JP4528127B2 - 特にサイトメガロウイルスに対する抗ウイルス剤としてのキナゾリン置換体 - Google Patents

特にサイトメガロウイルスに対する抗ウイルス剤としてのキナゾリン置換体 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明はキナゾリン置換体およびその製造方法、並びに疾患の処置および/または予防のための医薬の製造のためのその使用、特に抗ウイルス剤として、特にサイトメガロウイルスに対する使用に関する。
キナゾリンの合成はSaito T., et al. Tetrahedron Lett., 1996, 37, 209-212に記載されている。
構造的に異なっている、抗ウイルス活性を有する薬剤は市場で入手可能であるが、耐性の発達が日常的に起こる可能性がある。それ故により良好でそして有効な治療のための新規薬剤が望ましい。
それ故に本発明の1つの目的は、ヒトおよび動物におけるウイルス感染性疾患の処置のための同一のまたは改善された抗ウイルス効果を有する新規化合物を提供することである。
驚くべきことに、本発明の明細書に記載したキナゾリン置換体が高度な抗ウイルス活性を有することが見いだされた。
本発明は式:
Figure 0004528127
(式中、
、RおよびRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたはニトロであり;
およびRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり;
はアルキル、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルであり;
およびRは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシであり;そして、
はアリールまたは1,3−ベンゾジオキソール−5−イルであり、そこにおいてはアリールおよび1,3−ベンゾジオキソール−5−イルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、そこで置換基は互いに独立してアルコキシ、アルキルチオ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、カルバモイル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ニトロおよびヒドロキシ置換されていることもあるアルキルからなる群から選択される)
の化合物並びにその塩、その溶媒和物、およびその塩の溶媒和物に関する。
式(I)に包含され、そして以下に記載する化合物がまだ塩、溶媒和物および塩の溶媒和物ではない場合、本発明の化合物は、式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物であり、並びに典型的な態様(群)として以下に記載する化合物、およびその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物である。
本発明の化合物はその構造に依存して立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在し得る。それ故に本発明はエナンチオマーまたはジアステレオマーおよび各々のその混合物に関する。公知の様式でエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのかかる混合物から立体異性体的に純粋な成分を単離することができる。
本発明の化合物を互変異性型で生じ得る場合、本発明は全ての互変異性型を包含する。
は、本発明の目的に関して好ましくは、本発明の化合物の生理学的に許容される塩である。しかしながら、それ自体医薬的適用に適していないが、例えば本発明の化合物を単離または精製するために用いることができる塩もまた包含される。
本発明の化合物の生理学的に許容される塩には、鉱酸の酸付加塩、カルボン酸およびスルホン酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩などが挙げられる。
本発明の化合物の生理学的に許容される塩には、実例としては、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム塩)、アンモニアまたは1から16個の炭素原子を有する有機アミン(実例としては、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジン)から誘導されるアンモニウム塩のような慣用の塩基の塩もまた挙げられる。
溶媒和物は、本発明の目的に関して溶媒分子との配位を介して固体または液体状態で複合体を形成する本発明の化合物のこれらの形態を意味する。水和は、水と配位を生じる溶媒和物の特別な形態である
特記しない場合、本発明の目的に関して、置換基は以下の意味を有する:
アルキル自体、並びにアルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニルおよびアルコキシカルボニル中の「アルコ」および「アルキル」は、直鎖状または分岐したアルキルラジカルであり、通常1から6個(「C−Cアルキル」)、好ましくは1から4個、特に好ましくは1から3個の炭素原子を有し、実例としては、そして好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルである。
アルコキシは実例としては、そして好ましくは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシである。
アルキルカルボニルは実例としては、そして好ましくは、アセチルおよびプロパノイルである。
アルキルアミノは1または2個のアルキル置換基(互いに独立して選択される)を有するアルキルアミノラジカルであり、実例としては、そして好ましくは、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノ−N−n−プロピルアミノ、N−t−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノである。C−C−アルキルアミノは、例えば1から3個の炭素原子を有するモノアルキルアミノラジカルまたはアルキル置換基あたり各々の場合で1から3個の炭素原子を有するジアルキルアミノラジカルである。
アルコキシカルボニルは実例としては、そして好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニルおよびn−ヘキソキシカルボニルである。
アリールは通常6から14個の炭素原子を有する単環から三環式芳香族、炭素環式ラジカルであり、実例としては、そして好ましくは、フェニル、ナフチルおよびフェナントレニルである。
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素である。
炭素原子上の*の記号は化合物がこの炭素原子の立体配置に関して光学的に純粋な形態であることを意味し、それにより本発明の目的に関して、エナンチオマー過剰率が90%以上(>90%ee)であることを意味する。
本発明の目的に関して式(I):
(式中、
、RおよびRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたはニトロであり;
およびRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルであり;
はアルキル、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルであり;
およびRは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシであり;そして、
はアリールであり、そこにおいてはアリールは1から3個の置換基で置換されていてもよく、そこで置換基は互いに独立してアルキル、アルコキシ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、カルバモイル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノおよびニトロからなる群から選択される)
の化合物並びにその塩、その溶媒和物、およびその塩の溶媒和物が好ましい。
本発明の目的に関して式(I):
(式中、
、RおよびRは互いに独立して水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノカルボニルまたはニトロであり;
およびRは互いに独立して水素、フッ素、アルキルまたはアルコキシであり;
はトリフルオロメチル、イソプロピルまたはtert−ブチルであり;
およびRは互いに独立して水素、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシであり;そして、
はフェニルまたは1,3−ベンゾジオキソール−5−イルであり、そこにおいてはフェニルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、そこで置換基は互いに独立してC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、カルボキシル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノおよびニトロからなる群から選択される)
の化合物並びにその塩、その溶媒和物、およびその塩の溶媒和物が好ましい。
本発明の目的に関して式(I):
(式中、
、RおよびRは互いに独立して水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノカルボニルまたはニトロであり;
およびRは互いに独立して水素、フッ素、アルキルまたはアルコキシであり;
はトリフルオロメチル、イソプロピルまたはtert−ブチルであり;
およびRは互いに独立して水素、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシであり;そして、
はフェニルであり、そこにおいてはフェニルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、そこで置換基は互いに独立してC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、カルボキシル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノおよびニトロからなる群から選択される)
の化合物並びにその塩、その溶媒和物、およびその塩の溶媒和物が好ましい。
本発明の目的に関して式(I):
(式中、
およびRは水素であり;
はフッ素であり;
およびRは互いに独立して水素、フッ素またはアルコキシであり;
はトリフルオロメチルであり;
およびRは水素であり;そして
はフェニルであり、そこにおいてはフェニルは1または2個の置換基で置換されていてもよく、そこで置換基は互いに独立してメチル、メトキシ、フッ素および塩素からなる群から選択される)
の化合物並びにその塩、その溶媒和物、およびその塩の溶媒和物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、RおよびRが水素である式(I)の化合物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、Rがキナゾリン構造の6位または8位の炭素原子に結合している式(I)の化合物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、Rがキナゾリン構造の8位の炭素原子に結合している式(I)の化合物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、Rがフッ素であり、特にキナゾリン構造の8位の炭素原子に結合したフッ素である式(I)の化合物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、RおよびRが水素である式(I)の化合物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、Rが水素であり、そしてRがフッ素またはアルコキシである式(I)の化合物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、Rがトリフルオロメチルである式(I)の化合物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、Rがイソプロピルまたはtert−ブチルである式(I)の化合物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、RおよびRが水素である式(I)の化合物もまた好ましい。
本発明の目的に関して、Rがフェニルであり、そこにおいてはフェニルは1から2個の置換基で置換されていてもよく、そこで置換基は互いに独立してメチル、メトキシ、フッ素および塩素からなる群から選択される化合物もまた好ましい。
本発明はさらに式(I)の化合物を製造する方法に関し、そこでは、式:
Figure 0004528127
(式中、
、R、R、R、R、R、R、RおよびRは上記の意味を有し、そして、
10はアルキル、好ましくはメチルまたはエチルである)
の化合物を塩基と反応させる。
反応は一般的に不活性溶媒中、好ましくは大気圧下、室温から溶媒の還流の温度範囲で行われる。
塩基の実例は水酸化ナトリウム、リチウムもしくはカリウムのようなアルカリ金属水酸化物、または炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくはカリウムのようなアルカリ金属炭酸塩であり、適切な場合、水溶液中で、好ましくは水中の水酸化ナトリウムである。
不活性溶媒の実例は、ハロ炭化水素、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルもしくはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールもしくはtert−ブタノールのようなアルコール、または溶媒の混合物であり、好ましくはジオキサンまたはテトラヒドロフランである。
式(II)の化合物は公知であるか、またはSuzukiカップリング条件下で
式:
Figure 0004528127
(式中、
、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は上記で示した意味を有し、そして、
Xはハロゲン、好ましくは臭素または塩素である)
の化合物を式:
Figure 0004528127
(式中、
は上記で示した意味を有する)
の化合物と反応させることにより製造することができる。
反応は一般的に不活性溶媒中、触媒の存在下で、適切な場合、さらに別の試薬の存在下で、好ましくは大気圧下、室温から130℃までの温度範囲で行われる。
触媒の実例は通常Suzuki反応条件下でパラジウム触媒、好ましくは、例えばジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)/トリシクロヘキシルホスフィンまたは塩化ビス(ジフェニルホスファンフェロセニルパラジウム(II)のような触媒である。
さらに別の試薬は、例えば酢酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸カリウムもしくは炭酸ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、フッ化セシウムまたはリン酸カリウムを用い、酢酸カリウムおよび/または炭酸ナトリウム水溶液のようなさらに別の試薬が好ましい。
不活性溶媒の実例はジオキサン、テトラヒドロフランもしくは1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル、ベンゼン、キシレンもしくはトルエンのような炭化水素、またはジメチルホルムアミドもしくはジメチルアセタミドのようなカルボキサミド、ジメチルスルホキシドもしくはN−メチルピロリドンのようなアルキルスルホキシド、好ましくはジオキサンである。
式(IV)の化合物は公知であるか、または適切な前駆体から公知の方法により合成することができる。
式(III)の化合物は公知であるか、またはオキシ塩化リンの存在下、式:
Figure 0004528127
(式中、
、R、R、R、R、R10およびXは前記で示した意味を有する)
の化合物を式:
Figure 0004528127
(式中、
、RおよびRは前記で示した意味を有する)
の化合物と反応させることにより製造することができる。
反応は一般的に不活性溶媒中、好ましくは大気圧下、50℃から溶媒の還流の温度範囲で行われる。
不活性溶媒の実例は、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油留分のような炭化水素、好ましくはトルエンである。
これに代えて、2段階合成法で式(III)の化合物を製造することができる。第1段階では式(V)の化合物を不活性溶媒、好ましくはトルエン中、大気圧下、還流下でオキシ塩化リンと共に加熱する。溶媒を除去する。第2段階ではこの方式で得られた化合物を不活性溶媒、好ましくはトルエン中、同様に還流下、大気圧下で式(IV)の化合物と反応させる。
式(IV)の化合物は公知であるか、または公知の方法により適切な前駆体から合成することができる。
式(V)の化合物は公知であるか、または式:
Figure 0004528127
(式中、
、R、RおよびR10は前記で示した意味を有する)
の化合物を式:
Figure 0004528127
(式中、
、RおよびXは前記で示した意味を有し、そして、
11はハロゲン、好ましくは塩素、臭素もしくはヨウ素、またはヒドロキシである)
の化合物と反応させることにより製造することができる。
11がヒドロキシである場合、反応は一般的に不活性溶媒中、通常縮合剤の存在下で、適切な場合、塩基の存在下で、大気圧下、室温から50℃の温度範囲で行われる。
不活性溶媒の実例は、塩化メチレン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンもしくはトリクロロエチレンのようなハロ炭化水素、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、グリコールジメチルエーテルもしくはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは石油留分のような炭化水素、またはジメチルホルムアミドもしくはジメチルアセタミドのようなカルボキサミド、アセトニトリルのようなアルキルニトリル、またはピリジンもしくは酢酸エチルのようなヘテロ芳香族化合物、好ましくはテトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタンまたは塩化メチレンである。
通常の縮合剤の実例は例えば、N,N'−ジエチル−、N,N'−ジプロピル、N,N'−ジイソプロピル、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、塩酸N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−カルボジイミド)のようなカルボジイミド、またはカルボニルジイミダゾールのようなカルボニル化合物、または3−硫酸2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウムもしくは過塩素酸2−tert−ブチル−5−メチルイソキサゾリウムのような1,2−オキサゾリウム化合物、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンのようなアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、またはクロロギ酸イソブチル、または塩化ビス(2−オクソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルもしくはヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾリルオキシトリ(ジメチルアミノ)ホスホニウム、またはヘキサフルオロリン酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム(HBTU)、テトラフルオロホウ酸2−(2−オクソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(TPTU)もしくはヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)もしくはヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム(BOP)、またはその混合物である。
塩基の実例は、例えば炭酸もしくは重炭酸ナトリウムもしくはカリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、またはトリアルキルアミンのような有機塩基、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンもしくはジイソプロピルエチルアミンである。
ジメチルホルムアミド中塩酸N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド(EDC)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)およびトリエチルアミンまたは1,2−ジクロロエタン中カルボニルジイミダゾールの組み合わせが特に好ましい。
11がハロゲンである場合、
反応は一般的に不活性溶媒中、適切な場合、塩基の存在下で、好ましくは大気圧下、0℃から50℃の温度範囲で行われる。
不活性溶媒の実例は塩化メチレン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンもしくはトリクロロエチレンのようなハロ炭化水素、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、グリコールジメチルエーテルもしくはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは石油留分のような炭化水素、またはジメチルホルムアミドもしくはジメチルアセタミドのようなカルボキサミド、アセトニトリルのようなアルキルニトリル、またはピリジンのようなヘテロ芳香族化合物、または酢酸エチル好ましくはテトラヒドロフラン、ジオキサンまたは塩化メチレンである。
塩基の実例は炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくはカリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、またはトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンのようなその他の塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンである。
式(VIII)の化合物は公知であるか、または公知の方法により適切な前駆体から合成できる。
式(VII)の化合物は公知であるか、または公知の方法により、例えば以下の合成スキームで示すようなHeck反応またはWittig−Horner反応により適切な前駆体から合成できる:
Heck反応:
Figure 0004528127
Wittig−Horner反応:
Figure 0004528127
そのために必要とされる前駆体は公知であるか、または公知の方法により適切な前駆体から合成できる。
本発明の化合物の製造を以下の合成スキームにより説明することができる。
合成スキーム:
Figure 0004528127
式(I)の本発明の化合物は予測できなかった驚くほどの効果を示す。これらはヘルペスウイルス科(ヘルペスウイルス)の群を代表するものに対して、特にサイトメガロウイルス(CMV)に対して、特にヒトサイトメガロウイルス(HCMV)に対して、抗ウイルス効果を示す。それ故に、これらは疾患の、特にウイルス、特に前記したウイルスでの感染、およびそれにより引き起こされる感染性疾患の処置および/または予防に適当である。ウイルス感染とは、以後、ウイルス感染およびウイルス感染により引き起こされる疾患の双方を意味する。
式(I)の化合物は、特定の特性のために、疾患、特にウイルス感染の予防および/または処置に適当な医薬を製造するために使用することができる。
実例として記載し得る適応分野は:
1)AIDS患者におけるHCMV感染(網膜炎、肺炎、消化管感染)の処置および予防;
2)しばしば生命を脅かすHCMV肺炎または脳炎、並びに消化管性および全身性HCMV感染を進行させる骨髄および器官移植患者におけるサイトメガロウイルス感染の処置および予防;
3)新生児および幼児のHCMV感染の処置および予防;
4)妊婦の急性HCMV感染の処置;
5)癌および癌治療に関連する免疫抑制患者のHCMV感染の処置;
である。
好ましくは、本発明の化合物を用いて、ヘルペスウイルス科の群を代表するもの、特にサイトメガロウイルス、特にヒトサイトメガロウイルスでの感染の予防および/または処置に適当な医薬を製造する。
本発明の化合物は、その薬理的特性のために単独で、および必要によりその他の活性成分、特に、ウイルス感染、特にHCMV感染の処置および予防のために、例えばガンシクロビルまたはアシクロビルのような抗ウイルス活性成分と組み合わせても用いることができる。
さらに本発明は少なくとも1つの本発明の化合物を、好ましくは1つまたはそれより多い不活性な、無毒の、薬理的に許容される賦形剤と一緒に含む医薬、および前記した目的のためのその使用に関する。
本発明の化合物は全身的および/または局所的効果を有し得る。この目的のために、例えば経口、非経口、肺、鼻、舌下、舌側、口腔、直腸、皮膚、経皮、結膜もしくは耳の経路のような適当な方式で、または移植片もしくはステントとしてこれを投与することができる。
これらの投与経路のために、本発明の化合物を適当な投与形態で投与することが可能である。
先行技術に従って機能し、そして迅速におよび/または修飾された様式で本発明の化合物を送達し、そして本発明の化合物を、例えば錠剤(非コーティング錠剤、または、例えば胃液耐性もしくは不溶性であるか、または本発明の化合物の放出遅延および制御を伴って溶解するコーティングを有するコーティング錠剤)、口の中で迅速に崩壊する錠剤、またはフィルム/ウエハー、フィルム/凍結乾燥剤、カプセル剤(例えば硬または軟ゼラチンカプセル剤)、糖衣錠剤、顆粒剤、ペレット、粉末剤、乳剤、懸濁剤、エアロゾル剤もしくは液剤のような、結晶および/または無晶化および/または溶解された形態で本発明の化合物を含有する投与形態が経口投与に適当である。
吸収段階を避けて(静脈内、動脈内、心臓内、髄腔内または腰椎内)、または吸収を含めて(筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)非経口投与を行うことができる。非経口投与に適当な投与形態は、とりわけ溶液、懸濁液、乳液、凍結乾燥物および滅菌粉末の形態の注射および注入用製剤である。
その他の投与経路に適当な実例は吸入(とりわけ粉末吸入器、ネブライザー)、点鼻薬/液、スプレー;舌側、舌下もしくは口腔内投与するための錠剤、フィルムもしくはカプセル剤、坐剤、眼および耳用製剤、膣用カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、振盪混合物)、凍結乾燥物懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療系、乳剤、ペースト、フォーム、散布剤、移植片またはステントのための医薬用形態である。
本発明の化合物を記載した投与形態に変換することができる。不活性な、無毒性の医薬的に適当な賦形剤と混合することにより、それ自体公知の様式でこれを行うことができる。これらの賦形剤には、とりわけ、担体(例えば微晶性セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば液体ポリエチレングリコール)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、オレイン酸ポリオキシソルビタン)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定剤(例えばアスコルビン酸のような抗酸化剤)、着色剤(例えば酸化鉄のような無機色素)並びに味および/または臭いのマスキングが挙げられる。
一般的に効果的な結果を達成するために約0.001から10mg/kg体重、好ましくは約0.01から5mg/kg体重の量を静脈内投与で投与するのが有利であることが判明しており、そして経口投与の投与量は約0.01から25mg/kg体重、好ましくは約0.1から10mg/kg体重である。
それにもかかわらず、適切な場合、特に体重、投与経路、活性成分に対する個体の応答性、製剤の様式および投与を行う時期または間隔に応じて記載した量から逸脱することが必要な場合もある。従って、前記した最低量未満で行うのが十分であり得る場合もあるが、一方記載した上限を超えなければならない場合もある。大量投与の場合には、これをその日を超えて複数回の個別投与量に分割するのが望ましい場合もある。
以下の試験および実施例のパーセンテージデータは特記しない場合、重量パーセンテージであり;割合は重量による割合である。液体/液体溶液の溶媒比率、希釈比率および濃度データは各々の場合で容量に基づいている。
A.実施例
用いた略語
Figure 0004528127
一般的なLS−MSおよびHPLC法:
方法1(HPLC):
装置:DAD検出器を伴うHP1100;カラム:Kromasil RP−18、60mm×2mm、3.5μm;溶出液A:5ml(HClO/l水、溶出液B:アセトニトリル;グラジエント:2%Bで0分、2%Bで0.5分 90%Bで4.5分、90%Bで6.5分;流速:0.75ml/分;温度:30℃;UV検出:210nm。
方法2(HPLC、エナンチオマー分離):
セレクター ポリ(N−メチルアクリロイル−L−ロイシンl−メンチルアミド)を基盤にしたキラルシリカゲルセレクターKBD 6136(10μm、350×30mm);温度:24℃;流速50ml/分;UV検出:254nm;酢酸エチル中で試料を充填;イソヘキサン(A)/酢酸エチル(B)の溶出混合物、例えば:グラジエント:→40%Bで0分→40%Bで9.0分→100%Bで9.01分→100%Bで12.0分→40%Bで12.01分→40%Bで15分。
方法3(LCMS):
装置:HPLCAgilentシリーズ1100を伴うMicromass Platform LCZ;カラム:Grom−SIL120 ODS−4HE、50mm×2.0mm、3μm;溶出液A:水1l+50%ギ酸1l、溶出液B:アセトニトリル1l+50%ギ酸1ml;グラジエント:100%Aで0.0分→100%Aで0.2分→30%Aで2.9分→10%Aで3.1分→10%Aで4.5分;オーブン:55℃;流速:0.8ml/分;UV検出:208−400nm。
方法4(HPLC、分取的分離):
カラム:CromSil C18、250×30;流速50ml/分;実行時間:38分;検出:210nm;溶出液A=水、溶出液B=アセトニトリル;グラジエント:10%B(3分)→90%B(31分)→90%B(34分)→10%B(34.01分)。
方法5(HPLC):
装置:DAD検出器を伴うHP1100;カラム:Kromasil RP−18、60mm×2mm、1.0μl;溶出液A:5ml(HClO/l水、溶出液B:アセトニトリル;グラジエント:2%Bで0分、2%Bで0.5分 90%Bで4.5分、90%Bで9.0分;流速:0.75ml/分;温度:30℃;UV検出:210nm。
方法6(HPLC、エナンチオマー分離):
セレクター ポリ(N−メチルアクリロイル−L−ロイシン(+)−3−アミノメチルピナニルアミド)を基盤にしたキラルシリカゲルセレクターZWE 840B(10μm;カラム25020mm);温度:24℃;流速25分/分;UV検出:280nm;イソヘキサン/酢酸エチル中で試料を負荷;イソヘキサン/酢酸エチル7:3(容量/容量)の溶出混合物。
方法7(LCMS):
MS装置型:Micromass ZQ;HPLC装置型:Waters Alliance 2790;カラム:Grom−Sil120 ODS−4−HE 50mmx2mm、3.0μm;溶出液B:アセトニトリル+0.05%ギ酸、溶出液A:水+0.05%ギ酸;グラジエント5%Bで0.0分→40%Bで2.0分→90%Bで4.5分→90%Bで5.5分;オーブン:45℃;流速:0.0分 0.75ml/分→4.5分 0.75ml/分→5.5分 1.25ml/分;UV検出:210nm。
方法8(LCMS):
装置:HPLCAgilentシリーズ1100を伴うMicromass Quattro LCA;カラム:Grom−SIL120 ODA−4HE、50mmx2.0mm、3μm;溶出液A水1l+50%ギ酸1ml、溶出液B:アセトニトリル1l+50%ギ酸1ml;グラジエント:100%Aで0.0分→100%Aで0.2分→30%Aで2.9分→10%Aで3.1分→10%Aで4.5分;オーブン:55℃;流速:0.8ml/分;UV検出:208−400nm。
方法9(HPLC、エナンチオマー分離):
セレクター ポリ(N−メチルアクリロイル−L−ロイシンl−メンチルアミド)を基盤にしたキラルシリカゲルセレクターKBD 8361(10μm;カラム25020mm);温度:24℃;流速25ml/分;UV検出:280nm;イソヘキサン/酢酸エチル中で試料を負荷;イソヘキサン/酢酸エチル1:1(容量/容量)の溶出混合物。
方法10(HPLC、エナンチオマー分離):
キラルシリカゲルセレクターKBD 6784(10μm;カラム25020mm(セレクター ポリ(N−メチルアクリロイル−L−ロイシン−2,4−ジメチルペンチルアミド)を基盤);温度:24℃;流速20ml/分;UV検出:270nm;メチルtert−ブチルエーテル中で試料を負荷;溶出液:メチルtert−ブチルエーテル。
出発化合物
一般法[A]:2−ハロ置換されたアニリンからのHeckカップリングによる置換された2−アミノ桂皮酸誘導体の合成
アリールハロゲン化物1.0当量をアクリル酸メチル1.6当量、トリエチルアミン2.0当量、酢酸パラジウム(II)0.03当量およびトリ−O−トリルホスフィン0.03当量と共にワンネックフラスコ中のアセトニトリル(およそ1M溶液)に導入する。混合物を還流下、48時間攪拌する。反応が完了した後(TLCにより反応を検査する)、溶媒を除去する。シリカゲルのクロマトグラフィーによりシクロヘキサン/酢酸エチル=8:2(容量/容量)で残留物を精製する。
実施例1A
(2E)−3−[2−アミノ−3−フルオロフェニル)プロペン酸メチル
Figure 0004528127
2−ブロモ−6−フルオロアニリン42.00g(221.04 ミリモル)から出発して、一般法[A]の結果、生成物29.66g(理論値の68%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.14分
MS(ESI−pos):m/z=196(M+H)
実施例2A
(2E)−3−[2−アミノ−3−フルオロ−5−メチルフェニル]プロペン酸メチル
Figure 0004528127
2−ブロモ−4−メチル−6−フルオロアニリン1.9g(9.31ミリモル)から出発して、一般法[A]の結果、生成物502mg(理論値の25%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.31分
MS(ESI−pos):m/z=210(M+H)
一般法[B]:塩化ベンゾイルを用いる2−アミノ桂皮酸エステルのアシル化
2−アミノ桂皮酸エステル25.6ミリモルおよびHuenig塩基25.6ミリモルをTHF200mlに導入し、酸塩化物を室温で加え、そして混合物を16時間攪拌する。次いで溶媒を真空下除去し、そして残留物をジクロロメタンに取る。それによって沈殿が形成され、そしてジクロロメタンと共に攪拌し、そして吸引濾過する。次いで結晶を水に懸濁し、攪拌し、吸引濾過し、そして真空下乾燥する。
実施例3A
(2E)−3−{2−[(4−ブロモベンゾイル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−2−プロペン酸メチル
Figure 0004528127
実施例1Aのアミノ桂皮酸エステル5.0g(25.6ミリモル)から出発して、一般法[B]の結果、生成物7.77g(理論値の79%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.48分
実施例4A
(2E)−3−{2−[(4−ブロモ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−2−プロペン酸メチル
Figure 0004528127
実施例1Aのアミノ桂皮酸エステル162mg(0.83ミリモル)から出発して、一般法[B]の結果、生成物148mg(理論値の45%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.64分
実施例5A
(2E)−3−{2−[(4−ブロモベンゾイル)アミノ]−3−フルオロ−5−メチルフェニル}−2−プロペン酸メチル
Figure 0004528127
実施例2Aのアミノ桂皮酸エステル536mg(2.56ミリモル)から出発して、一般法[B]の結果、生成物700mg(理論値の62%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.70分
MS(DCI):m/z=409(M+NH)
一般法[C]:アニリンを用いる2−アミノアシル桂皮酸エステルの環化
変法:1
2−アミノアシル桂皮酸エステル79.3ミリモルおよびアニリン475.9ミリモルおよびオキシ塩化リン238.0ミリモルを室温でトルエン300mlに導入する。激しく攪拌しながら還流下、24−72時間、懸濁液を加熱(浴温度120−125℃)する。薄層クロマトグラフィーまたはHPLCにより変換を追跡し、新たな量のアニリンおよびオキシ塩化リンを24時間毎に加える。次いで溶媒を真空下除去し、そして残留物をジクロロメタンに取る。シリカゲルのクロマトグラフィーにより、シクロヘキサン/酢酸エチル混合物を用いて生成物を精製する。精製の間に生成物がシリカゲルで結晶化する場合、適切な場合、シリカゲルを純粋な酢酸エチルで洗浄した後、純粋なメタノールでそれを単離する。
変法:2
変法1の代替として、最初にトルエン中還流下、24時間、2−アミノアシル桂皮酸エステルをオキシ塩化リンと反応させ、混合物を濃縮し、次いでアニリンを加え、そして反応混合物を再度トルエン中還流下、24時間過熱する。変法1で記載したように処理を行う。
変法:3
変法1および2の代替として、実施例3Aの2−アシルアミノ桂皮酸エステル1当量をトルエンに懸濁し、そして塩化ホスホリル10当量を加える。還流下、一晩攪拌した後、蒸発乾固し、そして残留物をトルエンに取る。次いでアニリン3当量を沸騰混合物に加え、これを再度還流下、一晩攪拌する。蒸留により溶媒を除去した後、ジクロロメタンに溶解し、そして1N塩酸および炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄する。乾燥し、そしてクロマトグラフィーにより精製した後、標的化合物が得られる。
実施例6A
メチル{2−[(4−ブロモフェニル)−8−フルオロ−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸塩
Figure 0004528127
実施例3Aの2−アシルアミノ桂皮酸エステル30.0g(79.3ミリモル)から出発して、一般法[C−変法1]並びにシリカゲルからのシクロヘキサン、シクロヘキサン/酢酸エチル20:1、シクロヘキサン/酢酸エチル20:1.5、シクロヘキサン/酢酸エチル2:1、シクロヘキサン/酢酸エチル1:1、酢酸エチル、およびメタノールでの生成物の溶出の結果、不純な生成物39.3gが得られる。それ故にシリカゲルのクロマトグラフィーによる精製を繰り返した結果、生成物11.5g(理論値の55%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.66分
実施例7A
{2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−8−フルオロ−3−[3−トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例4Aの2−アシルアミノ桂皮酸エステル90mg(0.23ミリモル)から出発して、一般法[C−変法1]の結果、生成物35mg[理論値の29%]が得られる。
HPLC(方法1):R=4.66分
実施例8A
{2−(4−ブロモフェニル)−8−フルオロ-3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例3Aの2−アシルアミノ桂皮酸エステル1.0g(2.64ミリモル)から出発して、一般法[C−変法1]の結果、生成物394g(理論値の28%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.71分
MS(ESI−pos):m/z=539(M+H)
実施例9A
{2−(4−ブロモフェニル)−8−フルオロ−3−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例3Aの2−アシルアミノ桂皮酸エステル500mg(1.32ミリモル)から出発して、一般法[C−変法1]の結果、生成物610mg(理論値の68%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.70分
MS(ESI−pos):m/z=541(M+H)
実施例10A
{2−(4−ブロモフェニル)−8−フルオロ−6−メチル−3−[3−トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例5Aの2−アシルアミノ桂皮酸エステル700mg(1.79ミリモル)から出発して、一般法[C−変法1]の結果、生成物1.23g(定量)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.70分
MS(ESI−pos):m/z=535(M+H)
実施例11A
{2−(4−ブロモフェニル)−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例3Aの2−アシルアミノ桂皮酸エステル 260mg(0.47ミリモル)から出発して、一般法[C−変法3]の結果、生成物64g(理論値の23%)が得られる。
HPLC(方法7):R=2.97分
実施例12A
{2−(4−ブロモフェニル)−8−フルオロ−3−(5−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例5Aの2−アシルアミノ桂皮酸エステル2500mg(6.61ミリモル)から出発して、一般法[C−変法2]の結果、生成物417mg(理論値の12%)が得られる。
HPLC(方法5):R=4.84分
MS(ESI−pos):m/z=539(M+H)
実施例13A
{3−(4−ブロモフェニル)−8−フルオロ−3−[2−トリフルオロメトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例5Aの2−アシルアミノ桂皮酸エステル181mg(0.46ミリモル)から出発して、一般法[C−変法2]の結果、生成物150mg(理論値の53%)が得られる。
HPLC(方法5):R=5.02分
MS(ESI−pos):m/z=621(M+H)
一般法[D]:Suzukiカップリングによるビフェニルの合成
臭化物1.25ミリモル、ボロン酸1.50ミリモル、酢酸パラジウム(II)0.09ミリモル、トリシクロヘキシルホスフィン0.15ミリモルおよび炭酸ナトリウム1.5モルをジオキサン/水混合物(5:1容量/容量)18mlに導入し、そして混合物を激しく攪拌しながら80℃で16時間加熱する。次いでフィルタープレートを通して混合物を濾過し、母液を真空下濃縮し、そして生成物を分取HPLC(方法4)により、またはシクロヘキサン/酢酸エチル混合物を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製する。
実施例14A
{8−フルオロ−2−(4'−フルオロ−1,1'−ビフェニル−4−イル)−3−[3−トリフルオロメチル]フェニル−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例6Aの臭化物650mg(1.25ミリモル)から出発して、一般法[D]および分取HPLC(方法4)による精製の結果、生成物480mg(理論値の72%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.87分
実施例15A
{8−フルオロ−2−(3'−メチル−1,1'−ビフェニル−4−イル)−3−[3−トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例6Aの臭化物5.0g(9.59ミリモル)から出発して、一般法[D]並びにシクロヘキサン/酢酸エチル9:1(容量/容量)およびシクロヘキサン/酢酸エチル8:1(容量/容量)を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーの結果、生成物1.89g(理論値の37%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.87分
実施例16A
{8−フルオロ−2−(4'−フルオロ−3'−メチル−1,1'−ビフェニル−4−イル)−3−[3−トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例6Aの臭化物150mg(0.29ミリモル)から出発して、一般法[D]および分取HPLC(方法4)による精製の結果、生成物101mg(理論値の64%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.94分
実施例17A
{8−フルオロ−2−(3'−フルオロ−1,1'−ビフェニル)−3−[3−トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例6Aの臭化物150mg(1.25ミリモル)から出発して、一般法[D]および分取HPLC(方法4)による精製の結果、生成物118mg(理論値の76%)が得られる。
実施例18A
{2−(3,4'−ジフルオロ−1,1'−ビフェニル−4−イル)−8−フルオロ−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル)酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例7Aの臭化物30mg(0.06ミリモル)から出発して、一般法[D]および分取HPLC(方法4)による精製の結果、生成物17mg(理論値の55%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.83分
実施例19A
{2−[4−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例11Aの臭化物56mg(0.09ミリモル)から出発して、一般法[D]および分取HPLC(方法4)による精製の結果、生成物52mg(理論値の92%)が得られる。
HPLC(方法7):R=2.70分
実施例20A
{2−[4−(4−フルオロフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例11Aの臭化物500mg(0.91ミリモル)から出発して、1,2−ジメトキシエタン10mlおよび水0.5ml中、4−フルオロフェニルボロン酸152.27mg(1.09ミリモル)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)31.83mg(0.05ミリモル)および炭酸ナトリウム115.34mg(1.09ミリモル)を用いる一般法[D]に類似の反応の結果、標的化合物370.7mg(理論値の72%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.8分
MS(ESI−pos):m/z=567(M+H)
実施例21A
{2−[4−(3−メチルフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例11Aの臭化物1.00g(1.81ミリモル)から出発して、1,2−ジメトキシエタン20mlおよび水1ml中、3−メチルフェニルボロン酸0.30g(2.18ミリモル)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)0.06g(0.09ミリモル)および炭酸ナトリウム0.23g(2.18ミリモル)を用いる一般法[D]に類似の反応の結果、標的化合物450.5mg(理論値の44%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.9分
MS(ESI−pos):m/z=563(M+H)
実施例22A
{2−[4−(3−メトキシフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例11Aの臭化物1.00g(1.81ミリモル)から出発して、1,2−ジメトキシエタン20mlおよび水1ml中、3−メトキシフェニルボロン酸0.33g(2.18ミリモル)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)0.06g(0.09ミリモル)および炭酸ナトリウム0.23g(2.18ミリモル)を用いる一般法[D]による反応の結果、標的化合物466mg(理論値の44%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.7分
MS(ESI−pos):m/z=579(M+H)
実施例22A
{2−[4−(3−フルオロフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸メチル
Figure 0004528127
実施例11Aの臭化物100mg(0.18ミリモル)から出発して、1,2−ジメトキシエタン10mlおよび水0.1ml中、3−フルオロフェニルボロン酸30.5mg(0.22ミリモル)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)6.37mg(0.01ミリモル)および炭酸ナトリウム23.07mg(0.22ミリモル)を用いる一般法[D]による反応の結果、標的化合物22.6mg(理論値の22%)が得られる。
HPLC(方法5):R=4.9分
MS(ESI−pos):m/z=567(M+H)
一般法[D]に類似して表1の実施例24Aから44Aを製造する。
表1
Figure 0004528127
Figure 0004528127
Figure 0004528127
Figure 0004528127
Figure 0004528127
典型的な態様
一般法[E]:キナゾリル酢酸エステルのエステル加水分解
キナゾリル酢酸エステル1.0当量をジオキサンに溶解し、そして1N水酸化ナトリウム溶液5.0当量を加える。混合物を50℃で2時間攪拌し、そして反応が完了した後(分析用HPLCで反応を検査する)濃縮する。残留物を水に取り、そして1N塩酸でpH=5に調整する。得られた沈殿物を濾過し、少量の水およびジエチルエーテルで洗浄し、そして高真空下、室温で乾燥する。これに代えて、Extrelutカートリッジを通して沈殿物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、そして濾液を濃縮することができる。生成物の純度が十分に高くない場合、分取HPLCによりRP相で精製する(方法4)。
実施例1
{8−フルオロ−2−(4'−フルオロ−1,1'−ビフェニル−4−イル)−3−[3−トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
実施例14Aのメチルエステル1.13g(2.1ミリモル)から出発して、一般法[E]の結果、生成物1.10g(理論値の97%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.64分
MS(ESI−pos):m/z=523.4(M+H)
1H−NMR(200MHz,CD3CN):δ[ppm]=7.83(d,2H);7.68-7.57(m,5H);7.33(d,2H);7.28−7.19(m,5H);7.05-7.01(m,1H);5.55-5.47(m,1H); 2.87(dd,1H);2.66 (dd,1H)
実施例2
{8−フルオロ−2−(4'−フルオロ−1,1'−ビフェニル−4−イル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
方法2により実施例1のラセミ体359mgの分離の結果、生成物118mg(理論値の66%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.62分
MS(ESI-pos):m/z=522,9(M+H)
HNMR(400MHz,CDCN):δ[ppm]=7.84(d,2H);7.82(d,2H);7.65−7.57(m, 5H);7.33−7.31(m,2H);7.23−7.13(m,5H);7.02(d,1H);5.50(t,1H);2.86(dd,1H);2.67(dd,1H)
実施例3
{8−フルオロ−2−(3'−メチル−1,1'−ビフェニル−4−イル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
実施例15Aのメチルエステル1.13g(2.1ミリモル)から出発して、一般法[E]の結果、生成物1.10g(理論値の97%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.74分
MS(ESI−pos):m/z=519(M+H)
HNMR(400MHz,CDCN):δ[ppm]=7.83(s,2H);7.59(s,1H);7.49(d,2H);7.35−7.24(m,6H);7.18-7.09(m,3H);7.00(d,1H);5.51(t,1H);2.81−2.75(m,1H);2.60-2.55(m,1H);溶媒シグナル下のCH基に関するシグナル。
実施例4
{8−フルオロ−2−(3'−メチル−1,1'−ビフェニル−4−イル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
方法2により実施例3のラセミ体2.48gの分離および分取HPLCによる新たな精製(方法4)の結果、生成物449mg(理論値の36%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.72分
MS(ESI−pos):m/z=518.8(M+H)
HNMR(400MHz,CDCN):δ[ppm]=7.83(d,2H);7.61−7.59(m,3H);7.45(s,1H);7.41(d,1H);7.35−7.31(m,3H);7.24−7.14(m,4H);7.02(d,1H);5.50(dd,1H);2.86(dd,1H);2.67(dd,1H);2.38(s,3H)
実施例5
{8−フルオロ−2−(4'−フルオロ−3'−メチル−1,1'−ビフェニル−4−イル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
実施例16Aのメチルエステル80mg(0.15ミリモル)から出発して、一般法[E]の結果、生成物36mg(理論値の46%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.75分
MS(ESI−pos):m/z=537(M+H)
HNMR(300MHz,CDCN):δ[ppm]=7.84−7.79(m,2H);7.59−7.41(m,5H);7.33−7.31(m,2H);7.25−7.01(m, 5H);5.52−5.47(m,1H);2.86(dd,1H);2.68(dd,1H);2.30(s,3H)
実施例6
{8−フルオロ−2−(3'−フルオロ−1,1'−ビフェニル−4−イル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
実施例17Aのメチルエステル80mg(0.15ミリモル)から出発して、一般法[E]の結果、生成物75mg(理論値の95%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.61分
MS(ESI−pos):m/z=523(M+H)
HNMR(300MHz,CDCN):δ[ppm]=7.87−7.83(m,2H);7.64−7.59(m,3H);7.48−7.29(m,5H);7.25−7.09(m,4H);7.04−7.01(m,1H);5.52−5.47(m,1H);2.86(dd,1H);2.68(dd,1H)
実施例7
{2−(3,4'−ジフルオロ−1,1'−ビフェニル−4−イル)−8−フルオロ−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
実施例18Aのメチルエステル15mg(0.03ミリモル)から出発して、一般法[E]の結果、生成物14mg(理論値の96%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.65分
MS(ESI−pos):m/z=541(M+H)
HNMR(400MHz,CDCN):δ[ppm]=2.77(dd,1H);3.02(dd,1H);5.51(t,1H);7.02(d,1H);7.10−7.25(m,5H);7.37(s,3H);7.47−7.55(m,2H);7.57−7.65(m,2H);7.86(dd,1H)
表2の実施例8から29は一般法[E]に類似して製造される。
表2
Figure 0004528127
Figure 0004528127
Figure 0004528127
Figure 0004528127
Figure 0004528127
実施例30
{2−[4−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル]酢酸
Figure 0004528127
実施例19Aのメチルエステル56mg(0.09ミリモル)から出発して、一般法[E]の結果、生成物52mg(理論値の92%)が得られる。
HPLC(方法7):R=3.13分
MS(ESI−pos):m/z=579(M+H)
HNMR (400MHz, CDCN):δ[ppm]=7.70(d,1H);7.57(d,1H);7.50−7.40(m,4H);7.14−7.08(m,4H);6.94−6.88(m,2H);5.13(dd,1H);3.60(s,3H);3.05−3.00(m,2H);2.62(dd,2H)
実施例31
{2−[4−(4−フルオロフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
実施例20Aのエステル38.90(0.07ミリモル)から出発して、ジオキサン10ml中水酸化ナトリウム8.24mg(0.21ミリモル)を用いる一般法[E]に類似した反応の結果、標的化合物29mg(理論値の76%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.6分
MS(ESI−pos):m/z=353(M+H)
H−NMR(200MHz,DMSO−d):δ[ppm]=2.55−2.63(m,2H);3.62(s,3H);5.13−5.30(m,1H);6.90−7.80(m,14H);12.5−12.8(br.s,1H)
実施例32
{2−[4−(4−フルオロフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
方法9による実施例31のラセミ体172mgの分離およびシリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン、ジクロロメタン/メタノール 10:1)による新たな精製の結果、生成物60mg(理論値の35%)が得られる。
HPLC(方法5):R=4.6分
MS(ESI−pos):m/z=553(M+H)
H−NMR(200MHz,DMSO−d):δ[ppm]=2.60−2.90(br.m,2H);3.10-3.80(br.s,3H);5.00−5.20(m,1H);6.80−7.80(m,14H)
実施例33
{2−[4−(3−メチルフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
実施例21Aのエステル450mg(0.80ミリモル)から出発して、ジオキサン21.5ml中水酸化ナトリウム96mg(2.40ミリモル)を用いる一般法[E]に類似した反応の結果、標的化合物407.5mg(理論値の93%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.7分
MS(ESI−pos):m/z=549(M+H)
実施例34
{2−[4−(3−メチルフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
方法10による実施例33のラセミ体407.5mgの分離およびジエチルエーテルからの結晶化による新たな精製の結果、生成物153.6mg(理論値の38%)が得られる。
HPLC(方法5):R=4.7分
MS(ESI−pos):m/z=549(M+H)
H−NMR(300MHz,DMSO−d):δ[ppm]=2.35(s,3H);2.50−2.60(m,1H);2.90−3.10(m,1H);3.40−3.80(br.s,3H);5.10−5.20(m,1H);6.90−7.75(m,14H);12.5−12.7(br.s,1H)
実施例35
{2−[4−(3−メトキシフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
実施例22Aのエステル459mg(0.79ミリモル)から出発して、ジオキサン54ml中水酸化ナトリウム95.2mg(2.38ミリモル)を用いる一般法[E]に類似した反応の結果、標的化合物383mg(理論値の86%)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.5分
MS(ESI−pos):m/z=565(M+H)
実施例36
{2−[4−(3−メトキシフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
方法6による実施例35のラセミ体46mgの分離およびジエチルエーテルからの結晶化による新たな精製の結果、生成物13mg(理論値の28%)が得られる。
HPLC(方法5):R=4.6分
MS(ESI−pos):m/z=565(M+H)
H−NMR(300MHz,DMSO-d):δ[ppm]=2.50−2.60(m,1H);2.90−3.10(m,1H),3.30(s,3H);3.80(s,3H);5.10−5.20(m,1H);6.90−7.75(m,14H);12.5−12.7(br.s,1H)
実施例37
{2−[4−(3−フルオロフェニル)フェニル]−8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロ−4−キナゾリニル}酢酸
Figure 0004528127
実施例23Aのエステル20.00(mg(0.04ミリモル)から出発して、ジオキサン10ml中水酸化ナトリウム4.24mg (0.11ミリモル)を用いる一般法[E]に類似した反応の結果、標的化合物18.7mg(理論値の96%)が得られる。
HPLC(方法5):R=4.6分
MS(ESI−pos):m/z=553(M+H)
H−NMR(300MHz,DMSO−d):δ[ppm]=2.50−2.65(m,1H);2.90−3.10(m,1H),3.50−3.7(br.s,3H);3.80(s,3H);5.10−5.20(m,1H);6.90−7.75(m,14H);12.50−12.60(br.s,1H)
B.生理学的活性の評価
本発明の化合物のインビトロ効果を以下のアッセイで示すことができる:
抗HCMV(抗ヒトサイトメガロウイルス)細胞変性試験
被験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)中50ミリモル(mM)溶液として用いる。ガンシクロビル、フォスカーネットおよびシドフォビルを参照化合物として用いる。各々の場合に50、5、0.5および0.05mM DMSOストック溶液2μlを列2A−Hの細胞培養培地98μl部分に2検体ずつの測定用に加えた後、96ウェルプレートの列11まで培地の50μl部分で1:2希釈を行う。列1および12のウェルは各々培地50μlを含有する。次いで1×10セル(ヒト***線維芽細胞[NHDF])の懸濁液150μlを各ウェルに(列1=細胞対照)、そして列2−12ではHCMV感染および非感染NHDF細胞(M.O.I.=0.001−0.002)の混合物、すなわち非感染細胞1000個あたり感染細胞1−2個をピペッティングする。列12(物質不含)をウイルス対照として提供する。最終試験濃度は250−0.0005μMである。プレートを37℃/5%COで6日間、すなわちウイルス対照(細胞変性効果[CPE]100%)では全細胞が感染するまでインキュベートする。次いでウェルを固定し、ホルマリンおよびギムザ色素の混合物の添加により染色し(30分間)、再蒸留水で洗浄し、そして乾燥オーブン中50℃で乾燥する。次いでオーバーヘッド顕微鏡を用いてプレートを視覚的に評価する(Technomaraのプラークマルチプライヤー)。
被験プレートから以下のデータを得ることができる:
CC50(NHDF)=未処置細胞対照との比較により細胞における可視的な細胞毒性効果が明白ではない物質濃度μM;
EC50(HCMV)=未処置ウイルス対照と比較して50%までCPE(細胞変性効果)を阻止する物質濃度μM;
SI(選択性指標)=CC50(NHDF)/EC50(HCMV)
本発明の化合物の効果に関するインビトロデータの代表例を表Aに示す:
表A
Figure 0004528127
HCMV感染の処置のための本発明の化合物の適性を以下の動物モデルで示すことができる:
HCMV Xenograft Gelfoam(登録商標)モデル
動物:
3−4週齢の雌免疫不全マウス(16−18g)、Fox Chase SCIDまたはFox Chase SCID−NODまたはSCIDベージュを商業用ブリーダー(Bomholtgaard, Jackson)から購入する。アイソレーター中滅菌条件下(寝床および飼料を含む)で動物を飼育する。
ウイルス増殖:
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、Davis株をインビトロでヒト胚性***線維芽細胞(NHDF細胞)において増殖させる。NHDF細胞が感染効率(M.O.I.)0.01で感染した後、ウイルス感染した細胞を5−7日後に収集し、そして最小必須培地(MEM)、10%DMSOを伴う10%ウシ胎仔血清(FCS)の存在下、−40℃で保存する。ウイルス感染細胞の連続10倍希釈の後、ニュートラルレッドでの生体染色、またはホルマリン・ギムザ混合物での固定および染色(Bで記載)の後、コンフルエントNHDF細胞の24ウェルプレートにおいて力価を測定する。
スポンジの調製、移植、処置および評価:
1×1×1cmのサイズのコラーゲンスポンジ(Gelfoam(登録商標);Peasel & Loreyより、注文番号407534;K.T. Chong et al., Abstracts of 39th Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 1999, p. 439; P.M. Kraemer et al, Cancer Research 1983, (43): 4822-4827)を最初にリン酸塩干渉生理食塩水(PBS)で湿らせ、脱気により捕捉された気泡を除去し、そして次にMEM+10%FCS中に保存する。1×10ウイルス感染したNHDF細胞(HCMV Davisでの感染M.O.I.=0.01)を感染後3時間に剥離させ、そしてMEM、10%FCS20μlの滴を湿ったスポンジに加える。場合によっては、12−13時間後、PBS/0.1%BSA/1mM DTT25μl中、5ng/μl塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)を感染したスポンジに載せ、そして1時間インキュベートする。移植用に免疫不全マウスをアベルチンまたはアゼプロマジン−キシラジンおよびケタミン混合物で麻酔し、電気かみそりで背中の毛皮を除去し、表皮を1−2cm開き、圧迫していない、そして湿ったスポンジを背面の皮膚の下に移植する。外科による傷口を組織接着剤で閉じる。移植の24時間後、マウスを1日3回(7.00時および14.00時および19.00時)、1日2回(8時および18時)、または1日1回(14時)、8日間にわたって経口により物質で処置する。毎日投与は例えば3または10または100mg/kg体重であり、投与した容量は10ml/kg体重である。物質を場合によっては2%DMSOを用いて、0.5%強度のタイローズ懸濁液の形態で処方する。移植後9日および物質の最後の投与後16時間、動物を無痛状態で屠殺し、そしてスポンジを除去する。ウイルス感染した細胞をコラゲナーゼ消化(330U/1.5ml)によりスポンジから放出させ、そしてMEM、10%ウシ胎仔血清、10%DMSOの存在下、−140℃で保存する。ウイルス感染した細胞の連続10倍希釈の後に、ニュートラルレッドでの生体染色、またはホルマリン・ギムザ混合物での固定および染色(Bで記載)の後、コンフルエントNHDF細胞の24ウェルプレートにおける力価を測定することにより、評価を行う。物質処理の後、プラセボ処置対照群と比較して、感染性ウイルス粒子の数を決定する。
C.医薬用組成物の典型的な態様
本発明の化合物を以下の方式で医薬用製剤に変換することができる:
錠剤:
組成:
実施例1の化合物100mg、ラクトース50mg(一水和物)、トウモロコシデンプン50mg(未処理)、ポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF(Ludwigshafen, Germany)より)およびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg。直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
活性成分、ラクトースおよびデンプンの混合物をPVPの5%強度水溶液(m/m)で顆粒化する。次いで顆粒を乾燥し、そしてステアリン酸マグネシウムと共に5分間混合物する。従来の打錠機を用いてこの混合物を圧縮する(錠剤の様式に関しては上記を参照のこと)。圧縮に用いた圧縮力に関するガイドラインは15kNである。
経口投与できる懸濁液
組成物:
実施例1の化合物1000mg、エタノール(96%)1000ml、Rhodigel(FMC(Pennsylvania, USA)のキサンタンガム)400mg、および水99g。経口用懸濁液10mlは本発明の化合物100mgの1回投与と同等である。
生成:
Rhodigelをエタノール中に懸濁し、そして活性成分を懸濁液に加える。攪拌しながら水を加える。混合物を約6時間、Rhodigelの膨張が完了するまで攪拌する。

Claims (9)

  1. 式:
    Figure 0004528127
    (式中
    、RおよびRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたはニトロであり;
    およびRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシであり;
    はアルキル、シアノ、ハロゲン、ニトロまたはトリフルオロメチルであり;
    およびRは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシであり;そして
    はアリールまたは1,3−ベンゾジオキソール−5−イルであり、そこにおいてはアリールおよび1,3−ベンゾジオキソール−5−イルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、そこで置換基は互いに独立してアルコキシ、アルキルチオ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、カルバモイル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ニトロ、およびヒドロキシ置換されていることもあるアルキルからなる群から選択される)
    の化合物またはその塩、その溶媒和物、もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
  2. 式中、
    、RおよびRが互いに独立して水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノカルボニルまたはニトロであり;
    およびRが互いに独立して水素、フッ素、アルキルまたはアルコキシであり;
    がトリフルオロメチル、イソプロピルまたはtert−ブチルであり;
    およびRが互いに独立して水素、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシであり;そして
    がフェニルまたは1,3−ベンゾジオキソール−5−イルであり、そこにおいてはフェニルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、そこで置換基は互いに独立してC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、カルボキシル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノおよびニトロからなる群から選択される;
    請求項1に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物、もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
  3. 式中、
    およびRが水素であり;
    がフッ素であり;
    およびRが互いに独立して水素、フッ素またはアルコキシであり;
    がトリフルオロメチルであり;
    およびRが水素であり;そして
    がフェニルであり、そこにおいてはフェニルは1または2個の置換基で置換されていてもよく、そこで置換基は互いに独立してメチル、メトキシ、フッ素および塩素からなる群から選択される;
    請求項1または2に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物、もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
  4. 式:
    Figure 0004528127
    (式中、
    、R、R、R、R、R、R、RおよびRは請求項1に記載の意味を有し、そして、
    10はアルキルである)
    の化合物を塩基と反応させることを特徴とする請求項1に記載の式(I)の化合物の製造方法。
  5. 疾患の処置および/または予防のための請求項1から3のいずれかに記載の化合物。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の化合物を不活性な、無毒性の医薬的に適当な賦形剤と組み合わせて含む医薬。
  7. ウイルス感染の処置および/または予防のための医薬を生成するための請求項1から3のいずれかに記載の化合物の使用。
  8. ウイルス感染がヒトサイトメガロウイルス(HCMV)での感染であることを特徴とする請求項7に記載の使用。
  9. ウイルス感染の処置および/または予防のための請求項6に記載の医薬。
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