JP2005521669A - 抗ウイルス剤として使用するための5員ヘテロ環 - Google Patents

抗ウイルス剤として使用するための5員ヘテロ環 Download PDF

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Abstract

本発明は、5員ヘテロ環類、それらの製法、および疾患の処置または予防のために使用する医薬、特にサイトメガロウイルスに対する抗ウイルス剤として使用する医薬に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、5員ヘテロ環類およびそれらの製法、並びに疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用、特にサイトメガロウイルスに対する抗ウイルス剤としての使用に関する。
EP−A−8391は、心血管障害用の抗ウイルス作用を有するベンゾイミダゾール置換ピリダジノン類を記載している。
ジアリール−1,2,4−(4H)−トリアゾール−5−オン類の合成は、P. Hewawasam et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 2002, 12, 1117-1120 に記載されている。
抗ウイルス作用のある様々な構造の物質が市場で入手可能であるが、耐性が生じる可能性が常にある。従って、より良好かつ有効な治療のための新規物質が望ましい。
従って、本発明の1つの目的は、ヒトおよび動物におけるウイルス疾患の処置に対し、同等かまたは改良された抗ウイルス効果を有する新規化合物を提供することである。
驚くべきことに、本発明の明細書において説明される5員ヘテロ環が高い抗ウイルス活性を有することが判明した。
本発明は、式
Figure 2005521669
式中、
基−NHC(D)NHRは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、
Xは、−N(R)−または、基
Figure 2005521669
であり、
Dは、酸素または硫黄であり、
は、C−C10−アリールまたはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、そして、
ここで、アリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、または、
およびRは、それらが結合する炭素原子と共にC−C−シクロアルキル環を形成し、ここで、シクロアルキル環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
は、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリールであり、ここで、アリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
は、水素またはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、
は、C−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C10−アリール、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、または、
は、C−C10−アリールであり、ここで、アリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルであり、
は、C−C10−アリール、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C10−アリール、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、そして、
ここで、シクロアルキルは、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C10−アリール、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもある、
化合物に関する。
本発明の化合物は、それらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物の形態でもあり得る。
本発明の化合物は、それらの構造によって、立体異性体形(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在し得る。従って、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの各々の混合物に関する。そのようなエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物から、既知方法で立体異性的に純粋な成分を単離できる。
本発明はまた、化合物の構造によって、化合物の互変体に関する。
本発明のために好ましいは、本発明の化合物の生理的に許容し得る塩である。
化合物(I)の生理的に許容し得る塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、即ち、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
化合物(I)の生理的に許容し得る塩には、通常の塩基の塩も含まれる。例えば、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは炭素数1ないし16の有機アミン類(例えば、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびメチルピペリジン)から誘導されるアンモニウム塩などである。
溶媒和物は、本発明のために、固体または液体状態で配位により溶媒分子と錯体を形成する化合物の形態を表す。水和物は、配位が水と起こる、溶媒和物の特別な形態である。
本発明のために、断りのない限り、置換基は以下の意味を有する:
アルキル自体、並びにアルコキシ、アルキルアミノ、アルキルアミノカルボニルおよびアルコキシカルボニルにおける「アルコ」および「アルキル」は、通常炭素数1ないし6、好ましくは1ないし4、特に好ましくは1ないし3の、線状または分枝アルキル基である。例えば、そして好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルである。
アルコキシは、例えば、そして好ましくは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシである。
アルキルアミノは、1または2個のアルキル置換基(相互に独立して選択される)を有するアルキルアミノ基であり、例えば、そして好ましくは、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノである。
アルキルアミノカルボニルは、1または2個のアルキル置換基(相互に独立して選択される)を有するアルキルアミノカルボニルであり、例えば、そして好ましくは、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、tert−ブチルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカルボニル、n−ヘキシルアミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル、N−メチル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−t−ブチル−N−メチルアミノカルボニル、N−エチル−N−n−ペンチルアミノカルボニルおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノカルボニルである。
アルコキシカルボニルは、例えば、そして好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニルおよびn−ヘキソキシカルボニルである。
シクロアルキルは、通常炭素数3ないし8、好ましくは5ないし7のシクロアルキル基であり、例えば、そして好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびアダマンチルである。
アリールは、単環式ないし三環式の、通常炭素数6ないし14の芳香族性炭素環式基であり、例えば、そして好ましくは、フェニル、ナフチルおよびフェナントレニルである。
複素環は、通常4ないし10個、好ましくは5ないし8個の環原子、およびN、O、S、SO、SOの系列から3個まで、好ましくは2個までのヘテロ原子および/またはヘテロ基を有する、単環式または多環式、好ましくは単環式または二環式の、非芳香族性ヘテロ環基である。複素環基は、飽和または部分不飽和であり得る。O、NおよびSの系列から2個までのヘテロ原子を有する5ないし8員の単環式飽和複素環基が好ましく、例えば、そして好ましくは、テトラヒドロフラン−2−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリニル、ピペリジニル、モルホリニル、ペルヒドロアゼピニルである。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素、好ましくはフッ素および塩素である。
好ましい式(I)の化合物は、
式中、
基−NHC(D)NHRが、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、
Xが、−N(R)−または、基
Figure 2005521669
であり、
Dが酸素であり、
がC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、または、
およびRが、それらが結合する炭素原子と共にC−C−シクロアルキル環を形成し、シクロアルキル環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
がC−C10−アリールであり、ここで、アリールは、ハロゲンまたはC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
が、水素またはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、
がC−C−アルキルであり、アルキルは、ヒドロキシ、フェニル、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
が、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルであり、
が、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C10−アリール、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、そして、
ここで、シクロアルキルは、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもある、
ものである。
好ましい式(I)の化合物は、また、
式中、
基−NHC(D)NHRが、芳香族系に3位で結合しており、
Xが、−N(R)−または、基
Figure 2005521669
であり、
Dが酸素であり、
がC−C−アルキルであり、または、
およびRが、それらが結合している炭素原子と共にC−C−シクロアルキル環を形成し、
がC−C10−アリールであり、ここで、アリールは、フッ素、塩素またはC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、
が水素であり、
がC−C−アルキルであり、
が、水素またはフッ素であり、
が、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、2個までの置換基フェニルにより置換されていることもある、
ものである。
さらなる好ましい実施態様では、式(I)の化合物中の基−NHC(D)NHRは、芳香族系に3位で結合している。
さらなる好ましい実施態様では、式(I)の化合物中のXは、基
Figure 2005521669
である。
さらなる好ましい実施態様では、式(I)の化合物中のXは、−N(R)−である。
さらなる好ましい実施態様では、式(I)の化合物は、Dに酸素を有する。
さらなる好ましい実施態様では、Rはメチルであるか、または、RおよびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロヘキシル環を形成する。Rは、好ましくはメチルである。
さらなる好ましい実施態様では、式(I)の化合物は、Rにフェニルを有し、ここで、フェニルは、フッ素、塩素またはメチルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもある。
さらなる好ましい実施態様では、Rは水素である。
さらなる好ましい実施態様では、Rはメチルである。
さらなる好ましい実施態様では、Rは水素である。
さらなる好ましい実施態様では、Rはイソプロピル、シクロヘキシルまたは1−フェニルエチルである。
各々の組合せまたは好ましい基の組合せにおいて特に示した基の定義は、基について示した特定の組合せに関わらず、要望通りに他の組合せの定義によっても置き換えられる。
2またはそれ以上の上述の好ましい範囲の組合せがことさら特に好ましい。
本発明はさらに、式(I)の化合物の製造方法に関する。その方法は、式(II)
Figure 2005521669
式中、NHは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
X、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、式(III)
DCN−R (III)
式中、RおよびDは、上記の意味を有する、
の化合物と反応させることを特徴とする。
反応は、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、好ましくは室温から溶媒の還流までの温度範囲で、大気圧下で行う。
不活性溶媒の例は、塩化メチレン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレンなどのハロ炭化水素類、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油分画などの炭化水素類、または酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、2−ブタノン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルまたはピリジンなどのその他の溶媒であり、テトラヒドロフランまたは塩化メチレンが好ましい。
塩基の例は、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくはカリウム、またはカリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属炭酸塩、または水素化ナトリウム、DBU、トリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどの他の塩基であり、ジイソプロピルエチルアミンおよびトリエチルアミンが好ましい。
式(III)の化合物は、既知であるか、または既知の方法により適切な前駆体から合成できる。
Xが
Figure 2005521669
である式(II)の化合物を表す式(IIa)の化合物は、
式(IV)
Figure 2005521669
式中、NOは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
、R、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、例えば塩化スズ(II)で、または炭上パラジウムを用いて水素で、還元することにより製造できる。
反応は、不活性溶媒中、好ましくは室温から溶媒の還流までの温度範囲で、大気圧から3バールまでで行う。
不活性溶媒の例は、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール類、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油分画などの炭化水素類、またはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルまたはピリジンなどのその他の溶媒であり、エタノール、イソプロパノールが好ましく、または二塩化スズの場合、ジメチルホルムアミド中が好ましい。
式(IV)の化合物は、式(V)
Figure 2005521669
式中、NOは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、ヒドラジンまたは一般式(VI)
Figure 2005521669
式中、Rは上記の意味を有する、
の化合物と反応させることにより製造できる。
反応は、不活性溶媒中、好ましくは室温から溶媒の還流までの温度範囲で、大気圧下で行う。
不活性溶媒の例は、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール類、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油分画などの炭化水素類、またはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルまたはピリジンなどのその他の溶媒であり、エタノールまたはイソプロパノールが好ましい。
式(VI)の化合物は、既知であるか、または既知の方法により適切な前駆体から合成できる。
式(V)の化合物は、式(VII)
Figure 2005521669
式中、NOは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
は、上記の意味を有する、
の化合物を、式(VIII)
Figure 2005521669
式中、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物と、三フッ化ホウ素エーテルの存在下で反応させることにより製造できる。
反応は、不活性溶媒中、好ましくは室温から溶媒の還流までの温度範囲で、大気圧下で行う。
不活性溶媒の例は、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油分画などの炭化水素類、またはジメチルアセトアミド、アセトニトリルまたはピリジンなどのその他の溶媒であり、ジエチルエーテルが好ましい。
式(VII)の化合物は、既知であるか、または既知の方法と同様に製造できる。
式(VIII)の化合物は、既知であるか、または C. Ainsworth, F. Chen, Y.-N. Kuo, J. Organomet. Chem. 1972, 46, 59-71 と同様に製造できる。
XがNRである式(II)の化合物を表す式(IIb)の化合物は、式(IX)
Figure 2005521669
式中、NHC(O)CHは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、水中で、塩基の存在下、好ましくは60℃ないし水の還流温度で、大気圧下で反応させることにより製造できる。
塩基の例は、水酸化ナトリウム、リチウムまたはカリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩であり、水酸化ナトリウムが好ましい。
式(IX)の化合物は、式(X)
Figure 2005521669
式中、NHC(O)CHは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、式(XI)
OCN−R (XI)
式中、Rは、上記の意味を有する、
の化合物と、式(I)の化合物の製造について記載した方法により反応させることにより製造できる。
式(XI)の化合物は、既知であるか、または既知の方法と同様に製造できる。
式(X)の化合物は、式(XII)
Figure 2005521669
式中、NHC(O)CHは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
は、上記の意味を有する、
の化合物を、式(XIII)
OHC−R (XIII)
の化合物と、還元的アミノ化について当業者に知られている方法により還元的アミノ化で反応させて製造できる。
式(XII)および(XIII)の化合物は、既知方法と同様に製造できる。
式(II)
Figure 2005521669
式中、NHは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
X、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物は、このように、価値ある中間体であり、従って、本発明は同様にこれらに関するものである。
本発明の化合物の製造は、以下の合成スキーム1−8により例示説明できる。
合成スキーム:
Figure 2005521669
スキーム1
Figure 2005521669
スキーム2
Figure 2005521669
スキーム3:ピラゾロンのアルキル化
Figure 2005521669
スキーム4:アニリンを生じる反応
Figure 2005521669
スキーム5:尿素合成
Figure 2005521669
スキーム6:ヒドラジンカルボキサミド類の合成
Figure 2005521669
スキーム7:3−アミノトリアゾロン類の合成
Figure 2005521669
スキーム8:尿素合成
本発明の一般式(I)の化合物は、予想されもしなかった驚くべき効果の範囲を示す。それらは、ヘルペスウイルス科(herpes viridae)の群の代表的なもの、特にヒトサイトメガロウイルス(HCMV)に対して抗ウイルス効果を示す。それ故に、それらは、ヘルペスウイルス科に起因する疾患、特にヒトサイトメガロウイルスに起因する疾患の、処置および予防に適する。
一般式(I)の化合物は、それらの特別な特性のために、疾患、特にウイルス性疾患の予防または処置に適する医薬の製造に使用できる。
本発明の化合物は、それらの特性のために、ヒトサイトメガロウイルス感染およびそれに起因する疾患の処置および予防に価値ある有効成分である。例として言及し得る適応症の領域は以下のものである:
1)AIDS患者におけるHCMV感染(網膜炎、肺炎、胃腸の感染)の処置および予防。
2)しばしば生命を脅かすHCMV肺炎または脳炎、および胃腸および全身HCMV感染を発症する、骨髄および臓器移植患者におけるサイトメガロウイルス感染の処置および予防。
3)新生児および幼児のHCMV感染の処置および予防。
4)妊婦の急性HCMV感染の処置。
5)癌および癌治療に伴う免疫抑制患者におけるHCMV感染の処置。
新規有効成分は、単独で、そして所望により、例えばガンシクロビルまたはアシクロビルなどの他の抗ウイルス性有効成分と組み合わせて、用いることができる。
本発明はさらに、少なくとも1つの本発明の化合物を、好ましくは1またはそれ以上の薬理的に許容し得る賦形剤または担体と共に含む医薬、および上述の目的のためのそれらの使用に関する。
有効成分は、全身的および/または局所的効果を有し得る。この目的のために、例えば、経口、非経腸、肺、鼻腔、舌下、経舌(lingual)、頬内、経直腸、経皮、結膜または耳内(otic)経路またはインプラントとしてなど、適するやり方で投与できる。
これらの投与経路用に、有効成分を適する投与形で投与することが可能である。
経口投与に適するのは、迅速におよび/または変更されたやり方で有効成分を送達する既知の投与形である。例えば、錠剤(非被覆および被覆錠剤、例えば、腸溶性被覆を有する錠剤、またはフィルム被覆された錠剤)、カプセル剤、糖衣錠剤、顆粒剤、ペレット剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤、液剤およびエアゾル剤である。
非経腸投与は、吸収段階を避けて(静脈内、動脈内、心臓内、髄腔内または腰椎内)、または吸収を含めて(筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)行うことができる。非経腸投与に適する投与形は、なかんずく、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤および滅菌粉末形態の、注射または点滴用製剤である。
他の投与経路に適する例は、吸入用医薬形態(なかんずく、粉末吸入器、噴霧器)、点鼻薬/液剤、スプレー剤;経舌、舌下または頬内投与される錠剤またはカプセル剤、坐剤、耳または眼用の製剤、膣用カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、震盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、ミルク、ペースト、散布剤またはインプラントである。
有効成分は、本質的に既知の方法で、上述の投与形に変換できる。これは、不活性、非毒性、医薬的に適する賦形剤を使用して行う。これらには、なかんずく、担体(例えば、微結晶性セルロース)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール類)、乳化剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム)、分散剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然バイオポリマー(例えば、アルブミン)、安定剤(例えば、アスコルビン酸などの抗酸化剤)、着色剤(例えば、酸化鉄などの無機色素)、または風味および/または臭気マスキング剤(masking agent)。
静脈投与では、体重の約0.001ないし10mg/kg、好ましくは約0.01ないし5mg/kgを投与するのが効果的な結果を達成するのに有利であると判明した。経口投与の用量は、体重の約0.01ないし25mg/kg、好ましくは約0.1ないし10mg/kgである。
これにも関わらず、適するならば、特に体重、投与経路、有効成分に対する個体の挙動、製剤の様式および投与時間または間隔の関数として、上述の量から逸脱することが必要であり得る。従って、上述の最小量より少なくても十分な場合があり、上述の上限を超えなければならない場合もある。大量に投与する場合、これらを1日にわたる複数の個別用量に分けるのが望ましい。
以下の試験および実施例における百分率のデータは、断りのない限り、重量パーセントである;部は、重量による部である。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および濃度のデータは、各場合で体積に基づく。
A.実施例
略号:
Figure 2005521669
一般的LC−MSおよびHPLC方法:
HPLCパラメーター:
方法1:カラム:Kromasil C18、L−R温度:30℃、流速=0.75ml分−1、溶離液:A=0.01M HClO、B=CHCN、勾配:→0.5分98%A→4.5分10%A→6.5分10%A
方法3:カラム:Kromasil C18 60*2、L−R温度:30℃、流速=0.75ml分−1、溶離液:A=0.005M HClO、B=CHCN、勾配:→0.5分98%A→4.5分10%A→6.5分10%A
方法10:LCMS=カラム:symmetry C18 2.1x150mm、カラムオーブン:70℃、流速=0.0ml分−1、溶離液:A=CHCN、B=30%強度のHCl0.23g/水1l、勾配:0.0分2%A→2.5分95%A→5.0分95%A
出発化合物
一般方法1:
β−ケトエステル類の合成(M.H. Stefaniak, F. Tinardon, J.D. Wallis, Synlett 1997, 677-678 の方法と類似)。
1当量の適切に置換された3−ニトロベンゾイルクロリドを無水ジエチルエーテル(0.25M溶液)に、熱乾燥させた500mlの3口フラスコ中で、アルゴン大気下で溶解し、1当量の1−メトキシ−2−メチル−1−トリメチルシロキシプロパン(C. Ainsworth, F. Chen, Y.-N. Kuo, J. Organomet. Chem. 1972, 46, 59-71) を添加する。1当量(適するならば3当量)の三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体を添加し、続いて24時間還流に加熱する。反応混合物が冷えた後、それを1N水酸化ナトリウム溶液、水および飽和塩水で1回ずつ洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させる。濾過し、溶媒を除去し、続いて粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン/酢酸エチル9:1)により精製した。
実施例1A
メチル2,2−ジメチル−3−(3−ニトロフェニル)−3−オキソプロパン酸塩
Figure 2005521669
3−ニトロベンゾイルクロリド10g(53.9mmol)から出発して、1−メトキシ−2−メチル−1−トリメチルシロキシプロペン9.40g(53.9mmol)および三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体7.65g(53.9mmol)により生成物4.93g(理論値の25%)を得る。
HPLC(方法3):R=4.49分
MS(DCI):m/z=269(M+NH
実施例2A
メチル3−(3−ブロモ−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチル−3−オキソプロパン酸塩
Figure 2005521669
3−ブロモ−5−ニトロベンゾイルクロリド5g(18.9mmol)から出発して、1−メトキシ−2−メチル−1−トリメチルシロキシプロペン3.30g(18.9mmol)および三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体2.68g(18.9mmol)により生成物3.62g(理論値の58%)を得る。
HPLC(方法3):R=4.86分
MS(DCI):m/z=347(M+NH
実施例3A
メチル1−(3−ニトロベンゾイル)シクロヘキサンカルボン酸塩
Figure 2005521669
3−ブロモ−5−ニトロベンゾイルクロリド1.84g(9.92mmol)から出発して、[シクロヘキシリデン(メトキシ)メトキシ]トリメチルシラン2.13g(9.92mmol)(C. Ainsworth, F. Chen, Y.-N. Kuo, J. Organomet. Chem. 1972, 46, 59-71)および三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体4.22g(29.8mmol)により、生成物0.81g(理論値の28%)を得る。
HPLC(方法3):R=4.90分
MS(DCI):m/z=309(M+NH
一般方法2:
ピラゾロン合成
1当量のβ−ケトエステルを、エタノール中の5当量のヒドラジン水和物(0.23M溶液)と共に4時間還流に加熱する。反応生成物は、反応混合物から分離するか、または、溶媒部分を除去した後、水およびシクロヘキサンで沈殿させる。沈殿を吸引濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥させる。
実施例4A
4,4−ジメチル−5−(3−ニトロフェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン
Figure 2005521669
メチル2,2−ジメチル−3−(3−ニトロフェニル)−3−オキソプロパン酸塩8.53g(34mmol)から出発して、ヒドラジン水和物8.50g(170mmol)により、生成物6.63g(理論値の83%)を得る。
m.p.:164.6℃
HPLC(方法3):R=3.99分
MS(DCI):m/z=251(M+NH
実施例5A
5−(3−ブロモ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン
Figure 2005521669
メチル3−(3−ブロモ−5−ニトロフェニル)−2,2−ジメチル−3−オキソプロパン酸塩3.80g(11.5mmol)から出発して、ヒドラジン水和物2.88g(57.6mmol)により、生成物3.12g(理論値の87%)を得る。
m.p.:214.9℃
HPLC(方法3):R=4.26分
MS(ESIpos):m/z=312(M+H)
一般方法3:
ピラゾロン窒素のアルキル化
1当量の適切なピラゾロンを、熱乾燥させたフラスコ中、アルゴン雰囲気下で無水THF(0.1−0.25M溶液)に溶解する。0℃に冷却後、1.2−1.5当量の水素化ナトリウムを数回に分けて添加する。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで1.2−2.5当量のアルキル化剤を添加する。反応混合物を室温で終夜撹拌し、注意深く水を添加した後、ジエチルエーテルで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで濾過し、濃縮する。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製する。
実施例6A
エチル[4,4−ジメチル−3−(3−ニトロフェニル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸塩
Figure 2005521669
4,4−ジメチル−5−(3−ニトロフェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン1.85g(7.9mmol)から出発して、水素化ナトリウム(鉱物油中、60%分散)0.46g(11.9mmol)で脱プロトン化した後、ブロモ酢酸エチル1.59g(9.5mmol)により、生成物0.82g(理論値の32%)を得る。
m.p.:120.2℃
HPLC(方法3):R=4.46分
MS(DCI):m/z=320(M+NH
実施例7A
4−(3−アミノフェニル)−2,3−ジアザスピロ[4.5]デカ−3−エン−1−オン
Figure 2005521669
メチル1−(3−ニトロベンゾイル)シクロヘキサンカルボン酸塩803mg(2.76mmol)をエタノール15mlに溶解し、ヒドラジン水和物1.38g(27.6mmol)および炭上パラジウム(10%)140mgを添加する。混合物を還流下で終夜撹拌する。シクロヘキサンの添加により、所望の生成物を沈殿させることができる。これは生成物278mg(理論値の41%)をもたらす。
HPLC(方法3):R=3.31分
MS(ESIpos):m/z=244(M+H)
一般方法4:
芳香族性ニトロ基の触媒的水素化
水素化する物質20mmolを脱気メタノール100mlに溶解し、アルゴン下、活性炭上パラジウム250mgを添加する。TLC検査が変換の完了を示すまで、水素雰囲気(大気圧)下で水素化を継続する。混合物を物質と共に珪藻土を通して濾過し、濾液を濃縮し、残渣を真空で乾燥させ、さらに精製せずにさらに加工する。
実施例8A
4,4−ジメチル−5−(3−アミノフェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン
Figure 2005521669
4,4−ジメチル−5−(3−ニトロフェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン4.60g(19.2mmol)から出発して、366g(理論値の91%)の生成物を得る。
HPLC(方法3):R=3.04分
MS(ESIpos):m/z=204(M+H)
4,4−ジメチル−5−(3−アミノフェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オンの代替的合成法:
メチル2,2−ジメチル−3−(3−ニトロフェニル)−3−オキソプロパン酸塩772mg(2.49mmol)、ヒドラジン水和物1.87g(37.4mmol)をエタノール80mlに溶解し、活性炭上パラジウム100mgを添加し、混合物を還流下で20時間加熱する。珪藻土を通してそれを高温で濾過し、エタノールで洗浄する。エタノールの殆どを除去した後、シクロヘキサンおよび少量の水を添加し、混合物を冷蔵庫に入れる。結晶化が完了した後、生成物を吸引濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥させる。413mg(理論値の82%)の生成物を得る。
HPLC(方法3):R=3.03分
MS(DCI):m/z=204(M+H)
実施例9A
エチル[3−(3−アミノフェニル)−4,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸塩
Figure 2005521669
エチル[4,4−ジメチル−3−(3−ニトロフェニル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸塩500mg(1.57mmol)から出発して、449mg(理論値の85%)の生成物を得る。
HPLC(方法3):R=3.37分
MS(EPIpos):m/z=290(M+H)
一般方法5:
臭素含有芳香族性化合物中のニトロ基の還元
臭素含有芳香族性ニトロ化合物0.8mmolをジオキサン10mlに溶解し、塩化スズ二水和物4mmolおよび塩酸数滴を添加した後、70℃で2時間加熱する。室温に冷却し、続いて酢酸エチルで希釈し、1N水酸化ナトリウム溶液で3回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過後、濃縮する。これに続き、適切ならばカラムクロマトグラフィーにより精製する。しかしながら、純度が適切であれば、さらに精製していない粗生成物をさらに加工することも可能である。
実施例10A
4,4−ジメチル−5−(5−アミノ−3−ブロモフェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン
Figure 2005521669
5−(3−ブロモ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン1g(3.2mmol)から出発して、二塩化スズ二水和物3.61g(16mmol)により生成物758mg(理論値の84%)を得る。
HPLC(方法3):R=3.31分
MS(EPIpos):m/z=282(M+H)
実施例11A
tert−ブチル2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]ヒドラジンカルボン酸塩
Figure 2005521669
3−アミノアセチル安息香酸25.00g(139.53mmol)をTHF(0.47M溶液)300mlに溶解する。1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物20.74g(153.48mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン18.03g(139.53mmol)およびN'−(3−ジメチルアミノプロピル)−N−エチルカルボジイミドxHCl26.75g(139.53mmol)を溶液に添加する。続いて、tert−ブチルヒドラジン蟻酸塩18.44g(139.53mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌する。
溶媒を除去し、残渣を等しい部の酢酸エチルと1N塩酸との間で分配する。有機相を1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄し、その間に、生成物の部分が固体として沈殿する。それを吸引濾取し、酢酸エチルで洗浄し、真空で乾燥させる。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣を酢酸エチルに溶かし、生じる懸濁液を同体積のジエチルエーテルと混合し、混合物を室温で撹拌する。結晶化が完了した後、生成物を吸引濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥させる。2つの生成物分画を合わせ、生成物31.47g(理論値の77%)を得る。
1H NMR (200 MHz, DMSO): δ = 1.43 (s, 9H), 2.06 (s, 3H), 7.28-7.58 (m, 2H), 7.69-7.85 (m, 1H), 8.02 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 9.98-10.27 (m, 2H).
実施例12A
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]ヒドラジニウムクロリド
Figure 2005521669
tert−ブチル2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]ヒドラジンカルボン酸塩30.97g(105.58mmol)をジオキサン(0.53M溶液)200mlに溶解し、ジオキサン(800mmol)中の4M塩酸200mlを添加する。混合物を室温で4日間撹拌する。析出する結晶を吸引濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥させる。生成物28.80g(理論値の119%)を得る。
HPLC(方法10):R=1.92分
一般方法6:
ヒドラジンカルボキサミド類の合成
1当量の2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]ヒドラジニウムクロリドをジクロロメタン(0.15M溶液)に導入し、2当量のジイソプロピルエチルアミンおよび1当量の適切なイソシアネートと共に、室温で16時間撹拌する。生じる沈殿を吸引濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥させる。粗生成物を直ちにさらに反応させる。
実施例13A
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]−N−イソプロピルヒドラジンカルボキサミド
Figure 2005521669
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]ヒドラジニウムクロリド7.00g(30.48mmol)をジイソプロピルエチルアミン7.88g(60.96mmol)およびイソプロピルイソシアネート2.59g(30.48mmol)と反応させる。粗生成物を直ちにさらに反応させる。
HPLC(方法3):R=2.95分
実施例14A
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]−N−シクロヘキシルヒドラジンカルボキサミド
Figure 2005521669
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]ヒドラジニウムクロリド7.00g(30.48mmol)をジイソプロピルエチルアミン7.88g(60.96mmol)およびシクロヘキシルイソシアネート3.82g(30.48mmol)と反応させる。粗生成物を直ちにさらに反応させる。
HPLC(方法3):R=3.46分
実施例15A
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]−N−(1−フェニルエチル)ヒドラジンカルボキサミド
Figure 2005521669
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]ヒドラジニウムクロリド7.00g(30.48mmol)をジイソプロピルエチルアミン7.88g(60.96mmol)および1−フェニルエチルイソシアネート4.49g(30.48mmol)と反応させる。粗生成物を直ちにさらに反応させる。
HPLC(方法3):R=3.53分
一般方法7:
3−アミノトリアゾロン類の合成
1当量の適切なヒドラジンカルボキサミドを1N水酸化ナトリウム溶液(0.16M溶液)に溶解し、6.15当量の水酸化ナトリウムを添加する。混合物を100℃で48時間撹拌する。反応溶液を塩酸でpH7に合わせ、生じる沈殿を吸引濾取し、水で洗浄し、真空で乾燥させる。
実施例16A
5−(3−アミノフェニル)−4−イソプロピル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン
Figure 2005521669
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]−N−イソプロピルヒドラジンカルボキサミド(粗製)6.06g(32.55mmol)および1N水酸化ナトリウム溶液200ml中の水酸化ナトリウム8.00g(200.02mmol)から出発して、2.81g(理論値の40%)の生成物を得る。
HPLC(方法3):R=2.76分
実施例17A
5−(3−アミノフェニル)−4−シクロヘキシル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン
Figure 2005521669
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]−N−シクロヘキシルヒドラジンカルボキサミド(粗製)7.43g(32.55mmol)および1N水酸化ナトリウム溶液200ml中の水酸化ナトリウム8.00g(200.02mmol)から出発して、生成物5.59g(理論値の66%)を得る。
HPLC(方法3):R=3.31分
実施例18A
5−(3−アミノフェニル)−4−(1−フェニルエチル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン
Figure 2005521669
2−[3−(アセチルアミノ)ベンゾイル]−N−(1−フェニルエチル)ヒドラジンカルボキサミド(粗製)8.83g(32.55mmol)および1N水酸化ナトリウム溶液200ml中の水酸化ナトリウム8.00g(200.02mmol)から出発して、生成物4.52g(理論値の50%)を得る。
HPLC(方法3):R=3.35分
製造実施例
一般方法8:
尿素類の合成
適切なイソシアネート0.24mmolを酢酸エチル1mlに溶解し(適切ならばTHF0.2mlも添加する)、特定のアニリン0.2mmolを添加する。混合物を室温で終夜撹拌する。溶媒を除去し、残渣をDMSOまたはDMFに溶かし、RP−HPLCにより精製する。
実施例1
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N'−[3−(4,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル尿素
Figure 2005521669
4−クロロ−2−メチルフェニルイソシアネート46.2mg(0.28mmol)を、酢酸エチル1mlおよびテトラヒドロフラン0.2ml中の5−(3−アミノフェニル)−4,4−ジメチル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン40mgの溶液と混合し、室温で終夜撹拌する。この間に、白色沈殿の形成が観察される。
後処理:反応混合物を濃縮し、生じる残渣をDMSOに溶かし、RP−HPLCにより精製する。生成物42mg(理論値の58%)をこうして白色固体として得る。
m.p.:226.8℃
HPLC(方法3):R=4.33分
MS(ESIpos):m/z=371(M+H)
1H NMR (200 MHz, DMSO): δ = 1.37 (s, 6H), 2.25 (s, 3H), 7.21 (dd, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.35-7.46 (m, 3H), 7.88 (d, 1H), 8.02 (s br, 1H), 8.11 (s br, 1H), 9.23 (s br, 1H), 11.54 (s br, 1H)
実施例2
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−N'−[3−(4,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イル)−フェニル]尿素
Figure 2005521669
3,4−ジフルオロフェニルイソシアネート42.7mg(0.28mmol)を、酢酸エチル1mlおよびテトラヒドロフラン0.2ml中の5−(3−アミノフェニル)−4,4−ジメチル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン40mgの溶液と混合し、室温で終夜撹拌する。この間に、白色沈殿の形成が観察される。
後処理:反応混合物を濃縮し、生じる残渣をDMSOに溶かし、RP−HPLCにより精製する。生成物41.4mg(理論値の59%)をこうして白色固体として得る。
m.p.:226.7℃
HPLC(方法3):R=4.23分
MS(ESIpos):m/z=359(M+H)
1H NMR (200 MHz, DMSO): δ = 1.38 (s, 6H), 7.13-7.17 (m, 1H), 7.28-7.46 (m, 4H), 7.66 (ddd, 1H), 8.06 (s br, 1H), 8.96 (s br, 2H), 11.54 (s br, 1H)
実施例3
N−(3−ブロモフェニル)−N'−[3−(4,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル]尿素
Figure 2005521669
3−ブロモフェニルイソシアネート54.6mg(0.28mmol)を、酢酸エチル1mlおよびテトラヒドロフラン0.2ml中の5−(3−アミノフェニル)−4,4−ジメチル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン40mgの溶液と混合し、室温で終夜撹拌する。この間に、白色沈殿の形成が観察される。
後処理:反応混合物を濃縮し、生じる残渣をDMSOに溶かし、RP−HPLCにより精製する。生成物65mg(理論値の82%)をこうして白色固体として得る。
m.p.:236.9℃
HPLC(方法3):R=4.34分
MS(ESIpos):m/z=401(M+H)
1H NMR (200 MHz, DMSO): δ = 1.38 (s, 6H), 7.15 (m, 1H), 7.25 (t, 1H), 7.32-7.46 (m, 4 H), 7.84 (s br, 1H), 8.06 (s br, 1H), 8.96 (s br, 2H), 11.55 (s, br 1H)
実施例4
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N'−[3−(4,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル]尿素
Figure 2005521669
4−クロロ−3−フルオロフェニルイソシアネート47.3mg(0.28mmol)を、酢酸エチル1mlおよびテトラヒドロフラン0.2ml中の5−(3−アミノフェニル)−4,4−ジメチル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン40mgの溶液と混合し、室温で終夜撹拌する。この間に、白色沈殿の形成が観察される。
後処理:反応混合物を濃縮し、生じる残渣をDMSOに溶かし、RP−HPLCにより精製する。生成物66.1mg(理論値の90%)をこうして白色固体として得る。
m.p.:257.5℃
HPLC(方法3):R=4.38分
MS(ESIpos):m/z=375(M+H)
1H NMR (200 MHz, DMSO): δ = 1.38 (s, 6H), 7.31-7.47 (m, 5H), 7.79 (m, 1H), 8.06 (m, 1H), 8.94 (s br, 1H), 8.97 (s br, 1H), 10.99 (s br, 1H)
実施例5
N−(2,4−ジクロロフェニル)−N'−[3−(4,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル]尿素
Figure 2005521669
2,4−ジクロロフェニルイソシアネート51.8mg(0.28mmol)を、酢酸エチル1mlおよびテトラヒドロフラン0.2ml中の5−(3−アミノフェニル)−4,4−ジメチル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン40mgの溶液と混合し、室温で終夜撹拌する。この間に、白色沈殿の形成が観察される。
後処理:反応混合物を濃縮し、生じる残渣をDMSOに溶かし、RP−HPLCにより精製する。生成物28.5mg(理論値の38%)をこうして白色固体として得る。
m.p.:242℃
HPLC(方法3):R=4.56分
MS(ESIpos):m/z=390(M)
1H NMR (200 MHz, DMSO): δ = 1.48 (s, 6H), 7.22 (dd, 1H), 7.28-7.48 (m, 4H), 8.09 (m, 1H), 8.14 (s br, 1H), 8.27 (d, 1H), 9.32 (s br, 1H), 11.10 (s br, 1H)
実施例6
{3−[3−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−4,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル}酢酸
Figure 2005521669
エチル{3−[3−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−4,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル}酢酸塩100mg(0.22mmol)をメタノール2mlおよびTHF1mlに溶解し、1N水酸化ナトリウム溶液1.7mlを添加した後、50℃で1時間撹拌する。次いで水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出する。水相を塩酸で酸性化し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させる。粗生成物を、濾過および溶媒の除去の後、真空で乾燥させる。さらなる精製の必要はない。97mg(定量的)の生成物を得る。
HPLC(方法3):R=4.35分
MS(ESIpos):m/z=329(M+H)
Figure 2005521669
Figure 2005521669
一般方法9
尿素類
1当量のアニリンをTHF(0.14M溶液)に導入し、1当量の適切なイソシアネートと混合する。溶液を室温で1時間震盪する。溶媒を真空で除去し、生成物を分取HPLC(CromSil C 18、250x30、流速:50ml/分、実施時間(running time):38分、210nmで検出、勾配:10%アセトニトリル(3分)→90%アセトニトリル(31分)→90%アセトニトリル(34分)→10%アセトニトリル(34.01分))により精製する。
実施例17
N−(3−クロロフェニル)−N'−[3−(4−イソプロピル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル]尿素
Figure 2005521669
5−(3−アミノフェニル)−4−イソプロピル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン60.00mg(0.27mmol)から出発して、3−クロロフェニルイソシアネート42.22mg(0.27mmol)により、生成物67.60mg(理論値の66%)を得る。
HPLC(方法3):R=4.22分
1H NMR (200 MHz, d6-DMSO): δ = 11.80 (s, 1H); 9.00 (d, 2H); 7.70 (s, 2H); 7.57-7.36 (m, 2H); 7.32-7.29 (m, 2H); 7.14-7.00 (m, 2H) 4.17-4.10 (m, 1H); 1.41 (d, 6H).
実施例18
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N'−[3−(4−イソプロピル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル]尿素
Figure 2005521669
5−(3−アミノフェニル)−4−イソプロピル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン150.0mg(0.69mmol)から出発して、3−クロロ−4−フルオロフェニルイソシアネート94.2mg(0.69mmol)により、生成物57mg(理論値の33%)を得る。
HPLC(方法3):R=4.12分
1H NMR (200 MHz, d6-DMSO): δ = 11.80 (s, 1H); 9.31 (d, 2H); 7.86-7.09 (m, 8H); 4.17-4.10 (m, 1H); 1.41 (d, 6H).
Figure 2005521669
Figure 2005521669
B.生理的活性の評価
本発明の化合物のインビトロでの効果を、以下のアッセイで示すことができる:
抗HCMV(抗ヒトサイトメガロウイルス)細胞変性試験
ジメチルスルホキシド(DMSO)中の50ミリモーラー(mM)溶液として、試験化合物を用いる。ガンシクロビル、フォスカーネットおよびシドフォビルを参照化合物として使用する。2重(duplicate)測定用に、各場合で2μlの50、5、0.5および0.05mMDMSO原液を、列2のA−Hに入った98μl分の細胞培養培地に添加した後、50μl分の培地で、96ウェルプレートの列11まで、1:2希釈を実行する。列1および12の各々は、50μlの培地を有する。1x10個の細胞(ヒト***線維芽細胞[NHDF])の懸濁液150μlを各ウェルにピペットで添加し(列1=細胞対照)、列2−12には、HCMV感染および非感染NHDF細胞の混合物(M.O.I.=0.001−0.002)、即ち、1000個の非感染細胞につき1−2個の感染細胞、を添加した。列12(物質なし)は、ウイルス対照として役立つ。最終試験濃度は、250−0.0005μMである。プレートを37℃/5%COで6日間、即ち、ウイルス対照の全細胞が感染するまで(100%細胞変性効果[CPE])、培養する。次いで、ホルマリンとギムザ染料の混合物を添加することによりウェルを固定および染色し(30分間)、2重蒸留水で洗浄し、乾燥オーブン中、50℃で乾燥させる。次いで、オーバーヘッド顕微鏡(Technomara 社のプラーク増幅器(plaque multiplier))を使用して、プレートを視覚的に評価する。
試験プレートから以下のデータが得られる:
CC50(NHDF)=非処理細胞対照と対比して、細胞に対する目視可能な細胞***停止効果が明らかでない、μMの物質濃度;
EC50(HCMV)=CPE(細胞変性効果)を、非処理ウイルス対照と対比して50%まで阻害する、μMの物質濃度;
SI(選択性指数)=CC50(NHDF)/EC50(HCMV)
本発明の化合物の効果について、代表的なインビトロのデータを表Aに示す:
Figure 2005521669
HCMC感染の処置に対する本発明の化合物の適合性を、以下の動物モデルで示すことができる:
HCMV異種移植片 Gelfoam(登録商標)モデル
動物:
3−4週齢の雌の免疫不全マウス(16−18g)、Fox Chase SCID またはFox Chase SCID-NOD または SCID ベージュは、育種業者 (Bomholtgaard, Jackson) から購入する。動物を滅菌条件(寝床および飼料を含む)で、隔離飼育器中で飼育する。
ウイルスの増殖:
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、DavisSmith 株を、ヒト胚性***線維芽細胞(NHDF細胞)上で増殖させる。NHDF細胞を感染効率(M.O.I.)0.01で感染させた後、ウイルス感染細胞を5−7日後に回収し、最小必須培地(MEM)、10%ウシ胎児血清(FCS)、10%DMSOの存在下、−40℃で保存する。ウイルス感染細胞を連続的に10倍希釈し、コンフルエントNHDF細胞の24ウェルプレートで、ニュートラルレッドで生体染色した後に、力価を測定する。
スポンジの調製、移植、処置および評価:
1x1x1cmサイズのコラーゲンスポンジ (Gelfoam(登録商標); Peasel & Lorey より、発注番号 407534; K.T. Chong et al., Abstracts of 39th Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 1999, p. 439)を、最初にリン酸緩衝塩水(PBS)で湿らせ、閉じこめられた気泡を脱気により除去し、MEM+10%FCS中で保存する。1x10ウイルス感染NHDF細胞(HCMVDavisによる感染、M.O.I.=0.01)を感染の3時間後にはがし、一滴20μlのMEM、10%FCS中で、湿ったスポンジに添加する。12−13時間後5ng/μl塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)を含むPBS25μl/0.1%BSA/1mM DTTで、感染スポンジをインキュベートする。移植のために、免疫不全マウスを Avertin で麻酔し、背中の毛を電気カミソリで除去し、表皮を1−2cm切開し、緊張を解き(unstressed)、背側の皮下に湿ったスポンジを移植する。外科創傷を組織接着剤(tissue glue)で閉じる。移植の24時間後、マウスを物質により1日3回(7.00時および14.00時および19.00時)、経口で、8日間処置する。用量は、7または15または30または60mg/kg体重であり、投与体積は10ml/kg体重である。2%DMSOを含む0.5%強度の Tylose 懸濁剤の形態に物質を処方する。移植9日後、および最後の物質投与の16時間後、動物を無痛で犠牲にし、スポンジを取り出す。コラゲナーゼ切断(330U/1.5ml)によりウイルス感染細胞をスポンジから解放し、MEM、10%ウシ胎児血清、10%DMSOの存在下で、−140℃で保存する。ウイルス感染細胞を連続的に10倍希釈し、コンフルエントNHDF細胞の24ウェルプレートで、ニュートラルレッドで生体染色した後に、力価を測定することにより、評価を行う。物質処置後の感染性ウイルス粒子の数を、プラセボ処理対照と対比して測定する。
C.医薬組成物の例示的実施例
本発明の化合物を、以下のやり方で医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
実施例1の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、コーンスターチ(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF, Ludwigshafen, Germany より)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg。直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
有効成分、ラクトースおよびスターチの混合物を、5%強度のPVP水溶液(m/m)で造粒する。顆粒を乾燥させ、ステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を従来の打錠機を使用して打錠する(錠剤の形状については上記参照)。打錠に使用する圧縮力のガイドラインは、15kNである。
経口投与できる懸濁剤:
組成:
実施例1の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel (FMC, Pennsylvania, USA のキサンタンゴム) 400mgおよび水99g。
10mlの経口懸濁剤は、本発明の化合物の単回用量100mgに相応する。
製造:
Rhodigel をエタノールに懸濁し、有効成分を懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。混合物を約6時間、Rhodigel の膨張が完了するまで撹拌する。

Claims (20)


  1. Figure 2005521669
    式中、
    基−NHC(D)NHRは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、
    Xは、−N(R)−または、基
    Figure 2005521669
    であり、
    Dは、酸素または硫黄であり、
    は、C−C10−アリールまたはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、そして、
    ここで、アリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、または、
    およびRは、それらが結合する炭素原子と共にC−C−シクロアルキル環を形成し、ここで、シクロアルキル環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
    は、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリールであり、ここで、アリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
    は、水素またはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、
    は、C−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C10−アリール、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、または、
    は、C−C10−アリールであり、ここで、アリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルであり、
    は、C−C10−アリール、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C10−アリール、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、そして、
    ここで、シクロアルキルは、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C10−アリール、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもある、
    化合物。
  2. 式中、
    基−NHC(D)NHRが、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、
    Xが、−N(R)−または基
    Figure 2005521669
    であり、
    Dが酸素であり、
    がC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、または、
    およびRが、それらが結合する炭素原子と共にC−C−シクロアルキル環を形成し、ここで、シクロアルキル環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
    がC−C10−アリールであり、ここで、アリールは、ハロゲンまたはC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
    が、水素またはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、
    がC−C−アルキルであり、アルキルは、ヒドロキシ、フェニル、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもあり、
    が、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルであり、
    が、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、C−C10−アリール、C−C−アルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、そして、
    ここで、シクロアルキルは、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシからなる群から相互に独立して選択される3個までの置換基により置換されていることもある、
    請求項1に記載の化合物。
  3. 式中、
    基−NHC(D)NHRが、芳香族系に3位で結合しており、
    Xが、−N(R)−または基
    Figure 2005521669
    であり、
    Dが酸素であり、
    がC−C−アルキルであり、または、
    およびRが、それらが結合している炭素原子と共にC−C−シクロアルキル環を形成し、
    がC−C10−アリールであり、ここで、アリールは、フッ素、塩素またはC−C−アルキルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもあり、
    が水素であり、
    がC−C−アルキルであり、
    が、水素またはフッ素であり、
    が、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アルキルであり、ここで、アルキルは、2個までの置換基フェニルにより置換されていることもある、
    請求項1に記載の化合物。
  4. 基−NHC(D)NHRが、芳香族系に3位で結合している、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  5. Xが、基
    Figure 2005521669
    である、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  6. Xが−N(R)−である、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  7. Dが酸素である、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  8. がメチルである、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  9. がフェニルであり、ここで、フェニルは、フッ素、塩素またはメチルからなる群から相互に独立して選択される2個までの置換基により置換されていることもある、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  10. が水素である、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  11. がメチルである、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  12. が水素である、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  13. がイソプロピル、シクロヘキシルまたは1−フェニルエチルである、請求項1、請求項2または請求項3に記載の化合物。
  14. 請求項1に記載の化合物の製造方法であって、式(II)
    Figure 2005521669
    式中、NHは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
    X、RおよびRは、上記の意味を有する、
    の化合物を、式(III)
    DCN−R (III)
    式中、RおよびDは、上記の意味を有する、
    の化合物と反応させることを特徴とする、方法。
  15. ウイルス性疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
  16. 少なくとも1つの請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を、少なくとも1つの医薬的に許容し得る、医薬的に適する賦形剤または担体と組み合わせて含む、医薬。
  17. ウイルス性疾患の処置および/または予防のための医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
  18. ウイルス性疾患の処置および/または予防のための、請求項16に記載の医薬。
  19. 抗ウイルス的有効量の少なくとも1つの請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を投与することによる、ヒトおよび動物におけるウイルス性疾患の制御方法。
  20. 式(II)
    Figure 2005521669
    式中、NHは、芳香族系に2位、3位、5位または6位の1つで結合しており、そして、
    X、RおよびRは、請求項1に記載の意味を有する、
    の化合物。

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