JP2005080339A - モータの軸受構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】予圧付与部材を全圧縮させるようなスラスト力が回転軸に作用しても該部材が全圧縮して破損することを防止し、該部材の長寿命化を図ることができるモータの軸受構造を提供する。
【解決手段】ヨーク6の軸受保持部6cにおいて皿バネ15が圧縮する方向に回転軸10が移動した際に回転軸10の下端面10aと当接可能な当接凹部6eが設けられ、該当接凹部6eと回転軸10の下端面10aとの軸方向の間隔L1が、皿バネ15の全圧縮時の軸方向の長さ(皿バネ15の板厚L2)よりも所定長さだけ大きくなるように設定される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ラジアルボール軸受と該軸受に予圧荷重を付与するウェーブワッシャ等の予圧付与部材とを備えるモータの軸受構造に関するものである。
ラジアルボール軸受は、回転軸に固着される内輪と外輪との間に複数のボールが介在されて構成されており、周知なようにボールが内輪と外輪との間で転動可能とするその構造上、内輪と外輪とが相対的に軸方向にがたつきを有し、これにより回転軸を軸方向にがたつかせてしまう。そこで、例えば特許文献1の軸受構造では、軸受の外輪をモータハウジングに設けられる軸受保持部内に軸方向に移動可能に収容するとともに該軸受保持部内に金属製の予圧付与部材(ウェーブリング等)を配置し、該予圧付与部材にて該外輪に対して軸方向一方に予圧荷重を付与し、該軸受にて支持される回転軸の軸方向のがたつきを防止している。
特開2001−304254号公報
ところで、回転軸に対して過振動や大きな衝撃が印加される等して過大なスラスト力が作用すると、予圧付与部材が全圧縮されて該部材の許容応力を超える場合があり、これが繰り返されたり、一度であっても長い時間この状態が維持されたりすると、該部材が破損するという問題があった。しかしながら、上記した特許文献1では、このような問題に対する対策が特になされていなかった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、予圧付与部材の全圧縮を防止してその破損を防止し、該部材の長寿命化を図ることができるモータの軸受構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、有底筒状のヨーク内にモータ構成部品を収容して構成されるモータにおいて、前記ヨークの底部に設けられる軸受保持部内に軸方向に移動可能に嵌挿される外輪と前記モータの回転軸に固着される内輪との間にボールが介在されて構成されるラジアルボール軸受を有し、前記軸受保持部内に配置される予圧付与部材にて前記外輪に対して軸方向一方に予圧荷重を付与し、前記回転軸の軸方向のがたつきを防止するモータの軸受構造であって、前記ヨークの軸受保持部において前記予圧付与部材が圧縮する方向に前記回転軸が移動した際に前記回転軸の一端面又は前記内輪の一端面と当接可能な当接部位を有し、前記当接部位と前記回転軸の一端面又は前記内輪の一端面との軸方向の間隔が前記予圧付与部材の全圧縮時の軸方向の長さよりも大きくなるように設定されている。
請求項2に記載の発明は、他部材に対して取り付けるための取付部がモータ収容部の外側面に形成されてなるモータホルダと、有底筒状のヨーク内にモータ構成部品を収容して構成され前記モータ収容部に収容されて保持されるモータ本体とを備えたモータにおいて、前記ヨークの底部に設けられる軸受保持部内に軸方向に移動可能に嵌挿される外輪と前記モータの回転軸に固着される内輪との間にボールが介在されて構成されるラジアルボール軸受を有し、前記軸受保持部内に配置される予圧付与部材にて前記外輪に対して軸方向一方に予圧荷重を付与し、前記回転軸の軸方向のがたつきを防止するモータの軸受構造であって、前記モータホルダのモータ収容部において前記予圧付与部材が圧縮する方向に前記回転軸が移動した際に前記回転軸の一端面又は前記内輪の一端面と当接可能な当接部位を有し、前記当接部位と前記回転軸の一端面又は前記内輪の一端面との軸方向の間隔が前記予圧付与部材の全圧縮時の軸方向の長さよりも大きくなるように設定されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータの軸受構造において、前記回転軸の一方の端部には被駆動部材が装着されるものであり、前記予圧付与部材は、前記回転軸において前記被駆動部材が装着される端部とは反対側の端部を支持する前記ラジアルボール軸受に対して設置されるものである。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、ヨークの軸受保持部において予圧付与部材が圧縮する方向に回転軸が移動した際に回転軸の一端面又は回転軸に固着されるラジアルボール軸受の内輪の一端面と当接可能な当接部位が設けられ、該当接部位と回転軸の一端面又は内輪の一端面との軸方向の間隔が、予圧付与部材の全圧縮時の軸方向の長さよりも大きくなるように設定される。これにより、回転軸に対して過振動や大きな衝撃が印加される等して予圧付与部材を全圧縮させるような過大なスラスト力が作用しても、該予圧付与部材が全圧縮するよりも前に、回転軸の一端面又は内輪の一端面とヨークの軸受保持部に設けた当接部位とが当接し、回転軸のそれ以上の移動が防止される。そのため、予圧付与部材が全圧縮することが防止され、該部材の破損が防止される。
請求項2に記載の発明によれば、モータホルダのモータ収容部において予圧付与部材が圧縮する方向に回転軸が移動した際に回転軸の一端面又は回転軸に固着されるラジアルボール軸受の内輪の一端面と当接可能な当接部位が設けられ、該当接部位と回転軸の一端面又は内輪の一端面との軸方向の間隔が、予圧付与部材の全圧縮時の軸方向の長さよりも大きくなるように設定される。これにより、回転軸に対して過振動や大きな衝撃が印加される等して予圧付与部材を全圧縮させるような過大なスラスト力が作用しても、該予圧付与部材が全圧縮するよりも前に、回転軸の一端面又は内輪の一端面とモータホルダのモータ収容部に設けた当接部位とが当接し、回転軸のそれ以上の移動が防止される。そのため、予圧付与部材が全圧縮することが防止され、該部材の破損が防止される。
請求項3に記載の発明によれば、予圧付与部材は、回転軸において被駆動部材が装着される端部とは反対側の端部を支持するラジアルボール軸受に対して設置される。つまり、このような構成では、回転軸に対して被駆動部材を装着する際にも予圧付与部材を全圧縮させるような過大なスラスト力が作用する場合があり、これによっても予圧付与部材が破損する虞があるため、特にこのような構成において有効となる。
本発明によれば、予圧付与部材を全圧縮させるようなスラスト力が回転軸に作用しても該部材が全圧縮して破損することを防止し、該部材の長寿命化を図ることができるモータの軸受構造を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、車両用空調装置の送風用モータ1を示す。送風用モータ1は、車両側に固定するための合成樹脂製のモータホルダ2にモータ本体3が取着されて構成されている。モータホルダ2は、モータ本体3を収容する有底円筒状のモータ収容部4が他部材に対して取り付けるための取付部であるフランジ部5の中央に設けられている。モータ本体3は、そのモータ収容部4に収容され、該収容部4の底部4aと該モータ本体3を構成するヨーク6の底部6aとがネジ7にて固定される。
モータ本体3は、磁性金属にて有底円筒状に形成されるヨーク6を備えている。ヨーク6には、その内周面にモータ構成部品としてのマグネット8が固着され、該マグネット8の内側にモータ構成部品としてのアーマチャ(電機子)9が回転可能に収容されている。アーマチャ9は、回転軸10と、該回転軸10に固着されるコア11と、該コア11に巻回される巻線12と、前記回転軸10に固着される整流子13とを備えている。アーマチャ9は、コア11に対して整流子13が配置されている側が、ヨーク6の底部6aとは反対側、即ちヨーク6の開口部6b側に位置するように配置されている。
ヨーク6の底部6aの中央部分には、図1及び図2に示すように、有底円筒状の軸受保持部6cが軸方向下方に向かって延びるように形成されている。軸受保持部6cには、内輪14aと外輪14bとの間に複数のボール14cが介在されてなるラジアルボール軸受14が軸方向に沿って移動可能に嵌挿されている。内輪14aは、前記回転軸10の下端部に圧入されて固着されている。外輪14bは、軸受保持部6c内で軸方向に沿って移動可能となるように、その外径が軸受保持部6cの内径より若干小さく設定されている。因みに、ラジアルボール軸受14及び後述のラジアルボール軸受17は、ボール14cが内輪14aと外輪14bとの間で転動可能とするその構造上、内輪14aと外輪14bとが相対的に軸方向にがたつきを有しており、このことが回転軸10を軸方向にがたつかせる要因となっている。
軸受保持部6cには、その底部6dとラジアルボール軸受14との間において、回転軸10の下端部が挿通するようにして予圧付与部材としての皿バネ15が収容されている。皿バネ15は、断面ハ字状をなす円環状に形成されている。この皿バネ15は、金属製板材にプレス加工を施して形成される。皿バネ15は、小径部15a及び大径部15bを有し、その小径部15aが軸受保持部6cの底部6dに当接し、大径部15bが軸受14の外輪14bの下端面14dに当接するように配置されている。又、軸受保持部6cにおける底部6dの中央部分には、皿バネ15の小径部15aより内側において、更に軸方向下方に向かって凹設される当接部位としての当接凹部6eが形成されている。当接凹部6eは、その上面6fが回転軸10が所定量だけ下方に移動した際に該回転軸10の下端面10aと当接する。因みに、図2に示す回転軸10の位置は、それ以上上方への移動が規制される上端位置であり、図3に示す回転軸10の位置は、その下端面10aが当接凹部6eの上面6fに当接してそれ以上下方への移動が規制される下端位置である。
前記皿バネ15の軸方向の長さは、回転軸10が図2に示す上端位置に配置されている場合に、軸受14の外輪14bの下端面14dと軸受保持部6cの底部6dとで所望量圧縮するように設定されている。つまり、この状態において、皿バネ15は、軸受14の外輪14bを軸方向の上方に付勢し、該外輪14bに対して予圧荷重を付与する。又、外輪14bに予圧荷重が付与されることで、ボール14c及び内輪14aを介して回転軸10(アーマチャ9)に予圧荷重が付与され、ラジアルボール軸受14,17の構造上生じる回転軸10の軸方向へのがたつきが防止されている。尚、回転軸10は、通常、皿バネ15の付勢力によりそれ以上上方への移動が規制される図2に示す上端位置に配置されている。
又、回転軸10が図2に示す上端位置に配置されている場合における該回転軸10の下端面10aと当接凹部6eの上面6fとの軸方向の間隔L1は、皿バネ15が全圧縮した際の軸方向の長さ、即ち皿バネ15の板厚L2よりも所定長さだけ大きく設定されている。つまり、回転軸10に対して過振動や大きな衝撃等が印加されて過大なスラスト力が作用し、該回転軸10の下端面10aが当接凹部6eの上面6fに当接するような図3に示す下端位置に該回転軸10が配置されても、皿バネ15が全圧縮しないように構成されている。そのため、回転軸10に過大なスラスト力が作用し、皿バネ15が全圧縮されて該皿バネ15の許容応力を超えることが防止され、該皿バネ15の破損が防止される。
図1に示すように、前記ヨーク6の開口部6bには、合成樹脂製のエンドカバー16が装着されている。エンドカバー16の中央部には、軸方向上方に向かって略円筒状に延びる軸受保持部16aが形成されている。軸受保持部16aには、内輪17aと外輪17bとの間に複数のボール17cが介在されてなるラジアルボール軸受17が装着されている。即ち、内輪17aは回転軸10の上部側所定部位に圧入され、外輪17bは軸受保持部16aに圧入されている。又、エンドカバー16の内側にはブラシホルダ(図示しない)が形成されるとともに、そのブラシホルダにはアーマチャ9の整流子13に摺接するブラシ(図示しない)が収容され、該ブラシにて外部からの電源を整流子13を通じて巻線12に供給するようになっている。アーマチャ9は電源供給に基づいて回転し、回転軸10が回転する。この回転軸10のエンドカバー16から突出する上端部10bには、被駆動部材としてのファン18が圧入されて装着される。そして、回転軸10が回転することによりファン18が回転され、送風用モータ1の送風動作が行われる。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)ヨーク6の軸受保持部6cにおいて皿バネ15が圧縮する方向に回転軸10が移動した際に回転軸10の下端面10aと当接可能な当接凹部6eが設けられ、該当接凹部6eと回転軸10の下端面10aとの軸方向の間隔L1が、皿バネ15の全圧縮時の軸方向の長さ(皿バネ15の板厚L2)よりも所定長さだけ大きくなるように設定される。これにより、回転軸10に対して過振動や大きな衝撃が印加される等して皿バネ15を全圧縮させるような過大なスラスト力が作用しても、該皿バネ15が全圧縮するよりも前に、回転軸10の下端面10aとヨーク6の軸受保持部6cに設けた当接凹部6eとが当接し、回転軸10のそれ以上の移動が防止される。従って、皿バネ15が全圧縮することを防止することができる。その結果、皿バネ15の破損を防止でき、該皿バネ15の長寿命化を図ることができる。
(2)皿バネ15は、回転軸10においてファン18とは反対側の下端部を支持するラジアルボール軸受14に対して設置される。つまり、このような構成では、回転軸10に対してファン18を圧入して装着する際にも皿バネ15を全圧縮させるような過大なスラスト力が作用する場合があり、これによっても皿バネ15が破損する虞があるため、特にこのような構成において有効となる。
(3)ファン18の圧入時のスラスト力を受けるために回転軸10の下端面10aに冶具を当接する必要がなくなるため、この冶具を軸受保持部6c内に挿入するための貫通孔を該保持部6cに設ける必要がなくなる。つまり、本実施形態のように、軸受保持部6cの底部6dを閉塞形状とすることができる。そのため、外部から貫通孔を介してモータ本体3内部に異物が侵入したり、モータ本体3内部で用いるオイルが貫通孔を介して外部に漏れることを未然に防止することができる。又、このことを防止する対策を考慮する必要がなくなる。
(4)皿バネ15自身に全圧縮を防止する手段を講じることも考えられるが、これに比べて本実施形態の方が容易に行うことができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態では、前記第1実施形態と皿バネ15の全圧縮を防止する構造が異なるのみであるので、前記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図4〜図6に示す本実施形態の送風用モータ1aでは、ヨーク6の軸受保持部6cにおける底部6dの中央部分に、皿バネ15の小径部15aと略同径の貫通孔6gが形成されている。この貫通孔6gには、モータホルダ2におけるモータ収容部4の底部4aから軸方向上方に向かって延設される当接部位としての当接筒部4bが挿通されている。この当接筒部4b内には、回転軸10の下端部が挿入されている。当接筒部4bは、回転軸10が所定量だけ下方に移動した際に該筒部4bの上端面4cがラジアルボール軸受14の内輪14aの下端面14eと当接する。因みに、図5に示す回転軸10の位置は、それ以上上方への移動が規制される上端位置であり、図6に示す回転軸10の位置は、内輪14aの下端面14eが当接筒部4bの上端面4cに当接してそれ以上下方への移動が規制される下端位置である。
前記皿バネ15の軸方向の長さは、本実施形態においても、回転軸10が図5に示す上端位置に配置されている場合に、軸受14の外輪14bの下端面14dと軸受保持部6cの底部6dとで所望量圧縮するように設定されている。つまり、この状態において、皿バネ15は、軸受14の外輪14bを軸方向の上方に付勢し、該外輪14bに対して予圧荷重を付与する。
又、回転軸10が図5に示す上端位置に配置されている場合における該軸受14の内輪14aの下端面14eと当接筒部4bの上端面4cとの軸方向の間隔L3は、皿バネ15が全圧縮した際の軸方向の長さ、即ち皿バネ15の板厚L2よりも所定長さだけ大きく設定されている。つまり、回転軸10に対して過振動や大きな衝撃等が印加されて過大なスラスト力が作用し、該回転軸10に固定される内輪14aの下端面14eが当接筒部4bの上端面4cに当接するような図6に示す下端位置に該回転軸10が配置されても、皿バネ15が全圧縮しないように構成されている。そのため、本実施形態においても、回転軸10に過大なスラスト力が作用し、皿バネ15が全圧縮されて該皿バネ15の許容応力を超えることが防止され、該皿バネ15の破損が防止されている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)モータホルダ2のモータ収容部4において皿バネ15が圧縮する方向に回転軸10が移動した際に回転軸10に固着される軸受14の内輪14aの下端面14eと当接可能な当接筒部4bが設けられ、該当接筒部4bと内輪14aの下端面14eとの軸方向の間隔L3が、皿バネ15の全圧縮時の軸方向の長さ(皿バネ15の板厚L2)よりも所定長さだけ大きくなるように設定される。これにより、回転軸10に対して過振動や大きな衝撃が印加される等して皿バネ15を全圧縮させるような過大なスラスト力が作用しても、該皿バネ15が全圧縮するよりも前に、内輪14aの下端面14eとモータホルダ2のモータ収容部4に設けた当接筒部4bとが当接し、回転軸10のそれ以上の移動が防止される。従って、本実施形態においても、皿バネ15が全圧縮することを防止することができる。その結果、皿バネ15の破損を防止でき、該皿バネ15の長寿命化を図ることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記第1実施形態では、皿バネ15が全圧縮する前にヨーク6の軸受保持部6cの当接凹部6eと回転軸10の下端面10aとが当接して、皿バネ15が全圧縮するのを防止したが、上記第2実施形態のように、ヨーク6の軸受保持部6cに軸受14の内輪14aの下端面14eに当接可能な当接部位を設け、該当接部位と内輪14aとが当接することで皿バネ15が全圧縮するのを防止するようにしてもよい。
○上記第2実施形態では、皿バネ15が全圧縮する前にモータホルダ2のモータ収容部4の当接筒部4bと軸受14の内輪14aの下端面14eとが当接して、皿バネ15が全圧縮するのを防止したが、上記第1実施形態のように、モータホルダ2のモータ収容部4に回転軸10の下端面10aに当接可能な当接部位を設け、該当接部位と回転軸10とが当接することで皿バネ15が全圧縮するのを防止するようにしてもよい。
○上記第2実施形態のモータ収容部4の当接筒部4bでは、その内部が貫通孔となっているが、図7に示すように、当接筒部4bの下端部に貫通孔を閉塞する閉塞部4dを形成してもよい。このような閉塞部4dを設けることで、外部から貫通孔を介してモータ本体3内部に異物が侵入したり、モータ本体3内部で用いるオイルが貫通孔を介して外部に漏れることを未然に防止することができる。
○上記各実施形態では、金属製板材にプレス加工を施して環状に形成される皿バネ15を予圧付与部材として用いたが、ウェーブワッシャ等、他の予圧付与部材を用いてもよい。又、環状でない予圧付与部材を用いてもよい。又、金属製板材以外で形成される予圧付与部材を用いてもよい。
○上記各実施形態のモータ本体3の構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、整流子13及びブラシを用いたモータ本体3であったが、整流子13及びブラシを用いないブラシレスモータであってもよい。
○上記各実施形態では、被駆動部材がファン18である車両用空調装置の送風用モータ1に実施したが、これ以外のモータに実施してもよい。
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ) 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータの軸受構造において、前記予圧付与部材は、前記外輪に対応して環状に形成されるものであることを特徴とするモータの軸受構造。このようにしても上記請求項の発明と同様の作用効果を得ることができる。
(ロ) 請求項1〜3及び上記(イ)のいずれか1項に記載のモータの軸受構造において、前記予圧付与部材は、金属製板材を加工して形成されてものであることを特徴とするモータの軸受構造。このようにしても上記請求項の発明と同様の作用効果を得ることができる。
第1実施形態の送風用モータの断面図。 回転軸が上端位置に配置されている場合の送風用モータの要部断面図。 回転軸が下端位置に配置されている場合の送風用モータの要部断面図。 第2実施形態の送風用モータの断面図。 回転軸が上端位置に配置されている場合の送風用モータの要部断面図。 回転軸が下端位置に配置されている場合の送風用モータの要部断面図。 別例における送風用モータの要部断面図。
符号の説明
1…モータとしての送風用モータ、2…モータホルダ、3…モータとしてのモータ本体、4…モータ収容部、4b…当接部位としての当接筒部、5…取付部としてのフランジ部、6…ヨーク、6a…底部、6c…軸受保持部、6e…当接部位としての当接凹部、8…モータ構成部品としてのマグネット、9…モータ構成部品としてのアーマチャ、10…回転軸、10a…一端面としての下端面、10b…一方の端部としての上端部、14…ラジアルボール軸受、14a…内輪、14b…外輪、14c…ボール、14e…一端面としての下端面、15…予圧付与部材としての皿バネ、18…被駆動部材としてのファン、L1…間隔、L3…間隔。

Claims (3)

  1. 有底筒状のヨーク内にモータ構成部品を収容して構成されるモータにおいて、前記ヨークの底部に設けられる軸受保持部内に軸方向に移動可能に嵌挿される外輪と前記モータの回転軸に固着される内輪との間にボールが介在されて構成されるラジアルボール軸受を有し、前記軸受保持部内に配置される予圧付与部材にて前記外輪に対して軸方向一方に予圧荷重を付与し、前記回転軸の軸方向のがたつきを防止するモータの軸受構造であって、
    前記ヨークの軸受保持部において前記予圧付与部材が圧縮する方向に前記回転軸が移動した際に前記回転軸の一端面又は前記内輪の一端面と当接可能な当接部位を有し、前記当接部位と前記回転軸の一端面又は前記内輪の一端面との軸方向の間隔が前記予圧付与部材の全圧縮時の軸方向の長さよりも大きくなるように設定されていることを特徴とするモータの軸受構造。
  2. 他部材に対して取り付けるための取付部がモータ収容部の外側面に形成されてなるモータホルダと、有底筒状のヨーク内にモータ構成部品を収容して構成され前記モータ収容部に収容されて保持されるモータ本体とを備えたモータにおいて、前記ヨークの底部に設けられる軸受保持部内に軸方向に移動可能に嵌挿される外輪と前記モータの回転軸に固着される内輪との間にボールが介在されて構成されるラジアルボール軸受を有し、前記軸受保持部内に配置される予圧付与部材にて前記外輪に対して軸方向一方に予圧荷重を付与し、前記回転軸の軸方向のがたつきを防止するモータの軸受構造であって、
    前記モータホルダのモータ収容部において前記予圧付与部材が圧縮する方向に前記回転軸が移動した際に前記回転軸の一端面又は前記内輪の一端面と当接可能な当接部位を有し、前記当接部位と前記回転軸の一端面又は前記内輪の一端面との軸方向の間隔が前記予圧付与部材の全圧縮時の軸方向の長さよりも大きくなるように設定されていることを特徴とするモータの軸受構造。
  3. 請求項1又は2に記載のモータの軸受構造において、
    前記回転軸の一方の端部には被駆動部材が装着されるものであり、
    前記予圧付与部材は、前記回転軸において前記被駆動部材が装着される端部とは反対側の端部を支持する前記ラジアルボール軸受に対して設置されるものであることを特徴とするモータの軸受構造。
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