JP2005053481A - 省スペース型の駐車支援装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】省スペース型の駐車支援装置は、ヨーレートセンサと、距離センサと、ヨー角の基準位置を設定する駐車支援モードスイッチと、ヨー角を基に車両位置を特定するコントローラと、コントローラにより特定された車両位置を基に運転者に駐車支援情報を提供するスピーカとを備えている。スピーカからは、基準位置Aから順次到達する、第1位置D1、第2位置D2、第3位置D3、第4位置及D4び目標駐車スペースZに関する情報が音により提供される。また、これら第1位置、第2位置、第3位置、第4位置及び目標駐車スペースは、車両の最小旋回移動又は直進移動により到達する位置となっている。
【選択図】図5
Description
また、従来の後方監視モニタ装置では、運転者がテレビ画面を見ながら運転操作を行う必要があるが、運転者は車両周辺への安全確認も行わなければならず、運転者にかかる負担が大きいという問題点もあった。
請求項2に記載の省スペース型の駐車支援装置は、請求項1に記載の省スペース型の駐車支援装置において、前記車両は基準位置から第1位置へは前進直進、第2位置へは左右の一方向の後退旋回、第3位置へは他方向の後退旋回、第4位置へは前記一方向の前進旋回、目標駐車スペースへは前記他方向の後退旋回によってそれぞれ到達することを特徴とする。
請求項5に記載の省スペース型の駐車支援装置は、請求項4に記載の省スペース型の駐車支援装置において、前記車両は基準位置から第1位置へは左右の一方向の前進旋回、第2位置へは他方向の前進旋回、第3位置へは前記一方向の後退旋回、第4位置へは前記他方向の前進旋回、第5位置へは前記一方向の後退旋回、目標駐車スペースへは後退直進によってそれぞれ到達し、前記駐車支援情報は、並列駐車用の情報であることを特徴とする。
請求項6に記載の省スペース型の駐車支援装置は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の省スペース型の駐車支援装置において、前記コントローラは、車両の最小旋回半径のデータを予め記憶し、前記ヨー角検出手段は、予め前記コントローラに記憶された前記最小旋回半径のデータと、前記距離検出手段を介して得られる旋回時の移動距離とから、車両のヨー角の変化量を算出することを特徴とする。
図1に縦列駐車に関する省スペース用の駐車支援装置の構成を示す。コントローラ1には、車両のヨー角方向の角速度を検出するヨーレートセンサ2が接続されると共に、これより車両が駐車を行うことをコントローラ1に知らせるための駐車支援モードスイッチ3が接続されている。さらに、コントローラ1には、運転者に対して運転操作の情報を案内するためのスピーカ4が接続されている。コントローラ1は、図示しないCPUと制御プログラムを記憶したROMと作業用のRAMとを備えている。ROMには、車両のハンドルが最大に操舵されて車両が旋回する場合の最小旋回半径のデータが記憶されると共に縦列駐車時の駐車支援を行う制御プログラムが格納されている。CPUはROMに記憶された制御プログラムに基づいて動作する。コントローラ1は、ヨーレートセンサ2から入力される車両の角速度から車両のヨー角を算出し、車両の旋回角度を算出して駐車運転中の各ステップにおける操作方法や操作タイミングに関する情報をスピーカ4に出力する。
図4に縦列駐車に関する省スペース用の駐車支援装置の構成を示す。コントローラ1には、車両のヨー角方向の角速度を検出するヨーレートセンサ2及び車両の移動距離を検出する距離センサ5が接続されると共に、これより車両が駐車を行うことをコントローラ1に知らせるための駐車支援モードスイッチ3が接続されている。さらに、コントローラ1には、運転者に対して運転操作の情報を案内するためのスピーカ4が接続されている。
次に、本発明の実施の形態3に関する省スペース用の駐車支援装置について図6を基に説明する。本実施の形態における駐車支援装置の構成は、図1に示した実施の形態1に関する駐車支援装置の構成と同様である。以下、本実施の形態の駐車支援態様を説明する。なお、図6に示されるように、駐車を行う道路の進行方向前方には柱などの障害物V1が存在している。すなわち、目標駐車スペースZの前端ラインZ1と障害物V1との間隔は距離L3として限りがあり、駐車工程に使える進行方向前方のスペースが狭くなっているものとする。
本実施の形態4では、図3に示した車両移動態様と、図6に示した車両移動態様とを選択して実施する。すなわち、図3及び図6に示した車両移動態様においては第1位置が基準位置から右向きの最小旋回移動で到達する点で共通することから、本実施の形態では、まず、図3に示した車両移動態様で駐車支援を行い、車両が図3の位置B1に到達する前に、車両前方の障害物と干渉しそうな場合には、図6に示した省スペース用の駐車支援に切り替える。この切り替えは、車両に障害物検出センサを設けておき、このセンサの検出結果に応じて自動的に行うような態様でもよいし、切り換え手段を設けておき運転者の意思により切り替えられるようにしてもよい。また、図3に示した車両移動態様でも、図6に示した車両移動態様の場合と同様な手法で駐車支援情報の提供を行うものとする。
次に、本発明の実施の形態5に関する省スペース用の駐車支援装置について図7を基に説明する。本実施の形態における駐車支援装置の構成は、図1に示した実施の形態1に関する駐車支援装置の構成と同様である。以下、本実施の形態の駐車支援態様を説明する。なお、図7に示されるように、駐車を行う道路には、道路幅方向に関し基準位置Aを挟んだ目標駐車スペースZと反対側には、壁などの障害物V2が存在している。すなわち、目標駐車スペースZの道路中央側ラインZ2と障害物V2との間隔は距離L4として限りがあり、駐車工程に使える道幅方向のスペースが狭くなっているものとする。
上述した実施の形態は縦列駐車の例であったが、以下、並列駐車の例を説明する。図8は、本実施の形態に関する車両の移動態様を模式的に示す図であり、図9は、本実施の形態に対する比較例としての2旋回型の移動態様を模式的に示す図である。まず、図9を基に2旋回型の移動態様について説明すると、車両を目標駐車スペースZに移動させるにあたって、一対の駐車用白線Wのほぼ中央に収まる目標駐車スペースZとほぼ垂直な位置であって、且つ、一対の駐車用白線Wのうち車両進行方向前方側の白線W1に運転席が並ぶような車両位置を駐車を開始し且つ車両のヨー角の基準となる位置とし、その基準位置Aに車両を停止させる。運転者は、最小旋回すべくハンドルを右側に最大に切った状態で、車両を第1位置G1まで前進させる。次に、第1位置G1から、ハンドルを左側に最大に切った状態で、車両を第2位置G2まで後退させる。さらに、第2位置B2からは、ハンドルを中立状態に戻して車両を目標駐車スペースZまで直進で後退させる。このようにして、2旋回型の移動によれば、駐車工程に必要なスペースに特に制約がない場合には、少ない旋回回数で車両を目標駐車スペースZまで到達させることが可能である。
本実施の形態7では、図8に示した車両移動態様と、図9に示した車両移動態様とを選択して実施する。すなわち、図8及び9に示した車両移動態様においては第1位置が基準位置から右向きの最小旋回移動で到達する点で共通することから、本実施の形態では、まず、図9に示した車両移動態様で駐車支援を行い、車両が図9の位置G1に到達する前に、車両前方の障害物と干渉しそうな場合には、図8に示した省スペース用の駐車支援に切り替える。この切り替えは、車両に障害物検出センサを設けておき、このセンサの検出結果に応じて自動的に行うような態様でもよいし、切り換え手段を設けておき運転者の意思により切り替えられるようにしてもよい。また、図9に示した車両移動態様でも、図8に示した車両移動態様の場合と同様な手法で駐車支援情報の提供を行うものとする。
次に、本発明の実施の形態8に関する省スペース用の駐車支援装置について図10を基に説明する。本実施の形態における駐車支援装置の構成は、図1に示した実施の形態1に関する駐車支援装置の構成と同様である。以下、本実施の形態の駐車支援態様を説明する。なお、図10に示されるように、駐車を行う道路には、道路幅方向に関し基準位置Aを挟んだ目標駐車スペースZと反対側に、壁などの障害物V4が存在している。すなわち、目標駐車スペースZの前端ラインZ4と障害物V4との間隔は距離L6として限りがあり、駐車工程に使える道幅方向のスペースが狭くなっているものとする。
本実施の形態9では、上述した実施の形態における駐車支援モードスイッチ3に代えて、図11に示されるようにスイッチモジュール6を有するものである。スイッチモジュール6は、車両が縦列駐車を行うことをコントローラ1に知らせるための縦列モードスイッチ7と、車両が並列駐車を行うことをコントローラ1に知らせるための並列モードスイッチ8とを備える。これにより、運転者はスイッチモジュール6において縦列か並列かの選択を行うことで、所望の駐車態様に応じた省スペース用駐車支援情報を受けることができる。なお、この縦列モードスイッチ7及び並列モードスイッチ8はいずれも、駐車支援モードスイッチ3と同様な作用として、コントローラ1に対し、駐車支援用のプログラムを起動させると共に、現在の位置が車両のヨー角の基準となる位置すなわち、基準位置Aであることの設定を行う。また、縦列モードスイッチ7及び並列モードスイッチ8の作動によりそれぞれ選択される駐車支援態様としては、縦列駐車の場合、上記実施の形態1〜5の何れでもよく、並列駐車の場合、上記実施の形態6〜8の何れでもよいものとする。
上述した実施の形態では、車両のヨー角を検出する手段として、ヨーレートセンサが用いられてきたが、本発明は、これに限定されるものではなく、他の手段でもよい。その一例として、本実施の形態では、図12に示されるようにヨーレートセンサに代えて距離センサ9を用いる。すなわち、本発明の駐車支援装置では、車両の旋回移動は最小半径の旋回であるため、個々の車両に応じて最小旋回半径のデータをコントローラ1に予め入力しておき、距離センサ9を介して旋回時の移動距離が得られれば、最小旋回半径のデータと、弧状の旋回移動距離のデータとから、車両のヨー角の変化量を算出することができる。このように、本実施の形態でも、ヨー角検出手段としては、距離センサという単一のセンサのみで十分であるため、より安価に実施することが可能となっている。また、並列駐車や、実施の形態2の縦列駐車のように、ヨー角検出のためのヨーレートセンサに加えて、直進距離検出のための距離センサも用いるものでは、ヨー角検出及び直進距離検出の双方を距離センサのみで行うようにすることも可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、以下のような改変を行って実施してもよい。例えば、駐車支援情報を提供する案内手段としては、スピーカ4に限定させず、光や画像などの視覚的情報を提供する手段、あるいは、振動などの触覚的情報を提供する手段であってもよい。また、上記のように、道路の左側に駐車する態様に限定させるものではなく、左右逆側に駐車する場合には操舵操作も左右逆にすることで実施可能である。
Claims (6)
- 車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、
車両の移動距離を検出する距離検出手段と、
前記ヨー角の基準位置を設定する基準設定手段と、
前記基準位置に対する所定位置に対応する車両の直線移動距離およびヨー角を予め記憶すると共に、車両の直線移動の案内では距離検出手段により検出された移動距離と予め記憶されている前記直線移動距離とを比較し、車両の旋回移動の案内では前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角と予め記憶された前記ヨー角とを比較して車両の位置を特定するコントローラと、
前記コントローラにより特定された車両の位置を基に運転者に縦列駐車用の駐車支援情報を提供する案内手段と
を備え、
前記案内手段は、前記基準位置から順次到達する、第1位置、第2位置、第3位置、第4位置及び目標駐車スペースに関する情報を提供し、
前記第1位置は、前記距離検出手段により検出された移動距離に基づいた車両の直線移動により到達する位置であり、前記第2位置、前記第3位置、前記第4位置及び前記目標駐車スペースは、前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて互いに外接する円弧のみを組み合わせた軌跡を辿りつつ車両の最小旋回移動により到達する位置であることを特徴とする省スペース型の駐車支援装置。 - 前記車両は基準位置から第1位置へは前進直進、第2位置へは左右の一方向の後退旋回、第3位置へは他方向の後退旋回、第4位置へは前記一方向の前進旋回、目標駐車スペースへは前記他方向の後退旋回によってそれぞれ到達する
ことを特徴とする請求項1に記載の省スペース型の駐車支援装置。 - 車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、
車両の移動距離を検出する距離検出手段と、
前記ヨー角の基準位置を設定する基準設定手段と、
前記基準位置に対する所定位置に対応する車両の直線移動距離およびヨー角を予め記憶すると共に、車両の直線移動の案内では前記距離検出手段により検出された移動距離と予め記憶されている前記直線移動距離とを比較し、車両の旋回移動の案内では前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角と予め記憶された前記ヨー角とを比較して車両の位置を特定するコントローラと、
前記コントローラにより特定された車両の位置を基に運転者に並列駐車用の駐車支援情報を提供する案内手段と
を備え、
前記案内手段は、前記基準位置から順次到達する、第1位置、第2位置、第3位置、第4位置及び目標駐車スペースに関する情報を提供し、
前記車両は基準位置から前記第1位置へは左右の一方向の前進旋回、前記第2位置へは他方向の後退旋回、前記第3位置へは前記一方向の前進旋回、前記第4位置へは前記他方向の後退旋回、前記目標駐車スペースへは前記距離検出手段により検出された移動距離に基づいた後退直進によってそれぞれ到達し、
前記基準位置から前記第1位置、前記第2位置、前記第3位置及び前記第4位置は、前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて互いに外接する円弧のみを組み合わせた軌跡を辿りつつ車両の最小旋回移動により到達する位置であることを特徴とする省スペース型の駐車支援装置。 - 車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、
車両の移動距離を検出する距離検出手段と、
前記ヨー角の基準位置を設定する基準設定手段と、
前記基準位置に対する所定位置に対応する車両の直線移動距離およびヨー角を予め記憶すると共に、車両の直線移動の案内では前記距離検出手段により検出された移動距離と予め記憶されている前記直線移動距離とを比較し、車両の旋回移動の案内では前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角と予め記憶された前記ヨー角とを比較して車両の位置を特定するコントローラと、
前記コントローラにより特定された車両の位置を基に運転者に駐車支援情報を提供する案内手段と
を備え、
前記案内手段は、前記基準位置から順次到達する、第1位置、第2位置、第3位置、第4位置、第5位置及び目標駐車スペースに関する案内情報を提供し、
前記第1位置、前記第2位置、前記第3位置、前記第4位置、前記第5位置及び前記目標スペースは、前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて互いに外接する円弧のみを組み合わせた軌跡を辿りつつ車両の最小旋回移動により到達する位置であり、前記目標駐車スペースは、前記距離検出手段により検出された移動距離に基づいた車両の直線移動により到達する位置であることを特徴とする省スペース型の駐車支援装置。 - 前記車両は基準位置から第1位置へは左右の一方向の前進旋回、第2位置へは他方向の前進旋回、第3位置へは前記一方向の後退旋回、第4位置へは前記他方向の前進旋回、第5位置へは前記一方向の後退旋回、目標駐車スペースへは後退直進によってそれぞれ到達し、
前記駐車支援情報は、並列駐車用の情報であることを特徴とする請求項4に記載の省スペース型の駐車支援装置。 - 前記コントローラは、車両の最小旋回半径のデータを予め記憶し、
前記ヨー角検出手段は、予め前記コントローラに記憶された前記最小旋回半径のデータと、前記距離検出手段を介して得られる旋回時の移動距離とから、車両のヨー角の変化量を算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の省スペース型の駐車支援装置。
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