JP2013193526A - 駐車支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自車を後退させて駐車空間に駐車させる場合であって、且つ、後退と前進との繰り返し運転を行って目標とする駐車位置に目標とする駐車角度で駐車させる必要がある場合に、当該繰り返し運転の回数を低減することを可能にする。
【解決手段】駐車空間検出処理で検出した駐車空間長Fをもとにして、切り返し開始位置での自車Aの駐車角度を切り返しによって目標駐車角度に修正した場合に、駐車空間Dの奥行き方向に対する自車Aの位置が目標駐車位置に合うように、切り返し開始位置における自車Aの駐車空間Dの奥行き方向に対する位置を変更する奥行き調整処理、及び切り返し開始位置における自車Aの駐車角度を変更する回転補正処理を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、駐車支援装置に関するものである。
従来、自車を後退させて縦列駐車させる操作を支援する技術として、例えば、特許文献1に開示の駐車支援装置が知られている。この駐車支援装置は、目標とする駐車位置(以下、目標位置)に、駐車空間に対して平行に駐車を完了するまでの車両の走行経路を算出し、算出した走行経路に沿って車両が走行するよう操舵支援や自動操舵を行う。
詳しくは、切り返しを行わずに、目標位置に駐車空間に対して平行に駐車できる第2走行経路が算出できる場合には、その第2走行経路に沿って車両が走行するよう操舵支援や自動操舵を行う。一方、第2走行経路が算出できない場合には、切り返しを行って目標位置に駐車空間に対して平行に駐車するための第3走行経路を算出し、その第3走行経路に沿って車両が走行するよう操舵支援や自動操舵を行う。
第3走行経路については、第2走行経路を、車両が目標位置に達した際の後輪車軸中央に位置する経路終端を中心に回転させるとともに、駐車を完了した車両が駐車空間に対して平行となるように切り返しを行う切り返し経路を算出し、回転された後の第2走行経路に対して付加することで求めている。
特開2009−83806号公報
しかしながら、特許文献1に開示の駐車支援装置では、目標位置に駐車させるのに必要な切り返しの回数が多くなってしまうという問題点が生じる。詳しくは、以下の通りである。
特許文献1に開示の駐車支援装置では、経路終端を中心に回転させた第2走行経路に、切り返し経路を付加して第3走行経路を求めている。よって、この回転させた第2走行経路の経路終端に車両が位置する場合には、車両は目標位置に位置する一方、駐車空間に対しては平行から傾いた状態となる。
この状態から、駐車空間に対して平行になるように切り返しを行うと、駐車空間の奥行き方向に対する車両の位置が目標位置からずれてしまう。よって、目標とする駐車位置に駐車空間に対して平行に駐車させるためには、駐車空間に対して平行になるようにするための切り返しに加え、駐車空間の奥行き方向に対する車両の位置を目標位置に合わせるための切り返しも必要となり、切り返し(つまり、後退と前進との繰り返し運転)の回数が多くなってしまう。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、自車を後退させて駐車空間に駐車させる場合であって、且つ、後退と前進との繰り返し運転を行って目標とする駐車位置に目標とする駐車角度で駐車させる必要がある場合に、当該繰り返し運転の回数を低減することを可能にする駐車支援装置を提供することにある。
本発明の駐車支援装置は、車両に搭載され、車両の通過する経路の側方に存在する障害物に隣接する、当該経路の側方の駐車空間を検出する駐車空間検出手段(1、S1)と、車両を後退させて駐車空間へと所定の舵角で進入させ、複数回の後退と前進との繰り返し運転である切り返しを行わずに、目標とする駐車位置に目標とする駐車角度で縦列駐車させるための仮想的な走行経路である仮想経路を算出する仮想経路算出手段(1、S31)と、仮想経路により車両を駐車空間へ進入させることが可能か否かを判定する経路判定手段(1、S34)と、経路判定手段で仮想経路により車両を駐車空間へ進入させることができないと判定した場合に、仮想経路を、車両が駐車空間へと進入可能となるまで仮想経路の経路終端を中心に回転させるとともに、回転された仮想経路の経路終端における駐車位置である切り返し開始位置の車両の駐車角度を目標とする駐車角度に修正する切り返し経路を、回転された仮想経路に付加することで、仮想経路を補正した補正経路を算出する補正経路算出手段(1、S39)と、補正経路算出手段によって算出された補正経路に基づいて駐車支援を行う駐車支援手段(1、S4)とを備える駐車支援装置(1)であって、駐車空間の車両の進行方向における長さである駐車空間長を検出する駐車空間長検出手段(1、S1)と、駐車空間長検出手段で検出した駐車空間長をもとにして、切り返し開始位置での車両の駐車角度を切り返しによって目標とする駐車角度に修正した場合に、駐車空間の奥行き方向に対する車両の位置が目標とする駐車位置に合うように、切り返し開始位置における車両の駐車空間の奥行き方向に対する位置、及び切り返し開始位置における車両の駐車角度を変更する変更手段(1、S353、S354)とを備えることを特徴としている。
駐車空間長が十分に長く、車両が仮想経路の経路終端における駐車位置に駐車したときの前方の空間(以下、駐車時前方空間)が十分に大きい場合には、切り返し時の車両の旋回曲率をより小さくできるので、切り返しによる駐車空間の奥行き方向の車両のずれはより小さくなる。また、駐車空間長に十分な長さがなく、上述した駐車時前方空間が十分に広くはないが、切り返しを行う余裕がある程度ある場合には、切り返し時の車両の旋回曲率がより大きくなるので、切り返しによる駐車空間の奥行き方向の車両のずれがより大きくなる。さらに、駐車空間長が短く、上述した駐車時前方空間に切り返しを行う余裕があまりない場合には、切り返し時の車両の旋回曲率がより大きくなるものの、前後方向の移動量も抑えられるので、切り返しによる駐車空間の奥行き方向の車両のずれがより小さくなる。このように、駐車空間長に応じて、切り返しによる駐車空間の奥行き方向の車両のずれの量は変化する。
本発明の構成によれば、この駐車空間長をもとにして、切り返し開始位置での車両の駐車角度を切り返しによって目標とする駐車角度に修正した場合に、駐車空間の奥行き方向に対する車両の位置が目標とする駐車位置に合うように、切り返し開始位置の駐車空間の奥行き方向に対する位置を変更しておく。よって、目標とする駐車角度に合わせるための切り返しを行うだけで、駐車空間の奥行き方向に対する車両の位置を目標とする駐車位置に合わせることができる。従って、目標とする駐車角度に合わせるための切り返しを行った後に、駐車空間の奥行き方向に対する車両の位置を目標とする駐車位置に合わせる切り返しをさらに行う必要がなくなる。
また、切り返し開始位置の駐車空間の奥行き方向に対する位置を変更する場合、切り返し開始位置における車両の駐車角度も変更する必要がある。これに対して、本発明の構成によれば、駐車空間長をもとにして、切り返し開始位置での車両の駐車角度を切り返しによって目標とする駐車角度に修正した場合に、駐車空間の奥行き方向に対する車両の位置が目標とする駐車位置に合うように、切り返し開始位置における車両の駐車角度を変更する。よって、目標とする駐車角度に合わせるための切り返しを行うだけで、駐車空間の奥行き方向に対する車両の位置を目標とする駐車位置に合わせることができるように、切り返し開始位置における車両の駐車角度も変更できる。
その結果、自車を後退させて駐車空間に駐車させる場合であって、且つ、後退と前進との繰り返し運転を行って目標とする駐車位置に目標とする駐車角度で駐車させる必要がある場合に、当該繰り返し運転の回数を低減することが可能になる。
駐車支援システム100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 測距センサ2を用いた駐車車両及び駐車空間の検出態様の一例についての説明を行うための模式図である。 駐車支援ECU1での縦列駐車支援関連処理のフローの一例を示すフローチャートである。 第1走行経路算出処理の概略を示すフローチャートである。 第2・第3走行経路算出処理の概略を示すフローチャートである。 第2走行経路補正処理の概略を示すフローチャートである。 残り空間長と奥行き調整量Gとの対応関係の一例を説明するための模式図である。 切り返し経路算出処理の概略を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1に示す駐車支援システム100は、駐車支援ECU1、測距センサ2、後方カメラ3、舵角センサ4、車輪速センサ5、表示装置6、及び音声出力装置7を含んでいる。また、駐車支援ECU1と測距センサ2、後方カメラ3、舵角センサ4、車輪速センサ5、表示装置6、及び音声出力装置7とは、例えばCAN(controller areanetwork)などの通信プロトコルに準拠した車内LANで各々接続されている。なお、駐車支援システム100を搭載している車両を以降では自車と呼ぶ。
測距センサ2は、探査波を送信し、障害物で反射されるその探査波の反射波を受信することで障害物までの距離を検知するために用いられるセンサである。測距センサ2は、探査波を送信し、その探査波の反射波を受信するセンサであればよく、音波を用いるものであっても、光波を用いるものであっても、電波を用いるものであってもよい。例えば測距センサ2としては、超音波センサ、レーザレーダ、ミリ波レーダ等のセンサを用いることができる。
また、測距センサ2は、例えば指向性の中心線が自車両の車軸方向と平行になるように、例えば自車のバンパの左右側面に1つずつ配置される。測距センサ2の指向性の中心線は、自車の車軸方向から例えば20°程度まで傾いて配置されていてもよい。また、測距センサ2の指向性は、想定されている車速範囲での使用において送受波を良好に行うことができる程度の広さがありさえすれば、より狭い方が好ましい。
ここで、図2を用いて、測距センサ2を用いた駐車車両及び駐車空間の検出態様の一例についての説明を行う。図2は、駐車支援システム100での駐車支援の概略を説明するための模式図である。ここでは、便宜上、自車の左側に駐車空間が存在する場合を例に挙げて説明を行う。以降では、図2の例をもとに説明を続けるものとする。
図2中のAが自車を示しており、黒塗りの矢印が自車の進行方向を示しており、B・Cが縦列駐車をしている駐車車両を示している。自車の前進時の進行方向に対して奥側が駐車車両Bであって、手前側が駐車車両Cである。また、図2中のDが駐車車両に挟まれた駐車空間を示している。さらに、Eが測距センサ2の検知範囲を示しており、Fが駐車空間Dの自車進行方向における長さ(以下、駐車空間長)を示している。なお、ここでは、便宜上、自車Aの左側面に配置された測距センサ2のみを示し、説明を行う。
自車Aは、自車Aの左側面に配置された測距センサ2から自車Aの左側方に向けて探査波を逐次送信しながら駐車車両C、駐車空間D、駐車車両Bの側方を通過しつつ、駐車車両C、駐車車両Bからの反射波を逐次受信することになる。そして、自車Aが走行しながら測距センサ2で逐次受信した反射波をもとにして、自車Aの通過した経路の左側方に存在する駐車車両B、Cに隣接する駐車空間Dを駐車支援ECU1が検出する。なお、以降では、図2の例をもとに説明を続けるものとする。
後方カメラ3は、自車Aの例えば後部バンパよりも上方に設置され、自車後方に所定角範囲で広がる領域を撮像するものである。後方カメラ3は、光軸が車体後部の路面を向くように設置される。例えば後方カメラ3としては、CCDカメラを用いる構成とすればよい。後方カメラ3が撮像した自車後方周辺の画像情報は、駐車支援ECU1に供給される。
舵角センサ4は、自車Aのステアリングの操舵角を検出するセンサであり、自車Aが直進状態で走行するときの操舵角を中立位置(0度)とし、その中立位置からの回転角度を操舵角として出力する。なお、この操舵角は、中立位置から右回転する場合には正(+)の符号を付して出力され、中立位置から左回転する場合には負(−)の符号を付して出力される。また、車輪速センサ5は、各転動輪の回転速度から自車Aの速度を検出するセンサである。
表示装置6は、駐車支援ECU1の指示に従ってテキストや画像を表示する。例えば表示装置6は、フルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。また、表示装置6としては、例えば、車載ナビゲーション装置に設けられたディスプレイを利用する構成としてもよいし、車載ナビゲーション装置のディスプレイとは別に、インストゥルメントパネル等に設けたディスプレイを用いる構成としてもよい。
音声出力装置7は、スピーカ等から構成され、駐車支援ECU1の指示に従って音声を出力する。なお、音声出力装置7としては、例えば、車載ナビゲーション装置に設けられた音声出力装置を利用する構成としてもよい。
駐車支援ECU1は、主にマイクロコンピュータとして構成され、何れも周知のCPU、ROM・RAM・EEPROM等のメモリ、I/O、及びこれらを接続するバスによって構成される。駐車支援ECU1は、測距センサ2、後方カメラ3、舵角センサ4、車輪速センサ5から入力された各種情報に基づき、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで自車を後退させて駐車空間へ縦列駐車させるための駐車支援に関する処理(以下、縦列駐車支援関連処理)等の各種の処理を実行する。駐車支援ECU1が請求項の駐車支援装置に相当する。
ここで、図3のフローチャートを用いて、駐車支援ECU1での縦列駐車支援関連処理についての説明を行う。図3のフローは、駐車支援ECU1が所定の開始トリガを検出したときに開始される。開始トリガとしては、例えば図示しない駐車支援開始スイッチをオンにする操作入力などが挙げられる。
まず、ステップS1では、駐車空間検出処理を行って、ステップS2に移る。このステップS1の処理が請求項の駐車空間検出手段に相当する。駐車空間検出処理では、駐車車両C、駐車空間D、駐車車両Bの横を前進しながら通過する際に、測距センサ2によって逐次(例えば100msecごと)検知した障害物までの距離を時系列に記憶した距離データ系列(点列)から、駐車車両C・Bの輪郭形状を特定して駐車空間を検出する。
一例としては、特開2008−21039号公報に開示されているのと同様の公知の方法によって、距離データ系列(点列)を楕円もしくは放物線により近似した上で駐車車両B・Cの輪郭形状を特定する。そして、特定した輪郭形状から、駐車車両B・Cに挟まれる駐車空間Dを検出する。
また、駐車空間検出処理では、駐車車両B・Cの自車Aの前進時の進行方向(自車Aの通過した経路と並行する方向)においてお互いに対向する各車両端の位置を決定する。そして、この車両端間の距離を求めることで、駐車空間Dの駐車空間長Fを検出する。よって、このステップS1の処理が請求項の駐車空間長検出手段にも相当する。さらに、駐車空間検出処理では、自車A(詳しくは測距センサ2)と車両端との車幅方向の距離を、駐車空間Dの側方を通過時に測距センサ2によって検知した障害物までの距離から差し引くことで、駐車空間Dの奥行き方向の幅を検出する。
駐車空間検出処理では、駐車支援ECU1のEEPROM等の不揮発性メモリに予め記憶された自車Aの寸法に基づいて自車Aが駐車可能な広さの駐車空間D(例えば、車幅+30cm以上の奥行き方向の幅で、且つ車長+1m以上の駐車空間長F)であると判定した場合に、その駐車空間Dの検出を行う構成とすればよい。
ここでは、駐車車両B・Cの輪郭形状から駐車車両B・Cの車両端の位置を決定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、駐車車両B・Cの一方しか存在しない場合に、その一方の輪郭形状から車両端を決定し、この車両端から一定距離の点を仮想的な駐車車両の車両端の位置と決定し、駐車空間Dを検出する構成としてもよい。ここで言うところの一定距離とは、自車Aの車長よりも長い任意に設定可能な値であるものとする。
車両端の位置は、路面上の座標系である地表面座標系の座標として表す構成とすればよい。地表面座標系の原点は、例えば測距センサ2での検知開始時の自車位置とすればよい。例えば自車位置は、自車A後輪車軸中心の位置とする。なお、移動後の自車位置については、舵角センサ4及び車輪速センサ5から逐次得られる操舵角と車速とをもとに原点からの変化量を算出することで決定する構成とすればよい。
ステップS2では、第1走行経路算出処理を行って、ステップS3に移る。第1走行経路算出処理では、自車Aの現在位置に基づいて第1後退開始位置及び駐車目標位置を設定し、固定舵角旋回による駐車経路を第1走行経路として算出する。
ステップS3では、第2・第3走行経路算出処理を行って、ステップS4に移る。第2・第3走行経路算出処理では、第1走行経路算出処理で算出された第1走行経路の舵角を緩和することにより第2走行経路を算出する。また、必要に応じて、第2走行経路を補正することにより第3走行経路を算出する。
ステップS4では、縦列駐車支援処理を行って、ステップS5に移る。縦列駐車支援処理では、第2・第3走行経路算出処理で算出された第2走行経路(ただし、第3走行経路が算出された場合には第3走行経路)に基づいて自車Aの駐車空間Dへの縦列駐車を支援する。具体的には、算出された第2走行経路又は第3走行経路に自車Aが沿って走行するように操舵支援や自動操舵を行う。よって、このステップS4の処理が請求項の駐車支援手段に相当する。
ここで、操舵支援としては、例えば後方カメラ3で撮像した自車Aの後方画像に、自車Aが後退する際に通ると予想される後退予想軌跡を重畳させて表示装置6に表示させたりする。後退予想軌跡については、舵角センサ4から得られる操舵角や車輪速センサ5から得られる車速に基づいて、公知の方法によって算出する構成とすればよい。また、ステアリングの操舵タイミングや操舵量の案内音声を音声出力装置7から出力する構成としてもよい。
一方、自動操舵としては、自車Aの各種ECUに指示信号を送信することによって、ス
テアリング角、ブレーキ圧、吸気量、変速比等を変化させ、自動的に自車Aが第2走行経路や第3走行経路に沿って走行するように制御する構成とすればよい。
ステップS5では、自車Aが駐車完了したか否かを判定する。一例としては、図示しないシフトポジションセンサで自車Aのシフト位置が駐車位置(P)となったことを検出した場合に、自車Aが駐車完了したと判定する構成とすればよい。そして、自車Aが駐車完了したと判定した場合(ステップS5でYES)には、フローを終了する。また、自車Aが駐車完了していないと判定した場合(ステップS5でNO)には、ステップS4に戻ってフローを繰り返す。
次に、図4のフローチャートを用いて、ステップS2の第1走行経路算出処理の概略について説明を行う。
まず、ステップS21では、目標初期位置算出処理を行って、ステップS22に移る。目標初期位置算出処理では、ステップS1の駐車空間検出処理で検出した駐車空間Dに自車Aを駐車する際の目標とする駐車位置(以下、目標駐車位置)及び目標とする駐車角度(以下、目標駐車角度)を設定する。目標駐車位置は、言い換えると駐車完了時の自車Aの位置である。
一例として、目標駐車位置は、駐車空間Dの奥行き方向の奥側の縁部から一定距離(例えば30cm)だけ離間するとともに、駐車空間Dにおける自車Aの前進時の進行方向に対して手前側の縁部から一定距離(例えば30cm)だけ離間した位置に設定する。また、目標駐車角度は、駐車空間Dに平行(例えば、駐車車両B・Cのお互いに対向する各車両端を結んだ線分に平行)に設定する。
ステップS22では、第1後退開始位置設定処理を行って、ステップS23に移る。第1後退開始位置設定処理では、第1走行経路に沿って駐車空間Dの目標駐車位置に自車Aを駐車する際の第1後退開始位置を設定する。一例として、第1後退開始位置は、自車Aの現在位置の進行方向前方であって、駐車空間Dにおける自車Aの前進時の進行方向に対して奥側の縁部から一定距離(例えば、2m)だけ前方の位置に設定する。
ステップS23では、ドライバが転舵を行う転舵位置から目標駐車位置までの後半経路における旋回半径である第2旋回半径を設定して、ステップS24に移る。本実施形態では、第2旋回半径は、自車Aが障害物(本例では駐車車両B)に接触することなく駐車空間Dに進入可能な最大の旋回半径とするが、自車Aの最小旋回半径としても良い。一例としては、第2旋回半径により旋回する際の自車左前の軌跡が駐車車両Bと接触しない最大の半径が設定される。
ステップS24では、第1後退開始位置から転舵位置までの前半経路における旋回半径である第1旋回半径を設定して、ステップS25に移る。本実施形態では、第1旋回半径は、第1後退開始位置を通り、且つ、第2旋回半径により旋回する後半経路に接する円の半径とする。また、前半経路と後半経路との接する点が第1走行経路の転舵位置となる。
ステップS25では、第1走行経路算出処理を行って、ステップS3に移る。第1走行経路算出処理では、前述のステップS21〜ステップS24で設定した各パラメータに従って、複数回の後退と前進との繰り返し運転(以下、切り返し)を行わずに、目標とする駐車位置に目標とする駐車角度で縦列駐車させるための第1走行経路を算出する。
具体的には、(a)自車Aの現在位置から第1後退開始位置まで前進する準備経路と、(b)第1後退開始位置から第1旋回半径により転舵位置まで旋回する前半経路と、(c)転舵位置から第2旋回半径により目標駐車位置まで旋回する後半経路との組合せを第1走行経路とする。
次に、図5のフローチャートを用いて、ステップS3の第2・第3走行経路算出処理の概略について説明を行う。
まず、ステップS31では、第2走行経路算出処理を行って、ステップS32に移る。第2走行経路算出処理では、第1走行経路算出処理で算出した第1走行経路の舵角を緩和した第2走行経路を算出する。また、算出した第2走行経路に基づいて、第2走行経路の転舵位置を特定する。よって、第2走行経路が請求項の仮想経路に相当し、ステップS31の処理が請求項の仮想経路算出手段に相当する。
舵角を緩和する為の処理方法としては、例えば一定速度で後退するとともに、一定角速度で操舵した時の操舵角量から経路を点列データとして生成し、生成された点の位置をその点における舵角が緩くなるように補正する方法がある。なお、停車状態で操舵を行うと仮定すれば、一律に舵角を緩和する構成としても良い。さらに、実験等から実際に舵角を緩和した経路を異なる条件毎に測定するとともに測定結果をテーブル等で記憶し、記憶されたテーブルに基づいて第2走行経路を算出する構成としてもよい。
ステップS32では、固定舵角近似処理を行って、ステップS33に移る。固定舵角近似処理では、各第2走行経路算出処理で算出した第2走行経路を後述のステップS34での障害物との接触判定を行い易くするために固定舵角の円弧で近似する。これにより、第1走行経路と同様に2つの円弧の組合せによって構成されることになる。固定舵角の円弧で近似した際の固定舵角は、近似した円弧の旋回半径から算出する構成とすればよい。なお、固定舵角近似処理は例えば最小二乗法等の公知の近似式算出方法を利用して行う構成とすればよい。
ステップS33では、第2後退開始位置設定処理を行って、ステップS34に移る。第2後退開始位置設定処理では、第2走行経路に従って駐車空間Dに自車Aを駐車する際の第2後退開始位置を設定する。具体的には、第2走行経路の経路終端を前述のステップS21で設定された目標駐車位置に合わせた際の第2走行経路の経路開始端が、第2後退開始位置に設定される。経路終端は、例えば自車Aが目標駐車角度で駐車を完了したと仮定した際の後輪車軸中央に位置するものとする。
ステップS34では、第2走行経路算出処理において算出された第2走行経路が障害物(本例では駐車車両B)に接触する経路であるか否か、即ち、第2走行経路により自車Aを駐車空間Dへ進入させることが可能か否かを、固定舵角近似処理において第2走行経路を固定舵角で近似した第2走行近似経路を用いて判定する。
具体的には、第2走行近似経路の経路終端を前述のステップS21で設定された目標駐車位置に合わせ、第2走行近似経路に従って旋回する際の車両左前の軌跡が駐車車両Bと接触する場合に、第2走行経路についても駐車車両Bに接触すると判定する。よって、このステップS34の処理が請求項の経路判定手段に相当する。
そして、第2走行経路が駐車車両Bに接触する経路であると判定された場合(ステップS34でYES)には、ステップS35に移る。また、第2走行経路が駐車車両Bに接触する経路でないと判定された場合(ステップS34でNO)には、第2走行経路を駐車経路として採用し、ステップS4に移る。第2走行経路を駐車経路として採用した場合のステップS4での縦列駐車支援処理では、第2走行経路に自車Aが沿って走行するように操舵支援や自動操舵が行われる。
ステップS35では、第2走行経路補正処理を行って、ステップS36に移る。ここで、図6のフローチャートを用いて、第2走行経路補正処理の概略について説明を行う。
まず、ステップS351では、残り空間長算出処理を行って、ステップS352に移る。残り空間長算出処理では、ステップS1の駐車空間検出処理で検出していた駐車空間長Fから、自車Aの車長を差し引いた差分を算出することで、自車Aが切り返し開始位置に位置するとした場合における自車Aの先端から駐車空間Dの自車前方の縁部までの距離(以下、残り空間長)を算出する。よって、ステップS351の処理が請求項の差分算出手段に相当する。自車Aの車長については、駐車支援ECU1のEEPROM等の不揮発性メモリに予め記憶されたものを読み出して用いる構成とすればよい。
ステップS352では、奥行き調整量決定処理を行って、ステップS353に移る。奥行き調整量決定処理では、残り空間長算出処理で算出した残り空間長に応じた、駐車空間Dの奥行き方向に対する切り返し開始位置の調整量(以下、奥行き調整量)を決定する。一例としては、残り空間長と奥行き調整量との対応関係(テーブルやマップなど)を、駐車支援ECU1のEEPROM等の不揮発性メモリに予め格納しておき、この対応関係をもとに、残り空間長算出処理で算出した残り空間長に応じた奥行き調整量を決定する。
ここで、図7を用いて、予め不揮発性メモリに格納される残り空間長と奥行き調整量との対応関係についての説明を行う。図7中のA1が後退開始位置(後述の第3後退開始位置)の自車を示しており、A2が切り返し開始位置の自車を示している。A3が切り返しにおける前進時の自車、A4は切り返しにおける後退時の自車を示している。また、点線が自車の後輪車軸中心の軌跡を示しており、Gが奥行き調整量を示している。さらに、Hが残り空間長が短い場合の状況を示しており、Iが残り空間長がある程度広い場合の状況を示しており、Jが残り空間長が十分に広い場合の状況を示している。
Jに示すように、残り空間長が十分に大きい場合には、切り返し時の車両の旋回曲率をより小さくできるので、切り返しによる奥行き調整量Gはより小さくなる。また、Iに示すように、残り空間長に切り返しを行う余裕がある程度ある場合には、切り返し時の車両の旋回曲率がより大きくなるので、切り返しによる奥行き調整量Gがより大きくなる。さらに、Hに示すように、残り空間長に切り返しを行う余裕があまりない場合には、切り返し時の車両の旋回曲率がより大きくなるものの、前後方向の移動量も抑えられるので、切り返しによる奥行き調整量Gがより小さくなる。このように、残り空間長に応じて、切り返しによる奥行き調整量Gは変化する。
以上の関係を考慮して、本実施形態では、残り空間長が所定値以上であった場合には、残り空間長が大きくなるほど、奥行き調整量Gが減少する一方、残り空間長が所定値未満であった場合には、残り空間長が小さくなるほど、奥行き調整量Gが減少するように、残り空間長と奥行き調整量Gとを予め対応付けて格納しておく。ここで言うところの所定値とは、自車Aの最大旋回曲率での一度の切り返し(1度前進してから後退まで)によって自車Aの駐車角度を目標駐車角度に合わせることができる場合の切り返しにおける前進に最低限必要な残り空間長である。
また、残り空間長と奥行き調整量Gとは、切り返し開始位置での自車Aの駐車角度を切り返しによって目標駐車角度に修正した場合に、駐車空間Dの奥行き方向に対する自車位置が目標駐車位置に合う関係を満たすように予め実験や計算によって対応付けられるものとする。
ステップS353では、奥行き調整処理を行って、ステップS354に移る。奥行き調整処理では、第2走行近似経路を、奥行き調整量決定処理で決定した奥行き調整量だけ、駐車空間Dの奥行き方向の奥側に平行移動させる。このステップS353の処理が請求項の変更手段に相当する。
ステップS354では、回転補正処理を行って、ステップS36に移る。回転補正処理では、平行移動後の第2走行近似経路を、平行移動後の経路終端を中心に、自車Aが駐車車両Bに接触することなく駐車空間Dに進入可能となる角度まで回転させる。そして、算出した回転角度と同角度だけ第2走行経路を同様に回転させることにより、第2走行経路を補正する。よって、このステップS354の処理も請求項の変更手段に相当する。
一例としては、平行移動後の第2走行近似経路を、第2走行近似経路に沿って旋回する際の自車Aの左前の軌跡が駐車車両Bと接触しない最小の角度で、平行移動後の経路終端を中心に時計回り方向に回転させる。そして、駐車車両Bと接触しない位置となった時点での第2走行近似経路の回転角度を算出し、算出した回転角度で第2走行経路を回転させる。なお、ここで算出される回転角度は、自車Aが平行移動前の切り返し開始位置に位置するとした場合における自車Aの駐車角度に対する角度調整量に相当する。
つまり、第2走行経路補正処理(詳しくは、奥行き調整処理及び回転補正処理)では、奥行き調整量決定処理で決定した奥行き調整量Gと、決定した角度調整量とをもとに、切り返し開始位置における自車Aの駐車空間Dの奥行き方向に対する位置、及び切り返し開始位置における自車Aの駐車角度を変更することになる。
角度調整量は、奥行き調整量Gが定まると、奥行き調整量Gに対して一意に定まる関係にある。これは、自車Aが駐車空間Dへと進入可能となるまで平行移動後の第2走行近似経路の経路終端を中心に回転させる際の、自車Aが駐車空間Dへと進入可能となる角度(自車Aの左前の軌跡が駐車車両Bと接触しない最小の角度)が一意に定まるためである。
よって、本実施形態では、奥行き調整量Gを残り空間長と奥行き調整量Gとの対応関係から決定し、決定した奥行き調整量Gから角度調整量を決定する構成を示したが、必ずしもこれに限らず、角度調整量を残り空間長と角度調整量との対応関係から決定し、決定した角度調整量から奥行き調整量Gを決定する構成としてもよい。残り空間長と角度調整量との対応関係は、前述した残り空間長と奥行き調整量Gとの対応関係と同様の関係を示すので、前述した残り空間長と奥行き調整量Gとの対応付けと同様にして対応付ける構成とすればよい。
また、前述の実施形態では、残り空間長の値をもとに、予め不揮発性メモリに格納しておいた残り空間長と奥行き調整量Gとの対応関係や残り空間長と角度調整量との対応関係から、残り空間長に応じた奥行き調整量Gや角度調整量を決定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、奥行き調整量G及び角度調整量をシミュレーションによって決定する構成としてもよい。
この場合には、切り返し開始位置における自車Aの駐車空間Dの奥行き方向に対する位置、及び切り返し開始位置における自車Aの駐車角度を、一方を固定しながら他方を変化させることを繰り返す。そして、切り返し開始位置での自車Aの駐車角度を切り返しによって目標駐車角度に修正した場合に、駐車空間Dの奥行き方向に対する自車位置が目標駐車位置に合う場合の奥行き調整量G及び角度調整量を決定する。
なお、シミュレーションによって奥行き調整量G及び角度調整量の両方を決定する場合に比べ、予め格納されている対応関係をもとに奥行き調整量Gや角度調整量を決定する場合には、駐車支援ECU1の処理負荷を低減することができるので、予め格納されている対応関係をもとに奥行き調整量Gや角度調整量を決定する構成がより好ましい。
図5に戻って、ステップS36では、切り返し経路算出処理を行って、ステップS37に移る。切り返し経路算出処理では、駐車を完了した自車Aの駐車角度が目標駐車角度となるように切り返しを行う切り返し経路を算出し、ステップS35で補正された後の第2走行経路に対して付加する。本実施形態の例では、駐車を完了した自車Aの駐車角度が駐車空間Dに平行となるように切り返しを行うものとする。
なお、本実施形態では、駐車を完了した自車Aの駐車角度が駐車空間Dに平行となるように切り返しを行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、駐車を完了した自車Aの駐車角度が駐車空間Dに略平行となるように切り返しを行う構成としてもよい。また、目標駐車角度が駐車空間Dに平行となる駐車角度に設定されていない場合には、その設定された目標駐車角度となるように切り返しを行う構成とすればよい。
ステップS37では、第3後退開始位置設定処理を行って、ステップS38に移る。第3後退開始位置設定処理では、ステップS35で補正された第2走行経路の後半経路に合わせて、第2走行経路の前半経路を平行移動させ、新たに第3後退開始位置を設定する。
具体的には、第2走行経路算出処理で算出された第2走行経路の前半経路を、走行経路の転舵位置が算出できる位置、即ち前半経路と後半経路とが接する位置まで、第2走行経路の経路開始端における自車Aの進行方向に対して平行に移動させる。そして、平行移動された前半経路の経路開始端を、第3後退開始位置に設定する。
ステップS38では、転舵位置算出処理を行って、ステップS39に移る。転舵位置算出処理では、第3後退開始位置に経路開始端が配置された前半経路とステップS35で補正された後半経路とが接する接点を転舵位置として算出する。
ステップS39では、第3走行経路算出処理を行って、ステップS4に移る。第3走行経路算出処理では、前述のステップS35〜ステップS38で補正した各経路に従って第3走行経路を算出する。この第3走行経路が請求項の補正経路に相当し、ステップS39の処理が請求項の補正経路算出手段に相当する。
具体的には、(a)自車Aの現在位置から補正された第3後退開始位置まで前進する準備経路と、(b)補正された第3後退開始位置から算出された転舵位置まで所定の旋回半径により旋回する前半経路と、(c)転舵位置から目標駐車位置まで所定の旋回半径により旋回する後半経路と、(d)切り返しを行う切り返し経路との組合せを第3走行経路とする。
そして、第3走行経路を駐車経路として採用し、ステップS4に移る。第3走行経路を駐車経路として採用した場合のステップS4での縦列駐車支援処理では、第3走行経路に自車Aが沿って走行するように操舵支援や自動操舵が行われる。
次に、図8のフローチャートを用いて、ステップS36の切り返し経路算出処理の概略について説明を行う。
まず、ステップS361では、切り返し舵角及び切り返しによる移動方向を設定し、ステップS362に移る。本実施形態では、一例として切り返し舵角は、予め規定された固定値(例えば最大舵角)とする。また、移動方向は駐車空間D内の自車の現在位置によって決定される。
次に、ステップS362では、駐車角度算出処理を行う。駐車角度算出処理では、ステップS35で補正された第2走行経路の経路終端における駐車位置(以下、切り返し開始位置)での、目標駐車角度に対する自車Aの駐車角度を算出し、ステップS363に移る。本実施形態の例では、ステップS35での補正における第2走行経路の回転角度が、目標駐車角度に対する自車Aの駐車角度に相当する。
ステップS363では、切り返しによる移動距離を算出し、ステップS364に移る。ここで、切り返しによる移動距離は、ステップS361で設定した切り返し舵角とステップS362で算出した駐車角度とに基づいて算出される。
ステップS364では、駐車空間D内において、S363で算出した移動距離を移動可能であるか判定する。具体的には、前述の残り空間長が、S363で算出した移動距離よりも長い場合に、駐車空間D内で移動可能であると判定する。
そして、駐車空間D内で移動可能であると判定された場合(ステップS364でYES)には、ステップS365に移る。また、駐車空間D内では移動できないと判定された場合(ステップS364でNO)には、ステップS366に移る。
ステップS365では、前述のステップS361〜ステップS363で設定した各パラメータに従って、切り返し経路を算出する。具体的には、ステップS363で算出された距離を、ステップS361で設定された舵角で移動する走行経路が切り返し経路として算出される。
一方、ステップS364で駐車空間D内では移動できないと判定された場合のステップS366では、最大移動距離算出処理を行って、ステップS367に移る。最大移動距離算出処理では、駐車空間D内において切り返しで移動可能な最大距離を算出する。
ステップS367では、切り返し後車両位置特定処理を行ってステップS361に戻り、フローを繰り返す。切り返し後車両位置特定処理では、最大移動距離算出処理で算出された距離で切り返しを行った後の自車Aの車両位置を特定する。ステップS361に戻り、切り返し後車両位置特定処理で特定した車両位置まで切り返しを行った後は、その車両位置からの次の切り返し経路を前述したのと同様にして算出する。
本実施形態の構成によれば、残り空間長算出処理で算出した残り空間長をもとにして、切り返し開始位置での自車Aの駐車角度を切り返しによって目標駐車角度に修正した場合に、駐車空間Dの奥行き方向に対する自車位置(本例では後輪車軸中心)が目標駐車位置に合うように、第2走行経路補正処理によって切り返し開始位置での自車Aの駐車空間Dの奥行き方向に対する位置及び駐車角度を補正(変更)する。よって、切り返し開始位置から、自車Aの駐車角度を目標駐車角度に合わせるための切り返しを行うだけで、駐車空間Dの奥行き方向に対する自車位置を目標駐車位置に合わせることができる。従って、目標駐車角度に合わせるための切り返しを行った後に、駐車空間Dの奥行き方向に対する自車位置を目標駐車位置に合わせる切り返しをさらに行う必要がなくなる。
その結果、自車を後退させて駐車空間Dに駐車させる場合であって、且つ、後退と前進との繰り返し運転を行って目標駐車位置に目標駐車角度で駐車させる必要がある場合に、当該繰り返し運転の回数を低減することが可能になる。
なお、自車Aの車長は、固定値であることから、駐車空間長Fと奥行き調整量Gとの対応関係は、残り空間長と奥行き調整量Gとの対応関係と同様の関係を示すことになる。よって、前述したように残り空間長を算出して、残り空間長に応じた奥行き調整量Gだけ切り返し開始位置を変更する構成に限らず、駐車空間長Fに応じた奥行き調整量Gだけ切り返し開始位置を変更する構成としてもよい。この構成によっても、残り空間長を用いる場合と同様の効果を奏する。
また、前述の実施形態では、残り空間長が所定値以上であった場合には、残り空間長が大きくなるほど、奥行き調整量Gが減少する一方、残り空間長が所定値未満であった場合には、残り空間長が小さくなるほど、奥行き調整量Gが減少するように、残り空間長と奥行き調整量Gとを予め対応付けて格納しておく構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、残り空間長が大きくなるほど、奥行き調整量Gが減少するようにだけ、残り空間長と奥行き調整量Gとを予め対応付けて格納しておく構成としてもよい。
この場合には、残り空間長が所定値以上であった場合には、前述の奥行き調整処理を行って切り返し開始位置を駐車空間Dの奥行き方向にずらす一方、残り空間長が所定値未満であった場合には、前述の奥行き調整処理を行わずに切り返し開始位置を駐車空間Dの奥行き方向にずらさない構成とすればよい。
前述の実施形態では、測距センサ2を用いて駐車空間Dを検出する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、自車Aの側方を撮像範囲とするカメラで撮像した撮像画像をもとに、車両端や駐車空間Dを検出したり、ゆとり幅を検出したりする構成としてもよい。
駐車空間Dや車両端の検出は、画像認識技術によって駐車枠の線や駐車車両を検出することで行う構成とすればよい。撮像画像中の車両端の位置については、撮像系の座標を地表面座標系の座標に変換することによって、前述したのと同様に扱うことを可能にすればよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 駐車支援ECU(駐車支援装置)、S1 駐車空間検出手段・駐車空間長検出手段、S4 駐車支援手段、S31 仮想経路算出手段、S34 経路判定手段、S39 補正経路算出手段、S353・S354 変更手段

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、
    前記車両の通過する経路の側方に存在する障害物に隣接する、当該経路の側方の駐車空間を検出する駐車空間検出手段(1、S1)と、
    前記車両を後退させて前記駐車空間へと所定の舵角で進入させ、複数回の後退と前進との繰り返し運転である切り返しを行わずに、目標とする駐車位置に目標とする駐車角度で縦列駐車させるための仮想的な走行経路である仮想経路を算出する仮想経路算出手段(1、S31)と、
    前記仮想経路により車両を前記駐車空間へ進入させることが可能か否かを判定する経路判定手段(1、S34)と、
    前記経路判定手段で仮想経路により前記車両を前記駐車空間へ進入させることができないと判定した場合に、仮想経路を、前記車両が前記駐車空間へと進入可能となるまで仮想経路の経路終端を中心に回転させるとともに、回転された仮想経路の経路終端における駐車位置である切り返し開始位置の前記車両の駐車角度を前記目標とする駐車角度に修正する切り返し経路を、回転された仮想経路に付加することで、仮想経路を補正した補正経路を算出する補正経路算出手段(1、S39)と、
    補正経路算出手段によって算出された補正経路に基づいて駐車支援を行う駐車支援手段(1、S4)とを備える駐車支援装置(1)であって、
    前記駐車空間の前記車両の進行方向における長さである駐車空間長を検出する駐車空間長検出手段(1、S1)と、
    駐車空間長検出手段で検出した駐車空間長をもとにして、前記切り返し開始位置での前記車両の駐車角度を前記切り返しによって前記目標とする駐車角度に修正した場合に、前記駐車空間の奥行き方向に対する前記車両の位置が前記目標とする駐車位置に合うように、前記切り返し開始位置における前記車両の前記駐車空間の奥行き方向に対する位置、及び前記切り返し開始位置における前記車両の駐車角度を変更する変更手段(1、S353、S354)とを備えることを特徴とする駐車支援装置。
  2. 請求項1において、
    前記駐車空間長検出手段で検出した駐車空間長から前記車両の車長を差し引いた差分を算出する差分算出手段(1、S351)を備え、
    前記変更手段は、
    差分算出手段で算出した差分に応じて、前記切り返し開始位置での前記車両の駐車角度を前記切り返しによって前記目標とする駐車角度に修正した場合に、前記駐車空間の奥行き方向に対する前記車両の位置が前記目標とする駐車位置に合うように、前記切り返し開始位置を変更することを特徴とする駐車支援装置。
  3. 請求項2において、
    前記変更手段は、
    前記差分算出手段で算出した差分が所定値以上であった場合に、当該差分が大きくなるほど、前記切り返し開始位置を、前記駐車空間の奥行き方向の奥側にずらす量を小さくするとともに、前記切り返し開始位置での駐車角度を、目標とする駐車角度に対しての傾きが小さくなっていくように減少させる変更を行うことを特徴とする駐車支援装置。
  4. 請求項3において、
    前記変更手段は、
    前記差分算出手段で算出した差分が所定値以上であった場合に、当該差分が大きくなるほど、前記切り返し開始位置を、前記駐車空間の奥行き方向の奥側にずらす量を小さくするとともに、前記切り返し開始位置での駐車角度を、目標とする駐車角度に対しての傾きが小さくなっていくように減少させる変更を行う一方、
    差分算出手段で算出した差分が所定値未満であった場合に、当該差分が小さくなるほど、前記切り返し開始位置を、前記駐車空間の奥行き方向の奥側にずらす量を小さくするとともに、前記切り返し開始位置での駐車角度を、目標とする駐車角度に対しての傾きが小さくなっていくように減少させる変更を行うことを特徴とする駐車支援装置。
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