JP2005094919A - ウォーム、ウォームの保持構造、及びアクチュエータ - Google Patents

ウォーム、ウォームの保持構造、及びアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】シャフトへのウォーム組付け時に起こるウォームの戻りを抑え、ケースへの組付け不良を防止することができるモータシャフトのウォーム保持構造、及び該モータシャフトのウォーム保持構造を備えたモータアクチュエータを提供する。
【解決手段】ウォーム10のシャフト挿入穴10b底部側端部には収容凹部10fが形成され、該収容凹部10fにはスチールボール13が収容されている。また、シャフト挿入穴10bと収容凹部10fとは貫通孔10gによって連通されている。収容凹部10fの内周面には、該内周面を掘り下げるように4つの連通溝10hが形成され、該連通溝10hは貫通孔10gを通じてシャフト挿入穴10bと連通している。この連通溝10hとスチールボール13の外周面13aとは、貫通孔10gを通じて外部とシャフト挿入穴10bとを連通する通路15を形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明はモータのシャフトに取着されるウォームの保持構造と、そのウォームによってモータの回転をギヤに伝達して出力するアクチュエータに関するものである。
車両用空調に用いられるモータアクチュエータにおいて、合成樹脂製のウォームは、特許文献1にて開示されているようにモータのシャフトによって保持されている。このようにモータのシャフトによって保持されるウォームは、モータからの出力を減速歯車へ伝達する際にスラスト荷重を受けるためにウォーム先端が摩耗してしまい、高寿命化の妨げとなっていた。
そこで、近年ではウォームの高寿命化を図るために、ウォームの先端部にスチールボールを挿入してウォームの摩耗を低減させている。
ウォーム及びモータの組付け行程は、まず、モータのシャフトにグリースが塗布される。次に、ウォームの軸方向に沿って設けられたシャフト挿入孔にシャフトを挿入させることによって、スチールボールを先端に挿入した状態のウォームがモータに組み付けられる。そして、ウォーム組付け後のモータは、方向転換された後、合成樹脂製のケース部に組付けられる。これら一連の組付け作業は高速で行われる。
特開平8−70553号公報(第1図)
ところで、ウォームのがたつきを抑えるために、シャフト挿入孔とシャフトは、それぞれの径とがほぼ等しく形成されている。このため、シャフト挿入時にシャフト挿入孔内の空気がシャフトにより圧縮される。その圧力によってシャフトからウォームが抜け出してしまう。シャフト挿入孔にシャフトを挿入した後、その状態を保持すると、時間の経過と共にシャフトとシャフト挿入孔との隙間からシャフト挿入孔内に残留していた空気は漏れ出ていくが、高速組付けでは、しばらく時間を置くことが難しく、シャフト挿入孔内に空気が残留したままモータをケース部に組付ける行程へ移ることになる。
シャフト挿入孔内に残留した空気は、ウォームを押し戻すため、モータをケースに組付ける際に、ウォームがケース部の側壁と接触して、ウォームの先端部に打痕や傷が付いたり、最悪の場合には組付けができなかったりといった組付け不良が発生するという問題があった。
これに対応するため、ウォームの先端には、その先端部をモータのシャフトの挿入方向に沿って貫通孔が形成されている。この貫通孔は、シャフト挿入孔とウォーム先端側とを連通し、ウォーム組付け時にシャフト挿入孔内部の空気がシャフトの挿入にともなって貫通孔を介して排出されることで、該ウォームの組付けを容易にしている。
しかしながら、ウォームの先端部にスチールボールが組付けられると、ウォームに形成された貫通孔がスチールボールによって塞がれてしまい、シャフト挿入時にシャフト挿入孔内の空気が抜け出ることができずにシャフト挿入孔内に残留するため、上記と同様にウォームの傷付きや組付け不良が発生するという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シャフトへのウォーム組付け時に起こる組付け不良を抑え、ケースへの組付け不良を防止することができるウォームの保持構造、及び該ウォームの保持構造を備えたアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、基端部から先端部に向かって軸方向に沿って延びるシャフト挿入穴を有するとともに、先端部にスラスト荷重を受けるためのスラスト受け部材が装着されるウォームであり、前記シャフト挿入穴にモータシャフトを挿入して該モータシャフトにウォームを保持する構造であって、前記シャフト挿入穴の底部側には、前記シャフト挿入穴の内部とウォームの外部とを連通する通路を形成した。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のウォームの保持構造において、前記ウォームは、前記スラスト受け部材を収容する収容凹部と、該収容凹部と前記シャフト挿入穴とを連通する連通孔とを有しており、該収容凹部の内側面には前記連通孔から前記収容凹部の開口端までを有しており、該収容凹部の内側面には軸方向に沿って延びる溝が形成され、前記通路は、前記収容凹部に収容されるスラスト受け部材の表面と前記溝により構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のウォームの保持構造において、前記通路は、複数形成されている。
請求項4に記載の発明は、基端部から先端部に向かって軸方向に沿って延びるシャフト挿入穴を有するとともに、先端部にスラスト荷重を受けるためのスラスト受け部材が装着されるウォームであり、前記シャフト挿入穴にモータシャフトを挿入して該モータシャフトにウォームを保持し、モータを収容するケースに設けた当接壁に前記スラスト受け部材を当接させて駆動時のスラスト荷重を受けるように構成されたアクチュエータであって、前記シャフト挿入穴の底部と外部とを連通する通路を形成した。
請求項5に記載の発明は、基端部から先端部に向かって軸方向に沿って延びるシャフト挿入穴を有するとともに、先端部にスラスト荷重を受けるためのスラスト受け部材が装着されるウォームであって、前記シャフト挿入穴の底部側には、前記シャフト挿入穴の内部と外部とを連通する通路を形成した。
(作用)
従って、請求項1に記載の発明によれば、スラスト受け部材によりウォームの摩耗が低減される。そして、通路によって、シャフト挿入穴の内部と外部とが貫通孔を通じて連通されるため、シャフト挿入穴にシャフトが嵌挿される際に、その通路を介してシャフト挿入穴内の空気が抜け出ていく。従って、シャフト挿入穴内に空気が残留することを抑えて、残留した空気によってウォームが押し戻されることを防ぐ。
請求項2に記載の発明によれば、スラスト受け部材を収容する収容凹部とともに、該収容凹部の内側面に軸線方向に沿って延びるように溝が形成され、その溝とスラスト受け部材とにより通路が形成されるため、工程が簡単で、容易に通路が作成される。
請求項3に記載の発明によれば、連通溝が複数形成されているため、シャフト挿入穴内の空気がより抜け出やすい。従って、シャフト挿入穴内に空気が残留することをより抑えて、残留した空気によってウォームが押し戻されることをさらに防止する。また、空気がより抜け出やすいことから、高速組付けがスムーズに行われる。
請求項4に記載の発明によれば、スラスト受け部材によりウォームの摩耗が低減される。そして、通路によって、シャフト挿入穴の内部と外部とが貫通孔を通じて連通されるため、シャフト挿入穴にシャフトが嵌挿される際に、その通路を介してシャフト挿入穴内の空気が抜け出ていく。従って、シャフト挿入穴内に空気が残留することを抑えて、残留した空気によるウォームの押し戻しが防がれ、モータアクチュエータの製造がスムーズに行われる。
請求項5に記載の発明によれば、スラスト受け部材によりウォームの摩耗が低減される。そして、通路によって、シャフト挿入穴の内部と外部とが貫通孔を通じて連通されるため、シャフト挿入穴にシャフトが嵌挿される際に、その通路を介してシャフト挿入穴内の空気が抜け出ていく。従って、シャフト挿入穴内に空気が残留することを抑えて、残留した空気によるウォームの押し戻しが防がれる。
本発明によれば、シャフトへのウォーム組付け時に起こるウォームの戻りを抑え、ケースへの組付け不良を防止することができるウォームの保持構造、及び該ウォームの保持構造を備えたアクチュエータを提供することができる。
以下、本発明を車両用空調に使用するモータアクチュエータに用いた場合の実施形態を図面に従って説明する。
図3に示す本実施形態のモータアクチュエータ1は、車両用空調装置の、空気取り入れ口切り替えドア、温度調節用ドア、噴出し口切り替えドア等の各種ドアを開閉するためにそれぞれのドアに設けられるものである。
モータアクチュエータ1は、ハウジング2、モータ3、減速機構4を構成する第1減速歯車5と第2減速歯車6と第3減速歯車7、及び導電ユニット8を備えている。
ハウジング2は、合成樹脂製のケース部2a及びカバー部(図示しない)からなり、モータ3、第1〜第3減速歯車5〜7、導電ユニット8を収容可能に形成されている。また、ハウジング2には、第1減速歯車5と一体に形成された支持軸5a、及び第2減速歯車6と一体に形成された支持軸6aをそれぞれ支持するための図示しない軸受、及び第3減速歯車7を支持するための図示しない軸受孔が一体に形成されている。
ハウジング2には、前記モータ3が収容されている。モータ3は、ケース部2aに突出形成されたモータ保持部2b,2cにより例えばOリングよりなる弾性部材3b、3cを介して保持されている。そのモータ3のシャフト9にはウォーム10が一体回転可能に取着されている。ウォーム10は、モータ3を保持するモータ保持部2bとケース部2aの側壁2dとの間に配設されている。第1減速歯車5がウォーム10と噛合うように前記図示しない軸受によって回転可能に支持され、第2減速歯車6が第1減速歯車5と噛合うように前記図示しない軸受によって回転可能に支持されている。
第3減速歯車7は、ハウジング2のケース部2a及びカバー部に形成された軸受孔により回転可能に支持されて第2減速歯車6と噛合うとともに、第3減速歯車7と一体に形成された出力軸7aがハウジング2から突出している。また、出力軸7aの先端部には、該出力軸7aの空転を防ぐために、軸方向に沿って平らな面を持つ軸方向視D形状の出力部7bが形成されている。
従って、モータ3が駆動されると、モータ3の回転は、ウォーム10から第1減速歯車5へ大幅に減速されながら伝達される。そして、その伝達された回転は、第2減速歯車6、第3減速歯車7の順に減速されながら伝達され、出力軸7aの出力部7bから出力される。この駆動時において、ウォーム10は第1減速歯車5の駆動に基づくスラスト荷重を受け、スラスト方向(図3の左右方向)に移動する。その移動は、ウォーム10の先端が側壁2dに当接すること、ウォーム10がシャフト9に当接することにより規制される。つまり、ウォーム10に加わるスラスト荷重は、ケース部2aの側壁2dとモータ3のシャフト9により受けられる。
ハウジング2に収容される導電ユニット8は、モータアクチュエータ1の動作を制御するものである。この導電ユニット8は給電部11を備えており、給電部11に形成される2つの給電端子12から前記モータ3へ給電が行われる。
図1(a)(b)に示す前記ウォーム10は合成樹脂よりなる。このウォーム10、及びシャフト9を含むモータ3によりモータシャフトのウォーム保持構造が構成される。ウォーム10の軸方向から見た中央部には、ウォーム10の軸方向に沿ってシャフト挿入穴10bが形成されている。
シャフト挿入穴10bは、前記モータ3のシャフト9を挿入するために形成されるもので、シャフト9と係合するようになっている。詳しくは、図2(b)に示すように、シャフト9の先端部には、シャフト9の空転を防ぐために、軸方向に沿って平らな面を持つ軸方向視D形状の出力部3aが形成されている。そして、シャフト挿入穴10bの底部には、軸方向に沿って平らな係合面10cが形成されており、シャフト9をシャフト挿入穴10bに嵌挿した際に、出力部3aと係合面10cとが周方向において係合するようになっている。
図1(a)(b)に示すように、ウォーム10には、シャフト挿入穴10bの底部側から外方へ突出したスチールボール収容部10dが形成されている。スチールボール収容部10dには、開口部10eを有する略半球状の収容凹部10fが形成されている。収容凹部10fの底部中央には、前記シャフト挿入穴10bと連通する貫通孔10gが形成されている。貫通孔10gの直径は、収容凹部10fの直径よりも小さい。
収容凹部10fの内周面には、連通溝10hが該内周面を掘り下げるように、周方向に等角度間隔で4つ形成されている。連通溝10hは、ウォーム10の軸線方向に沿って収容凹部10fの底部から該収容凹部10fの開口端まで延びるように形成され、該連通溝10hは貫通孔10gを通じてシャフト挿入穴10bと連通している。この連通溝10hは、ウォーム成型時に一体に成形される。
図2(a)(b)に示すように、収容凹部10fには、スラスト荷重によるウォーム10の摩耗を防止するために、収容凹部10fと直径を同じくするスラスト受け部材としてのスチールボール13が収容されている。収容凹部10fは、スチールボール13がスチールボール収容部10dの先端から一部が突出するように形成されている。収容凹部10fに収容されたスチールボール13の外周面13aと連通溝10hとは、貫通孔10gを通じて外部とシャフト挿入穴10bとを連通する通路15を形成する。
スチールボール13は、ウォーム10にかかるスラスト荷重によって図3に示す側壁2dに当接される。従って、樹脂よりなるウォーム10の先端が側壁2dに当接しないため、摩耗が防がれる。
上記のように構成されたモータ3及びウォーム10の組付け行程では、まず、図4(a)に示すように、モータ3のシャフト9にグリース14が塗布される。
次に、図4(b)に示すように、スチールボール13を収容凹部10fに収容した状態で、シャフト挿入穴10bがシャフト9に嵌挿されることによって、ウォーム10はシャフト9へ組付けられる。この時、シャフト挿入穴10b内に存在していた空気は、シャフト9が挿入されるにつれて、シャフト挿入穴10bから、貫通孔10gを通り、スチールボール13の外周面13aと連通溝10hとから形成される通路15を通って外部へ出ていく。図2(a)(b)に空気の通る経路を矢印で示す。
そして、図4(c)に示すように、ウォーム10が組付けられたモータ3は90°方向転換した後、図4(d)に示すようにケース部2aへ組付けられる。この組付け工程において、モータ3及びウォーム10は、モータ3が図示しない組み付け装置のハンド部により把持され、ケース部2aに組み付けられる。この時、シャフト挿入穴10b内の空気は、通路15を介してウォーム10の外部に排出されているため、そのウォーム10はシャフト9から抜け出さない。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)連通溝10hを形成したことにより、その連通溝10hとスチールボール13の外周面13aとが構成する通路15と貫通孔10gを介してシャフト挿入穴10b内の空気がシャフト9の挿入によって外部に排出される。従って、シャフト9をシャフト挿入穴10bに挿入した際、シャフト挿入穴10b内に空気が残留しないために、シャフト挿入穴10b内に残留した空気によるウォーム10の押し戻しを抑制することができる。その結果、ウォーム10が押し戻された状態のままケース部2aに組付けられることが防がれるため、ウォーム10の先端部がケース部2aの側壁と接触して、ウォーム10の先端部に打痕や傷が付いたり、モータ3の組み付けができなかったりといった組付け不良を防ぐことができる。
(2)連通溝10hは、貫通孔10gを通じてシャフト挿入穴10bと連通し、収容凹部10fの内周面を掘り下げるように形成される溝であるため、ウォーム10成型時に一体に形成することが可能である。従って、連通溝10hを形成するために追加の製造行程を必要としない。その結果、製造コストの上昇を抑えることができる。
(3)連通溝10hを形成したことにより、シャフト9をシャフト挿入穴10bへ挿入した後しばらく時間を置かなくても、シャフト挿入穴10b内の空気は貫通孔10gを通って連通溝10hから外部へ抜け出るため、スムーズに高速組付けを行うことができる。
(4)収容凹部10fの内周面に、連通溝10hを形成しただけの構成であるため、モータ3によるウォーム10の回転は、連通溝10hを形成していないときと同様に第1減速歯車5へ伝達される。従って、連通溝10hが形成されたウォーム10は、モータ3駆動時に従来と同等の機能を果たす。
(5)スチールボール13を収容する収容凹部10fの内周面に連通溝10hを形成し、該連通溝10hにより外部とシャフト挿入穴10bとを連通する通路15を形成した。この通路15を形成するための連通溝10hは、ウォーム10の成形時において形成される。ところで、シャフト挿入穴に閉じこめられた空気を逃がすために、ウォームの側面からシャフト挿入穴に到達する孔を形成することが考えられる。この孔は、スチールボールに塞がれないため、高速な自動組付けに対応する。しかし、この孔は樹脂よりなるウォームの成形時には同時に形成できないため、後加工が必要となり、手間がかかりコストアップを招くとともに、アクチュエータの外形を大きくする。しかし、本実施形態の連通溝10hは、ウォーム10の成形時に同時に形成されるため、後加工が必要なく、手間がかからずコストアップを抑えることができる。また、ウォーム10をその軸方向のサイズが大きくなるのを防ぎ、モータアクチュエータ1の大型化を防ぐことができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、連通溝10hは、収容凹部10fの周方向に等角度間隔で4つ形成されているがこの限りでない。例えば、3つ以下若しくは5つ以上形成してもよい。連通溝10hを3つ以下形成した場合には、上記実施形態とほぼ同等の効果を有する。また、連通溝10hを5つ以上形成した場合には、シャフト挿入穴10b内の空気が、より外部へ抜け出やすくなり、高速組付けをよりスムーズに行うことができる。
○上記実施形態の連通溝10hに代えて、スチールボール収容部10dに、貫通孔10gを通じてシャフト挿入穴10bと連通する連通孔を形成してもよい。この場合、上記実施形態と比べて加工が複雑となるが、上記実施形態の効果の(1)及び(3)と同様の効果を得ることができる。
○上記実施形態では、スラスト受け部材としてスチールボール13を用いたが、球以外の形状のスラスト受け部材を用いて実施しても良い。又、スチール以外の材質によりスラスト受け部材を形成しても良い。
(a)はウォームの側面図、(b)は(a)におけるA−A断面図。 (a)は組付け状態のウォームの側面図、(b)は組み付け状態のウォーム及びモータを示す正面図。 モータアクチュエータの正面図。 (a)〜(d)はウォーム及びモータの組付け行程を示す概略図。
符号の説明
1…モータアクチュエータ、2a…ケース部、3…モータ、9…シャフト、10…ウォーム、10b…シャフト挿入穴、10f…収容凹部、10g…貫通孔、10h…連通溝、13…スチールボール、13a…外周面、15…通路。

Claims (5)

  1. 基端部から先端部に向かって軸線方向に沿って延びるシャフト挿入穴を有するとともに、先端部にスラスト荷重を受けるためのスラスト受け部材が装着されるウォームであり、前記シャフト挿入穴にモータシャフトを挿入して該モータシャフトにウォームを保持するウォームの保持構造であって、
    前記シャフト挿入穴の底部側には、前記シャフト挿入穴の内部とウォームの外部とを連通する通路が形成されていることを特徴とするウォームの保持構造。
  2. 前記ウォームは、前記スラスト受け部材を収容する収容凹部と、該収容凹部と前記シャフト挿入穴とを連通する連通孔とを有しており、該収容凹部の内側面には前記連通孔から前記収容凹部の開口端まで軸線方向に沿って延びる溝が形成され、前記通路は、前記収容凹部に収容されるスラスト受け部材の表面と前記溝により構成されることを特徴とする請求項1に記載のウォームの保持構造。
  3. 前記通路は、複数形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウォームの保持構造。
  4. 基端部から先端部に向かって軸方向に沿って延びるシャフト挿入穴を有するとともに、先端部にスラスト荷重を受けるためのスラスト受け部材が装着されるウォームであり、前記シャフト挿入穴にモータシャフトを挿入して該モータシャフトにウォームを保持し、モータを収容するケースに設けた当接壁に前記スラスト受け部材を当接させて駆動時のスラスト荷重を受けるように構成されたアクチュエータであって、
    前記シャフト挿入穴の底部と外部とを連通する通路が形成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  5. 基端部から先端部に向かって軸方向に沿って延びるシャフト挿入穴を有するとともに、先端部にスラスト荷重を受けるためのスラスト受け部材が装着されるウォームであって、
    前記シャフト挿入穴の底部側には、前記シャフト挿入穴の内部とウォームの外部とを連通する通路が形成されていることを特徴とするウォーム。
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