JP3979342B2 - コイル挿入方法及びコイル挿入装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻回されたコイルを、ブレードを案内としてコイルストリッパによりステータコアのスロット内に挿入するコイル挿入方法及びコイル挿入装置に関し、特に、一方の端部から他方の端部に向けて周長が長くなるように巻回された異周長コイルをステータコアのスロット内に挿入するコイル挿入方法及びコイル挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、一方の端部から他方の端部に向けて周長が長くなるように巻回された異周長コイルを、ブレードを案内としてコイルストリッパにより、ステータコアのスロット内に挿入するコイル挿入装置やこれを利用したコイル挿入方法が知られている。例えば、図10〜図13に示すコイル挿入装置901及びコイル挿入方法が知られている。
このコイル挿入装置901は、環状に複数並んで配置され、巻回された異周長コイル903をステータコア911のスロット913内に案内するブレード921と、このブレード921の間隙に突起部931Bが配置されて、ブレード921の軸方向に往復運動し、ブレード921を案内として異周長コイル903をスロット913内に挿入するコイルストリッパ931とを備える。そして、ブレード921は、その軸方向に往復運動し、異周長コイル903がスロット913内へ挿入される際に異周長コイル903がブレード先端923Sを乗り越える複数の可動ブレード923を有する。
【0003】
このコイル挿入装置901を利用したコイル挿入方法は、次のようなものである。即ち、まず、一方の端部903Pから他方の端部903Qに向けて周長が長くなるように巻回された異周長コイル903を用意する。そして、この異周長コイル903を可動ブレード923とこれに隣り合うブレード921との間隙に、周長の短い一方の端部903Pが上側に周長の長い他方の端部903Qが下側になるように入れて引掛ける。
その後、ブレード921及びコイルストリッパ931を上昇させる。そして、可動ブレード923のブレード先端923Sがステータコア911の上面911Uより所定量突出した位置で可動ブレード923を停止させる。即ち、可動ブレード923を所定の位置に固定し、固定ブレードとする。一方、コイルストリッパ931はさらに上昇させ、コイルストリッパ931の突起部931Bによって、異周長コイル903を、固定された可動ブレード923のブレード先端923Sから乗り越えさせ、ブレード921を案内として、ブレード921の間隙からスロット913内に挿入する。
その際、異周長コイル903は、図10〜図13に段階的に示すように、周長の短い一方の端部903Pから順番に周長の長い他方の端部903Qまで、次々にスロット913内に挿入される。そして、コイルストリッパ931(突起部931B)が所定の高さまで上昇した時点で、全ての異周長コイル903がスロット913内に挿入され(図13参照)、コイル挿入が完了する。その後は、全てのブレード921及びコイルストリッパ931を下降させ、スロット913に異周長コイル903が挿入されたステータコア911をコイル挿入装置901から取り出し、その後の工程を行う。
【0004】
また、このようなコイル挿入装置901やコイル挿入方法に関連するものとして、特許文献1に開示されたコイル挿入装置及びコイル挿入方法が挙げられる。特許文献1で開示されたコイル挿入装置は、所定の間隔を介して環状に配列され、回転電機用固定子鉄心(ステータコア)のスロット内にコイルを案内する複数のブレードと、このブレードの方向に往復運動し、同ブレードを案内として、スロット内にコイルを挿入するコイルストリッパとを有する。そして、複数のブレードは複数(2つ)のブレードグループ(第1ブレードグループ及び第2ブレードグループ)に分けられてそれぞれ別のブレードホルダ(第1ブレードホルダ及び第2ブレードホルダ)に保持され、互いに独立して軸方向に移動可能に案内されている。さらに、複数(2つ)のブレードホルダ(第1ブレードホルダ及び第2ブレードホルダ)はそれぞれ独立した往復駆動部を備え、コイルストリッパもまた独立した往復駆動部を備える。
【0005】
このコイル挿入装置を利用したコイル挿入方法は、次のようなものである。即ち、上記の3つの往復駆動部を駆動させ、第1ブレードホルダ及び第2ブレードホルダを上昇させて第1ブレードグループ及び第2ブレードグループを上昇させると共に、コイルストリッパを上昇させる。
そして、固定子鉄心(ステータコア)の上面より第2ブレードグループの先端が所定量出た位置で、第2ブレードグループを停止させる。一方、第1ブレードグループ及びコイルストリッパはさらに上昇させ、ブレードの間にあるコイルがコイルストリッパに押されて固定子鉄心(ステータコア)のスロット内に次々に挿入される。その後、コイルの所定量の挿入が終わる前半段階において、第1ブレードグループを下降させて、第1ブレードグループの先端が第2ブレードグループの先端と同じ高さになる位置で、第1ブレードグループを停止させる。この第1ブレードグループの下降・停止と並行してコイルストリッパはさらに上昇させ、コイルストリッパの上面がブレードの先端を少し出た位置で、コイルストリッパを停止させる。そうすると、コイルの固定子鉄心(ステータコア)への挿入が完了する。
【0006】
このようなコイル挿入方法では、コイル挿入動作の前半段階で、コイルストリッパによるコイルの移動にあわせてコイルをガイドするブレードの一方である第1ブレードグループを上昇させるため、第1ブレードグループとコイルとの相対移動がなく、このため、コイルがブレードによって傷つけられることがなく、コイルを良好に挿入できる。また、コイル挿入動作の後半段階で、すべてのブレードがコイルストリッパの上端より下方に位置するため、コイルが容易にスロットへ移動できるので、コイルの周長を短くしてもコイルを容易にスロットに挿入できる利点を有しているようである。
【0007】
また、上記のコイル挿入装置901等やコイル挿入方法に関連するものとして、特許文献2に開示されたステータコアへのコイル挿入方法や、特許文献3に開示されたコイル挿入装置、特許文献4に開示されたコイル挿入装置におけるリード線処理装置なども知られている。
【0008】
【特許文献1】
特開昭57−88860号公報
【特許文献2】
特開平8−205488号公報
【特許文献3】
特開平3−83472号公報
【特許文献4】
特開平5−236711号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図10〜図13に示した従来のコイル挿入装置901及びコイル挿入方法において、ステータコア911に挿入された異周長コイル903の理想のコイルエンド形状(異周長コイル903のうちステータコア911から突出した部分の形状)は、図14に示すように、ステータコア911の上面911Uから突出する異周長コイル903の突出長が、ステータコア911の外周側から内周側に向かって徐々に長くなった形状である。その理由は、コイル挿入工程後は、いわゆるコイルエンド拡張工程において、コイルエンドをステータコア911の外周側に押し広げて拡張するため、ステータコア911の外周側のコイルの突出長が短く、内周側のコイルの突出長が長くなっていれば、その拡張の際、巻線が長すぎて余剰なコイルとなったり、巻線が短すぎてコイルが突っ張って切断してしまうことを防止できるからである。さらに、コイルの巻線同士が互いに擦れ合うのを低減し、巻線の皮膜に傷が付くのを防止できるからである。また、ステータコア911の外周側のコイルの突出長が短く、内周側のコイルの突出長が長ければ、コイルエンド拡張後のコイルエンド部をより小型化できるからである。
【0010】
しかしながら、図10〜図13に示した従来のコイル挿入装置901及びコイル挿入方法では、異周長コイル903を用いているにも拘わらず、コイルの突出長がステータコア911の外周側から内周側に向かって長くなる理想のコイルエンド形状とはならない。具体的には、ステータコア911の上面911U側のコイルエンドの形状は、図15に示すように、ステータコア911の外周側から内周側に向かって短くなるか、あるいは、図16に示すように、外周側と内周側でほぼ同じ長さになってしまう。このようなコイルエンド形状となる理由としては、異周長コイル903が固定された可動ブレード923を乗り越える際、ブレード先端923Sまでの距離が、外周側のコイルが長く、内周側のコイルが短いためであると考えられる。また、先にスロット913に挿入されたコイルが後からスロット913に挿入されるコイルによって押し上げられるためとも考えられる。
このように、従来は、異周長コイル903を挿入するにあたって理想のコイルエンド形状を得ることができなかったため、コイルエンド形状を修正するコイル周長修正工程を別途設け、コイルエンド拡張工程前に、図15または図16に示したコイルエンド形状を図14に示した理想のコイルエンド形状となるように修正していた。
【0011】
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであって、コイル挿入時に、ステータコアの上面から突出する異周長コイルの突出長を、ステータコアの外周側から内周側に向かって長くできるコイル挿入方法及びコイル挿入装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
その解決手段は、環状に複数並んで配置され、巻回されたコイルをステータコアのスロット内に案内するブレードであって、その軸方向に往復運動し、上記コイルが上記スロット内へ挿入される際に上記コイルがブレード先端を乗り越える複数の第1可動ブレードを有するブレードと、上記ブレードの間隙に突起部が配置され、上記ブレードの軸方向に往復運動し、上記ブレードを案内として、上記コイルを上記スロット内に挿入するコイルストリッパと、を備えるコイル挿入装置を用い、一方の端部から他方の端部に向けて周長が長くなるように巻回された異周長コイルを、上記第1可動ブレードとこれに隣り合う上記ブレードとの間隙に、周長の短い上記一方の端部が上側に周長の長い上記他方の端部が下側になるように入れて引掛けるコイルセット工程と、上記第1可動ブレードのブレード先端が上記ステータコアの上面を越えた状態で上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記異周長コイルを、上記第1可動ブレードのブレード先端から乗り越えさせ、上記ブレードを案内として、上記間隙から上記スロット内に挿入するコイル挿入工程と、を備え、上記コイル挿入工程において、上記第1可動ブレードを上昇させつつ、上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記異周長コイルを上記一方の端部から順番に上記他方の端部まで次々に上記スロット内に挿入し、上記ステータコアの上面から突出する上記異周長コイルの突出長が、上記ステータコアの外周側から内周側に向かって長くなるようにすることを特徴とするコイル挿入方法である。
【0013】
本発明によれば、一方の端部から他方の端部に向けて周長が長くなるように巻回された異周長コイルをステータコアのスロット内に挿入するにあたり、環状に複数並んで配置されたブレードと、このブレードの間隙に突起部が配置され、ブレードの軸方向に往復運動し、ブレードを案内として異周長コイルをスロット内に挿入するコイルストリッパとを備えるコイル挿入装置を用いる。このうち、ブレードは、その軸方向に往復運動し、異周長コイルがスロット内へ挿入される際に異周長コイルがブレード先端を乗り越える複数の第1可動ブレードを有する。このようなコイル挿入装置を用い、まず、コイルセット工程において、異周長コイルを、第1可動ブレードとこれに隣り合うブレードとの間隙に、周長の短い一方の端部が上側に周長の長い他方の端部が下側になるように入れて引掛ける。その後、コイル挿入工程において、第1可動ブレードのブレード先端がステータコアの上面を越えた状態でコイルストリッパを上昇させることにより、コイルストリッパの突起部によって、異周長コイルを、第1可動ブレードのブレード先端から乗り越えさせ、ブレードを案内として、ブレードの間隙からステータコアのスロット内に挿入する。この工程では、従来と異なり、第1可動ブレードを上昇させつつ、コイルストリッパを上昇させることにより、異周長コイルを一方の端部から順番に他方の端部まで次々にスロット内に挿入し、ステータコアの上面から突出する異周長コイルの突出長が、ステータコアの外周側から内周側に向かって長くなるようにする。
【0014】
このようにして異周長コイルをステータコアのスロット内に挿入すれば、ステータコアに挿入された異周長コイルのコイルエンド形状(コイルのうちステータコアから突出した部分の形状)は、ステータコアの上面から突出する異周長コイルの突出長が、ステータコアの外周側から内周側に向かって長い形状となる。即ち、ステータコアに挿入された異周長コイルを、コイル挿入と同時に、理想のコイルエンド形状とすることができる。このため、コイル挿入後に引き続きコイルエンド拡張工程を行っても、巻線が長すぎて余剰なコイルとなったり、短すぎてコイルが突っ張って切断してしまうことを防止でき、また、拡張後のコイルエンド部をより小型化できる。従って、従来行っていたコイルエンド形状を修正するコイル周長修正工程を省略でき、生産性を向上させることができる。
【0015】
さらに、上記のコイル挿入方法であって、上記ブレードは、上記第1可動ブレードの両隣にそれぞれ所定の間隙をあけて配置され、その軸方向に往復運動し、上記コイルが上記スロット内へ挿入される際に上記コイルがブレード先端を乗り越えない複数の第2可動ブレードを有し、上記コイルセット工程において、上記異周長コイルを上記第1可動ブレードとこれに隣り合う上記第2可動ブレードとの間隙に入れて引掛け、上記コイル挿入工程において、上記第2可動ブレードを上昇させつつ、上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記異周長コイルを、上記第1可動ブレード及び上記第2可動ブレードを案内として、上記スロット内に挿入することを特徴とするコイル挿入方法とすると良い。
【0016】
本発明によれば、コイル挿入に用いるコイル挿入装置のブレードは、第1可動ブレードの両隣にそれぞれ所定の間隙をあけて配置され、その軸方向に往復運動し、異周長コイルがスロット内へ挿入される際に異周長コイルがブレード先端を乗り越えない複数の第2可動ブレードを有する。そして、コイルセット工程において、異周長コイルを第1可動ブレードとこれに隣り合う第2可動ブレードとの間隙に入れて引掛ける。その後、コイル挿入工程において、第2可動ブレードを上昇させつつ、コイルストリッパを上昇させることにより、コイルストリッパの突起部によって、異周長コイルをブレードを案内としてスロット内に挿入する。このようなコイル挿入方法では、コイルストリッパの上昇と共に第2可動ブレードも上昇させるため、異周長コイルを案内するブレードの一方である第2可動ブレードと異周長コイルとの相対移動がなくなる、あるいは、少なくなる。従って、異周長コイルがブレードにより傷つけられるのを防止でき、また、異周長コイルを良好にスロット内に挿入できる。
【0017】
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入方法であって、上記コイル挿入工程において、上記異周長コイルが上記スロット内に挿入された後、上記第1可動ブレード及び上記コイルストリッパをさらに上昇させて、上記ステータコアの内周側に被さっている上記異周長コイルを、上記ステータコアの外周側に広げることを特徴とするコイル挿入方法とすると良い。
【0018】
本発明によれば、コイル挿入工程において、異周長コイルがスロット内に挿入された後、さらに第1可動ブレード及びコイルストリッパを上昇させて、ステータコアの内周側に被さっている異周長コイルを、ステータコアの外周側に広げる。このようにすれば、ステータコアのスロット内に挿入された異周長コイルの全てが、ステータコアの外周側に広がる。従って、その後のコイルエンド拡張工程を確実かつ良好に行うことができる。
【0019】
また、他の解決手段は、環状に複数並んで配置され、巻回されたコイルをステータコアのスロット内に案内するブレードであって、その軸方向に往復運動し、上記コイルが上記スロット内へ挿入される際に上記コイルがブレード先端を乗り越える複数の第1可動ブレードを有するブレードと、上記ブレードの間隙に突起部が配置され、上記ブレードの軸方向に往復運動し、上記ブレードを案内として、上記コイルを上記スロット内に挿入するコイルストリッパと、を備えるコイル挿入装置であって、上記第1可動ブレードのブレード先端が上記ステータコアの上面を越えた状態で上記コイルストリッパを上昇させることにより、一方の端部から他方の端部に向けて周長が長くなるように巻回され、上記第1可動ブレードとこれに隣り合う上記ブレードとの間隙に、周長の短い上記一方の端部が上側に周長の長い上記他方の端部が下側になるように入れて引掛けられた異周長コイルを、上記第1可動ブレードのブレード先端から乗り越えさせ、上記ブレードを案内として、上記間隙から上記スロット内に挿入する挿入手段であって、上記第1可動ブレードを上昇させつつ、上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記異周長コイルを上記一方の端部から順番に上記他方の端部まで次々に上記スロット内に挿入し、上記ステータコアの上面から突出する上記異周長コイルの突出長が、上記ステータコアの外周側から内周側に向かって長くなるようにする挿入手段を備えることを特徴とするコイル挿入装置である。
【0020】
本発明のコイル挿入装置は、環状に複数並んで配置されたブレードと、このブレードの間隙に突起部が配置され、ブレードの軸方向に往復運動し、ブレードを案内として、異周長コイルをスロット内に挿入するコイルストリッパとを備える。このうち、ブレードは、その軸方向に往復運動し、異周長コイルがスロット内へ挿入される際にコイルがブレード先端を乗り越える複数の第1可動ブレードを有する。加えて、コイル導入装置は、第1可動ブレードのブレード先端がステータコアの上面を越えた状態でコイルストリッパを上昇させることにより、第1可動ブレードとこれに隣り合うブレードとの間隙に、周長の短い一方の端部が上側に周長の長い他方の端部が下側になるように入れて引掛けられた異周長コイルを、第1可動ブレードのブレード先端から乗り越えさせ、ブレードを案内として、ブレードの間隙からステータコアのスロット内に挿入する挿入手段を備える。この挿入手段は、さらに、第1可動ブレードを上昇させつつ、コイルストリッパを上昇させることにより、コイルストリッパの突起部によって、異周長コイルを一方の端部から順番に他方の端部まで次々にスロット内に挿入し、ステータコアの上面から突出する異周長コイルの突出長が、ステータコアの外周側から内周側に向かって長くなるようにする。
【0021】
このようなコイル挿入装置を用いて異周長コイルをステータコアのスロット内に挿入すれば、コイル導入と同時に、ステータコアの上面から突出する異周長コイルの突出長が、ステータコアの外周側から内周側に向かって長い理想のコイルエンド形状とすることができる。このため、コイル挿入後に引き続きコイルエンド拡張工程と行っても、巻線が長すぎて余剰なコイルとなったり、短すぎてコイルが突っ張って切断してしまうことを防止でき、また、コイルエンド拡張後のコイルエンド部をより小型化できる。従って、従来行っていたコイルエンド形状を修正するコイル周長修正工程を省略でき、生産性を向上させることができる。
【0022】
さらに、上記のコイル挿入装置であって、上記ブレードは、上記第1可動ブレードの両隣にそれぞれ所定の間隙をあけて配置され、その軸方向に往復運動し、上記コイルが上記スロット内へ挿入される際に上記コイルがブレード先端を乗り越えない複数の第2可動ブレードを有し、上記挿入手段は、上記第2可動ブレードを上昇させつつ、上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記第1可動ブレードとこれに隣り合う上記第2可動ブレードとの間隙に入れて引き掛けられた上記異周長コイルを、上記第1可動ブレード及び上記第2可動ブレードを案内として、上記スロット内に挿入することを特徴とするコイル挿入装置とすると良い。
【0023】
本発明によれば、ブレードは、第1可動ブレードの両隣にそれぞれ所定の間隙をあけて配置され、その軸方向に往復運動し、異周長コイルがスロット内へ挿入される際に異周長コイルがブレード先端を乗り越えない複数の第2可動ブレードを有する。そして、挿入手段は、第2可動ブレードを上昇させつつ、コイルストリッパを上昇させることにより、コイルストリッパの突起部によって、第1可動ブレードとこれに隣り合う第2可動ブレードとの間隙に入れて引き掛けられた異周長コイルを、ブレードを案内としてスロット内に挿入する。
このようなコイル挿入装置を用いて異周長コイルをステータコアのスロット内に挿入すれば、コイルストリッパの上昇と共に第2可動ブレードも上昇させるため、異周長コイルを案内するブレードの一方である第2可動ブレードと異周長コイルとの相対移動をなくす、あるいは、少なくできる。従って、異周長コイルがブレードにより傷つけられるのを防止でき、また、異周長コイルを良好にスロット内に挿入できる。
【0024】
さらに、上記のいずれかに記載のコイル挿入装置であって、上記挿入手段は、上記異周長コイルが上記スロット内に挿入された後、上記第1可動ブレード及び上記コイルストリッパをさらに上昇させて、上記ステータコアの内周側に被さっている上記異周長コイルを、上記ステータコアの外周側に広げることを特徴とするコイル挿入装置とすると良い。
【0025】
本発明によれば、挿入手段は、異周長コイルがスロット内に挿入された後、さらに第1可動ブレード及びコイルストリッパを上昇させて、ステータコアの内周側に被さっている異周長コイルを、ステータコアの外周側に広げる。
このようなコイル導入装置を用いれば、ステータコアのスロット内に挿入された異周長コイルの全てが、ステータコアの外周側に広がる。従って、その後のコイルエンド拡張工程を確実かつ良好に行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るコイル導入装置101の上部の断面図を図1に、コイル導入装置101の上部を上側から見た平面図を図2に示す。
このコイル導入装置101は、環状に16個並んで配置され、巻回された異周長コイル103(図1及び図2では図示されていない。)をステータコア111のスロット113(図4を参照。)内に案内するブレード121を備える。このブレード121は、その軸方向に往復運動し、異周長コイル103がスロット113内へ挿入される際に異周長コイル103がブレード先端123Sを乗り越える8個の第1可動ブレード123と、その軸方向に往復運動し、異周長コイル103がスロット913内へ挿入される際に異周長コイル103がブレード先端125S(図3を参照。)を乗り越えない8個の第2可動ブレード125とからなる。8個の第1可動ブレード123と8個の第2可動ブレード125とは、それぞれ所定の間隙をあけて交互に配置されている。
【0027】
8個の第1可動ブレード123は、そのブレード基部123Tが、後述するコイルストリッパ131の下方に配置され、ブレード121の軸方向に往復運動する第1ブレードホルダ127に固定されている。この第1ブレードホルダ127は、図示しないシャフトを介して、駆動源としてのモータに連結されたブレード用第1駆動部に接続されている。また、8個の第2可動ブレード125は、そのブレード基部が、第1ブレードホルダ127の下方に配置され、ブレード121の軸方向に往復運動する図示しない第2ブレードホルダに固定されている。この第2ブレードホルダは、図示しないシャフトを介して、モータに連結されたブレード用第2駆動部に接続されている。これらブレード用第1駆動部及びブレード用第2駆動部は、微動制御可能なアクチュエータを使用し、シーケンス制御が可能とされている。従って、第1可動ブレード123と第2可動ブレード125は、それぞれ往復運動を独立して自在に制御できる。
【0028】
ブレード121の外側には、異周長コイル103をステータコア111のスロット113内に挿入する際にウエッジをスロット113内に挿入するためのウエッジガイド141が、複数(16個)環状に並んで配置されている。8個の第1可動ブレード123の外側には、それぞれ8個の第1ウエッジガイド143が配置され、8個の第2可動ブレード125の外側には、それぞれ8個の第2ウエッジガイド145が配置されている。
【0029】
ブレード121の内側には、ブレード121の軸方向に往復運動し、ブレード121を案内として、異周長コイル103をスロット113内に挿入するコイルストリッパ131が配置され、さらに、各々のブレード121の間隙には、コイルストリッパ131の突起部131Bが配置されている。このコイルストリッパ131は、略円柱状のサブコイルストリッパ133に接続され、さらにサブコイルストリッパ133上には、略円柱状のストリッパフランジ135が配置されている。また、このストリッパフランジ135の略中央には、棒状のアライメントシャフト137が立設されている。一方、コイルストリッパ131は、下方に棒状に延びるシャフト139に固定されている。このシャフト139は、駆動源としてのモータに連結されたストリッパ用駆動部に接続されている。このストリッパ用駆動部は、微動制御可能なアクチュエータを使用し、シーケンス制御が可能とされている。従って、コイルストリッパ131は、第1可動ブレード123及び第2可動ブレード125とは別に往復運動を独立して自在に制御できる。
【0030】
次に、このコイル挿入装置101を用いたコイル挿入方法について説明する。まず、一方の端部103Pから他方の端部103Qに向けて周長が長くなるように、公知の方法で巻回された異周長コイル103を用意する。本実施形態では、コイル12本を一束とし、周長が徐々に長くなるように13回(ターン)巻いたものを用いた。
次に、図3に一部のブレード121を水平方向から見た様子や、図4にスロット113の一部を上方から見た様子を示すように、この異周長コイル103を、所定の第1可動ブレード123とこれに隣り合う第2可動ブレード125の間隙に、周長の短い一方の端部103Pが上側に周長の長い他方の端部103Qが下側になるように入れて引掛ける(コイルセット工程)。また、ステータコア111をコイル挿入装置101の所定の位置にセットする。
【0031】
次に、ブレード用第1駆動部及びブレード用第2駆動部を駆動させて、第1ブレードホルダ及び第2ブレードホルダを上昇させ、第1可動ブレード123及び第2可動ブレード125を上昇させる。そして、それぞれのブレード先端123S,125Sをステータコア111の上面111Uから所定量突出させる。また、これと共に、ストリッパ用駆動部も駆動させて、コイルストリッパ131も上昇させる。その際、コイルストリッパ131に押されて異周長コイル103も徐々に上昇する。
【0032】
その後、図5〜図8に示すように、さらに、第1可動ブレード123、第2可動ブレード125及びコイルストリッパ131を徐々に上昇させて、コイルストリッパ131の突起部131Bによって、異周長コイル103を、第1可動ブレード123のブレード先端123Sから乗り越えさせ、第1可動ブレード123及び第2可動ブレード125を案内として、ブレード121の間隙からステータコア111のスロット113内に挿入する(コイル挿入工程)。その際、異周長コイル103は、周長の短い一方の端部103Pから順番に次々とスロット113内に挿入されていく。そして、異周長コイル103の他方の端部103Qがスロット113内に挿入されると、コイル挿入は完了する。異周長コイル103の挿入に際しては、第1可動ブレード123及びコイルストリッパ131の上昇量を制御することにより、ステータコア111の上面111Uから突出する異周長コイル103の突出長が、ステータコア111の外周側から内周側に向かって長くなるようにする。より具体的には、ステータコア111の上面111Uから突出するコイルエンド形状と、ステータコア111の下面111Dから突出するコイルエンド形状が対称な形状となるようにする。
なお、コイル挿入と共に、ウエッジもステータコア111のスロット113内に挿入する。ステータコア111と異周長コイル103の絶縁を図るためである。
【0033】
異周長コイル103がスロット113内に挿入された後は、図9に示すように、さらに第1可動ブレード123及びコイルストリッパ131を上昇させて、ステータコア111の内周側に被さっている異周長コイル103を、ステータコア111の外周側に広げる。
【0034】
その後は、第1可動ブレード123、第2可動ブレード125及びコイルストリッパ131を元の位置まで下降させる。そして、異周長コイル103が挿入されたステータコア111をコイル挿入装置101から取り出し、次工程であるコイルエンド拡張工程に進む。
【0035】
以上で説明したように、本実施形態では、コイル挿入工程において、第1可動ブレード123を上昇させつつ、コイルストリッパ131を上昇させることにより、コイルストリッパ131の突起部131Bによって、異周長コイル103を一方の端部103Pから順番に他方の端部103Qまで次々にスロット113内に挿入し、ステータコア111の上面111Uから突出する異周長コイル103の突出長が、ステータコア111の外周側から内周側に向かって長くなるようにしている。このため、ステータコア111に挿入された異周長コイル103のコイルエンド形状は、ステータコア111の上面111Uから突出する異周長コイル103の突出長が、ステータコア111の外周側から内周側に向かって長くなった形状となる。即ち、ステータコア111に挿入された異周長コイル103を、コイル挿入と同時に、理想のコイルエンド形状とすることができる。このため、コイル挿入後に引き続きコイルエンド拡張工程と行っても、巻線が長すぎて余剰なコイルとなったり、短すぎてコイルが突っ張って切断してしまうことを防止でき、また、コイルエンド拡張後のコイルエンド部をより小型化できる。従って、従来行っていたコイルエンド形状を修正するコイル周長修正工程を省略でき、生産性を向上させることができる。
【0036】
さらに、本実施形態では、コイルストリッパ131の上昇と共に第2可動ブレード125も上昇させるため、異周長コイル103を案内するブレード121の一方である第2可動ブレード125と異周長コイル103との相対移動がなくなる、あるいは、少なくなる。従って、異周長コイル103がブレード121により傷つけられるのを防止でき、また、異周長コイル121を良好にスロット113内に挿入できる。
さらに、本実施形態では、異周長コイル103がスロット113内に挿入された後、さらに第1可動ブレード123及びコイルストリッパ131を上昇させて、ステータコア111の内周側に被さっている異周長コイル103を、ステータコア111の外周側に広げる。このため、ステータコア111のスロット113内に挿入された異周長コイル103の全てが、ステータコア111の外周側に広がる。従って、その後のコイルエンド拡張工程を確実かつ良好に行うことができる。
【0037】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、コイル挿入と同時に、ステータコアの上面から突出する異周長コイルの突出長を、ステータコアの外周側から内周側に向かって長くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るコイル挿入装置の上部を示す断面図である。
【図2】実施形態に係るコイル挿入装置の上部を上方から見た平面図である。
【図3】実施形態に係り、ブレードにコイルをセットした状態の水平方向から見た様子を示す説明図である。
【図4】実施形態に係り、コイルをセットした状態の上方から見た様子を示す説明図である。
【図5】実施形態に係り、異周長コイルの一部をステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【図6】実施形態に係り、異周長コイルのさらに一部をステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【図7】実施形態に係り、異周長コイルのさらに一部をステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【図8】実施形態に係り、異周長コイルの全てをステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【図9】実施形態に係り、コイル挿入後、さらに第1可動ブレード及びコイルストリッパを上昇させた様子を示す説明図である。
【図10】従来技術に係り、異周長コイルの一部をステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【図11】従来技術に係り、異周長コイルのさらに一部をステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【図12】従来技術に係り、異周長コイルのさらに一部をステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【図13】従来技術に係り、異周長コイルの全てをステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【図14】異周長コイルをステータコアのスロット内に挿入したときの理想のコイルエンド形状を示す説明図である。
【図15】従来技術に係り、異周長コイルをステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【図16】従来技術に係り、異周長コイルをステータコアのスロット内に挿入した様子を示す説明図である。
【符号の説明】
101 コイル挿入装置
103 異周長コイル
111 ステータコア
113 スロット
121 ブレード
123 第1可動ブレード
123S (第1可動ブレードの)ブレード先端
125 第2可動ブレード
125s (第2可動ブレードの)ブレード先端
131 コイルストリッパ
Claims (6)
- 環状に複数並んで配置され、巻回されたコイルをステータコアのスロット内に案内するブレードであって、その軸方向に往復運動し、上記コイルが上記スロット内へ挿入される際に上記コイルがブレード先端を乗り越える複数の第1可動ブレードを有するブレードと、
上記ブレードの間隙に突起部が配置され、上記ブレードの軸方向に往復運動し、上記ブレードを案内として、上記コイルを上記スロット内に挿入するコイルストリッパと、
を備えるコイル挿入装置を用い、
一方の端部から他方の端部に向けて周長が長くなるように巻回された異周長コイルを、上記第1可動ブレードとこれに隣り合う上記ブレードとの間隙に、周長の短い上記一方の端部が上側に周長の長い上記他方の端部が下側になるように入れて引掛けるコイルセット工程と、
上記第1可動ブレードのブレード先端が上記ステータコアの上面を越えた状態で上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記異周長コイルを、上記第1可動ブレードのブレード先端から乗り越えさせ、上記ブレードを案内として、上記間隙から上記スロット内に挿入するコイル挿入工程と、
を備え、
上記コイル挿入工程において、上記第1可動ブレードを上昇させつつ、上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記異周長コイルを上記一方の端部から順番に上記他方の端部まで次々に上記スロット内に挿入し、上記ステータコアの上面から突出する上記異周長コイルの突出長が、上記ステータコアの外周側から内周側に向かって長くなるようにする
ことを特徴とするコイル挿入方法。 - 請求項1に記載のコイル挿入方法であって、
上記ブレードは、上記第1可動ブレードの両隣にそれぞれ所定の間隙をあけて配置され、その軸方向に往復運動し、上記コイルが上記スロット内へ挿入される際に上記コイルがブレード先端を乗り越えない複数の第2可動ブレードを有し、上記コイルセット工程において、上記異周長コイルを上記第1可動ブレードとこれに隣り合う上記第2可動ブレードとの間隙に入れて引掛け、
上記コイル挿入工程において、上記第2可動ブレードを上昇させつつ、上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記異周長コイルを、上記第1可動ブレード及び上記第2可動ブレードを案内として、上記スロット内に挿入する
ことを特徴とするコイル挿入方法。 - 請求項1または請求項2に記載のコイル挿入方法であって、
上記コイル挿入工程において、上記異周長コイルが上記スロット内に挿入された後、上記第1可動ブレード及び上記コイルストリッパをさらに上昇させて、上記ステータコアの内周側に被さっている上記異周長コイルを、上記ステータコアの外周側に広げる
ことを特徴とするコイル挿入方法。 - 環状に複数並んで配置され、巻回されたコイルをステータコアのスロット内に案内するブレードであって、その軸方向に往復運動し、上記コイルが上記スロット内へ挿入される際に上記コイルがブレード先端を乗り越える複数の第1可動ブレードを有するブレードと、
上記ブレードの間隙に突起部が配置され、上記ブレードの軸方向に往復運動し、上記ブレードを案内として、上記コイルを上記スロット内に挿入するコイルストリッパと、
を備えるコイル挿入装置であって、
上記第1可動ブレードのブレード先端が上記ステータコアの上面を越えた状態で上記コイルストリッパを上昇させることにより、一方の端部から他方の端部に向けて周長が長くなるように巻回され、上記第1可動ブレードとこれに隣り合う上記ブレードとの間隙に、周長の短い上記一方の端部が上側に周長の長い上記他方の端部が下側になるように入れて引掛けられた異周長コイルを、上記第1可動ブレードのブレード先端から乗り越えさせ、上記ブレードを案内として、上記間隙から上記スロット内に挿入する挿入手段であって、
上記第1可動ブレードを上昇させつつ、上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記異周長コイルを上記一方の端部から順番に上記他方の端部まで次々に上記スロット内に挿入し、上記ステータコアの上面から突出する上記異周長コイルの突出長が、上記ステータコアの外周側から内周側に向かって長くなるようにする挿入手段を備える
ことを特徴とするコイル挿入装置。 - 請求項4に記載のコイル挿入装置であって、
上記ブレードは、上記第1可動ブレードの両隣にそれぞれ所定の間隙をあけて配置され、その軸方向に往復運動し、上記コイルが上記スロット内へ挿入される際に上記コイルがブレード先端を乗り越えない複数の第2可動ブレードを有し、上記挿入手段は、上記第2可動ブレードを上昇させつつ、上記コイルストリッパを上昇させることにより、上記第1可動ブレードとこれに隣り合う上記第2可動ブレードとの間隙に入れて引き掛けられた上記異周長コイルを、上記第1可動ブレード及び上記第2可動ブレードを案内として、上記スロット内に挿入する
ことを特徴とするコイル挿入装置。 - 請求項4または請求項5に記載のコイル挿入装置であって、
上記挿入手段は、上記異周長コイルが上記スロット内に挿入された後、上記第1可動ブレード及び上記コイルストリッパをさらに上昇させて、上記ステータコアの内周側に被さっている上記異周長コイルを、上記ステータコアの外周側に広げる
ことを特徴とするコイル挿入装置。
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