JP2004524435A - 差動ポンプ動作を用いる材料加工システム - Google Patents
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Abstract
マグネトロンスパッタ源等の、第1のチャンバに配置される堆積源を含む、差動ポンプ動作を用いる堆積システムが記載される。この堆積源は、中性原子および分子を含む堆積フラックスを生成する。シールドは、堆積フラックスがアパーチャを通るようにし、堆積フラックスが、シールドを通過して他の至る所に伝播することを実質的に妨害する。基板支持体は、シールドの近傍の第2のチャンバ内に配置される。第2のチャンバ内の圧力は、第1のチャンバ内の圧力よりも小さい。2重走査システムは、第2の運動を用いて、アパーチャに対応してサポートを走査し、これにより、堆積される薄膜の均一性を改善する。
【選択図】図4
【選択図】図4
Description
【0001】
(関連出願)
本出願は、仮特許出願シリアル番号第60/266,114号(2001年2月2日出願)の優先権を主張し、その開示の全体は、参考のため、本明細書中に援用される。本出願は、さらに、仮特許出願シリアル番号第60/217,049号(2000年7月10日出願)に関し、その開示の全体は、参考のため、本明細書中に援用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して、薄膜の堆積およびエッチングシステムに関する。特に、本発明は、非常に高度な均一性を有する薄膜を堆積させる方法および装置に関する。本発明は、さらに、材料を、高度に均一なエッチング速度(etch rate)でエッチングする方法および装置に関する。
【0003】
(発明の背景)
薄膜を基板に堆積させるために用いられる3つの一般的な技術がある。これらの技術は、蒸着(evaporation)、イオンビーム堆積(ion beam deposition)およびマグネトロンスパッタ(sputtering)である。図1は、従来技術の電子ビーム蒸着堆積システム10の模式図を示す。蒸着システム10は、真空チャンバ12の中に備えられる。電子銃14は電子ビームを生成し、この電子ビームは、堆積材料を含む坩堝(crucible)18を、堆積材料を蒸発させる温度にまで加熱する。電子ビームは、磁石20によって偏向される。この磁石は、電子ビームが坩堝18内の所望の位置に当たるようにする。通常の蒸着システムは、複数の坩堝を有する。
【0004】
いくつかの蒸着システムは、複数の源および複数の電子銃を備えており、これらは2つ以上の源から堆積材料を生成し、その堆積材料を基板上に同時に堆積させる。あるいは、坩堝18を加熱するために発熱体(themal heating element)(図示せず)が用いられる。通常、複数の基板23を支持する基板支持体(substrate support)22は、蒸着材料の経路内に配置される。いくつかの公知の蒸着システムでは、堆積される薄膜の均一性を高めるために、基板支持体22が電動機24により回転される。
【0005】
図2は、従来技術のイオンビームスパッタ堆積システム50の模式図を示す。イオンビームスパッタ堆積システム50は、真空チャンバ52の中に備えられる。イオン源54はイオンビーム56を生成し、このイオンビームは、1つ以上のターゲット(target)58に方向付けられる。イオンビーム56は、ターゲット58に当たり、スパッタフラックス(sputter flux)60によりターゲット58から中性原子をスパッタリングする。通常、複数の基板64を支持する基板支持体62は、スパッタフラックス60の経路内に配置される。スパッタフラックス60は、基板に衝撃を与え、これにより、スパッタリングされた薄膜を堆積させる。スパッタリングされた薄膜の均一性を高めるために、基板支持体62は、電動機66により回転されてもよい。イオンビームスパッタリングは有利である。なぜなら、これは、衝撃イオン(bombarding ion)のエネルギー密度および電流密度を独立して制御することを可能にするからである。
【0006】
図3は、従来技術のマグネトロンスパッタ堆積システム80の模式図を示す。マグネトロンスパッタ堆積システム80は、真空チャンバ82の中に備えられる。マグネトロンスパッタ堆積システム80は、アノード84およびカソード86を有するダイオードデバイスを含む。磁石88は、カソード86の背後に配置される。2つの環状のカソードおよび円板形状のアノードが示されるが、いくつかの他の公知の形状がある。
【0007】
カソード86には、包囲するガス内でブレークダウン(breakdown)を引き起こしてプラズマ90を持続させるために十分な高さの負の電位になるようにバイアスがかけられる。磁石88は、カソード86の背後に電磁場92を生成し、この電磁場92は、カソード86によって生成された電子を捕獲する。電子は、プラズマ90内の螺旋経路においてエネルギーを損失し、アノード84によって収集される。電子は、プラズマ90内でイオン94が衝撃を与える効率を強化する。中性原子96は、スパッタフラックス98によってカソード86からスパッタリングされる。スパッタフラックス98は、基板64に衝撃を与え、これにより、スパッタリングされた薄膜を基板64上に堆積させる。
【0008】
公知のシステムにおける基板は、通常、カソード86から離れたところに配置され、2〜10インチにわたって並ぶ。スパッタリングされた薄膜の均一性を高めるために、基板支持体62は、電動機66によって回転され得る。マグネトロンスパッタスパッタ(Magnetron sputter sputtering)は有利である。なぜなら、これは、堆積速度が比較的高く、堆積領域が大きく、基板があまり加熱されないからである。
【0009】
これらの公知の技術を用いて達成された堆積厚さの均一性は、基板平面で達成されたフラックスの均一性および基板を回転させるタイプによって制限される。フラックスの均一性には、ターゲットまたは堆積材料の欠陥が悪影響を及ぼし得、ホットスポットおよびコールドスポットを引き起こし、これは堆積速度に影響を及ぼす。通常、フラックスの均一性は、時間の経過とともに変化する。フラックスの均一性は、大きいターゲットを用いることによっておよび/またはターゲットから基板までの長い距離を用いることによって、いくらか改善され得る。しかしながら、ターゲットの大きさ、およびターゲットから基板までの距離には実質的な限界がある。高速光学通信システム用の光学フィルタ等の特定の用途は、これらの従来技術では達成され得ない薄膜を必要とする。
【0010】
(発明の要旨)
本発明は、差動ポンプ動作を用いる(differentially−pumped)堆積源および堆積チャンバを用いて薄膜を堆積させる方法および装置に関し、ここで、堆積源における圧力は、堆積チャンバ内の圧力よりも実質的に大きい。本発明は、さらに、堆積された薄膜をイオンビーム支援プロセス(ion beam assisted processing)のためのイオンビームを生成するイオン源を使用する方法および装置に関する。1実施形態において、イオンビームと堆積フラックス(deposition flux)は重ならず、イオンビームは、位相が異なるイオンビーム支援プロセスのために用いられる。堆積源およびイオンビーム源の両方は、基板から比較的短い距離を置き得る。これにより、基板は比較的高い密度のスパッタフラックスおよびイオンビームで基板を露光する。
【0011】
本発明の堆積システムの1実施形態は、差動ポンプ動作を用いるマグネトロンスパッタシステムである。マグネトロンスパッタシステムは、公知の堆積システムよりも多くの利点を有する。例えば、マグネトロンスパッタシステムは、高度な均一性およびランツーラン適合性(run−to−run consistency)を伴う、高純度、高密度の薄膜を、高い堆積速度で堆積させる。さらに、マグネトロンスパッタシステムのターゲットの寿命が長く、保守することが比較的容易である。薄膜の均一性は、スパッタフラックスをスパッタ堆積源からアパーチャに通し、その後、2次元運動等の2重走査運動(dual−scan motion)を用いて、スパッタフラックスに対応して基板を移動することによって改善され得る。薄膜の均一性は、さらに、1つの運動を他の運動よりも著しく高速で走査することによって改善され得る。さらに、薄膜の均一性は、オーバースキャン(over−scanning)することにより改善され得る。
【0012】
従って、本発明は、第1のチャンバに配置される堆積源を含む、差動ポンプ動作を用いる堆積システムを特徴にする。1実施形態において、堆積源は、マグネトロンスパッタ源である。別の実施形態において、堆積源は蒸着源である。堆積源は、中性原子および分子を含む堆積フラックスを生成する。
【0013】
シールドは、堆積フラックスの経路内に配置されるアパーチャを規定する。シールドは、堆積フラックスがアパーチャを通るようにし、堆積フラックスが、シールドを通過して他の至る所に伝播することを実質的に妨害する。アパーチャは、伝導された堆積フラックスを増加させるように形作られ得る。アパーチャは、さらに、オーバースキャン(over−scan)領域を低減するように形作られ得る。基板支持体は、シールドの近傍の第2のチャンバ内に配置される。第2のチャンバ内の圧力は、第1のチャンバ内の圧力よりも小さい。
【0014】
堆積システムは、さらに、2重走査(dual−scanning)システムを含み、この走査システムは、第1の運動および第2の運動で、アパーチャと対応して基板支持体を走査する。2重走査システムは、機械走査システムであり得る。第1の運動の走査速度は、第2の運動の走査速度よりも実質的に大きくなり得る。第1の運動および第2の運動のうちの少なくとも1つの走査速度は、さらに、堆積中に時間の経過とともに変動し得る。1実施形態において、2重走査システムは、回転走査システムおよび並進運動(translational scanning system)を含み、第1の運動は、回転速度を有する回転運動を含み、第2の運動は、並進速度を有する並進運動を含む。回転運動の回転速度は、並進運動の並進速度よりも、少なくとも5倍大きくなり得る。
【0015】
堆積システムは、イオンビームを生成するイオン源を含み得る。イオン源は、第2のチャンバ内に配置され、イオンビームは堆積領域に当たる。イオン源は、イオンビームが堆積フラックスと重ならないように配置され得る。さらに、堆積システムは、インサイチュモニタリングシステムを含み得、このモニタリングシステムは、堆積中に薄膜の特性をモニタリングする。
【0016】
本発明は、さらに、均一の薄膜を堆積させる方法を特徴とし、この方法は、第1の圧力にて堆積フラックスを生成することを含む。第1の圧力よりも小さい第2の圧力の基板は、堆積フラックスに露出される。堆積フラックスは、マグネトロンスパッタにより生成され得る。1実施形態において、堆積フラックスはアパーチャを通過させられる。1実施形態において、基板は、イオンビームに露出される。イオンビームは、堆積フラックスと重なり得、同相(in−phase)イオンビーム加工のために用いられ得る。さらに、イオンビームは、堆積フラックスと重なり得ず、位相が異なる(out−of phase)イオンビーム加工のために用いられ得る。
【0017】
基板は、第1の運動および第2の運動を用いて、堆積フラックスに対応して走査され得る。2重走査運動は、薄膜の均一性を改善する。第1の運動の走査速度は、第2の運動の走査速度よりも大きい。1実施形態において、第1の運動は、回転走査速度を有する回転運動であり、第2の運動は、並進走査速度を有する並進運動である。回転運動の回転速度は、並進走査速度よりも、少なくとも5倍大きくなり得る。1実施形態において、基板は、第1の運動および第2の運動のうちの少なくとも1つにて堆積フラックスに対応してオーバースキャンされる。
【0018】
本発明は、さらに、イオンビームによって支援される堆積システムを特徴とし、このシステムは、第1のチャンバ内に配置される堆積源を含む。堆積源は、中性原子および分子を含む堆積フラックスを生成する。堆積源は、マグネトロンスパッタ源であり得る。イオン源は、イオンビームが堆積フラックスと重ならないように配置される。
【0019】
基板支持体は、第2のチャンバ内に配置される。第2のチャンバ内の圧力は、第1のチャンバ内の圧力よりも小さい。イオン源は、第2のチャンバ内に配置され、イオンビームは基板支持体上の堆積領域に当たる。イオン源は、イオンビーム支援プロセスのために用いられるイオンを生成する。
【0020】
2重走査システムは、第1の運動および第2の運動を用いて、アパーチャに対応して基板支持体を走査する。第1の運動の走査速度は、第2の運動の走査速度よりも実質的に大きい。第1の運動および第2の運動のうちの少なくとも1つの走査速度は、堆積中に時間の経過とともに変動し得る。2重走査システムは、一定の回転速度で基板支持体を走査する回転走査システム、および一定の並進速度でアパーチャに対応して基板支持体を走査する並進走査システムを含む。回転運動の回転速度は、並進運動の並進速度よりも、少なくとも5倍大きくなり得る。
【0021】
1実施形態において、堆積システムは、堆積フラックスの経路内に配置されるアパーチャを規定するシールドを含む。シールドは、堆積フラックスがアパーチャを通るようにし、堆積フラックスが、シールドを通過して他の至る所に伝播することを実質的に妨害する。アパーチャは、伝送された堆積フラックスを増加させるように形作られ得る。アパーチャは、さらに、オーバースキャン領域を低減するように形作られ得る。1実施形態において、2重走査システムは、インサイチュモニタリングシステムを含み、このモニタリングシステムは、堆積中に薄膜の特性をモニタリングする。
【0022】
本発明は、さらに、位相が異なるイオンビーム支援堆積の方法を特徴とする。この方法は、第1の圧力にて堆積フラックスを生成する工程を包含する。堆積フラックスは、マグネトロンスパッタにより生成され得る。堆積フラックスは、第2の圧力で基板上に堆積され得る。第2の圧力は、第1の圧力よりも小さい。基板は、堆積フラックスと重ならないイオンビームに露出される。
【0023】
1実施形態において、基板は、第1の運動および第2の運動を用いて、堆積フラックスに対応して走査される。2重走査運動は、基板上に均一の薄膜を堆積させる。1実施形態において、第1の運動は、回転走査速度を有する回転運動であり、第2の運動は、並進走査速度を有する並進運動である。第1の運動の走査速度は、第2の運動の走査速度よりも大きくなり得る。回転運動の回転速度は、並進走査速度よりも、少なくとも5倍大きくなり得る。
【0024】
1実施形態において、堆積フラックスは、アパーチャを通過させられる。1実施形態において、基板は、第1の運動および第2の運動のうちの少なくとも1つにて堆積フラックスに対応してオーバースキャンされる。
【0025】
(図面の簡単な説明)
本発明は、添付の請求項における特徴を用いて説明される。本発明の上述のおよびさらなる利点は、添付の図面と関連して、以下の説明を参照してより良く理解され得る。図面において、同じ数字は、種々の図における同じ構成要素および機能を示す。図面は、必ずしも縮尺どおりではなく、その代わり、本発明の原理を図示が強調される。
【0026】
(詳細な説明)
高度に均一の薄膜コーティングを必要とする複数のデバイスがある。例えば、光ファイバ通信システム等の特定の用途のための光学フィルタは、各層が正確な厚さを有する、高度に均一な薄膜の複数の層を必要とし得る。光ファイバ通信システムは、現在、広く用いられている。最近、インターネット、高速データリンク、ビデオサービスおよび無線サービス等の新しい通信サービスが、帯域幅の必要性を劇的に増加させる結果になった。データトラフィックは、現在、1年に80%の割合で増加し、音声トラフィックは、現在、1年に10%の割合で増加している。
【0027】
光ファイバ通信システムにおいて帯域幅を増加させる1つの方法は、光ファイバ内を伝播する光の波長の数を増加させることである。波長分割多重(WDM)は、光学伝送技術(optical transport technology)であり、複数の波長を同じ光ファイバで伝播し、従って、ファイバ毎に総帯域幅(aggregate bandwidth)を効果的に増加させ、各波長のビットレートの合計にする。毎秒1テラビットよりも大きい帯域幅は、WDMベースの通信システムにおいて明示されている。
【0028】
高密度波長分割多重(DWDM)は、多数の波長を用いてWDM技術をインプリメントする技術である。DWDMは、通常、単一の光ファイバで40波長より多くを伝播するWDM技術を説明するために用いられる。波長の数が増加すると、チャンネル幅およびチャンネル間隔(spacing)は減少する。DWDM通信システムにおいて、必要とされるチャンネル幅およびチャンネル間隔を達成するために、高品質、高性能の光学フィルタが必要とされる。これらの光学フィルタは、1.3μm〜1.55μmの波長スペクトルにわたって、低損失および狭帯域伝送特性を、通常の動作環境において安定した良好な機械的特性を伴って示さなければならない。
【0029】
DWDM通信システムは、複数の帯域フィルタ(band−pass filter)を必要とし、この帯域フィルタは、システムにおいて伝播する他の波長(チャンネル)から単一の波長(チャンネル)を分離し得る。DWDM通信システムにおいて帯域フィルタとして用いられる光学フィルタの1タイプは、ファブリーペロ干渉フィルタである。ファブリーペロフィルタは、λ/2層により分離された2つの高反射率多層を備える。動作において、λ/2空間層(space layer)における複数の干渉は、フィルタ出力スペクトル特性を複数のλ/2空間層である波長の狭帯域にわたって、急激に最大限に到達させる。
【0030】
DWDM通信システムにおいて用いられる別のタイプの光学フィルタは、誘電体薄膜干渉フィルタである。これらのフィルタは、高屈折率および低屈折率の代替層を含む。各層は、λ/4の厚さである。動作中に、高屈折率の層から反射された光は、位相のずれを被らないが、低屈折率の層から反射された光は、位相が180度ずれる。連続する反射により、正面にて構造的に組合され(recombine)、狭い波長範囲を有する高度に反射されるビームを生成する。この狭い範囲外に波長を有する光は、ごく低い強度のレベルにて反射される。
【0031】
誘電体薄膜干渉フィルタは、高屈折率の材料の層および低屈折率の材料の層がガラス基板上に交互に堆積されることにより製作され得る。例えば、SiO2とTa2O5とが交互の層が用いられ得る。フィルタにわたる屈折率および均一性は、所望のフィルタ特性を達成するために、非常に高い精度で制御されなければならない。
【0032】
図4は、本発明による、差動ポンプ動作を用いる堆積システム100の模式図を示す。1実施形態において、堆積システム100は、スパッタ堆積システムである。しかしながら、任意のタイプの堆積システムが、本発明により用いられ得る。スパッタ堆積は、特に多目的な堆積技術である。周期表におけるほとんどすべての元素を含む薄膜は、スパッタ堆積により堆積されている。合金および化合物は、通常、薄膜の中にスパッタ堆積され得、この薄膜は、ターゲット材料の組成を維持する。さらに、組成は、比較的高い精度で制御され得る。
【0033】
差動ポンプ動作を用いる堆積システム100は、堆積チャンバ102を含み、このチャンバは、材料を基板上に堆積させるために適切なように圧力を維持する。システム100は、さらに、堆積源102を含む。堆積源は、任意のタイプの堆積源であってもよい。1実施形態において、堆積源104は、スパッタ堆積源104である。スパッタ堆積源104は、複数ターゲットスパッタ堆積源であり得る。スパッタ堆積源104は、さらに、2つ以上の材料をスパッタリングする複数のスパッタ堆積源であり得る。複数のターゲットまたは複数の源のスパッタ堆積源は、複数層の薄膜を基板上に堆積させるために用いられる。
【0034】
1実施形態において、堆積源104は、イオンビームスパッタ堆積源である。別の実施形態において、堆積源104は、マグネトロンスパッタ堆積源である。マグネトロンスパッタ堆積源は、ダイオードデバイス、磁石およびターゲットを備える。スパッタターゲットは、包囲するガス内で絶縁破壊を引き起こし、プラズマを持続するために十分な高さの負の電位にされる。磁石は、電子を捕獲するために、ターゲットの背後で磁場を生成するように用いられ、これにより、イオンの衝撃効率を強化する。マグネトロン源は有利である。なぜなら、この源は、比較的高いスパッタフラックスを生成するからである。さらに、マグネトロンスパッタ源は、大きい領域を堆積するために用いられ得、通常、基板を比較的わずかに加熱する。
【0035】
堆積源104は、堆積源密閉箱(deposition source enclosure)106の内部に配置される。堆積源密閉箱106は、アパーチャ108を備える、分離されたチャンバである。このアパーチャは、所望の量の堆積フラックス110を堆積チャンバ102の中に通過させる。源密閉箱106は圧力を維持する。この圧力は、実質的に、堆積チャンバ102の圧力に依存しない。アパーチャ108の領域は、堆積源密閉箱106と堆積チャンバ102との間に所望の圧力差を維持するように選択される。
【0036】
1実施形態において、堆積システム100は、複数の堆積源密閉箱を備え、これらの密閉箱は、図5との関連で説明されるように、回転軸上に取り付けられる。複数の堆積密閉箱の各々は堆積源を備え、この源は、異なった材料または異なった材料組成のスパッタターゲットを含む。複数の堆積源密閉箱を備えることは、複数層の薄膜を堆積させるために有用である。
【0037】
堆積システム100において分離した堆積源密閉箱106を用いる1つの利点は、堆積の結果として、所望でない材料の堆積が堆積源密閉箱106内に実質的に含まれないことである。この特徴は、堆積チャンバ102の清浄度を維持し、従って、堆積チャンバ102に対して行なわれなければならない保守の必要性を低減する。さらに、堆積源密閉箱106は、堆積チャンバ102とは別に清浄され得る。このことは、さらに、堆積チャンバ102に対して行なわれなければならない保守の必要性を低減する。堆積源密閉箱106の内部面112は、例えば、ビードブラスチングにより粗面化され得、所望でない堆積材料の除去を容易にする。
【0038】
堆積システム100において分離した堆積源密閉箱104を用いる別の利点は、堆積源密閉箱104内部の圧力が、堆積チャンバ102における圧力よりも実質的に高くなり得ることである。圧力差は、約10の係数であり得る。例えば、堆積源密閉箱106内の圧力は、約2〜5X10−3トルであり、堆積チャンバ102内の圧力は、約2〜5X10−4トルであり得る。
【0039】
堆積源密閉箱106を基板と比べて比較的高い圧力にて維持することは有利である。なぜなら、堆積源104は、比較的高い堆積フラックスを生成するからである。さらに、基板上に堆積された材料は、比較的高い純度を有する。なぜなら、比較的小さい背景圧力が、所望でない不純物および汚染を低減するからである。特に、堆積チャンバ102よりも高い圧力にて堆積源密閉箱を維持することは、堆積された薄膜におけるアルゴンの濃度を比較的低くする。
【0040】
堆積システム100は、シールド114を含み、このシールドは、堆積フラックス110の経路内に配置されるアパーチャ116を規定する。シールド114は、堆積源104から数インチ以下の距離に配置され得る。シールド114は、堆積フラックス110がアパーチャ116を通るようにし、堆積フラックスが、シールドを通過して他の至る所に伝播することを実質的に妨害する。アパーチャ116は、基板に到達する堆積フラックス110を空間的に規定する。
【0041】
基板支持体118は、堆積フラックス110の経路におけるシールド114により規定されるアパーチャ116の近傍に配置される。基板支持体118は、シールド114から、および堆積源密閉箱106内のアパーチャから数インチ以下の距離に配置されてもより。基板支持体118を堆積源104の至近距離に配置することは有利である。なぜなら、比較的高い密度の堆積フラックス110が基板に到達し、従って、堆積速度が比較的速くなるからである。1実施形態において、基板支持体118は円板を含む。基板支持体118は、複数の基板120を保持するが、特定の用途においては1つの基板のみを保持し得る。
【0042】
堆積システム100は、さらに、2重走査システム122を含む。2重走査システムは、第1の運動および第2の運動を用いて、基板支持体118をアパーチャ108に対応して走査する走査システムを意味する。第1の運動および第2の運動は、並進運動または回転運動等の、任意のタイプの運動であり得る。第1のタイプの運動および第2のタイプの運動は同じか、または異なったタイプの運動であり得る。例えば、1実施形態において、2重走査システム122は、並進運動および回転運動を用いて走査する。別の実施形態において、2重走査システム122は、第1の並進運動および第2の並進運動を用いて走査する。
【0043】
第1の運動および第2の運動の走査速度は異なり得、別々に制御され得る。走査速度は、運動のタイプに依存する回転速度または並進速度であり得る。1実施形態において、1つの運動の走査速度が、他の運動の走査速度よりも実質的に大きい。例えば、1つの運動の走査速度が、他のタイプの運動の走査速度よりも5倍大きくなり得る。1実施形態において、第1のタイプの運動および第2のタイプの運動のうちの少なくとも1つの走査速度は、堆積中に時間の経過とともに変化する。
【0044】
2重走査システム122は、2つの運動を用いて、基板支持体118をアパーチャ108に対応して走査する任意のタイプの走査システムであり得る。1実施形態において、2重走査システム122は、回転走査システム124および並進走査システム126を含む。回転走査システム124はシャフト128を備え、このシャフトは、基板支持体118に回転するように取り付けられ、真空供給桶130を通って配置される。
【0045】
シャフト128は、電動機132によって回転速度にて回転される。1実施形態において、電動機132は、1.000RPMよりも大きい回転速度にてシャフト128を回転させる。電動機132は、電動機密閉箱の内部に配置され得、ベロー136を有する堆積チャンバ102に取り付けられる。これは、電動機132が堆積チャンバ102の表面に沿って並進することを可能にする。これは、さらに、電動機密閉箱134に大気圧がかかることを可能にし、このことは、堆積システム100を簡略化し、システム全体のコストを低減する。
【0046】
並進走査システム126は、直線駆動機構(linear drive mechanism)138を含む。この直線駆動機構は、基板支持体118およびシールド114によって規定されたアパーチャ116のうちの少なくとも1つを特定の並進速度にて直線方向に並進運動させる。図4に示される実施形態において、正しい位置に固定された直線駆動機構138は、基板支持体118に結合され、この基板支持体118を、シールド114によって規定されたアパーチャ116に対応して並進運動させる。他の実施形態において、直線駆動機構138は、シールド114に結合され、アパーチャ116を基板支持体118に対応して並進運動させる。本実施形態において、直線駆動機構138は、さらに、堆積源密閉箱106に結合されてもよい。
【0047】
1実施形態において、2重走査システム122は、堆積された薄膜の均一性を最大化するために非常に平滑な運動を引き起こすように設計される。例えば、2重走査システム122は、空気軸受け駆動装置を備え得る。この駆動装置は、非常に平滑な運動を生成し、この運動は正確に制御され得る。
【0048】
1実施形態において、1次元における走査速度は、他の方向での走査速度よりもはるかに速い。はるかに速いとは、1つの走査速度が他の走査速度よりも5倍速いことを意味する。他の走査速度と比べてはるかに速い1つの走査速度を用いることは、厚さの均一性におけるリップルを低減する。例えば、回転速度は、直線並進速度よりもはるかに速くなり得る。1実施形態において、回転運動は、並進運動の並進速度よりも、少なくとも5倍大きい。高度な均一性は、約1.000〜3.000RPMの、比較的速い回転速度、および毎秒約0.5〜4インチの比較的低速度の直線走査を用いることによって達成され得る。
【0049】
1実施形態において、少なくとも1つの運動の走査速度は、均一性を改善するために、堆積中に変化する。走査速度は、堆積中の時間関数として変動し得る。走査速度は、さらに、基板支持体118、およびシールド114によって規定されるアパーチャ116の相対位置の関数として変動し得る。例えば、走査速度の少なくとも1次元の変更は、半径方向の均一性の作用を少なくとも部分的に補償するために用いられ得る。いくつかのシステムにおいて、堆積フラックス110は、アパーチャ116の中央から半径方向の位置の関数である。走査速度の定数1/Rの訂正が直線並進信速度に適用され得、半径方向の均一性の作用を補償する。
【0050】
1実施形態において、堆積された薄膜において厚さの変動を生成するために、少なくとも1つの運動の走査速度が堆積中に変更され、薄膜光学フィルタの周波数特性を変更する。例えば、走査速度は、基板支持体118、およびシールド114によって規定されたアパーチャの相対位置の関数として変更され得、同時に、中心の波長が異なった薄膜フィルタを生成する。このような能力は、DWDM通信システム用の薄膜フィルタを大量生産するために重要である。
【0051】
本発明の2重走査システム122の他の複数の実施形態がある。少なくとも2つの運動を用いる、基板支持体118の走査、アパーチャ116の走査および/または堆積源密閉箱106の走査を任意に組み合わせることは、本発明により均一性を改善する。例えば、1実施形態において、基板支持体118は固定され、アパーチャ114および堆積源密閉箱106は2つの運動を用いて層アされる。別の実施形態において、基板支持体118は、1方の運動を用いて走査され、アパーチャ108または堆積源密閉箱106は、他方の運動を用いて走査される。
【0052】
本発明の2重走査システム122の1つの利点は、高度の均一性が取得され得、ここで、均一性は、スパッタターゲットのライフサイクル等の堆積源104のパラメータに依存しないことである。すなわち、高度の均一性は、ターゲットの物理的条件に関係無く取得され得る。
【0053】
1実施形態において、堆積システム100は、イオン源140を含み、このイオン源は、イオンビーム支援プロセスのために用いられるイオンビーム142を生成する。アルゴンまたは酸素等の気体、あるいは気体の混合物は、イオン源140の中に導入される。プラズマは、イオン源140内で生成される。イオンは、複数のアパーチャ電極を用いてプラズマから抽出され、その後、加速される。1実施形態において、イオンは、100eV〜500eVの範囲のエネルギーに加速される。
【0054】
イオン源140は、基板支持体118から数インチ以下の距離に配置され得る。イオン源140を基板支持体118の至近距離に配置することは、イオンビーム142の密度を高める。1実施形態において、イオン源140は、基板支持体118および堆積源密閉箱106に対応した位置であり、従って、イオンビーム142および堆積フラックス110は重ならない(図4に図示)。このような構成は、位相が異なるイオンビーム支援プロセスを実行するために用いられ得、ここで、イオンビーム142および堆積フラックス110は、基板120に交互に当たる。すなわち、例えば、堆積フラックス110は、走査の一方の部分の間、基板120に当たり、イオンビーム142は、走査の他方の(重ならない)部分の間、基板120に当たる。
【0055】
イオン源140は、酸素ビームを生成する酸素イオン源であり得る。酸素イオン源は、位相が異なる酸化(out−of−phase oxidation)のために用いられ得る。例えば、酸素イオン源は、多層堆積間に堆積された薄膜を酸化するために用いられ得る。堆積チャンバの外にイオン源を配置することは、多数の利点を有する。1つの利点は、このようなイオン源は、比較的高い酸素流量であっても、酸素の汚染(すなわち、ターゲット材料の所望でない酸化)等のターゲット材料の汚染を引き起こさない。
【0056】
1実施形態において、堆積システム100は、堆積フラックス110をモニタリングする検出器144を備える。検出器144は、薄膜の厚さおよび/または堆積速度を測定する水晶発振器であり得る。1実施形態において、シールド114は、堆積フラックス110の一部を通過させる第2のアパーチャ(図示せず)を含む。検出器144は、第2のアパーチャの背後に配置され、堆積フラックス110を検出および測定する。堆積フラックス110の測定は、より均一な堆積フラックス110を生成する工程を包含する種々の用途のために堆積源104のパラメータを変更するために用いられ得る。さらに、堆積フラックス110の測定は、回転走査システム124の回転速度および/または並進走査システム126の並進速度を制御するために用いられ得る。
【0057】
1実施形態において、堆積システム100は、単一の波長光ビームを生成する、チューナブルレーザ等の光源を有するインサイチュ薄膜モニタを備える。チューナブルレーザの波長が選択され、堆積材料がレーザ光の一部を吸収する。レーザは、従って、堆積領域および基板120に伝播する。
【0058】
検出器は、基板120の裏側の近傍に配置される。検出器は、堆積領域および基板120を通って伝送される光の強度をモニタリングする。膜の厚さが厚くなると、光ビームのより大きい部分が薄膜の中に吸収され、伝送された、従って検出された光ビームの強度は低くなる。厚さおよび堆積速度は、検出された光ビームの強度の測定から規定され得る。この情報は堆積プロセスを制御するために用いられ得る。
【0059】
図5は、本発明による、差動ポンプ動作を用いる堆積システム100の1実施形態の3次元模式図を示す。堆積チャンバ102は裁断されているので、2重走査システム122、基板支持体118、複数の多重スパッタ源密閉箱106、およびイオン源140が可視である。図4は、堆積チャンバ102を排気する真空ポンプ150を図示する。
【0060】
図5に示される2重走査システム100は、基板支持体118に回転するように取り付けられたシャフトを有する回転走査システム124を備える。シャフトは、電動機132により回転される。並進走査システム122は、直線駆動機構138を備え、この機構は並進速度にて基板支持体118を並進させる。
【0061】
図6は、本発明の堆積装置を用いて、基板120をオーバースキャンする方法を示す。本発明のオーバースキャン方法は、走査の範囲を拡大して、エッジ効果を取り除くことにより、堆積された薄膜の均一性を改善する。1実施形態において、所望の堆積領域200(すなわち、均一の薄膜が所望される領域)は、円または環の形状である。オーバースキャン領域202は、円のエッジに対応する。オーバースキャン領域202は、直線駆動機構138(図4)が方向を変更する場所に対応する領域である。
【0062】
オーバースキャンの方法は、直線駆動機構138を直線方向で、所望の堆積領域200を著しく通過して並進させる工程を包含し、従って所望の堆積領域200は、等しい量のスパッタフラックス110に露出される。1実施形態において、複数の基板120は、所望の堆積領域200に配置される。別の実施形態において、1つの大きい基盤が基板支持体118上に配置され、堆積の後、基板から所望の堆積領域が切り裂かれるか、または切断される。
【0063】
(等価物)
本発明は、特に、特定の好適な実施形態を参照して示され、かつ説明されたが、添付の請求項により定義された本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、形式および詳細の種々の変更が行なわれ得ることが当業者によって理解される。例えば、本明細書中で説明される薄膜を堆積させる方法および装置は、エッチング薄膜に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、従来技術の電子ビーム蒸着堆積システム(erectron beam evapotation deposition system)の模式図を示す。
【図2】
図2は、従来技術のイオンビームスパッタ堆積システムの模式図を示す。
【図3】
図3は、従来技術のマグネトロンスパッタ堆積システムの模式図を示す。
【図4】
図4は、本発明による、差動ポンプ動作を用いる堆積システムの模式図を示す。
【図5】
図5は、本発明による、差動ポンプ動作を用いる堆積装置の1実施形態の3次元模式図を示す。
【図6】
図6は、本発明の差動ポンプ動作を用いる堆積装置を用いて基板をオーバースキャンする方法を示す。
(関連出願)
本出願は、仮特許出願シリアル番号第60/266,114号(2001年2月2日出願)の優先権を主張し、その開示の全体は、参考のため、本明細書中に援用される。本出願は、さらに、仮特許出願シリアル番号第60/217,049号(2000年7月10日出願)に関し、その開示の全体は、参考のため、本明細書中に援用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して、薄膜の堆積およびエッチングシステムに関する。特に、本発明は、非常に高度な均一性を有する薄膜を堆積させる方法および装置に関する。本発明は、さらに、材料を、高度に均一なエッチング速度(etch rate)でエッチングする方法および装置に関する。
【0003】
(発明の背景)
薄膜を基板に堆積させるために用いられる3つの一般的な技術がある。これらの技術は、蒸着(evaporation)、イオンビーム堆積(ion beam deposition)およびマグネトロンスパッタ(sputtering)である。図1は、従来技術の電子ビーム蒸着堆積システム10の模式図を示す。蒸着システム10は、真空チャンバ12の中に備えられる。電子銃14は電子ビームを生成し、この電子ビームは、堆積材料を含む坩堝(crucible)18を、堆積材料を蒸発させる温度にまで加熱する。電子ビームは、磁石20によって偏向される。この磁石は、電子ビームが坩堝18内の所望の位置に当たるようにする。通常の蒸着システムは、複数の坩堝を有する。
【0004】
いくつかの蒸着システムは、複数の源および複数の電子銃を備えており、これらは2つ以上の源から堆積材料を生成し、その堆積材料を基板上に同時に堆積させる。あるいは、坩堝18を加熱するために発熱体(themal heating element)(図示せず)が用いられる。通常、複数の基板23を支持する基板支持体(substrate support)22は、蒸着材料の経路内に配置される。いくつかの公知の蒸着システムでは、堆積される薄膜の均一性を高めるために、基板支持体22が電動機24により回転される。
【0005】
図2は、従来技術のイオンビームスパッタ堆積システム50の模式図を示す。イオンビームスパッタ堆積システム50は、真空チャンバ52の中に備えられる。イオン源54はイオンビーム56を生成し、このイオンビームは、1つ以上のターゲット(target)58に方向付けられる。イオンビーム56は、ターゲット58に当たり、スパッタフラックス(sputter flux)60によりターゲット58から中性原子をスパッタリングする。通常、複数の基板64を支持する基板支持体62は、スパッタフラックス60の経路内に配置される。スパッタフラックス60は、基板に衝撃を与え、これにより、スパッタリングされた薄膜を堆積させる。スパッタリングされた薄膜の均一性を高めるために、基板支持体62は、電動機66により回転されてもよい。イオンビームスパッタリングは有利である。なぜなら、これは、衝撃イオン(bombarding ion)のエネルギー密度および電流密度を独立して制御することを可能にするからである。
【0006】
図3は、従来技術のマグネトロンスパッタ堆積システム80の模式図を示す。マグネトロンスパッタ堆積システム80は、真空チャンバ82の中に備えられる。マグネトロンスパッタ堆積システム80は、アノード84およびカソード86を有するダイオードデバイスを含む。磁石88は、カソード86の背後に配置される。2つの環状のカソードおよび円板形状のアノードが示されるが、いくつかの他の公知の形状がある。
【0007】
カソード86には、包囲するガス内でブレークダウン(breakdown)を引き起こしてプラズマ90を持続させるために十分な高さの負の電位になるようにバイアスがかけられる。磁石88は、カソード86の背後に電磁場92を生成し、この電磁場92は、カソード86によって生成された電子を捕獲する。電子は、プラズマ90内の螺旋経路においてエネルギーを損失し、アノード84によって収集される。電子は、プラズマ90内でイオン94が衝撃を与える効率を強化する。中性原子96は、スパッタフラックス98によってカソード86からスパッタリングされる。スパッタフラックス98は、基板64に衝撃を与え、これにより、スパッタリングされた薄膜を基板64上に堆積させる。
【0008】
公知のシステムにおける基板は、通常、カソード86から離れたところに配置され、2〜10インチにわたって並ぶ。スパッタリングされた薄膜の均一性を高めるために、基板支持体62は、電動機66によって回転され得る。マグネトロンスパッタスパッタ(Magnetron sputter sputtering)は有利である。なぜなら、これは、堆積速度が比較的高く、堆積領域が大きく、基板があまり加熱されないからである。
【0009】
これらの公知の技術を用いて達成された堆積厚さの均一性は、基板平面で達成されたフラックスの均一性および基板を回転させるタイプによって制限される。フラックスの均一性には、ターゲットまたは堆積材料の欠陥が悪影響を及ぼし得、ホットスポットおよびコールドスポットを引き起こし、これは堆積速度に影響を及ぼす。通常、フラックスの均一性は、時間の経過とともに変化する。フラックスの均一性は、大きいターゲットを用いることによっておよび/またはターゲットから基板までの長い距離を用いることによって、いくらか改善され得る。しかしながら、ターゲットの大きさ、およびターゲットから基板までの距離には実質的な限界がある。高速光学通信システム用の光学フィルタ等の特定の用途は、これらの従来技術では達成され得ない薄膜を必要とする。
【0010】
(発明の要旨)
本発明は、差動ポンプ動作を用いる(differentially−pumped)堆積源および堆積チャンバを用いて薄膜を堆積させる方法および装置に関し、ここで、堆積源における圧力は、堆積チャンバ内の圧力よりも実質的に大きい。本発明は、さらに、堆積された薄膜をイオンビーム支援プロセス(ion beam assisted processing)のためのイオンビームを生成するイオン源を使用する方法および装置に関する。1実施形態において、イオンビームと堆積フラックス(deposition flux)は重ならず、イオンビームは、位相が異なるイオンビーム支援プロセスのために用いられる。堆積源およびイオンビーム源の両方は、基板から比較的短い距離を置き得る。これにより、基板は比較的高い密度のスパッタフラックスおよびイオンビームで基板を露光する。
【0011】
本発明の堆積システムの1実施形態は、差動ポンプ動作を用いるマグネトロンスパッタシステムである。マグネトロンスパッタシステムは、公知の堆積システムよりも多くの利点を有する。例えば、マグネトロンスパッタシステムは、高度な均一性およびランツーラン適合性(run−to−run consistency)を伴う、高純度、高密度の薄膜を、高い堆積速度で堆積させる。さらに、マグネトロンスパッタシステムのターゲットの寿命が長く、保守することが比較的容易である。薄膜の均一性は、スパッタフラックスをスパッタ堆積源からアパーチャに通し、その後、2次元運動等の2重走査運動(dual−scan motion)を用いて、スパッタフラックスに対応して基板を移動することによって改善され得る。薄膜の均一性は、さらに、1つの運動を他の運動よりも著しく高速で走査することによって改善され得る。さらに、薄膜の均一性は、オーバースキャン(over−scanning)することにより改善され得る。
【0012】
従って、本発明は、第1のチャンバに配置される堆積源を含む、差動ポンプ動作を用いる堆積システムを特徴にする。1実施形態において、堆積源は、マグネトロンスパッタ源である。別の実施形態において、堆積源は蒸着源である。堆積源は、中性原子および分子を含む堆積フラックスを生成する。
【0013】
シールドは、堆積フラックスの経路内に配置されるアパーチャを規定する。シールドは、堆積フラックスがアパーチャを通るようにし、堆積フラックスが、シールドを通過して他の至る所に伝播することを実質的に妨害する。アパーチャは、伝導された堆積フラックスを増加させるように形作られ得る。アパーチャは、さらに、オーバースキャン(over−scan)領域を低減するように形作られ得る。基板支持体は、シールドの近傍の第2のチャンバ内に配置される。第2のチャンバ内の圧力は、第1のチャンバ内の圧力よりも小さい。
【0014】
堆積システムは、さらに、2重走査(dual−scanning)システムを含み、この走査システムは、第1の運動および第2の運動で、アパーチャと対応して基板支持体を走査する。2重走査システムは、機械走査システムであり得る。第1の運動の走査速度は、第2の運動の走査速度よりも実質的に大きくなり得る。第1の運動および第2の運動のうちの少なくとも1つの走査速度は、さらに、堆積中に時間の経過とともに変動し得る。1実施形態において、2重走査システムは、回転走査システムおよび並進運動(translational scanning system)を含み、第1の運動は、回転速度を有する回転運動を含み、第2の運動は、並進速度を有する並進運動を含む。回転運動の回転速度は、並進運動の並進速度よりも、少なくとも5倍大きくなり得る。
【0015】
堆積システムは、イオンビームを生成するイオン源を含み得る。イオン源は、第2のチャンバ内に配置され、イオンビームは堆積領域に当たる。イオン源は、イオンビームが堆積フラックスと重ならないように配置され得る。さらに、堆積システムは、インサイチュモニタリングシステムを含み得、このモニタリングシステムは、堆積中に薄膜の特性をモニタリングする。
【0016】
本発明は、さらに、均一の薄膜を堆積させる方法を特徴とし、この方法は、第1の圧力にて堆積フラックスを生成することを含む。第1の圧力よりも小さい第2の圧力の基板は、堆積フラックスに露出される。堆積フラックスは、マグネトロンスパッタにより生成され得る。1実施形態において、堆積フラックスはアパーチャを通過させられる。1実施形態において、基板は、イオンビームに露出される。イオンビームは、堆積フラックスと重なり得、同相(in−phase)イオンビーム加工のために用いられ得る。さらに、イオンビームは、堆積フラックスと重なり得ず、位相が異なる(out−of phase)イオンビーム加工のために用いられ得る。
【0017】
基板は、第1の運動および第2の運動を用いて、堆積フラックスに対応して走査され得る。2重走査運動は、薄膜の均一性を改善する。第1の運動の走査速度は、第2の運動の走査速度よりも大きい。1実施形態において、第1の運動は、回転走査速度を有する回転運動であり、第2の運動は、並進走査速度を有する並進運動である。回転運動の回転速度は、並進走査速度よりも、少なくとも5倍大きくなり得る。1実施形態において、基板は、第1の運動および第2の運動のうちの少なくとも1つにて堆積フラックスに対応してオーバースキャンされる。
【0018】
本発明は、さらに、イオンビームによって支援される堆積システムを特徴とし、このシステムは、第1のチャンバ内に配置される堆積源を含む。堆積源は、中性原子および分子を含む堆積フラックスを生成する。堆積源は、マグネトロンスパッタ源であり得る。イオン源は、イオンビームが堆積フラックスと重ならないように配置される。
【0019】
基板支持体は、第2のチャンバ内に配置される。第2のチャンバ内の圧力は、第1のチャンバ内の圧力よりも小さい。イオン源は、第2のチャンバ内に配置され、イオンビームは基板支持体上の堆積領域に当たる。イオン源は、イオンビーム支援プロセスのために用いられるイオンを生成する。
【0020】
2重走査システムは、第1の運動および第2の運動を用いて、アパーチャに対応して基板支持体を走査する。第1の運動の走査速度は、第2の運動の走査速度よりも実質的に大きい。第1の運動および第2の運動のうちの少なくとも1つの走査速度は、堆積中に時間の経過とともに変動し得る。2重走査システムは、一定の回転速度で基板支持体を走査する回転走査システム、および一定の並進速度でアパーチャに対応して基板支持体を走査する並進走査システムを含む。回転運動の回転速度は、並進運動の並進速度よりも、少なくとも5倍大きくなり得る。
【0021】
1実施形態において、堆積システムは、堆積フラックスの経路内に配置されるアパーチャを規定するシールドを含む。シールドは、堆積フラックスがアパーチャを通るようにし、堆積フラックスが、シールドを通過して他の至る所に伝播することを実質的に妨害する。アパーチャは、伝送された堆積フラックスを増加させるように形作られ得る。アパーチャは、さらに、オーバースキャン領域を低減するように形作られ得る。1実施形態において、2重走査システムは、インサイチュモニタリングシステムを含み、このモニタリングシステムは、堆積中に薄膜の特性をモニタリングする。
【0022】
本発明は、さらに、位相が異なるイオンビーム支援堆積の方法を特徴とする。この方法は、第1の圧力にて堆積フラックスを生成する工程を包含する。堆積フラックスは、マグネトロンスパッタにより生成され得る。堆積フラックスは、第2の圧力で基板上に堆積され得る。第2の圧力は、第1の圧力よりも小さい。基板は、堆積フラックスと重ならないイオンビームに露出される。
【0023】
1実施形態において、基板は、第1の運動および第2の運動を用いて、堆積フラックスに対応して走査される。2重走査運動は、基板上に均一の薄膜を堆積させる。1実施形態において、第1の運動は、回転走査速度を有する回転運動であり、第2の運動は、並進走査速度を有する並進運動である。第1の運動の走査速度は、第2の運動の走査速度よりも大きくなり得る。回転運動の回転速度は、並進走査速度よりも、少なくとも5倍大きくなり得る。
【0024】
1実施形態において、堆積フラックスは、アパーチャを通過させられる。1実施形態において、基板は、第1の運動および第2の運動のうちの少なくとも1つにて堆積フラックスに対応してオーバースキャンされる。
【0025】
(図面の簡単な説明)
本発明は、添付の請求項における特徴を用いて説明される。本発明の上述のおよびさらなる利点は、添付の図面と関連して、以下の説明を参照してより良く理解され得る。図面において、同じ数字は、種々の図における同じ構成要素および機能を示す。図面は、必ずしも縮尺どおりではなく、その代わり、本発明の原理を図示が強調される。
【0026】
(詳細な説明)
高度に均一の薄膜コーティングを必要とする複数のデバイスがある。例えば、光ファイバ通信システム等の特定の用途のための光学フィルタは、各層が正確な厚さを有する、高度に均一な薄膜の複数の層を必要とし得る。光ファイバ通信システムは、現在、広く用いられている。最近、インターネット、高速データリンク、ビデオサービスおよび無線サービス等の新しい通信サービスが、帯域幅の必要性を劇的に増加させる結果になった。データトラフィックは、現在、1年に80%の割合で増加し、音声トラフィックは、現在、1年に10%の割合で増加している。
【0027】
光ファイバ通信システムにおいて帯域幅を増加させる1つの方法は、光ファイバ内を伝播する光の波長の数を増加させることである。波長分割多重(WDM)は、光学伝送技術(optical transport technology)であり、複数の波長を同じ光ファイバで伝播し、従って、ファイバ毎に総帯域幅(aggregate bandwidth)を効果的に増加させ、各波長のビットレートの合計にする。毎秒1テラビットよりも大きい帯域幅は、WDMベースの通信システムにおいて明示されている。
【0028】
高密度波長分割多重(DWDM)は、多数の波長を用いてWDM技術をインプリメントする技術である。DWDMは、通常、単一の光ファイバで40波長より多くを伝播するWDM技術を説明するために用いられる。波長の数が増加すると、チャンネル幅およびチャンネル間隔(spacing)は減少する。DWDM通信システムにおいて、必要とされるチャンネル幅およびチャンネル間隔を達成するために、高品質、高性能の光学フィルタが必要とされる。これらの光学フィルタは、1.3μm〜1.55μmの波長スペクトルにわたって、低損失および狭帯域伝送特性を、通常の動作環境において安定した良好な機械的特性を伴って示さなければならない。
【0029】
DWDM通信システムは、複数の帯域フィルタ(band−pass filter)を必要とし、この帯域フィルタは、システムにおいて伝播する他の波長(チャンネル)から単一の波長(チャンネル)を分離し得る。DWDM通信システムにおいて帯域フィルタとして用いられる光学フィルタの1タイプは、ファブリーペロ干渉フィルタである。ファブリーペロフィルタは、λ/2層により分離された2つの高反射率多層を備える。動作において、λ/2空間層(space layer)における複数の干渉は、フィルタ出力スペクトル特性を複数のλ/2空間層である波長の狭帯域にわたって、急激に最大限に到達させる。
【0030】
DWDM通信システムにおいて用いられる別のタイプの光学フィルタは、誘電体薄膜干渉フィルタである。これらのフィルタは、高屈折率および低屈折率の代替層を含む。各層は、λ/4の厚さである。動作中に、高屈折率の層から反射された光は、位相のずれを被らないが、低屈折率の層から反射された光は、位相が180度ずれる。連続する反射により、正面にて構造的に組合され(recombine)、狭い波長範囲を有する高度に反射されるビームを生成する。この狭い範囲外に波長を有する光は、ごく低い強度のレベルにて反射される。
【0031】
誘電体薄膜干渉フィルタは、高屈折率の材料の層および低屈折率の材料の層がガラス基板上に交互に堆積されることにより製作され得る。例えば、SiO2とTa2O5とが交互の層が用いられ得る。フィルタにわたる屈折率および均一性は、所望のフィルタ特性を達成するために、非常に高い精度で制御されなければならない。
【0032】
図4は、本発明による、差動ポンプ動作を用いる堆積システム100の模式図を示す。1実施形態において、堆積システム100は、スパッタ堆積システムである。しかしながら、任意のタイプの堆積システムが、本発明により用いられ得る。スパッタ堆積は、特に多目的な堆積技術である。周期表におけるほとんどすべての元素を含む薄膜は、スパッタ堆積により堆積されている。合金および化合物は、通常、薄膜の中にスパッタ堆積され得、この薄膜は、ターゲット材料の組成を維持する。さらに、組成は、比較的高い精度で制御され得る。
【0033】
差動ポンプ動作を用いる堆積システム100は、堆積チャンバ102を含み、このチャンバは、材料を基板上に堆積させるために適切なように圧力を維持する。システム100は、さらに、堆積源102を含む。堆積源は、任意のタイプの堆積源であってもよい。1実施形態において、堆積源104は、スパッタ堆積源104である。スパッタ堆積源104は、複数ターゲットスパッタ堆積源であり得る。スパッタ堆積源104は、さらに、2つ以上の材料をスパッタリングする複数のスパッタ堆積源であり得る。複数のターゲットまたは複数の源のスパッタ堆積源は、複数層の薄膜を基板上に堆積させるために用いられる。
【0034】
1実施形態において、堆積源104は、イオンビームスパッタ堆積源である。別の実施形態において、堆積源104は、マグネトロンスパッタ堆積源である。マグネトロンスパッタ堆積源は、ダイオードデバイス、磁石およびターゲットを備える。スパッタターゲットは、包囲するガス内で絶縁破壊を引き起こし、プラズマを持続するために十分な高さの負の電位にされる。磁石は、電子を捕獲するために、ターゲットの背後で磁場を生成するように用いられ、これにより、イオンの衝撃効率を強化する。マグネトロン源は有利である。なぜなら、この源は、比較的高いスパッタフラックスを生成するからである。さらに、マグネトロンスパッタ源は、大きい領域を堆積するために用いられ得、通常、基板を比較的わずかに加熱する。
【0035】
堆積源104は、堆積源密閉箱(deposition source enclosure)106の内部に配置される。堆積源密閉箱106は、アパーチャ108を備える、分離されたチャンバである。このアパーチャは、所望の量の堆積フラックス110を堆積チャンバ102の中に通過させる。源密閉箱106は圧力を維持する。この圧力は、実質的に、堆積チャンバ102の圧力に依存しない。アパーチャ108の領域は、堆積源密閉箱106と堆積チャンバ102との間に所望の圧力差を維持するように選択される。
【0036】
1実施形態において、堆積システム100は、複数の堆積源密閉箱を備え、これらの密閉箱は、図5との関連で説明されるように、回転軸上に取り付けられる。複数の堆積密閉箱の各々は堆積源を備え、この源は、異なった材料または異なった材料組成のスパッタターゲットを含む。複数の堆積源密閉箱を備えることは、複数層の薄膜を堆積させるために有用である。
【0037】
堆積システム100において分離した堆積源密閉箱106を用いる1つの利点は、堆積の結果として、所望でない材料の堆積が堆積源密閉箱106内に実質的に含まれないことである。この特徴は、堆積チャンバ102の清浄度を維持し、従って、堆積チャンバ102に対して行なわれなければならない保守の必要性を低減する。さらに、堆積源密閉箱106は、堆積チャンバ102とは別に清浄され得る。このことは、さらに、堆積チャンバ102に対して行なわれなければならない保守の必要性を低減する。堆積源密閉箱106の内部面112は、例えば、ビードブラスチングにより粗面化され得、所望でない堆積材料の除去を容易にする。
【0038】
堆積システム100において分離した堆積源密閉箱104を用いる別の利点は、堆積源密閉箱104内部の圧力が、堆積チャンバ102における圧力よりも実質的に高くなり得ることである。圧力差は、約10の係数であり得る。例えば、堆積源密閉箱106内の圧力は、約2〜5X10−3トルであり、堆積チャンバ102内の圧力は、約2〜5X10−4トルであり得る。
【0039】
堆積源密閉箱106を基板と比べて比較的高い圧力にて維持することは有利である。なぜなら、堆積源104は、比較的高い堆積フラックスを生成するからである。さらに、基板上に堆積された材料は、比較的高い純度を有する。なぜなら、比較的小さい背景圧力が、所望でない不純物および汚染を低減するからである。特に、堆積チャンバ102よりも高い圧力にて堆積源密閉箱を維持することは、堆積された薄膜におけるアルゴンの濃度を比較的低くする。
【0040】
堆積システム100は、シールド114を含み、このシールドは、堆積フラックス110の経路内に配置されるアパーチャ116を規定する。シールド114は、堆積源104から数インチ以下の距離に配置され得る。シールド114は、堆積フラックス110がアパーチャ116を通るようにし、堆積フラックスが、シールドを通過して他の至る所に伝播することを実質的に妨害する。アパーチャ116は、基板に到達する堆積フラックス110を空間的に規定する。
【0041】
基板支持体118は、堆積フラックス110の経路におけるシールド114により規定されるアパーチャ116の近傍に配置される。基板支持体118は、シールド114から、および堆積源密閉箱106内のアパーチャから数インチ以下の距離に配置されてもより。基板支持体118を堆積源104の至近距離に配置することは有利である。なぜなら、比較的高い密度の堆積フラックス110が基板に到達し、従って、堆積速度が比較的速くなるからである。1実施形態において、基板支持体118は円板を含む。基板支持体118は、複数の基板120を保持するが、特定の用途においては1つの基板のみを保持し得る。
【0042】
堆積システム100は、さらに、2重走査システム122を含む。2重走査システムは、第1の運動および第2の運動を用いて、基板支持体118をアパーチャ108に対応して走査する走査システムを意味する。第1の運動および第2の運動は、並進運動または回転運動等の、任意のタイプの運動であり得る。第1のタイプの運動および第2のタイプの運動は同じか、または異なったタイプの運動であり得る。例えば、1実施形態において、2重走査システム122は、並進運動および回転運動を用いて走査する。別の実施形態において、2重走査システム122は、第1の並進運動および第2の並進運動を用いて走査する。
【0043】
第1の運動および第2の運動の走査速度は異なり得、別々に制御され得る。走査速度は、運動のタイプに依存する回転速度または並進速度であり得る。1実施形態において、1つの運動の走査速度が、他の運動の走査速度よりも実質的に大きい。例えば、1つの運動の走査速度が、他のタイプの運動の走査速度よりも5倍大きくなり得る。1実施形態において、第1のタイプの運動および第2のタイプの運動のうちの少なくとも1つの走査速度は、堆積中に時間の経過とともに変化する。
【0044】
2重走査システム122は、2つの運動を用いて、基板支持体118をアパーチャ108に対応して走査する任意のタイプの走査システムであり得る。1実施形態において、2重走査システム122は、回転走査システム124および並進走査システム126を含む。回転走査システム124はシャフト128を備え、このシャフトは、基板支持体118に回転するように取り付けられ、真空供給桶130を通って配置される。
【0045】
シャフト128は、電動機132によって回転速度にて回転される。1実施形態において、電動機132は、1.000RPMよりも大きい回転速度にてシャフト128を回転させる。電動機132は、電動機密閉箱の内部に配置され得、ベロー136を有する堆積チャンバ102に取り付けられる。これは、電動機132が堆積チャンバ102の表面に沿って並進することを可能にする。これは、さらに、電動機密閉箱134に大気圧がかかることを可能にし、このことは、堆積システム100を簡略化し、システム全体のコストを低減する。
【0046】
並進走査システム126は、直線駆動機構(linear drive mechanism)138を含む。この直線駆動機構は、基板支持体118およびシールド114によって規定されたアパーチャ116のうちの少なくとも1つを特定の並進速度にて直線方向に並進運動させる。図4に示される実施形態において、正しい位置に固定された直線駆動機構138は、基板支持体118に結合され、この基板支持体118を、シールド114によって規定されたアパーチャ116に対応して並進運動させる。他の実施形態において、直線駆動機構138は、シールド114に結合され、アパーチャ116を基板支持体118に対応して並進運動させる。本実施形態において、直線駆動機構138は、さらに、堆積源密閉箱106に結合されてもよい。
【0047】
1実施形態において、2重走査システム122は、堆積された薄膜の均一性を最大化するために非常に平滑な運動を引き起こすように設計される。例えば、2重走査システム122は、空気軸受け駆動装置を備え得る。この駆動装置は、非常に平滑な運動を生成し、この運動は正確に制御され得る。
【0048】
1実施形態において、1次元における走査速度は、他の方向での走査速度よりもはるかに速い。はるかに速いとは、1つの走査速度が他の走査速度よりも5倍速いことを意味する。他の走査速度と比べてはるかに速い1つの走査速度を用いることは、厚さの均一性におけるリップルを低減する。例えば、回転速度は、直線並進速度よりもはるかに速くなり得る。1実施形態において、回転運動は、並進運動の並進速度よりも、少なくとも5倍大きい。高度な均一性は、約1.000〜3.000RPMの、比較的速い回転速度、および毎秒約0.5〜4インチの比較的低速度の直線走査を用いることによって達成され得る。
【0049】
1実施形態において、少なくとも1つの運動の走査速度は、均一性を改善するために、堆積中に変化する。走査速度は、堆積中の時間関数として変動し得る。走査速度は、さらに、基板支持体118、およびシールド114によって規定されるアパーチャ116の相対位置の関数として変動し得る。例えば、走査速度の少なくとも1次元の変更は、半径方向の均一性の作用を少なくとも部分的に補償するために用いられ得る。いくつかのシステムにおいて、堆積フラックス110は、アパーチャ116の中央から半径方向の位置の関数である。走査速度の定数1/Rの訂正が直線並進信速度に適用され得、半径方向の均一性の作用を補償する。
【0050】
1実施形態において、堆積された薄膜において厚さの変動を生成するために、少なくとも1つの運動の走査速度が堆積中に変更され、薄膜光学フィルタの周波数特性を変更する。例えば、走査速度は、基板支持体118、およびシールド114によって規定されたアパーチャの相対位置の関数として変更され得、同時に、中心の波長が異なった薄膜フィルタを生成する。このような能力は、DWDM通信システム用の薄膜フィルタを大量生産するために重要である。
【0051】
本発明の2重走査システム122の他の複数の実施形態がある。少なくとも2つの運動を用いる、基板支持体118の走査、アパーチャ116の走査および/または堆積源密閉箱106の走査を任意に組み合わせることは、本発明により均一性を改善する。例えば、1実施形態において、基板支持体118は固定され、アパーチャ114および堆積源密閉箱106は2つの運動を用いて層アされる。別の実施形態において、基板支持体118は、1方の運動を用いて走査され、アパーチャ108または堆積源密閉箱106は、他方の運動を用いて走査される。
【0052】
本発明の2重走査システム122の1つの利点は、高度の均一性が取得され得、ここで、均一性は、スパッタターゲットのライフサイクル等の堆積源104のパラメータに依存しないことである。すなわち、高度の均一性は、ターゲットの物理的条件に関係無く取得され得る。
【0053】
1実施形態において、堆積システム100は、イオン源140を含み、このイオン源は、イオンビーム支援プロセスのために用いられるイオンビーム142を生成する。アルゴンまたは酸素等の気体、あるいは気体の混合物は、イオン源140の中に導入される。プラズマは、イオン源140内で生成される。イオンは、複数のアパーチャ電極を用いてプラズマから抽出され、その後、加速される。1実施形態において、イオンは、100eV〜500eVの範囲のエネルギーに加速される。
【0054】
イオン源140は、基板支持体118から数インチ以下の距離に配置され得る。イオン源140を基板支持体118の至近距離に配置することは、イオンビーム142の密度を高める。1実施形態において、イオン源140は、基板支持体118および堆積源密閉箱106に対応した位置であり、従って、イオンビーム142および堆積フラックス110は重ならない(図4に図示)。このような構成は、位相が異なるイオンビーム支援プロセスを実行するために用いられ得、ここで、イオンビーム142および堆積フラックス110は、基板120に交互に当たる。すなわち、例えば、堆積フラックス110は、走査の一方の部分の間、基板120に当たり、イオンビーム142は、走査の他方の(重ならない)部分の間、基板120に当たる。
【0055】
イオン源140は、酸素ビームを生成する酸素イオン源であり得る。酸素イオン源は、位相が異なる酸化(out−of−phase oxidation)のために用いられ得る。例えば、酸素イオン源は、多層堆積間に堆積された薄膜を酸化するために用いられ得る。堆積チャンバの外にイオン源を配置することは、多数の利点を有する。1つの利点は、このようなイオン源は、比較的高い酸素流量であっても、酸素の汚染(すなわち、ターゲット材料の所望でない酸化)等のターゲット材料の汚染を引き起こさない。
【0056】
1実施形態において、堆積システム100は、堆積フラックス110をモニタリングする検出器144を備える。検出器144は、薄膜の厚さおよび/または堆積速度を測定する水晶発振器であり得る。1実施形態において、シールド114は、堆積フラックス110の一部を通過させる第2のアパーチャ(図示せず)を含む。検出器144は、第2のアパーチャの背後に配置され、堆積フラックス110を検出および測定する。堆積フラックス110の測定は、より均一な堆積フラックス110を生成する工程を包含する種々の用途のために堆積源104のパラメータを変更するために用いられ得る。さらに、堆積フラックス110の測定は、回転走査システム124の回転速度および/または並進走査システム126の並進速度を制御するために用いられ得る。
【0057】
1実施形態において、堆積システム100は、単一の波長光ビームを生成する、チューナブルレーザ等の光源を有するインサイチュ薄膜モニタを備える。チューナブルレーザの波長が選択され、堆積材料がレーザ光の一部を吸収する。レーザは、従って、堆積領域および基板120に伝播する。
【0058】
検出器は、基板120の裏側の近傍に配置される。検出器は、堆積領域および基板120を通って伝送される光の強度をモニタリングする。膜の厚さが厚くなると、光ビームのより大きい部分が薄膜の中に吸収され、伝送された、従って検出された光ビームの強度は低くなる。厚さおよび堆積速度は、検出された光ビームの強度の測定から規定され得る。この情報は堆積プロセスを制御するために用いられ得る。
【0059】
図5は、本発明による、差動ポンプ動作を用いる堆積システム100の1実施形態の3次元模式図を示す。堆積チャンバ102は裁断されているので、2重走査システム122、基板支持体118、複数の多重スパッタ源密閉箱106、およびイオン源140が可視である。図4は、堆積チャンバ102を排気する真空ポンプ150を図示する。
【0060】
図5に示される2重走査システム100は、基板支持体118に回転するように取り付けられたシャフトを有する回転走査システム124を備える。シャフトは、電動機132により回転される。並進走査システム122は、直線駆動機構138を備え、この機構は並進速度にて基板支持体118を並進させる。
【0061】
図6は、本発明の堆積装置を用いて、基板120をオーバースキャンする方法を示す。本発明のオーバースキャン方法は、走査の範囲を拡大して、エッジ効果を取り除くことにより、堆積された薄膜の均一性を改善する。1実施形態において、所望の堆積領域200(すなわち、均一の薄膜が所望される領域)は、円または環の形状である。オーバースキャン領域202は、円のエッジに対応する。オーバースキャン領域202は、直線駆動機構138(図4)が方向を変更する場所に対応する領域である。
【0062】
オーバースキャンの方法は、直線駆動機構138を直線方向で、所望の堆積領域200を著しく通過して並進させる工程を包含し、従って所望の堆積領域200は、等しい量のスパッタフラックス110に露出される。1実施形態において、複数の基板120は、所望の堆積領域200に配置される。別の実施形態において、1つの大きい基盤が基板支持体118上に配置され、堆積の後、基板から所望の堆積領域が切り裂かれるか、または切断される。
【0063】
(等価物)
本発明は、特に、特定の好適な実施形態を参照して示され、かつ説明されたが、添付の請求項により定義された本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、形式および詳細の種々の変更が行なわれ得ることが当業者によって理解される。例えば、本明細書中で説明される薄膜を堆積させる方法および装置は、エッチング薄膜に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、従来技術の電子ビーム蒸着堆積システム(erectron beam evapotation deposition system)の模式図を示す。
【図2】
図2は、従来技術のイオンビームスパッタ堆積システムの模式図を示す。
【図3】
図3は、従来技術のマグネトロンスパッタ堆積システムの模式図を示す。
【図4】
図4は、本発明による、差動ポンプ動作を用いる堆積システムの模式図を示す。
【図5】
図5は、本発明による、差動ポンプ動作を用いる堆積装置の1実施形態の3次元模式図を示す。
【図6】
図6は、本発明の差動ポンプ動作を用いる堆積装置を用いて基板をオーバースキャンする方法を示す。
Claims (42)
- 差動ポンプ動作を用いる堆積システムであって、
a.第1のチャンバ内に配置された堆積源であって、中性原子および分子を含む堆積フラックスを生成する、堆積源と、
b.該堆積フラックスの経路内に配置されるアパーチャを規定するシールドであって、該堆積フラックスが該アパーチャを通るようにし、該堆積フラックスがシールドを通過して他の至る所に伝播することを実質的に妨害する、シールドと、
c.該シールドの近傍の第2のチャンバ内に配置される基板支持体であって、該第2のチャンバ内の圧力は、該第1のチャンバ内の圧力よりも小さい、基板支持体と、
d.第1の運動および第2の運動を用いて、該基板支持体を該アパーチャに対応して走査する2重走査システムと、
を備える、差動ポンプ動作を用いる堆積システム。 - 前記堆積源は、マグネトロンスパッタ源を含む、請求項1に記載の堆積システム。
- 前記堆積源は、蒸着源を含む、請求項1に記載の堆積システム。
- イオンビームを生成するイオン源であって、前記第2のチャンバ内に配置され、該イオンビームは堆積領域に当たる、イオン源をさらに含む、請求項1に記載の堆積システム。
- 前記イオン源は、イオンビームが前記堆積フラックスと重ならないように配置される、請求項1に記載の堆積システム。
- 前記2重走査システムは、機械的走査システムを含む、請求項1に記載の堆積システム。
- 前記第1の運動の走査速度は、前記第2の運動の走査速度よりも実質的に高い、請求項1に記載の堆積システム。
- 前記第1の運動と前記第2の運動のうちの少なくとも1つの走査速度は、堆積中に時間の経過とともに変化する、請求項1に記載の堆積システム。
- 前記2重走査システムは、回転走査システムおよび並進走査システムを含み、前記第1の運動は、回転速度を有する回転運動を含み、前記第2の運動は、並進速度を有する並進運動を含む、請求項1に記載の堆積システム。
- 前記回転運動の前記回転速度は、前記並進運動の前記並進速度よりも、少なくとも5倍大きい、請求項9に記載の堆積システム。
- 前記アパーチャは、伝送される堆積フラックスを増加させるように形成される、請求項1に記載の堆積システム。
- 前記アパーチャは、過剰スキャン領域を低減するように形成される、請求項1に記載の堆積システム。
- 堆積中に前記薄膜の特性をモニタリングする、インサイチュモニタリングシステムをさらに含む、請求項1に記載の堆積システム。
- 均一の薄膜を堆積する方法であって、該方法は、
a.第1の圧力にて堆積フラックスを生成する工程と、
b.基板を該堆積フラックスに露出する工程であって、該基板は第2の圧力の状態にあり、該第2の圧力は、該第1の圧力よりも小さい、露出する工程と、
c.第1の運動を用いて、該基板を該堆積フラックスに対応して走査する工程であって、第1の運動の走査速度は、第2の運動の走査速度よりも大きく、これにより均一の薄膜が該基板上に堆積される、走査工程と
を包含する、方法。 - 前記第1の運動は、回転走査速度を有する回転運動であり、前記第2の運動は、並進走査速度を有する並進運動である、請求項14に記載の方法。
- 前記回転運動の前記回転速度は、前記並進走査速度よりも、少なくとも5倍大きい、請求項15に記載の方法。
- 前記堆積フラックスは、マグネトロンスパッタにより生成される、請求項14に記載の方法。
- 前記堆積フラックスは、アパーチャを通るようにされる工程をさらに包含する、請求項14に記載の方法。
- 前記第1の運動および前記第2の運動のうちの少なくとも1つにて、前記基板を前記堆積フラックスに対応してオーバースキャンする工程をさらに包含する、請求項14に記載の方法。
- 前記基板をイオンビームに露出する工程をさらに包含する、請求項14に記載の方法。
- 前記イオンビームは、堆積フラックスと重ならない、請求項20に記載の方法。
- 前記イオンビームは、堆積フラックスと重なる、請求項20に記載の方法。
- イオンビーム支援堆積システムであって、
a.第1のチャンバ内に配置される堆積源であって、中性原子および分子を含む堆積フラックスを生成する、堆積源と、
b.第2のチャンバ内に配置される基板支持体であって、該第2のチャンバ内の圧力は、該第1のチャンバ内の圧力よりも小さい、基板支持体と、
c.イオンビームを生成するイオン源であって、第2のチャンバ内に配置され、基板支持体上の堆積領域に当たる、イオン源と、
を備える、イオンビーム支援堆積システム。 - 前記堆積源は、マグネトロンスパッタ源を含む、請求項23に記載の堆積システム。
- 前記イオン源は、前記イオンビームが前記堆積フラックスと重ならないように配置される、請求項23に記載の堆積システム。
- 第1の運動および第2の運動を用いて、前記基板支持体をアパーチャに対応して走査する、2重走査システムをさらに含む、請求項23に記載のシステム。
- 前記第1の運動の走査速度は、前記第2の運動の走査速度よりも実質的に大きい、請求項26に記載の堆積システム。
- 前記第1の運動および前記第2の運動のうちの少なくとも1つの走査速度は、堆積中に時間の経過とともに変化する、請求項26に記載の堆積システム。
- 前記2重走査システムは、特定の回転速度にて前記基板支持体を走査する回転走査システムと、並進速度にて、該基板支持体を前記アパーチャに対応して走査する並進走査システムとを含む、請求項26に記載の堆積システム。
- 回転運動の回転速度は、並進運動の前記並進速度よりも、少なくとも5倍大きい、請求項29に記載の堆積システム。
- 堆積中に薄膜の特性をインサイチュモニタリングするシステムをさらに含む、請求項23に記載の堆積システム。
- 前記堆積フラックスの経路内に配置されるアパーチャを規定するシールドであって、該堆積フラックスが該アパーチャを通るようにし、該堆積フラックスが、シールドを通過して他の至る所に伝播することを実質的に妨害する、シールドをさらに含む、請求項23に記載の堆積システム。
- 前記アパーチャは、伝送された堆積フラックスを増加させるように形成される、請求項32に記載の堆積システム。
- 前記アパーチャは、オーバースキャン領域を低減するように形成される、請求項32に記載の堆積システム。
- 位相が異なるイオンビーム支援堆積の方法であって、該方法は、
a.第1の圧力にて堆積フラックスを生成する工程と、
b.該堆積フラックスを第2の圧力にて基板上に堆積させる工程であって、該第2の圧力は、該第1の圧力よりも小さい、工程と、
c.基板をイオンビームに露出する工程であって、該イオンビームは、該堆積フラックスと重ならない、工程と
を包含する、方法。 - 前記堆積フラックスは、マグネトロンスパッタにより生成される、請求項35に記載の方法。
- 第1の運動および第2の運動を用いて、前記基板を前記堆積フラックスに対応して走査する工程をさらに包含する、請求項35に記載の方法。
- 前記第1の運動の走査速度は、前記第2の運動の走査速度よりも大きく、これにより、均一の薄膜が前記基板上に堆積される、請求項37に記載の方法。
- 前記第1の運動は、回転走査速度を有する回転運動であり、前記第2の運動は、並進走査速度を有する並進運動である、請求項37に記載の方法。
- 前記回転運動の前記回転速度は、前記並進走査速度よりも、少なくとも5倍大きい、請求項39に記載の方法。
- 前記堆積フラックスがアパーチャを通るようにする工程をさらに包含する、請求項35に記載の方法。
- 前記第1の運動および前記第2の運動のうちの少なくとも1つにて、前記基板を前記堆積フラックスに対応してオーバースキャンする工程をさらに包含する、請求項35に記載の方法。
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