JP2005110360A - コイル挿入装置及びコイル挿入方法 - Google Patents

コイル挿入装置及びコイル挿入方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005110360A
JP2005110360A JP2003337456A JP2003337456A JP2005110360A JP 2005110360 A JP2005110360 A JP 2005110360A JP 2003337456 A JP2003337456 A JP 2003337456A JP 2003337456 A JP2003337456 A JP 2003337456A JP 2005110360 A JP2005110360 A JP 2005110360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating paper
coil
slot
opening
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003337456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4414713B2 (ja
Inventor
Masayoshi Haga
正宜 芳賀
Shigetaka Nagamatsu
茂隆 永松
Masaru Mitsushiba
勝 三柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Odawara Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Odawara Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Odawara Engineering Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003337456A priority Critical patent/JP4414713B2/ja
Publication of JP2005110360A publication Critical patent/JP2005110360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4414713B2 publication Critical patent/JP4414713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【目的】 巻線を確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できるコイル挿入装置及びコイル挿入方法を提供すること。
【構成】 コイル挿入装置100は、予めステータコア161のスロット163内に挿入されたスロット絶縁紙171の開口部171Cを貫通し、この開口部171Cを巻線151を挿入可能に押し拡げる開口貫通部125を有する絶縁紙拡張フィン123と、環状に複数並べて配置され、その間隙に巻線151が保持されるブレード101と、ブレード101同士の間隙に突起部が配置され、ブレード101を案内として巻線151をスロット絶縁紙171の内側に挿入するコイルストリッパ111とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステータコアのスロットに巻線を挿入するためのコイル挿入装置及びこれを用いたコイル挿入方法に関し、特に、予めスロット内にスロット絶縁紙が挿入されたステータコアのスロット絶縁紙の内側に巻線を挿入するためのコイル挿入装置及びこれを用いたコイル挿入方法に関する。
従来より、ステータコアのスロットに巻線を挿入するためのコイル挿入装置及びこれを利用したコイル挿入方法が知られている。例えば、図14〜図18に概略を示すコイル挿入装置900及びコイル挿入方法がある。このコイル挿入装置900は、環状に複数並べて配置され、その間隙に巻線951が保持されるブレード901を備える。このブレード901には、巻線951をステータコア961のスロット963内に挿入するのに際し、ステータコア961側に軸方向上方に移動した後、所定の位置に固定される複数の固定ブレード901Sと、固定ブレード901Sの両隣に配置され、巻線951のスロット963内への挿入に際し、軸方向上方に移動し続ける複数の可動ブレード901Tとがある。また、コイル挿入装置900は、ブレード901同士の間隙に突起部が配置され、軸方向上方へ移動することで、ブレード901を案内として巻線951をスロット963内(スロット絶縁紙の内側)に挿入するコイルストリッパ911を備える。なお、図14〜図18においては、便宜上、図中右側に固定ブレード901Sを、図中左側に可動ブレード901Tを示してある。
このようなコイル挿入装置900を利用したコイル挿入方法は、次の通りである。即ち、まず、環状をなすステータコア961を用意する。ステータコア961には、その軸方向に貫通すると共に径方向内側に開口する複数のスロット963が形成されている(図19参照)。そして、図19に部分拡大図を示すように、ステータコア961のスロット963に、スロット絶縁紙971をその開口部971Cを径方向内側に向けてU字状に挿入しておく。
また一方で、巻回されてコイルをなす巻線951を用意する。そして、図14に示すように、この巻線951をコイル挿入装置900にセットする。即ち、巻線951をブレード901同士の間隙(固定ブレード901Sとこれに隣り合う可動ブレード901Tとの間隙)に引き掛けて保持する。また、コイル挿入装置900の所定位置(図中上方)に、スロット絶縁紙971がスロット963に挿入されたステータコア961をセットする。
次に、図15に示すように、ブレード901(固定ブレード901S及び可動ブレード901T)がステータコア961の上面から所定量突出するまで、固定ブレード901S、可動ブレード901T及びコイルストリッパ911を軸方向上方に移動させる。そして、固定ブレード901Sをこの位置で停止させる。
続いて、図16に示すように、可動ブレード901T及びコイルストリッパ911をさらに軸方向上方に移動させて、コイルストリッパ911の突起部によりブレード901同士の間隙に引き掛けられた巻線951を徐々に上昇させる。
続いて、図17に示すように、可動ブレード901T及びコイルストリッパ911をさらに軸方向上方に移動させて、コイルストリッパ911の突起部により、巻線951を次々に固定ブレード901Sのブレード先端から乗り越えさせ、スロット963内のスロット絶縁紙971の内側に挿入していく。
そして、可動ブレード901T及びコイルストリッパ911が所定の位置まで上昇移動すると、図18に示すように、巻線951の全てがスロット963内のスロット絶縁紙971の内側に挿入される。
その後は、全てのブレード901及びコイルストリッパ911を軸方向下方に移動させて、巻線951がスロット絶縁紙971の内側に挿入されたステータコア961をコイル挿入装置900から取り出す。
なお、ステータコアへのコイル挿入方法に関する先行文献として、例えば、特許文献1が挙げられる。
特開平8−205488号公報
しかしながら、上述したようなコイル挿入装置900及びコイル挿入方法では、巻線951を挿入する際に、巻線951が、スロット絶縁紙971の内側ではなく、スロット絶縁紙971の外側、即ち、スロット絶縁紙971とスロット963の内周面との間に挿入されてしまうことがある。このような問題が起こる理由としては、巻線951を挿入する際、予めスロット963内に挿入されたスロット絶縁紙971の開口部971Cが十分大きく開いていないことがあるためと考えられる。スロット絶縁紙971の開口部971Cが十分大きく開かないのは、スロット絶縁紙971の折り角度が甘くスプリングバックが生じたり、スロット絶縁紙971の折り癖により開口部971Cがうねってしまうなどに起因するものと考えられる。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、巻線を確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できるコイル挿入装置及びコイル挿入方法を提供することを目的とする。
その解決手段は、環状をなすステータコアであって、その軸方向に貫通すると共に径方向内側に開口する複数のスロットを有し、このスロットにスロット絶縁紙がその開口部を径方向内側に向けてU字状に挿入されたステータコアの前記スロット絶縁紙の内側に、巻回されてコイルをなす巻線を挿入するコイル挿入装置であって、前記軸方向への移動により、予め前記スロット内に挿入された前記スロット絶縁紙の開口部を貫通し、この開口部を前記巻線を挿入可能に押し拡げる開口貫通部を有する絶縁紙拡張ガイドと、環状に複数並べて配置され、その間隙に前記巻線が保持されるブレードと、前記ブレードの間隙に突起部が配置され、前記軸方向への移動により、前記ブレードを案内として前記巻線を前記スロット絶縁紙の内側に挿入するコイルストリッパと、を備えるコイル挿入装置である。
本発明のコイル挿入装置は、スロットに挿入されたスロット絶縁紙の開口部を貫通して、この開口部を巻線を挿入可能に押し拡げる開口貫通部を有する絶縁紙拡張ガイドを備える。このため、巻線を予めスロット内に挿入されたスロット絶縁紙の内側に挿入するのにあたり、絶縁紙拡張ガイドの開口貫通部により、スロット絶縁紙の開口部を巻線を挿入可能に押し拡げることができる。従って、その後、コイルストリッパによりブレードを案内として巻線をスロット絶縁紙の内側に挿入する際、巻線がスロット絶縁紙とスロット内周面との間に挿入されるのを防止できる。よって、このコイル挿入装置を利用すれば、巻線を確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
なお、絶縁紙拡張ガイドについての「前記軸方向への移動により」とは、ステータコアに対する相対的な軸方向への移動を意味する。即ち、絶縁紙拡張ガイド自身がステータコアに対し軸方向に移動するようにしてもよいし、ステータコアが絶縁紙拡張ガイドに対し軸方向に移動するようにしてもよいし、或いは、双方が軸方向に移動するようにしても良い。
さらに、上記のコイル挿入装置であって、前記絶縁紙拡張ガイドは、前記軸方向への移動により、予め前記スロット内に挿入された前記スロット絶縁紙の内側に挿入される内側挿入部であって、前記軸方向への移動により最も先に前記スロット絶縁紙の内側に挿入される挿入先端部が、前記開口貫通部のうち、前記軸方向への移動により最も先に前記スロット絶縁紙の開口部を貫通する貫通先端部よりも先端側に位置してなる内側挿入部を有するコイル挿入装置とすると良い。
本発明によれば、絶縁紙拡張ガイドは、スロット絶縁紙の内側に挿入される内側挿入部を備える。この内側挿入部の挿入先端部は、開口貫通部の貫通先端部よりも先端側(ステータコア側)に位置している。このような構成とすることで、スロット絶縁紙を拡張する際、開口貫通部の挿入に先立って、内側挿入部の挿入先端部がスロット絶縁紙の内側に挿入される。このように先に内側挿入部の挿入先端部がスロット絶縁紙の内側に挿入されると、開口貫通部は、より確実に、スロット絶縁紙の開口部を貫通でき、その開口部を押し拡げることができる。従って、絶縁紙拡張ガイドに内側挿入部を設けることにより、巻線をより確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のコイル挿入装置であって、前記内側挿入部の前記挿入先端部は、前記軸方向への移動により、前記スロット絶縁紙の内側の中央部に挿入されるコイル挿入装置とすると良い。
スロット絶縁紙は、その開口部を径方向内側に向けてU字状に挿入されているため、スロット絶縁紙の内側の中央部には、比較的大きな隙間が形成されている。従って、この中央部に内側挿入部の挿入先端部を挿入するようにすれば、より確実に内側挿入部をスロット絶縁紙の内側に挿入できる。そうすると、開口貫通部も、より確実にスロット絶縁紙の開口部を押し拡げることができる。従って、内側挿入部の挿入先端部をスロット絶縁紙の内側の中央部に挿入することで、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入装置であって、前記内側挿入部の前記挿入先端部は、前記開口貫通部の前記貫通先端部に向かって傾斜する先端傾斜面を有するコイル挿入装置とすると良い。
本発明によれば、内側挿入部の挿入先端部は、開口貫通部の貫通先端部に向かって傾斜する先端傾斜面を有する。このような傾斜面があれば、内側挿入部の挿入先端部が先にスロット絶縁紙の内側に挿入された後、開口貫通部がなめらかにスロット絶縁紙の開口部を貫通し、確実に開口部を押し拡げることができる。従って、挿入先端部に先端傾斜面を形成することにより、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入装置であって、前記内側挿入部のうち、前記ステータコアの周方向に対応する周方向の幅は、前記開口貫通部のうち、前記ステータコアの周方向に対応する周方向の幅よりも広くされてなるコイル挿入装置とすると良い。
本発明によれば、内側挿入部の周方向の幅は、開口貫通部の周方向の幅よりも広くされている。内側挿入部の幅が広ければ、内側挿入部がスロット絶縁紙の内側に挿入される際に、スロット絶縁紙をスロット内周面に向かって押し拡げることも可能になるため、スロット絶縁紙の開口部がより開きやすくなる。従って、開口貫通部をより確実にスロット絶縁紙の開口部に貫通でき、より確実に開口部を押し拡げることができる。よって、内側挿入部の周方向の幅を広くすることにより、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入装置であって、前記内側挿入部の前記挿入先端部は、先細りの形状とされてなるコイル挿入装置とすると良い。
本発明によれば、内側挿入部の挿入先端部は、先細りの形状とされている。このため、内側挿入部をより確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。そうすると、開口貫通部も、より確実にスロット絶縁紙の開口部を押し拡げることができる。従って、内側挿入部の挿入先端部を先細り形状とすることにより、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入装置であって、前記開口貫通部のうち、前記軸方向への移動により最も後に前記スロット絶縁紙の開口部を貫通する貫通後端部は、前記ステータコアの径方向に対応する径方向の内側ほど先端側に位置する後端傾斜面を有するコイル挿入装置とすると良い。
開口貫通部がスロット絶縁紙の開口部を貫通すれば、その開口部が押し拡げられる。しかし、開口貫通部が開口部から抜けた後は、スロット絶縁紙のスプリングバックや折り癖などにより、開口部が再び狭くなる恐れがある。従って、開口貫通部により開口を押し拡げた後は、できる限り速やかに巻線を挿入するのが好ましい。
本発明では、開口貫通部の貫通後端部は、径方向内側ほど先端側に位置する後端傾斜面を有する。また、ブレードに保持された巻線は、径方向内側ほど先端側に位置するように傾斜している。従って、開口貫通部の貫通後端部に後端傾斜面を設けることで、開口貫通部の貫通後端部とブレードに保持された巻線との距離を小さくできるため、開口貫通部の通過に続いて速やかに巻線をスロット絶縁紙の内側に挿入できる。よって、開口貫通部の貫通後端部に後端傾斜面を設けることにより、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
なお、後端傾斜面は、スロットに挿入される際の巻線と平行になるように(両者の傾斜角度が同じになるように)形成するのが好ましい。開口貫通部の貫通後端部と巻線との距離を最も小さくできるからである。
また、他の解決手段は、環状をなすステータコアであって、その軸方向に貫通すると共に径方向内側に開口する複数のスロットを有し、このスロットにスロット絶縁紙がその開口部を径方向内側に向けてU字状に挿入されたステータコアの前記スロット絶縁紙の内側に、巻回されてコイルをなす巻線を挿入するコイル挿入方法であって、前記スロット絶縁紙の開口部を貫通可能な開口貫通部を有する絶縁紙拡張ガイドを、前記ステータコアに対し相対的に前記軸方向に移動させて、前記開口貫通部を予め前記スロットに挿入された前記スロット絶縁紙の開口部に貫通させ、この開口部を前記巻線を挿入可能に押し拡げる絶縁紙拡張工程と、環状に複数並べて配置されたブレード同士の間隙に突起部が配置されたコイルストリッパを、前記軸方向に移動させて、予め前記ブレード同士の間隙に保持された前記巻線を、前記ブレードを案内として前記スロット絶縁紙の内側に挿入するコイル挿入工程と、を備えるコイル挿入方法である。
本発明によれば、コイル挿入工程に先立ち、絶縁紙拡張工程を行う。即ち、絶縁紙拡張ガイドの開口貫通部を、予めスロット内に挿入されたスロット絶縁紙の開口部に貫通させ、この開口部を巻線を挿入可能に押し拡げる。このような工程を設けることで、コイルストリッパによりブレードを案内として巻線をスロット絶縁紙の内側に挿入する際、巻線がスロット絶縁紙とスロット内周面との間に挿入されるのを防止できる。よって、巻線を確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のコイル挿入方法であって、前記絶縁紙拡張ガイドは、前記スロット絶縁紙の内側に挿入可能な内側挿入部であって、前記軸方向への移動により最も先に前記スロット絶縁紙の内側に挿入される挿入先端部が、前記開口貫通部のうち、前記軸方向への移動により最も先に前記スロット絶縁紙の開口部を貫通する貫通先端部よりも先端側に位置してなる内側挿入部を有し、前記絶縁紙拡張工程において、前記絶縁紙拡張ガイドを、前記ステータコアに対し相対的に前記軸方向に移動させて、前記内側挿入部を予め前記スロットに挿入された前記スロット絶縁紙の内側に挿入すると共に、前記開口貫通部を前記スロット絶縁紙の開口部に貫通させ、この開口部を前記巻線を挿入可能に押し拡げるコイル挿入方法とすると良い。
本発明によれば、絶縁紙拡張ガイドは、スロットに挿入されたスロット絶縁紙の内側に挿入される内側挿入部を備える。この内部挿入部の挿入先端部は、開口貫通部の貫通先端部よりも先端側(ステータコア側)に位置している。このような絶縁紙拡張ガイドを用いると、スロット絶縁紙を拡張する際、開口貫通部の挿入に先立って、内側挿入部の挿入先端部がスロット絶縁紙の内側に挿入される。このため、開口貫通部は、より確実に、スロット絶縁紙の開口部を貫通でき、その開口部を押し拡げることができる。従って、巻線をより確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のコイル挿入方法であって、前記絶縁紙拡張工程において、前記内側挿入部の前記挿入先端部を、前記軸方向への移動により、前記スロット絶縁紙の内側の中央部に挿入するコイル挿入方法とすると良い。
前述したように、スロット絶縁紙の内側の中央部には、比較的大きな隙間が形成されている。従って、この中央部に内側挿入部の挿入先端部を挿入すれば、より確実に内側挿入部をスロット絶縁紙の内側に挿入できる。そうすると、開口貫通部も、より確実にスロット絶縁紙の開口部を押し拡げることができる。従って、内側挿入部の挿入先端部をスロット絶縁紙の内側の中央部に挿入することで、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入方法であって、前記内側挿入部の前記挿入先端部は、前記開口貫通部の前記貫通先端部に向かって傾斜する先端傾斜面を有するコイル挿入方法とすると良い。
本発明によれば、内側挿入部の挿入先端部は、開口貫通部の貫通先端部に向かって傾斜する先端傾斜面を有する。このような絶縁紙拡張ガイドを用いれば、内側挿入部の挿入先端部が先にスロット絶縁紙の内側に挿入された後、開口貫通部がなめらかにスロット絶縁紙の開口部を貫通し、確実に開口部を押し拡げることができる。従って、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入方法であって、前記内側挿入部のうち、前記ステータコアの周方向に対応する周方向の幅は、前記開口貫通部のうち、前記ステータコアの周方向に対応する周方向の幅よりも広くされてなるコイル挿入方法とすると良い。
本発明によれば、内側挿入部の周方向の幅は、開口貫通部の周方向の幅よりも広くされている。内側挿入部の幅が広ければ、内側挿入部をスロット絶縁紙の内側に挿入したときに、スロット絶縁紙をスロット内周面に向かって押し拡げることも可能になるため、スロット絶縁紙の開口部がより開きやすくなる。従って、開口貫通部をより確実にスロット絶縁紙の開口部に貫通でき、より確実に開口部を押し拡げることができる。よって、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入方法であって、前記内側挿入部の前記挿入先端部は、先細りの形状とされてなるコイル挿入方法とすると良い。
本発明によれば、内側挿入部の挿入先端部は、先細りの形状とされている。このため、内側挿入部をより確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。そうすると、開口貫通部も、より確実にスロット絶縁紙の開口部を押し拡げることができる。従って、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入方法であって、前記開口貫通部のうち、前記軸方向への移動により最も後に前記スロット絶縁紙の開口部を貫通する貫通後端部は、前記ステータコアの径方向に対応する径方向の内側ほど先端側に位置する後端傾斜面を有するコイル挿入方法とすると良い。
前述したように、開口貫通部によりスロット絶縁紙の開口部を押し拡げた後は、できる限り速やかに巻線を挿入するのが好ましい。
本発明では、開口貫通部の貫通後端部は、径方向内側ほど先端側に位置する後端傾斜面を有する。また、ブレードに保持された巻線は、径方向内側ほど先端側に位置するように傾斜している。従って、開口貫通部の貫通後端部に後端傾斜面を設けることで、開口貫通部の貫通後端部とブレードに保持された巻線との距離を小さくできるため、開口貫通部の通過に続いて速やかに巻線をスロット絶縁紙の内側に挿入できる。よって、巻線をさらに確実にスロット絶縁紙の内側に挿入できる。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るコイル挿入装置100の概略を図1に示す。このコイル挿入装置100は、所定の間隙をあけて環状に複数並んで配置され、その間隙に巻線151が保持されるブレード101を備える。このブレード101には、巻線151をステータコア161のスロット163内に挿入するのに際し、ステータコア161側に軸方向に移動した後、所定の位置に固定される複数の固定ブレード101Sと、固定ブレード101Sの両隣に配置され、巻線151のスロット163内への挿入に際し、軸方向上方に移動し続ける複数の可動ブレード101Tとがある。
固定ブレード101Sは、そのブレード基部が軸方向に往復移動する固定ブレード用ブレードホルダに固定されている。さらに、固定ブレード用ブレードホルダは、駆動源としてのモータに連結された固定ブレード用駆動部に接続されている。一方、可動ブレード101Tは、そのブレード基部が後述するコイルストリッパ111に固定されている。従って、可動ブレード101Tは、固定ブレード101Sとは別に、コイルストリッパ111と同期して軸方向に往復移動できる。
また、環状に並んだブレード101の径方向内側には、ブレード101同士の間隙に突起部が配置され、軸方向上方への移動により、ブレード101を案内として巻線151をスロット163内(スロット絶縁紙171の内側)に挿入するコイルストリッパ111を配設されている(図6及び図19等参照)。このコイルストリッパ111の上面中央部には、軸方向上方に棒状に延びるツールプッシャロッド113が立設されている(図6等参照)。一方、コイルストリッパ111の下方には、軸方向に棒状に延びるシャフト115に固定されている(図6等参照)。このシャフト115は、駆動源としてのモータに連結されたストリッパ用駆動部に接続されている。
さらに、コイル挿入装置100は、図1等に示すように、その上方の所定の位置にアライメントツール121を備える。このアライメントツール121について図2〜図5に示す。図2はアライメントツール121を上側(先端側)から見た斜視図である。図3はアライメントツール121を下側(後端側)から見た斜視図である。図4はアライメントツール121を上側(先端側)から見た平面図である。図5はアライメントツール121の軸方向の断面図である。
このアライメントツール121は、先端側に底部を有する有底筒状のツール本体122を備える。そして、このツール本体122の周囲には、その径方向外側に突出する複数の絶縁紙拡張フィン(絶縁紙拡張ガイド)123がそれぞれ軸方向に延設されている。
絶縁紙拡張フィン123は、予めスロット163内に挿入されたスロット絶縁紙171の開口部171Cに貫通し、この開口部171Cを巻線151を挿入可能に押し拡げる開口貫通部125を有する。この開口貫通部125は、ツール本体122の周囲から径方向外側に突出すると共に軸方向に延設されている。開口貫通部125のうち、最も後にスロット絶縁紙171の開口部171Cを貫通する貫通後端部125Qには、ステータコア161の径方向に対応する径方向の内側ほど先端側に位置する後端傾斜面125QMが形成されている。
また、絶縁紙拡張フィン123は、予めスロット163内に挿入されたスロット絶縁紙171の内側に挿入される内側挿入部127も有する。この内側挿入部127は、開口貫通部125の径方向外側先端から更に径方向外側に突出すると共に軸方向に延設されている。内側挿入部127のうち、最も先にスロット絶縁紙171の内側に挿入される挿入先端部127Pは、開口貫通部125のうち、最も先にスロット絶縁紙171の開口部171Cを貫通する貫通先端部125Pよりも先端側に位置している。さらに、内側挿入部127の挿入先端部127Pには、開口貫通部125の貫通先端部125Pに向かって傾斜する先端傾斜面127PMが形成されている。また、内側挿入部127の挿入先端部127Pは、先細りの形状とされている。また、内側挿入部127の挿入先端部127Pは、スロット絶縁紙171の内側の中央部171T(図19参照)に挿入可能に配設されている。また、内側挿入部127のうち、ステータコア161の周方向に対応する周方向の幅は、開口貫通部125のうち、ステータコア161の周方向に対応する周方向の幅よりも広くされている。
次に、このコイル挿入装置100を用いたコイル挿入方法について図6〜図12を参照しつつ説明する。なお、図6〜図12においては、便宜上、図中右側に固定ブレード101Sを、図中左側に可動ブレード101Tを示してある。また、図6〜図12においては、スロット絶縁紙171を省略してある。
まず、環状をなすステータコア161を用意する。このステータコア161には、その軸方向に貫通すると共に径方向内側に開口する複数のスロット163が形成されている(図19参照)。そして、図19に示すように、このステータコア161のスロット163に、スロット絶縁紙171をその開口部171Cを径方向内側に向けてU字状に挿入しておく。
また一方で、巻回されてコイルをなす巻線151を用意する。そして、図6に示すように、この巻線151をコイル挿入装置100にセットする。即ち、巻線151をブレード101同士の間隙(固定ブレード101Sとこれに隣り合う可動ブレード101Tとの間隙)に引き掛けて保持する。
その後、アライメントツール121をコイル挿入装置100の所定位置に取り付ける。
次に、図7に示すように、ステータコア161を軸方向下方に移動させて、コイル挿入装置100の所定位置(図中上方)に載置する。その際、絶縁紙拡張フィン123がそれぞれスロット絶縁紙171に挿入される。具体的には、絶縁紙拡張フィン123の内部挿入部127の挿入先端部127Pは、開口貫通部125の貫通先端部125Pよりも先端側(ステータコア161側)に位置しているため、まず、内側挿入部127の挿入先端部127Pが予めスロット163に挿入されたスロット絶縁紙171の内側に挿入される。このとき、挿入先端部127Pは、比較的大きな隙間が形成されているスロット絶縁紙171の内側の中央部171Tに挿入される。その後続いて、内側挿入部127がスロット絶縁紙171の内側に挿入されると共に、開口貫通部125がスロット絶縁紙171の開口部171Cに貫通し、この開口部171Cを巻線151を挿入可能に押し拡げる。
この過程において、上記のように本実施形態では、絶縁紙拡張フィン123がスロット絶縁紙171の内側に挿入される内側挿入部127を有し、開口貫通部125の挿入に先立って、内側挿入部127の挿入先端部127Pがスロット絶縁紙171の内側に挿入される。このため、開口貫通部125は、より確実にスロット絶縁紙171の開口部171Cを貫通でき、より確実に開口部171Cを押し拡げることができる。
さらに、内側挿入部127の挿入先端部127Pをスロット絶縁紙171の内側の中央部171Tに挿入するので、内側挿入部127がより確実にスロット絶縁紙171の内側に挿入される。このため、開口貫通部125も、より確実にスロット絶縁紙171の開口部171Cを押し拡げることができる。
また、内側挿入部127の挿入先端部127Pは、開口貫通部125の貫通先端部125Pに向かって傾斜する先端傾斜面127PMを有するため、内側挿入部127の挿入先端部127Pが先にスロット絶縁紙171の内側に挿入された後、開口貫通部125がなめらかにスロット絶縁紙171の開口部171Cを貫通し、確実に開口部171Cを押し拡げることができる。
また、内側挿入部127の周方向の幅は、開口貫通部125の周方向の幅よりも広くされているため、スロット絶縁紙171をスロット163の内周面に向かって押し拡げることも可能になるので、スロット絶縁紙171の開口部171Cがより開きやすくなる。
また、内側挿入部127の挿入先端部127Pが先細りの形状とされているため、内側挿入部127をより確実にスロット絶縁紙171の内側に挿入できる。従って、開口貫通部125は、より確実にスロット絶縁紙171の開口部171Cを押し拡げることができる。
次に、固定ブレード用駆動部及びストリッパ用駆動部を駆動させて、図8に示すように、ブレード101(固定ブレード101S及び可動ブレード101T)がステータコア161の上面から所定量突出するまで、固定ブレード101S、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111を軸方向上方に徐々に移動させる。そして、固定ブレード101Sをこの位置で停止させる。この過程では、巻線151はコイル挿入装置100にセットされたままの状態にある。また、アライメントツール121も静止した状態にある。
続いて、図9に示すように、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111をさらに軸方向上方に移動させて、コイルストリッパ111の突起部によりブレード101の間隙に保持された巻線151を徐々に上昇させる。コイルストリッパ111がある程度上昇すると、コイルストリッパ111に立設されたツールプッシャロッド113の先端がアライメントツール121のツール本体122に当接する。但し、この過程では、まだアライメントツール121は静止した状態にある。
続いて、図10に示すように、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111をさらに軸方向上方に徐々に移動させて、コイルストリッパ111の突起部により巻線151を次々に固定ブレード101Sの先端から乗り越えさせ、巻線151を次々にスロット163内のスロット絶縁紙171の内側に挿入していく。この過程では、コイルストリッパ111に連動してアライメントツール121も軸方向上方へ移動し、最終的には、ステータコア161から上方へ抜ける。
その際、絶縁紙拡張フィン123の開口貫通部125の貫通後端部125Qには、径方向内側ほど先端側に位置する後端傾斜面125QMが形成されている。また、ブレード101に保持された巻線151は、径方向内側ほど先端側に位置するように傾斜している。より具体的には、後端傾斜面125QMと巻線151が平行な状態にある。このため、開口貫通部125の貫通後端部125Qとブレード101に保持された巻線151との距離を小さくし、開口貫通部125の通過に続いて速やかに巻線151をスロット絶縁紙171の内側に挿入できる。
続いて、図11に示すように、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111をさらに軸方向上方に徐々に移動させて、コイルストリッパ111の突起部により巻線151を次々に固定ブレード101Sの先端から乗り越えさせ、巻線151を次々にスロット163内のスロット絶縁紙171の内側に挿入していく。この過程でも、アライメントツール121はツールプッシャロッド113に押されて更に上昇するが、もはやスロット絶縁紙171とは接触しない。
そして、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111が所定の位置まで上昇すると、図12に示すように、巻線151の全てがスロット絶縁紙171の内側に挿入され、コイルの挿入が完了する。
その後は、アライメントツール121をコイル挿入装置100から取り外した後、全てのブレード101及びコイルストリッパ111を下降させる。そして、スロット163に巻線151が挿入されたステータコア161をコイル挿入装置100から取り出し、その後の工程を行う。
以上で説明したように、本実施形態のコイル挿入装置100は、スロット絶縁紙171の開口部171Cを貫通して、この開口部171Cを巻線151を挿入可能に押し拡げる開口貫通部125を有する絶縁紙拡張フィン123を備える。このため、巻線151を予めスロット163内に挿入されたスロット絶縁紙171の内側に挿入するのにあたり、絶縁紙拡張フィン123の開口貫通部125により、スロット絶縁紙171の開口部171Cを巻線151を挿入可能に押し拡げることができる。従って、その後、コイルストリッパ111によりブレード101を案内として巻線151をスロット絶縁紙171の内側に挿入する際、巻線151がスロット絶縁紙171とスロット163の内周面との間に挿入されるのを防止できる。よって、本実施形態によれば、巻線151を確実にスロット絶縁紙171の内側に挿入できる。
(実施形態2)
次いで、第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
本実施形態では、アライメントツール121をその先端側を軸方向下方に向けて(逆さに向けて)使用する点が上記実施形態1と異なる。それ以外は、基本的に上記実施形態1と同様であるので、同一の符号を付して、その説明を省略または簡略化する。本実施形態のコイル挿入装置200の概略を図13に示す。
このコイル挿入装置200は、上記実施形態1と同様に、巻線151を保持するブレード101(固定ブレード101S及び可動ブレード101T)と、巻線151をスロット絶縁紙171の内側に挿入するコイルストリッパ111とを備える。但し、このコイルストリッパ111には、上記実施形態1にあるようなツールプッシャロッド113が取り付けられていない。
また、コイル挿入装置200は、上記実施形態1と同様なアライメントツール121を備える(図2〜図5参照)。しかし、本実施形態では、このアライメントツール121は、その先端側を軸方向下方、その後端側を軸方向上方に向けて取り付けらている。具体的には、コイル挿入装置200は、上記実施形態1とは異なるツール移動機構241を備える。このツール移動機構241は、アライメントツール121の後端側からアライメントツール121に取り付けられ、軸方向に棒状に延びるツールロッド243を有する。また、ツールロッド243は、他方で軸方向に上下移動可能なツール移動部245に取り付けられている。そして、ツール移動部245は、サーボモータ247によって軸方向への移動が制御されている。
このようなコイル挿入装置200を用いたコイル挿入方法は、次の通りである。
即ち、まず、上記実施形態1と同様に、スロット絶縁紙171がスロット163内に挿入されたステータコア161と、巻回されてコイルをなす巻線151を用意し、巻線151をコイル挿入装置200にセットする。
その後、ステータコア161をコイル挿入装置200の所定位置にセットする。この状態では、アライメントツール121はステータコア161から離れた上方に位置するので、上記実施形態1と異なり、絶縁紙拡張フィン123は、まだスロット163内に挿入されない。
次に、ツール移動機構241のサーボモータ247を駆動させて、アライメントツール121を軸方向下方に移動させる。これにより、上記実施形態1の図7と似た状態になる。但し、アライメントツール121は上下逆さまに配置される。その際、本実施形態において下方に位置する絶縁紙拡張フィン123の内部挿入部127の挿入先端部127Pが、まず、スロット絶縁紙171の内側に挿入される。それに続いて、内側挿入部127がスロット絶縁紙171の内側に挿入されると共に、開口貫通部125がスロット絶縁紙171の開口部171Cに貫通し、この開口部171Cを巻線151を挿入可能に押し拡げる。
次に、上記実施形態1と同様に、ブレード101(固定ブレード101S及び可動ブレード101T)がステータコア161の上面から所定量突出するまで、固定ブレード101S、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111を軸方向上方に移動させる。そして、固定ブレード101Sをこの位置で停止させる(図8参照)。
続いて、上記実施形態1と同様に、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111をさらに軸方向上方に移動させて、コイルストリッパ111の突起部によりブレード101の間隙に保持された巻線151を徐々に上昇させる(図9参照)。この過程では、まだアライメントツール121は静止した状態にある。
続いて、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111をさらに軸方向上方に移動させて、コイルストリッパ111の突起部により巻線151を次々に固定ブレード101Sの先端から乗り越えさせ、巻線151を次々にスロット163内のスロット絶縁紙171の内側に挿入していく(図10参照)。その際、ツール移動機構241の制御により、コイルストリッパ111の上昇と共にアライメントツール121も軸方向上方へ移動し、最終的には、ステータコア161から上方へ抜ける。
続いて、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111をさらに軸方向上方に移動させて、コイルストリッパ111の突起部により巻線151を次々に固定ブレード101Sの先端から乗り越えさせ、巻線151を次々にスロット163内のスロット絶縁紙171の内側に挿入していく(図11参照)。
そして、可動ブレード101T及びコイルストリッパ111が所定の位置まで上昇すると、巻線151の全てがスロット絶縁紙171の内側に挿入され、コイルの挿入が完了する(図12参照)。
その後は、全てのブレード101及びコイルストリッパ111を下降させて、スロット163に巻線151が挿入されたステータコア161をコイル挿入装置200から取り出し、その後の工程を行う。
このように、本実施形態においても、コイル挿入装置200は、スロット絶縁紙171の開口部171Cを貫通して、この開口部171Cを巻線151を挿入可能に押し拡げる開口貫通部125を有する絶縁紙拡張フィン123を備える。このため、巻線151を予めスロット163内に挿入されたスロット絶縁紙171の内側に挿入するのにあたり、絶縁紙拡張フィン123の開口貫通部125により、スロット絶縁紙171の開口部171Cを巻線151を挿入可能に押し拡げることができる。従って、その後、コイルストリッパ111によりブレード101を案内として巻線151をスロット絶縁紙171の内側に挿入する際、巻線151がスロット絶縁紙171とスロット163の内周面との間に挿入されるのを防止できる。よって、巻線151を確実にスロット絶縁紙171の内側に挿入できる。
また、その他上記実施形態1と同様な部分については、上記実施形態1と同様な効果を得ることができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施形態1に係るコイル挿入装置の概略を示す説明図である。 実施形態1に係るコイル挿入装置のうち、アライメントツールの上方から見た斜視図である。 実施形態1に係るコイル挿入装置のうち、アライメントツールの下方から見た斜視図である。 実施形態1に係るコイル挿入装置のうち、アライメントツールの上方から見た平面図である。 実施形態1に係るコイル挿入装置のうち、アライメントツールの軸方向の断面図である。 実施形態1に係るコイル挿入方法に関し、ブレードに巻線をセットした様子を示す説明図である。 実施形態1に係るコイル挿入方法に関し、ステータコアを下方に移動した様子を示す説明図である。 実施形態1に係るコイル挿入方法に関し、ブレード及びコイルストリッパを上昇させて、ブレードをステータコアの上面から所定量突出させた様子を示す説明図である。 実施形態1に係るコイル挿入方法に関し、コイルストリッパを更に上昇させて巻線を上昇させ、ツールプッシャロッドがアライメントツールに当接した様子を示す説明図である。 実施形態1に係るコイル挿入方法に関し、コイルストリッパを更に上昇させて巻線をステータコアのスロット内に挿入していく様子を示す説明図である。 実施形態1に係るコイル挿入方法に関し、アライメントツールが上方に抜けると共に、巻線がステータコアのスロット内に挿入される様子を示す説明図である。 実施形態1に係るコイル挿入方法に関し、巻線の全てがステータコアのスロット内に挿入された様子を示す説明図である。 実施形態2に係るコイル挿入装置の概略を示す説明図である。 従来技術に係るコイル挿入方法に関し、ブレードに巻線をセットすると共に、コイル挿入装置にステータコアをセットした様子を示す説明図である。 従来技術に係るコイル挿入方法に関し、ブレード及びコイルストリッパを上昇させて、ブレードをステータコアの上面から所定量突出させた様子を示す説明図である。 従来技術に係るコイル挿入方法に関し、コイルストリッパを更に上昇させて巻線を上昇させる様子を示す説明図である。 従来技術に係るコイル挿入方法に関し、コイルストリッパを更に上昇させて巻線をステータコアのスロット内に挿入していく様子を示す説明図である。 従来技術に係るコイル挿入方法に関し、巻線の全てがステータコアのスロット内に挿入された様子を示す説明図である。 ステータコアのスロット内にスロット絶縁紙が挿入された状態を示す説明図である。
符号の説明
100,200 コイル挿入装置
101 ブレード
111 コイルストリッパ
121 アライメントツール
123 絶縁紙拡張フィン(絶縁紙拡張ガイド)
125 開口貫通部
125P 貫通先端部
125Q 貫通後端部
125QM 後端傾斜面
127 内側挿入部
127P 挿入先端部
127PM 先端傾斜面
151 巻線
161 ステータコア
163 スロット
171 スロット絶縁紙
171C 開口部

Claims (14)

  1. 環状をなすステータコアであって、その軸方向に貫通すると共に径方向内側に開口する複数のスロットを有し、このスロットにスロット絶縁紙がその開口部を径方向内側に向けてU字状に挿入されたステータコアの前記スロット絶縁紙の内側に、巻回されてコイルをなす巻線を挿入するコイル挿入装置であって、
    前記軸方向への移動により、予め前記スロット内に挿入された前記スロット絶縁紙の開口部を貫通し、この開口部を前記巻線を挿入可能に押し拡げる開口貫通部を有する絶縁紙拡張ガイドと、
    環状に複数並べて配置され、その間隙に前記巻線が保持されるブレードと、
    前記ブレードの間隙に突起部が配置され、前記軸方向への移動により、前記ブレードを案内として前記巻線を前記スロット絶縁紙の内側に挿入するコイルストリッパと、
    を備えるコイル挿入装置。
  2. 請求項1に記載のコイル挿入装置であって、
    前記絶縁紙拡張ガイドは、前記軸方向への移動により、予め前記スロット内に挿入された前記スロット絶縁紙の内側に挿入される内側挿入部であって、前記軸方向への移動により最も先に前記スロット絶縁紙の内側に挿入される挿入先端部が、前記開口貫通部のうち、前記軸方向への移動により最も先に前記スロット絶縁紙の開口部を貫通する貫通先端部よりも先端側に位置してなる内側挿入部を有する
    コイル挿入装置。
  3. 請求項2に記載のコイル挿入装置であって、
    前記内側挿入部の前記挿入先端部は、前記軸方向への移動により、前記スロット絶縁紙の内側の中央部に挿入される
    コイル挿入装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のコイル挿入装置であって、
    前記内側挿入部の前記挿入先端部は、前記開口貫通部の前記貫通先端部に向かって傾斜する先端傾斜面を有する
    コイル挿入装置。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれかに一項に記載のコイル挿入装置であって、
    前記内側挿入部のうち、前記ステータコアの周方向に対応する周方向の幅は、前記開口貫通部のうち、前記ステータコアの周方向に対応する周方向の幅よりも広くされてなる
    コイル挿入装置。
  6. 請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載のコイル挿入装置であって、
    前記内側挿入部の前記挿入先端部は、先細りの形状とされてなる
    コイル挿入装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のコイル挿入装置であって、
    前記開口貫通部のうち、前記軸方向への移動により最も後に前記スロット絶縁紙の開口部を貫通する貫通後端部は、前記ステータコアの径方向に対応する径方向の内側ほど先端側に位置する後端傾斜面を有する
    コイル挿入装置。
  8. 環状をなすステータコアであって、その軸方向に貫通すると共に径方向内側に開口する複数のスロットを有し、このスロットにスロット絶縁紙がその開口部を径方向内側に向けてU字状に挿入されたステータコアの前記スロット絶縁紙の内側に、巻回されてコイルをなす巻線を挿入するコイル挿入方法であって、
    前記スロット絶縁紙の開口部を貫通可能な開口貫通部を有する絶縁紙拡張ガイドを、前記ステータコアに対し相対的に前記軸方向に移動させて、前記開口貫通部を予め前記スロットに挿入された前記スロット絶縁紙の開口部に貫通させ、この開口部を前記巻線を挿入可能に押し拡げる絶縁紙拡張工程と、
    環状に複数並べて配置されたブレード同士の間隙に突起部が配置されたコイルストリッパを、前記軸方向に移動させて、予め前記ブレード同士の間隙に保持された前記巻線を、前記ブレードを案内として前記スロット絶縁紙の内側に挿入するコイル挿入工程と、
    を備えるコイル挿入方法。
  9. 請求項8に記載のコイル挿入方法であって、
    前記絶縁紙拡張ガイドは、前記スロット絶縁紙の内側に挿入可能な内側挿入部であって、前記軸方向への移動により最も先に前記スロット絶縁紙の内側に挿入される挿入先端部が、前記開口貫通部のうち、前記軸方向への移動により最も先に前記スロット絶縁紙の開口部を貫通する貫通先端部よりも先端側に位置してなる内側挿入部を有し、
    前記絶縁紙拡張工程において、前記絶縁紙拡張ガイドを、前記ステータコアに対し相対的に前記軸方向に移動させて、前記内側挿入部を予め前記スロットに挿入された前記スロット絶縁紙の内側に挿入すると共に、前記開口貫通部を前記スロット絶縁紙の開口部に貫通させ、この開口部を前記巻線を挿入可能に押し拡げる
    コイル挿入方法。
  10. 請求項9に記載のコイル挿入方法であって、
    前記絶縁紙拡張工程において、前記内側挿入部の前記挿入先端部を、前記軸方向への移動により、前記スロット絶縁紙の内側の中央部に挿入する
    コイル挿入方法。
  11. 請求項9または請求項10に記載のコイル挿入方法であって、
    前記内側挿入部の前記挿入先端部は、前記開口貫通部の前記貫通先端部に向かって傾斜する先端傾斜面を有する
    コイル挿入方法。
  12. 請求項9〜請求項11のいずれか一項に記載のコイル挿入方法であって、
    前記内側挿入部のうち、前記ステータコアの周方向に対応する周方向の幅は、前記開口貫通部のうち、前記ステータコアの周方向に対応する周方向の幅よりも広くされてなる
    コイル挿入方法。
  13. 請求項9〜請求項12のいずれか一項に記載のコイル挿入方法であって、
    前記内側挿入部の前記挿入先端部は、先細りの形状とされてなる
    コイル挿入方法。
  14. 請求項8〜請求項13のいずれか一項に記載のコイル挿入方法であって、
    前記開口貫通部のうち、前記軸方向への移動により最も後に前記スロット絶縁紙の開口部を貫通する貫通後端部は、前記ステータコアの径方向に対応する径方向の内側ほど先端側に位置する後端傾斜面を有する
    コイル挿入方法。
JP2003337456A 2003-09-29 2003-09-29 コイル挿入装置及びコイル挿入方法 Expired - Lifetime JP4414713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003337456A JP4414713B2 (ja) 2003-09-29 2003-09-29 コイル挿入装置及びコイル挿入方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003337456A JP4414713B2 (ja) 2003-09-29 2003-09-29 コイル挿入装置及びコイル挿入方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005110360A true JP2005110360A (ja) 2005-04-21
JP4414713B2 JP4414713B2 (ja) 2010-02-10

Family

ID=34533273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003337456A Expired - Lifetime JP4414713B2 (ja) 2003-09-29 2003-09-29 コイル挿入装置及びコイル挿入方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4414713B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008283862A (ja) * 2008-08-28 2008-11-20 Toyota Industries Corp インサータ用ブレード、及び回転電機の製造方法
WO2011052133A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ステータの製造方法及び製造装置
JP2011172348A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Toyota Motor Corp コイル挿入装置
US9065316B2 (en) 2009-12-23 2015-06-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Stator core slot and pole piece arrangement for stator structure of a rotary electric machine
KR20150140648A (ko) * 2014-04-22 2015-12-16 이-테크 가부시키가이샤 코일 삽입기
CN110798028A (zh) * 2019-11-27 2020-02-14 江苏本格自动化科技有限公司 一种三相电机定子绕嵌扩一体设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6493241B2 (ja) * 2016-02-10 2019-04-03 トヨタ自動車株式会社 コイル挿入装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008283862A (ja) * 2008-08-28 2008-11-20 Toyota Industries Corp インサータ用ブレード、及び回転電機の製造方法
WO2011052133A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ステータの製造方法及び製造装置
CN102549892A (zh) * 2009-10-30 2012-07-04 爱信艾达株式会社 定子的制造方法以及制造装置
US8832925B2 (en) 2009-10-30 2014-09-16 Aisin Aw Co., Ltd. Stator manufacturing method
US9065316B2 (en) 2009-12-23 2015-06-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Stator core slot and pole piece arrangement for stator structure of a rotary electric machine
JP2011172348A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Toyota Motor Corp コイル挿入装置
KR20150140648A (ko) * 2014-04-22 2015-12-16 이-테크 가부시키가이샤 코일 삽입기
KR101640239B1 (ko) 2014-04-22 2016-07-15 이-테크 가부시키가이샤 코일 삽입기
CN110798028A (zh) * 2019-11-27 2020-02-14 江苏本格自动化科技有限公司 一种三相电机定子绕嵌扩一体设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4414713B2 (ja) 2010-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5098610B2 (ja) コイル挿入方法
JP4414713B2 (ja) コイル挿入装置及びコイル挿入方法
JP2009065822A (ja) アーマチュアの巻線装置およびその方法
JP4815259B2 (ja) モータの製造方法
JP2003264964A (ja) 回転電機のコイル用のセグメントの成形方法及びそれに用いる成形型構造
JP5699054B2 (ja) コイル挿入方法及びコイル挿入装置
US6640421B2 (en) Coil inserter for stator winding
JP2011182478A (ja) コイル挿入方法およびコイル挿入装置
JP5098611B2 (ja) コイル・ウェッジ挿入装置及びコイル・ウェッジ挿入方法。
JP5164585B2 (ja) コイル挿入装置
JP2000125521A (ja) コイル挿入方法およびコイル挿入装置
JP4655582B2 (ja) コイル挿入方法およびコイル挿入装置
JP5288024B2 (ja) 固定子の製造方法およびコイル挿入装置
KR101343145B1 (ko) 권선 장치의 스풀 및 코일 장착 방법
JP3590727B2 (ja) コイル挿入装置
JP5633967B2 (ja) コイル挿入方法およびコイル挿入装置
US5533252A (en) Slot insulator guide in assembly of dynamoelectric machine and coil inserting apparatus provided therewith
JPS60245455A (ja) コイルとウエツジの***方法及び装置
JP2009044942A (ja) アーマチュアおよびその巻線端部処理装置
JP2005151619A (ja) ステータの製造装置、ステータの製造方法
WO2022201724A1 (ja) コイル挿入装置
JP2023048744A (ja) コイル挿入装置
JP2022156296A (ja) コイル挿入装置
JP3979342B2 (ja) コイル挿入方法及びコイル挿入装置
JP6801240B2 (ja) コイルの挿入方法、及び、コイル挿入装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4414713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term