JP2008283750A - 油圧ダンパ用モータ - Google Patents

油圧ダンパ用モータ Download PDF

Info

Publication number
JP2008283750A
JP2008283750A JP2007124273A JP2007124273A JP2008283750A JP 2008283750 A JP2008283750 A JP 2008283750A JP 2007124273 A JP2007124273 A JP 2007124273A JP 2007124273 A JP2007124273 A JP 2007124273A JP 2008283750 A JP2008283750 A JP 2008283750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
motor
shaft
contact
sleeve holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007124273A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Fujii
義雄 藤居
Takahiro Hiwada
隆宏 檜皮
Hisatsugu Fujiwara
久嗣 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2007124273A priority Critical patent/JP2008283750A/ja
Priority to US12/117,152 priority patent/US20080277845A1/en
Publication of JP2008283750A publication Critical patent/JP2008283750A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/10Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/16Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields
    • H02K5/167Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings
    • H02K5/1675Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings radially supporting the rotary shaft at only one end of the rotor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】自動車用油圧ダンパのモータにおいて、スリーブホルダの底部からの潤滑油の漏れを確実に防止する。
【解決手段】自動車のエンジンの振動を吸収する油圧ダンパに用いられるモータ1は、ロータ部2、ステータ部3および軸受機構4を備え、シャフト41に平行な方向に振動を受ける。ロータ部2をステータ部3に対して回転可能に支持する軸受機構4はスリーブ42、スリーブホルダ44およびチップ部材を備え、スリーブホルダ44がスリーブ42の外周面を覆う筒状部441と筒状部441のシャフト41の他端側を閉塞する底部442とを1つの部材として有することにより、底部からの潤滑油の漏れを完全に防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のエンジンの振動を吸収する油圧ダンパにおける振動吸収特性の調整または振動吸収に用いられるモータに関する。
特許文献1および2に示されるように、車両の油圧ダンパでは、油が通る弁の開閉を調節したり、油に接する振動板を振動させて外部からの振動を吸収するためにモータが利用されている。このようなモータは、衝撃や振動を受ける環境下において使用されるため、軸受に含油軸受を用いる場合は、スリーブの側面および底面を完全に覆う必要があり、含油軸受を保持する筒状のスリーブホルダの底部にキャップがカシメ等で固定される。
特開平5−312233号公報 特開平6−294441号公報
ところで、車両の油圧ダンパに用いられるモータでは非常に高い信頼性が求められるため、完全に油漏れを防止する必要がある。加えて、軸受機構の組立に接着剤を使用する場合、剥離した接着剤が軸受部分に進入して軸受性能が低下する恐れがあり、逆に、圧入を利用して組立を行うとスリーブの内径に歪みが生じてしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、エンジンの油圧ダンパ用のモータにおいて、スリーブホルダの底部からの潤滑油の漏れを確実に防止してモータの信頼性を向上することを主たる目的としている。
請求項1に記載の発明は、自動車のエンジンの振動を吸収する油圧ダンパにおける振動吸収特性の調整または振動吸収に用いられるモータであって、電機子を有するステータ部と、前記電機子との間でトルクを発生する界磁用磁石を有するロータ部と、前記ロータ部を前記ステータ部に対して回転可能に支持する軸受機構とを備え、前記軸受機構が、外部から与えられる振動の方向に平行であり、一端が前記ロータ部に固定されたシャフトと、潤滑油が含浸され、前記シャフトが挿入されるスリーブと、前記スリーブの外周面を覆う筒状部と前記筒状部の前記シャフトの他端側を閉塞する底部とを1つの部材として有し、前記ステータ部に固定されるスリーブホルダとを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータであって、前記シャフトが磁性体であり、前記軸受機構が、前記スリーブホルダの前記底部内に固定されて前記シャフトの前記他端を磁気的に吸引することにより前記他端が当接する円板状のチップ部材をさらに備える。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のモータであって、前記軸受機構が、有底円筒状の磁性体であるとともに前記チップ部材を内部に保持する補助ヨークをさらに備え、前記補助ヨークの底部が前記スリーブホルダの内底面に当接し、前記補助ヨークの開口部が直接または間接的に前記スリーブの端面に当接することにより、軸方向に関して前記補助ヨークが固定される。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、前記電機子のステータコアが前記スリーブホルダに圧入により固定されており、前記スリーブも前記スリーブホルダ内に圧入により固定されている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のモータであって、 前記ステータコアと前記スリーブホルダの外側面とが軸方向に並ぶ2つの第1当接領域にて当接しており、前記スリーブホルダの内側面と前記スリーブとが第2当接領域にて当接しており、軸方向において前記2つの第1当接領域の間に前記第2当接領域が位置する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のモータであって、 前記シャフトと前記スリーブとが、軸方向に並ぶ2つの第3当接領域にて当接しており、軸方向において前記2つの第3当接領域の間に前記第2当接領域が位置する。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載のモータであって、前記スリーブホルダが切削加工により形成される。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のモータであって、前記スリーブホルダがオーステナイト系のステンレス鋼により形成されている。
本発明では、エンジンのダンパに用いるモータにおいて、スリーブホルダの底部からの潤滑油の漏れを確実に防止するとともに、スリーブホルダの強度を向上することができる。
請求項2の発明では、チップ部材によりシャフトの端部を磁気的に吸引することによりロータ部の回転を安定して行うことができ、請求項3の発明では、スリーブホルダの内径の歪みを防止することができる。
請求項4に記載の発明では、ステータ部および軸受機構を接着剤を用いることなく組み立てることができ、請求項5および6に記載の発明では、圧入によりスリーブの内径に歪みが生じることを防止または大幅に低減することができる。
請求項8に記載の発明では、安価にスリーブホルダを製造することができ、モータの信頼性も向上することができる。
図1は本発明の一の実施の形態に係る電動式のモータ1の構成を示す縦断面図であり、モータ1の中心軸J1を含む面における断面を示している。モータ1は自動車のエンジンの振動を吸収する油圧ダンパにおいて油の流路の幅を変更して振動吸収特性を調整したり、油に力を作用させて振動吸収を行うために用いられるモータであり、回転組立体であるロータ部2、固定組立体であるステータ部3、および、ロータ部2をステータ部3に対して回転可能に支持する軸受機構4を備える。以下の説明では、便宜上、中心軸J1に沿ってロータ部2側を上側、ステータ部3側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向と一致する必要はない。
ロータ部2は、軸受機構4のシャフト41の上端が中央に挿入される有蓋円筒状のロータハブ21、および、ロータハブ21の円筒部の内側面に取り付けられた界磁用磁石22を備える。ステータ部3は、中央部が開口する回路基板31および支持板32、並びに、軸受機構4の周囲に取り付けられる電機子34を備える。支持板32の中央部には後述のスリーブホルダ44が取り付けられ、回路基板31はリベット33により支持板32に取り付けられる。電機子34は、複数の珪素鋼板を積層したステータコア341、および、ステータコア341のティースに巻回される複数のコイル342を備える。電機子34は径方向にて界磁用磁石22に対向し、モータ1の回転時には電機子34と界磁用磁石22との間にトルクが発生する。なお、シャフト41はロータ部2の一部と捉えられてもよく、スリーブホルダ44もステータ部3の一部と捉えられてもよい。
軸受機構4は、磁性体により形成されるシャフト41、シャフト41が挿入されるスリーブ42、スリーブ42の下方に配置される補助ヨーク43、補助ヨーク43に保持される円板状のチップ部材45、並びに、スリーブ42および補助ヨーク43を覆う略有底円筒状のスリーブホルダ44を備える。シャフト41は外部のエンジンから与えられる振動の方向に平行であり、既述のように上端がロータ部2に固定される。スリーブホルダ44はスリーブ42の外周面を覆う筒状部441と筒状部441のシャフト41の下端側を閉塞する底部442とを1つの部材として有し、ステータ部3の支持板32に固定される。底部442は内側に凹部4421を有し、凹部4421に補助ヨーク43が嵌入される。ステータコア341は筒状部441に圧入により固定されており、スリーブ42も筒状部441内に圧入により固定されている。スリーブホルダ44はオーステナイト系のステンレス鋼にて切削加工により形成される。
チップ部材45は円板状の磁石チップ451および磁石チップ451上に取り付けられた平板状のスラスト部材であるスラストプレート452を備える。磁石チップ451は、有底円筒状の補助ヨーク43内に固定された状態でスリーブホルダ44の底部442の凹部4421内に保持され、磁石チップ451の外側面および下面は補助ヨーク43にて覆われる。磁石チップ451が、スリーブ42から下方に突出するシャフト41の下端を磁気的に吸引することにより、樹脂製のスラストプレート452がシャフト41の下端と当接する状態が維持される。なお、スラストプレート452は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の樹脂により形成される。磁石チップ451および補助ヨーク43を利用することにより、シャフト41を容易に下方へと吸引することができ、これにより、ロータ部2の安定した回転が実現される。
スリーブ42は潤滑油が含浸された多孔質部材であり、スリーブ42の内側面は、シャフト41の外周面が円滑に滑る状態で接する摺接部を有し、設計上0.05〜0.1mm程度の間隙を空けてシャフト41に対向している。モータ1が駆動される際には、スリーブ42の摺接部によりシャフト41が潤滑油を介して中心軸J1に垂直な方向であるラジアル方向に回転可能に支持され、磁石チップ451およびスラストプレート452によりシャフト41の下端がスラストプレート452から離れることなく中心軸J1方向であるスラスト方向に支持される。さらに、スリーブ42の上端面には、円環状のワッシャ46が取り付けられ、ワッシャ46によりスリーブ42に含浸された潤滑油がスリーブ42の上端面から漏れ出すことが防止される。
図2は、軸受機構4の下部を拡大して示す図である。シャフト41の下端部411ではスラストプレート452に当接する面4111が球面状となっており、ロータ部2(図1参照)の回転時にはシャフト41は面4111の中央にて、既述のようにスラスト方向に支持され、ピボット軸受が構成される。下端部411の近傍には外周に沿って(すなわち、中心軸J1を中心とする)環状溝412が形成されている。また、スリーブ42の下端面と当接する抜止部47はポリエステル等の樹脂で形成された円環状の抜止部材471と、同じくポリエステル等(または金属)で形成された円環状の補助ワッシャ472とを有する。これらは、径方向においてシャフト41の環状溝412の底面(中心軸J1に平行な面)と対向し、抜止部材471の内径はシャフト41の下端部411の外径よりも小さく、補助ワッシャ472の内径は下端部411の外径よりも大きい。また、抜止部材471の内周には径方向の複数の切り込みが形成されており、シャフト41を抜止部材471に挿入することが容易とされる。抜止部材471は下端部411の外縁を係止し、補助ワッシャ472が抜止部材471の内縁部の上方への変形を制限することにより、シャフト41が中心軸J1方向の振動によりスリーブ42から抜けることが防止される。
内部にチップ部材45を保持する有底円筒状の補助ヨーク43は磁性体により形成され、補助ヨーク43の底部432は、スリーブホルダ44の底部442内にある凹部4421の底面(すなわち、スリーブホルダ44の内底面)に当接している。補助ヨーク43の抜止部47に当接する上端部431は径方向外方に突出するフランジ形状とされる。スリーブ42はスリーブホルダ44の筒状部441の内部に上方から圧入されており、補助ワッシャ472の上面にスリーブ42の下端面が当接している。これにより、補助ヨーク43の開口部である上端部431は抜止部47を介してスリーブ42の下端面に間接的に当接し(すなわち、上端部431が上方に移動することが係止され)、補助ヨーク43が接着剤を用いることなく中心軸J1方向に関して固定される。
なお、補助ヨーク43の筒状部の外径は凹部4421の内径より若干小さく、凹部4421の内側面と補助ヨーク43の外側面との間には隙間が設けられる。これにより、補助ヨーク43をスリーブホルダ44内に圧入により固定した場合に生じるスリーブホルダ44の内径の歪みを防止することができる。
図3はステータコア341および軸受機構4の一部を示す図であり、シャフト41、スリーブ42、スリーブホルダ44の筒状部441、および、ステータコア341の当接関係を示している。筒状部441の外側面には中心軸J1を中心とする円環状の凹部である逃げ溝4411が設けられており、ステータコア341は圧入により筒状部441の外側面に固定されているため、ステータコア341と筒状部441とは中心軸J1方向に並ぶ2つの円筒面状の第1当接領域3411にて当接している。すなわち、第1当接領域3411は、ステータコア341の内側面と筒状部441の外側面との間の領域のうち、逃げ溝4411を除く領域となっている。また、筒状部441の内側面は段差部4412を有し、段差部4412よりもロータ部2側の部位の内径はステータ部3側の部位の内径よりも大きい。これにより、段差部4412の上側において筒状部441とスリーブ42の外側面との間に間隙4414が設けられる。
一方、スリーブ42の外側面にも段差部421が設けられており、段差部421よりもステータ部3側の部位の外径はロータ部2側の部位の外形よりも小さい。筒状部441の内側面にある段差部4412の中心軸J1方向の位置はスリーブ42の外側面にある段差部421の位置より上であり、スリーブ42の筒状部441への圧入により、筒状部441の内側面とスリーブ42の外側面とが段差部4412と段差部421との間の環状の第2当接領域4413にて当接し、スリーブ42がスリーブホルダ44内に固定される。また、段差部421の下側にはスリーブ42の外側面と筒状部441の内側面との間に間隙422が設けられる。第2当接領域4413は中心軸J1方向において2つの第1当接領域3411の間に位置し、ステータコア341、筒状部441、および、スリーブ42の上記当接関係により、スリーブ42の内径に歪みが生じることを防止または大幅に低減することが実現される。
また、スリーブ42の内側面には中心軸J1を中心とする環状の凹部である逃げ溝423が設けられ、シャフト41がスリーブ42に挿入されると、軸方向に並ぶ2つの環状の第3当接領域413にてシャフト41とスリーブ42とが潤滑油を介して摺動可能に当接する。これにより、シャフト41が滑らかに回転可能に支持される。第2当接領域4413は中心軸J1方向において2つの第3当接領域413の間に位置し、筒状部441、スリーブ42、および、シャフト41の上記当接関係により、スリーブ42の内径の歪みが摺動に与える影響がさらに防止または低減される。
以上に説明したように、図1の軸受機構4では筒状部441と底部442とが1つの部材となっているスリーブホルダ44が設けられるため、軸方向に強い振動を受ける場合であっても底部442からの潤滑油の漏れを確実に防止するとともに、スリーブホルダ44の強度を向上することができる。また、スリーブホルダ44は切削加工により形成されるため、比較的大きなものであっても容易に精度よく形成することができ、安価に製造することができる。さらに、線膨張係数が低いオーステナイト系ステンレス鋼にてスリーブホルダ44が形成されることにより、割れの防止および錆を防止することができるため、モータ1の信頼性を向上することができる。
また、軸受機構4では、図2に示すように、圧入を利用することによりステータ部3および軸受機構4を接着剤を用いることなく組み立てることができ、加えて、補助ヨーク43の固定も接着剤を用いずに行うことにより、摺動面である第3当接領域に接着剤が進入することを完全に防ぐことができるとともに製造時に接着剤の塗布工程を省くことができる。
そして、ステータコア341およびスリーブ42がスリーブホルダ44に圧入される場合であっても、軸受機構4では、スリーブ42に段差部421および逃げ溝423が設けられ、スリーブホルダ44の筒状部441に逃げ溝4411および段差部4412が設られることにより、スリーブ42の内径に歪みが生じることを防止または大幅に低減することが実現される。
図4はステータコア341および軸受機構4の他の例を示す図であり、シャフト41、スリーブ42、スリーブホルダ44の筒状部441、および、ステータコア341の当接関係を図3と同様に示している。図4の軸受機構4は、スリーブホルダ44の内側面とステータコア341の内側面の形状が異なる点を除き、図3の軸受機構4と同様となっており、同様の構成に同符号を付している。筒状部441の外側面には図3と同様に逃げ溝4411が形成されており、図5は、図4中の矢印Aにて示す逃げ溝4411よりも上の位置における横断面図であり、図6は、図4中の矢印Bにて示す逃げ溝4411の中央の位置における横断面図である。
図4および図5に示すように、ステータコア341は、内側面において周方向に等間隔の3カ所に、ステータコア341の上面から下面まで伸びるリブ状の凸部3412を有する。したがって、筒状部441の外側面のうち逃げ溝4411以外の領域と凸部3412とが当接し、スリーブホルダ44とステータコア341との間の第1当接領域は、周方向に等間隔の3カ所に位置する中心軸J1に平行な線状の領域3411aの集合(以下、「第1当接領域3411」という。)となっている。また、このような第1当接領域3411(領域3411aの集合)は図4に示すように逃げ溝4411の下側にも同様に設けられる。
図4および図6に示すように、筒状部441には内側面の略中央から中心軸J1に平行に下方に伸びるリブ状の凸部4415が周方向に等間隔の3カ所に設けられ、凸部4415の上端が図3の段差部4412と同様の役割を果たす段差部4412a(図4参照)となっている。すなわち、スリーブ42が筒状部441に圧入されると、段差部4412aとスリーブ42の外側面の段差部421との間において凸部4415とスリーブ42とが当接し、スリーブ42とスリーブホルダ44との間の第2当接領域は周方向に等間隔の3カ所に位置する中心軸J1方向に平行な線状の領域4413aの集合(以下、「第2当接領域4413」という。)となっている。
また、図3の場合と同様に、シャフト41の外周面とスリーブ42の内側面との間には逃げ溝423による間隙が存在し、シャフト41はスリーブ42の内側面と潤滑油を介して上下に位置する2つの環状の第3当接領域413にて摺動可能に当接する。図4ないし図6に示す軸受機構4においても、中心軸J1方向において上下に分かれて位置する2つの第1当接領域3411の間に第2当接領域4413が位置し、さらに、2つの環状の第3当接領域413の間に第2当接領域4413aが位置するため、図3に示す当接関係と同様に、ステータコア341およびスリーブ42がスリーブホルダ44に圧入されることによりスリーブ42の内径に歪みが生じてしまうことを防止または大幅に低減することが実現される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、図1のモータ1は電機子34の外側に界磁用磁石22が位置するアウタロータ型のモータに限らず、界磁用磁石22の外側に電機子34が位置するインナロータ型のモータであってもよい。また、図2の補助ヨーク43は、上端部431が抜止部47を介さずにスリーブ42の下端面に直接当接することにより、中心軸J1方向の位置が固定されてもよい。
第1当接領域3411の形状および第2当接領域4413の形状は、図3ないし図6に示すように円筒面状や複数の線状以外であってもよく、例えば、図4の凸部3412や凸部4415に代えて複数の点状の突起が設けられてもよい。さらに、図4および図5に示すステータコア341の凸部3412に代えて中心軸J1に平行なリブ状の凸部をスリーブホルダ44の外側面に設けることにより、ステータコア341がスリーブホルダ44に固定されてもよい。同様に、スリーブホルダ44の凸部4415に代えて、スリーブ42の外側面の段差部421よりも上側にリブ状の凸部を設けることによりスリーブ42がスリーブホルダ44に固定されてもよい。
第3当接領域431も円筒面状には限定されず、例えば、スリーブ42の内側面に中心軸J1に平行な溝が設けられ、内側面の一部のみがシャフト41に摺接してもよい。
モータの構成を示す縦断面図である。 軸受機構の下部を示す縦断面図である。 スリーブホルダ周辺の当接関係を示す縦断面図である。 スリーブホルダ周辺の当接関係の他の例を示す縦断面図である。 スリーブホルダ周辺の横断面図である。 スリーブホルダ周辺の横断面図である。
符号の説明
1 モータ
2 ロータ部
3 ステータ部
4 軸受機構
22 界磁用磁石
34 電機子
41 シャフト
42 スリーブ
43 補助ヨーク
44 スリーブホルダ
45 チップ部材
341 ステータコア
411 (シャフトの)下端部
413 第3当接領域
431 (補助ヨークの)上端部
432 (補助ヨークの)底部
441 筒状部
442 (スリーブホルダの)底部
3411 第1当接領域
4413 第2当接領域
J1 中心軸

Claims (8)

  1. 自動車のエンジンの振動を吸収する油圧ダンパにおける振動吸収特性の調整または振動吸収に用いられるモータであって、
    電機子を有するステータ部と、
    前記電機子との間でトルクを発生する界磁用磁石を有するロータ部と、
    前記ロータ部を前記ステータ部に対して回転可能に支持する軸受機構と、
    を備え、
    前記軸受機構が、
    外部から与えられる振動の方向に平行であり、一端が前記ロータ部に固定されたシャフトと、
    潤滑油が含浸され、前記シャフトが挿入されるスリーブと、
    前記スリーブの外周面を覆う筒状部と前記筒状部の前記シャフトの他端側を閉塞する底部とを1つの部材として有し、前記ステータ部に固定されるスリーブホルダと、
    を備えることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記シャフトが磁性体であり、
    前記軸受機構が、前記スリーブホルダの前記底部内に固定されて前記シャフトの前記他端を磁気的に吸引することにより前記他端が当接する円板状のチップ部材をさらに備えることを特徴とするモータ。
  3. 請求項2に記載のモータであって、
    前記軸受機構が、有底円筒状の磁性体であるとともに前記チップ部材を内部に保持する補助ヨークをさらに備え、
    前記補助ヨークの底部が前記スリーブホルダの内底面に当接し、前記補助ヨークの開口部が直接または間接的に前記スリーブの端面に当接することにより、軸方向に関して前記補助ヨークが固定されることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、
    前記電機子のステータコアが前記スリーブホルダに圧入により固定されており、前記スリーブも前記スリーブホルダ内に圧入により固定されていることを特徴とするモータ。
  5. 請求項4に記載のモータであって、
    前記ステータコアと前記スリーブホルダの外側面とが軸方向に並ぶ2つの第1当接領域にて当接しており、
    前記スリーブホルダの内側面と前記スリーブとが第2当接領域にて当接しており、
    軸方向において前記2つの第1当接領域の間に前記第2当接領域が位置することを特徴とするモータ。
  6. 請求項5に記載のモータであって、
    前記シャフトと前記スリーブとが、軸方向に並ぶ2つの第3当接領域にて当接しており、
    軸方向において前記2つの第3当接領域の間に前記第2当接領域が位置することを特徴とするモータ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のモータであって、
    前記スリーブホルダが切削加工により形成されることを特徴とするモータ。
  8. 請求項7に記載のモータであって、
    前記スリーブホルダがオーステナイト系のステンレス鋼により形成されていることを特徴とするモータ。
JP2007124273A 2007-05-09 2007-05-09 油圧ダンパ用モータ Withdrawn JP2008283750A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007124273A JP2008283750A (ja) 2007-05-09 2007-05-09 油圧ダンパ用モータ
US12/117,152 US20080277845A1 (en) 2007-05-09 2008-05-08 Motor for hydraulic shock absorber

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007124273A JP2008283750A (ja) 2007-05-09 2007-05-09 油圧ダンパ用モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008283750A true JP2008283750A (ja) 2008-11-20

Family

ID=39968794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007124273A Withdrawn JP2008283750A (ja) 2007-05-09 2007-05-09 油圧ダンパ用モータ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080277845A1 (ja)
JP (1) JP2008283750A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012200129A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Taida Electronic Ind Co Ltd ファン及びそのモータ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130162079A1 (en) * 2011-12-22 2013-06-27 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Spindle motor
JP5765671B2 (ja) * 2012-01-20 2015-08-19 日本電産株式会社 モータ
JP5940319B2 (ja) * 2012-02-14 2016-06-29 東京パーツ工業株式会社 ブラシレスモータ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3282406B2 (ja) * 1994-09-30 2002-05-13 富士通株式会社 回転駆動装置及び記憶装置
JP3767192B2 (ja) * 1998-09-01 2006-04-19 松下電器産業株式会社 電動機及びそれを用いたヒートシンク装置
JP3607511B2 (ja) * 1998-10-12 2005-01-05 株式会社三協精機製作所 ロータとロータの組立方法及びそのロータを用いたモータ
DE19851060A1 (de) * 1998-11-05 2000-05-18 Trw Automotive Electron & Comp Elektromotorischer Antrieb, insbesondere für eine Pumpe für ein Servo-Lenksystem eines Kraftfahrzeugs
KR20030048800A (ko) * 2001-12-13 2003-06-25 엘지이노텍 주식회사 스핀들모터
JP2005192262A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスモータ
TWI249899B (en) * 2004-02-20 2006-02-21 Delta Electronics Inc Magnetic-bearing motor and magnetic-bearing thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012200129A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Taida Electronic Ind Co Ltd ファン及びそのモータ

Also Published As

Publication number Publication date
US20080277845A1 (en) 2008-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6563243B2 (en) Spindle motor
US8864380B2 (en) Fluid dynamic bearing device
CN101267136B (zh) 轴承组件和使用该轴承组件的电机
JP2007263228A (ja) 動圧軸受装置
JP4446727B2 (ja) 流体軸受装置
JP2008283750A (ja) 油圧ダンパ用モータ
WO2016080137A1 (ja) 流体動圧軸受装置の製造方法
JP6422755B2 (ja) 流体動圧軸受装置およびこれを備えるモータ
JP2004245248A (ja) 軸受機構、モータおよびディスク駆動装置
JP4762728B2 (ja) モータ
JP2007244048A (ja) 空気動圧軸受モータ
US20190165644A1 (en) Motor
JP2005337490A (ja) 動圧軸受装置
JP2009180294A (ja) 動圧軸受式モータ
JP2006325329A (ja) スピンドルモータおよびこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置
US6507134B1 (en) Electric motor
JP2012247052A (ja) 流体動圧軸受装置
KR20150039353A (ko) 스핀들 모터 및 이를 포함하는 하드 디스크 드라이브
JP2018113758A (ja) アウターロータモータ
JP2009180295A (ja) 油漏れ防止キャップ
JP6145441B2 (ja) ピボットアッシー軸受
US8454237B2 (en) Spindle motor
JP2000113582A (ja) 記録ディスク駆動装置
JP2017089730A (ja) 回転抵抗装置
WO2019112057A1 (ja) 流体動圧軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100803