JP2009051020A - 記録装置及び記録媒体の搬送方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラで挟持された状態から外れるタイミングを直接的により精度よく検出し、記録媒体全域にわたって高品位な画像の出力を可能にする。
【解決手段】 搬送ローラの回転についての情報を検出する搬送エンコーダと排紙ローラの回転についての情報を検出する排紙エンコーダとで検出されたそれぞれの情報を比較し、この比較結果に基づいて記録媒体が搬送ローラから外れたことを検出する。記録時において、記録媒体が搬送ローラから外れたことが検出された場合には、排紙ローラによる記録媒体の搬送量を記録媒体が搬送ローラから外れなかった場合の搬送ローラによる記録媒体の搬送量と同じになるよう排紙ローラの回転量を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体を搬送する搬送ローラを有する記録装置及びその記録装置における記録媒体の搬送方法に関する。
従来のプリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置には、記録媒体の搬送機構として、搬送ローラ、この搬送ローラに記録媒体を押し付け挟持するピンチローラ、ピンチローラを押し付ける付勢力を生じさせる手段などが設けられている。この搬送機構は、給紙部から給送された記録媒体について、記録ヘッドによる記録領域において搬送を行う。一般的には、この記録領域の前後に二対のローラが設けられ、記録媒体の搬送方向の上流側に位置するローラを搬送ローラ、下流側に位置するローラを排紙ローラと呼称する。これらのローラにより、記録領域における記録媒体の搬送を高精度に行う。また、記録媒体の後端の領域に対して記録を行う場合には、排紙ローラのみで搬送する。この排紙ローラのみで搬送する場合、ニ対のローラで搬送する場合に比べて、搬送精度が低下してしまう。この精度の低下をカバーするために、記録ヘッドの使用するノズル数を減らし、1回あたりの搬送量を減らして記録を行う(特許文献1)。
特開2004−230817号公報
しかしながら、上述した構成の従来の記録装置では、搬送動作の1回あたりの搬送量を少なくすることで、記録ヘッドの走査回数や搬送動作の回数が増え、記録動作のスループットが低下してしまう。
そこで、本発明の目的は、搬送ローラのみで搬送する場合であっても、高い搬送精度を実現することである。記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラで挟持された状態から外れるタイミングをより精度よく検出し、記録媒体全域にわたって高品位な画像の出力を可能にする記録装置を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明は、記録媒体の搬送路に設けられた搬送ローラと、前記搬送路において前記搬送ローラの下流側に設けられた排紙ローラとを有し、前記搬送ローラと前記排紙ローラの両方により前記記録媒体が搬送される場合には前記搬送ローラの回転量にしたがって前記記録媒体が搬送される記録装置であって、
前記搬送ローラの回転についての情報を検出する搬送エンコーダと、
前記排紙ローラの回転についての情報を検出する排紙エンコーダと、
前記搬送エンコーダで検出された情報と前記排紙エンコーダで検出された情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて、前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたことを検出する検出手段と、
記録時において、前記検出手段により前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたことが検出された場合には、前記排紙ローラによる前記記録媒体の搬送量を前記記録媒体が前記搬送ローラから外れなかった場合の前記搬送ローラによる前記記録媒体の搬送量と同じになるよう前記排紙ローラの回転量を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するための別の本発明は、記録媒体の搬送路に設けられた搬送ローラと、前記搬送路において前記搬送ローラの下流側に設けられた排紙ローラとを有し、前記搬送ローラと前記排紙ローラの両方により前記記録媒体が搬送される場合には前記搬送ローラの回転量にしたがって前記記録媒体が搬送される記録装置における記録媒体の搬送方法であって、
前記搬送ローラの回転についての情報を検出する第1の検出工程と、
前記排紙ローラの回転についての情報を検出する第2の検出工程と、
前記第1の検出工程で検出された情報と前記第2の検出工程で検出された情報とを比較する比較工程と、
前記比較工程の比較結果に基づいて、前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたことを検出する検出工程と、
記録時において、前記検出工程により前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたことが検出された場合には、前記排紙ローラによる前記記録媒体の搬送量を前記記録媒体が前記搬送ローラから外れなかった場合の前記搬送ローラによる前記記録媒体の搬送量と同じになるよう前記排紙ローラの回転量を制御する制御工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラで挟持された状態から外れるタイミングを直接的により精度よく検出し、記録媒体の停止位置精度を向上させ、記録媒体後端領域に発生しやすい画像の乱れを低減することができる。
以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(以下、「プリント」とも称する)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
(実施例1)
図1は、本実施例のインクジェット方式の記録装置における記録ヘッドによる記録領域での記録媒体の搬送機構を示す断面図とその制御ブロックを示した図である。
図1において記録ヘッド1は、図中の矢印で示される記録媒体2の搬送方向に対して垂直方向に走査し、この走査の間にインクを吐出する事で記録を行う。この記録ヘッド1による記録領域に対し、記録媒体2は記録ヘッド1の図中の下側において、図中の右側から左側へ略水平に搬送される。すなわち、記録領域に関して、記録媒体2の搬送方向の上流側及び下流側には、それぞれ搬送部3と排紙部4の二対の搬送機構が設けられる。
搬送部3では、搬送ローラ31とピンチローラ32が押圧機構により記録媒体2を挟持する。この搬送ローラ31の駆動は、搬送モータ5の回転を駆動ベルト6を介して搬送ローラ31と同軸で取り付けられ回転する搬送ローラギア33に伝える事で行う。さらに搬送エンコーダホイール34が搬送ローラ31と同軸に取り付けられており、この搬送エンコーダホイール34は円盤状の透明シートの上に放射状のマークが所定ピッチで形成されている。搬送制御部10は、このマークを光学式の搬送エンコーダセンサ35によって検出することにより、搬送ローラ31の回転位置、回転量、回転速度及び回転加速度を知ることができる。搬送ローラ31は、最初は記録媒体2を記録ヘッド1に向かって押し出すように搬送し、その後排紙部4に向かって押し出すように搬送する。
排紙部4では、排紙ローラ41と拍車42が押圧機構により記録媒体2を挟持する。排紙ローラ41には排紙ローラギア43が同軸で取り付けられており、排紙ローラギア43は搬送ローラギア33と係合する伝達ギア8と係合している。排紙ローラ41の駆動は、搬送ローラ31を駆動する駆動力が伝達ギア8を介して伝えられることで行われる。即ち、搬送ローラ31と排紙ローラは1つの(共通の)モータで駆動する構成となっている。1つのモータの排紙ローラ41の回転速度は搬送ローラ31の回転速度よりも数パーセント速く回転するようにギア比が設定されている。このため、記録媒体2が搬送部3と排紙部4の両方のローラ対で挟持された状態で搬送されている場合は、上記速度差によって記録媒体2に張力を付与して平坦に保つようにし、高精度な記録が可能となる。この両方のローラ対で記録媒体2を搬送している状態では、排紙ローラ41の搬送速度が記録媒体2の移動速度より速い為、排紙ローラ41がスリップした状態となっている。
さらに、排紙エンコーダホイール44が排紙ローラ41と同軸に取り付けられており、この排紙エンコーダホイール44も円盤状の透明シートの上に放射状のマークが所定ピッチで形成されている。搬送制御部10は、このマークを光学式の排紙エンコーダセンサ45によって検出することにより、排紙ローラ41の回転位置、回転量、回転速度及び回転加速度を知ることができる。
搬送エンコーダセンサ35と排紙エンコーダセンサ45と記録媒体検出センサ9の各出力信号は搬送制御部10に入力され、処理結果で搬送モータ5を制御する。
搬送制御部10は、搬送エンコーダセンサ35の出力パルス信号を受けて回転位置、回転量、回転速度及び回転加速度を検出する搬送エンコーダ計測部101を備えている。また、排紙エンコーダセンサ45の出力パルス信号を受けて回転位置、回転量、回転速度及び回転加速度を検出する排紙エンコーダ計測部102を備えている。このように、搬送制御部10は、搬送エンコーダと排紙エンコーダからそれぞれ情報を取得して、その情報に基づいて搬送モータの駆動を制御する。さらに、搬送エンコーダ計測部101と排紙エンコーダ計測部102が出力する回転速度及び回転加速度と設定手段103の出力する設定値とを用いて判定する判定回路を備える。この判定回路の一例として、比較回路104を備えている。そして、比較回路104による比較結果に応じて、タイミング信号を搬送エンコーダ計測部101、排紙エンコーダ計測部102及びモータを制御するモータ制御回路105に出力する。
演算処理部(制御部)106は、モータ制御回路105からの出力結果に基づき、比較回路104における組み合わせを設定する信号、設定手段103の設定値を設定するための信号、モータ制御回路105の制御信号を出力する。また、演算処理部106には、記録媒体の後端を検出する記録媒体検出センサ9からの信号が入力される。
次に、記録時における搬送エンコーダ計測部101と排紙エンコーダ計測部102での処理内容について説明する。ここでは、搬送エンコーダセンサ35及び排紙エンコーダセンサ45からの入力信号と出力する回転位置、回転量、回転速度及び回転加速度についての情報に関して、記録媒体2の位置関係と併せて図2から図4を用いて説明する。
図2(a)は、記録媒体2が搬送ローラ31とピンチローラ32による挟持状態で送り始めたタイミングでの搬送機構の断面図である。図2(b)は、図2(a)の状態における搬送エンコーダセンサ35の出力と、搬送エンコーダ計測部101の計測結果の出力である位置カウンタ出力と速度カウンタ出力と加速度カウンタ出力のタイミングを表している。また、図2(b)は、図2(a)の状態における排紙エンコーダセンサ45の出力と、排紙エンコーダ計測部102の計測結果出力である位置カウンタ出力と速度カウンタ出力と加速度カウンタ出力のタイミングを表している。
各エンコーダからは図2(b)で示すようなタイミングでA相とB相の2種類の信号が出力される。A相信号が立ち上がるタイミングから次にA相信号が立ち上がるタイミングまでを1カウントの移動量としてエンコーダの位置カウンタはカウントアップして行く。B相信号はA相信号との位相関係で搬送ローラ31が正転しているか反転しているかを判断する信号として用いられる。記録媒体2がその搬送路における上流側から下流側に移動しているときは図2(b)で示される位相関係となり、記録媒体2が逆方向に移動しているときはB相信号として図2(b)のB相信号とは位相が180°ずれた信号が出力される。記録媒体2が逆方向に移動する場合、搬送エンコーダ計測部101は位置カウンタをカウントダウンする処理を行う。搬送エンコーダ位置カウンタは、記録媒体2が搬送ローラ31とピンチローラ32のニップに到達した所で演算処理部106によりゼロに設定される。なお、図2はニップから10カウント分搬送した状態を示している。
また、搬送エンコーダ計測部101は搬送エンコーダA相出力の立ち上がりタイミングから次の立ち上がりタイミングまでの時間(St11,St12,St13,・・・)を計測する手段を有する。そして、この計測する手段の計測結果から搬送エンコーダ位置カウンタ出力と搬送エンコーダ速度カウンタ出力と搬送エンコーダ加速度カウンタ出力を生成している。ちなみに、搬送エンコーダ位置カウンタのポジション11における搬送エンコーダ速度カウンタSV11と搬送エンコーダ加速度カウンタSA11は以下の式で求めている。
SV11=1/St11
SA11=(SV11−SV10)/St11
一般式にすると以下のようになる。
SV=1/St
SA=(SV−SVP-1)/St
次に、排紙エンコーダ計測部102は、搬送エンコーダ計測部101と同様に、排紙エンコーダセンサ45のA相信号とB相信号から排紙エンコーダ位置カウンタ出力と排紙エンコーダ速度カウンタ出力とエンコーダ加速度カウンタ出力を生成する。図2(b)で示されるように、同一タイミングにおいて、排紙エンコーダ位置カウンタの値が搬送エンコーダ位置カウンタの値より大きくなっている。これは、排紙ローラ41の回転速度が搬送ローラ31の回転速度より数パーセント速いためである。図2の状態においては、搬送エンコーダ位置カウンタの値が10カウント進む(増加する)間に、排紙エンコーダ位置カウンタの値は11カウント進む(増加する)。排紙エンコーダA相出力の立ち上がりタイミングから次の立ち上がりタイミングまでの時間(Et11,Et12,Et13,・・・)の計測結果もSt11>Et11となっている。ちなみに、排紙エンコーダ速度カウンタEV12と排紙エンコーダ加速度カウンタEA12は以下の式で求めている。
EV12=1/Et12
EA12=(EV12−EV11)/Et12
一般式にすると以下のようになる。
EV=1/Et
EA=(EV−EVP−1)/Et
図3は、記録媒体2の後端が搬送ローラ31とピンチローラ32による挟持状態から外れるタイミングが発生する記録ヘッド1の1走査分に対応する紙送りを開始した時の状態と、その状態における上記の各演算処理出力のタイミングを示している。搬送エンコーダ位置カウンタと排紙エンコーダ位置カウンタの値が同じになるように演算処理部106が排紙エンコーダ位置カウンタの値を書き換えて(この場合は27999に設定して)から搬送を始める。以下、位置カウンタのカウントアップや速度カウンタ及び加速度カウンタの演算については図2の時と同様である。
次に、図4で、記録媒体2の後端が搬送ローラ31とピンチローラ32による挟持状態から外れるタイミングでの搬送エンコーダと排紙エンコーダの挙動と各演算処理出力のタイミングを説明する。搬送エンコーダ位置カウント値が28062の直前で、記録媒体2が搬送ローラ31とピンチローラ32による挟持状態から外れる。ここで、それまで搬送ローラ31の回転速度により規制されていた記録媒体2の搬送速度は、搬送ローラ31の回転速度より速い排紙ローラ41の回転速度に基づく搬送速度となる。また、記録媒体2の厚み等により搬送ローラ31とピンチローラ32とのニップから離れる時に付勢力が生じる。このため、記録媒体2は勢いよく飛ばされる状態となる。このような現象が発生した場合、排紙ローラ側は記録媒体2を滑らせることなく移動量を正確に計測できる構成であったとしても、伝達ギア8と排紙ローラギアとのバックラッシュは避けられない。そして、排紙ローラ41の回転速度に基づく搬送速度よりも速い速度で記録媒体2は移動する。図4(b)で示すように、排紙エンコーダ出力のEt28070は短い時間となり、大きな速度変化と加速度変動を検出する。
比較回路104は上記で説明した大きな速度変化や加速度変動を検出するために設けられた回路である。記録媒体2が等速搬送状態にある場合は搬送エンコーダ速度カウンタの値SVと排紙エンコーダ速度カウンタの値EVとの間には以下の一定の比率関係がある。
EV/SV≒1.01
このため、その値を大きく超えた場合(例えば予め定められた閾値としての設定値1.1)、あるいは、その値を含む範囲から外れた場合に比較回路104はタイミング信号を出力する。
また、記録媒体2が加速若しくは減速搬送状態にある場合は搬送エンコーダ加速度カウンタの値SAと排紙エンコーダ加速度カウンタの値EAとの間には以下の一定の差の関係がある。
|EA−SA|=T
このため、その値を大きく超えた場合(例えば予め定められた閾値)に比較回路104はタイミング信号を出力する。
比較回路104から出力されたタイミング信号を入力して搬送エンコーダ計測部101は、現在の搬送エンコーダ位置カウンタの値をポジション保持レジスタに格納する(書き込みを行う)。このポジション保持レジスタの値が記録媒体2の後端が搬送ローラ31とピンチローラ32による挟持状態から外れた位置となる。この例では、記録ヘッド1の1回の走査で記録できる幅(記録ヘッド1のノズル分の幅)に相当する記録媒体2の搬送量は、搬送エンコーダの位置カウンタで1024カウント分に相当する。搬送開始位置カウント値が28000なので、停止目標位置におけるカウント値は29023となる。ただし、記録媒体2は、搬送中に、記録媒体2の後端が搬送ローラ31からカウント値が28062となるポジションで搬送ローラ31とピンチローラ32による挟持状態から外れる。このため、当初の停止目標位置であるカウント値が29023となる位置まで搬送エンコーダカウントで搬送すると、961カウント分(29023−28062=961)は排紙ローラ41による搬送ローラ31よりも1%多い搬送量となる。そこで、961カウント分の約1%である10カウント分少ないカウント値29013となる位置を停止目標位置に変更する事で、停止位置の精度を上げる事が出来る。停止目標位置の変更は演算処理部106が比較回路104のタイミング信号を受けて後端位置レジスタの値を元に上記演算を行い、演算結果に基づいてモータ制御回路105の制御を変更する事で実現出来る。なお、演算処理部106は、複数の情報を保持するテーブルを備える構成とし、演算を行う代わりにテーブルから情報を取得する構成でも構わない。
(実施例2)
また、排紙エンコーダ計測部102が比較回路104から出力されたタイミング信号を入力し、タイミング信号を入力したときの搬送エンコーダ位置カウンタの値を排紙エンコーダ位置カウンタに代入するような構成にしても良い。この場合、演算処理部(制御部)106は、比較回路104から出力されたタイミング信号を入力し、停止目標位置の元となるエンコーダの位置カウンタを搬送側のエンコーダ位置カウンタから排紙側のエンコーダ位置カウンタに切り替える。こうして、実施例1で説明したような演算処理をすることなく、当初の停止目標位置(搬送エンコーダ位置カウンタのカウント値が29023となる位置)に対応する排紙エンコーダ位置カウンタがカウントアップした位置で停止するよう制御することができる。
搬送エンコーダ位置カウンタの値を排紙エンコーダ位置カウンタに代入するタイミングを図6のタイミング図で説明する。図6の比較回路出力は、比較回路104から出力される。また、上記のとおり、比較回路出力は、搬送エンコーダ速度カウンタの値SVと排紙エンコーダ速度カウンタの値EVとの比又は搬送エンコーダ加速度カウンタの値SAと排紙エンコーダ加速度カウンタの値EAとの差に基づいて出力される。図5は、搬送エンコーダ位置カウンタの値を排紙エンコーダ位置カウンタに代入しない場合の各出力タイミングを表す図である。本実施例では図6に示されるとおり、比較回路出力のタイミングで排紙エンコーダ位置カウンタの値に搬送エンコーダ位置カウンタの値が代入される。そして、演算処理部106は、比較回路104から出力されるタイミング信号を入力し、停止目標位置の元となるカウンタを搬送エンコーダ位置カウンタから排紙エンコーダ位置カウンタへ変更する。このように演算処理部106は、モータ制御回路105の制御を変更する。
(実施例3)
比較回路104が比較する速度比及び加速度差と、比較設定値の値は、演算処理部106が選択若しくは設定するが、記録媒体の種類や記録モードで切り替えても良い。本実施例では、図7で示すように、演算処理部(制御部)106には記録媒体の種類を検出する検出センサ107が接続されている。この検出センサ107は記録媒体の厚みや剛度(腰)を検出できるセンサである。記録媒体の厚みが厚いほど搬送ローラから外れる時の付勢力は大きくなり、排紙エンコーダでの変動が大きくなる。また、記録媒体の剛度が高いほど搬送ローラから外れる時の付勢力は大きくなり、排紙エンコーダでの変動が大きくなる。このため、記録媒体が厚く剛度が高い場合は比較条件を加速度差で比較したほうが検出しやすく、逆に記録媒体が薄く剛度が低い場合の付勢力は小さいので速度比で比較したほうが検出しやすい。
また、マルチパス記録モードの場合は、記録媒体を搬送中の加速状態及び減速状態の領域が等速状態の領域より多くなる。この場合、実施例2で行った停止目標位置の元となるエンコーダ位置カウンタを搬送側から排紙側に切り替える制御を行うと、切り替えのタイミングと、加減速領域とが重なる可能性が高くなる。この切り替えのタイミングと加減速領域とが重なると、モータ制御に影響がでる為、実施例1で行った記録媒体の後端位置を検出し停止目標位置を補正する処理を行う方がモータ制御に影響がでない。よって、図7で示すように、演算処理部106には複数の記録モードからユーザによる記録モードの選択を指示するための操作部108が接続されており、選択された記録モードに応じて実施例1の処理と実施例2の処理のうちいずれかを選択することができる。
以上の各実施例の説明から明らかなように、本発明によれば、記録媒体の搬送手段を構成するローラ対を外れるタイミング(位置)を正確に検出し、記録媒体の停止位置精度を向上させ、記録媒体後端領域に発生しやすい画像の乱れを低減する事が可能となる。さらに、記録媒体の厚みや剛度を検出するセンサを設ける事で、比較手段の比較対象選択を最適化することができ、記録媒体の種類によらず記録媒体の停止位置精度を向上させる事が出来る。加えて記録モードの違いによる記録媒体送りの送り量の差に対しても、記録モードに応じて比較手段の比較対象選択を最適化することにより、どの記録モードでも記録媒体の停止位置精度を向上させる事が出来る。
以下に、本発明の記録媒体の搬送方法の一例について図8のフローチャートを用いて説明する。
記録時において、記録媒体の搬送を開始すると、まず、ステップS110の第1の検出工程で、搬送ローラの回転についての情報(回転量、回転速度、回転加速度)を搬送エンコーダにより検出する。次に、ステップS120の第2の検出工程で、排紙ローラの回転についての情報(回転量、回転速度、回転加速度)を排紙エンコーダにより検出する。次に、ステップS130で、搬送ローラの回転についての情報と排紙ローラの回転についての情報とを比較回路により比較する。次に、ステップS140で、ステップS130の比較結果に基づいて、記録媒体が搬送ローラから外れたことを検出する。そして、ステップS150で、演算処理部及びモータ制御回路等によりステップS140の検出結果に基づいて、排紙ローラの回転量を制御して記録媒体の搬送を行う。具体的には、記録媒体が搬送ローラから外れたことが検出された場合には、排紙ローラによる記録媒体の搬送量を記録媒体が搬送ローラから外れなかった場合の搬送ローラによる記録媒体の搬送量と同じになるよう排紙ローラの回転量を制御する。
本発明のインクジェット方式の記録装置における記録ヘッドによる記録領域での記録媒体の搬送機構を示す断面図とその制御ブロックを示した図である。 記録媒体が搬送ローラとピンチローラによる挟持状態で送り始めたタイミングでの搬送機構の断面図と搬送制御部の計測結果のタイミング図である。 記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラによる挟持状態から外れるタイミングが発生する記録ヘッドの1走査分の紙送りを開始した時の搬送機構の断面図と搬送制御部の計測結果のタイミング図である。 記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラによる挟持状態から外れるタイミングでの搬送機構の断面図と搬送制御部の計測結果のタイミング図である。 記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラによる挟持状態から外れる位置における搬送制御部の計測結果のタイミング図である。 記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラによる挟持状態から外れる位置で搬送エンコーダ位置カウンタの値を排紙エンコーダ位置カウンタに代入する場合の搬送制御部の計測結果のタイミング図である。 本発明のインクジェット方式の記録装置における記録ヘッドによる記録領域での記録媒体の搬送機構を示す断面図とその制御ブロックを示した図である。 本発明の記録媒体の一例である搬送方法を示すフローチャートである。
符号の説明
2 記録媒体
3 搬送部
4 排紙部
5 搬送モータ
10 搬送制御部
31 搬送ローラ
32 ピンチローラ
34 搬送エンコーダホイール
35 搬送エンコーダセンサ
41 排紙ローラ
42 拍車
44 排紙エンコーダホイール
45 排紙エンコーダセンサ
104 比較回路
105 モータ制御回路
106 演算処理部

Claims (9)

  1. 記録媒体の搬送路に設けられた搬送ローラと、前記搬送路において前記搬送ローラの下流側に設けられた排紙ローラとを有し、前記搬送ローラと前記排紙ローラの両方により前記記録媒体が搬送される場合には前記搬送ローラの回転量にしたがって前記記録媒体が搬送される記録装置であって、
    前記搬送ローラの回転についての情報を検出する搬送エンコーダと、
    前記排紙ローラの回転についての情報を検出する排紙エンコーダと、
    前記搬送エンコーダで検出された情報と前記排紙エンコーダで検出された情報とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づいて、前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたことを検出する検出手段と、
    記録時において、前記検出手段により前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたことが検出された場合には、前記排紙ローラによる前記記録媒体の搬送量を前記記録媒体が前記搬送ローラから外れなかった場合の前記搬送ローラによる前記記録媒体の搬送量と同じになるよう前記排紙ローラの回転量を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記比較手段は、前記排紙ローラの回転速度と前記搬送ローラの回転速度とを比較し、
    前記検出手段は、前記排紙ローラの回転速度と前記搬送ローラの回転速度との比率が予め定められた閾値を超えた場合に、前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたとの検出をすることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記比較手段は、前記排紙ローラの回転加速度と前記搬送ローラの回転加速度とを比較し、
    前記検出手段は、前記排紙ローラの回転加速度と前記搬送ローラの回転加速度との差が予め定められた閾値を超えた場合に、前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたとの検出をすることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記記録媒体の厚さを計測する計測手段をさらに有し、
    前記比較手段は、前記計測手段による計測結果に基づいて、前記排紙ローラの回転速度と前記搬送ローラの回転速度又は前記排紙ローラの回転加速度と前記搬送ローラの回転加速度のいずれかを比較することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、さらに前記排紙ローラの回転量を前記搬送エンコーダで検出された情報から演算した演算結果に基づく回転量となるように制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記搬送ローラのギア及び前記排紙ローラのギアと係合する伝達ギアをさらに有し、
    前記排紙ローラは、前記伝達ギアを介して、前記搬送ローラを回転させることによって回転し、
    前記制御手段は、さらに前記排紙ローラを前記搬送エンコーダで検出された情報により制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記記録装置は、複数の記録モードにより動作し、
    前記搬送ローラのギア及び前記排紙ローラのギアと係合する伝達ギアと、
    前記複数の記録モードからユーザによる記録モードの選択を指示する指示手段と、
    をさらに有し、
    前記制御手段は、前記指示手段により選択された記録モードに従って、前記排紙ローラの回転量を前記搬送エンコーダで検出された情報から演算した演算結果に基づく回転量となるように制御するか、或いは前記排紙ローラを前記搬送エンコーダで検出された情報により制御するかを選択して制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記検出手段により前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたことが検出される前は、前記搬送ローラによる前記記録媒体の搬送量よりも前記排紙ローラにより前記記録媒体を搬送しようとする量が多くなるように制御することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 記録媒体の搬送路に設けられた搬送ローラと、前記搬送路において前記搬送ローラの下流側に設けられた排紙ローラとを有し、前記搬送ローラと前記排紙ローラの両方により前記記録媒体が搬送される場合には前記搬送ローラの回転量にしたがって前記記録媒体が搬送される記録装置における記録媒体の搬送方法であって、
    前記搬送ローラの回転についての情報を検出する第1の検出工程と、
    前記排紙ローラの回転についての情報を検出する第2の検出工程と、
    前記第1の検出工程で検出された情報と前記第2の検出工程で検出された情報とを比較する比較工程と、
    前記比較工程の比較結果に基づいて、前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたことを検出する検出工程と、
    記録時において、前記検出工程により前記記録媒体が前記搬送ローラから外れたことが検出された場合には、前記排紙ローラによる前記記録媒体の搬送量を前記記録媒体が前記搬送ローラから外れなかった場合の前記搬送ローラによる前記記録媒体の搬送量と同じになるよう前記排紙ローラの回転量を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする記録媒体の搬送方法。
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