるループ作成の搬送制御と、用紙の表裏を反転させる表裏反転の搬送制御を実行する。そこで、図1の搬送制御装置100により実行されるループ作成の搬送制御と表裏反転の搬送制御について以下に説明する。なお、図1,図2に示した構成(部分)については、以下の説明において図1,図2の符号を利用する。
図3は、ループ作成の搬送制御の具体例を示す図である。例えば図2の搬送経路を備える画像形成装置では、搬送の過程で生じる用紙の角度ずれなどを補正するために、転写部と定着部による画像形成処理の前に、レジストローラ14に用紙を突き当てるループ作成が実行される。
ループ作成では、第1搬送ローラ11によって搬送される用紙がレジストローラ14に突き当てられ、レジストローラ14の回転を停止させたまま第1搬送ローラ11によって更に用紙が搬送される。レジストローラ14に突き当てられることにより、用紙の角度ずれが補正され、その用紙に撓みが生じる。このループ作成では、用紙の先端(下流側の端)がレジストローラ14に当たってからの搬送量に応じた撓み量が実現される。
図3(A)は、第1搬送ローラ11を駆動するモータ20のモータ速度の時間変化を示す図である。図3(A)の縦軸はモータ20の速度であり横軸は時間軸である。また、図3に示す具体例において、時刻t1は、第1搬送ローラ11によって搬送される用紙が搬送経路R1上の予め定められた位置P1を通過するタイミングである。用紙が位置P1を通過するタイミングは、パスセンサPS1によって検知される。時刻t2は、位置P1を通過した用紙の先端がレジストローラ14に到達するタイミングである。時刻t3は、モータ20による第1搬送ローラ11の駆動を停止するタイミングである。
例えば、用紙の撓み量が目標値となるように、図3(A)に例示するモータ速度の時間変化が作成され、そのモータ速度の時間変化(例えば各時刻ごとのモータ速度)を示す制御信号が制御部30から第1搬送ローラ11を駆動するモータ20に出力される。こうして、モータ20は、例えば図3(A)に例示するモータ速度の時間変化に従って第1搬送ローラ11を駆動する。
さらに、モータ20はフィードバック制御を実行して第1搬送ローラ11を駆動する。モータ20は、例えば、狙いの搬送量(目標とする搬送量)と実際の搬送量のずれ(誤差)を補正するフィードバック制御を実行する。狙いの搬送量は、例えば、図3(A)に例示するモータ速度の時間変化から積分演算(時刻を変数とする積分演算)により算出することができる。また、狙いの搬送量に関する情報を制御部30が第1搬送ローラ11を駆動するモータ20に与えるようにしてもよい。
図3(B)は、狙いの搬送量と実際の搬送量の具体例を示す図である。図3(B)の縦軸は用紙の搬送量であり横軸は時間軸である。図3(B)には、狙いの搬送量(破線)と実際の搬送量(実線)の時間変化の具体例が示されている。例えば、用紙を搬送する過程で生じる搬送抵抗などの影響により、図3(B)に例示するように、狙いの搬送量と実際の搬送量との間の差である搬送量のずれが生じる場合がある。
例えば、図3(B)に例示する搬送量のずれを伴って用紙が搬送され、用紙が位置P1を通過するタイミングをパスセンサPS1が検知すると、狙いの搬送量よりも実際の搬送量が小さいため、狙いの搬送量で予定される通過のタイミングよりも、実際の搬送量で検知される通過のタイミングが遅れてしまう。
用紙が位置P1を通過するタイミングが遅れていることがわかると、モータ20は、搬送量のずれ(誤差)を補正するフィードバック制御を実行しているため、時刻t1までに蓄積された搬送量のずれを解消するように、例えば時刻t1以降に、搬送量のずれに応じた量だけモータ速度を増加させる。こうして、図3(B)に例示する具体例では、例えばモータ20を停止される時刻t3において、狙いの搬送量と実際の搬送量との間のずれを解消するようにフィードバック制御が実行される。
ループ作成では、用紙の先端(下流側の端)がレジストローラ14に当たってからの搬送量に応じて撓み量が変化する。つまり、図3(B)に示す具体例であれば、時刻t2から時刻t3までの搬送量によって撓み量が決定される。したがって、図3(B)に示す具体例では、狙いの搬送量で予定していた狙いの撓み量よりも、実際の搬送量で得られる実際の撓み量が大きくなってしまう。図3(B)に示す具体例では、モータ20のフィードバック制御により、時刻t1までに蓄積された搬送量のずれに応じた量だけ時刻t1以降にモータ速度が増加され、時刻t1から時刻t3までの搬送量が予定よりも増加したためである。
そこで、制御部30は、用紙が予め定められた位置P1を通過したことに応じて、モータ20のフィードバック制御により補正される搬送量の誤差をリセット処理し、リセット処理後にループ作成のための用紙の搬送を制御する。
図3(C)は、リセット処理の具体例を示す図である。図3(C)には、狙いの搬送量(破線)と実際の搬送量(実線)の時間変化の具体例が示されている。パスセンサPS1が用紙の位置P1の通過を検知するタイミングである時刻t1までの時間変化は、図3(B)の具体例と同じである。
図3(C)に示す具体例では、時刻t1に用紙が位置P1を通過したことに応じて、モータ20のフィードバック制御に利用される搬送量の誤差がリセット処理される。例えば時刻t1における搬送量(モータ20がフィードバック制御に利用する搬送量)がゼロとなるように、制御部30からモータ20へリセット信号が出力されてリセット処理が実行される。これにより、時刻t1までに蓄積された搬送量の誤差(狙いの搬送量からのずれ)もゼロとなる。
そして、用紙が位置P1を通過した時刻t1から、目標となる撓み量に応じて予め定められた時間後の時刻t3に、モータ20を停止させて第1搬送ローラ11の駆動を停止させる。
リセット処理を実行することにより、時刻t1までに蓄積された搬送量のずれが、時刻t1以降のモータ20のフィードバック制御に与える影響が解消され、リセット処理を行わない場合(図3(B))に比べて、時刻t1以降の搬送量が予定の搬送量からずれることが抑制される。これにより、リセット処理を行わない場合に比べて、時刻t2から時刻t3までの搬送量によって決定される撓み量の目標値からのずれが小さくなる。
なお、図3(C)に示す具体例では、時刻t1における搬送量(誤差を含む)をゼロとするリセット処理を説明したが、時刻t1における搬送量の誤差のみをゼロとするリセット処理が行われてもよい。
次に、図1の搬送制御装置100により実行される表裏反転の搬送制御について説明する。表裏反転の搬送制御では、切り替えゲート40が利用される。
図4は、切り替えゲート40の制御例を示す図である。図4には、搬送経路R1と搬送経路R2を接続する接続経路に設けられた切り替えゲート40の開閉状態の具体例が図示されている。
図4(1)は、搬送経路R1を維持する場合の切り替えゲート40を示している。例えば、用紙の片面のみに印刷を実行するに片面印刷時に、図4(1)に例示するように、搬送経路R1と搬送経路R2の接続経路が閉じた状態となるように切り替えゲート40が制御される。図4(1)に例示する切り替えゲート40のゲート状態では、搬送経路R1に沿って定着部から下流側に搬送される用紙が、そのまま搬送経路R1に沿って排出ローラ16に向かって搬送される。
図4(2)は、経路切替時の切り替えゲート40を示している。例えば、用紙の両面に印刷を実行する両面印刷時に、図4(2)に例示するように、搬送経路R1と搬送経路R2の接続経路が開いた状態となるように切り替えゲート40が制御される。図4(2)に例示する切り替えゲート40のゲート状態では、搬送経路R1に沿って定着部から下流側に搬送される用紙が、切り替えゲート40によって接続経路に案内され、接続経路を介して搬送経路R2に向かって搬送される。
図4(3)は、搬送経路R2の反転位置に用紙が搬送される状態を示している。例えば両面印刷のために用紙の表裏を反転させる際に、図4(3)に例示するように、第2搬送ローラ12が正転方向に駆動され、搬送経路R1から搬送された用紙が搬送経路R2の反転位置まで搬送される。そして、搬送経路R2の反転位置に用紙が搬送されてから、搬送経路R1と搬送経路R2の接続経路が閉じた状態となるように切り替えゲート40が制御される。その後、切り替えゲート40が搬送経路R1と搬送経路R2の接続経路を閉じた状態で、第2搬送ローラ12が逆転方向に駆動される。
図4(4)は、第2搬送ローラ12を逆転方向へ駆動させた状態を示している。図4(4)に例示する切り替えゲート40のゲート状態で、第2搬送ローラ12を逆転方向に駆動させると、搬送経路R2の反転位置にあった用紙が、切り替えゲート40によって搬送経路R3(表裏反転のための経路の一例)に案内される。こうして、用紙が搬送経路R3に搬送されることにより表裏を反転させて搬送経路R1に戻される(図2参照)。
図1の搬送制御装置100は、図4(3)に例示する反転位置への用紙の搬送において以下に説明する制御を実行する。
図5は、反転位置への搬送制御の具体例を示す図である。図5に示す具体例において、時刻t1は、第2搬送ローラ12によって搬送される用紙が搬送経路R2上の予め定められた位置P2を通過するタイミングである。用紙が位置P2を通過するタイミングは、パスセンサPS2によって検知される。時刻t2は、位置P2を通過した用紙の後端が切り替えゲート40を抜けるタイミングである。また、時刻t3は、モータ20による第2搬送ローラ12の駆動を停止するタイミングである。そして、時刻t4は、モータ20の回転方向を逆転させて第2搬送ローラ12による逆転方向への駆動を開始するタイミングである。
図5(A)は、第2搬送ローラ12を駆動するモータ20のモータ速度の時間変化を示す図である。図5(A)の縦軸はモータ20の速度であり横軸は時間軸である。例えば、用紙が反転位置の目標位置に搬送されるように、図5(A)に例示するモータ速度の時間変化が作成され、そのモータ速度の時間変化(例えば各時刻ごとのモータ速度)を示す制御信号が制御部30から第2搬送ローラ12を駆動するモータ20に出力される。こうして、モータ20は、例えば図5(A)に例示するモータ速度の時間変化に従って第2搬送ローラ12を駆動する。
さらに、モータ20はフィードバック制御を実行して第2搬送ローラ12を駆動する。モータ20は、例えば、狙いの搬送量(目標とする搬送量)と実際の搬送量のずれ(誤差)を補正するフィードバック制御を実行する。狙いの搬送量は、例えば、図5(A)に例示するモータ速度の時間変化から積分演算(時刻を変数とする積分演算)により算出することができる。また、狙いの搬送量に関する情報を制御部30が第2搬送ローラ12を駆動するモータ20に与えるようにしてもよい。
図5(B)は、狙いの搬送量と実際の搬送量の具体例を示す図である。図5(B)の縦軸は用紙の搬送量であり横軸は時間軸である。図5(B)には、狙いの搬送量(破線)と実際の搬送量(実線)の時間変化の具体例が示されている。例えば、用紙を搬送する過程で生じる搬送抵抗などの影響により、図5(B)に例示するように、狙いの搬送量と実際の搬送量との間の差である搬送量のずれが生じる場合がある。
例えば、図5(B)に例示する搬送量のずれを伴って用紙が搬送され、用紙が位置P2を通過するタイミングをパスセンサPS2が検知すると、狙いの搬送量よりも実際の搬送量が大きいため、狙いの搬送量で予定される通過のタイミングよりも、実際の搬送量で検知される通過のタイミングが早くなってしまう。
用紙が位置P2を通過するタイミングが早いことがわかると、モータ20は、搬送量のずれ(誤差)を補正するフィードバック制御を実行しているため、時刻t1までに蓄積された搬送量のずれを解消するように、例えば時刻t1以降に、搬送量のずれに応じた量だけモータ速度を減少させる。こうして、図5(B)に例示する具体例では、例えばモータ20を停止される時刻t3において、狙いの搬送量と実際の搬送量との間のずれを解消するようにフィードバック制御が実行される。
反転位置への搬送制御では、用紙が位置P2を通過する時刻t1から、モータ20を停止させる時刻t3までの搬送量に応じて、用紙の搬送距離が変化する。つまり、図5(B)に示す具体例であれば、時刻t1から時刻t3までの搬送量によって搬送距離が決定される。したがって、図5(B)に示す具体例では、狙いの搬送量で予定していた狙いの搬送距離(パスセンサPS2が用紙の通過を検知してから用紙の後端が切り替えゲート40を抜けるまでの距離)よりも、実際の搬送量で得られる実際の搬送距離が小さくなってしまう。図5(B)に示す具体例では、モータ20のフィードバック制御により、時刻t1までに蓄積された搬送量のずれに応じた量だけ時刻t1以降にモータ速度を減少させ、時刻t1から時刻t3までの搬送量が予定よりも減少したためである。
狙いの搬送距離よりも実際の搬送距離が少ないと、用紙の後端が切り替えゲート40を抜ける前に搬送が停止されてしまい、その後の切り替えゲート40の切り替え動作により用紙が切り替えゲート40に抑えられ、紙詰まりを引き起こす可能性がある。
そこで、制御部30は、用紙が予め定められた位置P2を通過したことに応じて、モータ20のフィードバック制御により補正される搬送量の誤差をリセット処理し、リセット処理後に用紙の搬送を制御する。
図5(C)は、リセット処理の具体例を示す図である。図5(C)には、狙いの搬送量(破線)と実際の搬送量(実線)の時間変化の具体例が示されている。パスセンサPS2が用紙の位置P2の通過を検知するタイミングである時刻t1までの時間変化は、図5(B)の具体例と同じである。
図5(C)に示す具体例では、時刻t1に用紙が位置P2を通過したことに応じて、モータ20のフィードバック制御に利用される搬送量の誤差がリセット処理される。例えば時刻t1における搬送量(モータ20がフィードバック制御に利用する搬送量)がゼロとなるように、制御部30からモータ20へリセット信号が出力されてリセット処理が実行される。これにより、時刻t1までに蓄積された搬送量の誤差(狙いの搬送量からのずれ)もゼロとなる。
そして、用紙が位置P2を通過した時刻t1から、目標となる搬送距離に応じて予め定められた時間後の時刻t3に、モータ20を停止させて第2搬送ローラ12の駆動を停止させる。
リセット処理を実行することにより、時刻t1までに蓄積された搬送量のずれが、時刻t1以降のモータ20のフィードバック制御に与える影響が解消され、リセット処理を行わない場合(図5(B))に比べて、時刻t1から時刻t3までの搬送量が予定の搬送量からずれることが抑制される。これにより、リセット処理を行わない場合に比べて時刻t1から時刻t3までの搬送量によって決定される搬送距離の目標値からのずれが小さくなる。つまり、リセット処理を行わない場合に比べて、反転位置の目標位置からのずれが小さくなり、例えば切り替えゲート40の動作に伴う紙詰まりの可能性も低減される。
なお、図5(C)に示す具体例では、時刻t1における搬送量(誤差を含む)をゼロとするリセット処理を説明したが、時刻t1における搬送量の誤差のみをゼロとするリセット処理が行われてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。
10 搬送用ローラ、11 第1搬送ローラ、12 第2搬送ローラ、14 レジストローラ、16 排出ローラ、18 排出ローラ、40 切り替えゲート、100 搬送制御装置。

Claims (4)

  1. 第1搬送経路に沿って媒体を搬送する第1搬送用ローラと、
    前記搬送による搬送量の誤差を補正するフィードバック制御を実行して前記第1搬送用ローラを駆動する第1モータと、
    媒体が前記第1搬送経路の予め定められた位置を通過したことに応じて前記フィードバック制御により補正される搬送量の誤差をリセット処理した後、当該媒体の搬送を制御する制御部と、
    前記第1搬送経路から分岐し、前記媒体の表裏反転のための経路に繋がる第2搬送経路に沿って媒体を搬送する第2搬送用ローラと、
    前記フィードバック制御を実行して前記第2搬送用ローラを駆動する第2モータと、
    を有し、
    前記制御部は、前記第2搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過したことに応じて前記リセット処理を実行するとともに、前記第2搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過してから予め定められた時間後に前記第2モータによる前記第2搬送用ローラの駆動を停止させる、
    ことを特徴とする搬送制御装置。
  2. 請求項1に記載の搬送制御装置において、
    前記第1モータは、前記制御部からの制御に応じて前記第1搬送用ローラの駆動を開始し、前記第1搬送経路の前記予め定められた位置を媒体が通過する前から前記フィードバック制御を実行して前記第1搬送用ローラを駆動する、
    ことを特徴とする搬送制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の搬送制御装置において、
    前記第1搬送経路の予め定められた位置よりも下流側に設けられるレジストローラ有し、
    前記制御部は、前記第1搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過したことに応じて前記リセット処理を実行するとともに、前記第1搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過してから予め定められた時間後に前記第1モータによる前記第1搬送用ローラの駆動を停止させる、
    ことを特徴とする搬送制御装置。
  4. 請求項に記載の搬送制御装置において、
    前記制御部は、前記第2搬送経路の予め定められた位置を媒体が通過してから前記予め定められた時間後に前記第2モータの正方向の回転による前記第2搬送用ローラの駆動を停止させた後、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とを接続する接続経路を開閉するゲートを制御して当該接続経路を閉じてから、前記第2モータを逆方向に回転させて前記第2搬送用ローラを逆方向に駆動することにより、前記表裏反転のための経路に媒体を搬送する、
    ことを特徴とする搬送制御装置。
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